以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図1では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図4参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普通図柄始動口228、普通図柄始動口229、第1特別図柄始動口230、第2特別図柄始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、普通図柄始動口228、第1特別図柄始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228、229と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228と普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側経路上に普図始動口228を1つ配設し、右側経路上に普図始動口229を1つ配設している。普図始動口228や普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228や普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228、229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出可動体224の右側上方に、第4図柄を表示するための第4図柄表示装置248を配設している。第4図柄表示装置248は、2つの正方形状のランプを備えている。この2つのランプは、縦に並んで配置されている。この2つのランプの光源には、例えばLEDが用いられている。上側のランプが特図1に対応し、下側のランプが特図2に対応している。なお、第4図柄表示装置248は、特図1および特図2の双方に対応する共通のランプを1つのみ備えていてもよい。また、第4図柄は、装飾図柄表示装置208で表示されてもよい。また、本例のように、演出装置206(センター役物)内に第4図柄表示装置が設けられていてもよい。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図4では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」は7R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定およびラウンド数の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技の終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後、7R特別大当り遊技終了後および7R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および7R特別大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、7R大当り図柄である「特図C」は、大当り遊技の終了後に特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図A」、「特図B」および「特図C」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図D」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄である。すなわち、15Rである「特図A」および7Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄である。後述するように、特図低確率普図低確率状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間100ms×2R)終了後に特図高確率普図低確率状態(いわゆる潜伏確変状態)に移行し、特図低確率普図低確率状態以外の状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間29000ms×2R)終了後に特図高確率普図高確率状態に移行する(図11(a)、(b)参照)。すなわち「特図E」は、停止表示されたときの遊技状態(本例では、特図低確率普図低確率状態であるか否か)によって大当り遊技中の動作およびその後に移行する遊技状態が異なる図柄である。
「特図F」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は15R特別大当り図柄であり、「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図c」は7R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図(このうち5種類が大当り)が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図(このうち3種類が大当り)が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率、および大当りのうち確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない突然確変や潜伏確変が含まれているのに対し、特図2の大当りには突然確変や潜伏確変が含まれていないため、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の7R特別大当り、「特図C」の7R大当り、「特図a」の15R特別大当り、「特図b」の7R特別大当り、「特図c」の7R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図F」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図D」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図G」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」および「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228や普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「特図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板182に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタの初期値を生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228、229での通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図乱数値生成用の乱数カウンタ、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228、229に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228、229および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
また、特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)または特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を新たに取得した場合には、当該始動情報を用いて特図先読み処理を実行する。特図先読み処理の詳細については後述する。
普図始動口228や普図始動口229へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた普図乱数値生成用乱数カウンタから普図乱数値を取得して普図乱数値記憶領域に取得順に格納する。普図乱数値記憶領域内の普図当選乱数値および普図乱数値の組は、普図保留数記憶領域に記憶された普図保留数と同数分だけ格納される。普図乱数値記憶領域内では、普図保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、普図保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが書き込まれる。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図Aまたは普図B)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図C)いずれか一の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、普図乱数値記憶領域内の最先の普図当選乱数値および普図乱数値の組を用いて実行される。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から普図始動情報(普図当選乱数値および普図乱数値の組)を取得し、取得した普図始動情報内の普図当選乱数値およびRAM308内の普図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図9(a)、(b)参照)を用いて当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した普図始動情報内の普図乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された普図決定用テーブル(図9(c)に示す当り時動作テーブル参照)を用いて普図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、取得した普図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて普図の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行い、変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域から最先の普図始動情報を取り出した後、当該最先の普図始動情報を普図乱数値記憶領域から消去するとともに、普図保留数記憶領域の普図保留数を1減算する。このとき、普図乱数値記憶領域から取り出した普図始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している普図始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
主制御部300は、当否判定結果が当り(当選)の場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、7R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオンの場合には図5(b)に示す特図a、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は15ラウンドまたは7ラウンド、特図1の場合は15ラウンド、7ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図5(a)に示す特図A、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図B、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図C、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図D、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図E、小当りフラグがオンの場合には特図F、はずれフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Gのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図10(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(図11(a)、図12(a)に示す図柄振分けテーブル参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の領域で複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。また、本実施形態ではコマンド種別として、普図に関する図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンドも含まれている。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを示す情報を含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを示す情報を含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、コマンド種別が普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグなどの値、普図関連抽選処理で決定した停止図柄や変動時間に関する情報を含み、普図の図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグの値などを示す情報を含むようにしている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234、235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8(a)は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図8(b)〜(e)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かをステップS309で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを該第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図8(b)〜(e)は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図8(b)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図8(b)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図8(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図F」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図8(c)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図8(c)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図8(c)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図8(c)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図8(d)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図8(d)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
図8(e)に示すように、特図1用先読み結果記憶部の各記憶領域のそれぞれには、停止図柄情報ではなく、特図1変動遊技の変動時間を示す「タイマ番号」が先読み結果として記憶されていてもよい。図8(e)に示す例において、記憶領域「保留1」にはタイマ番号情報として「タイマ3」が記憶され、記憶領域「保留2」にはタイマ番号情報として「タイマ5」が記憶され、記憶領域「保留3」と「保留4」には、タイマ番号情報が記憶されていない。なお、図8(e)では、タイマ番号情報が記憶されていない状態を「なし」と表記している。また、特図1用先読み結果記憶部の各記憶領域にタイマ番号情報が記憶される場合には、タイマ番号を当否結果と対応するように設定してもよい。
以上の説明では、停止図柄やタイマ番号を事前判定し、停止図柄情報やタイマ番号情報を先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図9〜図12に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。
図9(a)、(b)は、普図関連抽選処理(ステップS223)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図9(a)、(b)に示す当否判定用テーブルは、「普図確率」、「乱数範囲」、「当否結果」の各項目で構成されている。「普図確率」の項目は、当否判定時の普図確率(普図低確率または普図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した普図当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の普図当選乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図9(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が低確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図9(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は1/100(つまり、1%)となり、はずれの確率は99/100となる。
図9(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が高確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図9(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は約100/100(つまり、100%)となり、はずれの確率は0%となる。この当否判定用テーブルを図9(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、当りの確率は100倍である。このように普図高確率状態(時短作動時)においては、当りのみが選択されるように設計してもよい。また、時短作動時にはずれの確率が0%より高くなるようにしてもよいが、時短作動時は、時短未作動時(普図低確率状態)よりも当りが選択される確率は高くする。
図9(c)は、普図用の図柄振分けおよび当り時動作のテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、普図関連抽選処理(ステップS223)において停止図柄を決定する際に普図乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図9(c)に示すように、普図変動遊技の当否判定結果が当りである場合における各当り図柄の振分け率は、普図Aが50%であり、普図Bも50%である。普図A、Bは、普図変動遊技後に電チュー開放動作が実行される図柄である。なお、当否判定結果がはずれの場合に選択されるはずれ図柄は普図Cの一つだけなので、はずれの場合は普図Cが100%の確率で選択される。普図Cが選択された場合には普図変動遊技後に電チュー開放動作は実行されない。
図9(c)に示すように、普図Aが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に100msの間だけ開放し、次いで5000〜10000msの間だけ閉鎖し、次に5400msの間だけ開放する。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放する。
また、図9(c)に示すように、普図Bが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは1回だけ100msの間だけ開放する。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に2400msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、次いで1450msの間だけ開放し、再び2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1450msの間だけ開放する。
図10(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図10(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図10(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)となり、小当りの確率は約1/399(=165/65536)となる。
図10(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)となり、小当りの確率は約1/399となる。この当否判定用テーブルを図10(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図10(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299となり、小当りの確率は0となる。
図10(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30となり、小当りの確率は0となる。この当否判定用テーブルを図10(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図11(a)は、特図1用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において停止図柄を決定する際に特図1乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図11(a)に示すように、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が30%であり、特図B(7R特別大当り)が25%であり、特図C(7R大当り)が25%であり、特図D(突然確変大当り)が10%であり、特図E(潜伏確変大当り)が10%である。特図Cを除く特図A、B、D、Eは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、B、D、E)の割合、すなわち確変確率は75%である。
特図A、B、Dは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図Cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図Eは、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態または普図高確率状態であるときに限り、大当り遊技終了後に時短が作動する図柄である。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された場合には、大当り遊技終了後に時短が作動しない。例えば、特図低確率普図低確率状態から特図Eが大当り図柄として複数回連続して停止表示された場合には、1回目の停止表示後には時短が作動しない(特図高確率普図低確率状態となる)が、2回目以降の停止表示後には時短が作動する(特図高確率普図高確率状態となる)。特図1変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、特図低確率普図低確率状態で90%、それ以外の遊技状態で100%である。
本例では、特図1変動遊技における小当り図柄およびはずれ図柄はそれぞれ1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Fが選択され、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Gが選択される。ただし、小当り図柄やはずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図1乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図11(b)は、特図1の各図柄における大当り時動作の例を示している。図11(b)に示すように、特図Aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われる。同様に、特図Bまたは特図Cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われ、特図Dが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで2R行われる。
特図Eについては、図柄停止表示時の遊技状態によって大当り遊技の動作が異なる。特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり100msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が短いため遊技球の入球が困難である。一方、特図低確率普図低確率状態以外の遊技状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、1Rあたり29000msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が比較的長いため遊技球の入球が容易である。
特図Fが停止表示された後の小当り遊技では、1回の開放契機において、100msのアタッカ開放が2回行われる。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技と、特図Fが停止表示された後の小当り遊技とでは、アタッカが同じように動作する。
図12(a)は、特図2用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において停止図柄を決定する際に特図2乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図12(a)に示すように、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図a(15R特別大当り)が70%であり、特図b(7R特別大当り)が5%であり、特図c(7R大当り)が25%である。特図a、bは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、b)の割合、すなわち確変確率は、特図1変動遊技の確変確率と同じ75%である。
特図a、bは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、遊技状態に関わらず100%である。
本例では、特図2変動遊技におけるはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図2乱数値に関わらず100%の確率で特図dが選択される。ただし、はずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図2乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図12(b)は、特図2の各図柄における大当り時動作の例を示している。図12(b)に示すように、特図aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われ、特図bまたは特図cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われる。
図11および図12に示すように、特図2は、特図1と比較して時短が付与される確率が高く、アタッカの開放時間が長い(またはR数が多い)。したがって、特図2は特図1よりも有利度が高いと考えることができる。
