JP6090040B2 - Ledランプの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、LEDチップを透光性を有する封止樹脂で封止してなるLEDランプに関する。
この種のLEDランプは、次の[1]〜[3]に示す手順で製造するのが一般的である。
[1]まず、図9(a)に示すように、凹部91aを有する基体91を用意し、その凹部91aの底面にLEDチップ92を取り付け、電気を供給する金属ワイヤ92a,92aを接続する。なお、基体91としては、凹部91aを有しない平面基体を用いる場合もある。
[2]次に、図9(b)に示すように、LEDチップ92を覆うように凹部91a内に、紫外線硬化性又は熱硬化性を有する液体樹脂Loを塗布する。
[3]次に、図9(c)に示すように、凹部91a内に塗布した液体樹脂Loを硬化させる。具体的には、液体樹脂Loが紫外線硬化性を有する場合には、紫外線照射装置95で紫外線wを液体樹脂Loに照射することで液体樹脂Loを硬化させ(UV硬化)、液体樹脂Loが熱硬化性を有する場合には、温風対流や周囲からの伝熱で液体樹脂Loを加熱することで液体樹脂Loを硬化させる(加熱硬化)。
そして、図9(d)に示すように、液体樹脂Loが完全に硬化すれば封止樹脂93となり、それにより、LEDチップ92を封止樹脂93で封止してなるLEDランプ9が完成する。
特開2009−147329号公報 特開2013−016868号公報
上記の方法でLEDランプ9を製造した場合、図9(c)に示すように、液体樹脂Loはその表面張力により略平坦な表面の状態で、空気界面である表面から硬化が進行するので、硬化後には、図9(d)に示すように、液体樹脂Loが硬化してなる封止樹脂93の表面は略平坦になる。
なお、LEDチップ92に給電する金属ワイヤ92aから液体樹脂Loの表面までの距離が短い場合などは、その影響を受け金属ワイヤ92aの形状が、封止樹脂93の表面の起伏に影響を及ぼす場合がある。この原因は、硬化時、金属ワイヤ92aの方が伝熱がよいため、その周辺部分の液体樹脂Loが先に加熱され硬化する事や、金属ワイヤ92aがLEDチップ92上に有ることで、その部分での凹部91aの底面から液体樹脂Lの表面までの樹脂量が少なくなる分、硬化時における液体樹脂Loの収縮量が少なくなり、結果として他の部分より高くなる事による。しかしながら、凹部91aの底面から液体樹脂Loの表面までの距離が十分に長い場合には、その影響は少なく、液体樹脂Loが硬化してなる封止樹脂93の表面は略平坦になる。
しかしながら、封止樹脂93の平面がこのように平坦な場合、封止樹脂93から空気中への光の取出効率(放射量)は悪くなる。その主な原因は、空気界面での封止樹脂93側への反射であり、具体的には、封止樹脂93と空気との屈折率差により決まる所定の臨界角度(全反射角)よりも浅い角度で空気界面に入射した光は、全反射をもってその全てが封止樹脂93側に戻る。そして、その全反射により封止樹脂93側に戻った光の一部については、封止樹脂93の内部の反射形状により、封止樹脂93の内部で何回か反射した後、再度、空気界面に今度は前記所定の臨界角度(全反射角)よりも深い角度で入射することで全反射されずに空気中に放射される。しかし、その一方で、該全反射して戻った光のそれ以外については、基体91の表面等に吸収されることで熱として失われてしまう。特に、封止樹脂93の内部に、蛍光体等の波長変換物質(LEDチップ92から放射される光の発光波長を他の波長に変換させる物質)が混合や別の形態で配合されている場合には、全反射により封止樹脂93側に戻った光の成分が該波長変換物質に繰り返し入射されることで、空気中への光の取出効率は更に悪くなってしまう。
一方、封止樹脂の平面を平坦ではない形状にすることは、封止樹脂から空気中への光の取出効率を向上させる目的で有効であることが知られているが、簡便にこの目的を達成することはできない。その例として、封止樹脂の表面を平坦ではない形状にする方法としては、次の[i][ii]の方法が知られている(例えば、特許文献1,2)。
