JP6086991B2 - マスタシリンダおよびリザーバ - Google Patents

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Description

本発明は、車両用のマスタシリンダおよびリザーバに関する。
本願は、2013年11月1日に、日本に出願された特願2013−228332号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
リザーバタンクと、その上方開口を覆うキャップとの間にダイヤフラムを配置し、このダイヤフラムで、リザーバタンクの内部を上下に仕切る構造のマスタシリンダがある(例えば特許文献1参照)。
特開昭61−41660号公報
上記のマスタシリンダでは、車両走行中の大気の流れによってブレーキ液が漏出する可能性がある。
本発明は、ブレーキ液の漏出を抑制することができるマスタシリンダおよびリザーバを提供する。
本発明の第1の態様によれば、マスタシリンダは、ブレーキレバーの操作によって推進するピストンが摺動可能に設けられるシリンダと、該シリンダの上部に設けられてブレーキ液が貯留されるリザーバと、を有する。該リザーバが、前記ブレーキ液が貯留される貯留室を囲んで形成されるとともに上部が開口し、外側が車両走行中の大気の流れを受けるリザーバ壁部と、該リザーバ壁部の開口を覆う蓋部と、前記貯留室を液室と気室とに区画するダイヤフラムと、を有する。前記蓋部または前記リザーバ壁部には、車両の前進方向側に外部に開口する開口部を有し前記貯留室の周りを通って前記開口部からずれた位置で前記気室に連通する大気連通路が設けられている。
本発明の第1の態様において、前記大気連通路は、前記蓋部と前記リザーバ壁部との間で屈曲して形成されていてもよい。
本発明の第2の態様によれば、ホイールシリンダへブレーキ液を供給するマスタシリンダに接続され、前記ブレーキ液が貯留されるリザーバは、前記ブレーキ液が貯留される貯留室を囲んで形成されるとともに上部が開口し、外側が車両走行中の大気の流れを受けるリザーバ壁部と、該リザーバ壁部の開口を覆う蓋部と、
前記貯留室を液室と気室とに区画するダイヤフラムと、を有する。前記蓋部または前記リザーバ壁部には、車両の前進方向側に外部に開口する開口部を有し前記貯留室の周りを通って前記開口部からずれた位置で前記気室に連通する大気連通路が設けられている。
本発明の第1の態様又は第2の態様において、前記大気連通路は、前記蓋部と前記リザーバ壁部との間で屈曲して形成されていてもよい。
本発明の第1の態様又は第2の態様において、前記大気連通路は、車両の後進方向側で前記気室に連通していてもよい。
本発明の第1の態様又は第2の態様において、前記大気連通路は、車両の側面方向側で前記気室に連通していてもよい。
本発明の第1の態様又は第2の態様において、前記大気連通路は、車両の前進方向側で前記気室に連通していてもよい。
上記した本発明の態様によれば、ブレーキ液の漏出を抑制することができるマスタシリンダおよびリザーバを提供することができる。
本発明に係る第1実施形態を示す平面図である。 本発明に係る第1実施形態を示す断面図である。 本発明に係る第1実施形態を示す断面図である。 本発明に係る第1実施形態の一部を示す分解斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の蓋部を示す裏面図である。 本発明に係る第2実施形態の蓋部を示す裏面図である。 本発明に係る第3実施形態の蓋部を示す裏面図である。 本発明に係る第4実施形態を示す部分断面図である。
「第1実施形態」
本発明に係る第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。第1実施形態は、図1に示すように、リザーバ10がマスタシリンダ11の一部を構成するリザーバ一体型のマスタシリンダ11である。このマスタシリンダ11は、外部に露出した状態で取り付けられる自動二輪車、三輪バギーおよび四輪バギー等の鞍乗型車両に用いられる。本実施形態では、リザーバ10を含むマスタシリンダ11が車両に取り付けられた状態をもって説明し、その際に、車両における前を前、車両における後を後、車両における左を左、車両における右を右として説明する。第1実施形態は、運転者の右手により操作される前輪制動用のマスタシリンダ11である。本実施形態は、運転者の左手により操作される後輪制動用のマスタシリンダやクラッチ用マスタシリンダにも適用可能であり、その場合は以下の説明における左右が逆になる。
マスタシリンダ11は、車両において走行風が直接当たる位置に配置される。具体的には、マスタシリンダ11は、車両のステアリングバー15の右側部に位置する装着部16に取り付けられている。ステアリングバー15は円筒状のパイプ部材が適宜曲げ加工されて形成されており、少なくともマスタシリンダ11が取り付けられる装着部16の外周面は円筒面となっている。
マスタシリンダ11は、いずれも金属製の、本体部材21とホルダ22と締結部材23とブレーキレバー24と支持部材25とを有している。本体部材21は、鋳造による一体成形品であり、ステアリングバー15の装着部16の前側に配置されている。本体部材21には、その右側部に後方に向けて突出するように取付座部30が形成されている。本体部材21は、この取付座部30とホルダ22とでステアリングバー15の装着部16を挟持することでステアリングバー15に取り付けられる。取付座部30とホルダ22とはボルトである締結部材23によって結合されてステアリングバー15を挟持する。なお、図1においては平面図で表した関係上、締結部材23が一本のみ示されているが、締結部材23は上下に二本設けられている。
本体部材21は、その右側部の下部に、前方に向けて突出するようにレバー支持部31が形成されている。このレバー支持部31には、ブレーキレバー24がボルトからなる支持部材25によって取り付けられている。支持部材25は上下方向に沿ってレバー支持部31に取り付けられている。ブレーキレバー24は、この支持部材25を中心に回転する。ブレーキレバー24は、ステアリングバー15の前方においてステアリングバー15に沿って右方に延出している。本体部材21には、レバー支持部31の上側、つまり右側部の上部に図示略のバックミラーが取り付けられるミラー装着部32が形成されている。
本体部材21には、取付座部30の基端側から左方に延出するシリンダ35が設けられている。このシリンダ35は、ステアリングバー15の前方にその装着部16の軸方向に沿うように配置されている。このシリンダ35は、図2に示すように、本体部材21の下部に形成されている。シリンダ35の上部にはリザーバ壁部36が形成されている。このリザーバ壁部36は、上下方向に沿う筒状の形状を有する。リザーバ壁部36は、そのシリンダ35側を閉塞するリザーバ底部37とで、ブレーキ液が貯留される貯留室38を形成する。リザーバ底部37はシリンダ35の一部を含んでいる。
