JP6086016B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、現像装置を有する画像形成装置に関する。
一般に、クリーニング性能やトナーの離型性の向上のために、感光体ドラムなどの像担持体上にステアリン酸亜鉛などの潤滑剤を塗布するように構成される画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置については、例えば以下の特許文献に記載されている。
特開平11−327359号公報
上記の特許文献1では、余分な潤滑剤が塗布された場合、現像ローラーの周面に形成されるトナーの磁気ブラシが感光体ドラム周面と当接し、潤滑剤がトナーと結着して現像装置内に回収される。
しかし、上記特許文献1に記載の画像形成装置のように、潤滑剤が現像装置内に回収される場合、画像形成動作に悪影響を及ぼす場合がある。例えば、潤滑剤が現像剤を収容する現像剤収容部に混入すると、潤滑剤が現像剤に吸着してトナーとキャリアの摩擦による帯電が阻害され、現像剤中のトナーが十分に帯電しない場合がある。このため、トナーが現像ローラーから分離された後に、像担持体上の静電潜像の位置へ移動することなく、飛散してしまう場合がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、現像剤収容部に潤滑剤が混入することによる画像形成動作への悪影響を抑制することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
静電潜像を担持する像担持体と、
現像剤を収容する現像剤収容部と、
前記像担持体上で静電潜像を現像する現像領域において前記像担持体に対向し、前記現像剤収容部に隣接し、前記現像剤収容部から前記現像領域に現像剤を担持搬送する現像ローラーと、
前記像担持体の回転方向において前記現像領域の上流側で前記像担持体に対向し、前記像担持体へ潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部と、
前記現像ローラーに対向し、前記現像ローラー上の潤滑剤を回収する潤滑剤回収部と、
前記潤滑剤回収部と前記現像剤収容部との間を遮蔽する遮蔽部材と、を有し、
前記潤滑剤回収部は、前記現像ローラーの回転方向において前記現像領域の下流側かつ前記現像剤収容部の上流側で前記現像ローラーに対向し、
前記潤滑剤回収部の表面積は前記潤滑剤塗布部の表面積よりも大きいことを特徴とする
請求項2に記載の発明は、
静電潜像を担持する像担持体と、
現像剤を収容する現像剤収容部と、
前記像担持体上で静電潜像を現像する現像領域において前記像担持体に対向し、前記現像剤収容部に隣接し、前記現像剤収容部から前記現像領域に現像剤を担持搬送する現像ローラーと、
前記像担持体の回転方向において前記現像領域の上流側で前記像担持体に対向し、前記像担持体へ潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部と、
前記現像ローラーに対向し、前記現像ローラー上の潤滑剤を回収する潤滑剤回収部と、
前記現像ローラーおよび前記潤滑剤回収部の電位を等電位とする電位調整部材と、を有し、
前記潤滑剤回収部は、前記現像ローラーの回転方向において前記現像領域の下流側かつ
前記現像剤収容部の上流側で前記現像ローラーに対向し、
前記潤滑剤回収部の表面積は前記潤滑剤塗布部の表面積よりも大きいことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置によれば、現像剤収容部に潤滑剤が混入することによる画像形成動作への悪影響を抑制することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の構成の一例における概略を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る現像装置およびその周辺の構成を示す説明図である。 現像剤収容部中の現像剤への、潤滑剤の移行量の変化を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る発泡ローラーの構成を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る現像装置およびその周辺の構成を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る現像装置およびその周辺の構成を示す説明図である。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。
