JP6089431B2 - 可変動弁装置 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、無端帯が巻き架けられて同無端帯によりクランク軸と駆動連結される非真円形状の外形をなす第1回転体と、カム軸と一体となって回転する第2回転体と、前記カム軸に設けられて弁を開閉駆動するカムと、前記第1回転体に対する前記第2回転体の相対回転位相を変位させることにより前記カムにより開閉駆動される弁の開閉時期を変更する変更機構と、前記第2回転体の相対回転位相を最遅角位相と最進角位相との間にある中間ロック位相に固定するロック機構とを備え、前記第1回転体が回転する際に前記第2回転体から前記カム軸に作用する第1トルクと前記弁の開閉駆動に伴って前記カム軸に作用する第2トルクとを合成した合成トルクの変動量が、前記第2回転体の位相が遅角側に位置するほど大きくなるように、前記第1回転体の頂部と前記カムのカムノーズとの位相差が設定されていることで、遅角側ほど前記カム軸に作用する負トルクが大きくなるように設定されていることを要旨とする。
カム軸に補機を駆動するカムが設けられる場合、補機用のカムによって補機が駆動されるのに伴い、カム軸には補機の駆動トルク(以下、「第3トルク」と称する)が作用する。このような場合、カム軸に設けられる弁を開閉駆動するためのカムのカムノーズと補機用のカムとのカムノーズのカム軸を中心とした回転位相差によっては、第2トルクと第3トルクとが互いに相殺しあうような変動周期でカム軸に作用して、第2トルクと第3トルクとの合成トルクの変動量が小さくなる場合がある。このような場合でも、第2回転体の相対回転位相を変更することで、第1〜第3の3つのトルクの合成トルクの変動量を増大したり減少したりするため、第2回転体の相対回転位相が中間ロック位相よりも遅角側の位相となるときには、進角側の位相となるときよりも、合成トルクの変動量が大きくなるようにして、カム軸に作用する負トルクを大きくすることができる。これにより、こうした補機用のカムがカム軸に設けられる構成であっても、第2回転体の相対回転位相が中間ロック位相よりも遅角側の位相であるときに、カム軸に作用する負トルクによって第2回転体が進角側に相対回転するときの回転量を確保することができ、相対回転位相を中間ロック位相に固定することができる。
以下、図1〜図9を参照し、本発明を内燃機関の吸気弁の開閉時期を変更する可変動弁装置に具体化した第1実施形態について説明する。
ハウジング33には、スプロケット31が一体的に取り付けられるとともに、その反対側には、カバー35が取り付けられている。スプロケット31は、非真円形状の外形をなしており、具体的には、その軸心Cからの距離が他の部位よりも相対的に長い頂部31Aが、その軸心周りに等間隔(120°)を隔てて設けられている。また、スプロケット31は、その外延部において頂部31Aから離反する部位ほど、軸心Cからの距離が相対的に短くなっている。ハウジング33には、径方向内側に向かって突出する区画壁33Aが設けられている。
ロック機構40は、ベーン34Bに設けられた円筒状のロックピン41と、ロックピン41が挿脱自在なロック孔42とを備えている。このロック孔42は、カバー35に形成されている。また、ロックピン41はベーン34Bに形成されたピン収容孔45に往復動可能に収容されている。ピン収容孔45は、ロックピン41により、スプリング収容室46と解除室47とに区画されている。スプリング収容室46には、ロックピン41をカバー35側に付勢するロックスプリング48が収容されている。一方、解除室47は、後述する作動油が供給されることで、その油圧によりロックピン41がロックスプリング48側に付勢される。ロック孔42は、カバー35においてその周方向に沿った円弧状をなしており、相対的に深さが浅い上段部43と、相対的に深さが深い下段部44とを備えている。上段部43は、下段部44よりも遅角側に形成されている。
機関運転に伴いクランク軸17が回転するとその駆動力がタイミングチェーン61を介して各可変動弁機構30のスプロケット31に伝達されることで、カム軸26が回転する。これにより、吸気弁22はカム軸26に設けられた吸気カム27により開閉される。
図5に示すように、機関運転中には、吸気カム27による吸気弁22の開閉駆動に伴い、ベーンロータ34の位相を進角側に変位させようとする正トルクと、遅角側に変位させようとする負トルクとがカム軸26に対して交互に作用する。すなわち、図5(a)に示す弁リフト量が増大する期間では、カム軸26が回転して吸気カム27のカムノーズ27Aによりリフタ24Aを介してスプリング24が押圧されて収縮するため、図5(b)に示すように、正トルクがカム軸26に作用する。一方、図5(a)に示す弁リフト量が減少する期間には、収縮したスプリング24が元の状態に復元するため、図5(b)に示すように、負トルクがカム軸26に対して作用する。なお、本実施形態では、カム軸26に3つ気筒13に対応した吸気カム27が設けられているため、各気筒13の吸気カム27に対応したカムトルクが120°(240°クランク角)の位相差でカム軸26に作用する。
