JP6088240B2 - 二酸化炭素の回収装置、及び該回収装置の運転方法 - Google Patents

二酸化炭素の回収装置、及び該回収装置の運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6088240B2
JP6088240B2 JP2012278728A JP2012278728A JP6088240B2 JP 6088240 B2 JP6088240 B2 JP 6088240B2 JP 2012278728 A JP2012278728 A JP 2012278728A JP 2012278728 A JP2012278728 A JP 2012278728A JP 6088240 B2 JP6088240 B2 JP 6088240B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorption liquid
carbon dioxide
regeneration tower
absorption
tower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012278728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014121672A (ja
Inventor
横山 公一
公一 横山
▲高▼本 成仁
成仁 ▲高▼本
小林 和樹
和樹 小林
島村 潤
潤 島村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority to JP2012278728A priority Critical patent/JP6088240B2/ja
Priority to PCT/JP2013/083964 priority patent/WO2014098154A1/ja
Publication of JP2014121672A publication Critical patent/JP2014121672A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6088240B2 publication Critical patent/JP6088240B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/14Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by absorption
    • B01D53/1425Regeneration of liquid absorbents
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/14Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by absorption
    • B01D53/1456Removing acid components
    • B01D53/1475Removing carbon dioxide
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2252/00Absorbents, i.e. solvents and liquid materials for gas absorption
    • B01D2252/20Organic absorbents
    • B01D2252/204Amines
    • B01D2252/20478Alkanolamines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2258/00Sources of waste gases
    • B01D2258/02Other waste gases
    • B01D2258/0283Flue gases
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2

Description

本発明は、ボイラなどの燃焼装置の排ガス中から二酸化炭素を回収する技術、具体的には、排煙処理装置に供給する水蒸気量の低減化に関する。
従来から、火力発電所等において、石炭などの化石燃料の燃焼に伴って二酸化炭素(CO)が発生し、大気中のCO濃度を上昇させており、それに伴う気温の上昇によって各種の環境問題が生じると言われてきた。そこで、地球温暖化の防止を図るべく、1997年12月に温暖化防止京都会議(COP3)で京都議定書が採択された。かかる議定書は2005年2月に発効し、各国においてCO放出量の削減対策が実施されてきている。
現在、火力発電所等の酸素(O)や硫黄酸化物(SO)を含んだ燃焼排ガスからCOを回収する最も実用化に近い方法としては、アルカノールアミン溶液(アミン液)による吸収方法が挙げられ、1990年代から盛んに検討されている(特許文献1参照)。かかる方法においては、吸収塔において前記アミン液を前記燃焼排ガスと接触せしめ、ガス中のCOを液中に吸収させる。そして、かかる液(COリッチ吸収液)を再生塔に搬送して加熱することにより、液中からCOを遊離している。これに関し、再生塔においてCOを回収するための熱源としては、通常、水蒸気が用いられており、該水蒸気による吸収液の間接加熱が行われている。具体的には、蒸留塔でも使用されるリボイラと呼ばれる装置が用いられている(非特許文献1参照)。また、一般的に、再生塔の吸収液加熱用水蒸気は燃焼装置の熱により発生させた水蒸気の一部であるため、燃焼装置の熱効率を高めるには、CO回収装置の蒸気使用量を出来る限り低減する必要がある。そこで、従来、液−液熱交換器により、吸収塔から再生塔に搬送される吸収液は再生塔から吸収塔に搬送される吸収液(COリーン吸収液)により加熱され、吸収塔へ搬送するCOリーン吸収液は冷却されていた(非特許文献2参照)。しかしながら、液−液熱交換器だけでは通常、熱交換が不十分であり、例えば、特許文献2に開示されているように、再生塔から吸収塔へ搬送される吸収液温度をさらに低減する必要がある場合も存在する。