〔画像形成装置の構成〕
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成の一例における概略を示す説明図である。本発明の画像形成装置は、例えば、4組の画像形成ユニット100Y、100M、100C、100Kが中間転写体である中間転写ベルト17に沿って垂直方向に並ぶよう設けられた構成のタンデム方式のカラー画像形成装置とすることができる。
各画像形成ユニット100Y、100M、100C、100Kは、感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kと、帯電手段11Y、11M、11C、11Kと、露光手段12Y、12M、12C、12Kと、クリーニング手段16Y、16M、16C、16Kと、現像装置20Y、20M、20C、20Kと、潤滑剤31Y、31M、31C、31K(図2参照)と、潤滑剤塗布部32Y、32M、32C、32K(図2参照)と、を有する。
感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kはアルミ材よりなる円筒状の金属基体の外周面上に、オーバーコート層(保護層)を設けた有機感光体層(OPC)が形成された像担持体であり、例えばその外径は100mmとされる。感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kは、中間転写ベルト17に従動し、接地された状態で図1中の反時計方向に回転される。
また、中間転写ベルト17は、ローラー17a〜17iに外接して張架され、駆動源(図示せず)によって矢印で示す方向に循環移動する。中間転写ベルト17は、例えば体積抵抗率1012〜1015Ω・cmの無端状のベルトであり、具体的には、例えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイなどのエンジニアリングプラスチックに導電性材料を分散させた、厚さ0.1〜1.0mmの半導電性フィルムよりなる基体の外側に、好ましくはトナーフィルミング防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを行った、2層構成のものであることが好ましい。中間転写ベルト17を構成する基体としては、上記に挙げた半導電性フィルムよりなる基体の他に、シリコンゴム、ウレタンゴムなどに導電性材料を分散させた厚さ0.5〜2.0mmの半導電性ゴムよりなる基体を挙げることもできる。
帯電手段11Y、11M、11C、11Kは、スコロトロン帯電器よりなる、感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kの回転軸に平行に配設されてトナーと同極性のコロナ放電によって、当該感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kの表面に一様な電位を与える。
露光手段12Y、12M、12C、12Kは、例えばポリゴンミラーなどによって感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kの回転軸と平行に走査を行い、一様に帯電された感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kの表面上に画像データに基づいて像露光を行うことにより静電潜像を形成させる。
クリーニング手段16Y、16M、16C、16Kは、一次転写後に感光体ドラム10Y、10M、10C、10K上に残留した残留トナーを回収する。
現像装置20Y、20M、20C、20Kは、トナーを感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kの表面に搬送して、感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kに担持された静電潜像を顕像化する。なお、現像装置20Y、20M、20C、20K周辺の詳細な構成については、図2を参照して後述する。
潤滑剤31Y、31M、31C、31Kは、ステアリン酸亜鉛等からなる潤滑剤であり、バネ等の弾性材によって潤滑剤塗布部32Y、32M、32C、32Kに対して押圧されている。
