JP6089290B2 - エアタービンハンドピース - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッド部内に形成するタービン室が負圧になることを防止するエアタービンハンドピースに関する。
従来のエアタービンハンドピースは、使用を終了する際に、駆動媒体である加圧エアの供給を遮断する。しかし加圧エアの供給を遮断してもタービン羽根は自身の慣性力にて惰性回転が続行されるために、この回転にてタービン室内の空気が排出され、タービン室内に負圧が生じる。またタービン室内の空間は、回転軸近傍の隙間を介して外気に連通しているので、内部が負圧になることにより外気が吸入される。これにより患者の唾液や血液等の汚染物質が外気と共にタービン室内に吸引され、ヘッド部内および/またはハンドピースに接続されたジョイント金具や給排気ホース内が汚染される。このようにハンドピースが汚染されると、ハンドピースを介して患者や術者あるいは患者相互間にて交叉感染が生じる恐れがあることから、この問題を改善するために今までに各種技術が開発され、例えば次に述べる特許文献1から4の発明が公知となっている。
特許文献1の発明は、圧縮空気源からの圧縮空気をエアタービンに供給する給気管路と、その排気を行う排気管路とを有するとともに、この給気管路に給気弁を、排気管路に排気弁を設けて成り、ハンドピースの使用停止時に給気弁および排気弁を同時に閉止し、もしくは排気弁を閉止した後に給気弁を閉止するなどにより、ハンドピース内に負圧が生じることを阻止し、ハンドピース内に汚染物質が吸入されることを防止するものである。
また、特許文献2の発明は、ハンドピースの、ヘッド部内の翼車を回転させるための加圧空気給気口、および給気された空気にて翼車を回転した後の空気を排出する排気口が形成され、翼車の回転によって遠心力が付与された空気が送り込まれ、加圧状態となって蓄積される1または複数の緩衝空間と、この緩衝空間に蓄積された加圧空気を、翼車と共に回転する工具の周辺から大気中に放出する空気通路と、排気口と翼車間に位置し、翼車から排気口に流れ込む空気に抵抗を付与するために周方向に位置する側壁部と、更に、緩衝空間を翼車の回転方向に対向させた構成である。
この構成により、ハンドピースの使用が終了して給気口からの給気を停止した際に、翼車の惰性回転でタービン室内の空気が排気されるが、翼車と排気口との間に介在する側壁部によって翼車から排気口に向かって移動する空気の流れを阻害する。これにより翼車と共に回転する空気を、空気に付与された遠心力に基づいて、翼車の外側に形成された緩衝空間内に加圧状態で蓄積することができ、蓄積された空気をヘッド部に形成された空気通路を介して工具周辺から大気中に放出することでサックバックの防止を可能にすることができるというものである。
特許文献3の発明は、ハンドピースのタービン室内において、流動圧力媒体の供給管路がタービン室の入り口開口部のところで開口しており、排出管路が出口開口部のところでタービン室から延びている。この構成においてハンドピースの使用が終了し、圧力媒体の供給が停止された際に、タービン羽車は惰性で回転を続けるために、タービン羽車により圧力媒体が流動し、排出管路を通って大気中に放出されるが、これを防ぐ手段として、圧力媒体の流れの中へ突出し、機能的作動において回転している圧力媒体の流れ段部を形成する流れウエッブを有していることを特徴とし、ポンプ機能や吸入あるいは吸い戻しを防止するとしている。
特許文献4の発明は、タービンに駆動空気を供給する空気通路と、タービン室の円筒表面内に直結し、タービン室からの排出空気の通路とを有する手動歯科用装置において、排出空気通路が、接続通路を介してタービン室の軸近傍、およびロータと工具側軸受との間の領域に開口し、または、排出空気通路が、工具側に設けられた軸受における工具側で、ヘッドの収容孔の円筒状壁に接続通路を介して開口し、または、排出空気通路が、タービン室の軸近傍の領域、および/またはロータの工具側とは反対側における工具操作機構近傍の中空室に接続通路を介して開口した構成であり、排出空気通路に接続された接続通路が軸周辺の領域に開口することによりロータの惰性回転による負圧の発生を防止するものである。
しかしながら、前記特許文献1の場合は、給気弁および排気弁を設ける必要があり、更に排気弁を作動させるための電気信号(電磁弁を作動させる電気信号)、あるいは空気信号(エアバルブを作動させる空気信号)が必要となる。また当該回路をより有効に作用させるためには、排気弁を閉じた後に、給気弁を閉じるように作動させる必要があり、この順序で作動させるコントロール回路が不可欠となる。その他に、部品や回路の追加が必要でありコストアップになる。更にこの回路は、新たに工場から出荷される製品に適用されるものであって、市場の既存品には対応しにくいという問題がある。