次に、図13および図14を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図13(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図13(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理で実行される種々の処理のうち電チューロング開放演出については図14を用いて後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図13(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図13(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図13(d)は、第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS413)の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図14(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出処理の流れを示している。図14(b)は、装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。電チューロング開放演出とは、普図変動遊技中に実行可能な演出であり、普図変動遊技に当選して特図2始動口(電チュー)232が長時間および/または複数回開放(以下、ロング開放と称する場合がある)するか否かを煽る演出のことである。なお、普図変動停止後も普図停止図柄に基づいて電チューロング開放演出(例えば、「電チュー開放中!」のような報知演出)を継続するようにしてもよい。
図14(a)に示す電チューロング開放演出処理は、図13(a)の第1副制御部400のメイン処理のコマンド処理(ステップS407)において、主制御部300から普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドを受信している場合に実行される。
第1副制御部400は、まず、電チューロング開放演出の実行を規制する電チューロング開放演出実行規制フラグがオフか否かを判断する(ステップS801)。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納された電チューロング開放演出実行規制フラグの値を参照して、電チューロング開放演出の実行が規制されているか否かを判断する。例えば、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が真っ黒となる表示暗転中では電チューロング開放演出を実行しても遊技者は当該演出を視認できず電チューロング開放演出の効果が得られない。そこでこのような場合は、表示暗転中の特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオンにされる。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が暗転表示中でなく、普図変動遊技の変動時間が電チューロング開放演出を実行するのに十分な長さであるような場合には、遊技者を楽しませることができる電チューロング開放演出を実行可能である。そこでこのような場合は、特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出やデモ演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオフにされる。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオンの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出の実行が規制されていると判断して、電チューロング開放演出の規制のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出を実行可能と判断してステップS803に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図当りフラグおよび普図はずれフラグに関する情報を参照して、当該普図変動遊技の当否判定結果が当りか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りであると判断すると、ステップS805に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図停止図柄に関する情報を参照して、当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであるか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであると判断するとステップS807に進み、演出種別が「成功パターン」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「成功パターン」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aでないと判断するとステップS811に進み、演出種別が「失敗パターンA」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンA」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りでないと判断すると、ステップS815に進み、電チューロング開放偽(ガセ)演出実行抽選処理を実行する。電チューロング開放偽演出実行抽選処理では、RAM408内に設けた電チューロング開放偽演出実行抽選用乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406内に格納してある電チューロング開放偽演出実行抽選テーブルを用いて当該乱数値が当りに該当するか否かの当否判定を行う。
第1副制御部400は、ステップS815の当否判定の結果に基づき、電チューロング開放偽演出を実行するか否かを判断する(ステップS817)。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行すると判断するとステップS821に進み、演出種別が「失敗パターンB」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンB」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行しないと判断すると、電チューロング開放演出を実行しないためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図14に示す電チューロング開放演出の処理では、電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合には、当りであれば必ず電チューロング開放演出が行われるものとしているが、当りであってもはずれ時と同様に実行抽選を行い、抽選が当選した場合にのみ演出を実行するように構成してもよい。また、本例では、電チューが短時間開放(ショート開放)の当り(普図B)では「失敗パターンA」の演出を設定し、電チューが開放しないはずれ(普図C)では「失敗パターンB」の演出を設定しているが、当り(普図B)とはずれ(普図C)とで同様の演出を行ってもよい。
図14(b)は、電チューロング開放演出の一例を示している。図14(b)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域で実行されている表示演出を示している。画像表示領域全面が演出表示領域208dとなって例えば「陸ステージ」という名称の背景演出が実行されている。背景演出の前面では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾1」から「装飾10」が順次上から下に移動する装飾図柄の変動表示(図中、下向きの矢印で示す)が実行されている。演出表示領域208d内の左下側には変動アイコン表示領域aが配置され、自動車を模した絵柄の変動アイコンが表示されている。変動アイコン表示領域aの右側には特図の保留を表示する特図保留表示領域cが配置され、自動車を模した絵柄の保留アイコンbが表示されている。演出表示領域208d内の右下側には電チューロング開放演出領域dが配置されている。不図示の普図表示装置210で普図変動遊技が開始され、電チューロング開放演出の実行が規制されておらず、電チューロング開放演出領域dで電チューロング開放演出が実行されている。電チューロング開放演出として、「お助けチャンス抽せん中」の表示とともに、武士のキャラクタが抽選機を操作している画像が表示されて、普図変動遊技に当選して特図2始動口232がロング開放するかもしれないと遊技者に期待させる煽り演出が実行されている。図14(b)に示すように、電チューロング開放演出により右図柄表示領域208cの一部が隠されている。また、特図保留表示領域cの右側領域も一部が隠されている。このように、電チューロング開放演出が装飾図柄の変動表示の少なくとも一部を確認困難にすることもあれば、装飾図柄の変動表示が電チューロング開放演出の少なくとも一部を確認困難にする場合があってもよい。
次に、図15を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図15(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図15(a)のステップS901では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS901で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS901の次のステップS903では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS905の処理に移行する。ステップS905では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS905の次のステップS907では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS907の次のステップS909では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS907で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS909の次のステップS911では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS911の次のステップS913では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS903に戻る。
図15(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図15(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1101では、第2副制御部メイン処理のステップS903において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS903において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1101の次のステップS1103では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例1)
図16は、本実施の形態の実施例1における演出例を示している。図16(a)〜(r)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図16(a)〜(r)の各図は、図3に示すパチンコ機100の遊技盤200の略示正面図から装飾図柄表示装置208だけを抜き出して示している。各図において、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動表示は下向きの矢印で表している。
本実施例によるパチンコ機100は、図16(a)〜(r)の各図に示すように、図3に示した第4図柄表示装置248の代わりに、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上角部に第4図柄を表示可能な正方形の第4図柄表示領域700と、当該画像表示領域であって第4図柄表示領域700の右方に第4図柄を表示可能な円形状の第4図柄表示領域702とが設けられている。第4図柄は、特図変動遊技が実行中であるか否かを示す図柄である。特図1または特図2変動遊技の実行中は、第4図柄表示領域700に白色正方形の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に黒色円形の第4図柄が表示される。特図1および特図2変動遊技の非実行中は、第4図柄表示領域700に黒色正方形の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色円形の第4図柄が表示される。第4図柄表示領域700に白色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に黒色の第4図柄が表示されることにより、第4図柄の変動表示が実行される。なお、特図1または特図2変動遊技の実行中は、第4図柄表示領域700に表示される第4図柄が点滅しているかのように当該第4図柄が白色と黒色との交互に表示されてもよい。
図16(a)〜(r)の各図に示すように、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の右上角部には第5図柄(ミニ装飾図柄)を表示可能な第5図柄表示領域704が設けられている。第5図柄表示領域704では、図柄表示領域208a〜208cに表示される装飾図柄と同様の表示態様であり、当該装飾図柄よりも表示サイズが小さい左図柄、中図柄、および右図柄を左方から右方に向かってこの順に並べて表示可能である。特図1または特図2変動遊技の実行中は、第5図柄表示領域704の左中右の各図柄が「1」→「2」→「3」→・・・→「9」→「10」→「1」→・・・の順番で切り替わる第5図柄の変動表示が実行される。各図において、第5図柄表示領域704における第5図柄の変動表示は下向きの矢印で表している。また、第5図柄表示領域704では、図柄表示領域208a〜208cと同様に、左図柄、中図柄および右図柄の3つの図柄を停止表示して特図変動遊技の当否判定結果を報知することが可能である。
本実施例において、特図変動遊技が終了する際には、装飾図柄の変動表示(第3図柄の変動表示)が終了した後に、第4図柄の変動表示と第5図柄の変動表示とが同時に終了する。なお、第5図柄の変動表示が最後に終了するものとし、第5図柄表示領域704の変動停止をもって変動停止としてもよい。
各図における装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下角部には、変動アイコンを表示可能な変動アイコン表示領域706が設けられている。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始されると変動アイコン表示領域706に表示されるアイコンである。変動アイコンの表示態様を変化させることにより、当該特図変動遊技の当否を所定の信頼度(期待度)で報知(当該変動予告)できるようになっている。変動アイコン表示領域706の下方には、変動アイコンの表示位置を示す、横長楕円形状の変動アイコン表示位置画像eが表示されている。図16(a)に例示するように、変動アイコン表示位置画像eの上側に変動アイコンf1が表示される。
各図における装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右下角部にはチャンスボタン136を模したボタン画像(ボタンアイコン)708が表示されている。ボタン画像708のチャンスボタン136の押下面に相当する部分には「PUSH」の文字列画像が表示されている。ボタン画像708は、チャンスボタン136の操作が有効となる操作有効期間(操作受付期間)以外においても表示される。ボタン画像708は、チャンスボタン136の操作有効期間以外では白色で表示され、操作有効期間中には赤色で表示される。なお、ボタン画像708はチャンスボタン136の操作有効期間中にのみ表示されてもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、サブ表示装置800を備えている。ここで、装飾図柄表示装置208と、サブ表示装置800との位置関係について説明する。これ以降、パチンコ機100を例えば島設備に設置した場合に、当該パチンコ機100に対面する遊技者に相対的に近い位置を「前」と表記し、当該「前」より遊技者に遠い位置を「後」と表記する。したがって、例えば、遊技者により近い方を「前方」と表記し、当該「前方」より遊技者に遠い方を「後方」と表記する。遊技者により近い側を「前側」と表記し、当該「前側」より遊技者に遠い側を「後側」と表記する。
サブ表示装置800は、装飾図柄表示装置208の前方に配置されている。サブ表示装置800は、横長長方形状を有し、横長長方形状の画像表示領域を備えている。サブ表示装置800は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内で上下方向に移動可能である。さらに、サブ表示装置800は、不図示の回転駆動用のモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内を回転可能である。サブ表示装置800の駆動制御(移動制御)は第2副制御部500により実行され、表示制御は第1副制御部400により実行される。なお、サブ表示装置800の表示制御を実行する制御部を別に設けてもよい。図16(a)に示す状態において、サブ表示装置800は初期位置に位置している。サブ表示装置800の初期位置は、パチンコ機100を前側から見て、サブ表示装置800の略上半分が装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央下部に重なる位置である。サブ表示装置800の移動範囲の下端は、サブ表示装置800の上端辺が装飾図柄表示装置208の下端辺よりも下方となる位置である。なお、サブ表示装置800の移動範囲の下端は、初期位置であってもよい。なお、サブ表示装置800が設けられていなくもよく、この場合には、以降で示すサブ表示装置800での表示が装飾図柄表示装置208で表示されてもよい。また、装飾図柄の左中右図柄の各図柄一部や、装飾図柄の左中右図柄の少なくとも一の図柄や、装飾図柄の左中右図柄の全部がサブ表示装置800に表示されてもよい。
図16(a)に例示するように、サブ表示装置800の画像表示領域下部の横長の長方形の仮想の破線枠で囲まれた領域は、特図1保留アイコンを表示可能な特図1保留アイコン表示領域802が設けられている。本例の特図1保留アイコン表示領域802の下端辺は、装飾図柄表示領域208の画像表示領域の下端辺に一致している。
特図1保留アイコン表示領域802では、特図1の保留数に応じた数の特図1保留アイコンを表示することが可能である。特図1保留アイコン表示領域802では、特図1保留アイコンの個数によって特図1変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各特図1保留アイコンの表示態様によって当該保留に係る特図1変動遊技の当否を所定の信頼度(期待度)で報知(先読み予告)することが可能である。
特図1保留アイコン表示領域802は、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する特図1保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4番目の保留に対応する特図1保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。
第1領域〜第4領域の各領域下部には、特図1保留アイコンの表示位置を示す保留アイコン表示位置画像g1〜g4が表示されている。図16(a)に例示するように、第1領域の保留アイコン表示位置画像g1の上側に特図1保留アイコンh1が表示される。同様に、第2領域〜第4領域の保留アイコン表示位置画像g2〜g4の上側に特図1保留アイコンh2〜h4が表示される。
特図1保留アイコン表示領域802に表示される特図1保留アイコンは、変動アイコンとは異なる表示サイズ(例えば、変動アイコンより小さい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、特図1保留アイコンと変動アイコンとの識別が容易になる場合がある。
図16(a)〜(r)の各図では特図2の保留数は0であるので、特図2保留アイコン表示領域が設けられておらず、特図2保留アイコンが表示されていない。特図2の保留数が1である場合や電サポ中には、サブ表示装置800の画像表示領域であって、特図1保留アイコン表示領域802の上側に特図2保留アイコンを表示可能な特図2保留アイコン表示領域が設けられる。
なお、変動アイコンは、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域706だけでなく、サブ表示装置208にも表示されてもよい。なお、変動アイコン表示領域706が装飾図柄表示装置208の画像表示領域ではなくサブ表示装置800の画像表示領域に設けられていてもよい。この場合、装飾図柄表示装置208の画像表示領域に変動アイコン表示領域706が設けられなくてもよい。なお、特図1保留アイコンや特図2保留アイコンがサブ表示装置800ではなく装飾図柄表示装置208に表示されてもよい。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、各図に示すように、朽ちた木の生えた荒野の背景画像(以下、「荒野背景」と称する)が表示され、サブ表示装置800には、城下町の背景画像(以下、「城下町背景」と称する)が表示されている。背景画像は各画像表示領域の最背面に表示される。本実施例では、装飾図柄表示装置208に表示される背景画像と、サブ表示装置800に表示される背景画像とが異なっている。なお、装飾図柄表示装置208に表示される背景画像と、サブ表示装置800に表示される背景画像とが同じであってもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、各図に示すように、図3に示した演出可動体224の代わりに、演出可動体900を備えている。演出可動体900は、装飾図柄表示装置208の前方に配置され、円形平板状の形状を有している。演出可動体900の前側表面には家紋の装飾が施されている。演出可動体900は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内で上下方向に移動可能である。演出可動体900の駆動制御は第2副制御部500により実行される。図16(a)に示す状態において、演出可動体900は初期位置に位置している。演出可動体900の初期位置は、パチンコ機100を前側から見て、演出可動体900の略下半分が装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央上部に重なる位置である。なお、演出可動体900の移動範囲の上端は、初期位置であってもよいし、初期位置よりも上方であってもよい。
図16(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行中であり、第4図柄表示領域700、7002では第4図柄の変動表示が実行中であり、第5図柄表示領域704では第5図柄の変動表示が実行中である。変動アイコン表示領域706には、デフォルトの表示態様の変動アイコンf1が表示されている。特図1保留アイコン表示領域802には、デフォルトの表示態様の特図1保留アイコンh1〜h4が表示されている。本実施形態において、変動アイコンおよび特図1保留アイコンのデフォルトの表示態様は共に円形の青色(図中、黒地に白のドットハッチングで示す)である。デフォルトの表示態様は、信頼度が最も低くなるように設定されている。なお、特図1先読み結果が「未判定」である保留を示す特図1保留アイコンをデフォルトの表示態様で表示してもよい。この場合のデフォルトの表示態様の信頼度は設定されない。
図16(b)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾3」が停止表示される。図16(b)以降では、図5(c)よりも装飾図柄よりも簡略化して図示する。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「5−6−3」が停止表示される。
図16(c)は、変動アイコンの消去アニメーション(以下、「変動アイコンの消去アニメ」と称する場合がある)が開始された状態を示している。本実施例では、変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の変動停止表示後(装飾図柄の変動表示終了後)に開始される。図16(c)〜(e)中、変動アイコンf1の左方に図示する左向き矢印は変動アイコンf1の移動方向を示している。本実施例の変動アイコンの消去アニメでは、変動アイコンf1が左方に徐々に移動して装飾図柄表示装置208の画像表示領域外に消えていく態様(スライドアウトの態様)で変動アイコンf1が消去される。
図16(c)に示す時点では、先読み予告アイコンの出現アニメーション(以下、「先読み予告アイコンの出現アニメ」と称する場合がある)が変動アイコン表示領域706において開始されている。本実施例では、変動アイコンの消去アニメ開始後に先読み予告アイコンの出現アニメが開始される。なお、変動アイコンの消去アニメの開始タイミングと先読み予告アイコンの出現アニメの開始タイミングとは同時であってもよいし、先読み予告アイコンの出現アニメの開始後に変動アイコンの消去アニメが開始されてもよい。
先読み予告アイコンの出現アニメは、図8(a)に示す特図先読み処理によって得られた先読み結果情報に基づく先読み予告表示として表示される先読み予告アイコンを画像表示領域内に出現させるアニメである。先読み予告表示は、図13に示す演出制御処理(ステップS409)において演出先読み予告結果情報を用いた所定の抽選により実行可否および演出の種類が決定される表示である。先読み予告表示は、先読み予告対象である保留に係る特図変動遊技が大当りとなる場合だけでなく、当該保留に係る特図変動遊技がはずれとなる場合にも表示可能である。本例では、先読み予告アイコンの出現アニメおよび先読み予告アイコンは特図1の2番目の保留に対する先読み予告表示として表示される。先読み予告アイコンの出現アニメの開始当初では、先読み予告アイコンiは変動アイコンf1よりも表示サイズの小さい白色の円形状である。本実施例では、先読み予告アイコンiは、白色円形から徐々に大きくなりながら態様が変化し、後述する図16(d)に示すように、キャラタクタの吉宗の顔の絵柄となる。なお、薄い表示色の吉宗の絵柄が出現し、当該絵柄の表示色が濃くなる態様(フェードイン)の先読み予告アイコンの出現アニメにより先読み予告アイコンiが表示されてもよい。先読み予告アイコンの出現アニメは、出現させるアイコンの表示色が徐々に濃くなる態様や、出現させるアイコンの透過度が徐々に低くなる態様であってもよい。先読み予告アイコンの出現アニメは、先読み予告アイコンの表示完了で終了する。
なお、先読み予告アイコンは、文字列画像を含んでいてもよいし、文字列画像のみで構成されていてもよい。文字列画像の先読み予告アイコンは、文字列の内容や色で大当り信頼度が異なっていてもよい。例えば、「熱い」の文字列画像を含む先読み予告アイコンの大当り信頼度は、「チャンス」の文字列画像を含む先読み予告アイコンの大当り信頼度よりも高く設定されていてもよい。例えば、赤色の「チャンス」の文字列画像を含む先読み予告アイコンの大当り信頼度は、青色の「チャンス」の文字列画像を含む先読み予告アイコンの大当り信頼度よりも高く設定されていてもよい。
図16(c)に示すように、先読み予告アイコンiの一部が、変動アイコンf1の一部と重なるように、変動アイコンf1に対してオーバーラップして表示される。なお、先読み予告アイコンiの全部が、変動アイコンf1の一部と重なるように、変動アイコンf1に対してオーバーラップして表示されてもよい。先読み予告アイコンiの少なくとも一部が、変動アイコンf1と重なるように、変動アイコンf1に対してオーバーラップして表示されればよい。先読み予告アイコンの出現アニメの開始位置は、先読み予告アイコンiの表示開始位置である。先読み予告アイコンを出現させる先読み予告アイコンの出現アニメの表示開始位置は、変動アイコンの消去アニメにおける変動アイコンに少なくとも一部が重なる位置である。なお、変動アイコンf1が先読み予告アイコンiの少なくとも一部に対してオーバーラップして表示されてもよい。
本実施例では、先読み予告表示としての先読み予告アイコンが出現しているが、出現するアイコンは当該変動(実行中の図柄変動表示)の予告表示としての当該予告アイコンであってもよい。当該予告アイコンは、先読み予告アイコンと同様に、当該予告アイコンの出現アニメにより出現する。先読み予告アイコンの出現アニメの開始位置と同様に、当該予告アイコンの出現アニメの開始位置は、変動アイコンの消去アニメにおける変動アイコンに少なくとも一部が重なる位置となる。このように、当該予告アイコンの出現アニメにおける当該予告アイコンは、変動アイコンの消去アニメにおける変動アイコンにオーバーラップして表示されてもよい。
図16(d)は、先読み予告アイコンの出現アニメが終了した状態を示している。先読み予告アイコンiは、白色円形から吉宗の顔の絵柄となり、表示態様の変化が終了している。先読み予告アイコンの出現アニメは、先読み予告アイコンの表示態様の変化が終了した時点で終了する。また、変動アイコンf1が左向き矢印の方向に徐々に移動する変動アイコンの消去アニメが実行されている。