潤滑剤塗布部32Y、32M、32C、32Kは、感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kの回転方向において現像領域R(図2参照)の上流側で感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kに対向して設けられている。潤滑剤塗布部32Y、32M、32C、32Kはブラシローラーで構成され、図1中の反時計方向に回転することで、潤滑剤31Y、31M、31C、31Kの表面を掻き取り、感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kへ潤滑剤31Y、31M、31C、31Kを塗布する。
このような画像形成ユニット100Y、100M、100C、100Kにおいて、画像形成ユニット100Yによればイエローのトナー像が形成され、画像形成ユニット100Mによればマゼンタのトナー像が形成され、画像形成ユニット100Cによればシアンのトナー像が形成され、画像形成ユニット100Kによれば黒色のトナー像が形成される。各画像形成ユニット100Y、100M、100C、100Kの感光体ドラム10Y、10M、10C、10K上に形成された各色のトナー像が、循環移動する中間転写ベルト17上に、例えばコロナ放電器よりなる一次転写手段14Y、14M、14C、14Kにより順次転写されて重ね合わせられることにより、カラートナー像が形成され、二次転写手段18において、給紙トレイ(図示せず)から搬送された記録材P上に一括して転写され、図示しない定着装置において定着され、その後、機外に排出される。
記録材Pとしては、具体的には、薄紙から厚紙までの普通紙、上質紙、アート紙あるいはコート紙などの塗工された印刷用紙、市販されている和紙やはがき用紙、OHP用のプラスチックフィルム、布などの各種を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
〔現像装置およびその周辺の構成〕
図2を参照して、現像装置20Yおよびその周辺の構成を説明する。なお、現像装置20M、20C、20Kは、充填されるトナーの色が互いに異なること以外は同じ構成を有する。
図2は、現像装置20Yおよびその周辺の構成を示す説明図である。現像装置20Yは、現像剤収容部21と、現像ローラー22と、潤滑剤回収部26と、不図示の現像剤補給機構と、を有する。
現像剤収容部21には、感光体ドラム10Y上に担持された静電潜像を現像するためのトナーおよびキャリアからなる現像剤が収容されている。現像ローラー22は、感光体ドラム10Y上で静電潜像を現像する現像領域Rにおいて感光体ドラム10Yに対向し、現像剤収容部21に隣接し、現像剤収容部21から現像領域Rに現像剤を担持搬送する。潤滑剤回収部26は、現像ローラー22の回転方向において現像領域Rの下流側かつ現像剤収容部21の上流側で現像ローラー22に対向し、現像ローラー22上の潤滑剤を回収する。現像剤補給機構は、現像剤収容部21に補給用現像剤を補給する。
現像剤収容部21は、撹拌部材23と、供給回収部材24と、不図示のトナー濃度検知手段と、遮蔽部材27と、現像剤層厚規制部材28と、隔壁29と、を有する。
撹拌部材23と供給回収部材24とは、それぞれ軸方向(図2における紙面に垂直な方向)に延び、互いに平行に前後方向(図2における左右方向)に並んで、それぞれ隔壁29によって区画された撹拌区域21xおよび供給回収区域21yに配置されている。撹拌部材23は、供給回収部材24と逆方向に回転されて現像剤を循環搬送しながら混合・撹拌する。供給回収部材24は、反時計方向に回転されてその上側で現像剤を現像ローラー22に供給すると共にその下側で現像ローラー22から戻される現像剤を回収する。攪拌部材23および供給回収部材24は、例えば円柱状の軸部材の外周面の全周にわたって軸方向に均一な大きさのピッチで螺旋状に延びるよう形成された螺旋状の羽根を有するスクリュー形状のものとすることができる。
トナー濃度検知手段は、現像剤収容部21の攪拌部材23の底部に対向する位置に配置される。トナー濃度検知手段としては、例えば、コイルに電圧を印加し、透磁率に応じて変化する電流値を検知する、いわゆる磁気式センサーよりなるものを使用することができる。
遮蔽部材27は、潤滑剤回収部26と現像剤収容部21との間を遮蔽し、潤滑剤回収部26において回収された潤滑剤が現像剤収容部21内に移動することを防ぐことができる。
