JP6088930B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンマウントに採用され得る防振装置に係り、特に防振連結される部材間の相対変位量を制限するストッパ機構を備えた新規な構造の防振装置に関する。
防振連結される部材間に配設される防振装置の一種として、互いに対向配置された第一の取付板部材と第二の取付板部材を本体ゴム弾性体で連結した防振装置が知られている。このような防振装置は、自動車用のエンジンマウントやボデーマウント等に用いられており、例えば特開2008−232390号公報(特許文献1)に示されているように、パワーユニットのエンジンの斜め下方で該エンジンを両側から挟んだ位置にそれぞれ傾斜配置されてパワーユニットを車両ボデーに対して防振支持せしめるようにされる。
また、かかる防振装置では、本体ゴム弾性体の弾性変形量ひいては防振連結される部材の相対変位量を制限するストッパ機構を設けることが多い。具体的には、例えば特開2008−144921号公報(特許文献2)の[図13]に示されているように、第一の取付板部材にストッパプレートが重ね合わされて取り付けられて、該ストッパプレートの対向辺部からそれぞれ第二の取付板部材側に延び出して第一及び第二のストッパ部が設けられ、それら第一及び第二のストッパ部が第二の取付板部材に設けられた第一及び第二の当接部へ当接することにより第一の取付板部材と第二の取付板部材との相対変位量を制限する第一及び第二のストッパ機構が構成される。
また、このようなストッパ機構により要求される各種方向の変位量を制限するために、上記特許文献2の[図13]にも示されているように、ストッパプレートのストッパ部において、第二の取付板部材の当接部に対して背面から当接する俯角部を設ける場合がある。
ところが、ストッパプレートに俯角部を備えた袋状のストッパ部を一体形成しようとすると、ストッパプレートの製造に高度な加工技術と多くの作業工程が必要とされることから、生産性の低下や製造コストの増大が問題となるだけでなく、ストッパプレートの製造自体が困難になる場合もあった。加えて、特許文献2の[図13]に示されたストッパプレートは、例えばプレスによって形成されるが、ストッパ部を構成する側板部や垂板部をプレスによる絞り加工で形成しようとすると、それら側板部や垂板部が延出先端側に向かって次第に薄肉となることから、ストッパ部の延出先端を構成する俯角部において充分な耐荷重性が得られなくなるおそれもあった。
特開2008−232390号公報 特開2008−144921号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、ストッパプレートにおいて俯角部を備えた袋状のストッパ部を容易に形成することができると共に、ストッパ部における優れた寸法精度を実現することができる、新規な構造の防振装置を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明の第一の態様は、防振連結される各一方の部材に取り付けられる第一の取付板部材と第二の取付板部材が対向配置されていると共にかかる対向面間に配された本体ゴム弾性体で連結されている一方、該第一の取付板部材にはストッパプレートが重ね合わされて取り付けられて、該ストッパプレートの対向辺部からそれぞれ該第二の取付板部材側に延び出して第一及び第二のストッパ部が設けられており、該第一及び第二のストッパ部が該第二の取付板部材に設けられた第一及び第二の当接部へ当接することにより該第一の取付板部材と該第二の取付板部材との相対変位量を制限する第一及び第二のストッパ機構が設けられた防振装置において、前記ストッパプレートが、前記第一の取付板部材に取り付けられる支持板部材と、該支持板部材における前記対向辺部の対向方向と直交する幅方向の両端部分に固着されて前記第二の取付板部材側に延び出す第一及び第二の側板部材とを、備えていると共に、該支持板部材が該第一の取付板部材に重ね合わされて取り付けられる中央板部と該中央板部の前記対向辺部から該第二の取付板部材側に延び出して前記第一及び第二のストッパ部を構成する第一及び第二の垂板部とを備えている一方、該支持板部材における該中央板部の幅方向両端部分には該第二の取付板部材側に突出する当接突起が該対向辺部の対向方向で所定距離を隔てて各複数形成されていると共に、該支持板部材における該第一の垂板部と第二の垂板部の少なくとも一方には前記第一及び第二の当接部に対して背面から当接する俯角部が設けられて、該第一及び第二の側板部材が各複数の該当接突起に対して幅方向で当接されると共に該俯角部を備えた該垂板部に嵌め入れられて該支持板部材に対して位置決めされるようにしたことを、特徴とする。
このような本発明の第一の態様によれば、ストッパプレートが互いに別体の支持板部材と第一及び第二の側板部材とを組み合わせて構成されていることから、それら支持板部材と第一及び第二の側板部材とをプレス加工によって一体で成形する場合に比して、それら支持板部材と第一及び第二の側板部材において優れた寸法精度を実現することができる。それ故、第一及び第二のストッパ機構において、目的とする耐荷重性やストッパクリアランスを高精度に実現することができて、ストッパ機能による耐久性の向上等が有利に図られる。
