JPWO2016104425A1 - マスタシリンダ - Google Patents
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Abstract
マスタシリンダは、ブレーキレバーの操作によって推進するピストンが摺動可能に設けられるシリンダ(40)と、シリンダ(40)の上部に設けられてブレーキ液が貯留されるリザーバと、を備え、リザーバは、ブレーキ液が貯留される貯留室(44)を内壁(42)によって囲んで形成するとともに、上部に開口部(115)が設けられたリザーバ壁部(41)と、開口部(115)を覆った状態でリザーバ壁部(41)にねじ止めされる蓋部と、を備え、少なくとも内壁(42)の開口部(115)側の範囲は、全周にわたって貯留室(44)側に突出しない形状を有する。
Description
本発明は、車両用のマスタシリンダに関する。
本願は、2014年12月26日に、日本に出願された特願2014−266259号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
本願は、2014年12月26日に、日本に出願された特願2014−266259号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
リザーバ本体の上部口縁を覆うキャップをリザーバ本体にねじ止めして取り付ける構造のマスタシリンダがある(例えば特許文献1参照)。
マスタシリンダにおいては、リザーバからシリンダへの液排出性の向上が求められている。
本発明は、リザーバからシリンダへの液排出性を向上させることが可能なマスタシリンダを提供する。
本発明の第1の態様によれば、マスタシリンダは、ブレーキレバーの操作によって推進するピストンが摺動可能に設けられるシリンダと、前記シリンダの上部に設けられてブレーキ液が貯留されるリザーバと、を備える。前記リザーバは、前記ブレーキ液が貯留される貯留室を内壁によって囲んで形成するとともに、上部に開口部が設けられたリザーバ壁部と、前記開口部を覆った状態で前記リザーバ壁部にねじ止めされる蓋部と、を備え、少なくとも前記内壁の前記開口部側の範囲は、全周にわたって前記貯留室側に突出しない形状を有している。
本発明の第2の態様によれば、前記リザーバ壁部は、前記蓋部のねじ止め用の雌ねじ孔が形成される蓋固定部位と、前記蓋固定部位よりも下側の本体部位とを備えてもよく、前記雌ねじ孔は、その中心が前記本体部位の壁厚の中心よりも前記内壁から離れて配置されてもよい。
本発明の第3の態様によれば、前記リザーバ壁部は、前記蓋部のねじ止め用の雌ねじ孔が形成される蓋固定部位と、前記蓋固定部位よりも下側の本体部位とを備えてもよく、前記蓋固定部位は、前記本体部位よりも前記内壁とは反対方向に膨出する形状を有していてもよい。
本発明の第4の態様によれば、前記雌ねじ孔は、少なくとも2カ所設けられてもよく、これら雌ねじ孔同士の中心を結ぶ線分と、前記シリンダの軸線とが前記開口部側から見て重なって配置されていてもよい。
本発明の第5の態様によれば、前記内壁の前記シリンダの軸線方向に沿う壁面間の中心線と、前記シリンダの軸線とが前記開口部側から見て重なって配置されていてもよい。
上記のマスタシリンダによれば、液排出性を向上させることが可能なマスタシリンダを提供することができる。
本発明に係る一実施形態のマスタシリンダを図面に基づいて説明する。本実施形態のマスタシリンダは、図1および図2に示すように、リザーバ1がマスタシリンダ2の一部を構成するリザーバ一体型のマスタシリンダ2となっている。このマスタシリンダ2は、外部に露出した状態で取り付けられる自動二輪車、三輪バギーおよび四輪バギー等の鞍乗型車両用のものである。ここでは、説明の便宜上、各図に示す前後左右上下で方向を規定して説明する。この前後左右上下は車両に取り付けられた状態とほぼ一致する。第1実施形態のマスタシリンダは、運転者の右手により操作される前輪制動用のマスタシリンダ2である。本発明は、運転者の左手により操作される後輪制動用のマスタシリンダやクラッチ用マスタシリンダにも適用可能であり、その場合は以下の説明における左右が逆になる。
マスタシリンダ2は、車両において走行風が直接当たる位置に配置される。具体的には、マスタシリンダ2は、車両の図1に示すステアリングバー3の右側部に位置する装着部4に取り付けられる。ステアリングバー3は円筒状のパイプ部材が適宜曲げ加工されて形成されている。少なくともマスタシリンダ2が取り付けられる装着部4の外周面は円筒面となっている。
マスタシリンダ2は、いずれも金属製の、本体部材5と、ホルダ6と、締結部材7と、ブレーキレバー8と、カバー9と、支持部材10と、戻しバネ11と、蓋部12と、蓋部取付部材13と、図2に示す取付部材14を有している。また、マスタシリンダ2は、合成ゴム製のダイヤフラム15を有している。
本体部材5は、鋳造による一体成形品であり、図3〜図9に示す形状をなしている。本体部材5は、図1に示すようにステアリングバー3の装着部4の前側に配置されている。
本体部材5には、図3に示すように、その左右方向中央よりもやや右側に、後方に向けて突出するように取付座部18が形成されている。取付座部18には図4に示すように上下に一対のネジ穴19が形成されている。図1に示すように、本体部材5は、この取付座部18とホルダ6とでステアリングバー3の装着部4を挟持することでステアリングバー3に取り付けられる。取付座部18とホルダ6とはボルトである締結部材7によって結合されてステアリングバー3を挟持し、その際に二本の締結部材7が図4に示す上下二カ所のネジ穴19に螺合される。なお、図1は平面図で表現されているため、締結部材7が一本のみ示されている。