[i]金型等の型を用いて、封止樹脂の表面形状を、凹凸形状や、三角錘形状や、溝形状や、半球形状や、台形形状等に硬化させる方法。この場合、型の表面形状と、硬化前の液体樹脂の表面張力により、硬化後の界面は決定される。
[ii]封止樹脂の表面を平坦に硬化させた後、その平坦な表面を荒らす方法。なお、樹脂製導光板や磨りガラスの表面でも同様の加工がされる場合がある。
しかしながら、[i]の方法は、型を使うので離型において難がある。なぜなら、封止樹脂は、基体との高い接着性が重視されるが、その場合、型との接着性もよくなってしまう場合が多い結果、型からの離型性能が悪くなる場合が多い。従って、離型の際には、封止樹脂を変形させるような離型力を印加することや、型に離型剤を塗布することで離型を行う。しかしながら、離型力を印加することは、封止樹脂がシリコーン樹脂である場合等、封止樹脂の硬度が低い場合は、内部の金属ワイヤを変形させるおそれがあり妥当ではない。一方、離型剤を用いることは、離型剤はLEDチップが使用される機器において接触不良の原因になるおそれがあるので、洗浄を十分に行う必要が生じ手間となる。
また、[ii]の方法は、磨りガラス等においては、有効であるが、樹脂材料の場合には、あまり有効ではない。なぜなら、磨りガラスの様にガラスを削る事は、非晶質なガラス結晶集合体のガラスを割り、結晶界面を作り出すことになり、光の放射効率は良くなる。しかしながら、樹脂材料の場合、削る事は必ずしも結晶界面を作り出す事にはならない。それどころか、発熱を伴う事で樹脂が分解して黒色化する事になり、光の取出効率は逆に悪くなる場合すらある。また、封止樹脂がシリコーン樹脂である場合等、封止樹脂の硬度が低い場合には、削る際の圧力により封止樹脂の内部の金属ワイヤを変形させるおそれがある。また、仮に変形させない程度の圧力でも、変形していない事実を生産工程内で確認することは、コスト的に妥当ではない。
以上の様に、封止樹脂の表面に所望の形状を設置する事は、容易に考えられるが、上記の諸問題を解決する必要がある。そこで、上記の諸問題が発生しない上記[i][ii]以外の方法で、封止樹脂の表面に凹凸を形成して、封止樹脂から空気中への光の取出効率を向上させることをを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のLEDランプの製造方法は、LEDチップを透光性を有する封止樹脂で封止してなるLEDランプの製造方法において、次の特徴を有している。硬化して封止樹脂となる電磁波硬化性の液体樹脂をLEDチップを覆うように塗布する(第工程)。その後に、電磁波を透過させる離散した複数の透過部を備えるとともに、各透過部は面積が2.5×10 〜1×10 μm の孔であり、該複数の透過孔以外の部分では電磁波を透過させずに遮蔽する金属の遮蔽マスクを、液体樹脂の表面に被せてから、電磁波を液体樹脂の表面に複数の透過孔を透過させて照射することで、液体樹脂の表面の離散した複数の所定個所のみに電磁波を一斉に照射して該複数の所定個所で一斉に硬化を促進させ(第2工程)。その後に、液体樹脂全体を硬化させる(第3工程)。以上のことで、封止樹脂の表面に凹凸を形成する
(第1工程)
電磁波硬化性の液体樹脂は、特に限定されないが、赤外線等を照射すると熱で硬化する熱硬化性樹脂や、可視光線等を照射すると硬化する光硬化性樹脂や、紫外線等を照射すると硬化するUV硬化性樹脂を例示する。但し、電磁波は、後記のとおり紫外線が好ましい点で、電磁波硬化性の液体樹脂は、UV硬化性樹脂であることが好ましい。そのUV硬化性樹脂としては、UV硬化型カチオン重合エポキシや硬化型オルガノポリシロキサン(これらを、実施例ではUV硬化型シリコーンと称する。)を例示する。また、その他、ウレタンアクリレートを例示する。
(第2工程)
前記電磁波は、電波、マイクロ波、赤外線、可視光線、紫外線、X線、ガンマ線のいずれであってもよいが、前記電磁波は紫外線を含むことが好ましい。より具体的には、前記電磁波は、波長が100〜400nmの紫外線を含むことが好ましい。400nmを超えると、電磁波(可視光線や赤外線等)のエネルギーが不足して液体樹脂を効率よく硬化させられないおそれがある一方、100nmに満たないと、電磁波(遠紫外線やX線等)が空気中を透過し難く、液体樹脂の表面にまで効率よく伝搬しないおそれがあるからである。特に、0.1〜数十nmの軟X線や遠紫外線は、物質に対する透過性が低く、薄い空気でも吸収され易いので採用するのが難しい。より好ましくは、前記電磁波は、波長が200〜380nmの紫外線を含むことである。