一方、再生塔に供給する蒸気量を低減するため、再生塔から吸収塔に供給される比較的高温の吸収液から熱回収し、蒸気を生成させる方法が提案されている(特許文献2及び3参照)。これらはいずれも、蒸気再圧縮法(Vapor Recompression:以下、VR法という)と呼ばれる方法である。VR法は、フラッシャと呼ばれる容器に前記吸収液を吹き、急激に減圧することにより、液のもつ潜熱分の熱エネルギを蒸気の発生に転用し、発生した吸収液の蒸気をコンプレッサで加圧・高温化し、再生塔の加熱に使用するものである。したがって、例えば、VR法による生成蒸気の温度がリボイラからの再生塔加熱用蒸気と等温であれば、VR法による生成蒸気量相当分の再生塔加熱用蒸気を低減することができる。その結果、コンプレッサの動力分のロスを考慮する必要はあるが、リボイラに供給する水蒸気供給量が低減可能になるという優れた作用効果を奏する。さらに、VR法を用いた場合、フラッシュした後の吸収液は、当然のことながら、VR処理前の吸収液温度よりも低下する。例えば、特許文献2に開示の図2と図4を比較すれば明らかである。したがって、従来と同じ再生塔の運転条件であれば、再生塔から吸収塔に搬送される吸収液を低温化でき、吸収塔内の吸収液温度も低下する。この結果、吸収液の蒸発飛散量の低減や吸収塔に搬送する吸収液の冷却機構の簡略化が可能となる。
しかしながら、吸収塔から再生塔に搬送される吸収液の温度は低下するため、VR法を用いない場合と同じ条件で再生塔を運転する場合、該再生塔へ供給する水蒸気の高温化(別の捉え方をすれば、高圧力化)、もしくは、再生塔に搬送する吸収液の予熱が必要となる。したがって、この場合には、水蒸気を高温化させるためには燃焼器からの水蒸気の抜出条件を変更する必要がある。一方、既に、特許文献4に開示されているように、再生塔の加熱用蒸気から生じたスチーム凝縮水により、熱交換器で加熱されたCOリッチ吸収液をさらに加熱する方法が提案されている。この方法は、従来、顧みられなかったスチーム凝縮水を吸収液の予熱に使用するという点で優れている。しかしながら、通常、スチーム凝縮水の温度は、加熱用蒸気温度に近い高温となっている。このため、かかる方法においてCOリッチ吸収液の液温度を適温に制御するには、スチーム凝縮水の流量制御を高精度に調整する必要がある。加えて、化学吸収法では、COリッチ吸収液は液温度が高くなるほどCOガスを遊離しやすくなる(非特許文献3参照)ので、高温の液との接触面でCOガスが急激に放出されるフラッシングを引き起こす可能性もあり、装置の実運用性に問題があった。
特許第3529855号公報 特開2012−115779号公報 特表2009−519828号公報 特開2011−62700号公報
社団法人 化学工学会編,「化学工学便覧(改訂六版)」,1999年,p.564 公益財団法人 地球環境産業技術研究機構,「平成22年度 二酸化炭素回収技術高度化事業 成果報告書」,平成24年3月,p.76 図3−1−9 高木正人,「CO2を分ける−CO2分離回収の原理と技術動向−」,社団法人 生産技術振興協会「生産と技術」,Vol.64 No.1,2012年,p.25−29
本発明はこれを踏まえてなされたものであり、その解決しようとする課題は、吸収塔から再生塔に搬送される吸収液の加熱を制御でき、かつ再生塔の吸収液を加熱する水蒸気供給量を低減させることができる二酸化炭素の回収装置及びその運転方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、二酸化炭素を含む燃焼排ガスと、水及びアルカノールアミンを含む吸収液とを接触させて、前記二酸化炭素を前記吸収液に吸収させる吸収塔と、前記二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱して、前記吸収液から前記二酸化炭素を遊離させて回収して前記吸収液を再生する再生塔と、前記二酸化炭素を吸収して前記吸収塔から前記再生塔に搬送される吸収液を、前記二酸化炭素を遊離させて前記再生塔から前記吸収塔に搬送される吸収液で加熱する第1熱交換器を備えてなる二酸化炭素の回収装置において、前記二酸化炭素を遊離させた吸収液を前記再生塔から抜き出して、大気圧よりも高圧の一次水蒸気により加熱して前記再生塔に戻す第2熱交換器と、前記第2熱交換器で前記一次水蒸気が凝縮した一次熱水を抜き出して、前記一次水蒸気よりも低圧に調整された容器内に放出させて二次熱水と二次水蒸気を生成する第1フラッシュ容器と、前記二酸化炭素を吸収して前記吸収塔から前記再生塔に搬送される吸収液を前記二次熱水で加熱する第3熱交換器と、前記二次水蒸気を加圧して前記第2熱交換器の前記一次水蒸気に合流させる第1圧縮機とを有してなることを特徴とする。
また、本発明は、前記回収装置において、前記二酸化炭素を遊離させた吸収液を前記再生塔から抜き出して、大気圧よりも高圧の一次水蒸気により加熱して前記再生塔に戻し、前記一次水蒸気を凝縮して生成した一次熱水から前記一次熱水よりも低温の二次熱水と前記一次水蒸気よりも低圧の二次水蒸気を生成し、前記二酸化炭素を吸収して前記吸収塔から前記再生塔に搬送される吸収液を前記二次熱水で加熱し、前記二次水蒸気を加圧して前記一次水蒸気に合流させることを特徴とする運転方法とするものである。
なお、前記二酸化炭素の回収装置の構成に加えて、前記二酸化炭素を遊離させた吸収液を前記再生塔から抜き出して、前記再生塔よりも低圧に調整された容器内に放出させて前記再生塔から抜き出した吸収液よりも低温の吸収液蒸気と吸収液を生成する第2フラッシュ容器と、前記低温の吸収液蒸気を加圧して前記再生塔に戻す第2圧縮機とを有し、前記低温の吸収液は、前記第1熱交換器に供給されて、前記二酸化炭素を吸収して前記吸収塔から前記再生塔に搬送される吸収液を加熱する装置構成であってもよい。
