JP6086832B2 - インバータ回路 - Google Patents

インバータ回路 Download PDF

Info

Publication number
JP6086832B2
JP6086832B2 JP2013144295A JP2013144295A JP6086832B2 JP 6086832 B2 JP6086832 B2 JP 6086832B2 JP 2013144295 A JP2013144295 A JP 2013144295A JP 2013144295 A JP2013144295 A JP 2013144295A JP 6086832 B2 JP6086832 B2 JP 6086832B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch element
side switch
coil
inverter circuit
turned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013144295A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015019481A (ja
Inventor
寛史 城
寛史 城
和之 指田
和之 指田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2013144295A priority Critical patent/JP6086832B2/ja
Publication of JP2015019481A publication Critical patent/JP2015019481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6086832B2 publication Critical patent/JP6086832B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power Conversion In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、インバータ回路に関する。
従来、交流電力を出力するインバータ回路は、様々な機器や装置に用いられている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
図7は、従来例に係るインバータ回路100の回路図である。インバータ回路100は、ハイサイドスイッチ素子Q1およびローサイドスイッチ素子Q2を備え、コイルLに対して交流電力を出力する。コイルLは、例えば、ウエハやレクチルなどの試料の位置制御を行うステージ装置や、ソレノイドや、モータなどに設けられるコイルのことである。
ハイサイドスイッチ素子Q1のコレクタには、高電位電源(図7では、+500Vの電源)に接続され、ハイサイドスイッチ素子Q1のエミッタには、コイルLの一端と、ローサイドスイッチ素子Q2のコレクタと、が接続される。ローサイドスイッチ素子Q2のエミッタには、高電位電源よりも電位の低い低電位電源(図7では、−500Vの電源)に接続される。コイルLの他端には、基準電位源GNDが接続される。
ハイサイドスイッチ素子Q1のゲートと、ローサイドスイッチ素子Q2のゲートと、には図示しない制御部が接続される。この制御部は、ハイサイドスイッチ素子Q1のゲートと、ローサイドスイッチ素子Q2のゲートと、に制御信号を供給し、これらハイサイドスイッチ素子Q1およびローサイドスイッチ素子Q2をPWM制御して、図8に示すようにハイサイドスイッチ素子Q1とローサイドスイッチ素子Q2とを交互にオン状態にする。
図8は、インバータ回路100の出力電流をゼロアンペアにする場合における、インバータ回路100のタイミングチャートである。VGEQ1は、ハイサイドスイッチ素子Q1のゲート−エミッタ間電圧を示し、VGEQ2は、ローサイドスイッチ素子Q2のゲート−エミッタ間電圧を示す。これらハイサイドスイッチ素子Q1およびローサイドスイッチ素子Q2は、それぞれ、ゲート−エミッタ間電圧がVHである場合にオン状態になり、ゲート−エミッタ間電圧がVLである場合にオフ状態になる。IOUTは、コイルLを流れる電流、すなわちインバータ回路100の出力電流を示し、ハイサイドスイッチ素子Q1とローサイドスイッチ素子Q2との接続点からコイルLに向かって、すなわちコイルLの一端から他端に向かって電流が流れる場合に、正の値を取る。
特開2007−235526号公報 特開2004−208454号公報 特開2002−142491号公報
図8に示したように、出力電流IOUTにはリプルが含まれるが、この出力リプル電流により、出力電流IOUTの精度が低下してしまう。そこで、出力リプル電流を小さくすることが要請されていた。
また、ハイサイドスイッチ素子Q1およびローサイドスイッチ素子Q2をPWM制御するための制御信号は、発振器やオペアンプなどを用いて生成されるが、生成の過程において制御信号にジッタが発生してしまう場合がある。ジッタが発生してしまうと、ハイサイドスイッチ素子Q1やローサイドスイッチ素子Q2のオンオフのタイミングがずれてしまうため、出力電流IOUTの精度が低下してしまう。そこで、ハイサイドスイッチ素子Q1およびローサイドスイッチ素子Q2の制御信号のジッタを低減することが要請されていた。