本体部材5には、図3に示すように、その左右方向中央よりもやや右側に、後方に向けて突出するように取付座部18が形成されている。取付座部18には図4に示すように上下に一対のネジ穴19が形成されている。図1に示すように、本体部材5は、この取付座部18とホルダ6とでステアリングバー3の装着部4を挟持することでステアリングバー3に取り付けられる。取付座部18とホルダ6とはボルトである締結部材7によって結合されてステアリングバー3を挟持し、その際に二本の締結部材7が図4に示す上下二カ所のネジ穴19に螺合される。なお、図1は平面図で表現されているため、締結部材7が一本のみ示されている。
本体部材5は、図3〜図5に示すように、その右側部に上下一対の板状のレバー支持部21,22が形成されている。図6,図7に示すように、一対のレバー支持部21,22は、前方に向けて若干前下がりに延出している。図8に示すように一対のレバー支持部21,22にはそれぞれを厚さ方向に貫通する貫通孔23,24が互いの中心を一致させて形成されている。一対のレバー支持部21,22の間に配置された状態で、図1に示すように、ブレーキレバー8およびその基端側を覆うカバー9が、支持部材10およびこれに螺合される図2に示す取付部材14によって本体部材5に取り付けられている。
カバー9は、ブレーキレバー8を覆う上下一対のカバー部25,26と、これらを連結する連結部27と、下側のカバー部26から下方に延出した後、取付部材14側に折れ曲がる屈曲カバー部28とを有している。
図1に示す支持部材10は、戻しバネ11のコイル状の主体部30、図8に示す上側のレバー支持部21の貫通孔23、図2に示す上側のカバー部25の図示略の貫通孔、ブレーキレバー8の図示略の貫通孔、下側のカバー部26の図示略の貫通孔および図8に示す下側のレバー支持部22の貫通孔24の順に上側から差し込まれている。下側のレバー支持部22から突出する部分に図2に示すナットである取付部材14が螺合される。これにより、図1に示すように支持部材10がブレーキレバー8およびカバー9を支持し、支持部材10によってこれらが本体部材5に連結される。
支持部材10は、上側ほど前側に位置するように上下方向に対して若干傾斜している。
ブレーキレバー8は、この支持部材10を中心に回転する。ブレーキレバー8は、ステアリングバー3の前方においてステアリングバー3に沿って右方に延出している。
戻しバネ11のコイル状の主体部30の一端から延出する係止片部31は、ブレーキレバー8の係止穴32に係止されている。また、主体部30の他端から延出する係止片部33は、上側のレバー支持部21の係止溝34に係止されている。これにより、戻しバネ11は、ブレーキレバー8を上方から見て反時計回り方向に付勢する。
ブレーキレバー8は、この支持部材10を中心に回転する。ブレーキレバー8は、ステアリングバー3の前方においてステアリングバー3に沿って右方に延出している。
戻しバネ11のコイル状の主体部30の一端から延出する係止片部31は、ブレーキレバー8の係止穴32に係止されている。また、主体部30の他端から延出する係止片部33は、上側のレバー支持部21の係止溝34に係止されている。これにより、戻しバネ11は、ブレーキレバー8を上方から見て反時計回り方向に付勢する。
本体部材5には、取付座部18と上側のレバー支持部21との境界位置近傍に、図2に示すように上方に突出するバックミラー(図示略)取り付け用のミラー装着部35が形成されている。また、本体部材5には、ミラー装着部35の裏となる下側に、ネジ部材37によってブレーキスイッチ36が固定される取付座38が形成されている。また、本体部材5には、取付座38よりも左側に、下方に突出する取付座39が形成されている。この取付座39には図示略のケーブル類がブラケット等を介して係止される。
図1に示すように、本体部材5には、取付座部18の基端側から左方に延出するシリンダ40が設けられている。このシリンダ40は、ステアリングバー3の前方にステアリングバー3の装着部4の軸方向に沿うように配置されている。このシリンダ40は、図2に示すように、本体部材5の下部に形成されている。本体部材5の中間部から上部には、リザーバ壁部41が形成されている。このリザーバ壁部41は、図2,図3,図9に示すように、上下方向に沿う筒状を有している。リザーバ壁部41は、内壁42と、シリンダ40側を閉塞するリザーバ底部43とで、ブレーキ液が貯留される貯留室44を形成する。
シリンダ40には、図9に示すように、レバー支持部21,22間に開口するシリンダ穴48が形成されている。したがって、シリンダ40は、シリンダ筒部49とシリンダ底部50とを有する有底筒状をなしている。シリンダ穴48は、シリンダ筒部49の内周面とシリンダ底部50の底面とで形成されている。リザーバ底部43は、シリンダ筒部49の一部を構成している。シリンダ穴48は、そのレバー支持部21,22に対し反対側に位置しているシリンダ底部50の側から順に、主穴部51と嵌合穴部52と小径穴部53とを有している。シリンダ穴48の中心軸は、シリンダ40の軸線O1である。以下、シリンダ40の軸線O1をシリンダ軸O1、シリンダ40の軸線方向をシリンダ軸方向と称す。シリンダ軸O1は、左右方向に延在し前後方向および上下方向に対して直交する。言い換えれば、シリンダ軸O1の延在方向が、各図に示す左右方向である。シリンダ軸O1は、図1に示すステアリングバー3の装着部4の軸方向と平行である。
図9に示すように、主穴部51が、シリンダ穴48内で最も軸方向長さに長い。
嵌合穴部52は、主穴部51のシリンダ底部50に対し反対側、つまり右側に形成されている。嵌合穴部52は、主穴部51よりも大径の内径を有している。
小径穴部53は、嵌合穴部52のシリンダ底部50に対し反対側に形成されている。小径穴部53は、シリンダ穴48内で最もシリンダ底部50に対し反対側に配置されている。小径穴部53は、嵌合穴部52よりも小径の内径を有している。
嵌合穴部52は、主穴部51のシリンダ底部50に対し反対側、つまり右側に形成されている。嵌合穴部52は、主穴部51よりも大径の内径を有している。