かかる装置構成においては、前記運転方法に加えて、前記二酸化炭素を遊離させた吸収液を前記再生塔から抜き出して、前記再生塔から抜き出した吸収液よりも低温の吸収液蒸気と吸収液を生成し、前記低温の吸収液蒸気を加圧して前記再生塔に戻し、前記低温の吸収液を前記熱交換器に供給して、前記二酸化炭素を吸収して前記吸収塔から前記再生塔に搬送される吸収液を加熱するものであればよい。
本発明によれば、二酸化炭素の回収装置及びその運転方法において、吸収塔から再生塔に搬送される吸収液の加熱を制御でき、かつ再生塔の吸収液を加熱する水蒸気供給量を低減させることができる。すなわち、本発明によれば、リッチ吸収液(二酸化炭素を吸収して吸収塔から再生塔に搬送される吸収液)の温度を従来の方法よりも広い範囲で調整可能なので、吸収塔から再生塔に搬送される吸収液の温度が適温よりも高温になるのを防止し、再生塔に供給される高温の液との接触面でCO ガスが急激に放出されるフラッシングを回避するように制御することができ、再生塔に供給する水蒸気供給量を低減しながら、リーン吸収液(二酸化炭素を遊離させて再生塔から吸収塔に搬送される吸収液)のCOローディング(CO/アミンのモル比)を低減することも可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る二酸化炭素の回収装置の処理系統を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る二酸化炭素の回収装置の処理系統を示す概略図である。 従来の二酸化炭素の回収装置における処理系統の一例を示す概略図である。 従来の二酸化炭素の回収装置における処理系統の別例を示す概略図である。 図1及び図2に示す第1の実施形態及び第2の実施形態に係る二酸化炭素の回収装置、図3及び図4に示す従来の二酸化炭素の回収装置における装置性能を比較する実験の結果を示す図である。
以下、本発明の二酸化炭素(以下、COという)の回収装置及び該回収装置の運転方法について、添付図面を参照して説明する。図1及び図2は、本発明に係るCOの回収装置の処理系統を示す概略図であり、図1は、第1の実施形態の処理系統図、図2は、第2の実施形態の処理系統図である。図3及び図4は、従来におけるCOの回収装置の処理系統を示す概略図であり、図3は、従来の処理系統の一例を示す図、図4は、従来の処理系統の別例を示す図である。なお、各図において、同一もしくは類似する構成部材には同一の符号を付している。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本実施形態に係るCOの回収装置(以下、回収装置もしくは装置という)は、COを含む燃焼排ガス1と、水及びアルカノールアミンを含む吸収液とを接触させて、COを前記吸収液に吸収させる吸収塔7と、前記COを吸収した吸収液(以下、リッチ吸収液という)9を加熱して、リッチ吸収液9からCOを遊離させて回収して該リッチ吸収液9を再生する再生塔10と、COを吸収して吸収塔7から再生塔8に搬送される吸収液(リッチ吸収液9)を、COを遊離させて再生塔8から吸収塔7に搬送される吸収液(以下、リーン吸収液という)10で加熱する第1熱交換器3を備えて構成される。この場合、回収装置は、吸収塔7でCOを吸収した吸収液(リッチ吸収液9)の少なくとも一部を再生塔8に搬送し、再生塔8でCOを遊離した吸収液(リーン吸収液10)の少なくとも一部を吸収塔7にCOの吸収液、すなわち、水及びアルカノールアミンを含む吸収液として搬送している。その際、吸収塔7から再生塔8に搬送される吸収液(リッチ吸収液9)と再生塔8から吸収塔7に搬送される吸収液(リーン吸収液10)とを熱交換させ、リッチ吸収液9を加熱するとともに、リーン吸収液10を冷却する構造となっている。
そして、回収装置は、COを遊離させた吸収液(リーン吸収液10)を再生塔8から抜き出して、大気圧よりも高圧の一次水蒸気(以下、リボイラ用水蒸気という)34により加熱して再生塔8に戻す第2熱交換器(以下、リボイラという)21と、リボリラ21でリボイラ用水蒸気34が凝縮した一次熱水35を抜き出して、リボイラ用水蒸気34よりも低圧に調整された容器内に放出させて二次熱水37と二次水蒸気(以下、フラッシュ水蒸気という)39を生成する第1フラッシュ容器(以下、第1フラッシュタンクという)32aと、COを吸収して吸収塔7から再生塔8に搬送される吸収液(リッチ吸収液9)を二次熱水37で加熱する第3熱交換器36と、フラッシュ水蒸気39を加圧してリボイラ21のリボイラ用水蒸気34に合流させる第1圧縮機33aとを有して構成されている。
つまり、回収装置は、再生塔8から吸収塔7に搬送されるリーン吸収液10と接触する管又は容器の内部を大気圧より高圧のリボイラ用水蒸気34が通過することにより、リーン吸収液10を加熱する機構(以下、第1の機構という)と、前記管又は容器内でリボイラ用水蒸気34から生成された一次熱水35をリボイラ用水蒸気34よりも低圧に調整された第1フラッシュタンク32aに供給してフラッシュ蒸発せしめるとともに、一次熱水35より低温のフラッシュ水蒸気39と二次熱水37に分離せしめ、二次熱水37により、吸収塔7から再生塔8に搬送されるリッチ吸収液9を加熱する機構(以下、第2の機構という)と、フラッシュ水蒸気39を加圧し、リーン吸収液10と接触する管又は容器の中に加圧されたフラッシュ水蒸気39を通過させる機構(以下、第3の機構という)を有している。