特許文献2の場合は、ハンドピースのヘッド部における翼車に向けて空気を供給するための給気口、および供給された空気の排出口に加え、ヘッド部内で、翼車の回転にて遠心力が付与された空気が送り込まれ、加圧状態になって蓄積される緩衝空間、および排気口と翼車との間に位置し、翼車から排気口に流れる空気に抵抗を付与する周方向の側壁部を設ける必要がある。そして、その効果を有効に発揮するには緩衝空間が翼車の回転方向に対向して開口することによってサックバックを防止することができるものであるので、構造が複雑かつ煩雑であり、コストアップになってしまうという問題がある。
特許文献3の場合は、出口開口部や、出口開口部につながる流れ溝およびウエッブの加工が煩雑であり、コストアップになるため、簡単な構造で経済的な構成の製品を提供することができないという問題がある。
特許文献4の場合は、排出空気通路に連通すると共に、軸周辺の領域に開口する接続通路の加工が容易ではなく、前記と同様にコストアップになるという問題がある。なお、特許文献4の発明は本願発明に類似した構成ではあるが、本願発明は排気管路に連通した還流管路を、タービン歯根の惰性回転よりタービン室内に発生する負圧部に対し直接に開口して排気を供給することにより負圧の発生を防止することが目的であり、かつ構成が簡単でコストダウンが可能であることに対して、特許文献4の場合は、排出空気通路に連通する接続通路を、タービン室の負圧発生部分から離れた軸周辺の領域等に開口し、負圧の発生を直接阻止するものではなく、発生した負圧の影響を緩和するものであり、しかも構造上から加工コストが嵩む、全く異なる構成である。
因って出願人は、これら特許文献1〜4における問題点を解決しつつ主目的とするエアタービンハンドピースの使用終了時の給気停止に伴うエアタービンロータの惰性回転によって発生するタービン室内の負圧発生を防止することに加えて、エアタービンロータの駆動トルクを向上することのできるエアタービンハンドピースを特許文献5により提案したところである。
即ち、かかる特許文献5記載の発明は以下の構成からなるものである。
上記構成のハンドピース1は、エア給気管路11からのエア給気を停止した際に、図11中の矢印(イ)で示すように、排気管路12に流れ込んだ排気が還流管路16を通って還流口17からエアタービンロータ6のエア給気口14近傍、即ちエアタービンロータ6のA領域に流れ込む。このA領域は排気後の最も負圧が発生しやすい部分であるので、このA領域に対して排気を直接還流することで負圧の発生を効率よく防止することが可能になる。更にハンドピース1の使用時には、エア給気口から噴射される加圧給気の回転駆動力に加えて、還流管路16からエア給気口近傍のタービン室15に流れ込む還流排気がエアタービンロータの回転駆動力を助力するという副次的効果を奏することができる。
特開平06−047060号公報 WO 2006/101133号公報 特開2000−60870号公報 特許第3907284号公報 特開2012−65741号公報
前記特許文献5により、従来のエアタービンハンドピースにおける給気停止時のエアタービンロータの惰性回転によるタービン室内に発生する負圧を、特許文献1〜4における問題点なく防止することに成功したのであるが、その実施に当たり、当該エアタービンハンドピースに構成する還流管路の加工を量産性を以て実施し得る対策が要求されるに至ったのである。
出願人は前記特許文献5の実施上、ヘッド部3の加工に当たり、タービン室15の壁部に還流管路16を穿孔する加工に換えて、量産性上効率よく迅速かつ良質の還流管路16を適確に加工し得る方法の開発を行ったものである。
すなわち、引用文献5の要部となる還流管路16の形成加工は、図8からも解るように排気管路12からタービン室15間の壁層に細径孔の還流管路16を穿設しつつ貫通させる加工が要求される。
技術上、困難とは言えずとも細心の加工技術が要求され、適確な品質管理も要求されることになり製品製造の実施に当たっては、当然量産性上の効率もそれなりに要求されることになる。
そこで本発明は、前記エアタービンハンドピースにおける還流管路の加工を簡易にするとともに量産性を向上し、更に品質をも向上し得るエアタービンハンドピースの提供を目的とする。
