[第1の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、錠ユニット105によるロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成すると共に遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成すると共に遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。
演出装置206には、略中央に第一装飾図柄表示装置208を配設し、その上方を初期位置(第一の位置)として第二装飾図柄表示装置209を備えた演出可動体224を配設している。第一装飾図柄表示装置208の大きさは、第二装飾図柄表示装置209の大きさより大きい。本実施の形態によるパチンコ機100によれば、第一の表示手段と第二の表示手段の大きさが異なるので、より多彩な演出を行うことができる場合がある。
また、第一装飾図柄表示装置208の下方には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。第一装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、第一装飾図柄表示装置208の例えば横長長方形状の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
なお、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りの発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200の左方に配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では特図1始動口230の下方に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の特図1始動口230の下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に第二装飾図柄表示装置209を備えた演出可動体224を配設している。演出可動体224は、第一装飾図柄表示装置208よりも手前側に配置されている。また、演出可動体224には、円形の開口部225が設けられている。
演出装置206の背面側には、第一装飾図柄表示装置208および遮蔽装置(不図示)(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、第一装飾図柄表示装置208および遮蔽装置は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、横長長方形の枠状部内側に第二装飾図柄表示装置209と開口部225とを配した構成を有している。第二装飾図柄表示装置209は例えば液晶表示装置で構成されている。演出可動体224は初期状態で枠状部が第一装飾図柄表示装置208の外側上方の初期位置(第一の位置)に停止するようになっている。演出可動体224は、駆動系(図3では不図示)により、第一装飾図柄表示装置208の前方で第一装飾図柄表示装置208の表示画面にほぼ平行な平面(以下、表示画面前方平面と称する場合がある)内で2次元的に移動できるようになっている。
遮蔽装置は、格子状の左扉および右扉からなり、第一装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉および右扉の上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉および右扉は、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置は、左扉および右扉を閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が第一装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉および右扉を開いた状態ではそれぞれの内側端部が第一装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は第一装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉および右扉は、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉および右扉は、格子の孔から後方の第一装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の第一装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の第一装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図4を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316aが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタンのチャンボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。また、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209のそれぞれに別個にVDP434やVRAM436を設けるようにしてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、チャンスボタンの駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、演出可動体224の現在位置を検出する可動体センサ424と、可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107の検出結果を受け取り、受け取った結果を主制御部300に出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図5を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、および普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全消点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全消点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」および「特図B」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図C」および「特図D」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および「特図B」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図C」および「特図D」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」、「特図B」、「特図C」、「特図D」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図E」は2R大当り図柄であり突然確変と称する。突然確変は、大当り遊技終了後には15R特別大当り図柄と同様に特図高確率普図高確率状態になる。「特図F」は2R大当り図柄であり隠れ確変と称する。隠れ確変は、大当り遊技終了後には特図高確率普図低確率状態(潜伏確変状態)になる。隠れ確変の大当り遊技終了後には電サポ状態に移行しない。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄である。小当り遊技終了後は特図低確率普図低確率状態(通常状態、あるいは通常遊技状態と称する場合がある)になる。小当り遊技では「特図E」や「特図F」と同じ回数(本実施形態の場合、2回)アタッカが開放される。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるパチンコ機100は、当否判定において大当りであるか否かの抽選を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図J」のいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、パチンコ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図5(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、第一装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、15R大当り、15R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図F」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図G」および「特図H」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。また、「特図E」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」、「特図J」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
なお、本実施形態では、一義的に装飾図柄の組合せと大当りの種類を決めているが、遊技者にどの装飾図柄の組合せがどの大当りになるかをわからないようにしてもよい。
図5(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」と、当り図柄2である「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。本実施の形態によるパチンコ機100は、普図変動遊技における当りか否かの決定および停止図柄の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「普図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図5(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図5(d)は普通図柄用装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の普通図柄用装飾図柄には、「普図装飾1」、「普図装飾2」、「普図装飾3」の3種類がある。所定期間(例えば、電サポ状態中、スーパーリーチ演出実行中、大当り遊技中)以外に普図始動口228を球が通過したことを所定の球検出センサが検出したことを条件にして、第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209に、「普図装飾1」→「普図装飾2」→「普図装飾3」・・・の順番で表示を切り替える普図装飾図柄変動ゲームを所定の確率で行う。
「普図A」の当りを報知する場合には、「普図装飾1」を停止表示し、「普図B」の当りを報知する場合には、「普図装飾2」を停止表示し、「普図C」のはずれを報知する場合には、「普図装飾3」を停止表示する。
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図6に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8ms(ミリ秒)に相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタ、および普図当選乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタが設けられている。ステップS115では、これらのうち2つの初期値生成用乱数カウンタの初期値をそれぞれ更新する。例えば、初期値生成用乱数カウンタの取り得る数値範囲が0〜99とすると、初期値生成用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域のそれぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、若しくは特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
またステップS205では、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ107からの検出結果を受け取った払出制御部600から出力された扉開放検出信号の有無を監視し、RAM308に設けた扉検出信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS205の次のステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、図6に示す主制御部メイン処理のステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行う。本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の初期値生成用乱数では、普図の図柄決定抽選で用いる普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新するようになっている。例えば、普図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。
また、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタ、普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタおよび普図決定用乱数値を生成する普図決定用乱数値カウンタを更新する。例えば、特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、特図決定用乱数値カウンタが一周していると判定した場合には特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットすると共に、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数値カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。特図決定用乱数値カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
また、例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、例えば、普図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値である場合に、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図変動時間決定用乱数値を生成する特図変動時間決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。パチンコ機100は、普図変動遊技の変動時間を所定のテーブルを用いた抽選で決定してもよく、ステップS211で普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新してもよい。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に入賞口毎、あるいは始動口毎に設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域(本例では、保留数2で満タンとなる)が満タンでない場合、普図当選乱数値カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、第1普図当りフラグがオンの場合には当り図柄1(普図A)の表示態様となるように、第2普図当りフラグがオンの場合には当り図柄2(普図B)に表示態様となるように、はずれフラグがオンの場合にははずれ図柄(普図C)の表示態様となるように、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄1(普図A)、当り図柄2(普図B)、およびはずれ図柄(普図C)のいずれかにの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図決定結果に基づき第1普図当りフラグまたは第2普図当りフラグのいずれかがオンにされる。この第1、第2普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定すると共に、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図はずれフラグがオンにされる。この普図はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の普図乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値と普図当り判定用テーブル(不図示)とに基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定(普図変動遊技の当否判定)を行う。当り判定の結果が当りの場合には、乱数値記憶領域に記憶している普図乱数値に基づいた乱数抽選により図柄の決定を行う。普図決定結果が当り図柄1である場合にはRAM308に設けた第1普図当りフラグをオンに設定し、普図決定結果が当り図柄2である場合にはRAM308に設けた第2普図当りフラグをオンに設定する。当り判定の結果がはずれの場合には、RAM308に設けた普図はずれフラグをオンに設定する。普図の図柄変動時間を抽選で決定する場合には、普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数値カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図保留数記憶領域に記憶された特図保留数が増加すると、当該増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図8を用いて詳述する。
主制御部300のRAM308内には、特図先読み処理を実行した結果の特図先読み結果(事前判定結果ともいう)を記憶する特図先読み結果記憶部が設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図1の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1の先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果の情報の次の順位に新たな特図1先読み結果の情報を書き込む。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それと共に、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図3に示す特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図5(a)に示す特図Aまたは特図B、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図Cまたは特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A、特図B)、15R大当り図柄(特図C、特図D)、突然確変図柄(特図E)、隠れ確変図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定すると共に、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの時短状態とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延または電チューロング開放)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。また、特図変動遊技の変動時間も短くする制御状態を含めて時短状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組(始動情報)を取得し、図10に示す当否判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、はずれとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされると共に、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図変動遊技の変動時間などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、15R大当り(または15R特別大当り)開始コマンドの場合であれば、15R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、大当り終了コマンドの場合、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値、電サポ回数の値などを含み、2R大当り開始コマンドの場合であれば、2R大当りフラグの値、大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値などを含み、大当り終了コマンドの場合、特図確率変動フラグの値、時短フラグの値、電サポ回数の値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドは、コマンドデータに特図1および特図2の種別とともに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報が含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を含んでいるようにしてもよい。本実施形態では、先読み結果情報コマンド内には全保留に対する先読み結果の情報が含まれている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図2変動遊技の変動時間、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になると共に、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図9(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブル(図10参照)および特図決定用テーブル(図11参照)を用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを電サポの条件以外で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、当該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、当該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図9は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図9(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(a)に示す例において、記憶領域「先読み結果1」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶され、記憶領域「先読み結果2」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶され、記憶領域「先読み結果3」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶され、記憶領域「先読み結果4」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶されている。
図9(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(b)に示す例において、記憶領域「先読み結果1」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶され、記憶領域「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図9(b)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図9(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図9(c)に示すように、記憶領域「先読み結果1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において用いられる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルについて図10および図11を用いて説明する。図11および図12に示すテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図11(a)〜(d)は、主制御部タイマ割込処理の特図1または特図2関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図1または特図2の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図10(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図10(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。また、図10(c)は、図10(a)または図10(b)を用いた抽選において「はずれ」が選択された場合の小当り判定で用いられる小当り判定用テーブルを示している。
図10(a)および図10(b)に示す当否判定用テーブルは、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図10(a)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638および数値11639〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値11639〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられている。
図10(b)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10163〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられている。
図10(c)に示す小当り判定用テーブルは、左から1列目に「特図の種類」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図10(c)に示す1列目の「特図の種類」での「特図1」は特図1変動遊技であることを示している。本実施の形態では、特図2変動遊技の当否判定結果に小当りは設けられていない。このため、本実施の形態では、特図1変動遊技の当否判定において、図10(a)または図10(b)のテーブルを用いた抽選で「はずれ」となった場合にのみ図10(c)に示す小当り判定用テーブルを用いた小当り判定の抽選が行われる。特図2変動遊技の当否判定では、図10(a)または図10(b)のテーブルを用いた抽選で「はずれ」となった場合には、当該当否判定結果は、はずれになる。
本実施の形態によるパチンコ機100では、小当りに当選しても賞球はほぼ得られず、遊技状態も特図高確率状態や付図高確率状態に変化しないため、小当りは、はずれに含まれる。このため、パチンコ機100は、図10(a)また図10(b)を用いた抽選結果が「はずれ」であった場合、図10(c)を用いた抽選を行い、特図1変動遊技の結果が小当りであるのか、または、はずれであるのかを決定するようになっている。
図10(c)のテーブルの2列目の「乱数範囲」は、取得した小当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜12999および数値13000〜65535の2つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「特図1」かつ数値0〜12999に対応して「小当り」が割り当てられ、数値13000〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(大当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図10(a)に示す当否判定用高確率テーブルをROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図10(b)に示す当否判定用低確率テーブルをROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。さらに、特図1変動遊技の当否判定では、図10(a)または図10(b)のテーブルを用いた抽選で「はずれ」となった場合に図10(c)に示す小当り判定用テーブルを用いた小当り判定の抽選を行う。
図11は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルを示している。図11に示す特図決定用テーブルは、左から1列目に「当否判定結果」、2列目に「特図1決定用乱数範囲」、3列目に「特図2決定用乱数範囲」、4列目に「停止図柄」の項目で構成されている。1列目の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図10(a)または図10(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は図10(c)に示す当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は図10(c)に示す小当り判定用テーブルを用いた特図1変動遊技の当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合、または、図10(a)または図10(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた特図2変動遊技の当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
2列目の項目「特図1決定用乱数範囲」は、取得した大当り時用特図1決定用乱数値、小当り時用特図1決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。「特図1決定用乱数範囲」は、1列目の「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜19、数値20〜29、数値30〜39、数値40〜49、数値50〜69および数値70〜99の6つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜79および数値80〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜96および数値97〜99の2つに区分されている。
3列目の項目「特図2決定用乱数範囲」は、取得した大当り時用特図2決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。「特図2決定用乱数範囲」は、1列目の「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜79、数値80〜89および数値90〜99の5つに区分され、「小当り」に数値は振り分けられておれず、「はずれ」に対応して、数値0〜96および数値97〜99の2つに区分されている。
4列目の項目「停止図柄」は、特図変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ特図1決定用乱数範囲が数値0〜19に対応して「特図A」、数値20〜29に対応して「特図B」、数値30〜39に対応して「特図C」、数値40〜49に対応して「特図D」、数値50〜69に対応して「特図E」、数値70〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ特図1決定用乱数範囲が数値0〜79に対応して「特図G」、数値80〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ特図1決定用乱数範囲が数値0〜96に対応して「特図I」、数値97〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
また、「停止図柄」は、「大当り」かつ特図2決定用乱数範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜69に対応して「特図B」、数値70〜79に対応して「特図C」、数値80〜89に対応して「特図D」、数値90〜99に対応して「特図E」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、特図2変動遊技の当否判定結果に特図Fの大当りと小当りとは設けられていない。このため、特図2決定用乱数範囲は、「特図F」と「小当り」に割り当てられていない。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ特図2決定用乱数範囲が数値0〜96に対応して「特図I」、数値97〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。なお、図11に示すテーブルでは、数値が割り当てられていない場所には「−」が表示されている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に「特図A」〜「特図F」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212に「特図G」または「特図H」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212に「特図I」または「特図J」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に「特図A」〜「特図E」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図2決定用テーブルを参照して決定する。また、図11に示すように、「当否判定結果」が「大当り」である場合の「特図2決定用乱数範囲」における乱数値は、「停止図柄」が「特図F」に振り分けられていない。このため、特図2変動遊技において、当否判定結果が大当りである場合の停止図柄は「特図A」〜「特図E」のいずれかに決定され、「特図F」は選択されないようになっている。「特図F」の大当り遊技終了後に遊技状態は、普図低確率状態になる。一方、「特図A」〜「特図E」の大当り遊技終了後に遊技状態は、普図高確率状態になる。特図2変動遊技当否判定結果が大当りである場合の停止図柄は「特図A」〜「特図E」であるため、特図2変動遊技の大当り遊技は、特図1変動遊技の大当り遊技と比較して遊技者に対して有利に設定されている。また、本実施の形態では、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果に小当りは設けられていないが、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果に小当りを設けてもよい。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214に「特図I」および「特図J」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図11に示すように、15R特別大当りである「特図A」および「特図B」の乱数値の振り分けは、特図1決定用乱数範囲よりも特図2決定用乱数範囲の方が振り分け幅が大きくなっている。このため、特図2変動遊技は、特図1変動遊技よりも15R特別大当りに当選する確率が高くなっている。なお、特図2変動遊技の当否判定結果に小当りが設けられていてもよい。