現像剤層厚規制部材28は、現像ローラー22の外周面上に形成されるべき現像剤層の厚みを所定の大きさに規制するために、現像ローラー22と所定の間隙を介して配置される。現像剤層厚規制部材28は、例えば棒状あるいは板状の磁性材で構成される。
現像ローラー22は、感光体ドラム10Yと現像領域Rを介して対向し、現像領域Rにおいて感光体ドラム10Yと逆方向に移動されるよう、矢印で示すように反時計方向に回転される。現像ローラー22は、例えば、回転可能に設けられたアルミニウムなどの非磁性材料からなる筒状の現像スリーブと、この現像スリーブの内部に周方向に離間するよう固定して設けられた、複数の磁極を有する円柱状の磁石体とにより構成されている。この現像ローラー22の外径は例えばφ30mmとされる。
潤滑剤回収部26は、潤滑剤塗布部32Yと同様に、ブラシローラーで構成され、感光体ドラム10Yに対向して設けられている。
現像剤補給機構は、撹拌区域21xの搬送方向の上流側であって、撹拌区域21xの上部に形成されている補給用現像剤吐出口(不図示)から、補給用の現像剤を供給する。補給用の現像剤の量は、トナー濃度検知手段において検知されたトナー濃度値や、現像装置20Yの駆動時間値に応じて制御される。
この現像装置20Yにおいては、現像剤収容部21の攪拌区域21xおよび供給回収区域21yによって現像剤の攪拌循環路が形成されており、攪拌区域21xの上部であって搬送方向の上流側に、当該搬送方向に沿って、補給用現像剤吐出口(不図示)が形成されている。また、現像剤の攪拌循環路における補給用現像剤吐出口が形成された位置の直上流側の位置、すなわち現像剤収容部21における供給回収部材24が設置された供給回収区域21yの最下流位置には、余剰現像剤を排出する現像剤排出口(不図示)が形成されている。
〔現像装置およびその周辺の動作〕
以下に、本実施形態に係る画像形成装置が画像形成動作を行う際の、現像装置20Y及びその周辺の動作について説明する。なお、現像装置20M、20C、20Kおよびその周辺においても、使用するトナーの色が互いに異なること以外は同じ動作を行う。
画像データが入力されて画像形成動作が開始されると、感光体ドラム10Yは、図2中の反時計方向に回転を開始する。このとき、潤滑剤塗布部32Yも図2中の反時計方向に回転を開始し、潤滑剤塗布部32Yに押圧されている潤滑剤31Yを掻き取り、感光体ドラム10Y上に塗布する。感光体ドラム10Y上に潤滑剤31Yが塗布された状態で現像動作を行うことで、クリーニング手段16Yにおけるクリーニング性能やトナーの離型性が向上する。また、このとき余分な潤滑剤31Yが塗布される場合がある(以後、感光体ドラム10Yに塗布された後の潤滑剤については符号を付さないこととする)。なお、潤滑剤回収部26も、感光体ドラム10Yおよび潤滑剤塗布部32Yと同時に回転を開始し、時計方向に回転する。
その後、感光体ドラム10Yは、潤滑剤を塗布された状態で反時計方向に回転を続ける。帯電手段11Yは、感光体ドラム10Yの表面に一様な電位を与える。その後、露光手段12Yは、画像データに基づいて感光体ドラム10Yの表面上に像露光を行うことにより静電潜像を形成させる。
一方、現像剤は、現像剤収容部21に収容され、撹拌部材23によって混合・撹拌され、供給回収部材24によって現像ローラー22の外周面に運ばれた後、磁力により現像ローラー22の外周面に付着する。さらに現像剤層厚規制部材28によって現像剤の厚みが規制されて磁気ブラシによる現像剤層が形成され、現像剤層は現像領域Rに搬送され、現像領域Rにおいて感光体ドラム10Yに担持された静電潜像を顕像化する。
このとき、現像ローラー22の周面に形成されるトナーの磁気ブラシが感光体ドラム10Yの周面と当接し、潤滑剤がトナーと結着する。トナーと結着した潤滑剤は、現像ローラー22の回転とともに移動し、潤滑剤回収部26によって回収される。潤滑剤回収部26は、図2中の時計方向に回転することで、現像ローラー22の表面を掻き取り、現像ローラー22上の潤滑剤を回収する。
一方、感光体ドラム10Yも、顕像化されたトナー像および磁気ブラシによって掻き取られることなく残存した潤滑剤を担持した状態で反時計方向に回転を続ける。感光体ドラム10Y上に担持されたトナー像は一次転写手段14Yによって中間転写ベルト17上に転写され、残存したトナーおよび潤滑剤はクリーニング手段16Yにより回収される。