換言すれば、かかる回収装置の運転方法は、COを遊離させた吸収液(リーン吸収液10)を再生塔8から抜き出して、大気圧よりも高圧のリボイラ用水蒸気34により加熱して再生塔8に戻し、リボイラ用水蒸気34を凝縮して生成した一次熱水35から一次熱水35よりも低温の二次熱水37とリボイラ用水蒸気34よりも低圧のフラッシュ水蒸気39を生成し、COを吸収して吸収塔7から再生塔8に搬送される吸収液(リッチ吸収液9)を二次熱水37で加熱し、フラッシュ水蒸気39を加圧してリボイラ用水蒸気34に合流させることとなっている。
ここで、図1に示す本実施形態に係る回収装置の基本的な構成について説明する。なお、説明にあたっては、かかる基本的な構成を含む回収装置の一例として、図3に示す従来装置の処理系統も併せて参照する。図3に示す回収装置において、燃焼排ガス1は、送風機22で吸収塔7に供給される。その際、再生塔8でCOを遊離したリーン吸収液10は、第1熱交換器3で冷却された後、ポンプ14aで吸引されてクーラー5aによりさらに冷却され、吸収塔7に搬送されている。吸収塔7に搬送されたリーン吸収液10は、充填層11aを通過する際、燃焼排ガス1と接触して該燃焼排ガス1からCOを吸収し、COを豊富に含む吸収液(リッチ吸収液)9として、吸収塔7の下部タンク30に補集される。この場合、吸収塔7には、上下方向の中間部にCO吸収部が設けられている。CO吸収部は、リーン吸収液10を噴霧する吸収液スプレー部13と、吸収液スプレー部13から噴霧されたリーン吸収液10と燃焼排ガス1を接触させ、燃焼排ガス1からCOを除去・回収する充填層11aを有して構成されている。燃焼排ガス1は、吸収塔7の充填層11aを上昇する間に、充填層11aの上部から流下するリーン吸収液10と接触してCOが除去される。換言すれば、リーン吸収液10は、燃焼排ガス1と接触して該燃焼排ガス1に含まれるCOを吸収する。
燃焼排ガス1からCOが除去された後の排ガス16は、CO吸収部の上部に設けられた水洗部23でミスト及び蒸気状アミンが捕集されて冷却される。なお、水洗部23は、CO除去後の排ガス16に洗浄水17を噴霧する水スプレー部12、洗浄水17を貯留するコレクタ18、洗浄水17を冷却するクーラー5b、洗浄水17を循環させるポンプ14bを有して構成されている。そして、水洗部23で蒸気状アミンの除去及び冷却されたCO除去後の排ガス16は、吸収塔7の上部に設けられた充填層11bでミストが回収された後、例えば、大気中に放出される。
吸収塔7の下部タンク30に補集されたリッチ吸収液9は、第1熱交換器3で加熱された後、再生塔8に搬送され、充填層11cを通過中にリボイラ21で発生した蒸気42により加熱され、COが遊離される。この場合、再生塔8には、上下方向の中間部にCO遊離部が設けられている。CO遊離部は、リッチ吸収液9を噴霧する吸収液スプレー部15と、吸収液スプレー部15から噴霧されたリッチ吸収液9と再生塔8の下部から上昇する蒸気(リーン吸収液10の蒸気)とを気液接触させ、リッチ吸収液9からCOを遊離させる充填層11cを有して構成されている。また、CO遊離部の上部には、還流水19を噴霧する水洗スプレー部26と、CO遊離部により遊離されたCOからミストを捕集する充填層(デミスタ)11dが設けられている。
CO遊離部により遊離されたCOは、充填層(デミスタ)11dを通過する際にミストが捕集され、再生塔8の上部からCOガスとして回収される。再生塔8から排出されたCOガスは、クーラー(ガス冷却器)5cで冷却された後、CO分離器20でCOガス27と還流水19に分離される。分離された還流水19は、ポンプ14cによって昇圧され、水洗スプレー部26に供給される。なお、分離されたCOガス27は、例えば、図示しない液化設備等へ送出される。
一方、CO遊離後の吸収液(リーン吸収液)10は、再生塔8の下部タンク31で回収される。回収されたリーン吸収液10は、リボイラ21に送液されて加熱される。リボイラ用水蒸気34が凝縮した一次熱水35の一部又は全部は、気水分離器40によりリボイラ用水蒸気34と分離熱水43に分離される。分離されたリボイラ用水蒸気34は、リボイラ21の加熱用に供給される。この場合、リボイラ用水蒸気34は、大気圧より高圧に調整されており、リボイラ21は、管又は容器の内部をリボイラ用水蒸気34が通過することにより、リーン吸収液10を加熱している。すなわち、リボイラ21は、第1の機構に相当する。これに対し、分離熱水43は、第3熱交換器36に供給され、リッチ吸収液9を加熱するために用いられる。また、CO遊離後の吸収液(リーン吸収液10)は、第1熱交換器3においてリッチ吸収液9との熱交換により冷却され、ポンプ14aで吸収塔7に搬送されている。その際、リッチ吸収液9は、第1熱交換器3においてリーン吸収液10から吸熱し、加熱される。これにより、リーン吸収液10(別の捉え方をすれば、リッチ吸収液9)は、燃焼排ガス1からCOを吸収するための吸収液(水及びアルカノールアミンを含む吸収液)として再生される。
これに対し、本発明の第1の実施形態に係る回収装置は、図1に示すように、リボイラ用水蒸気34が凝縮した一次熱水35の一部又は全部をCO遊離後の吸収液(リーン吸収液10)とは別の第1フラッシュタンク32aに供給し、減圧してより低温化した二次熱水37とフラッシュ水蒸気39を第1圧縮機33aで加圧し、VR水蒸気38を生成する機構を加えている。この場合、第1フラッシュタンク32aは、リボイラ用水蒸気34よりも低圧に調整されているが、第1圧縮機33aを設けることにより、第1フラッシュタンク32aの内部の圧力と一次熱水35の差圧(フラッシュ圧)を調整することを可能としている。つまり、フラッシュ圧の調整が可能となるため、フラッシュ水蒸気39の発生量と二次熱水37の温度をコントロールすることができる。これにより、例えば、二次熱水37の温度を調整し、該二次熱水37を第3熱交換器36におけるリッチ吸収液9の過熱防止のために用いることが可能となる。すなわち、第1フラッシュタンク32a及び第3熱交換器36は、第2の機構に相当する。また、第1圧縮機33aからリボイラ21へVR水蒸気38を供給することで、該VR水蒸気38をリボイラ21の加熱に用いることができる。すなわち、第1圧縮機33aは、第3の機構に相当する。これにより、リボイラ用水蒸気34の供給量をVR水蒸気38相当量だけ低減させることも可能となる。なお、再生塔8の内部は、リッチ吸収液9ができるだけ蒸発しないように、大気圧よりも加圧した状態としておくことが望ましい。