シリンダ35は、レバー支持部31側に開口するシリンダ穴45が形成された有底筒状の形状を有する。このシリンダ穴45は、図1に示すステアリングバー15の装着部16の軸方向に沿っている。シリンダ穴45は、図2に示すように、そのレバー支持部31に対し反対側のシリンダ底部46側から順に、主穴部51と嵌合穴部53と口元穴部54とを有している。このシリンダ穴45の中心軸がシリンダ35の軸線となる。以下、シリンダ35の軸線方向をシリンダ軸方向と称す。
主穴部51は、シリンダ穴45内で最も軸方向長さが長くなっている。嵌合穴部53は、主穴部51のシリンダ底部46に対し反対側つまり右側に形成されている。嵌合穴部53は、主穴部51よりも大径の内径を有している。口元穴部54は、嵌合穴部53のシリンダ底部46に対し反対側に形成されている。口元穴部54は、シリンダ穴45内で最もシリンダ底部46に対し反対側に配置されている。口元穴部54は、主穴部51よりも大径かつ嵌合穴部53よりも若干小径に形成されている。
シリンダ底部46には、これを貫通してネジ穴部55が形成されている。ネジ穴部55は、その最大内径が主穴部51の内径よりも小径となっている。このネジ穴部55には、図2において二点鎖線で示すブレーキ配管58の口金が螺合される。このブレーキ配管58は、車輪側に設けられるディスクブレーキ等のブレーキ装置のホイールシリンダ59に連通している。
リザーバ底部37には、シリンダ穴45と貯留室38とを連通させる連通穴63および連通穴64が形成されている。連通穴63は、連通穴64よりもシリンダ軸方向のシリンダ底部46側つまり左側に配置されている。連通穴63は、貯留室38側に配置される大径穴部65と、これよりも小径でシリンダ穴45側に配置される小径穴部66とを有している。連通穴63は、大径穴部65において貯留室38に開口し、小径穴部66においてシリンダ穴45内に開口している。連通穴64は、貯留室38側に配置される大径穴部68と、これよりも小径でシリンダ穴45側に配置される小径穴部69とを有している。連通穴64は、大径穴部68において貯留室38に開口し、小径穴部69においてシリンダ穴45内に開口している。連通穴64の小径穴部69は、連通穴63の小径穴部66よりも大径となっている。
マスタシリンダ11は、戻しバネ75とピストン76とカップシール77とOリング78と止め輪79とブーツ80と押圧バネ81とを有している。これらは、いずれも上記したシリンダ穴45内に配置されている。戻しバネ75、ピストン76、止め輪79および押圧バネ81は金属製である。カップシール77、Oリング78およびブーツ80はゴム等の弾性材料からなっている。
ピストン76は、軸部85とフランジ部86と軸部87とフランジ部88と軸部89と軸部90と軸部91とフランジ部92と軸部93と軸部94と軸部95と軸部96とフランジ部97とを有している。ピストン76は、シリンダ穴45における口元穴部54側に挿入されている。
軸部85は、ピストン76における最もシリンダ底部46側つまり左側に形成されている。フランジ部86は、軸部85のシリンダ底部46に対し反対側つまり右側に配置されており、軸部85よりも大径となっている。軸部87は、フランジ部86のシリンダ底部46に対し反対側に配置されており、軸部85よりも小径となっている。フランジ部88は、軸部87のシリンダ底部46に対し反対側に配置されており、フランジ部86よりも大径となっている。軸部89は、フランジ部88のシリンダ底部46に対し反対側に配置されており、フランジ部88よりも小径となっている。軸部90は、軸部89のシリンダ底部46に対し反対側に配置されており、フランジ部88と同径となっている。軸部91は、軸部90のシリンダ底部46に対し反対側に配置されており、軸部90よりも小径となっている。
フランジ部92は、軸部91のシリンダ底部46に対し反対側に配置されており、軸部90と同径となっている。軸部93は、フランジ部92のシリンダ底部46に対し反対側に配置されており、フランジ部92よりも小径となっている。軸部94は、軸部93のシリンダ底部46に対し反対側に配置されており、軸部93よりも小径となっている。軸部95は、軸部94のシリンダ底部46に対し反対側に配置されており、軸部94よりも大径となっている。軸部96は、軸部95のシリンダ底部46に対し反対側に配置されており、軸部95よりも小径となっている。フランジ部97は、軸部96のシリンダ底部46に対し反対側に配置されており、軸部96よりも大径となっている。フランジ部97は、ピストン76における最もシリンダ底部46に対し反対側に形成されている。ピストン76は、フランジ部88、軸部90およびフランジ部92においてシリンダ穴45の主穴部51に摺動可能に嵌合される。これにより、ピストン76は、シリンダ35に摺動可能に設けられて、シリンダ軸方向に移動する。
戻しバネ75は軸方向一端側が他端側よりも大径となるテーパ状のコイルバネである。戻しバネ75は、大径側の端部においてシリンダ底部46に当接し、小径側の端部において内側にピストン76の軸部85を挿通させつつフランジ部86に当接する。
カップシール77は、中心軸線を含む断面の形状が一側に開口するC字状の形状を有する。カップシール77は、ピストン76のフランジ部86,88間に配置されて軸部87に嵌合されている。カップシール77は、開口側をフランジ部86側に配置した状態となっており、外周部が主穴部51の内周面に摺接する。
Oリング78は、ピストン76の軸部90およびフランジ部92間に配置されて軸部91に嵌合されている。Oリング78は、外周部が主穴部51の内周面に摺接する。止め輪79は、C字状の形状を有する。止め輪79は、嵌合穴部53に嵌合固定されている。止め輪79には、径方向内側に延出する図示略の係止片部が周方向に間隔をあけて複数形成されている。これら係止片部がピストン76のフランジ部92の軸部93側の端面に当接可能となっている。これにより、止め輪79は、戻しバネ75で押圧されるピストン76がシリンダ穴45から抜け出ることを規制する。ブーツ80は、筒状をなしており、一端部がピストン76の軸部95とフランジ部97との間に配置されて軸部96に嵌合されている。ブーツ80は他端側が嵌合穴部53側に位置するように口元穴部54内で延出しており、他端部が押圧バネ81で口元穴部54の内周面に押圧されている。
シリンダ穴45は、ピストン76のOリング78よりもシリンダ底部46側がブレーキ液で満たされる。カップシール77は、ピストン76と主穴部51のネジ穴部55側の部分とでホイールシリンダ59にブレーキ配管58を介して連通する液圧室101を形成する。
ピストン76のフランジ部97のシリンダ底部46に対し反対側には、ブレーキレバー24の押圧部102が配置されている。ブレーキレバー24が操作されると、押圧部102がシリンダ底部46側、つまり左側に移動し、この方向にピストン76を押圧する。すると、ピストン76とカップシール77とが一体に液圧室101を狭める方向に移動する。これにより、液圧室101からブレーキ配管58を介してホイールシリンダ59にブレーキ液を供給する。つまり、ブレーキレバー24の操作によってピストン76がシリンダ底部46の方向に推進してブレーキ液圧を発生させる。また、ブレーキレバー24の操作が解除されると、戻しバネ75の付勢力でピストン76が戻され、ホイールシリンダ59のブレーキ液を液圧室101に戻す。ここで、ブレーキ装置のブレーキ摩擦材の量が減るとホイールシリンダ59側の液圧室の容積が増える。マスタシリンダ11は、ブレーキレバー24が操作状態にないとき、液圧室101が連通穴63によって貯留室38に連通していることから、その分のブレーキ液は貯留室38から液圧室101に補給される。