図7に示すように、機関始動開始時にベーンロータ34の位相が中間ロック位相よりも遅角側にあるときに負トルクがカム軸26に作用すると、カム軸26に駆動連結されたベーンロータ34の回転速度がクランク軸17に駆動連結されたハウジング33の回転速度を一時的に上回る。これにより、図7(a)の矢印Aに示す方向に、ベーンロータ34がハウジング33に対して進角側方向に相対回転し、ロックピン41が進角側に変位する。そして、図7(b)に示すように、ロックピン41がロック孔42の上段部43に対応した位置となり、ロックピン41が上段部43に挿入される。この状態において正トルクがカム軸26に作用することにより開閉時期が遅角する方向にハウジング33とベーンロータ34とが相対回転しようとするときには、上段部43の遅角側の内壁にロックピン41が当接するため、ベーンロータ34の位相が遅角側に変位することが規制される。そして、この状態で、カム軸26に対してさらに作用する負トルクにより、ロックピン41が下段部44に対応した位置に変位すると、先の図4に示したように、ロックピン41がロック孔42の下段部44に挿入され、ロック機構40のロック操作が完了する。
(1)内燃機関10には、タイミングチェーン61が巻き架けられて同タイミングチェーン61によりクランク軸17と駆動連結される非真円形状の外形をなすスプロケット31と、カム軸26と一体となって回転するベーンロータ34とが設けられる。そして、制御部80及び油路制御弁75により、スプロケット31に対するベーンロータ34の位相を変位させることによりカム軸26により開閉駆動される吸気弁22の開閉時期が変更される。また、ロック機構40が、ベーンロータ34の位相を最遅角位相と最進角位相との間にある中間ロック位相に固定する。そして、このような構成において、カム軸26に作用する負トルクが、ベーンロータ34の位相が中間ロック位相よりも進角側の位相であるときよりも遅角側の位相であるときに大きくなるように設定されている。そのため、ベーンロータ34が中間ロック位相よりも遅角側の位相にあるときには、カム軸26に作用する負トルクによってベーンロータ34が進角側に相対回転するときの回転量を増大させることができる。これにより、機関始動後早期にベーンロータ34の位相を中間ロック位相まで変位させて同位相に固定することができるため、吸気弁22の開閉時期を機関始動に適した時期として、機関始動性を向上させることができる。
次に、本発明の可変動弁装置の第2実施形態について図10及び図11を参照して説明する。第2実施形態では、上記第1実施形態と異なる点を主に説明し、第1実施形態と共通の構成については、同じ符号を用いて示す。なお、特に説明しないその他の構成、作用及び効果は第1実施形態と同じである。
(3)カム軸26には、燃料ポンプ100を駆動するポンプカム90が設けられており、吸気カム27のカムノーズ27Aとポンプカム90のカムノーズ90Aとの位相差をY°に設定することで、第2トルクと第3トルクとの合成トルクと負トルクを所定の大きさに設定する。そして、ベーンロータ34の位相が中間ロック位相よりも遅角側の位相となるときには、進角側の位相となるときよりも、合成トルクが大きくなるようにして、カム軸26が受ける負トルクを大きくする。これにより、ベーンロータ34の位相が中間ロック位相よりも遅角側の位相であるときに、カム軸26に作用する負トルクによってベーンロータ34が進角側に相対回転するときの回転量を確保することができ、その位相を中間ロック位相に固定することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にて例示した態様に限られるものではなく、以下に示すように変更して実施することができる。
Claims (4)
- 無端帯が巻き架けられて同無端帯によりクランク軸と駆動連結される非真円形状の外形をなす第1回転体と、カム軸と一体となって回転する第2回転体と、前記カム軸に設けられて弁を開閉駆動するカムと、前記第1回転体に対する前記第2回転体の相対回転位相を変位させることにより前記カムにより開閉駆動される弁の開閉時期を変更する変更機構と、前記第2回転体の相対回転位相を最遅角位相と最進角位相との間にある中間ロック位相に固定するロック機構とを備え、
前記第1回転体が回転する際に前記第2回転体から前記カム軸に作用する第1トルクと前記弁の開閉駆動に伴って前記カム軸に作用する第2トルクとを合成した合成トルクの変動量が、前記第2回転体の位相が遅角側に位置するほど大きくなるように、前記第1回転体の頂部と前記カムのカムノーズとの位相差が設定されていることで、遅角側ほど前記カム軸に作用する負トルクが大きくなるように設定されている可変動弁装置。 - 前記変更機構は機関回転速度が所定回転速度を上回るときに前記相対回転位相を強制的に進角させる
請求項1に記載の可変動弁装置。 - 前記カム軸には補機を駆動するカムが設けられている
請求項1又は2に記載の可変動弁装置。 - 前記補機は、燃料を燃料噴射装置に圧送する燃料ポンプである
請求項3に記載の可変動弁装置。
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