小径穴部53は、嵌合穴部52のシリンダ底部50に対し反対側に形成されている。小径穴部53は、シリンダ穴48内で最もシリンダ底部50に対し反対側に配置されている。小径穴部53は、嵌合穴部52よりも小径の内径を有している。
シリンダ底部50には、シリンダ底部50を貫通するネジ穴部55が形成されている。
ネジ穴部55は、シリンダ穴48の中心軸であるシリンダ軸O1に対して径方向のリザーバ壁部41側にオフセットしている。ネジ穴部55は、その最大内径が主穴部51の内径よりも小径である。このネジ穴部55には、ブレーキ配管の口金(図示略)が螺合される。このブレーキ配管は、車輪側に設けられるディスクブレーキ等のブレーキ装置のホイールシリンダ(図示略)に連通している。
ネジ穴部55は、シリンダ穴48の中心軸であるシリンダ軸O1に対して径方向のリザーバ壁部41側にオフセットしている。ネジ穴部55は、その最大内径が主穴部51の内径よりも小径である。このネジ穴部55には、ブレーキ配管の口金(図示略)が螺合される。このブレーキ配管は、車輪側に設けられるディスクブレーキ等のブレーキ装置のホイールシリンダ(図示略)に連通している。
リザーバ底部43には、シリンダ穴48と貯留室44とを連通させる連通穴63および連通穴64が形成されている。
連通穴63は、連通穴64よりもシリンダ軸方向のシリンダ底部50側つまり左側に配置されている。連通穴63は、貯留室44側に配置される部分よりも、シリンダ穴48側に配置される部分の方が小径である。つまり、連通穴63は、大径側において貯留室44に開口し、小径側においてシリンダ穴48内に開口している。
連通穴64は、貯留室44側に配置される部分よりもシリンダ穴48側に配置される部分の方が小径である。つまり、連通穴64は、大径側において貯留室44に開口し、小径側においてシリンダ穴48内に開口している。連通穴64の最小径は、連通穴63の最小径よりも大径である。
リザーバ底部43には、底面43aよりも上方に突出する突出部70が、図3に示すように連通穴64を囲む円弧状に形成されている。
突出部70は、上方および連通穴63側に開口している。
連通穴63は、連通穴64よりもシリンダ軸方向のシリンダ底部50側つまり左側に配置されている。連通穴63は、貯留室44側に配置される部分よりも、シリンダ穴48側に配置される部分の方が小径である。つまり、連通穴63は、大径側において貯留室44に開口し、小径側においてシリンダ穴48内に開口している。
連通穴64は、貯留室44側に配置される部分よりもシリンダ穴48側に配置される部分の方が小径である。つまり、連通穴64は、大径側において貯留室44に開口し、小径側においてシリンダ穴48内に開口している。連通穴64の最小径は、連通穴63の最小径よりも大径である。
リザーバ底部43には、底面43aよりも上方に突出する突出部70が、図3に示すように連通穴64を囲む円弧状に形成されている。
突出部70は、上方および連通穴63側に開口している。
図2に示すように、マスタシリンダ2は、戻しバネ75と、ピストン76と、カップシール77と、カップシール78と、止め輪79と、ブーツ80と、押圧バネ81と、を有している。戻しバネ75、ピストン76の一部、カップシール77、カップシール78および止め輪79は、シリンダ穴48内に配置されている。
戻しバネ75、ピストン76、止め輪79および押圧バネ81は、金属製である。カップシール77、カップシール78およびブーツ80は、ゴム等の弾性材料で形成されている。
戻しバネ75、ピストン76、止め輪79および押圧バネ81は、金属製である。カップシール77、カップシール78およびブーツ80は、ゴム等の弾性材料で形成されている。
ピストン76は、軸部85と、フランジ部86と、軸部87と、フランジ部88と、軸部89と、フランジ部90と、軸部91と、フランジ部92と、軸部93と、フランジ部94と、軸部95と、フランジ部96とを有している。ピストン76は、シリンダ穴48における小径穴部53側に挿入されている。
軸部85は、ピストン76における最もシリンダ底部50側つまり左側の端部に形成されている。
この軸部85の右側のフランジ部86は、軸部85よりも大径である。
フランジ部86の右側の軸部87は、軸部85よりも小径である。
軸部87の右側のフランジ部88は、フランジ部86よりも大径である。
フランジ部88の右側の軸部89は、フランジ部88よりも小径である。
軸部89の右側のフランジ部90は、軸部89よりも大径かつフランジ部88よりも小径である。
フランジ部90の右側の軸部91は、フランジ部90よりも小径である。
この軸部85の右側のフランジ部86は、軸部85よりも大径である。
フランジ部86の右側の軸部87は、軸部85よりも小径である。
軸部87の右側のフランジ部88は、フランジ部86よりも大径である。
フランジ部88の右側の軸部89は、フランジ部88よりも小径である。
軸部89の右側のフランジ部90は、軸部89よりも大径かつフランジ部88よりも小径である。
フランジ部90の右側の軸部91は、フランジ部90よりも小径である。
軸部91の右側のフランジ部92は、フランジ部88と同径である。
フランジ部92の右側の軸部93は、フランジ部92よりも小径である。
軸部93の右側のフランジ部94は、フランジ部92よりも小径である。
フランジ部94の右側の軸部95は、フランジ部94よりも小径である。
軸部95の右側のフランジ部96は、軸部95よりも大径である。フランジ部96は、ピストン76における最もシリンダ底部50に対し反対側の端部に形成されている。
フランジ部92の右側の軸部93は、フランジ部92よりも小径である。
軸部93の右側のフランジ部94は、フランジ部92よりも小径である。
フランジ部94の右側の軸部95は、フランジ部94よりも小径である。