本発明の請求項1は、前記目的を達成するため、タービン室15内にエアタービンロータ6を回転自在に設けたヘッド部3に術者が使用に際して把持するネック部2を介してグリップ部4を連設するとともに前記タービン室15のエアタービンロータ6を駆動する給気用のエア給気管路11及び排気用の排気管路12を備え、さらに、前記排気管路12に、一端20aを連通するとともに他端20bを、前記タービン室15に開口する前記エア給気管路11のエア給気口14近傍に開口した還流口17に連通する還流管路16を設けることにより前記エア給気管路11のエア給気口14からの給気停止時の、前記エアタービンロータ6の惰性回転による排気を、前記還流管路16を介して還流しつつタービン室15内に発生する負圧を防止することができるように構成したエアタービンハンドピース1において、前記還流管路16を、前記タービン室15の壁面15aに穿設した還流溝20と前記タービン室15に嵌装したハウジング25の壁面25a間によって形成するとともに、前記還流溝20の一端20aを、前記排気管路12に連通し、他端20bを前記ハウジング25の壁面25aに開口して形成した還流口17用の開口部28を介して前記タービン室15内に対する還流口17に連通することにより構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項2は、請求項1記載の発明において、前記還流管路16を構成する還流溝20を、前記タービン室15の壁面15aに穿設した断面U字様あるいはV字様のスリット状溝20にて形成し、当該スリット状溝20の一端20aは、前記タービン室15の壁面15aに開口する前記排気管路12の排気口18に連通するとともに他端20bは、前記ハウジング25の壁面25aに開口して形成した、還流口17用の開口部28を介して前記タービン室15内に対する還流口17に連通することにより構成したことを特徴とする。
そして、本発明の請求項3は請求項1又は2記載の発明において、前記還流管路16を構成する、前記ハウジング25の壁面25aに開口して形成する還流口17用の開口部28は、前記タービン室15に開口するエア給気管路11のエア給気口14に対向して開口したエア給気用の開口部26の近傍に位置せしめて開口して形成し、前記還流溝20の他端20bを連通することにより構成したことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項4は請求項1又は2記載の発明において、前記還流管路16を構成する、前記ハウジング25の壁面25aに開口して形成する還流口17用の開口部28は、前記タービン室15に開口するエア給気管路11のエア給気口14に対向して開口したエア給気用の開口部26より大径に形成して開口した還流口17用の開口部28を含むエア給気口14用の開口部201によって形成し、該大径のエア給気口14用の開口部201に、前記還流溝20の他端20bを連通することにより構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項5は、前記請求項1〜4のいずれか一項に記載のエアタービンハンドピースにおいて、前記ハウジング25は、該ハウジング25の外壁に突設した係合突起29を前記タービン室15の内壁に設けた係合溝22aに係合しつつ前記タービン室15内に嵌装することにより、前記ハウジング25に開口した各開口部26,28,201を前記タービン室15のエア給気口14および還流溝20,200の他端20b、200bにそれぞれ対向位置決めするとともに回転を防止することができるように構成したことを特徴とする。
本発明は、タービン室15内にエアタービンロータ6を回転自在に設けたヘッド部3に術者が使用に際して把持するネック部2を介してグリップ部4を連設するとともに前記タービン室15のエアタービンロータ6を駆動する給気用のエア給気管路11及び排気用の排気管路12を備え、さらに、前記排気管路12に、一端20aを連通するとともに他端20bを、前記タービン室15に開口する前記エア給気管路11のエア給気口14近傍に開口した還流口17に連通する還流管路16を設けることにより前記エア給気管路11のエア給気口14からの給気停止時の、前記エアタービンロータ6の惰性回転による排気を、前記還流管路16を介して還流しつつタービン室15内に発生する負圧を防止することができるように構成したエアタービンハンドピース1において、前記還流管路16を、前記タービン室15の壁面15aに穿設した還流溝20と前記タービン室15に嵌装したハウジング25の壁面25a間によって形成するとともに、前記還流溝20の一端20aを、前記排気管路12に連通し、他端20bを前記ハウジング25の壁面25aに開口して形成した還流口17用の開口部28を介して前記タービン室15内に対する還流口17に連通することにより構成したもので、前記還流管路をタービン室の壁面に還流孔を穿孔する加工に比し、タービン室の壁面には還流溝を穿設するのみの加工にて足り、加工を簡易にするとともに量産性を向上することができ、当該エアタービンハンドピースの品質を適確かつ向上し得る。