上述の課題に鑑み、本発明は、インバータ回路において、出力リプル電流を小さくするとともに、ハイサイドスイッチ素子およびローサイドスイッチ素子の制御信号のジッタを低減することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1) 本発明は、交流電力を出力するインバータ回路(例えば、図1のインバータ回路1に相当)であって、ハイサイドスイッチ素子(例えば、図1のハイサイドスイッチ素子Q1に相当)およびローサイドスイッチ素子(例えば、図1のローサイドスイッチ素子Q2に相当)と、前記ハイサイドスイッチ素子と前記ローサイドスイッチ素子との接続点と、基準電位点(例えば、図1の基準電位源GNDに相当)と、の間に設けられたコイル(例えば、図1のコイルLに相当)に並列接続された双方向スイッチング手段(例えば、図1の双方向スイッチング部10に相当)と、を備えることを特徴とするインバータ回路を提案している。
この発明によれば、双方向スイッチング手段をコイルに並列接続した。ここで、双方向スイッチング手段は、オン状態になると、一端から他端と、他端から一端と、の双方向に電流を流すことができる状態になるものである。このため、コイルにエネルギーが蓄えられている状態において、ハイサイドスイッチ素子およびローサイドスイッチ素子をオフ状態にするとともに双方向スイッチング手段をオン状態にすると、コイルに蓄えられているエネルギーにより、コイルの一端または他端から、オン状態の双方向スイッチング手段を介してコイルの他端または一端に電流を流し続けることができる。したがって、ハイサイドスイッチ素子およびローサイドスイッチ素子をオフ状態にするとともに双方向スイッチング手段をオン状態にしている期間では、ハイサイドスイッチ素子とローサイドスイッチ素子と双方向スイッチング手段とをスイッチングさせないので、出力リプル電流を小さくすることができるとともに、ハイサイドスイッチ素子とローサイドスイッチ素子と双方向スイッチング手段との制御信号のジッタを大幅に減少させることができる。
(2) 本発明は、(1)のインバータ回路について、4つの動作モードを有し、第1の動作モード(図2の第1の動作モードに相当)では、前記ハイサイドスイッチ素子をオン状態にするとともに、前記ローサイドスイッチ素子をオフ状態にし、かつ、前記双方向スイッチング手段をオフ状態にして、前記ハイサイドスイッチ素子から前記コイルに向けて電力を供給し、第2の動作モード(図3の第2の動作モードに相当)では、前記ハイサイドスイッチ素子および前記ローサイドスイッチ素子をオフ状態にし、かつ、前記双方向スイッチング手段をオン状態にして、前記コイルから、前記双方向スイッチング手段のうち前記基準電位点との接続部に向けて電力を供給し、第3の動作モード(図4の第3の動作モードに相当)では、前記ハイサイドスイッチ素子をオフ状態にするとともに、前記ローサイドスイッチ素子をオン状態にし、かつ、前記双方向スイッチング手段をオフ状態にして、前記コイルから前記ローサイドスイッチ素子に向けて電力を供給し、第4の動作モード(図5の第4の動作モードに相当)では、前記ハイサイドスイッチ素子および前記ローサイドスイッチ素子をオフ状態にし、かつ、前記双方向スイッチング手段をオン状態にして、前記コイルから、前記双方向スイッチング手段のうち前記ハイサイドスイッチ素子と前記ローサイドスイッチ素子との接続点との接続部に向けて電力を供給することを特徴とするインバータ回路を提案している。
この発明によれば、(1)のインバータ回路は、第1の動作モード、第2の動作モード、第3の動作モード、および第4の動作モードの4つの動作モードを有するものとした。このため、第1の動作モードにすることでコイルの一端から他端に電流を流してコイルにエネルギーを蓄積させ、第1の動作モードから第2の動作モードに遷移させることで、第1の動作モードにおいてコイルに蓄えられたエネルギーにより、コイルの一端から他端に電流を流し続けることができる。また、第3の動作モードにすることでコイルの他端から一端に電流を流してコイルにエネルギーを蓄積させ、第3の動作モードから第4の動作モードに遷移させることで、第3の動作モードにおいて蓄えられたエネルギーにより、コイルの他端から一端に電流を流し続けることができる。ここで、コイルの一端とは、コイルのうち、ハイサイドスイッチ素子とローサイドスイッチ素子との接続点に接続される部分のことであり、コイルの他端とは、コイルのうち、基準電位点に接続される部分のことである。したがって、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(3) 本発明は、(1)または(2)のインバータ回路について、前記ハイサイドスイッチ素子および前記ローサイドスイッチ素子は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)で構成されることを特徴とするインバータ回路を提案している。
この発明によれば、(1)または(2)のインバータ回路において、ハイサイドスイッチ素子およびローサイドスイッチ素子をIGBTで構成することとした。このため、ハイサイドスイッチ素子およびローサイドスイッチ素子に大電流を流すことができるので、インバータ回路の出力電流を大きくしたい場合にも対応できる。
(4) 本発明は、(1)から(3)のいずれかのインバータ回路について、前記双方向スイッチング手段は、第1のスイッチ素子(例えば、図1のスイッチ素子Q3に相当)と、前記第1のスイッチ素子にコモン接続された第2のスイッチ素子(例えば、図1のスイッチ素子Q4に相当)と、を備えることを特徴とするインバータ回路を提案している。