図12は、特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において用いられる。図12に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図12に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図11の特図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B・特図C・特図D(電サポ有無で共通)」、「特図E(電サポ有無で共通)」、「特図F・特図G・特図H(電サポ有無で共通)」、「特図I・特図J(電サポ無:保留3)」、および「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜2、または電サポ有:保留0〜3)」の5つに区分されている。「停止図柄」が「特図A・特図B・特図C・特図D」の場合は、変動時間決定時の遊技状態が電サポ状態であるか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「1」が選択される。また、「停止図柄」が「特図E」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「2」が選択される。「停止図柄」が「特図F・特図G・特図H」の場合は、変動時間決定時の遊技状態が電サポ状態であるか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「3」が選択される。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数に応じて、テーブル「4」またはテーブル「5」が選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ無しかつ特図1変動遊技の保留数が3個の場合にはテーブル「4」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜2個の場合または電サポ有りかつ当該保留数が0〜3個の場合にはテーブル「4」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図1の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図1変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「1」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「2」では、「乱数選択範囲」は数値0〜30000、数値30001〜45000および数値45001〜65535の3つに区分されている。テーブル「3」では、「乱数選択範囲」は数値0〜30000および数値30001〜65535の2つに区分されている。テーブル「4」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500および数値65501〜65535の4つに区分されている。テーブル「5」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図1変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「1」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「2」かつ、乱数選択範囲が数値0〜30000に対応して「12000ms」、数値30001〜45000に対応して「45000ms」、数値45001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「3」かつ、乱数選択範囲が数値0〜30000に対応して「12000ms」、数値30001〜65535に対応して「15000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「4」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65000に対応して「3000ms」、数値65001〜65400に対応して「10000ms」、数値65401〜65500に対応して「40000ms」、数値65501〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「5」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「7000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図1変動遊技において第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B・特図C・特図D」かつ、変動時間「1500ms」に対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間「45000ms」に対応して「スーパーリーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「スーパーリーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図E」かつ、変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目停止」、変動時間「45000ms」に対応して「スーパーリーチA当り→チャンス目停止」、変動時間「45000ms」に対応して「リーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「スーパーリーチB当り→チャンス目停止」がそれぞれ割り当てられている。ここで、スーパーリーチA当り→チャンス目停止とは、当り時のスーパーリーチAの演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものであり、スーパーリーチB当り→チャンス目停止とは、当り時のスーパーリーチBの演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図F・特図G・特図H」かつ、変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目停止」、変動時間「15000ms」に対応して「ノーマルリーチ→チャンス目停止」がそれぞれ割り当てられている。ここで、ノーマルリーチ→チャンス目停止とは、ノーマルリーチの演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間「3000ms」に対応して「短縮はずれ」、変動時間「7000ms」に対応して「はずれ」、変動時間「10000ms」に対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間「40000ms」に対応して「スーパーリーチAはずれ」、変動時間「60000ms」に対応して「スーパーリーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図13は、特図2変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において用いられる。図13に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図13に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図11の特図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B・特図C・特図D(電サポ無)」、「特図A・特図B・特図C・特図D(電サポ無:保留1〜3)」、「特図A・特図B・特図C・特図D(電サポ有:保留1〜3)」、「特図A・特図B・特図C・特図D(電サポ有:保留0)」、「特図E」、「特図I・特図J(電サポ有:保留1〜3)」、「特図I・特図J(電サポ有:保留0)」、および「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜3)」の7つに区分されている。「停止図柄」が「特図A・特図B・特図C・特図D」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無または特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「6」〜「8」のいずれかが選択される。「停止図柄」が「特図A・特図B・特図C・特図D(電サポ無)」である場合は、テーブル「6」が選択される。「停止図柄」が「特図A・特図B・特図C・特図D(電サポ有:保留1〜3)」である場合は、テーブル「7」が選択される。「停止図柄」が「特図A・特図B・特図C・特図D(電サポ有:保留0)」である場合は、テーブル「8」が選択される。また、「停止図柄」が「特図E」である場合は、テーブル「9」が選択される。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「10」〜「12」のいずれかが選択される。「停止図柄」が「特図I・特図J(電サポ有:保留1〜3)」である場合は、テーブル「10」が選択される。「停止図柄」が「特図I・特図J(電サポ有:保留0)」である場合は、テーブル「11」が選択される。「停止図柄」が「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜3)」である場合は、テーブル「12」が選択される。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図2の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図2変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「6」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「7」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「8」では、「乱数選択範囲」は数値0〜20000および数値20001〜65535の2つに区分されている。テーブル「9」では、「乱数選択範囲」は全数値0〜65535の1つに区分されている。テーブル「10」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65500および数値65501〜65535の2つに区分されている。テーブル「11」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65500および数値65501〜65535の2つに区分されている。テーブル「12」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図2変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「6」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「7」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「1000ms」、数値1001〜20000に対応して「15000ms」、数値20001〜65535に対応して「45000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「8」かつ、乱数選択範囲が数値0〜20000に対応して「15000ms」、数値20001〜65535に対応して「45000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「9」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「1000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「10」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65500に対応して「1000ms」、数値65001〜65535に対応して「40000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「11」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65500に対応して「7000ms」、数値65001〜65535に対応して「40000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「12」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「7000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図2変動遊技において第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B・特図C・特図D(電サポ無)」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「スーパーリーチA当り」、変動時間65000msに対応して「スーパーリーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B・特図C・特図D(電サポ有:保留1〜3)」かつ、変動時間1000msに対応して「突発当り」、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「スーパーリーチA当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B・特図C・特図D(電サポ有:保留0)」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「スーパーリーチA当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図E(電サポ有:保留1〜3)(特図高確率)」かつ変動時間12000msに対応して「チャンス目停止」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J(電サポ有:保留1〜3)」かつ変動時間1000msに対応して「超短縮はずれ」、変動時間40000msに対応して「スーパーリーチAはずれ」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J(電サポ有:保留0)」かつ、変動時間7000msに対応して「はずれ」、変動時間40000msに対応して「スーパーリーチAはずれ」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜3)」かつ、変動時間7000msに対応して「はずれ」、変動時間10000msに対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間40000msに対応して「スーパーリーチAはずれ」、変動時間60000msに対応して「スーパーリーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
次に、図14を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS403へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、図14(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS421で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS413の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が第一装飾図柄表示装置208および/または第二装飾図柄表示装置209に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の画像制御について図15〜図19を用いて説明する。
<第1副制御部400のROMとVRAM>
まず、第1副制御部400のROM406とVRAM436の内部構成について説明する。図15は、VRAM436に画像データが展開される前のROM406とVRAM436の内部構成の一例を示したブロック図である。
上述の通り、第1副制御部400は、制御プログラムや画像データを記憶するためのROM406と、画像データ等を一時的に記憶するためのVRAM436と、ROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436の記憶領域を使用して表示画像を生成して第一装飾図柄表示装置208および/または第二装飾図柄表示装置209に画像を表示するVDP434と、を有している。
ROM406には、制御プログラムのほか、圧縮されたムービーデータ(圧縮動画データ)や、静止画像からなるテクスチャデータなどの画像データが予め記憶されている。
VRAM436には、ムービーデータを一時的に記憶(展開)するためのムービーデータ展開用領域と、テクスチャデータを一時的に記憶(展開)するためのテクスチャデータ展開用領域と、第一装飾図柄表示装置208および/または第二装飾図柄表示装置209に表示させる画像に対応する画像データを一時的に記憶(展開)するためのフレームバッファ1(FB1)およびフレームバッファ2(FB2)が設けられている。なお、フレームバッファ1(FB1)およびフレームバッファ2(FB2)は、描画領域および表示領域のいずれか一方の指定が可能に構成され、描画領域に指定されたフレームバッファには画像データを展開することが可能であり、指定を描画領域から表示領域に変更することによって、表示領域に指定されたフレームバッファに記憶された画像データに対応する画像が、第一装飾図柄表示装置208および/または第二装飾図柄表示装置209に表示される。なお、VRAM436はVDP434に含まれるように構成してもよいし、ROM406はVDP434に含まれるように構成してもよい。
<画像制御処理/画像データの転送処理/初期転送処理>
図16は、VRAM436に画像データが展開された後のROM406とVRAM436の内部構成の一例を示したブロック図である。第1副制御部400は、電源投入後やリセット後の上記ステップS701においては、ムービーデータやテクスチャデータの初期転送処理を行う。
具体的には、ムービーデータの初期転送処理では、ROM406に記憶されたムービーデータの制御情報に応じて、ムービーデータ展開用領域に、制御情報の種類毎(例えば、解像度毎)に設けた展開用領域を設定する。また、テクスチャデータの初期転送処理では、ROM406に記憶された全てのテクスチャデータを、テクスチャデータ展開用領域に転送(展開)する。
<画像制御処理/画像データの転送処理/定常転送処理>
また、第1副制御部400は、上記初期転送処理後のステップS701においては、ムービーデータの定常転送処理を行う。具体的には、ムービーデータの定常転送処理では、ROM406に記憶されたムービーデータのうち、再生を行うムービーに対応するムービーデータを複数の画像データに解凍した後、解凍後の画像データを1フレーム毎に、ムービーデータ展開用領域に転送(展開)する。なお、解凍後の画像データの解像度とムービーデータ展開用領域の解像度が異なる場合には、拡大縮小等の処理を行ったうえで転送(展開)する。
<画像制御処理/画像の描画処理>
次に、第1副制御部400が行う画像の描画処理について説明する。図17は、ムービーを再生する際の画像描画処理の流れを示した図である。
<画像制御処理/画像の描画処理/ムービー>
ムービーを再生する場合、第1副制御部400は、ムービーデータを複数の画像データに解凍した後、解凍後の画像データを1フレーム毎に、ムービーデータ展開用領域に転送する。
続いて、第1副制御部400は、ムービーデータ展開用領域(例えば、解像度1280×1024用)に転送したムービーデータに基づいてVRAM436のフレームバッファ1(FB1)またはフレームバッファ2(FB2)に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。
続いて、第1副制御部400は、表示画像を形成したフレームバッファを指定して描画指示を行う。VDP434は、この描画指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。これにより、第一装飾図柄表示装置208および/または第二装飾図柄表示装置209にムービーデータに対応する画像が表示される。
次に、VDP434からの信号に基づいて複数の表示装置(第一装飾図柄表示装置208および/または第二装飾図柄表示装置209)に画像を表示させるための構成について図18を用いて説明する。第一装飾図柄表示装置208は、VDP434からの信号に基づいて画像を表示可能に構成されている。分配回路438は、VDP434からの信号に基づいて所定の信号を前記第二装飾図柄表示装置209に出力可能に構成されている。第二装飾図柄表示装置209は、分配回路438からの信号に基づいて画像を表示可能に構成されている。
次に、VDP434、分配回路438、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209における信号の流れについて説明する。第一装飾図柄表示装置208は、VDP434から出力される信号である、RGB信号、データイネーブル信号(以下、「RGBDE信号」と略す場合がある)、CLK信号(例えば、ドットクロック信号)に基づいて、画像を表示可能に構成されている。なお、本実施例における第一装飾図柄表示装置208は、横1280ピクセル、縦800ピクセルの画像を表示可能な液晶パネルにより構成されているが、他の構成の表示パネルであってもよい。分配回路438は、VDP434から出力される信号である、RGB信号、CLK信号、HSYNC信号(水平同期信号)、VSYNC信号(垂直同期信号)に基づいて、RGB信号、RGBDE信号、CLK信号を第二装飾図柄表示装置209に出力可能に構成されている。なお、図18に示すように、VDP434から出力されるRGB信号とCLK信号は、第一装飾図柄表示装置208に入力されるとともに、伝送路の途中で分岐して分配回路438にも入力されるように構成されている。第二装飾図柄表示装置209は、分配回路438から出力される信号である、RGB信号(フレームバッファ上に展開された画像データに応じた画像信号)、RGBDE信号、CLK信号に基づいて、画像を表示可能に構成されている。なお、本実施例における第二装飾図柄表示装置209は、横320ピクセル、縦240ピクセルの画像を表示可能な液晶パネルにより構成されているが、他の構成の表示パネルであってもよい。
次に、VDP434から出力される画像データに基づいて、第一の画像が第一装飾図柄表示装置208に表示されると共に第二の画像が第二装飾図柄表示装置209に表示される処理の流れについて図19を用いて説明する。図19(a)は、フレームバッファ(FB1、FB2)を示している。フレームバッファのサイズは、横1280ピクセル、縦1024ピクセルである。フレームバッファのうちの第一の領域のサイズは、横1280ピクセル、縦800ピクセルであり、フレームバッファのうちの第二の領域のサイズは、横300ピクセル、縦224ピクセルである。図19(b)は、処理の流れを示している。まず、VDP434は、第一装飾図柄表示装置208に表示させるための第一の画像データを第一の領域に展開する。次に、VDP434は、第二装飾図柄表示装置209に表示させるための第二の画像データを第二の領域に展開する。次に、VDP434は、フレームバッファに展開されたフレームデータに応じた画像データ(RGB信号)を出力する。その際、VDP434は、画像データの出力と共に、第一の画像データのサイズ(WXGAサイズ)に基づいてRGBDE信号を出力する。ここで、RGBDE信号は、画像データのうちの第一の画像データを出力している間はオンになるように構成されている。これにより、第一装飾図柄表示装置208は、第一の画像データに基づく第一の画像を表示することとなる。なお、RGBDE信号は常にオンではなく、HSYNC信号がオフの間かつWXGA分のラインデータを出力している間、オンになるなど、画像データのうちの第一の画像データを出力していることが識別可能となるようなタイミングでオンになっていればよい。一方、分配回路438は、VDP434から出力される画像データ(RGB信号)、HSYNC信号およびVSYNC信号に基づいて、タイミング調整および拡大縮小して画像データ(RGB信号)を出力する。具体的には、分配回路438は、VSYNC信号がオンからオフになった後のHSYNC信号のオンの回数をカウントし、該カウント回数が800〜1024の間に出力されるRGB信号をQVGAサイズに調整して出力する。これにより、第二装飾図柄表示装置209は、第二の画像データに基づく第二の画像を表示することとなる。このように、VDP434がSXGAサイズ(1280×1024)の画像データに基づいて、WXGAパネル(1280×800)を想定して各種信号を出力することにより、第一の画像が第一装飾図柄表示装置208に表示され、分配回路438がWXGA信号のブランキングに組み込まれた信号を抜き出し、QVGA(320×240)に調整して出力することにより、第二の画像が第二装飾図柄表示装置209に表示される。なお、分配回路438を1パッケージのICで構成してもよく、QVGA等のサイズ調整やタイミング調整は、該IC内の所定のレジスタに所定の値をセットすることにより実行可能に構成してもよい。例えば、HSYNC信号のオンの回数を記憶するためのカウンタを所定のレジスタで構成してもよい。また、複数の表示装置に画像を表示させるための構成および処理については本例に限られない。例えば、分配回路438を介して第一装飾図柄表示装置208に表示させる構成でもよい。また、分配回路438を複数用いて構成してもよい。また、分配回路438に入力する信号、分配回路438から出力する信号についても本例に限られない。また、VDP434が描画回路を2チャンネル有する構成でもよく、2チャンネルのうちの一のチャンネルを第一装飾図柄表示装置208、もう一方のチャンネルを第二装飾図柄表示装置209に割り当ててもよい。また、2チャンネルのうちの一のチャンネルに分配回路438を用いることにより、三以上の装飾図柄表示装置に画像を表示可能に構成してもよい。
次に、図20を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS809の次のステップS811では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS803に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。ステップS1001では、同図(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
図21は、本実施形態によるパチンコ機100が備える演出可動体224を示している。図21(a)は、演出可動体224の遊技者側から見た正面図である。図21(b)は、演出可動体224の斜視図である。
図21(a)および(b)に示すように、演出可動体224は、横長薄板形状を有している。演出可動体224の右側には、第二装飾図柄表示装置209が設置されている。演出可動体224には、第二装飾図柄表示装置209とほぼ同じ大きさの長方形状の開口部が設けられている。当該開口部に第二装飾図柄表示装置209が嵌め込まれている。なお、当該開口部よりも大きい第二図柄表示装置209が演出可動体224に設けられてもよい。この場合は、演出可動体224の一部により第二図柄表示装置209に表示されている演出表示の一部が隠されているようにしてもよい。
また、演出可動体224の左側には開口部225が設けられている。開口部225は、演出可動体224を貫通して形成されている。また、開口部225は、演出可動体224の枠状部内に設けられている。このため、遊技者は、開口部225を介して、演出可動体224の奥側を視認することができるようになっている。
演出可動体224の駆動系としては種々の構成を取り得る。例えば、回動可能に連結された2本の連接棒の一端を第一装飾図柄表示装置208の外側の演出装置206の所定位置に回転可能に固定して、表示画面前方平面内で2次元的に移動できるリンク機構を構成する。演出可動体224は連結された2本の連接棒の他端に上記平面内で回転可能に固定する。連結された2本の連接棒の一端部と連結節部とに連接棒駆動用のモータをそれぞれ配置する。これにより、表示画面前方平面内で演出可動体224を2次元的に移動できるようになる。また、2本の連接棒の他端部に演出可動体回転用のモータを配置する。これにより、表示画面前方平面内で演出可動体224を回転させることができるようになる。
また、表示画面前方平面内で前後左右方向に演出可動体224を移動可能に構成する場合には、第一装飾図柄表示装置208の外側上方の演出装置206の所定位置に案内棒を固定し、案内棒に案内されて表示画面前方平面内で左右方向に移動可能な被案内部材を設ける。被案内部材は、モータを有しており、案内棒に沿って移動することができるようになっている。演出可動体224は、被案内部材に設置されている。このため、演出可動体224は、案内棒に沿って移動することができる。また、被案内部材は、平歯車を有している。また、演出可動体224は上下方向に延伸するように配置されたラックギヤを有している。演出可動体224は、平歯車とラックギヤとが噛み合わさるように被案内部材に設置されている。これにより、演出可動体224は、第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内で上下方向に移動することができるようになる。
(実施例1)
次に、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例1について図22〜図28を用いて説明する。図22は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1(その1)を示している。図22は、実施例1におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図22(a)〜(f)はこの順に時系列に並べられている。本例およびこれ以降の例において、第一装飾図柄表示装置208、第二装飾図柄表示装置209、演出可動体224、特図1表示装置212、特図1保留ランプ218、特図2表示装置214および特図2保留ランプ220が示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。
第一装飾図柄表示装置208の表示領域の下長辺(横辺)の中央からやや左側近傍には、保留アイコン表示領域800が設けられている。保留アイコン表示領域800では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。保留アイコン表示領域800では、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。本例の保留アイコン表示領域800は最大4つの保留アイコンを表示可能であり、左から右に向かって、第1領域、第2領域、第3領域、第4領域の4つの領域に大まかに分かれている。第1〜第4の各領域は、それぞれ1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域には最先の(最も過去に記憶された)保留1に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域には2〜4番目の保留2〜4に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。また本例の保留アイコン表示領域800では、特図1の保留アイコンのみを表示しているが、特図2の保留アイコンを併せて表示するようにしてももちろんよい。
また、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右短辺(縦辺)の下方には、2個の小さな正方形状の表示領域を備えた2つの第四図柄表示領域b1、b2が設けられている。上側の正方形表示領域が特図1用の特図1第四図柄表示領域b1であり、下側の正方形表示領域が特図2用の特図2第四図柄表示領域b2となっている。第四図柄は、特図変動遊技中は、正方形表示領域内が例えば所定の色で点滅を繰り返し、図柄停止表示中は例えば所定色で塗りつぶされている状態になる。本例およびこれ以降の例において、特図変動遊技中の第四図柄の正方形表示領域内は白抜きとし、正方形表示領域の輪郭だけを示すものとする。本例では、第四図柄表示領域b1、b2は遊技状態や演出の種類の如何にかかわらず、特図変動遊技の実行中には常時定位置に表示されている。
図22(a)は、特図1変動遊技が終了して、第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾3−装飾5」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。特図1表示装置212には、当該特図1変動遊技がはずれであったことを示す特図I(第1はずれ図柄)が停止表示されている。特図2表示装置214には、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す特図Iが停止表示されている。また、特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。また、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。また、保留アイコン表示領域800の第1領域には保留アイコンa1、第2領域には保留アイコンa2、第3領域には保留アイコンa3がそれぞれ表示されている。保留アイコンa1〜a3の表示態様は、白色円形になっている。
また、図22(a)に示すように、演出可動体224は、初期位置(第一の位置)で停止している。演出可動体224は、初期位置で停止している場合、第一装飾図柄表示装置208の表示領域に重ならないようになっている。このため、演出可動体224が初期位置で停止している場合には、開口部225を介して、第一装飾図柄表示装置208に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させないようになっている。
また、演出可動体224が初期位置で停止している場合には、開口部225を介して、遊技盤200の演出装置206に配置された装飾体、壁部、その他の可動体が視認されるようにしてもよい。また、演出可動体224が初期位置で停止している場合に、演出可動体224の開口部225周囲の色と、開口部225の奥側の演出装置206の色とを同じにすると、開口部225を目立たせないようにすることができる場合がある。また、演出可動体224が初期位置で停止している場合に、演出可動体224の開口部225近傍の色と、開口部225の奥側の演出装置206の色とを異ならせると、開口部225を目立たせることができる場合がある。
また、図22(a)に示すように、演出可動体224の枠状部内の第二装飾図柄表示装置209には、パチンコ機100の機種名を示す文字列(本例では、「CR吉宗」)が表示されている。なお、第二装飾図柄表示装置209は、特図変動遊技の実行中(図柄変動中)と特図変動遊技の非実行中(図柄停止表示中)とで、異なる演出表示をしてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209は、特図変動遊技の実行中(図柄変動中)とデモンストレーション演出に実行中とで、異なる演出表示をしてもよい。演出表示の例として、保留アイコン表示、装飾図柄表示、機種名表示、チュートリアル表示、先読みまたは当該変動の予告表示(先読み、当該変動)などが挙げられる。
図22(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が実行されている。本例およびこれ以降の例では、図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。また、特図1の保留が一個消化されて、特図1の保留数が2個になったので、特図1保留ランプ218の左から1、2番目のLEDがそれぞれ点灯され、保留アイコン領域800には、第1領域に保留アイコンa1が表示され、第2領域には保留アイコンa2が表示されて、特図1の保留数が2個であることが報知されている。
図22(c)は、当該特図1変動遊技の実行中に演出可動体224が初期位置から移動した状態を示している。演出可動体224は、第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内を下方に向かって移動し、枠部の一部が第一装飾図柄表示装置208の表示領域に重なっている。
図22(d)は、当該特図1変動遊技の実行中に演出可動体224が初期位置に戻った状態を示している。本例では、演出可動体224が初期位置に向かって移動を開始した後に、第二装飾図柄表示装置209では「CR吉宗」から、キャラクタ画像の殿様c1に表示が変更される。例えば、「CR吉宗」の文字列が消去された後に、表示領域の下方から殿様c1が徐々にせり上がってくるようなアニメーションが実行される。また、第二装飾図柄表示装置209の表示内容は、演出可動体224が初期位置に移動した後に変更されてもよい。また、本例では、図22(b)〜(d)に示すように、演出可動体224が初期位置から移動した後に、第二装飾図柄表示装置209での表示内容が変更されているが、演出可動体224が初期位置に位置している状態のままで第二装飾図柄表示装置209での表示内容が変更されてもよい。また、演出可動体224が図22(c)に示す位置から初期位置に戻らない場合にも、第二装飾図柄表示装置209の表示内容を変更してもよい。
図22(e)は、第二装飾図柄表示装置209でのアニメーションが終了した状態を示している。アニメーションが終了すると、例えば、右手で扇子を持ち、左手を上に上げた殿様c1が第二装飾図柄表示装置209の表示領域の左方に表示される。
図22(f)は、実行中の特図1変動遊技の予告演出が開始された状態を示している。本例では、第二装飾図柄表示装置209に殿様c1と、「リーチ」の文字列が表示された後、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに看板を持った殿様c2の画像が表示される。当該看板には、「この変動は激アツ」という文字列が表示されている。
本例では、第二装飾図柄表示装置209で「リーチ」という文字列が表示されて当該特図1変動遊技でリーチ演出が開始されることが予告された後に、第一装飾図柄表示装置208で「この変動は激アツ」という文字列を含む殿様c2が表示されて当該特図1変動遊技の予告演出が実行されているが、第一装飾図柄表示装置208で「この変動は激アツ」という文字列を含む殿様c2が表示されて当該特図1変動遊技の予告演出が実行された後に、第二装飾図柄表示装置209で「リーチ」という文字列を表示して当該特図1変動遊技でリーチ演出が開始されることを予告してもよい。また、第二装飾図柄表示装置209での「リーチ」という文字列と、第一装飾図柄表示装置208での「この変動は激アツ」という文字列を含む殿様c2とは同時に表示されてもよい。
また、第二装飾図柄表示装置209では、殿様c1の表示中に新たに「リーチ」という文字列が表示されているが、先に「リーチ」という文字列を表示し、「リーチ」の表示中に殿様c1を新たに表示してもよい。
図23は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1(その2)を示している。図23(a)〜(f)は、図22(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図23(a)は、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a、208cに「装飾5」が表示されて、装飾図柄の変動表示でリーチになった状態を示している。本例では、装飾図柄の変動表示でリーチになった後、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209においてスーパーリーチAの演出が開始される。スーパーリーチ演出の開始前には、図23(b)に示すように、第二装飾図柄表示装置209の表示が「CR吉宗」の文字列に変更され、その後、図23(c)に示すように、第一装飾図柄表示装置208は、装飾図柄の表示を表示領域内の右上方で相対的に小さく表示し、すべての保留アイコンを非表示にする。第二装飾図柄表示装置209において、図22(d)〜図23(a)までの演出が終わったあとは、図22(c)までに表示されていた演出表示に戻るようにしてもよいし、また、図22(c)まで表示されていた演出表示は、デフォルトの演出表示(演出抽選により選ばれた演出ではない普段表示される演出表示)であってもよい。
本例では、装飾図柄が相対的に小さく表示された後に保留アイコンが非表示になっているが、保留アイコンが非表示になった後に装飾図柄が相対的に小さく表示されてもよいし、装飾図柄が相対的に小さく表示されるタイミングと、保留アイコンが非表示なるタイミングとを同時にしてもよい。また、本例では、スーパーリーチ演出の実行中に保留アイコンを表示しないようになっているが、スーパーリーチ演出の実行中に保留アイコンを表示してもよい。この場合には、スーパーリーチ演出の開始前と開始後とで保留アイコンの表示態様を同じにしてもよいし、スーパーリーチ演出の開始時に保留アイコンの表示態様を変更してもよい。
図23(d)は、スーパーリーチAの演出が開始された状態を示している。図23(d)に示すように、本例におけるスーパーリーチAの演出では、第一装飾図柄表示装置208にキャラクタの殿様がボウリングを行うアニメーションが表示される。スーパーリーチAの演出が開始されると、第二装飾図柄表示装置209には「ストライクを狙え!!」という文字列が表示され、ストライクになると当該特図1変動遊技で大当りになることが示唆される。
図23(e)に示すように、第一装飾図柄表示装置208で殿様の投球シーンが表示された後には、図23(f)に示すように、第一装飾図柄表示装置208にはボールがピンを目掛けて転がるシーンが表示される。また、第一装飾図柄表示装置208に表示されている矢印d1は、ボールの進行方向を示している。
図24は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1(その3)を示している。図24(a)〜(c)は、図23(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図24(a)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内を下方に向かって移動した後の状態を示している。図24(a)に示す状態では、演出可動体224に設けられた開口部225を介して、第一装飾図柄表示装置208に表示されている画像(演出表示)の一部を遊技者が視認することができるようになっている。また、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方に移動して、演出可動体224と第一装飾図柄表示装置208とが重なると、第一装飾図柄表示装置208に表示されている演出表示が遊技者に視認できないように隠されている。また、第一装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aも遊技者に視認できないように隠されている。本例では、演出可動体224で遊技者が視認できない表示領域に表示されている演出表示や装飾図柄を第一装飾図柄表示装置208は表示しているが、演出可動体224で遊技者が視認できない表示領域に表示されている演出表示や装飾図柄を第一装飾図柄表示装置208は表示しなくてもよい。
図24(b)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方のほぼ中央に移動した状態を示している。演出可動体224に設けられた開口部を介して、第一装飾図柄表示装置208に表示されているボウリングのボールが遊技者に視認されるようになっている。また、第二装飾図柄表示装置209には、ポンポンを持った姫c3および奥方c4が表示されて、スーパーリーチAの演出でのボウリングを応援する演出が実行される。
図24(c)は、チャンスボタン136の操作(押下)を促す演出が開始された状態を示している。本例では、チャンスボタン136の操作を促す画像として、第二装飾図柄表示装置209にはチャンスボタン136を示す画像とともに操作受付期間を示すメーター画像が表示される。メーター画像は、長方形状の枠画像を備え、枠画像内の色つき部分の長さでチャンスボタン136の操作受付期間を示すようになっている。なお、メーター画像の色つき部分は操作受付期間の残り時間を示し、色がついていない部分(白い部分)は操作受付時間開始からの経過時間を示すものであってもよい。
図25は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1(その4)を示している。図25(a)〜(f)は、図24(c)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図25(a)は、チャンスボタン136の操作受付期間内に遊技者がチャンスボタン136を操作した後の状態を示している。本例において、実行中の特図1変動遊技の当否判定結果は大当りになっている。この場合には、図25(a)に示すように、第一装飾図柄表示装置208には、ボウリングのピンがボールによって弾けたことを表すエフェクトe1が表示される。エフェクトe1の一部は、開口部225を介して遊技者に視認されるようになっている。本例では、エフェクトe1の表示時には、装飾図柄が非表示にされる。なお、エフェクトe1の表示時に装飾図柄を表示してもよい。また、装飾図柄の表示が演出可動体224で隠される場合には、第一装飾図柄表示装置208での装飾図柄を非表示としてもよい。
また、演出可動体224により遊技者が視認することができない第一装飾図柄表示装置208の表示領域には、エフェクトe1を表示されているが、演出可動体224により遊技者が視認することができない第一装飾図柄表示装置208の表示領域には、エフェクトe1を表示しなくてもよい。
第二装飾図柄表示装置209には、演出可動体224に重なっている第一装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されているエフェクトe1と同じ画像が表示されている。第二装飾図柄表示装置209でのエフェクトの表示開始タイミングは、第一装飾図柄表示装置208でのエフェクトe1の表示開始タイミングと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、遊技者がチャンスボタン136の受付期間内にチャンスボタン136を操作しなかった場合であって、実行中の特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合には、受付期間の終了後に、図25(a)に示すような演出を実行してもよい。また、遊技者がチャンスボタン136の受付期間内にチャンスボタン136を操作し、実行中の特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合であっても、はずれ時用の演出を実行した後に大当りを示す演出を行う、いわゆる復活演出を実行してもよい。また、図25(a)に示す演出は、実行中の特図変動遊技が大当りであることを示す演出(大当り確定演出、プレミア)であってもよい。
図25(b)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内で回転している状態を示している。図24(b)に示す時点では、開口部225が上方に位置するように演出可動体224は、右回りに90度回転している。演出可動体224の回転中では、第二装飾図柄表示装置209は、演出可動体224で隠されている第一装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されている画像と同じ画像を表示するようになっている。これにより、演出可動体224が回転中であっても、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209とで一つの絵柄を表示することができる。また、演出可動体224の回転時には、第二装飾図柄表示装置209は、演出可動体224で隠されている第一装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されている画像ではなく、別の画像を単色で表示してもよい。また、演出可動体224の回転中または回転後において、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208に表示されている画像を同じ画像(本例では、エフェクトe1)を表示してもよい。
図25(c)は、図25(a)に示す時点から演出可動体224が90度回転した状態を示し、図25(e)は、図25(a)に示す時点から演出可動体224が270度回転した状態を示している。このように、大当り時のスーパーリーチ演出では、演出可動体224は、例えば、右回りに回転する。