リザーバ壁部36は、シリンダ底部46側つまり左側に配置される側壁部111と、前側に配置される前壁部112と、シリンダ底部46に対し反対側つまり右側に配置される側壁部113と、後側に配置される図3に示す後壁部114と、前壁部112と側壁部113との間の図4に示す角壁部115と、側壁部111と後壁部114との間の角壁部116とから構成されている。リザーバ壁部36は、四角筒状の形状を有する。リザーバ壁部36は、これら側壁部111、前壁部112、角壁部115、側壁部113、後壁部114および角壁部116によって、貯留室38を囲んで形成されており、上部が開口している。
図3に示すように、前壁部112には、上下方向の中間位置に前方に突出する凸部118が形成されている。この凸部118の中央には窓穴119が貫通形成されている。この窓穴119は、前側が大径穴部120となっており、後側がこれよりも小径の小径穴部121となっている。マスタシリンダ11は、本体部材21のこの窓穴119に装着される窓部材122およびシール部材123を有している。窓部材122は、透光性材料から構成される。窓部材122は、環状のシール部材123を介して大径穴部120に固定されている。この窓部材122を介してリザーバ壁部36内の貯留室38にあるブレーキ液の液面が目視可能となっている。
リザーバ壁部36の上端部外側には、下側部分よりも外側に突出する突出端縁部131が全周にわたって環状をなして形成されている。また、リザーバ壁部36の上部内側には、下側部分よりも薄肉となるように段差状をなす段差部141が全周にわたって環状をなして形成されている。
図4に示すように、角壁部115は、前壁部112および側壁部113よりも内側(貯留室38側)に突出する形状を有する。角壁部116は、側壁部111および後壁部114よりも内側に突出する形状を有する。角壁部115には、上部にネジ穴148が形成されている。角壁部116には、上部にネジ穴149が形成されている。
リザーバ壁部36は、側壁部111の上端面151と前壁部112の上端面152とが連続し、この上端面152と角壁部115の上端面155とが連続し、この上端面155と側壁部113の上端面153とが連続している。また、この上端面153と後壁部114の上端面154とが連続し、この上端面154と角壁部116の上端面156とが連続し、この上端面156と上端面151とが連続している。これらの上端面151〜156は、すべて平坦面となっており、同一平面内に配置されている。これらの上端面151〜156は、全体として四角枠状をなす枠状端面157を構成している。角壁部115,116と同様に、上端面155は、上端面152,153よりもこれらの内角側に突出する形状を有する。上端面156は、上端面151,154よりもこれらの内角側に突出する形状をなしている。
マスタシリンダ11は、金属製の蓋部161と、金属製の蓋部取付部材162,162と、EPDM等のゴム製の弾性材料からなるダイヤフラム163とを有している。
ダイヤフラム163は、側壁部111の上端面151に載置される載置板部171と、前壁部112の上端面152に載置される載置板部172と、側壁部113の上端面153に載置される載置板部173とを有している。また、ダイヤフラム163は、後壁部114の上端面154に載置される載置板部174と、角壁部115の上端面155に載置される載置板部175と、角壁部116の上端面156に載置される載置板部176とを有している。載置板部171と載置板部172とが連続し、載置板部172と載置板部175とが連続し、載置板部175と載置板部173とが連続している。また、載置板部173と載置板部174とが連続し、載置板部174と載置板部176とが連続し、載置板部176と載置板部171とが連続している。
これらの載置板部171〜176は、すべて平板状をなしており、同一平面内に配置されている。これらの載置板部171〜176は、全体として四角枠状をなす枠状板部177を構成している。角壁部115の上端面155と同様に、載置板部175は載置板部172,173よりもこれらの内角側に突出する形状をなしており、角壁部116の上端面156と同様に、載置板部176は載置板部171,174よりもこれらの内角側に突出する形状をなしている。載置板部175には、これを板厚方向に貫通する挿通穴178が形成されており、載置板部176には、これを板厚方向に貫通する挿通穴179が形成されている。
図3に示すように、ダイヤフラム163は、枠状板部177の内周端縁部から下方に延出する筒状の外側筒状部181と、外側筒状部181の下端縁部から内側に延出する枠状の外側下板部182と、外側下板部182の内周端縁部から上方に延出する筒状の中間筒状部183と、中間筒状部183の上端縁部から内側に延出する枠状の上板部184と、上板部184の内周端縁部から下方に延出する筒状の内側筒状部185と、内側筒状部185の下端縁部から内側に延出して内側筒状部185を閉塞する板状の内側下板部186とを有している。これら外側筒状部181、外側下板部182、中間筒状部183、上板部184、内側筒状部185および内側下板部186は、貯留室38内に配置されている。
蓋部161は、鋳造による一体成形品である。蓋部161は、リザーバ壁部36の上部開口を覆うとともに、その裏面側が、ダイヤフラム163の枠状板部177を、リザーバ壁部36の枠状端面157とで挟持する。言い換えれば、ダイヤフラム163は、本体部材21のリザーバ壁部36と蓋部161とで直接挟持される。図4に示すように、蓋部161は、リザーバ壁部36の上部開口を覆う主板部190を有している。この主板部190は、左側の側縁部191と前側の前縁部192が連続し、前縁部192と右側の側縁部193とが連続し、側縁部193と後側の後縁部194とが連続し、後縁部194と側縁部191とが連続している。
これら側縁部191、前縁部192、側縁部193および後縁部194は、全体として四角枠状をなす枠状縁部195を構成している。前縁部192の外端面と後縁部194の外端面とは、互いに平行な平面に形成されている。側縁部191の外端面と側縁部193の外端面とは、互いに反対方向に凸状をなす鏡面対称の湾曲面に形成されている。枠状縁部195の外周端面は、リザーバ壁部36の枠状端面157の外周端縁部よりも一回り大きい形状となっており、ダイヤフラム163の枠状板部177の外周端面より二回り大きい形状となっている。蓋部161は、主板部190の前縁部192と右側の側縁部193との間の角部がビスからなる蓋部取付部材162によりリザーバ壁部36に固定され、主板部190の後縁部194と左側の側縁部191との間の角部がビスからなる蓋部取付部材162によりリザーバ壁部36に固定される。
