[第1の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図1では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図4参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられ、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられる。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普図始動口228、特図1始動口230、特図2始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、特図1始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図3に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図3に示す例では、特図1および特図2のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、特図1および特図2の双方に対応する第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の右側経路上に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば、16回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図4では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図E」の5種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は16ラウンド(16R)特別大当り図柄であり、「特図B」は16R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、16R特別大当り遊技終了後および16R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。16R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、16R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、16Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。
「特図D」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図E」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は16R特別大当り図柄であり、「特図b」は8R特別大当り図柄であり、「特図c」は8R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図E」の5種類の特図が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率および確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。例えば、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない突然確変(特図C)が含まれているのに対し、特図2の大当りには突然確変が含まれていない。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の16R特別大当り、「特図B」の16R大当り、「特図a」の16R特別大当り、「特図b」の8R特別大当り、「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の16R特別大当り、「特図a」の16R特別大当り、「特図b」の8R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図C」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。「特図D」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。一方、「特図E」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。また、入賞受付処理内で特図先読み処理が実行される。特図先読み処理の詳細については後述する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234、235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234、235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理および特図1関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、16R大当りフラグがオンの場合には図5(b)に示す特図a、8R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、8R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は16ラウンドまたは8ラウンド、特図1の場合は16ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、16R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図5(a)に示す特図A、16R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図B、2R大当りフラグがオンの場合には特図C、小当りフラグがオンの場合には特図D、はずれフラグがオンの場合には特図Eそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Eのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図13(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(後述する図14(a)、(b)参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御し、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8は、主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)や特図変動時間をRAM308内の先読み結果記憶部(図9(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。またステップS303では、事前判定した停止図柄の情報および所定のタイマ番号選択テーブル等を用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技のタイマグループ(図15参照)を事前判定するようにしてもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報やタイマグループの情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でないと判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。またステップS311では、事前判定した停止図柄の情報および所定のタイマ番号選択テーブル等を用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技のタイマグループ(図15参照)を事前判定するようにしてもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報およびタイマグループの情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、図8に示すフローチャートでは、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、第1副制御部400が先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。さらに、特図毎に始動情報および先読み結果を記憶する領域を設けずに、一の始動情報および先読み結果記憶部にそれぞれの特図の始動情報および先読み結果を記憶するように構成していても良い。また、増加した特図1の始動情報については必ず先読みを実行し、特定の期間(例えば、電サポ中、大当たり遊技の実行中)以外の期間では、主制御部300が第1副制御部400に先読み結果を送信し、特定の期間では、主制御部300が第1副制御部400に先読み結果を送信しないようにしてもよい。
図9は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図9(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順位(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図C」(2R大当たり)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶されている。
図9(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順位(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報およびタイマグループ情報が記憶されるようになっている。図9(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)、タイマグループ情報として「タイマグループ1」が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)、タイマグループ情報として「タイマグループ1」が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)、タイマグループ情報として「タイマグループ2」が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図a」(16R特別大当たり)、タイマグループ情報として「タイマグループ7」が記憶されている。
上述のステップS303において、当否判定結果、変動タイマ番号(変動時間)やリーチ演出の有無等を事前判定した場合には、それらの情報を特図2用先読み結果記憶部に記憶してもよい。
また、特図1においても、上述のステップS311で当否判定結果、タイマグループ、変動タイマ番号(変動時間)やリーチ演出の有無等を事前判定した場合には、それらの情報を特図1用先読み結果記憶部に記憶してもよい。主制御部300は、事前判定した情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信する。
図9(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。本実施の形態では、電サポ中に特図1の始動情報は先読みされないようになっている。このため、図9(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて特図1の始動情報が先読みされていないことを示す「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も未判定情報も記憶されていない。なお、図9(c)において、停止図柄情報も未判定情報も記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
次に、図10および図11を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。まず、図10(a)を用いて、第1副制御部400のメイン処理について説明する。図10(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
次に、図10(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)について説明する。図10(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図10(c)を用いて、第1副制御部400のタイマ割込処理について説明する。図10(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図10(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS409の演出制御処理について説明する。図10(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS409における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
演出制御処理のステップS701ではアイコン表示制御処理を行う。、アイコン表示制御処理の詳細については後述する。なお、アイコン表示制御処理は、特図1および特図2で独立して実行されるようにしてもよいし、特図1および特図2で共通して実行されるようにしてもよい。
ステップS701の次のステップS703では、その他の演出制御処理を行う。
次に、図10(e)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS413の画像制御処理について説明する。図10(e)は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS801では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS801の次のステップS803では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS805に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS805では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS801でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS805の次のステップS807では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS807の次のステップS809では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS811に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS811では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、図11を用いて、第1副制御部400のメイン処理の演出制御処理におけるステップS701のアイコン表示制御処理について説明する。アイコンには、特図変動遊技の保留数(作動保留球の数)を表示する保留アイコンと、特図変動遊技の実行中に表示される変動アイコンとが含まれているとする。図11は、アイコン演出制御処理の流れを示すフローチャートである。図11に示すアイコン表示制御処理では、保留アイコンおよび変動アイコンの表示の制御をするようになっている。
アイコン表示制御処理のステップS901では、新たな先読み結果情報を含むコマンドを主制御部300から受信したか否かを判定する。特図1、特図2始動口230、232への遊技球の入賞毎に主制御部300から第1副制御部400にコマンドが送信される。当該コマンドに新たな先読み結果情報が含まれていると判定した場合にはステップS903に進み、当該コマンドに新たな先読み結果情報が含まれていないと判定した場合にはステップS913に進む。
ステップS901の次のステップS903では、表示態様変更中のアイコンの有無を判定する。例えば、RAM408の所定の記憶領域に記憶された特図1および特図2先読み予告実行中フラグの値をそれぞれ読み出して、当該値の両方が「0」であれば、特図1および特図2先読み予告実行中フラグがオフ状態であると判断し、表示態様変更中のアイコン無しと判定する。また、特図1および特図2先読み予告実行中フラグの値の少なくとも一方が「1」であれば、特図1または特図2先読み予告実行中フラグのいずれかがオン状態であると判断し、表示態様変更中のアイコン有りと判定する。表示態様変更中のアイコン無しと判定した場合にはステップS905に進み、表示態様変更中のアイコン有りと判定した場合にはステップS911に進む。
ステップS903の次のステップS905では、アイコン表示態様変更条件が成立したか否かを判定する。例えば、先読み予告実行可否を決定する抽選に当選した場合には、アイコン表示態様変更条件が成立したと判定してステップS907に進み、先読み予告実行可否を決定する抽選に当選しなかった場合には、アイコン表示態様変更条件が成立しなかったと判定してステップS911に進む。
ステップS905の次のステップS907では、アイコン変更シナリオ抽選処理を行う。アイコン変更シナリオ抽選処理では、後述するアイコン表示態様抽選用テーブル(図16〜図17)を参照して、特図変動遊技の保留数、増加した保留に対応するタイマグループ、およびアイコン表示態様抽選用乱数値に基づき、増加した保留および既存の保留についての保留アイコンと変動アイコンとのアイコン変更シナリオを抽選で決定する。
ステップS907の次のステップS909では、アイコン変更シナリオ抽選処理により決定したアイコン変更シナリオをRAM408に設けられたシナリオ記憶領域に記憶する。RAM408内のシナリオ記憶領域は、特図1および特図2のそれぞれについての保留可能数と同数(本例では、特図1および特図2のそれぞれについて4つずつ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1および特図2のそれぞれの保留順位(保留1〜保留4)に対応付けられている。例えば、特図1の最先の保留が消化されて特図1変動遊技が開始されると、特図1の保留1に対応する記憶領域内のデータ(アイコン変更シナリオ)が消去され、保留2〜保留4に対応する記憶領域内のデータは、保留1〜保留3に対応する記憶領域にそれぞれ繰り上がって記憶し直されるようになっている。
一方、ステップS903、S905の次のステップS911では、増加した保留に対応する保留アイコンの表示態様をデフォルトの表示態様に設定する。本例では、デフォルトの表示態様として白色の円形の画像が設定されている。
ステップS909、S911の次のステップS913では、増加した保留に対応する保留アイコンを装飾図柄表示装置208の所定の表示領域に表示する処理(例えば、保留アイコンの増加アニメーションを設定する処理を含む)を行う。
ステップS913の次のステップS915では、特図変動遊技の保留記憶数が減少したか否かを判定する。例えば、主制御部300からの図柄変動開始コマンドや先読み結果情報コマンド等に基づき、保留記憶数が減少したと判定した場合にはステップS917に進み、保留記憶数が減少していないと判定した場合にはステップS919に進む。
ステップS915の次のステップS917では、保留アイコン表示位置変更処理を行う。保留アイコン表示位置変更処理では、保留数の減少に応じて、各保留アイコンの表示位置を変更する処理(例えば、保留アイコンの移動アニメーションや消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション等を設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS919の処理に移行する。
ステップS917の次のステップS919では、アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。アイコン変更条件は、例えば、特図変動遊技が開始されたことである。本例では、図柄変動開始コマンド等の特図変動遊技の開始を示すコマンドを主制御部300から受信したタイミングであればアイコン変更条件が成立したと判定し、それ以外であればアイコン変更条件が成立していないと判定する。アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS921に進み、アイコン変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS923に進む。アイコン変更条件はその他にも、所定の変動時間が経過したこと、当り図柄の停止表示、または遊技者によりチャンスボタン136の所定の操作がなされたこと、等であっても良い。
ステップS919の次のステップS921では、記憶されたシナリオに基づきアイコンの表示態様を変更する処理を行う。
ステップS921の次のステップ923では、アイコン表示終了条件が成立したか否かを判定する。アイコン表示終了条件は、例えば、特図変動遊技が終了したことである。本例では、図柄変動停止コマンド等の特図変動遊技の終了を示すコマンドを主制御部300から受信したタイミングであればアイコン表示終了条件が成立したと判定し、それ以外であればアイコン表示終了条件が成立していないと判定する。アイコン表示終了条件が成立したと判定した場合にはステップS925に進み、アイコン表示終了条件が成立していないと判定した場合にはステップS927に進む。
ステップS923の次のステップS925では、対応するアイコン表示終了処理を行う。アイコン表示終了処理では、装飾図柄表示装置208での表示を終了する変動アイコンを消去するための処理(例えば、変動アイコンの消去アニメーションを設定する処理を含む)を行う。
ステップS927では、その他の保留アイコン表示処理が実行される。その後、アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
本例のアイコン表示制御処理では、特図1、特図2始動口230、232への遊技球の入賞毎に主制御部300から第1副制御部400に送信されるコマンドに新たな先読み結果情報が含まれていると判定した場合に(ステップS901のYes)、ステップS903〜S909を実行し、予告対象となるアイコンの表示態様を変更するようになっている。アイコン表示制御処理は、特図1、特図2始動口230、232への遊技球の入賞時ではなく、例えば、既にデフォルトの表示態様で表示されている保留アイコンを表示してから所定時間経過後に保留アイコンの表示態様をデフォルト以外の表示態様に変更するようにしてもよい。
また、本例のアイコン表示制御処理では、表示態様変更中のアイコンが有ると判定されると(ステップS905のNo)、ステップS911を実行し、増加した保留に対応する保留アイコンの表示態様をデフォルトの表示態様に設定し、アイコンの表示態様の変更を規制するようになっている。本例のアイコン表示制御処理では、例えば、増加した始動情報の先読み予告結果に対応する保留よりも前に大当りとなる特図変動遊技が保留されている場合には、アイコンの表示態様の変更を規制するようにしてもよい。
次に、図12を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。まず、図12(a)を用いて、第2副制御部500のメイン処理について説明する。図12(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。
ステップS1001では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS1001の次のステップS1003では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1005の処理に移行する。ステップS1005では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS1005の次のステップS1007では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS1007の次のステップS1009では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1007で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS1009の次のステップS1011では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS1011の次のステップS1013では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS1003に戻る。
次に、図12(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。図12(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1101では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図12(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。図12(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS1201では、図12(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS1003において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS1003において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS1203では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図13〜図15に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。図13(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図13(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値の取り得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図13(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図13(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)であり、小当りの確率は約1/399(=164/65536)である。
図13(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図13(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)であり、小当りの確率は約1/399である。この当否判定用テーブルを図13(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図13(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図13(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299である。なお、図5(b)に示したように、特図2には小当りが設けられてない。
図13(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図13(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30であり、小当りの確率は0である。この当否判定用テーブルを図13(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図14(a)、(b)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で停止図柄を決定する際に用いられる特図決定用テーブルの例を示している。図14(a)、(b)に示す特図決定用テーブルは、「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の各項目で構成されている。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2乱数値または特図1乱数値と比較される数値範囲を示している。本例の特図2乱数値および特図1乱数値の取り得る範囲はいずれも0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図14(a)は、特図1用の特図決定用テーブルを示している。図14(a)に示すように、本例の特図1変動遊技における各大当り図柄の振り分け率は、特図A(16R特別大当り)が25%であり、特図B(16R大当り)が25%であり、特図C(突然確変)が50%である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、特図C)の割合、すなわち確変確率は75%である。また、特図1変動遊技の大当りにおけるラウンド比率は、16Rが50%であり、2Rが50%である。
本実施の形態では、特図1の小当り図柄が1種類であるため、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Dに決定される。また、はずれ図柄も1種類であるため、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Eに決定される。特図1において小当り図柄やはずれ図柄をそれぞれ複数種類備えておき、乱数抽選の結果に基づいて別の図柄を決定するようにしてもよい。
図14(b)は、特図2用の特図決定用テーブルを示している。図14(b)に示すように、本例の特図2変動遊技における各大当り図柄の振り分け率は、特図a(16R特別大当り)が70%であり、特図b(8R特別大当り)が5%であり、特図c(8R大当り)が25%である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、特図b)の割合、すなわち確変確率は特図1と同様に75%である。また、特図2変動遊技の大当りにおけるラウンド比率は、16Rが70%であり、8Rが30%である。
本実施の形態では、特図2のはずれ図柄が1種類であるため、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には特図2乱数値に関わらず停止図柄が特図dに決定される。特図2においてはずれ図柄を複数種類備えておき、乱数抽選の結果に基づいて別の図柄を決定するようにしてもよい。
図15は、タイマ番号毎の各変動タイマの変動時間、各変動タイマが属するタイマグループ、および各変動タイマを用いた変動時間中に実行可能な演出種別の例を示している。図15に示すテーブルは、左列から「タイマグループ」、「タイマ番号」、「変動時間[ms]」および「演出種別(実行可能な演出の種別)」の各項目で構成されている。
図15に示すように、「タイマグループ」は、「タイマグループ1」、「タイマグループ2」、「タイマグループ3」、「タイマグループ4」、「タイマグループ5」、「タイマグループ6」および「タイマグループ7」の7つに区分されている。「タイマグループ1」は、変動時間が最も短く、当否判定結果がはずれとなることから、即はずれ系の区分になっている。「タイマグループ2」および「タイマグループ3」は、変動時間が相対的に短い区分になっている。「タイマグループ4」および「タイマグループ5」は、変動時間が中程度の区分になっている。「タイマグループ6」および「タイマグループ7」は、変動時間が相対的に長い区分になっている。
「タイマグループ」の図中右隣の「タイマ番号」は、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるためのタイマ番号を示している。「タイマ番号」の図中右隣の「変動時間[ms]」は、タイマ番号に対応する特図変動遊技での図柄変動時間を示している。また、「タイマ1」〜「タイマ5」は、「タイマグループ1」(即はずれ系)に属し、「タイマ6」〜「タイマ7」は「タイマグループ2」(変動時間:短)に属し、「タイマ8」〜「タイマ10」は「タイマグループ3」(変動時間:短)に属し、「タイマ11」〜「タイマ13」は「タイマグループ4」(変動時間:中)に属し、「タイマ14」〜「タイマ15」は「タイマグループ5」(変動時間:中)に属し、「タイマ16」〜「タイマ17」は「タイマグループ6」(変動時間:長)に属し、「タイマ18」〜「タイマ22」は「タイマグループ7」(変動時間:長)に属している。
「変動時間[ms]」の図中右隣の「変動種別(実行可能な演出の種別)」は、選択されたタイマ番号および変動時間[ms]に対応する特図変動遊技の変動の種別(演出の種別)を示している。本例では、タイマグループ1(即はずれ系)に属する変動時間(1000ms以内)ではリーチ演出が実行されず、タイマグループ2〜7に属する変動時間ではリーチ演出が実行されるようになっている。また、変動時間が中程度以上のタイマグループ4〜7に属する変動時間ではスーパーリーチのリーチ演出が実行可能になっている。最も長い変動時間(300000[ms]、タイマ22)では、全回転のリーチ演出が実行可能になっている。
図15に示す「疑似連」とは、1回の特図の変動表示中に、はずれに対応する図柄組合せを装飾図柄表示装置208を用いて停止表示させ、装飾図柄が複数回変動しているように見せかける疑似変動のことであり、「疑似連1回」とは、1回の特図の変動表示中に1回の疑似変動を行うことであり、「疑似連2回」とは、1回の特図の変動表示中に2回の疑似変動を行うことである。
また、本実施形態によるパチンコ機100は、スーパーリーチBの実行時には、吉宗が剣豪と真剣勝負を行う剣豪対決の演出が装飾図柄表示装置208等を用いて実行されるようになっている。
また、タイマ1〜5(タイマグループ1)、タイマ6〜7(タイマグループ2)、タイマ11〜13(タイマグループ4)、タイマ16〜17(タイマグループ6)は、当該変動の当否判定結果がはずれである場合に選択される変動タイマであり、タイマ8〜10(タイマグループ3)、タイマ14〜15(タイマグループ5)、タイマ18〜22(タイマグループ7)は、当該変動の当否判定結果が当りである場合に選択される変動タイマである。同一演出種別を実行可能な変動タイマ同士を比較すると、当りのときに選択される変動タイマは、図柄停止表示後に当り演出を実行できるように、はずれのときに選択される変動タイマよりも変動時間が所定時間(例えば10000[ms])だけ長くなっている。例えば、ノーマルリーチの演出が可能なタイマ6とタイマ9を比較すると、当りのときに選択されるタイマ9は、はずれのときに選択されるタイマ6と比較して変動時間が10000ms長くなっている。タイマ6が選択された特図変動遊技とタイマ9が選択された特図変動遊技とでは図柄停止直前までほぼ同態様のノーマルリーチ演出が可能であり、タイマ9が選択された特図変動遊技では図柄停止後に所定の当り遊技を実行可能である。
なお、タイマ番号と演出種別とは、必ずしも一対一で対応している必要はなく、一のタイマ番号に対して複数の演出態様を備えていてもよい。例えば、あるタイマ番号が選択された場合に、第1副制御部400または第2副制御部500の演出制御処理において、所定の条件に基づく判定や演出用乱数値等を用いた抽選を行い、当該タイマ番号の変動時間で実行する演出態様を複数の演出態様の中から選択するようにしてもよい。また、タイマ番号(変動時間)が異なる場合であっても一部の態様が共通となるような演出種別を備えていても良い。
また、本例ではタイマ6〜22(タイマグループ2〜7)が選択されたときにリーチ以上の演出が実行されるようになっているが、リーチ以上の演出を実行するか否かは必ずしもタイマ番号に依存する必要はない。例えば、タイマ番号の抽選とリーチ以上の演出を実行するか否かの抽選とを独立して行うようにしてもよい。リーチ以上の演出を実行するか否かの抽選は、主制御部300で行ってもよいし、第1副制御部400で行ってもよい。
次に、図16および図17を用いて、アイコン表示態様抽選用テーブルについて説明する。図16および図17に示すテーブルは、アイコン表示制御処理のアイコン変更シナリオ抽選処理(ステップS907)において用いられる。図16および図17に示すテーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。
図16は、入賞時の保留数が3のとき(保留数が3から4に増加したとき)に、増加した4つ目の保留を予告対象とする予告対象アイコン表示態様抽選用テーブルの例を示している。また、図16は、先読み予告に対応する保留アイコンが円形の画像の表示態様で表示される「球系」の場合に用いられる予告対象アイコン表示態様抽選用テーブルの例を示している。
図16に示す予告対象アイコン表示態様抽選用テーブルは、左列から「シナリオNo.」、「アイコン表示態様」、「タイマグループ」の各項目で構成されている。本例では、シナリオNo.1〜19の19種類のアイコン変更シナリオが設けられている。
「シナリオNo.」の項目の図中右隣の「アイコン表示態様」の項目は、「アイコン表示態様」の欄内であって図中右から順に、「入賞時」、「1変動後」、「2変動後」、「3変動後」、「変動時」の5つの小欄に区分されている。「入賞時」は、予告対象の保留入賞時における予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を示している。「1変動後」は、当該入賞から1変動後における予告対象の保留アイコンの表示態様を示している。「2変動後」は、当該入賞から2変動後における予告対象の保留アイコンの表示態様を示している。「3変動後」は、当該入賞から3変動後における予告対象の保留アイコンの表示態様を示している。「変動時」は、予告対象の特図変動遊技の実行中に表示される変動アイコンの表示態様を示している。
各シナリオに基づきアイコンの表示態様を変更するタイミングは、各変動開始と同時であっても良いし、各変動開始から所定時間経過後であっても良いし、各変動開始後にチャンスボタン136の所定の操作がなされたときであっても良い。
図16の「アイコン表示態様」の各小欄において、「白」はアイコンの表示態様が白色の円形の画像であることを示し、「青」はアイコンの表示態様が青色の円形の画像であることを示し、「緑」はアイコンの表示態様が緑色の円形の画像であることを示し、「赤」はアイコンの表示態様が赤色の円形の画像であることを示し、「家紋」はアイコンの表示態様が家紋を表す画像であることを示し、「−」はそれ以前に設定された保留アイコンの表示態様を維持することを示している。
例えば、シナリオNo.6が選択された場合には、入賞時に「青」の表示態様、1変動後に「緑」の表示態様、2変動後に「緑」の表示態様、3変動後に「緑」の表示態様で保留アイコンがそれぞれ表示され、変動時に「緑」の表示態様で変動アイコンが表示されることを示している。シナリオNo.11が選択された場合には、入賞時に「青」の表示態様、1変動後に「緑」の表示態様、2変動後に「赤」の表示態様、3変動後に「赤」の表示態様で保留アイコンがそれぞれ表示され、変動時に「赤」の表示態様で変動アイコンが表示されることを示している。シナリオNo.14が選択された場合には、入賞時に「赤」の表示態様、1変動後に「赤」の表示態様、2変動後に「赤」の表示態様、3変動後に「赤」の表示態様で保留アイコンがそれぞれ表示され、変動時に「赤」の表示態様で変動アイコンが表示されることを示している。
「アイコン表示態様」の図中右隣の「タイマグループ」は、図15に示すタイマグループにより7つの小欄に区分されている。「1」はタイマグル―プ1を示し、「2」はタイマグル―プ2を示し、「3」はタイマグル―プ3を示し、「4」はタイマグル―プ4を示し、「5」はタイマグル―プ5を示し、「6」はタイマグル―プ6を示し、「7」はタイマグル―プ7を示している。
アイコン変更シナリオ抽選処理(ステップS907)では、予告対象アイコン表示態様抽選テーブルを用いて、増加した保留の変動タイマが属するタイマグループと、予告対象アイコン表示態様抽選用乱数値とに基づいて、予告対象アイコン変更シナリオが決定される。増加した保留の変動タイマが属するタイマグループは、主制御部300からの先読み結果情報コマンド等に基づいて判定され、予告対象アイコン表示態様抽選用乱数値は、RAM408に設けられた乱数カウンタから取得される。
本例の予告対象アイコン表示態様抽選用乱数値の取り得る範囲は0〜999(数値範囲の幅は1000)である。アイコン表示態様抽選用テーブルの「タイマグループ」の各小欄において、各数値は、アイコン表示態様抽選用乱数値の振り分け幅を示している。なお、「タイマグループ」の各小欄において「0」は当該乱数値が振り分けられていないことを示している。
予告対象アイコン表示態様抽選用乱数値の振り分け幅により、各アイコン変更シナリオの選択確率は決定される。例えば、特図変動遊技の当否判定結果がはずれのタイマグループ1では、98%の確率でシナリオNo.1が選択されるようになっている。同様に、特図変動遊技の当否判定結果がはずれのタイマグループ2では96.8%、タイマグループ4では97.2%、タイマグループ6では97.7%の確率でシナリオNo.1がそれぞれ選択されるようになっている。このように、特図変動遊技の当否判定結果がはずれのタイマグループでは、シナリオNo.1がほとんどの場合に選択される。
また、特図変動遊技の当否判定結果が当りのタイマグループでは、シナリオNo.1以外のシナリオが選択される場合が多くなっている。例えば、タイマーグループ3では、シナリオNo.1の選択確率が24.9%になっており、タイマグループ5ではシナリオNo.1の選択確率が23.9%になっており、タイマグループ7ではシナリオNo.1の選択確率が5.4%になっている。
また、図16に示すように、スーパーリーチB(剣豪対決)の実行可能なタイマグループ6および7の場合にのみ、シナリオNo.11が選択可能になっている。当該変動の演出としてスーパーリーチBが選択される確率の高いタイマグープ7では、19.5%の確率でシナリオNo.11が選択される。
変動アイコンは、表示態様により大当り信頼度が定められており、各表示態様により実行中の特図変動遊技の予告を行うようになっている。本例の変動アイコンの信頼度(大当り信頼度)は、「白」の信頼度が約0.06%であり、「青」の信頼度が約3%であり、「緑」の信頼度が約10%であり、「赤」の信頼度が30%であり、「家紋」の信頼度が100%である。図16に示す予告対象アイコン表示態様抽選テーブルでは、当り時に選択されるタイマグループ3、5、7の方が、はずれ時に選択されるタイマグループ1、2、4、6よりも信頼度の高い表示態様が選択され易く、また、信頼度の高い表示態様に変化し易くなっている。