しかも、別体とされた支持板部材と第一及び第二の側板部材を固定する際に、第一及び第二の側板部材を支持板部材に対して簡単且つ高精度に位置決めすることが可能とされている。即ち、先ず、支持板部材の中央板部に複数の当接突起が形成されており、当接突起に第一及び第二の側板部材が幅方向で当接されることによって、第一及び第二の側板部材が支持板部材に対して幅方向で位置決めされるようになっている。
さらに、支持板部材の中央板部の対向辺部には、少なくとも一方が俯角部を備えた第一及び第二の垂板部が形成されており、俯角部を備えた垂板部に第一及び第二の側板部材が嵌め入れられる。これにより、第一及び第二の側板部材が支持板部材に対して第一の取付板部材と第二の取付板部材の対向方向で位置決めされると共に、第一及び第二の側板部材の厚さ方向への傾斜が制限される。
これらによって、第一及び第二の側板部材は、支持板部材への固定前の仮組状態において、支持板部材に対して位置決めされるようになっており、第一及び第二の側板部材が支持板部材に対して所定の位置で所定の向きに延び出すように正確に固定される。従って、第一及び第二のストッパ機構におけるストッパクリアランスのばらつきや、当接面の不要な傾斜等が回避されて、目的とするストッパ機能を安定して得ることができる。
本発明の第二の態様は、第一の態様に記載された防振装置において、前記第一及び第二の垂板部の両方が前記俯角部を有しており、前記第一及び第二の側板部材の両端部が該第一及び第二の垂板部に嵌め入れられて固着されているものである。
第二の態様によれば、第一及び第二の側板部材の両端部が第一及び第二の垂板部に嵌め入れられることから、第一及び第二の側板部材が両端部で支持板部材に対して位置決めされて、支持板部材に対する位置決め作用をより効果的に得ることができる。
加えて、第一及び第二の垂板部の両方に俯角部を設けることで、第一のストッパ機構と第二のストッパ機構の何れにおいても、俯角部と第一及び第二の当接部との当接によって、より多方向でストッパ機能が発揮される。
本発明の第三の態様は、第一又は第二の態様に記載された防振装置において、前記第一及び第二の垂板部に嵌め入れられて固着される前記第一及び第二の側板部材の端部が、該第一及び第二の側板部材の中間部分よりも前記第二の取付板部材側に大きく延び出しているものである。
第三の態様によれば、支持板部材に対する第一及び第二の側板部材の固着面積が大きくされることから、支持板部材と第一及び第二の側板部材との固着がより強固に実現されて、ストッパ荷重に対する耐荷重性を有利に確保することができる。
しかも、第一及び第二の側板部材の第二の取付板部材側への延出寸法を端部において大きく設定することで、第一及び第二の側板部材の第一及び第二の垂板部への嵌入れによる位置決め作用が効率的に発揮されて、第一及び第二の側板部材が支持板部材に対して正しい位置及び向きで固定される。
本発明の第四の態様は、第一〜第三の何れか1つの態様に記載された防振装置において、前記当接突起が前記中央板部における前記対向辺部の対向方向の両端部分に形成されているものである。
第四の態様によれば、中央板部の幅方向両端部分において、それぞれ2つの当接突起を対向辺部の対向方向で離れた位置に配置することで、少ない当接突起によって、第一及び第二の側板部材を支持板部材に対して効率的に位置決めすることができる。
本発明の第五の態様は、第一〜第四の何れか1つの態様に記載された防振装置において、前記第一の取付板部材には外方に向かって突出する取付ボルトが設けられており、該第一の取付板部材には、前記ストッパプレートにおける前記対向辺部の対向方向で該取付ボルトを挟んだ両側に位置して、該ストッパプレートを該第一の取付板部材に対して位置決めする第一の位置決め突起と、該第一の位置決め突起よりも突出高さが大きくされて該第一の取付板部材を前記防振連結される一方の部材に対して位置決めする第二の位置決め突起とが設けられていると共に、該ストッパプレートの前記中央板部には該取付ボルトが挿通されるボルト挿通孔が形成されており、該中央板部には該ボルト挿通孔の両側で該第一及び第二の位置決め突起と各対応する位置に第一及び第二の挿通孔が形成されて、該第一の挿通孔に該第一の位置決め突起が全周に亘って嵌合されるようになっている一方、該ボルト挿通孔と該第二の挿通孔が何れも該ストッパプレートにおける該対向辺部の対向方向に向かって延びる長孔構造とされて、該第一の取付板部材に対して該ストッパプレートの該第一の挿通孔側を持ち上げる方向の傾動が許容されるようになっており、且つ幅方向で該第二の位置決め突起が該第二の挿通孔に対して位置決めされるようになっているものである。
第五の態様によれば、ボルト挿通孔と第二の挿通孔が何れも長孔構造とされて、ストッパプレートにおいて第一の挿通孔側を持ち上げる傾動が許容されていることから、ストッパプレートのストッパ部における俯角が大きい場合等でも、ストッパ部の当接部への引っ掛かりを避けて、ストッパプレートを第一の取付板部材に組み付けることが可能になる。
その際、第一の位置決め突起は、第二の位置決め突起に比して突出高さが小さくされていると共に、取付ボルトや第二の位置決め突起に比してストッパプレートの傾動軸から離れて位置せしめられている。それ故、ストッパプレートを傾動させてストッパ部の当接部への引っ掛かりを避けつつ第一の取付板部材へ組み付ける際にも、第一の位置決め突起が第一の挿通孔に嵌め入れられる段階では、ストッパプレートの傾動角度が既に小さく又は第一の取付板部材と略平行になっており、第一の挿通孔の周囲に対する第一の位置決め突起の引っ掛かりによるストッパプレートの組付阻害が効果的に回避される。
