JP6088098B1 - 決済装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】硬貨を並べた後に硬貨釣銭機に対する硬貨投入口へ入れる作業を容易に行うことができる決済装置を提供する。【解決手段】決済装置は、決済処理に応じて硬貨を入出金する硬貨入出金装置と、前記硬貨入出金装置を収納する筐体と、前記筐体に設けられ、前記硬貨入出金装置に対して硬貨を投入する硬貨投入口と、前記硬貨投入口に対して装置幅方向に連接され、前記決済処理にかかる硬貨を一時的に載せる金銭載置面を含んで凹形状を形成し、前記金銭載置面上を滑らせて硬貨を前記硬貨投入口に投入可能とした金銭載置部と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、決済装置に関する。
従来からスーパーマーケットなどで使用されているPOS(Point Of Sales)端末などには、客から預かった金銭をドロアにしまう前に一時的に置いて確認するためのエリアが設けられている。このようなエリアは、吟味台や検銭台と呼ばれている。このようなエリアを設けることにより、店員は、金銭授受時におけるトラブルを回避し、迅速で正確なレジ業務を遂行することができるものとなっている。
近年、スーパーマーケットなどでは、店員によらず客自身で決済可能にするセルフチェックアウト装置(セルフレジ)が用いられている。セルフレジにおいては、客が硬貨の投入動作を一度で完了できるよう、複数枚の硬貨を一度に受け入れ可能とする硬貨投入口が設けられている。
ところで、上述のようなセルフレジを利用する客の中には、決済時において、財布の中の硬貨をセルフレジ上の平坦なエリアなどに一旦並べて確認した後、所望の硬貨を硬貨投入口に投入する客が存在する。
このような利用法の場合、客は、セルフレジ上の平坦なエリアなどに硬貨を並べた後に、所望の硬貨を持ち直してから硬貨投入口に投入する必要がある。
本発明が解決しようとする課題は、硬貨を並べた後に硬貨投入口へ入れる作業を容易に行うことができる決済装置を提供することである。
実施形態の決済装置は、客による決済処理に用いられる決済装置であって、硬貨を収納し収納した硬貨の出金を行う入出金部を備える筐体と、支払いの合計代金を客向けに表示する表示部と、前記筐体の幅方向端部に設けられ、硬貨が投入される硬貨投入口と、前記筐体に設けられ、硬貨を一時的に載置するための金銭載置面を有し、当該金銭載置面は前記硬貨投入口と前記筐体の幅方向に連接するとともに前記筐体の幅方向の中央部をまたがって前記幅方向に長い形状を有する、金銭載置部と、前記硬貨投入口および前記金銭載置部より下方に前記筐体の幅方向に並べて設けられ、釣銭として払い出された硬貨を受ける硬貨排出皿と内部に収容すべきではない硬貨を受けるリジェクト皿と、前記硬貨排出皿および前記リジェクト皿より下方に設けられ、紙幣を受ける紙幣投入口および紙幣を排出する紙幣排出口と、を備える。
以下に添付図面を参照して、決済装置の実施形態を詳細に説明する。本実施形態は、決済装置として、顧客が自身で商品登録および決済を行うためのセルフチェックアウト装置の決済端末を適用した例について説明するものである。
図1は、実施形態にかかるセルフチェックアウト装置100の外観を示す正面図である。図1に示すように、セルフチェックアウト装置100は、決済端末1と、籠置き棚2と、袋詰め棚3とを備えている。決済端末1は、入出金部4、読取部5、表示操作部6、および各部を制御する制御部7(図5参照)を備えている。
決済端末1は、第1筐体11と第2筐体12とを備えている。第1筐体11は、開放および閉止可能な扉111を備える。扉111は、ヒンジ部111aを中心に上下方向に回動する。第1筐体11は、内部に、入出金部4を構成する紙幣釣銭機(紙幣入出金装置)41および硬貨釣銭機(硬貨入出金装置)42(いずれも図2参照)を収納している。第2筐体12は、内部に、制御部7を収納している。