信頼度とは、大当り信頼度のことであり、同態様の演出が実行された場合に、その内の何%が大当りになるかを示すものである。例えば、信頼度が約30%である変動アイコンの表示態様「赤」は、当該変動の当否結果が大当りとなる確率が約30%であることを遊技者に報知すると共に、当該変動の当否結果がはずれとなる確率が約70%であることを遊技者に報知することとなる。このように予告報知は、大当り信頼度の報知と共にはずれ信頼度を同時に報知している。また、信頼度は、所定の数値に限られず、例えば約5〜7%のように数値に幅を持たせても良い。信頼度は、予告対象アイコン表示態様抽選用乱数値の乱数範囲の振分け幅をを調整することによって変更することができる。例えば、特定の表示態様の信頼度を高くする場合には、当該表示態様が大当り時に選択され易くするか、はずれ時に選択され難くすればよい。
このように本例では、特図始動口230、232に遊技球が入賞し、当該入賞に係る保留が先読み予告対象となれば、この入賞時に、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様と、先読み予告対象の変動に対応する変動アイコンの表示態様とが決定されるようになっている。図16では、入賞時の残保留数が3個の場合に用いられる予告対象アイコン表示態様抽選用テーブルを例示したが、入賞時の残保留数が0個〜2個の場合には、図16に示すテーブルとは異なるテーブルを用いてアイコン変更シナリオ抽選処理を実行し、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンと、先読み予告対象の変動に対応する変動アイコンの表示態様を決定するようになっている。
ところで、デフォルトとは異なる表示態様に保留アイコンの表示態様を変更すること等により実行される先読み予告には、予告に係る特図変動遊技が大当りになる場合にのみ実行されるもの(例えば、「家紋」の表示態様)と、予告に係る特図変動遊技がはずれまたは大当りになる場合に実行されるもの(例えば、「白」、「青」、「緑」、「赤」)がある。また、先読み予告は、予告に係る特図変動遊技が大当りになる場合に必ず実行されるわけではなく、例えば、先読み予告実行可否を決定する抽選に当選した場合に実行されるようになっている。また、本例においてデフォルトの表示態様に設定されている「白」は、先読み予告が実行されない場合に選択される表示態様であってもよい。
次に、図17を用いて、アイコン変更シナリオ抽選処理(ステップS907)で用いられる予告非対象アイコン表示態様抽選用テーブルについて説明する。図17(a)は、図16に示す予告対象アイコン表示態様抽選用テーブルのシナリオNo.6が選択された場合に用いられる予告非対象アイコン表示態様抽選用テーブルを示している。図17(b)は、図16に示す予告対象アイコン表示態様抽選用テーブルのシナリオNo.11が選択された場合に用いられる予告非対象アイコン表示態様抽選用テーブルを示している。図17(c)は、図16に示す予告対象アイコン表示態様抽選用テーブルのシナリオNo.14が選択された場合に用いられる予告非対象アイコン表示態様抽選用テーブルを示している。
本例では、特図始動口230、232に遊技球が入賞し、当該入賞に係る保留が先読み予告対象となれば、この入賞時に、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様と、先読み予告非対象の変動に対応する変動アイコンの表示態様とが決定されるようになっている。図17では、入賞時の残保留数が3個の場合に用いられる予告非対象アイコン表示態様抽選用テーブルを例示したが、入賞時の残保留数が0個〜2個の場合には、図17に示すテーブルとは異なるテーブルを用いてアイコン変更シナリオ抽選処理を実行し、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンと、先読み予告非対象の変動に対応する変動アイコンの表示態様を決定するようになっている。
図17(a)〜(c)に示すように、各予告非対象アイコン表示態様抽選用テーブルは、「パターン」、「抽選乱数」、「入賞時」、「1変動後」、「2変動後」、「3変動後」、「変動時」の各項目で構成されている。図中左列の「パターン」の項目は、各シナリオが選択された場合の予告非対象アイコン変更パターンを示している。図17に示すように、シナリオNo.6、14が選択された場合には、パターン1〜3がそれぞれ設けられている。また、シナリオNo.11が選択された場合には、パターン1のみが設けられている。
シナリオNo.6、14のように、1つのシナリオについて予告非対象アイコン変更パターンが複数設けられていてもよい。また、シナリオNo.11のように、1つのシナリオについて予告非対象アイコン変更パターンが1つのみ設けられていてもよい。
「パターン」の図中右隣の「抽選乱数」の項目は、予告非対象アイコン変更パターン抽選用乱数値の振り分け数を示している。予告非対象アイコン変更パターン抽選用乱数値は、RAM408に設けられた乱数カウンタから取得される。本例の予告非対象アイコン変更パターン抽選用乱数値の取り得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。「抽選乱数」の各欄において、各数値は、予告非対象アイコン変更パターン抽選用乱数値の振り分け幅を示している。
予告非対象アイコン表示態様抽選用乱数値の振り分け幅により、各パターンの選択確率は決定される。図17(a)に示すように、シナリオNo.6選択時において、パターン1の選択確率は34%、パターン2の選択確率は33%、パターン3の選択確率は33%になっており、シナリオNo.6選択時には、各パターンの選択確率はほぼ同じになっている。
図17(b)に示すように、シナリオNo.11選択時には、パターンは1つのみであるので、アイコン変更パターン抽選用乱数値の値に関わらずパターン1が選択されるようになっている。
図17(c)に示すように、シナリオNo.14選択時において、パターン1の選択確率は80%、パターン2の選択確率は10%、パターン3の選択確率は10%になっており、シナリオNo.14選択時には、パターン1の選択確率が最も高く、パターン2および3の選択確率が同じになっている。
「抽選乱数」の項目の図中右側の「入賞時」、「1変動後」、「2変動後」、「3変動後」、「変動時」の各項目は、図16に示すそれらの各項目と対応している。すなわち、図17において、「入賞時」は、予告対象の入賞時における各アイコンの表示態様を示している。「1変動後」は、予告対象の入賞から1変動後における各アイコンの表示態様を示している。「2変動後」は、予告対象の入賞から2変動後における各アイコンの表示態様を示している。「3変動後」は、予告対象の入賞から3変動後における各アイコンの表示態様を示している。「変動時」は、予告対象の特図変動遊技の実行中に表示される各アイコンの表示態様を示している。
また、図17に示すように、「入賞時」、「1変動後」、「2変動後」、「3変動後」、「当該変動」の各項目は、保留順位4の保留4に対応する保留アイコンの表示態様を示す「4」、保留順位3の保留3に対応する保留アイコンの表示態様を示す「3」、保留順位2の保留2に対応する保留アイコンの表示態様を示す「2」、保留順位1の保留1に対応する保留アイコンの表示態様を示す「1」、変動アイコンの表示態様を示す「変動」、変動アイコンのセリフを示す「セリフ」の6つの小欄に区分されている。
本例では、図16に示すテーブルを用いて先読み予告対象の保留に対応するの保留アイコンおよび先読み予告対象の変動に対応する変動アイコンの表示態様を決定し、図17に示すテーブルを用いて先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンおよび先読み予告非対象の変動に対応する変動アイコンの表示態様を決定するようになっている。
図17に示すテーブルにおいて、「白」はアイコンの表示態様が白色の円形の画像であることを示し、「青」はアイコンの表示態様が青色の円形の画像であることを示し、「緑」はアイコンの表示態様が緑色の円形の画像であることを示し、「赤」はアイコンの表示態様が赤色の円形の画像であることを示し、「家紋」はアイコンの表示態様が家紋を表す画像であることを示し、「吉」はアイコンの表示態様が吉宗のキャラクタ画像であることを示し、「姫」はアイコンの表示態様が姫のキャラクタ画像であることを示し、「爺」はアイコンの表示態様が爺のキャラクタ画像であることを示している。
また、図17に示すテーブルにおいて、「入賞時」の「4」の項目、「1変動後」の「3」の項目、「2変動後」の「2」の項目、「3変動後」の「1」の項目、「変動時」の「変動」の項目は、予告対象のアイコンの表示態様を示している。これらの項目に示すアイコンの表示態様は、図16に示す各項目の表示態様と一致している。
また、図17に示すテーブルにおいて、「入賞時」の「3」、「2」、「1」、「変動」の各項目、「1変動後」の「4」、「2」、「1」、「変動」の各項目、「2変動後」の「4」、「3」、「1」、「変動」の各項目、「3変動後」の「4」、「3」、「2」、「変動」の各項目、「変動時」の「4」、「3」、「2」、「1」の各項目は、先読み予告非対象のアイコンの表示態様を示している。
例えば、シナリオNo.6選択時のパターン1において、予告対象の入賞時では、保留順位4の保留アイコンの表示態様は「青」であり、保留順位3の保留アイコンの表示態様は「吉」であり、保留順位2の保留アイコンの表示態様は「吉」であり、保留順位1の保留アイコンの表示態様は「吉」であり、変動アイコンの表示態様は「白」であり、「セリフ」は無しである。予告対象の入賞から1変動後では、保留順位4の保留アイコンの表示態様は「白」であり、保留順位3の保留アイコンの表示態様は「緑」であり、保留順位2の保留アイコンの表示態様は「吉」であり、保留順位1の保留アイコンの表示態様は「吉」であり、変動アイコンの表示態様は「白」であり、「セリフ」は「熱い?」である。予告対象の入賞から2変動後では、保留順位4の保留アイコンの表示態様は「白」であり、保留順位3の保留アイコンの表示態様は「白」であり、保留順位2の保留アイコンの表示態様は「緑」であり、保留順位1の保留アイコンの表示態様は「吉」であり、変動アイコンの表示態様は「吉」であり、「セリフ」は「怪しい!」である。予告対象の入賞から3変動後では、保留順位4の保留アイコンの表示態様は「白」であり、保留順位3の保留アイコンの表示態様は「白」であり、保留順位2の保留アイコンの表示態様は「白」であり、保留順位1の保留アイコンの表示態様は「緑」であり、変動アイコンの表示態様は「吉」であり、「セリフ」は「熱い!」である。予告対象の変動時では、保留順位4の保留アイコンの表示態様は「白」であり、保留順位3の保留アイコンの表示態様は「白」であり、保留順位2の保留アイコンの表示態様は「白」であり、保留順位1の保留アイコンの表示態様は「白」であり、変動アイコンの表示態様は「緑」であり、「セリフ」は無しである。なお、図17に示すテーブルの「セリフ」の欄において、「−」は変動アイコンのセリフが無いことを示している。本例では、変動アイコンがキャラクタ画像の表示態様である場合に所定のセリフが選択されるようになっている。
本例では、シナリオNo.6、11選択時およびシナリオNo.14のパターン1選択時には、予告対象の入賞後に新たに増加した保留アイコンの表示態様が「白」にのみ設定されている。また、シナリオNo.14のパターン2、3選択時のように、予告対象の入賞後に新たに増加した保留アイコンの表示態様が「白」以外の表示態様に設定されていてもよい。このように、予告対象の入賞後に新たに増加した保留アイコンの表示態様についても、予告対象の入賞時に、予告非対象アイコン表示態様抽選用テーブルにより予め定められていても良い。
また、予告対象の特図変動遊技で実行されるリーチ演出の内容を示唆する報知を行っても良い。本例では、スーパーリーチB(剣豪対決)の実行可能なタイマグループ6および7の場合に選択可能なシナリオNo.11では、予告非対象の変動アイコンのセリフがスーパーリーチB(剣豪対決)を予告するようになっている。図17(b)に示すように、「1変動後」の「セリフ」は「剣豪?」、「2変動後」の「セリフ」は「対決!」、「3変動後」の「セリフ」は「楽勝じゃ」にそれぞれなっている。これらのセリフは、後述する解説キャラクタを用いた変動アイコンのセリフとして用いても良い。
また、本例では、予告非対象のアイコンの表示態様をアイコン変更シナリオ抽選処理(ステップS907)で決定されるようになっているが、図16に示す予告対象アイコン表示態様抽選用テーブルを用いた抽選で特定のシナリオが選択された場合には、予告非対象のアイコンの表示態様をデフォルトの表示態様(例えば、「白」)に決定しても良いし、所定の抽選により予告非対象の各アイコンの表示態様を個別に決定するようにしても良い。
次に、図18を用いて、本実施形態によるパチンコ機100のアイコン表示態様について説明する。図18は、アイコン表示態様の一覧を示すテーブルである。図18に示すテーブルは、「名称」、「種別」、「表示態様」、「先読み予告対象保留」、「先読み予告非対象保留」の各項目で構成されている。図中左列の「名称」は各アイコンの名称を示している。「名称」の図中右隣の「種別」はアイコンの種別を示している。本例では、アイコンの種別として、円形の画像の表示態様である「球系」と、キャラクタ画像の表示態様である「キャラ系」とが設けられている。図18に示すように、「白」、「青」、「緑」、「赤」、「家紋」は「球系」に属する。
本例では、「キャラ系」に属する表示態様として、がっかりな表情の吉宗を表した「吉宗(ガッカリ)」と、むっとした表情の吉宗を表した「吉宗(ムッ)」と、普通の表情の吉宗を表した「吉宗(普通)」と、にっこりした表情の吉宗を表した「吉宗(ニッコリ)」と、気合の入った表情の吉宗を表した「吉宗(気合)」と、普通の表情の姫を表した「姫(普通)」と、にっこりした表情の姫を表した「姫(ニッコリ)」と、普通の表情の爺を表した「爺(普通)」と、にっこりした表情の爺を表した「爺(ニッコリ)」と、解説キャラクタの「爺(解説)」と、普通の表情の越後屋を表した「越後屋(普通)」とが設けられている。
「種別」の図中右隣の「表示態様」の欄は、装飾図柄表示装置208に表示されるアイコンの表示態様の具体例を示している。図18および後述の各図において、「青」は図中右上がりのハッチングを施した円形の図で示し、「緑」は縦横のクロスハッチングを施した円形の図で示し、「赤」は斜めのクロスハッチングを施した円形の図で示す。
「表示態様」の図中右隣の「先読み予告対象保留」の欄は、各表示態様が先読み予告の対象の保留アイコンに用いられるか否かを示している。当該欄の「○」は、各表示態様が先読み予告の対象の保留アイコンに用いられることを示し、当該欄の「×」は、各表示態様が先読み予告の対象の保留アイコンに用いられないことを示している。本例では、「吉宗(がっかり)」、「爺(解説)」および「越後屋(普通)」の表示態様が先読み予告の対象の保留アイコンに用いられず、それ以外の表示態様が先読み予告の対象の保留アイコンに用いられる。
本実施の形態によるパチンコ機100に登場するキャラクタとしては、吉宗および姫は主役級のキャラクタであり、爺および越後屋は脇役級のキャラクタである。主役級のキャラクタは、遊技盤200に表示されていたり、非遊技中に実行されるデモ演出中に装飾図柄表示装置208に表示されたりするので、遊技者とって相対的に良く目につくキャラクタである。賑やかしのための予告非対象アイコンの表示態様として、遊技者にとって相対的に良く目につくキャラクタ画像ではなく、「爺(解説)」および「越後屋(普通)」の脇役級のキャラクタ画像を用いることで、予告対象アイコンを目立たせることができる場合がある。
「先読み予告対象保留」の図中右隣の「先読み予告非対象保留」の欄は、各表示態様が先読み予告の非対象の保留アイコンに用いられるか否かを示している。当該欄の「○」は、各表示態様が先読み予告の非対象の保留アイコンに用いられることを示し、当該欄の「×」は、各表示態様が先読み予告の非対象の保留アイコンに用いられないことを示している。本例では、「家紋」の表示態様のみが先読み予告の非対象の保留アイコンに用いられず、それ以外の表示態様が先読み予告の非対象の保留アイコンに用いられる。これは、「家紋」の表示態様の信頼度は100%であり、「家紋」の保留アイコンに係る特図変動遊技の当否判定結果は大当りとなることが確定しているため、「家紋」の表示態様を大当りの確定していない特図変動遊技の保留を表示する保留アイコンに用いることができないためである。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例1−1)
図19は、本実施の形態の実施例1−1における演出表示の例を時系列で示している。図19および後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。図19および後述する各図では、装飾図柄表示装置208、特図1保留ランプ218、特図1表示装置212、特図2保留ランプ220、特図2表示装置214の相対的な配置関係が図3の図示に対して異ならせて示されている。図19および後述する各図には、装飾図柄表示装置208の左下方に特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220が並んで示され、その下方に特図1表示装置212および特図2表示装置214が並んで示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。また、第4図柄の図示は省略する。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち左下の領域は、変動アイコン表示領域800である。変動アイコン表示領域800では、1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の当否を所定の信頼度で予告報知(当該変動予告)することが可能である。変動アイコンは、後述する保留アイコン表示領域900に表示される保留アイコンとは異なる表示サイズ(例えば、保留アイコンよりも大きい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合がある。
また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域800の右側に隣接する横長の領域は、保留アイコン表示領域900である。保留アイコン表示領域900では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。本例の保留アイコン表示領域900は最大4つの保留アイコンを表示可能であり、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留1に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4番目の保留2〜4に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。本例では、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域にそれぞれ数字1〜4が表示されており、表示された数字によって第1〜第4領域の位置が明示されているが、第1〜第4領域の位置の明示は省略してもよい。また本例の保留アイコン表示領域900では、特図1の保留アイコンのみを表示しているが、特図2の保留アイコンを併せて表示するようにしてももちろんよい。
図19(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図19(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図dが表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。変動アイコン801の表示態様は「白」である。これにより、当該特図1変動遊技の当否が比較的低い信頼度(例えば、約0.06%)で報知されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901、第2領域には保留アイコン902、第3領域には保留アイコン903がそれぞれ表示されている。保留アイコン901〜903の表示態様はいずれも「白」である。
当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球1個が入賞し、特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを点灯することにより、特図1の保留が3から4に増加したことを表示する。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図8に示す特図先読み処理を実行し、先読み結果情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、遊技状態が非電サポ中であるので、増加した特図1始動情報は先読みされる。
第1副制御部400は、図11に示すアイコン表示制御処理を実行する。第1副制御部400は、主制御部300から先読み結果情報を含むコマンドを受信し、保留アイコン901〜903の表示態様がいずれもデフォルトの「白」であるので、表示態様変更中のアイコン無しと判定し、先読み予告実行可否を決定する抽選に当選してアイコン表示態様変更条件が成立したと判定し、アイコン変更シナリオ抽選処理を実行する。
本例では、アイコン変更シナリオ抽選処理において、シナリオNo.6のパターン1(図16、図17参照)が選択される。このため、入賞時には、予告非対象の保留1〜保留3に対応する保留アイコン901〜903の表示態様は「吉」に決定され、予告対象の保留4に対応する保留アイコン904の表示態様は「青」に決定され、変動アイコン801の表示態様は「白」に決定される。
以上の処理が終了すると、図19(b)に示す保留増加アニメーションが装飾図柄表示装置208に表示される。本例では、保留増加アニメーションとして爆発を表すエフェクト動画像が、保留アイコン表示領域900よりも上のレイヤー(手前)で保留アイコンと重複して表示される。保留アイコンは、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。エフェクト動画像が消去されると、図19(c)に示すように、「吉」の表示態様の保留アイコン901〜903と、「青」の表示態様の保留アイコン904とが出現する。
先読み予告の非対象の保留に対応する保留アイコン901〜903は、デフォルトの表示態様「白」と異なる表示態様になっている。先読み予告対象の保留である保留4に対応する保留アイコン904の表示態様は種別「球系」の「青」が選択されている。先読み予告非対象の保留である保留1〜3に対応する保留アイコン901〜903の表示態様は種別「キャラ系」の「吉宗(普通)」が選択されている。本例では、先読み予告対象の保留に係る保留アイコンと、先読み予告の非対象の保留に係る保留アイコンとでは、異なるアイコン種別の表示態様が選択される。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後、当該特図1変動遊技が終了する。図19(d)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾0」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン801の消去アニメーションが開始される。例えば、消去アニメーションのデフォルト態様として変動アイコンの透過率(透明度)が徐々に上昇していく態様が設定されている。本例では、デフォルト態様で変動アイコン801が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図19(e)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。特図1保留ランプ218では、特図1の保留が減少したことが特図1変動遊技の開始とほぼ同時に報知される。
また、特図1変動遊技の開始時に実行されたアイコン表示制御処理では、特図1の保留記憶数が減少したと判定されるので、保留アイコン表示位置変更処理が実行される。これにより、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、所定のアニメーション(本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーション、保留アイコンの変化アニメーション)が表示される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。本例では、当該特図1変動遊技の開始と同時に、保留アイコン901が変動アイコン802に変化する。アイコン変更シナリオのシナリオNo.6のパターン1では、1変動後の変動アイコンの表示態様は「吉」であるので、変動アイコン802の表示態様は「吉」である。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン902が徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた保留アイコン903が徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた保留アイコン904が徐々に第3領域に移動する。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了すると、図19(f)に示すように、保留アイコン904の表示態様がシナリオNo.6に基づいて「緑」に変更される。次いで、図19(g)に示すように、シナリオNo.6のパターン1に基づいて、変動アイコン802の吉宗のセリフ「熱い?」が表示され、先読み予告の対象(保留3)に係る特図1変動遊技の予告が実行される。変動アイコンのセリフを表示する際には、変動アイコンのキャラクタの表情を変更してもよい。本例では、変動アイコン802の表示態様が「吉宗(普通)」から「吉宗(ムッ)」に変更されている。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後、当該特図1変動遊技が終了する。図19(h)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾1−装飾8」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン802の消去アニメーションが開始される。本例では、変動アイコンが表示領域外に消えていく態様の消去アニメーションで変動アイコン802が消去される。変動アイコンの消去アニメーションはデフォルト態様と異なっていてもよい。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図19(i)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
また、特図1変動遊技の開始時に実行されたアイコン表示制御処理では、特図1の保留記憶数が減少したと判定されるので、保留アイコン表示位置変更処理が実行される。アイコン変更シナリオのシナリオNo.6のパターン1では、2変動後の変動アイコンの表示態様は「吉」であるので、変動アイコン803の表示態様は「吉」である。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了すると、図19(j)に示すように、シナリオNo.6に基づいて、保留アイコン904の表示態様が「緑」に維持される。
当該特図1変動遊技の実行中に装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a、208cでは「装飾8」が表示されてリーチ演出が実行される。当該変動でリーチ演出が実行されていても変動アイコン802による先読み予告の対象(保留2)に係る特図1変動遊技の予告を実行してもよい。このため、図19(k)に示すように、シナリオNo.6のパターン1に基づいて、変動アイコン802の吉宗のセリフ「怪しい!」が表示され、先読み予告の対象(保留2)に係る特図1変動遊技の予告が実行される。また、変動アイコンのセリフを表示する際に、変動アイコン802の表示態様が「吉宗(普通)」から「吉宗(ムッ)」に変更されている。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後、当該特図1変動遊技が終了する。図19(l)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾9−装飾8」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン803の消去アニメーションが開始され、変動アイコンが表示領域外に消えていく態様の消去アニメーションで変動アイコン803が消去される。
ところで、従来の遊技台は、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様のみを変化させており、先読み予告非対象であって、表示態様がデフォルト表示態様から変化していない保留アイコンの保留について遊技者に期待感を与えることができなかった。また、先読み予告の対象の保留の特定が困難であり、遊技者の期待感にメリハリをつけ難かった。また、保留アイコンのデフォルト表示態様が複数設けられている従来の遊技台では、異なる態様で複数の保留アイコンが表示されても、いずれもデフォルト表示態様であるなら、いずれの保留アイコンの信頼度も同じであるため、保留アイコンに対する遊技者の注目度合いが低くなっていた。
一方、本実施例によるパチンコ機100は、装飾図柄表示装置208が、デフォルト表示態様(例えば、「白」)の第一の保留アイコン、先読み予告非対象の保留に対応する第二の保留アイコン(例えば、種別「キャラ系」の表示態様の保留アイコン)、先読み予告対象の保留に対応する第三の保留アイコン(例えば、「白」以外の種別「球系」の表示態様の保留アイコン)を表示可能であり、先読み予告実行可否抽選において当選した場合に、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に第三の保留アイコンを表示させ、第一の保留アイコンの代わりに第二の保留アイコンを表示させる制御を実行する。
本実施例によるパチンコ機100によれば、先読み予告非対象であって、表示態様がデフォルト表示態様から変化した第二の保留アイコンの保留について遊技者に期待感を与えることができる場合がある。また、本実施例によるパチンコ機100によれば、先読み予告の対象の保留の特定が容易になり、遊技者の期待感にメリハリをつけることができる場合がある。また、本実施例によるパチンコ機100によれば、全ての保留アイコンの信頼度を異ならせることができ、保留アイコンに対する遊技者の注目度合いを高くすることができる場合がある。
(実施例1−2)
図20〜図21は、本実施の形態の実施例1−2における演出表示の例を時系列で示している。図20(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図dが表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の保留数が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。変動アイコン801の表示態様は「白」である。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901、第2領域には保留アイコン902、第3領域には保留アイコン903がそれぞれ表示されている。保留アイコン901〜903の表示態様はいずれも「白」である。
当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球1個が入賞し、特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを点灯することにより、特図1の保留が3から4に増加したことを表示する。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図8に示す特図先読み処理を実行し、先読み結果情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、遊技状態が非電サポ中であるので、増加した特図1の始動情報は先読みされる。
第1副制御部400は、図11に示すアイコン表示制御処理を実行する。第1副制御部400は、主制御部300から先読み結果情報を含むコマンドを受信し、保留アイコン901〜903の表示態様がいずれもデフォルトの「白」であるので、表示態様変更中のアイコン無しと判定し、先読み予告実行可否を決定する抽選に当選してアイコン表示態様変更条件が成立したと判定し、アイコン変更シナリオ抽選処理を実行する。
本例では、アイコン変更シナリオ抽選処理において、シナリオNo.11のパターン1(図16、図17参照)が選択される。このため、入賞時には、予告非対象の保留1に対応する保留アイコン901の表示態様は「爺」、予告非対象の保留2に対応する保留アイコン902の表示態様は「姫」、予告非対象の保留3に対応する保留アイコン903の表示態様は「吉」にそれぞれ決定され、予告対象の保留4に対応する保留アイコン904の表示態様は「青」に決定され、変動アイコン801の表示態様は「白」に決定される。
以上の処理が終了すると、図20(b)に示す保留増加アニメーションが装飾図柄表示装置208に表示され、保留増加アニメーションの表示終了後、図20(c)に示すように、保留アイコン901は「爺」の表示態様で表示され、保留アイコン902は「姫」の表示態様で表示され、保留アイコン903は「吉」の表示態様で表示され、保留アイコン904は「青」の表示態様で表示される。このように、アイコン変更シナリオのシナリオNo.11選択時には、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンは種別「キャラ系」の表示態様で表示され、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンは種別「球系」の表示態様で表示される。先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの種別と、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの種別とは異なるため、遊技者は先読み予告対象の保留を容易に特定することが可能である。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後、当該特図1変動遊技が終了する。図20(d)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾4−装飾2」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、デフォルトの態様(例えば、変動アイコンの透過率が徐々に上昇していく態様)で変動アイコン801が消去される。
アイコン変更シナリオのシナリオNo.11では、次の特図変動遊技実行時(1変動後)に先読み予告対象の保留(保留3)の保留アイコン904の表示態様が「青」から「緑」に変更される。図20(d)に示すように、保留アイコン904の表示態様が次の変動開始時より信頼度の高い「緑」に変更されることを事前報知するために、保留アイコン901の表示態様を「爺(普通)」から「爺(ニッコリ)」に変更してもよい。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図20(e)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。
また、特図1変動遊技の開始時に実行されたアイコン表示制御処理では、特図1の保留記憶数が減少したと判定されるので、保留アイコン表示位置変更処理が実行される。これにより、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示される。アイコン変更シナリオのシナリオNo.11のパターン1では、1変動後の変動アイコンの表示態様は「爺」であるので、変動アイコン802の表示態様は「爺」である。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了すると、図20(f)に示すように、保留アイコン904の表示態様がシナリオNo.11に基づいて「緑」に変更される。また、図20(g)に示すように、シナリオNo.11のパターン1に基づいて、変動アイコン802の爺のセリフ「剣豪?」が表示され、先読み予告の対象(保留3)に係る特図1変動遊技の予告が実行される。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後、当該特図1変動遊技が終了する。図20(h)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾1−装飾8」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン802の消去アニメーションが開始される。本例では、変動アイコンが表示領域外に消えていく態様の消去アニメーションで変動アイコン802が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図20(i)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
また、特図1変動遊技の開始時に実行されたアイコン表示制御処理では、特図1の保留記憶数が減少したと判定されるので、保留アイコン表示位置変更処理が実行される。これにより、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示される。アイコン変更シナリオのシナリオNo.11のパターン1では、2変動後の変動アイコンの表示態様は「姫」であるので、変動アイコン803の表示態様は「姫」である。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了すると、図20(j)に示すように、シナリオNo.11のパターン1に基づいて、保留アイコン904の表示態様が「赤」に変更され、変動アイコン803の姫のセリフ「対決!」が表示され、先読み予告の対象(保留2)に係る特図1変動遊技の予告が実行される。変動アイコン803の姫のセリフ「対決!」を示す画像は、中図柄表示領域208bでの装飾図柄の変動表示を一部隠すことができる。
本例では、先読み予告対象(保留2)に係る特図1変動遊技においてリーチ演出が実行されるようになっている(詳細は後述)。先読み予告対象の保留に係る特図変動遊技においてリーチ演出が実行されない場合であっても、保留アイコン904の表示態様をより信頼度の高い「緑」に変更したり、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコン902、903の表示態様を「姫」や「吉宗」に変更したりして演出を実行してもよい。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後、当該特図1変動遊技が終了する。図20(k)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾3−装飾1−装飾5」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン803の消去アニメーションが開始され、変動アイコンが表示領域外に消えていく態様の消去アニメーションで変動アイコン803が消去される。消去アニメーション表示時には、変動アイコン803は、装飾図柄の停止図柄を隠すことができず、装飾図柄の停止図柄によりその一部が隠される。
特図1の停止表示中に特図1始動口230に遊技球1個が入賞し、特図1の保留が2から3に増加する。主制御部300は、導出された特図1始動情報について図8に示す特図先読み処理を実行し、先読み結果情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、遊技状態が非電サポ中であるので、増加した特図1の始動情報は先読みされる。また、第1副制御部400は、図11に示すアイコン表示制御処理を実行する。第1副制御部400は、主制御部300から先読み結果情報を含むコマンドを受信し、保留アイコン904の表示態様が「青」であるので、表示態様変更中のアイコン有りと判定し、増加した保留に対応する保留アイコン905の表示態様をデフォルトの表示態様「白」に設定する。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図20(l)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
また、特図1変動遊技の開始時に実行されたアイコン表示制御処理では、特図1の保留記憶数が減少したと判定されるので、保留アイコン表示位置変更処理が実行される。これにより、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示される。アイコン変更シナリオのシナリオNo.11のパターン1では、3変動後の変動アイコンの表示態様は「吉」であるので、変動アイコン804の表示態様は「吉」である。
また、図20(l)に示すように、保留アイコン904で示す先読み予告対象の保留1以降の保留2に対応する保留アイコン905をデフォルト表示態様「白」で表示する。これにより、注目すべき保留順位の境界を遊技者が認識し易くなる場合がある。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了すると、図21(a)に示すように、シナリオNo.11のパターン1に基づいて、保留アイコン904の表示態様が「赤」に維持され、変動アイコン804の吉宗のセリフ「楽勝じゃ」が表示され、先読み予告の対象(保留1)に係る特図1変動遊技の予告が実行される。剣豪対決が楽勝であることを示唆するため、変動アイコン804の表示態様は、「吉宗(ガッカリ)」になっている。このように、本実施例において、予告非対象の変動アイコンは、当該変動実行時に予告対象変動において剣豪対決(スーパーリーチB)が実行されることを予告報知している。