そして、ストッパプレートを第一の取付板部材へ密着状態で重ね合わせる際には、第一の位置決め突起が全周に亘って第一の挿通孔へ嵌合されると共に、第二の位置決め突起が第二の挿通孔に対して一方向で係止位置決めされることにより、第一の取付板部材に対するストッパプレートの位置決めを確実に且つ高精度に行うことが可能になる。
本発明によれば、ストッパプレートが互いに別体の支持板部材と第一及び第二の側板部材を組み合わせて構成されており、支持板部材の中央板部に突設された当接突起に対して第一及び第二の側板部材が幅方向で当接していると共に、俯角部を備えた垂板部に対して第一及び第二の側板部材が嵌め入れられている。これにより、支持板部材に第一及び第二の側板部材を固定する際に、第一及び第二の側板部材を支持板部材に対して多方向で位置決めしながら固定することができる。しかも、支持板部材と第一及び第二の側板部材が互いに別体とされて後組付けされることから、加工による部材の寸法変化が回避されて、目的とする耐荷重性やストッパクリアランスを精度良く設定できる。
本発明の実施形態としての防振装置であるエンジンマウントを示す斜視図。 図1に示されたエンジンマウントの装着状態を表す縦断面図であって、図3のII−II断面に相当する図。 図2に示された装着状態のエンジンマウントの平面図。 図2に示された装着状態のエンジンマウントの正面図。 図3におけるV−V断面図。 図1に示されたエンジンマウントを構成するマウント本体を示す正面図。 図1に示されたエンジンマウントを構成するストッパプレートを示す正面図。 図7に示されたストッパプレートの底面図。 図7に示されたストッパプレートの斜視図。 図8のX−X断面図。 図7のXI−XI断面図。 図6に示されたマウント本体に対する図7に示されたストッパプレートの組付工程を(a)〜(d)として順次に示す説明図。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1〜5には、本発明の一実施形態としての防振装置であるエンジンマウント10が示されている。このエンジンマウント10は、角形マウントであって、図6に示されているマウント本体12に対して、図7〜11に示されているストッパプレート14が組み付けられた構造とされている。
より詳細には、マウント本体12は、図1〜6に示されているように、略矩形ブロック形状の本体ゴム弾性体16を備えており、この本体ゴム弾性体16によって第一の取付板部材18と第二の取付板部材20が弾性的に連結されている。即ち、第一の取付板部材18と第二の取付板部材20は、何れもプレス加工された板金具等で構成されており、互いに所定距離を隔てて対向配置されている。そして、これら第一の取付板部材18と第二の取付板部材20の対向面間に本体ゴム弾性体16が配設されており、本体ゴム弾性体16に対して第一及び第二の取付板部材18,20が加硫接着されている。なお、図2〜5は、車両に装着されてパワーユニットの分担支持荷重の入力により本体ゴム弾性体16が弾性変形した状態を示している。また、図3においては、本体ゴム弾性体16の図示を省略する。
なお、第一の取付板部材18は全体に亘って略平坦な矩形平板形状とされている一方、第二の取付板部材20は、第一の取付板部材18よりも長手方向(後述する対向辺部62,62の対向方向である図3中の左右方向)に大きな寸法を有していると共に、幅方向中央部分を長手方向に延びる補強リブ22が設けられている。また、第二の取付板部材20における長手方向両側には、本体ゴム弾性体16からそれぞれ外方に突出する第一の当接部24と第二の当接部26が一体形成されている。
これら第一の当接部24および第二の当接部26は、第二の取付板部材20から第一の取付板部材18に向かって立ち上がるように突出しており、それらの屈曲部分が補強リブ22で補強されている。また、第一の当接部24と第二の当接部26には、各表面を覆うように第一の緩衝ゴム28と第二の緩衝ゴム30が形成されて各当接部24,26に加硫接着されている。本実施形態では、これら第一及び第二の緩衝ゴム28,30が、本体ゴム弾性体16と一体形成されている。
また、第一の取付板部材18には、略中央部分に位置して外方に向かって略垂直に突出する取付ボルト32が植設されている。更に、この取付ボルト32に対して、第一の取付板部材18の長手方向一方の側(図3,4,6中の右側)には、小突起形状の第一の位置決め突起34が外方に突出形成されている。また一方、取付ボルト32を挟んで、第一の取付板部材18の長手方向で第一の位置決め突起34と反対側には、第一の位置決め突起34よりも大きな突出高さで略垂直に突出する第二の位置決め突起36が外方に突出形成されている。なお、本実施形態では、第一の位置決め突起34の突出高さは、ストッパプレート14の外面に突出しない大きさとされている。
これら第一及び第二の位置決め突起34,36は、第一の取付板部材18に対して他部材を溶着したり、固定リベット等で形成することも可能であるが、本実施形態ではプレス加工によって第一の取付板部材18に一体形成されている。また、第一及び第二の位置決め突起34,36は、何れも、基端部外径よりも先端部外径が小さい先細形状とされている。特に本実施形態では、第一の位置決め突起34は、略円形短柱形状とされている一方、第二の位置決め突起36は、略一定の外径寸法で延びる略円筒形状の基端部分に対して半球殻状の先端部分が一体的に設けられた形状とされて、内周側に本体ゴム弾性体16が充填されている。