軸部95の右側のフランジ部96は、軸部95よりも大径である。フランジ部96は、ピストン76における最もシリンダ底部50に対し反対側の端部に形成されている。
ピストン76のフランジ部88およびフランジ部92は、シリンダ穴48の主穴部51に摺動可能に嵌合される。これにより、ピストン76は、シリンダ40に摺動可能に設けられて、シリンダ軸方向に移動可能である。
戻しバネ75は、軸方向の一端側が他の部分よりも小径なコイルバネである。戻しバネ75の大径側の端部は、シリンダ底部50に当接し、戻しバネ75の小径側の端部は、内側にピストン76の軸部85を挿通させつつフランジ部86に当接する。
中心軸線を含むカップシール77の断面は、一側に開口するC字状の形状を有している。カップシール77は、ピストン76のフランジ部86,88間に配置されて軸部87に嵌合されている。カップシール77は、開口側をフランジ部86側に向けて配置した状態で設置されている。カップシール77の外周部は、主穴部51の内周面に摺接する。
中心軸線を含むカップシール78の断面は、一側に開口するC字状の形状を有している。カップシール78は、ピストン76のフランジ部90,92間に配置されて軸部91に嵌合されている。カップシール78は、開口側をフランジ部90側に向けて配置した状態で設置されている。カップシール78は、外周部が主穴部51の内周面に摺接する。
止め輪79は、C字状の形状を有しており、嵌合穴部52に嵌合固定されている。止め輪79は、ピストン76のフランジ部92の軸部93側の端面に当接可能である。これにより、止め輪79は、戻しバネ75で押圧されるピストン76のフランジ部92からシリンダ底部50側の部分が、シリンダ穴48から抜け出ることを規制する。
ブーツ80は、筒状の形状を有している。ブーツ80の一端部は、ピストン76のフランジ部94,96間に配置されて、軸部95に嵌合されている。ブーツ80の他端側は、小径穴部53まで延出し、押圧バネ81で拡大された状態で小径穴部53の内周面に押圧されている。
ブーツ80は、筒状の形状を有している。ブーツ80の一端部は、ピストン76のフランジ部94,96間に配置されて、軸部95に嵌合されている。ブーツ80の他端側は、小径穴部53まで延出し、押圧バネ81で拡大された状態で小径穴部53の内周面に押圧されている。
シリンダ穴48は、ピストン76のカップシール78よりもシリンダ底部50側がブレーキ液で満たされる。ピストン76と、カップシール77の主穴部51のネジ穴部55側の部分とでホイールシリンダ(図示略)に連通する液圧室101を形成する。
ピストン76のフランジ部96のシリンダ底部50に対し反対側には、カバー9の押圧部102が配置されている。ブレーキレバー8が操作されると、ブレーキレバー8で押圧されてカバー9の押圧部102がシリンダ底部50側つまり左側に移動し、押圧部102がこの方向(左側)にピストン76を押圧する。この結果、ピストン76とカップシール77とが一体に液圧室101を狭める方向に移動する。これにより、液圧室101からホイールシリンダ(図示略)にブレーキ液が供給される。つまり、ブレーキレバー8の操作によってピストン76がシリンダ底部50の方向に推進してブレーキ液圧を発生させる。また、ブレーキレバー8の操作が解除されると、戻しバネ75の付勢力でピストン76が戻り、ホイールシリンダのブレーキ液が液圧室101に戻される。
ブレーキ装置のブレーキ摩擦材の量が減るとホイールシリンダ側の液圧室の容積は増える。マスタシリンダ2は、ブレーキレバー8が操作状態にないとき、液圧室101が連通穴63によって貯留室44に連通している。そのため、上述のように液圧室の容積が増えた分に対応するブレーキ液が、貯留室44から液圧室101に排出され補給される。
図3に示すように、リザーバ壁部41は、左側に配置される側壁部111と、前側に配置される前壁部112と、右側に配置される側壁部113と、後側に配置される後壁部114とで形成されている。リザーバ壁部41は、上部に開口部115を有しており、上方に向け開口する形状を有している。
リザーバ壁部41は、四角筒状の形状を有している。リザーバ壁部41の内壁42は、四角枠状の形状で連続して貯留室44を囲んでいる。つまり、リザーバ壁部41の内側に向く内壁42が、四角状に連続して貯留室44を囲んでいる。よって、リザーバ壁部41は、ブレーキ液が貯留される貯留室44を内壁42によって囲むことで形成されており、リザーバ壁部41の上部には開口部115が設けられている。内壁42は、側壁部111の貯留室44側に向く平坦状の部分内壁121と、前壁部112の貯留室44側に向く平坦状の部分内壁122と、側壁部113の貯留室44側に向く平坦状の部分内壁123と、後壁部114の貯留室44側に向く平坦状の部分内壁124とを有している。
部分内壁121は、最も貯留室44側に平坦な壁面121aを有している。この壁面121aは上側ほど貯留室44が拡大するように左上がりに傾斜している。
部分内壁122は、最も貯留室44側に平坦な壁面122aを有している。この壁面122aは上側ほど貯留室44が拡大するように前上がりに傾斜している。
部分内壁123は、最も貯留室44側に平坦な壁面123aを有している。この壁面123aは上側ほど貯留室44が拡大するように右上がりに傾斜している。
部分内壁124は、最も貯留室44側に平坦な壁面124aを有している。この壁面124aは上側ほど貯留室44が拡大するように後上がり傾斜している。
部分内壁122は、最も貯留室44側に平坦な壁面122aを有している。この壁面122aは上側ほど貯留室44が拡大するように前上がりに傾斜している。
部分内壁123は、最も貯留室44側に平坦な壁面123aを有している。この壁面123aは上側ほど貯留室44が拡大するように右上がりに傾斜している。
部分内壁124は、最も貯留室44側に平坦な壁面124aを有している。この壁面124aは上側ほど貯留室44が拡大するように後上がり傾斜している。