また、図21(a)に示すように、保留アイコン904よりも上のレイヤー(手前)で変動アイコン804を表示して、変動アイコン804のセリフ部分で先読み予告対象の保留に対応する保留アイコン904の一部を隠しても良い。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後、当該特図1変動遊技が終了する。図21(b)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン803の消去アニメーションが開始され、変動アイコンが表示領域外に消えていく態様の消去アニメーションで変動アイコン804が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図21(c)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が2から1に減少したことを表示する。
また、特図1変動遊技の開始時に実行されたアイコン表示制御処理では、特図1の保留記憶数が減少したと判定されるので、保留アイコン表示位置変更処理が実行される。これにより、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示される。アイコン変更シナリオのシナリオNo.11では、変動時の変動アイコンの表示態様は「赤」であるので、変動アイコン805の表示態様は「赤」である。
当該特図1変動遊技の実行中、図21(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a、208cでは「装飾7」が表示されてリーチ演出が開始される。当該変動において、タイマグループ7に属する変動タイマ(変動時間)が選択されており、リーチ演出では、スーパーリーチB(剣豪対決)が実行される。
リーチ演出中には、装飾図柄表示装置208の左上方の図柄表示領域208a、208bで「装飾7」を表示し、図柄表示領域208bで装飾図柄を変動表示し、装飾図柄の変動がリーチになっていることを表示する。
スーパーリーチB(剣豪対決)開始時には、図21(e)に示すように、剣豪に勝負を挑む吉宗を表した動画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示され、次いで図21(f)に示すように、吉宗を迎え撃つ剣豪の動画像と「剣豪見参!!」という文字画像が演出表示領域208dに表示され、次いで図21(g)に示すように、吉宗と剣豪とが対峙する動画像が演出表示領域208dに表示され、次いで図21(h)に示すように、吉宗と剣豪とが斬り合った後の様子を示す動画像が演出表示領域208dに表示され、次いで図21(i)に示すように、剣豪の表情がゆがむシーンの動画像が演出表示領域208dに表示される。これにより、当該特図1変動遊技で大当りに当選することを遊技者に期待させることができ遊技の興趣を向上させることができる。
その後、図21(j)に示すように、剣豪対決で吉宗が勝利したことが演出表示領域208dに表示され、リーチ演出が終了する。リーチ演出が終了すると、図21(k)に示すように、特図1表示装置212には特図A(16R特別大当り)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、大当りを報知する図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示される。
本実施例によるパチンコ機100は、第1副制御部400が、装飾図柄表示装置208に2つ以上のデフォルト表示態様(例えば、「白」)の第一の保留アイコンが表示されている際に、アイコン変化条件の成立があった場合、第一の保留アイコンのうちの少なくとも1つに代わって第二の保留アイコン(例えば、種別「キャラ系」の「爺」の表示態様の保留アイコン)を表示する制御を行い、第一の保留アイコンのうちの少なくとも1つに代わって第四の保留アイコン(例えば、種別「キャラ系」の「姫」の表示態様の保留アイコン)を表示するする制御を行う。第四の保留アイコンの態様と、第二の保留アイコンの態様とは、異なる態様であるが、同一種別の類似した態様である。
本実施例によるパチンコ機100によれば、先読み予告の対象となる保留に対応する保留アイコンがより明確になるため、当該保留の変動開始まで遊技者の期待感を維持することができる場合がある。
また、パチンコ機100は、第二の保留アイコンの態様を第一の保留アイコンの態様と同一にしてもよい。第一および第二の保留アイコンは、いずれも先読み非対象の保留に対応する保留アイコンであるので、デフォルト表示態様(例えば、「白」)でもよい。
(実施例1−3)
図22は、本実施の形態の実施例1−3における演出表示の例を時系列で示している。図22(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1保留ランプ218は、左から1〜4番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の保留数が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。変動アイコン801の表示態様は「白」である。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901、第2領域には保留アイコン902、第3領域には保留アイコン903、第4領域には保留アイコン904がそれぞれ表示されている。保留アイコン901〜904の表示態様はいずれも「白」である。
当該特図1変動遊技中にアイコン変更条件が成立する。このように、アイコン変更条件は、変動開始時以外にも成立する場合がある。アイコン変更条件が成立したことに基づいて、第1副制御部400は、アイコンの表示態様を変更する処理を行う。本例のアイコン表示態様変更時には、図22(b)に示すように、爆発を表すエフェクト動画像が、保留アイコン表示領域900よりも上のレイヤー(手前)で保留アイコンと重複して表示される。保留アイコンは、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。エフェクト動画像が消去されると、図22(c)に示すように、「吉宗(普通)」の表示態様の保留アイコン901、903、904と、「吉宗(気合)」の表示態様の保留アイコン902とが出現する。本例では、保留アイコン902で示される保留2が先読み予告対象であり、保留アイコン901、903、904で示される保留1、3、4が先読み予告非対象である。先読み予告対象の保留2に対応する保留アイコン902と、先読み予告非対象の保留1、3、4の保留アイコン901、903、904とは、表示態様は異なるが、同じ種別「キャラ系」の「吉宗」である。遊技者は、保留アイコンの吉宗の表情によりいずれの保留が先読み予告対象であるか特定することができる。
また、第1副制御部400は、アイコン変更アニメーションを装飾図柄表装置208に表示させると同時にスピーカ120から所定の効果音(例えば、「ドカーン」という効果音)を出力させる。
また、図22(c)に示すように、先読み予告対象の保留2に対応する保留アイコン902と、保留アイコン902に隣接する保留アイコン901、903とを一部重ねて表示し、保留アイコン902が最前面のレイヤーになるように表示しても良い。また、保留アイコンの表示態様に合わせて変動アイコン801を「吉宗(普通)」の表示態様で表示しても良い。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後、当該特図1変動遊技が終了する。図22(d)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾3−装飾5」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコンが表示領域外に消えていく態様の消去アニメーションで変動アイコン801が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図22(e)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。
また、特図1変動遊技の開始時に実行されたアイコン表示制御処理では、特図1の保留記憶数が減少したと判定されるので、保留アイコン表示位置変更処理が実行される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションが終了すると、図22(f)に示すように、変動アイコン802と、保留アイコン902〜904とが所定の位置でそれぞれ表示される。
当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球1個が入賞し、特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを点灯することにより、特図1の保留が3から4に増加したことを表示する。図22(g)に示すように、増加した保留に対応する保留アイコン905は「吉宗(普通)」で表示される。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後、当該特図1変動遊技が終了する。図22(h)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾2−装飾1」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコンが表示領域外に消えていく態様の消去アニメーションで変動アイコン802が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図22(i)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。
また、特図1変動遊技の開始時に実行されたアイコン表示制御処理では、特図1の保留記憶数が減少したと判定されるので、保留アイコン表示位置変更処理が実行される。これにより、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが表示される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションの終了後、変動アイコン803と、保留アイコン903〜905が所定の位置で表示される。変動アイコン803の表示態様は保留アイコン902と同じく「吉宗(気合)」である。
当該変動では、剣豪対決(スーパーリーチB)のリーチ演出が実行される。当該変動の実行開始時に変動アイコン803に「イクゾー」という文字画像が表示され、剣豪対決が開始されることを示唆し、保留アイコン902〜905の表示態様が、変動アイコン803の吉宗を応援する態様に変化して、これと同時に「ガンバレ」、「イケイケ」、「イイゾ」という文字画像が表示される。このように、予告対象変動の変動アイコンの動きに合わせて、先読み予告非対象の保留アイコンの表示態様を変更しても良い。この場合の先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコン903〜905は、各保留についての大当り信頼度を報知しているのではなく、当該変動のリーチ演出を示唆している。
当該特図変動遊技開始から所定時間経過後にスーパーリーチB(剣豪対決)が開始される。本例では、図22(j)に示すように、剣豪対決で吉宗が負けたことが演出表示領域208dに表示され、リーチ演出が終了し、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」が表示される。
リーチ演出が終了すると、図22(k)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示される。また、予告対象であった当該変動の結果ははずれであったので、変動アイコン802、保留アイコン902〜905の表示態様は「吉宗(ガッカリ)」に変更される。予告対象であった変動で大当りになった場合には、変動アイコン、保留アイコンの表示態様を「吉宗(ニッコリ)」等、種別「キャラ系」のキャラクタがニッコリした表情の態様に変更してもよい。
その後、図22(l)に示すように、保留アイコン903〜905をデフォルトの表示態様(「白」)に変更する。また、保留アイコン903〜905を当初の表示態様(本例では、「吉宗(普通)」)に戻してもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、先読み予告対象の保留以前の保留に対応する保留アイコン(保留アイコン901)と、先読み予告対象の保留以降の保留に対応する保留アイコン(保留アイコン903、904、905)の表示態様をデフォルト表示態様から変更する。
本実施例によるパチンコ機100によれば、先読み予告対象の保留以降の保留についも遊技者に期待感を与えることで、打ち止めを防止し、遊技者に遊技球の打ち出しを促進させることができる場合がある。
(実施例1−4)
図23は、本実施の形態の実施例1−4における演出表示の例を時系列で示している。図23(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図dが表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の保留数が2つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。変動アイコン801の表示態様は「吉宗(普通)」である。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901、第2領域には保留アイコン902がそれぞれ表示されている。保留アイコン901の表示態様は「吉宗(気合)」であり、保留アイコン902の表示態様は「吉宗(普通)」である。
本例では、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンを「吉宗(気合)」の表示態様で表示するようになっている。本例では、保留アイコン901で示す保留1が先読み予告対象になっている。
当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球1個が入賞し、特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを点灯することにより、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図8に示す特図先読み処理を実行し、先読み結果情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、遊技状態が非電サポ中であるので、増加した特図1の始動情報は先読みされる。
第1副制御部400は、アイコン表示制御処理を実行する。第1副制御部400は、主制御部300から先読み結果情報を含むコマンドを受信し、保留アイコン901の表示態様が「吉宗(気合)」であるので、先読み予告実行中であって表示態様変更中のアイコン有りと判定し、増加した保留に対応する保留アイコンの表示態様を「吉宗(普通)」の表示態様に設定する。
以上の処理が終了すると、図23(b)に示すように、増加した保留に対応する保留アイコン903が「吉宗(普通)」の表示態様で表示される。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後、当該特図1変動遊技が終了する。図23(c)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾3−装飾5」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコンが表示領域外に消えていく態様の消去アニメーションで変動アイコン801が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図23(d)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
当該変動は、先読み予告対象の保留に係る特図1変動遊技である。図23(d)に示すように、先読み予告対象の変動開始時には、先読み非対象の保留に対応する保留アイコン902、903の表示態様を変動アイコン802と同じ「吉宗(気合)」に変更しても良い。
当該特図1変動遊技では、スーパーリーチB(剣豪対決)が実行される。本例では、図23(e)に示すように、剣豪対決で吉宗が負けたことが演出表示領域208dに表示され、リーチ演出が終了し、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」が表示される。
リーチ演出が終了すると、図23(f)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示される。また、当該変動の結果ははずれであったので、変動アイコン802、保留アイコン902、903の表示態様は「吉宗(ガッカリ)」に変更される。
図23(g)および(h)は、変動アイコン消去アニメーション表示時を示している。先読み予告の対象変動の終了時には、図23(g)に示すように、先読み予告結果情報に基づいて保留アイコン903の表示態様を「吉宗(気合)」に変更し、保留2を先読み予告対象として先読み予告を実行してもよい。また、先読み予告の対象変動の終了時には、図23(h)に示すように、保留アイコン902、903をデフォルトの表示態様(「白」)に変更し、当該先読み予告の実行中に増加した保留に対する先読み予告を規制してもよい。先読み予告の対象変動で連続してはずれになると遊技者に悪い印象を与える恐れがあるため、先読み予告の対象変動ではずれた後の変動については先読み予告非対象にしても良い。
また、先読み予告の実行中に増加した保留に対応する保留アイコンの表示態様を、先読み予告態様の保留に対応する保留アイコンの表示態様に合わせて変化させてもよい。また、保留アイコンを所定の表示態様に変化させる先読み予告の実行中には、先読み予告対象の次の保留に対応する保留アイコンをデフォルトの表示態様に変更し、当該保留の次の保留に対応する保留アイコンを先読み予告の表示態様に変更してもよい。この際、最先の先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンを信頼度の低い表示態様に変更してもよい。
(実施例1−5)
図24は本実施の形態の実施例1−5における演出表示の例を時系列で示している。図24(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図dが表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の保留数が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。変動アイコン801の表示態様は「白」である。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901、第2領域には保留アイコン902、第3領域には保留アイコン903がそれぞれ表示されている。保留アイコン901〜903の表示態様はいずれも「白」である。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後にアイコン変更条件が成立すると、先読み予告対象の保留について保留アイコンの変化アニメーションが表示される。本例では、図24(b)に示すように、爆発を表すエフェクト動画像が、保留アイコン902よりも上のレイヤー(手前)で保留アイコン902と重複して表示される。保留アイコン902は、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。エフェクト動画像が消去されると、図24(c)に示すように、表示態様が「白」から「吉宗(気合)」に変化した保留アイコン902が出現する。本例では、「吉宗(気合)」の表示態様の保留アイコン902で表示する保留2が先読み予告対象である。
先読み予告対象の保留2に対応する保留アイコン902の表示態様が変化した後、図24(d)に示すように、先読み予告非対象の保留について保留アイコンの変化アニメーションが表示され、爆発を表すエフェクト動画像が、保留アイコン901、903よりも上のレイヤー(手前)で保留アイコン901、903と重複して表示される。保留アイコン901、903は、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。エフェクト動画像が消去されると、図24(e)に示すように、表示態様が「白」から「吉宗(普通)」に変化した保留アイコン902が出現する。本例では、「吉宗(普通)」の表示態様の保留アイコン901、903で表示する保留1、3が先読み予告非対象である。
また、図24(e)に示すように、当該変動の予告に用いられる変動アイコン801については表示態様を変更せず、デフォルト表示態様「白」のままにしても良い。
このように、先読み予告対象の保留を目立たせるために、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更した後で、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更してもよい。先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様変更タイミングは、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更した後であればよい。例えば、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様の変更から所定時間経過時や、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様の変更後のチャンスボタン136の押下時を先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様変更タイミングとすればよい。
また、先読み予告対象の保留よりも保留順位が後の先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更し、先読み予告対象の保留よりも保留順位が先の先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更しなくてもよい。本例では、保留アイコン901の表示態様を変更せず、保留アイコン903の表示態様を変更してもよい。
また、保留アイコンの表示態様変更後であっても、当該変動の予告として用いられる変動アイコンの表示態様を変更しなくてもよい。このため、図24(e)に示すように、変動アイコン801の表示態様は「白」が維持される。
本実施例によるパチンコ機100は、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更するタイミングを、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更するタイミングと異ならせている。本実施例によるパチンコ機100によれば、先読み予告対象の保留をより目立たせることができる場合がある。
次に、図24(f)〜(i)を用いて、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコン902の表示態様を変更した後であって、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコン901、903の表示態様を変更する前に、特図1始動口230に遊技球1個が入賞し、特図1の保留が増加した場合の演出について説明する。図24(f)は、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコン902の表示態様を変更した直後の状態を示している。
図24(g)に示すように、特図1始動口230の入賞後には、まず、当該入賞に係る保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更する。当該入賞に係る保留について保留アイコンの変化アニメーションが表示され、その後、図24(h)に示すように、「吉宗(普通)」に変化した保留アイコン904が出現する。
当該入賞に係る保留に対応する保留アイコンの表示態様の変更後、図24(h)に示すように、保留アイコンの変化アニメーションが表示され、その後、図24(i)に示すように、「吉宗(普通)」に変化した保留アイコン901、903が出現する。
このように、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更する場合には、新たな入賞に係る保留に対応する保留アイコンの表示態様を先に変更し、既存の保留に対応する保留アイコンの表示態様をその後変更することで、遊技者による遊技球の打ち出しを促進することができる場合がある。
(実施例1−6)
図25は本実施の形態の実施例1−6における演出表示の例を時系列で示している。図25(a)〜(f)では、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動のパチンコ機100を例にして説明する。図25(a)は、特図2変動遊技の変動期間中の状態を示している。図25(a)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が行われており、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である特図Eが表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の保留数が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図2の保留数が3つであることを表示している。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち中央下方部の領域は、変動アイコン表示領域800である。また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域800の左側に隣接する横長の領域は、特図1保留アイコン表示領域910である。また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域800の右側に隣接する横長の領域は、特図2保留アイコン表示領域920である。特図1、特図2保留アイコン表示領域910、920では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。特図1、特図2保留アイコン表示領域910、920では、保留アイコンの個数によって各特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。本例の特図1、特図2保留アイコン表示領域910、920はそれぞれ最大4つの保留アイコンを表示可能である。特図1保留アイコン表示領域910は、右から左に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。特図2保留アイコン表示領域920は、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、各特図の1番目〜4番目の保留順位に対応している。
変動アイコン表示領域800には、当該特図2変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。特図1保留アイコン表示領域910の第1領域には保留アイコン911、第2領域には保留アイコン912、第3領域には保留アイコン913がそれぞれ表示されている。特図2保留アイコン表示領域920の第1領域には保留アイコン921、第2領域には保留アイコン922、第3領域には保留アイコン923がそれぞれ表示されている。
本例では、特図1の変動アイコンおよび保留アイコンのデフォルト表示態様として白色の円形の画像が設定され、特図2の変動アイコンおよび保留アイコンのデフォルト表示態様として白色の方形の画像が設定されている。
当該特図2変動遊技中にアイコン変更条件が成立する。アイコン変更条件が成立したことに基づいて、第1副制御部400は、アイコンの表示態様を変更する処理を行う。本例のアイコン表示態様変更時には、図25(b)に示すように、爆発を表すエフェクト動画像が、特図2保留アイコン表示領域920よりも上のレイヤー(手前)で保留アイコンと重複して表示される。保留アイコンは、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。エフェクト動画像が消去されると、図25(c)に示すように、「越後屋(普通)」の表示態様の保留アイコン921、923と、青色の方形の態様の保留アイコン922とが出現する。
本例において遊技状態は電サポ中である。電サポ中において、特図2優先変動のパチンコ機100では、優先的に消化される特図2の保留アイコンの表示態様を変更し、特図1の保留アイコンの表示態様を変更しなくてもよい。また、特図2の保留の一つを先読み予告対象とする場合には、特図2の保留アイコンの表示態様を変更し、特図1の保留アイコンの表示態様を変更しなくてもよい。
また、図25(d)に示すように、先読み予告の対象の特図が異なれば、特図1の保留アイコンおよび特図2の保留アイコンの表示態様を変更して、対象が異なる特図の先読み予告を同時に行っても良い。例えば、特図1の保留アイコンについて、保留アイコン911の表示態様は「爺(普通)」、保留アイコン912の表示態様は「姫(普通)」、保留アイコン913の表示態様は「緑」に変更されている。
図25(d)に示す例では、特図1の先読み予告対象の保留に対応する保留アイコン913の表示態様は、デフォルト表示態様から表示色を変更した「緑」であり、特図2の先読み予告対象の保留に対応する保留アイコン922の表示態様は、デフォルト表示態様から表示色を変更した青の方形画像である。このように、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコン913の表示態様は、デフォルト表示態様から表示色を変更した態様を用いる。
また、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を特図1と特図2とで異ならせても良い。例えば、特図1の先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様として種別「キャラ系」の「吉宗」、「姫」、「爺」を用い、特図2の先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様として種別「キャラ系」の「越後屋」、「悪代官」(悪代官を表すキャラクタ画像、図18では不図示)を用いる。
次に、図25(e)〜(f)を用いて、特図2優先変動のパチンコ機100において非電サポ中の場合の演出表示の例を説明する。図25(e)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図25(e)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図dが表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の保留数が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留数が0であることを表示している。
変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。変動アイコン801の表示態様は「爺(普通)」である。特図1保留アイコン表示領域910の第1領域には保留アイコン911、第2領域には保留アイコン912、第3領域には保留アイコン913がそれぞれ表示されている。保留アイコン911の表示態様は「姫(普通)」であり、保留アイコン912の表示態様は「吉宗(普通)」であり、保留アイコン913の表示態様は「緑」である。
当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球1個が入賞し、図25(f)に示すように、特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを点灯することにより、特図1の保留が3から4に増加したことを表示する。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図8に示す特図先読み処理を実行し、先読み結果情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、遊技状態が非電サポ中であるので、増加した特図1の始動情報は先読みされる。
また、当該特図1変動遊技中に特図2始動口232に遊技球1個が入賞し、特図2保留ランプ220は、左から1番目のLEDを点灯することにより、特図2の保留が0から1に増加したことを表示する。
本例では、非電サポ中に特図1の保留が増加すると、増加した特図1の始動情報は先読みされ、先読み結果情報に基づいて増加した当該保留に対応する保留アイコンの表示態様が変更される。例えば、図25(f)に示すように、増加した保留に対応する保留アイコン914はデフォルト表示態様とは異なる「爺(普通)」で表示される。
また、非電サポ中に特図2の保留が増加すると、増加した保留に対応する保留アイコンをデフォルト表示態様で表示する。図25(f)に示すように、増加した保留に対応する保留アイコン921はデフォルト表示態様(白色の方形画像)で表示される。
本実施例によるパチンコ機100は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域に、特図1の保留数を表示する特図1保留アイコン表示領域910と、特図2の保留数を表示する特図2保留アイコン表示領域920とが設けられ、特図1保留アイコン表示領域910に先読み予告対象の保留に対応する第三の保留アイコン(例えば、「白」以外の種別「球系」の表示態様の保留アイコン)が表示される場合であっても、特図2保留アイコン表示領域920に表示される保留アイコンの表示態様をデフォルト表示態様の第一の保留アイコンから変更しないようになっている。
本実施例によるパチンコ機100によれば、先読み予告の対象となる保留に対応する保留アイコンを遊技者に容易に特定させることができる場合がある。また、本実施例によるパチンコ機100によれば、変動開始の順番が前後する可能性のある保留に対応する保留アイコンを、先読み予告とは関係ない態様で表示することで、遊技者に与える不安を小さくすることができる場合がある。
次に、図25(g)〜(j)を用いて、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動のパチンコ機100の演出表示の例を説明する。図25(g)は、特図2変動遊技の変動期間中の状態を示している。図25(g)に示すように、特図2表示装置214では特図2の変動表示が行われており、特図1表示装置212には直近の特図1変動遊技の停止図柄である特図Eが表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の保留数が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図2の保留数が3つであることを表示している。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち左下方部の領域は、変動アイコン表示領域800である。また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域800の右側に隣接する横長の領域は、保留アイコン表示領域900である。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの個数によって各特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。本例の保留アイコン表示領域900は最大8つの保留アイコンを表示可能である。保留アイコン表示領域900は、左から左に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域、第5領域、第6領域、第7領域、第8領域の8つの領域に大まかに分かれている。第1〜第8の各領域は、特図の1番目〜8番目の保留順位に対応している。
変動アイコン表示領域800には、当該特図2変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン921、第2領域には保留アイコン922、第3領域には保留アイコン911、第4領域には保留アイコン923、第5領域には保留アイコン912がそれぞれ表示されている。
本例では、特図1の変動アイコンおよび保留アイコンのデフォルト表示態様として白色の円形の画像が設定され、特図2の変動アイコンおよび保留アイコンのデフォルト表示態様として白色の方形の画像が設定されている。保留アイコン911、912は特図1の保留に対応する保留アイコンであり、保留アイコン921〜923は特図2の保留に対応する保留アイコンである。
当該特図2変動遊技中にアイコン変更条件が成立する。アイコン変更条件が成立したことに基づいて、第1副制御部400は、アイコンの表示態様を変更する処理を行う。本例のアイコン表示態様変更時には、図25(h)に示すように、爆発を表すエフェクト動画像が、保留アイコン表示領域900よりも上のレイヤー(手前)で保留アイコンと重複して表示される。保留アイコンは、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。エフェクト動画像が消去されると、図25(i)に示すように、「吉宗(普通)」の表示態様で保留アイコン911、912が出現し、「爺(普通)」の表示態様で保留アイコン921、923が出現し、赤色の方形の画像の表示態様で保留アイコン922が出現する。
本例では、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンはデフォルト表示態様から表示色を変更した表示態様で表示される。保留アイコン922が先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンである。
また、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様は種別「キャラ系」から選択される。例えば、特図1の先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンは「吉宗」の表示態様が選択され、特図2の先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンは「爺」の表示態様が選択される。このように、特図毎で先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を異ならせても良い。
このように、複数の特図変動遊技が設けられていても、本例による入賞順変動のパチンコ機100では、一方の特図(例えば、特図2)の先読み結果に応じて、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコン(例えば、保留アイコン922)を先読み予告の表示態様に変化させ、他方の特図(例えば、特図1)に対応する保留アイコン(例えば、保留アイコン911、912)を先読み予告非対象の表示態様(例えば、種別「キャラ系」の保留アイコン)に変更しても良い。
また、アイコン変更条件が成立した後では、保留アイコンの表示態様を、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンと、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンとで分けても良い。例えば、図25(j)に示すように、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコン922の表示態様を「吉宗(気合)」に変更し、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコン911、912、921、923の表示態様を「吉宗(普通)」に変更してもよい。例えば、特図毎に大当りの有利度が異なる場合には、大当たりの有利度が高い特図の保留について先読み予告が報知されると、報知時点で遊技球の打ち出しが止められたり、大当たりの有利度が低い特図の保留について先読み予告が報知されると、以降の遊技に対する意欲が低下し、遊技球の打ち出しが止められたりする恐れがあった。本例によるパチンコ機100は、先読み予告対象の保留が明確になるとともに、特図1または特図2のいずれの特図が先読み予告対象の保留であるか判別しづらくなるため、これらの要因に基づく遊技球の打ち出しが止められるのを防ぎつつ、先読み予告報知時点での過度の期待や、変動結果がはずれであった場合には変動終了後の過度の落胆を防ぐことができる場合がある。
(実施例1−7)
図26は、本実施の形態の実施例1−7における演出表示の例を時系列で示している。図26(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図dが表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の保留数が2つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。変動アイコン801の表示態様は「白」である。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901、第2領域には保留アイコン902がそれぞれ表示されている。保留アイコン901〜902の表示態様はいずれも「白」である。
当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球1個が入賞し、特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを点灯することにより、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図8に示す特図先読み処理を実行し、先読み結果情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、遊技状態が非電サポ中であるので、増加した特図1の始動情報は先読みされる。
第1副制御部400は、図11に示すアイコン表示制御処理を実行する。第1副制御部400は、主制御部300から先読み結果情報を含むコマンドを受信し、保留アイコン901〜902の表示態様がいずれもデフォルト表示態様の「白」であるので、表示態様変更中のアイコン無しと判定し、先読み予告実行可否を決定する抽選に当選してアイコン表示態様変更条件が成立したと判定し、アイコン変更シナリオ抽選処理を実行する。
以上の処理が終了すると、図26(b)に示す保留増加アニメーションが装飾図柄表示装置208に表示され、保留増加アニメーションの表示終了後、図26(c)に示すように、保留アイコン901、902は「吉宗(ガッカリ)」の表示態様で表示され、保留アイコン903は「姫(普通)」の表示態様で表示される。保留アイコン903は「姫(普通)」の表示態様で保留3が先読み予告対象であることを報知し、保留アイコン901、902は「吉宗(ガッカリ)」で、保留アイコン903の「姫(普通)」の信頼度を示唆している。