前記複数の所定個所のみに電磁波を照射して該複数の所定個所で硬化を促進させる作業は、次の[a][b]の態様が挙げられるが、本発明は、上記の通り[b]の態様を採用している
[a]前記複数の所定個所のみに電磁波を順次照射していき各所定個所で順次硬化を促進させることで行う態様。
[b]前記複数の所定個所のみに電磁波を一斉に照射して該複数の所定個所で一斉に硬化を促進させることで行う態様。
a]よりも[b]の方が、電磁波の照射作業が短縮されるのに加え、次に示す理由で、凹凸が綺麗に仕上がるからである。すなわち、[a]のように、複数の所定個所の1つ1つに順次電磁波を照射していった場合、先に電磁波を照射して硬化が促進した所定個所は、他の未だ硬化が促進していない所定個所に流動可能になり、所望のパターンが綺麗に得られない。特に、所定個所の形状が複雑になれば、このような懸念が大きい。この点、[b]のように複数の所定個所に一斉に電磁波を照射すれば、複数の所定個所で同時に流動性が低下するので、各所定個所が、おおよそ選択した場所にとどまる事となる。その結果、液体樹脂の表面に所望の凹凸パターンが綺麗に仕上がる。
上記[b]の場合において、複数の所定個所のみに電磁波を一斉に照射する作業は、次の[b1]〜[b3]の態様が挙げられるが、本発明は、上記の通り[b3]の態様を採用している
[b1]複数のレーザー発光装置で、複数の所定個所に電磁波を一斉に照射することで行う態様。
[b2]光源に接続された複数の光ファイバーの束で、複数の所定個所に一斉に電磁波を照射することで行う態様。
[b3]前記電磁波を透過させる離散した複数の透過部を備えるとともに該複数の透過部以外の部分では前記電磁波を透過させずに遮蔽する遮蔽マスクを液体樹脂の表面に被せてから、前記電磁波を液体樹脂の表面に複数の透過部を透過させて照射することで行う態様。
ぜなら、まず[b1]の場合、レーザ発光装置のサイズは、通常、LEDランプの製品サイズより遙かに大きいため、複数のレーザ発光装置を、1つのLEDランプの近辺に並設することは難しい。また、レーザ発光装置は、1台あたりのコストも高いため、生産工程に適用することは難しい。また、[b2]の場合、まず、第1に、各光ファイバーから照射される電磁波は、光ファイバーの端にレンズを設置しない場合には、照射範囲が広がってしまう。また、第2に、各光ファイバーに投入可能な電磁波エネルギーには制約がある。また、第3に、透過率の揃った光ファイバーが必要となる。また、第4に、光ファイバーの断面は円形状であるので各所定個所の形状が円形以外の形状(例えば、矩形)の場合には適用できない。
その点、[b3]の態様は、[b1]の態様に比べて、離散した複数の透過部を備えた遮蔽マスクを被せるだけなので、電磁波照射装置は複数設置する必要がなく、よって、コストも安い。また、[b3]の態様は、[b2]の態様に比べて、まず、第1に、遮蔽マスクは、液体樹脂の表面に隣接して設置可能なのでそうすればレンズを設置しなくても、放射範囲はさほど広がらない。また、第2に、遮蔽マスクは、光ファイバーに比べて単純であり熱に強いので、投入可能な電磁波エネルギーにさほど制約はない。また、第3に、透過部は遮蔽マスクを貫通した孔(空気)等にすれば透光率が一緒になるので透光率を揃える必要はない。また、第4に、透過部は孔等にすれば任意の形状に加工可能なので、各所定個所の形状が円形以外の形状(例えば、矩形)の場合にも適用できる。
上記[b3]において、遮蔽マスクの態様は、特に限定されないが、次の[ア]〜[ウ]の態様を例示する。なお、[ウ]は参考態様である。
[ア]遮蔽マスクは、ステンレスやアンバー等の金属板(厚さは、0.05〜0.3mm程度)であって、透過部は該金属板に貫設された透過孔(空気)である態様。
[イ]遮蔽マスクは、ステンレス等の金属細線を編み込んでなる金属メッシュ(厚さは、0.1〜0.2mm程度)であって、透過部は該金属メッシュに設けられた透過孔(空気)である態様。
