JP6086778B2 - 太陽電池用プリズム部材および太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池用プリズム部材および太陽電池モジュール Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュール本体に設けられる太陽電池用プリズム部材、および太陽電池モジュールに関するものである。
太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池モジュールは、大気汚染や地球温暖化などの環境問題に対応して、二酸化炭素を排出せずに発電できるクリーンなエネルギー源として注目されている。
太陽電池モジュールは、発電効率を上げるために、様々な工夫がなされている。このような太陽電池モジュールとしては、例えば、太陽光発電素子に対する太陽光の入射角度を制御するもの、あるいは太陽電池モジュール内に入射した太陽光を当該モジュール内に閉じ込めるようにしたもの等が知られている。ここで、「閉じ込める」とは、例えば、太陽電池モジュール内に入射した太陽光が当該モジュールと空気との界面において空気中に出射することなく全反射等することをいう。
特許文献1には、複数のプリズム型光学素子が入射面及び出射面の少なくとも一方に形成された光学層を設けた太陽電池モジュールが開示されている。この太陽電池モジュールでは、太陽光発電素子に対する太陽光の入射角度が光学層によって制御されることにより、太陽光の入射角度の変化に基づく発電効率の変化が緩和されるようになっている。
ところで、太陽電池モジュール内に入射した太陽光を当該モジュール内に閉じ込める場合には、太陽光の入射角度を制御する場合と比較して、空気中に出射されることによる太陽光の損失を低減することができ、ひいては太陽電池モジュールの発電効率を向上させることができるという点で望ましい。
そこで、特許文献2には、太陽光発電素子の表面にプリズムが設けられた太陽電池モジュールが開示されている。この太陽電池モジュールでは、プリズムの表面から太陽電池モジュール内に入射した太陽光が、太陽光発電素子を透過した後にプリズム方向に反射すると、プリズムの表面で散乱、反射して太陽光発電素子に向かって再度進行する。これにより、太陽を太陽電池モジュール内に閉じ込めようとしている。
国際公開第2010/061637号 特開2005−340583号公報
特許文献2における太陽電池モジュールでは、太陽光発電素子に対してほぼ垂直に反射した太陽光のみを反射によって閉じ込めることが可能となっている。しかしながら、太陽電池モジュール内に存在する太陽光のうち太陽光発電素子に対してほぼ垂直に反射する太陽光は少ないことから、反射によって発電に利用可能な太陽光が少なくなる。このため、太陽電池モジュールの発電効率を向上させることが十分ではなかった。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、発電効率を向上させることの可能な太陽電池用プリズム部材および太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、反射面を有する太陽電池モジュール本体の太陽光入射側に設けられる太陽電池用プリズム部材であって、前記太陽電池用プリズム部材は、前記太陽電池モジュール本体側とは反対側に、前記太陽電池モジュール本体の前記反射面に対して非平行の第1の表面および第2の表面を備えており、前記第1の表面と前記第2の表面との境界は、前記太陽電池モジュール本体から凸となる方向に峰を形成しており、前記第1の表面の表面積と前記2の表面の表面積との面積比は、2:1〜10:1であり、かつ、前記太陽電池用プリズム部材の屈折率をn、前記太陽電池モジュール本体の前記反射面に対する前記第1の表面の傾斜角(ただし、前記太陽電池用プリズム部材側の角度)をθsP、前記太陽電池モジュール本体の前記反射面の垂線と、前記第1の表面に入射する太陽光とがなす角度(狭い方の角度;太陽光入射角度)をθinとしたときに、下記式(a)
2θsP+sin−1(sin(θin−θsP)/n)>sin−1(1/n) …(a)
の関係を満たすことを特徴とする太陽電池用プリズム部材を提供する(発明1)。
上記発明(発明1)に係る太陽電池用プリズム部材では、太陽電池用プリズム部材の屈折率nと、第1の表面の傾斜角θsPと、太陽光入射角度θinとを、式(a)の関係を満たすように設定することによって、太陽電池モジュール本体の反射面で反射した太陽光を第1の表面(太陽電池用プリズム部材の内側の面)で全反射させることが可能となる。また、第1の表面の表面積は第2の表面の表面積より大きく形成されているので、反射面で反射した太陽光を全反射させることの可能な表面を大きくすることができ、第1の表面及び第2の表面のうち何れかの表面から太陽光が入射した場合でも、反射面で反射した太陽光を第1の表面で全反射させ易くなる。かかる太陽電池用プリズム部材によれば、反射面における太陽光の反射と、第1の表面における太陽光の全反射とが交互に繰り返されるので、太陽光が太陽電池モジュール本体内を複数回通過することが可能となる。このため、太陽光を太陽電池モジュール本体における発電に複数回利用することができ、太陽電池モジュール本体における発電効率を向上させることができる。この効果は、特に太陽光入射角度θinが大きい場合(例えば朝夕の時間帯等)に、顕著に現われる。
上記発明(発明1)において、前記太陽電池モジュール本体の前記反射面に対する前記第2の表面の傾斜角(ただし、前記太陽電池用プリズム部材側の角度)をθnPとしたときに、下記式(b)
θsP<θnP …(b)
の関係を満たすことが好ましい(発明2)。
上記発明(発明1,2)において、前記太陽電池用プリズム部材は、前記第1の表面および前記第2の表面をそれぞれ1つずつ有するプリズム単位が、前記第1の表面と前記第2の表面とが交互に位置するように複数連なって、アレイ状になっていることが好ましい(発明3)。
上記発明(発明1〜3)において、前記θsPは、1°以上30°以下であることが好ましい(発明4)。
上記発明(発明2〜4)において、前記θnPは、75°以上90°以下であることが好ましい(発明5)。
第2に本発明は、反射面を有する太陽電池モジュール本体と、前記太陽電池モジュール本体の太陽光入射側に設けられた太陽電池用プリズム部材(発明1〜5)とを備えたことを特徴とする太陽電池モジュールを提供する(発明6)。