壁面121aと壁面123aとは高さを合わせた状態で対向して配置されており、壁面121aと壁面123aとは互いに鏡面対称である。よって、部分内壁121と部分内壁123とは高さを合わせた状態で対向して配置されており、部分内壁121と部分内壁123は互いに鏡面対称である。
壁面122aと壁面124aとは高さを合わせた状態で対向して配置されており、壁面122aと壁面124aとは互いに鏡面対称状に傾斜している。よって、部分内壁122と部分内壁124とは高さを合わせた状態で対向して配置されており、部分内壁122と部分内壁124は互いに鏡面対称状に傾斜している。壁面122aおよび壁面124aの鏡面対称傾斜の基準面はシリンダ軸O1を含む平面である。
リザーバ壁部41の周方向において、壁面121a,122a間、壁面122a,123a間、壁面123a,124a間および壁面124a,121a間には、いずれも外側に凹むR面取りが形成されている。また、壁面121a,122a,123a,124aのそれぞれと底面43aとの間にも外側に凹むR面取りが形成されている。よって、リザーバ壁部41の内壁42は、全高さ範囲が全周にわたって貯留室44側に突出しない形状、言い換えれば部分的に突出する部分がない形状を有している。なお、本実施形態においては、部分内壁121,122,123,124の壁面121a,122a,124a,123aを平坦な面としている。しかしながら、壁面121a,122a,124a,123aが、貯留室44側に突出しない形状を有していれば、それぞれの壁面の平面視における中央部分が外側に膨らむ曲面で形成されていてもよい。
図8に示すように、前壁部112には、上下方向の中間位置に前方つまり貯留室44とは反対方向に突出する円環状の環状凸部151が形成されている。この環状凸部151の内側には、前壁部112を貫通する窓穴152が形成されている。マスタシリンダ2は、本体部材5のこの窓穴152に装着されて、窓穴152を閉塞する窓部材153(図2参照)を有している。窓部材153は、透光性材料で形成されており、窓部材153を介してリザーバ壁部41内の貯留室44にあるブレーキ液の液面が目視可能である。窓部材153は、全体として前壁部112の壁面122aから貯留室44側に突出しないように取り付けられている。図8に示すように、前壁部112の外側には、環状凸部151の上側から側方にかけて前方に平坦面を形成するように若干突出する面状突部154が形成されている。面状突部154よりも上側の上端部には、前方に突出する一対の突起155が左右に並んで形成されている。
リザーバ壁部41の上端面41aは、上下方向に対して直交する平面に配置される平坦面形状を有している。上端面41aは、側壁部111の上端面111aと、前壁部112の上端面112aと、側壁部113の上端面113aと、後壁部114の上端面114aとから形成されている。
図9に示すように、リザーバ壁部41の側壁部111の上部には、下側部分よりも外側つまり貯留室44とは反対側に膨出する膨出部160が形成されている。図8に示すように、膨出部160の上下方向の中間位置には、膨出部160よりもさらに外側つまり貯留室44とは反対側に突出する中間凸部161が、図7に示すように前後両側に形成されている。図9に示すように、膨出部160が上部に形成されていることから、側壁部111の下部には、上側部分よりも内側つまり貯留室44側に段差状に凹む形状(いわゆる肉盗み形状)の凹状部162が形成されている。側壁部111は、膨出部160を含む上部の壁厚が、凹状部162を含む下部の壁厚よりも厚い。
図3に示すように、膨出部160の前後方向の中央位置は、最も外側に突出していて壁厚が最大であり、この部分の壁厚の中央位置に、上端面111aからこれに垂直に雌ねじ孔163が形成されている。この雌ねじ孔163は、図2に示す蓋部12のねじ止め用のものであり、ビスである一方の蓋部取付部材13が螺合される部分である。側壁部111における雌ねじ孔163が形成された膨出部160を含む壁厚の厚い上部が、蓋部12が固定される蓋固定部位164である。また、この蓋固定部位164よりも下側が、蓋固定部位164よりも壁厚が薄い本体部位165である。よって、蓋固定部位164は、本体部位165よりも部分内壁121とは反対方向に膨出する形状を有している。雌ねじ孔163は、その中心が本体部位165の壁厚の中心よりも部分内壁121の壁面121aから離れて配置されている。図3に示すように、膨出部160の雌ねじ孔163よりも後側の上端部外側には、下側部分よりも内側つまり貯留室44側に凹む上端凹部166が形成されている。
図9に示すように、リザーバ壁部41の側壁部113の上部には、下側部分よりも外側つまり貯留室44とは反対側に膨出する膨出部170が形成されている。図8に示すように、膨出部170の上下方向の中間位置には、膨出部170よりもさらに外側つまり貯留室44とは反対側に突出する中間凸部171が、図6に示すように前後に形成されている。図9に示すように膨出部170が上部に形成されていることから、側壁部113の下部には、上側部分よりも内側つまり貯留室44側に凹む凹状部172が形成されている。側壁部113は、膨出部170を含む上部の壁厚が、凹状部172を含む下部の壁厚よりも厚い。