〔潤滑剤塗布部および潤滑剤回収部の表面積〕
以上に説明したように、潤滑剤回収部26が現像ローラー22上の潤滑剤を回収することにより、現像剤収容部21に潤滑剤が混入することを抑制できる。しかし、潤滑剤回収部26が現像ローラー22上の潤滑剤を十分に回収し、現像剤収容部21に潤滑剤が混入することによる画像形成動作への悪影響を抑制するためには、潤滑剤回収部26の表面積S1は潤滑剤塗布部32Yの表面積S2よりも大きいことが必要である。ここで、潤滑剤回収部26および潤滑剤塗布部32Yの表面積S1およびS2とは、ブラシローラーを構成する各ブラシの表面積を合計した値である。
図3は、表面積比S1/S2を変化させた潤滑剤回収部26および潤滑剤塗布部32Yを用いて所定期間画像形成動作を実行し、その際の現像剤収容部21における潤滑剤の移行量の変化を示すグラフである。ここで、表面積比S1/S2は、潤滑剤塗布部32Yの表面積S2を一定とし、潤滑剤回収部26の表面積S1を変化させることにより、変化させている。なお、潤滑剤の移行量とは、現像剤収容部21中の現像剤から分離したキャリアの表面に付着する亜鉛の元素比率を、XPS法(X線光電子分光法)により測定した値を表す。キャリア自体は亜鉛を含有しないため、キャリア表面における亜鉛の元素比率を測定することにより、現像剤収容部21における潤滑剤の移行量を求めることができる。また、図3中の縦軸は、亜鉛の元素比率の絶対値を表しており、単位は省略して記載している。
図3のグラフより、表面積比S1/S2が1以下の場合は、潤滑剤の移行量が一定して高い値であるのに対し、表面積比S1/S2が1より大きい値になると、潤滑剤の移行量が減少することがわかる。また、図示していないが、表面積比S1/S2が1より大きい値になると、トナーの飛散や画像のかぶりも抑制された。
潤滑剤塗布部32Yの表面積S2が大きいほど潤滑剤塗布部32Yによって感光体ドラム10Y上に塗布される潤滑剤の量が多くなり、また潤滑剤回収部26の表面積S1が大きいほど潤滑剤回収部26によって現像ローラー22上から回収される潤滑剤の量が多くなる。従って、潤滑剤回収部26の表面積S1が潤滑剤塗布部32Yの表面積S2よりも大きい場合には、潤滑剤塗布部32Yにより現像ローラー22上に塗布された潤滑剤が、潤滑剤回収部26によって十分に回収できるため、現像剤収容部21における潤滑剤の移行量が低減すると考えられる。ここではイエローについての画像形成ユニット100Yにおける実験結果を説明したが、他のマゼンタ、シアン、黒についても同様の結果が得られる。
以上説明したように、潤滑剤回収部26の表面積S1が潤滑剤塗布部32Yの表面積S2よりも大きいように構成することで、潤滑剤塗布部32Yにおいて感光体ドラム10Y上に余分に塗布された潤滑剤は、現像ローラー22上に移動した場合であっても、潤滑剤回収部26によって回収され、現像剤収容部21に混入することがない。このため、潤滑剤が現像剤に吸着してトナーの帯電量が減少することを防ぐことができ、トナーの飛散やかぶりを抑制できる。すなわち、現像剤収容部21に潤滑剤が混入することによる画像形成動作への悪影響を抑制することが可能となる。
また、現像ローラー22および潤滑剤回収部26は、互いに逆方向に回転するため、現像剤の循環を阻害しない。そして、現像ローラー22に担持された現像剤にはたらく摩擦力を小さくできるため、現像剤の劣化を抑制できる。なお、現像ローラー22に対する潤滑剤回収部26の表面の周速比を0.8〜1.0とすることが望ましい。このように構成することで、現像剤の劣化を抑制しつつ、より効果的に現像ローラー22上の潤滑剤を回収することができる。
さらに、現像剤収容部21が潤滑剤回収部26と現像剤収容部21との間を遮蔽する遮蔽部材27を有することにより、潤滑剤回収部26で回収された潤滑剤が現像剤収容部21内に移動することをより確実に防ぐことができる。