主板部190には、前縁部192と側縁部193との間の角部に蓋部取付部材162を挿通させるための挿通穴198が形成されており、後縁部194と側縁部191との間の角部に蓋部取付部材162を挿通させるための挿通穴199が形成されている。図5の裏面図に示すように、蓋部161には、主板部190の挿通穴198,199よりも内側範囲に、裏面から垂直方向に突出する角筒状の筒状突出部200が形成されている。この筒状突出部200は、側縁部191に沿う突出部201と、前縁部192に沿う突出部202と、側縁部193に沿う突出部203と、後縁部194に沿う突出部204とを有している。また、筒状突出部200は、挿通穴198の挿通穴199側で突出部202と突出部203とを繋ぐ突出部205と、挿通穴199の挿通穴198側で突出部201と突出部204とを繋ぐ突出部206とを有している。筒状突出部200は、図2および図3に示すように、ダイヤフラム163の外側筒状部181と中間筒状部183との間に挿入されている。
蓋部161には、図2,図5に示すように主板部190の側縁部191の外端縁部の裏面から主板部190に対し垂直に突出する突出壁部211と、図3,図5に示すように主板部190の前縁部192の外端縁部の裏面から主板部190に対し垂直に突出する突出壁部212とが形成されている。また、蓋部161には、図2,図5に示すように主板部190の側縁部193の外端縁部の裏面から主板部190に対し垂直に突出する突出壁部213と、図3,図5に示すように主板部190の後縁部194の外端縁部の裏面から主板部190に対し垂直に突出する突出壁部214とが形成されている。図5に示すように、突出壁部211と突出壁部212とが連続し、突出壁部212と突出壁部213とが連続し、突出壁部213と突出壁部214とが連続し、突出壁部214と突出壁部211とが連続している。これにより、突出壁部211〜214は全体として四角枠状の枠状壁部215を構成している。突出壁部212,214は互いに平行な直線状の形状を有する。突出壁部211,213は、互いに反対方向に凸状をなす鏡面対称の円弧状の形状を有する。
主板部190は、突出壁部211と突出部201との間の面部221と、突出壁部212と突出部202との間の面部222とが連続しており、この面部222と、突出壁部212,213と突出部205との間の面部225とが連続している。また、この面部225と、突出壁部213と突出部203との間の面部223とが連続しており、この面部223と、突出壁部214と突出部204との間の面部224とが連続している。また、この面部224と、突出壁部211,214と突出部206との間の面部226とが連続しており、この面部226と面部221とが連続している。これら面部221〜226は、すべて平坦面となっており、同一平面内に配置されている。これら面部221〜226は、全体として四角枠状をなす枠状面部227を構成している。面部221は突出壁部211に沿っており、面部222は突出壁部212に沿っており、面部223は突出壁部213に沿っており、面部224は突出壁部214に沿っている。面部222,224は、互いに平行な直線状をなしており、面部221,223は、円弧状をなしている。
面部225は、面部222よりも前後方向の幅が広く面部223よりも左右方向の幅が広くこれらの内角側に突出するように拡大されている。この面部225の中間位置に挿通穴198が形成されている。面部226は、面部224よりも前後方向の幅が広く面部221よりも左右方向の幅が広くこれらの内角側に突出するように拡大されている。この面部226の中間位置に挿通穴199が形成されている。
図2に示すように、ダイヤフラム163は、枠状板部177が、リザーバ壁部36の枠状端面157と、蓋部161の枠状面部227とに挟持される。つまり、載置板部171が上端面151と面部221とに挟持され、載置板部173が上端面153と面部223とに挟持される。また、図3に示すように、載置板部172が上端面152と面部222とに挟持され、載置板部174が上端面154と面部224とに挟持される。さらに、図4に示す載置板部175が上端面155と図5に示す面部225とに挟持され、図4に示す載置板部176が上端面156と図5に示す面部226とに挟持される。
図5においては、実線で示す蓋部161に対してダイヤフラム163の枠状板部177を二点鎖線で示している。上記挟持状態においては、載置板部171の外端面が突出壁部211の内壁面に当接または近接状態で対向し、載置板部172の外端面が突出壁部212の内壁面に当接または近接状態で対向し、載置板部173の外端面が突出壁部213の内壁面に当接または近接状態で対向し、載置板部174の外端面が突出壁部214の内壁面に当接または近接状態で対向する。また、載置板部175の外端面が突出壁部212,213の角部の内壁面に当接または近接状態で対向し、載置板部176の外端面が突出壁部211,214の角部の内壁面に当接または近接状態で対向する。
図4に示すダイヤフラム163の枠状板部177を、リザーバ壁部36の枠状端面157と、図5に示す蓋部161の枠状面部227とに挟持した状態で、図4に示す一方の蓋部取付部材162が、蓋部161に形成された挿通穴198とダイヤフラム163の載置板部175に形成された挿通穴178とに挿通されて、リザーバ壁部36の上端面155に形成されたネジ穴148に螺合される。また、他方の蓋部取付部材162が、蓋部161に形成された挿通穴199とダイヤフラム163の載置板部176に形成された挿通穴179とに挿通されて、リザーバ壁部36の上端面156に形成されたネジ穴149に螺合される。このようにして、蓋部161およびダイヤフラム163が本体部材21に取り付けられる。図2,図3に示すように、枠状面部227から枠状壁部215の突出先端面までの高さは、この取付状態でのダイヤフラム163の枠状板部177の厚さよりも小さくなっている。よって、この取付状態で、蓋部161の枠状壁部215の下端の先端面と、リザーバ壁部36の枠状端面157の上端面との間には、隙間230が設けられている。
ダイヤフラム163は、貯留室38を、下側のブレーキ液が貯留される液室231と、上側の気室232とに区画する。これにより、液室231のブレーキ液が外気に直接接触することを抑制して、ブレーキ液の吸湿を抑制する。しかも、ダイヤフラム163が変形することにより、液室231のブレーキ液の液量の変動に追従可能となっている。気室232は、後述するように大気に連通している。
本体部材21のリザーバ壁部36およびリザーバ底部37と、図3に示す窓部材122、シール部材123およびダイヤフラム163と、図4に示す蓋部取付部材162,162とが、図2に示すシリンダ35の上部に設けられてブレーキ液が貯留されるリザーバ10を構成している。よって、リザーバ10は、ホイールシリンダ59へブレーキ液を供給するマスタシリンダ11に一体的に接続されている。マスタシリンダ11が、車両において走行風が直接当たる位置に配置されることで、リザーバ10は、リザーバ壁部36の外側および蓋部161の外側において車両走行中の大気の流れを受ける。