図25(e)は、演出可動体224が360度回転して回転終了した状態を示している。また、図25(a)〜(e)に示すように、演出可動体224の回転時においても、第一装飾図柄表示装置208に表示されている第四図柄(第四図柄表示領域b1、b2)は、その他の演出表示(例えば、エフェクトe1、装飾図柄)よりも視認容易になっている。
図25(f)は、演出可動体224が初期位置に向かって移動している状態を示している。本例では、演出可動体224の回転が終了すると、第一装飾図柄表示装置208は、エフェクトe1の表示が徐々に消去し、ボウリングのピンの画像と装飾図柄の表示を再開する。ボウリングのピンの画像と装飾図柄は、表示色が徐々に濃くなるように表示が再開される。また、演出可動体224が初期位置に向かって移動を開始した後、第二装飾図柄表示装置209は、ボウリングの結果である「STRIKE!」という文字列を表示する。第二装飾図柄表示装置209は、演出可動体224が回転停止して停止している状態でボウリングの結果を表示し、その後、演出可動体224が初期位置に戻るようにしてもよい。
また、図25(f)に示すように、演出可動体224の初期位置への移動時には、第一装飾図柄表示装置208に表示されている左図柄(左図柄表示領域208a)の全体と、中図柄(中図柄表示領域208b)の一部とが演出可動体224で隠されるようになっている。
図26は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1(その5)を示している。図26(a)〜(e)は、図25(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図26(a)は、演出可動体224が初期位置への移動を完了した状態を示している。これにより、第一装飾図柄表示装置208の表示領域全体が視認可能になる。本例では、ボウリングのピンが全部倒れていることが遊技者に視認可能となった時には、第一装飾図柄表示装置208は、中図柄表示領域208bでの装飾図柄の変動表示を継続しているが、中図柄表示領域208bに装飾図柄を表示させて、右図柄、中図柄、左図柄を揺れ変動表示(仮停止表示)してもよい。
図26(b)は、第一装飾図柄表示装置208に殿様のキャラクタ画像が表示されて、実行中の特図1変動遊技で大当りに当選したことを示唆している状態を示している。本例では、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに殿様の画像を表示した後で、中図柄表示領域208bで「装飾5」をゆれ変動表示させている。第一装飾図柄表示装置208は、中図柄表示領域208bでの「装飾5」のゆれ変動表示を開始してから、演出表示領域208dに殿様の画像を表示してもよいし、中図柄表示領域208bでの「装飾5」のゆれ変動表示と、演出表示領域208dでの殿様の画像の表示とを同時に開始してもよい。
図26(c)は、スーパーリーチAの演出が終了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208は、スーパーリーチAの演出で用いたボウリングのピン、ボール、殿様の画像を徐々に消去し、表示領域の中央での装飾図柄の表示を再開する。表示領域中央での装飾図柄(本例では、「装飾5−装飾5−装飾5」)の表示色が徐々に濃くなり、表示領域右上方での装飾図柄の表示色が徐々に薄くなっている。また、第二装飾図柄表示装置209は、「STRIKE!」という文字列を消去し、「CR吉宗」という文字列の表示を再開する。本例では、スーパーリーチ演出終了時の第一装飾図柄表示装置208での表示の切り替えと、第二装飾図柄表示装置209での表示の切り替えと同時に行っている。スーパーリーチ演出終了時には、第一装飾図柄表示装置208での表示が切り替えられた後に第二装飾図柄表示装置209での表示が切り替えられてもよいし、第二装飾図柄表示装置209での表示が切り替えられた後に第一装飾図柄表示装置208での表示が切り替えられてもよい。
図26(d)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209での表示切替が完了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208では、「装飾5−装飾5−装飾5」がゆれ変動表示され、第二装飾図柄表示装置209では、「CR吉宗」という文字列が表示される。第一装飾図柄表示装置208での表示切替完了タイミングと、第二装飾図柄表示装置209での表示切替完了タイミングとは同時であってもよいし、異なっていてもよい。
図26(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には「特図A」が停止表示され、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域20a〜208cには「装飾5−装飾5−装飾5」が停止表示されて、「特図A」の大当り(15R特別大当り)に当選したことが報知される。また、第四図柄表示領域b1は所定色に塗りつぶされて表示され、特図1変動遊技が終了したことが報知される。
図27は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1(その6)を示している。図27(a)〜(f)は、図24(c)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図27は、実行中の特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであった場合の演出を示している。遊技者がチャンスボタン136の操作受付期間中にチャンスボタン136を操作すると、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれになっている場合には、図27(a)に示すように、第二装飾図柄表示装置209は、当否判定結果がはずれであることを示唆する画像(本例では、チャンスボタン136の操作に失敗したかのように思わせる画像)を表示する。また、第二装飾図柄表示装置209は、特図1変動遊技の当否判定結果は大当りであっても、チャンスボタン136の操作受付期間内にチャンスボタン136が操作されなかった場合や、スーパーリーチAの演出終了後に別のリーチ演出を再度行って大当りであることを報知する場合には、図27(a)に示す画像を表示してもよい。
図27(b)は、演出可動体224が初期位置に向かって移動している状態を示している。本例では、演出可動体224が移動を開始した後に、第二装飾図柄表示装置209は、表示を徐々に切り替えて「残念」という文字列を表示している。第二装飾図柄表示装置209は、演出可動体224が初期位置への移動を開始する前に表示切替を開始してもよいし、演出可動体224が初期位置への移動を完了した後に表示切替を開始してもよい。
また、図27(b)に示すように、演出可動体224の初期位置への移動時には、第一装飾図柄表示装置208に表示されている左図柄(左図柄表示領域208a)の全体と、中図柄(中図柄表示領域208b)の一部とが演出可動体224で隠されるようになっている。
図27(c)は、演出可動体224が初期位置への移動を完了した状態を示している。これにより、第一装飾図柄表示装置208の表示領域全体が視認可能になる。また、第二装飾図柄表示装置209は、表示切替を完了させて、「残念」という文字列を表示し、第一装飾図柄表示装置208は、中図柄表示領域208bで「装飾4」をゆれ変動表示させる。本例では、ボウリングのピンが1本倒れなかったことが遊技者に視認可能となった時には、第一装飾図柄表示装置208は中図柄表示領域208bで「装飾4」をゆれ変動表示させているが、中図柄表示領域208bでの装飾図柄の変動表示を継続させてもよい。
図26(d)は、第一装飾図柄表示装置208にがっかりした表情の殿様のキャラクタ画像が表示されて、実行中の特図1変動遊技ではずれになったことを示唆している状態を示している。本例では、第一装飾図柄表示装置208は、中図柄表示領域208bでの「装飾4」のゆれ変動表示を開始させた後に、演出表示領域208dに殿様を表示しているが、中図柄表示領域208bでの「装飾4」のゆれ変動表示を開始してから、演出表示領域208dに殿様の画像を表示してもよい。
図27(e)は、スーパーリーチAの演出が終了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208は、スーパーリーチAの演出で用いたボウリングのピン、ボール、殿様の画像を徐々に消去し、表示領域の中央での装飾図柄の表示を再開する。表示領域中央での装飾図柄(本例では、「装飾5−装飾4−装飾5」)の表示色が徐々に濃くなり、表示領域右上方での装飾図柄の表示色が徐々に薄くなっている。また、第二装飾図柄表示装置209は、「残念」という文字列を消去し、「CR吉宗」という文字列の表示を再開する。本例では、スーパーリーチ演出終了時の第一装飾図柄表示装置208での表示の切り替えと、第二装飾図柄表示装置209での表示の切り替えと同時に行っている。スーパーリーチ演出終了時には、第一装飾図柄表示装置208での表示が切り替えられた後に第二装飾図柄表示装置209での表示が切り替えられてもよいし、第二装飾図柄表示装置209での表示が切り替えられた後に第一装飾図柄表示装置208での表示が切り替えられてもよい。
図27(f)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の表示切替が完了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには「装飾5−装飾4−装飾5」がゆれ変動表示される。第一装飾図柄表示装置208での表示切替完了タイミングと、第二装飾図柄表示装置209での表示切替完了タイミングとは同時であってもよいし、異なっていてもよい。また、図27(f)に示すように、スーパーリーチ演出終了後には、保留アイコン表示領域800での保留アイコンの表示を再開してもよい。
図28は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には「特図I」が停止表示され、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域20a〜208cには「装飾5−装飾4−装飾5」が停止表示されて、はずれになったことが報知される。また、第四図柄表示領域b1は所定色に塗りつぶされて表示され、特図1変動遊技が終了したことが報知される。
次に、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例1の変形例について図29〜図35を用いて説明する。図29は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1の変形例(その1)を示している。図29(a)〜(f)は、図24(a)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図29(a)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方のほぼ中央に向かって移動を開始した状態を示している。図29(b)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方のほぼ中央で停止した状態を示している。演出可動体224に設けられた開口部を介して、第一装飾図柄表示装置208に表示されているボウリングのボールが遊技者に視認されるようになっている。また、第二装飾図柄表示装置209には、ポンポンを持った姫c3および奥方c4が表示されて、スーパーリーチAの演出でのボウリングを応援する演出が実行される。
図29(c)は、チャンスボタン136の操作(押下)を促す演出が開始された状態を示している。本例では、チャンスボタン136の連打を促す画像として、第二装飾図柄表示装置209には、「連打」という文字列と、チャンスボタン136を示す画像と、操作受付期間を示すメーター画像が表示される。メーター画像は、長方形状の枠画像を備え、枠画像内の色つき部分の長さでチャンスボタン136の操作受付期間を示すようになっている。
図29(d)は、演出可動体224が右周りの回転を開始した状態を示している。本例では、チャンスボタン136の押下回数(チャンスボタン検出センサ426によるチャンスボタン136の押下検出回数)に応じて、演出可動体224が徐々に回転する。第二装飾図柄表示装置209での表示内容は、チャンスボタン136の押下回数に応じて変化してよいし、変化しなくてもよい。
図29(e)、(f)は、チャンスボタン136の押下回数に応じて演出可動体224が右回りに回転している状態を示している。演出可動体224の回転時には、開口部225を介して第一装飾図柄表示装置208に表示されているボールが視認されるようになっている。
図30は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1の変形例(その2)を示している。図30(a)〜(f)は、図29(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図30は、実行中の特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合の演出例を示している。図30(a)は、演出可動体224の回転が終了した状態を示している。演出可動体224は、右回りに90度回転して停止している。本例では、遊技者によるチャンスボタン136の操作が規定回数あった場合(チャンスボタン検出センサ426によるチャンスボタン136の押下検出回数が規定回数に達した場合)にのみ、演出可動体224が90度回転した状態になる。また、遊技者によるチャンスボタン136の操作が規定回数に足りなかった場合や、チャンスボタン136が全く操作されなかった場合であっても、演出可動体224を90度回転させてもよい。
図30(b)は、演出可動体224が左周りの回転を開始した状態を示している。本例では、演出可動体224が回転を開始した後、第二装飾図柄表示装置209は姫c3、奥方c4およびチャンスボタン136の操作を促す画像を徐々に消去する。また、第二装飾図柄表示装置209が姫c3、奥方c4およびチャンスボタン136の操作を促す画像の消去を開始した後、演出可動体224が回転を開始してもよいし、演出可動体224の回転開始タイミングと、第二装飾図柄表示装置209が姫c3、奥方c4およびチャンスボタン136の操作を促す画像の消去を開始するタイミングとは同時であってもよい。
図30(c)は、演出可動体224が左周りに回転している状態を示している。本例では、演出可動体224の回転中に第二装飾図柄表示装置209は、ボウリングの結果を示す「STRIKE!」という文字列を表示する。当該文字列は徐々に表示色が濃くなるように表示されている。また、第一装飾図柄表示装置208は、演出表示領域208dで殿様のキャラクタ画像の表示を開始する。第一装飾図柄表示装置208に表示されている殿様のキャラクタ画像の一部と、ボウリングのピンおよびボールの画像との一部は、演出可動体224で視認不能になっている。第一装飾図柄表示装置208は、演出表示領域208dで表示している画像(本例では、殿様のキャラクタ画像、ボウリングのピンおよびボールの画像)を相対的に薄く表示する。これにより、演出可動体224の回転動作や第二装飾図柄表示装置209での表示を目立たせることができる場合がある。
図30(d)は、演出可動体224の回転が終了した状態を示している。本例では、演出可動体224の回転が終了するタイミングと、第二装飾図柄表示装置209の表示切替が終了するタイミングとが同時になっているが、演出可動体224の回転終了後に、第二装飾図柄表示装置209の表示切替が終了するようにしてもよいし、第二装飾図柄表示装置209の表示切替の終了後に、演出可動体224の回転が終了するようにしてもよい。
演出可動体224は、回転を終了すると、初期位置に向かう移動を開始する。また、演出可動体224が初期位置に移動を開始した後、中図柄表示領域208bでの「装飾5」のゆれ変動表示が開始される。また、中図柄表示領域208bでの「装飾5」のゆれ変動表示が開始した後に、演出可動体224は初期位置に向かって移動を開始してもよいし、演出可動体224の初期位置への移動開始タイミングと、図柄表示領域208bでの「装飾5」のゆれ変動表示の開始タイミングとを同時にしてもよい。
図30(e)は、演出可動体224が初期位置への移動を完了した状態を示している。これにより、第一装飾図柄表示装置208の表示領域全体が視認可能になる。本例では、ボウリングのピンが全部倒れていることが遊技者に視認可能となった時には、第一装飾図柄表示装置208は、左中右図柄表示領域208a〜208cで「装飾5−装飾5−装飾5」をゆれ変動表示させているが、左右図柄表示領域208a、208cで「装飾5」をゆれ変動表示させ、中図柄表示領域208bでの装飾図柄の変動表示を継続してもよい。
図30(f)は、スーパーリーチAの演出が終了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208は、スーパーリーチAの演出で用いたボウリングのピン、ボール、殿様の画像を徐々に消去し、表示領域の中央での装飾図柄の表示を再開する。表示領域中央での装飾図柄(本例では、「装飾5−装飾5−装飾5」)の表示色が徐々に濃くなり、表示領域右上方での装飾図柄の表示色が徐々に薄くなっている。また、第二装飾図柄表示装置209は、「STRIKE!」という文字列を消去し、「CR吉宗」という文字列の表示を再開する。本例では、スーパーリーチ演出終了時の第一装飾図柄表示装置208の表示の切り替えと、第二装飾図柄表示装置209の表示の切り替えと同時に行っている。スーパーリーチ演出終了時には、第一装飾図柄表示装置208の表示が切り替えられた後に第二装飾図柄表示装置209の表示が切り替えられてもよいし、第二装飾図柄表示装置209の表示が切り替えられた後に第一装飾図柄表示装置208での表示が切り替えられてもよい。
図31は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1の変形例(その3)を示している。図31(a)および(b)は、図30(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図31(a)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209での表示切替が完了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208では、「装飾5−装飾5−装飾5」がゆれ変動表示され、第二装飾図柄表示装置209では、「CR吉宗」という文字列が表示される。第一装飾図柄表示装置208での表示切替完了タイミングと、第二装飾図柄表示装置209での表示切替完了タイミングとは同時であってもよいし、異なっていてもよい。
図31(b)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には「特図A」が停止表示され、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域20a〜208cには「装飾5−装飾5−装飾5」が停止表示されて、「特図A」の大当り(15R特別大当り)に当選したことが報知される。また、第四図柄表示領域b1は所定色に塗りつぶされて表示され、特図1変動遊技が終了したことが報知される。
図32は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1の変形例(その4)を示している。図32(a)〜(f)は、図29(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図32は、実行中の特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合の演出例を示している。図32(a)は、演出可動体224の回転が終了した状態を示している。演出可動体224は、右回りに90度回転する直前で停止している。本例では、実行中の特図変動遊技で大当りになる場合にのみ、演出可動体224が90度回転した状態になる。また、実行中の特図変動遊技の当否判定結果に関わらず、遊技者によるチャンスボタン136の操作が規定回数に足りなかった場合や、チャンスボタン136が全く操作されなかった場合にも、演出可動体224を90度回転する直前で停止させてもよい。
図32(b)〜(d)は、演出可動体224が左周りの回転を開始した状態を示している。本例では、演出可動体224が回転を開始した後、第二装飾図柄表示装置209は姫c3、奥方c4およびチャンスボタン136の操作を促す画像を徐々に消去する。また、第二装飾図柄表示装置209が姫c3、奥方c4およびチャンスボタン136の操作を促す画像の消去を開始した後、演出可動体224が回転を開始してもよいし、演出可動体224の回転開始タイミングと、第二装飾図柄表示装置209が姫c3、奥方c4およびチャンスボタン136の操作を促す画像の消去を開始するタイミングとは同時であってもよい。
また、図32(d)に示すように、演出可動体224の回転中に第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、殿様のキャラクタ画像が表示される。殿様のキャラクタ画像の一部は、演出可動体224により視認不能になっている。
図32(e)は、演出可動体224の回転が終了した状態を示している。本例では、実行中の特図1変動遊技ではずれになっているので、第二装飾図柄表示装置209は「残念」という文字列を表示する。また、本例では、演出可動体224の回転が終了するタイミングと、第二装飾図柄表示装置209の表示切替が終了するタイミングとが同時になっているが、演出可動体224の回転終了後に、第二装飾図柄表示装置209の表示切替が終了するようにしてもよいし、第二装飾図柄表示装置209の表示切替の終了後に、演出可動体224の回転が終了するようにしてもよい。
演出可動体224は、回転を終了すると、初期位置に向かう移動を開始する。また、演出可動体224が初期位置に移動を開始した後、中図柄表示領域208bでの「装飾4」のゆれ変動表示が開始される。また、中図柄表示領域208bでの「装飾4」のゆれ変動表示が開始した後に、演出可動体224は初期位置に向かって移動を開始してもよいし、演出可動体224の初期位置への移動開始タイミングと、図柄表示領域208bでの「装飾4」のゆれ変動表示の開始タイミングとを同時にしてもよい。また、演出可動体224の初期位置への移動中に、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾5−装飾4−装飾5」のゆれ変動表示が開始されてもよい。
図32(f)は、演出可動体224が初期位置への移動を完了した状態を示している。これにより、第一装飾図柄表示装置208の表示領域全体が視認可能になる。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、ボウリングのピンが1本倒れずに残っている画像と、がっかりした表情の殿様のキャラクタ画像とが表示される。本例では、ボウリングのピンが1本残っていることが遊技者に視認可能となった時には、第一装飾図柄表示装置208は、左中右図柄表示領域208a〜208cで「装飾5−装飾4−装飾5」をゆれ変動表示させているが、左右図柄表示領域208a、208cで「装飾5」をゆれ変動表示させ、中図柄表示領域208bでの装飾図柄の変動表示を継続してもよい。
図33は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1の変形例(その5)を示している。図33(a)〜(c)は、図32(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図33(a)は、スーパーリーチAの演出が終了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208は、スーパーリーチAの演出で用いたボウリングのピン、ボール、殿様の画像を徐々に消去し、表示領域の中央での装飾図柄の表示と、保留アイコンの表示とを再開する。表示領域中央での装飾図柄(本例では、「装飾5−装飾4−装飾5」)の表示色と保留アイコンの表示色とが徐々に濃くなり、表示領域右上方での装飾図柄の表示色が徐々に薄くなっている。また、第二装飾図柄表示装置209は、「残念」という文字列を消去し、「CR吉宗」という文字列の表示を再開する。本例では、スーパーリーチ演出終了時の第一装飾図柄表示装置208の表示の切り替えと、第二装飾図柄表示装置209の表示の切り替えと同時に行っている。スーパーリーチ演出終了時には、第一装飾図柄表示装置208の表示が切り替えられた後に第二装飾図柄表示装置209の表示が切り替えられてもよいし、第二装飾図柄表示装置209の表示が切り替えられた後に第一装飾図柄表示装置208での表示が切り替えられてもよい。
図33(b)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209での表示切替が完了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208では、「装飾5−装飾4−装飾5」がゆれ変動表示され、保留アイコン表示領域800での保留アイコンの表示が再開され、第二装飾図柄表示装置209では、「CR吉宗」という文字列が表示される。第一装飾図柄表示装置208での表示切替完了タイミングと、第二装飾図柄表示装置209での表示切替完了タイミングとは同時であってもよいし、異なっていてもよい。
図33(c)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には「特図I」が停止表示され、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域20a〜208cには「装飾5−装飾4−装飾5」が停止表示されて、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことが報知される。また、第四図柄表示領域b1は所定色に塗りつぶされて表示され、特図1変動遊技が終了したことが報知される。
図34は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1の変形例(その6)を示している。図34(a)〜(f)は、図29(c)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図34(a)は、チャンスボタン136の操作(押下)を促す演出が開始された状態を示している。本例では、チャンスボタン136の連打を促す画像として、第二装飾図柄表示装置209には、「連打」という文字列と、チャンスボタン136を示す画像と、操作受付期間を示すメーター画像が表示される。メーター画像は、長方形状の枠画像を備え、枠画像内の色つき部分の長さでチャンスボタン136の操作受付期間を示すようになっている。
本例では、チャンスボタン136の押下回数(チャンスボタン検出センサ426によるチャンスボタン136の押下検出回数)に応じて、演出可動体224が徐々に回転するようになっている。例えば、チャンスボタン136の受付期間内に遊技者がチャンスボタン136を1回も操作しなかったとする。このため、図34(a)〜(c)に示すように、演出可動体224は回転せずに停止している。
図34(d)は、チャンスボタン136の操作受付期間が終了した状態を示している。第二装飾図柄表示装置209は、姫c3、奥方c4およびチャンスボタン136の操作を促す画像を徐々に消去する。
図34(e)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209で表示が切り替えられている状態を示している。第二装飾図柄表示装置209は、ボウリングの結果を示す「STRIKE!」という文字列を表示する。当該文字列は徐々に表示色が濃くなるように表示されている。また、第一装飾図柄表示装置208は、演出表示領域208dで殿様のキャラクタ画像の表示を開始する。第一装飾図柄表示装置208に表示されている殿様のキャラクタ画像の一部と、ボウリングのピンおよびボールの画像との一部は、演出可動体224で視認不能になっている。
図34(f)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209で表示が切り替えが終了した状態を示している。本例では、チャンスボタン136の操作受付期間内にチャンスボタン136が規定回数操作されない場合には、演出可動体224は、回転せずに、第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方のほぼ中央で停止した状態を維持している。チャンスボタン136の操作受付期間内にチャンスボタン136が規定回数操作されない場合には、操作受付期間終了後に演出可動体224が初期位置に向かって移動するようにしてもよい。また、チャンスボタン136の操作受付期間内でのチャンスボタン136の操作回数が規定回数に足りない場合には演出可動体224は、演出可動体224は、右回りに回転し、操作受付期間終了後に左周りに回転して、操作受付期間開始前の位置に戻るようにしてもよい。また、操作受付期間内にチャンスボタン136が数回操作されてことに基づいて、演出可動体224を90度回転させてもよい。
図35は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1の変形例(その7)を示している。図33(a)〜(c)は、図30(a)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図35は、実行中の特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合の演出例を示している。図35(a)は、演出可動体224が左周りに回転を開始した状態を示している。実行中の特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合、演出可動体224は、チャンスボタン136の操作受付期間開始前の位置に戻るようになっている。また、演出可動体224が回転を開始した後、第二装飾図柄表示装置209は姫c3、奥方c4およびチャンスボタン136の操作を促す画像を徐々に消去し、「残念」の文字列を徐々に表示色が濃くなるように表示する表示切替を行う。また、第二装飾図柄表示装置209が表示切替を開始した後、演出可動体224が回転を開始してもよいし、演出可動体224の回転開始タイミングと、第二装飾図柄表示装置209の表示切替開始タイミングとは同時であってもよい。
また、第一装飾図柄表示装置208は、演出表示領域208dで殿様のキャラクタ画像の表示を開始する。第一装飾図柄表示装置208に表示されている殿様のキャラクタ画像の一部と、ボウリングのピンおよびボールの画像との一部は、演出可動体224で視認不能になっている。
図35(b)は、演出可動体224の回転が終了した状態を示している。第二装飾図柄表示装置209は、「残念」という文字列を表示して、実行中の特図1変動遊技ではずれることを示唆している。本例では、演出可動体224の回転が終了するタイミングと、第二装飾図柄表示装置209の表示切替が終了するタイミングとが同時になっているが、演出可動体224の回転終了後に、第二装飾図柄表示装置209の表示切替が終了するようにしてもよいし、第二装飾図柄表示装置209の表示切替の終了後に、演出可動体224の回転が終了するようにしてもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段として第一装飾図柄表示装置208と、表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段として第二装飾図柄表示手段と演出を少なくとも行う演出手段として演出可動体224と、を備えている。
演出可動体224には、第二装飾図柄表示装置209が少なくとも設けられており、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208よりも遊技者側(手前側)に設けられている。
演出可動体224は、第一領域として開口部225が設けられており、開口部225を介して、第一装飾図柄表示装置208の第二の領域(表示領域)に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能である。
本実施例によるパチンコ機100によれば、第一の領域から第一の表示手段を視認することができるので、第一の表示手段を遊技者に注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、演出手段が第一の位置(初期位置)に配置されている場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させないものであり、第一の位置は、少なくとも演出手段が移動する前の位置である。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段と第二の表示手段との両方を遊技者に注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、演出手段が第二の位置に配置されている場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能であり、第二の位置は、少なくとも演出手段が初期位置から移動した後の位置である。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段または第二の表示手段の一方に遊技者を注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、演出手段が第一の状態である場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させないものであり、演出手段が第二の状態である場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能である。
第一の状態は、演出手段が第一の位置に少なくとも配置されている状態であってもよい。
第二の状態は、演出手段が第二の位置に少なくとも配置されている状態であってもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段での表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、第二の領域に表示されている画像が、演出表示である。演出表示には、背景などの表示、保留表示、第四図柄、装飾図柄、当該変動の予告、先読み予告、普図演出、電チューロング開放演出などが含まれる。
本実施例によるパチンコ機100は、遊技者に演出表示を注目させ、遊技者を遊技に集中させることができる場合がある。
(実施例2)
次に、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例2について図36〜図40を用いて説明する。図36は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その1)を示している。図36は、実施例2におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図36(a)〜(f)はこの順に時系列に並べられている。
本実施例によるパチンコ機100が備える演出可動体224は、枠状形状を有している。演出可動体224の枠部内には、長方形状の開口部700が設けられている。開口部700には、第二装飾図柄表示装置209が設置されている。
本実施例によるパチンコ機100が備える第二装飾図柄表示装置209には、透過液晶表示装置が用いられている。透過液晶表示装置は、表示領域の透過と不透過とを切り替えることができるようになっている。第二装飾図柄表示装置209の表示領域が透過している状態では、遊技者が第二装飾図柄表示装置209の表示領域の背面を視認することができるようになっている。
図36(a)は、特図1変動遊技が終了して、第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。特図1表示装置212には、当該特図1変動遊技がはずれであったことを示す特図I(第1はずれ図柄)が停止表示されている。特図2表示装置214には、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す特図Iが停止表示されている。また、特図1保留ランプ218は、左から1〜4番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が4つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。また、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。また、保留アイコン表示領域800の第1領域には保留アイコンa1、第2領域には保留アイコンa2、第3領域には保留アイコンa3、第4領域には保留アイコンa4がそれぞれ表示されている。保留アイコンa1〜a4の表示態様は、白色円形になっている。
本実施例によるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208には、表示領域右短辺(縦辺)の中央付近には、長方形状の保留数表示領域802a、802bがそれぞれ設けられている。保留数表示領域802aは、特図1の保留数を表示し、保留数表示領域802bは、特図2の保留数を表示するようになっている。現時点での特図1の保留数は4つであるので、保留数表示領域802aには「4」と表示され、特図2の保留数は0であるので、保留数表示領域802bには「0」と表示されている。
また、演出可動体224は、初期位置(第一の位置)で停止している。本実施例によるパチンコ機100において、演出可動体224の初期位置は、第一装飾図柄表示装置208の下方になっている。演出可動体224が初期位置に位置している場合、演出可動体224と第一装飾図柄表示装置208とは、遊技者からみて重ならないようになっている。また、演出可動体224が初期位置で待機している場合には、第二装飾図柄表示装置209は、表示領域を不透過にして、「CR吉宗」という文字列を表示している。
図36(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図1の保留が一個消化されて、特図1の保留数が3個になったので、特図1保留ランプ218の左から1〜3番目のLEDがそれぞれ点灯され、保留アイコン領域800には、第1領域に保留アイコンa1が表示され、第2領域には保留アイコンa2が表示され、第3領域には保留アイコンa3が表示され、保留数表示領域802aには「3」と表示されて、特図1の保留数が3個であることが報知されている。
図36(c)は、実行中の特図1変動遊技の予告演出が開始された状態を示している。本例では、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「ボタン連打で吉宗を応援しよう!」という文字列と、吉宗を応援する村人c5が表示され、第二装飾図柄表示装置209には、チャンスボタン136を模した画像と、殿様(吉宗)c1とが表示される。また、第二装飾図柄表示装置209には、「よーい」という文字列が表示されて、チャンスボタン136の操作受付期間が開始されることが報知されている。
図36(d)は、チャンスボタン136の操作受付期間が開始された状態を示している。操作受付期間が開始されると、第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには「連打!!」という文字列が表示されて、遊技者にチャンスボタン136の連打を促す演出が実行される。また、第二装飾図柄表示装置209には横長棒状のメーター画像を表示して、チャンスボタン136の操作受付期間が表示される。また、第二装飾図柄表示装置209には「応援」という文字列が表示されて、殿様を応援する演出を実行している。
図36(e)は、遊技者がチャンスボタン136を複数回連打した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、チャンスボタン136の押下回数(チャンスボタン検出センサ426によるチャンスボタン136の押下検出回数)に応じた数の「頑張れ!」という文字列が表示される。
また、操作受付期間開始後に演出可動体224は、第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内を上方に向かって移動を開始する。チャンスボタン136の連打回数に応じて演出可動体224が移動を開始してもよいし、他の条件の成立(例えば、操作受付期間の開始、所定時間の経過)で移動を開始してもよい。演出可動体224の移動中には、第二装飾図柄表示装置209は、表示領域を不透過にしている。このため、第一装飾図柄表示装置208の演出可動体224および第二装飾図柄表示装置209と重なる表示領域に表示されている画像や図柄の全部または一部は視認不能になる。図36(d)に示す状態では、保留アイコンa3の全部が視認不能になっている。
図36(f)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内を上方に向かって移動している状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の表示されている「頑張れ!!」や村人c5の一部は、演出可動体224と第二装飾図柄表示装置209で隠されて視認不能になっている。
図37は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その2)を示している。図37(a)〜(f)は、図36(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図37(a)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内を移動して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域前方のほぼ中央で停止した状態を示している。本例では、操作受付期間内にチャンスボタン136が規定回数操作された場合に、演出可動体224は、移動完了位置である第一装飾図柄表示装置208の表示領域前方のほぼ中央まで移動する。これにより、第一装飾図柄表示装置208に表示されいる村人c5の全体は、演出可動体224と第二装飾図柄表示装置209で隠されて視認不能になる。
また、操作受付期間は終了しているので、第一装飾図柄表示装置208に表示されていた「連打!!」という文字列が徐々に消去され、第二装飾図柄表示装置209に表示されていたチャンスボタン136を模した画像と、操作受付期間を示すメーター画像とは消去される。
図37(b)は、第二装飾図柄表示装置209が表示領域を透過し始めた状態を示している。演出可動体224が移動完了位置への移動を完了した後、演出可動体224の静止状態で第二装飾図柄表示装置209は、表示領域を徐々に透過状態にする。このため、第一装飾図柄表示装置208に表示されている村人c5は、第二装飾図柄表示装置209を介して、すなわち、演出可動体224の開口部700を介して、遊技者に視認される。チャンスボタン136の連打回数に応じて第二装飾図柄表示領域209の表示領域が徐々に透過していくようにしてもよいし、演出可動体224の移動に応じて第二装飾図柄表示装置209の表示領域が徐々に透過していくようにしてもよい。