また、本実施形態では、第一の取付板部材18に突設された取付ボルト32と第一及び第二の位置決め突起34,36が、第一の取付板部材18の幅方向略中央に位置して、第一の取付板部材18の長手方向に延びる直線上に略直列的に配置されている。
そして、図2に示されているように、第一の取付板部材18は、エンジンマウント10で防振連結される一方の部材であるパワーユニット38に対して、取付ボルト32と取付ナット40によりボルト固定されて取り付けられるようになっている。特に、本実施形態では、パワーユニット38のエンジン42に対して、左右両側に一対のエンジンマウント10,10が傾斜配置されて、エンジン42を斜め下方から支持している。なお、図2では、それら一対のエンジンマウント10,10のうちの一方が示されている。
また一方、第二の取付板部材20には、その長手方向中間部分において幅方向両側に広がって延び出した一対の取付片44,44が一体形成されている。そして、第二の取付板部材20は、エンジンマウント10で防振連結される他方の部材である車両ボデー46に対して、これら一対の取付片44,44が重ね合わされた後、各取付片44に設けられた貫通孔47に挿通される固定ボルト(図示せず)によりボルト固定されて取り付けられるようになっている。
一方、このようなマウント本体12に組み付けられるストッパプレート14は、図7〜11に単体構造が示されているように、支持板部材48に第一及び第二の側板部材50,52が取り付けられた構造を有している。更に、支持板部材48は、第一の取付板部材18よりも一回り大きい矩形平板形状の中央板部54を備えている。そして、図1〜5に示されているように、この中央板部54が第一の取付板部材18に対して密着状態で重ね合わされて取り付けられるようになっている。なお、中央板部54には、第一の取付板部材18に突設された取付ボルト32,第一及び第二の位置決め突起34,36の各対応位置にボルト挿通孔56、第一及び第二の挿通孔58,60が形成されてそれぞれ挿通されるようになっている。
また、この中央板部54の長手方向(図7中の左右方向)の両端部である対向辺部62,62には、マウント本体12への組付状態で第二の取付板部材20側となる一方の面側に向かって立ち上がるようにして延び出す第一及び第二の垂板部68,70が一体形成されている。
これら第一の垂板部68および第二の垂板部70には、何れも、中央板部54から略30〜60度屈曲して広がる上側傾斜板部68a,70aと、各上側傾斜板部68a,70aの先端から更に屈曲されることで中央板部54に対して略直角に広がる縦板部68b,70bと、各縦板部68b,70bの先端から更に略30〜80度屈曲されることでオーバーハング形状で俯角θ,θ′(それぞれ図7参照)をもって広がる俯角部としての下側傾斜板部68c,70cが設けられている。これにより、第一及び第二の垂板部68,70には、長手方向の内側に向かって開口して幅方向に延びる溝状凹部72,74が形成されている。
なお、第二の垂板部70の縦板部70bには、別パーツ76が取り付けられており、別パーツ76には、複数の取付用孔78,80が設けられていると共に、一方の取付用孔78には固定ナット82が固着されている。そして、これらの取付用孔78,80と固定ナット82を利用して、エンジンマウント10を覆ってエンジン42からの輻射熱を軽減する別部品のヒートインシュレータカバー等を後から取り付けて位置決め固定することも可能とされている。
また、支持板部材48の幅方向(対向辺部62,62の対向方向と直交する図7中の上下方向)の両端部分には、第二の取付板部材20側に向かって延び出すようにして、第一及び第二の側板部材50,52が取り付けられている。これら第一及び第二の側板部材50,52は、支持板部材48とは別体で形成されており、幅方向で互いに対向して略平行に配置されて、支持板部材48に固定されている。なお、本実施形態では、第一の側板部材50と第二の側板部材52が互いに同一形状とされており、共通の部品によって構成されている。
また、第一及び第二の側板部材50,52の長手方向の両端部分は、第一の垂板部68の溝状凹部72と第二の垂板部70の溝状凹部74の各一方にそれぞれ嵌め入れられて固着されている。そして、第一及び第二の垂板部70における溝状凹部72,74の幅方向両側の開口部が、第一及び第二の側板部材50,52で覆蓋されている。本実施形態では、第一及び第二の側板部材50,52における長手方向の両端部分が、中間部分よりも第二の取付板部材20側に大きく延び出した嵌着部84,86とされており、それら嵌着部84,86が溝状凹部72,74に嵌め入れられている。そして、嵌着部84,86が上側傾斜板部68a,70aと縦板部68b,70bと下側傾斜板部68c,70cとに外周面を重ね合わされて固着されることにより、支持板部材48に対する第一及び第二の側板部材50,52の固着面積が大きく確保されている。