図3に示すように、膨出部170の前後方向の中央位置は、最も外側に突出していて壁厚が最大であり、この部分の壁厚の中央位置に、上端面113aからこれに垂直に雌ねじ孔173が形成されている。この雌ねじ孔173は、図2に示す蓋部12のねじ止め用のものであり、ビスである他方の蓋部取付部材13が螺合される部分である。側壁部113における雌ねじ孔173が形成された膨出部170を含む壁厚の厚い上部が、蓋部12が固定される蓋固定部位174である。また、この蓋固定部位174よりも下側が、蓋固定部位174よりも壁厚が薄い本体部位175である。よって、蓋固定部位174は、本体部位175よりも部分内壁123とは反対方向に膨出する形状を有している。雌ねじ孔173は、その中心が本体部位175の壁厚の中心よりも部分内壁123の壁面123aから離れて配置されている。図3に示すように膨出部170の雌ねじ孔173よりも後側の上端部外側には、下側部分よりも内側つまり貯留室44側に凹む上端凹部176が形成されている。側壁部111と側壁部113とは、これらの間の中央にあって左右方向に直交する面を基準に鏡面対称の形状を有している。側壁部111,113の雌ねじ孔163,173同士の中心を結ぶ線分O2と、シリンダ軸O1とが、図3に示すように開口部115側から見て重なって(つまり一致して)配置されている。
リザーバ壁部41の前壁部112の環状凸部151、窓穴152、面状突部154および一対の突起155を除く部分の壁厚は、側壁部111,113の図9に示す本体部位165,175の壁厚と同等である。図3に示す後壁部114の壁厚も、側壁部111,113の図9に示す本体部位165,175の壁厚と同等である。図3に示すように、内壁42のシリンダ軸O1の方向に沿う壁面122a,124a間の中心線O3つまりリザーバ壁部41の前後方向の中央線と、シリンダ軸O1とが開口部115側から見て重なって(つまり一致して)配置されている。よって、側壁部111,113の雌ねじ孔163,173同士の中心を結ぶ線分O2と、内壁42のシリンダ軸O1の方向に沿う壁面122a,124a間の中心線O3とについても、開口部115側から見て重なって(つまり一致して)配置されている。
上記した取付座部18は、図3に示すように後壁部114の下部の右側部分および図8に示すように側壁部113の下部の本体部位175の後側部分から後方に延出している。
上記したミラー装着部35は、取付座部18の基端側にリザーバ壁部41から離間して形成されている。
上記したミラー装着部35は、取付座部18の基端側にリザーバ壁部41から離間して形成されている。
図2に示すダイヤフラム15は、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)等のゴム製の弾性材料から形成されており、図10〜図13に示す形状を有している。図10に示すダイヤフラム15は、図3に示す側壁部111の上端面111a上に載置される載置板部191と、前壁部112の上端面112a上に載置される載置板部192と、側壁部113の上端面113a上に載置される載置板部193と、後壁部114の上端面114a上に載置される載置板部194とを有している。載置板部191と載置板部192とが連続し、載置板部192と載置板部193とが連続し、載置板部193と載置板部194とが連続し、載置板部194と載置板部191とが連続している。
これらの載置板部191〜194は、すべて平板状であり、同一平面内に配置されている。これらの載置板部191〜194は、全体として四角枠状を形成する枠状板部197を構成している。載置板部192,194は内外方向に膨出しない形状であり、載置板部191,193は、内外両方向に膨出する形状を有している。載置板部191,193は、前後方向の中央が最も幅広の形状を有する。載置板部191におけるこの幅広の部分には、板厚方向に貫通する挿通穴198が形成されている。また、載置板部193におけるこの幅広の部分には、板厚方向に貫通する挿通穴199が形成されている。なお、枠状板部197は、前後方向に鏡面対称の形状を有しており、左右方向にも鏡面対称の形状を有している。図3に示すリザーバ壁部41の上端凹部166,176は、図10に示す枠状板部197から内側つまり貯留室44側に凹む形状を有している。これにより、ダイヤフラム15のリザーバ壁部41の上端面41aからの剥離作業の容易化が図られている。
ダイヤフラム15は、図11〜図13に示すように枠状板部197の内周端縁部から下方に延出する筒状の外側筒状部201と、図11,図12に示すように外側筒状部201の下端縁部から内側に延出する枠状の外側下板部202と、外側下板部202の内周端縁部から上方に延出する筒状の中間筒状部203と、中間筒状部203の上端縁部から内側に延出する枠状の上板部204と、上板部204の内周端縁部から下方に延出する筒状の内側筒状部205と、内側筒状部205の下端縁部から内側に延出して内側筒状部205を閉塞する板状の内側下板部206とを有している。これら外側筒状部201、外側下板部202、中間筒状部203、上板部204、内側筒状部205および内側下板部206は、図2に示すように貯留室44内に配置されている。
図13に示すように、外側筒状部201は、左側の板状部211と、前側の板状部212と、右側の板状部213と、後側の板状部214とを有している。板状部211,212,213,214は、それぞれ平坦な板状の形状である。
中間筒状部203は、図11に示す左側の板状部221と、図12に示す前側の板状部222と、図11に示す右側の板状部223と、図12に示す後側の板状部224とを有している。これら板状部221〜224は、いずれも平坦な板状の形状を有する。内側筒状部205は、図11に示す左側の板状部231と、図12に示す前側の板状部232と、図11に示す右側の板状部233と、図12に示す後側の板状部234とを有している。
これら板状部231〜234は、いずれも平坦な板状の形状を有している。
これら板状部231〜234は、いずれも平坦な板状の形状を有している。
図2に示す蓋部12は、鋳造による一体成形品である。蓋部12は、リザーバ壁部41の上部の開口部115を覆う。蓋部12の裏面側は、ダイヤフラム15の枠状板部197を、リザーバ壁部41の枠状の上端面41aとで挟持する。言い換えれば、ダイヤフラム15は、本体部材5のリザーバ壁部41と蓋部12とで直接挟持される。図1に示すように、蓋部12は、その外周部の形状が、図10に示すダイヤフラム15の枠状板部197の外周部の形状と同等に形成されている。図1に示すように、蓋部12には、左端の前後方向の中央に入口穴252が形成されており、右端の前後方向の中央にも入口穴253が形成されている。蓋部12は、前後方向に鏡面対称の形状を有しており、左右方向にも鏡面対称の形状を有している。