第一装飾図柄表示装置208に表示されている村人c5は、演出可動体224と第二装飾図柄表示装置209で隠されている場合には、隠されている部分を非表示にしてもよい。この場合には、第二装飾図柄表示装置209の表示領域が透過になるタイミングに合わせて、第一装飾図柄表示装置208は村人c5の表示を再開すればよい。また、第一装飾図柄表示装置208は、演出可動体224と第二装飾図柄表示装置209とで隠されている画像の表示を継続してもよい。
図37(c)は、第二装飾図柄表示装置209の表示領域が透過している状態を示している。第一装飾図柄表示装置208に表示されている村人c5は、第二装飾図柄表示装置209の透過部分を介して視認される。また、村人c5の一部は、第二装飾図柄表示装置209に表示されている千両箱および小判の画像で隠されている。このように、第二装飾図柄表示装置209の透過時に第一装飾図柄表示装置208い表示されている画像の一部または全部が第二装飾図柄表示装置209に表示されている画像で隠されてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209の透過時に第一装飾図柄表示装置208い表示されている画像を第二装飾図柄表示装置209に表示されている画像で隠さないようにしてもよい。
図37(d)は、装飾図柄の変動でのリーチが開始された状態を示している。リーチ開始時には、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部で装飾図柄が表示される。また、第二装飾図柄表示装置209は、リーチの開始とともに表示領域を透過状態から不透過状態に切り替え始める。このため、第一装飾図柄表示装置208に表示されている装飾図柄は、第二装飾図柄表示装置209を介して薄っすらと視認できる。
図37(e)は、第二装飾図柄表示装置209の表示領域が不透過になった状態を示している。これにより、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a、208cの一部と、図柄表示領域208bの全体とが視認不能になる。また、図37(e)〜(f)の間のいずれかのタイミング(第二装飾図柄表示装置209が不透過となる前、不透過となったと同時、不透過となった後、演出可動体224の移動前、移動中、移動後など)で図柄表示領域208a〜208cでの「装飾7−装飾7−装飾7」のゆれ変動表示が開始されてもよい。
図37(f)は、演出可動体224は初期位置に向かって移動を開始した後の状態を示している。本例では、演出可動体224は、第二装飾図柄表示装置209が不透過状態になった後で移動を開始するようになっている。また、第二装飾図柄表示装置209は、演出可動体224の移動開始にともなって表示の切り替えを開始する。また、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは「装飾7−装飾7−装飾7」がゆれ変動表示されている。
図38は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その3)を示している。図38(a)〜(c)は、図37(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図38(a)は、演出可動体224が初期位置に向かって移動している状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは「装飾7−装飾7−装飾7」がゆれ変動表示されている。第二装飾図柄表示装置209には、「CR吉宗」の表示に徐々に切り替えられている。
図38(b)は、演出可動体224が初期位置で停止した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは「装飾7−装飾7−装飾7」がゆれ変動表示されている。第二装飾図柄表示装置209には、「CR吉宗」と表示されている。
図38(c)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には「特図A」が停止表示され、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域20a〜208cには「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、「特図A」の大当り(15R特別大当り)に当選したことが報知される。また、第四図柄表示領域b1は所定色に塗りつぶされて表示され、特図1変動遊技が終了したことが報知される。
図39は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その4)を示している。図39(a)〜(f)は、図36(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
本例では、実行中の特図変動遊技の当否判定結果がはずれである場合の演出について説明する。図39(a)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内を上方に向かって移動している状態を示している。本例では、実行中の特図変動遊技の当否判定結果が大当りである場合に、演出可動体224は、第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方のほぼ中央に移動する。
図39(b)は、演出可動体224が停止した状態を示している。実行中の特図1変動遊技の当否判定結果ははずれであるので、演出可動体224は、第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方のほぼ中央に到達する前に停止する。
図39(c)は、演出可動体224が初期位置に向かって移動を開始した状態を示している。演出可動体224は、停止した後、初期位置に戻るようになっている。また、実行中の特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、第二装飾図柄表示装置209は透過状態にならず不透過状態に維持される。すなわち、第二装飾図柄表示装置209は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方のほぼ中央に移動して移動完了した場合にのみ透過状態になる。また、実行中の特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合に、第二装飾図柄表示装置209が透過状態になってもよい。
図39(d)〜(f)は、演出可動体224が初期位置に向かって移動している状態を示している。この際、実行中の特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであることが、殿様c1および村人c5のガッカリした表情で示唆されている。なお、特図変動遊技が大当りである場合には、この後、復活演出が実行されてもよい。
図40は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その5)を示している。図40(a)〜(d)は、図39(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図40(a)は、演出可動体224が初期位置で停止した状態を示している。
図40(b)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図図柄表示装置209の表示が切り替えられている状態を示している。第一装飾図柄表示装置208は、村人c5を徐々に消去し、表示領域のほぼ中央で表示色が徐々に濃くなるように装飾図柄を表示する。また、第二装飾図柄表示装置209は、殿様c1、千両箱および小判の画像を徐々に消去し、表示色が徐々に濃くなるように「CR吉宗」を表示する。
図40(c)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図図柄表示装置209の表示が切り替えらた状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは「装飾7−装飾6−装飾7」がゆれ変動表示される。また、第二装飾図柄表示装置209には、「CR吉宗」と表示されている。
図40(d)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には「特図I」が停止表示され、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域20a〜208cには「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されて、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであったことが報知される。また、第四図柄表示領域b1は所定色に塗りつぶされて表示され、特図1変動遊技が終了したことが報知される。
本実施例によるパチンコ機100は、表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段として第一装飾図柄表示装置208と、表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段として第二装飾図柄表示手段と演出を少なくとも行う演出手段として演出可動体224と、を備えている。
演出可動体224には、第二装飾図柄表示装置209が少なくとも設けられており、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208よりも遊技者側(手前側)に設けられている。
演出可動体224は、第一領域として開口部700が設けられており、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の透過時には開口部700を介して、第一装飾図柄表示装置208の第二の領域(表示領域)に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能である。
本実施例によるパチンコ機100によれば、第一の領域から第一の表示手段を視認することができるので、第一の表示手段を遊技者に注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、演出手段が第一の位置(初期位置)に配置されている場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させないものであり、第一の位置は、少なくとも演出手段が移動する前の位置である。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段と第二の表示手段との両方を遊技者に注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、演出手段が第二の位置に配置されている場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能であり、第二の位置は、少なくとも演出手段が初期位置から移動した後の位置である。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段または第二の表示手段の一方に遊技者を注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、演出手段が第一の状態である場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させないものであり、演出手段が第二の状態である場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能である。
第一の状態は、演出手段が第一の位置に少なくとも配置されている状態であってもよい。
第二の状態は、演出手段が第二の位置に少なくとも配置されている状態であってもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段での表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、第二の領域に表示されている画像が、演出表示である。演出表示には、背景などの表示、保留表示、第四図柄、装飾図柄、当該変動の予告、先読み予告、普図演出、電チューロング開放演出などが含まれる。
本実施例によるパチンコ機100は、遊技者に演出表示を注目させ、遊技者を遊技に集中させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100において、演出手段には、枠部が設けられており、第二の表示手段は、枠部よりも内側に設けられている。これにより、パチンコ機100は、多彩な演出を行うことができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100において、第二の表示手段は、表示領域内に透過領域を複数備えていてもよい。この場合、複数の透過領域ごとに透過度を異ならせてもよい。また、複数の透過領域の透過度は同じであってもよい。
第二の表示手段は、演出手段が初期位置(第一の位置)に配置されている場合に表示領域を透過にして、表示領域の背後を遊技者に視認させてもよい。この場合、第二の表示手段の透過領域を介して第一の表示手段に表示された画像の少なくとも一部を遊技者に視認させるようにしてもよい。
第二の表示手段は、演出手段が待機位置に配置されている場合に表示領域を不透過にしてもよい。この場合、第二の表示手段の透過領域を介して遊技者に視認させるのは第一の表示手段の画像のみとしてもよい。また、第二の表示手段の透過領域を介して遊技者に視認させるのは少なくとも第一の表示手段の画像としてもよい。
第二の表示手段の表示領域を透過にして、ランプ(保留ランプ218、220や第四図柄706a、706bなど)、他の演出可動体、第三の表示手段(例えば、液晶表示装置)に表示されたの画像などが挙げられる。
第二の表示手段は、演出手段が初期位置から移動する前に表示領域の透過を開始してもよい。
第二の表示手段は、演出手段が移動中に表示領域の透過を開始してもよい。
第二の表示手段は、演出手段が移動した後(演出手段が移動する予定の位置で停止した場合)に表示領域の透過を開始してもよい。
第二の表示手段は、演出手段を制御する演出制御手段(例えば、第2副制御部500)による演出手段の状態を変化させる状態制御の実行が開始される前に、表示領域の透過を開始してもよい。
第二の表示手段は、演出制御手段による状態制御の実行が開始された場合に、表示領域の透過を開始してもよい。
第二の表示手段は、演出制御手段により状態制御が実行されている場合に、表示領域の透過を開始してもよい。
第二の表示手段は、演出制御手段による状態制御の実行が終了した場合に、表示領域の透過を開始してもよい。
第二の表示手段は、演出制御手段による状態制御の実行によって演出手段の状態が変化したかどうかに関わらず、状態制御の実行に関連して、表示領域の透過を開始してもよい。この場合において、第一の表示手段は、演出制御手段による状態制御の実行によって演出手段の状態が変化した後に表示される予定の演出表示(以下、第一の演出表示という。)を表示してもよい。また、第一の表示手段は、第一の演出表示を表示しなくてもよい。また、第二の表示手段は、演出制御手段による状態制御の実行によって演出手段の状態が変化した後に表示される予定の演出表示(以下、第二の演出表示という)を表示してもよい。この場合において、第二の表示手段は、第二の演出表示を表示しなくてもよい。
第二の表示手段は、演出制御手段による状態制御の実行によって演出手段の状態が変化しなかった場合は、表示領域の透過を開始しないようにしてもよい。この場合において、第一の表示手段は、第一の演出表示を表示してもよい。また。、第一の表示手段は、第一の表示を表示しなくてもよい。また、第二の表示手段は、第二の演出表示を表示してもよい。また、第二の表示手段は、第二の表示を表示しなくてもよい。
演出制御手段による状態制御は、例えば、第一の状態(例えば、第一の位置(初期位置)で演出手段が待機している状態)から第二の状態(例えば、第二の位置へ演出手段が移動した状態)へ変化させる制御である。
第二の表示手段は、演出手段が移動する前に表示領域の透過を終了してもよい。
第二の表示手段は、演出手段が移動中に表示領域の透過を終了してもよい。
第二の表示手段は、演出手段が移動した後(演出手段が移動する予定の位置で停止した場合)に表示領域の透過を終了してもよい。
第二の表示手段は、演出手段を制御する演出制御手段による演出手段の状態を変化させる状態制御の実行が開始される前に、表示領域の透過を終了してもよい。
第二の表示手段は、演出制御手段による状態制御の実行が開始された場合に、表示領域の透過を終了させてもよい。
第二の表示手段は、演出制御手段による状態制御が実行されている場合に、表示領域の透過を終了してもよい。
第二の表示手段は、演出制御手段による状態制御の実行が終了した場合に、表示領域の透過を終了してもよい。
第二の表示手段は、演出制御手段による状態制御の実行によって演出手段の状態が変化したかどうかに関わらず、状態制御の実行に関連して、表示領域の透過を終了してもよい。この場合において、第一の表示手段は、演出制御手段による状態制御の実行によって演出手段の状態が変化した後に表示される予定の演出表示(以下、第一の演出表示という。)を表示してもよい。また、第一の表示手段は、第一の演出表示を表示しなくてもよい。また、第二の表示手段は、状態制御の実行によって演出手段の状態が変化した後に表示される予定の演出表示(以下、第二の演出表示という。)を表示してもよい。また、第二の表示手段は、第二の演出表示を表示しなくてもよい。
第二の表示手段は、演出制御手段による状態制御の実行によって演出手段の状態が変化しなかった場合は、表示領域の透過を終了しなくてもよい。この場合において、第一の表示手段は、第一の演出表示を表示してもよい。また、第一の表示手段は、第一の表示を表示しなくてもよい。また、第二の表示手段は、第二の演出表示を表示してもよい。また、第二の表示手段は、第二の表示を表示しなくてもよい。
演出制御手段による状態制御は、例えば、第二の状態(例えば、第二の位置で演出手段が待機している状態)から第一の状態(例えば、第一の位置(初期位置)へ演出手段が移動した状態)へ変化させる制御である。
(実施例3)
次に、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例2について図41〜図44を用いて説明する。図41は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例3(その1)を示している。図41は、実施例3におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図41(a)〜(h)はこの順に時系列に並べられている。
本実施例によるパチンコ機100は、長方形状の演出可動体224を有している。演出可動体224の長辺側の両端部には、円形状の開口部702と長方形状の開口部704とが設けられている。また、演出可動体224の開口部702、704の間には、第二装飾図図柄表示装置209が設置されている。
図41(a)は、特図1変動遊技が終了して、第一装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾3−装飾5」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。特図1表示装置212には、当該特図1変動遊技がはずれであったことを示す特図I(第1はずれ図柄)が停止表示されている。特図2表示装置214には、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す特図Iが停止表示されている。また、特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。また、保留アイコン表示領域800の第1領域には保留アイコンa1、第2領域には保留アイコンa2、第3領域には保留アイコンa3がそれぞれ表示されている。保留アイコンa1〜a3の表示態様は、白色円形になっている。
本実施例によるパチンコ機100は、特図1変動遊技中であることを示す特図1用第四図柄ランプ706aと、特図2変動遊技中であることを示す特図2用第四図柄ランプ706bを有している。第四図柄ランプ706a、706bは、正方形状を有し、第一装飾図柄表示装置208の下方であって、特図2表示装置214の右方に配置されている。第四図柄ランプ706a、706bの光源には、例えば、所定色に発光するLEDが用いられている。特図1用第四図柄ランプ706aは、特図1変動遊技の実行中に点滅し、特図1変動遊技の非実行中に点灯するようになっている。また、特図2用第四図柄ランプ706bは、特図2変動遊技の実行中に点滅し、特図2変動遊技の非実行中に点灯するようになっている。図41(a)に示す時点では、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、第四図柄ランプ706a、706bは、点滅しないで、点灯した状態となっている。図41以降では、特図1変動遊技中の特図1用第四図柄ランプ706aの領域内は白抜きとし、領域の輪郭だけを示すものとする。
また、演出可動体224は、初期位置(第一の位置)で停止している。本実施例によるパチンコ機100において、演出可動体224の初期位置は、第一装飾図柄表示装置208の右方になっている。演出可動体224は、初期位置で待機している時には、開口部704が上方に位置するようになっている。演出可動体224が初期位置に位置している場合、演出可動体224と第一装飾図柄表示装置208とは、遊技者からみて重ならないようになっている。また、演出可動体224が初期位置で待機している場合には、第二装飾図柄表示装置209は、表示領域を不透過にして、「CR吉宗」という文字列を表示している。
図41(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が実行され、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図1の保留が一個消化されて、特図1の保留数が2個になったので、特図1保留ランプ218の左から1〜2番目のLEDがそれぞれ点灯され、保留アイコン領域800には、第1領域に保留アイコンa1が表示され、第2領域には保留アイコンa2が表示されて、特図1の保留数が2個であることが報知されている。
図41(c)は、リーチ演出が開始された状態を示している。第一装飾図柄表示装置208の左右図柄表示領域208a、208cには「装飾5」が表示され、第二装飾図柄表示装置209には「リーチ」という文字列が表示されている。
図41(d)は、スーパーリーチBの演出が開始された状態を示している。本実施例において、スーパーリーチBの演出は、殿様が敵キャラクタである越後屋を狙撃するアニメーションが表示される。第一装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、ビルの窓に人影が見える画像と、「「指令」越後屋を狙撃せよ!」という文字列が表示される。第二装飾図柄表示装置209には、ピストルを持った殿様が表示される。また、図41(c)に示す第一装飾図柄表示装置208での装飾図柄の消去タイミングと、第二装飾図柄表示装置209での殿様の表示開始タイミングとは、同じであってもよいし、いずれか一方が先であってもよい。また、図41(c)と図41(d)との間で、第一装飾図柄表示装置208にエフェクト画像や図23(c)に示すものを表示してもよい。
図41(e)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208も表示画面前方平面を左方に移動している状態を示している。図41(e)に示す時点では、演出可動体224の右端辺と、第一装飾図柄表示装置208の右端辺とが遊技者から見て重なって見える。この状態において、演出可動体224に設けられた開口部704を介して遊技者が第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに表示されている装飾図柄を視認することができるようになっている。
図41(f)は、演出可動体224が右回りに回転している状態を示している。演出可動体224の回転中では、第二装飾図柄表示装置209は、単色の画像を表示する。第二装飾図柄209が単色の画像の表示を開始するタイミングは、演出可動体224の回転前、回転中、回転後でもよい。
図41(g)は、演出可動体224が停止する直前の状態を示している。演出可動体224の停止直前に第二装飾図柄表示装置209は、「ターゲットスコープON」という文字列を表示して、狙撃時のスコープが表示されることを示唆する。
図41(h)は、演出可動体224が停止した状態を示している。スーパーリーチB演出時には演出可動体224は、右回りに90度回転すると停止する。
図42は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例3(その2)を示している。図42(a)〜(h)は、図41(h)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図42(a)は、第二装飾図柄表示装置209にターゲットスコープが表示された状態を示している。ターゲットスコープの表示時には、開口部702を介して遊技者が視認可能な第一装飾図柄表示装置208に表示されている画像を拡大して第二装飾図柄表示装置209が表示する。これにより、遊技者に開口部702で狙撃の照準を合わせていると思わせることができる場合がある。
図42(b)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208も表示画面前方平面を左上に移動して停止した状態を示している。演出可動体224は、開口部702と第一装飾図柄表示装置208に表示されている人影の画像とが遊技者から見て重なる位置で停止している。
図42(c)は、照準が人影に定まった状態を示している。第二装飾図柄表示装置209は、人影の画像を拡大表示して、照準が人影に定まったことを報知する。また、パチンコ機100は、照準が人影に定まったタイミングに合わせて、遊技者にチャンスボタン136を操作させるようにしてもよい。
図42(d)は、第二装飾図柄表示装置209のスコープ内に表示されている人影の色が薄くなり、人影の正体が徐々に認識可能になっている状態を示している。
図42(e)は、人影の正体が認識可能になった状態を示している。第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209には、人影の正体であった越後屋が表示される。このように、第二装飾図柄表示装置209は、開口部702を介して遊技者が視認可能な画像を拡大表示している。また、第二装飾図柄表示装置209が人影の正体である越後屋を表示し、第一装飾図柄表示装置208は、黒色の人影の表示を維持してもよい。
図42(f)は、狙撃が実行された状態を示している。第二装飾図柄表示装置209には、狙撃が実行されたことを示す「BANG」という文字列とエフェクトを表示する。また、第一装飾図柄表示装置208に表示されている狙撃された越後屋は、徐々に消去される。
図42(g)は、狙撃された越後屋が消去された状態を示している。狙撃された越後屋は、倒されたので、消去される。
図42(h)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209が表示の切り替えを開始した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209での表示が徐々に切り替えられる。
図43は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例3(その3)を示している。図43(a)〜(d)は、図42(h)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図43(a)は、演出可動体224が左周りに回転を開始して初期位置へ移動している状態を示している。演出可動体224の回転中では、第二装飾図柄表示装置209は、単色の画像を表示する。第二装飾図柄209が単色の画像の表示を開始するタイミングは、演出可動体224の回転前、回転中、回転後でもよい。
図43(b)は、演出可動体224の回転が終了した状態を示している。この状態において、演出可動体224に設けられた開口部704を介して遊技者が第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに表示されている装飾図柄を視認することができるようになっている。また、第一装飾図柄表示装置208には、Vサインをした殿様が徐々に表示色が濃くなるように表示され、第二装飾図柄表示装置209には、越後屋の狙撃に成功したことを示す「V」の文字の表示色が徐々に濃くなるように表示される。
図43(c)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の表示切替が完了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208には、Vサインをした殿様が表示され、第二装飾図柄表示装置209には、越後屋の狙撃に成功したことを示す「V」の文字が表示される。
図43(d)は、中図柄表示領域208bに「装飾5」が表示されて、図柄表示領域208a〜208cで「装飾5−装飾5−装飾5」のゆれ変動表示が開始された状態を示している。図示は省略するが、ゆれ変動表示の開始後に特図1変動遊技が終了して、特図1表示装置212には「特図A」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾5−装飾5−装飾5」が停止表示されて、15R特別大当りに当選したことが報知される。
図44は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例3(その4)を示している。図44(a)〜(g)は、図42(d)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられてい
る。
図44(a)は、人影の正体が認識可能になった状態を示している。第二装飾図柄表示装置209には、人影の正体であったパンダが表示される。第一装飾図柄表示装置208は、黒色の人影の表示を維持する。
本実施例のスーパーリーチBの演出での指令は、「越後屋を狙撃せよ!」であったが、人影の正体はパンダであったので、本例では越後屋の狙撃が失敗している。越後屋の狙撃に失敗すると、図44(b)に示すように第二装飾図柄表示装置209は狙撃の演出表示を実行せずに、演出可動体224は初期位置に向かって移動を開始する。
図44(c)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209が表示の切り替えを開始した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209での表示が徐々に切り替えられる。
図44(d)は、演出可動体224が左周りに回転を開始して初期位置への移動している状態を示している。演出可動体224の回転中では、第二装飾図柄表示装置209は、単色の画像を表示する。
図44(e)は、演出可動体224の回転が終了した状態を示している。この状態において、演出可動体224に設けられた開口部704を介して遊技者が第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに表示されている装飾図柄を視認することができるようになっている。また、第一装飾図柄表示装置208には、ガッカリした表情の殿様と越後屋の狙撃に失敗したことを示す「失敗・・・」という文字列が徐々に表示色が濃くなるように表示され、第二装飾図柄表示装置209は、白色を表示する。なお、第二装飾図柄表示装置209は、機種名(CR吉宗)を表示してもよいし、白色を表示した後に機種名を表示してもよい。
図44(f)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の表示切替が完了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208には、ガッカリした表情の殿様と越後屋の狙撃に失敗したことを示す「失敗・・・」という文字列が表示される
図44(g)は、中図柄表示領域208bに「装飾4」が表示されて、図柄表示領域208a〜208cで「装飾5−装飾4−装飾5」のゆれ変動表示が開始された状態を示している。図示は省略するが、ゆれ変動表示の開始後に特図1変動遊技が終了して、特図1表示装置212には「特図I」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾5−装飾4−装飾5」が停止表示されて、はずれになったことが報知される。なお、特図変動遊技の結果が大当りである場合には、図44(g)に示す演出の後に復活演出を実行してもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段として第一装飾図柄表示装置208と、表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段として第二装飾図柄表示手段と演出を少なくとも行う演出手段として演出可動体224と、を備えている。
演出可動体224には、第二装飾図柄表示装置209が少なくとも設けられており、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208よりも遊技者側(手前側)に設けられている。
演出可動体224は、第一領域として開口部702、704が設けられており、開口部702、704を介して、第一装飾図柄表示装置208の第二の領域(表示領域)に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能である。
本実施例によるパチンコ機100によれば、第一の領域から第一の表示手段を視認することができるので、第一の表示手段を遊技者に注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、演出手段が第一の位置(初期位置)に配置されている場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させないものであり、第一の位置は、少なくとも演出手段が移動する前の位置である。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段と第二の表示手段との両方を遊技者に注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、演出手段が第二の位置に配置されている場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能であり、第二の位置は、少なくとも演出手段が初期位置から移動した後の位置である。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段または第二の表示手段の一方に遊技者を注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、演出手段が第一の状態である場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させないものであり、演出手段が第二の状態である場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能である。
第一の状態は、演出手段が第一の位置に少なくとも配置されている状態であってもよい。
第二の状態は、演出手段が第二の位置に少なくとも配置されている状態であってもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段での表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、第二の領域に表示されている画像が、演出表示である。演出表示には、背景などの表示、保留表示、第四図柄、装飾図柄、当該変動の予告、先読み予告、普図演出、電チューロング開放演出などが含まれる。
本実施例によるパチンコ機100は、遊技者に演出表示を注目させ、遊技者を遊技に集中させることができる場合がある。
(実施例4)
次に、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例4について図45〜図48を用いて説明する。図45は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例4(その1)を示している。図45は、実施例4におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図41(a)〜(f)はこの順に時系列に並べられている。
本実施例では、上述の実施例1の図29(b)から続く演出例について説明する。
図45(a)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方のほぼ中央で停止した状態を示している。演出可動体224に設けられた開口部を介して、第一装飾図柄表示装置208に表示されているボウリングのボールが遊技者に視認されるようになっている。また、第二装飾図柄表示装置209には、ポンポンを持った姫c3および奥方c4が表示されて、スーパーリーチAの演出でのボウリングを応援する演出が実行される。
また、図45(a)に示すように、チャンスボタン136の操作(押下)を促す演出が開始された状態を示している。本例では、チャンスボタン136の連打を促す画像として、第二装飾図柄表示装置209には、「連打!!」という文字列と、チャンスボタン136を示す画像と、操作受付期間を示すメーター画像が表示される。メーター画像は、長方形状の枠画像を備え、枠画像内の色つき部分の長さでチャンスボタン136の操作受付期間を示すようになっている。
本実施例によるパチンコ機100の第二装飾図柄表示装置209には、透過液晶表示装置が用いられている。透過液晶表示装置は、表示領域の透過と不透過とを切り替えることができるようになっている。また、演出可動体224は長方形状の開口部708を有している。第二装飾図柄表示装置209は、開口部708に設置されている。このため、第二装飾図柄表示装置209の表示領域が透過している状態では、遊技者が第二装飾図柄表示装置209の表示領域の背面を視認することができるようになっている。本実施例において、第二装飾図柄表示装置20ち9は、チャンスボタン136の操作受付期間内のチャンスボタン136の操作回数に応じて、表示領域の透過度を高くするようになっている。
図45(b)は、第二装飾図柄表示装置209の表示領域が透過され始めた状態を示している。チャンスボタン136の押下回数(チャンスボタン検出センサ426によるチャンスボタン136の押下検出回数)に応じて、第二装飾図柄表示装置209の透過度が高くなっていく。
図45(c)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内を上方に向かって移動している状態を示している。演出可動体224は、チャンスボタン136の押下回数(チャンスボタン検出センサ426によるチャンスボタン136の押下検出回数)に応じて、移動するようになっている。また、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の透過度が徐々に高くなっている。
また、図45(c)に示すように、演出可動体224が移動をすると、遊技者が右図柄表示領域208aの視認度が低下してしまう。この場合、第一装飾図柄表示装置208は、第二装飾図柄表示領域804a〜804cが設けられ、第二装飾図柄表示領域804a〜804cには、図柄表示領域208a〜208cと同様の装飾図柄が表示される。これにより、遊技者に特図変動遊技の実行中であることを認識させやすくすることができる場合がある。
図45(d)は、遊技者のチャンスボタン136の操作に基づいて、演出可動体224がさらに上方に移動した状態を示している。演出可動体224により、左図柄表示領域208cの「装飾5」のほとんどが視認不可能になっている。また、遊技者がチャンスボタン136の操作(連打)を続けたので、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の透過度が上昇している。これにより、第一装飾図柄表示装置208に表示されているボウリングのピンと、左図柄表示領域208aの「装飾5」の一部とがうっすらと視認できるようになっている。
図45(e)は、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の透過度が上限に達した状態を示している。遊技者は、第二装飾図柄表示装置209の透過部分(開口部708)を介して、第一装飾図柄表示装置に表示されているボウリングのピンや左図柄表示領域208aの「装飾5」の一部を視認することができる。また、第一装飾図柄表示装置に表示されているボウリングのピンや左図柄表示領域208aの「装飾5」の他部は、第二装飾図柄表示装置209に表示されている姫c3、奥方c4、「連打!!」の文字列、チャンスボタン136を模した画像、メーター画像で隠されているが、隠さないようにしてもよい。
図45(f)は、操作受付期間が終了した状態を示している。操作受付期間が終了すると、第二装飾図柄表示装置209は、遊技者にチャンスボタン136の操作を促す「連打!!」という文字列およびチャンスボタン136を模した画像と、操作受付期間の残り時間を示すメーター画像とを消去する。これにより、遊技者は、第二装飾図柄表示装置209の透過部分(開口部708)を介して、第一装飾図柄表示装置208に表示されているボウリングのピンや左図柄表示領域208aの「装飾5」の一部をよりはっきりと視認することができるようになる。また、図45(f)に示す時点では、第一装飾図柄表示装置208にはボウリングのピンの全てが倒れている状態で表示されている。ボウリングのピンが全部倒れるスーパーリーチAの演出が実行された特図変動遊技では、大当りとなる。このため、開口部225、708を介して視認できる、第一装飾図柄表示装置208の画像に遊技者を注目させることができる場合がある。
図46は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例4(その2)を示している。図46(a)〜(c)は、図45(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図46(a)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方平面内を上方に向かって移動して、初期位置に戻っている状態を示している。演出可動体224の移動時に、第二装飾図柄表示装置209は透過度を徐々に低下させ、さらに、実行中の特図1変動遊技の当否判定結果を示す「おめでとう」という文字列を表示色が徐々に濃くなるように表示する。また、第一装飾図柄表示装置208には、Vサインをした殿様が表示されて、特図1変動遊技で大当りになることが示唆されている。
図46(b)は、演出可動体224が初期位置に移動完了した状態を示している。第二装飾図柄表示装置209の表示領域は完全な不透過になっている。