この発明によれば、(1)から(3)のいずれかのインバータ回路において、双方向スイッチング手段が、第1のスイッチ素子と、第1のスイッチ素子にコモン接続された第2のスイッチ素子と、を備えるものとした。このため、第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子をオン状態にすると、双方向スイッチング手段がオン状態になり、第1のスイッチ素子や第2のスイッチ素子をオフ状態にすると、双方向スイッチング手段がオフ状態になる。したがって、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(5) 本発明は、(4)のインバータ回路について、前記第1のスイッチ素子および前記第2のスイッチ素子は、NチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成されることを特徴とするインバータ回路を提案している。
この発明によれば、(4)のインバータ回路において、第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子をNチャネルMOSFETで構成することとした。このため、第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子を小型化できるので、インバータ回路を小型化できる。
(6) 本発明は、(1)から(3)のいずれかのインバータ回路について、前記双方向スイッチング手段は、トライアックを備えることを特徴とするインバータ回路を提案している。
この発明によれば、(1)から(3)のいずれかのインバータ回路において、双方向スイッチング手段が、トライアックを備えるものとした。このため、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(7) 本発明は、(1)から(6)のいずれかのインバータ回路について、前記コイルを備えることを特徴とするインバータ回路を提案している。
この発明によれば、(1)から(6)のいずれかのインバータ回路において、コイルを備えることとした。このため、負荷をこのコイルに接続することで、コイルを有していない負荷に対しても、本発明のインバータ回路から電力を供給することができる。
本発明によれば、出力リプル電流を小さくすることができるとともに、ハイサイドスイッチ素子とローサイドスイッチ素子と双方向スイッチング手段との制御信号のジッタを大幅に減少させることができる。
本発明の一実施形態に係るインバータ回路の回路図である。 第1の動作モードにおいて前記実施形態に係るインバータ回路に流れる電流を示す図である。 第2の動作モードにおいて前記実施形態に係るインバータ回路に流れる電流を示す図である。 第3の動作モードにおいて前記実施形態に係るインバータ回路に流れる電流を示す図である。 第4の動作モードにおいて前記実施形態に係るインバータ回路に流れる電流を示す図である。 前記実施形態に係るインバータ回路のタイミングチャートである。 従来例に係るインバータ回路の回路図である。 従来例に係るインバータ回路のタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合わせを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
[インバータ回路1の構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るインバータ回路1の回路図である。インバータ回路1は、図7に示した従来例に係るインバータ回路100とは、双方向スイッチング部10を備える点が異なる。なお、インバータ回路1において、インバータ回路100と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
双方向スイッチング部10は、コイルLに並列接続され、NチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成されるスイッチ素子Q3、Q4を備える。これらスイッチ素子Q3、Q4は、コモン接続されており、スイッチ素子Q3のソースと、スイッチ素子Q4のソースと、が接続される。スイッチ素子Q3のドレインには、ハイサイドスイッチ素子Q1とローサイドスイッチ素子Q2との接続点が接続され、スイッチ素子Q4のドレインには、基準電位源GNDが接続される。
スイッチ素子Q3、Q4をオフ状態にすると、双方向スイッチング部10がオフ状態になる。一方、スイッチ素子Q3、Q4をオン状態にすると、双方向スイッチング部10がオン状態になり、一端から他端と、他端から一端と、の双方向に電流を流すことができる状態になる。
スイッチ素子Q3のゲートと、スイッチ素子Q4のゲートと、には図示しない制御部が接続される。この制御部は、スイッチ素子Q3のゲートと、スイッチ素子Q4のゲートと、に制御信号を供給して、スイッチ素子Q3、Q4のそれぞれのオンオフを制御する。
なお、ハイサイドスイッチ素子Q1およびローサイドスイッチ素子Q2は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)で構成される。
[インバータ回路1の動作]