[ウ]遮蔽マスクは、石英ガラスの表面にクロムが被覆されてなるフォトマスク(厚さは、0.2〜1.0mm程度)であって、透過部はクロムが除去された部分(石英ガラス)である態様。
但し、遮蔽マスクは、次に示す理由で、[ア]の金属マスクであることが好ましい。なぜなら、[イ]の金属メッシュは、金属細線を編み込むため、加工が手間であり、また、精度の維持が難しい。また、[ウ]のフォトマスクは、石英ガラスを使用するため、400nmよりも短い波長の電磁波の吸収が少なくなり、このような用途には適しており、また、半導体の製造用途であることから、精度もよいが、その分コストが高いので、本発明では、オーバスペックである。また、割れに対して強度が低い事も弱点である。
その点、[ア]の金属マスクは、[イ]の金属メッシュに比べて簡単に、エッチング、プレス、レーザ加工等で種々の形状に加工でき、また、透過部も簡単に様々な形状に加工でき、また、精度の維持も簡単である。また、[ア]の金属マスクは、[ウ]のフォトマスクに比べて安価であり、また、割れに対しても強度が高い。また、それ以外にも、遮蔽マスクは照射された電磁波を吸収して発熱することから、熱に強い必要性があるが、金属マスクは熱に強い。また、遮蔽マスクは発熱により膨張するので予めテンションを印加する必要があることから、強度が必要となるが、金属マスクは強度が強い。
遮蔽マスクの透過部の平面形状は、特に限定されないが、三角形、四角形、五角形、六角形、円形、二重の円形、三重の円形等を例示する。
遮蔽マスクの各1つの透過部の面積が、2.5×10 〜1×10 μmであるのは、2.5×10μmに満たないと、透過部が細かくなりすぎて遮蔽マスクの加工が困難になるおそれがある一方、1×10 μmを超えると、封止樹脂の表面に形成される凹凸が大雑把になりすぎて、光の取出効率が十分に向上しないおそれがあるからである。より好ましくは、各1つの透過部の面積は、1×10 〜4×10μmである。
遮蔽マスクの透過部の数(前記複数の所定個所の数)は、特に限定されないが、1cm当たり25〜5000個であることが好ましい。25個に満たないと、数が少なすぎて封止樹脂の表面に凹凸を十分に細かく形成できないおそれがある一方、5000個を超えると、数が多すぎて遮蔽マスクの加工が困難になるおそれがあるからである。より好ましくは、透過部の数は、1cm当たり500〜4000個である。
(第3工程)
液体樹脂全体を硬化させる作業は、特に限定されないが、次の[i][ii]の態様を例示する。
[i]前記遮蔽マスクを液体樹脂の表面から外してから、電磁波を液体樹脂の表面に照射することで行う態様。
[ii]熱硬化性を有する液体樹脂を加熱することで行う態様。
(完成体)
前記凹凸による起伏は、特に限定されないが、1〜20μmであることが好ましい。1μmに満たないと、平坦とあまり変らず光の取出効率が十分に向上しないおそれがある一方、20μmを超えると、封止樹脂の表面で光が乱反射しすぎることで、逆に光の取出効率が悪くなるおそれがあるからである。より好ましくは、該凹凸による起伏は、2〜10μmである。
本発明によれば、液体樹脂の表面の離散した複数の所定個所で硬化が促進してから液体樹脂全体が硬化するので、該複数の所定個所と他の個所との間に高低差が生じて、その結果、液体樹脂が硬化してなる封止樹脂の表面に凹凸が形成される。そのため、該凹凸により封止樹脂の表面で全反射が生じ難くなり、封止樹脂から空気中への光の取出効率が向上する。
(a)は、実施例1のLEDランプの製造方法の第1工程を示す平面図、(b)は、正面断面図である。 (a)は、実施例1のLEDランプの製造方法の第2工程を示す平面図、(b)は、正面断面図である。 (a)は、実施例1のLEDランプの製造方法の第3工程を示す平面図、(b)は、正面断面図である。 (a)は、実施例1のLEDランプを示す平面図、(b)は、正面断面図である。 実施例2のLEDランプの製造方法の第2工程を示す平面図である。 実施例3のLEDランプの製造方法の第2工程を示す平面図である。 (a)は、実施例4のLEDランプの製造方法の第1工程を示す平面図、(b)は、正面断面図である。 実施例4のLEDランプの製造方法の第2工程を示す平面図である。 従来例のLEDランプの製造方法の各工程を(a)〜(d)に順に示す正面断面図である。