図47(c)は、中図柄表示領域208bに「装飾5」が表示されて、左中右図柄表示領域208a〜208cで「装飾5−装飾5−装飾5」をゆれ変動表示が開始された状態を示している。図示は省略するが、ゆれ変動表示の開始後に特図1変動遊技が終了して、特図1表示装置212には「特図A」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾5−装飾5−装飾5」が停止表示されて、15R特別大当りに当選したことが報知される。
図47は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例4(その3)を示している。図47(a)〜(f)は、上述の実施例1の図29(b)から続く演出であって、この順に時系列に並べられている。
図47は、実行中の特図変動遊技の当否判定結果がはずれである場合の演出について示している。
図47(a)は、演出可動体224が第一装飾図柄表示装置208の表示画面前方で停止した状態を示している。実行中の特図変動遊技ではずれになった場合、演出可動体224は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に到達する前に停止する。本例では、演出可動体224の上辺と、第一装飾図柄表示装置208の上辺とが、遊技者から見てほぼ重なる位置で演出可動体224が停止している。これにより、左図柄表示領域208aの視認性が低下するので、第一装飾図柄表示装置208は、第二装飾図柄表示領域804a〜804cで装飾図柄を表示する。
また、図47(a)に示す時点では、第二装飾図柄表示装置209の透過度が少しだけ上昇して、第二装飾図柄表示装置209の透過部分を介して、第一装飾図柄表示装置208に表示されている画像の一部を遊技者は微かに視認できるようになっている。
図47(b)は、チャンスボタン136の操作受付期間が終了した状態を示している。遊技者は、図47(a)に示す時点からの残りの操作受付期間内でチャンスボタン136を複数回操作している。しかしながら、本例では、実行中の特図1変動遊技の当否判定結果がはずれであるので、演出可動体224はこれ以上移動せずに停止し続け、第二装飾図柄表示装置209の透過度も上昇しない。
図47(c)は、第二装飾図柄表示装置209の表示領域が不透過になった状態を示している。その後の、図47(d)は、遊技者から見て開口部225を重なる位置にボウリングのボールが第一装飾図柄表示装置208に表示された状態を示している。これにより、特図1変動遊技の結果に左右されるボールの動きに遊技者を注目させることができる場合がある。
図47(e)は、演出可動体224が初期位置に向かって移動を開始した状態を示している。演出可動体224が移動を開始すると、第二装飾図柄表示装置209は、表示の切り替えを開始して、姫c3、奥方c4および「連打!!」の文字列を消去して、「残念」という文字列を含むチャンスボタン136を用いた演出で失敗(ストライク)になったことを示す画像を徐々に表示する。また、第一装飾図柄表示装置208にはガッカリした表情の殿様が表示されて、特図1変動遊技ではずれとなることが示唆される。
図47(f)は、演出可動体224がさらに上方に移動した状態を示している。これにより、遊技者は、左図柄表示領域208aの「装飾5」の全体と、ボウリングのピンが1本残っている画像が視認できるようになる。また、左図柄表示領域208aの全体が視認できるようになったので、第一装飾図柄表示装置208は、第二図柄表示領域804a〜804の装飾図柄を徐々に消去する。
図48は、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例4(その4)を示している。図48(a)、(b)は、図47(f)から続く演出であって、この順に時系列に並べられている。
図48(a)は、演出可動体224が初期位置に移動完了した状態を示している。
図48(b)は、中図柄表示領域208bに「装飾4」が表示されて、左中右図柄表示領域208a〜208cで「装飾5−装飾4−装飾5」をゆれ変動表示が開始された状態を示している。図示は省略するが、ゆれ変動表示の開始後に特図1変動遊技が終了して、特図1表示装置212には「特図I」が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾5−装飾4−装飾5」が停止表示されて、はずれになったことが報知される。なお、特図変動遊技の結果が大当りである場合には、図44(g)に示す演出の後に復活演出を実行してもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段として第一装飾図柄表示装置208と、表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段として第二装飾図柄表示手段と演出を少なくとも行う演出手段として演出可動体224と、を備えている。
演出可動体224には、第二装飾図柄表示装置209が少なくとも設けられており、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208よりも遊技者側(手前側)に設けられている。
演出可動体224は、第一領域として開口部708が設けられており、開口部708を介して、第一装飾図柄表示装置208の第二の領域(表示領域)に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能である。
本実施例によるパチンコ機100によれば、第一の領域から第一の表示手段を視認することができるので、第一の表示手段を遊技者に注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、演出手段が第一の位置(初期位置)に配置されている場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させないものであり、第一の位置は、少なくとも演出手段が移動する前の位置である。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段と第二の表示手段との両方を遊技者に注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、演出手段が第二の位置に配置されている場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能であり、第二の位置は、少なくとも演出手段が初期位置から移動した後の位置である。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段または第二の表示手段の一方に遊技者を注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、演出手段が第一の状態である場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させないものであり、演出手段が第二の状態である場合に、第一の領域を介して、第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能である。
第一の状態は、演出手段が第一の位置に少なくとも配置されている状態であってもよい。
第二の状態は、演出手段が第二の位置に少なくとも配置されている状態であってもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段での表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
また、本実施例によるパチンコ機100は、第二の領域に表示されている画像が、演出表示である。演出表示には、背景などの表示、保留表示、第四図柄、装飾図柄、当該変動の予告、先読み予告、普図演出、電チューロング開放演出などが含まれる。
本実施例によるパチンコ機100は、遊技者に演出表示を注目させ、遊技者を遊技に集中させることができる場合がある。
(実施例5)
次に、本発明の第1の実施の形態によるパチンコ機100の実施例5について図49を用いて説明する。図49は、本発明の第1の実施の形態の実施例5によるパチンコ機100が備える第一装飾図柄表示装置208、第二装飾図柄表示装置209および第二装飾図柄表示装置209が備えられた演出可動体224を示している。
図49(a)に示すように、演出可動体224は、長方形状の枠状形状を有し、間枠内には長方形状の開口部710が形成されている。開口部710には、第二装飾図柄表示装置209が設置されている。また、開口部710の右短辺(縦辺)に隣接して、長方形状の透過領域714が形成されている。透過領域(開口部)714には、例えば、ガラスや透明樹脂などが設置されており、透過領域714を介して、演出手段224の背後を遊技者が視認することができるようになっている。
また、演出可動体224は、右短辺の一部を右方に突出させた突出部712を有している。突出部712は、長方形状を有し、突出部712内には、透過領域(開口部)714が形成されている。透過領域716には、例えば、ガラスや透明樹脂などが設置されており、透過領域716を介して、演出手段224の背後を遊技者が視認することができるようになっている。
演出可動体224は、複数の透過領域を有していてもよい。複数の透過領域は、透過液晶、開口部、透明樹脂やガラスで構成された窓部のいずれか一つ、または、それらの組み合わせにより構成されていてもよい。
また、図49(b)に示すように、演出可動体224は、第二装飾図柄表示装置209の表示領域に囲まれるようにして形成された透過領域718(開口部)を有していてもよい。透過領域718は、例えば、長方形状に形成されている。透過領域718には、例えば、ガラスや透明樹脂などが設置されており、透過領域718を介して、演出手段224の背後を遊技者が視認することができるようになっている。また、透過領域718は、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の中央に設けられていてもよいし、中央に設けられていなくてもよい。透過領域718は、第二装飾図柄表示装置209の表示領域に囲まれるように形成されていればよい。
本実施例によるパチンコ機100は、表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段として第一装飾図柄表示装置208と、表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段として第二装飾図柄表示手段と演出を少なくとも行う演出手段として演出可動体224と、を備えている。
演出可動体224には、第二装飾図柄表示装置209が少なくとも設けられており、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208よりも遊技者側(手前側)に設けられている。
演出可動体224は、第一領域を介して、第一装飾図柄表示装置208の第二の領域(表示領域)に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能である。
本実施例によるパチンコ機100によれば、第一の領域から第一の表示手段を視認することができるので、第一の表示手段を遊技者に注目させることができる場合がある。
第一の領域は、透過領域714、716、718であってもよい。第一の領域は、開口部であってもよい。第一の領域には、ガラスやプラスチックなどの透過部材が設置されていてもよい。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図1〜図49を参照しつつ説明する。
(A1)
第一の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)と、
第二の表示手段(例えば、演出可動体224および第二装飾図柄表示装置209)と、
第一の画像表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
第二の画像表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209の表示領域)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の画像表示手段は、前記第一の表示手段に設けられた手段であり、
前記第二の画像表示手段は、前記第二の表示手段に設けられた手段であり、
前記第二の表示手段は、孔(例えば、開口部702)が設けられた手段であり(例えば、図41参照)、
前記第二の画像表示手段に前記孔が設けられていないように構成されており(例えば、図41参照)、
前記第二の表示手段が前記第一の表示手段よりも手前にあるように構成されており(例えば、図41(e)参照)、
前記第一の画像表示手段に表示される場合がある複数種類の画像表示のうちの一の種類の表示は、第一の演出表示(例えば、スーパーリーチBの演出表示)であり(例えば、図41(e)〜図42(h)参照)、
前記第二の画像表示手段に表示される場合がある複数種類の画像表示のうちの一の種類の表示は、第二の演出表示であり、
前記第二の表示手段が初期位置(例えば、図41(a)に示す演出可動体224の位置、または図23(a)に示す演出可動体224の位置)から動作位置(例えば、図42(b)に示す演出可動体224の位置、または図24(c)に示す演出可動体224の位置)へ移動する場合があるように構成されており、
前記第一の画像表示手段に前記第一の演出表示が表示されている場合において、前記動作位置にある前記第二の表示手段の前記孔から該第一の演出表示の一部(以下、「第一の画像表示」という。)(例えば、人影の画像)が視認可能に構成されており(例えば、図42(b)参照)、
前記第一の画像表示手段に前記第一の演出表示が表示されている場合において、前記動作位置にある前記第二の表示手段に設けられた前記第二の画像表示手段に前記第二の演出表示が表示されるように構成されており(例えば、図42(b)参照)、
前記第二の演出表示とは、前記第一の画像表示の少なくとも一部を拡大表示した表示のことである(例えば、図42(b)〜図42(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A2)
上記(A1)に記載の遊技台であって、
前記第二の表示手段が回転動作を実行する場合があるように構成されており(例えば、図41(e)〜図41(h)参照)、
前記第二の表示手段が前記回転動作を実行した後で、該第二の表示手段の少なくとも一部が前記第一の表示手段の前方の位置に移動する場合があるように構成されている(例えば、図42(a)〜図42(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A3)
上記(A1)または(A2)に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段に表示される場合がある複数種類の画像表示のうちの一の種類の表示は、第三の演出表示(例えば、「CR吉宗」の文字列の表示)であり、
前記第二の表示手段が前記初期位置にある場合において、前記第二の画像表示手段に前記第三の演出表示が表示される場合があるように構成されており(例えば、図41(a))〜図41(c)参照)、
前記第三の演出表示は、前記第二の演出表示と異なる表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(A4)
上記(A1)乃至(A3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示手段が第一の動作(例えば、左方に移動する動作)をすると、前記初期位置から第一の位置(例えば、図41(e)に示す演出可動体224の位置)へ移動するように構成されており(例えば、図41(e)参照)、
前記第二の表示手段が第二の動作(例えば、回転動作と左上に移動する動作)をすると、前記第一の位置から第二の位置へ移動するように構成されており(例えば、図41(f)〜図42(b)参照)、
前記動作位置とは、前記第二の位置のことである(例えば、図42(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A5)
上記(A1)乃至(A4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段は、移動しないように固定されている手段である(例えば、図41〜図43参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A6)
上記(A1)乃至(A5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示手段が前記動作位置(例えば、図42(b)に示す演出可動体224の位置、または図24(c)に示す演出可動体224の位置)に移動した後に、第三の位置(例えば、図42(h)に示す演出可動体224の位置、または図25(b)に示す演出可動体224の位置)に移動する場合があり、
前記第三の位置は、前記初期位置とは異なる位置である、
ことを特徴とする遊技台。
(A7)
第一の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)と、
第二の表示手段(例えば、演出可動体224および第二装飾図柄表示装置209)と、
第一の画像表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
第二の画像表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209の表示領域)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の画像表示手段は、前記第一の表示手段に設けられた手段であり、
前記第二の画像表示手段は、前記第二の表示手段に設けられた手段であり、
前記第二の表示手段は、孔(例えば、開口部702)が設けられた手段であり(例えば、図41参照)、
前記第二の画像表示手段に前記孔が設けられていないように構成されており(例えば、図41参照)、
前記第二の表示手段が前記第一の表示手段よりも手前にあるように構成されており(例えば、図41(e)参照)、
前記第一の画像表示手段に表示される場合がある複数種類の画像表示のうちの一の種類の表示は、第一の演出表示(例えば、スーパーリーチBの演出表示)であり(例えば、図41(e)〜図42(h)参照)、
前記第二の画像表示手段に表示される場合がある複数種類の画像表示のうちの一の種類の表示は、第二の演出表示であり、
前記第二の表示手段が初期位置(例えば、図41(a)に示す演出可動体224の位置、または図23(a)に示す演出可動体224の位置)から動作位置(例えば、図42(b)に示す演出可動体224の位置、または図24(c)に示す演出可動体224の位置)へ移動する場合があるように構成されており、
前記第一の画像表示手段に前記第一の演出表示が表示されている場合において、前記動作位置にある前記第二の表示手段の前記孔から該第一の演出表示の一部(以下、「第一の画像表示」という。)(例えば、人影の画像)が視認可能に構成されており(例えば、図42(b)参照)、
前記第一の画像表示手段に前記第一の演出表示が表示されている場合において、前記動作位置にある前記第二の表示手段に設けられた前記第二の画像表示手段に前記第二の演出表示が表示されるように構成されており(例えば、図42(b)参照)、
前記第二の演出表示とは、前記第一の画像表示の少なくとも一部を拡大表示した表示のことである(例えば、図42(b)〜図42(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(A8)
上記(A8)に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段は、移動しないように固定されている手段である(例えば、図41〜図43参照)、
ことを特徴とする遊技台。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)と、
表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209)と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、演出可動体224)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、少なくとも移動可能なものであり、
前記演出手段は、前記第二の表示手段が少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段よりも手前側に少なくとも設けられたものであり、
前記演出手段は、第一の領域が少なくとも設けられたものであり、
前記第一の領域を介して、前記第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像(例えば、スーパーリーチ演出の画像(ボウリングの球、ピン、村人c5)、装飾図柄)の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の領域から第一の表示手段を遊技者に視認させることで、第一の表示手段を遊技者に注目させることができる場合がある。
(2)上記パチンコ機であって、
前記演出手段が第一の位置に位置されている場合に、前記第一の領域を介して、前記第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部(例えば、スーパーリーチ演出の画像(ボウリングの球、ピン、村人c5)の一部、装飾図柄の一部)を遊技者に視認させないものであり、
前記第一の位置は、少なくとも前記演出手段が移動する前の位置である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、多彩な演出を行うことができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段が第二の位置に位置されている場合に、前記第一の領域を介して、前記第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部(例えば、スーパーリーチ演出の画像(ボウリングの球、ピン、村人c5)の一部、装飾図柄の一部)を遊技者に視認させることが可能であり、
前記第二の位置は、少なくとも前記演出手段が移動した後の位置である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、多彩な演出を行うことができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段が第一の状態(例えば、演出可動体224が初期位置に位置する状態、第二装飾図柄表示装置209が不透過になっている状態)である場合に、前記第一の領域を介して、前記第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部(例えば、スーパーリーチ演出の画像(ボウリングの球、ピン、村人c5)の一部、装飾図柄の一部)を遊技者に視認させないものであり、
前記演出手段が第二の状態(例えば、演出可動体224が初期位置から移動した状態、第二装飾図柄表示装置209が透過になっている状態)である場合に、前記第一の領域を介して、前記第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部(例えば、スーパーリーチ演出の画像(ボウリングの球、ピン、村人c5)の一部、装飾図柄の一部)を遊技者に視認させることが可能である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、多彩な演出を行うことができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第二の領域に表示されている画像は、演出表示である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者に演出表示を注目させ、遊技者を遊技に集中させることができる場合がある。また、多彩な演出を行うことができる場合がある。また、第一の表示手段による演出表示と演出手段による協調表示を行うことができる場合がある。
上記パチンコ機100であって、
前記演出手段に枠部(例えば、第二装飾図柄表示装置209周囲の枠)が設けられており、前記第一の領域は枠部内に設けられている、ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、多彩な演出を行うことができる場合がある。また、パチンコ機100は、第二の表示手段の一端よりも内側に第一の領域が設けられていないものであってもよい。
上記パチンコ機100であって、
前記演出手段に枠部が設けられており、前記第一の領域は前記第二の表示手段の一端よりも内側に設けられている、ことを特徴とする。
上記パチンコ機100であって、
前記第一の領域の少なくとも一部は、前記第二の表示手段の一端よりも内側に少なくとも設けられている、ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の表示手段と第一の表示手段の両方を注目させることができる場合がある。また、上記構成を備えたパチンコ機100によれば、多彩な演出を行うことができる場合がある。
また、パチンコ機100は、演出手段の枠部内に第一の領域の少なくとも一部が設けられていなくてもよい。
上記パチンコ機100であって、
前記第一の領域の一部が枠部内に設けられている、ことを特徴とする。
上記パチンコ機100であって、
前記第一の領域の少なくとも一部は、枠部内に少なくとも設けられている、ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の表示手段、枠部、第一の表示手段を使った多彩な演出を行うことができる場合がある。
演出手段の第一の領域を介して遊技者に視認されるものは、第一の表示手段に表示された画像であってもよい。
第一の表示手段に表示される画像には、例えば、演出表示、当該変動の予告の表示、先読み予告の表示、背景表示、保留アイコン、変動アイコン、第四図柄、エラー表示、払出エラーなどの重大なエラーの表示、扉開放中の表示、下皿満タンエラーの表示、球をドル箱に入れることを促すための表示、ハンドル操作の示唆表示(右打ち報知、左打ち報知)、二次元コードなどが含まれる。
演出手段の第一の領域を介して遊技者に視認されるものには、第一の表示手段、第三の表示手段、装飾体(第一の表示手段の淵なども含む)、演出用ランプ(保留ランプ、第四図柄ランプ、先読み予告用のランプ、当該変動の予告用のランプ)などがふくまれる。第三の表示手段には、例えば、液晶表示装置が用いられている。
演出手段の第一の領域を介して遊技者に視認させないものには、第一の表示手段に表示された画像であってもよい。
第一の表示手段に表示される画像には、例えば、演出表示、当該変動の予告の表示、先読み予告の表示、背景表示、保留アイコン、変動アイコン、第四図柄、エラー表示、払出エラーなどの重大なエラーの表示、扉開放中の表示、下皿満タンエラーの表示、球をドル箱に入れることを促すための表示、ハンドル操作の示唆表示(右打ち報知、左打ち報知)、二次元コードなどが含まれる。
演出手段の第一の領域を介して遊技者に視認されないものには、第一の表示手段、第三の表示手段、装飾体(第一の表示手段の淵なども含む)、演出用ランプ(保留ランプ、第四図柄ランプ、先読み予告用のランプ、当該変動の予告用のランプ)などが含まれる。第三の表示手段には、例えば、液晶表示装置が用いられている。
第一の領域は、開口部225、700、702、704、708であってもよい。
第一の領域は、窓部(透過領域714、716、718)であってもよい。
第一の領域は、枠部により囲まれた部分であってもよい。
第一の領域は、切り欠き部であってもよい。
第一の領域は、第二の表示手段における遊技者から少なくとも視認可能な領域のことであってもよい。
第一の領域はレンズであってもよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100について図50〜図69を用いて説明する。図50は本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図50に示す遊技盤200には、第1の実施の形態での演出可動体224とは移動動作が異なる演出可動体224が搭載されている。演出可動体224以外の構成要素は図3に示す遊技盤200の構成要素と同一であるので同一の符号を付してその詳細説明は省略する。なお、図50では図示を省略したがシャッタも設けられている。
第二装飾図柄表示装置209は枠状の演出可動体224に固定されている。演出可動体224の上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトを固定している。すなわち、演出可動体224は、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右に移動する。演出可動体224は、任意の位置で停止可能である。第二装飾図柄表示装置209を備えた演出可動体224は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域前方平面内を水平方向に移動することができるようになっている。図50に示す演出可動体224の位置を第一の位置(初期位置)とし、演出可動体224が初期位置から移動した後の位置を第二の位置とする。
(実施例1)
次に、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例1について図51および図52を用いて説明する。図51は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1(その1)を示している。図51は、実施例1におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図51(a)〜(h)はこの順に時系列に並べられている。
第一装飾図柄表示装置208の表示領域の下辺(横辺)の中央から左端にかけて、特図1用保留アイコン表示領域800aが設けられている。図51(a)では、特図1用保留アイコン表示領域800aを点線で示している。特図1用保留アイコン表示領域800aでは、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。また、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の下辺(横辺)の中央から右端にかけて、特図2用保留アイコン表示領域800bが設けられている。特図2用保留アイコン表示領域800bでは、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。図51(a)では、特図2用保留アイコン表示領域800bを点線で示している。特図1用保留アイコン表示領域800aおよび特図2用保留アイコン表示領域800bでは、保留アイコンの個数によって各特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。
また、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右辺(縦辺)の上方には、2個の小さな正方形状の表示領域を備えた2つの第四図柄表示領域b1、b2が設けられている。本例では、第四図柄表示領域b1、b2は遊技状態や演出の種類の如何にかかわらず、特図変動遊技の実行中には常時定位置に表示されている。
また、第二装飾図柄表示装置209の表示領域の右辺(縦辺)の上方には、2個の小さな長方形状の表示領域を備えた特図1保留数表示領域806a、特図2保留数表示領域806bが設けられている。図51(a)では、特図1保留数表示領域806aおよび特図2保留数表示領域806bを点線で示している。特図1保留数表示領域806aは、特図1変動遊技の保留数を表示し、特図2保留数表示領域806bは、特図2変動遊技の保留数を表示する。本例では、特図1変動遊技の保留数が0である場合には、特図1保留数表示領域806aには何も表示されないようになっているが、特図1保留数表示領域806aに数字の「0」を表示してもよい。また、特図2変動遊技の保留数が0である場合には、特図2保留数表示領域806bには何も表示されないようになっているが、特図2保留数表示領域806bに数字の「0」を表示してもよい。
図51(a)は、特図1変動遊技が終了して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾5−装飾7」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。特図1表示装置212には、当該特図1変動遊技がはずれであったことを示す特図I(第1はずれ図柄)が停止表示されている。特図2表示装置214には、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す特図J(第2はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。また、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。また、特図1用保留アイコン表示領域800aには保留アイコンa1〜a3が表示されており、特図2用保留アイコン表示領域800bには保留アイコンが表示されていない。また、第二装飾図柄表示装置209に設けられた特図1保留数表示領域806aには「3」と表示され、特図2保留数表示領域806bには何も表示されていない。これらにより、複数個所で特図変動遊技の保留数が報知されている。
図51(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技が開始されると、特図1保留ランプ218の3番目のLEDが消灯され、その後、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とで保留数減少アニメーションが実行される。第一装飾図柄表示装置208では、保留アイコンa1が消去され、保留アイコンa2、a3が左方に移動する保留数減少アニメーションが表示される。第二装飾図柄表示装置209では、特図1保留数表示領域806a内の数字が「3」から「2」に切り替わるアニメーションが表示される。また、第二装飾図柄表示装置209での保留数減少アニメーションが終了した後に、第一装飾図柄表示装置208での保留数減少アニメーションが終了するようになっている。また、第一装飾図柄表示装置208での保留数減少アニメーションの開始後に、第二装飾図柄表示装置209での保留数減少アニメーションの開始が開始されてもよいし、第二装飾図柄表示装置209での保留数減少アニメーションの開始後に、第一装飾図柄表示装置208での保留数減少アニメーションの開始が開始されてもよい。また、第一装飾図柄表示装置208での保留数減少アニメーションの終了と、第二装飾図柄表示装置209での保留数減少アニメーションの終了とが同時になっていてもよい。また、第一装飾図柄表示装置208での保留数減少アニメーションの終了後に、第二装飾図柄表示装置209での保留数減少アニメーションが終了するようになっていてもよい。また、特図変動遊技の実行中であって、予告演出が実行されていない場合には、第二装飾図柄表示装置209は、パチンコ機100の機種名である「CR吉宗」という文字列を表示する。
図51(c)は、演出可動体224が左方に移動を開始した状態を示している。演出可動体224が移動を開始すると、第一装飾図柄表示装置208には、吹き出し画像が徐々に透過度が低下するように表示され、第二装飾図柄表示装置209の「CR吉宗」の表示が徐々に消去される。
図51(d)は、演出可動体224が左方に移動している状態を示している。第一装飾図柄表示装置208には吹き出し内に表示色が徐々に濃くなるように「リーチ?」文字列が表示され、第二装飾図柄表示装置209には表示色が徐々に濃くなるように殿様のキャラクタ画像が表示される。
図51(e)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の表示切替が完了した状態を示している。第二装飾図柄表示装置209には、殿様の画像が表示され、第一装飾図柄表示装置208には殿様のセリフを示す吹き出し画像と、殿様のセリフである「リーチ?」という文字列が表示される。これにより、複数の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209)で一つの演出表示が実行される。また、複数の表示手段で一つの演出表示が実行されている際に、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209は別の演出表示をそれぞれ実行してもよい。また、第一装飾図柄表示装置208では、吹き出し画像により装飾図柄の変動表示の一部が隠されている。
図51(f)は、演出可動体224が停止した状態を示している。演出可動体224が停止すると、第一装飾図柄表示装置208は「リーチ?」を含む吹き出し画像を消去し、第二装飾図柄表示装置209は殿様の画像を消去する。第一装飾図柄表示装置208が「リーチ?」を含む吹き出し画像を消去するのと、第二装飾図柄表示装置209が殿様の画像を消去するのとは、同時に実行される。また、第一装飾図柄表示装置208が「リーチ?」を含む吹き出し画像を消去した後、第二装飾図柄表示装置209が殿様の画像を消去してもよいし、第二装飾図柄表示装置209が殿様の画像を消去した後、第一装飾図柄表示装置208が「リーチ?」を含む吹き出し画像を消去してもよい。
図51(g)は、図柄表示領域208a〜208cでの「装飾3−装飾6−装飾4」のゆれ変動表示が開始された状態を示している。確定表示となる装飾図柄のゆれ変動表示が開始された後、図51(h)に示すように、第演出可動体224は初期位置(第一の位置)に移動を開始する。
図52は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例1(その2)を示している。図52(a)、(b)は、図51(h)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図52(a)は、演出可動体224が初期位置で停止した状態を示している。演出可動体224の初期位置での停止後に特図1変動遊技が終了して、図52(b)に示すように、特図1表示装置212では特図Iが停止表示され、図柄表示領域208a〜208cでは「装飾3−装飾6−装飾4」が停止表示されて、特図1変動遊技の結果がはずれであったことが報知される。
本実施例によるパチンコ機100は、表示を実行可能な第一の表示手段として、第一装飾図柄表示装置208と、表示を実行可能な第二の表示手段として、第二装飾図柄表示装置209と、を備えている。
第二の表示手段は、初期位置から移動可能なものであり、第一の表示手段は、第一の表示手段が初期位置から移動した後に、第一の画像として吹き出し画像を少なく元表示可能なものであり、前記第二の表示手段は、初期位置から移動した後に、第二の画像として殿様の画像を少なくとも表示可能なものであり、第二の表示手段は、初期位置に位置している場合に、第一の表示手段から第一の距離の位置に配置されているものであり、第二の表示手段は、初期位置から移動した後に、第一の表示手段から第二の距離の位置に配置されているものであり、第二の距離は、前記第一の距離よりも短い距離である。
本実施例によるパチンコ機100によれば、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例2)
次に、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例2について図53〜図58を用いて説明する。図53は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その1)を示している。図53は、実施例2におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図53(a)〜(h)はこの順に時系列に並べられている。
図53(a)は、特図1変動遊技が終了して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾5−装飾7」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。特図1表示装置212には、当該特図1変動遊技がはずれであったことを示す特図I(第1はずれ図柄)が停止表示されている。特図2表示装置214には、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す特図J(第2はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。また、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。また、特図1用保留アイコン表示領域800aには保留アイコンa1〜a3が表示されており、特図2用保留アイコン表示領域800bには保留アイコンが表示されていない。また、第二装飾図柄表示装置209に設けられた特図1保留数表示領域806aには「3」と表示され、特図2保留数表示領域806bには何も表示されていない。これらにより、複数個所で特図変動遊技の保留数が報知されている。
図53(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技開始直後には保留アイコンa1が消去され、保留アイコンa2、a3が左方に移動する保留数減少アニメーションが表示されている。
図53(c)は、当該変動(実行中の特図変動遊技)の予告演出が開始された状態を示している。第一装飾図柄表示装置208には、「家紋を合体させろ」という文字列が表示され、その後に実行される演出内容が示唆されている。
図53(d)は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右側に第一の画像として家紋の左半部が表示され、第二装飾図柄表示装置209に第二の画像として家紋の右半分が表示された状態を示している。本例において、一つの絵柄(家紋)を示す第一の画像と第二の画像とは左右対称になっているが、第一の画像と第二の画像とは左右非対称であってもよい。
また、第一装飾図柄表示装置208には、「用意・・・」という文字列と、チャンスボタン136を模した画像と、チャンスボタン136の操作受付期間を示すメーター画像とが表示され、これから、チャンスボタン136の操作受付期間が開始されることが報知されている。
図53(e)は、チャンスボタン136の操作受付期間が開始された状態を示している。操作受付期間が開始されると、第一装飾図柄表示装置208には「連打!!」という文字列が表示されて、チャンスボタン136の連打を促す演出が実行される。
図53(f)は、演出可動体224が左方に移動を開始した状態を示している。本例では、遊技者のチャンスボタン136の押下数に応じて、演出可動体224が左方に移動するようになっている。
図53(g)は、遊技者によるチャンスボタン136の規定回数の押下により、演出可動体224が、演出可動体224の左辺と第一装飾図柄表示装置208の左辺とが遊技者から見て重なるように見える位置で停止した状態を示している。これにより、第一の画像と第二の画像とで、一つの絵柄である家紋が構成されている。