以上の構成を備えるインバータ回路1は、ハイサイドスイッチ素子Q1、ローサイドスイッチ素子Q2、スイッチ素子Q3、Q4のそれぞれの状態に応じて、第1の動作モード(図2参照)、第2の動作モード(図3参照)、第3の動作モード(図4参照)、および第4の動作モード(図5参照)の4つの動作モードで動作する。
(第1の動作モード)
図2は、第1の動作モードにおいてインバータ回路1に流れる電流を示す図である。第1の動作モードでは、インバータ回路1は、ハイサイドスイッチ素子Q1をオン状態にするとともに、ローサイドスイッチ素子Q2をオフ状態にし、かつ、スイッチ素子Q3、Q4をオフ状態にして双方向スイッチング部10をオフ状態にする。これによれば、高電位電源からオン状態のハイサイドスイッチ素子Q1を介してコイルLに電力が供給される。このため、時間が経過するに従ってコイルLの一端から他端に流れる電流が増加し、コイルLにエネルギーが蓄えられる。
(第2の動作モード)
図3は、第2の動作モードにおいてインバータ回路1に流れる電流を示す図である。第2の動作モードでは、インバータ回路1は、ハイサイドスイッチ素子Q1およびローサイドスイッチ素子Q2をオフ状態にし、かつ、スイッチ素子Q3、Q4をオン状態にして双方向スイッチング部10をオン状態にする。このため、第1の動作モードから第2の動作モードに遷移させると、第1の動作モードにおいてコイルLに蓄えられたエネルギーにより、コイルLから、双方向スイッチング部10のうち基準電位源GNDとの接続部に向けて電力が供給され、コイルLの他端から、オン状態のスイッチ素子Q4、Q3を介してコイルLの一端に向かって電流が流れる。したがって、第1の動作モードから第2の動作モードに遷移させると、第1動作モードにおいてコイルLに蓄えられたエネルギーにより、コイルLの一端から他端に電流が流れ続ける。
(第3の動作モード)
図4は、第3の動作モードにおいてインバータ回路1に流れる電流を示す図である。第3の動作モードでは、インバータ回路1は、ハイサイドスイッチ素子Q1をオフ状態にするとともに、ローサイドスイッチ素子Q2をオン状態にし、かつ、スイッチ素子Q3、Q4をオフ状態にして双方向スイッチング部10をオフ状態にする。これによれば、コイルLからオン状態のローサイドスイッチ素子Q2を介して低電位電源に電力が供給される。このため、時間が経過するに従ってコイルLの他端から一端に流れる電流が増加し、コイルLにエネルギーが蓄えられる。
(第4の動作モード)
図5は、第4の動作モードにおいてインバータ回路1に流れる電流を示す図である。第4の動作モードでは、インバータ回路1は、ハイサイドスイッチ素子Q1およびローサイドスイッチ素子Q2をオフ状態にし、かつ、スイッチ素子Q3、Q4をオン状態にして双方向スイッチング部10をオン状態にする。このため、第3の動作モードから第4の動作モードに遷移させると、第3の動作モードにおいてコイルLに蓄えられたエネルギーにより、コイルLから、双方向スイッチング部10のうちハイサイドスイッチ素子Q1とローサイドスイッチ素子Q2との接続点との接続部に向けて電力が供給され、コイルLの一端から、オン状態のスイッチ素子Q3、Q4を介してコイルLの他端に向かって電流が流れる。したがって、第3の動作モードから第4の動作モードに遷移させると、第3の動作モードにおいてコイルLに蓄えられたエネルギーにより、コイルLの他端から一端に電流が流れ続ける。
図6は、インバータ回路1の出力電流をゼロアンペアにする場合における、インバータ回路1のタイミングチャートである。VGSQ3は、スイッチ素子Q3のゲート−ソース間電圧を示し、VGSQ4は、スイッチ素子Q4のゲート−ソース間電圧を示す。
時刻t1からt2の期間は、インバータ回路1が第3の動作モードである期間を示している。このため、時刻t1からt2の期間では、時間が経過するに従ってコイルLの他端から一端に流れる電流が増加する。出力電流IOUTは、コイルLの一端から他端に向かって電流が流れる場合に正の値を取るので、時間が経過するに従って減少する。
時刻t2からt3の期間は、インバータ回路1が第4の動作モードである期間を示している。このため、時刻t2からt3の期間では、時刻t1からt2の期間においてコイルLに蓄えられたエネルギーにより、出力電流IOUTは、時刻t2における出力電流IOUTの電流値を保持し続ける。
時刻t3からt4の期間は、インバータ回路1が第1の動作モードである期間を示している。このため、時刻t3からt4の期間では、時間が経過するに従ってコイルLの一端から他端に流れる電流が増加する。したがって、出力電流IOUTは、時間が経過するに従って増加し、時刻t4ではゼロになっている。
時刻t4以降の期間は、インバータ回路1が第2の動作モードである期間を示している。このため、時刻t4以降の期間では、時刻t3からt4の期間においてコイルLに蓄えられたエネルギーにより、出力電流IOUTは、時刻t4における出力電流IOUTの電流値ゼロを保持し続ける。
以上のインバータ回路1によれば、以下の効果を奏することができる。