当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球1個が入賞し、特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを点灯することにより、特図1の保留が3から4に増加したことを表示する。第1副制御部400は、図11に示すアイコン表示制御処理を実行する。第1副制御部400は、表示態様変更中のアイコン有りと判定し、先読み予告実行可否を決定する抽選に当選してアイコン表示態様変更条件が成立したと判定し、表示態様変更中のアイコン有りと判定し、増加した保留に対応する保留アイコンの表示態様を、既存の先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコン901、902の表示態様と同じ「吉宗(ムッ)」に設定する。
以上の処理が終了すると、図26(d)に示す保留増加アニメーションが装飾図柄表示装置208に表示され、保留増加アニメーションの表示終了後、図26(e)に示すように、保留アイコン901、902、904は「吉宗(ムッ)」の表示態様で表示され、保留アイコン903は「姫(普通)」の表示態様で表示される。
当該特図1変動遊技の開始から所定時間経過後、当該特図1変動遊技が終了する。図26(e)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾3」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコン803の消去アニメーションが開始され、デフォルト態様の消去アニメーションで変動アイコン801が消去される。
特図1表示装置212が停止表示してから所定時間経過後、次の特図1変動遊技が開始される。図26(f)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始され、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。
また、特図1変動遊技の開始時に実行されたアイコン表示制御処理では、特図1の保留記憶数が減少したと判定されるので、保留アイコン表示位置変更処理が実行される。これにより、保留アイコン902〜904が所定位置で表示される。また、本例では、予告非対象に係る変動の変動アイコンの表示態様は「白」に設定されている。
また、変動開始時に先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様が変化して、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの信頼度を示唆してもよい。本例では、保留順位が後ろの保留に対応する保留アイコンの方が、保留順位が前の保留に対応する保留アイコンよりも、先読み対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様により近い信頼度の表示態様で信頼度を示唆する。本例では、図26(f)に示すように、保留アイコン902の表示態様が「吉宗(普通)」に変更され、保留アイコン904の表示態様が「吉宗(気合)」に変更される。「吉宗(気合)」の信頼度は、「吉宗(普通)」の信頼度よりも「姫(普通)」の信頼度に近く設定されている。
このようにすることで、保留を多く溜めた方が、先読み予告の信頼度がどの程度なのか把握し易くなり、先読み予告の報知が開始された後であっても、遊技者に遊技球を打ち止めさせず、より多くの遊技球を打ち出すようにさせることができる場合がある。
当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球1個が入賞し、特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを点灯することにより、特図1の保留が3から4に増加したことを表示する。本例では、図26(g)に示すように、爆発を表すエフェクト動画像が、増加した保留に対応する保留アイコン905よりも上のレイヤー(手前)で保留アイコン905と重複して表示される。保留アイコン905は、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。エフェクト動画像が消去されると、図26(h)に示すように、表示態様が「吉宗(気合)」に変化した保留アイコン905が出現する。本例では、既存の先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコン904の表示態様が変化した後に新たに増加した保留に対応する保留アイコン905は、保留アイコン904と同様の「吉宗(気合)」の表示態様で表示される。
図26(i)は、予告対象の変動終了間際の状態を示している。予告対象の変動時には、予告対象の変動が保留されている際に表示されていた保留アイコン903と同様の表示態様で変動アイコンを表示する。このため、変動アイコン804の表示態様は「姫」になっている。また、図柄表示領域208a〜208cでは、大当りを報知する図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」が仮停止し、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われている(図中、上下方向の両矢印で示す)。この揺れ変動中には、変動アイコン804の表示態様を「姫(ニッコリ)」、保留アイコン904、905の表示態様を「吉宗(ニッコリ)」に変更して、当該変動で大当りとなる祝福動作(祝福演出)を行っても良い。
予告対象変動の開始から所定時間経過後に特図1変動遊技が終了し、図26(j)に示すように、特図1表示装置212には特図A(16R特別大当り)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、大当りを報知する図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示される。また、変動停止に応じて、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコン904、905の表示態様をデフォルト表示態様(「白」)に変更する。
本実施例によるパチンコ機100は、先読み予告対象の保留以前の保留に対応する保留アイコン(保留アイコン901、902)と、先読み予告対象の保留以降の保留に対応する保留アイコン(保留アイコン904、905)の表示態様をデフォルト表示態様から変更する。
本実施例によるパチンコ機100によれば、保留数の増加に伴いデフォルト態様から変化した保留アイコンが多くなるため、遊技者に遊技球の打ち出しを促進させて、遊技台の稼働を促進することができる場合がある。また、本実施例によるパチンコ機100によれば、先読み予告対象の保留以降の保留についも遊技者に期待感を与えることで、打ち止めを防止し、遊技者に遊技球の打ち出しを促進させることができる場合がある。また、変動開始時に保留アイコンが消去される遊技台においては、当該変動の後に保留されている保留アイコンの態様を変更することで、抽選結果に関する遊技者の期待感を上昇させることができる。
(実施例1−8)
図27は、本実施の形態の実施例1−8における演出表示の例を時系列で示している。図27(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の保留数が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。変動アイコン801の表示態様は「白」である。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901、第2領域には保留アイコン902、第3領域には保留アイコン903がそれぞれ表示されている。保留アイコン901〜903の表示態様はいずれも「白」である。
当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球1個が入賞し、特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを点灯することにより、特図1の保留が3から4に増加したことを表示する。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図8に示す特図先読み処理を実行し、先読み結果情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、遊技状態が非電サポ中であるので、増加した特図1の始動情報は先読みされる。
第1副制御部400は、図11に示すアイコン表示制御処理を実行する。第1副制御部400は、主制御部300から先読み結果情報を含むコマンドを受信し、保留アイコン901〜903の表示態様がいずれもデフォルト表示態様「白」であるので、表示態様変更中のアイコン無しと判定し、先読み予告実行可否を決定する抽選に当選してアイコン表示態様変更条件が成立したと判定し、アイコン変更シナリオ抽選処理を実行する。
本例では、アイコン変更シナリオ抽選処理において、シナリオNo.14のパターン3(図16、図17参照)が選択される。このため、入賞時には、予告非対象の保留1に対応する保留アイコン901の表示態様は「白」、予告非対象の保留2に対応する保留アイコン902の表示態様は「青」、予告非対象の保留3に対応する保留アイコン903の表示態様は「緑」にそれぞれ決定され、予告対象の保留4に対応する保留アイコン904の表示態様は「赤」に決定され、変動アイコン801の表示態様は「白」に決定される。
以上の処理が終了すると、図27(b)に示すように、保留増加アニメーションが演出表示領域208dに保留アイコンに重なるように表示され、保留増加アニメーションが終了すると、図27(c)に示すように、「白」の表示態様の保留アイコン901、「青」の表示態様の保留アイコン902、「緑」の表示態様の保留アイコン903、「赤」の表示態様の保留アイコン904がそれぞれ出現する。
保留アイコンの信頼度は、「白」、「青」、「緑」、「赤」の順に高くなるように設定されている。シナリオNo.14のパターン3では、保留順位が後になるほど信頼度か徐々に高くなるように、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様が決定される。このように、先読み予告対象の保留の保留順位に向かって、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を信頼度が段階的に高くなるように変更してもよい。
図27(d)〜(e)は、保留アイコン903に対応する保留が消化されて開始された特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。先読み予告対象の保留以降の保留が増加した場合には、図27(d)に示すように、デフォルト表示態様「白」の表示態様で保留アイコン905を表示しても良い。また、図27(e)に示すように、先読み予告対象の保留をより目立たせるために、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコン904の表示態様「赤」よりも信頼度が低い、「緑」で保留アイコン905を表示し、「青」で保留アイコン906を表示してもよい。もちろん、デフォルト表示態様「白」で保留アイコン907を表示しても良い。
図27(f)は、予告対象の変動が終了した後の状態を示している。図27(f)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾5」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、デフォルトの態様(例えば、変動アイコンの透過率が徐々に上昇していく態様)で変動アイコン805が消去される。また、変動停止に応じて、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコン905、906の表示態様をデフォルト表示態様(「白」)に変更する。
本実施例によるパチンコ機100は、先読み予告対象の保留の先読み結果に応じて、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更する。また、保留アイコンの表示態様変更後には、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンは、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンと同じ種別(例えば、「球系」)の表示態様で表示される。
また、先読み予告結果が大当りになった場合にのみ、先読み予告非態様の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更する。なお、先読み予告結果が大当りにならなかった場合であっても先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更しても良いし、先読み予告結果が大当りになった場合であっても先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更しなくても良い。
本実施例によるパチンコ機100によれば、先読み予告実行後にガセの先読み予告の発生頻度を向上させることで、賑やかに保留アイコンを表示することができる場合がある。また、本実施例によるパチンコ機100では、先読み予告の表示態様の保留アイコンが複数表示された場合には、少なくとも一方の先読み予告対象の保留に係る特図変動遊技が大当りになるため、遊技者の期待感を向上させることができるとともに、遊技者に遊技球の打ち出しを促進させることができる場合がある。
(実施例1−9)
図28は、本実施の形態の実施例1−9における演出表示の例を時系列で示している。図28(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の保留数が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留数が0であることを表示している。
当該特図1変動遊技中にアイコン変更条件が成立する。アイコン変更条件が成立したことに基づいて、第1副制御部400は、アイコンの表示態様を変更する処理を行う。本例のアイコン表示態様変更時には、図28(b)に示すように、爆発を表すエフェクト動画像が、保留アイコン表示領域900よりも上のレイヤー(手前)で保留アイコンと重複して表示される。保留アイコンは、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。エフェクト動画像が消去されると、図28(c)に示すように、表示態様の変更された保留アイコン901〜903が出現する。
本例では、先読み予告対象の保留を目立たせるため、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示サイズを拡大し、表示色を変更する。例えば、保留アイコン902で示す保留が先読み予告対象の保留であるとすると、図28(c)に示すように、保留アイコン902の表示サイズを拡大して「赤」で表示する。このように、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様の変更に表示サイズの拡大を含めてもよい。
また、表示サイズを縮小し、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示色と補色(反対色、対照色)の表示色に変更したり、目立ちにくい黒、灰色の表示色に変更したりして先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコン901、903を表示してもよい。また、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンを非表示としたり、当該保留アイコンの透過率を上げたりしてもよい。また、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンを先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンから遠ざけて表示してもよい。このように、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更するだけでなく、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更させて、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンを目立たせる演出を行っても良い。
本実施例によるパチンコ機100によれば、先読み予告対象の保留をさらに目立たせることができる場合がある。また、本実施例によるパチンコ機100によれば、先読み予告の実行による先読み予告非対象の保留に対し過度の期待感を与えないようにしつつ、先読み予告対象の保留に対する期待感を高めることができる場合がある。また、本実施例によるパチンコ機100によれば、先読み予告対象の保留を容易に特定させることができる場合がある。
(実施例1−10)
図29は、本実施の形態の実施例1−10における演出表示の例を示している。図29(a)は、予告非対象の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。本例では、保留アイコン901で示す保留1が先読み予告対象の保留になっている。
予告非対象の変動時には、変動アイコン801が「爺(解説)」の表示態様で表示されている。「爺(解説)」は、遊技の解説を行う解説キャラクタとして用いられる。本例では、変動アイコン801は、保留1に係る特図1変動遊技実行時に剣豪対決(スーパーリーチB)の演出が実行されることを予告するため、「どうやら剣豪との対決が近いようですな!」という爺のセリフが表示される。解説キャラクタの表示態様で表示される変動アイコン801は、先読み予告対象変動で行われる演出を予告報知している。変動アイコンが実行中の特図変動遊技ではなく保留されている特図変動遊技の予告を報知する場合には、変動アイコンは、解説キャラクタの表示態様で表示されるようにしても良い。また、保留アイコンがそれ自身以外の保留について報知する場合には、当該保留アイコンは、解説キャラクタの表示態様で表示してもよい。また、先読み予告対象の保留より保留順位が上の先読み予告非対象の保留が複数存在する場合には、先読み予告非対象の保留の消化による特図変動遊技実行時には、解説キャラクタの表示態様で変動アイコンを表示し、先読み予告対象の保留の保留順位が上がるにつれて変動アイコンの予告内容を段階的に発展させて予告を行っても良い。また、先読み予告非対象の保留アイコンを用いて、特図変動遊技の変動期間以外でも解説演出を行うようにしてもよい。
本例によるパチンコ機100によれば、多くの保留アイコンが表示された方が賑やかに遊技を行うことができるため、遊技の興趣を向上させつつ、保留の増加を遊技者に狙わせ、遊技台の稼働を促進させることができる。また、本例によるパチンコ機100によれば、先読み予告が実行されたために、遊技者が注目しなくなった先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンについて遊技者に再度注目させることができる場合がある。
また、解説キャラクタを用いた演出は、遊技の複数のポイント(様々な演出の起点)で実行されてもよい。図29(b)は、剣豪対決の演出実行時の状態を示している。剣豪対決の演出実行時には、演出表示領域208dに「爺(解説)」の表示態様の解説キャラクタアイコン850を用いて、当該変動で大当りに当選することを遊技者に期待させる演出を行っても良い。図29(b)に示す例では、解説キャラクタアイコン850が「殿がオーラをまとっていればチャンスアップですぞ」というセリフが表示され、吉宗が剣豪に勝利することを期待させる演出が行われる。
図29(c)は、大当り遊技中の状態を示している。大当り遊技中には、現在のラウンドと、当選した装飾図柄の種類とが示される。本例では、演出表示領域208dに現在のラウンドを示す「11R」と、当選した装飾図柄の「装飾7」が表示されている。
大当り遊技中には、次の当選を示唆する演出を「爺(解説)」の表示態様の解説キャラクタアイコン850が実行している。解説キャラクタアイコン850のセリフとして「殿が町人に大盤振舞出来れば連荘ですぞ!」が表示され、次の当選を示唆している。
解説キャラクタを用いた演出は、遊技中だけでなく非遊技中に実行されても良い。ここでの遊技中とは、遊技者が遊技盤200に向けて遊技球を発射している期間であっても良いし、特図始動口230、232への遊技球の入球に基づく特図変動遊技や特図変動遊技に基づく動作(例えば、大当たり遊技)が行われている期間であっても良い。図29(d)は、非遊技中に実行されるデモ演出中の状態を示している。本例では、遊技の開始方法を説明するデモ演出が実行されている。演出表示領域208dには、パチンコ機100を表す画像と、玉貸機(サンド)を表す画像と、玉貸機の紙幣投入口を指し示す白抜き矢印の画像とが表示され、「爺(解説)」の表示態様の解説キャラクタアイコン850の「遊技をはじめるには、サンドにお金を入れるんですぞ。」というセリフが表示され、遊技の開始方法が説明されている。本例のように、デモ演出中であっても解説キャラクタを用いた解説演出が実行される場合がある。また、保留アイコンとして、解説キャラクタを表示しても良く、その場合に、解説キャラクタを同時に複数表示しても良い。また上述のように複数の要素で解説キャラクタを用いても良いし、一つの要素(例えば変動アイコン)でのみ解説キャラクタが表示されるようにしても良い。
(実施例1−11)
図30は、本実施の形態の実施例1−11における演出表示の例を時系列で示している。図30(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の保留数が2つであることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。変動アイコン801の表示態様は「白」である。
本例では、保留アイコンにより特図1の保留数を表示する領域として、演出表示領域208dの下方には第一保留アイコン表示領域930が設けられ、演出表示領域208dの右方には第二保留アイコン表示領域940が設けられている。第一保留アイコン表示領域930と、第二保留アイコン表示領域940とは、ともに特図1の保留数を表示するようになっている。第一保留アイコン表示領域930と、第二保留アイコン表示領域940とに特図2の保留数を併せて表示してもよい。第一保留アイコン表示領域930は上述の保留アイコン表示領域900と同様であるので詳細な説明は省略する。第一保留アイコン表示領域930の第1領域には保留アイコン901、第2領域には保留アイコン902がそれぞれ表示されている。保留アイコン901〜902の表示態様はいずれも「白」である。
第二保留アイコン表示領域940は、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。第二保留アイコン表示領域940では、保留アイコンの個数によって特図1変動遊技の保留数を報知することが可能である。本例では、第二保留アイコン表示領域940に、保留アイコン941と、保留アイコン942との合計2個の保留アイコンが表示され、特図1変動遊技の保留数が2であることが報知されている。
このように、本例の装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、第一保留アイコン表示領域930と、第二保留アイコン表示領域940との複数箇所で特図1変動遊技の保留数が表示されている。また本例の第一、第二保留アイコン表示領域930、940では、特図1の保留アイコンのみを表示しているが、特図2の保留アイコンを併せて表示するようにしてももちろんよい。
また、図30(a)に示すように、第一保留アイコン表示領域930に表示される保留アイコン901、902と、第二保留アイコン表示領域940に表示される保留アイコン941、942とは、ともに同色同種の図形(例えば、白色の円形)の表示態様で表示されている。
当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球1個が入賞し、特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを点灯することにより、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図8に示す特図先読み処理を実行し、先読み結果情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、遊技状態が非電サポ中であるので、増加した特図1の始動情報は先読みされる。
第1副制御部400は、アイコン表示制御処理を実行する。第1副制御部400は、主制御部300から先読み結果情報を含むコマンドを受信し、表示態様変更中のアイコン無しと判定し、先読み予告実行可否を決定する抽選に当選してアイコン表示態様変更条件が成立したと判定し、アイコン変更シナリオ抽選処理を実行する。
本実施例は、先読み予告条件が成立すると、第1副制御部400は、第一保留アイコン表示領域930に表示される保留アイコンの表示態様を変更させて先読み予告を実行し、第二保留アイコン表示領域940に表示される保留アイコンの表示態様をデフォルト表示態様(本例では、白色の円形画像)から変更しないようになっている。このため、アイコン変更シナリオ抽選処理では、第一保留アイコン表示領域930に表示される保留アイコンの表示態様の変更シナリオが決定される。
本例では、アイコン変更シナリオ抽選処理において、入賞時では、予告非対象の保留1に対応する保留アイコン901の表示態様は「吉宗(普通)」、予告非対象の保留2に対応する保留アイコン902の表示態様は「吉宗(普通)」、予告対象の保留3に対応する保留アイコン903の表示態様は「青」に決定される。
以上の処理が終了すると、図30(b)に示す保留増加アニメーションが装飾図柄表示装置208に表示され、保留増加アニメーションの表示終了後、図30(c)に示すように、保留アイコン901は「吉宗(普通)」の表示態様で表示され、保留アイコン902は「吉宗(普通)」の表示態様で表示され、保留アイコン903は「青」の表示態様で表示される。
また、保留増加アニメーション表示中であっても第二保留アイコン表示領域940の保留アイコンは表示され続ける。このため、図30(b)に示すように、既存の保留に対応する保留アイコン931、932と、増加した保留に対応する保留アイコン933とが第二保留アイコン表示領域940に表示される。
本例では、図30(b)、(c)に示すように、第一保留アイコン表示領域930に表示される保留アイコンの表示態様は変化し、第二保留アイコン表示領域940に表示される保留アイコンの表示態様は変化しないようになっている。
また、第二保留アイコン表示領域940に表示される保留アイコンの表示態様を、第一保留アイコン表示領域930に表示される保留アイコンの表示態様とは別個に変化させて、第一保留アイコン表示領域930に表示される保留アイコンによる先読み予告とは独立した先読み予告を第二保留アイコン表示領域940に表示される保留アイコンを用いて実行しても良い。
また、第二保留アイコン表示領域940には、表示される保留アイコン数により特図変動遊技の保留数が表示されるのではなく、図30(d)に示すように、数字の画像(本例では、「3」を表す画像)により特図変動遊技の保留数が表示されるようにしてもよい。
また、第一保留アイコン表示領域930に表示される保留アイコンのデフォルト表示態様と、第二保留アイコン表示領域940に表示される保留アイコンのデフォルト表示態様とを異ならせても良い。例えば、図30(e)に示すように、第二保留アイコン表示領域940に表示される保留アイコンは白色の方形の画像で表示されてもよい。このように、第一保留アイコン表示領域930と第二保留アイコン表示領域940とで、保留アイコンのデフォルト表示態様が異なっていても良い。
本実施例によるパチンコ機100は、先読み予告の実行時に、第一保留アイコン表示領域930に表示される保留アイコンの表示態様を変更し、第二保留アイコン表示領域940に表示される保留アイコンの表示態様を変更しないようになっている。本実施例によるパチンコ機100によれば、保留アイコンの態様を変更したことによる生じる作動保留球の数(保留数)の誤認を防ぐことができる場合がある。
(実施例1−12)
図31は、本実施の形態の実施例1−12における演出表示の例を時系列で示している。図31(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図2の変動表示が行われており、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の停止図柄である特図dが表示されている。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の保留数が2つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。変動アイコン801の表示態様は「白」である。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901、第2領域には保留アイコン902がそれぞれ表示されている。保留アイコン901〜902の表示態様はいずれも「白」である。
当該特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球1個が入賞し、特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを点灯することにより、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図8に示す特図先読み処理を実行し、先読み結果情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、遊技状態が非電サポ中であるので、増加した特図1の始動情報は先読みされる。
第1副制御部400は、アイコン表示制御処理を実行する。第1副制御部400は、主制御部300から先読み結果情報を含むコマンドを受信し、表示態様変更中のアイコン無しと判定し、先読み予告実行可否を決定する抽選に当選してアイコン表示態様変更条件が成立したと判定し、アイコン変更シナリオ抽選処理を実行する。
本例では、アイコン変更シナリオ抽選処理において、入賞時では、予告非対象の保留1に対応する保留アイコン901の表示態様は「吉宗(普通)」、予告非対象の保留2に対応する保留アイコン902の表示態様は「吉宗(普通)」にそれぞれ決定され、予告対象の保留3に対応する保留アイコン903の表示態様は「青」に決定される。
以上の処理が終了すると、図31(b)に示す保留増加アニメーションが装飾図柄表示装置208に表示される。本例では、保留増加アニメーションとして爆発を表すエフェクト動画像が、保留アイコン表示領域900よりも上のレイヤー(手前)で保留アイコンと重複して表示される。保留アイコンは、当該エフェクト動画像によって一時的に隠される。
図31(c)に示すように、エフェクト動画像は徐々に収縮していき、保留アイコン901〜903のうち、まず、先読み予告非対象の保留に対応する「吉宗」の表示態様の保留アイコン901が視認可能になる。次いで、エフェクト動画像はさらに収縮して消去されると、図31(d)に示すように、「吉宗」の表示態様の保留アイコン902と、「青」の表示態様の保留アイコン903が視認可能になる。
このように、保留増加アニメーションにより、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコン903よりも先に先読み予告対象の保留に対応する保留アイコン901が視認可能になる場合がある。またこれとは逆に、保留増加アニメーションにより、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンよりも先に先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンが視認可能になる場合もある。先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンが視認可能になる時と、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンが視認可能になる時とは、保留順位に基づく保留アイコンの表示位置によって前後する場合がある。
次に、図31(e)〜(h)を用いて、保留増加アニメーション表示時の演出の変形例について説明する。図31(e)に示す特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球1個が入賞する。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図8に示す特図先読み処理を実行し、先読み結果情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、遊技状態が非電サポ中であるので、増加した特図1の始動情報は先読みされる。
第1副制御部400は、アイコン表示制御処理を実行する。第1副制御部400は、主制御部300から先読み結果情報を含むコマンドを受信し、表示態様変更中のアイコン無しと判定し、先読み予告実行可否を決定する抽選に当選してアイコン表示態様変更条件が成立したと判定し、アイコン変更シナリオ抽選処理を実行する。
以上の処理が終了すると、図31(f)に示す保留増加アニメーションが装飾図柄表示装置208に表示される。本例では、保留増加アニメーションとして、保留アイコン表示領域900よりも上のレイヤー(手前)で保留アイコンと重複し、増加した保留に対応する保留アイコンが表示される第3領域を中心にして、第2領域および第4領域の一部にまで重なるように爆発を表すエフェクト動画像が表示される。第2領域に表示されている保留アイコン902は当該エフェクト動画像によってその一部が隠され、第3領域に表示される保留アイコンは視認不可能となる。
図31(g)に示すように、本例の保留増加アニメーションでは、爆発を表すエフェクト動画像の表示サイズが徐々に拡大していき、第2領域に表示されている保留アイコン902も視認不可能になり、図31(h)に示すように、第1領域に表示されている保留アイコン901がほぼ視認不可能になる。
このように、本例の保留増加アニメーションでは、エフェクト動画像の表示サイズの拡大につれて、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンが徐々に視認困難になっていく。
次に、図31(i)〜(l)を用いて、保留増加アニメーション表示時の演出の変形例について説明する。図31(i)に示す特図1変動遊技中に特図1始動口230に遊技球1個が入賞する。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図8に示す特図先読み処理を実行し、先読み結果情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、遊技状態が非電サポ中であるので、増加した特図1の始動情報は先読みされる。
第1副制御部400は、アイコン表示制御処理を実行する。第1副制御部400は、主制御部300から先読み結果情報を含むコマンドを受信し、表示態様変更中のアイコン無しと判定し、先読み予告実行可否を決定する抽選に当選してアイコン表示態様変更条件が成立したと判定し、アイコン変更シナリオ抽選処理を実行する。
本例では、アイコン変更シナリオ抽選処理において、入賞時では、予告非対象の保留1に対応する保留アイコン901の表示態様は「吉宗(普通)」、予告非対象の保留2に対応する保留アイコン902の表示態様は「吉宗(普通)」にそれぞれ決定され、予告対象の保留3に対応する保留アイコン903の表示態様は「青」に決定される。
以上の処理が終了すると、図31(j)に示す保留増加アニメーションが装飾図柄表示装置208に表示される。本例では、保留増加アニメーションとして、保留アイコン表示領域900よりも上のレイヤー(手前)で保留アイコンと重複し、増加した保留に対応する保留アイコンが表示される第3領域を中心にして、第2領域、第4領域の全部および第1領域の一部にまで重なるように爆発を表すエフェクト動画像が表示される。第1領域に表示されている保留アイコン901は当該エフェクト動画像によってその一部が隠され、第2領域に表示されていた保留アイコン902は視認不可能となる。
次いで、図31(j)に示すように、本例の保留増加アニメーションでは、爆発を表すエフェクト動画像の表示サイズが縮小し、第1領域に表示されている保留アイコン901の全体が視認可能になり、第2領域に表示されている保留アイコン902の一部が視認可能になる。
次いで、図31(k)に示すように、エフェクト動画像の表示サイズがさらに縮小し、第2領域に表示されている保留アイコン902の全体が視認可能になり、第3領域に表示される保留アイコン903の一部が視認可能になる。
エフェクト動画像は、保留アイコン903の中心に収縮していき、図31(l)に示すように、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコン903は、最後に全体が視認可能になる。
本実施例によるパチンコ機100は、保留アイコンの表示態様変更時に、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンと、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンとでは視認可能になる時期が異なっている。
(実施例1−13)
図32は、本実施の形態の実施例1−13における演出表示の例を時系列で示している。図32(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の保留数が2つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801が表示されている。変動アイコン801の表示態様は「白」である。保留アイコン表示領域900の第1領域には保留アイコン901、第2領域には保留アイコン902がそれぞれ表示されている。保留アイコン901〜902の表示態様はいずれも「白」である。
当該特図1変動遊技の実行中、図32(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a、208cでは「装飾5」が表示されてリーチ演出が実行される。当該変動において、タイマグループ7に属する変動タイマ(変動時間)が選択されており、リーチ演出では、スーパーリーチB(剣豪対決)が実行される。
図32(c)に示すように、スーパーリーチB(剣豪対決)のリーチ演出が開始されると、演出表示領域208dには、保留アイコンが表示されなくなる。保留アイコン非表示時のスーパーリーチBのリーチ演出実行時に特図1始動口230に遊技球1個が入賞し、図32(d)に示すように、特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを点灯することにより、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。
また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図8に示す特図先読み処理を実行し、先読み結果情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。本例では、遊技状態が非電サポ中であるので、増加した特図1の始動情報は先読みされる。
第1副制御部400は、アイコン表示制御処理を実行する。第1副制御部400は、主制御部300から先読み結果情報を含むコマンドを受信し、先読み予告の非実行中であると判定し、先読み予告実行可否を決定する抽選に当選してアイコン表示態様変更条件が成立したと判定し、アイコン変更シナリオ抽選処理を実行する。
本例では、アイコン変更シナリオ抽選処理において、入賞時では、予告非対象の保留1に対応する保留アイコン901の表示態様は「吉宗(普通)」、予告非対象の保留2に対応する保留アイコン902の表示態様は「吉宗(普通)」にそれぞれ決定され、予告対象の保留3に対応する保留アイコン903の表示態様は「青」に決定される。
また、第1副制御部400は、アイコン表示制御処理終了後に、スピーカ120を制御して所定の効果音(例えば、「ドカーン」という効果音)を出力させるようにしてもよい。
リーチ演出が終了すると、図32(e)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾5」が停止表示される。また、リーチ演出の終了に伴い、変動アイコンおよび保留アイコンの表示が再開される。この再開時にアイコン変更シナリオ抽選処理の結果に基づき保留アイコンの表示態様が変更される。保留アイコン901、902は「吉宗(普通)」の表示態様でそれぞれ表示され、保留アイコン903は「青」の表示態様で表示される。
図32(f)は、図32(e)に示す状態から3変動後であって、保留アイコン903で表示していた先読み予告対象の保留に係る特図1変動遊技が実行されている状態を示している。変動アイコン804は、保留アイコン903と同様の表示態様「青」で表示されている。また、当該3変動の間に特図1始動口230に遊技球2個が入賞し、特図1変動遊技の保留数は2になっている。当該入賞により増加した特図1の始動情報は先読みされず、増加した保留に対応する保留アイコン904、905は「吉宗(普通)」の表示態様で表示される。
また、図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾5−装飾6−装飾6」が停止表示され、疑似変動の演出が実行されている。図32(g)に示すように、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が再開され、次いで、図32(h)に示すように、スーパーリーチB(剣豪対決)の演出が開始される。本例では、図32(i)に示すように、剣豪対決で吉宗が負けたことが演出表示領域208dに表示され、リーチ演出が終了し、図32(j)に示すように、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾5」が表示される。
また、スーパーリーチBの演出実行時の保留アイコン非表示期間中に、第1副制御部は、保留アイコン904、905の表示態様をデフォルト表示態様の「白」に設定しても良い。このため、スーパーリーチBの演出が終了し、保留アイコンの表示が再開されると、図32(j)に示すように、「白」の表示態様の保留アイコン904、905が表示されても良い。
次に、以上説明した第1の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図32を参照しつつ説明する。
(1)上記パチンコ機100は、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)と、