上記発明(発明6)に係る太陽電池モジュールでは、太陽電池用プリズム部材の屈折率nと、第1の表面の傾斜角θsPと、太陽光入射角度θinとを、式(a)の関係を満たすように設定することによって、太陽電池モジュール本体の反射面で反射した太陽光を第1の表面(太陽電池用プリズム部材の内側の面)で全反射させることが可能となる。また、第1の表面の表面積は第2の表面の表面積より大きく形成されているので、反射面で反射した太陽光を全反射させることの可能な表面を大きくすることができ、第1の表面及び第2の表面のうち何れかの表面から太陽光が入射した場合でも、反射面で反射した太陽光を第1の表面で全反射させ易くなる。かかる太陽電池モジュールによれば、反射面における太陽光の反射と、第1の表面における太陽光の全反射とが交互に繰り返されるので、太陽光が太陽電池モジュール本体内を複数回通過することが可能となる。このため、太陽光を太陽電池モジュール本体における発電に複数回利用することができ、太陽電池モジュール本体における発電効率を向上させることができる。この効果は、特に太陽光入射角度θinが大きい場合(例えば朝夕の時間帯等)に、顕著に現われる。
上記発明(発明6)において、前記太陽電池モジュール本体は、前記太陽電池用プリズム部材側から順に、透明基材と、太陽光発電素子を有する太陽光発電層と、前記反射面を有する反射層とを積層した積層体を備えることが好ましい(発明7)。
第3に本発明は、第1の媒体と、前記第1の媒体と隣接し、前記第1の媒体よりも太陽から遠い側に位置する第2の媒体と、前記第2の媒体よりも太陽から遠い側に位置する反射面とを備えた太陽電池モジュールであって、前記第1の媒体と前記第2の媒体との界面は、前記反射面に対して非平行の第1の界面および第2の界面を備えており、前記第1の界面と前記第2の界面との境界は、前記反射面から凸となる方向に峰を形成しており、前記第1の界面の表面積と前記2の界面の表面積との面積比は、2:1〜10:1であり、かつ、前記第1の媒体の屈折率をn、前記第2の媒体の屈折率をn、前記反射面に対する前記第1の界面の傾斜角をθsP、前記反射面の垂線と、前記第1の媒体から前記第1の界面に入射する太陽光とがなす角度(太陽光入射角度)をθinとしたときに、下記式(c)
2θsP+sin−1(sin(θin−θsP)n/n)>sin−1(n/n) …(c)
の関係を満たすことを特徴とする太陽電池モジュールを提供する(発明8)。
上記発明(発明8)に係る太陽電池モジュールでは、第1の媒体の屈折率nと、第2の媒体の屈折率nと、第1の界面の傾斜角θsPと、太陽光入射角度θinとを、式(c)の関係を満たすように設定することによって、反射面で反射した太陽光を第1の界面で全反射させることが可能となる。また、第1の界面の表面積は第2の界面の表面積より大きく形成されているので、反射面で反射した太陽光を全反射させることの可能な界面を大きくすることができ、第1の界面及び第2の界面のうち何れかの界面から太陽光が入射した場合でも、反射面で反射した太陽光を第1の表面で全反射させ易くなる。かかる太陽電池モジュールによれば、反射面における太陽光の反射と、第1の界面における太陽光の全反射とが交互に繰り返されるので、太陽光が太陽光発電部分を複数回通過することが可能となる。このため、太陽光を太陽光発電部分における発電に複数回利用することができ、発電効率を向上させることができる。この効果は、特に太陽光入射角度θinが大きい場合(例えば朝夕の時間帯等)に、顕著に現われる。
本発明に係る太陽電池用プリズム部材及び太陽電池モジュールは、発電効率を向上させることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る太陽電池モジュールの概略構成図である。 図1のA−A線断面における要部拡大図である。 太陽電池モジュール内を光が透過する様子を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る太陽電池モジュールの要部拡大断面図である。 変形例1において太陽電池モジュール内を光が透過する様子を説明する図である。 変形例2に係る太陽電池モジュールの概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る太陽電池モジュールの概略構成図である。本実施形態に係る太陽電池モジュール1は、太陽電池モジュール本体10と、太陽電池モジュール本体10の太陽光入射側(図1中では上側)に設けられる太陽電池用プリズム部材20とから構成されている。本実施形態に係る太陽電池モジュール1では、太陽電池モジュール本体10における太陽光の反射と、太陽電池用プリズム部材20における太陽光の全反射とが交互に繰り返されることによって、太陽光が太陽電池モジュール本体10内を複数回通過することが可能となっている。
本実施形態に係る太陽電池モジュール本体10は、太陽電池用プリズム部材20側(図1中では上側)から順に、透明基材11と、太陽光発電層12と、反射層13とを少なくとも積層した積層体を備える。この構成によれば、太陽電池用プリズム部材20と反射層13との間に太陽光発電層12が介在することから、太陽光が太陽光発電層12を複数回通過することが可能となる。このため、発電における太陽光の利用効率を高めることができ、発電効率を向上させることができる。
透明基材11は、太陽光発電層12を衝撃、汚れ、水分の浸入等から保護し、太陽光などの光源の光を透過する基材である。透明基材11は、光の透過率が高い透明な材料を用いてシート状に形成され、太陽光発電層12の表面(図1中では上面)に積層されている。
透明基材11は、例えば、強化ガラス、サファイアガラス、ソーダガラス等からなるガラス板、あるいはポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等からなる樹脂シート又はそれら樹脂シートの積層体を用いて形成される。例えば透明基材11がガラス板の場合には、透明基材11の厚さ(図中Z方向の寸法)は、0.1mm以上10mm以下であることが好ましく、特に0.5mm以上5mm以下であることが好ましい。また、例えば透明基材11が樹脂シートの場合には、透明基材11の厚さは、0.1mm以上10mm以下であることが好ましく、特に0.5mm以上5mm以下であることが好ましい。
太陽光発電層12は、光エネルギーを光電変換によって電力に変換する太陽光発電素子(図示省略)を有するシート状の層である。本実施形態の例では、太陽光発電層12は、反射層13の表面(図1中では上面)に積層されている。通常、太陽光発電層12の内部では、複数の太陽光発電素子が封止材(図示省略)によって封止されている。
太陽光発電素子としては、例えば、単結晶シリコン太陽電池素子、多結晶シリコン太陽電池素子、アモルファスシリコン太陽電池素子、微結晶シリコン太陽電池素子、球状シリコン太陽電池素子などのシリコン系太陽電池素子を用いることができる。また、太陽光発電素子として、カルコパイライト系(CIS系)太陽電池素子、CIGS(Copper Indium Gallium DiSelenide)系太陽電池素子、ヒ化ガリウム(GaAs)系太陽電池素子などの化合物太陽電池素子を採用することもできる。さらに、太陽光発電素子として、色素増感太陽電池素子、有機薄膜太陽電池素子、多接合型太陽電池素子、HIT(ハイブリッド)型太陽電池素子等を用いてもよい。