読取部5は、商品を特定するために、商品の外観や商品に付された符号(バーコードなど)を読み取るスキャナ50を備えている。また、読取部5は、制御部7が実行する商品販売データ処理に係るレシートを印字するプリンタ51を備えている。プリンタ51は、排出されたレシートを支持するレシート排出台51aを第1筐体11から突出させている。すなわち、レシート排出台51aは、第1筐体11に突出して設けられた凸形状の凸部である。さらに、読取部5は、制御部7が実行する決済処理に係るクレジットカードの読取りを行うカードリーダ52を備えている。
表示操作部6は、モニタ61と、タッチパネル62とを備える。モニタ61は、制御部7の制御に従って画像を表示する。タッチパネル62は、モニタ61の表面に設けられており、オペレータが触れた位置に基づく情報を制御部7に出力する。
籠置き棚2は、籠内の商品を取り出して読取部5にかざす動作を行う際に、籠の置き場とする物置台である。籠置き棚2は、決済端末1の一側方に設けられている。
袋詰め棚3は、スキャン後の商品を袋詰めするための台である。袋詰め棚3は、決済端末1の他側方(籠置き棚2の反対側)に設けられている。
ここで、図2は決済端末1の扉111を開放とした状態の外観を示す斜視図である。図3に示すように、第1筐体11は、扉111を上方に回動させることで第1筐体11の内部を開放し、紙幣釣銭機41および硬貨釣銭機42を露出する。紙幣釣銭機41と硬貨釣銭機42とは、第1筐体11内に重ねて収納されており、紙幣釣銭機41が硬貨釣銭機42の下に位置している。
紙幣釣銭機41は、取り込んだ紙幣の正否を判別して正貨を収納し、釣銭としての紙幣を出金する。硬貨釣銭機42は、取り込んだ硬貨の正否を判別して収納し、釣銭としての硬貨を出金する。紙幣釣銭機41および硬貨釣銭機42は、収納した貨幣の金額を制御部7へ連絡する。また、紙幣釣銭機41および硬貨釣銭機42は、制御部7から、釣銭として出金すべき金額の連絡を受ける。
制御部7は、決済端末1が備える各部(入出金部4、読取部5、および表示操作部6)を統括的に制御する。制御部7は、読取部5からコード情報を取得する。また、制御部7は、表示操作部6のモニタ61に表示させる情報を出力し、タッチパネル62からオペレータが行った操作の情報を取得する。さらに、制御部7は、入出金部4への入金を把握し、入出金部4に出金の指示を行う。
ここで、図3はセルフチェックアウト装置100を上方から見た状態の外観を示す斜視図である。図3に示すように、第1筐体11は、上面の一端部側に硬貨釣銭機42に入金する硬貨の投入口(硬貨投入口)421を設けている。
また、第1筐体11(入出金部4)は、金銭載置部70(図4を参照)および硬貨投入口421が設けられた奥側から手前側に向けて、硬貨排出皿422およびリジェクト皿423と、紙幣投入口411および紙幣排出口412とを順に階段状に設けている。すなわち、硬貨投入口421が設けられている面が上段、硬貨排出皿422およびリジェクト皿423が設けられている面が上段より下方に位置する中段、紙幣投入口411および紙幣排出口412が設けられている面が中段より下方に位置する下段である。また、中段に位置する硬貨排出皿422は、上段に位置する金銭載置部70および硬貨投入口421より第1筐体11の奥行方向手前側に位置している。また、下段に位置する紙幣投入口411および紙幣排出口412は、中段に位置する硬貨排出皿422より第1筐体11の奥行方向手前側に位置している。このように各種の投入口や排出口(排出皿)を階段状に配設することにより、奥側から手前にかけて全ての投入口や排出口(排出皿)を見渡すことができるようになっている。
硬貨排出皿422は、硬貨釣銭機42から排出された硬貨を受ける受け皿である。リジェクト皿423は、変形硬貨、外国銭、偽貨等の硬貨釣銭機42内に収容すべきではない硬貨(リジェクト硬貨)を受ける受け皿である。硬貨投入口421と硬貨排出皿422とリジェクト皿423との位置関係は、硬貨釣銭機42の構造に依存している。
図3に示すように、硬貨排出皿422は、硬貨投入口421が設けられた決済端末1の幅方向端部とは反対側端部に設けられている。このように硬貨投入口421と硬貨排出皿422とは、高さ方向と幅方向と奥行き方向においてそれぞれずらして設けられているので、硬貨排出皿422に対する視認性、操作性が良好なものとなっている。なお、リジェクト皿423は、硬貨投入口421の下方位置において硬貨排出皿422に並べられて設けられている。