尚、本発明のエアハンドピースは、前記効果に加えて排気管路に連通した還流管路をエア供給管路のエア供給口近傍に開口させることにより、タービン室内の最も負圧が生じやすいタービン室の部分に対して排気を直接に還流させることで、還流した排気にて負圧の発生を防止することが可能になる。これにより従来ハンドピースを介して生じる患者・術者または患者相互間の交叉感染を防止することができるという利点がある。
さらにエアタービンハンドピースの使用時には、還流管路から供給された還流空気が給気エアと共にエアタービンロータに向かって噴射されることによりエアタービンロータの回転駆動を助力することができるという副次的効果が得られる。
本発明の実施例1を示す要部の断面図 本発明の実施例1を示す要部のエアタービンハンドピースの斜視図 (a)は図1のA−A線縦断面図、(b)はハウジングの斜視図 (a)はヘッド部に対するハウジングの嵌装状態を示す部分横断面図、(b)はヘッド部に対するハウジングの嵌装状態を示す縦断面図 (a)はヘッド部の部分横断面図、(b)はヘッド部の縦断面図 (a)はハウジングの部分横断面図、(b)はハウジングの縦断面図 本発明の実施例2を示し、(a)はハウジングを嵌装したヘッド部の部分横断面図、(b)はハウジングを嵌装したヘッド部の縦断面図 (a)はヘッド部の部分横断面図、(b)はヘッド部の縦断面図 本発明の実施例3を示し、(a)はハウジングを嵌装したヘッド部の部分横断面図、(b)はハウジングを嵌装したヘッド部の縦断面図 (a)はハウジングの部分横断面図、(b)はハウジングの縦断面図 特許文献5のエアタービンハンドピースの要部の断面図
エアタービンハンドピースの使用が終了して給気が停止されても、エアタービンロータが惰性回転することによりタービン室内に負圧が生じることを防止するという目的を、排気管路に一端を連通する排気の還流管路を形成し、かつ該還流管路の他端に形成する還流口をエア供給管路のエア給気口近傍に開口して達成する構成において、タービン室の壁面の還流溝とタービン室に嵌装したハウジングの壁面とタービン室に対する還流口用の開口部にて構成することにより、簡単な構成で廉価なハンドピースの提供を実現した。
図1〜6は本発明の実施例1を示すもので、図2に示すよう本発明を適用する本実施例のエアタービンハンドピース1は、術者により把持されるネック部2と、ネック部2の尖端側に連設されたヘッド部3と、ネック部2の後方に連設されたグリップ部4とからなり、グリップ部4の後端には図示しない給気管および排気管を内蔵するホース5が連結されている。
図1,3に示すようにエアタービンハンドピース1のヘッド部3内部には、エアタービンロータ6が工具7を支持するチャック8に固定され、チャック8を介し、上下一対のボールベアリング9にて回転自在に軸支されている。なおチャック8の上端にはプッシュボタン10が設けられ、プッシュボタン10をバネ10aの付勢に抗して押圧することにより工具7の着脱が可能に構成されている。更にヘッド部3のネック部2側には、エアタービンロータ6を回転させるためのエア給気管路11およびエアタービンロータ6を回転した後のエアを排出する排気管路12が設けられ、更にエア給気管路11の噴出口側にはノズル13が連設され、エアはノズル13の尖端13aに形成されたエア給気口14からタービン室15に向かって噴射される構成になっている。
さて、本発明の還流管路16については、図1,4,5に示すようにヘッド部3のタービン室15の壁面に還流溝20を穿設するとともにタービン室15内にハウジング25を嵌装することにより、当該還流溝20とハウジング25の壁面25a間に還流管路16を形成するものである。
そして、前記還流溝20の一端(図1,図4(a),図5(a)においては上端)20aは、タービン室15に開口する前記排気管路12の排気口18に連通するとともに他端(図1,図4(a),図5(a)においては下端)20bは前記ハウジング25の壁面25aに開口して形成した還流口17用の開口部28を介して、前記タービン室15に対する還流口17に連通することにより構成する。