封止材としては、光の透過率が高く、且つ、耐候性、耐高温、耐高湿、耐候性等の耐久性、及び電気絶縁性を有する材料が用いられることが好適である。例えば、封止材の材料は、オレフィン系樹脂であることが好ましく、特に酸素等に対するガスバリア性が高いこと、架橋が容易であること、入手のし易さ等の観点から、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)であることが好ましい。
太陽光発電層12の厚さ(図中Z方向の寸法)は、1μm以上500μm以下であることが好ましく、特に2μm以上200μm以下であることが好ましい。
反射層13は、太陽光発電層12を透過した光を反射するシート状の層である。本実施形態の例では、反射層13の表面のうち太陽光発電層12に面する表面(図1中では上面)は、太陽電池モジュール本体10の幅方向(図中X方向)及び長さ方向(図中Y方向)に広がった平面形状を有しており、太陽光発電層12を透過した光を反射する反射面13aとなっている。
反射層13は、太陽光を反射することができる層であれば、その材料は特に限定されるものではない。反射層13の材料としては、例えば、アルミニウム、銀、金、ニッケル、スズ、ジルコニウム等の金属が挙げられ、中でも、反射率が高く、緻密な層を比較的容易に形成することができるアルミニウムが好ましい。
反射層13の厚さ(図中Z方向の寸法)は、10nm以上1000nm以下であることが好ましく、特に100nm以上500nm以下であることが好ましい。
なお、反射層13は、ガラス板、樹脂フィルム等の他の基材上に形成されたものであってもよいし、太陽光発電層12の裏面(図1中では下面)に設けられた裏面電極によって構成されてもよい。
上記太陽電池モジュール本体10を製造する方法は特に限定されず、例えば、太陽光発電層12の一対の主表面のうち一方の主表面に透明基材11、他方の主表面に反射層13を設置し、それらを加熱しながらプレスして一体化することにより、太陽電池モジュール本体10を製造することができる。ここで、太陽光発電層12の主表面とは、太陽光発電層12の表面のうち最も面積の大きい主要な表面をいう。
本実施形態における太陽電池用プリズム部材20は、所定の屈折率n(n>1)を有する透明な材料を用いて形成されている。太陽電池用プリズム部材20を構成する材料としては、所望の屈折率nを有するものが適宜選択され、例えば、強化ガラス、サファイアガラス、ソーダガラス等のガラス、あるいはポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等のプラスチックが挙げられる。これらの中でも、後述する式(5)を満たしやすい屈折率nを有するポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等が好ましい。
本実施形態における太陽電池用プリズム部材20では、その太陽光入射側(図1中では上側)に、複数のプリズム単位21が設けられている。
各プリズム単位21は、太陽電池モジュール本体10側とは反対側、すなわち太陽光入射側(図1中では上側)に、反射面13aに対して非平行の第1の表面21a及び第2の表面21bをそれぞれ1つずつ有する。第1の表面21a及び第2の表面21bは、それぞれ太陽電池用プリズム部材20の長さ方向(図中Y方向)に延びた平面であって、太陽電池用プリズム部材20の幅方向(図中X方向)に互いに隣接するように設けられている。また、各表面21a,21bの境界は頂部21cを形成する。頂部21cは、太陽電池モジュール本体10から凸となる方向(太陽電池モジュール本体10から離間する方向であり、図1中では上方)に峰を形成する。すなわち、第1の表面21a及び第2の表面21bは、太陽電池モジュール本体10から凸となる方向に突出するように配置されている。
太陽電池用プリズム部材20の一番厚い部分における厚さT(図2に示す)は、好ましくは0.01mm以上10mm以下であり、特に好ましくは0.02mm以上5mm以下であり、さらに好ましくは0.05mm以上2mm以下である。この太陽電池用プリズム部材20の厚さTは、発電効率を向上させるために、特定の太陽光入射角度θin(図2に示す)で入射し、反射面13aで反射した太陽光を第1の表面21a(太陽電池用プリズム部材20の内側の面)に入射させ易くするように、調整することが好ましい。また、光の波長によって特性の異なる複数の太陽光発電素子が太陽光発電層12に並んで設けられている場合には、例えば、太陽光が最初に一の太陽光発電素子に当たり、反射面13aまたは第1の表面21aで反射した太陽光が別の太陽光発電素子に当たるように、厚さTを調整することにより、発電効率を向上させることができる。
各プリズム単位21の幅W(図2に示す)は、好ましくは0.1mm以上100mm以下であり、特に好ましくは0.2mm以上50mm以下であり、さらに好ましくは0.3mm以上20mm以下である。幅Wが0.1mm以上であることにより、頂部21cの形状の製造誤差を無視することができる。一方、幅Wが100mmを超えると、反射面13aに対する第1の表面21a及び第2の表面21bそれぞれの傾斜角度θsP及びθnPを後述する好ましい範囲にしたときに、太陽電池用プリズム部材20の厚みが増え過ぎて重くなるおそれがある。
第1の表面21aの表面積は、第2の表面21bの表面積よりも大きく形成されている。第1の表面21aの表面積と第2の表面21bの表面積との面積比は、2:1〜10:1であり、好ましくは3:1〜8:1であり、より好ましくは4:1〜6:1である。面積比をこのように設定することにより、反射面13aで反射した太陽光を全反射させることの可能な表面が大きくなり、第1の表面21a及び第2の表面21bのうち何れかの表面から太陽光が入射した場合でも、反射面13aで反射した太陽光を第1の表面21a(太陽電池用プリズム部材20の内側の面)で全反射させ易くなる。これにより、太陽光を太陽電池モジュール1内に閉じ込め易くなり、発電効率を向上させることができる。
各プリズム単位21は、第1の表面21aと第2の表面21bとが交互に位置するように連なって、アレイ状に設けられてもよい。本実施形態では、第1の表面21aと第2の表面21bとが太陽電池用プリズム部材20の幅方向(図1中ではX方向)に亘って交互に位置するように連なっている。この場合、各プリズム単位21の第1の表面21aがそれぞれ同じ方向を向くように設けられる。これにより、例えば、各プリズム単位21の第1の表面21aが太陽の軌道側を向くように太陽電池モジュール1を設置した場合には、太陽光を各プリズム単位21の第1の表面21aに入射させることが可能になる。
次に、第1の表面21a及び第2の表面21bそれぞれの傾斜角度について、図2を参照して説明する。図2は、図1のA−A線断面における要部拡大図である。