図16(e)は、先読み予告アイコンの移動アニメーション(以下、「先読み予告アイコンの移動アニメ」と称する場合がある)が開始された状態を示している。図16(e)、(f)中、先読み予告アイコンiの右方に図示する右下向き矢印は先読み予告アイコンiの移動方向を示している。先読み予告アイコンの移動アニメは、変動アイコン表示領域706からサブ表示装置800の画像表示領域の中央上部に先読み予告アイコンiを徐々に移動させるアニメである。なお、先読み予告アイコンの出現アニメ終了後に表示される先読み予告アイコンの移動アニメは、先読み予告表示として表示されてもよい。本例では、先読み予告アイコンの移動アニメは、特図1の2番目の保留に対する先読み予告表示として表示されてもよい。また、変動アイコンf1が左向き矢印の方向に徐々に移動する変動アイコンの消去アニメが実行されている。
図16(f)は、先読み予告アイコンの移動アニメが実行されている状態を示している。先読み予告アイコンiのうち右側3分の2は装飾図柄表示装置208の画像表示領域のうちのサブ表示装置800と重なる領域に表示されており、当該右側3分の2の部分はサブ表示装置800により隠されており、先読み予告アイコンiのうち左側3分の1の部分が視認可能となっている。サブ表示装置800には、先読み予告アイコンiのうち隠れている部分に相当する画像ibが表示されている。前側から見て、先読み予告アイコンiと一続きに視認されるように画像ibがサブ表示装置800の画像表示領域の左端部に表示されており、先読み予告アイコンiと画像ibとにより先読み予告アイコンの全体が表示される。このように、装飾図柄表示装置208からサブ表示装置800に画像を移動させるアニメが実行される場合には、サブ表示装置800で隠れる部分に相当する表示がサブ表示装置800に表示される。なお、サブ表示装置800で隠れる部分の表示がサブ表示装置800に表示されない場合があってもよい。
先読み予告アイコンの移動アニメが進行すると、先読み予告アイコンiがサブ表示装置800に徐々に隠されていき、当該隠れている部分に相当する画像がサブ表示装置800に表示される。先読み予告アイコンiがサブ表示装置800により全体が隠される位置まで移動すると、装飾図柄表示装置208から先読み予告アイコンiが消去され、代わってサブ表示装置800に先読み予告アイコンiが表示される。
また、図16(f)に示すように、変動アイコンの消去アニメが終了しており、変動アイコンf1が装飾図柄表示装置208の画像表示領域から消去されている。本実施例では、変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の停止表示中(変動表示の停止表示中)に開始され、当該停止表示中に終了する。変動アイコンの消去アニメの表示期間は、変動アイコンの消去開始から当該変動アイコンが装飾図柄表示装置208から消去されるまでの期間である。
図16(g)は、先読み予告アイコンの移動アニメが終了した状態を示している。先読み予告アイコンiがサブ表示装置800の画像表示領域の中央上部に表示されている。先読み予告アイコンiがサブ表示装置800の画像表示領域の中央上部に移動完了した時点で先読み予告アイコンの移動アニメは終了する。
図16(h)は、保留・変動アイコン間の移動アニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の移動アニメ」と称する場合がある)と、保留アイコンの移動アニメとが開始された状態を示している。保留・変動アイコン間の移動アニメおよび保留アイコンの移動アニメは、特図変動遊技の開始に先立って開始される。なお、保留・変動アイコン間の移動アニメおよび保留アイコンの移動アニメは、特図変動遊技の開始と同時に開始されてもよい。なお、保留・変動アイコン間の移動アニメおよび保留アイコンの移動アニメは、装飾図柄の変動表示の開始と同時に開始されてもよい。
保留・変動アイコン間の移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第1領域に表示されていた特図1保留アイコンh1が、変動アイコンf2となって、変動アイコン表示領域706に移動する。図16(h)、(i)中、変動アイコンf2の左方に図示する左向き矢印は変動アイコンf2の移動方向を示している。本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメの開始と同時に、特図1保留アイコンh1が変動アイコンf2となる。図16(h)に示す時点では、変動アイコンf2がサブ表示装置800の画像表示領域外に向かって移動している途中であり、変動アイコンf2のうちの左側3分の1が非表示となっており、当該非表示となっている部分に相当する画像f2bが装飾図柄表示装置208に表示されている。前側から見て、変動アイコンf2と一続きに視認されるように画像f2bが表示されており、変動アイコンf2と画像f2bとにより変動アイコンの全体が表示されているように視認される。
保留・変動アイコン間の移動アニメの進行により、変動アイコンf2はサブ表示装置800の表示領域外に向かって左方に徐々に移動し、変動アイコンf2は左側から右側に向かって徐々に非表示となる。当該非表示となる部分に相当する画像が装飾図柄表示装置208に表示される。変動アイコンf2がサブ表示装置800から完全に消去されると、代わって装飾図柄表示装置208に変動アイコンf2が表示される。
保留アイコンの移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第2領域に表示されていた特図1保留アイコンh2が徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた特図1保留アイコンh3が徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた特図1保留アイコンh4が徐々に第3領域に移動する。図16(h)、(i)中、特図1保留アイコンh2〜h4の上方に図示する左向き矢印のそれぞれは特図1保留アイコンh2〜h4の移動方向を示し、特図1保留アイコン表示領域802の第1〜第4の各領域に図示する仮想破線で輪郭が画定された白色円形の領域は、保留アイコンの移動アニメ非実行時の当該各領域での特図1保留アイコンの表示位置を示している。
本実施例では、保留・変動アイコン間の移動アニメと保留アイコンの移動アニメとは同時に開始される。なお、保留・変動アイコン間の移動アニメと保留アイコンの移動アニメとは、いずれか一方のアニメが先に開始されてもよい。
図16(i)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始されたことに伴い、装飾図柄の変動表示、第4図柄の変動表示、および第5図柄の変動表示が開始された状態を示している。本実施例では、装飾図柄の変動表示と、第4図柄の変動表示と、第5図柄の変動表示とは同時に開始される。なお、第4図柄の変動表示および第5図柄の変動表示が同時に開始され、次いで、装飾図柄の変動表示が開始されてもよいし、まず、第5図柄の変動表示が開始され、次いで、第4図柄の変動表示が開始され、最後に、装飾図柄の変動表示が開始されてもよい。
図16(j)は、保留・変動アイコン間の移動アニメおよび保留アイコンの移動アニメが終了した状態を示している。サブ表示装置800に代わって装飾図柄表示装置208に変動アイコンf2が表示されている。変動アイコンf2は変動アイコン表示領域706への移動を完了している。特図1保留アイコンh2は特図1保留アイコン表示領域802の第1領域への移動を完了し、特図1保留アイコンh3は特図1保留アイコン表示領域802の第2領域への移動を完了し、特図1保留アイコンh4は特図1保留アイコン表示領域802の第3領域への移動を完了している。変動アイコンが変動アイコン表示領域706に移動完了した時点で保留・変動アイコン間の移動アニメが終了し、全ての保留アイコンが各領域に移動完了した時点で保留アイコンの移動アニメが終了する。
図16(k)は、特図1変動遊技の実行中に先読み予告表示が表示されている状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の略中央に、「次の変動に期待じゃ!」の文字列を含む吹き出し画像710が表示される。吹き出し画像710は、先読み予告表示として表示される先読み予告アイコンの一例である。吹き出し画像710は、1番目の特図1の保留の期待度が高いことを示唆する先読み予告表示である。先読み予告表示には、「次の」や「保留内」等の期待度の高い特図変動遊技がいずれであるかを示唆する文字列画像が含まれていてもよい。吹き出し画像710は、装飾図柄の変動表示に対してオーバーラップして表示される。なお、装飾図柄の変動表示が吹き出し画像710に対してオーバーラップして表示されてもよい。なお、吹き出し画像に含まれる文字列の種類毎に大当り信頼度が設定されていてもよい。例えば、「次の変動に期待じゃ」の文字列を含む吹き出し画像は、予告対象の図柄変動表示においてノーマルリーチ以上のリーチに発展する場合にのみ表示され、「大盤振る舞いじゃ」の文字列を含む吹き出し画像は、予告対象の図柄変動表示においてスーパーリーチ以上のリーチに発展する場合にのみ表示され、「チャンスなのか?」の文字列を含む吹き出し画像は、予告対象の図柄変動表示が大当りとなる場合にのみ表示される。
図16(l)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「7−1−1」が停止表示される。
吹き出し画像710は、特図1変動遊技の終了前に消去される。なお、先読み予告アイコンiは、吹き出し画像710と共に消去されてもよい。
図16(m)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。変動アイコンの消去アニメの開始により、変動アイコンf2が左方に徐々に移動を開始している。
図16(n)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始に先立って、保留・変動アイコン間の移動アニメ、および保留アイコンの移動アニメが開始され、当該特図変動遊技の開始に伴い、装飾図柄の変動表示、第4図柄の変動表示、および第5図柄の変動表示が開始される。保留・変動アイコン間の移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第1領域に表示されていた特図1保留アイコンh2が、変動アイコンf3となって、変動アイコン表示領域706に移動する。図16(n)に示す時点では、変動アイコンf2がサブ表示装置800の画像表示領域外に移動している途中であり、変動アイコンf3のうちの左側3分の1が非表示となっており、当該非表示となっている部分に相当する画像f3bが装飾図柄表示装置208に表示されている。
保留アイコンの移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第2領域に表示されていた特図1保留アイコンh3が徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた特図1保留アイコンh4が徐々に第2領域に移動する。
図16(o)は、保留・変動アイコン間の移動アニメおよび保留アイコンの移動アニメが終了した状態を示している。サブ表示装置800に代わって装飾図柄表示装置208に変動アイコンf3が表示されている。変動アイコンf3は変動アイコン表示領域706への移動を完了している。特図1保留アイコンh3は特図1保留アイコン表示領域802の第1領域への移動を完了し、特図1保留アイコンh4は特図1保留アイコン表示領域802の第2領域への移動を完了している。
図16(p)は、リーチ演出が開始された状態を示している。図柄表示領域208a、208cには、「装飾7」が上下に揺れる態様で表示(以下、「揺れ変動表示」と称する)されている。図柄表示領域208a、208cでの装飾図柄の揺れ変動表示の開始をもってリーチ演出が開始される。なお、リーチ演出がスーパーリーチ演出等に発展する場合には、先読み予告アイコンiは消去されてもよい。
図16(p)の右下方にはスピーカ120を模式的に図示している。リーチ演出開始時には、スピーカ120から「リーチ」の音声を出力してリーチ演出開始を報知してもよい。なお、装飾図柄表示装置208やサブ表示装置800にリーチ演出が開始されたことを報知する表示を表示してもよい。
図16(q)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果が特別大当りであったことを示す、特別大当りを報知する図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に大当りを報知する図柄組合せ「7−7−7」が停止表示される。
図16(r)は、大当り報知演出が実行された状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの略中央に横長長方形状の白抜き画像が表示され、当該白抜き画像内に「大当り!」の文字列画像が表示され、大当りに当選したことが報知されている。当該白抜き画像は、装飾図柄に対してオーバーラップして表示される。なお、大当り報知演出開始時には、変動アイコン、先読み予告アイコン、および保留アイコンは消去されてもよい。なお、各種アイコンと各種装飾図柄はどちらが優先表示としてもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、予告表示を表示可能な表示手段として、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置800とを備えている。予告表示には、当該変動の予告表示と先読み予告表示とが含まれる。表示手段は、複数種類のアイコンや複数種類のアニメを表示可能である。複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第一のアイコンであり、複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、予告表示としての予告アイコン(当該予告アイコン、先読み予告アイコン)である。複数種類のアニメのうちの一のアニメは、変動アイコンの消去シーンを含む変動アイコンの消去アニメを表示可能である。第一のアイコンは、変動アイコンの消去アニメにおける変動アイコンであり、予告アイコンは、第一のアイコンに少なくとも一部が重なる場合がある。本実施例によるパチンコ機100によれば、変動アイコンf1が消去されるまで変動アイコンf1に注目させることができる場合がある。
また、複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第二のアイコンであり、複数種類のアニメのうちの一のアニメは、予告アイコンの出現シーンを含む予告アイコンの出現アニメ(当該予告アイコンの出現アニメ、先読み予告アイコンの出現アニメ)である。第二のアイコンは、予告アイコンの出現アニメにおける予告アイコンである。予告アイコンの出現アニメは、変動アイコンの消去アニメの表示中に表示開始される場合がある。本実施例によるパチンコ機100によれば、変動アイコンf1が消去されるまで変動アイコンf1により注目させることができる場合がある。
なお、先読み予告アイコンiや当該変動の予告アイコンが表示された場合の方が、これらのアイコンが表示されなかった場合よりも、これらのアイコンの予告対象の図柄変動表示において大当り図柄態様が停止表示されやすい。先読み予告アイコンiや当該変動の予告アイコンは複数種類設けられており、表示されるアイコンの種類によって、保留変化表示の成功期待度や大当り信頼度を示してもよい。例えば、幽霊のキャラクタ絵柄の表示態様のアイコンは、色毎に保留変化表示の成功期待度や大当り信頼度が設定されており、青、緑、赤の順に保留変化表示の成功期待度および大当り信頼度が高くなるように設定されている。例えば、吉宗のキャラクタ絵柄の表示態様のアイコンは、吉宗の表情やポーズ毎に保留変化表示の成功期待度や大当り信頼度が設定されており、ニッコリした吉宗の絵柄のアイコンの方ががっかりした吉宗の絵柄のアイコンよりも保留変化表示の成功期待度や大当り信頼度が高くなるように設定されている。例えば、くのいちのキャラクタ絵柄の表示態様のアイコンは、当該アイコンの予告対象の図柄変動表示においてスーパーリーチに発展する場合にのみ表示される。例えば、姫のキャラクタ絵柄の表示態様のアイコンは、幽霊や吉宗やくのいちのキャラクタ絵柄の表示態様のアイコンよりも大当り信頼度が高く設定されている。例えば、プレミアの予告アイコンは、当該アイコンの予告対象の図柄変動表示が大当りである場合にのみ表示される。
(実施例2)
図17〜図21は、本実施の形態の実施例2における演出例を示している。図17(a)〜(r)および図18(a)〜(l)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図17(a)〜(r)および図18(a)〜(l)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図17(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行中であり、第4図柄表示領域700、7002では第4図柄の変動表示が実行中であり、第5図柄表示領域704では第5図柄の変動表示が実行中である。変動アイコン表示領域706には、デフォルトの表示態様の変動アイコンf1が表示されている。特図1保留アイコン表示領域802には、デフォルトの表示態様の特図1保留アイコンh1〜h4が表示されている。
図17(b)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾3」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「5−6−3」が停止表示される。
図17(c)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。本実施例では、変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の変動停止表示後(変動表示終了後)に開始される。図17(c)〜(f)中、変動アイコンf1の左方に図示する左向き矢印は変動アイコンf1の移動方向を示している。本実施例の変動アイコンの消去アニメでは、変動アイコンf1が左方に徐々に移動して装飾図柄表示装置208の画像表示領域外に消えていく態様で消去される。
図17(d)は、先読み予告アイコンの出現アニメが開始された状態を示している。本例では、先読み予告アイコンの出現アニメおよび先読み予告アイコンは特図1の2番目の保留(特図1保留アイコンh2が示す保留)に対する先読み予告表示として表示される。先読み予告アイコンの出現アニメの開始当初では、先読み予告アイコンjは変動アイコンf1よりも表示サイズの小さい白色の円形状である。本実施例では、先読み予告アイコンjは、白色円形から徐々に大きくなりながら態様が変化し、後述する図17(e)に示すように、キャラタクタの吉宗の顔の絵柄となる。
図17(d)に示すように、先読み予告アイコンjの一部が、変動アイコンf1の一部と重なるように、変動アイコンf1に対してオーバーラップして表示される。なお、先読み予告アイコンjの全部が、変動アイコンf1の一部と重なるように、変動アイコンf1に対してオーバーラップして表示されてもよい。先読み予告アイコンjの少なくとも一部が、変動アイコンf1と重なるように、変動アイコンf1に対してオーバーラップして表示されればよい。先読み予告アイコンの出現アニメの開始位置は、先読み予告アイコンjの表示開始位置である。先読み予告アイコンを出現させる先読み予告アイコンの出現アニメの表示開始位置は、変動アイコンを消去する変動アイコンの消去アニメに少なくとも一部が重なる位置である。
図17(e)は、先読み予告アイコンの出現アニメが終了した状態を示している。先読み予告アイコンjは、白色円形から吉宗の顔の絵柄となり、表示態様の変化が終了している。先読み予告アイコンの出現アニメは、先読み予告アイコンの表示態様の変化が終了した時点で終了する。先読み予告アイコンjの表示態様は、吉宗の顔の絵柄以外に複数種類設けられていてもよい。また、変動アイコンf1が左向き矢印の方向に徐々に移動する変動アイコンの消去アニメが実行されている。
図17(f)は、先読み予告アイコンの移動アニメが開始された状態を示している。図17(f)、(g)中、先読み予告アイコンjの右方に図示する右下向き矢印は先読み予告アイコンjの移動方向を示している。先読み予告アイコンの移動アニメは、変動アイコン表示領域706からサブ表示装置800の画像表示領域の中央上部に先読み予告アイコンjを徐々に移動させるアニメである。なお、先読み予告アイコンの出現アニメ終了後に表示される先読み予告アイコンの移動アニメは、先読み予告表示として表示されてもよい。本例では、先読み予告アイコンの移動アニメは、特図1の2番目の保留に対する先読み予告表示として表示されてもよい。また、変動アイコンf1が左向き矢印の方向に徐々に移動する変動アイコンの消去アニメが実行されている。
図17(g)は、先読み予告アイコンの移動アニメが実行されている状態を示している。先読み予告アイコンjのうち右側3分の2は装飾図柄表示装置208の画像表示領域のうちのサブ表示装置800と重なる領域に表示されており、当該右側3分の2の部分はサブ表示装置800により隠されており、先読み予告アイコンjのうち左側3分の1の部分が視認可能となる。サブ表示装置800には、先読み予告アイコンjのうち隠れている部分に相当する画像jbが表示されている。前側から見て、先読み予告アイコンiと一続きに視認されるように画像jbが表示されており、先読み予告アイコンjと画像jbとにより先読み予告アイコンの全体が表示されているように視認される。このように、装飾図柄表示装置208からサブ表示装置800に画像を移動させるアニメが実行される場合には、サブ表示装置800で隠れる部分に相当する表示がサブ表示装置800に表示される。
また、図17(g)に示すように、変動アイコンの消去アニメが終了しており、変動アイコンf1が装飾図柄表示装置208の画像表示領域から消去されている。
図17(h)は、先読み予告アイコンの移動アニメが終了した状態を示している。先読み予告アイコンjがサブ表示装置800の画像表示領域の中央上部に表示されている。先読み予告アイコンjがサブ表示装置800の画像表示領域の中央上部に移動完了した時点で先読み予告アイコンの移動アニメは終了する。
図17(i)は、保留・変動アイコン間の移動アニメと、保留アイコンの移動アニメとが開始された状態を示している。保留・変動アイコン間の移動アニメおよび保留アイコンの移動アニメは、特図変動遊技の開始に先立って開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第1領域に表示されていた特図1保留アイコンh1が、変動アイコンf2となって、変動アイコン表示領域706に移動する。図17(i)、(j)中、変動アイコンf2の左方に図示する左向き矢印は変動アイコンf2の移動方向を示している。図17(i)に示す時点では、変動アイコンf2がサブ表示装置800の画像表示領域外に向かって移動している途中であり、変動アイコンf2のうちの左側3分の1が非表示となっており、当該非表示となっている部分に相当する画像f2bが装飾図柄表示装置208に表示されている。前側から見て、変動アイコンf2と一続きに視認されるように画像f2bが表示されており、変動アイコンf2と画像f2bとにより変動アイコンの全体が表示されているように視認される。
保留アイコンの移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第2領域に表示されていた特図1保留アイコンh2が徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた特図1保留アイコンh3が徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた特図1保留アイコンh4が徐々に第3領域に移動する。図17(i)、(j)中、特図1保留アイコンh2〜h4の上方に図示する左向き矢印のそれぞれは特図1保留アイコンh2〜h4の移動方向を示し、特図1保留アイコン表示領域802の第1〜第4の各領域に図示する仮想破線で輪郭が画定された白色円形の領域は、保留アイコンの移動アニメ非実行時の当該各領域での特図1保留アイコンの表示位置を示している。
図17(j)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始されたことに伴い、装飾図柄の変動表示、第4図柄の変動表示、および第5図柄の変動表示が開始された状態を示している。本実施例では、装飾図柄の変動表示と、第4図柄の変動表示と、第5図柄の変動表示とは同時に開始される。
図17(k)は、保留・変動アイコン間の移動アニメおよび保留アイコンの移動アニメが終了した状態を示している。サブ表示装置800に代わって装飾図柄表示装置208に変動アイコンf2が表示されている。変動アイコンf2は変動アイコン表示領域706への移動を完了している。特図1保留アイコンh2は特図1保留アイコン表示領域802の第1領域への移動を完了し、特図1保留アイコンh3は特図1保留アイコン表示領域802の第2領域への移動を完了し、特図1保留アイコンh4は特図1保留アイコン表示領域802の第3領域への移動を完了している。変動アイコンが変動アイコン表示領域706に移動完了した時点で保留・変動アイコン間の移動アニメが終了し、全ての保留アイコンが各領域に移動完了した時点で保留アイコンの移動アニメが終了する。
図17(l)は、先読み予告アイコンjが特図1保留アイコンh2の上側に移動するアニメが実行された状態を示している。図17(l)中、先読み予告アイコンjの右側に図示する左下向きの矢印は先読み予告アイコンjの移動方向を示している。先読み予告アイコンjが保留変化表示の対象である保留アイコンの上側に移動するアニメは、保留変化表示の開始を示唆するアニメである。
図17(m)は、先読み予告アイコンjが下方に移動するアニメが実行された状態を示している。先読み予告アイコンjは、保留変化表示の対象である保留アイコンh2の上部に対してオーバーラップして表示される。先読み予告アイコンjが保留変化表示の対象である保留アイコンに少なくとも一部が重なることで該保留アイコンに対して保留変化表示が開始される。保留変化表示は、第一の表示様態(例えば、デフォルトの表示態様)で表示された保留アイコンを第一の表示様態とは異なる第二の表示様態(例えば、先読み予告の表示態様)に変化させる表示である。本実施例では、先読み予告アイコンjは、保留変化表示の開始を示唆するアイコンであり、先読み予告アイコンの出現アニメが終了した後も表示されている。
図17(n)は、保留変化表示が開始された状態を示している。先読み予告アイコンjおよび特図1保留アイコンh2に対してオーバーラップしてエフェクト画像kが表示され、先読み予告アイコンjおよび保留アイコンh2の全体が視認不能となる。なお、エフェクト画像kは先読み予告アイコンjに代わって表示される画像であってもよく、エフェクト画像kの表示開始をもって先読み予告アイコンjは消去されてもよい。また、エフェクト画像kは、保留変化表示の対象である保留アイコン以外とは異なる特図1保留アイコンh3の一部に対してオーバーラップして表示されてもよい。
保留変化表示は、表示サイズが徐々に小さくなる態様でエフェクト画像kが徐々に消去されていき、先読み予告の表示態様に変化した保留アイコンh2が徐々に視認可能となる。先読み予告アイコンjは、エフェクト画像kの消去が開始される前に消去される。
図17(o)は、保留変化表示が終了した状態を示している。エフェクト画像kが完全に消去されており、特図1保留アイコンh2の全体が視認可能となる。特図1保留アイコンh2の表示態様はキャラクタの吉宗の絵柄となる。吉宗のキャラクタの絵柄の表示態様は、先読み予告の表示態様であり、デフォルトの表示態様よりも信頼度が高く設定されている。本例のように、保留変化表示の開始を示唆する先読み予告アイコンjが吉宗の顔の絵柄である場合には、保留変化表示の対象である保留アイコンh2の表示態様は、保留変化表示後に吉宗の絵柄となる。なお、保留変化表示の開始を示唆する先読み予告アイコンjが吉宗の顔の絵柄である場合であっても、保留変化表示の対象である保留アイコンh2の表示態様は、保留変化表示後に吉宗の絵柄以外の表示態様となってもよいし、保留変化表示の開始を示唆する先読み予告アイコンjが吉宗の顔の絵柄以外の表示態様(例えば、ハート柄)である場合であっても、保留変化表示の対象である保留アイコンh2の表示態様は、保留変化表示後に吉宗の絵柄となってもよい。先読み予告アイコンjの表示態様が吉宗の顔の絵柄以外である場合には、保留変化表示の対象である保留アイコンh2の表示態様は、保留変化表示後に吉宗の絵柄を含む複数種類の絵柄のうちの一つの表示態様となるように所定の抽選により決定されてもよい。
図17(p)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾1−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「1−1−7」が停止表示される。
図17(q)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。変動アイコンf2が左方に徐々に移動して装飾図柄表示装置208の画像表示領域外に消えていく態様で消去される。