このように支持板部材48に第一及び第二の側板部材50,52が取り付けられることで、第一及び第二の垂板部68,70と第一及び第二の側板部材50,52とが全体としてスカート状に延びる周壁態様をもって形成されている。また、第一及び第二の垂板部68,70に形成された溝状凹部72,74は、それぞれが第一及び第二の側板部材50,52の嵌着部84,86で幅方向両側の開口を覆蓋されて、ストッパプレート14の長手方向で相互に対向して開口している。これにより、ストッパプレート14における対向辺部62,62の対向方向(長手方向)の両端部分には、長手方向の内側に向かって開口する第一及び第二のストッパ部88,90が、第一及び第二の垂板部68,70と第一及び第二の側板部材50,52の嵌着部84,86とによって構成されている。第一及び第二のストッパ部88,90は、第一及び第二の当接部24,26の各一方の周囲五方を囲んで長手方向の内側に開口する袋形状とされており、大きな強度が与えられている。
また、第一及び第二の側板部材50,52は、支持板部材48への固定時に幅方向で位置決めされるようになっている。より具体的には、中央板部54には、第一及び第二の側板部材50,52を幅方向で位置決めするための当接突起92が形成されている。当接突起92は、第二の取付板部材20側に向かって突出する小突起であって、中央板部54の幅方向両端部分にそれぞれ形成されていると共に、長手方向で相互に離隔して複数が形成されている。本実施形態では、中央板部54の長手方向両端部分に当接突起92がそれぞれ形成されており、矩形平板形状とされた中央板部54の四隅付近に各1つの当接突起92が配置されている。
本実施形態の当接突起92は、プレス加工によって中央板部54に一体形成されている。尤も、当接突起は、中央板部54に対する他部材の溶着や、固定リベットの取付け等によって形成することも可能である。
そして、中央板部54の幅方向一方の端部に設けられた2つの当接突起92,92に対して、第一の側板部材50の上端部分が幅方向外側から当接されると共に、幅方向他方の端部に設けられた2つの当接突起92,92に対して、第二の側板部材52の上端部分が幅方向外側から当接される。これにより、第一及び第二の側板部材50,52は、支持板部材48に固定される前の仮組状態において、支持板部材48に対して幅方向で位置決めされるようになっている。なお、各側板部材50,52がそれぞれ長手方向に離隔する二つの当接突起92,92に当接することにより、上下方向(第一の取付板部材18と第二の取付板部材20の対向方向)を軸とする第一及び第二の側板部材50,52の傾動が防止されるようになっている。
かかる幅方向での位置決め状態で、第一及び第二の側板部材50,52の嵌着部84,86が第一及び第二の垂板部68,70の溝状凹部72,74に嵌め入れられることにより、第一及び第二の側板部材50,52が支持板部材48に対して図7中の上下で位置決めされる。更に、長手方向を軸とする第一及び第二の側板部材50,52の傾動も制限されて、第一及び第二の側板部材50,52が支持板部材48に対して所定の位置で略垂直に配置されるようになっている。
なお、図中では必ずしも明らかではないが、支持板部材48と第一及び第二の側板部材50,52は、上記の如き位置決め状態で溶接によって相互に固定されている。これにより、第一及び第二の側板部材50,52が支持板部材48に対して補強用のリブとしても機能して、特に湾曲形状とされた中央板部54と第一及び第二の垂板部68,70との接続部分において変形剛性の向上が図られている。
かくの如きストッパプレート14は、マウント本体12に組み付けられてエンジンマウント10を構成することとなり、図2に示されている如き一対のエンジンマウント10,10による自動車への装着状態下において、一対のエンジンマウント10,10が協働して、パワーユニット38を防振支持すると共に、パワーユニット38の変位量を緩衝的に制限するようにされる。
また、マウント本体12に対するストッパプレート14の装着状態において、第一の取付板部材18に固定されたストッパプレート14の第一及び第二のストッパ部88,90が、第二の取付板部材20に設けられた第一及び第二の当接部24,26の周囲に所定距離を隔てて配置されている。これにより、第一及び第二のストッパ部88,90が第一及び第二の当接部24,26に当接することによって、第一の取付板部材18と第二の取付板部材20との相対変位量を制限する第一及び第二のストッパ機構が構成されるようになっている。
特に、ストッパプレート14には、第一及び第二のストッパ部88,90が、第一及び第二の垂板部68,70と第一及び第二の側板部材50,52からなる袋形状をもって形成されており、第二の取付板部材20の第一及び第二の当接部24,26に対して、車両上下方向(図2中のA,B)と、車両左右方向(図2中のC,D)と、車両前後方向(図3中のE,F)との何れの方向においても、第一及び第二のストッパ部88,90がそれぞれ第一及び第二の当接部24,26に対して所定距離を隔てて対向位置せしめられている。それ故、このような第一及び第二のストッパ部88,90と第一及び第二の当接部24,26からなる第一及び第二のストッパ機構では、車両上下左右前後の何れの方向においても、両ストッパ部88,90と両当接部24,26とが、第一及び第二の緩衝ゴム28,30を介した相互の当接に基づいて相対変位量を制限するストッパ機能を発揮し得ることとなり、コンパクトで且つ効果的なストッパ機構が実現され得るのである。特に、両ストッパ部88,90のそれぞれの俯角部である下側傾斜板68c,70cは、第一及び第二の当接部24,26に対して背面から当接するようにされており、高度なストッパ機能が発揮され得る。