複数種類の保留アイコンを、少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、
前記保留表示手段を少なくとも制御可能な第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備えた遊技台であって、
前記保留表示手段は、保留増加条件の成立(特図1始動口230または特図2始動口への遊技球の入賞)があった場合に、前記保留アイコンを少なくとも増加表示可能なものであり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコン(例えば、デフォルト表示態様の保留アイコン)であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコン(例えば、先読み予告非対象の保留アイコン)であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第三の保留アイコン(例えば、先読み予告対象の保留アイコン)であり、
前記第二の制御手段は、第一の条件(例えば、先読み予告実行可否抽選において当選(ステップS905のYes))の成立があった場合に、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の制御は、前記保留表示手段に前記先読み予告として前記第三の保留アイコンを表示させる制御であり、
前記第二の制御は、前記保留表示手段に前記第一の保留アイコンの代わりに前記第二の保留アイコンを表示させる制御であり、
前記第二の条件は、前記保留表示手段に前記第一の保留アイコンが表示されている場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第一の条件の成立があった場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、先読み予告が実行されたことを強調して、先読み予告としての第一の保留アイコンの見逃しを防ぐことができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの態様を変更することで、当該保留アイコンの保留に対しても遊技者を期待させることができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、保留アイコンが2個以上表示される場合に一方の保留アイコンを第三の保留アイコンの態様で表示し、他方の保留アイコンを第二の保留アイコンの態様で表示するので、遊技者による打ち止めを防止し、遊技台の稼働を促進できる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
先読み予告を少なくとも実行可能な予告報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、
前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段にコマンド情報を少なくとも送信可能なものであり、
前記第二の制御手段は、前記コマンド情報を用いた先読み予告実行判定の結果が特定の結果(例えば、当り)であった場合に、前記予告報知手段に先読み予告を報知させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の制御手段は、第三の条件の成立があった場合に、第三の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の条件は、前記保留表示手段に複数の前記第一の保留アイコン(以下、「複数の第一の保留アイコン」という)が表示され、且つ前記第二の条件の成立があった場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第三の制御は、前記保留表示手段に前記複数の第一の保留アイコンのうちの少なくとも1つに代わって前記第二の保留アイコンを少なくとも表示させる制御であり、
前記第三の制御は、前記保留表示手段に前記複数の第一の保留アイコンのうちの少なくとも1つに代わって第四の保留アイコンを少なくとも表示させる制御であり、
前記第四の保留アイコンの表示態様は、前記第二の保留アイコンの表示態様とは異なる表示態様である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、先読み予告の対象となる保留に対応する保留アイコンがより明確になるため、当該保留の変動開始まで遊技者の期待感を維持することができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第二の保留アイコンの表示態様は、前記第一の保留アイコンの表示態様と同じ表示態様である、
ことを特徴とする。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記第二の制御手段は、第四の条件の成立があった場合に、第四の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第四の条件は、前記保留表示手段に前記複数の第一の保留アイコンが表示され、且つ前記第二の条件の成立があった場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第四の制御は、前記保留表示手段に前記複数の第一の保留アイコンのうちの一の保留アイコンに代わって前記第二の保留アイコンを表示させる制御であり、
前記第四の制御は、前記保留表示手段に前記複数の第一の保留アイコンのうちの一の保留アイコンに代わって前記第四の保留アイコンを表示させる制御であり、
前記第三の保留アイコンの表示態様は、前記第二の保留アイコンの表示態様とは異なる表示態様であり、
前記第三の保留アイコンの表示態様は、前記第四の保留アイコンの表示態様とは異なる表示態様であり、
前記第二の保留アイコンの表示態様は、前記第四の保留アイコンの表示態様と類似した表示態様である、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、保留アイコンをより多様な態様で表示することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、先読み予告対象の作動保留球に対応する第三の保留アイコンをより強調することができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、先読み予告対象となる保留に対応する保留アイコンとは別に、一定の統一感を保ちつつも、それぞれで態様の異なる複数の保留アイコンを複数表示することで、先読み予告の対象となる保留に対応する保留アイコンの態様を変更せずに該保留に対する遊技者の期待感を変更させることができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンに対する遊技者の期待感にメリハリを持たせることができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
複数の前記図柄表示手段(以下、「複数の図柄表示手段」という)と、
複数の前記保留表示手段(以下、「複数の保留表示手段」という)を備え、
前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一つは、第一の図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212)であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一つは、第二の図柄表示手段(例えば、特図2表示装置214)であり、
前記複数の保留表示手段のうちの少なくとも一つは、第一の保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208の特図1保留アイコン表示領域910)であり、
前記複数の保留表示手段のうちの少なくとも一つは、第二の保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208の特図2保留アイコン表示領域920)であり、
前記第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示(例えば、特図1の図柄変動遊技(特図1変動遊技))を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示(例えば、特図2の図柄変動遊技(特図2変動遊技))を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の保留表示手段は、前記第一の図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を、前記保留アイコンによって示す表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の保留表示手段は、前記第二の図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を、前記保留アイコンによって示す表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の制御手段は、前記先読み予告として前記第一の保留表示手段に前記第三の保留アイコンを表示させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の制御手段は、第五の条件の成立があった場合に第五の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の条件は、前記第一の保留表示手段に前記第一の保留アイコンが表示され、且つ前記第一の保留表示手段に前記第三の保留アイコンが表示される場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第五の制御は、前記第一の保留表示手段に表示された前記第一の保留アイコンに代わって前記第一の保留表示手段に前記第二の保留アイコンを少なくとも表示させる制御であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の保留表示手段に前記第三の保留アイコンが表示される場合であっても、前記第二の保留表示手段に表示されている前記保留アイコンを変更しない制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、先読み予告の対象となる保留に対応する保留アイコンを遊技者に容易に特定させることができる場合がある。また、上記パチンコ機100によれば、変動開始の順番が前後する可能性のある保留に対応する保留アイコンを、先読み予告とは関係ない態様で表示することで、遊技者に与える不安を小さくすることができる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記保留表示手段は、前記第一の図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数および/または前記第二の図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を複数箇所(例えば、第一保留アイコン表示領域903、第二保留アイコン表示領域940)で表示可能なものであり、
前記第二の制御手段は、前記第一の条件の成立があった場合には、前記複数箇所の一方では前記第三の保留アイコンを少なくとも表示させる制御を実行可能なものであり、
前記第二の制御手段は、前記第一の条件の成立があった場合には、前記複数箇所の他方では前記第三の保留アイコンを表示させずに前記第一の保留アイコンを少なくとも表示させる制御を実行可能なものである、
ことを特徴とする。
上記パチンコ機100によれば、保留アイコンの態様を変更したことによる生じる作動保留球の数(保留数)の誤認を防ぐことができる場合がある。
また、本実施形態によるパチンコ機100は、装飾図柄表示装置208を用いて、様々な態様で複数の保留アイコンを表示するようにしてもよい。例えば、特図の作動保留球(特図変動遊技の保留数)が2つ以上であって、少なくとも2つの保留アイコンを装飾図柄表示装置208に表示する場合には、パチンコ機100は、一方の保留アイコンを他方の保留アイコンより上のレイヤーで表示して、2つの保留アイコンのうち一方の保留アイコンの一部が他方の保留アイコンの一部に重なるようにしても良い。この場合には、一方の保留アイコンの全体が視認可能になっており、一方の保留アイコンと重なっている部分の他方の保留アイコンが視認不可能、すなわち、他方の保留アイコンの全体の視認は不可能になっている。このように、一方の保留アイコンの全体を視認可能にし、他方の保留アイコンの一部を視認不可能にしても良い。また、この場合には、一方の保留アイコンの表示サイズと他方の保留アイコンの表示サイズとは、同じであっても良く、異なっていても良い。例えば、一方の保留アイコンの表示サイズは、他方の保留アイコンの表示サイズよりも小さくても良いし、大きくても良い。
上記パチンコ機100であって、前記保留表示手段は、少なくとも2つの保留アイコンを表示する場合には、前記2つの保留アイコンのうち一方の保留アイコンの一部を他方の保留アイコンの一部に重ねて表示することを特徴とする。
上記パチンコ機100であって、前記保留表示手段は、前記一方の保留アイコンの全体を視認可能に表示し、前記一方の保留アイコンと重なっている部分の前記他方の保留アイコンを視認不可能に表示することを特徴とする。
また、パチンコ機100は、2つの保留アイコンのうち一方の保留アイコンを他方の保留アイコンよりも上のレイヤーで表示して、一方の保留アイコンが他方の保留アイコンにに重なるようにし、一方の保留アイコンの全体を視認可能にし、他方の保留アイコンの全体を視認不可能にしても良い。この場合には、一方の保留アイコンの表示サイズと他方の保留アイコンの表示サイズとを同じにして、他方の保留アイコンに一方の保留アイコンが完全に重なるようにしてもよい。また、一方の保留アイコンの表示サイズを他方の保留アイコンの表示サイズよりも大きくして、一方の保留アイコン内に他方の保留アイコンが収まるようにしても良い。
上記パチンコ機100であって、前記保留表示手段は、少なくとも2つの保留アイコンを表示する場合には、前記2つの保留アイコンのうち一方の保留アイコンの全体を他方の保留アイコンの全体に重ねて表示することを特徴とする。
上記パチンコ機100であって、前記保留表示手段は、前記一方の保留アイコンの全体を視認可能に表示し、前記他方の保留アイコンの全体を視認不可能に表示することを特徴とする。
上記パチンコ機100であって、前記一方の保留アイコンの表示サイズは、前記他方の保留アイコンの表示サイズと同じであることを特徴とする。
上記パチンコ機100であって、前記一方の保留アイコンの表示サイズは、前記他方の保留アイコンの表示サイズよりも大きいことを特徴とする。
また、パチンコ機100は、2つの保留アイコンのうち、一方の保留アイコンを他方の保留アイコンよりも上のレイヤーで表示して、一方の保留アイコンの全体を他方の保留アイコン内に重ねるようにして、一方の保留アイコンの全体を視認可能にし、一方の保留アイコンと重なっている部分の他方の保留アイコンを視認不可能にしてもよい。この場合には、一方の保留アイコンの表示サイズは、他方の保留アイコンの表示サイズよりも小さくなっている。また、一方の保留アイコンは、他方の保留アイコン内に収まるように表示される。
上記パチンコ機100であって、前記保留表示手段は、少なくとも2つの保留アイコンを表示する場合には、前記2つの保留アイコンのうち一方の保留アイコンの全体を他方の保留アイコン内に重ねて表示することを特徴とする。
上記パチンコ機100であって、前記一方の保留アイコンの表示サイズは、前記他方の保留アイコンの表示サイズよりも小さいことを特徴とする。
また、一方の保留アイコンと他方の保留アイコンとの表示態様は同じ図形であっても良く、異なる図形であっても良い。例えば、一方の保留アイコンの表示態様および他方の保留アイコンの表示態様は、円形であってもよい。また、一方の保留アイコンの表示態様は円形であって、他方の保留アイコンの表示態様は方形であっても良い。また、一方の保留アイコンの表示態様は方形であって、他方の保留アイコンの表示態様は円形であっても良い。また、一方の保留アイコンの表示態様と他方の保留アイコンの表示態様とは、同色であっても良いし、異色であっても良い。また、一方の保留アイコンの表示態様と他方の保留アイコンの表示態様とは、例えば、図18に示すキャラクタであっても良い。この場合、一方の保留アイコンの表示態様と他方の保留アイコンの表示態様とは、同じキャラクタであっても良いし、異なるキャラクタであってもよい。また、一方の保留アイコンの表示態様はキャラクタであり、他方の保留アイコンの表示態様は、円形や方形等の図形であっても良い。また、一方の保留アイコンの表示態様は円形や方形等の図形であり、他方の保留アイコンの表示態様は、キャラクタであっても良い。
なお、以上説明した各種実施例は、相互に組み合わせて実施可能である。
本実施形態によるパチンコ機100は、先読み予告非対象の保留に対応する複数の保留アイコンの態様を変更する場合には、先読み予告対象の保留の保留順位に向かって信頼度が段階的に高くなるように表示態様を変更させてもよい。
本実施形態によるパチンコ機100において、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様が変更され、先読み予告が開始された場合にのみ、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様がデフォルト表示態様とは異なる態様に変更される。先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様は、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様とは異なっている。
本実施形態によるパチンコ機100は、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様が変更された場合であっても、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様をデフォルト表示態様から変更しなくてもよい。
本実施形態によるパチンコ機100において、先読み予告として、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更する場合に、先読み予告非対象の保留と対応する保留アイコンの表示態様を変更する場合と、先読み予告非対象の保留と対応する保留アイコンの表示態様を変更しない場合とがあり、これらの場合で大当り信頼度が異なるように設定されていても良いし、大当り信頼度が同一になるように設定されていても良い。
本実施形態によるパチンコ機100は、先読み予告非対象の保留に対応する複数の保留アイコンの態様を変更する場合、少なくとも一つの保留アイコンの表示態様を変更しなくとも良い。
本実施形態によるパチンコ機100は、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更し、先読み予告の実行中には、新たな先読み予告の実行を規制しても良いし、新たに増加した保留について先読み予告を実行する場合には、先に実行されている先読み予告に係る保留アイコンの態様を先読み予告非対象の保留アイコンと同じ態様に変更しても良いし、複数の保留アイコンを先読み予告の表示態様で表示して、複数の先読み予告を同時に実行してもよい。
本実施形態によるパチンコ機100において、先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様の決定時には、先読み予告非対象の保留に対応する一または複数の保留アイコンの表示態様が予め決定される(図17参照)。先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様と、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様とは、まとめて決定される。先読み予告対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様と、先読み予告非対象の保留に対応する保留アイコンの表示態様とは、保留残数毎に設けられたテーブルを用いて決定される。
本実施形態によるパチンコ機100は、特図2優先変動機であって、非優先側の特図1の保留アイコンの表示態様が先読み予告の表示態様に変更されている場合に優先側の特図2変動遊技が割り込んだとしても、先読み予告の表示態様で特図1の保留アイコンを表示し続ける。割り込んだ特図2変動遊技の当否判定結果が大当りになった場合には、先読み予告の表示態様とは異なる表示態様に特図1の保留アイコンを変更し、先読み予告を中止する。
本実施形態によるパチンコ機100において、保留アイコンの表示態様の変更の有無に関わらず、先読み予告の対象となる変動よりも前の変動においてリーチ演出が開始された場合には、当該変動で大当りとなる場合がある。
本実施形態によるパチンコ機100において、先読み予告実行時における先読み予告非対象の保留と対応する保留アイコンの表示態様は、特定の期間(例えば、時短中、電サポ中、確変中等)でのみ変更される。
本実施形態によるパチンコ機100において、保留アイコンのデフォルトの表示態様として複数の態様が設けられていてもよい。
本実施形態において、保留アイコンは、装飾図柄表示装置208に表示される画像として説明したが、保留アイコンは当該画像に限られない。例えば、特図1、特図2保留ランプ218、220を保留アイコンとしてもよい。保留アイコンには、特図の変動表示の作動保留球数(特図変動遊技の保留数)を示す、画像、ランプ等が含まれる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る遊技台について説明する。本実施の形態によるパチンコ機100の構成等については、第1の実施の形態によるパチンコ機100と同様であるため説明を省略する。
図33および図34は、本実施の形態のパチンコ機100において第1副制御部400で実行されるアイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここで、アイコンは、保留アイコンおよび変動アイコンの双方を含む場合と、保留アイコンのみを含む場合とがある。本実施の形態におけるアイコン表示制御処理のステップS2001では、新たな先読み結果情報を含むコマンド(例えば、新たに増加した保留の先読み結果情報を含む先読み結果情報コマンド)を受信したか否かを判定する。本例では、基本的には特図1始動口230または特図2始動口232に入賞する度に、先読み結果情報コマンドが主制御部300から第1副制御部400に送信されるものとする。新たな先読み結果情報を含むコマンドを受信したと判定した場合にはステップS2003に進み、それ以外の場合にはステップS2013に進む。
ステップS2003では、態様変更中のアイコンがあるか否か、すなわち、アイコンの表示態様を変更する制御が実行中であるか否か、を判定する。態様変更中のアイコンがないと判定した場合にはステップS2005に進み、態様変更中のアイコンがあると判定した場合にはステップS2011に進む。
ステップS2005では、アイコン態様変更条件が成立したか否かを判定する。アイコン態様変更条件としては、例えば、第1副制御部400で行う所定の乱数抽選に当選したこと、等がある。アイコン態様変更条件が成立したと判定した場合にはステップS2007に進み、アイコン態様変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS2011に進む。
ステップS2007では、アイコン変更シナリオ抽選処理を行う。アイコン変更シナリオ抽選処理では、例えば、既に説明したアイコン表示態様抽選用テーブルや予告非対象アイコン表示態様抽選用テーブル等を参照した乱数抽選により、予告対象アイコン(例えば、アイコン態様変更条件が成立した保留アイコン)の表示態様変更シナリオおよび予告非対象アイコンの表示態様変更シナリオ等を決定する。
ステップS2007の次のステップS2009では、アイコン変更シナリオ抽選処理での抽選結果に関する情報(例えば、予告対象アイコンの表示態様変更シナリオのシナリオ番号、予告非対象アイコンの表示態様変更シナリオのパターン番号等)をRAM408内に設けられたシナリオ記憶領域に記憶する。その後、ステップS2013の処理に移行する。
ステップS2011では、増加した保留に対応するアイコンの表示態様をデフォルトに設定し、その情報をRAM408内の所定領域に記憶する。その後、ステップS2013の処理に移行する。
ステップS2013では、アイコン付属画像抽選処理を行う。アイコン付属画像抽選処理では、後述するテーブル(図35参照)等を用いた乱数抽選により、アイコン付属画像の種別、表示態様(名称)、表示の有無等を決定する。アイコン付属画像は、アイコン画像(アイコン本体画像)に付属して表示される画像であり、基本的にはアイコン画像と共に1つのアイコンを構成する。アイコン付属画像の一部または全部は、アイコン画像(例えば、当該アイコン付属画像と対応するアイコン画像、または当該アイコン付属画像と対応しないアイコン画像)の一部または全部と重複して表示される場合がある。またアイコン付属画像は、アイコン画像よりも上のレイヤー(手前)に表示される場合や、アイコン画像よりも下のレイヤー(奥)に表示される場合がある。ステップS2013で決定したアイコン付属画像の情報は、RAM408内の所定領域に記憶される。
ステップS2013の次のステップS2015では、増加した保留に対応する保留アイコンを、ステップS2007で決定した表示態様変更シナリオに基づく表示態様またはS2011で決定したデフォルトの表示態様で、所定の領域(例えば、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域のうち当該保留の保留順位に対応する領域)に表示する処理を行う。
ステップS2015の次のステップS2017では、アイコン付属画像表示条件が成立したか否かを判定する。アイコン付属画像表示条件としては、例えば、ステップS2013のアイコン付属画像抽選処理でアイコン付属画像を表示することが決定されていること(表示すべきアイコン付属画像が決定されていること)、等がある。アイコン付属画像表示条件が成立していると判定した場合にはステップS2019に進み、アイコン付属画像表示条件が成立していないと判定した場合にはステップS2021に進む。
ステップS2019では、ステップS2013で決定したアイコン付属画像の情報に基づき、所定のアイコン付属画像を対応する保留アイコンに合わせて表示する処理を行う。その後、ステップS2021の処理に移行する。
ステップS2021では、特図変動遊技の保留記憶数が減少したか否かを判定する。保留記憶数が減少したか否かの判定は、例えば、主制御部300からの図柄変動開始コマンドや先読み結果情報コマンド等に基づいて行う。保留記憶数が減少したと判定した場合にはステップS2023に進み、保留数が減少していないと判定した場合にはステップS2025に進む。
ステップS2023では、保留アイコン表示位置変更処理を行う。保留アイコン表示位置変更処理では、保留記憶数の減少に応じて、各保留アイコンの表示位置を変更する処理(例えば、保留アイコン表示領域において保留アイコンの表示位置を移動させるアニメーションを設定する処理、保留アイコン表示領域の保留アイコンを変動アイコンとして変動アイコン表示領域に移動させるアニメーションを設定する処理等を含む)を行う。その後、ステップS2025の処理に移行する。
ステップS2025では、アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。アイコン変更条件としては、例えば、特図変動遊技が開始されたこと(図柄変動開始コマンドを主制御部300から受信したこと)、予め定めされたタイミングになったこと、当り図柄が停止表示されたこと、等がある。アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS2027に進み、アイコン変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS2029に進む。
ステップS2027では、RAM408のシナリオ記憶領域に記憶されているシナリオ番号やパターン番号等の情報に基づき、アイコン(例えば、予告対象アイコン、予告非対象アイコン)の表示態様を変更する処理(例えば、アイコンの表示態様を変更するアニメーションを設定する処理等を含む)を行う。その後、ステップS2029の処理に移行する。
ステップS2029では、アイコン表示終了条件が成立したか否かを判定する。アイコン表示終了条件としては、例えば、保留アイコンの場合には、当該保留アイコンに対応する特図変動遊技が開始されたこと、当該保留アイコンに対応する特図変動遊技が開始されてから所定時間経過したこと、等があり、変動アイコンの場合には、当該変動アイコンに対応する特図変動遊技が終了したこと、等がある。アイコン表示終了条件が成立したと判定した場合にはステップS2031に進み、アイコン表示終了条件が成立していないと判定した場合にはステップS2033に進む。
ステップS2031では、対応するアイコン(アイコン表示終了条件が成立したアイコン)の表示を終了する処理(アイコンを消去するアニメーションを設定する処理等を含む)を行う。その後、ステップS2033の処理に移行する。
ステップS2033では、その他のアイコン表示制御処理(例えば、スーパーリーチに伴い保留アイコン等を一時的に消去する処理等)を行う。その後、アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
なお、本例では、アイコンの表示態様変更シナリオが決定されるのは新たな先読み結果情報を含むコマンドを受信したタイミング(ステップS2001で肯定判定されたタイミング)のみであるが、このタイミングには限定されず、例えば、既にデフォルトの態様で表示されている保留アイコンに対して途中で表示態様変更シナリオを決定してもよいし、既にデフォルトの態様で表示されている保留アイコンを途中で他の態様に変更してもよい。
また、本例では、表示態様変更中のアイコンがあるとき(ステップS2003で否定判定されたとき)には、増加した保留(新たな先読み結果情報に対応する保留)に対する表示態様変更シナリオの決定が規制され、当該保留の表示態様がデフォルトに設定されるが、表示態様変更シナリオの決定が規制されるのはこのときに限られない。例えば、増加した保留よりも前に大当りとなる保留が存在する場合には、増加した保留に対する表示態様変更シナリオの決定を規制するようにしてもよい。
図35は、アイコン表示制御処理のアイコン付属画像抽選処理(ステップS2013)で用いられるテーブルの一例を示している。なお、本例のアイコン付属画像抽選処理では、まずアイコン付属画像の種別(「プレート系」または「エフェクト系」)を決定する抽選が行われ、その後、決定したアイコン付属画像の種別の情報と、アイコン画像(アイコン本体画像)の表示態様(例えば、「入賞時」の表示態様、「変動開始時(当該変動)」の表示態様等)の情報と、所定の演出用乱数値(とり得る範囲は0〜99)とを用い、図35に示すテーブルを参照してアイコン付属画像の表示態様(表示なしを含む)を決定する抽選が行われる。ここで、図35に示すテーブル中の数値は、演出用乱数値の振分け数値範囲の幅を表している。
図35に示すように、選択され得るアイコン付属画像の種別は、ステップS2007またはS2011で先に決定されているアイコン画像の種別(「球系」または「キャラ系」)によって異なっている。アイコン画像の種別が球系(表示態様「白」、「青」、「緑」、「赤」、「家紋」)の場合には、選択され得るアイコン付属画像はプレート系のみであり、アイコン画像の種別がキャラ系(表示態様「吉宗」、「姫」、「爺」)の場合には、選択され得るアイコン付属画像はエフェクト系のみである。すなわち、プレート系のアイコン付属画像は球系のアイコン画像と重複表示可能でキャラ系のアイコン画像とは重複表示不能であり、エフェクト系のアイコン付属画像は球系のアイコン画像と重複表示不能でキャラ系のアイコン画像とは重複表示可能である。
本例では、プレート系のアイコン付属画像の表示態様には、「リーチ」、「チャンス」、「熱」、「激熱」、「大盤振舞」の5種類があり、エフェクト系のアイコン付属画像には、「オーラ[白]」、「オーラ[青]」、「オーラ[緑]」、「オーラ[赤]」、「オーラ[虹]」の5種類がある。
例えば、アイコン付属画像の種別としてプレート系が選択され、かつアイコン画像の表示態様が「白」(球系)である場合、アイコン付属画像は、90%の確率で表示なしが選択され、5%の確率で「リーチ」が選択され、5%の確率で「チャンス」が選択される。また、アイコン付属画像の種別としてプレート系が選択され、かつアイコン画像の表示態様が「赤」(球系)である場合、アイコン付属画像は、25%の確率で表示なしが選択され、15%の確率で「リーチ」が選択され、30%の確率で「チャンス」が選択され、20%の確率で「熱」が選択され、10%の確率で「激熱」が選択される。このように、プレート系のアイコン付属画像のうち「熱」、「激熱」等の期待度の高い表示態様は、アイコン画像の表示態様の信頼度が高いほど選ばれ易くなっている。ただし、アイコン画像の表示態様が大当り確定「家紋」(信頼度100%)である場合には、いずれのアイコン付属画像も選択されない(100%の確率で表示なしが選択される)。
また本例では、プレート系のアイコン付属画像のうちの「大盤振舞」、およびエフェクト系のアイコン付属画像のうちの「オーラ[虹]」は、大当り確定の表示態様であるため、図35のテーブルを用いた抽選処理とは別の例外処理によって選択される。
アイコン付属画像の表示態様「大盤振舞」は、アイコン画像の表示態様が「赤」であり、かつタイマグループ3、5または7(大当りとなるタイマグループ)が設定されている場合にのみ、例外処理によって所定の確率で選択される(図35では「※」で表している)。アイコン画像の表示態様が「赤」であっても、タイマグループ1、2、4または6(はずれとなるタイマグループ)が設定されている場合には、表示態様「大盤振舞」は選択されず、図35のテーブルを用いた抽選処理によって、表示なし、「リーチ」、「チャンス」、「熱」、「激熱」のいずれかが選択される。アイコン画像の表示態様が「赤」であり、かつタイマグループ3、5または7が設定されている場合であっても、例外処理による抽選に非当選であったときには、図35のテーブルを用いた抽選処理によって、表示なし、「リーチ」、「チャンス」、「熱」、「激熱」のいずれかが選択されるようにしてもよい。
アイコン付属画像の表示態様「オーラ[虹]」は、アイコン画像の表示態様が「吉宗」または「姫」であり、かつタイマグループ3、5または7が設定されている場合にのみ、例外処理によって所定の確率で選択される(図35では「※」で表している)。アイコン画像の表示態様が「吉宗」であっても、タイマグループ1、2、4または6が設定されている場合には、表示態様「オーラ[虹]」は選択されず、図35のテーブルを用いた抽選処理によって、表示なし、「オーラ[緑]」、「オーラ[赤]」のいずれかが選択される。また、アイコン画像の表示態様が「姫」であっても、タイマグループ1、2、4または6が設定されている場合には、表示態様「オーラ[虹]」は選択されず、図35のテーブルを用いた抽選処理によって、表示なし、「オーラ[赤]」のいずれかが選択される。アイコン画像の表示態様が「吉宗」または「姫」であり、かつタイマグループ3、5または7が設定されている場合であっても、例外処理による抽選に非当選であったときには、図35のテーブルを用いた抽選処理によって、表示なし、「オーラ[緑]」、「オーラ[赤]」のいずれかが選択されるようにしてもよい。
アイコン付属画像は、例えば、対応するアイコン画像の表示が開始されてから、当該アイコン画像に対応する変動が開始されて所定時間が経過するまで表示される。アイコン付属画像の表示態様は、前述のアイコン画像と同様に予め定められた変更シナリオに基づいて、変動開始等のタイミングで変化させるようにしてもよい。
本例では、アイコン画像の表示態様とアイコン付属画像の表示態様とが別々の抽選で決定されているが、例えば、アイコン画像の表示態様および変更シナリオや、アイコン付属画像の表示態様および変更シナリオ等が一の抽選で決定されるようにしてもよい。すなわち、互いに重複して表示される可能性のある複数の画像について、本例のように独立した制御を行ってもよいし、共通の制御(例えば、アイコン画像の表示態様および変更シナリオとアイコン付属画像の表示態様および変更シナリオとを含む共通のシナリオを一の抽選で決定)を行ってもよい。
また、アイコン付属画像の表示の有無や表示態様によって大当り信頼度が異なるように設計されていてもよい。例えば、アイコン付属画像が表示されていない場合の表示態様「赤」の保留アイコンよりも、アイコン付属画像が表示されている場合の表示態様「赤」の保留アイコンの方が大当り信頼度が高くなるようにする。また、表示態様「リーチ」のアイコン付属画像が表示されている場合の表示態様「赤」の保留アイコンよりも、表示態様「激熱」のアイコン付属画像が表示されている場合の表示態様「赤」の保留アイコンの方が大当り信頼度が高くなるようにする。これは、図35に示したようなテーブルをタイマグループ1、2、4または6が設定されているときと、タイマグループ3、5または7が設定されているときとで別に用意し、2つのテーブルで演出用乱数値の振分けを異ならせることによって実現できる。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において、第1副制御部400または第2副制御部500の制御により装飾図柄表示装置208等で実行される演出の具体例について説明する。
(実施例2−1)
図36および図37は、本実施の形態の実施例2−1における演出の例を示している。図36(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図36(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数(特図1表示装置212を作動させることとなる作動保留球の数)が2であることを表示している。特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯することにより特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域および第2領域には、保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)がそれぞれ表示されている。保留アイコン表示領域900は、2つの保留アイコン901、902を表示することにより、特図1の保留数が2であることを報知している。
図36(b)は、当該特図1変動遊技中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。図36(b)に示すように、特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数が2から3に増加したことを表示している。保留アイコン表示領域900の第3領域には、新たな保留アイコン903が表示されている。保留アイコン903は先読み予告対象の保留アイコン(アイコン態様変更条件が成立した保留アイコン)であり、保留アイコン903に対応するアイコン画像(アイコン本体画像)の変更シナリオは、抽選により球系の「入賞時:青、1変動後:青、2変動後:緑、変動開始時:緑」に決定されているものとする。また本例では、保留アイコン903に対応して2つのアイコン付属画像の変更シナリオが抽選により決定されているものとする。例えば、第1のアイコン付属画像の変更シナリオはプレート系の「入賞時:表示なし、1変動後:リーチ、2変動後:リーチ、変動開始時:リーチ」であり、第2のアイコン付属画像の変更シナリオはプレート系の「入賞時:表示なし、1変動後:表示なし、2変動後:チャンス、変動開始時:チャンス」である。これらの変更シナリオに基づき、図36(b)に示す時点では、保留アイコン903に対応するアイコン付属画像は表示されておらず、保留アイコン903は表示態様「青」のアイコン画像のみによって構成されている。ここで、本例のアイコン付属画像は、所定の文字列(例えば、当該アイコン付属画像の名称(本例ではリーチ、チャンス、熱、激熱、大盤振舞のいずれか))や記号等が記された横長長方形状の不透明なプレート画像である。
図36(c)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図36(c)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾3−装飾0」が停止表示されている。
図36(d)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。図36(d)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始されている。特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを消灯することにより特図1の保留数が3から2に減少したことを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。変動アイコン表示領域800に表示されていた変動アイコン801は、例えば、前回の特図1変動遊技が終了した後であって今回の特図1変動遊技が開始される前に消去されている。変動アイコンが消去される際には、所定の消去アニメーション(例えば、変動アイコンの透明度(透過性)が徐々に高くなり、最終的には消去されるアニメーション)を伴ってもよい。変動アイコンの消去アニメーションの態様は、特図1と特図2で異ならせてもよいし、抽選結果や先読み結果に基づいて異ならせてもよい。
保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901は、変動アイコン802となって変動アイコン表示領域800に移動している。変動アイコンが保留アイコン表示領域900から変動アイコン表示領域800に移動する際には、所定の移動アニメーション(例えば、保留アイコン表示領域900の保留アイコンが変動アイコンとなって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動するアニメーション)を伴ってもよい。保留アイコン表示領域900の第2領域および第3領域に表示されていた保留アイコン902、903は、第1領域および第2領域にそれぞれ移動している。保留アイコンが移動する際には、所定の移動アニメーションを伴ってもよい。変動アイコンや保留アイコンの移動アニメーションの態様は、特図1と特図2で異ならせてもよいし、先読み結果等に基づいて異ならせてもよい。