紙幣投入口411は、紙幣釣銭機41に入金する紙幣の投入口である。紙幣排出口412は、紙幣釣銭機41から排出される紙幣の排出口である。紙幣投入口411と紙幣排出口412との位置関係は、紙幣釣銭機41の構造に依存している。
加えて、硬貨投入口421と硬貨排出皿422とリジェクト皿423と紙幣投入口411と紙幣排出口412とのそれぞれの近傍には、操作手順やエラーを報知するためのLED43〜46が設けられている。なお、LED43〜46が設けられる場所は各部の近傍であれば特に限定されない。また、LED43〜46の個数や配列も特に限定されない。
次に、硬貨投入口421および硬貨投入口421付近の構成について説明する。ここで、図4は硬貨投入口421付近の外観を示す平面図である。図4に示すように、硬貨投入口421は、外側から内側へ向かって下る漏斗状の傾斜面421aと、傾斜面421aの最下部に設けられた孔421bとを有している。孔421bは、決済端末1の正面に立った客から見て縦長の長孔である。すなわち、孔421bの長手方向は、硬貨を前記硬貨投入口に向けて滑らせる方向と交わる方向である。孔421bの長手方向に直交する幅方向(すなわち、硬貨を前記硬貨投入口に向けて滑らせる方向)の寸法は、複数枚の硬貨が重なって通過できる程度であり、孔421bの長手方向の寸法より短い。このような構成により、硬貨投入口421は、複数枚の硬貨を一括して受け入れ可能である。
加えて、第1筐体11の扉111は、硬貨投入口421に対して決済端末1の幅方向に並ぶ位置に連設された金銭載置部70を備えている。金銭載置部70は、一般には、吟味台や検銭台と呼ばれている。金銭載置部70は、第1筐体11の中央部から第1筐体11の幅方向両側にまたがって位置している。金銭載置部70は、決済端末1の決済処理の際に、客が財布から金銭を取り出して並べ、支払いに使用する金銭を目視で確認するためのものである。
より詳細には、金銭載置部70は、金銭(硬貨、紙幣)を載せる平面形状の金銭載置面71と、案内壁72とを備えている。なお、金銭載置面71は、平面形状に限るものではなく、凹面形状に湾曲していても良い。また、金銭載置面71には、プラスチックや金属で形成されたシート71aが貼り付けられている。シート71aは、載置された金銭によって金銭載置部70が汚れたり傷ついたりするのを防止するため、金銭載置部70と硬貨投入口421との接続部を隠すため、金銭載置部70の使用態様の説明表示のために設けられている。
案内壁72は、金銭載置面71における硬貨投入口421と連接する辺を除く縁部に設けられている。案内壁72は、金銭載置面71よりも上方に突出して当該金銭載置面71上に載置された金銭(特に、硬貨)の側部を支持する。なお、このような案内壁72は、第1筐体11の一部として形成されている。
一方、硬貨投入口421は、金銭載置面71と連接する位置に、傾斜面421aから連なる平面形状の連結部421cを有している。なお、連結部421cは、金銭載置面71が凹面形状に湾曲している場合には、当該形状に合わせて成型されていることは言うまでもない。
このように第1筐体11の扉111に凹形状で形成された金銭載置部70は、扉111を上方に回動させて第1筐体11の内部を開放した状態において、プリンタ51のレシート排出台51aに干渉する位置に設けられる。そして、金銭載置部70の凹形状部分の深さは、レシート排出台51aとの衝突を回避可能な深さに設定されている。
また、図4に示すように、第1筐体11の金銭載置部70近傍は、硬貨排出皿422をカメラ(図示せず)や客から見えやすくするため、一部をセットバックしている。すなわち、図4において、第1筐体11は、第1筐体11の幅方向に沿った金銭載置部70の手前側の前面11eを備える。前面11eの第1筐体11の幅方向の長さは、金銭載置部70の第1筐体11の幅方向の長さと略等しい。また、第1筐体11は、第1筐体11の幅方向に沿った硬貨投入口421の手前側の前面11fを備える。そして、前面11eは、前面11fより第1筐体11の奥行方向奥側に位置する構成となっている。また、硬貨排出皿422の第1筐体11の奥行方向手前側の縁422aは、前面11eより第1筐体11の奥行方向手前側に位置している。