インバータ回路1では、双方向スイッチング部10がコイルLに並列接続される。このため、第1の動作モードでは、コイルLの一端から他端に電流が流れることによってコイルLにエネルギーが蓄えられ、第1の動作モードから第2の動作モードに遷移させると、第1の動作モードにおいてコイルLに蓄えられたエネルギーにより、コイルLの一端から他端に電流が流れ続ける。また、第3の動作モードでは、コイルLの他端から一端に電流が流れることによってコイルLにエネルギーが蓄えられ、第3の動作モードから第4の動作モードに遷移させると、第3の動作モードにおいてコイルLに蓄えられたエネルギーにより、コイルLの他端から一端に電流が流れ続ける。ここで、第2の動作モードおよび第4の動作モードでは、ハイサイドスイッチ素子Q1およびローサイドスイッチ素子Q2がオフ状態であり、双方向スイッチング部10に設けられたスイッチ素子Q3、Q4がオン状態である。このため、第2の動作モードおよび第4の動作モードでは、ハイサイドスイッチ素子Q1、ローサイドスイッチ素子Q2、およびスイッチ素子Q3、Q4をスイッチングさせないので、出力リプル電流を小さくすることができるとともに、これらスイッチ素子の制御信号のジッタを大幅に減少させることができる。
また、インバータ回路1では、ハイサイドスイッチ素子Q1およびローサイドスイッチ素子Q2がIGBTで構成される。このため、ハイサイドスイッチ素子Q1およびローサイドスイッチ素子Q2に大電流を流すことができるので、インバータ回路1の出力電流を大きくしたい場合にも対応できる。
また、インバータ回路1では、双方向スイッチング部10が、スイッチ素子Q3と、スイッチ素子Q3にコモン接続されたスイッチ素子Q4と、を備える。このため、スイッチ素子Q3、Q4をオン状態にすると、双方向スイッチング部10がオン状態になり、スイッチ素子Q3、スイッチ素子Q4をオフ状態にすると、双方向スイッチング部10がオフ状態になる。したがって、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
また、インバータ回路1では、スイッチ素子Q3、Q4がNチャネルMOSFETで構成される。このため、スイッチ素子Q3、Q4を小型化できるので、インバータ回路1を小型化できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上述の実施形態では、第1の動作モードにおいて、スイッチ素子Q4をオフ状態にするものとしたが、これに限らず、スイッチ素子Q4をオン状態にしてもよい。この場合にも、スイッチ素子Q3がオフ状態であるため、双方向スイッチング部10をオフ状態にすることができる。
また、上述の実施形態では、第3の動作モードにおいて、スイッチ素子Q3をオフ状態にするものとしたが、これに限らず、スイッチ素子Q3をオン状態にしてもよい。この場合にも、スイッチ素子Q4がオフ状態であるため、双方向スイッチング部10をオフ状態にすることができる。
また、上述の実施形態では、双方向スイッチング部10は、NチャネルMOSFETで構成されるスイッチ素子Q3、Q4を備えるものとしたが、これに限らず、例えばトライアックを備えるものであってもよい。トライアックをオン状態にすると、双方向スイッチング部10がオン状態になり、双方向に電流を流すことができる。
また、上述の実施形態では、コイルLは、インバータ回路1の外部に設けられるものとしたが、これに限らず、インバータ回路1が備えるものであってもよい。これによれば、負荷をコイルLに接続することで、コイルを有していない負荷に対しても、インバータ回路1から電力を供給することができる。
1、100;インバータ回路
10;双方向スイッチング部
L;コイル
Q1;ハイサイドスイッチ素子
Q2;ローサイドスイッチ素子
Q3、Q4;スイッチ素子

Claims (6)

  1. 交流電力を出力するインバータ回路であって、
    ハイサイドスイッチ素子およびローサイドスイッチ素子と、
    前記ハイサイドスイッチ素子と前記ローサイドスイッチ素子との接続点と、基準電位点と、の間に設けられたコイルに並列接続された双方向スイッチング手段と、を備え
    4つの動作モードを有し、
    第1の動作モードでは、前記ハイサイドスイッチ素子をオン状態にするとともに、前記ローサイドスイッチ素子をオフ状態にし、かつ、前記双方向スイッチング手段をオフ状態にして、前記ハイサイドスイッチ素子から前記コイルに向けて電力を供給し、
    第2の動作モードでは、前記ハイサイドスイッチ素子および前記ローサイドスイッチ素子をオフ状態にし、かつ、前記双方向スイッチング手段をオン状態にして、前記コイルから、前記双方向スイッチング手段のうち前記基準電位点との接続部に向けて電力を供給し、
    第3の動作モードでは、前記ハイサイドスイッチ素子をオフ状態にするとともに、前記ローサイドスイッチ素子をオン状態にし、かつ、前記双方向スイッチング手段をオフ状態にして、前記コイルから前記ローサイドスイッチ素子に向けて電力を供給し、
    第4の動作モードでは、前記ハイサイドスイッチ素子および前記ローサイドスイッチ素子をオフ状態にし、かつ、前記双方向スイッチング手段をオン状態にして、前記コイルから、前記双方向スイッチング手段のうち前記ハイサイドスイッチ素子と前記ローサイドスイッチ素子との接続点との接続部に向けて電力を供給することを特徴とするインバータ回路。
  2. 前記ハイサイドスイッチ素子および前記ローサイドスイッチ素子は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)で構成されることを特徴とする請求項1に記載のインバータ回路。
  3. 前記双方向スイッチング手段は、
    第1のスイッチ素子と、
    前記第1のスイッチ素子にコモン接続された第2のスイッチ素子と、を備えることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のインバータ回路。