(第2の実施形態)
また、本発明の第2の実施形態に係る回収装置は、上述した第1の実施形態に係る回収装置(図1)に加えて、COを遊離させた吸収液(リーン吸収液10)を再生塔8から抜き出して、再生塔8よりも低圧に調整された容器内に放出させて再生塔8から抜き出した吸収液(以下、一次リーン吸収液という)10aよりも低温の吸収液蒸気(以下、VR吸収液蒸気という)41と一次リーン吸収液10aよりも低温の吸収液(以下、二次リーン吸収液という)10bを生成する第2フラッシュ容器(以下、第2フラッシュタンクという)32bと、VR吸収液蒸気41を加圧して再生塔8に戻す第2圧縮機33bとを有して構成されている。そして、かかる回収装置において、二次リーン吸収液10bは、第1熱交換器3に供給されて、COを吸収して吸収塔7から再生塔8に搬送される吸収液(リッチ吸収液9)を加熱している。
つまり、本実施形態に係る回収装置は、上述した第1の機構から第3の機構の3つの機構に加えて、再生塔8から吸収塔7に搬送される吸収液(一次リーン吸収液10a)が第1熱交換器3でリッチ吸収液9と熱交換される前に、リーン吸収液10の全部又は一部を再生塔8よりも低圧に調整された第2フラッシュタンク32bに供給してフラッシュ蒸発せしめるとともに、一次リーン吸収液10aよりも低温のVR吸収液蒸気41と二次リーン吸収液10bに分離せしめ、VR吸収液蒸気41を加圧して再生塔8に供給する機構(以下、第4の機構という)と、吸収塔7から再生塔8へ搬送される吸収液(リッチ吸収液9)を二次リーン吸収液10bにより加熱する機構(以下、第5の機構という)を有している。
換言すれば、かかる回収装置の運転方法は、COを遊離させた吸収液(リーン吸収液10)を再生塔8から抜き出して、再生塔8から抜き出した吸収液(一次リーン吸収液10a)よりも低温のVR吸収液蒸気41と一次リーン吸収液10aよりも低温の二次リーン吸収液10bを生成し、VR吸収液蒸気41を加圧して再生塔8に戻し、二次リーン吸収液10bを第1熱交換器3に供給して、COを吸収して吸収塔7から再生塔8に搬送される吸収液(リッチ吸収液9)を加熱することが、上述した第1の実施形態に係る回収装置(図1)の運転方法に加えられている。
図2に示すように、かかる回収装置は、上述した第1の実施形態に係る回収装置(図1)に、第2フラッシュタンク32bと第2圧縮機33bをさらに加えた構成となっている。すなわち、本実施形態において、回収装置は、再生塔8のリーン吸収液10を第2フラッシュタンク32bに供給し、減圧することによって蒸気を発生させ、発生させた蒸気を第2圧縮機33bにおいて加圧及び加熱し、再生塔8に供給する機構を備えている。かかる回収装置において、リーン吸収液10は、第2フラッシュタンク32b内及び第1熱交換器3において液温度が低下する。また、第2フラッシュタンク32b内のリーン吸収液10の蒸気は、第2圧縮機33bで加圧及び加熱されてVR吸収液蒸気41となり、VR吸収液蒸気41は、再生塔8に供給される。すなわち、第2フラッシュタンク32b及び第2圧縮機33bは、第4の機構に相当する。再生塔8に供給されたVR吸収液蒸気41は、リボイラ21からの蒸気42とともに、再生塔8内の加熱に使用される。この結果、リボイラ用水蒸気34の供給量をVR吸収液蒸気41相当量だけ、第1の実施形態(図1)よりも低減させることができる。また、第2フラッシュタンク32bに供給された一次リーン吸収液10aをフラッシュ蒸発して得られた二次リーン吸収液10bは、第1熱交換器3においてリッチ吸収液9を加熱するために用いられる。すなわち、第1熱交換器3、そして第2フラッシュタンク32b及び第2圧縮機33bは、第5の機構に相当する。なお、第1の実施形態と同様に、第3熱交換器36において、リボイラ21からの一次熱水35をフラッシュした二次熱水37により、再生塔8に搬送されるリッチ吸収液9を加熱することも可能である。
ここで、図4に示す従来におけるCOの回収装置の処理系統の別例について、本実施形態(図2)との比較において説明する。図4に示すように、かかる回収装置は、リボイラ21からの二次熱水37によりリッチ吸収液9を加熱する機構を備えていない。また、かかる回収装置は、フラッシュ水蒸気39を加圧し、リボイラ21を加熱するためのVR水蒸気38を生成する機構を備えていない。具体的には、かかる回収装置は、リッチ吸収液9の温度調整のための第3熱交換器36を有していない。したがって、かかる回収装置においては、再生塔8に供給されるリッチ吸収液9の液温度が低下してしまう。このため、かかる回収装置において、再生塔8の出口でのリーン吸収液10におけるCO/アミンのモル比(以下、COローディングという)を本実施形態と同レベルとするには、例えば、リボイラ用水蒸気34を高温化(別の捉え方をすれば、高圧力化)する必要が生じる。また、かかる回収装置においては、一次熱水35からフラッシュ水蒸気39を生成する機構も備えていないため、本実施形態よりも余計にリボイラ用水蒸気34を供給する必要も生じる。
以上のような本発明の第1の実施形態及び第2の実施形態に係る回収装置(図1及び図2)と従来の回収装置(図3及び図4)の装置性能について、再生塔8の出入口における液温度、及び再生塔8に供給する水蒸気の供給量を測定した実験の結果に基づいて説明する。この場合、第1の実施形態に係る回収装置(図1)を実施例1、第2の実施形態に係る回収装置(図2)を実施例2、従来の回収装置の一例(図3)を比較例1、従来の回収装置の別例(図4)を比較例2としており、各装置における実験条件は以下の通りとした。
(実施例1)