太陽電池用プリズム部材20の屈折率をn、太陽電池用プリズム部材20に対する太陽光の入射角度(太陽電池モジュール本体10の反射面13aの垂線Pと、太陽光Lとがなす狭い方の角度;太陽光入射角度)をθin、太陽電池モジュール本体10の反射面13aに対する第1の表面21aの傾斜角(ただし、太陽電池用プリズム部材20側の角度)をθsPとする。このとき、太陽電池モジュール本体10の反射面13aの垂線Pと、第1の表面21aから太陽電池用プリズム部材20に入射した太陽光Lとがなす角度θinP(狭い方の角度)は、以下の式(1)のように示される。
θinP=θsP+sin−1(sin(θin−θsP)/n) …(1)
次に、太陽電池用プリズム部材20と透明基材11との界面、および透明基材11と太陽光発電層12との界面において、太陽光Lの光軸の偏向がない場合(つまり、太陽光Lが屈折しない場合)、あるいは入射時と出射時の2回の屈折の結果、光軸の偏向がない状態と変わらない場合を仮定すると、太陽光Lのうち反射面13aにて反射した太陽光Lの、第1の表面21aに対する入射角度(太陽光Lと、第1の表面21aの垂線Pとがなす角度)θ1Pは、以下の式(2)のように示される。
θ1P=θsP+θinP …(2)
ここで、太陽光Lが第1の表面21aにて全反射するためには、入射角度θ1Pが臨界角θよりも大きくなければならない。つまり、入射角度θ1Pと臨界角θとの関係は、以下の式(3)のように示される。
θ1P>θ …(3)
なお、臨界角θは、スネルの法則によって、以下の式(4)のように示される。
θ=sin−1(1/n) …(4)
式(1)を式(2)に代入することにより求められた入射角度θ1Pの内容と、式(4)の臨界角θの内容とを式(3)に代入することにより、入射角度θ1Pと臨界角θとの関係は、以下の式(5)のように示される。
2θsP+sin−1(sin(θin−θsP)/n)>sin−1(1/n) …(5)
本実施形態に係る太陽電池用プリズム部材20は、式(5)の関係を満たすものである。式(5)の関係を満たすように、太陽電池用プリズム部材20の屈折率nと、第1の表面21aの傾斜角θsPと、太陽光入射角度θinとが設定されることにより、反射面13aで反射した太陽光を、太陽電池用プリズム部材20の第1の表面21a(太陽電池用プリズム部材20の内側の面)にて全反射させることが可能となる。なお、太陽光入射角度θinは、時間や季節によって変化するものであるため、太陽電池用プリズム部材20は、上記式(5)を常時満たす必要はない。
なお、第1の表面21aの傾斜角θsPは、太陽電池モジュール1の設置位置における太陽光の入射角度θinの取りうる範囲に応じて任意に設定され得る。ただし、傾斜角θsPの値が大きい場合には、それに応じて第2の表面21bの表面積が大きくなることから、反射面13aで反射した太陽光が第1の表面21aに入射され難く、逆に第2の表面21bに入射され易くなる。このとき、太陽光が第2の表面21bから外部に出射され、太陽光を太陽電池モジュール1内に閉じ込めることができない場合がある。これを鑑みると、第1の表面21aの傾斜角θsPは、1°以上30°以下に設定されることが好ましく、特に5°以上25°以下に設定されることが好ましく、さらには10°以上20°以下に設定されることが好ましい。
また、太陽電池モジュール本体10の反射面13aに対する第2の表面21bの傾斜角(ただし、太陽電池用プリズム部材20側の角度)をθnPとしたときに、以下の式(6)の関係を満たすことが好ましい。
θsP<θnP …(6)
反射面13aで反射した太陽光は、第1の表面21aに当たり続ける限りは、当該第1の表面21aでの全反射によって太陽電池モジュール1内に閉じ込められるが、いずれは第2の表面21bに当たり、第2の表面21bから太陽電池モジュール1外に出射することとなる。しかしながら、上記の式(6)の関係を満たすことで、反射面13aで反射した太陽光を第2の表面21bに当たり難く、第1の表面21aに当たり易くするようにすることができ、したがって、太陽光が太陽電池モジュール1内に閉じ込められる確率を高くすることができる。
上記を鑑みると、第2の表面21bの傾斜角θnPは、75°以上90°以下に設定されることが好ましく、特に78°以上88°以下に設定されることが好ましく、さらには80°以上85°以下に設定されることが好ましい。
ここで、前述した式(5)の関係は、前述した太陽電池用プリズム部材20の屈折率nおよび第1の表面21aの傾斜角θsPの好ましい数値範囲から、太陽光Lの入射角度θinと傾斜角θsPとの差が90°に近づくほど満たし易いものとなる。したがって、太陽電池モジュール1は、太陽光Lの入射角度θinと傾斜角θsPとの差が大きくなる時間帯(例えば朝夕の時間帯等)が存在するように設置されることが好ましい。具体的には、太陽光Lの入射角度θinと傾斜角θsPとの差が70°以上90°未満、好ましくは75°以上90°未満、特に好ましくは80°以上90°未満となる時間帯が存在するように設置されることが好ましい。太陽電池モジュール1がこのように設置されることにより、発電効率が顕著に向上し、日中を通して太陽電池モジュール1の発電量を増やすことができる。
以上のように構成された太陽電池モジュール1に対して太陽光が入射した場合の一例を、図3を参照して説明する。図3は、太陽電池モジュール内を光が透過する様子を説明する図である。
図3に示す例では、各プリズム単位21の第1の表面21aが太陽の軌道側を向くように、太陽電池モジュール1が設置されている。先ず、各プリズム単位21の第1の表面21aに対して太陽光Lが入射する。このときの太陽光Lの入射角度は、θinである。
次に、第1の表面21aから太陽電池用プリズム部材20内に入射した太陽光Lは、第1の表面21aにおいて屈折し、透明基材11及び太陽光発電層12に向けて進行する。なお、太陽光Lの屈折角度は、θinPである。また、太陽光発電層12において、太陽光Lの一部は、太陽光発電素子に入射して電気エネルギーに変換され、太陽光Lの他の一部は、太陽光発電層12を透過する。
太陽光発電層12を透過した太陽光Lは、反射層13の反射面13aにて反射する。反射面13aにて反射した太陽光Lは、太陽光発電層12及び透明基材11を介して太陽電池用プリズム部材20に向けて進行する。太陽光Lの一部は、太陽光発電層12の太陽光発電素子に入射して電気エネルギーに変換され、太陽光Lの他の一部は、太陽光発電層12を透過する。
太陽光発電層12を透過した太陽光Lが太陽電池用プリズム部材20の第1の表面21aに入射したとき、第1の表面21aに対する太陽光Lの入射角度θ1Pが臨界角θより大きいことから、太陽光Lは第1の表面21a(太陽電池用プリズム部材20の内側の面)にて全反射する。
第1の表面21aにて全反射した太陽光Lは、透明基材11及び太陽光発電層12を介して反射層13に向けて進行する。太陽光Lの一部は、太陽光発電層12の太陽光発電素子に入射して電気エネルギーに変換され、太陽光Lの他の一部は、太陽光発電層12を透過する。
太陽光発電層12を透過した太陽光Lは、反射層13の反射面13aにて反射する。反射面13aにて反射した太陽光Lは、太陽光発電層12及び透明基材11を介して太陽電池用プリズム部材20に向けて進行する。太陽光Lの一部は、太陽光発電層12の太陽光発電素子に入射して電気エネルギーに変換され、太陽光Lの他の一部は、太陽光発電層12を透過する。