図5に示すように、蓋部161の枠状面部227には、枠状面部227に対し垂直方向に凹む二つの通路溝235,236が形成されている。通路溝235,236は鋳造時に形成されている。なお、通路溝235,236は切削加工により形成してもよい。
通路溝235は、溝部241〜247から構成されている。溝部241は、蓋部161の左右方向の中央位置よりも若干側縁部193側の位置に、面部222における突出壁部212側の端部から突出部202側の中間位置まで形成されている。溝部241は、面部222の延在方向に対して直交する直線状の形状を有する。溝部242は、溝部241の突出部202側の端部から、面部222の前後方向の中間位置を面部222の延在方向に沿って面部225側に面部225内の挿通穴198の手前位置まで延出している。溝部242は、面部222と同様に直線状の形状を有する。
溝部243は、溝部242の面部225側の端部から、面部225の挿通穴198と突出部205との間を通って面部225内の面部223側まで延出している。溝部243は、溝部242に繋がる部分が面部222の延在方向に対し垂直をなしており、溝部242に対し反対側の部分が面部222の延在方向に沿っていて、これらの間の部分が挿通穴198と同心状をなすように湾曲している。溝部244は、溝部243の溝部242に対し反対側の端部から面部223の左右方向の中間位置を面部223の延在方向に沿って面部224まで延出している。溝部244は、面部223と同様に円弧状の形状を有する。
溝部245は、溝部244の溝部243に対し反対側の端部から面部224の前後方向の中間位置を面部224の延在方向に沿って蓋部161の左右方向の中央位置よりも若干側縁部193側の位置まで延出している。溝部245は、面部224と同様に直線状の形状を有する。溝部246は、溝部245の溝部244に対し反対側の端部から面部224の延在方向に対し垂直をなして突出部204側に延出し、面部224の突出部204側の端部位置を越え、突出部204を前後方向に貫通している。溝部246は溝部241と同一直線状に配置されている。溝部241〜246は、車載時に天井面となる溝底面が同一平面に配置されており、枠状面部227に対し一定深さに形成されている。
溝部247は、溝部241の溝部242に対し反対側の端部位置から突出壁部212の内端壁面よりも突出部202に対し反対方向に凹むように形成されている。この溝部247は、図3に示すように溝部241に対し反対側の端部が突出壁部212の突出先端面に開口しており、溝部241側の端部が面部222よりも凹む溝部241の溝底面の位置まで形成されている。
通路溝235は、ダイヤフラム163の枠状板部177によって、溝部241から、溝部242、図5に示す溝部243〜245を介して、図3に示す溝部246の溝部245側の部分までが閉塞されている。通路溝235は、ダイヤフラム163との間に大気連通路251を形成する。この大気連通路251は、溝部246とダイヤフラム163の載置板部174の内端縁部とで形成される内部開口部252によって気室232に連通する。
また、大気連通路251は、溝部247の下端の外部開口部(開口部)253によって、リザーバ10の外部となる、蓋部161の突出壁部212とリザーバ壁部36の上端面152との間の隙間230に開口する。
つまり、大気連通路251は、蓋部161に形成されており、図1に示すように、通路溝235の形状によって、車両の前進方向側に外部に開口する外部開口部253を有し貯留室38(図2,図3参照)の周りを通って、外部開口部253からずれた位置の内部開口部252で気室232(図2,図3参照)に連通する。大気連通路251は、溝部241に対し溝部242が屈曲し、溝部242に対し溝部243が屈曲し、溝部243が屈曲し、溝部243に対し溝部244が屈曲し、溝部244に対し溝部245が屈曲し、溝部245に対し溝部246が屈曲してラビリンス構造になっている。
図5に示すように、通路溝236は、溝部261〜267から構成されている。溝部261は、蓋部161の左右方向の中央位置よりも若干側縁部191側の位置に、面部222における突出壁部212側の端部から突出部202側の中間位置まで形成されている。溝部261は、面部222の延在方向に対して直交する直線状の形状を有する。溝部262は、溝部261の突出部202側の端部から、面部222の前後方向の中間位置を面部222の延在方向に沿って面部221まで延出している。溝部262は、面部222と同様に直線状の形状を有する。溝部262は、溝部242と同一直線上に配置されている。
溝部263は、溝部262の面部221側の端部から、面部221の左右方向の中間位置を、面部221の延在方向に沿って面部226側に、面部226内の挿通穴199の手前位置まで延出している。溝部263は、面部221と同様に円弧状の形状を有する。溝部264は、溝部263の面部226側の端部から、面部226の挿通穴199と突出部206との間を通って、面部226内の面部224側まで延出している。溝部264は、溝部263に繋がる部分が面部224の延在方向に沿っており、溝部263に対し反対側の部分が面部224の延在方向に対し垂直をなしていて、これらの間の部分が挿通穴199と同心状に湾曲している。
溝部265は、溝部264の溝部263に対し反対側の端部から、面部224の前後方向の中間位置を、面部224の延在方向に沿って、蓋部161の左右方向の中央位置よりも若干側縁部191側の位置まで延出している。溝部265は、面部224と同様に直線状の形状を有する。溝部265は、溝部245と同一直線上に配置されている。溝部266は、溝部265の溝部264に対し反対側の端部から、面部224の延在方向に対し垂直をなして突出部204側に延出し、面部224の突出部204側の端部位置を越え、突出部204を前後方向に貫通している。溝部266は溝部261と同一直線状に配置されている。溝部261〜266は、車載時に天井面となる溝底面が同一平面に配置されており、枠状面部227に対し一定深さに形成されている。
溝部267は、溝部261の溝部262に対し反対側の端部位置から突出壁部212の内端壁面よりも突出部202に対し反対方向に凹むように形成されている。この溝部267は、溝部261に対し反対側の端部が突出壁部212の突出先端面に開口しており、溝部261側の端部が面部222よりも凹む溝部261の溝底面の位置まで形成されている。ここで、上記した取付状態では、ダイヤフラム163の枠状板部177は弾性変形し、その外周面が、枠状壁部215の溝部247,267を除く全内周壁面と接触する。
通路溝236は、ダイヤフラム163の枠状板部177によって、溝部261から、溝部262〜265を介して、溝部266の溝部265側の部分までが閉塞されている。通路溝236は、ダイヤフラム163との間に大気連通路271を形成する。この大気連通路271は、溝部266とダイヤフラム163の載置板部174の内端縁部とで形成される内部開口部272によって図3に示す気室232に連通する。また、図5に示す大気連通路271は、溝部267の下端の外部開口部(開口部)273によって、図3に示す突出壁部212とリザーバ壁部36との隙間230に開口する。