実験にあたっては、吸収塔7の入口における燃焼排ガス1の温度及びリーン吸収液10の液温度を40℃、再生塔8の内部圧力を160kPa(ゲージ)、再生塔8におけるリーン吸収液10の液温度を最高120℃、リボイラ用水蒸気34の温度を140℃、クーラー温度を30℃、燃焼排ガス1のガス量を500m/h、液ガス比を3.0(L/m)、循環液量を1500Lにそれぞれ設定した(以下、これらの設定値をまとめて、実験条件という)。
本実施例においては、上述したように、燃焼排ガス1に含まれるCOを吸収塔7で除去し、吸収塔7の下部タンク30内にリッチ吸収液9として捕集する。捕集したリッチ吸収液9は、第1熱交換器3で加熱した後、再生塔8に搬送する。再生塔8の内部では、リッチ吸収液9をリボイラ21により更に加熱することでCOを遊離し、リーン吸収液10として再生塔8の下部タンク31に回収する。回収したリーン吸収液10は、第1熱交換器3を経て、吸収塔7に再び搬送する。リボイラ21から排出される一次熱水35は、第1フラッシュタンク32aに供給し、得られた二次熱水37は、第3熱交換器36に供給する。二次熱水37と同時に得られたフラッシュ水蒸気39は、140℃となるまで第1圧縮機33aにより加圧した。これにより得られたVR水蒸気38は、リボイラ21の加熱蒸気として用いた。なお、リーン吸収液10には、30%MEA(モノエタノールアミン)液を用いた。また、本実施例では、リボイラ21としてケトル型を用いたが、サーモサイフォン型のリボイラを用いることも可能である。
(実施例2)
図2に示すように、本実施例においては、第1熱交換器3を通過する前のリーン吸収液10(一次リーン吸収液10a)を第2フラッシュタンク32bでフラッシュ蒸発させ、得られた一次リーン吸収液10aの蒸気を第2圧縮機33bで加圧してVR吸収液蒸気41を生成する。そして、生成したVR吸収液蒸気41を再生塔8に供給するとともに、第2フラッシュタンク32b内のリーン吸収液10(二次リーン吸収液10b)を第1熱交換器3に供給している。これ以外の装置構成及び実験条件は、上述した実施例1と同様とした。
(比較例1)
図3に示すように、本比較例においては、リボイラ21から排出される一次熱水35を気水分離器40によりリボイラ用水蒸気34と分離熱水43に分離する。リボイラ用水蒸気34は、リボイラ21の加熱用に供給し、分離熱水43は、吸収塔7から再生塔8に搬送されるリッチ吸収液9を加熱するために用いる。これ以外の装置構成及び実験条件は、上述した実施例1と同様とした。ただし、本比較例は、第1フラッシュタンク32a及び第1圧縮機33aを有する装置構成とはなっていない。
(比較例2)
図4に示すように、本比較例においては、一次熱水35をフラッシュ蒸発させて得られた二次熱水37を第3熱交換器36に供給する機構、及び二次熱水37と同時に得られるVR水蒸気38をリボイラ21を加熱するために供給する機構を備えていない。これ以外の装置構成及び実験条件は、上述した実施例2と同様とした。
図5は、上述した実施例1,2及び比較例1,2に係る各装置における実験結果を示す図である。この場合、図5には、各装置における再生塔8の入口及び出口の液温度の値を示す。また、図5には、実施例1,2及び比較例2に係る各装置における再生塔8の出口でのリーン吸収液10中のCO濃度を、比較例1に係る装置における値を1とした場合の相対値で示している。そして、図5には、実施例1,2及び比較例2に係る各装置におけるリボイラ21への水蒸気(リボイラ用水蒸気34)の供給量を、比較例1に係る装置における値を100とした場合の相対値で示している。
図5に示すように、比較例1及び実施例1,2では、再生塔8に搬送されるリッチ吸収液(COリッチアミン)9を第3熱交換器36で加熱するため、比較例2よりも再生塔8の入口におけるリッチ吸収液9の液温度が高い。なお、比較例1では、再生塔8の上部における圧力が変化する現象が見られた。これは、一次熱水35の温度が140℃近い温度であるため、上述したようにリッチ吸収液9の一部からCOが遊離してフラッシュしているためと推測される。一方、実施例1では、二次熱水37の温度が大きく低減されるため、比較例1のような現象は生じなかった。実施例2及び比較例2では、いずれもリボイラ21へのリボイラ用水蒸気34の供給量を比較例1よりも低減できているが、比較例2では、再生塔8の入口におけるリッチ吸収液9の液温度が低いため、及び一次熱水35からのフラッシュ水蒸気39を利用していないため、リボイラ用水蒸気34の供給量は、実施例2よりも大きく、実施例1と同等であった。
以上、本発明の第1の実施形態(図1)及び第2の実施形態(図2)に係る二酸化炭素の回収装置及びその運転方法によれば、吸収塔から再生塔に搬送されるリーン吸収液10の加熱を制御でき、かつ再生塔8の吸収液を加熱する水蒸気供給量を低減させることができる。すなわち、本発明によれば、再生塔に搬送するリッチ吸収液9の温度を従来の方法よりも広い範囲で調整可能なので、吸収塔から再生塔に搬送される吸収液の温度が適温よりも高温になるのを防止し、再生塔に供給される高温の液との接触面でCO ガスが急激に放出されるフラッシングを回避するように制御することができ、再生塔8に供給する水蒸気供給量を低減しながら、リーン吸収液10のCOローディングを低減することも可能となる。
7 吸収塔
8 再生塔
9 リッチ吸収液
10 リーン吸収液
21 リボイラ(第2熱交換器)
35 一次熱水
37 二次熱水
38 VR水蒸気
39 フラッシュ水蒸気(二次水蒸気)
41 VR吸収液蒸気(吸収液蒸気)

Claims (4)

  1. 二酸化炭素を含む燃焼排ガスと、水及びアルカノールアミンを含む吸収液とを接触させて、前記二酸化炭素を前記吸収液に吸収させる吸収塔と、
    前記二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱して、前記吸収液から前記二酸化炭素を遊離させて回収して前記吸収液を再生する再生塔と、