太陽光発電層12を透過した太陽光Lが太陽電池用プリズム部材20の第1の表面21aに入射した場合、第1の表面21aに対する太陽光Lの入射角度θ2Pは、以下の式(7)のように示される。
θ2P=2θsP+θ1P …(7)
上記式(7)において、θ1Pは臨界角θより大きいことから、太陽光Lの入射角度θ2Pは、臨界角θより大きい。このため、太陽光Lは、第1の表面21a(太陽電池用プリズム部材20の内側の面)にて全反射する。
第1の表面21aにて全反射した太陽光Lは、透明基材11及び太陽光発電層12を介して反射層13に向けて進行する。太陽光Lの一部は、太陽光発電層12の太陽光発電素子に入射して電気エネルギーに変換され、太陽光Lの他の一部は、太陽光発電層12を透過する。
太陽光発電層12を透過した太陽光Lは、反射層13の反射面13aにて反射する。反射面13aにて反射した太陽光Lは、太陽光発電層12及び透明基材11を介して太陽電池用プリズム部材20に向けて進行する。太陽光Lの一部は、太陽光発電層12の太陽光発電素子に入射して電気エネルギーに変換され、太陽光Lの他の一部は、太陽光発電層12を透過する。
太陽光発電層12を透過した太陽光Lが太陽電池用プリズム部材20の第1の表面21aに入射した場合、第1の表面21aに対する太陽光Lの入射角度θ3P(図示省略)は、以下の式(8)のように示される。
θ3P=2θsP+θ2P …(8)
上記式(8)において、θ2Pは臨界角θより大きいことから、太陽光Lの入射角度θ3Pは、臨界角θより大きい。このため、太陽光Lは、第1の表面21a(太陽電池用プリズム部材20の内側の面)にて全反射する。
このようにして、反射面13aにおける太陽光の反射と、第1の表面21aにおける太陽光の全反射とが交互に繰り返される。
以上説明したように、本実施形態に係る太陽電池用プリズム部材20及び太陽電池モジュール1によれば、太陽電池用プリズム部材20の屈折率nと、第1の表面21aの傾斜角θsPと、太陽光入射角度θinとを、式(5)の関係を満たすように設定することによって、太陽電池モジュール本体10の反射面13aで反射した太陽光を第1の表面21a(太陽電池用プリズム部材20の内側の面)で全反射させることが可能となる。また、第1の表面21aの表面積は第2の表面21bの表面積より大きく形成されているので、反射面13aで反射した太陽光を全反射させることの可能な表面を大きくすることができ、第1の表面21a及び第2の表面21bのうち何れかの表面から太陽光が入射した場合でも、反射面13aで反射した太陽光を第1の表面21aで全反射させ易くなる。かかる太陽電池用プリズム部材20及び太陽電池モジュール1によれば、反射面13aにおける太陽光の反射と、第1の表面21aにおける太陽光の全反射とが交互に繰り返されるので、太陽光が太陽電池モジュール本体10内を複数回通過することが可能となる。このため、太陽光を太陽電池モジュール本体10における発電に複数回利用することができ、太陽電池モジュール本体10における発電効率を向上させることができる。この効果は、特に太陽光入射角度θinが大きい場合(例えば朝夕の時間帯等)に顕著に現われる。
〔第2の実施形態〕
以下、本発明の第2の実施形態に係る太陽電池モジュールについて説明する。本実施形態に係る太陽電池モジュールは、第1の媒体と第2の媒体との界面において太陽光を全反射させるようにした点において、第1の実施形態に係る太陽電池モジュールと異なる。以下、第1の実施形態と異なる構成について図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態に係る太陽電池モジュールの要部拡大断面図である。本実施形態に係る太陽電池モジュール100は、第1の透明基材30と、第2の透明基材31と、太陽光発電層12と、反射層13とを少なくとも積層した積層体を備える。第2の透明基材31は、第1の透明基材30および太陽光発電層12と積層方向(図中Z方向)に隣接し、第1の透明基材30よりも太陽から遠い側に位置し、かつ太陽光発電層12よりも太陽に近い側に位置する。また、反射層13の反射面13aは、太陽光発電層12よりも太陽から遠い側に位置する。なお、本実施形態において、第1の透明基材30は「第1の媒体」の一例であり、第2の透明基材31は「第2の媒体」の一例である。
第1の透明基材30及び第2の透明基材31は、それぞれ所定の屈折率n及び屈折率nを有する透明な材料を用いて形成されている。第1の透明基材30又は第2の透明基材31を構成する材料としては、所望の屈折率n又は屈折率nを有するものが適宜選択され、例えば、強化ガラス、サファイアガラス、ソーダガラス等のガラス、あるいはポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等のプラスチックが挙げられる。第1の透明基材30としては、後述する式(9)を満たしやすい屈折率nを有するポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等が好ましく、第2の透明基材31としては、後述する式(9)を満たしやすい屈折率nを有するポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等が好ましい。なお、この場合、屈折率n及びnは、例えば、第2の透明基材31に高屈折率剤を配合することによって、調整することができる。
第1の透明基材30の屈折率n及び第2の透明基材31の屈折率nは、それぞれ任意に設定され得るが、第2の透明基材31の屈折率nが第1の透明基材30の屈折率nよりも大きくなるように設定されることが好ましい。
第1の透明基材30と第2の透明基材31との界面は、反射層13の反射面13aに対して非平行の第1の界面31a及び第2の界面31bを有する。第1の界面31a及び第2の界面31bは、それぞれ太陽電池モジュール100の長さ方向に延びた平面であって、太陽電池モジュール100の幅方向(図中X方向)に互いに隣接するように設けられている。また、第1の界面31a及び第2の界面31bの境界は頂部31cを形成する。頂部31cは、反射面13aから凸となる方向(反射面13aから離間する方向であり、図4中では上方)に峰を形成する。ここで、互いに隣接する一の第1の界面31aと一の第2の界面31bとの組み合わせを1組の山型界面という。
第1の透明基材30の一番厚い部分における厚さT1(図4に示す)は、好ましくは0.01mm以上10mm以下であり、特に好ましくは0.02mm以上5mm以下であり、さらに好ましくは0.05mm以上2mm以下である。また、第2の透明基材31の一番厚い部分における厚さT2(図4に示す)は、好ましくは0.01mm以上10mm以下であり、特に好ましくは0.02mm以上5mm以下であり、さらに好ましくは0.05mm以上2mm以下である。