そこにおいて、中央板部54と第一及び第二の垂板部68,70は、金属板にプレスによる曲げ加工で形成されることから、絞り加工のように加工時に第一及び第二の垂板部68,70の厚さが薄くなるのを防いで、車両の上下及び左右方向で耐荷重性を確保することができる。更に、第一及び第二の側板部材50,52が支持板部材48と別体とされて後固着されていることから、第一及び第二の側板部材50,52の厚さも精度良く設定することができて、車両の前後方向で耐荷重性が充分に確保される。
しかも、第一及び第二の側板部材50,52は、中央板部54に突設された複数の当接突起92に対して幅方向に当接されると共に、嵌着部84,86が垂板部68,70の溝状凹部72,74に嵌め入れられることにより、支持板部材48に対して位置決めされるようになっている。それ故、支持板部材48と第一及び第二の側板部材50,52が別体で後固定される構造であっても、第一及び第二のストッパ部88,90を安定して所期の形状で得ることができて、目的とするストッパ機能を得ることができる。
特に本実施形態では、中央板部54の幅方向各端部に対して、それぞれ、長手方向の両端部分に配置された2つの当接突起92,92が形成されており、第一及び第二の側板部材50,52が長手方向の両端部分においてそれら当接突起92,92に当接している。それ故、少ない当接突起92で、第一及び第二の側板部材50,52を支持板部材48に対して有効に位置決めすることができる。
また、第一及び第二の側板部材50,52は、長手方向の両端部分が中間部分よりも第二の取付板部材20側に大きく突出する嵌着部84,86とされており、第一及び第二の側板部材50,52の支持板部材48に対する固着面積を大きく確保してストッパ部88,90の耐荷重性を高めながら、ストッパプレート14の重量の増加が抑えられている。
ところで、上述の如き多方向でのストッパ機能を発揮させるために、ストッパプレート14における下方への開口部の長手方向寸法LAが、第一及び第二の当接部24,26を備えたマウント本体12における長手方向寸法LBに比して小さくされている。そこで、ストッパプレート14のマウント本体12への組付けに際しては、図12(a)〜(d)に工程が順次に示されているように、ストッパプレート14において長手方向一方の開口端部となる第一のストッパ部88の下側傾斜板部68cの先端を、第二の取付板部材20の第一の当接部24よりも内方にまで差し入れ、その位置を略回転中心αとして、ストッパプレート14の長手方向他方の側を傾斜状態から次第に回転させて、第一の取付板部材18に重ね合わせるようにされる。換言すれば、ストッパプレート14が第一の取付板部材18に重ね合わされた状態を基準とすると、回転中心αを中心として、第一の取付板部材18に対してストッパプレート14の第一の挿通孔58側を持ち上げる方向の傾動が許容されている。
このようなストッパプレート14の傾動回転を伴う第一の取付板部材18への組付工程は、第一の取付板部材18に設けられた取付ボルト32、第一及び第二の位置決め突起34,36と、それらが挿通されるストッパプレート14の中央板部54におけるボルト挿通孔56、第一及び第二の挿通孔58,60との特定構造によって実現されるようになっている。
すなわち、先ず第一の取付板部材18においては、取付ボルト32に対して、ストッパプレート14の傾動回転中心αから遠い側に第一の位置決め突起34が設けられていると共に、ストッパプレート14の傾動回転中心αに近い側に第二の位置決め突起36が設けられている。
一方、ストッパプレート14においては、第一の挿通孔58が第一の位置決め突起34の外周面の全周に亘って嵌合して相互に位置決め作用を発揮し得る大きさで形成されている。また、第二の挿通孔60は、傾動回転方向に直交するストッパプレート14の幅方向(図8中の上下方向)では、第二の位置決め突起36に係合して位置決め作用を発揮し得るが、それに直交する方向(図8中の左右方向)では、第二の位置決め突起36が第二の挿通孔60内で移動を許容される程に大きな遊び寸法をもって形成されている。更にまた、ボルト挿通孔56も、第二の挿通孔60と同様に、ストッパプレート14の幅方向では、取付ボルト32に係合して位置決め作用を発揮し得るが、それに直交するストッパプレート14の長手方向では、取付ボルト32がボルト挿通孔56内で移動を許容される程に大きな遊び寸法をもって形成されている。
本実施形態では、第一の挿通孔58が、第一の位置決め突起34の最大外径寸法よりも僅かに大きな内径寸法の円形状とされている。また、第二の挿通孔60は、第二の位置決め突起36の最大外径寸法よりも僅かに大きな短軸寸法と、かかる最大外径寸法の2倍以上の長軸寸法とを有する長円形状とされている。一方、ボルト挿通孔56は、取付ボルト32の最大外径寸法よりも僅かに大きな短軸寸法と、かかる最大外径寸法の2倍以上の長軸寸法とを有する長円形状とされている。