    前記二酸化炭素を吸収して前記吸収塔から前記再生塔に搬送される吸収液を、前記二酸化炭素を遊離させて前記再生塔から前記吸収塔に搬送される吸収液で加熱する第1熱交換器を備えてなる二酸化炭素の回収装置において、
    前記二酸化炭素を遊離させた吸収液を前記再生塔から抜き出して、大気圧よりも高圧の一次水蒸気により加熱して前記再生塔に戻す第2熱交換器と、
    前記第2熱交換器で前記一次水蒸気が凝縮した一次熱水を抜き出して、前記一次水蒸気よりも低圧に調整された容器内に放出させて二次熱水と二次水蒸気を生成する第1フラッシュ容器と、
    前記二酸化炭素を吸収して前記吸収塔から前記再生塔に搬送される吸収液を前記二次熱水で加熱する第3熱交換器と、
    前記二次水蒸気を加圧して前記第2熱交換器の前記一次水蒸気に合流させる第1圧縮機とを有してなることを特徴とする二酸化炭素の回収装置。
  2. 前記二酸化炭素を遊離させた吸収液を前記再生塔から抜き出して、前記再生塔よりも低圧に調整された容器内に放出させて前記再生塔から抜き出した吸収液よりも低温の吸収液蒸気と吸収液を生成する第2フラッシュ容器と、
    前記第2フラッシュ容器で生成された前記低温の吸収液蒸気を加圧して前記再生塔に戻す第2圧縮機とを有し、
    前記第2フラッシュ容器で生成された前記低温の吸収液は、前記第1熱交換器に供給されて、前記二酸化炭素を吸収して前記吸収塔から前記再生塔に搬送される吸収液を加熱することを特徴とする請求項1に記載の二酸化炭素の回収装置。
  3. 二酸化炭素を含む燃焼排ガスと、水及びアルカノールアミンを含む吸収液とを接触させて、前記二酸化炭素を前記吸収液に吸収させる吸収塔と、
    前記二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱して、前記吸収液から前記二酸化炭素を遊離させて回収して前記吸収液を再生する再生塔と、
    前記二酸化炭素を吸収して前記吸収塔から前記再生塔に搬送される吸収液を、前記二酸化炭素を遊離させて前記再生塔から前記吸収塔に搬送される吸収液で加熱する熱交換器を備えてなる二酸化炭素の回収装置の運転方法であって、
    前記二酸化炭素を遊離させた吸収液を前記再生塔から抜き出して、大気圧よりも高圧の一次水蒸気により加熱して前記再生塔に戻し、
    前記吸収液を加熱して凝縮された前記一次水蒸気の一次熱水を、前記一次水蒸気よりも低圧の第1の容器内に放出して、前記一次熱水よりも低温の二次熱水と前記一次水蒸気よりも低圧の二次水蒸気を生成し、
    前記二酸化炭素を吸収して前記吸収塔から前記再生塔に搬送される吸収液を前記二次熱水で加熱し、
    前記二次水蒸気を加圧して前記一次水蒸気に合流させることを特徴とする二酸化炭素の回収装置の運転方法。
  4. 前記二酸化炭素を遊離させた吸収液を前記再生塔から抜き出して、前記再生塔よりも低圧に調整された第2の容器内に放出させて、前記再生塔から抜き出した吸収液よりも低温の吸収液蒸気と吸収液を生成し、
    前記低温の吸収液蒸気を加圧して前記再生塔に戻し、
    前記低温の吸収液を前記熱交換器に供給して、前記二酸化炭素を吸収して前記吸収塔から前記再生塔に搬送される吸収液を加熱することを特徴とする請求項3に記載の二酸化炭素の回収装置の運転方法。
JP2012278728A 2012-12-20 2012-12-20 二酸化炭素の回収装置、及び該回収装置の運転方法 Active JP6088240B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012278728A JP6088240B2 (ja) 2012-12-20 2012-12-20 二酸化炭素の回収装置、及び該回収装置の運転方法
PCT/JP2013/083964 WO2014098154A1 (ja) 2012-12-20 2013-12-18 二酸化炭素の回収装置、及び該回収装置の運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012278728A JP6088240B2 (ja) 2012-12-20 2012-12-20 二酸化炭素の回収装置、及び該回収装置の運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014121672A JP2014121672A (ja) 2014-07-03
JP6088240B2 true JP6088240B2 (ja) 2017-03-01

Family

ID=50978474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012278728A Active JP6088240B2 (ja) 2012-12-20 2012-12-20 二酸化炭素の回収装置、及び該回収装置の運転方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6088240B2 (ja)
WO (1) WO2014098154A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10005027B2 (en) 2015-01-28 2018-06-26 Fluor Technologies Corporaticn Methods and systems for improving the energy efficiency of carbon dioxide capture
US10376829B2 (en) 2017-06-13 2019-08-13 Fluor Technologies Corporation Methods and systems for improving the energy efficiency of carbon dioxide capture