図17(r)は、保留・変動アイコン間の移動アニメが終了した状態を示している。特図1保留アイコン表示領域802の第1領域に表示されていた特図1保留アイコンh2は変動アイコンf3となり、変動アイコンf3は変動アイコン表示領域706への移動を完了しており、保留・変動アイコン間の移動アニメは終了している。変動アイコンf3は、変動アイコンとなる前の保留アイコンh2よりも大きいサイズで表示される。このように、保留変化表示により表示態様の変化した保留アイコンが変動アイコンとなって装飾図柄表示装置208に表示される場合には、サブ表示装置800に表示されていた時よりも大きな表示サイズで表示されてもよい。
また、図17(r)では、保留アイコンの移動アニメが表示されている。保留アイコンの移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第2領域に表示されていた特図1保留アイコンh3が徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた特図1保留アイコンh4が徐々に第2領域に移動する。本例のように、保留・変動アイコン間の移動アニメの方が保留アイコンの移動アニメよりも先に終了してもよい。
図17(r)から引き続く図18(a)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始されたことに伴い、装飾図柄の変動表示、第4図柄の変動表示、および第5図柄の変動表示が開始された状態を示している。保留アイコンの移動アニメは実行中である。
図18(b)は、保留アイコンの移動アニメが終了した状態を示している。特図1保留アイコンh3は特図1保留アイコン表示領域802の第1領域への移動を完了し、特図1保留アイコンh4は特図1保留アイコン表示領域802の第2領域への移動を完了している。
図18(c)は、リーチ演出が開始された状態を示している。図柄表示領域208a、208cには、「装飾7」が揺れ変動表示されている。図柄表示領域208a、208cでの装飾図柄の揺れ変動表示の開始をもってリーチ演出が開始される。なお、「装飾7」が揺れ変動表示されて開始されるリーチ演出の期待度は、図19で後述する、「装飾4」が揺れ変動表示されて開始されるリーチ演出よりも期待度が高く設定されている。
図18(d)は、リーチ演出の開始報知演出が実行された状態を示している。図18(d)の右下方にはスピーカ120を模式的に図示している。リーチ演出の開始報知演出として、スピーカ120から「リーチ」の音声が出力されている。なお、装飾図柄表示装置208やサブ表示装置800によりリーチ演出の開始報知演出が実行されてもよい。
図18(e)は、リーチ演出が発展することを示唆する演出が実行された状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の略中央に、横長長方形状の白抜き画像内の中央に「発展じゃ!」の文字列画像を含む発展示唆画像712が表示されて、リーチ演出が発展することを示唆する演出が実行されている。発展示唆画像712は、装飾図柄の変動表示に対してオーバーラップして表示される。なお、装飾図柄の変動表示が発展画像712に対してオーバーラップして表示されてもよい。
図18(f)は、リーチ演出がスーパーリーチ演出に発展した状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域のうち、第4図柄表示領域700、702の周辺を除く領域が黒色で表示される暗転演出が実行されている。暗転演出の開始をもってスーパーリーチ演出の開始とする。スーパーリーチ演出中は装飾図柄の変動表示は非表示とされる。また、暗転演出中および図18(g)で後述するカットイン演出中は第5図柄の変動表示は非表示とされる。また、スーパーリーチ演出中であっても第4図柄表示領域700、702は表示され続ける。本例のように、大当りの期待度の高い特図変動遊技では、スーパーリーチ演出に発展してもよい。なお、大当りとなる場合であってもスーパーリーチ演出に発展しなくてもよい。
図18(f)に示すように、スーパーリーチ演出開始の際には、サブ表示装置800が下方に移動する。図18(f)中、サブ表示装置800の左右に図示する下向き矢印は、サブ表示装置800の移動方向を示している。これにより、装飾図柄表示装置208の画像表示領域のうちサブ表示装置800により隠される領域が狭くなり、当該画像表示領域のうちスーパーリーチ演出に使用できる領域を広くすることができる。
また、スーパーリーチ演出等の特定演出の開始以降では、変動アイコンや先読み予告アイコンや保留アイコンやボタン画像708等を消去してもよい。本例では、スーパーリーチ演出の開始時に変動アイコンf3およびボタン画像708が消去される。変動アイコンf3およびボタン画像708はスーパーリーチ演出の実行中は非表示とされる。なお、ボタン画像708はスーパーリーチ演出の実行中にも表示されていてもよい。
図18(g)は、スーパーリーチ演出中にカットイン演出が実行された状態を示している。装飾図柄表示装置208の略全面が演出表示領域208dとなり、演出表示領域208dの全面に吉宗のキャラクタ画像と「勝負じゃ!」の文字列画像とを含むカットイン画像が表示されてカットイン演出が実行される。第4図柄表示領域700、702は、カットイン画像に対してオーバーラップして表示されており、全体が視認可能となっている。
サブ表示装置800には、図18(g)に示すように、白色の背景画像上に「剣豪」の文字列画像が表示されており、城下町の背景画像、および特図1保留アイコン表示領域802および特図1保留アイコンは消去されている。「剣豪」の文字列画像は、スーパーリーチ演出において剣豪との対決演出が実行されることを示唆する画像であり、本例のスーパーリーチ演出に対応する表示である。スーパーリーチ演出中には、サブ表示装置800に発展したスーパーリーチ演出に対応する文字が表示されてもよい。なお、スーパーリーチ演出中にも特図1保留アイコン表示領域802および特図1保留アイコンを表示してもよい。また、カットイン演出の終了後には第5図柄の変動表示の表示が再開される。
図18(h)は、カットイン演出が終了し、スーパーリーチ演出中に対決演出が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左方には吉宗のキャラクタ画像(以下、「吉宗」と称する場合がある)が表示され、演出表示領域208dの右方には剣豪のキャラクタ画像(以下、「剣豪」と称する場合がある)が表示される。対決演出では、吉宗と剣豪とが対決するシーンのアニメを含む演出が実行される。
図18(i)は、対決演出中に、吉宗と剣豪とが対決するシーンが表示された後に、結果報知演出が実行された状態を示している。演出表示領域208dに右方には勝利した吉宗が表示され、演出表示領域208dの左方には「勝ち」の文字列画像とその下方に敗れた剣豪が表示され、サブ表示装置800には「勝利」の文字列画像が表示され、吉宗が対決に勝利したことが報知されている。本例の対決演出では、実行中の特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には吉宗が勝利し、当該当否判定結果がはずれである場合には吉宗が敗北する。
また、図18(h2)に示すように、対決演出の開始後には、吉宗と剣豪とが対決するシーンのアニメが表示された後に、演出表示領域208dの右方に吉宗を表示し、演出表示領域208dに左方に剣豪を表示し、次いで、図18(i2)に示すように、演出表示領域208dの中央下部に赤色(図中、右上がりハッチングで示す)ボタン画像708を表示し、その上方に「押せ!」の文字列画像を表示する。赤色のボタン画像708および「押せ!」の文字列画像は遊技者にチャンスボタン136の押下を促す表示である。図18(i2)に示す時点でチャンスボタン136の操作有効期間が開始されており、当該操作有効期間中にチャンスボタン136が1回押下されると、図18(i)に示す結果報知演出が実行される。このように、結果報知演出が実行される前に、チャンスボタン136の押下を促す表示を行う勝敗ジャッジ演出を実行してもよい。勝敗ジャッジ演出が実行された図柄変動表示は、勝敗ジャッジ演出が実行されなかった図柄変動表示よりも大当り図柄態様が確定表示されやすいように構成されていてもよい。なお、当該操作有効期間中にチャンスボタン136が押下されなかった場合には、赤色のボタン画像708および「押せ!」の文字列画像が消去された後に、図18(i)に示す演出を飛ばして、図18(j)に示す演出が実行されてもよい。
図18(j)は、スーパーリーチ演出が終了した状態を示している。本例では、演出表示領域208dに表示されていた「勝ち」の文字列画像と、剣豪が消去された時点で対決演出の結果報知演出は終了し、結果報知演出の終了をもってスーパーリーチ演出が終了する。スーパーリーチ演出の終了後には、装飾図柄の変動表示が表示再開される。図18(j)では、図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が揺れ変動表示されている。
図18(k)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果が特別大当りであったことを示す、特別大当りを報知する図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に大当りを報知する図柄組合せ「7−7−7」が停止表示される。
図18(l)は、サブ表示装置800が上方に移動して初期位置に復帰した状態を示している。図18(l)中、サブ表示装置800の左右に図示する上向き矢印は、サブ表示装置800の移動方向を示している。サブ表示装置800の初期位置復帰により、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている吉宗の右足部分がサブ表示装置800により隠される。サブ表示装置800には吉宗の右足部分に相当する画像が演出表示領域208dに表示されている吉宗を一続きとなるように表示され、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置800とにより吉宗の全体が表示される。このように、サブ表示装置800の移動によって、装飾図柄表示装置208に表示されている背景やアイコンやキャラクタ画像の一部がサブ表示装置800で隠れてしまう場合には、隠れる部分をサブ表示装置800に表示させてもよい。この場合、サブ表示装置800に表示するのは、背景のみであってもよいし、特定のアイコンや特定のキャラクタ画像のみであってもよい。
演出でサブ表示装置800や可動体900を初期位置から移動させる場合は、特図変動遊技が終了した際に、サブ表示装置800や可動体900を初期位置に復帰させる。なお、先読み予告演出としてサブ表示装置800や可動体900を移動させた場合は、先読み予告対象の特図変動遊技が終了した際にサブ表示装置800や可動体900を初期位置に復帰させる。
本実施例では、消去されている変動アイコンに重なって先読み予告アイコンが出現し、さらに先読み予告アイコンにより特図1保留アイコンの表示態様が変化される。このように、消去されているアイコンに重なって別のアイコンが出現し、当該別のアイコンによりさらに別のアイコンの表示態様が変化される。これらのアイコンの組み合わせは、任意に設定可能である。例えば、これらのアイコンとして、装飾図柄、第四図柄、ボタン画像708等の操作示唆表示、先読み予告アイコン、先読み予告表示、変動アイコン、保留アイコン等がある。また、これらの表示は装飾図柄表示装置208で表示されてもよく、サブ表示装置800で表示されてもよい。
また、保留変化表示は、先読み予告アイコンjが表示されていない場合でも保留変化表示の対象である保留アイコンに対して開始可能であってもよい。
先読み予告アイコンは、保留変化表示の対象である前記保留アイコンに近づく場合に第一の位置(図17(h)での先読み予告アイコンjの位置)を通過するアイコンである。
先読み予告アイコンの出現アニメが表示開始されない場合には、先読み予告アイコンと変動アイコンとが重ならない場合がある。
先読み予告アイコンの出現アニメは、電サポ中に表示されないアニメであってもよい。
先読み予告アイコンの出現アニメ、電サポ中にのみ表示されるアニメであってもよい。
変動アイコンは変動アイコンの消去アニメを実行せずに消去さてもよい。
変動アイコンの消去アニメが実行されずに変動アイコンが消去される場合には、先読み予告アイコンと変動アイコンとが重ならない。
変動アイコンの消去アニメが開始された際であって、保留アイコンが表示されている場合においてのみ、先読み予告アイコンの出現アニメを開始する場合がある。
なお、変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の変動表示中に表示されることがなく、装飾図柄の停止表示中のみに表示されるアニメであってもよい。
なお、先読み予告アイコンiや当該変動の予告アイコンが表示された場合の方が、これらのアイコンが表示されなかった場合よりも、これらのアイコンの予告対象の図柄変動表示において大当り図柄態様が停止表示されやすい。先読み予告アイコンiや当該変動の予告アイコンは複数種類設けられており、表示されるアイコンの種類によって、保留変化表示の成功期待度や大当り信頼度を示してもよい。例えば、くのいちのキャラクタ絵柄の表示態様のアイコンは、保留アイコンの表示態様が実際に変化する保留変化表示の成功の場合にのみ表示される。例えば、姫のキャラクタ絵柄の表示態様のアイコンは、くのいちのキャラクタ絵柄の表示態様のアイコンよりも大当り信頼度が高く、保留アイコンの表示態様が実際に変化する保留変化表示の成功の場合にのみ表示される。
なお、図17(m)〜(o)に示す保留変化表示が実行された場合には、保留変化表示が実行されなかった場合よりも、先読み予告対象の図柄変動表示において大当り図柄態様が停止表示されやすい。なお、保留変化表示後の保留アイコンの表示態様は、吉宗のキャラクタ絵柄の表示態様、くのいちのキャラクタ絵柄の表示態様、姫のキャラクタ絵柄の表示態様およびプレミアの表示態様が設けられていてもよい。保留変化表示後の保留アイコンの表示態様は、吉宗のキャラクタ絵柄の表示態様、くのいちのキャラクタ絵柄の表示態様、姫のキャラクタ絵柄の表示態様、プレミアの表示態様の順に大当り信頼度が高くなるように設定されていてもよい。
次に、図19を用いて、本実施例における演出例の変形例1について説明する。図19(a)〜(k)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図19(a)〜(k)の各図に示す構成は本実施例の図18(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図19(a)は、図18(b)から引き続く状態を示している。図19(a)では、リーチ演出が開始されている。図柄表示領域208a、208cには、「装飾4」が揺れ変動表示されている。図柄表示領域208a、208cでの装飾図柄の揺れ変動表示の開始をもってリーチ演出が開始される。
図19(b)は、リーチ演出の開始報知演出が実行された状態を示している。図19(b)の右下方にはスピーカ120を模式的に図示している。リーチ演出の開始報知演出として、スピーカ120から「リーチ」の音声が出力され、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の略中央に、横長長方形状の白抜き画像内の中央に「リーチ!」の文字列画像を含むリーチ演出開始画像714が表示されて、リーチ演出の開始報知演出が実行されている。リーチ演出画像714は、装飾図柄の変動表示に対してオーバーラップして表示される。なお、装飾図柄の変動表示がリーチ演出画像714に対してオーバーラップして表示されてもよい。
図19(c)は、リーチ演出が発展することを示唆する演出が実行された状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の略中央に、発展示唆画像712が表示されて、リーチ演出が発展することを示唆する演出が実行されている。発展示唆画像712は、装飾図柄の変動表示に対してオーバーラップして表示される。
図19(d)は、リーチ演出がスーパーリーチ演出に発展した状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域のうち、第4図柄表示領域700、702の周辺を除く領域が黒色で表示される暗転演出が実行されている。暗転演出の開始をもってスーパーリーチ演出の開始とする。スーパーリーチ演出中は装飾図柄の変動表示は非表示とされる。また、暗転演出中および図19(e)で後述するカットイン演出中は第5図柄の変動表示は非表示とされる。また、スーパーリーチ演出中であっても第4図柄表示領域700、702は表示され続ける。
図19(d)に示すように、スーパーリーチ演出開始の際には、サブ表示装置800が下方に移動する。図19(d)中、サブ表示装置800の左右に図示する下向き矢印は、サブ表示装置800の移動方向を示している。これにより、装飾図柄表示装置208の画像表示領域のうちサブ表示装置800により隠される領域が狭くなり、当該画像表示領域のうちスーパーリーチ演出に使用できる領域を広くすることができる。
また、スーパーリーチ演出等の特定演出の開始以降では、変動アイコンや先読み予告アイコンや保留アイコンやボタン画像708等を消去してもよい。本例では、スーパーリーチ演出の開始時に変動アイコンf3およびボタン画像708が消去される。変動アイコンf3およびボタン画像708はスーパーリーチ演出の実行中は非表示とされる。
図19(e)は、スーパーリーチ演出中にカットイン演出が実行された状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の略全面が演出表示領域208dとなり、演出表示領域208dの全面に吉宗のキャラクタ画像と「勝負じゃ!」の文字列画像とを含むカットイン画像が表示されてカットイン演出が実行される。第4図柄表示領域700、702は、カットイン画像に対してオーバーラップして表示されており、全体が視認可能となっている。
サブ表示装置800には、図19(e)に示すように、白色の背景画像上に「剣豪」の文字列画像が表示されており、城下町の背景画像、および特図1保留アイコン表示領域802および特図1保留アイコンは消去されている。「剣豪」の文字列画像は、スーパーリーチ演出において剣豪との対決演出が実行されることを示唆する画像であり、本例のスーパーリーチ演出に対応する表示である。また、カットイン演出の終了後には第5図柄の変動表示の表示が再開される。
図19(f)は、カットイン演出が終了し、スーパーリーチ演出中に対決演出が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左方には吉宗が表示され、演出表示領域208dの右方には剣豪が表示されている。
図19(g)は、対決演出中に、吉宗と剣豪とが対決するシーンが表示された後に、結果報知演出が実行された状態を示している。演出表示領域208dに右方には敗れた吉宗が表示され、その上方には「負け」の文字列画像が表示され、演出表示領域208dの左方には勝利した剣豪が表示され、サブ表示装置800には「敗北」の文字列画像が表示され、吉宗が対決に敗北したことが報知されている。本例の対決演出では、実行中の特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には吉宗が勝利し、当該当否判定結果がはずれである場合には吉宗が敗北する。なお、本例においても、結果報知演出が実行される前に、図18(h2)、(i2)に示す、チャンスボタン136の押下を促す表示を行う勝敗ジャッジ演出を実行してもよい。
図19(h)は、スーパーリーチ演出が終了した状態を示している。本例では、演出表示領域208dに表示されていた、吉宗、剣豪および「負け」の文字列画像が消去された時点で対決演出の結果報知演出は終了し、結果報知演出の終了をもってスーパーリーチ演出が終了する。スーパーリーチ演出の終了後には、装飾図柄の変動表示が表示再開される。図19(h)では、図柄表示領域208a〜208cに「装飾4−装飾5−装飾4」が揺れ変動表示されている。
図19(i)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾4−装飾5−装飾4」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「4−5−4」が停止表示される。
図19(j)は、サブ表示装置800が上方に移動して初期位置に復帰した状態を示している。図19(j)中、サブ表示装置800の左右に図示する上向き矢印は、サブ表示装置800の移動方向を示している。
図19(k)は、サブ表示装置800で特図1保留アイコンの表示が再開された状態を示している。サブ表示装置800には、城下町の背景画像が表示され、特図1保留アイコン表示領域802の第1領域に特図1保留アイコンh3が表示され、第2領域に特図1保留アイコンh4が表示されている。
図19(k)に示すように、変動アイコンf3の表示は再開されない。このように、予告態様(本例では、吉宗の絵柄)である変動アイコンはスーパーリーチ演出終了後にも表示再開されず、変動終了後に変動アイコンの消去アニメが実行されない場合がある。
次に、図20を用いて、本実施例における演出例の変形例2について説明する。図20(a)〜(e)、(g)〜(l)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図20(a)〜(e)、(g)〜(l)の各図に示す構成は本実施例の図18(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図20(a)は、図18(g)から引き続く状態を示している。図20(a)では、スーパーリーチ演出中に対決演出が開始されている。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左方には吉宗が表示され、演出表示領域208dの右方には剣豪が表示されている。
図20(b)は、対決演出中に吉宗と剣豪とが対決するシーンが表示された状態を示している。吉宗と剣豪とが対決するシーンでは、吉宗が演出表示領域208dの右方に移動し、剣豪が演出表示領域208dの左方に移動する。
図20(c)は、勝敗ジャッジ演出が開始された状態を示している。本例の勝敗ジャッジ演出が開始時には、演出表示領域208dの略中央に赤色のボタン画像708が表示され、その下方にチャンスボタン136の操作有効期間を示すゲージの画像(以下、「ゲージ画像」と称する場合がある)716が表示され、サブ表示装置800に「押せ!」の文字列画像が表示されて、遊技者にチャンスボタン136の押下が促される。「押せ!」の文字列画像は装飾図柄表示装置208にも表示されてもよいし、装飾図柄表示装置208またはサブ表示装置800のいずれか一方にのみ表示されてもよい。ゲージ画像716は、チャンスボタン136の操作有効期間の残り時間を赤色部分(図中、右上がりハッチング)の長さで表示している。チャンスボタン136の操作有効期間は、ボタン画像708およびゲージ画像716が表示開始されたのと同時に開始される。なお、チャンスボタン136の操作有効期間は、ボタン画像708およびゲージ画像716が表示開始される前に開始されてもよいし、ボタン画像708およびゲージ画像716が表示開始された後に開始されてもよい。なお、ボタン画像708およびゲージ画像716の一部はサブ表示装置800に表示されてもよい。
図20(d)は、操作有効期間中の状態を示している。ゲージ画像716の赤色部分の長さが短くなっており、ボタン受付期間の残り時間が当初より少なくなったことを示している。ゲージ画像716は、操作有効期間の経過に伴って、赤色部分が左方に向かって短くなる。
本例のゲージ画像716内には、当該特図変動遊技の期待度を示す文字列画像として、「チャンス!」の文字列画像が表示されている。「チャンス!」の文字列画像は、ゲージ画像716の赤色部分が短くなっていくにつれて右側から徐々に視認可能となっていく。図20(d)に示す時点では、当該文字列画像のうち「ス」の右半分と「!」の全体とが視認可能となっている。対決演出で吉宗が勝利する場合には、ゲージ画像716内に文字列画像が表示されやすい。言い換えると、ゲージ画像716内に文字列画像が表示された場合には、大当りの期待度が高い。
図20(e)は、操作有効期間中の状態を示している。ゲージ画像716の赤色部分の長さがさらに短くなっており、ボタン受付期間の残り時間が3分の1程度になったことを示している。ゲージ画像716は、操作有効期間の経過に伴って、赤色部分が左方に向かって短くなる。図20(e)に示す時点では、「チャンス!」の文字列画像のうち「チ」の右半分と「ャンス!」の全体とが視認可能となっている。なお、ゲージ画像716内に表示される画像は、「チャンス!」以外の文字列画像であってもよいし、動画像であってもよいし、大当り信頼度(期待度)を示す色彩のみからなる画像であってもよい。
図20(f)は、遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を模式的に示している。図20(f)の左側は、遊技者が左手の人差し指でチャンスボタン136を押下する直前の状態を示している。図20(f)の右側は、遊技者が左手の人差し指でチャンスボタン136を押下した直後の状態を示している。本例では、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者によりチャンスボタン136が1回押下される。
図20(g)は、チャンスボタン136が操作有効期間中に押下された直後の状態を示している。チャンスボタン136が押下されたことに応じて吉宗、剣豪、ボタン画像708およびゲージ画像716は消去される。また、チャンスボタン136が押下されたことに応じて、対決演出の結果報知演出が実行される。本例では、対決演出において吉宗が勝利する。本例では、結果報知演出として、演出可動体900が装飾図柄表示装置208の画像表示領域前方の略中央まで下方に移動し、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにはエフェクト画像718が表示され、サブ表示装置800には「勝利」の文字列画像が表示される。図20(g)中、演出可動体900の左右に図示する下向き矢印は、演出可動体900の移動方向を示している。なお、操作有効期間中にチャンスボタン136が押下されたことに応じてサブ表示装置800が移動してもよい。
エフェクト画像718の下側の一部は装飾図柄表示装置208の画像表示領域のうちのサブ表示装置800と重なる領域に表示されており、当該一部はサブ表示装置800により隠されている。サブ表示装置800には、当該一部に相当するエフェクト画像718a、bが表示されている。前側から見て、エフェクト画像718と一続きに視認されるようにエフェクト画像718a、718bがサブ表示装置800の画像表示領域の上端部に表示されており、エフェクト画像718とエフェクト画像718a、718bとによりエフェクト画像の全体が視認される。
図20(h)は、演出可動体900が上方に移動して初期位置に復帰した状態を示している。図20(h)中、演出可動体900の左右に図示する上向き矢印は演出可動体900の移動方向を示している。
図20(i)は、エフェクト画像718とエフェクト画像718a、718bとが消去されて、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに吉宗と剣豪とが再表示された状態を示している。演出表示領域208dに右方には勝利した吉宗が表示され、演出表示領域208dの右方には「勝ち」の文字列画像とその下方に敗れた剣豪が表示され、吉宗が対決に勝利したことが報知されている。
図20(j)は、スーパーリーチ演出が終了した状態を示している。本例では、演出表示領域208dに表示されていた「勝ち」の文字列画像と、剣豪が消去された時点で対決演出の結果報知演出は終了し、結果報知演出の終了をもってスーパーリーチ演出が終了する。スーパーリーチ演出の終了後には、装飾図柄の変動表示が表示再開される。図20(j)では、図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が揺れ変動表示されている。
図20(k)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果が特別大当りであったことを示す、特別大当りを報知する図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に大当りを報知する図柄組合せ「7−7−7」が停止表示される。
図20(l)は、サブ表示装置800が上方に移動して初期位置に復帰した状態を示している。図20(l)中、サブ表示装置800の左右に図示する上向き矢印は、サブ表示装置800の移動方向を示している。サブ表示装置800の初期位置復帰により、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている吉宗の右足部分がサブ表示装置800により隠される。サブ表示装置800には吉宗の右足部分に相当する画像が演出表示領域208dに表示されている吉宗を一続きとなるように表示され、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置800とにより吉宗の全体が表示される。