図2に示すように、蓋部12は、ダイヤフラム15とともに開口部115を覆ってリザーバ壁部41にねじ止めされる。一本のビスで形成された蓋部取付部材13が、蓋部12の入口穴252とダイヤフラム15の挿通穴198とに挿入されてリザーバ壁部41の雌ねじ孔163に螺合され、別の一本の蓋部取付部材13が、蓋部12の入口穴253とダイヤフラム15の挿通穴199とに挿入されてリザーバ壁部41の雌ねじ孔173に螺合される。これにより、リザーバ壁部41と、ダイヤフラム15の枠状板部197と、蓋部12とが一体化される。その際に、蓋部12の入口穴252の周囲部分が蓋部取付部材13によりリザーバ壁部41の蓋固定部位164に固定され、入口穴253の周囲部分が蓋部取付部材13によりリザーバ壁部41の蓋固定部位174に固定される。この状態で、リザーバ壁部41と蓋部12とが、枠状板部197を全周にわたって挟持する。
ダイヤフラム15は、貯留室44を、下側のブレーキ液が貯留される液室261と、上側の気室262とに区画する。これにより、液室261のブレーキ液が外気に直接接触することを抑制して、ブレーキ液の吸湿を抑制できる。気室262は、大気に連通し、基本的に大気圧に維持される。ブレーキ摩擦材(図示略)が減ってホイールシリンダ側の液圧室の容積が増えることによって、貯留室44の液室261からシリンダ40の液圧室101にブレーキ液の補給が行われても、液室261のブレーキ液の液量の変動に追従してダイヤフラム15が変形するため、液室261内を大気圧に維持できる。つまり、液室261の容積減少および気室262の容積拡大に合せてダイヤフラム15が変形する。
本体部材5のリザーバ壁部41およびリザーバ底部43と、蓋部12、窓部材153およびダイヤフラム15と、二つの蓋部取付部材13とが、シリンダ40の上部に設けられてブレーキ液が貯留されるリザーバ1を構成している。よって、リザーバ1は、ホイールシリンダへブレーキ液を供給するマスタシリンダ2に一体的に接続されている。マスタシリンダ2が、車両において走行風が直接当たる位置に配置されることで、リザーバ1は、リザーバ壁部41の外側および蓋部12の外側において車両走行中の大気の流れを受ける。
上記特許文献1に記載のマスタシリンダは、二輪用マスタシリンダであり、シリンダとリザーバとが一体となった構成を有する。このマスタシリンダでは、リザーバにおいて蓋部をねじ止めするためのねじ穴の形成部分が内壁から部分的に貯留室内部に突出する形状を有している。貯留室内を大気圧に保持するためのダイヤフラムは、この突出部分を逃げる形状に形成する必要があり、結果として変形がしにくい形状となってしまう可能性がある。ダイヤフラムが変形しにくいと、リザーバからシリンダへのブレーキ液の排出性が低下してしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態のマスタシリンダ2は、リザーバ壁部41の内壁42が全周にわたって貯留室44側に突出しない形状を有している。このため、ダイヤフラム15は、リザーバ壁部41を逃げるための形状的な制約が少なくなり、変形しやすい形状に形成することができる。したがって、リザーバ1からシリンダ40への液排出性を向上させることが可能となる。
ここで、上記においては、内壁42の全高さ範囲が全周にわたって貯留室44側に突出しない形状となっている場合を例にとり説明した。しかしながら、内壁42は、少なくとも開口部115側の上部範囲が全周にわたって貯留室44側に突出しない形状をなしていれば良い。より詳しくは、ダイヤフラム15の可動領域での形状に影響を及ぼさない高さ範囲が全周にわたって貯留室44側に突出しない形状を形成していれば良い。例えば、ダイヤフラム15の外側筒状部201と高さ方向に重なる範囲が全周にわたって貯留室44側に突出しない形状を形成していれば良い。内壁42の全高さ範囲が全周にわたって貯留室44側に突出しない形状を有していることで、貯留室44の容積が増大する。
ここで、上記においては、内壁42の全高さ範囲が全周にわたって貯留室44側に突出しない形状となっている場合を例にとり説明した。しかしながら、内壁42は、少なくとも開口部115側の上部範囲が全周にわたって貯留室44側に突出しない形状をなしていれば良い。より詳しくは、ダイヤフラム15の可動領域での形状に影響を及ぼさない高さ範囲が全周にわたって貯留室44側に突出しない形状を形成していれば良い。例えば、ダイヤフラム15の外側筒状部201と高さ方向に重なる範囲が全周にわたって貯留室44側に突出しない形状を形成していれば良い。内壁42の全高さ範囲が全周にわたって貯留室44側に突出しない形状を有していることで、貯留室44の容積が増大する。
リザーバ壁部41の側壁部111は、蓋部12のねじ止め用の雌ねじ孔163が形成される蓋固定部位164と、蓋固定部位164よりも下側の本体部位165とを有している。雌ねじ孔163の中心は、本体部位165の壁厚の中心よりも側壁部111の部分内壁121から離れて配置されている。
同様に、側壁部113も雌ねじ孔173が形成される蓋固定部位174とその下側の本体部位175とを有している。雌ねじ孔173の中心は、本体部位175の壁厚の中心よりも部分内壁123から離れて配置されている。したがって、雌ねじ孔163,173が形成される蓋固定部位164,174の強度を確保しつつ本体部位165,175の壁厚を薄くして軽量化を図ることができる。
同様に、側壁部113も雌ねじ孔173が形成される蓋固定部位174とその下側の本体部位175とを有している。雌ねじ孔173の中心は、本体部位175の壁厚の中心よりも部分内壁123から離れて配置されている。したがって、雌ねじ孔163,173が形成される蓋固定部位164,174の強度を確保しつつ本体部位165,175の壁厚を薄くして軽量化を図ることができる。