さらに、第1筐体11における金銭載置部70の下部であって硬貨排出皿422の上方には、発光により光を照射する照射部であるLED47(図5参照)が設けられている。
また、決済端末1は、当該金銭載置面71の上または当該金銭載置面71の周辺に置かれた物体(財布や硬貨など)を検出する検出部であるセンサ73(図5参照)を備えている。センサ73としては、光センサ、磁気センサ、画像センサなどが挙げられる。光センサは、例えば、当該光センサの光軸が金銭載置面71を這うように配され、光軸が遮られると金銭載置面71上に物体があると判定する。磁気センサは、例えば、金銭載置面71の裏側にあたる位置に配され、金属を検知すると金銭載置面71上に物体があると判定する。画像センサは、例えば、金銭載置面71の上方に配され、画像認識により金銭載置面71上に物体があると判定する。
このような構成により、金銭載置部70は、連接された硬貨投入口421への硬貨投入を可能にしている。具体的には、客は、決済端末1の決済処理の際に、財布から支払いに用いる金銭(硬貨、紙幣)を取り出して金銭載置部70の金銭載置面71に並べて確認する。次に、客は、並べた硬貨を硬貨投入口421に向けて金銭載置面71上を滑らせて運び、硬貨投入口421に落下させて支払いを行う。なお、この際、金銭載置部70の案内壁72は、硬貨の側部を支持することで、金銭載置面71から硬貨が落下するのを阻止する。
続いて、セルフチェックアウト装置100のハードウェア構成について説明する。図5は、セルフチェックアウト装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5に示すように、決済端末1は、制御部7、I/O機器制御部81、および通信I/F82を備えている。通信I/F(インタフェース)82は、自装置を袋詰め棚3と通信可能に接続する。I/O機器制御部81は、制御部7に、紙幣釣銭機41、硬貨釣銭機42、LED43−47、スキャナ50、プリンタ51、カードリーダ52、モニタ61、タッチパネル62、センサ73を接続する。
一方、袋詰め棚3は、I/O機器制御部31、通信I/F32、および計量器33を、さらに備えている。計量器33は、袋詰め棚3に載せられた物品の重さを量る。通信I/F(インタフェース)32は、自装置を決済端末1と通信可能に接続する。すなわち、I/O機器制御部31は、通信I/F32,82を介して、制御部7に計量器33を接続する。計量器33は、不正防止を目的として、袋詰め棚3上の物品の重さを量るものである。
制御部7は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有している。ROMは、CPUが実行する各種コンピュータプログラムや各種データを記憶する。RAMは、CPUがコンピュータプログラムを実行する際に一時的にデータやコンピュータプログラムを記憶する。制御部7は、CPUがROMから読み出したコンピュータプログラムをRAMに展開して実行することにより、各部を統括的に制御する。
なお、本実施形態のセルフチェックアウト装置100で実行されるコンピュータプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態のセルフチェックアウト装置100で実行されるコンピュータプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のセルフチェックアウト装置100で実行されるコンピュータプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、本実施形態のセルフチェックアウト装置100で実行されるコンピュータプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