  4. 前記第1のスイッチ素子および前記第2のスイッチ素子は、NチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成されることを特徴とする請求項に記載のインバータ回路。
  5. 前記双方向スイッチング手段は、トライアックを備えることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のインバータ回路。
  6. 前記コイルを備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のインバータ回路。
JP2013144295A 2013-07-10 2013-07-10 インバータ回路 Active JP6086832B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013144295A JP6086832B2 (ja) 2013-07-10 2013-07-10 インバータ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013144295A JP6086832B2 (ja) 2013-07-10 2013-07-10 インバータ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015019481A JP2015019481A (ja) 2015-01-29
JP6086832B2 true JP6086832B2 (ja) 2017-03-01

Family

ID=52439988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013144295A Active JP6086832B2 (ja) 2013-07-10 2013-07-10 インバータ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6086832B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011109789A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Fuji Electric Holdings Co Ltd 電力変換装置
JP5594263B2 (ja) * 2011-08-31 2014-09-24 株式会社デンソー ハーフブリッジ回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015019481A (ja) 2015-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7692474B2 (en) Control circuit for a high-side semiconductor switch for switching a supply voltage
JP5616980B2 (ja) 半導体スイッチ素子の駆動装置
US10020731B2 (en) Power switch circuit
JP6417546B2 (ja) ゲート駆動回路およびそれを用いた電力変換装置
JP6498473B2 (ja) スイッチ駆動回路
JP5200738B2 (ja) インバータ回路
KR101350545B1 (ko) 레벨 변환 회로 및 그를 포함하는 게이트 드라이버 회로
JP6090007B2 (ja) 駆動回路
US8994437B2 (en) Semiconductor device and circuit for controlling potential of gate of insulated gate type switching device
JP6314532B2 (ja) 電力変換システム
JP6458552B2 (ja) スイッチング方式の降圧型dc−dcコンバータ、及び電力変換回路
JP5254386B2 (ja) ゲート駆動回路、およびパワー半導体モジュール
JP6746418B2 (ja) 電源装置、および、電源装置の制御方法
JP7308661B2 (ja) スイッチングトランジスタの駆動回路
JP2007143336A (ja) 半導体装置
CN109921619B (zh) 功率器件和电器
JP6086832B2 (ja) インバータ回路
JP2006074991A (ja) スイッチング手段駆動回路、スイッチング手段の駆動方法、電源装置、及びスイッチング回路
JP2017005974A (ja) 同期整流回路
JP6619312B2 (ja) 電力変換装置
JP6939087B2 (ja) 集積回路装置
JP2006158001A (ja) インバータ装置
JP6007168B2 (ja) ゲート電圧の制御方法
JP7508912B2 (ja) スイッチング回路
JP2024135299A (ja) ブリッジ回路のドライバ回路、それを用いたモータ駆動装置、電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6086832

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150