また、前記還流溝20は、図1,図5(a)、(b)に示す如くタービン室15の壁面15aにスリット状溝20、例えば断面U字様あるいはV字様のスリットを穿設することにより形成することができる。
さらに、当該還流溝20とともに還流管路16を形成するハウジング25の壁面25aには、図1,図6(a)、(b)に示す如く還流溝20に対向せしめて還流管路16におけるタービン室15内への還流気の還流口17を形成する開口部28を開口することにより形成する。
そしてハウジング25には予め図1,図6(a)、(b)に示す如く、前記タービン室15に対するエア給気管路11,ノズル13を介して給気するエア給気口14に対向する位置に開口部26を開口するとともにタービン室15からの排気管路12の排気口18に対向する位置に排気口18用の開口部27を開口して形成する。
また、図3(a)図4に示すように前記ハウジング25は、ヘッド部3のヘッドケース22内に螺着するキャップケース23を介して嵌着されるハウジングキャップ24にて気密的に固定される。
そして図3(a)、(b)に示すようにヘッドケース22の内壁の係合溝22aにハウジング25の外壁に突設される係合突起29を係合することにより、ハウジング25の回転を防止しつつ嵌装してある。
更に、前記ヘッドケース22の係合溝22aとハウジング25の係合突起29の位置は、前記ハウジング25の開口部26,27,28とタービン室15のエア給気口14と、還流溝20の他端20bおよび排気管路の排気口18との位置決めの作用をなすもので、係合溝22aに係合突起29を係合しつつハウジング25をヘッドケース22内に嵌合することにより前記ハウジング25の各開口部26,27,28をエア給気口14,還流溝20の他端20bおよび排気口18に対向しつつセットすることができるように構成する。
また、30はOリングである。
以上の構成から成る本発明のエアタービンハンドピース1によれば、エア給気管路11からのエア給気を停止した際、排気管路12に流れ込んだ排気が還流管路16を構成する還流溝20の一端20aより他端20bとハウジング25の開口部28を介して、還流口17からエアタービンロータ6のエア給気口14近傍、すなわちエアタービンロータ6のA領域に流れ込むことになる。
しかして、このA領域は、排気後の最も負圧が発生しやすい部分であるので、このA領域に対して排気を直接還流することで負圧の発生を効率よく防止することが可能となる。
また、エアタービンハンドピース1の使用時には、エア給気口14から噴射される加圧給気の回転駆動力に加えて、前記還流管路16を構成する還流溝20を介するエア給気口近傍のタービン室15に流れ込む還流排気がエアタービンロータ6の回転駆動力を助長する副次的効果としてのトルク力をアップすることのできる効果を得ることができる。
これに加えて、前記還流管路16の構成に当たっては、タービン室15の壁面15aに対する還流溝20の穿設加工と、タービン室15内に嵌装するハウジング25の壁面25a間により形成することができ、加工の簡易化を計ることができ、品質ならびに作用効果を安定しつつ量産性を向上できるとともに品質管理をも適確、容易にすることができる。
図7,8は、本発明の実施例2を示すもので、当該実施例2の還流溝20は、一端200aを排気管路12の排気口18に連通するとともに、他端200bは、エア給気管路11のノズル13を介するエア給気口14に連通せしめるべくスリット状溝200を穿設することにより形成してある。
尚、この場合スリット状溝200の他端200bはノズル13に連通開口されるので、ハウジング25の壁面25aの開口部28は不要で開口部26に連通せしめて形成する。
その他の構成は、実施例1と同一の構成からなるもので具体的な図示と説明は省略する。
そして、当該実施例2のエアタービンハンドピース1においても、前記実施例1と同様の作用、効果を得ることができるものである。
図9,10は、本発明の実施例3を示すもので、ハウジング25の還流溝20の他端20bに対向する位置に開口する還流口17用の開口部28とエア給気口14に対向する位置に開口する開口部26を一個の大径の開口部201を開口して形成したものである。
その他の構成は、実施例1と同一の構成から成り説明を省略する。作用、効果についても実施例1と同様である。
尚、具体的に図示しないが前記実施例3のスリット状溝200を設けた還流溝20と当該実施例3のハウジング25の開口部201を組み合わせて実施することも勿論可能である。
1 エアタービンハンドピース
2 ネック部
3 ヘッド部
4 グリップ部
5 ホース
6 エアタービンロータ