上記第1の透明基材30および第2の透明基材31の各々の厚さ(T1及びT2)は、発電効率を向上させるために、第1の透明基材30から第2の透明基材31に特定の太陽光入射角度θin(図4に示す)で入射し、反射面13aで反射した太陽光を第1の界面31a(第2の透明基材31の内側の面)に入射させ易くするように、調整することが好ましい。また、光の波長によって特性の異なる複数の太陽光発電素子が太陽光発電層12に並んで設けられている場合には、例えば、太陽光が最初に一の太陽光発電素子に当たり、反射面13aまたは第1の界面31aで反射した太陽光が別の太陽光発電素子に当たるように、第1の透明基材30および第2の透明基材31の厚さを調整することにより、発電効率を向上させることができる。
1組の山型界面の幅W1(図4に示す)は、好ましくは0.1mm以上100mm以下であり、特に好ましくは0.2mm以上50mm以下であり、さらに好ましくは0.3mm以上20mm以下である。幅W1が0.1mm以上であることにより、頂部31cの形状の製造誤差を無視することができる。一方、幅W1が100mmを超えると、反射面13aに対する第1の界面31a及び第2の界面31bそれぞれの傾斜角度θsP及びθnPを後述する好ましい範囲にしたときに、第1の透明部材30および/または第2の透明部材31の厚みが増え過ぎて重くなるおそれがある。
第1の界面31aの面積は、第2の界面31bの面積よりも大きく形成されている。第1の界面31aの面積と第2の界面31bの面積との面積比は、2:1〜10:1であり、好ましくは3:1〜8:1であり、より好ましくは4:1〜6:1である。面積比をこのように設定することにより、反射面13aで反射した太陽光を全反射させることの可能な表面が大きくなり、第1の界面31a及び第2の界面31bのうち何れかの表面から太陽光が入射した場合でも、反射面13aで反射した太陽光を第1の界面31a(第2の透明基材31の内側の面)で全反射させ易くなる。これにより、太陽光を太陽電池モジュール100内に閉じ込め易くなり、発電効率を向上させることができる。
1組の山型界面は、第1の界面31aと第2の界面31bとが交互に位置するように連なって、アレイ状に形成されてもよい。本実施形態では、第1の界面31aと第2の界面31bとが太陽電池モジュール100の幅方向(図4中ではX方向)に亘って交互に位置するように連なっている。この場合、各組の山型界面がそれぞれ同じ方向を向くように設けられる。これにより、例えば、各組の山型界面における第1の界面31aが太陽の軌道側を向くように太陽電池モジュール100を設置した場合には、太陽光を各組の山型界面における第1の界面31aに入射させることが可能になる。
次に、第1の界面31a及び第2の界面31bそれぞれの傾斜角度について説明する。第1の透明基材30の屈折率をn、第2の透明基材31の屈折率をn、反射面13aに対する第1の界面31aの傾斜角をθsP、反射面13aの垂線Pと、第1の透明基材30から第2の透明基材31の第1の界面31aに入射する太陽光Lとがなす角度(太陽光入射角度)をθinとしたとき、太陽光が第1の界面31aにて全反射するための条件は、上述した式(5)と同様にして以下の式(9)のように示される。
2θsP+sin−1(sin(θin−θsP)n/n)>sin−1(n/n) …(9)
本実施形態に係る太陽電池モジュール100は、式(9)の関係を満たすものである。式(9)の関係を満たすように、第1の透明基材30の屈折率nと、第2の透明基材31の屈折率nと、第1の界面31aの傾斜角θsPと、太陽光入射角度θinとが設定されることにより、反射面13aで反射した太陽光を、第1の界面31a(第2の透明基材31の内側の面)にて全反射させることが可能となる。なお、太陽光入射角度θinは、時間や季節によって変化するものであるため、太陽電池モジュール100は、上記式(9)を常時満たす必要はない。
第1の界面31aの傾斜角θsPは、前述した第1の実施形態における太陽電池用プリズム部材20の第1の表面21の傾斜角θsPと同様に、1°以上30°以下に設定されることが好ましく、特に5°以上25°以下に設定されることが好ましく、さらには10°以上20°以下に設定されることが好ましい。
また、第1の界面31aの傾斜角θsPと、第2の界面31bの傾斜角θnPとは、上述した式(6)の関係を満たすことが好ましい。この場合、反射面13aで反射した太陽光を第2の界面31bに当たり難く、第1の界面31aに当たり易くするようにすることができ、したがって、太陽光が太陽電池モジュール100内に閉じ込められる確率を高くすることができる。
上記を鑑みると、第2の界面31bの傾斜角θnPは、75°以上90°以下に設定されることが好ましく、特に78°以上88°以下に設定されることが好ましく、さらには80°以上85°以下に設定されることが好ましい。
ここで、前述した式(9)の関係は、前述した第1の透明基材30の屈折率n、第2の透明基材31の屈折率nおよび第1の界面31aの傾斜角θsPの好ましい数値範囲から、太陽光入射角度θinと傾斜角θsPとの差が90°に近づくほど満たし易いものとなる。したがって、太陽電池モジュール100は、太陽光入射角度θinと傾斜角θsPとの差が90°に近い時間帯(例えば朝夕の時間帯等)が存在するように設置されることが好ましい。具体的には、太陽光入射角度θinと傾斜角θsPとの差が70°以上90°未満、好ましくは75°以上90°未満、特に好ましくは80°以上90°未満となる時間帯が存在するように設置されることが好ましい。太陽電池モジュール100がこのように設置されることにより、発電効率が顕著に向上し、日中を通して太陽電池モジュール1の発電量を増やすことができる。
以上のように構成された太陽電池モジュール100に対して太陽光が入射した場合の一例を説明する。
図4に示す例では、第1の界面31aが太陽の軌道側を向くように、太陽電池モジュール100が設置されている。先ず、第1の透明基材30の入射面(図4中では上面)に対して太陽光Lが入射する。第1の透明基材30の入射面から第1の透明基材30内に入射した太陽光Lは、当該入射面において屈折し、第2の透明基材31に向けて進行する。
次に、第1の界面31aから第2の透明基材31内に入射した太陽光Lは、第1の界面31aにおいて屈折し、太陽光発電層12に向けて進行する。なお、太陽光Lの屈折角度は、θinPである。太陽光Lの一部は、太陽光発電層12の太陽光発電素子に入射して電気エネルギーに変換され、太陽光Lの他の一部は、太陽光発電層12を透過する。
太陽光発電層12を透過した太陽光Lは、反射層13の反射面13aにて反射する。反射面13aにて反射した太陽光Lは、第2の透明基材31に向かって太陽光発電層12内を進行する。太陽光Lの一部は、太陽光発電層12の太陽光発電素子に入射して電気エネルギーに変換され、太陽光Lの他の一部は、太陽光発電層12を透過する。