つまり、大気連通路271は、蓋部161に形成されている。大気連通路271は、図1に示すように、通路溝236の形状によって、車両の前進方向側に外部に開口する外部開口部273を有し貯留室38(図2,図3参照)の周りを通って、外部開口部273からずれた位置の内部開口部272で気室232(図2,図3参照)に連通する。大気連通路271は、溝部261に対し溝部262が屈曲し、溝部262に対し溝部263が屈曲し、溝部263に対し溝部264が屈曲し、溝部264が屈曲し、溝部264に対し溝部265が屈曲し、溝部265に対し溝部266が屈曲してラビリンス構造になっている。
マスタシリンダ11は、大気連通路251,271によって、図2に示す気室232が基本的に大気圧に維持される。これにより、ブレーキ摩擦材が減ってホイールシリンダ59側の液圧室の容積が増えることによって、貯留室38の液室231から液圧室101にブレーキ液の補給が行われても、液室231内は大気圧に維持される。
上記特許文献1に記載のマスタシリンダは、ダイヤフラムで、リザーバタンクの内部を上下に仕切る構造になっており、ダイヤフラムよりも上側の室を外気に連通させるための通路がリザーバの左右の側面にて外部に開口している。走行風は、マスタシリンダの左右の側面に沿って前方から後方に流れる。通路は、この走行風の流れに対して垂直方向となっている。このため、車両走行中の大気の流れによるベンチュリ効果によって通路の開口部が負圧になる可能性がある。よって、ブレーキ液が例えば経年的にダイヤフラムに浸透する等して液室側から気室側に至ってしまうことがあると、このブレーキ液が車両走行中の大気の流れによって開口部から吸い出され、外部に漏出してしまう可能性がある。また、別途のダイヤフラムプレートを設けて気室のブレーキ液の外部への漏れ出しを抑制することも可能であるが、この場合、部品点数が増大しコストが増大してしまう。
これに対して、上記したリザーバ10を含むマスタシリンダ11は、気室232を外気に連通させる大気連通路251,271が、車両の前進方向側(走行風の風上側)に外部に開口する外部開口部253,273を有し貯留室38の周りを通って外部開口部253,273からずれた貯留室38の後側、すなわち、車両の後進方向側の内部開口部252,272で気室232に連通している。これにより、車両走行中の大気の流れがあっても外部開口部253,273が負圧になりにくい。よって、気室232側にブレーキ液が存在しても、このブレーキ液が車両走行中の大気の流れによって外部開口部253,273から吸い出されることを抑制できる。よって、ダイヤフラムプレートを設けなくても、ブレーキ液が外部に漏出する可能性を低減できる。また、外部開口部253,273から走行風が気室232内に導入されることになるため、ダイヤフラム163のブレーキ液面への追従性が向上し、ホイールシリンダ59へのブレーキ液の供給性能が向上する。
また、外部開口部253,273が前縁部192の突出壁部212において下向きに開口しているため、主板部190の前縁部192が庇となり、大気連通路251,271内への雨水や異物等の浸入を抑制する。その結果、気室232への雨水や異物等の浸入を抑制できる。
大気連通路251は、溝部241に対し溝部242が屈曲し、溝部242に対し溝部243が屈曲し、溝部243が屈曲し、溝部243に対し溝部244が屈曲し、溝部244に対し溝部245が屈曲し、溝部245に対し溝部246が屈曲するラビリンス構造となっている。また、大気連通路271は、溝部261に対し溝部262が屈曲し、溝部262に対し溝部263が屈曲し、溝部263に対し溝部264が屈曲し、溝部264が屈曲し、溝部264に対し溝部265が屈曲し、溝部265に対し溝部266が屈曲するラビリンス構造になっている。よって、大気連通路251,271は、走行風による動圧(いわゆるRAM圧)の各屈曲部分により圧力損失が大きくなり、走行風による液圧上昇の影響を抑えることができる。
ここで、走行風による動圧Pは、次式により求めることができる。
P=1/2×ρ×V
空気の密度ρはρ=1.2kg/m、Vは体積であり、ホイールシリンダ59が作動する最小液圧を0.05MPaとすると、ラビリンス構造による圧力損失がなかった場合でも、計算上は、車両の走行速度が350km/h程度からホイールシリンダ59に影響が出始めることになり、ラビリンス構造があれば、走行風による影響を一層抑制できることになる。
以上の第1実施形態において、図5に示す溝部242と溝部262とをこれらの間でこれらと同一直線上に配置される追加の溝部で連結し、大気連通路251,271を連通させても良い。これに加えて、あるいは単独で、溝部245と溝部265とをこれらの間でこれらと同一直線上に配置される追加の溝部で連結し、大気連通路251,271を連通させても良い。
「第2実施形態」
次に、第2実施形態を主に図6に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第2実施形態では、第1実施形態の蓋部161に対して、一部構成が異なる図6に示す蓋部161Aが用いられる。この蓋部161Aには、第1実施形態の通路溝235,236とは一部異なる通路溝235A,236Aが形成されている。通路溝235A,236Aも鋳造時に形成される。図6においては、実線で示す蓋部161Aに対してダイヤフラム163の枠状板部177を二点鎖線で示している。
通路溝235Aには、第1実施形態と同様の溝部241〜243,247が形成されている。通路溝235Aには、第1実施形態の溝部246は形成されず、第1実施形態とは異なる溝部244A,245Aが形成されている。
溝部244Aは、溝部243の溝部242に対し反対側の端部から面部225内において面部223の延在方向に沿うように面部223側の所定位置まで延出している。溝部244Aは、突出壁部212に対して垂直方向に沿う直線状をなしている。溝部245Aは、溝部244Aの溝部243に対し反対側の端部から突出壁部213に対し反対方向に延出して突出部205を左右方向に貫通している。溝部241〜243,244A,245Aは、車載時に天井面となる溝底面が同一平面に配置されており、枠状面部227から一定深さに形成されている。
通路溝235Aは、溝部241〜243、溝部244Aおよび溝部245Aの溝部244A側の部分が、第1実施形態と同様のダイヤフラム163により閉塞される。通路溝235Aは、ダイヤフラム163との間に、大気連通路251Aを形成する。この大気連通路251Aは、溝部245Aとダイヤフラム163の載置板部175の内端縁部とで形成される内部開口部252Aによって気室232に連通し、溝部247の溝部241に対し反対側の端部の外部開口部253によって、リザーバ10の外部に開口する。つまり、大気連通路251Aは、蓋部161Aに形成されており、通路溝235Aの形状により、車両の前進方向側に外部に開口する外部開口部253を有し貯留室38の周りを通って外部開口部253からずれた位置である車両の側面方向側の内部開口部252Aで気室232に連通する。大気連通路251Aは、溝部241に対し溝部242が屈曲し、溝部242に対し溝部243が屈曲し、溝部243が屈曲し、溝部243に対し溝部244Aが屈曲し、溝部244Aに対し溝部245Aが屈曲するラビリンス構造になっている。