CN107694292B (zh) * 2017-10-27 2020-11-10 中石化宁波工程有限公司 一种半贫吸收剂再生方法
US11071942B2 (en) * 2018-10-10 2021-07-27 Mitsubishi Heavy Industries Engineering, Ltd. Reclaiming apparatus and method, and CO2 recovery apparatus and method
CN112870919B (zh) * 2021-01-04 2022-09-23 中国神华能源股份有限公司国华电力分公司 一种烟气co2捕集系统超重力再生节能工艺
CN114405037B (zh) * 2022-01-20 2023-07-25 福建钰融科技有限公司 光刻胶废液回收装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101340958B (zh) * 2005-12-19 2011-04-13 氟石科技公司 集成的压缩装置/汽提装置配置及方法
CA2819904C (en) * 2007-05-29 2015-11-17 Don Gelowitz Method and absorbent composition for recovering a gaseous component from a gas stream
JP5707894B2 (ja) * 2010-11-22 2015-04-30 株式会社Ihi 二酸化炭素の回収方法及び回収装置
JP5737916B2 (ja) * 2010-12-01 2015-06-17 三菱重工業株式会社 Co2回収システム
JP5174194B2 (ja) * 2011-01-04 2013-04-03 三菱重工業株式会社 Co2回収装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014098154A1 (ja) 2014-06-26
JP2014121672A (ja) 2014-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2722097B1 (en) Combustion exhaust gas treatment system and combustion exhaust gas treatment method
RU2454269C2 (ru) Регенерация поглотителя обедненным раствором, подвергнутым мгновенному испарению, и интеграция тепла
JP6088240B2 (ja) 二酸化炭素の回収装置、及び該回収装置の運転方法
JP5558036B2 (ja) 二酸化炭素回収型汽力発電システム
JP4745682B2 (ja) Co2回収装置および方法
JP5922451B2 (ja) Co2回収装置
JP2011212510A (ja) 二酸化炭素ガス回収装置
JP2006213580A (ja) 二酸化炭素回収システム、これを用いた発電システムおよびこれら方法
JP2011213494A (ja) 二酸化炭素ガス回収装置
JP2010100492A (ja) 二酸化炭素の回収方法および装置
EP2823876B1 (en) System for chemically absorbing carbon dioxide in combustion exhaust gas
JP5738137B2 (ja) Co2回収装置およびco2回収方法
JP2009247932A (ja) 排ガス熱源を利用した二酸化炭素の除去方法
KR101751723B1 (ko) 산성가스 포집 시스템 및 이를 이용한 산성가스 포집방법
US8833081B2 (en) Low pressure steam pre-heaters for gas purification systems and processes of use
JP5591075B2 (ja) Co2及びh2sを含むガスの回収システム及び方法
KR20130010253A (ko) 산성가스 포집을 위한 탈거장치의 에너지원 재사용 방법
JP6071622B2 (ja) Co2及びh2sを含むガスの回収システム及び方法
JP2016112482A (ja) 二酸化炭素回収方法および二酸化炭素回収装置
JP6004821B2 (ja) Co2回収装置およびco2回収方法
CN111054187A (zh) 回收系统及气体回收方法
US20130259781A1 (en) Flue gas treatment system with ammonia solvent for capture of carbon dioxide
KR101583463B1 (ko) 에너지 절감형 산성 기체 포집 시스템 및 방법
JP2014205102A (ja) 被処理ガス中の二酸化炭素を回収する方法およびそのための装置
CN220828846U (zh) 用于二氧化碳捕集的疏水一体化煮沸器、疏水系统

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20141224

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20150623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160517

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6088240

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350