太陽光発電層12を透過した太陽光Lが第2の透明基材31を透過し、第1の界面31aに入射したとき、第1の界面31aに対する太陽光Lの入射角度θ1Pが臨界角θより大きいことから、太陽光Lは第1の界面31a(第2の透明基材31の内側の面)にて全反射する。
このようにして、反射面13aにおける太陽光の反射と、第1の界面31aにおける太陽光の全反射とが交互に繰り返される。
以上説明したように、本実施形態に係る太陽電池モジュール100によれば、第1の透明基材30の屈折率nと、第2の透明基材31の屈折率nと、第1の界面31aの傾斜角θsPと、太陽光入射角度θinとを、式(9)の関係を満たすように設定することによって、反射面13aで反射した太陽光を第1の界面31aで全反射させることが可能となる。また、第1の界面31aの面積は第2の界面31bの面積より大きく形成されているので、反射面13aで反射した太陽光を全反射させることの可能な界面を大きくすることができ、第1の界面31a及び第2の界面31bのうち何れかの表面から太陽光が入射した場合でも、反射面13aで反射した太陽光を第1の界面31aで全反射させ易くなる。かかる太陽電池モジュール100によれば、反射面13aにおける太陽光の反射と、第1の界面31aにおける太陽光の全反射とが交互に繰り返されるので、太陽光が太陽光発電部分を複数回通過することが可能となる。このため、太陽光を太陽光発電部分における発電に複数回利用することができ、発電効率を向上させることができる。この効果は、特に太陽光入射角度θinが大きい場合(例えば朝夕の時間帯等)に、顕著に現われる。
以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記各実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
〔変形例1〕
上記各実施形態では、太陽電池用プリズム部材20の第1の表面21a、あるいは太陽電池モジュール100における第1の界面31aが太陽の軌道側を向くように配置される場合を一例として説明したが、これらの場合に限られない。例えば、図5に示すように、太陽電池用プリズム部材20の第2の表面21bが太陽の軌道側を向くように配置されてもよい。
この場合においても、太陽光Lが第2の表面21bに入射すると、太陽電池モジュール1内に入射した太陽光L〜Lは、反射面13aにおける反射と、第1の表面21aにおける全反射とを交互に繰り返すことになる。これにより、発電効率を向上させることが可能となる。
また、この場合においても、前述した式(5)の関係は、前述した太陽電池用プリズム部材20の屈折率nおよび第1の表面21aの傾斜角θsPの好ましい数値範囲から、太陽光Lの入射角度θinと傾斜角θsPとの差が90°に近づくほど満たし易いものとなる。したがって、太陽電池モジュール1は、太陽光Lの入射角度θinと傾斜角θsPとの差が90°に近づく時間帯(例えば朝夕の時間帯等)が存在するように設置されることが好ましい。具体的には、太陽光Lの入射角度θinと傾斜角θsPとの差が70°以上90°未満、好ましくは75°以上90°未満、特に好ましくは80°以上90°未満となる時間帯が存在するように設置されることが好ましい。太陽電池モジュール1がこのように設置されることにより、発電効率が顕著に向上し、日中を通して太陽電池モジュール1の発電量を増やすことができる。
なお、第2の表面21bの傾斜角θnPを大きく形成したときには、太陽光Lの入射角度が大きい場合に当該太陽光Lを第2の表面21bから太陽電池モジュール1内に入射させ易くなり、効果的に発電効率を向上させることが可能となる。この場合、第2の表面21bの傾斜角θnPは、75°以上90°未満に設定されることが好ましく、特に78°以上88°未満に設定されることが好ましく、さらには80°以上85°未満に設定されることが好ましい。
一方、前述した第2の実施形態に係る太陽電池モジュール100において、第2の界面31bが太陽の軌道側を向くように配置した場合にも、上記と同様に発電効率を向上させることが可能となる。
〔変形例2〕
上記各実施形態では、太陽電池用プリズム部材20の第1の表面21a及び第2の表面21bの各々が複数設けられている場合(プリズム単位21が複数設けられている場合)、あるいは太陽電池モジュール100における第1の界面31a及び第2の界面31bの各々が複数形成されている場合(1組の山型界面が複数形成されている場合)を一例として説明したが、これらの場合に限られない。例えば、図6に示すように、一つの太陽電池用プリズム部材20につき、第1の表面21a及び第2の表面21bがそれぞれ一つずつ設けられてもよい(プリズム単位21が一つだけ設けられてもよい)。この場合においても、発電効率を向上させることが可能である。
また、前述した第2の実施形態に係る太陽電池モジュール100において、第1の界面31a及び第2の界面31bをそれぞれ一つずつ形成した場合(山型界面を1組だけ形成した場合)にも、発電効率を向上させることが可能である。
〔変形例3〕
上記第1の実施形態では、透明基材11が太陽電池モジュール本体1に設けられている場合を一例として説明したが、透明基材11を太陽電池モジュールに設けなくてもよい。この場合、太陽電池用プリズム部材20が透明基材11の役割を果たすこともできる。この場合においても、反射面13aにおける太陽光の反射と、太陽電池用プリズム部材20の第1の表面21aにおける太陽光の全反射とを交互に繰り返すことができるので、発電効率を向上させることができる。
〔変形例4〕
上記第2の実施形態では、第1の透明基材30が第1の媒体であって、第2の透明基材31が第2の媒体である場合を一例として説明したが、例えば、太陽光発電層12の太陽に近い側の表面形状を上記第2の透明基材31の太陽に近い側の表面形状と同様の形状とし、第2の透明基材31を省略して、太陽光発電層12自体を第2の媒体としてもよい。この場合、第1の透明基材30と太陽光発電層12との界面が、前述した第1の界面31a及び第2の界面31bを有することとなり、太陽光発電層12(特に封止材)は、屈折率nを有するように設定される。
この場合においても、反射面13aにおける太陽光の反射と、第1の界面31aにおける太陽光の全反射とを交互に繰り返すことができるので、発電効率を向上させることができる。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
まず、図1及び図2に示すような太陽電池用プリズム部材を準備した。具体的には、第1の表面21aの傾斜角θsPが25°、第2の表面21bの傾斜角θnPが90°、屈折率が1.56、各プリズム単位の幅Wが300μm、厚さTが2mm、40mm角のプリズム(日本特殊光学樹脂社製,LP25−0.3)を準備し、当該プリズムを、ミニソーラー風車(イーケイジャパン社製,JS−G5003)の太陽光受光部分を覆うように配置した。
〔比較例1〕
ミニソーラー風車(イーケイジャパン社製,JS−G5003)を準備した。なお、比較例1には、実施例1におけるプリズムが設けられていない。
〔試験例1〕