以下、本発明のLEDランプの製造方法を図面を参照に説明する。
図1〜図4に示す本実施例1のLEDランプ1は、LEDチップ20を透光性を有する封止樹脂30で封止してなる。
そのLEDランプの製造方法は、図1に示すように、硬化して封止樹脂30となる電磁波硬化性の液体樹脂LをLEDチップ20を覆うように塗布した(第1工程)後に、図2に示すように、液体樹脂Lの表面の離散した複数の所定個所p,p・・のみに電磁波wを一斉に照射して該複数の所定個所p,p・・で一斉に硬化を促進させて(第2工程)から、図3に示すように、液体樹脂L全体を硬化させる(第3工程)ことで、図4に示すように、封止樹脂30の表面に凹凸31を形成する。
(第1工程)
電磁波硬化性の液体樹脂Lは、紫外線wを照射すると硬化するUV硬化性樹脂であって、具体的には、UV硬化型シリコーンである。LEDチップ20は、中央部に凹部11を備えた樹脂性の基体10の該凹部11の底部に取り付けられている。そして、そのLEDチップ20に対しては、電気を供給するための金属ワイヤ21,21が接続されている。そして、液体樹脂LをLEDチップ20を覆うように塗布する作業は、凹部11の内側に液体樹脂Lを塗布することにより行う。
なお、液体樹脂Lは、波長変換物質(蛍光体)や光散乱物質を含有していてもよい。また、液体樹脂Lは、UV硬化性樹脂以外の樹脂、例えば、赤外線を照射すると熱で硬化する熱硬化性樹脂であってもよい。
(第2工程)
第2工程で照射する電磁波wは、245,313,365,405,436nmにピーク有し、365nmを主波長とする紫外線(以下、波長が365nm程度の紫外線という。)である。この電磁波w(紫外線)は、高圧水銀ランプによる電磁波照射装置50によって照射される。なお、液体樹脂Lが熱硬化性樹脂の場合には、この第2工程で照射する電磁波wは、C−H吸収域を挟む波長1500〜3000〜4500nm程度の赤外線である。
複数の所定個所p,p・・のみに電磁波wを一斉に照射する作業は、次のようにして行う。すなわち、前記電磁波wを透過させる離散した複数の透過孔41,41・・を備えるとともに該複数の透過孔41,41・・以外の部分では前記電磁波wを透過させずに遮蔽する遮蔽マスク40を液体樹脂Lの表面に被せてから、前記電磁波wを液体樹脂Lの表面に複数の透過孔41,41・・を透過させて照射することで行う。それにより、液体樹脂Lの複数の所定個所p,p・・のみに電磁波エネルギーを与えることで、この所定個所p,p・・でのみ選択的に硬化(UV硬化)を促進させ、この所定個所p,p・・を半硬化状態とする。そして、その半硬化状態となった所定個所p,p・・は、周辺部分よりも収縮する。
なお、液体樹脂Lが熱硬化樹脂であり、かつ、液体樹脂Lに光変換物質(蛍光体)や光散乱物質が含有されている場合は、電磁波wが照射された部分で、光変換物質や光散乱物質が発熱し、それにより、その周辺部分でも液体樹脂Lが同様に発熱することで硬化が促進し、所定個所p,p・・の周辺部分でも同様に硬化が促進する。
遮蔽マスク40は、電磁波照射装置50が照射する電磁波wを効率良く吸収できる程度の厚さで、かつ、透過孔41,41・・(空気)からは電磁波wが空気にあまり吸収されずに効率よく透過できる程度の厚さの金属板に、該電磁波wの波長(365nm程度)以上のサイズの透過孔41,41・・が、所望の形状及び所望のピッチで貫設されてなる。
詳しくは、遮蔽マスク40は、厚さが0.05〜0.3mm程度のステンレスやアンバー等の金属板である。そして、各1つの透過孔41の平面形状は、一辺の長さが100μm程度の正方形である。よって、各1つの透過孔41の面積は、1×10μm程度である。この透過孔41,41・・は、前後左右に180μm程度のピッチで、千鳥状に配置されている。よって、透過孔41,41・・の数(すなわち、所定個所p,p・・の数)は、1cm当たり3000個程度である。この遮蔽マスク40は、その裏面が液体樹脂Lの表面に接触しない程度に液体樹脂Lの表面に隣接させて被せる。