このように、スーパーリーチ演出中にチャンスボタン136の押下を促す演出が実行されてもよい。本例では、チャンスボタン136の押下を促す演出として、ボタン画像708とゲージ画像716と「押せ!」の文字列画像が表示される。これらの画像は、チャンスボタン136の操作有効期間内にチャスボタン136が押下されなかった場合には、当該操作有効期間の終了時に消去される。なお、チャンスボタン136の操作有効期間内にチャスボタン136が押下されなかった場合には、図20(g)〜(i)に示す結果報知演出は実行されなくてもよいし、当該結果報知演出は実行されてもよい。
チャンスボタン136の操作有効期間が開始される直前には、当該操作有効期間が開始されることを示唆するアニメーションとして、ボタン導入アニメ(INアニメ)表示されてもよい。図20(b−c)は、ボタン導入アニメが実行されている状態を示している。ボタン導入アニメは、図20(b)と図20(c)との間で実行される。ボタン導入アニメでは、ボタン画像708が徐々に表示される。例えば、ボタン導入アニメとして、ボタン画像708の透過率が100%から0%に徐々に変化していくアニメが表示されてもよいし、透過率50%の2つのボタン画像が演出表示領域208dの左端部と右端部からそれぞれ出現し、当該2つのボタン画像が徐々に演出表示領域208dの中央に移動し、当該2つのボタン画像が重なってボタン画像708に変化するアニメが表示されてもよい。なお、ボタン導入アニメが実行された場合には、図20(c)に示すボタン画像708が表示されない偽(ガセ)の演出パターンがあってもよい。
次に、図21を用いて、本実施例における演出例の変形例3について説明する。図21(a)〜(d)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図21(a)〜(d)の各図に示す構成は本実施例の図17(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図21(a)は、図17(l)から引き続く状態を示している。図17(l)の時点でサブ表示装置800の画像表示領域の特図1保留アイコンh2の上側に表示されていた先読み予告アイコンjが、図21(a)では、当該画像表示領域の中央上部に移動している。図21(a)中、先読み予告アイコンjの左下方に図示する右上向きの矢印は先読み予告アイコンの移動方向を示している。先読み予告アイコンjは、図17(h)に示す先読み予告アイコンの移動アニメの終了時点での表示位置に戻っている。
図21(b)は、先読み予告アイコンの消去アニメが実行されている状態を示している。本例では、透過率が徐々に上昇しながら円形に収縮していく態様で先読み予告アイコンjが消去される先読み予告アイコンの消去アニメが実行される。本例では、先読み予告アイコンjが表示された場合であっても、保留アイコンの表示態様を変化させる保留変化表示が表示されない。この場合には、先読み予告アイコンjは、保留アイコンの上側に移動した後に先読み予告アイコンの移動アニメの終了時点での表示位置に戻り、その後に消去される。このように、先読み予告アイコンjが表示された場合であっても保留変化表示が表示されない偽(ガセ)の演出パターンが設けられていてもよい。
図21(c)は、先読み予告アイコンの消去アニメが終了した状態を示している。先読み予告アイコンjがサブ表示装置800の画像表示領域から完全に消去されている。
図21(d)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾3」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「5−6−3」が停止表示される。
本変形例のように、先読み予告アイコンjが表示された場合であっても保留変化表示が表示されない偽(ガセ)の演出パターンが設けられていてもよい。なお、保留変化表示が表示されない場合には、先読み予告アイコンjが表示されなくてもよい。
(実施例3)
図22は、本実施の形態の実施例3における演出例を示している。図22(a)〜(n)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図22(a)〜(n)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図22(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行中であり、第4図柄表示領域700、7002では第4図柄の変動表示が実行中であり、第5図柄表示領域704では第5図柄の変動表示が実行中である。変動アイコン表示領域706には、デフォルトの表示態様の変動アイコンf1が表示されている。特図1保留アイコン表示領域802には、デフォルトの表示態様の特図1保留アイコンh1〜h4が表示されている。
図22(b)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾6−装飾3」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「5−6−3」が停止表示される。
図22(c)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。本実施例では、変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の変動停止表示後(変動表示終了後)に開始される。本実施例の変動アイコンの消去アニメでは、変動アイコンf1は透過率が徐々に上昇していく態様(フェードアウトの態様)で消去される。本実施例の変動アイコンの消去アニメの開始は、変動アイコンf1の透過率が上昇し始めた時である。
図22(d)は、先読み予告アイコンの出現アニメが実行された状態を示している。本例では、先読み予告アイコンの出現アニメおよび先読み予告アイコンは特図1の2番目の保留(特図1保留アイコンh2が示す保留)に対する先読み予告表示として表示される。本実施例では、先読み予告アイコンjは、白色円形から徐々に大きくなりながら態様が変化し、図22(d)に示すように、キャラタクタの吉宗の顔の絵柄となる。図22(d)に示す時点で先読み予告アイコンの出現アニメは完了している。先読み予告アイコンjの少なくとも一部が、変動アイコンf1と重なるように、変動アイコンf1に対してオーバーラップして表示される。先読み予告アイコンの出現アニメの開始位置は、先読み予告アイコンjの表示開始位置である。先読み予告アイコンを出現させる先読み予告アイコンの出現アニメの表示開始位置は、変動アイコンを消去する変動アイコンの消去アニメに少なくとも一部が重なる位置である。
図22(e)は、先読み予告アイコンの移動アニメが開始された状態を示している。図22(e)、(f)中、先読み予告アイコンjの右方に図示する右下向き矢印は先読み予告アイコンjの移動方向を示している。先読み予告アイコンの移動アニメは、変動アイコン表示領域706からサブ表示装置800の画像表示領域の中央上部に先読み予告アイコンjを徐々に移動させるアニメである。なお、先読み予告アイコンの出現アニメ終了後に表示される先読み予告アイコンの移動アニメは、先読み予告表示として表示されてもよい。本例では、先読み予告アイコンの移動アニメは、特図1の2番目の保留に対する先読み予告表示として表示されてもよい。また、変動アイコンf1の透過率が徐々に上昇する変動アイコンの消去アニメが実行されている。
図22(f)は、先読み予告アイコンの移動アニメが実行されている状態を示している。先読み予告アイコンjのうち右側3分の2は装飾図柄表示装置208の画像表示領域のうちのサブ表示装置800と重なる領域に表示されており、当該右側3分の2の部分はサブ表示装置800により隠されており、先読み予告アイコンjのうち左側3分の1の部分が視認可能となる。サブ表示装置800には、先読み予告アイコンjのうち隠れている部分に相当する画像jbが表示されている。前側から見て、先読み予告アイコンiと一続きに視認されるように画像jbが表示されており、先読み予告アイコンjと画像jbとにより先読み予告アイコンjの全体が表示されているように視認される。このように、装飾図柄表示装置208からサブ表示装置800に画像を移動させるアニメが実行される場合には、サブ表示装置800で隠れる部分に相当する表示がサブ表示装置800に表示される。
また、図22(f)に示すように、変動アイコンの消去アニメが終了しており、変動アイコンf1が装飾図柄表示装置208の画像表示領域から完全に消去されている。
図22(g)は、先読み予告アイコンの移動アニメが終了した状態を示している。先読み予告アイコンjがサブ表示装置800の画像表示領域の中央上部に表示されている。先読み予告アイコンjがサブ表示装置800の画像表示領域の中央上部に移動完了した時点で先読み予告アイコンの移動アニメは終了する。
図22(h)は、保留・変動アイコン間の移動アニメと、保留アイコンの移動アニメとが開始された状態を示している。保留・変動アイコン間の移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第1領域に表示されていた特図1保留アイコンh1が、変動アイコンf2となって、変動アイコン表示領域706に移動する。図22(h)、(i)中、変動アイコンf2の左方に図示する左向き矢印は変動アイコンf2の移動方向を示している。本実施例では、保留・変動アイコンの移動アニメの開始と同時に、特図1保留アイコンh1が変動アイコンf2となる。図22(h)に示す時点では、変動アイコンf2がサブ表示装置800の画像表示領域外に向かって移動している途中であり、変動アイコンf2のうちの左側3分の1が非表示となっており、当該非表示となっている部分に相当する画像f2bが装飾図柄表示装置208に表示されている。前側から見て、変動アイコンf2と一続きに視認されるように画像f2bが表示されており、変動アイコンf2と画像f2bとにより変動アイコンf2の全体が表示されているように視認される。
保留アイコンの移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第2領域に表示されていた特図1保留アイコンh2が徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた特図1保留アイコンh3が徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた特図1保留アイコンh4が徐々に第3領域に移動する。図22(h)、(i)中、特図1保留アイコンh2〜h4の上方に図示する左向き矢印のそれぞれは特図1保留アイコンh2〜h4の移動方向を示し、特図1保留アイコン表示領域802の第1〜第4の各領域に図示する仮想破線で輪郭が画定された白色円形の領域は、保留アイコンの移動アニメ非実行時の当該各領域での特図1保留アイコンの表示位置を示している。
図22(i)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始されたことに伴い、装飾図柄の変動表示、第4図柄の変動表示、および第5図柄の変動表示が開始された状態を示している。本実施例では、装飾図柄の変動表示と、第4図柄の変動表示と、第5図柄の変動表示とは同時に開始される。
図22(j)は、保留・変動アイコン間の移動アニメおよび保留アイコンの移動アニメが終了した状態を示している。サブ表示装置800に代わって装飾図柄表示装置208に変動アイコンf2が表示されている。変動アイコンf2は変動アイコン表示領域706への移動を完了している。特図1保留アイコンh2は特図1保留アイコン表示領域802の第1領域への移動を完了し、特図1保留アイコンh3は特図1保留アイコン表示領域802の第2領域への移動を完了し、特図1保留アイコンh4は特図1保留アイコン表示領域802の第3領域への移動を完了している。変動アイコンが変動アイコン表示領域706に移動完了した時点で保留・変動アイコンの移動アニメが終了し、全ての保留アイコンが各領域に移動完了した時点で保留アイコンの移動アニメが終了する。
図22(k)は、先読み予告アイコンjが特図1保留アイコンh2の上側に移動するアニメが実行された状態を示している。図22(k)中、先読み予告アイコンjの右側に図示する左下向きの矢印は先読み予告アイコンjの移動方向を示している。先読み予告アイコンjが保留変化表示の対象である保留アイコンの上側に移動するアニメは、保留変化表示の開始を示唆するアニメである。
図22(l)は、先読み予告アイコンjが下方に移動するアニメが実行された状態を示している。先読み予告アイコンjは、保留変化表示の対象である保留アイコンh2の上部に対してオーバーラップして表示される。先読み予告アイコンjが保留変化表示の対象である保留アイコンに少なくとも一部が重なることで該保留アイコンに対して保留変化表示が開始される。保留変化表示は、第一の表示様態(例えば、デフォルトの表示態様)で表示された保留アイコンを第一の表示様態とは異なる第二の表示様態に変化させる表示である。本実施例では、先読み予告アイコンjは、保留変化表示の開始を示唆するアイコンであり、先読み予告アイコンの出現アニメが終了した後も表示されている。
図22(m)は、保留変化表示が開始された状態を示している。先読み予告アイコンjおよび特図1保留アイコンh2に対してオーバーラップしてエフェクト画像kが表示され、先読み予告アイコンjおよび特図1保留アイコンh2の全体が視認不能となる。なお、エフェクト画像kは先読み予告アイコンjに代わって表示される画像であってもよく、エフェクト画像kの表示開始をもって先読み予告アイコンjは消去されてもよい。また、エフェクト画像kは、先読み予告対象の保留を示す保留アイコン以外とは異なる特図1保留アイコンh3の一部に対してオーバーラップして表示されてもよい。
保留変化表示は、表示サイズが徐々に小さくなる態様でエフェクト画像kが徐々に消去されていき、先読み予告の表示態様に変化した保留アイコンh2が徐々に視認可能となる。先読み予告アイコンjは、エフェクト画像kの消去が開始される前に消去される。
図22(n)は、保留変化表示が終了した状態を示している。エフェクト画像kが完全に消去されており、特図1保留アイコンh2の全体が視認可能となる。特図1保留アイコンh2の表示態様はキャラクタの吉宗の絵柄となる。吉宗のキャラクタの絵柄の表示態様は、先読み予告の表示態様であり、デフォルトの表示態様よりも信頼度が高く設定されている。本例のように、保留変化表示の開始を示唆する先読み予告アイコンjが吉宗の顔の絵柄である場合には、保留変化表示の対象である保留アイコンh2の表示態様は、保留変化表示後に吉宗の絵柄となる。なお、保留変化表示の開始を示唆する先読み予告アイコンjが吉宗の顔の絵柄である場合であっても、保留変化表示の対象である保留アイコンh2の表示態様は、保留変化表示後に吉宗の絵柄以外の表示態様となってもよいし、保留変化表示の開始を示唆する先読み予告アイコンjが吉宗の顔の絵柄以外の表示態様(例えば、ハート柄)である場合であっても、保留変化表示の対象である保留アイコンh2の表示態様は、保留変化表示後に吉宗の絵柄となってもよい。先読み予告アイコンjの表示態様が吉宗の顔の絵柄以外である場合には、保留変化表示の対象である保留アイコンh2の表示態様は、保留変化表示後に吉宗の絵柄を含む複数種類の絵柄のうちの一つの表示態様となるように所定の抽選により決定されてもよい。
(実施例4)
図23は、本実施の形態の実施例4における演出例を示している。図23(a)〜(j)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図23(a)〜(j)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図23(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行中であり、第4図柄表示領域700、7002では第4図柄の変動表示が実行中であり、第5図柄表示領域704では第5図柄の変動表示が実行中である。変動アイコン表示領域706には、デフォルトの表示態様の変動アイコンf1が表示されている。特図1保留アイコン表示領域802には、デフォルトの表示態様の特図1保留アイコンh1〜h4が表示されている。
図23(b)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。本実施例では、変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の変動表示中に開始される。本実施例の変動アイコンの消去アニメでは、変動アイコンf1が左上方に徐々に移動して装飾図柄表示装置208の画像表示領域外に消えていく態様で変動アイコンf1が消去される。図23(b)中、変動アイコンf1の上側に図示する左上方に向かって曲線状に延びる矢印は、変動アイコンf1の移動方向を示し、変動アイコン706に図示する仮想破線で輪郭が画定された白色円形の領域は、変動アイコンの消去アニメ開始前の変動アイコンf1の表示位置を示している。
図23(c)は、先読み予告アイコンの出現アニメが実行された状態を示している。本例では、先読み予告アイコンの出現アニメおよび先読み予告アイコンは特図1の3番目の保留(特図1保留アイコンh3が示す保留)に対する先読み予告表示として表示される。本実施例では、結ばれた紙の画像(以下、「紙」と称する)nを含む矢の絵柄の先読み予告アイコンmが装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右上角部から出現する態様で先読み予告アイコンの出現アニメが表示される。なお、紙nを先読み予告アイコンとしてもよい。先読み予告アイコンの出現アニメにより、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の右上角部から左端部下方に向かって先読み予告アイコンmが移動する。なお、先読み予告アイコンの出現アニメの表示開始位置は、消去中の変動アイコンf1に先読み予告アイコンmの一部が重なる位置であってもよい。
図23(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の右上角部に表示されている紙nおよび先読み予告アイコンmに対してオーバーラップして第5図柄の変動表示が表示されている。なお、第5図柄の変動表示に対して紙nおよび先読み予告アイコンmがオーバーラップして表示されてもよい。
図23(d)は、先読み予告アイコンmが装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左端部に刺さった表示が表示された状態を示している。また、変動アイコンf1を消去する変動アイコンの消去アニメが表示されている。紙nの一部および先読み予告アイコンmの一部は、変動アイコンf1の一部に対してオーバーラップして表示される。なお、変動アイコンf1の一部は、紙nの一部および先読み予告アイコンmの一部に対してオーバーラップして表示されてもよい。
図23(e)は、変動アイコンの消去アニメが終了した状態を示している。変動アイコンf1が装飾図柄表示装置208の画像表示領域から消去されている。本実施例の変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の変動表示の実行中に開始され、当該装飾図柄の変動表示の実行中に終了する。
図23(f)は、先読み予告アイコンの出現アニメが終了した状態を示している。本例では、矢の絵柄の先読み予告アイコンmに結び付けられていた紙nが開いて横長長方形状の表示態様に変化して、紙nが先読み予告アイコンmの上側に表示された時点で先読み予告アイコンの出現アニメが終了する。紙nは、「変化!」の文字列画像を含んでおり、当該文字列画像により保留変化表示が開始されることが示唆される。なお、紙nは、先読み予告アイコンとして表示されてもよい。この場合、本例の紙nは、特図1の3番目の保留(特図1保留アイコンh3が示す保留)に対しての先読み表示として表示される。
図23(g)は、保留変化表示が開始された状態を示している。本例の保留変化表示は、先読み予告対象である3番目の特図1の保留を示す特図1保留アイコンh3の表示態様を変化させる表示である。特図1保留アイコンh3の全体と、特図1保留アイコンh2、h4の一部に対してオーバーラップしてエフェクト画像kが表示され、特図1保留アイコンh3の全体と特図1保留アイコンh2、h4の当該一部が視認不能となる。
なお、図23(g2)に示すように、エフェクト画像kが先読み予告対象である保留を示す特図1保留アイコンh3のみに対してオーバーラップして表示されてもよい。また、図23(g3)に示すように、エフェクト画像kが全ての特図1保留アイコンh1〜h4に対してオーバーラップして表示されてもよい。なお、先読み予告対象である保留を示す特図1保留アイコン以外の特図1保留アイコン(図23(g2)に示す例では特図1保留アイコンh1、h4)の一部に対してエフェクト画像kがオーバーラップして表示されてもよい。エフェクト画像kの表示サイズはその都度異なっていてもよい。エフェクト画像kは表示態様が変化する保留アイコンに対して必ずオーバーラップして表示されればよい。
図23(h)は、保留変化表示が終了した状態を示している。エフェクト画像kが完全に消去されており、特図1保留アイコンh3の全体が視認可能となる。特図1保留アイコンh3の表示態様はキャラクタの吉宗の絵柄となる。吉宗のキャラクタの絵柄の表示態様は、先読み予告の表示態様であり、デフォルトの表示態様よりも信頼度が高く設定されている。
図23(i)は、先読み予告アイコンmと紙nが消去された状態を示している。保留変化表示の終了後に先読み予告アイコンmと紙nは消去される。なお、保留変化表示の終了前に先読み予告アイコンmと紙nは消去されてもよいし、保留変化表示の終了時に先読み予告アイコンmと紙nは消去されてもよい。
図23(j)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾1−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「1−1−7」が停止表示される。
本実施例では、保留変化表示により次に変動アイコンとなる保留アイコンとは異なる保留アイコン(特図1保留アイコンh3)の表示態様が変化されている。これにより、先読み予告演出への期待を遊技者に長く持たせることができる場合がある。
(実施例5)
図24は、本実施の形態の実施例5における演出例を示している。図24(a)〜(o)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図24(a)〜(o)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図24(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行中であり、第4図柄表示領域700、7002では第4図柄の変動表示が実行中であり、第5図柄表示領域704では第5図柄の変動表示が実行中である。変動アイコン表示領域706には、デフォルトの表示態様の変動アイコンf1が表示されている。特図1保留アイコン表示領域802には、デフォルトの表示態様の特図1保留アイコンh1〜h4が表示されている。
図24(b)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。本実施例では、変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の変動表示中に開始される。本実施例の変動アイコンの消去アニメでは、変動アイコンf1が左上方に徐々に移動して装飾図柄表示装置208の画像表示領域外に消えていく態様で変動アイコンf1が消去される。図24(b)中、変動アイコンf1の上側に図示する左上方に向かって曲線状に延びる矢印は、変動アイコンf1の移動方向を示し、変動アイコン706に図示する仮想破線で輪郭が画定された白色円形の領域は、変動アイコンの消去アニメ開始前の変動アイコンf1の表示位置を示している。
図24(c)は、先読み予告アイコンの出現アニメが実行された状態を示している。本例では、先読み予告アイコンの出現アニメおよび先読み予告アイコンは特図1の2番目の保留(特図1保留アイコンh2が示す保留)に対する先読み予告表示として表示される。本実施例では、結ばれた紙の画像(以下、「紙」と称する)oを含む矢の絵柄の先読み予告アイコンmが装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右上角部から出現する態様で先読み予告アイコンの出現アニメが表示される。なお、紙oを先読み予告アイコンとしてもよい。先読み予告アイコンの出現アニメにより、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の右上角部から左端部下方に向かって先読み予告アイコンmが移動する。なお、先読み予告アイコンの出現アニメの表示開始位置は、消去中の変動アイコンf1に先読み予告アイコンmの一部が重なる位置であってもよい。
図24(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の右上角部に表示されている紙oおよび先読み予告アイコンmに対してオーバーラップして第5図柄の変動表示が表示されている。なお、第5図柄の変動表示に対して紙oおよび先読み予告アイコンmがオーバーラップして表示されてもよい。
図24(d)は、先読み予告アイコンmが装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左端部に刺さった表示が表示された状態を示している。また、変動アイコンf1を消去する変動アイコンの消去アニメが表示されている。紙oの一部および先読み予告アイコンmの一部は、変動アイコンf1の一部に対してオーバーラップして表示される。なお、変動アイコンf1の一部は、紙oの一部および先読み予告アイコンmの一部に対してオーバーラップして表示されてもよい。
図24(e)は、変動アイコンの消去アニメが終了した状態を示している。変動アイコンf1が装飾図柄表示装置208の画像表示領域から消去されている。本実施例の変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の変動表示の実行中に開始され、当該装飾図柄の変動表示の実行中に終了する。
図24(f)は、先読み予告アイコンの出現アニメが終了した状態を示している。本例では、矢の絵柄の先読み予告アイコンmに結び付けられていた紙oが開いて横長長方形状の表示態様に変化して、紙oが先読み予告アイコンmの上側に表示された時点で先読み予告アイコンの出現アニメが終了する。紙oは、「2!」の文字列画像を含んでおり、当該文字列画像により先読み予告対象の保留が特図1の2番目の保留(特図1保留アイコンh2が示す保留)であることが示唆される。なお、紙oは、先読み予告アイコンとして表示されてもよい。この場合、本例の紙oは、特図1の2番目の保留に対しての先読み表示として表示される。
図24(g)は、先読み予告アイコンmが消去された状態を示している。本例において、先読み予告アイコンmは、先読み予告アイコンの出現アニメの終了後に消去される。
図24(h)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾1−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「1−1−7」が停止表示される。
図24(i)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始に伴い、装飾図柄の変動表示、第4図柄の変動表示、および第5図柄の変動表示が開始される。また、図24(i)に示す時点で保留・変動アイコン間の移動アニメ、および保留アイコンの移動アニメは終了している。保留・変動アイコン間の移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第1領域に表示されていた特図1保留アイコンh1が、変動アイコンf2となって、変動アイコン表示領域706に移動する。図24(i)中、変動アイコンf2の右側に図示する左上方に向かって曲線状に延びる矢印は、変動アイコンf2の移動方向を示している。保留アイコンの移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第2領域に表示されていた特図1保留アイコンh2が第1領域に移動し、第3領域に表示されていた特図1保留アイコンh3が第2領域に移動し、第4領域に表示されていた特図1保留アイコンh4が第3領域に移動する。図24(i)中、特図1保留アイコンh2〜h4の右上に図示する矢印のそれぞれは、特図1保留アイコンh2〜h4の移動方向を示している。
図24(i)に示すように、特図1変動遊技の開始に伴い、紙oの表示態様が変化する。紙oは「1!」の文字列画像を含む表示態様に変化しており、当該文字列画像により先読み予告対象の保留が特図1の1番目の保留(特図1保留アイコンh2が示す保留)であることが示唆される。
図24(j)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。変動アイコンf2が左上方に徐々に移動して装飾図柄表示装置208の画像表示領域外に消えていく態様で変動アイコンf2が消去される。
図24(k)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾1−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「1−1−7」が停止表示される。