通路溝236Aには、第1実施形態と同様の溝部261,262,267が形成されている。通路溝236Aには、第1実施形態の溝部265,266は形成されず、第1実施形態とは異なる溝部263A,264Aが形成されている。
溝部263Aは、溝部262の溝部261に対し反対側の端部から面部221の左右方向の中間位置を面部221の延在方向に沿って面部226側に延出している。溝部263Aは、面部221と同様に円弧状の形状を有する。溝部264Aは、溝部263Aの溝部262に対し反対側の端部から、突出壁部211と反対方向に延出し、突出部206を左右方向に貫通している。溝部261,262,263A,264Aは、車載時に天井面となる溝底面が同一平面に配置されており、枠状面部227から一定深さに形成されている。
通路溝236Aは、溝部261,262、溝部263Aおよび溝部264Aの溝部263A側の部分が、第1実施形態と同様のダイヤフラム163により閉塞される。通路溝236Aは、ダイヤフラム163との間に、大気連通路271Aを形成する。この大気連通路271Aは、溝部264Aとダイヤフラム163の載置板部176の内端縁部とで形成される内部開口部272Aによって気室232に連通し、溝部267の溝部261に対し反対側の外部開口部273によって、リザーバ10の外部に開口する。つまり、大気連通路271Aは、蓋部161Aに形成されており、通路溝236Aの形状により、車両の前進方向側に外部に開口する外部開口部273を有し貯留室38の周りを通って外部開口部273からずれた位置である車両の側面方向側の内部開口部272Aで気室232に連通する。大気連通路271Aは、溝部261に対し溝部262が屈曲し、溝部262に対し溝部263Aが屈曲し、溝部263Aに対し溝部264Aが屈曲するラビリンス構造になっている。
このような第2実施形態によれば、第1実施形態よりも、大気連通路251A,271Aのラビリンス構造が簡素になり、よって、通路溝235A,236Aの製作が容易となり、製造コストを低減できる。
「第3実施形態」
次に、第3実施形態を主に図7に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第3実施形態では、第1実施形態の蓋部161に対して、一部構成が異なる図7に示す蓋部161Bが用いられる。この蓋部161Bには、第1実施形態の通路溝235,236とは一部異なる通路溝235B,236Bが形成されている。通路溝235B,236Bも鋳造時に形成される。図7においては、実線で示す蓋部161Bに対してダイヤフラム163の枠状板部177を二点鎖線で示している。
通路溝235Bには、第1実施形態と同様の溝部241,242,247が形成されている。通路溝235Bには、第1実施形態の溝部244〜246は形成されず、第1実施形態とは異なる溝部243Bが形成されている。溝部243Bは、溝部242の溝部241に対し反対側の端部から突出壁部212とは反対方向に延出し、突出部205を前後方向に貫通している。溝部241,242,243Bは、車載時に天井面となる溝底面が同一平面に配置されており、枠状面部227から一定深さに形成されている。
通路溝235Bは、溝部241,242と、溝部243Bの溝部242側の部分とが、第1実施形態と同様のダイヤフラム163により閉塞される。通路溝235Bは、ダイヤフラム163との間に、大気連通路251Bを形成する。この大気連通路251Bは、溝部243Bとダイヤフラム163の載置板部175の内端縁部とで形成される内部開口部252Bによって気室232に連通し、溝部247の溝部241に対し反対側の外部開口部253によって、リザーバ10の外部に開口する。つまり、大気連通路251Bは、蓋部161Bに形成されており、通路溝235Bの形状により、車両の前進方向側に外部に開口する外部開口部253を有し貯留室38の周りを通って外部開口部253からずれた位置である車両の前進方向側の内部開口部252Bで気室232に連通する。大気連通路251Bは、溝部241に対し溝部242が屈曲し、溝部242に対し溝部243Bが屈曲するラビリンス構造になっている。
通路溝236Bには、第1実施形態と同様の溝部261,267が形成されている。通路溝236Bには、第1実施形態の溝部264〜266は形成されず、第1実施形態とは異なる溝部262B,263Bが形成されている。
溝部262Bは、溝部261の突出部202側の端部から面部222の前後方向の中間位置を面部222の延在方向に沿って面部221側に面部221の手前まで延出している。溝部262Bは、面部222と同様に直線状の形状を有する。溝部262Bは、溝部242と同一直線上に配置されている。溝部263Bは、溝部262Bの溝部261に対し反対側の端部から突出壁部212とは反対方向に延出し、突出部202を前後方向に貫通している。溝部261,262B,263Bは、車載時に天井面となる溝底面が同一平面に配置されており、枠状面部227から一定深さに形成されている。
通路溝236Bは、溝部261,262Bと、溝部263Bの溝部262B側の部分とが、第1実施形態と同様のダイヤフラム163により閉塞される。通路溝236Bは、ダイヤフラム163との間に、大気連通路271Bを形成する。この大気連通路271Bは、溝部263Bとダイヤフラム163の載置板部172の内端縁部とで形成される内部開口部272Bによって気室232に連通し、溝部267の溝部261に対し反対側の端部の外部開口部273によって、リザーバ10の外部に開口する。つまり、大気連通路271Bは、蓋部161Bに形成されており、通路溝236Bの形状により、車両の前進方向側に外部に開口する外部開口部273を有し貯留室38の周りを通って外部開口部273からずれた位置である車両の前進方向側の内部開口部272Bで気室232に連通する。大気連通路271Bは、溝部261に対し溝部262Bが屈曲し、溝部262Bに対し溝部263Bが屈曲するラビリンス構造になっている。
このような第3実施形態によれば、第1実施形態に対しては勿論のこと、第2実施形態に対しても、大気連通路251B,271Bのラビリンス構造が簡素になる。よって、通路溝235B,236Bの製作が容易となって、製造コストを低減できる。
「第4実施形態」