7 工具
8 チャック
9 ボールベアリング
10 プッシュボタン
11 エア給気管路
12 排気管路
13 ノズル
14 エア給気口
15 タービン室
15a 壁面
16 還流管路
17 還流口
18 排気口
20,200 還流溝
20a,200a 還流溝の一端
20b、200b 還流溝の他端
22 ヘッドケース
22a 係合溝
25 ハウジング
25a 壁面
26,27,28,201 開口部
29 係合突起

Claims (5)

  1. タービン室(15)内にエアタービンロータ(6)を回転自在に設けたヘッド部(3)に術者が使用に際して把持するネック部(2)を介してグリップ部(4)を連設するとともに前記タービン室(15)のエアタービンロータ(6)を駆動する給気用のエア給気管路(11)及び排気用の排気管路(12)を備え、さらに、前記排気管路(12)に、一端(20a)を連通するとともに他端(20b)を、前記タービン室(15)に開口する前記エア給気管路(11)のエア給気口(14)近傍に開口した還流口(17)に連通する還流管路(16)を設けることにより前記エア給気管路(11)のエア給気口(14)からの給気停止時の、前記エアタービンロータ(6)の惰性回転による排気を、前記還流管路(16)を介して還流しつつタービン室(15)内に発生する負圧を防止することができるように構成したエアタービンハンドピース(1)において、前記還流管路(16)を、前記タービン室(15)の壁面(15a)に穿設した還流溝(20)と前記タービン室(15)に嵌装したハウジング(25)の壁面(25a)間によって形成するとともに、前記還流溝(20)の一端(20a)を、前記排気管路(12)に連通し、他端(20b)を前記ハウジング(25)の壁面(25a)に開口して形成した還流口(17)用の開口部(28)を介して前記タービン室(15)内に対する還流口(17)に連通することにより構成したことを特徴とするエアタービンハンドピース。
  2. 前記還流管路(16)を構成する還流溝(20)を、前記タービン室(15)の壁面(15a)に穿設した断面U字様あるいはV字様のスリット状溝(20)にて形成し、当該スリット状溝(20)の一端(20a)は、前記タービン室(15)の壁面(15a)に開口する前記排気管路(12)の排気口(18)に連通するとともに他端(20b)は、前記ハウジング(25)の壁面(25a)に開口して形成した、還流口(17)用の開口部(28)を介して前記タービン室(15)内に対する還流口(17)に連通することにより構成したことを特徴とする請求項1記載のエアタービンハンドピース。
  3. 前記還流管路(16)を構成する、前記ハウジング(25)の壁面(25a)に開口して形成する還流口(17)用の開口部(28)は、前記タービン室(15)に開口するエア給気管路(11)のエア給気口(14)に対向して開口したエア給気用の開口部(26)の近傍に位置せしめて開口して形成し、前記還流溝(20)の他端(20b)を連通することにより構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のエアタービンハンドピース。
  4. 前記還流管路(16)を構成する、前記ハウジング(25)の壁面(25a)に開口して形成する還流口(17)用の開口部(28)は、前記タービン室(15)に開口するエア給気管路(11)のエア給気口(14)に対向して開口したエア給気用の開口部(26)より大径に形成して開口した還流口(17)用の開口部(28)を含むエア給気口(14)用の開口部(201)によって形成し、該大径のエア給気口(14)用の開口部(201)に、前記還流溝(20)の他端(20b)を連通することにより構成したことを特徴とする請求項1又は2記載のエアタービンハンドピース。
  5. 前記ハウジング(25)は、該ハウジング(25)の外壁に突設した係合突起(29)を前記タービン室(15)の内壁に設けた係合溝(22a)に係合しつつ前記タービン室(15)内に嵌装することにより、前記ハウジング(25)に開口した各開口部(26),(28),(201)を前記タービン室(15)のエア給気口(14)および還流溝(20),(200)の他端(20b)、(200b)にそれぞれ対向位置決めするとともに回転を防止することができるように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のエアタービンハンドピース。
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