これにより、図12(b)〜(c)に至る工程で、第一の取付板部材18に対して傾斜状態とされたストッパプレート14のボルト挿通孔56に対して、第一の取付板部材18の取付ボルト32を相対的な傾斜状態のままで挿通させることが可能とされている。また、図12(c)〜(d)に至る工程で、ストッパプレート14の第二の挿通孔60に対して、第一の取付板部材18の第二の位置決め突起36を、同様に、挿通させることが可能とされている。
そして、図12(d)に示されているように、ストッパプレート14の第二のストッパ部90における下側傾斜板部70cの下端がマウント本体12における第二の当接部26の突出部位を越えるまで、ストッパプレート14が傾動回転すると、ストッパプレート14における第一及び第二のストッパ部88,90間の最小寸法LAの部位が、第二の取付板部材20における第一及び第二の当接部24,26の最大寸法LBの位置を越える。それ故、ストッパプレート14をマウント本体12の第一の取付板部材18の上で略面方向に相対変位させることが可能になる。また、第二の位置決め突起36と取付ボルト32が挿通される第二の挿通孔60とボルト挿通孔56が長孔形状とされていることにより、その長軸方向において第二の位置決め突起36と取付ボルト32は、それぞれの挿通孔60,56内での移動が許容されている。
従って、図12(d)に示されているように、ストッパプレート14の傾動回転操作を終えて、ストッパプレート14を第一の取付板部材18と略平行にした後で、仮に位置ずれがあった場合でも、ストッパプレート14を第一の取付板部材18に対して略平行に相対変位させることにより、第一の位置決め突起34を第一の挿通孔58に対して位置合わせして嵌入させることができる。これにより、図1〜5に示されているように、ストッパプレート14が第一の取付板部材18に対して密接状態で重ね合わされて組み付けられることとなる。
そして、図2等に示されている組付状態では、第一の位置決め突起34が全周に亘って第一の挿通孔58に嵌合されていることにより、かかる嵌合位置において第一の取付板部材18とストッパプレート14とが正確に位置決めされる。同時に、第二の位置決め突起36が、プレート幅方向で嵌合係止されることにより、第一の位置決め突起34と第一の挿通孔58との嵌合中心点回りの周方向で、第一の取付板部材18とストッパプレート14とが位置決めされる。これら第一及び第二の位置決め突起34,36と第一及び第二の挿通孔58,60との相乗的な位置決め作用に基づいて、第一の取付板部材18とストッパプレート14とが、重ね合わせ面の全方向で正確に且つ安定して位置決めされて相互にずれが防止されるのである。特に、第二の位置決め突起36はストッパプレート14を貫通する突出高さで形成されており、パワーユニット38の対応位置に形成された係止孔に挿通係止されることから、第二の位置決め突起36により第一の取付板部材18がパワーユニット38に対しても位置決めされる。
特に、第二の位置決め突起36は、第一の位置決め突起34に対して、取付ボルト32を挟んで反対側に設けられることで、第一の位置決め突起34と第二の位置決め突起36の離隔距離が十分に大きく設定され得る。それ故、第一及び第二の位置決め突起34,36の協働作用に基づく第一の取付板部材18とストッパプレート14との位置決めの精度と強度がより向上される。
また、本実施形態では、取付ボルト32および第二の位置決め突起36が直列的に配設されており、それぞれがボルト挿通孔56および第二の挿通孔60に対して嵌合係止作用が発揮されることから、第一の位置決め突起34および第一の挿通孔58の周方向位置が規定される。これにより、第一の位置決め突起34および第一の挿通孔58による位置決め作用の強度と信頼性の更なる向上が図られ得る。
さらに、本実施形態の第一の位置決め突起34は、ストッパプレート14の回転中心αからの離隔距離が第二の位置決め突起36に比して大きくされていると共に、第一の位置決め突起34の突出高さが第二の位置決め突起36に比して小さくされている。このことから、図12に示されているようなストッパプレート14の傾動操作に対して第一の位置決め突起34の干渉が有効に回避され得ると共に、第一の位置決め突起34が第一の挿通孔58に対して全周に亘って嵌合されて、高精度な位置決め作用が実現され得る。
なお、図2に示されている如き自動車への装着状態では、取付ボルト32と取付ナット40の締付力で第一の取付板部材18に対してストッパプレート14が強固に位置決め固定される。そして、かかる締付力に基づいてストッパプレート14は第一の取付板部材18と実質的に一体構造とされて、ストッパ機能を安定して発揮し得ることとなる。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明は上述の具体的な記載によって限定されない。例えば、当接突起の具体的な形状や大きさ形成数、長手方向での配置等は何れも適宜に変更され得るものであって、前記実施形態の具体的な記載によって限定的に解釈されるものではない。
また、第一の側板部材と第二の側板部材は、互いに異なる形状とされていても良く、必ずしも共通の部品で構成されるものではない。
また、第一及び第二のストッパ部や第一及び第二の当接部の具体的形状や構造は、荷重の入力方向や入力荷重の大きさなど要求されるストッパ特性に応じて適宜に変更することが可能である。更に、例えば、第一及び第二のストッパ部を構成する第一及び第二の垂板部の何れか一方だけに俯角部が設定される場合でも、第一及び第二の側板部材50,52の当接突起への当接と、俯角部を備えた一方の垂板部に対する第一及び第二の側板部材50,52の嵌入れとによって、支持板部材に対して第一及び第二の側板部材が有効に位置決めされ得る。