図24(l)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始に伴い、装飾図柄の変動表示、第4図柄の変動表示、および第5図柄の変動表示が開始される。また、図24(l)に示す時点で保留・変動アイコン間の移動アニメ、および保留アイコンの移動アニメは終了している。保留・変動アイコンの移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第1領域に表示されていた特図1保留アイコンh2が、変動アイコンf3となって、変動アイコン表示領域706に移動する。図24(l)中、変動アイコンf3の右側に図示する左上方に向かって曲線状に延びる矢印は、変動アイコンf3の移動方向を示している。保留アイコンの移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第2領域に表示されていた特図1保留アイコンh3が第1領域に移動し、第2領域に表示されていた特図1保留アイコンh4が第2領域に移動する。図24(l)中、特図1保留アイコンh3、h4の右上に図示する矢印のそれぞれは、特図1保留アイコンh3、h4の移動方向を示している。
図24(l)に示すように、特図1変動遊技の開始に伴い、紙oの表示態様が変化する。紙oは「0!」の文字列画像を含む表示態様に変化しており、当該文字列画像により当該特図1変動遊技が予告対象の特図変動遊技であることが示唆される。予告対象の特図変動遊技中に表示される紙oは、当該変動の予告表示として表示される。
図24(m)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。変動アイコンf3が左上方に徐々に移動して装飾図柄表示装置208の画像表示領域外に消えていく態様で変動アイコンf3が消去される。
図24(n)は、リーチ演出が開始された状態を示している。図柄表示領域208a、208cには、「装飾7」が上下に揺れる態様で表示(以下、「揺れ変動表示」と称する)されている。図柄表示領域208a、208cでの装飾図柄の揺れ変動表示の開始をもってリーチ演出が開始される。なお、リーチ演出開始時において、紙oは消去される。紙oは、予告対象の変動表示中に消去されてもよい。
図24(n)の右下方にはスピーカ120を模式的に図示している。リーチ演出開始時には、スピーカ120から「リーチ」の音声を出力してリーチ演出開始を報知してもよい。
図24(o)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果が特別大当りであったことを示す、特別大当りを報知する図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に大当りを報知する図柄組合せ「7−7−7」が停止表示される。
本実施例では、先読み予告の対象の変動を示唆する紙oが先読み予告アイコンとして表示される。このように、保留アイコン以外にも先読み予告の対象を示唆するアイコンが表示されてもよい。
(実施例6)
図25(a)〜(f)は、本実施の形態の実施例6−1における演出例を示している。図25(a)〜(f)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図25(a)〜(f)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図25(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行中であり、第4図柄表示領域700、7002では第4図柄の変動表示が実行中であり、第5図柄表示領域704では第5図柄の変動表示が実行中である。変動アイコン表示領域706には、デフォルトの表示態様の変動アイコンf1が表示されている。特図1保留アイコン表示領域802には、デフォルトの表示態様の特図1保留アイコンh1〜h4が表示されている。
図25(b)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。本実施例では、変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の変動表示中に開始される。本実施例の変動アイコンの消去アニメでは、変動アイコンf1が左上方に徐々に移動して装飾図柄表示装置208の画像表示領域外に消えていく態様で変動アイコンf1が消去される。図25(b)中、変動アイコンf1の上側に図示する左上方に向かって曲線状に延びる矢印は、変動アイコンf1の移動方向を示し、変動アイコン706に図示する仮想破線で輪郭が画定された白色円形の領域は、変動アイコンの消去アニメ開始前の変動アイコンf1の表示位置を示している。
図25(c)は、先読み予告アイコンの出現アニメが実行された状態を示している。本実施例では、結ばれた紙の画像(以下、「紙」と称する)n1を含む矢の絵柄の先読み予告アイコンm1と、結ばれた紙の画像(以下、「紙」と称する)n2を含む矢の絵柄の先読み予告アイコンm2とが装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右上角部から出現する態様で先読み予告アイコンの出現アニメが表示される。このように、先読み予告アイコンの出現アニメにより出現する先読み予告アイコンは複数であってもよい。先読み予告アイコンの出現アニメでは、複数の先読み予告アイコンの出現タイミングは同時であってもよいし、複数の先読み予告アイコンの出現タイミングは異なっていてもよい。例えば、先読み予告アイコンm1と先読み予告アイコンm2との出現タイミングは同時であってもよいし、先読み予告アイコンm1と先読み予告アイコンm2との出現タイミングは異なっていてもよい。なお、紙n1、n2を先読み予告アイコンとしてもよい。
図25(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の右上角部に表示されている紙n1、n2および先読み予告アイコンm1、m2に対してオーバーラップして第5図柄の変動表示が表示されている。なお、第5図柄の変動表示に対して紙n1、n2および先読み予告アイコンm1、m2がオーバーラップして表示されてもよい。
図25(d)は、先読み予告アイコンm1、m2が装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左端部に刺さった表示が表示された状態を示している。また、変動アイコンf1を消去する変動アイコンの消去アニメが表示されている。紙n2の一部および先読み予告アイコンm2の一部は、変動アイコンf1の一部に対してオーバーラップして表示される。このように、複数の先読み予告アイコンのうちの一方の先読み予告アイコンのみが消去中の変動アイコンf1に対してオーバーラップして表示されてもよい。
図25(e)は、矢の絵柄の先読み予告アイコンm1に結び付けられていた紙n1が開いて横長長方形状の表示態様に変化して、紙n1が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左端部上方に表示された状態を示している。紙n1は、「変化!」の文字列画像を含んでおり、当該文字列画像により保留変化表示が開始されることが示唆される。また、紙n1が開いた表示態様に変化するのに伴い先読み予告アイコンm1は消去される。また、図25(e)に示す時点で変動アイコンの消去アニメは終了している。
図25(f)は、矢の絵柄の先読み予告アイコンm2に結び付けられていた紙n2が開いて横長長方形状の表示態様に変化して、紙n2が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左端部中央に表示された状態を示している。紙n2は、「発展!」の文字列画像を含んでおり、当該文字列画像により先読み予告対象の特図変動遊技において演出が発展(例えば、リーチ演出がスーパーリーチ演出に発展)することが示唆される。また、紙n2が開いた表示態様に変化するのに伴い先読み予告アイコンm2は消去される。本例では、紙n2が開いて横長長方形状の表示態様に変化して表示された時点で先読み予告アイコンの出現アニメが終了する。
図25(a2)〜(f2)は、本実施の形態の実施例6−2における演出例を示している。図25(a2)〜(f2)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図25(a2)〜(f2)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図25(a2)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行中であり、第4図柄表示領域700、7002では第4図柄の変動表示が実行中であり、第5図柄表示領域704では第5図柄の変動表示が実行中である。変動アイコン表示領域706には、デフォルトの表示態様の変動アイコンf1が表示されている。特図1保留アイコン表示領域802には、デフォルトの表示態様の特図1保留アイコンh1〜h4が表示されている。
図25(b2)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。本実施例では、変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の変動表示中に開始される。本実施例の変動アイコンの消去アニメでは、変動アイコンf1が左上方に徐々に移動して装飾図柄表示装置208の画像表示領域外に消えていく態様で変動アイコンf1が消去される。図25(b2)中、変動アイコンf1の上側に図示する左上方に向かって曲線状に延びる矢印は、変動アイコンf1の移動方向を示し、変動アイコン706に図示する仮想破線で輪郭が画定された白色円形の領域は、変動アイコンの消去アニメ開始前の変動アイコンf1の表示位置を示している。
図25(c2)は、先読み予告アイコンの出現アニメが実行された状態を示している。本実施例では、結ばれた紙の画像(以下、「紙」と称する)nを含む矢の絵柄の先読み予告アイコンmが装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右上角部から出現する態様で先読み予告アイコンの出現アニメが表示される。
図25(d2)は、先読み予告アイコンmが装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左端部に刺さった表示が表示された状態を示している。また、変動アイコンf1を消去する変動アイコンの消去アニメが表示されている。紙nの一部および先読み予告アイコンmの一部は、変動アイコンf1の一部に対してオーバーラップして表示される。
図25(e2)は、先読み予告アイコンmが3つに折れた表示態様に変化した状態を示している。本例のように、先読み予告アイコンの出現アニメが実行された場合であっても紙nが先読み予告表示として表示されない演出パターンが設けられていてもよい。
図25(f2)は、先読み予告アイコンの出現アニメの終了後に紙nおよび先読み予告アイコンmが消去された状態を示している。紙nが先読み予告表示として表示されない場合には先読み予告アイコンmも消去される。
(実施例7)
図26(a)〜(j)は、本実施の形態の実施例7における演出例を示している。図26(a)〜(j)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図26(a)〜(j)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図26(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行中であり、第4図柄表示領域700、7002では第4図柄の変動表示が実行中であり、第5図柄表示領域704では第5図柄の変動表示が実行中である。変動アイコン表示領域706には、デフォルトの表示態様の変動アイコンf1が表示されている。特図1保留アイコン表示領域802には、デフォルトの表示態様の特図1保留アイコンh1〜h4が表示されている。
図26(b)は、図柄表示領域208a〜208cでの「装飾1−装飾1−装飾7」の揺れ変動表示が開始された状態を示している。「装飾1−装飾1−装飾7」の図柄組み合わせは、先読み予告表示として表示されるチャンス目の図柄組み合わせである。
図26(c)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。本実施例では、変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の変動停止表示中に実行される。本実施例の変動アイコンの消去アニメでは、変動アイコンf1が左上方に徐々に移動して装飾図柄表示装置208の画像表示領域外に消えていく態様で変動アイコンf1が消去される。
図26(d)は、エフェクト画像pが表示された状態を示している。図柄表示領域208a〜208cに表示されている「装飾1−装飾1−装飾7」は、エフェクト画像pに対してオーバーラップして表示される。エフェクト画像pは、変動アイコンf1の一部に対してオーバーラップして表示される。エフェクト画像pの下側の一部は装飾図柄表示装置208の画像表示領域のうちのサブ表示装置800と重なる領域に表示されており、当該一部はサブ表示装置800により隠されている。サブ表示装置800には、当該一部に相当するエフェクト画像pa、pbが表示されている。前側から見て、エフェクト画像pと一続きに視認されるようにエフェクト画像pa、pbがサブ表示装置800の画像表示領域の上端部に表示されており、エフェクト画像pとエフェクト画像pa、pbとによりエフェクト画像の全体が視認される。
本例において、「装飾1−装飾1−装飾7」のチャンス目およびエフェクト画像pは、特図1の1番目の保留に対する先読み予告表示として表示される。
図26(e)は、変動アイコンの消去アニメが終了した状態を示している。変動アイコンf1が消去されている。
図26(f)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾1−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「1−1−7」が停止表示される。なお、特図1変動遊技が終了に先立って、エフェクト画像p、pa、pbは消去される。
図26(g)は、図16(i)と同様に、特図1変動遊技の開始に先立って、保留・変動アイコンの移動アニメと、保留アイコンの移動アニメとが開始されている。
図26(h)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始されたことに伴い、装飾図柄の変動表示、第4図柄の変動表示、および第5図柄の変動表示が開始された状態を示している。本実施例では、装飾図柄の変動表示と、第4図柄の変動表示と、第5図柄の変動表示とは同時に開始される。
図26(i)は、保留・変動アイコン間の移動アニメ、および保留アイコンの移動アニメが終了した状態を示している。
図26(j)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果が特別大当りであったことを示す、特別大当りを報知する図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に大当りを報知する図柄組合せ「7−7−7」が停止表示される。
本実施例では、装飾図柄のチャンス目が先読み予告表示として表示される。装飾図柄のチャンス目は先読み予告アイコンとして表示されてもよい。エフェクト画像pは、当該変動の予告表示としての予告アイコンとして表示されてもよい。予告アイコンとして表示されたエフェクト画像pは、変動アイコンの消去アニメにおける変動アイコンf1にオーバーラップして表示される。
(実施例8)
図27は、本実施の形態の実施例8における演出例を示している。図27(a)〜(r)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図27(a)〜(r)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図27の各図では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、城下町背景が表示され、サブ表示装置800には、城下町背景が表示されている。本実施例では、装飾図柄表示装置208に表示される背景画像と、サブ表示装置800に表示される背景画像とが同一である。
図27(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行中であり、第4図柄表示領域700、7002では第4図柄の変動表示が実行中であり、第5図柄表示領域704では第5図柄の変動表示が実行中である。変動アイコン表示領域706には、緑色(図中、右下がりハッチング)円形の表示態様の変動アイコンf1が表示されている。特図1保留アイコン表示領域802には、緑色円形の表示態様の特図1保留アイコンh1〜h4が表示されている。
図27(b)は、先読み予告演出が開始された状態を示している。本例の先読み予告演出は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左端部に吉宗qが表示されることで開始される。なお、吉宗qの予告アイコンの表示開始アニメの終了は、図27(b)に示すタイミングであってもよい。
図27(c)は、アニメーションの実行により吉宗qが変動アイコン表示領域706を含む領域に移動した状態を示している。変動アイコンf1は吉宗qの一部に対してオーバーラップして表示されている。なお、吉宗qの予告アイコンの表示開始アニメの終了は、図27(c)に示すタイミングであってもよい。
図27(d)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。本例の変動アイコンの消去アニメは、吉宗qが変動アイコンf1を演出表示領域208dの中央上方に投げるアニメーションが表示される。変動アイコンの消去アニメは、吉宗qが変動アイコンf1を持ち上げるアニメの開始をもって開始される。
図27(e)は、吉宗qが変動アイコンf1を投げたシーンのアニメーションが表示された状態を示している。前側から見ると変動アイコンf1が演出可動体900に向かって飛んでいるように視認される。
図27(f)は、変動アイコンf1の一部が演出可動体900の一部に重なって当該一部が視認不能となった状態を示している。図27(g)は、変動アイコンf1が演出可動体900に衝突したように見せる表示が実行された状態を示している。変動アイコンf1は演出可動体900と重なる位置に表示された際に、変動アイコンf1に対してオーバーラップしてエフェクト画像rが表示される。エフェクト画像rの出現はアニメーションで表示される。なお、エフェクト画像rの出現のアニメーションを変動アイコンの消去アニメの一部としてもよい。
図27(h)は、演出可動体900が下方に移動した状態を示している。演出可動体900の下方への移動により、変動アイコンf1の全体が演出可動体900に重なって視認不能となる。エフェクト画像rの一部は視認可能である。図27(h)に示す時点では、変動アイコンの消去アニメは終了しておらず、本例では、変動アイコンの消去アニメの終了直前に演出可動体900が下方に移動する。演出可動体900で変動アイコンf1の全体が隠された後に変動アイコンf1が消去されると、変動アイコンの消去アニメが終了する。
図27(i)は、先読み予告アイコンの出現アニメが開始された状態を示している。本例では、千両箱の絵柄の先読み予告アイコンsが演出表示領域208dの中央から出現する。先読み予告アイコンsは、演出可動体900の動作に連動して出現する。本例の先読み予告アイコンsは、保留変化表示が開始されることを示唆するアイコンである。先読み予告アイコンsの上部は、演出可動体900と重なっており視認不能である。先読み予告アイコンsは、中図柄表示領域208bでの装飾図柄の変動表示に対してオーバーラップして表示される。なお、中図柄表示領域208bでの装飾図柄の変動表示は先読み予告アイコンsに対してオーバーラップして表示されてもよい。
図27(j)は、先読み予告アイコンの出現アニメが終了し、引き続いて先読み予告アイコンの移動アニメが開始された状態を示している。本例では、先読み予告アイコンrの全体が視認可能な位置に移動した時点で先読み予告アイコンの出現アニメが終了する。先読み予告アイコンの出現アニメの終了に引き続いて先読み予告アイコンの移動アニメが開始される。このため、先読み予告アイコンsは先読み予告アイコンの出現アニメの終了後も停止することなく下方に移動し続ける。
図27(k)は、先読み予告アイコンの移動アニメが表示されている状態を示している。先読み予告アイコンの移動アニメにより、先読み予告アイコンsがサブ表示装置800に向かって移動している。先読み予告アイコンsのうち下側3分の2は装飾図柄表示装置208の画像表示領域のうちのサブ表示装置800と重なる領域に表示されており、当該下側3分の2の部分はサブ表示装置800により隠されており、先読み予告アイコンsのうち上側3分の1の部分が視認可能となっている。サブ表示装置800には、先読み予告アイコンsのうち隠れている部分に相当する画像sbが表示されている。前側から見て、先読み予告アイコンsと一続きに視認されるように画像sbがサブ表示装置800の画像表示領域の上端部に表示されており、先読み予告アイコンsと画像sbとにより先読み予告アイコンの全体が表示される。先読み予告アイコンの移動アニメが進行すると、先読み予告アイコンsがサブ表示装置800に徐々に隠されていき、当該隠れている部分に相当する画像がサブ表示装置800に表示される。先読み予告アイコンsがサブ表示装置800により全体が隠される位置まで移動すると、装飾図柄表示装置208から先読み予告アイコンsが消去され、代わってサブ表示装置800に先読み予告アイコンsが表示される。
図27(l)は、先読み予告アイコンの移動アニメが終了した状態を示している。先読み予告アイコンsがサブ表示装置800の画像表示領域の中央上部に表示されている。先読み予告アイコンsがサブ表示装置800の画像表示領域の中央上部に移動した時点で先読み予告アイコンsは停止し、先読み予告アイコンの移動アニメは終了する。なお、先読み予告アイコンsがサブ表示装置800の画像表示領域の中央上部に移動するまでを先読み予告アイコンの出現アニメとしてもよい。
図27(m)は、演出可動体900が上方に移動している状態を示している。図27(m)中、演出可動体900の左右に図示する上向きの矢印は演出可動体900の移動方向を示している。
図27(n)は、演出可動体900が初期位置に復帰した状態を示している。演出可動体900は、先読み予告アイコンsの移動が停止した後に初期位置に復帰する。
図27(o)は、保留変化表示の開始を示唆する演出が開始された状態を示している。吉宗qの表示態様がガッツポーズを行う表示態様に変化することで、保留変化表示の開始を示唆する演出が実行される。
図27(p)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾1−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「1−1−7」が停止表示される。
図27(q)は、保留変化表示が開始された状態を示している。本例の保留変化表示は装飾図柄の停止表示中に実行される。サブ表示装置800では、先読み予告アイコンsから小判が溢れるシーンのアニメーションが保留変化表示として表示されている。
図27(r)は、保留変化表示が終了した状態を示している。保留変化表示により、特図1保留アイコンh1〜h4の表示態様が小判の絵柄に変化している。特図1保留アイコンh1〜h4の表示態様の変化が終了した時点で保留変化表示は終了する。小判の絵柄の表示態様は、先読み予告態様であり、緑色円形の表示態様よりも期待度が高く設定されている。本例の先読み予告対象の保留は、特図1の1番目〜4番目の保留のうちいずれでもよく、本例では先読み予告対象の保留以外の保留を示す保留アイコンの表示態様も変更される。
本実施例では、特図変動遊技の非実行中(装飾図柄の停止表示中)に保留変化表示が実行される。なお、特図変動遊技の実行中に保留変化表示が実行され、保留変化表示の終了後に当該特図変動遊技が終了してもよい。
(実施例9)
図28は、本実施の形態の実施例9における演出例を示している。図28(a)〜(o)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図28(a)〜(o)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図28の各図では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、城下町背景が表示され、サブ表示装置800には、城下町背景が表示されている。本実施例では、装飾図柄表示装置208に表示される背景画像と、サブ表示装置800に表示される背景画像とが同一である。
図28(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行中であり、第4図柄表示領域700、7002では第4図柄の変動表示が実行中であり、第5図柄表示領域704では第5図柄の変動表示が実行中である。変動アイコン表示領域706には、緑色円形の表示態様の変動アイコンf1が表示されている。特図1保留アイコン表示領域802には、緑色円形の表示態様の特図1保留アイコンh1〜h4が表示されている。
図28(b)は、先読み予告アイコンの出現アニメが実行された状態を示している。本例の先読み予告アイコンの出現アニメでは、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左端部から千両箱の絵柄の先読み予告アイコンtが出現する。図28(b)中、先読み予告アイコンtの左上方に図示する矢印は先読み予告アイコンtの移動方向を示している。先読み予告アイコンtは図28(b)に示す位置で停止しており、図28(b)に示す時点で先読み予告アイコンの出現アニメは終了している。
図28(c)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾1−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「1−1−7」が停止表示される。
図28(d)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。本実施例では、変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の変動停止表示中に実行される。本実施例の変動アイコンの消去アニメでは、変動アイコンf1が左上方に徐々に移動して装飾図柄表示装置208の画像表示領域外に消えていく態様で変動アイコンf1が消去される。図28(d)中、変動アイコンf1の右下方に図示する矢印は変動アイコンf1の移動方向を示している。
図28(e)は、保留・変動アイコン間の移動アニメと、保留アイコンの移動アニメとが開始された状態を示している。保留・変動アイコン間の移動アニメおよび保留アイコンの移動アニメは、特図変動遊技の開始に先立って開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第1領域に表示されていた特図1保留アイコンh1が、変動アイコンf2となって、変動アイコン表示領域706に移動する。図28(e)、(f)中、変動アイコンf2の左方に図示する左向き矢印は変動アイコンf2の移動方向を示している。
保留アイコンの移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第2領域に表示されていた特図1保留アイコンh2が徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた特図1保留アイコンh3が徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた特図1保留アイコンh4が徐々に第3領域に移動する。図28(e)、(f)中、特図1保留アイコンh2〜h4の上方に図示する左向き矢印のそれぞれは特図1保留アイコンh2〜h4の移動方向を示し、特図1保留アイコン表示領域802の第1〜第4の各領域に図示する仮想破線で輪郭が画定された白色円形の領域は、保留アイコンの移動アニメ非実行時の当該各領域での特図1保留アイコンの表示位置を示している。
また、図28(e)に示す時点で、変動アイコンの消去アニメは終了しており、変動アイコンf1は消去されている。
図28(f)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始されたことに伴い、装飾図柄の変動表示、第4図柄の変動表示、および第5図柄の変動表示が開始された状態を示している。本実施例では、装飾図柄の変動表示と、第4図柄の変動表示と、第5図柄の変動表示とは同時に開始される。
図28(g)は、保留・変動アイコン間の移動アニメおよび保留アイコンの移動アニメが終了した状態を示している。サブ表示装置800に代わって装飾図柄表示装置208に変動アイコンf2が表示されている。変動アイコンf2は変動アイコン表示領域706への移動を完了している。
図28(h)は、先読み予告アイコンtの表示態様が変化した状態を示している。先読み予告アイコンtは、千両箱が閉じた状態の表示態様から千両箱が開いた状態の表示態様に変化している。