第4実施形態を図8に基づいて説明する。第4実施形態は、図8に示すように、本体部材321のリザーバ壁部336の枠状端面357に大気連通路となる通路溝335を形成している。詳細には、通路溝335の一端側は、枠状端面357に設けられ、車両の前進方向側で外部に開口する外部開口部353を有する溝部341に連通する。一方、通路溝335の他端側は、通路溝335の一部となる溝部365からダイヤフラム363の枠状板部377に形成された連通孔301を介して、気室232に開口する蓋部361の溝部246に連通する。このように、第4実施形態においては、リザーバ壁部336に形成された溝部341及び通路溝335と、ダイヤフラム363に形成された連通孔301と、蓋部361の溝部246とにより大気連通路を構成している。このような構成により、第4実施形態においても、気室232側にブレーキ液が存在しても、このブレーキ液が車両走行中の大気の流れによって外部開口部353から吸い出されることを抑制できる。よって、ダイヤフラムプレートを設けなくても、ブレーキ液が外部に漏出する可能性を低減できる。
以上では、第1実施形態において、蓋部161に通路溝235,236を形成することにより大気連通路251,271を形成する場合を示している。第2実施形態において、蓋部161Aに通路溝235A,236Aを形成することにより大気連通路251A,271Aを形成する場合を示している。第3実施形態において、蓋部161Bに通路溝235B,236Bを形成することにより大気連通路251B,271Bを形成する場合を示している。これらに対して、リザーバ壁部36の枠状端面157に同様の形状の通路溝を形成してダイヤフラムとの間に大気連通路を形成するようにしても良い。
大気連通路の外部開口部は、車両の前進方向側であれば任意の位置に配置することができ、また、その数も任意に設定することができる。大気連通路の内部開口部は、外部開口部からずれた位置であれば任意の位置に配置することができ、また、その数も任意に設定することができる。
本発明は、マスタシリンダに対し別体とされ、配管を介してマスタシリンダに接続されるリザーバに対しても適用することができる。
なお、蓋部161,161A,161Bは、上記実施形態において、鋳鉄等の金属製の部材となっているが、プラスチックやゴム等の樹脂部材としてもよい。また、蓋部161,161A,161Bは、鋳造による一体成形品となっているが、焼結等で形成するようにしてもよい。
以上の実施形態は、ブレーキレバーの操作によって推進するピストンが摺動可能に設けられるシリンダと、該シリンダの上部に設けられてブレーキ液が貯留されるリザーバと、を有し、該リザーバが、前記ブレーキ液が貯留される貯留室を囲んで形成されるとともに上部が開口し、外側が車両走行中の大気の流れを受けるリザーバ壁部と、該リザーバ壁部の開口を覆う蓋部と、前記貯留室を液室と気室とに区画するダイヤフラムと、を有するマスタシリンダである。前記蓋部または前記リザーバ壁部には、車両の前進方向側に外部に開口する開口部を有し前記貯留室の周りを通って前記開口部からずれた位置で前記気室に連通する大気連通路が設けられている。
また、以上の実施形態は、ホイールシリンダへブレーキ液を供給するマスタシリンダに接続され、前記ブレーキ液が貯留されるリザーバである。このリザーバは、前記ブレーキ液が貯留される貯留室を囲んで形成されるとともに上部が開口し、外側が車両走行中の大気の流れを受けるリザーバ壁部と、該リザーバ壁部の開口を覆う蓋部と、前記貯留室を液室と気室とに区画するダイヤフラムと、を有する。前記蓋部または前記リザーバ壁部には、車両の前進方向側に外部に開口する開口部を有し前記貯留室の周りを通って前記開口部からずれた位置で前記気室に連通する大気連通路が設けられている。
前記大気連通路は、前記蓋部と前記リザーバ壁部との間で屈曲して形成されている。また、前記大気連通路は、車両の後進方向側で前記気室に連通する。また、前記大気連通路は、車両の側面方向側で前記気室に連通する。また、前記大気連通路は、車両の前進方向側で前記気室に連通する。
上記のように、蓋部またはリザーバ壁部に、車両の前進方向側に外部に開口する開口部を有し貯留室の周りを通って開口部からずれた位置で気室に連通する大気連通路を設けることで、車両走行中の大気の流れによっても開口部が負圧になりにくい。よって、気室側にブレーキ液が存在しても、このブレーキ液が車両走行中の大気の流れによって開口部から吸い出されることを抑制できる。
ブレーキ液の漏出を抑制することができるマスタシリンダおよびリザーバを提供することができる。
10 リザーバ
11 マスタシリンダ
24 ブレーキレバー
35 シリンダ
38 貯留室
36 リザーバ壁部
59 ホイールシリンダ
76 ピストン
161,161A,161B 蓋部
163 ダイヤフラム
231 液室
232 気室
251,251A,251B,271,271A,271B 大気連通路
253,273 外部開口部(開口部)

Claims (10)

  1. ブレーキレバーの操作によって推進するピストンが摺動可能に設けられるシリンダと、
    該シリンダの上部に設けられてブレーキ液が貯留されるリザーバと、を有し、
    該リザーバが、
    前記ブレーキ液が貯留される貯留室を囲んで形成されるとともに上部が開口し、外側が車両走行中の大気の流れを受けるリザーバ壁部と、
    該リザーバ壁部の開口を覆う蓋部と、
    前記貯留室を液室と気室とに区画するダイヤフラムと、
    を有するマスタシリンダであって、
    前記蓋部または前記リザーバ壁部には、車両の前進方向側に外部に開口する開口部を有し前記貯留室の周りを通って前記開口部からずれた位置で前記気室に連通する大気連通路が設けられている
    マスタシリンダ。
  2. 前記大気連通路は、前記蓋部と前記リザーバ壁部との間で屈曲して形成されている請求項1に記載のマスタシリンダ。
  3. 前記大気連通路は、車両の後進方向側で前記気室に連通する請求項1または2に記載のマスタシリンダ。
  4. 前記大気連通路は、車両の側面方向側で前記気室に連通する請求項1または2に記載のマスタシリンダ。
  5. 前記大気連通路は、車両の前進方向側で前記気室に連通する請求項2に記載のマスタシリンダ。
  6. ホイールシリンダへブレーキ液を供給するマスタシリンダに接続され、前記ブレーキ液が貯留されるリザーバであって、
    前記ブレーキ液が貯留される貯留室を囲んで形成されるとともに上部が開口し、外側が車両走行中の大気の流れを受けるリザーバ壁部と、
    該リザーバ壁部の開口を覆う蓋部と、
    前記貯留室を液室と気室とに区画するダイヤフラムと、
    を有し、
    前記蓋部または前記リザーバ壁部には、車両の前進方向側に外部に開口する開口部を有し前記貯留室の周りを通って前記開口部からずれた位置で前記気室に連通する大気連通路が設けられている
    リザーバ。
  7. 前記大気連通路は、前記蓋部と前記リザーバ壁部との間で屈曲して形成されている請求項6に記載のリザーバ。
  8. 前記大気連通路は、車両の後進方向側で前記気室に連通する請求項6または7に記載のリザーバ。
  9. 前記大気連通路は、車両の側面方向側で前記気室に連通する請求項6または7に記載のリザーバ。
  10. 前記大気連通路は、車両の前進方向側で前記気室に連通する請求項7に記載のリザーバ。
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