図53(h)は、家紋の合体に成功して祝福演出が実行されている状態を示している。第一装飾図柄表示装置208にはエフェクトe2が表示され、第二装飾図柄表示装置209にはエフェクトe3が表示される。エフェクトe2とエフェクトe3とは左右非対称になっている。エフェクトe2とエフェクトe3とで一つのエフェクトが構成されている。
図54は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その2)を示している。図54(a)〜(h)は、図53(h)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図54(a)は、リーチ演出が開始される直前の状態を示している。
図54(b)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が表示され、リーチ演出が開始された状態を示している。
リーチ演出が開始されると、図54(c)、(d)に示すように、演出可動体224が初期位置(第一の位置)に向かってする。また、演出可動体224が移動を開始すると、図54(e)に示すように、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図図柄表示装置209は表示の切り替えを開始する。第一装飾図柄表示装置208は、保留アイコンa2、a3と第一の画像(家紋の左半分)とエフェクトe2とを徐々に消去し、第二装飾図柄表示装置209は、第二の画像(家紋の右半分)とエフェクトe3とを徐々に消去する。
図54(f)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図図柄表示装置209は表示の切り替えが完了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208では、第四図柄の表示以外が消去され、第二装飾図柄表示装置209では特図1保留数表示以外が消去されている。
また、図54(g)に示すように、演出可動体224は左方へ移動し、図54(h)に示すように、演出可動体224は初期位置で停止する。また、第一装飾図柄表示装置208での装飾図柄の表示が再開される。
図55は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その3)を示している。図55(a)〜(h)は、図54(h)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図55(a)は、スーパーリーチBの演出が開始された状態を示している。本例におけるスーパーリーチBの演出では、殿様と剣豪とが対決するアニメーションが表示される。図55(a)に示すように、第一装飾図柄表示装置208には、剣豪が表示され、その後、図55(b)に示すように、第二装飾図柄表示装置209には「剣豪見参!!」という文字列が表示され、その後、図55(c)に示すように、第一装飾図柄表示装置208には、殿様と剣豪とが対峙するシーンが表示される。
図55(d)は、チャンスボタン136の操作受付期間が開始された状態を示している。チャンスボタン136の操作受付期間が開始されると、第一装飾図柄表示装置208には、チャンスボタン136を模した画像と、操作受付期間を示すメーター画像と、殿様と剣豪の顔をアップで表示する。本例では、殿様と剣豪の顔をアップで表示した後、チャンスボタン136を模した画像および操作受付期間を示すメーター画像を表示しているが、これらは同時に表示されてもよいし、チャンスボタン136を模した画像および操作受付期間を示すメーター画像を表示した後、殿様と剣豪の顔をアップで表示してもよい。
図55(e)に示す時点で遊技者がチャンスボタン136を1回押下すると、図55(f)に示すように、第一装飾図柄表示装置208で表示する剣豪の画像が灰色になり、第二装飾図柄表示装置209に表示されている「剣豪見参」という文字列の表示色が薄くなる。
本例では、実行中の特図変動遊技が大当りである場合であって、操作受付期間内にチャンスボタン136が操作されたこと、または操作有効期間が終了したことを条件として、図55(f)に示す状態になる。実行中の特図変動遊技が大当りであって、操作受付期間内にチャンスボタン136が操作された場合にのみ図55(f)に示す状態になってもよい。
図55(g)は、演出可動体224が左方に移動を開始した状態を示している。演出可動体224の移動にともない、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209は、表示切替を開始する。本例では、実行中の特図変動遊技が大当りである場合であって、操作受付期間内にチャンスボタン136が操作されたこと、または操作有効期間が終了したことを条件として、演出可動体224が左方に移動を開始する。また、実行中の特図変動遊技が大当りである場合であっても、操作受付期間内にチャンスボタン136が操作されなかった場合にのみ以降で説明する大当り用演出が実行されてもよいし、操作受付期間内にチャンスボタン136が操作されなかった場合には、はずれ用演出を実行し、その後、別の大当り用演出が実行してもよい。
図55(h)は、演出可動体224の移動中に、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209での表示が徐々に切り替わっている状態を示している。第一装飾図柄表示装置208には表示色が徐々に濃くなるように、対決に勝利した殿様が表示され、第二装飾図柄表示装置209には表示色が徐々に濃くなるように「勝利」という文字列が表示される。
図56は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その4)を示している。図56(a)〜(h)は、図55(h)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図56(a)は、遊技者から見て演出可動体224の左辺と第一装飾図柄表示装置208の右辺とが一致する位置で演出可動体224が停止した状態を示している。また、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209での表示切替は完了している。
図56(b)は、中図柄表示領域208bに「装飾3」が表示され、図柄表示領域208a〜208cでの「装飾3−装飾3−装飾3」のゆれ変動表示が開始された状態を示している。
図56(e)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209が表示切替を開始した状態を示している。本例では、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の表示切替が開始された後で、図56(d)に示すように、演出可動体224が初位置に向かって移動を開始する。
図56(e)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の表示切替途中を示している。第一装飾図柄表示装置208は、第四図柄以外の表示を消去し、第二装飾図柄表示装置209は、特図1保留数の表示以外を消去する。
図56(e)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の表示切替途中を示している。第一装飾図柄表示装置208は、表示色が徐々に濃くなるように「装飾3−装飾3−装飾3」を表示し、第二装飾図柄表示装置209は、表示色が徐々に濃くなるように「おめでとう」の文字列を表示する。「装飾3−装飾3−装飾3」の表示と、「おめでとう」の表示とは、同時に表示開始されもよいし、いずれか一方が先に表示されれもよいし、同時に終了してもよいし、いずれか一方が先に終了してもよい。
図56(g)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の表示切替が完了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の表示切替が完了した後に特図1変動遊技が終了し、図56(h)に示すように、特図1表示装置212には「特図A」が停止表示され、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示される。また、演出可動体224は初期位置で停止する。
図57は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その5)を示している。図57(a)〜(h)は、図54(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図57では、実行中の特図変動遊技がはずれであった場合の演出について説明する。本例では、実行中の特図変動遊技がはずれである場合であって、操作受付期間内にチャンスボタン136が操作されたこと、または操作有効期間が終了したことを条件として、図57(a)に示す状態から、図57(b)に示すように、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209は表示切替を行い、図57(c)に示すように、第一装飾図柄表示装置208は、表示色が徐々に濃くなるように倒れている殿様を表示し、第二装飾図柄表示装置209は、表示色が徐々に濃くなるように「敗北」という文字列を表示する。また、実行中の特図変動遊技が大当りの場合であっても、操作受付期間内にチャンスボタン136が操作されなかった場合、図57(c)以降に示す演出が実行され、その後、大当り用の演出が実行されてもよいし、図57(c)以降に示す演出が実行されずに、大当り用の演出が実行されてもよい。また、本例では、実行中の特図変動遊技がはずれである場合、演出可動体224は初期位置から移動しないようになっている。
図57(d)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209での表示切替が完了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209での表示切替の完了後に、図57(e)に示すように、中図柄表示領域208bに「装飾2」が表示され、図柄表示領域208a〜208cでの「装飾3−装飾2−装飾3」のゆれ変動表示が開始される。
図57(f)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209が表示切替を開始した状態を示している。本例では、図57(g)に示すようい、表示切替途中では、第一装飾図柄表示装置208は、第四図柄以外の表示を消去し、第二装飾図柄表示装置209は、特図1保留数の表示以外を消去する。
図57(h)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の表示切替途中を示している。第一装飾図柄表示装置208は、表示色が徐々に濃くなるように「装飾3−装飾2−装飾3」を表示し、第二装飾図柄表示装置209は、表示色が徐々に濃くなるように「CR吉宗」という文字列を表示する。
図58は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例2(その6)を示している。図58(a)、(b)は、図57(h)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図58(a)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の表示切替が完了した状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは「装飾3−装飾2−装飾3」がゆれ変動表示されている。
図58(b)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には「特図I」が停止表示され、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示される。
本実施例によるパチンコ機100は、表示を実行可能な第一の表示手段として、第一装飾図柄表示装置208と、表示を実行可能な第二の表示手段として第二装飾図柄表示装置209)とを備えている。
前記第二の表示手段は、初期位置から移動可能なものであり、第一の表示手段は、第二の表示手段が初期位置から移動した後に、第一の画像として、家紋の左半分を少なくとも表示可能なものであり、第二の表示手段は、初期位置から移動した後に、第二の画像として家紋の右半分を少なくとも表示可能なものであり、第二の表示手段は、初期位置に位置している場合に、第一の表示手段から第一の距離の位置に配置されているものであり、第二の表示手段は、初期位置から移動した場合に、第一の表示手段から第二の距離の位置に配置されているものであり、第二の距離は、第一の距離よりも短い距離である。
本実施例によるパチンコ機100によれば、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
第一の画像は、絵柄(家紋)の少なくとも一部であり、第二の画像は、絵柄の少なくとも他部である。これにより、絵柄を目立たせることにより、遊技者の視線を第一の表示手段および第二の表示手段へ誘導させることができる場合がある。
(実施例3)
次に、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例3について図59〜図61を用いて説明する。図59は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例3(その1)を示している。図59は、実施例3におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図59(a)〜(h)はこの順に時系列に並べられている。
図59(a)は、特図1変動遊技が終了して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾5−装飾7」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。特図1表示装置212には、当該特図1変動遊技がはずれであったことを示す特図I(第1はずれ図柄)が停止表示されている。特図2表示装置214には、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す特図J(第2はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。また、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。また、特図1用保留アイコン表示領域800aには保留アイコンa1〜a3が表示されており、特図2用保留アイコン表示領域800bには保留アイコンが表示されていない。また、第二装飾図柄表示装置209に設けられた特図1保留数表示領域806aには「3」と表示され、特図2保留数表示領域806bには何も表示されていない。これらにより、複数個所で特図変動遊技の保留数が報知されている。
図59(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技開始直後には保留アイコンa1が消去され、保留アイコンa2、a3が左方に移動する保留数減少アニメーションが表示されている。
図59(c)は、当該変動(実行中の特図変動遊技)の予告演出が開始された状態を示している。第一装飾図柄表示装置208には、「家紋を合体させろ」という文字列が表示され、その後に実行される演出内容が示唆されている。
図59(d)は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の右側に第一の画像として家紋の左半部が表示され、第二装飾図柄表示装置209に第二の画像として家紋の右半分が表示された状態を示している。本例において、一つの絵柄(家紋)を示す第一の画像と第二の画像とは左右対称になっているが、第一の画像と第二の画像とは左右非対称であってもよい。
また、第一装飾図柄表示装置208には、「用意・・・」という文字列と、チャンスボタン136を模した画像と、チャンスボタン136の操作受付期間を示すメーター画像とが表示され、これから、チャンスボタン136の操作受付期間が開始されることが報知されている。
図59(e)は、チャンスボタン136の操作受付期間が開始された状態を示している。操作受付期間が開始されると、第一装飾図柄表示装置208には「連打!!」という文字列が表示されて、チャンスボタン136の連打を促す演出が実行される。
図59(f)は、演出可動体224が左方に移動を開始した状態を示している。本例では、遊技者のチャンスボタン136の押下数に応じて、演出可動体224が左方に移動するようになっている。
また、本例では、操作受付期間内にチャンスボタン136が規定回数押下されると、演出可動体224が、演出可動体224の左辺と第一装飾図柄表示装置208の左辺とが遊技者から見て重なるように見える位置で停止する。しかしながら本例では、チャンスボタン136の操作が規定回数実行されなかったので、図59(g)に示すように、演出可動体224が、第一装飾図柄表示装置208の右辺の手前で停止し、その後、図59(h)に示すように、操作受付期間が終了する。このため、遊技者は、家紋の合体に失敗する。
図60は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例3(その2)を示している。図60(a)〜(g)は、図59(h)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図60(a)は、第一装飾図柄表示装置208が装飾図柄を消去した状態を示している。その後、図60(b)に示すように、第一装飾図柄表示装置208は、装飾図柄の表示を再開し、図柄表示領域208a〜208cで「装飾3−装飾6−装飾4」がゆれ変動表示される。
図60(c)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209が表示の切り替えを開始した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208は、家紋の左半分の画像(第一の画像)を徐々に消去し、第二装飾図柄表示装置209は、家紋の右半分の画像(第二の画像)を徐々に消去する。
図60(d)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の表示切替が終了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208は「装飾3−装飾6−装飾4」をゆれ変動表示させ、第二装飾図柄表示装置209は、「CR吉宗」という文字列を表示する。
図60(e)は、演出可動体224が初期位置に向かって移動を開始した状態を示している。その後、図60(f)に示すように、演出可動体224は、初期位置で停止し、図60(g)に示すように、特図1変動遊技が終了して、特図1表示装置218には特図Iが停止表示され、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cには「装飾3−装飾6−装飾4」が停止表示される。
図61は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例3(その3)を示している。
図61(a)、(b)は、図59(h)から引き続いて実行される演出の変形例を示している。例えば、チャンスボタン136の操作受付期間内にチャンスボタン136が規定回数操作されなかった場合であっても、実行中の特図変動遊技の変動時間がスーパーリーチの演出に対応している場合には、図61(a)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」を表示させ、その後、図61(b)に示すように、第一装飾図柄表示装置208は、表示領域の中央で装飾図柄を表示して、リーチ演出を開始してもよい。この場合において、演出可動体224は、第一装飾図柄表示装置208の右辺の手前で停止したままとなり、家紋の合体には失敗している。
図61(c)〜(e)は、図59(h)から引き続いて実行される演出の変形例を示している。例えば、チャンスボタン136の操作受付期間内にチャンスボタン136が規定回数操作されなかった場合であっても、実行中の特図変動遊技の変動時間がスーパーリーチの演出に対応している場合には、図61(c)に示すように、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」を表示させ、演出可動体224を第一装飾図柄表示装置208の右辺まで移動させて、家紋を合体させてもよい。その後、図61(d)に示すように、エフェクトe2、e3を表示して、家紋の合体に成功した時の祝福演出を実行し、その後、図61(e)に示すように、第一装飾図柄表示装置208は、表示領域の中央で装飾図柄を表示して、リーチ演出を開始してもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、表示を実行可能な第一の表示手段として第一装飾図柄表示装置208と、表示を実行可能な第二の表示手段として第二装飾図柄表示装置209とを備えている。
第二の表示手段は、初期位置から移動可能なものであり、第一の表示手段は、第二の表示手が初期位置から移動した後に、第一の画像として家紋の左半分を少なくとも表示可能なものであり、第二の表示手段は、初期位置から移動した後に、第二の画像として家紋の右半分を少なくとも表示可能なものであり、第二の表示手段は、初期位置に位置している場合に、第一の表示手段から第一の距離の位置に配置されているものであり、第二の表示手段は、初期位置から移動した場合に、第一の表示手段から第二の距離の位置に配置されているものであり、第二の距離は、第一の距離よりも短い距離である。
本実施例によるパチンコ機100によれば、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
第一の画像は、家紋の少なくとも一部であり、第二の画像は、家紋の少なくとも他部である。これにより、絵柄を目立たせることにより、遊技者の視線を第一の表示手段および第二の表示手段へ誘導させることができる場合がある。
(実施例4)
次に、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例4について図62〜図64を用いて説明する。図62は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例4(その1)を示している。図62は、実施例4におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209で実行される演出を示している。図64(a)〜(h)はこの順に時系列に並べられている。
図62(a)は、特図1変動遊技が終了して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾5−装飾7」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。特図1表示装置212には、当該特図1変動遊技がはずれであったことを示す特図I(第1はずれ図柄)が停止表示されている。特図2表示装置214には、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す特図J(第2はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。また、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。また、特図1用保留アイコン表示領域800aには保留アイコンa1〜a3が表示されており、特図2用保留アイコン表示領域800bには保留アイコンが表示されていない。また、第二装飾図柄表示装置209に設けられた特図1保留数表示領域806aには「3」と表示され、特図2保留数表示領域806bには何も表示されていない。これらにより、複数個所で特図変動遊技の保留数が報知されている。
図62(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技開始直後には保留アイコンa1が消去され、保留アイコンa2、a3が左方に移動する保留数減少アニメーションが表示されている。
図62(c)は、スーパーリーチAの演出が開始された状態を示している。本例のスーパーリーチ演出は、左図柄と、右図柄が変動表示されたままで実行される。また、第一装飾図柄表示装置208には、「一撃チャンス!」という文字列が表示されている。
図62(d)は、チャンスボタン136の操作受付期間が開始される直前の状態を示している。第一装飾図柄表示装置208には、チャンスボタン136を模した画像と、操作受付期間を示すメーター画像と、これから操作受付期間が開始されることを示す「用意・・・」という文字列とが表示されている。
図62(e)、(f)は、操作受付期間が開始された状態を示している。第一装飾図柄表示装置208には、遊技者にチャンスボタン136の操作を促す「押せ!」という文字列が表示されている。操作受付期間内に遊技者がチャンスボタン136を押下すると、図62(g)に示すように、演出可動体224が左方への移動を開始する。また、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209は、表示切替を開始する。
図62(h)は、第一装飾図柄表示装置208および第二装飾図柄表示装置209の表示切替が完了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208には、エフェクトe2が表示され、第二装飾図柄表示装置209には、エフェクトe3が表示される。
図63は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例4(その2)を示している。図63(a)〜(h)は、図62(h)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図63(a)は、第一装飾図柄表示装置208に第一の画像が表示され、第二装飾図柄表示装置209に第二の画像が表示された状態を示している。本実施例では、第一の画像は殿様の左半分の顔を示し、第二の画像は殿様の右半分の顔を示している。第一の画像と第二の画像とは左右対称になっている。また、第一の画像は、第二の画像の一部を含み、第二の画像は、第一の画像の一部を含んでいる。
図63(b)は、演出可動体224が左方に移動して、演出可動体224の左辺と、第一装飾図柄表示装置208の右辺とが重なった状態を示している。これにより、第一の画像と、第二の画像とで一つの絵柄(殿様の顔)が構成される。
図63(c)は、演出可動体224がさらに左方に移動して、演出可動体224の一部が第一装飾図柄表示装置208の表示領域前方に位置している状態を示している。演出可動体224により第一装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が隠されている。演出可動体224により第一装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が隠されると、左中右図柄と第四図柄は、第二装飾図柄表示装置209に表示される。また、演出可動体224で隠されている第一装飾図柄表示装置208の表示領域には、何も表示されていなくてもよいし、第一の画像の一部が表示されていてもよい。また、装飾図柄の左中右図柄と第四図柄の両方またはいずれか一方が第一装飾図柄表示装置208と第二の装飾図柄表示装置209の両方に表示されていてもよい
また、第一の画像は、演出可動体224の移動に合わせて左方に移動する。これにより、第一の画像と第二の画像とで殿様の顔の表示が維持される。
図63(d)は、演出可動体224がさらに左方に移動して、演出可動体224の右辺と第二装飾図柄表示装置209の右辺とが重なった状態を示している。また、第一の画像は、演出可動体224の移動に合わせて左方に移動する。これにより、第一の画像と第二の画像とで殿様の顔の表示が維持される。
演出可動体224は、全部が第一装飾図柄表示装置208と重なる位置で停止し、その後、初期位置に向かって移動を開始する。図63(e)は、演出可動体224が初期位置に向かって右方に移動している状態を示している。また、演習可動体224の移動に伴い、第二の画像(殿様の顔の右半分)が徐々に消去され、消去された分が第一装飾図柄表示装置208に表示される。また、第二装飾図柄表示装置209に表示されている第二の画像は、第一装飾図柄表示装置208に表示されている第一の画像と一部重複している。
また、演出可動体224が初期位置に向かって移動を開始した後、第一装飾図柄表示装置208は、左中右図柄の表示と、第四図柄の表示とを再開する。
図63(f)は、演出可動体224がさらに右方に移動して、演出可動体224の右辺と第二装飾図柄表示装置209の右辺とが重なった状態を示している。第二装飾図柄表示装置209が第一装飾図柄表示装置208に重ならなくなった場合に、第二装飾図柄表示装置209は第二の画像を非表示とし、第一装飾図柄表示装置208は、一つの絵柄である殿様の顔の全体を表示する。
図63(g)は、第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに、表示色が徐々に濃くなるように「装飾3−装飾3−装飾3」が表示されている状態を示している。「装飾3−装飾3−装飾3」はゆれ変動表示されている。また、第二装飾図柄表示装置209には、表示色が徐々に濃くなるように「おめでとう」と表示されている。その後、図63(h)に示すように、図柄表示領域208a〜208cで「装飾3−装飾3−装飾3」がゆれ変動表示され、第二装飾図柄表示装置209には「おめでとう」と表示される。
図64は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例4(その3)を示している。図64(a)〜(c)は、図63(h)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図64(a)は、演出可動体224が初期位置で停止した状態を示している。その後、図64(b)に示すように、第一装飾図柄表示装置208に表示されている殿様の表情がニッコリになり、特図1変動遊技が終了する。図64(c)に示すように、特図1表示装置212には特図Aが停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示される。
本実施例によるパチンコ機100は、表示を実行可能な第一の表示手段として第一装飾図柄表示装置208と、表示を実行可能な第二の表示手段として第二装飾図柄表示装置209とを備えている。
第二の表示手段は、初期位置から移動可能なものであり、第一の表示手段は、第二の表示手が初期位置から移動した後に、第一の画像として殿様の顔の左半分を少なくとも表示可能なものであり、第二の表示手段は、初期位置から移動した後に、第二の画像として殿様の右半分を少なくとも表示可能なものであり、第二の表示手段は、初期位置に位置している場合に、第一の表示手段から第一の距離の位置に配置されているものであり、第二の表示手段は、初期位置から移動した場合に、第一の表示手段から第二の距離の位置に配置されているものであり、第二の距離は、第一の距離よりも短い距離である。
本実施例によるパチンコ機100によれば、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
第一の画像は、殿様の顔の少なくとも一部であり、第二の画像は、殿様の顔の少なくとも他部である。これにより、絵柄を目立たせることにより、遊技者の視線を第一の表示手段および第二の表示手段へ誘導させることができる場合がある。
(実施例5)
次に、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例5について図65〜図68を用いて説明する。図65は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例5(その1)を示している。図65は、実施例5におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211で実行される演出を示している。図65(a)〜(h)はこの順に時系列に並べられている。
第一装飾図柄表示装置208の左方には、第二装飾図柄表示装置209が配置されている。図65(a)に示す状態では、第二装飾図柄表示装置209は初期位置に位置している。第二装飾図柄表示装置209の上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトを固定している。すなわち、第二装飾図柄表示装置209は、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右に移動する。第二装飾図柄表示装置209は、任意の位置で停止可能である。第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域前方平面内を水平方向に移動することができるようになっている。
第一装飾図柄表示装置208の右方には、第三装飾図柄表示装置211が配置されている。図65(a)に示す状態では、第三装飾図柄表示装置211は初期位置に位置している。第三装飾図柄表示装置211の上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトを固定している。すなわち、第三装飾図柄表示装置211は、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右に移動する。第三装飾図柄表示装置211は、任意の位置で停止可能である。第三装飾図柄表示装置211は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域前方平面内を水平方向に移動することができるようになっている。また、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置とは同一平面内で移動することができるようになっている。
また、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211の大きさは、同じであり、第一装飾図柄表示装置208のほぼ半分になっている。また、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211の縦方向の長さは、第一装飾図柄表示装置208の縦方向の長さとほぼ同じになっている。このため、第二装飾図柄表示装置209との右辺と、第三装飾図柄表示装置211左辺とが、第一装飾図柄表示装置208のほぼ中央で接する状態になると、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211が第一装飾図柄表示装置208の表示領域全面を閉じて、第一装飾図柄表示装置208の全体が隠された状態になる。
図65(a)は、特図1変動遊技が終了して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾6−装飾7」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。特図1表示装置212には、当該特図1変動遊技がはずれであったことを示す特図I(第1はずれ図柄)が停止表示されている。特図2表示装置214には、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す特図J(第2はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。また、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄ランプ706a、706bの双方とも所定色に点灯している。また、特図1用保留アイコン表示領域800aには保留アイコンa1〜a3が表示されており、特図2用保留アイコン表示領域800bには保留アイコンが表示されていない。また、第二装飾図柄表示装置209に設けられた特図1保留数表示領域806aには「3」と表示され、第三装飾図柄表示装置211に設けられた特図2保留数表示領域806bには「0」が表示されている。これらにより、複数個所で特図変動遊技の保留数が報知されている。
図65(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技開始直後には保留アイコンa1が消去され、保留アイコンa2、a3が左方に移動する保留数減少アニメーションが表示されている。
図65(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾5」が表示されて、リーチ演出が開始された状態を示している。リーチ演出の開始後、図65(d)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに爺のキャラクタ画像が表示されて、実行中の特図1変動遊技の予告(共通予告)が実行される。これにより、装飾図柄の視認度が低下するので、図65(e)に示すように、第一装飾図柄表示装置208は、表示領域の右上方に図柄表示領域208a〜208cでの表示と同じ装飾図柄を表示する。
図65(f)は、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とが左右に反復して移動を繰り返している状態を示している。これにより、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とが開閉を繰りかえす煽り演出が実行される。
図65(g)は、第二装飾図柄表示装置209が右方に移動し、第三装飾図柄表示装置211が左方に移動している状態を示している。また、第二装飾図柄表示装置209には左中右装飾図柄と、第一の画像として爺の画像(左半分)とが表示され、第三装飾図柄表示装置211には、第二の画像として爺の画像(右半分)が表示される。第二装飾図柄表示装置209の爺の画像(左半分)と、第三装飾図柄表示装置211の爺の画像(右半分)とで一つの絵柄が構成されている。また、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211は、第一装飾図柄表示装置208に表示されている画像と関連する画像(例えば、爺の画像)表示しているが、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211は、第一装飾図柄表示装置208に表示されている画像と関連しない画像(例えば、爺以外の画像)を表示してもよい。
また、第二装飾図柄表示装置209が右方に移動し、第三装飾図柄表示装置211が左方に移動している間に、図65(g)、(h)に示すように、第二装飾図柄表示装置209は、装飾図柄の表示を開始する。これにより、第一装飾図柄表示装置208の全体が視認不可能になった後も、第二装飾図柄表示装置209で装飾図柄が表示される。
図66は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の具体的演出の実施例5(その2)を示している。図66(a)〜(h)は、図65(h)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図66(a)は、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とが閉じて、第一装飾図柄表示装置208の全部が隠された状態を示している。第二装飾図柄表示装置209の右辺と第三装飾図柄表示装置211の左辺とが接しており、第二装飾図柄表示装置209に表示された第一の画像(爺の左半分)と、第三装飾図柄表示装置211に表示された第二の画像(爺の右半分)とで、一つの絵柄(爺)が表示されている。第一の画像には第二の画像の一部が含まれており、第二の画像には、第一の画像の一部が含まれている。
図66(b)は、スーパーリーチBの演出が開始された状態を示している。スーパーリーチBの演出が開始されると、第二装飾図柄表示装置209は初期位置に向かって移動を開始し、第三装飾図柄表示装置211は初期位置に向かって移動を開始する。これにより、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211が開かれた状態になる。また、第一装飾図柄表示装置208は、「剣豪見参!!」という文字列の表示を開始している。
図66(c)に示すように、第二装飾図柄表示装置209が初期位置に戻り、第三装飾図柄表示装置211が初期位置に戻った後、図66(d)に示すように、第二装飾図柄表示装置209には、表示色が徐々に濃くなるように殿様が表示され、第三装飾図柄表示装置211には、表示色が徐々に濃くなるように剣豪が表示される。また、第一装飾図柄表示装置208は、「剣豪見参」という文字列を徐々に消去する。
図66(d)は、第二装飾図柄表示装置209に殿様が表示され、第三装飾図柄表示装置211に剣豪が表示されて、殿様と剣豪とが対峙している状態を示している。この際、第一装飾図柄表示装置208は、所定の演出表示を表示してもよい。
その後、図66(f)に示すように、殿様が剣豪に向かっていく画像が第二装飾図柄表示装置209に表示され、それに伴い、図66(g)、(h)に示すように、第二装飾図柄表示装置209が第三装飾図柄表示装置211に向かって移動を開始する。本例では、殿様が剣豪に向かっていく画像が第二装飾図柄表示装置209に表示された後、演出可動体224が移動を開始しているが、殿様が剣豪に向かっていく画像の表示と演出可動体224の移動は、同時に開始されてもよいし、いずれか一方が先に開始されてもよい。また、第二装飾図柄表示装置209の移動により、第一装飾図柄表示装置208での装飾図柄の表示が隠されるので、第三装飾図柄表示装置211に装飾図柄を表示するようになっている。
図67は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の具体的演出の実施例5(その3)を示している。図67(a)〜(h)は、図66(h)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図67(a)は、第二装飾図柄表示装置209が第三装飾図柄表示装置211近傍まで移動した状態を示している。この際、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211には、殿と剣豪が衝突したことを表すエフェクト画像を表示する。また、第一装飾図柄表示装置208は、装飾図柄の表示を継続している。図67(a)に示す状態では、左図柄表示領域の「装飾5」の一部が視認可能になっている。
図67(b)は、殿と剣豪が衝突した状態を示している。第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211には、殿と剣豪が衝突したことを表すエフェクト画像が表示されている。また、第一装飾図柄表示装置208は、装飾図柄を非表示にしている。