図28(i)は、先読み予告アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。本例の先読み予告アイコンの消去アニメでは、エフェクト画像kが先読み予告アイコンtの一部に対してオーバーラップして表示され、エフェクト画像kの表示サイズが徐々に拡大していき、エフェクト画像kが先読み予告アイコンtの全体に重なることで先読み予告アイコンtが消去される。先読み予告アイコンtは全体がエフェクト画像kに重なると消去される。
図28(j)は、予告アイテム画像uが出現した状態を示している。予告アイテム画像uは、扇子の絵柄であり、当該特図1変動遊技の予告表示として表示される。なお、予告アイテム画像uは、先読み予告表示として表示されてもよい。予告アイテム画像uは、エフェクト画像kに対してオーバーラップして表示される。予告アイテム画像uは、先読み予告アイコンの消去アニメに対してオーバーラップして表示される。
図28(k)は、先読み予告アイコンの消去アニメが終了したことを示している。エフェクト画像kの消去をもって先読み予告アイコンの消去アニメは終了する。
図28(l)は、予告アイテム画像uを持つ表示態様の姫様のキャラクタ画像(以下、「姫様」と称する)vが表示された状態を示している。姫様vは、当該特図1変動遊技の予告表示として表示される。なお、姫様vは、先読み予告表示として表示されてもよい。
図28(m)は、予告演出が実行された状態を示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央に「ゲキアツよ!」の文字列画像を含む吹き出し画像720が表示される。吹き出し画像720は、図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示に対してオーバーラップして表示される。なお、図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示は吹き出し画像720に対してオーバーラップして表示されてもよい。
図28(n)は、吹き出し画像720が消去された状態を示している。吹き出し画像720は、特図変動遊技の終了前に消去される。
図28(o)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果が特別大当りであったことを示す、特別大当りを報知する図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に大当りを報知する図柄組合せ「7−7−7」が停止表示される。姫様vは、右図柄表示領域208aに表示されている「装飾7」に対してオーバーラップして表示される。なお、当該「装飾7」は、姫様vに対してオーバーラップして表示されてもよい。
(実施例10)
図29は、本実施の形態の実施例10における演出例を示している。図29(a)〜(q)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図29(a)〜(q)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図29の各図では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、城下町背景が表示され、サブ表示装置800には、城下町背景が表示されている。本実施例では、装飾図柄表示装置208に表示される背景画像と、サブ表示装置800に表示される背景画像とが同一である。
図29(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行中であり、第4図柄表示領域700、7002では第4図柄の変動表示が実行中であり、第5図柄表示領域704では第5図柄の変動表示が実行中である。変動アイコン表示領域706には、デフォルト(青色円形)の表示態様の変動アイコンf1が表示されている。特図1保留アイコン表示領域802には、デフォルト(青色円形)の表示態様の特図1保留アイコンh1〜h4が表示されている。
図29(b)は、先読み予告アイコンの出現アニメが実行された状態を示している。本例の先読み予告アイコンの出現アニメでは、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左端部から爆弾の絵柄の先読み予告アイコンwが出現する。図29(b)中、先読み予告アイコンwの左上方に図示する矢印は先読み予告アイコンwの移動方向を示している。なお、先読み予告アイコンwは、変動アイコンや、保留アイコンや、ボタン画像706や、装飾図柄や、第4図柄や、第5図柄等に重なって表示されてもよい。
図29(c)は、先読み予告アイコンの出現アニメが終了した状態を示している。先読み予告アイコンwは図29(c)に示す位置で停止しており、図29(c)に示す時点で先読み予告アイコンの出現アニメは終了している。
図29(d)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾1−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「1−1−7」が停止表示される。
図29(e)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。本実施例では、変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の変動停止表示中に実行される。本実施例の変動アイコンの消去アニメでは、変動アイコンf1が左上方に徐々に移動して装飾図柄表示装置208の画像表示領域外に消えていく態様で変動アイコンf1が消去される。図29(e)中、変動アイコンf1の右下方に図示する矢印は変動アイコンf1の移動方向を示している。
図29(f)は、保留・変動アイコン間の移動アニメと、保留アイコンの移動アニメとが開始された状態を示している。保留・変動アイコン間の移動アニメおよび保留アイコンの移動アニメは、特図変動遊技の開始に先立って開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第1領域に表示されていた特図1保留アイコンh1が、変動アイコンf2となって、変動アイコン表示領域706に移動する。図29(f)、(g)中、変動アイコンf2の左方に図示する左向き矢印は変動アイコンf2の移動方向を示している。
保留アイコンの移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第2領域に表示されていた特図1保留アイコンh2が徐々に第1領域に移動し、第3領域に表示されていた特図1保留アイコンh3が徐々に第2領域に移動し、第4領域に表示されていた特図1保留アイコンh4が徐々に第3領域に移動する。図29(f)、(g)中、特図1保留アイコンh2〜h4の上方に図示する左向き矢印のそれぞれは特図1保留アイコンh2〜h4の移動方向を示し、特図1保留アイコン表示領域802の第1〜第4の各領域に図示する仮想破線で輪郭が画定された白色円形の領域は、保留アイコンの移動アニメ非実行時の当該各領域での特図1保留アイコンの表示位置を示している。
また、図29(f)に示す時点で、変動アイコンの消去アニメは終了しており、変動アイコンf1は消去されている。
図29(g)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始されたことに伴い、装飾図柄の変動表示、第4図柄の変動表示、および第5図柄の変動表示が開始された状態を示している。本実施例では、装飾図柄の変動表示と、第4図柄の変動表示と、第5図柄の変動表示とは同時に開始される。
図29(h)は、保留・変動アイコン間の移動アニメおよび保留アイコンの移動アニメが終了した状態を示している。サブ表示装置800に代わって装飾図柄表示装置208に変動アイコンf2が表示されている。変動アイコンf2は変動アイコン表示領域706への移動を完了している。
図29(i)は、先読み予告アイコンwの消去アニメが開始された状態を示している。本例の先読み予告アイコンの消去アニメでは、爆発エフェクト画像xが先読み予告アイコンwの一部に対してオーバーラップして表示され、爆発エフェクト画像xの表示サイズが徐々に拡大していき、爆発エフェクト画像xが先読み予告アイコンwの全体に重なることで先読み予告アイコンwが消去される。
図29(j)は、爆発エフェクト画像xが先読み予告アイコンwの全体に対しオーバーラップして表示され、先読み予告アイコンwが消去された状態を示している。爆発エフェクト画像xが先読み予告アイコンwの全体に重なると先読み予告アイコンwは消去される。
図29(k)は、保留変化表示を示唆するアイコンyが出現した状態を示している。アイコンyは、長方形状の枠画像内に「変化」の文字列画像を含んでいる。アイコンyは、爆発エフェクト画像xに対してオーバーラップして表示される。アイコンyは、先読み予告アイコンの消去アニメに対してオーバーラップして表示される。なお、アイコンyは、先読み予告アイコンとして表示されてもよい。この場合、アイコンyは、アイコンyとは別の先読み予告アイコンwの消去アニメに重なって表示開始されるアイコンである。
図29(l)は、爆発エフェクト画像xの表示サイズが縮小している状態を示している。爆発エフェクト画像xは、表示サイズが徐々に縮小されていき、消去される。
図29(m)は、先読み予告アイコンの消去アニメが終了したことを示している。爆発エフェクト画像xの消去をもって先読み予告アイコンの消去アニメは終了する。
図29(n)は、保留変化表示が開始された状態を示している。特図1保留アイコンh3に対してオーバーラップしてエフェクト画像zが表示され、先読み予告アイコンjおよび特図1保留アイコンh3の全体が視認不能となる。エフェクト画像kは、先読み予告対象の保留を示す保留アイコン以外とは異なる特図1保留アイコンh2の一部に対してオーバーラップして表示される。エフェクト画像kは、先読み予告対象の保留を示す保留アイコン以外とは異なる保留アイコンの少なくとも一部に対してオーバーラップして表示されてもよい。
保留変化表示は、表示サイズが徐々に小さくなる態様でエフェクト画像zが徐々に消去されていき、先読み予告の表示態様に変化した保留アイコンh2が徐々に視認可能となる。
図29(o)は、保留変化表示が終了した状態を示している。エフェクト画像zが完全に消去されており、特図1保留アイコンh3の全体が視認可能となる。特図1保留アイコンh3の表示態様は扇子の絵柄となる。扇子の絵柄の表示態様は、先読み予告の表示態様であり、デフォルトの表示態様よりも信頼度が高く設定されている。
図29(p)は、保留変化表示を示唆するアイコンyが消去された状態を示している。アイコンyは、保留変化表示が終了した後に消去される。
図29(q)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾1−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「1−1−7」が停止表示される。
本実施例では、保留変化表示により次に変動アイコンとなる保留アイコンとは異なる保留アイコン(特図1保留アイコンh3)の表示態様が変化されている。これにより、先読み予告演出への期待を遊技者に長く持たせることができる場合がある。
(実施例11)
図30は、本実施の形態の実施例11における演出例を示している。図30(a)〜(d)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図30(a)〜(d)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図30の各図では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、荒野背景が表示されている。サブ表示装置800には、演出表示領域208dのうち前側から見てサブ表示装置800と重なる領域に表示されている部分の画像が表示されている。本例では、サブ表示装置800には、サブ表示装置800が演出表示領域208dに表示されている背景画像の隠している部分の画像が表示される。装飾図柄表示装置208とサブ表示装置800とで一枚絵の荒野背景が表示される。なお、サブ表示装置800は、装飾図柄表示装置208での表示と関連しない表示を表示してもよい。
本実施例において、サブ表示装置800は、装飾図柄表示装置208の外周に沿って移動可能である。装飾図柄表示装置208の外周に沿ってレールが配設されている。サブ表示装置800は、ベース部にはローラが取り付けられており、ローラは当該レールに沿うように配置される。ベース部は当該ローラを駆動するステッピングモータを備えている。ステッピングモータにより当該ローラが回転され、当該ローラが当該レールに沿って回転することにより、サブ表示装置800の取り付けられたベース部が当該レールに沿って移動可能となる。なお、レールの代わりにラックを配設し、ベース部にピニオンを取り付けた、当該ラックに沿ってベース部が移動するようにしてもよい。
図30(a)は、サブ表示装置800が初期位置に位置している状態を示している。
図30(b)は、サブ表示装置800が初期位置から右方に移動した状態を示している。図30(b)中、サブ表示装置800の左方に図示する右向き矢印はサブ表示装置800の移動方向を示している。サブ表示装置800には、演出表示領域208dに表示されている荒野背景のうちサブ表示装置800が隠している部分の荒野背景が表示される。また、サブ表示装置800には、演出表示領域208dに表示されているボタン画像708を隠しており、前側から見てボタン画像708と重なる位置にボタン画像808が表示されている。ボタン画像808は、ボタン画像708と同じ表示態様である。このように、サブ表示装置800は、装飾図柄表示装置208での表示のうちサブ表示装置800が隠している表示を表示可能である。
図30(c)は、サブ表示装置800が装飾図柄表示装置208の右下角部付近を移動している状態を示している。図30(c)中、サブ表示装置800の左方に図示する右向き矢印はサブ表示装置800の移動方向を示している。サブ表示装置800は、前側から見てボタン画像708と重なる位置にボタン画像808を表示している。
図30(d)は、サブ表示装置800が装飾図柄表示装置208の右側を移動している状態を示している。図30(d)中、サブ表示装置800の左方に図示する右向き矢印はサブ表示装置800の移動方向を示している。サブ表示装置800には、第5図柄表示領域704に表示されている第5図柄の変動表示の一部を隠しており、前側から見て第5図柄の変動表示の当該一部と重なる位置に第5図柄の変動表示の当該一部が表示されている。
サブ表示装置800は、初期位置から図30(d)に示す位置まで移動可能であってもよいし、初期位置から演出可動体900に接触する手前であってもよい。また、サブ表示装置800は、演出可動体900の後側を通過して装飾図柄表示装置208の外周全体を移動可能であってもよい。また、サブ表示装置800は、初期位置から図30(d)と左右対称の位置(装飾図柄表示装置208の左側の位置)に移動可能であってもよいし、図30(d)に示す位置から図30(d)に示す位置と左右対称の位置まで移動可能であってもよい。
図30(a2)〜(e2)は、本実施例の変形例における演出例を示している。図30(a2)〜(e2)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図30(a2)〜(e2)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
本変形例のサブ表示装置800は、サブ表示装置800は、不図示の回転駆動用のモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を画面に略平行な面内を回転可能である。
図30(a2)は、サブ表示装置800が初期位置に位置し初期姿勢である状態を示している。サブ表示装置800には、演出表示領域208dに表示されている荒野背景のうちサブ表示装置800が隠している部分の荒野背景が表示される。
図30(b2)は、サブ表示装置800が初期姿勢から右回りに45度回転した状態を示している。図30(b2)中、サブ表示装置800の右上および左下に図示する矢印はサブ表示装置800の回転方向を示している。サブ表示装置800には、演出表示領域208dに表示されている荒野背景のうちサブ表示装置800が隠している部分の荒野背景が表示される。
図30(c2)は、サブ表示装置800が初期姿勢から右回りにさらに90度回転した状態を示している。サブ表示装置800には、演出表示領域208dに表示されている荒野背景のうちサブ表示装置800が隠している部分の荒野背景が表示される。
図30(d2)は、サブ表示装置800が初期姿勢から右回りに135度回転した状態を示している。図30(d2)中、サブ表示装置800の右上および左下に図示する矢印はサブ表示装置800の回転方向を示している。サブ表示装置800には、演出表示領域208dに表示されている荒野背景のうちサブ表示装置800が隠している部分の荒野背景が表示される。
図30(e2)は、サブ表示装置800が初期姿勢から右回りに180度回転した状態を示している。サブ表示装置800には、演出表示領域208dに表示されている荒野背景のうちサブ表示装置800が隠している部分の荒野背景が表示される。
このように、サブ表示装置800は回転可能であってもよい。サブ表示装置800の回転方向は、右回りであってもよいし、左回りであってもよい。なお、サブ表示装置800は、振動可能であってもよい。なお、サブ表示装置800が移動動作を実行する場合には、装飾図柄表示装置208に表示されている表示のうちサブ表示装置800により隠される表示の少なくとも一部がサブ表示装置800に表示されてもよい。例えば、サブ表示装置800が装飾図柄表示装置208での装飾図柄や第4図柄や第5図柄を隠す場合には、サブ表示装置800に装飾図柄や第4図柄や第5図柄が表示されてもよい。
(実施例12)
図31は、本実施の形態の実施例12における演出例を示している。図31(a)〜(k)、(m)〜(o)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図31(a)〜(k)、(m)〜(o)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図31の各図では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、城下町背景が表示され、サブ表示装置800には、城下町背景が表示されている。本実施例では、装飾図柄表示装置208に表示される背景画像と、サブ表示装置800に表示される背景画像とが同一である。
図31(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行中であり、第4図柄表示領域700、7002では第4図柄の変動表示が実行中であり、第5図柄表示領域704では第5図柄の変動表示が実行中である。変動アイコン表示領域706には、緑色(図中、右下がりハッチング)円形の表示態様の変動アイコンf1が表示されている。特図1保留アイコン表示領域802には、緑色円形の表示態様の特図1保留アイコンh1〜h4が表示されている。
図31(b)は、先読み予告演出が開始された状態を示している。本例の先読み予告演出は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左端部に吉宗qが表示されることで開始される。
図31(c)は、アニメーションの実行により吉宗qが変動アイコン表示領域706を含む領域に移動した状態を示している。変動アイコンf1は吉宗qの一部に対してオーバーラップして表示されている。
図31(d)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。本例の変動アイコンの消去アニメは、吉宗qが変動アイコンf1を演出表示領域208dの中央上方に投げるアニメーションが表示される。変動アイコンの消去アニメは、吉宗qが変動アイコンf1を持ち上げるアニメの開始をもって開始される。
図31(e)は、吉宗qが変動アイコンf1を投げたシーンのアニメーションが表示された状態を示している。変動アイコンf1は、左図柄表示領域208aでの装飾図柄の変動表示に対してオーバーラップして表示されている。変動アイコンf1は、装飾図柄の変動表示に重なって表示されてもよい。変動アイコンf1は、装飾図柄の変動表示に対してオーバーラップして表示されてもよいし、装飾図柄の変動表示は、変動アイコンf1に対してオーバーラップして表示されてもよい。
図31(f)は、変動アイコンの消去アニメが実行されている状態を示している。変動アイコンf1は、中図柄表示領域208bでの装飾図柄の変動表示に対してオーバーラップして表示されている。
図31(g)は、変動アイコンの消去アニメが実行されている状態を示している変動アイコンf1は、ボタン画像708付近まで移動している。
図31(h)は、変動アイコンの消去アニメが実行されている状態を示している。変動アイコンf1がボタン画像708に衝突したアニメーションが表示されており、エフェクト画像zが変動アイコンf1の一部およびボタン画像708の一部に対してオーバーラップして表示されている。
図31(i)は、変動アイコンf1が消去された状態を示している。本例では、変動アイコンf1が消去される際に、ボタン画像708が白色から赤色に表示態様が変更される。本例の変動アイコンの消去アニメは、ボタン画像708の表示態様を変更する表示が行われる。なお、図31(i)に示す時点でチャンスボタン136の操作有効期間が開始されてもよい。
図31(j)は、変動アイコンの消去アニメが終了した状態を示している。エフェクト画像zの消去をもって変動アイコンの消去アニメは終了する。
図31(k)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。当該操作有効期間の開始と同時に、装飾図柄表示装置208の画像表示領域のほぼ中央に「ボタンを押すのじゃ!」の文字列画像を含む吹き出し画像722が表示される。吹き出し画像722は、装飾図柄の変動表示に対してオーバーラップして表示される。なお、吹き出し画像722は、チャンスボタン136の操作有効期間の開始に先立って表示開始されてもよいし、当該操作有効期間の開始後に表示開始されてもよい。
図31(l)は、遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を模式的に示している。図31(l)の左側は、遊技者が左手の人差し指でチャンスボタン136を押下する直前の状態を示している。図31(l)の右側は、遊技者が左手の人差し指でチャンスボタン136を押下した直後の状態を示している。本例では、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者によりチャンスボタン136が1回押下される。
図31(m)は、保留変化表示が開始された状態を示している。本例の保留変化表示は、チャンスボタン136が押下されたことに応じて開始される。特図1保留アイコンh2の一部に対してオーバーラップしてエフェクト画像zが表示され、特図1保留アイコンh2の一部が視認不能となる。なお、チャンスボタン136が押下されたことに応じて、サブ表示装置800や演出可動体900が移動動作を行ってもよい。
図31(n)は、保留変化表示により特図1保留アイコンh2の表示態様が扇子の絵柄に変更された状態を示している。本例の保留変化表示では、保留アイコンの表示態様が変更された後は、当該保留アイコンはエフェクト画像zの一部に対してオーバーラップして表示される。
図31(o)は、保留変化表示が終了した状態を示している。エフェクト画像zが消去された時点で保留変化表示が終了する。
本実施例では、保留変化表示により次に変動アイコンとなる保留アイコンとは異なる保留アイコン(特図1保留アイコンh2)の表示態様が変化されている。これにより、先読み予告演出への期待を遊技者に長く持たせることができる場合がある。なお、サブ表示装置800が移動動作を実行する場合には、装飾図柄表示装置208に表示されている表示のうちサブ表示装置800により隠される表示の少なくとも一部がサブ表示装置800に表示されてもよい。例えば、サブ表示装置800が装飾図柄表示装置208での装飾図柄や第4図柄や第5図柄を隠す場合には、サブ表示装置800に装飾図柄や第4図柄や第5図柄が表示されてもよい。
(実施例13)
図32は、本実施の形態の実施例13における演出例を示している。図32(a)〜(i)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図32(a)〜(i)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図32の各図では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、城下町背景が表示され、サブ表示装置800には、城下町背景が表示されている。本実施例では、装飾図柄表示装置208に表示される背景画像と、サブ表示装置800に表示される背景画像とが同一である。
図32(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行中であり、第4図柄表示領域700、7002では第4図柄の変動表示が実行中であり、第5図柄表示領域704では第5図柄の変動表示が実行中である。変動アイコン表示領域706には、緑色(図中、右下がりハッチング)円形の表示態様の変動アイコンf1が表示されている。特図1保留アイコン表示領域802には、緑色円形の表示態様の特図1保留アイコンh1〜h4が表示されている。
図32(b)は、先読み予告演出が開始された状態を示している。本例の先読み予告演出は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右端部に吉宗qが表示されることで開始される。吉宗qは、先読み予告アイコンとして表示される。
図32(c)は、アニメーションの実行により吉宗qがボタン画像708と重なる位置に移動した状態を示している。ボタン画像708は、吉宗qに対してオーバーラップして表示される。
図32(d)は、吉宗qがボタン画像708を投げるアニメーションが開始された状態を示している。吉宗qがボタン画像708を演出表示領域208dの中央に向かって投げるアニメーションが表示される。図32(d)では、吉宗qはボタン画像708に対してオーバーラップして表示されている。
図32(e)は、吉宗qがボタン画像708を投げたシーンのアニメーションが表示された状態を示している。ボタン画像708は、右図柄表示領域208cでの装飾図柄の変動表示に対してオーバーラップして表示されている。ボタン画像708の移動中において、ボタン画像708は、装飾図柄の変動表示に重なって表示されてもよい。ボタン画像78の移動中において、ボタン画像708は、装飾図柄の変動表示に対してオーバーラップして表示されてもよいし、装飾図柄の変動表示は、ボタン画像708に対してオーバーラップして表示されてもよい。
図32(f)は、ボタン画像708の移動アニメが表示されている状態を示している。ボタン画像708の移動アニメにより、ボタン画像708がサブ表示装置800に向かって移動している。ボタン画像708のうち下側2分の1は装飾図柄表示装置208の画像表示領域のうちのサブ表示装置800と重なる領域に表示されており、当該下側2分の1の部分はサブ表示装置800により隠されており、ボタン画像708のうち上側2分の1の部分が視認可能となっている。サブ表示装置800には、ボタン画像708のうち隠れている部分に相当する画像708aが表示されている。前側から見て、ボタン画像708と一続きに視認されるように画像708aがサブ表示装置800の画像表示領域の上端部に表示されており、ボタン画像708と画像708aとによりボタン画像の全体が表示される。ボタン画像の移動アニメが進行すると、ボタン画像708がサブ表示装置800に徐々に隠されていき、当該隠れている部分に相当する画像がサブ表示装置800に表示される。ボタン画像708がサブ表示装置800により全体が隠される位置まで移動すると、装飾図柄表示装置208からボタン画像708が消去され、代わってサブ表示装置800にボタン画像708が表示される。
図32(g)は、ボタン画像の移動アニメが終了した状態を示している。ボタン画像708がサブ表示装置800の画像表示領域の中央上部に表示されている。ボタン画像708がサブ表示装置800の画像表示領域の中央上部に移動した時点でボタン画像708sは停止し、ボタン画像708の移動アニメは終了する。なお、ボタン画像の移動アニメによるボタン画像708の移動先は装飾図柄表示装置208の画像表示領域内であってもよい。
図32(h)は、ボタン画像708の表示態様が変更された状態を示している。ボタン画像708が白色から赤色に表示態様が変更される。なお、図32(h)に示す時点でチャンスボタン136の操作有効期間が開始されてもよい。
図32(i)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。当該操作有効期間の開始と同時に、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の略中央に「ボタンを押すのじゃ!」の文字列画像を含む吹き出し画像724が表示される。吹き出し画像724は、装飾図柄の変動表示に対してオーバーラップして表示される。なお、吹き出し画像724は、チャンスボタン136の操作有効期間の開始に先立って表示開始されてもよいし、当該操作有効期間の開始後に表示開始されてもよい。