(第3工程)
液体樹脂L全体を硬化させる作業は、次のようにして行う。すなわち、遮蔽マスク40を液体樹脂Lの表面から外してから、電磁波wを液体樹脂Lの表面に照射することで行う。
この第3工程で照射する電磁波wも、第2工程と同様、波長が365nm程度の紫外線である。そして、この電磁波w(紫外線)も、第2工程と同様、電磁波照射装置50によって照射される。
なお、液体樹脂Lが熱硬化性樹脂である場合には、この第3工程で液体樹脂L全体を硬化させる作業は、紫外線の代わりに赤外線(C−H吸収域を挟む波長1500〜3000〜4500nm程度)を照射して加熱することで行うことができる他、熱風対流や伝熱による加熱でも行うことができる。
(完成体)
液体樹脂Lが硬化してなる封止樹脂30の表面に形成される凹凸31による起伏は、3μm程度である。
本発明によれば、次の[A]〜[E]の効果を得ることができる。
[A]液体樹脂Lの表面の離散した複数の所定個所p,p・・の硬化が促進してから液体樹脂L全体が硬化するので、該複数の所定個所pと他の個所との間に高低差が生じて、その結果、液体樹脂Lが硬化してなる封止樹脂30の表面に凹凸31が形成される。そのため、該凹凸31により封止樹脂30の表面で全反射が生じ難くなり、封止樹脂30から空気中への光の取出効率が向上する。
[B]複数の所定個所p,p・・に一斉に電磁波wを照射するので、複数の所定個所p,p・・の1つ1つに順次電磁波wを照射した場合に比べて、電磁波wの照射作業が短縮されるのに加え、次に示す理由で、凹凸31が綺麗に仕上がる。
すなわち、例えば、一つのレーザー照射装置で焦点を絞って液体樹脂Lの一の所定個所pのみにレーザー(電磁波w)を照射して硬化させ、次に別の一の所定個所pにもレーザー(電磁波w)を照射して硬化させ、これを順次繰り返すことで複数の所定個所p,p・・を1つ1つ硬化させていった場合、先に電磁波wを照射して硬化が促進した所定個所pは、他の未だ硬化が促進していない所定個所pに流動可能になり、所望のパターンが綺麗に得られない。特に、所定個所pの形状が複雑になれば、このような懸念が大きい。この点、本実施例1のように複数の所定個所p,p・・に一斉に電磁波wを照射すれば、複数の所定個所p,p・・で同時に流動性が低下するので、各所定個所pが、おおよそ選択した場所にとどまる事となる。その結果、液体樹脂Lの表面に所望の凹凸パターンが綺麗に仕上がる。
[C]離散した複数の透過孔41,41・・を備えた遮蔽マスク40を被せるだけなので、電磁波照射装置50は複数設置する必要がなく、よって、コストが安い。また、遮蔽マスク40は、液体樹脂Lの表面に隣接して設置するのでレンズを設置しなくても、放射範囲はさほど広がらない。また、遮蔽マスク40は、光ファイバー等に比べて単純であり熱に強いので、投入可能な電磁波エネルギーにさほど制約はない。また、透過孔41,41・・(空気)は透光率が一緒になるので透光率を揃える必要はない。また、透過孔41,41・・は、遮蔽マスク40を貫通した単なる孔なので、簡単に任意の形状に加工することができる。
[D]遮蔽マスク40は金属マスクなので、簡単に、エッチング、プレス、レーザ加工等で種々の形状に加工でき、また、透過孔41,41・・も簡単に様々な形状に加工でき、また、精度の維持も簡単である。また、遮蔽マスク40は金属マスクなので、安価であり、また、割れに対しても強度が高い。また、遮蔽マスク40は照射された電磁波wを吸収して発熱することから、熱に強い必要性があるが、遮蔽マスク40は金属マスクであるので熱に強い。また、遮蔽マスク40は発熱により膨張するので予めテンションを印加する必要があることから、強度が必要となるが、遮蔽マスク40は金属マスクであるので強度が強い。
[E]遮蔽マスク40の裏面は液体樹脂Lの表面に接触していないので、液体樹脂Lが硬化してなる封止樹脂30の表面が遮蔽マスク40の裏面に結合することがない。そのため、簡単に遮蔽マスク40を外すことができる。
なお、この様にマスクを使用して、所望の位置に、パターンを固定する方法は、半導体のスパッタ装置では広く用いられている。しかし、これらの方法では、照射部の表面から底面まですべて、照射部における材料の変化を起こし、後に溶剤で材料を溶かす事で所望の形状を得ているため、本実施例とは異る。