次に、セルフチェックアウト装置100の決済端末1の制御部7が実行する各種の処理のうち、本実施形態の特徴的な機能である決済処理について説明する。ここで、図6は決済処理にかかる機能を示す機能ブロック図、図7は決済処理の流れを示すフローチャートである。
決済処理では、決済端末1の制御部7は、コンピュータプログラムに従うことにより、図6に示すように、照射手段91と、報知手段92と、を機能部として実現する。
照射手段91は、硬貨釣銭機42の出金のタイミングに応じて、LED47を発光させて光の照射を実行する。
報知手段92は、支払いが終わった段階で、センサ73によって金銭載置面71の上または金銭載置面71の周辺に置かれた物体(財布や硬貨など)を検出した場合、その旨を報知する。
決済処理について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。図7に示すように、まず、決済端末1の制御部7は、商品登録処理を実行する(ステップS1)。
ここで、商品登録処理について説明する。客がスキャナ50に商品コードが符号化された画像をかざすと、スキャナ50は、符号を読み取って商品コードを出力する。制御部7は、スキャナ50が商品コードを出力すると、例えば自装置ないしオンライン接続された外部装置の記憶部に記憶されたPLU(Price Look Up)ファイルを参照する。PLUファイルは、商品コードに関連付けて、商品の名称や価格などを、例えばテーブルの形式で記録したものである。
次いで、制御部7は、PLUファイルに記録された情報のうち、スキャナ50が読み取った商品コードに関連付けられた情報を得る。そして、これらの情報を、商品の情報として記録するとともに、商品の価格を購入金額に加算する。これにより、商品登録が行われる。
次いで、決済端末1の制御部7は、客が商品登録および袋詰めまで終えると(ステップS2のYes)、決済処理を行う(ステップS3)。決済端末1の制御部7は、客が商品登録等の処理が終了していない場合(ステップS2のNo)、商品登録処理(ステップS1)に戻る。
ここで、決済処理について説明する。決済端末1の制御部7は、客から決済に進むための操作を受けると、モニタ61に登録済みの商品の価格を合計した代金を表示する。これに伴い、決済端末1の制御部7は、客による決済操作の受け付けを開始する。
制御部7は、現金決済においては、紙幣釣銭機41の紙幣投入口411および硬貨釣銭機42の硬貨投入口421への入金があると、代金との差異(釣銭)を算出する。制御部7は、釣銭が有る場合には、紙幣釣銭機41の紙幣排出口412および硬貨釣銭機42の硬貨排出皿422から釣銭を出金する。
ここで、決済端末1の制御部7(照射手段91)は、硬貨釣銭機42の硬貨排出皿422への出金のタイミングに応じて、LED47の照射を実行する(ステップS4)。このように硬貨釣銭機42の出金のタイミングに応じて、LED47の照射を実行することにより、硬貨排出皿422に排出された硬貨を客が取り忘れるのを防止することができる。
また、決済端末1の制御部7(報知手段92)は、客の支払いが終わった段階で、金銭載置面71の上または金銭載置面71の周辺に置かれた物体(財布や硬貨など)を検出した場合(ステップS5のYes)、その旨を報知する(ステップS6)。報知手法は、音声、画面表示、図示しないアテンダント端末に信号を出力する、などである。これにより、客が金銭載置面71の上または金銭載置面71の周辺に財布や硬貨などを置き忘れるのを防止することができる。決済端末1の制御部7(報知手段92)は、物体(財布や硬貨など)を検出しない場合(ステップS5のNo)、そのままステップS7に進む。
決済端末1の制御部7は、決済完了をもって一つの取引を終了し(ステップS7のYes)、次の取引の開始を待機する状態(ステップS1)へ移る。
このように、本実施形態の決済装置によれば、客が金銭載置部70の金銭載置面71上の硬貨を手に取って移動させる必要はなく、金銭載置面71上の硬貨を硬貨釣銭機42に対する硬貨投入口421へ入れる作業を客が容易に行うことができる。