また、前記実施形態に示したマウント本体12に対するストッパプレート14の装着方法は、あくまでも例示であって、例えば、一方のストッパ部にのみ俯角部が設定された構造では、第一の取付板部材に対してストッパプレートが傾動回転を要することなく組み付けられる場合もある。
更にまた、マウント本体の具体的構造は限定されるものではなく、例えば、内部に非圧縮性流体を封入した流体封入式防振装置をマウント本体として採用することも可能である。
10:エンジンマウント(防振装置)、12:マウント本体、14:ストッパプレート、16:本体ゴム弾性体、18:第一の取付板部材、20:第二の取付板部材、24:第一の当接部、26:第二の当接部、32:取付ボルト、34:第一の位置決め突起、36:第二の位置決め突起、38:パワーユニット(防振連結される一方の部材)、46:車両ボデー(防振連結される他方の部材)、48:支持板部材、50:第一の側板部材、52:第二の側板部材、54:中央板部、56:ボルト挿通孔、58:第一の挿通孔、60:第二の挿通孔、62:対向辺部68:第一の垂板部、70:第二の垂板部、68c,70c:下側傾斜板部(俯角部)、84,86:嵌着部、88:第一のストッパ部、90:第二のストッパ部、92:当接突起

Claims (5)

  1. 防振連結される各一方の部材に取り付けられる第一の取付板部材と第二の取付板部材が対向配置されていると共にかかる対向面間に配された本体ゴム弾性体で連結されている一方、該第一の取付板部材にはストッパプレートが重ね合わされて取り付けられて、該ストッパプレートの対向辺部からそれぞれ該第二の取付板部材側に延び出して第一及び第二のストッパ部が設けられており、該第一及び第二のストッパ部が該第二の取付板部材に設けられた第一及び第二の当接部へ当接することにより該第一の取付板部材と該第二の取付板部材との相対変位量を制限する第一及び第二のストッパ機構が設けられた防振装置において、
    前記ストッパプレートが、前記第一の取付板部材に取り付けられる支持板部材と、該支持板部材における前記対向辺部の対向方向と直交する幅方向の両端部分に固着されて前記第二の取付板部材側に延び出す第一及び第二の側板部材とを、備えていると共に、
    該支持板部材が該第一の取付板部材に重ね合わされて取り付けられる中央板部と該中央板部の前記対向辺部から該第二の取付板部材側に延び出して前記第一及び第二のストッパ部を構成する第一及び第二の垂板部とを備えている一方、
    該支持板部材における該中央板部の幅方向両端部分には該第二の取付板部材側に突出する当接突起が該対向辺部の対向方向で所定距離を隔てて各複数形成されていると共に、該支持板部材における該第一の垂板部と第二の垂板部の少なくとも一方には前記第一及び第二の当接部に対して背面から当接する俯角部が設けられて、該第一及び第二の側板部材が各複数の該当接突起に対して幅方向で当接されると共に該俯角部を備えた該垂板部に嵌め入れられて該支持板部材に対して位置決めされるようにしたことを特徴とする防振装置。
  2. 前記第一及び第二の垂板部の両方が前記俯角部を有しており、前記第一及び第二の側板部材の両端部が該第一及び第二の垂板部に嵌め入れられて固着されている請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記第一及び第二の垂板部に嵌め入れられて固着される前記第一及び第二の側板部材の端部が、該第一及び第二の側板部材の中間部分よりも前記第二の取付板部材側に大きく延び出している請求項1又は2に記載の防振装置。
  4. 前記当接突起が前記中央板部における前記対向辺部の対向方向の両端部分に形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の防振装置。
  5. 前記第一の取付板部材には外方に向かって突出する取付ボルトが設けられており、該第一の取付板部材には、前記ストッパプレートにおける前記対向辺部の対向方向で該取付ボルトを挟んだ両側に位置して、該ストッパプレートを該第一の取付板部材に対して位置決めする第一の位置決め突起と、該第一の位置決め突起よりも突出高さが大きくされて該第一の取付板部材を前記防振連結される一方の部材に対して位置決めする第二の位置決め突起とが設けられていると共に、
    該ストッパプレートの前記中央板部には該取付ボルトが挿通されるボルト挿通孔が形成されており、該中央板部には該ボルト挿通孔の両側で該第一及び第二の位置決め突起と各対応する位置に第一及び第二の挿通孔が形成されて、該第一の挿通孔に該第一の位置決め突起が全周に亘って嵌合されるようになっている一方、該ボルト挿通孔と該第二の挿通孔が何れも該ストッパプレートにおける該対向辺部の対向方向に向かって延びる長孔構造とされて、該第一の取付板部材に対して該ストッパプレートの該第一の挿通孔側を持ち上げる方向の傾動が許容されるようになっており、且つ幅方向で該第二の位置決め突起が該第二の挿通孔に対して位置決めされるようになっている請求項1〜4の何れか1項に記載の防振装置。
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