図36(d’)は、図36(d)中の保留アイコン903を拡大して示している。図36(d’)に示すように、保留アイコン903に対応する第1のアイコン付属画像の変更シナリオに従い、アイコン画像903a(表示態様:青)に重複したプレート画像903b(表示態様:リーチ)が新たに表示されている。プレート画像が新たに表示される際には、所定のアニメーションを伴ってもよい。図36(d)、(d’)に示す保留アイコン903は、アイコン画像903aおよびプレート画像903bにより構成されている。プレート画像903bは、アイコン画像903aよりも手前のレイヤーに表示されている(アイコン画像903aよりも優先的に表示されている)。また、プレート画像903bの全体は、アイコン画像903aの一部と重なっている。これにより、アイコン画像903aの当該一部は、プレート画像903bにより遮蔽されて視認できなくなっている。一方、プレート画像903bは、その全体が視認可能になっている。本例ではプレート画像903bの全体がアイコン画像903aの一部に重なっているが、プレート画像903bの一部はアイコン画像903aに重ならないようにしてもよい。すなわち、プレート画像903bの一部とアイコン画像903aの一部とが重なっていてもよいし、プレート画像903bの一部とアイコン画像903aの全体とが重なっていてもよい。また、プレート画像903bの全体とアイコン画像903aの全体とが重なっていてもよい。
図36(e)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図36(e)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾1−装飾8」が停止表示されている。
図36(f)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。図36(f)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始されている。特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを消灯することにより特図1の保留数が2から1に減少したことを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。変動アイコン表示領域800に表示されていた変動アイコン802は、例えば、前回の特図1変動遊技が終了した後であって今回の特図1変動遊技が開始される前に消去されている。変動アイコンが消去される際には、所定の消去アニメーションを伴ってもよい。保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902は、変動アイコン803となって変動アイコン表示領域800に移動している。保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン903は、第1領域に移動している。
図36(f’)は、図36(f)中の保留アイコン903を拡大して示している。図36(f’)に示すように、保留アイコン903に対応するアイコン画像の変更シナリオに従い、アイコン画像903aの表示態様が青から緑に変更されている。また、保留アイコン903に対応する第2のアイコン付属画像の変更シナリオに従い、アイコン画像903aに重複したプレート画像903c(表示態様:チャンス)が、プレート画像903bの上方に新たに表示されている。プレート画像903cが表示される際には、プレート画像903bの表示位置を移動させるようにしてもよい(本例では、プレート画像903cの表示スペースを確保するためにプレート画像903bの表示位置を下方に移動させている)。
図36(f)、(f’)に示す保留アイコン903は、アイコン画像903aおよびプレート画像903b、903cにより構成されている。プレート画像903b、903cは、アイコン画像903aよりも手前のレイヤーに表示されている。また、プレート画像903b、903cの全体は、アイコン画像903aの一部と重なっている。これにより、アイコン画像903aの当該一部は、プレート画像903b、903cにより遮蔽されて視認できなくなっている。一方、プレート画像903b、903cは、その全体が視認可能になっている。このように、1つのアイコン画像903aに対して複数のプレート画像903b、903cが重なる場合がある。
図37(a)は、図36(f)の特図1変動遊技が終了して次の特図1変動遊技が開始され、その特図1変動遊技でリーチ(本例ではスーパーリーチB)が発生した状態を示している。図37(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを消灯することにより特図1の保留数が1から0に減少したことを表示している。
変動アイコン表示領域800に表示されていた変動アイコン803は、例えば、前回の特図1変動遊技が終了した後であって今回の特図1変動遊技が開始される前に消去されている。保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン903は、変動アイコン804となって変動アイコン表示領域800に移動している。図柄表示領域208a、208cにはいずれも「装飾8」が表示され、図柄表示領域208bでのみ変動表示が続行されている。
図37(a’)は、図37(a)中の変動アイコン804を拡大して示している。図37(a’)に示すように、変動アイコン804は、表示サイズが保留アイコンよりも大きいことを除き、保留アイコン903と類似の構成を有している。ただし、当該特図1変動遊技でリーチが発生したことに基づき、表示態様「リーチ」のプレート画像(保留アイコン903のプレート画像903bに対応するプレート画像)は消去されている。すなわち、図37(a)、(a’)に示す変動アイコン804は、アイコン画像804aおよびプレート画像804cにより構成されており、アイコン画像804aの一部はプレート画像804cにより遮蔽されて視認できなくなっている。表示態様「リーチ」のプレート画像が消去されたことにより、アイコン画像804aのうち当該プレート画像で遮蔽されていた部分は視認可能となる。
図37(b)は、当該特図1変動遊技においてスーパーリーチB用の特別演出(本例では、吉宗キャラクタと剣豪キャラクタとが剣で対決する剣豪対決演出)が開始された状態を示している。図37(b)に示すように、スーパーリーチB用の特別演出が開始されると、装飾図柄表示装置208の表示画面が通常の画面背景から特別な画面背景に切り替えられる。また、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900、変動アイコン、保留アイコン等が非表示になり、図柄表示領域208a〜208cは縮小されて画面右上隅に移動する。
図37(c)は、当該特図1変動遊技においてスーパーリーチB用の特別演出が終了した状態を示している。図37(c)に示すように、スーパーリーチB用の特別演出が終了すると、装飾図柄表示装置208の表示画面は特別な画面背景から通常の画面背景に復帰する。通常の画面背景に戻ると、図柄表示領域208a〜208cは拡大されて元の位置に戻る。図柄表示領域208a〜208cでは、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾9−装飾8」が仮停止し、仮停止した図柄組合せの揺れ変動が行われる。また、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900、変動アイコン、保留アイコン等の表示が再開される。本例では、変動アイコン804は、プレート画像804cが消去された状態で表示が再開される。すなわち、図37(c)に示す変動アイコン804は、アイコン画像804aのみで構成される。
図38(d)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図38(d)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cでは、揺れ変動が終了して図柄組合せ「装飾8−装飾9−装飾8」が停止表示されている。変動アイコン804は、図柄の停止表示後に、例えば所定の消去アニメーションを伴って消去される。
本実施例では、第一の先読み予告であるアイコン画像の手前に、第二の先読み予告であるプレート画像(アイコン付属画像)を表示することで、該保留が先読み予告の対象であることが強調される。このため、先読み予告の見落としや誤認を確実に防ぐことができる場合がある。
アイコン画像による先読み予告は、当該アイコン画像の表示態様(例えば、色、模様、形状等)を識別することができれば、他の画像が手前に重ねられていても、予告内容を遊技者に把握させることができる。しかし、プレート画像による先読み予告は、プレート画像に記された文字が他の画像により隠されていると、予告内容を遊技者に把握させ難くなってしまう。また、一部の文字が隠された状態では別の文字に認識される場合があり、予告内容を誤認させてしまうおそれがある。本実施例では、文字や記号の記されるプレート画像をアイコン画像の手前に表示することにより、予告内容の誤認をふせぐことができる場合がある。
すなわち本実施例によれば、一部が視認できない場合であっても大当り信頼度が識別可能な第一の画像(例えば、色や形状等で大当り信頼度を報知する画像(本例ではアイコン画像))を、一部が視認できない場合に大当り信頼度が識別困難となる第二の画像(例えば、文字や記号等で大当り信頼度を報知する画像(本例ではプレート画像))によって隠すことで、注目を集めつつ、遊技者に大当り信頼度を把握させることができる場合がある。
(実施例2−2)
図38は、本実施の形態の実施例2−2における演出の例を示している。図38(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図38(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数が2であることを表示している。特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯することにより特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1領域および第2領域には、保留アイコン901(表示態様:白)および保留アイコン902(表示態様:白)がそれぞれ表示されている。保留アイコン表示領域900は、2つの保留アイコン901、902を表示することにより特図1の保留数が2であることを報知している。これらの保留アイコン901、902は、先読み予告対象ではないものとする。本例では、変動アイコン表示領域および変動アイコンは表示されていない。
保留アイコン表示領域900のうちの下部には、第1領域から第4領域に亘って延伸した横長長方形状の1つの台座画像909が表示されている。台座画像909の表示態様はデフォルト(本例では、模様のない白色)である。台座画像909の一部は保留アイコン901の一部に重なって表示されており、台座画像909の他の一部は保留アイコン902の一部に重なって表示されている。保留アイコン901、902は、台座画像909よりも優先的に表示されているため、台座画像909よりも手前のレイヤーに表示されている。これにより、台座画像909の一部は保留アイコン901により遮蔽されて視認できなくなっており、台座画像909の他の一部は保留アイコン902により遮蔽されて視認できなくなっている。本例では、台座画像909は保留数(保留アイコンの数)に関わらず表示される。
図38(b)は、当該特図1変動遊技中に特図1の保留が2つ増加した状態を示している。図38(b)に示すように、特図1保留ランプ218は、左から3〜4番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数が2から4に増加したことを表示している。保留アイコン表示領域900の第3領域および第4領域には、新たな保留アイコン903(表示態様:赤)および保留アイコン904(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン903は先読み予告対象であり、保留アイコン904は先読み予告対象でないものとする。
保留アイコン903、904のそれぞれ一部は、保留アイコン901、902と同様に、台座画像909の一部と重なって表示されている。保留アイコン903、904も保留アイコン901、902と同様に台座画像909より手前のレイヤーに表示されているため、台座画像909の一部は、保留アイコン903、904によっても遮蔽されて視認できなくなっている。このように、先読み予告対象の保留アイコン903および先読み予告対象でない保留アイコン901、902、904は、いずれも台座画像909の手前に重なって表示されている。また、先読み予告対象の保留アイコン903、先読み予告対象よりも前に増加した保留に対応する保留アイコン901、902、および先読み予告対象よりも後に増加した保留に対応する保留アイコン904は、いずれも台座画像909の手前に重なって表示されている。
また、先読み予告の実行(本例では、先読み予告対象の保留アイコン903の表示)に基づいて、台座画像909の表示態様がデフォルトから所定の模様付きに変更されている。台座画像909の表示態様が変更されることにより、先読み予告が実行されていることが報知される。ただし、この報知は、先読み予告対象の保留を特定するような報知ではない。
図38(c)は、先読み予告対象の特図1変動遊技が開始された状態(図38(b)の3変動後の状態)を示している。図38(c)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留数が1であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン904(表示態様:白)が表示されている。台座画像909は、引き続き所定の模様付きの態様で表示されている。本例では、先読み予告の実行を保留アイコン以外の画像で報知しているため、先読み予告の対象となる変動が開始された後であっても、当該変動が先読み予告の対象であることが分かり易くなっている。
図38(d)は、先読み予告対象の特図1変動遊技が終了した状態を示している。図38(d)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾9−装飾8」が停止表示されている。先読み予告対象の変動終了に基づき、台座画像909の表示態様が所定の模様付きからデフォルトに戻っている。
本実施例では、先読み予告が実行されていることを報知する第一の画像(例えば、台座画像909)を先読み予告対象ではない保留アイコンで隠すことで、先読み予告の対象となる保留アイコンの表示を邪魔することなく、先読み予告に関する画像(例えば、台座画像909)の表示領域の少なくとも一部を視認困難にすることができる。これにより、先読み予告対象となる保留アイコンを最も目立たせつつも、先読み予告対象でない他の保留アイコンも目立たせることができる場合がある。
ここで、本実施例では、複数の画像(例えば、保留アイコン901〜904)が一の画像(例えば、台座画像909)の手前に重なって表示されているが、一の画像(例えば、台座画像909)が複数の画像(例えば、保留アイコン901〜904)の手前に重なって表示されるようにしてもよい。この場合、複数の画像のそれぞれ一部が、一の画像によって遮蔽されて視認できなくなる。
(実施例2−3)
図39は、本実施の形態の実施例2−3における演出の例を示している。図39(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図39(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数が2であることを表示している。特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯することにより特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1領域および第2領域には、保留アイコン901および保留アイコン902がそれぞれ表示されている。保留アイコン表示領域900は、2つの保留アイコン901、902を表示することにより特図1の保留数が2であることを報知している。これらの保留アイコン901、902は、先読み予告対象ではないものとする。本例では、変動アイコン表示領域および変動アイコンは表示されていない。
保留アイコン901は、正面を向いた兵隊を表す兵隊画像901dと、兵隊画像901dの足元に配置された長方形状の台座画像901eとにより構成されている。兵隊画像901dの一部は、台座画像901eの一部に重なって表示されている。兵隊画像901dは、台座画像901eよりも優先的に表示されているため、台座画像901eよりも手前のレイヤーに表示されている。これにより、台座画像901eの一部は、兵隊画像901dにより遮蔽されて視認できなくなっている。
保留アイコン902は、保留アイコン901と同様に、兵隊画像902dと台座画像902eとにより構成されている。兵隊画像902dは兵隊画像901dと同一の画像であり、台座画像902eは台座画像901eと同一の画像である。保留アイコン901と同様に、台座画像902eの一部は、兵隊画像902dにより遮蔽されて視認できなくなっている。
図39(b)は、当該特図1変動遊技中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。図39(b)に示すように、特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数が2から3に増加したことを表示している。保留アイコン表示領域900の第3領域には、新たな保留アイコン903が表示されている。保留アイコン903は、先読み予告対象のアイコンであるものとする。
保留アイコン903は、正面を向いた将校を表す将校画像903dと、将校画像903dの足元に配置された長方形状の台座画像903eとにより構成されている。将校は兵隊よりも階級が高いため、将校画像903dを含む保留アイコン903は、兵隊画像901d、902dを含む保留アイコン901、902よりも信頼度が高いことを報知している。台座画像903eは、台座画像901e、902eと同一の画像である。保留アイコン901、902と同様に、台座画像903eの一部は、将校画像903dにより遮蔽されて視認できなくなっている。先読み予告対象の保留アイコンでは、デフォルトの兵隊画像に代えて、より階級の高い将校画像などが用いられる場合があるが、台座画像にはデフォルトの画像が用いられる。
図39(c)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図39(c)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾3−装飾6」が停止表示されている。
図39(d)〜(h)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。図39(d)〜(h)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを消灯することにより特図1の保留数が3から2に減少したことを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの個数を3から2に減少させる減少アニメーションが実行される。保留アイコンの減少アニメーションは、保留アイコン表示領域900の第1領域の保留アイコンを消去する消去アニメーションと、第2領域〜第4領域の保留アイコンをそれぞれ第1領域〜第3領域に移動させる移動アニメーションとの組合せと考えることができる。本例では、減少アニメーションが開始されると、保留アイコンのうち台座画像の個数は即座に減少し、兵隊画像および将校画像の個数は徐々に減少する。
具体的には、減少アニメーションが開始された時点で、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた台座画像901e(保留アイコン901の一部)は即座に消去され、第2領域に表示されていた台座画像902e(保留アイコン902の一部)および第3領域に表示されていた台座画像903e(保留アイコン903の一部)はそれぞれ第1領域および第2領域に即座に移動する。これにより、台座画像の個数は3から2に即座に減少する(図39(d)参照)。すなわち、台座画像についての減少アニメーションの実行期間は、例えばほぼ0秒である。
一方、兵隊画像901d(保留アイコン901の一部)、兵隊画像902d(保留アイコン902の一部)、将校画像903d(保留アイコン903の一部)は、減少アニメーションにより、それぞれ向かって左を向いた後、画面左方向に歩いて移動するように視認される。第1領域に表示されていた兵隊画像901dは、第1領域から画面左端の表示領域外に徐々に移動して画面から消去される(図39(d)〜(h)参照)。第2領域に表示されていた兵隊画像902dは、第2領域から第1領域に徐々に移動した後、既に第1領域に移動している台座画像902e上で正面を向く(図39(d)〜(g)参照)。第3領域に表示されていた将校画像903dは、第3領域から第2領域に徐々に移動した後、既に第2領域に移動している台座画像903e上で正面を向く(図39(d)〜(g)参照)。これらのアニメーションにより、兵隊画像および将校画像の個数は、例えば数秒程度をかけて3から2に減少する。すなわち、兵隊画像および将校画像についての減少アニメーションの実行期間は、例えば数秒程度である。
このように、台座画像の個数が減少するタイミングと兵隊画像および将校画像の個数が減少するタイミングとの間に差があるため、減少アニメーションが開始された時点では、互いに対応しない画像同士(対象とする保留が異なる画像同士)が重複して表示される。例えば、図39(d)に示す時点では、兵隊画像901d(既に消化された保留アイコン901の一部)と台座画像902e(保留アイコン902の一部)とが重複して表示され、兵隊画像902d(保留アイコン902の一部)と台座画像903e(保留アイコン903の一部)とが重複して表示される。将校画像903dは、他の画像とは重複していない。
減少アニメーションが終了した時点では、上記のずれが解消され、互いに対応する画像同士が再び重複して表示される。例えば、図39(g)、(h)に示す時点では、兵隊画像902dと台座画像902eとが重複して表示され、将校画像903dと台座画像903eとが重複して表示される。
本実施例によれば、互いに異なる保留アイコンを構成する画像同士を重複して表示することによって、保留数を誤認させ、遊技者による遊技球の打ち出しを促進させることができる場合がある。
また本実施例のように各保留アイコンがそれぞれ複数の要素で構成されている場合、要素毎にアニメーションの開始タイミングや実行期間の長さを異ならせることで、同じ組合せであっても様々な表示を行うことができる。特に本例では、変動開始に基づく保留の減少に応じて台座画像の個数を即座に変更することで、保留数の誤認を防ぐことができる場合がある。また、兵隊画像および将校画像については、保留が減少したことを示す減少アニメーションを丁寧に行うことで、保留数の誤認をさらに確実に防ぐことができる場合がある。
本実施例では、兵隊画像901dは、対応する保留が消化された後も、変動が開始されたことを示すために所定時間変動アイコンとして表示されている(図39(d)〜(g))。一方、台座画像901eは、対応する保留が消化されて変動が開始された時点で消去されるため、変動アイコンとしては表示されない。すなわち本実施例では、変動アイコンとして表示されることがある兵隊画像によって、変動アイコンとして表示されることのない台座画像が隠されることがある。また、図39(b)にも示したが、一の保留アイコンを構成する複数の画像のうちの一方の画像の態様を変更することで予告としての機能を持たせ、他方の画像の態様を変更しないことで、保留数の誤認を防ぐようにしても良い。本実施例においては、先読み予告により態様が変更される画像(将校画像903d)が先読み予告により態様が変更されない画像(台座画像903e)よりも優先的に表示されることで、隠していたが、これに限らず、予告により態様が変更されない画像が予告により態様が変更される画像を隠しても良い。
(実施例2−4)
図40は、本実施の形態の実施例2−4における演出の例を示している。本実施例の装飾図柄表示装置208には、特図1変動遊技の保留数を表示する保留アイコン表示領域として、第一保留アイコン表示領域1900と第二保留アイコン表示領域2900とが設けられている。第一保留アイコン表示領域1900は、画面の右端に沿って縦長に配置されている。第一保留アイコン表示領域1900は、最大4つの保留アイコンを表示可能であり、下から上に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第二保留アイコン表示領域2900は、上記実施例2−1の保留アイコン表示領域900と同様に、変動アイコン表示領域800の右隣に隣接し、画面の下端に沿って横長に配置されている。
第一保留アイコン表示領域1900および第二保留アイコン表示領域2900はいずれも、表示する保留アイコンの個数によって特図1の保留数を表示することが可能である。通常、第一保留アイコン表示領域1900に表示される保留アイコン(以下、「第一保留アイコン」という場合がある)の個数と、第二保留アイコン表示領域2900に表示される保留アイコン(以下、「第二保留アイコン」という場合がある)の個数とは当然に同数である。第一保留アイコン表示領域1900に表示される第一保留アイコンの表示サイズは比較的小さく、第二保留アイコン表示領域2900に表示される第二保留アイコンの表示サイズはそれより大きくなっている。また、本例の第二保留アイコン表示領域2900では、第二保留アイコンを複数種類の表示態様で表示可能であり、表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。一方、本例の第一保留アイコン表示領域1900では、第一保留アイコンを1種類の表示態様(例えば、黒丸)でのみ表示可能であり、第一保留アイコンの表示態様による先読み予告を行うことができない。
図40(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図40(a)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数が2であることを表示している。特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯することにより特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示されている。第一保留アイコン表示領域1900の第1領域および第2領域には、第一保留アイコン1901、1902がそれぞれ表示されている。第二保留アイコン表示領域2900の第1領域および第2領域には、第二保留アイコン2901(表示態様:白)、第二保留アイコン2902(表示態様:白)がそれぞれ表示されている。
図40(b)は、当該特図1変動遊技中に特図1の保留が2つ増加した状態の第1例を示している。図40(b)に示すように、特図1保留ランプ218は、左から3〜4番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数が2から4に増加したことを表示している。第一保留アイコン表示領域1900の第3領域および第4領域には、新たな第一保留アイコン1903、1904が表示されている。第二保留アイコン表示領域2900の第3領域および第4領域には、新たな第二保留アイコン2903(表示態様:白)および第二保留アイコン2904(表示態様:白)が表示されている。図40(b)に示す例では、第二保留アイコン2901〜2904の表示態様はいずれもデフォルトの「白」である。デフォルトの表示態様「白」で表示されている第二保留アイコンは、対応する保留について、先読みが実行されていないこと、または、先読みが実行された上で大当り信頼度が最も低いこと(例えば信頼度約0.06%)のいずれかを報知している。本例では、第一保留アイコン1901〜1904と第二保留アイコン2901〜2904とは重複表示されていない。
図40(c)は、当該特図1変動遊技中に特図1の保留が2つ増加した状態の第2例を示している。図40(c)に示すように、第二保留アイコン表示領域2900の第3領域および第4領域には、新たな第二保留アイコン2903(表示態様:白)および第二保留アイコン2904(表示態様:家紋)が表示されている。図40(b)に示した第1例と比較すると、第2例は、第二保留アイコン2904の表示態様が大当り信頼度の最も高い「家紋」(例えば信頼度100%)である点で異なっている。本例では、表示態様「家紋」で表示される第二保留アイコンは、他の表示態様で表示される第二保留アイコンよりも表示サイズが大きくなっている。これにより、第一保留アイコン表示領域1900の第1領域に表示されている第一保留アイコン1901の一部と、第二保留アイコン表示領域2900の第4領域に表示されている第二保留アイコン2904の一部とが重複している。本例では、第二保留アイコンは第一保留アイコンよりも優先して表示される(第二保留アイコンは第一保留アイコンよりも手前のレイヤーに表示される)ため、第一保留アイコン1901の一部は、第二保留アイコン2904により遮蔽されて視認できなくなっている。
図40(b)、(c)に示すように、第二保留アイコン表示領域2900に表示された第二保留アイコンの表示態様がデフォルトである場合には、第一保留アイコン表示領域1900に表示された第一保留アイコンは隠されないが、第二保留アイコンの表示態様が特定の態様(例えば、デフォルトよりも信頼度が高い態様、信頼度が最も高い態様、信頼度が100%である態様等)である場合には、第一保留アイコン表示領域1900の第一保留アイコンの一部が重複表示によって隠される場合がある。
図40(d)は、当該特図1変動遊技中に特図1の保留が2つ増加した状態の第3例を示している。図40(d)に示すように、第一保留アイコン1901の一部と第二保留アイコン2904の一部とが重複している。第3例では、図40(c)に示した第2例と異なり、第一保留アイコンが第二保留アイコンよりも優先して表示されるため、第二保留アイコン2904の一部は、第一保留アイコン1901により遮蔽されて視認できなくなっている。
図40(c)、(d)に示すように、第一保留アイコンと第二保留アイコンとを重複して表示する場合、表示サイズの大きい第二保留アイコンを優先して表示してもよいし、表示サイズの小さい第一保留アイコンを優先して表示してもよい。また、あるタイミングでは第二保留アイコンを優先して表示し、別のタイミングでは第一保留アイコンを優先して表示してもよい。
図40(e)は本実施例の変形例を示している。本変形例では、第一保留アイコン表示領域1900については図40(a)〜(d)と同様であるが、第二保留アイコン表示領域2900の構成が異なっている。図40(e)に示すように、本変形例の第二保留アイコン表示領域2900は、右(第一保留アイコン表示領域1900側)から左に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に分かれている。第二保留アイコン表示領域2900の第1領域は、第一保留アイコン表示領域1900と隣接して配置されている。図40(e)に示す状態では、第一保留アイコン表示領域1900の第1領域に表示されている第一保留アイコン1901と、第二保留アイコン表示領域2900の第1領域に表示されている第二保留アイコン2901とが重複している。すなわち本変形例では、いずれも最先の保留に対応する第一保留アイコン1901と第二保留アイコン2901とが重複して表示されている。このように、同一の保留に対応する保留アイコン同士を重複して表示してもよい。特に、最先の保留に対応する保留アイコン同士を重複して表示できるようにすることによって、保留が発生する度に必ず保留アイコンの一方を他方により隠すことができる。なお、本変形例では第二保留アイコンを第一保留アイコンよりも優先して表示しているが、第一保留アイコンを第二保留アイコンよりも優先して表示してもよい。
複数の保留アイコン表示領域を有し、各表示領域で複数の画像(例えば、複数の保留アイコン)を表示する場合において、一方の画像で他方の画像の少なくとも一部を隠すときには、(1)複数の画像のうちの一の画像のみを重ねる(例えば、第一保留アイコン表示領域1900の複数の第一保留アイコン1901〜1904のうちの一の保留アイコン1901のみと、第二保留アイコン表示領域2900の複数の第二保留アイコン2901〜2904のうちの一の保留アイコン2904のみとを重ねる(図40(c)、(d)参照))ことで、該画像(例えば、第一保留アイコン1901または第二保留アイコン2904)を目立たせてもよいし、(2)複数の画像のうちの一の画像を除く他の画像を重ねる(例えば、第一保留アイコン表示領域1900の複数の第一保留アイコン1901〜1904のうちの一の保留アイコン1901を除く他の保留アイコン1902〜1904と、第二保留アイコン表示領域2900の複数の第二保留アイコン2901〜2904のうちの一の保留アイコン2904を除く他の保留アイコン2901〜2903とを重ねる)ことで、一の画像(例えば、第一保留アイコン1901または第二保留アイコン2904)を目立たせてもよい。
(実施例2−5)
図41および図42は、本実施の形態の実施例2−5における演出の例を示している。本実施例では、複数種類の演出ステージ(例えば、吉宗ステージ、爺ステージ、姫ステージ)が用意されており、第一保留アイコン表示領域1900の態様は全ての演出ステージで共通であるが、第二保留アイコン表示領域2900の態様は演出ステージ毎に異なっている。
図41(a)は、吉宗ステージにおける特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図41(a)に示すように、吉宗ステージでは、各ステージ共通の第一保留アイコン表示領域1900と、吉宗ステージ特有の第二保留アイコン表示領域2900とが装飾図柄表示装置208に表示される。吉宗ステージ特有の第二保留アイコン表示領域2900の態様は、図40(a)〜(d)に示した実施例2−4の第二保留アイコン表示領域2900と同様である。
特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数が3であることを表示している。特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯することにより特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示されている。第一保留アイコン表示領域1900の第1領域〜第3領域には、第一保留アイコン1901、1902、1903がそれぞれ表示されている。これにより第一保留アイコン表示領域1900では、特図1の保留数が3であることが報知される。第二保留アイコン表示領域2900の第1領域〜第3領域には、第二保留アイコン2901(表示態様:白)、第二保留アイコン2902(表示態様:白)、第二保留アイコン2903(表示態様:青)がそれぞれ表示されている。これにより第二保留アイコン表示領域2900では、特図1の保留数が3であることが報知されるとともに、第二保留アイコン2903に対応する保留の当否が所定の信頼度で先読み報知される。装飾図柄表示装置208の表示画面左上隅には、現在の演出ステージが「吉宗ステージ」であることが表示されている。
図41(b)は、吉宗ステージにおいて、保留されていた特図変動遊技が全て終了した状態を示している。図41(b)に示すように、変動アイコン表示領域800、第一保留アイコン表示領域1900、第二保留アイコン表示領域2900には、変動アイコンや保留アイコンが表示されていない。装飾図柄表示装置208の画面中央には、図柄表示領域208a〜208cに停止表示された装飾図柄(はずれを報知する図柄組合せ)の手前に重複して、チャンスボタン136の押下による演出ステージ変更を遊技者に促す「チャンスボタンでステージが選べるよ」という文字メッセージが表示されている。本例では、特図変動遊技が全て終了しているタイミング(保留0でかつ非変動中のタイミング)で、遊技者の操作による演出ステージの変更ができるようになっている。
図41(b)に示す状態で遊技者によりチャンスボタン136が1回押下されると、装飾図柄表示装置208の表示画面が図41(c)に示すような演出ステージ選択画面に遷移する。当該演出ステージ選択画面では、中央の枠内に表示されていた吉宗キャラクタ画像(吉宗ステージに対応する画像)が枠外(右上)に移動するとともに、枠外(左上)に表示されていた爺キャラクタ画像(爺ステージに対応する画像)が枠内に移動する。これらのキャラクタ画像の移動と、画面下部に表示される「爺ステージに決定」という文字メッセージにより、演出ステージが吉宗ステージから爺ステージに変更されることが遊技者に報知される。
図41(d)は、爺ステージにおける特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図41(d)に示すように、爺ステージでは、各ステージ共通の第一保留アイコン表示領域1900と、爺ステージ特有の第二保留アイコン表示領域2910とが装飾図柄表示装置208に表示される。第二保留アイコン表示領域2910は、保留アイコンの個数で特図1の保留数を表示するのではなく、特図1の保留数を数字画像で表示するようになっている。また、爺ステージでは、変動アイコン表示領域の表示が省略される。
特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数が2であることを表示している。特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯することにより特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。第一保留アイコン表示領域1900の第1領域および第2領域には、第一保留アイコン1904、1905がそれぞれ表示されている。これにより第一保留アイコン表示領域1900では、特図1の保留数が2であることが報知される。第二保留アイコン表示領域2910には、数字画像「2」が表示されている。これにより第二保留アイコン表示領域2910では、特図1の保留数が2であることが報知される。装飾図柄表示装置208の表示画面左上隅には、現在の演出ステージが「爺ステージ」であることが表示されている。
図41(e)は、爺ステージにおいて、保留されていた特図変動遊技が全て終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208の画面中央には、図柄表示領域208a〜208cに停止表示された装飾図柄(はずれを報知する図柄組合せ)の手前に重複して、チャンスボタン136の押下による演出ステージ変更を遊技者に促す「チャンスボタンでステージが選べるよ」という文字メッセージが表示されている。
図41(e)に示す状態で遊技者によりチャンスボタン136が1回押下されると、装飾図柄表示装置208の表示画面が図41(f)に示すような演出ステージ選択画面に遷移する。当該演出ステージ選択画面では、中央の枠内に表示されていた爺キャラクタ画像が枠外(右上)に移動するとともに、枠外(左上)に表示されていた姫キャラクタ画像(姫ステージに対応する画像)が枠内に移動する。これらのキャラクタ画像の移動と、画面下部に表示される「姫ステージに決定」という文字メッセージにより、演出ステージが爺ステージから姫ステージに変更されることが遊技者に報知される。
図42(a)は、姫ステージに変更された後の状態を示している。図42(a)に示すように、姫ステージでは、各ステージ共通の第一保留アイコン表示領域1900(特図1の保留数が0のため第一保留アイコンは表示されていない)と、姫ステージ特有の第二保留アイコン表示領域2920とが装飾図柄表示装置208に表示される。第二保留アイコン表示領域2920は、第一保留アイコン表示領域1900の少なくとも一部と重複して、画面の右端に沿って縦長に配置されている。また第二保留アイコン表示領域2920は、図柄表示領域208cの一部とも重複している。第二保留アイコン表示領域2920は、最大4つの保留アイコンを表示可能であり、下から上に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に分かれている。第二保留アイコン表示領域2920の第1領域〜第4領域のそれぞれには、第二保留アイコンの輪郭を示す円形画像が常に表示されている。第1領域〜第4領域のそれぞれの大きさは、第1領域<第2領域<第3領域<第4領域となっている。本例では、第二保留アイコン表示領域2920に表示される第二保留アイコンは、第一保留アイコン表示領域1900に表示される第一保留アイコンよりも手前のレイヤーに配置され、かつ図柄表示領域208cに変動表示または停止表示される装飾図柄よりも奥のレイヤーに配置される。また、姫ステージでは、変動アイコン表示領域の表示は省略される。装飾図柄表示装置208の表示画面左上隅には、現在の演出ステージが「姫ステージ」であることが表示されている。
図42(b)は、姫ステージにおける特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図42(b)に示すように、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左から1〜2番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数が2であることを表示している。特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯することにより特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。第一保留アイコン表示領域1900の第1領域〜第2領域には、第一保留アイコン1906、1907がそれぞれ表示されている。これにより第一保留アイコン表示領域1900では、特図1の保留数が2であることが報知される。第二保留アイコン表示領域2920の第1領域〜第2領域には、第二保留アイコン2926、第二保留アイコン2927がそれぞれ表示されている。これにより第二保留アイコン表示領域2920では、特図1の保留数が2であることが報知される。第一保留アイコン表示領域1900の第一保留アイコン1906、1907は、第二保留アイコン表示領域2920の第3領域と重複しているが、当該第3領域には第二保留アイコンが表示されていないため、第二保留アイコンによって遮蔽されることなく視認可能となっている。
図42(c)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留が2つ増加した状態を示している。図42(c)に示すように、特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数が2から3に増加したことを表示している。