なお、本実施の形態は、決済装置として、顧客が自身で商品登録および決済を行うためのセルフチェックアウト装置100の決済端末1を適用した例について説明したが、これに限るものではない。例えば、決済装置として、セミセルフのチェックアウトレーンに設置され、店員による商品登録の後、顧客による決済処理に用いられる会計機を適用するようにしても良い。
また、決済装置として、飲食店の食券などを発行する券売機(発券機)、駐車場や駅などの精算機、自動販売機などを適用することもできる。
なお、本実施形態では、図4に示すように、硬貨投入口421の左側に金銭載置部70を連接させたが、これに限るものではない。例えば、硬貨投入口421が左側に配置されているような場合には、硬貨投入口421の右側に金銭載置部70を連接させるようにしても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 決済装置
11 筐体
41 紙幣入出金装置
42 硬貨入出金装置
47 照射部
51a 凸部
70 金銭載置部
71 金銭載置面
73 検出部
91 照射手段
92 報知手段
111 扉
411 紙幣投入口
412 紙幣排出口
421 硬貨投入口
422 硬貨排出皿
11 筐体
41 紙幣入出金装置
42 硬貨入出金装置
47 照射部
51a 凸部
70 金銭載置部
71 金銭載置面
73 検出部
91 照射手段
92 報知手段
111 扉
411 紙幣投入口
412 紙幣排出口
421 硬貨投入口
422 硬貨排出皿
Claims (6)
- 客による決済処理に用いられる決済装置であって、
硬貨を収納し収納した硬貨の出金を行う入出金部を備える筐体と、
支払いの合計代金を客向けに表示する表示部と、
前記筐体の幅方向端部に設けられ、硬貨が投入される硬貨投入口と、
前記筐体に設けられ、硬貨を一時的に載置するための金銭載置面を有し、当該金銭載置面は前記硬貨投入口と前記筐体の幅方向に連接するとともに前記筐体の幅方向の中央部をまたがって前記幅方向に長い形状を有する、金銭載置部と、
前記硬貨投入口および前記金銭載置部より下方に前記筐体の幅方向に並べて設けられ、釣銭として払い出された硬貨を受ける硬貨排出皿と内部に収容すべきではない硬貨を受けるリジェクト皿と、
前記硬貨排出皿および前記リジェクト皿より下方に設けられ、紙幣を受ける紙幣投入口および紙幣を排出する紙幣排出口と、
を備えたことを特徴とする決済装置。 - 前記硬貨投入口、前記硬貨排出皿、前記リジェクト皿、前記紙幣投入口および前記紙幣排出口のそれぞれの近傍には、LEDが設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の決済装置。 - 前記筐体の前記硬貨投入口および前記金銭載置部より上方に設けられ、登録処理に係るレシートを支持するレシート排出台、をさらに備えた、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の決済装置。 - 前記レシート排出台は前記筐体から突出した凸部であり、
前記金銭載置部を備えていて、前記筐体に対して上下方向に回動可能に設けられて当該筐体の内部を開放および閉止する扉、を備え、
前記金銭載置部は、前記扉を上方に回動させて前記筐体の内部を開放した状態において、前記凸部に干渉する位置に設けられるとともに、前記金銭載置部の凹形状部分の深さは前記凸部との衝突を回避可能な深さに設定されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の決済装置。 - 前記金銭載置面は、前記金銭載置部の使用態様を示唆する表示を備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の決済装置。 - 前記金銭載置面に載置された物体を検出する検出部と、
支払が終わった段階で、前記検出部によって前記金銭載置面に載置された物体を検出した場合、その旨を報知する報知手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の決済装置。
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