図5に示す実施例2のLEDランプ2は、実施例1と比較して、遮蔽マスク40の透過孔41,41・・の平面形状が円形である点で相違し、その他の点で同様である。本実施例2でも、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図6に示す実施例3のLEDランプ3は、実施例1と比較して、遮蔽マスク40の透過孔41,41・・の平面形状が、三重の同心円形である点で相違し、その他の点で同様である。本実施例3でも、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図7,図8に示す実施例4のLEDランプ4は、実施例2のLEDランプ2を平面上に多数個配置した例である。具体的には、実施例2と比較して、次の[a]〜[c]の点で相違し、その他の点で同様である。
[a]第1工程では、全体基板4aに複数の基体10,10・・を配置してから、各基体10に液体樹脂Lを塗布する点。詳しくは、全体基板4aは、厚さが0.1〜0.5mm程度の金属薄板に所望の形状をプレス、エッチング加工により形成してなる。その全体基板4aに、基体10の樹脂材料が、射出成型機やトランスファモールド成型により取り付けられる。その後、基体10の樹脂材料を、プレス加工でLED端子形状や矩形状とする。その後、形状が作られた基体10,10・・にLEDチップ20,20・・を配置し、金属ワイヤ21,21・・で、電極と接続する。
[b]第2工程では、電磁波照射装置(図示略)は、実施例2(実施例1)の電磁波照射装置50よりもより広い範囲に電磁波wを照射する点。
[c]第2工程では、遮蔽マスク40は、実施例2(実施例1)の遮蔽マスク40よりも広く、複数の基体10,10・・を同時に覆うことができる点。
本実施例4でも、実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は前記実施例1〜4に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
1 LEDランプ(実施例1)
2 LEDランプ(実施例2)
3 LEDランプ(実施例3)
4 LEDランプ(実施例4)
20 LEDチップ
30 封止樹脂
31 凹凸
40 遮蔽マスク
41 透過孔(透過部)
L 液体樹脂
p 複数の所定個所
w 電磁波

Claims (4)

  1. LEDチップ(20)を透光性を有する封止樹脂(30)で封止してなるLEDランプの製造方法において、
    硬化して封止樹脂(30)となる電磁波硬化性の液体樹脂(L)をLEDチップ(20)を覆うように塗布し
    その後に、電磁波(w)を透過させる離散した複数の透過部(41)を備えるとともに、各透過部は面積が2.5×10 〜1×10 μm の孔であり、該複数の透過部(41)以外の部分では電磁波(w)を透過させずに遮蔽する金属の遮蔽マスク(40)を、液体樹脂(L)の表面に被せてから、電磁波(w)を液体樹脂(L)の表面に複数の透過部(41)を透過させて照射することで、液体樹脂(L)の表面の離散した複数の所定個所(p)のみに電磁波(w)を一斉に照射して該複数の所定個所(p)で一斉に硬化を促進させ
    その後に、液体樹脂(L)全体を硬化させることで、
    封止樹脂(30)の表面に凹凸を形成することを特徴とするLEDランプの製造方法。
  2. 液体樹脂(L)は、UV硬化型カチオン重合エポキシ又は硬化型オルガノポリシロキサンである請求項1記載のLEDランプの製造方法。
  3. 液体樹脂(L)全体を硬化させる作業は、前記遮蔽マスク(40)を液体樹脂(L)の表面から外してから、電磁波(w)を液体樹脂(L)の表面に照射することで行う請求項1又は2記載のLEDランプの製造方法。
  4. 液体樹脂(L)全体を硬化させる作業は、熱硬化性を有する液体樹脂(L)を加熱することで行う請求項1又は2記載のLEDランプの製造方法。
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