側壁部111の蓋固定部位164は、本体部位165よりも部分内壁121とは反対方向に膨出する形状を有している。側壁部113の蓋固定部位174は、本体部位175よりも部分内壁123とは反対方向に膨出する形状を有している。したがって、雌ねじ孔163,173が形成される蓋固定部位164,174の強度を確保しつつ本体部位165,175の壁厚を薄くして軽量化を図ることができる。
雌ねじ孔163,173同士の中心を結ぶ線分O2とシリンダ軸O1とは、開口部115側から見て重なって配置されている。このような配置関係で雌ねじ孔163,173が形成されることから、強度を向上させるために結果として重量が増すこととなる蓋固定部位164,174とシリンダ軸O1との前後方向の位置を合せることができ、重量バランスが良好になる。
リザーバ壁部41の内壁42のシリンダ軸線方向に沿う壁面122a,124a間の中心線O3と、シリンダ軸O1とが、開口部115側から見て重なって配置されている。このため、蓋部12をリザーバ壁部41にバランス良くねじ止めすることができる。ここで、図14に示すように内壁42の壁面122a,124a間の中心線O3とシリンダ軸O1とを開口部115側から見て離間させて平行に配置しても良い。
以上の実施形態は、ブレーキレバーの操作によって推進するピストンが摺動可能に設けられるシリンダと、前記シリンダの上部に設けられてブレーキ液が貯留されるリザーバと、を備えるマスタシリンダである。前記リザーバは、前記ブレーキ液が貯留される貯留室を内壁によって囲んで形成するとともに、上部に開口部が設けられたリザーバ壁部と、前記開口部を覆った状態で前記リザーバ壁部にねじ止めされる蓋部と、を備える。、少なくとも前前記内壁の記開口部側の範囲は、全周にわたって前記貯留室側に突出しない形状を有している。このため、ダイヤフラムの形状的な制約を少なくできる。したがって、リザーバからシリンダへの液排出性を向上させることが可能となる。
また、前記リザーバ壁部は、前記蓋部のねじ止め用の雌ねじ孔が形成される蓋固定部位と、前記蓋固定部位よりも下側の本体部位とを備え、前記雌ねじ孔は、その中心が前記本体部位の壁厚の中心よりも前記内壁から離れて配置されている。これにより、雌ねじ孔が形成される蓋固定部位の強度を確保しつつ本体部位の壁厚を薄くして軽量化を図ることができる。
また、前記リザーバ壁部は、蓋部のねじ止め用の雌ねじ孔が形成される蓋固定部位と、前記蓋固定部位よりも下側の本体部位とを備え、前記蓋固定部位は、前記本体部位よりも前記内壁とは反対方向に膨出する形状を有している。これにより、雌ねじ孔が形成される蓋固定部位の強度を確保しつつ本体部位の壁厚を薄くして軽量化を図ることができる。
また、前記雌ねじ孔は、少なくとも2カ所設けられており、これら雌ねじ孔同士の中心を結ぶ線分と、前記シリンダの軸線とが前記開口部側から見て重なって配置されている。このような配置関係で雌ねじ孔が形成されることから、強度を向上させるために結果として重量が増すこととなる可能性のある部分とシリンダの軸線とを合せることができる。そのため、重量バランスを良好化することが可能になる。
また、前記内壁の前記シリンダの軸線方向に沿う壁面間の中心線と、前記シリンダの軸線とが前記開口部側から見て重なって配置されている。これにより、蓋部をシリンダ壁部にバランス良くねじ止めすることができる。
上記のマスタシリンダによれば、液排出性を向上させることが可能なマスタシリンダを提供することができる。
1 リザーバ
2 マスタシリンダ
8 ブレーキレバー
12 蓋部
40 シリンダ
41 リザーバ壁部
42 内壁
44 貯留室
76 ピストン
115 開口部
163,173 雌ねじ孔
164,174 蓋固定部位
165,175 本体部位
2 マスタシリンダ
8 ブレーキレバー
12 蓋部
40 シリンダ
41 リザーバ壁部
42 内壁
44 貯留室
76 ピストン
115 開口部
163,173 雌ねじ孔
164,174 蓋固定部位
165,175 本体部位
Claims (5)
- ブレーキレバーの操作によって推進するピストンが摺動可能に設けられるシリンダと、
前記シリンダの上部に設けられてブレーキ液が貯留されるリザーバと、を備え、
前記リザーバは、
前記ブレーキ液が貯留される貯留室を内壁によって囲んで形成するとともに、上部に開口部が設けられたリザーバ壁部と、
前記開口部を覆った状態で前記リザーバ壁部にねじ止めされる蓋部と、
を備え、
少なくとも前記内壁の前記開口部側の範囲は、全周にわたって前記貯留室側に突出しない形状を有している
マスタシリンダ。 - 前記リザーバ壁部は、前記蓋部のねじ止め用の雌ねじ孔が形成される蓋固定部位と、前記蓋固定部位よりも下側の本体部位とを備え、
前記雌ねじ孔は、その中心が前記本体部位の壁厚の中心よりも前記内壁から離れて配置されている
請求項1に記載のマスタシリンダ。 - 前記リザーバ壁部は、前記蓋部のねじ止め用の雌ねじ孔が形成される蓋固定部位と、前記蓋固定部位よりも下側の本体部位とを備え、
前記蓋固定部位は、前記本体部位よりも前記内壁とは反対方向に膨出する形状を有している
請求項1または2に記載のマスタシリンダ。 - 前記雌ねじ孔は、少なくとも2カ所設けられており、
これら雌ねじ孔同士の中心を結ぶ線分と、前記シリンダの軸線とが前記開口部側から見て重なって配置されている
請求項2または3に記載のマスタシリンダ。 - 前記内壁の前記シリンダの軸線方向に沿う壁面間の中心線と、前記シリンダの軸線とが前記開口部側から見て重なって配置されている
請求項1から4のいずれか一項に記載のマスタシリンダ。
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