殿様と剣豪とが衝突すると、図67(c)に示すように、第二装飾図柄表示装置209が左方に移動し、第三装飾図柄表示装置211が左方に移動して、第一装飾図柄表示装置208の全部が隠された状態になる。その後、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211が開くようにして、第二装飾図柄表示装置209が左方に移動し、第三装飾図柄表示装置211が右方に移動して、図67(d)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の全体が徐々に視認可能になっていく。この際、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211は、殿様と剣豪との対決結果を示す表示を実行する。例えば、第二装飾図柄表示装置209が「勝」を表示し、第三装飾図柄表示装置211が「利」を表示する。これにより、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とで、「勝利」が表示される。第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211が移動した後に、「勝利」が表示されているが、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211の移動と、「勝利」の表示とは、同時に開始されてもよいし、いずれか一方が先に開始されてもよい。
図67(e)は、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211が初期位置に移動した状態を示している。これにより、第一装飾図柄表示装置208の全体が視認可能になる。第一装飾図柄表示装置208には、剣豪に勝った殿様と、殿様に負けた剣豪とが表示される。また、第一装飾図柄表示装置208の全体が視認可能になって、図柄表示領域208a〜208cの全体が視認可能になったので、第三装飾図柄表示装置211での装飾図柄の表示が消去される。第三装飾図柄表示装置211での装飾図柄の表示は、第一装飾図柄表示装置208での装飾図柄が視認可能になった後に消去されてもよいし、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211の移動が完了した後に消去されてもよい。
図67(f)は、中図柄表示領域208bに「装飾5」が表示されて、図柄表示領域208a〜208cで「装飾5−装飾5−装飾5」のゆれ変動表示が開始された状態を示している。その後、特図1変動遊技が終了し、図67(h)に示すように、特図1表示装置212には特図Aが停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾5」が停止表示される。特図Aの大当りは、大当り遊技終了後に特図高確率状態になる確変大当りである。このため、図67(h)に示すように、第一装飾図柄表示装置208に「確変大当り」と表示される。また、この際、第一装飾図柄表示装置208、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211はそれぞれエフェクト画像を表示して、これら3つのエフェクト画像により1つの絵柄(エフェクト)が表示される。
図68は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の具体的演出の実施例5(その4)を示している。図68(a)、(b)は、図65(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図68(a)は、図65(f)の後、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211が閉じた状態にならず、初期位置に移動した状態を示している。図68(b)に示す表示が継続されたのち、図66(a)以降の演出が実行されてもよいし、装飾図柄の停止表示が実行されてもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、表示を実行可能な第一の表示手段として第一装飾図柄表示装置208と、表示を実行可能な第二の表示手段として第二装飾図柄表示装置209と、表示を実行可能な第三の表示手段として第三装飾図柄表示装置を備えている。
本実施例によるパチンコ機100によれば、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例6)
次に、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例6について図69を用いて説明する。図69は、本発明の第2の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例6を示している。図69は、実施例6におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211で実行される演出を示している。
図69(a)に示すように、本実施例において、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211との大きさはほぼ同じになっている。また、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211の縦方向の長さは、第一装飾図柄表示装置208の縦方向の長さより短くなっている。これにより、第二装飾図柄表示装置209との右辺と、第三装飾図柄表示装置211左辺とが、第一装飾図柄表示装置208のほぼ中央で接する状態になって第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211が閉じた状態になっても、図69(b)に示すように、第一装飾図柄表示装置208に表示されている保留アイコンa1、a2の一部が視認可能になる。
また、第二装飾図柄表示装置209との右辺と、第三装飾図柄表示装置211左辺とが、第一装飾図柄表示装置208のほぼ中央で接する状態になった後、図69(c)に示すように、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211は、一体となって下方に移動してもよい。この際、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211が第一装飾図柄表示装置208に重ならない位置まで移動してもよいし、図69(d)に示すように、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211が第一装飾図柄表示装置208に重ならる位置で停止してもよい。第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211が第一装飾図柄表示装置208に重ならる位置で停止すると、第一装飾図柄表示装置208に表示されている画像(例えば、保留アイコン)が隠された状態になる。
また、本実施例における第二装飾図柄表示装置209を上下左右方向に移動可能とする駆動系と、第三装飾図柄表示装置211を上下左右方向に移動可能とする駆動系とには、第1の実施の形態における演出可動体224の駆動系を採用することができる。
本実施例によるパチンコ機100は、表示を実行可能な第一の表示手段として第一装飾図柄表示装置208と、表示を実行可能な第二の表示手段として第二装飾図柄表示装置209と、表示を実行可能な第三の表示手段として第三装飾図柄表示装置を備えている。
本実施例によるパチンコ機100によれば、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図50〜図69を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208)と、
表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段(例えば、第二装飾図柄表示装置209)と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、第一の状態から第二の状態へ少なくとも変化可能(例えば、初期位置から移動可能)なものであり、
前記第一の表示手段は、前記第一の表示手段が前記第二の状態である場合に、第一の画像(例えば、家紋の左半分、殿様の顔の左半分、吹き出し画像(図51(e)参照))を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第二の状態である場合に、第二の画像(例えば、家紋の右半分、殿様の顔の右半分、殿様(図51(e)参照))を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の状態である場合に、前記第一の表示手段から第一の距離の位置に少なくとも位置されているものであり、
前記第二の表示手段は、前記第二の状態である場合に、前記第一の表示手段から第二の距離の位置に少なくとも位置されているものであり、
前記第二の距離は、前記第一の距離よりも短い距離である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(2)上記パチンコ機であって、
前記第一の状態は、前記第二の表示手段が第一の位置(例えば、初期位置)に少なくとも位置されることが可能な状態のことであり、
前記第二の状態は、前記第二の表示手段が第二の位置(例えば、初期位置から移動した後の位置)に少なくとも位置されることが可能な状態のことであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の位置から前記第二の位置へ少なくとも移動可能なものである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機であって、
前記第二の状態は、前記第一の表示手段と前記第二の表示手段の相対的な位置を保って少なくとも位置されることが可能な状態のことである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、より画像に注目させることができる場合がある。
(4)上記パチンコ機であって、
前記第一の画像は、絵柄の少なくとも一部であり、
前記第二の画像は、前記絵柄の少なくとも他部である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、絵柄を目立たせることにより、遊技者の視線を第一の表示手段および第二の表示手段へ誘導させることができる場合がある。
(5)上記パチンコ機であって、
前記第一の表示手段は、前記第二の表示手段が少なくとも前記第一の状態である場合に、第三の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の状態である場合に、第四の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の画像は、前記第一の画像と少なくとも異なるものであり、
前記第四の画像は、前記第二の画像と少なくとも異なるものである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
第一の画像は、第二の画像と同じ画像であってもよい。
第一の画像は、第二の画像と異なる画像であってもよい。
第一の画像と第二の画像とが異なる画像であって、第一の画像と第二の画像の形状が同じである場合に、第一の画像と第二の画像とは大きさが異なるものであってもよく、第一の画像と第二の画像とは色が異なるものであってもよく、第一の画像と第二の画像とは大きさおよび色が異なっているものであってもよく、大きさまたは色の一方が異なっていてもよい。
第一の画像と第二の画像とは、画像自体の形状が異なっていてもよい。
第一の状態は、第二の状態よりも第一の表示手段と第二の表示手段との距離が遠くなった状態であってもよい。
第一の状態は、第二の状態と異なる状態であってもよい。
第一の状態は、第二の状態と同じ状態であってもよい。
第一の状態は、第一の表示手段が第三の位置で静止している状態であってもよい。
第二の状態は、第一の表示手段が第四の位置で静止している状態であってもよい。
第一の状態は、第一の表示手段が動作している状態であってもよい。
第二の状態は、第二の表示手段が動作している状態であってもよい。
第一の状態は、第一の表示手段が第三の位置を基準として動作(例えば、振動や回転)している状態であってもよい。
第二の状態は、第一の表示手段が第四の位置を基準として動作(例えば、振動や回転)している状態であってもよい。
第三の位置は、第一の位置と同じ位置であってもよい。
第三の位置は、第一の位置と異なる位置であってもよい。
第三の位置は、第二の位置と同じ位置であってもよい。
第三の位置は、第二の位置と異なる位置であってもよい。
第四の位置は、第二の位置と同じ位置であってもよい。
第四の位置は、第二の位置と異なる位置であってもよい。
第四の位置は、第一の位置と同じ位置であってもよい。
第四の位置は、第一の位置と異なる位置であってもよい。
第一の表示手段が第二の状態へ変化しなかった場合であっても、第一の表示手段は第二の画像を表示するものであってもよい。
第一の表示手段が第二の状態へ変化しなかった場合は、第一の表示手段は第二の画像を表示しないものであってもよい。
第一の表示手段が第二の状態へ変化しなかった場合は、第一の画像を継続して表示するものであってもよい。
第一の表示手段が第二の状態へ変化しなかった場合は、第一の表示手段は第五の画像を少なくとも表示するものであってもよい。
第五の画像の表示中に、第一の画像が表示されていてもよい。
第五の画像の表示中に、第二の画像が表示されていてもよい。
第五の画像の表示中は、他の画像を表示しないものであってもよい。
第五の画像の表示中に、第三の画像以外の画像を表示していてもよい。
第一の画像には、演出表示、保留アイコン(保留表示)、特図の装飾図柄、第四図柄、普図の装飾図柄表などが挙げられる。
第二の画像には、演出表示、保留アイコン(保留表示)、特図の装飾図柄、第四図柄、普図の装飾図柄などが挙げられる。
第一の画像は、第二の画像と同じ種類の画像であってもよい。また、第一の画像は、第二の画像と異なる種類の画像であってもよい。
第一の表示手段は、第一の画像の表示中に他の表示(例えば、他の演出表示、装飾図柄、保留アイコン、第四図柄)を表示可能なものであってもよい。
第一の表示手段は、第二の画像の表示中に他の表示(例えば、他の演出表示、装飾図柄、保留アイコン、第四図柄)を表示可能なものであってもよい。
第一の表示手段を少なくとも動作可能な動作手段(モータ、ソレノイド)を備えてもよい。
動作手段の動作を制御可能な動作制御手段(第一副制御部、第二副制御部)を備えてもよい。
表示手段の表示を制御可能な表示制御手段(第一副制御部、第二副制御部)を備えてもよい。
第一の表示手段が第二の位置へ移動しなかった場合(例えば、故障などにより第一の表示手段が第二の位置へ移動できなかった場合など)であっても、第一の表示手段は第二の画像を表示してもよい。これにより、故障で遊技者が演出を見られない状態を防ぎ、遊技意欲の減退を防ぐことができる場合がある。また、遊技者や遊技店員に故障を気づきやすくさせることができる場合がある。
第一の表示手段が第二の位置へ移動しなかった場合(例えば、故障などにより第一の表示手段が第二の位置へ移動できなかった場合など)は、第一の表示手段は第一の画像を継続して表示してもよい。
第一の表示手段が第二の位置へ移動しなかった場合(例えば、故障などにより第一の表示手段が第二の位置へ移動できなかった場合など)は、第一の表示手段は第六の画像を継続して表示してもよい。
第六の画像は第五の画像であってもよい。
第二の状態は、第一の表示手段と第二の表示手段の相対的な距離を保たない状態であってもよい。
第一の画像(例えば、殿様)と第二の画像(例えば、吹き出し画像)により一の演出表示を行うものであってもよい(図51(e)参照)。
第一の画像と第二の画像とは、異なる演出表示であってもよい。
絵柄は、キャラクター(殿様や爺の画像)の画像であってもよい。
絵柄は、一の画像(家紋やエフェクトの画像)であってもよい。
第一の画像は、第二の画像の一部を少なくとも含む画像であってもよい。
第二の画像は、第一の画像の一部を少なくとも含む画像であってもよい。
第一の画像は、第二の画像の一部を少なくとも含まないものであってもよい。
第二の画像は、第一の画像の一部を少なくとも含まないものであってもよい。
第三の画像として、演出表示、保留アイコン(保留表示)、特図の装飾図柄、第四図柄、普図の装飾図柄などが挙げられる。
第四の画像として、演出表示、保留アイコン(保留表示)、特図の装飾図柄、第四図柄、普図の装飾図柄などが挙げられる。
第二の表示手段は、第三の状態から第四の状態へ少なくとも変化可能なものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示手段が第三の状態から第四の状態へ変化可能な状態である場合に、第二の画像を表示可能なものであってもよい。
第一の表示手段が第一の状態から第二の状態へ変化する期間(以下、「第一の期間」という。)の少なくとも一部は、第二の表示手段が第三の状態から第四の状態へ変化する期間(以下、「第二の期間」という。)の少なくとも一部と重複するものであってもよい。
第一の期間の少なくとも一部は、第二の期間の少なくとも一部と重複しないものであってもよい。
第一の表示手段は、第一の表示手段が第二の状態になった場合に、第五の状態に少なくとも変化可能であってもよい。
第一の表示手段は、第一の表示手段が第二の状態になった場合にのみ、第五の状態に変化可能であってもよい。
第二の表示手段は、第一の表示手段が第二の状態になった場合に、第六の状態に少なくとも変化可能であってもよい。
第二の表示手段は、第一の表示手段が第二の状態になった場合にのみ、第六の状態に変化可能であってもよい。
第五の状態は、第一の表示手段が第五の位置に少なくとも配置可能な状態(例えば、第一の表示手段にコマンドが送られている状態)であってもよい。
第六の状態は、第二の表示手段が第六の位置に少なくとも配置可能な状態(例えば、演出可動体224にコマンドが送られている状態)であってもよい。
第五の状態は、第一の表示手段が第五の位置で静止している状態であってもよい。
第六の状態は、第二の表示手段が第六の位置で静止している状態であってもよい。
第五の状態は、第一の表示手段が移動している状態であってもよい。
第六の状態は、第二の表示手段が移動している状態であってもよい。
第五の状態は、第一の表示手段が第五の位置を基準として動作(例えば、振動や回転)している状態であってもよい。
第六の状態は、第一の表示手段が第六の位置を基準として動作(例えば、振動や回転)している状態であってもよい。
第一の表示手段における第二の表示手段側の端は、第一の端であってもよい。
第一の表示手段における第一の端と反対側の端は、第二の端であってもよい。
第一の表示手段における第一の表示手段側の端は、第三の端であってもよい。
第一の表示手段における第三の端と反対側の端は、第四の端であってもよい。
第一の距離は、第一の端から第三の端までの距離を示すものであってもよい。
第一の距離は、第二の端から第四の端までの距離を示すものであってもよい。
第一の距離は、第一の端から第四の端までの距離を示すものであってもよい。
第一の距離は、第二の端から第三の端までの距離を示すものであってもよい。
第一の距離は、第一の表示手段の中心から第二の表示手段の中心までの距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、第一の端から第三の端までの距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、第二の端から第四の端までの距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、第一の端から第四の端までの距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、第二の端から第三の端までの距離を示すものであってもよい。
第一の端は、第三の端と向かい合う位置に設けられていてもよい。
第一の端は、第一の表示手段の右側端であってもよい。
第二の端は、第一の表示手段の左側端であってもよい。
第一の端は、第一の表示手段の左側端であってもよい。
第二の端は、第一の表示手段の右側端であってもよい。
第三の端は、第二の表示手段の左側端であってもよい。
第四の端は、第二の表示手段の右側端であってもよい。
第三の端は、第二の表示手段の右側端であってもよい。
第四の端は、第二の表示手段の左側端であってもよい。
第一の端は、第一の表示手段の上端であってもよい。
第二の端は、第一の表示手段の下端であってもよい。
第一の端は、第一の表示手段の下端であってもよい。
第二の端は、第一の表示手段の上端であってもよい。
第三の端は、第二の表示手段の下端であってもよい。
第四の端は、第二の表示手段の上端であってもよい。
第三の端は、第二の表示手段の上端であってもよい。
第四の端は、第二の表示手段の下端であってもよい。
第一の距離は、第一の表示手段の中心から第二の表示手段の中心までの距離を示すものであってもよい。
第一の距離は、水平方向の距離を示すものであってもよい。
第一の距離は、鉛直方向の距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、水平方向の距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、鉛直方向の距離を示すものであってもよい。
第一の距離は、Z軸方向(遊技者の視線方向)の距離を示さないものであってもよい。
第二の距離は、Z軸方向の距離を示さないものであってもよい。
第一の距離は、Z軸方向の距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、Z軸方向の距離を示すものであってもよい。
第一の距離は、第一の表示手段の表面から第二の表示手段の表面までの距離を示すものであってもよい。
第一の距離は、第一の表示手段の裏面から第二の表示手段の裏面までの距離を示すものであってもよい。
第一の距離は、第一の表示手段の表面から第二の表示手段の裏面までの距離を示すものであってもよい。
第一の距離は、第一の表示手段の裏面から第二の表示手段の表面までの距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、第一の表示手段の表面から第二の表示手段の表面までの距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、第一の表示手段の裏面から第二の表示手段の裏面までの距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、第一の表示手段の表面から第二の表示手段の裏面までの距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、第一の表示手段の裏面から第二の表示手段の表面までの距離を示すものであってもよい。
第一の表示手段における第二の表示手段に最も近い部位は、第一の部位であってもよい。
第一の表示手段における第二の表示手段から最も遠い部位は、第二の部位であってもよい。
第二の表示手段における第一の表示手段に最も近い部位は、第三の部位であってもよい。
第二の表示手段における第一の表示手段から最も遠い部位は、第四の部位であってもよい。
第一の部位は、第三の部位と向かい合う位置に設けられていてもよい。
第一の距離は、第一の部位から第三の部位までの距離を示すものであってもよい。
第一の距離は、第二の部位から第四の部位までの距離を示すものであってもよい。
第一の距離は、第一の部位から第四の部位までの距離を示すものであってもよい。
第一の距離は、第二の部位から第三の部位までの距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、第一の部位から第三の部位までの距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、第二の部位から第四の部位までの距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、第一の部位から第四の部位までの距離を示すものであってもよい。
第二の距離は、第二の部位から第三の部位までの距離を示すものであってもよい。
第一の部位は、第一の表示手段の角部のことであってもよい。
第二の部位は、第一の表示手段の角部のことであってもよい。
第三の部位は、第二の表示手段の角部のことであってもよい。
第四の部位は、第二の表示手段の角部のことであってもよい。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100について図70〜図87を用いて説明する。図70は本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図70に示す遊技盤200において、遊技盤200の演出装置206に第四図柄ランプ706a、706bが設けられている点を除き、図3に示す遊技盤200の構成要素と同一であるので同一の符号を付してその詳細説明は省略する。なお、図70では図示を省略したがシャッタや演出可動体も設けられている。
図71は、本実施の形態によるパチンコ機100が備える第一装飾図柄表示装置208の斜視図である。図71(a)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の表示面の裏面のほぼ中央であって、当該裏面から法線方向に伸びるようにシャフト720が固定されている。シャフト720は、不図示のモータより回転可能になっている。これにより、図71(b)に示すように、第一装飾図柄表示装置208は、例えば、右回りに回転することができるようになっている。
(実施例1)
次に、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例1について図72、図73を用いて説明する。図72は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208を用いた具体的演出の実施例1(その1)を示している。図72は、実施例1におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208で実行される演出を示している。図72(a)〜(h)はこの順に時系列に並べられている。
図72(a)は、特図1変動遊技が終了して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾2−装飾5−装飾7」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。特図1表示装置212には、当該特図1変動遊技がはずれであったことを示す特図I(第1はずれ図柄)が停止表示されている。特図2表示装置214には、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す特図J(第2はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。また、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄ランプ706a、706bの双方とも所定色に点灯している。また、特図1用保留アイコン表示領域800aには保留アイコンa1〜a3が表示されており、特図2用保留アイコン表示領域800bには保留アイコンが表示されていない。
図72(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技開始直後には保留アイコンa1が消去され、保留アイコンa2、a3が左方に移動する保留数減少アニメーションが表示されている。
図72(c)は、左右図柄表示領域208a、208bに「装飾3」が表示されて、リーチ演出が開始された状態を示している。本例では、その後、図72(d)に示すようにスーパーリーチAの演出が開始される。本例でのスーパーリーチAでは、キャラクタのパンダが変身する変身リーチが実行される。
図72(e)は、チャンスボタン136の操作受付期間が開始された状態を示している。操作受付期間が開始されると、第一装飾図柄表示装置208には、遊技者にチャンスボタン136の押下を促すために、「押せ」という文字列と、チャンスボタン136を模した画像とを表示し、さらに、操作受付期間の残り時間を示すメーター画像を表示する。
図72(f)に示す時点で、遊技者がチャンスボタン136を1回操作すると、図72(g)に示すように、第一装飾図柄表示装置208が右回りに回転を開始する。図72(g)に示す時点では、第一装飾図柄表示装置208は約30度回転しているが、表示内容は回転前と同じである。このため、第一装飾図柄表示装置208に表示されている画像が傾いているように見える。なお、第一図柄表示装置208に表示されている「押せ」という文字列、チャンスボタン136を模した画像、および操作受付期間の残り時間を示すメーター画像の全部またはいずれか1つ以上は、遊技者がチャンスボタン136を1回操作したことが検知された後に消去されるようにしてもよい。また、消去タイミングは回転開始タイミングと同時であってもよく、回転前に消去されるようにしてもよく、回転後に消去されるようにしてもよい。
図72(h)は、第一装飾図柄表示装置208が90度回転した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208は、90度回転した状態で、表示領域全面に黒色を表示する。なお、第一装飾図柄表示装置208は、90度回転した状態で、黒色以外の色を表示してもよいし、2色以上を表示してもよい。
図73は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208を用いた具体的演出の実施例1(その2)を示している。図73(a)〜(g)は、図72(h)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図73(a)は、第一装飾図柄表示装置208が約150度回転した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208は、回転前に表示していたパンダに代えて番長を表示する。すなわち、第一装飾図柄表示装置208の回転後には、パンダが番長に変身している。また、第一装飾図柄表示装置208の回転後には、装飾図柄の表示位置が右上方から左上方に移動している。
図73(b)は、第一装飾図柄表示装置208が180度回転して停止した状態を示している。その後、図73(c)に示すように、中図柄表示領域208bに「装飾5」が表示され、図柄表示領域208a〜208cでは「装飾3−装飾3−装飾3」のゆれ変動表示が開始され、その後、図73(d)に示すように、第一装飾図柄表示装置208に「成功」と表示されて、変身リーチでの変身に成功したことが報知される。その後、図73(e)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の中央付近で「装飾3−装飾3−装飾3」がゆれ変動表示される。この際、中図柄表示領域208bの「装飾3」が番長の一部を重なって表示される。
図73(f)に示すように、「装飾3−装飾3−装飾3」のゆれ変動表示後、特図1変動遊技が終了して、特図1表示装置212に特図Aが停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示される。また、本例では、第一装飾図柄表示装置208が180度回転したまま元に戻らないようになっている。なお、所定のタイミング(例えば、大当り遊技開始時)に第一装飾図柄表示装置208を回転前の状態に戻すために右回りに180度回転させてもよい。
図73(h)は、第一装飾図柄表示装置208が90度回転した状態をしめしている。第一装飾図柄表示装置208の90度回転した状態で表示領域全面に黒色が表示されていたが、本例のように、パンダが番長に切り替わり、装飾図柄の表示位置が変更される様子を表示してもよい。この際、第一装飾図柄表示装置208に表示されている画像は90度回転したように視認される。
図74は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208を用いた具体的演出の実施例1(その3)を示している。図74は、第一装飾図柄表示装置208に表示される画像のレイヤーを示している。
図74(a)に示すように、スーパーリーチの演出の実行時には、最前面のレイヤーにはスーパーリーチの演出が表示されている。スーパーリーチ実行時には、装飾図柄が表示領域の右上方で相対的に小さく表示される。また、スーパーリーチ実行時の最背面のレイヤーには表示領域の中央で相対的に大きく装飾図柄が表示されている。この装飾図柄の表示位置およびサイズは、特図変動遊技開始直後と同じである。また、最背面のレイヤーには保留アイコンa1、a2が表示されている。また、装飾図柄と保留アイコンa1、a2とは異なるレイヤーに表示されてもよい。また、不図示の背景画像も最背面のレイヤーに表示されていてもよい。
図74(b)は、第一装飾図柄表示装置208が90度回転した時のレイヤーを示している。最前面のレイヤーには前面に黒色が表示されている。また最背面のレイヤーには表示領域の中央で相対的に大きく装飾図柄が表示されている。この装飾図柄の表示位置およびサイズは、特図変動遊技開始直後と同じである。また、最背面のレイヤーには保留アイコンa1、a2が表示されている。
また、第一装飾図柄表示装置208が90度回転した時には、各レイヤーにスーパーリーチの演出が表示されないようになっているが最上位よりも背面のレイヤーにスーパーリーチの演出が表示されていてもよい。また、最上位のレイヤーは、全面が白色やその他の単色であってもよい。最上位のレイヤーの全面を黒色や白色にすることで、第一装飾図柄表示装置208が縦方向に長くなったとき用の画像を用意する必要がなく、画像のデータ容量を小さくすることができる場合がある。なお、最上位のレイヤーの全面に黒色以外の色を表示してもよいし、2色以上を表示してもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、
表示を実行可能な表示手段として第一装飾図柄表示装置208を備えている。
表示手段は、画像を少なくとも表示可能な表示領域が少なくとも設けられたものであり、表示手段は、少なくとも第一の状態である場合に、第一の画像としてパンダを少なくとも表示可能なものであり、表示手段は、少なくとも第二の状態である場合に、第二の画像として番長を少なくとも表示可能なものであり、第一の状態は、表示手段(表示領域)が少なくとも回転開始前の状態のことであり、第二の状態は、表示手段(表示領域)が少なくとも回転開始後の状態のことである、ことを特徴とする。
本実施例によるパチンコ機100によれば、表示領域に表示された画像に注目させることができる場合がある。
第二の画像は、第一の画像と異なる画像である。これにより、表示領域に表示された画像に注目させることができる場合がある。
表示手段は、少なくとも第三の状態である場合に、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、第三の状態は、表示手段(表示領域)が少なくとも回転完了した状態のことである。これにより、第二の画像により遊技者の注目を集めることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100は、回転手段としてモータ(不図示)およびシャフト720を備え、表示手段は、回転手段により少なくとも回転可能なものである。これにより、表示手段に注目させることができる場合がある。
表示手段は、少なくとも第一の状態である場合に、第二の画像を少なくとも表示しないものである。これにより、表示手段(表示領域)が回転可能な状態となることを期待させ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例2)
次に、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例2について図75、図76を用いて説明する。図75は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208を用いた具体的演出の実施例2(その1)を示している。図75は、実施例2におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208で実行される演出を示している。
図75(a)に示す点線で囲んだ領域は、第一の領域808を示している。第一の領域808の外側は第二の領域810になっている。このように、第一装飾図柄表示装置208の表示領域は、第一の領域808と第二の領域810とで構成されている。第一の領域808は、第二の領域と比較して遊技者が視認容易な領域である。また、第一の領域808と第二の領域810とには、それぞれ画像が表示されている。
図75(b)に示すように、例えば、中央に長方形状の開口部が設けられた円形の枠部材722の背面側に、当該開口部と第一の領域808とが一致するように第一装飾図柄表示装置208を配置する。これにより、第一の領域808は遊技者に視認可能になり、第二の領域810は遊技者に視認不能になる。なお、枠部材722は、装飾体や可動体の一例である。
図76は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208を用いた具体的演出の実施例2(その2)を示している。
図76(a)に示すように、第一装飾図柄表示装置208に傾いた画像を表示し、この傾きに合わせて、図76(b)に示すように、枠部材を回転させる。これにより、第一装飾図柄表示装置208を回転させることなく、遊技者に第一装飾図柄表示装置208が回転したと思わせることができる場合がある。
(実施例3)
次に、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例3について図77〜図83を用いて説明する。図77は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の演出可動体224を用いた具体的演出の実施例3(その1)を示している。図77は、実施例3におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211で実行される演出を示している。図77(a)〜(h)はこの順に時系列に並べられている。
第一装飾図柄表示装置208の左方には、第二装飾図柄表示装置209が配置されている。図77(a)に示す状態では、第二装飾図柄表示装置209は初期位置に位置している。第一装飾図柄表示装置208の右方には、第三装飾図柄表示装置211が配置されている。図77(a)に示す状態では、第三装飾図柄表示装置211は初期位置に位置している。
第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211を二次元的に移動可能とする駆動系には第1の実施の形態の演出可動体224の駆動系を採用することができる。これにより、第二装飾図柄表示装置209は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域前方平面内を上下左右に移動および回転することができ、第三装飾図柄表示装置211は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域前方平面内を上下左右に移動および回転することができる。また、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置とは同一平面内で移動および回転することができるようになっている。
また、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211の大きさは、同じであり、第一装飾図柄表示装置208のほぼ半分になっている。また、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211の縦方向の長さは、第一装飾図柄表示装置208の縦方向の長さとほぼ同じになっている。このため、第二装飾図柄表示装置209との右辺と、第三装飾図柄表示装置211左辺とが、第一装飾図柄表示装置208のほぼ中央で接する状態になると、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211が第一装飾図柄表示装置208の表示領域全面を閉じて、第一装飾図柄表示装置208の全体が隠された状態になる。
図77(a)は、特図1変動遊技が終了して、第一装飾図柄表示装置208の表示領域中央部の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾6−装飾7」の装飾図柄が停止表示されて当該特図1変動遊技に係る当否判定結果がはずれであることが報知された状態を示している。特図1表示装置212には、当該特図1変動遊技がはずれであったことを示す特図I(第1はずれ図柄)が停止表示されている。特図2表示装置214には、前回の特図2変動遊技の当否判定結果がはずれであったことを示す特図J(第2はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218は、左から1〜3番目のLEDをそれぞれ点灯させて特図1の作動保留球の数(特図1の保留数)が3つであることを表示しており、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯させて特図2の作動保留球の数(特図2の保留数)が0であることを表示している。また、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄ランプ706a、706bの双方とも所定色に点灯している。また、特図1用保留アイコン表示領域800aには保留アイコンa1〜a3が表示されており、特図2用保留アイコン表示領域800bには保留アイコンが表示されていない。また、第二装飾図柄表示装置209に設けられた特図1保留数表示領域806aには「3」と表示され、第三装飾図柄表示装置211に設けられた特図2保留数表示領域806bには「0」が表示されている。これらにより、複数個所で特図変動遊技の保留数が報知されている。
図77(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技開始直後には保留アイコンa1が消去され、保留アイコンa2、a3が左方に移動する保留数減少アニメーションが表示されている。
図77(c)は、左右図柄表示領域208a、208cに「装飾5」が表示されて、リーチ演出が開始された状態を示している。リーチ演出の開始後、図77(d)に示すように、中図柄表示領域208bと重なる演出表示領域208dに爺のキャラクタ画像が表示されて、実行中の特図1変動遊技の予告(共通予告)が実行される。これにより、装飾図柄の視認度が低下するので、図77(e)に示すように、第一装飾図柄表示装置208は、表示領域の右上方に図柄表示領域208a〜208cでの表示と同じ装飾図柄を表示する。
図77(f)は、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とが左右に反復して移動を繰り返している状態を示している。これにより、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とが開閉を繰りかえす煽り演出が実行される。