実施例1の風車および比較例1の風車を、太陽光の入射角度θin=80°、13000lxの環境下に配置した。太陽光の入射方位角は、プリズム単位の配列方向に直交するように調整した。この結果、実施例1では、風車の羽根が回転した。一方、比較例1では、風車の羽根は回転しなかった。また、実施例1の風車と比較例1の風車の位置を交換した上で上記環境下に再度配置したが、上記と同様に実施例1では風車の羽根は回転したが、比較例1では風車の羽根は回転しなかった。
試験1から分かるように、実施例1の太陽電池モジュールは、比較例1の太陽電池モジュールと比べて発電効率を向上させることができた。
〔実施例2〕
第1の表面21aの傾斜角θsPが25°、第2の表面21bの傾斜角θnPが90°、各プリズム単位の幅Wが0.3mm、厚さ2mm、幅105mm×長さ60mmのプリズム(日本特殊光学樹脂社製,LP25−0.3)を準備し、当該プリズムを、太陽電池モジュール(ELEKIT社製,A200)の太陽光受光部分を覆うように配置した。
〔比較例2〕
太陽電池モジュール(ELEKIT社製,A200)を準備した。なお、比較例2には、実施例2におけるプリズムが設けられていない。
〔試験例2〕
実施例2の太陽電池モジュールおよび比較例2の太陽電池モジュールのそれぞれに対して、入射角度θinを変化させて光(光源:C光源,約300lx)を照射した。そして、実施例2の太陽電池モジュールおよび比較例2の太陽電池モジュールがそれぞれ発生させた電圧の値を、入射角度θinを変化させる毎に測定した。また、実施例2の太陽電池モジュールで発生した電圧(V1)と、比較例2の太陽電池モジュールで発生した電圧(V2)との比(V1/V2)を、入射角度θinを変化させる毎に算出した。結果を表1に示す。
Figure 0006086778
表1から分かるように、実施例2の太陽電池モジュールは、それぞれの入射角度において、比較例2の太陽電池モジュールよりも高い電圧を発生させることができた。また、実施例2の太陽電池モジュールは、光の入射角度が大きい場合(θin=80°)に、比較例2の太陽電池モジュールと比べてより高い電圧を発生させることができた。
本発明に係る太陽電池用プリズム部材は、発電効率を向上させることの可能な太陽電池用プリズム部材として好適に用いられる。
また、本発明に係る太陽電池モジュールは、発電効率を向上させることの可能な太陽電池モジュールとして好適に用いられる。
1,100…太陽電池モジュール
10…太陽電池モジュール本体
11…透明基材
12…太陽光発電層
13…反射層
13a…反射面
20…太陽電池用プリズム部材
21…プリズム単位
21a…第1の表面
21b…第2の表面
21c…頂部
30…第1の透明基材
31…第2の透明基材
31a…第1の界面
31b…第2の界面
31c…頂部

Claims (8)

  1. 反射面を有する太陽電池モジュール本体の太陽光入射側に設けられる太陽電池用プリズム部材であって、
    前記太陽電池用プリズム部材は、前記太陽電池モジュール本体側とは反対側に、前記太陽電池モジュール本体の前記反射面に対して非平行の第1の表面および第2の表面を備えており、
    前記第1の表面と前記第2の表面との境界は、前記太陽電池モジュール本体から凸となる方向に峰を形成しており、
    前記第1の表面の表面積と前記2の表面の表面積との面積比は、2:1〜10:1であり、かつ、
    前記太陽電池用プリズム部材の屈折率をn、
    前記太陽電池モジュール本体の前記反射面に対する前記第1の表面の傾斜角(ただし、前記太陽電池用プリズム部材側の角度)をθsP
    前記太陽電池モジュール本体の前記反射面の垂線と、前記第1の表面に入射する太陽光とがなす角度(狭い方の角度)をθin
    としたときに、下記式(a)
    2θsP+sin−1(sin(θin−θsP)/n)>sin−1(1/n) …(a)
    の関係を満たす
    ことを特徴とする太陽電池用プリズム部材。
  2. 前記太陽電池モジュール本体の前記反射面に対する前記第2の表面の傾斜角(ただし、前記太陽電池用プリズム部材側の角度)をθnPとしたときに、下記式(b)
    θsP<θnP …(b)
    の関係を満たす
    ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池用プリズム部材。
  3. 前記太陽電池用プリズム部材は、前記第1の表面および前記第2の表面をそれぞれ1つずつ有するプリズム単位が、前記第1の表面と前記第2の表面とが交互に位置するように複数連なって、アレイ状になっていることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽電池用プリズム部材。
  4. 前記θsPは、1°以上30°以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽電池用プリズム部材。
  5. 前記θnPは、75°以上90°以下であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の太陽電池用プリズム部材。
  6. 反射面を有する太陽電池モジュール本体と、
    前記太陽電池モジュール本体の太陽光入射側に設けられた、請求項1〜5のいずれか一項に記載の太陽電池用プリズム部材と
    を備えたことを特徴とする太陽電池モジュール。
  7. 前記太陽電池モジュール本体は、前記太陽電池用プリズム部材側から順に、
    透明基材と、
    太陽光発電素子を有する太陽光発電層と、
    前記反射面を有する反射層と
    を積層した積層体を備えることを特徴とする請求項6に記載の太陽電池モジュール。
  8. 第1の媒体と、
    前記第1の媒体と隣接し、前記第1の媒体よりも太陽から遠い側に位置する第2の媒体と、
    前記第2の媒体よりも太陽から遠い側に位置する反射面と
    を備えた太陽電池モジュールであって、
    前記第1の媒体と前記第2の媒体との界面は、前記反射面に対して非平行の第1の界面および第2の界面を備えており、
    前記第1の界面と前記第2の界面との境界は、前記反射面から凸となる方向に峰を形成しており、
    前記第1の界面の表面積と前記2の界面の表面積との面積比は2:1〜10:1であり、かつ、
    前記第1の媒体の屈折率をn
    前記第2の媒体の屈折率をn
    前記反射面に対する前記第1の界面の傾斜角をθsP
    前記反射面の垂線と、前記第1の媒体から前記第1の界面に入射する太陽光とがなす角度をθin
    としたときに、下記式(c)
    2θsP+sin−1(sin(θin−θsP)n/n)>sin−1(n/n) …(c)
    の関係を満たす
    ことを特徴とする太陽電池モジュール。
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