第一保留アイコン表示領域1900の第3領域および第4領域には、新たな第一保留アイコン1908、1909が表示されている。第二保留アイコン表示領域2920の第3領域および第4領域には、新たな第二保留アイコン2928、2929が表示されている。ここで、第二保留アイコン表示領域2920の第3領域に新たに表示された第二保留アイコン2928は、第一保留アイコン表示領域1900の第1領域および第2領域に表示されている第一保留アイコン1906、1907のそれぞれ全体と重複している。これにより、第一保留アイコン1906、1907の全体は、第二保留アイコン2928によって遮蔽されて視認できなくなっている。また、第二保留アイコン表示領域2920の第4領域に新たに表示された第二保留アイコン2929は、第一保留アイコン表示領域1900の第3領域および第4領域に新たに表示された第一保留アイコン1908、1909のそれぞれ一部と重複している。これにより、第一保留アイコン1908、1909の一部は、第二保留アイコン2929によって遮蔽されて視認できなくなっている。
このように、複数の演出ステージが存在する場合に、ある演出ステージ(例えば、特定の演出ステージのみ)では、第一保留アイコンと第二保留アイコンとが重複して表示されるようにしてもよい。このとき、第一保留アイコンと第二保留アイコンとの重複は、対応する保留とは無関係に行われてもよい。例えば、第一保留アイコン1906、1907(1番目および2番目の保留に対応)と第二保留アイコン2928(3番目の保留に対応)のように、互いに別の保留に対応する保留アイコン同士が重複してもよいし、第一保留アイコン1909(4番目の保留に対応)と第二保留アイコン2929(4番目の保留に対応)のように、同一の保留に対応する保留アイコン同士が重複してもよい。
また本例では、第一保留アイコンと第二保留アイコンとが重複することにより、第一保留アイコン表示領域1900または第二保留アイコン表示領域2920のいずれか一方による保留数の認識が困難になる場合があるが、いずれか他方では保留数を容易に認識できるようになっている。これにより保留数の誤認を防ぐことができる場合がある。
また本例では、第二保留アイコン表示領域2920の一部と図柄表示領域208cの一部とが重複しているため、第二保留アイコンの一部が装飾図柄によって遮蔽される場合がある。一方、第一保留アイコン表示領域1900は図柄表示領域208cとは重複していないため、第一保留アイコンが装飾図柄によって遮蔽される場合はない。
ステージの変更は、遊技者の操作による任意のタイミングで行えるものであってもよいし、所定のタイミングで行われる所定の演出抽選の結果等に応じて行われるものであってもよい。複数の保留アイコン表示領域の表示態様を演出ステージ毎に変更することで、遊技者に注目させたい領域を変更することができる場合がある。また、演出ステージによって、一方の保留アイコン表示領域が隠される場合と隠されない場合とを切り替えることで、演出ステージの変更があったことを強調することができる場合がある。
(実施例2−6)
図43は、本実施の形態の実施例2−6における演出の例を示している。本実施例は、演出用の役物(例えば、可動役物)によって、装飾図柄表示装置208の画像(例えば、保留アイコン)が隠される場合がある例である。
図43(a)は、本実施例における装飾図柄表示装置208と可動役物1001〜1004とを正面から見たときの位置関係を示している。図43(a’)は、装飾図柄表示装置208と可動役物1001〜1004とを上方から見たときの位置関係を示している。可動役物1001〜1004は、装飾図柄表示装置208の表示画面よりも手前(遊技者側)の下方に位置している。可動役物1001〜1004は、第1副制御部400または第2副制御部500の制御により、不図示のソレノイド等を用いて待機位置(下位置、デフォルト位置)および演出位置(上位置)の間でそれぞれ独立して駆動される。可動役物1001〜1004の本体部分は不透明な平板部材により形成されており、人型の平面形状を有している。
可動役物1001〜1004が待機位置にあるとき、可動役物1001〜1004の全体は、装飾図柄表示装置208の表示画面下端よりも下方に位置する。この状態では、パチンコ機100の正面側(例えば、遊技者の眼の位置)から見たとき、装飾図柄表示装置208の表示画面は可動役物1001〜1004によって遮蔽されない。一方、可動役物1001〜1004が上方に突出して演出位置にあるとき、可動役物1001〜1004の少なくとも一部は、装飾図柄表示装置208の表示画面下端よりも上方に位置する。この状態では、パチンコ機100の正面側から見たとき、装飾図柄表示装置208の表示画面の一部は可動役物1001〜1004によって遮蔽される。本例では、パチンコ機100の正面側から見たとき、演出位置にある可動役物1001〜1004は、それぞれ保留アイコン表示領域900の第1領域〜第4領域を独立して遮蔽するようになっている。例えば、可動役物1001が演出位置にあるとき、保留アイコン表示領域900の第1領域の全体が可動役物1001によって遮蔽されるが、第1領域以外の第2領域〜第4領域は全く遮蔽されない(または一部のみが遮蔽される)ようになっている。可動役物1002〜1004についても同様である。
図43(a)に示す状態では、可動役物1001〜1004の全てが演出位置にあるため、保留アイコン表示領域900の第1領域〜第4領域は、可動役物1001〜1004のそれぞれによって遮蔽され、正面から視認することはできない。ただし、図43(a’)に示すように、可動役物1001〜1004と装飾図柄表示装置208の表示画面との間には所定の隙間が形成されているため、遊技者の眼1010の位置を左右に動かして横から覗き込むことによって、保留アイコン表示領域900の第1領域〜第4領域のそれぞれ一部または全体が視認可能になる場合がある。
図43(b)は、特図1の保留数が3である状態の一例を示している。3つの保留のうち、1番目および3番目の保留は予告非対象の保留であり、2番目の保留は予告対象の保留である。本例では、予告対象の保留については保留アイコンが表示されず、対応する位置の可動役物が演出位置に駆動される。例えば、図43(b)に示す状態では、保留アイコン表示領域900の第1領域には1番目の保留に対応する保留アイコン901(表示態様:白)が表示され、第3領域には3番目の保留に対応する保留アイコン903(表示態様:白)が表示されているが、第2領域には2番目の保留に対応する保留アイコンが表示されていない。2番目の保留については、保留アイコン表示領域900の第2領域での保留アイコンの表示に代えて、第2領域に対応する位置に存在して第2領域を遮蔽可能な可動役物1002を演出位置に駆動することにより報知される。
可動役物1001〜1004で保留を報知することにより先読み予告を行ってもよい。例えば、予告対象の保留の全てを可動役物1001〜1004によって報知してもよいし、予告対象の保留の一部(例えば、所定の演出抽選で当選した保留のみ)を可動役物1001〜1004によって報知してもよい。
図43(c)は、特図1の保留数が3であり2番目の保留が予告対象である場合の別の例を示している。本例では、図43(b)に示した例とは異なり、予告対象の第2保留に対応する保留アイコン902(表示態様:青)が、所定の表示態様で保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されている。ただし、通常の遊技者の眼の位置から見たときには、保留アイコン902は可動役物1002によって遮蔽されるため視認することができない。この場合、遊技者が眼の位置を動かすことによって保留アイコン902が見え隠れするため、遊技者を楽しませることができる場合がある。
図43(c’)は、本実施例の変形例を示している。本例の可動役物1001〜1004は、透過性を有する部材(例えば、透明または半透明の部材)によって形成されている。これにより、図43(c)と同様に保留アイコン902が可動役物1002によって遮蔽されたとしても、可動役物1002を通して保留アイコン902を透視することができる。また、本例のように可動役物1001〜1004が透過性を有する部材によって形成されている場合、可動役物とその奥に表示された保留アイコンとにより1つの装飾を形成するようにしてもよい。
図43(d)は、図43(c)に示した状態の後に次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。図43(d)に示すように、次の特図1変動遊技が開始されると、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。この移動アニメーションでは、保留アイコン901は第1領域から表示領域外に移動し、保留アイコン902は第2領域から第1領域に移動し、保留アイコン903は第3領域から第2領域に移動する。また、移動アニメーションによって予告対象の保留アイコン902が第2領域から第1領域に移動するのに伴い、第2領域を遮蔽可能な可動役物1002が駆動されて演出位置から待機位置に移動し、第1領域を遮蔽可能な可動役物1001が駆動されて待機位置から演出位置に移動する。このとき、保留アイコンの移動は画面上での表示位置の変更に過ぎないのに対し、可動役物の移動は、静止中の物体に力を加えて実際に移動させる必要がある。このため、可動役物の移動は、特に動き初めにおいて保留アイコンの移動よりも遅い場合がある。このため、図43(d)に示すように、演出位置から待機位置に移動中の可動役物1002は、2つの保留アイコン902、903を同時に隠す場合がある。
これに対し、可動役物の移動速度が速い場合(可動役物に加える力が大きい場合)等には、図43(d’)に示すように、待機位置から演出位置に移動中の可動役物1001が2つの保留アイコン901、902を同時に隠す場合がある。
(実施例2−7)
図44および図45は、本実施の形態の実施例2−7における演出の例を示している。図44(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。図44(a)二示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、左端のLEDを点灯することにより特図1の保留数が1であることを表示している。特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯することにより特図2の保留数が0であることを表示している。
装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示されている。第一保留アイコン表示領域1900の第1領域には、第一保留アイコン1901が表示されている。第二保留アイコン表示領域2900の第1領域には、第二保留アイコン2901(表示態様:白)が表示されている。
図44(b)は、当該特図1変動遊技中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。図44(b)に示すように、特図1保留ランプ218は、左から2番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数が1から2に増加したことを表示している。第一保留アイコン表示領域1900の第2領域には、新たな第一保留アイコン1902が表示されている。第二保留アイコン表示領域2900の第2領域には、新たな第二保留アイコン2902が表示されている。第二保留アイコン2902は、先読み予告対象の保留アイコンであるものとする。また第二保留アイコン2902には、アイコン画像(アイコン本体画像)についての所定の変更シナリオと、アイコン付属画像についての所定の変更シナリオとが、当該第二保留アイコン2902に対応する保留が増加したときの抽選により設定されているものとする。さらに、後に増加する保留に対応する先読み予告非対象の保留アイコン(例えば、図44(d)に示す保留アイコン2903、図44(f)に示す保留アイコン2904等)に関するアイコン付属画像についての変更シナリオも、第二保留アイコン2902に対応する保留が増加したときの抽選により設定されているものとする。
図44(c)は、図44(b)中の第二保留アイコン2902を拡大して示している。図44(c)に示すように、第二保留アイコン2902は、表示態様「緑」のアイコン画像2902aと、表示態様「リーチ」のプレート画像(アイコン付属画像)2902bとにより構成されている。プレート画像2902bはアイコン画像2902aよりも手前のレイヤーに表示されており、プレート画像2902bの全体はアイコン画像2902aの一部と重なっている。これにより、アイコン画像2902aの当該一部は、プレート画像2902bにより遮蔽されて視認できなくなっている。ただし、アイコン画像2902aの表示態様が「緑」であることは、視認可能な他の部分で識別可能である。
図44(d)は、当該特図1変動遊技中に特図1の保留がさらに1つ増加した状態を示している。図44(d)に示すように、特図1保留ランプ218は、左から3番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数が2から3に増加したことを表示している。第一保留アイコン表示領域1900の第3領域には、新たな第一保留アイコン1903が表示されている。第二保留アイコン表示領域2900の第3領域には、新たな第二保留アイコン2903が表示されている。第二保留アイコン2903は、先読み予告非対象の保留アイコンであるものとする。
図44(e)は、図44(d)中の第二保留アイコン2903を拡大して示している。図44(e)に示すように、第二保留アイコン2903は、表示態様「白」のアイコン画像2903aと、表示態様「チャンス」のプレート画像(アイコン付属画像)2903bとにより構成されている。プレート画像2903bの表示態様は、上述のように、第二保留アイコン2902に対応する保留が増加したときの抽選により設定された変更シナリオに基づいて決定されている。プレート画像2903bはアイコン画像2903aよりも手前のレイヤーに表示されており、プレート画像2903bの全体はアイコン画像2903aの一部と重なっている。これにより、アイコン画像2903aの当該一部は、プレート画像2903bにより遮蔽されて視認できなくなっている。
図44(f)は、特図1の保留がさらに1つ増加するとともに当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。図44(f)に示すように、特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示されている。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを点灯することにより特図1の保留数が3から4に増加したことを表示している。第一保留アイコン表示領域1900の第4領域には、新たな第一保留アイコン1904が表示されている。第二保留アイコン表示領域2900の第4領域には、新たな第二保留アイコン2904が表示されている。第二保留アイコン2904は、先読み予告非対象の保留アイコンであるものとする。
図45(a)は、図44(f)中の第二保留アイコン2904を拡大して示している。図45(a)に示すように、第二保留アイコン2904は、表示態様「白」のアイコン画像2904aと、表示態様「熱」のプレート画像(アイコン付属画像)2904bとにより構成されている。プレート画像2904bの表示態様は、上述のように、第二保留アイコン2902に対応する保留が増加したときの抽選により設定された変更シナリオに基づいて決定されている。プレート画像2904bはアイコン画像2904aよりも手前のレイヤーに表示されており、プレート画像2904bの全体はアイコン画像2904aの一部と重なっている。これにより、アイコン画像2904aの当該一部は、プレート画像2904bにより遮蔽されて視認できなくなっている。
図45(b)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。図45(b)に示すように、特図1表示装置212では特図1の変動表示が開始されている。特図1保留ランプ218は、左から4番目のLEDを消灯することにより特図1の保留数が4から3に減少したことを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始されている。変動アイコン表示領域800に表示されていた変動アイコン801は、例えば所定の消去アニメーションを伴って既に消去されている。
第一保留アイコン表示領域1900では、第1領域に表示されていた第一保留アイコン1901が消去され、3つの第一保留アイコン1902、1903、1904がそれぞれ第1領域〜第3領域に移動している。第一保留アイコンが移動する際には、所定の移動アニメーションを伴ってもよい。
第二保留アイコン表示領域2900の第1領域に表示されていた第二保留アイコン2901は、変動アイコン802となって変動アイコン表示領域800への移動を開始している。変動アイコンが第二保留アイコン表示領域2900から変動アイコン表示領域800に移動する際には、所定の移動アニメーションを伴ってもよい。第二保留アイコン表示領域2900の第2領域〜第4領域に表示されていた第二保留アイコン2902〜2904は、それぞれ第1領域〜第3領域への移動を開始している。第二保留アイコンが移動する際には、所定の移動アニメーションを伴ってもよい。
本例では、第二保留アイコンが移動する途中で、先読み予告非対象の第二保留アイコンのプレート画像が先読み予告対象の第二保留アイコンに移動する場合がある。図45(b)に示す例では、第二保留アイコン2903のプレート画像2903bと、第二保留アイコン2904のプレート画像2904bとが、第二保留アイコン2902に移動している。このように、他の複数の保留アイコンでアイコン画像と重複していたプレート画像が、一の保留アイコンに集結する場合がある。
図45(c)は、図45(b)中の第二保留アイコン2902を拡大して示している。図45(c)に示すように、第二保留アイコン表示領域2900の第2領域から第1領域に移動する途中の第二保留アイコン2902は、表示態様「緑」のアイコン画像2902aと、表示態様「リーチ」のプレート画像2902bと、第二保留アイコン2903から移動してきた表示態様「チャンス」のプレート画像2903bと、第二保留アイコン2904から移動してきた表示態様「熱」のプレート画像2904bとにより構成されている。アイコン画像2902aの一部は、3つのプレート画像2902b、2903b、2904bにより遮蔽されて視認できなくなっている。ただし、アイコン画像2902aの表示態様が「緑」であることは、視認可能な他の部分で識別可能である。
図45(d)は、変動アイコン802および第二保留アイコン2902〜2904の移動が終了した状態を示している。図45(d)に示すように、変動アイコン802は、第二保留アイコン表示領域2900の第1領域から変動アイコン表示領域800への移動が終了している。第二保留アイコン2902〜2904は、それぞれ第二保留アイコン表示領域2900の第2領域〜第4領域から第1領域〜第3領域への移動が終了している。
図45(e)は、図45(d)中の第二保留アイコン2902を拡大して示している。図45(e)に示すように、第二保留アイコン2902の移動終了に伴い、第二保留アイコン2902のアイコン画像2902aの表示態様は、変更シナリオに基づいて「緑」から「赤」に変更されている。本例では、アイコン画像の表示態様が変更されたときに、プレート画像の表示態様も変更される場合がある。図45(e)に示す例では、プレート画像2902b(表示態様:リーチ)、プレート画像2903b(表示態様:チャンス)、プレート画像2904b(表示態様:熱)が合体して、1つのプレート画像2902c(表示態様:激熱)となる。
(A1)
複数種類の保留アイコンを少なくとも表示可能な画像表示手段(例えば、図3に示す装飾図柄表示装置208)
を備えた遊技台であって、
前記画像表示手段は、複数の付属画像(例えば、図35に示すアイコン付属画像)を少なくとも表示可能であり(例えば、図33に示すステップS2019参照)、
前記付属画像とは、前記保留アイコンに付属させて少なくとも表示される場合がある画像のことであり(例えば、図35参照)、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコン(例えば、図36に示す保留アイコン903)であり、
前記複数の付属画像のうちの少なくとも一つは、第一の付属画像(例えば、図36(d’)に示すプレート画像903b(表示態様:リーチ))であり、
前記画像表示手段は、前記第一の保留アイコンに前記第一の付属画像を付属させた状態で、該第一の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である(例えば、図36(d’)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A2)
(A1)に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、前記第一の保留アイコンにおける第一の位置(例えば、図36(d’)に示すプレート画像903bの表示位置)に前記第一の付属画像を付属させた状態で、該第一の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記画像表示手段は、前記第一の保留アイコンにおける第二の位置(例えば、図36(f’)に示すプレート画像903bの表示位置)に前記第一の付属画像を付属させた状態で、該第一の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(A3)
(A1)または(A2)に記載の遊技台であって、
前記複数の付属画像のうちの少なくとも一つは、第二の付属画像(例えば、図36(f’)に示すプレート画像903c(表示態様:チャンス))であり、
前記画像表示手段は、前記第一の付属画像と前記第二の付属画像を付属させた状態で、前記第一の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である(例えば、図36(f’)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A4)
(A1)乃至(A3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコン(例えば、図35に示す表示態様「赤」の球系の保留アイコン)であり、
前記複数の付属画像のうちの少なくとも一つは、第三の付属画像(例えば、図35に示す表示態様「大盤振舞」のプレート系のアイコン付属画像)であり、
前記画像表示手段は、前記第三の付属画像を付属させた状態で、前記第一の保留アイコン(例えば、図35に示す表示態様「青」の球系の保留アイコン)を表示しない表示手段であり(例えば、図35参照)、
前記画像表示手段は、前記第三の付属画像を付属させた状態で、前記第二の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段であり(例えば、図35参照)、
前記画像表示手段は、前記第一の付属画像を付属させた状態で、前記第二の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である(例えば、図35参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A5)
(A1)乃至(A4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、複数種類の変動アイコン(例えば、図36(a)に示す変動アイコン801、図37(a)に示す変動アイコン804)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の変動アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の変動アイコン(例えば、図37(a)に示す変動アイコン804)であり、
前記画像表示手段は、前記第一の変動アイコンに前記第一の付属画像を付属させた状態で、該第一の変動アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(A6)
(A1)乃至(A4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、複数種類の変動アイコンを少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の変動アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の変動アイコンであり、
前記画像表示手段は、前記第一の変動アイコンに前記第一の付属画像を付属させた状態で、該第一の変動アイコンを表示した後、該第一の付属画像が付属されていない状態で、該第一の変動アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である(例えば、図37(a)〜(c)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A7)
(A1)乃至(A6)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機(例えば、図1に示すパチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
(Aa1)
図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)と、
保留数に応じた数の保留アイコンを表示可能な保留表示手段(例えば、保留アイコン表示領域900、第二保留アイコン表示領域2900)と、
画像を表示可能な画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記保留表示手段は、前記画像表示手段によって構成された表示手段であり、
前記保留表示手段は、保留アイコン(例えば、図44(f)に示す保留アイコン2902や保留アイコン2903)に付属画像(例えば、図35に示す「リーチ」や「チャンス」等のプレート画像(アイコン付属画像))を添えて表示可能な表示手段であり(例えば、図33に示すステップS2019参照)、
前記保留表示手段に表示されている複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコン(例えば、図44(f)に示す保留アイコン2903)に添えて表示されていた付属画像(例えば、「チャンス」のアイコン付属画像(図44(e)参照))を、該複数の保留アイコンのうちの他の保留アイコン(例えば、図44(f)に示す保留アイコン2902)に添えて表示する場合があるように構成されており(例えば、図45(b)、(c)参照)、
前記保留表示手段は、複数種類の保留アイコン(例えば、図35に示す球系の「緑」や「赤」等の保留アイコン)を表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、複数種類の付属画像(例えば、図35に示す「リーチ」や「チャンス」等のアイコン付属画像)を表示可能な表示手段であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの一の種類の保留アイコンは、第一の種類の保留アイコン(例えば、「緑」の保留アイコン)であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの一の種類の保留アイコンは、第二の種類の保留アイコン(例えば、「赤」の保留アイコン)であり、
前記複数種類の付属画像のうちの一の種類の付属画像は、第一の種類の付属画像(例えば、「リーチ」のアイコン付属画像)であり、
前記複数種類の付属画像のうちの一の種類の付属画像は、第二の種類の付属画像(例えば、「チャンス」のアイコン付属画像)であり、
前記保留表示手段は、前記第一の種類の保留アイコン(例えば、「緑」の保留アイコン)に前記第一の種類の付属画像(例えば、「リーチ」のアイコン付属画像)を添えて表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、前記第一の種類の保留アイコン(例えば、「緑」の保留アイコン)に前記第二の種類の付属画像(例えば、「チャンス」のアイコン付属画像)を添えて表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、前記第二の種類の保留アイコン(例えば、「赤」の保留アイコン)に前記第一の種類の付属画像(例えば、「リーチ」のアイコン付属画像)を添えて表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、前記第二の種類の保留アイコン(例えば、「赤」の保留アイコン)に前記第二の種類の付属画像(例えば、「チャンス」のアイコン付属画像)を添えて表示可能な表示手段であり、
付属画像(例えば、「リーチ」や「チャンス」等のアイコン付属画像)が添えられていない(例えば、図35のテーブルを用いた抽選処理で「なし」が選択された場合)前記第一の種類の保留アイコン(例えば、「緑」の保留アイコン)に対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示よりも、前記第一の種類の付属画像(例えば、「リーチ」のアイコン付属画像)だけが添えられている該第一の種類の保留アイコン(例えば、「緑」の保留アイコン)に対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている(例えば、段落「0528」参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(Aa2)
Aa1に記載の遊技台であって、
前記一の保留アイコン(以下、「第一の保留アイコン」(例えば、図44(f)に示す保留アイコン2903)という。)に添えて表示されていた付属画像(例えば、「チャンス」のアイコン付属画像(図44(e)参照))を、前記他の保留アイコン(以下、「第二の保留アイコン」(例えば、図44(f)に示す保留アイコン2902)という。)に添えて表示することによって、該第一の保留アイコンには該付属画像が添えられていない状態になるように構成されている(例えば、図45(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(Aa3)
Aa2に記載の遊技台であって、
前記第一の保留アイコンに対応する保留よりも、前記第二の保留アイコンに対応する保留の方が、先に消化されるように構成されている(例えば、図45(b)、(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(Aa4)
Aa1乃至Aa3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、保留アイコン(例えば、図44(a)に示す保留アイコン2901)に付属画像を添えずに表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(Aa5)
Aa1乃至Aa4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
付属画像(例えば、「リーチ」や「チャンス」等のアイコン付属画像)が添えられていないか、前記第一の種類の付属画像(例えば、「リーチ」のアイコン付属画像)だけが添えられている前記第一の種類の保留アイコン(例えば、「緑」の保留アイコン)に対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示よりも、前記第二の種類の付属画像(例えば、「チャンス」のアイコン付属画像)だけが添えられている該第一の種類の保留アイコン(例えば、「緑」の保留アイコン)に対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている(例えば、段落「0528」参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(Aa6)
Aa1乃至Aa5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
付属画像(例えば、「リーチ」や「チャンス」等のアイコン付属画像)が添えられていない前記第一の種類の保留アイコン(例えば、「緑」の保留アイコン)に対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示よりも、付属画像(例えば、「リーチ」や「チャンス」等のアイコン付属画像)が添えられている前記第二の種類の保留アイコン(例えば、「赤」の保留アイコン)に対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている(例えば、段落「0522」、「0528」参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(Aa7)
Aa1乃至Aa6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記付属画像(例えば、「リーチ」や「チャンス」等のアイコン付属画像)とは、先読み予告信頼度を示すメッセージ表示を含む画像のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(Aa8)
Aa1乃至Aa6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記付属画像(例えば、図35に示す「オーラ[緑]」や「オーラ[赤]」等のアイコン付属画像)が添えられた前記保留アイコン(例えば、キャラ系の保留アイコン)とは、オーラをまとったキャラクタ画像(例えば、「吉宗」のキャラクタ画像)のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(Aa9)
Aa1乃至Aa8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
以上説明したように、本実施の形態による遊技台は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214等)と、始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308、特図1保留数記憶領域、特図2保留数記憶領域等)と、画像を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第一保留アイコン表示領域1900、第二保留アイコン表示領域2900等)と、前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、前記表示手段を少なくとも制御可能な第二の制御手段(例えば、第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記第二の制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の条件は、一の前記始動情報が一の前記保留として前記保留記憶手段に記憶された場合に、成立する場合がある条件であり、前記第一の制御は、前記表示手段に第一の画像(例えば、第一の保留アイコンのアイコン画像またはアイコン付属画像のうちの一方、第一の保留アイコン等)を少なくとも表示させる制御であり、前記第一の制御は、前記第一の画像の表示領域の少なくとも一部と第二の画像(例えば、第一の保留アイコンのアイコン画像またはアイコン付属画像のうちの他方、第二の保留アイコン等)の表示領域の少なくとも一部が重なるように、該第一の画像および該第二の画像の両方を前記表示手段に少なくとも表示させる制御であり、前記第一の制御は、前記表示手段に前記第一の画像および前記第二の画像のうちのいずれか一方を優先的に表示させることで、一方の画像の少なくとも一部によって他方の画像の少なくとも一部を隠させる制御である、ことを特徴とする。
この構成によれば、保留表示について多様な態様で表示をすることができ、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある(第1の効果)。
またこの構成によれば、保留を示す画像の視認性を低下させることで、保留数を誤認させ、打ち止めを抑止することができる場合がある(第2の効果)。ただし、該誤認は実際よりも少ない数に誤認させるため、遊技者に不利益を生じさせることが無い。
またこの構成によれば、他の画像により隠されている領域に何が表示されているか気にさせることで、遊技者の注目を集めることができる場合がある(第3の効果)。
またこの構成によれば、表示領域を賑やかにするために複数の画像を表示することができる場合がある(第4の効果)。
またこの構成によれば、予め優先順位を設定しておくことで、画像が重なりあった場合であっても、そのタイミングで遊技者に見せる必要のある画像をしっかり見せることができ、該画像の見落としを防ぐことができる場合がある(第5の効果)。
ここで、上述の第一の画像、第二の画像、および後述の第三の画像、第四の画像は、表示画面中の相対的に広い領域(例えばほぼ全域)に表示される背景画像を含まない。
上述の、一方の画像の少なくとも一部によって他方の画像の少なくとも一部を隠す、という状態には、以下のような複数のパターンがある。
第1のパターンは、一方の画像の一部と他方の画像の一部とが重なることによって、一方の画像の一部が他方の画像の一部を隠す状態である。この状態では、一方の画像の全部と他方の画像の他部とが視認可能となり、他方の画像の一部が視認困難(例えば視認不可能)となる。
第2のパターンは、一方の画像の一部と他方の画像の全部とが重なることによって、一方の画像の一部が他方の画像の全部を隠す状態である。この状態では、一方の画像の全部が視認可能となり、他方の画像の全部が視認困難となる。
第3のパターンは、一方の画像の全部と他方の画像の一部とが重なることによって、一方の画像の全部が他方の画像の一部を隠す状態である。この状態では、一方の画像の全部と他方の画像の他部とが視認可能となり、他方の画像の一部が視認困難となる。
第4のパターンは、一方の画像の全部と他方の画像の全部とが重なることによって、一方の画像の全部が他方の画像の全部を隠す状態である。この状態では、一方の画像の全部が視認可能となり、他方の画像の全部が視認困難となる。
また、本実施の形態による遊技台において、前記保留表示手段は、前記複数の保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記複数の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンであり、前記複数の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンであり、前記第一の画像は、前記第一の保留アイコンであり、前記第二の画像は、前記第二の保留アイコンである、ことを特徴とする。
この構成によれば、保留アイコン同士(例えば、第一の保留アイコンと、第一の保留アイコンとは別の第二の保留アイコン)を重ねることで、より保留数を誤認させやすくすることができる場合がある。
またこの構成によれば、上述の第1〜第5の効果をより顕著に生じさせることができる。
また、本実施の形態による遊技台において、前記第一の制御は、前記表示手段に前記第二の画像(例えば、第一の保留アイコンと同一の保留に対応する第二の保留アイコン)を少なくとも表示させる制御である、ことを特徴とする(例えば、図40(e))。
この構成によれば、1の保留に対応する保留アイコンを複数表示しつつ、該複数の保留アイコンを重ねて表示することで、少なくとも一方の保留アイコンの表示が妨げられることが無いため、保留数を誤認させるような表示をしつつも保留数を正しく判断することができる場合がある。
またこの構成によれば、保留表示に表示される保留アイコンの数を増やすことで、より保留数を誤認させることができる場合がある。
またこの構成によれば、保留数の誤認を防ぐために1の保留に対する保留アイコンを複数表示しているにも関わらず、該複数の保留アイコン同士を重ねることで、一方の保留アイコンの視認性を低下させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記保留表示手段は、複数の保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記複数の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコン(例えば、図40(e)の第一保留アイコン1901)であり、前記複数の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコン(例えば、図40(e)の第二保留アイコン2901)であり、前記複数の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第三の保留アイコン(例えば、図40(e)の第一保留アイコン1902等)であり、前記第一の画像は、前記第一の保留アイコンであり、前記第二の画像は、前記第二の保留アイコンであり、前記第二の制御手段は、前記保留記憶手段に第一の始動情報が記憶されている場合に、前記保留表示手段に前記第一の保留アイコンおよび前記第二の保留アイコンの両方を表示させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の制御手段は、前記保留記憶手段に第二の始動情報が記憶されている場合に、前記保留表示手段に前記第三の保留アイコンを表示させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の条件は、前記保留記憶手段に前記第一の始動情報および前記第二の始動情報の両方が記憶されている場合に、成立する場合がある条件であり、前記第二の制御は、前記第一の保留アイコンの表示領域の少なくとも一部と前記第二の保留アイコンの表示領域の少なくとも一部とが重なるように、該第一の保留アイコンおよび第二の保留アイコンの両方を前記保留表示手段に少なくとも表示させる制御であり、前記第二の制御は、前記表示手段に前記第一の保留アイコンおよび第二の保留アイコンのうちのいずれか一方を優先的に表示させることで、一方によって、他方の少なくとも一部を隠す制御であり、前記第二の制御は、前記第三の保留アイコンの表示領域の少なくとも一部と他の保留アイコンの表示領域の少なくとも一部とが重ならないように、該第三の保留アイコンを前記表示手段に少なくとも表示させる制御である、ことを特徴とする。
この構成によれば、一方の保留アイコンにおいて画像の重なりが行われ、他方の保留アイコンにおいては画像の重なりが行われないため、比較により画像の重なりが行われていることに気付かせやすく、遊技者を注目させやすくすることができる場合がある。
またこの構成によれば、複数の画像が、1の作動保留球に基づいて表示されていることを遊技者に気付かせ易い場合がある。(1の作動保留球に基づいて、複数の画像を表示した場合、該複数の画像を離して表示していると1の作動保留球に基づいて表示されていることに気付かず、保留数を誤認させてしまう恐れがあった。)