図77(g)は、第二装飾図柄表示装置209が右方に移動し、第三装飾図柄表示装置211が左方に移動している状態を示している。また、第二装飾図柄表示装置209には左中右装飾図柄と、第一の画像として爺の画像(左半分)とが表示され、第三装飾図柄表示装置211には、第二の画像として爺の画像(右半分)が表示される。第二装飾図柄表示装置209の爺の画像(左半分)と、第三装飾図柄表示装置211の爺の画像(右半分)とで一つの絵柄が構成されている。また、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211は、第一装飾図柄表示装置208に表示されている画像と関連する画像(例えば、爺の画像)表示しているが、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211は、第一装飾図柄表示装置208に表示されている画像と関連しない画像(例えば、爺以外の画像)を表示してもよい。
また、第二装飾図柄表示装置209が右方に移動し、第三装飾図柄表示装置211が左方に移動している間に、図77(g)、(h)に示すように、第二装飾図柄表示装置209は、装飾図柄の表示を開始する。これにより、第一装飾図柄表示装置208の全体が視認不可能になった後も、第二装飾図柄表示装置209で装飾図柄が表示される。
図78は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の具体的演出の実施例3(その2)を示している。図78(a)〜(f)は、図77(h)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図78(a)は、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とが閉じて、第一装飾図柄表示装置208の全部が隠された状態を示している。第二装飾図柄表示装置209の右辺と第三装飾図柄表示装置211の左辺とが接しており、第二装飾図柄表示装置209に表示された第一の画像(爺の左半分)と、第三装飾図柄表示装置211に表示された第二の画像(爺の右半分)とで、一つの絵柄(爺)が表示されている。第一の画像には第二の画像の一部が含まれており、第二の画像には、第一の画像の一部が含まれている。
図78(b)は、スーパーリーチBの演出の開始準備されている状態を示している。本例では、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とが移動した後、一体となって右回りに回転する。
図78(c)〜(e)に示すように、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とは、回転しながら表示切替を行う。第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とは、図78(f)に示すように、90度回転して停止する。また、第二装飾図柄表示装置209は、表示切替を完了させ殿様の顔の上半分を表示し、第二装飾図柄表示装置209は、表示切替を完了させ殿様の顔の下半分を表示する。第二装飾図柄表示装置209と第二装飾図柄表示装置209で一つの絵柄(殿様の顔)が表示される。殿様の顔の上半分は、殿様の顔の下半分の一部が含まれており、殿様の顔の下半分は、殿様の顔の上半分の一部が含まれている。
図79は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の具体的演出の実施例3(その3)を示している。図79(a)〜(f)は、図78(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図79(a)は、スーパーリーチAの演出が開始された状態を示している。第三装飾図柄表示装置211には「一撃」と表示されている。
図79(b)は、チャンスボタン136の操作受付期間が開始された状態を示している。チャンスボタン136の操作受付期間が開始されると、第二装飾図柄表示装置209には「チャンスボタンを押せ!!」という文字列が表示され、第三装飾図柄表示装置211にはチャンスボタン136を模した画像が表示され遊技者にチャンスボタン136の操作を促す演出が実行される。また、第三装飾図柄表示装置211には、操作受付期間の残り時間を示すメーター画像が表示される。
図79(c)に示す時点で、遊技者がチャンスボタン136を1回操作すると、図79(d)、(e)に示すように、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211は、表示切替を行う。また、この時、第一装飾図柄表示装置208は、装飾図柄と保留アイコンとを消去している。表示切替が完了すると、図79(f)に示すように、第二装飾図柄表示装置209にはエフェクトの上半分が表示され、第三装飾図柄表示装置211にはエフェクトの下半分が表示されて、第二装飾図柄表示装置209と、第三装飾図柄表示装置211とで一つの絵柄(エフェクト)が表示される。
図80は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の具体的演出の実施例3(その4)を示している。図80(a)〜(f)は、図79(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図80(a)は、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とが一体となって右回りに回転を開始した状態を示している。図80(b)〜(e)に示すように第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211は270度回転して停止する。また、図80(d)に示す時点で、第一装飾図柄表示装置208は保留アイコンの表示を再開してもよい。また、第一装飾図柄表示装置208は、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211の回転終了と同時に保留アイコンの表示を再開してもよいし、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211の回転終了後に保留アイコンの表示を再開してもよい。
図80(f)は、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211が初期位置に向かって移動を開始した状態を示している。これにより、第一装飾図柄表示装置208の表示領域全体が徐々に視認可能になる。
図81は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の具体的演出の実施例3(その5)を示している。図81(a)、(b)は、図80(f)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図81(a)は、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211が初期位置で停止した状態を示している。これにより、第一装飾図柄表示装置208の全体が視認可能になる。第一装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは「装飾5−装飾5−装飾5」がゆれ変動表示されている。
その後、特図1変動遊技が終了して、特図1表示装置212に特図Aが停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾5−装飾5−装飾5」が停止表示される。
図82は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の具体的演出の実施例3(その6)を示している。図82(a)〜(f)は、図79(c)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
本例では、実行中の特図変動遊技がはずれである場合の演出について説明する。
遊技者が操作受付期間中にチャンスボタン136を操作したが、実行中の特図変動遊技がはずれである場合には、図82(a)に示すように、第三装飾図柄表示装置211でチャンスボタン136の操作に失敗したことが報知される。その後、図82(b)〜(d)に示すように、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211は左周りに回転しながら表示切替を行う。
図82(e)は、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211の表示切替が終了した状態を示している。第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211には「CR吉宗」と表示され、第三装飾図柄表示装置211では「装飾5−装飾4−装飾5」がゆれ変動表示されている。表示切替完了後、図82(f)に示すように、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211は左周りに90度回転して停止する。
図83は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208を用いた具体的演出の実施例3(その7)を示している。図83(a)〜(d)は、図83(d)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図83(a)は、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211が初期位置に移動している途中を示している。第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211の初期位置への移動が完了すると、図83(b)に示すように、第一装飾図柄表示装置208の表示領域全体が視認可能になる。図柄表示領域208a〜208cでは「装飾5−装飾4−装飾5」がゆれ変動表示されている。
図83(b)、(c)に示す装飾図柄のゆれ変動表示の後、特図1変動遊技が終了し、特図1表示装置212には特図Iが停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾5−装飾4−装飾5」が停止表示される。
本実施例によるパチンコ機100は、
表示を実行可能な表示手段として第二装飾図柄表示装置209、第三装飾図柄表示装置211を備えている。
表示手段は、画像を少なくとも表示可能な表示領域が少なくとも設けられたものであり、表示手段は、少なくとも第一の状態である場合に、第一の画像として爺を少なくとも表示可能なものであり、表示手段は、少なくとも第二の状態である場合に、第二の画像として殿様を少なくとも表示可能なものであり、第一の状態は、表示手段(表示領域)が少なくとも回転開始前の状態のことであり、第二の状態は、表示手段(表示領域)が少なくとも回転開始後の状態のことである、ことを特徴とする。
本実施例によるパチンコ機100によれば、表示領域に表示された画像に注目させることができる場合がある。
第二の画像は、第一の画像と異なる画像である。これにより、表示領域に表示された画像に注目させることができる場合がある。
表示手段は、少なくとも第三の状態である場合に、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、第三の状態は、表示手段(表示領域)が少なくとも回転完了した状態のことである。これにより、第二の画像により遊技者の注目を集めることができる場合がある。
本実施例によるパチンコ機100は、回転手段を備え、表示手段は、回転手段により少なくとも回転可能なものである。これにより、表示手段に注目させることができる場合がある。
表示手段は、少なくとも第一の状態である場合に、第二の画像を少なくとも表示しないものである。これにより、表示手段(表示領域)が回転可能な状態となることを期待させ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例4)
次に、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例4について図84を用いて説明する。図84は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208を用いた具体的演出の実施例4を示している。図84は、実施例4におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208で実行される演出を示している。
図84(a)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄が上から下へ移動(回転)する装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図1用保留アイコン表示領域800aには、保留アイコンa1〜a4が表示されている。
図84(b)は、第一装飾図柄表示装置208が右回りに回転している状態を示している。第一装飾図柄表示装置208は90度回転した時には表示領域全体を黒色で表示する。
図84(e)は、第一装飾図柄表示装置208の回転が終了した状態を示している。第一装飾図柄表示装置208は、180度回転して停止している。特図1用保留アイコン表示領域800aの位置は移動していないので、回転後には、右上方に位置している。なお、ステージチェンジによる背景画像の変更に基づいて第一装飾図柄表示装置208が回転した場合、特図1用保留アイコン表示領域800aを回転前と同じ位置(本例では、左下)に配置してもよい。また、図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄が上から下へ移動(回転)する装飾図柄の変動表示が実行されている。
第一装飾図柄表示装置208の回転完了後には、図84(d)、(e)に示すように、保留アイコンa1〜a4が下方に移動するアニメーションが表示される。保留アイコンa1〜a4は、図84(e)に示すように、右下方で停止する。その後、図84(f)、(g)に示すように、保留アイコンa1の表示態様が変化するアニメーションが実行される。本例では、卵の殻を破るようにして、円形白色の保留アイコンa1からパンダが出現するアニメーションが表示される。アニメーション終了後には、図84(h)に示すように、保留アイコンa1がパンダの表示態様で表示され、1番目に保留されている特図1変動遊技の先読み予告演出が開始される。第一装飾図柄表示装置208回転完了後に保留アイコンの左からの並び順が反対になっているが、始動情報の順番は変わっていない。なお、始動情報の順番が変わってもよい。
本実施例によるパチンコ機100によれば、表示領域に表示された画像に注目させることができる場合がある。
(実施例5)
次に、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例5について図85を用いて説明する。図85は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208を用いた具体的演出の実施例5を示している。図85は、実施例5におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208で実行される演出を示している。
例えば、図85(a)に示すように、図柄表示領域208a〜208cに「装飾4−装飾6−装飾4」が表示されている時に、第一装飾図柄表示装置208が回転する場合には、図85(b)に示すように、回転に伴い、遊技者から見て上下方向が常に正しくなるように、装飾図柄等の演出表示の表示方向を変えるようにしてもよいし、図85(c)に示すように、演出表示の表示方向を変えなくてもよい。
(実施例6)
次に、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例6について図86を用いて説明する。図86は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とを用いた具体的演出の実施例6を示している。図86は、実施例6におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209とで実行される演出を示している。
図86(a)に示すように、第一装飾図柄表示装置208は、鉛直方向に延伸するシャフト724に固定されている。シャフト724は、モータによる回転可能になっている。このため、第一装飾図柄表示装置208は、シャフト724の延伸方向を回転軸として回転可能になっている。
図86(b)〜(d)は、第一装飾図柄表示装置208が上方から見て右回りに回転している状態を示している。また、第一装飾図柄表示装置208の表示領域の裏面には、第二装飾図柄表示装置209が取り付けられている。第一装飾図柄表示装置208とと第二装飾図柄表示装置209とは、表示領域を反対方向に向けて、背中合わせで一体化されてりいる。図86(e)に示すように、第一装飾図柄表示装置208が180度回転すると、第二装飾図柄表示装置209の表示領域が遊技者に向くようになる。また、図86(f)〜(i)に示すように、第二装飾図柄表示装置209が180度回転すると、第一装飾図柄表示装置208の表示領域が遊技者に向くようになる。
回転終了後には、第一装飾図柄表示装置208の表示領域が遊技者側に向くようになっていてもよい。また、第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209との表示データを同じにした場合、センサを用いて、第一装飾図柄表示装置208または第二装飾図柄表示装置209のいずれが遊技者に向いているか認識できるようにしてもよい。この場合、回転終了後には、第一装飾図柄表示装置208の表示領域を遊技者側に向けなくてもよい。
本実施例によるパチンコ機100によれば、表示領域に表示された画像に注目させることができる場合がある。
(実施例7)
次に、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100による演出例の実施例7について図87を用いて説明する。図87は、本発明の第3の実施の形態によるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とを用いた具体的演出の実施例7を示している。図87は、実施例7におけるパチンコ機100の第一装飾図柄表示装置208と第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とで実行される演出を示している。また、図87中の矢印は、第二装飾図柄表示装置209、第三装飾図柄表示装置211が移動または回転する方向を示している。図87(a)〜(i)はこの順に時系列に並べられている。
図87(a)は、第一装飾図柄表示装置208の表示領域前方平面内で、第二装飾図柄表示装置209の左辺と第三装飾図柄表示装置211の右辺とが接している状態を示している。本実施例において、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とは、上下左右方向への移動と、水平方向を回転軸とする回転を可能に構成されている。
図87(b)に示すように、第二装飾図柄表示装置209が上方へ移動し、第三装飾図柄表示装置211が下方へ移動した後、図87(c)に示すように、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とは、水平方向を回転軸とする回転を開始する。図87(d)〜(f)に示すように、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とは180度回転する。本実施例において、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211は表裏の二面に表示面を備えている。図87(f)に示す180度の回転後には、開店前には遊技者側を向いていなかった表示面が視認可能になる。また、第二装飾図柄表示装置209および第三装飾図柄表示装置211の回転後には、回転前と異なる画像がそれぞれ表示されている。
また、回転後、図87(g)に示すように、第二装飾図柄表示装置209が右下方に移動し、第三装飾図柄表示装置211が左上方に移動して、図87(h)に示すように、第二装飾図柄表示装置209の上辺と第三装飾図柄表示装置211の下辺とが接する状態となる。その後、図87(i)に示すように、第二装飾図柄表示装置209と第三装飾図柄表示装置211とは一体となって上方に移動する。
本実施例によるパチンコ機100によれば、表示領域に表示された画像に注目させることができる場合がある。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図70〜図87を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
表示を実行可能な表示手段(例えば、第一装飾図柄表示装置208、第二装飾図柄表示装置209、第三装飾図柄表示装置211)を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、表示領域が少なくとも設けられたものであり、
前記表示領域は、画像を少なくとも表示可能な領域のことであり、
前記表示手段は、少なくとも第一の状態である場合に、第一の画像(例えば、パンダ(図72(d)参照)、爺(図78(a)参照))を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、少なくとも第二の状態である場合に、第二の画像(例えば、番長(図73(b)参照)、殿(図78(e)参照))少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の状態は、前記表示領域が少なくとも回転開始前の状態のことであり、
前記第二の状態は、前記表示領域が少なくとも回転開始後の状態のことである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、表示領域に表示された画像に注目させることができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記第二の画像は、前記第一の画像と少なくとも異なる画像である、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、表示領域に表示された画像に注目させることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、少なくとも第三の状態である場合に、前記第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の状態は、前記表示領域が少なくとも回転完了した状態のことである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の画像により遊技者の注目を集めることができる場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、
回転手段(例えば、モータ、シャフト720,724)を備え、
前記表示手段は、前記回転手段により少なくとも回転可能なものである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、表示手段に注目させることができる場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記表示手段は、少なくとも前記第一の状態である場合に、前記第二の画像を少なくとも表示しないものである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたパチンコ機100によれば、表示領域が回転可能な状態となることを期待させ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
第一の画像は、第二の画像と同じ画像であってもよい。
表示手段の表示領域は、少なくとも遊技者から視認可能な領域を示すものであってもよい。
表示手段の表示領域は、遊技者から視認容易な領域(以下、第一の領域)と、第一の領域よりも遊技者から視認しにくい領域(以下、第二の領域)から少なくとも構成される領域を示すものであってもよい。
第一の画像と第二の画像とは異なっていてもよい。この場合、第一の画像と第二の画像との色が少なくとも異なっていてもよいし、第一の画像と第二の画像との大きさが少なくとも異なっていてもよく、第一の画像と第二の画像との色および大きさの両方が異なっていてもよいし、第一の画像と第二の画像との色または大きさがの一方のみが異なっていてもよい
また、第一の画像と第二の画像とは大きさが異なっていてもよい。第一の画像が第二の画像よりも大きくてもよいし、第一の画像は第二の画像よりも小さくてもよい。
表示手段は、第四の状態である場合に、第二の画像を表示可能なものであってもよい。第四の状態は、表示領域(表示手段)が回転中の状態であってもよい。第四の状態は、表示領域(表示手段)が移動中の状態であってもよい。
可動手段(モーター、ソレノイドなど)を備え、可動手段は移動手段により移動可能なものであってもよい。
表示手段は移動しないものであってもよい。
表示手段は、可動手段により第一の動作と第二の動作を少なくとも実行可能なものであり、第一の動作は回転動作であり、第二の動作は回転動作以外の動作(直線移動、曲線移動、振動など)であってもよい。
回転手段は、回転以外の動作を実行可能なものであってもよい。
回転手段は、回転のみ実行可能なものであってもよい。
表示手段は、第一の状態であっても、第二の画像を少なくとも表示可能であってもよい。
表示手段は、第二の状態となった場合のみ第二の画像を表示可能なものであってもよい。
第二の表示手段を備えていてもよい。
表示手段は、第一の表示手段のことであってもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、
表示を実行可能な第二の表示手段を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、画像を少なくとも表示可能な表示領域が少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示手段は、少なくとも第一の状態である場合に、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、少なくとも第二の状態である場合に、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の状態は、前記表示領域が少なくとも回転開始前の状態のことであり、
前記第二の状態は、前記表示領域が少なくとも回転開始後の状態のことである、
ことを特徴とする。
表示手段は、第三の画像を表示しないものであってもよい。
第三の画像として、第四図柄、保留アイコン、特図の装飾図柄、演出表示、普図の装飾図柄などがあげられる。
第一の表示手段は、遊技者により画像が視認容易な第一の領域(第一の領域808)から少なくとも構成されるものであってもよい。
第一の表示手段は、遊技者により画像が視認容易な第一の領域(第一の領域808)と、画像が視認困難な第二の領域(第二の領域810)から少なくとも構成されるものであってもよい。
第一の表示手段は、遊技者により画像が視認容易な第一の領域(第一の領域808)と、画像が視認困難な第二の領域(第二の領域810)と、第二の領域の前側に設けられた枠部(枠部材722)から少なくとも構成されるものであってもよい。
第二の表示手段は、遊技者により画像が視認容易な第一の領域(第一の領域808)から少なくとも構成されるものであってもよい。
第二の表示手段は、遊技者により画像が視認容易な第一の領域(第一の領域808)と、画像が視認困難な第二の領域(第二の領域810)から少なくとも構成されるものであってもよい。
第二の表示手段は、遊技者により画像が視認容易な第一の領域(第一の領域808)と、画像が視認困難な第二の領域(第二の領域810)と、第二の領域の前側に設けられた枠部(枠部材722)から少なくとも構成されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図88に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図88に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、を備えるスロットマシン1000」にも好適である。なお、スロットマシン1000は、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備えてもよい。さらに、この演出手段1010が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出手段、であってもよい。
本発明に係る遊技台は図89(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。本発明の適用可能なぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
上記第1の実施の形態による遊技台は、以下のように表現される。
(付記1−1)
表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段と、
表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、少なくとも移動可能なものであり、
前記演出手段は、前記第二の表示手段が少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段よりも手前側に少なくとも設けられたものであり、
前記演出手段は、第一の領域が少なくとも設けられたものであり、
前記第一の領域を介して、前記第一の表示手段の第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−2)
付記1−1に記載の遊技台であって、
前記演出手段が第一の位置に位置されている場合に、前記第一の領域を介して、前記第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させないものであり、 前記第一の位置は、少なくとも前記演出手段が移動する前の位置である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−3)
付記1−1または1−2に記載の遊技台であって、
前記演出手段が第二の位置に位置されている場合に、前記第一の領域を介して、前記第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能であり、
前記第二の位置は、少なくとも前記演出手段が移動した後の位置である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−4)
付記1−1乃至1−3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段が第一の状態である場合に、前記第一の領域を介して、前記第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させないものであり、
前記演出手段が第二の状態である場合に、前記第一の領域を介して、前記第二の領域に表示されている画像の少なくとも一部を遊技者に視認させることが可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−5)
付記1−1乃至1−4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の領域に表示されている画像は、演出表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−6)
付記1−1乃至1−5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−7)
第一の表示手段と、
第二の表示手段と、
第一の画像表示手段と、
第二の画像表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の画像表示手段は、前記第一の表示手段に設けられた手段であり、
前記第二の画像表示手段は、前記第二の表示手段に設けられた手段であり、
前記第二の表示手段は、孔が設けられた手段であり、
前記第二の画像表示手段に前記孔が設けられていないように構成されており、
前記第二の表示手段が前記第一の表示手段よりも手前にあるように構成されており、 前記第一の画像表示手段に表示される場合がある複数種類の画像表示のうちの一の種類の表示は、第一の演出表示であり、
前記第二の画像表示手段に表示される場合がある複数種類の画像表示のうちの一の種類の表示は、第二の演出表示であり、
前記第二の表示手段が初期位置から動作位置へ移動する場合があるように構成されており、
前記第一の画像表示手段に前記第一の演出表示が表示されている場合において、前記動作位置にある前記第二の表示手段の前記孔から該第一の演出表示の一部(以下、「第一の画像表示」という。)が視認可能に構成されており、
前記第一の画像表示手段に前記第一の演出表示が表示されている場合において、前記動作位置にある前記第二の表示手段に設けられた前記第二の画像表示手段に前記第二の演出表示が表示されるように構成されており、
前記第二の演出表示とは、前記第一の画像表示の少なくとも一部を拡大表示した表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−8)
付記1−7に記載の遊技台であって、
前記第二の表示手段が回転動作を実行する場合があるように構成されており、
前記第二の表示手段が前記回転動作を実行した後で、該第二の表示手段の少なくとも一部が前記第一の表示手段の前方の位置に移動する場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−9)
付記1−7または1−8に記載の遊技台であって、
前記第二の画像表示手段に表示される場合がある複数種類の画像表示のうちの一の種類の表示は、第三の演出表示であり、
前記第二の表示手段が前記初期位置にある場合において、前記第二の画像表示手段に前記第三の演出表示が表示される場合があるように構成されており、
前記第三の演出表示は、前記第二の演出表示と異なる表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−10)
付記1−7乃至1−9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示手段が第一の動作をすると、前記初期位置から第一の位置へ移動するように構成されており、
前記第二の表示手段が第二の動作をすると、前記第一の位置から第二の位置へ移動するように構成されており、
前記動作位置とは、前記第二の位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−11)
付記1−7乃至1−10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段は、移動しないように固定されている手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−12)
付記1−7乃至1−11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示手段が前記動作位置に移動した後に、第三の位置に移動する場合があり、
前記第三の位置は、前記初期位置とは異なる位置である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−13)
第一の表示手段と、
第二の表示手段と、
第一の画像表示手段と、
第二の画像表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の画像表示手段は、前記第一の表示手段に設けられた手段であり、
前記第二の画像表示手段は、前記第二の表示手段に設けられた手段であり、
前記第二の表示手段は、孔が設けられた手段であり、
前記第二の画像表示手段に前記孔が設けられていないように構成されており、
前記第二の表示手段が前記第一の表示手段よりも手前にあるように構成されており、
前記第一の画像表示手段に表示される場合がある複数種類の画像表示のうちの一の種類の表示は、第一の演出表示であり、
前記第二の画像表示手段に表示される場合がある複数種類の画像表示のうちの一の種類の表示は、第二の演出表示であり、
前記第二の表示手段が初期位置から動作位置へ移動する場合があるように構成されており、
前記第一の画像表示手段に前記第一の演出表示が表示されている場合において、前記動作位置にある前記第二の表示手段の前記孔から該第一の演出表示の一部(以下、「第一の画像表示」という。)が視認可能に構成されており、
前記第一の画像表示手段に前記第一の演出表示が表示されている場合において、前記動作位置にある前記第二の表示手段に設けられた前記第二の画像表示手段に前記第二の演出表示が表示されるように構成されており、
前記第二の演出表示とは、前記第一の画像表示の少なくとも一部を拡大表示した表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記1−14)
付記1−13に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段は、移動しないように固定されている手段である、
ことを特徴とする遊技台。
上記第2の実施の形態による遊技台は、以下のように表現される。
(付記2−1)
表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段と、
表示を少なくとも実行可能な第二の表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、第一の状態から第二の状態へ少なくとも変化可能なものであり、
前記第一の表示手段は、前記第二の表示手段が前記第二の状態である場合に、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第二の状態である場合に、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の状態である場合に、前記第一の表示手段から第一の距離の位置に少なくとも位置されているものであり、
前記第二の表示手段は、前記第二の状態である場合に、前記第一の表示手段から第二の距離の位置に少なくとも位置されているものであり、
前記第二の距離は、前記第一の距離よりも短い距離である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−2)
付記2−1に記載の遊技台であって、
前記第一の状態は、前記第二の表示手段が第一の位置に少なくとも位置されることが可能な状態のことであり、
前記第二の状態は、前記第二の表示手段が第二の位置に少なくとも位置されることが可能な状態のことであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の位置から前記第二の位置へ少なくとも移動可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−3)
付記2−1または2−2に記載の遊技台であって、
前記第二の状態は、前記第一の表示手段と前記第二の表示手段の相対的な位置を保って少なくとも位置されることが可能な状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−4)
付記2−1乃至2−3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の画像は、絵柄の少なくとも一部であり、
前記第二の画像は、前記絵柄の少なくとも他部である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−5)
付記2−1乃至2−4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示手段は、前記第二の表示手段が少なくとも前記第一の状態である場合に、第三の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記第一の状態である場合に、第四の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の画像は、前記第一の画像と少なくとも異なるものであり、
前記第四の画像は、前記第二の画像と少なくとも異なるものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2−6)
付記2−1乃至2−5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
上記第3の実施の形態による遊技台は、以下のように表気される。
(付記3−1)
表示を実行可能な表示手段を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、表示領域が少なくとも設けられたものであり、
前記表示領域は、画像を少なくとも表示可能な領域のことであり、
前記表示手段は、少なくとも第一の状態である場合に、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、少なくとも第二の状態である場合に、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の状態は、前記表示領域が少なくとも回転開始前の状態のことであり、
前記第二の状態は、前記表示領域が少なくとも回転開始後の状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−2)
付記3−1に記載の遊技台であって、
前記第二の画像は、前記第一の画像と少なくとも異なる画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−3)
付記3−1または3−2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、少なくとも第三の状態である場合に、前記第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の状態は、前記表示領域が少なくとも回転完了した状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−4)
付記3−1乃至3−3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
回転手段を備え、
前記表示手段は、前記回転手段により少なくとも回転可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−5)
付記3−1乃至3−4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、少なくとも前記第一の状態である場合に、前記第二の画像を少なくとも表示しないものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3−6)
付記3−1乃至3−5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。