(実施例14)
図33は、本実施の形態の実施例14における演出例を示している。図33(a)〜(c)、(e)〜(o)は、この順に時系列に並んで各時点の演出状態を示している。図33(a)〜(c)、(e)〜(o)の各図に示す構成は実施例1の図16(a)に示す構成と同一であり、また同一の動作および作用効果を奏するので、それらには同一の符号を付して説明は省略する。
図33の各図では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに、城下町背景が表示され、サブ表示装置800には、城下町背景が表示されている。本実施例では、装飾図柄表示装置208に表示される背景画像と、サブ表示装置800に表示される背景画像とが同一である。
図33(a)は、特図1変動遊技が実行中である状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは装飾図柄の変動表示が実行中であり、第4図柄表示領域700、7002では第4図柄の変動表示が実行中であり、第5図柄表示領域704では第5図柄の変動表示が実行中である。変動アイコン表示領域706には、デフォルトの表示態様の変動アイコンf1が表示されている。特図1の保留数は0であり、特図1保留アイコン表示領域802には、特図1保留アイコンが表示されていない。
図33(b)は、予告演出が開始された状態を示している。本例の予告演出では、矢の絵柄の予告アイコン726が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの右上角部から出現する。
図33(c)は、予告アイコンの移動アニメが実行されている状態を示している。本例の予告アイコンの移動アニメでは、予告アイコン726が変動アイコンf1に向かって移動する。移動中の予告アイコン726は、図柄表示領域208a〜208cを移動する際に装飾図柄の変動表示に対してオーバーラップして表示される。なお、装飾図柄の変動表示は予告アイコン726に対してオーバーラップして表示されてもよい。
図33(d)は、特図1始動口230に遊技球910が入球する直前の状態を示している。図33(d)中の矢印は、遊技球910の落下方向を示している。遊技球910は、図33(d)に示すタイミングの後で特図1始動口230に入球する。
図33(e)は、保留アイコンの増加アニメーション(以下、「保留アイコンの増加アニメ」と称する)が開始された状態を示している。サブ表示装置800の特図1保留表示領域802の第1領域の下端部から特図1保留アイコンh1が徐々に上昇してくる態様で保留アイコンの増加アニメが実行される。
図33(f)は、先読み予告演出が実行された状態を示している。本例では、先読み予告演出としてサブ表示装置800が上方に移動する。図33(f)中、サブ表示装置800の左右下方に示す矢印はサブ表示装置800の移動方向を示している。このように、大当りへの期待度が高い始動口(例えば、特図1始動口230)への入賞があった場合に、装飾図柄の変動表示中(特図変動遊技の実行中)にサブ表示装置800を先読み予告演出として移動動作させてもよい。
また、図33(f)に示すように、サブ表示装置800は、予告アイコン726の一部を隠している。サブ表示装置800は、予告アイコンや、先読み予告アイコンや、ボタン画像708等のチャンスボタン136の操作を促す表示の少なくとも一部を隠してもよい。なお、スーパーリーチ演出中や大当り遊技中では、サブ表示装置800を初期位置から移動させないようにしてもよい。
また、図33(f)では、保留アイコンの増加アニメが終了している。特図1保留アイコンh1が特図1保留アイコン表示領域802の保留アイコン表示位置画像g1の上方にされている。
図33(g)は、予告アイコンの移動アニメが終了した状態を示している。予告アイコン726が変動アイコンf1に刺さると予告アイコンの移動アニメが終了する。
図33(h)は、変動アイコンの変化表示が実行された状態を示している。変動アイコンの変化表示により変動アイコンf1は、青色から赤色(図中、白地にドットハッチングで示す)に変更される。本例において、変動アイコンの変化表示は、予告アイコン726が変動アイコンf1に刺さった後で開始されており、予告アイコン726は、変動アイコンの変化表示の開始を示唆する表示である。
図33(i)は、予告アイコン726が消去された状態を示している。予告アイコン726は、変動アイコンの変化表示が終了した後に消去される。
図33(j)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾1−装飾1」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「7−1−1」が停止表示される。
図柄表示領域208a〜208cに表示されている「装飾7−装飾7−装飾1」の略下半分は、サブ表示装置800により隠されている。なお、装飾図柄の確定表示停止時には、サブ表示装置800により隠されている部分の装飾図柄をサブ表示装置800に表示してもよい。
図33(k)は、変動アイコンの消去アニメが開始された状態を示している。本実施例では、変動アイコンの消去アニメは、装飾図柄の変動停止表示中に開始される。本実施例の変動アイコンの消去アニメでは、変動アイコンf1が左上方に徐々に移動して装飾図柄表示装置208の画像表示領域外に消えていく態様で変動アイコンf1が消去される。図33(k)中、変動アイコンf1の上側に図示する左上方に向かって曲線状に延びる矢印は、変動アイコンf1の移動方向を示している。
図33(l)は、不図示の特図1表示装置212により特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始に伴い、装飾図柄の変動表示、第4図柄の変動表示、および第5図柄の変動表示が開始される。また、保留・変動アイコン間の移動アニメが実行され、特図1保留アイコン表示領域802の第1領域に表示されていた特図1保留アイコンh1が、変動アイコンf2となって、変動アイコン表示領域706に表示されている。保留アイコンの移動アニメでは、特図1保留アイコン表示領域802の第2領域に表示されていた特図1保留アイコンh2が第1領域に移動し、第3領域に表示されていた特図1保留アイコンh3が第2領域に移動し、第4領域に表示されていた特図1保留アイコンh4が第3領域に移動する。
図33(m)は、予告演出が実行された状態を示している。サブ表示装置800には、白色無地の背景画像が表示され、当該背景画像上に「ゲキアツ!!」の文字列画像が表示されて、予告演出が実行されている。本例の予告演出の実行中には、保留アイコンを非表示としてもよい。
図33(n)は、リーチ演出が開始された状態を示している。図柄表示領域208a、208cには、「装飾7」が揺れ変動表示されている。
図33(o)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、当該特図1変動遊技の当否判定結果が特別大当りであったことを示す、特別大当りを報知する図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示される。第4図柄表示領域700に黒色の第4図柄が表示され、第4図柄表示領域702に白色の第4図柄が表示され、第5図柄表示領域704に大当りを報知する図柄組合せ「7−7−7」が停止表示される。
本実施例では、サブ表示装置800の移動動作により先読み予告演出が実行される。なお、演出可動体900の移動動作により先読み予告演出が実行されてもよい。なお、サブ表示装置800が移動動作を実行する場合には、装飾図柄表示装置208に表示されている表示のうちサブ表示装置800により隠される表示の少なくとも一部がサブ表示装置800に表示されてもよい。例えば、サブ表示装置800が装飾図柄表示装置208での装飾図柄や第4図柄や第5図柄を隠す場合には、サブ表示装置800に装飾図柄や第4図柄や第5図柄が表示されてもよい。
次に、以上説明した一実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1乃至図33を参照しつつ説明する。
(1)
予告表示(例えば、当該変動の予告表示、先読み予告表示)を表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、サブ表示装置800)を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のアニメ(例えば、変動アイコンの消去アニメ、先読み予告アイコンの出現アニメ、先読み予告アイコンの移動アニメ、保留・変動アイコン間の移動アニメ、保留アイコンの移動アニメ、保留アイコンの変化アニメ)を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、複数種類のアイコン(例えば、変動アイコン、当該予告アイコン、先読み予告アイコン、特図1保留アイコン、特図2保留アイコン)を表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第一のアイコン(例えば、変動アイコンの消去アニメにおける変動アイコンf1)であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、予告アイコン(例えば、先読み予告アイコンi、先読み予告アイコンj、先読み予告アイコンm)であり、
前記予告アイコンは、前記予告表示として表示される場合があるアイコンであり、
前記複数種類のアニメのうちの一のアニメは、第一のアニメ(例えば、変動アイコンの消去アニメ)であり、
前記第一のアニメは、変動アイコンの消去シーンを含むアニメであり、
前記第一のアイコンは、前記第一のアニメにおける前記変動アイコンであり、
前記予告アイコンは、前記第一のアイコンに少なくとも一部が重なる場合があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、変動アイコンが消えるまで変動アイコンに注目させることができる場合がある。また、変動アイコンの消去アニメと別のアイコンの開始アニメーションが重なることで、変動表示がまだ終わってないかのように遊技者に思わせることができる場合がある。
(2)
上記(1)に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、装飾図柄(例えば、図5(c)に示す装飾図柄)を表示可能な手段であり、
前記第一のアニメは、前記装飾図柄の停止表示中に表示開始される場合があるアニメである、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、毎変動毎に必ず訪れる変動停止というタイミング以降に第一のアニメの演出(例えば、変動アイコンの消去と予告アイコンの出現)を実行することによって、変動停止後まで遊技者の期待感を持続させることができる場合がある。
(3)
上記(2)に記載の遊技台であって、
前記第一のアニメは、前記装飾図柄の変動表示中に表示されることがない(例えば、装飾図柄の停止表示中のみに表示される)アニメである、
ことを特徴とする遊技台。
(4)
上記(1)に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、装飾図柄(例えば、図5(c)に示す装飾図柄)を表示可能な手段であり、
前記第一のアニメは、前記装飾図柄の変動表示中に表示開始される場合があるアニメである、
ことを特徴とする遊技台。
(5)
上記(1)乃至(4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第二のアイコン(例えば、先読み予告アイコンの出現アニメにおける先読み予告アイコンi、j、m)であり、
前記複数種類のアニメのうちの一のアニメは、第二のアニメ(例えば、先読み予告アイコンの出現アニメ、当該予告アイコンの出現アニメ)であり、
前記第二のアニメは、前記予告アイコンの出現シーンを含むアニメであり、
前記第二のアイコンは、前記第二のアニメにおける前記予告アイコンであり、
前記第二のアニメは、前記第一のアニメの表示中に表示開始される場合があるアニメである、
ことを特徴とする遊技台。
(6)
上記(5)に記載の遊技台であって、
前記第二のアニメにおいて前記第二のアイコン(例えば、先読み予告アイコンの出現アニメにおける先読み予告アイコンi、j)は、前記第一のアイコン(例えば、変動アイコンの消去アニメにおける変動アイコンf1)の少なくとも一部に重なって表示開始される、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えた遊技台によれば、変動アイコンが消えるまで変動アイコンにより注目させることができる場合がある。
(7)
上記(5)または(6)に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、先読み予告表示(例えば、先読み予告アイコン、吹き出し画像710、先読み予告アイコンの出現アニメ、先読み予告アイコンの移動アニメ)を表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、先読み予告アイコン(例えば、先読み予告アイコンi、先読み予告アイコンj)であり、
前記先読み予告アイコンは、前記先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり、
前記第二のアニメは、前記先読み予告表示として表示される場合があるアニメであり、
前記第二のアイコンは、前記先読み予告アイコンとして表示される場合があるアイコンであり、
前記予告アイコンは、前記先読み予告アイコンとして表示される場合があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。
(8)
上記(5)乃至(7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数の保留アイコン(例えば、複数の特図1保留アイコン、複数の特図2保留アイコン)を表示可能な手段であり、
前記表示手段は、保留数(例えば、特図1の保留数、特図2の保留数)に応じた数の前記保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第一の表示様態(例えば、デフォルトの表示態様)で表示された前記保留アイコンを該第一の表示様態とは異なる第二の表示様態(例えば、先読み予告の表示態様、吉宗の絵柄、扇子の絵柄)に変化させる表示(以下、「保留変化表示」という。)を表示可能な手段であり、
前記予告アイコンは、前記保留変化表示の開始を示唆するアイコンであり、
前記予告アイコンは、前記第二のアニメが終了した後も表示される場合があるアイコンであり(例えば、図16(e)〜(q)参照)、
前記第二のアニメは、前記第二のアイコンの表示完了で終了する、
ことを特徴とする遊技台。
(9)
上記(8)に記載の遊技台であって、
前記保留変化表示は、前記予告アイコンが該保留変化表示の対象である前記保留アイコン(例えば、図17(m)に示す特図1保留アイコンh2、図22(l)に示す特図1保留アイコンh2)に少なくとも一部が重なることで該保留アイコンに対して開始される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(10)
上記(8)または(9)に記載の遊技台であって、
前記保留変化表示は、前記予告アイコンが表示されていない場合でも該保留変化表示の対象である前記保留アイコンに対して開始可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(11)
上記(8)乃至(10)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記予告アイコンは、前記保留変化表示の対象である前記保留アイコンに近づく場合に第一の位置(例えば、特図1保留アイコン表示領域802の上方(図17(h)に示す先読み予告アイコンjの位置)、装飾図柄表示装置208の表示領域のうちサブ表示装置800の上部の表示領域)を通過するアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。
(12)
上記(8)乃至(11)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記保留変化表示は、前記変動アイコンに対して行わない表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(13)
上記(5)乃至(12)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のアニメが表示開始されない場合には、前記第二のアイコンと前記第一のアイコンとが重ならない(例えば、図16(m)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(14)
上記(5)乃至(13)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のアニメは、電サポ中に表示されないアニメである、
ことを特徴とする遊技台。
(15)
上記(5)乃至(14)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のアニメは、電サポ中にのみ表示されるアニメである、
ことを特徴とする遊技台。
(16)
上記(5)乃至(15)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のアニメが開始された際であって、保留アイコンが表示されている場合においてのみ(例えば、特図1や特図2の保留数が1以上であって保留アイコンが表示されている場合にのみ)、前記第二のアニメを開始する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(17)
上記(5)乃至(16)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のアイコンは、前記第一のアイコンに対してオーバーラップして表示されるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。
(18)
上記(5)乃至(17)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のアニメが表示されずに前記変動アイコンが消去される場合には、前記第二のアイコンと該変動アイコンとが重ならない、
ことを特徴とする遊技台。
(19)
上記(1)乃至(18)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、パチンコ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
第一のアイコンのように第二のアイコンと重なる場合のある表示には、装飾図柄、第四図柄、ボタン画像、会話予告の表示、チュートリアル表示等がある。装飾図柄表示装置208に表示される第二のアイコンに重なるようにサブ表示装置800にこれらの表示を表示してもよい。これらの表示を第一のアイコンとしてもよい。
装飾図柄表示装置208に表示されている第二のアイコンに重なる位置に可動体(例えば、サブ表示装置800、演出可動体900)を移動させてもよい。
第二のアイコンのように第一のアイコンと重なる場合のある表示には、装飾図柄、第四図柄、ミニアイテム、ボタン画像等がある。これらの表示を第二のアイコンとしてもよい。
第一のアイコンに可動体が重なってもよい。この際、可動体の動作開始時に当該可動体と第一のアイコンとが重なってもよい。
第一の表示手段(装飾図柄表示装置208)に表示されている第一のアイコンに、第二の表示手段(サブ表示装置800、バーサライタ、イルミパネル、導光板、PM板)が重なってもよい。
第一のアイコンおよび第二のアイコンはサブ表示装置800で表示されてもよい。
第一のアイコンに保留増加アニメが重なってもよい。
第一のアイコンに保留変化表示(保留変化アニメ)が重なってもよい。この際、第一のアイコンにエフェクト画像が重なってもよい。
なお、保留増加時にスピーカ120から保留増加を報知する音声を出力してもよい。当該音声は、先読み予告として出力されてもよい。当該音声は、大当り確定の先読み予告として出力される場合がある。
保留増加時には、遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542を所定パターンで発光させてもよい。
可動体(例えば、サブ表示装置800、演出可動体900)を装飾図柄表示装置208に表示されている各種アイコンに重ねてもよい。
図16(f)に示す先読み予告アイコンiや、図20(h)に示すエフェクト画像のように、装飾図柄表示装置208とサブ表示装置800とに跨って一つの表示(一つの絵柄)が表示されてもよい。
なお、これまでランプや照明と称したものは、発光手段の一例であり、ランプは、LED、冷陰極管等の光を発するものであれば置換可能である。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例1〜14および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図34に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図34に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図35(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1)
予告表示を表示可能な表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類のアニメを表示可能な手段であり、
前記表示手段は、複数種類のアイコンを表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第一のアイコンであり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、予告アイコンであり、
前記予告アイコンは、前記予告表示として表示される場合があるアイコンであり、
前記複数種類のアニメのうちの一のアニメは、第一のアニメであり、
前記第一のアニメは、変動アイコンの消去シーンを含むアニメであり、
前記第一のアイコンは、前記第一のアニメにおける前記変動アイコンであり、
前記予告アイコンは、前記第一のアイコンに少なくとも一部が重なる場合があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、装飾図柄を表示可能な手段であり、
前記第一のアニメは、前記装飾図柄の停止表示中に表示開始される場合があるアニメである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記2に記載の遊技台であって、
前記第一のアニメは、前記装飾図柄の変動表示中に表示されることがないアニメである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、装飾図柄を表示可能な手段であり、
前記第一のアニメは、前記装飾図柄の変動表示中に表示開始される場合があるアニメである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、第二のアイコンであり、
前記複数種類のアニメのうちの一のアニメは、第二のアニメであり、
前記第二のアニメは、前記予告アイコンの出現シーンを含むアニメであり、
前記第二のアイコンは、前記第二のアニメにおける前記予告アイコンであり、
前記第二のアニメは、前記第一のアニメの表示中に表示開始される場合があるアニメである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記5に記載の遊技台であって、
前記第二のアニメにおいて前記第二のアイコンは、前記第一のアイコンの少なくとも一部に重なって表示開始される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記5または6に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、先読み予告表示を表示可能な手段であり、
前記複数種類のアイコンのうちの一のアイコンは、先読み予告アイコンであり、
前記先読み予告アイコンは、前記先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり、
前記第二のアニメは、前記先読み予告表示として表示される場合があるアニメであり、
前記第二のアイコンは、前記先読み予告アイコンとして表示される場合があるアイコンであり、
前記予告アイコンは、前記先読み予告アイコンとして表示される場合があるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記5乃至7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数の保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記表示手段は、保留数に応じた数の前記保留アイコンを表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第一の表示様態で表示された前記保留アイコンを該第一の表示様態とは異なる第二の表示様態に変化させる表示(以下、「保留変化表示」という。)を表示可能な手段であり、
前記予告アイコンは、前記保留変化表示の開始を示唆するアイコンであり、
前記予告アイコンは、前記第二のアニメが終了した後も表示される場合があるアイコンであり、
前記第二のアニメは、前記第二のアイコンの表示完了で終了する、
ことを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記8に記載の遊技台であって、
前記保留変化表示は、前記予告アイコンが該保留変化表示の対象である前記保留アイコンに少なくとも一部が重なることで該保留アイコンに対して開始される場合がある表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記10)
付記8または9に記載の遊技台であって、
前記保留変化表示は、前記予告アイコンが表示されていない場合でも該保留変化表示の対象である前記保留アイコンに対して開始可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記11)
付記8乃至10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記予告アイコンは、前記保留変化表示の対象である前記保留アイコンに近づく場合に第一の位置を通過するアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記12)
付記8乃至11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記保留変化表示は、前記変動アイコンに対して行わない表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記13)
付記5乃至12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のアニメが表示開始されない場合には、前記第二のアイコンと前記第一のアイコンとが重ならない、
ことを特徴とする遊技台。
(付記14)
付記5乃至13のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のアニメは、電サポ中に表示されないアニメである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記15)
付記5乃至14のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のアニメは、電サポ中にのみ表示されるアニメである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記16)
付記5乃至15のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のアニメが開始された際であって、保留アイコンが表示されている場合においてのみ、前記第二のアニメを開始する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記17)
付記5乃至16のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二のアイコンは、前記第一のアイコンに対してオーバーラップして表示されるアイコンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記18)
付記5乃至17のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一のアニメが表示されずに前記変動アイコンが消去される場合には、前記第二のアイコンと該変動アイコンとが重ならない、
ことを特徴とする遊技台。
(付記19)
付記1乃至18のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。