ここで、第一の保留アイコン、第二の保留アイコン、第三の保留アイコンは同一の表示態様であってもよいし、互いに異なる表示態様であってもよい。
また、本実施の形態による遊技台において、前記第二の制御手段は、第三の条件の成立があった場合には、第三の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第三の制御は、前記第一の画像の表示領域の少なくとも一部と前記第二の画像の表示領域の少なくとも一部が重ならないように、該第一の画像および該第二の画像の両方を前記保留表示手段に少なくとも表示させる制御である(例えば、第一および第二の画像は、あるタイミングでは重複するが、別のタイミングでは重複しない)、ことを特徴とする。
この構成によれば、あるタイミングで重なり合う画像であっても別のタイミングでは重ならないように設計することで、重なりあったタイミングでのみ遊技者を注目させることができる場合がある。(特定のタイミングにおける保留を強調させることができる場合がある。)
また、本実施の形態による遊技台において、前記第一の条件または前記第二の条件のうちの少なくとも一方は、予告条件の成立(例えば、アイコン付属画像抽選処理で所定のアイコン付属画像の表示が決定されたこと等)があった場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする。
この構成によれば、予告報知が実行されたことが遊技者に伝わりやすく、見落としの頻度を減らすことができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、遊技者による識別が可能な複数種類の演出モード(例えば、吉宗ステージ、爺ステージ、姫ステージ)を少なくとも切替可能な演出モード切替手段を備え、前記第一の条件または前記第二の条件のうちの少なくとも一方は、前記演出モードが第一の演出モードから第二の演出モードに変化する場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする。
この構成によれば、演出モードが切り替わったことを遊技者に報知することができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記第二の制御手段は、第四の条件の成立があった場合に、第四の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第四の制御は、前記第一の画像の表示領域の少なくとも一部と前記第二の画像の表示領域の少なくとも一部が重なるように、該第一の画像および該第二の画像の両方を前記表示手段に少なくとも表示させる制御であり、前記第四の制御は、前記第一の画像の表示領域の少なくとも一部と第三の画像の表示領域の少なくとも一部とが重なるように、該第一の画像および該第三の画像の両方を前記保留表示手段に少なくとも表示させる制御であり、前記第四の制御は、前記表示手段に前記第一の画像を前記第二の画像よりも優先的に表示させることで、前記第一の画像によって、前記第二の画像の少なくとも一部を隠させる制御であり、前記第四の制御は、前記表示手段に前記第一の画像を前記第三の画像よりも優先的に表示させることで、前記第一の画像によって、前記第三の画像の少なくとも一部を隠させる制御である、ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の画像のそれぞれ少なくとも一部を一の画像によって遮蔽することができるため、保留数をより誤認させることができる場合がある。
またこの構成によれば、複数の画像を遮蔽する画像をより目立たせることができる場合がある。
従来、デフォルトの保留アイコンにプレートを重ねることによって先読み予告を行う遊技台がある。しかしながら、表示の開始から終了までの間に保留アイコンとプレートが離れて表示されることが無く、また、表示開始時点における組み合わせが変わることはあるものの、一度表示が開始された後の組み合わせが変更されることが無い点で本発明と相違する。(従来技術においては、図44および図45に記載した実施例2−7のように、第一の保留アイコンに重ねて表示されたプレートが移動し、第二の保留アイコンに重なるような場合がない。)また、1の保留に対応して表示される保留アイコンを複数表示する構成を有さないため、保留数の誤認を誘発しつつも、正しい保留数の表示自体は確実に行う構成を従来技術は有していない点で本発明と相違する。
本実施の形態において、隠す画像と隠される画像の組合せが変化する場合がある。隠す画像が1つで、隠される画像が複数あってもよい。例えば図42(c)では、1つの画像(第二保留アイコン2928)によって複数の画像(第一保留アイコン1906、1907)が隠される。また、隠す画像が複数で、隠される画像が1つであってもよい。例えば図38(b)では、複数の画像(保留アイコン901〜904)によって1つの画像(台座画像909)が隠される。また、互いに重ならない画像の組合せがあってもよい。例えば、球系のアイコン画像とエフェクト系のアイコン付属画像は重なることがないし、キャラ系のアイコン画像とプレート系のアイコン付属画像は重なることがない(図35)。
この構成によれば、隠す画像と隠される画像の組合せを異ならせることで、より多様に保留に関する画像を表示することができる場合がある。また、一部が隠されることで遊技者の誤認を招いてしまうような画像(停止表示中の図柄等)については画像が重ならないようにすることで、該誤認を防ぐことができる場合がある。また、一方の画像(隠す画像または隠される画像)については共通とすることで、異なる組合せが表示された際の驚きを大きなものとすることができる場合がある。
また、本実施の形態において、可動役物の動作により、画像の少なくとも一部が視認困難になる場合があるようにしてもよい。
この構成によれば、表示手段の手前に突出可能な可動物を備えた場合、表示手段と可動物との間には必ず隙間が生じるため、遊技者の視点によって、ズレが生じる。このズレによって可動物の背面に表示された保留アイコンを覗き込むといった新たな表示を行うことで、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。また、表示手段と可動物との距離を離すことで、演出を正しく視認できる位置を限定することができ、遊技者にのみ楽しめる演出を提供することができる場合がある。
保留アイコンと重なる画像については、予め重なるように制御が行われていてもよいし、保留アイコンの表示制御とは別に制御され、たまたま保留アイコンと重なる場合であってもよい。
図38に示すような複数の保留アイコンと重なる場合のある画像(本例では台座画像909)については、先読み予告の実行可否に基づいて表示態様を変更しなくてもよい。
図39に示すように、1の保留に対応して表示される保留アイコンが複数の画像の組合せからなり、更にタイミングによって該画像の組合せが変わる場合に、いずれか一方の画像の表示態様が先読み予告となる場合には、先読み予告の対象となる変動を絞り込みつつも、特定の1の変動には絞らせないことで期待感を煽ることができる場合がある。
1の保留に対応して複数の保留アイコンを表示し、該複数の保留アイコンを重ねて表示する場合には、対応する保留が同一の保留アイコン同士を重ねる必要はなく、図40(c)、(c)に示すように、別の保留に対応する保留アイコン同士(例えば、1番目の保留に対応する第一保留アイコン1901、4番目の保留に対応する第二保留アイコン2904)を重ねてもよい。ただし、図40(e)に示すように、対応する保留が同一の保留アイコン同士(例えば、1番目の保留に対応する第一保留アイコン1901、1番目の保留に対応する第二保留アイコン2901)を重ねてもよい。また、先読み予告の実行可否に応じて表示優先度が定められていてもよいし、先読み予告の実行可否に関わらず表示優先度が定められていてもよい。
図41および図42に示すように、演出ステージに応じて、保留アイコンの表示態様が変更する場合に、全てのステージで1の保留に対応する保留アイコンを複数表示する必要はない。
遊技状態の変化に応じて、1の保留に対応して複数の保留アイコンを表示する場合と表示しない場合とを切り替えてもよい。
図43に示すような液晶手前に突出可能な可動物は、位置を移動可能に備えられることで、第一の位置に表示された保留と第二の位置に表示された保留を択一的に隠すことができるようなものであってもよい。また、可動物を複数備えた場合に、一の保留を複数の可動物が択一的に隠すことができるようなものであっても良い。
なお、以上説明した各実施の形態および各種実施例は、相互に組み合わせて実施可能である。
本発明は、遊技台としてパチンコ機を例に挙げたが、これに限るものではなく、スロットマシン、アレンジボール遊技機、雀球遊技機、スマートボール、所定数の遊技球を循環して使用する封入式遊技機等に適用してもよい。
上記実施の形態による遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記1−1)
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
複数種類の保留アイコンを、少なくとも表示可能な保留表示手段と、
前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な第一の制御手段と、
前記保留表示手段を少なくとも制御可能な第二の制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記保留表示手段は、保留増加条件の成立があった場合に、前記保留アイコンを少なくとも増加表示可能なものであり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンであり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンであり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第三の保留アイコンであり、
前記第二の制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の制御は、前記保留表示手段に前記先読み予告として前記第三の保留アイコンを表示させる制御であり、
前記第二の制御は、前記保留表示手段に前記第一の保留アイコンの代わりに前記第二の保留アイコンを表示させる制御であり、
前記第二の条件は、前記保留表示手段に前記第一の保留アイコンが表示されている場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第一の条件の成立があった場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−2)
付記1−1に記載の遊技台において、
先読み予告を少なくとも実行可能な予告報知手段を備え、
前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段にコマンド情報を少なくとも送信可能なものであり、
前記第二の制御手段は、前記コマンド情報を用いた先読み予告実行判定の結果が特定の結果であった場合に、前記予告報知手段に先読み予告を報知させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の制御手段は、第三の条件の成立があった場合に、第三の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の条件は、前記保留表示手段に複数の前記第一の保留アイコン(以下、「複数の第一の保留アイコン」という)が表示され、且つ前記第二の条件の成立があった場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第三の制御は、前記保留表示手段に前記複数の第一の保留アイコンのうちの少なくとも1つに代わって前記第二の保留アイコンを少なくとも表示させる制御であり、
前記第三の制御は、前記保留表示手段に前記複数の第一の保留アイコンのうちの少なくとも1つに代わって第四の保留アイコンを少なくとも表示させる制御であり、
前記第四の保留アイコンの表示態様は、前記第二の保留アイコンの表示態様とは異なる表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−3)
付記1−1または1−2に記載の遊技台において、
前記第二の保留アイコンの表示態様は、前記第一の保留アイコンの表示態様と同じ表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−4)
付記1−1乃至1−3のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記第二の制御手段は、第四の条件の成立があった場合に、第四の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第四の条件は、前記保留表示手段に前記複数の第一の保留アイコンが表示され、且つ前記第二の条件の成立があった場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第四の制御は、前記保留表示手段に前記複数の第一の保留アイコンのうちの一の保留アイコンに代わって前記第二の保留アイコンを表示させる制御であり、
前記第四の制御は、前記保留表示手段に前記複数の第一の保留アイコンのうちの一の保留アイコンに代わって前記第四の保留アイコンを表示させる制御であり、
前記第三の保留アイコンの表示態様は、前記第二の保留アイコンの表示態様とは異なる表示態様であり、
前記第三の保留アイコンの表示態様は、前記第四の保留アイコンの表示態様とは異なる表示態様であり、
前記第二の保留アイコンの表示態様は、前記第四の保留アイコンの表示態様と類似した表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−5)
付記1−2乃至1−4のいずれか一項に記載の遊技台において、
複数の前記図柄表示手段(以下、「複数の図柄表示手段」という)と、
複数の前記保留表示手段(以下、「複数の保留表示手段」という)を備え、
前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一つは、第一の図柄表示手段であり、
前記複数の図柄表示手段のうちの少なくとも一つは、第二の図柄表示手段であり、
前記複数の保留表示手段のうちの少なくとも一つは、第一の保留表示手段であり、
前記複数の保留表示手段のうちの少なくとも一つは、第二の保留表示手段であり、
前記第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の保留表示手段は、前記第一の図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を、前記保留アイコンによって示す表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の保留表示手段は、前記第二の図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を、前記保留アイコンによって示す表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の制御手段は、前記先読み予告として前記第一の保留表示手段に前記第三の保留アイコンを表示させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の制御手段は、第五の条件の成立があった場合に第五の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第五の条件は、前記第一の保留表示手段に前記第一の保留アイコンが表示され、且つ前記第一の保留表示手段に前記第三の保留アイコンが表示される場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第五の制御は、前記第一の保留表示手段に表示された前記第一の保留アイコンに代わって前記第一の保留表示手段に前記第二の保留アイコンを少なくとも表示させる制御であり、
前記第二の制御手段は、前記第一の保留表示手段に前記第三の保留アイコンが表示される場合であっても、前記第二の保留表示手段に表示されている前記保留アイコンを変更しない制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−6)
付記1−5に記載の遊技台において、
前記保留表示手段は、前記第一の図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数および/または前記第二の図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を複数箇所で表示可能なものであり、
前記第二の制御手段は、前記第一の条件の成立があった場合には、前記複数箇所の一方では前記第三の保留アイコンを少なくとも表示させる制御を実行可能なものであり、
前記第二の制御手段は、前記第一の条件の成立があった場合には、前記複数箇所の他方では前記第三の保留アイコンを表示させずに前記第一の保留アイコンを少なくとも表示させる制御を実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
上記実施の形態による遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記2−1)
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段と、
画像を少なくとも表示可能な表示手段と、
前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な第一の制御手段と、
前記表示手段を少なくとも制御可能な第二の制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の条件は、一の前記始動情報が一の前記保留として前記保留記憶手段に記憶された場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第一の制御は、前記表示手段に第一の画像を少なくとも表示させる制御であり、
前記第一の制御は、前記第一の画像の表示領域の少なくとも一部と第二の画像の表示領域の少なくとも一部が重なるように、該第一の画像および該第二の画像の両方を前記表示手段に少なくとも表示させる制御であり、
前記第一の制御は、前記表示手段に前記第一の画像および前記第二の画像のうちのいずれか一方を優先的に表示させることで、一方の画像の少なくとも一部によって他方の画像の少なくとも一部を隠させる制御である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−2)
付記1に記載の遊技台において、
前記保留表示手段は、前記複数の保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記複数の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンであり、
前記複数の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンであり、
前記第一の画像は、前記第一の保留アイコンであり、
前記第二の画像は、前記第二の保留アイコンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−3)
付記2−2に記載の遊技台において、
前記第一の制御は、前記表示手段に前記第二の画像を少なくとも表示させる制御である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−4)
付記2−1乃至2−3のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記保留表示手段は、複数の保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記複数の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンであり、
前記複数の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンであり、
前記複数の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第三の保留アイコンであり、
前記第一の画像は、前記第一の保留アイコンであり、
前記第二の画像は、前記第二の保留アイコンであり、
前記第二の制御手段は、前記保留記憶手段に第一の始動情報が記憶されている場合に、前記保留表示手段に前記第一の保留アイコンおよび前記第二の保留アイコンの両方を表示させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の制御手段は、前記保留記憶手段に第二の始動情報が記憶されている場合に、前記保留表示手段に前記第三の保留アイコンを表示させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の条件は、前記保留記憶手段に前記第一の始動情報および前記第二の始動情報の両方が記憶されている場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の制御は、前記第一の保留アイコンの表示領域の少なくとも一部と前記第二の保留アイコンの表示領域の少なくとも一部とが重なるように、該第一の保留アイコンおよび第二の保留アイコンの両方を前記保留表示手段に少なくとも表示させる制御であり、
前記第二の制御は、前記表示手段に前記第一の保留アイコンおよび第二の保留アイコンのうちのいずれか一方を優先的に表示させることで、一方によって、他方の少なくとも一部を隠す制御であり、
前記第二の制御は、前記第三の保留アイコンの表示領域の少なくとも一部と他の保留アイコンの表示領域の少なくとも一部とが重ならないように、該第三の保留アイコンを前記表示手段に少なくとも表示させる制御である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−5)
付記2−1乃至2−4のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記第二の制御手段は、第三の条件の成立があった場合には、第三の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の制御は、前記第一の画像の表示領域の少なくとも一部と前記第二の画像の表示領域の少なくとも一部が重ならないように、該第一の画像および該第二の画像の両方を前記保留表示手段に少なくとも表示させる制御である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−6)
付記2−1乃至2−5のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記第一の条件または前記第二の条件のうちの少なくとも一方は、予告条件の成立があった場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−7)
付記2−1乃至2−6のいずれか一項に記載の遊技台において、
遊技者による識別が可能な複数種類の演出モードを少なくとも切替可能な演出モード切替手段を備え、
前記第一の条件または前記第二の条件のうちの少なくとも一方は、前記演出モードが第一の演出モードから第二の演出モードに変化する場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−8)
付記2−1乃至2−7のいずれか一項に記載の遊技台において、
前記第二の制御手段は、第四の条件の成立があった場合に、第四の制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第四の制御は、前記第一の画像の表示領域の少なくとも一部と前記第二の画像の表示領域の少なくとも一部が重なるように、該第一の画像および該第二の画像の両方を前記表示手段に少なくとも表示させる制御であり、
前記第四の制御は、前記第一の画像の表示領域の少なくとも一部と第三の画像の表示領域の少なくとも一部とが重なるように、該第一の画像および該第三の画像の両方を前記保留表示手段に少なくとも表示させる制御であり、
前記第四の制御は、前記表示手段に前記第一の画像を前記第二の画像よりも優先的に表示させることで、前記第一の画像によって、前記第二の画像の少なくとも一部を隠させる制御であり、
前記第四の制御は、前記表示手段に前記第一の画像を前記第三の画像よりも優先的に表示させることで、前記第一の画像によって、前記第三の画像の少なくとも一部を隠させる制御である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−1)
図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の図柄表示手段と、
複数種類の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段と、
前記第一の図柄表示手段を少なくとも制御可能な第一の制御手段と、
前記表示手段を少なくとも制御可能な第二の制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンであり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンであり、
前記表示手段は、保留数に応じた数の保留アイコンを少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、第一の制御を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の条件は、一以上の前記保留アイコンが表示されている場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第一の制御は、前記表示手段に第一の画像を少なくとも表示させる制御であり、
前記第一の制御は、前記第一の画像の表示領域の少なくとも一部と第二の画像の表示領域の少なくとも一部が重なるように、該第一の画像および該第二の画像の両方の画像を前記表示手段に少なくとも表示させる制御であり、
前記第一の制御は、前記表示手段に前記第一の画像を前記第二の画像よりも優先的に表示させることが可能な制御であり、
前記第一の画像は、前記保留アイコンであり、
前記第二の画像は、前記保留アイコンが表示される位置を示す画像であり、
前記第二の保留アイコンは、前記第一の保留アイコンと態様が異なるアイコンであり、
前記第二の保留アイコンは、先読み予告として表示されるアイコンであり、
前記表示手段は、前記第二の画像を第一の態様により表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の画像を第二の態様により表示可能な手段であり、
前記第二の態様で表示されている前記第二の画像は、先読み予告として表示される画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−2)
付記3−1に記載の遊技台であって、 図柄変動表示を少なくとも実行可能な第二の図柄表示手段を備え、
前記第二の制御手段は、前記第二の図柄表示手段を制御可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−3)
付記3−2に記載の遊技台であって、
前記第二の画像は、前記保留数の変化に応じて形状が変化しない画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−4)
付記3−2または3−3に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第二の保留アイコンを表示中に、前記第二の態様で前記第二の画像を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−5)
付記3−2乃至3−4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像は、前記保留アイコンの下方に表示される画像であり、
前記表示手段は、前記第二の画像における前記第二の保留アイコンの少なくとも真下の位置を前記第二の態様で表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−6)
付記3−2乃至3−5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、第二の制御を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の制御とは、前記第二の画像を少なくとも消去する制御のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−7)
付記3−2乃至3−6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、保留表示領域に前記複数種類の保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記保留数がゼロであることを報知する場合に、前記保留表示領域に前記保留アイコンを表示しない手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−8)
付記3−2乃至3−7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段にコマンドを少なくとも送信可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−9)
付記3−8に記載の遊技台であって、
前記先読み予告は、前記第二の制御手段によって実行するかどうかが決定される予告である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−10)
付記3−8または3−9に記載の遊技台であって、
前記第二の制御手段は、複数の制御回路基板を含んで構成される手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−11)
付記3−10に記載の遊技台であって、
前記第一の制御手段は、第一の制御回路基板を含んで構成され、
前記複数の制御回路基板のうちの少なくとも一つは、第二の制御回路基板であり、
前記複数の制御回路基板のうちの少なくとも一つは、第三の制御回路基板であり、
前記第一の制御回路基板は、前記第二の制御回路基板とは別の基板であり、
前記第一の制御回路基板は、前記第三の制御回路基板とは別の基板であり、
前記第二の制御回路基板は、前記第三の制御回路基板とは別の基板であり、
前記第一の制御回路基板は、前記第二の制御回路基板に前記コマンドを少なくとも送信可能であり、
前記表示手段は、前記第三の制御回路基板と少なくとも接続された手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−12)
付記3−2乃至3−11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な第三の図柄表示手段を備え、
前記第一の制御手段は、前記第三の図柄表示手段を制御可能な手段であり、
前記第二の図柄表示手段は、前記第一の図柄表示手段による図柄変動開始に応じて、図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の図柄表示手段は、前記第三の図柄表示手段による図柄変動開始に応じて、図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−13)
付記3−12に記載の遊技台であって、
前記第一の図柄表示手段における図柄変動表示の作動が保留されている数(以下、「第一の保留数」という。)を表示可能な第一の保留表示手段を備え、
前記第一の保留表示手段は、前記表示手段とは別に設けられている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−14)
付記3−13に記載の遊技台であって、
前記第三の図柄表示手段における図柄変動表示の作動が保留されている数(以下、「第二の保留数」という。)を表示可能な第二の保留表示手段を備え、
前記第二の保留表示手段は、前記表示手段とは別体で構成された手段であり、
前記第二の保留表示手段は、前記第一の保留表示手段とは別に設けられている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−15)
付記3−13または3−14に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の保留数と同じ数を前記保留数として表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−16)
付記3−14に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第二の保留数と同じ数を前記保留数として表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a1)
複数種類の保留アイコンを少なくとも表示可能な画像表示手段
を備えた遊技台であって、
前記画像表示手段は、複数の付属画像を少なくとも表示可能であり、
前記付属画像とは、前記保留アイコンに付属させて少なくとも表示される場合がある画像のことであり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンであり、
前記複数の付属画像のうちの少なくとも一つは、第一の付属画像であり、
前記画像表示手段は、前記第一の保留アイコンに前記第一の付属画像を付属させた状態で、該第一の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a2)
付記a1に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、前記第一の保留アイコンにおける第一の位置に前記第一の付属画像を付属させた状態で、該第一の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記画像表示手段は、前記第一の保留アイコンにおける第二の位置に前記第一の付属画像を付属させた状態で、該第一の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記a3)
付記a1またはa2に記載の遊技台であって、
前記複数の付属画像のうちの少なくとも一つは、第二の付属画像であり、
前記画像表示手段は、前記第一の付属画像と前記第二の付属画像を付属させた状態で、前記第一の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a4)
付記a1乃至a3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンであり、
前記複数の付属画像のうちの少なくとも一つは、第三の付属画像であり、
前記画像表示手段は、前記第三の付属画像を付属させた状態で、前記第一の保留アイコンを表示しない表示手段であり、
前記画像表示手段は、前記第三の付属画像を付属させた状態で、前記第二の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段であり、
前記画像表示手段は、前記第一の付属画像を付属させた状態で、前記第二の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a5)
付記a1乃至a4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、複数種類の変動アイコンを少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の変動アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の変動アイコンであり、
前記画像表示手段は、前記第一の変動アイコンに前記第一の付属画像を付属させた状態で、該第一の変動アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a6)
付記a1乃至a4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、複数種類の変動アイコンを少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の変動アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の変動アイコンであり、
前記画像表示手段は、前記第一の変動アイコンに前記第一の付属画像を付属させた状態で、該第一の変動アイコンを表示した後、該第一の付属画像が付属されていない状態で、該第一の変動アイコンを少なくとも表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a7)
付記a1乃至a6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b1)
図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段と、
保留数に応じた数の保留アイコンを表示可能な保留表示手段と、
画像を表示可能な画像表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記保留表示手段は、前記画像表示手段によって構成された表示手段であり、
前記保留表示手段は、保留アイコンに付属画像を添えて表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段に表示されている複数の保留アイコンのうちの一の保留アイコンに添えて表示されていた付属画像を、該複数の保留アイコンのうちの他の保留アイコンに添えて表示する場合があるように構成されており、
前記保留表示手段は、複数種類の保留アイコンを表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、複数種類の付属画像を表示可能な表示手段であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの一の種類の保留アイコンは、第一の種類の保留アイコンであり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの一の種類の保留アイコンは、第二の種類の保留アイコンであり、
前記複数種類の付属画像のうちの一の種類の付属画像は、第一の種類の付属画像であり、
前記複数種類の付属画像のうちの一の種類の付属画像は、第二の種類の付属画像であり、
前記保留表示手段は、前記第一の種類の保留アイコンに前記第一の種類の付属画像を添えて表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、前記第一の種類の保留アイコンに前記第二の種類の付属画像を添えて表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、前記第二の種類の保留アイコンに前記第一の種類の付属画像を添えて表示可能な表示手段であり、
前記保留表示手段は、前記第二の種類の保留アイコンに前記第二の種類の付属画像を添えて表示可能な表示手段であり、
付属画像が添えられていない前記第一の種類の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示よりも、前記第一の種類の付属画像だけが添えられている該第一の種類の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b2)
付記b1に記載の遊技台であって、
前記一の保留アイコン(以下、「第一の保留アイコン」という。)に添えて表示されていた付属画像を、前記他の保留アイコン(以下、「第二の保留アイコン」という。)に添えて表示することによって、該第一の保留アイコンには該付属画像が添えられていない状態になるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b3)
付記b2に記載の遊技台であって、
前記第一の保留アイコンに対応する保留よりも、前記第二の保留アイコンに対応する保留の方が、先に消化されるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b4)
付記b1乃至b3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、保留アイコンに付属画像を添えずに表示可能な表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b5)
付記b1乃至b4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
付属画像が添えられていないか、前記第一の種類の付属画像だけが添えられている前記第一の種類の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示よりも、前記第二の種類の付属画像だけが添えられている該第一の種類の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b6)
付記b1乃至b5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
付属画像が添えられていない前記第一の種類の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示よりも、付属画像が添えられている前記第二の種類の保留アイコンに対応する保留が消化されて開始される図柄変動表示の方が、大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b7)
付記b1乃至b6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記付属画像とは、先読み予告信頼度を示すメッセージ表示を含む画像のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b8)
付記b1乃至b6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記付属画像が添えられた前記保留アイコンとは、オーラをまとったキャラクタ画像のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b9)
付記b1乃至b8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、パチンコ機である、
ことを特徴とする遊技台。