なお、以上に説明した実施形態において、潤滑剤塗布部32Yまたは潤滑剤回収部26として用いるブラシローラーが有するブラシは特に限定されることはないが、例えば、開繊処理が施されたブラシを用いることができる。このようなブラシを有するブラシローラーを用いることで、表面積の大きなブラシローラーを容易に得ることができ、潤滑剤回収部26および潤滑剤塗布部32Yの表面積比S1/S2を容易に調整することができる。また、星型や三角形の異形断面形状を有するブラシを有するブラシローラーを用いることができる。このような断面形状を有するブラシは、円形の断面形状を有するブラシと比較して、表面積が大きい。したがって、開繊処理が施されたブラシを用いる場合と同様に、表面積の大きなブラシローラーを容易に得ることができ、潤滑剤回収部26および潤滑剤塗布部32Yの表面積比S1/S2を容易に調整することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、潤滑剤回収部26および潤滑剤塗布部32Yはブラシローラーで構成されていたが、本実施形態においては、潤滑剤塗布部32Yおよび潤滑剤回収部26のうちいずれか一方または双方は、発泡ローラー40で構成される。
図4は、本実施形態に係る発泡ローラー40の構成を示す説明図である。発泡ローラー40は、例えば発泡ウレタン等の素材を用いて形成することができる。発泡ローラー40を用いることで、表面積の大きな潤滑剤塗布部32Yおよび潤滑剤回収部26を容易に得ることができる。また、発泡率を調整することで、発泡ローラー40の表面積を用意に調整することができる。
(第3の実施形態)
以上に説明した実施形態においては、現像ローラー22上から回収された潤滑剤は潤滑剤回収部26に留まっていたが、本実施形態に係る画像形成装置は、潤滑剤回収部26において回収された潤滑剤を除去する潤滑剤除去部材をさらに有する。
図5に、本実施形態に係る画像形成装置の現像装置20Yおよびその周辺の構成を示す。現像装置20Yの下部に、潤滑剤回収部26から潤滑剤を除去する潤滑剤除去部材として、吸引ダクト50が設けられている。吸引ダクト50が駆動することで、現像ローラー22上から潤滑剤回収部26において回収された潤滑剤を吸引して除去する。なお、吸引ダクト50は、画像形成動作中は継続的に駆動しても良いし、所定の期間ごとに断続的に駆動してもよい。また、潤滑剤除去部材の他の形態として、潤滑剤回収部26に当接して潤滑剤をふるい落とすフリッカー部材を用いてもよい。
以上説明したように、潤滑剤回収部26において回収された潤滑剤を除去する潤滑剤除去部材をさらに有することで、潤滑剤回収部26を綺麗な状態に保ち、潤滑剤回収部26がより確実に現像ローラー22上から潤滑剤を回収できる状態に保つことができる。
(第4の実施形態)
以上の実施形態においては、潤滑剤回収部26の電位には特に言及していなかったが、本実施形態に係る画像形成装置は、現像ローラー22および潤滑剤回収部26の電位を等電位とする電位調整部材を有する。
図6に、本実施形態に係る画像形成装置の現像装置20Yおよびその周辺の構成を示す。本実施形態に係る画像形成装置は、電位調整部材として、接地電位に対する現像ローラー22および潤滑剤回収部26の電位を制御する不図示の制御部を有する。画像形成動作中に、制御部は、現像ローラー22および潤滑剤回収部26が等電位となるように現像ローラー22および潤滑剤回収部26の電位を制御する。なお、図2および図5においては、図6に示すような、現像ローラー22および潤滑剤回収部26についての配線を図示していないが、これらの実施形態においても、現像動作を実行するためには現像ローラー22に現像バイアスを印加することが必要であるため、少なくとも現像ローラー22の電位を制御する制御部を有している。
本実施形態の効果を以下に説明する。
感光体ドラム10Yへ塗布され、現像領域Rにおいて磁気ブラシと結着して現像ローラー22上へ移動した潤滑剤は、帯電手段11Y近傍を通過しているため、感光体ドラム10Yと同様に負極性に帯電されている。一方、現像ローラー22上のトナーはキャリアとの摩擦帯電により負極性に帯電している。つまり、現像ローラー22上の潤滑剤およびトナーは同極性に帯電している。このため、現像ローラー22および潤滑剤回収部26の間に、負電荷を潤滑剤回収部26側へ移動させる方向にクーロン力を生じるような電界が存在する場合、潤滑剤のみならずトナーも現像ローラー22上から潤滑剤回収部26へ移動することとなる。したがって、制御部が、現像ローラー22および潤滑剤回収部26が等電位となるように現像ローラー22および潤滑剤回収部26の電位を制御することで、現像ローラー22上のトナーが潤滑剤回収部26に移動することを防ぐことができる。この場合、現像ローラー22上の潤滑剤は潤滑剤回収部26により物理的に分離されることとなる。
なお、トナーが潤滑剤回収部26へ移動することによって現像剤中のトナー濃度が減少することよりも、現像剤収容部21に潤滑剤が混入することによる画像形成動作への悪影響を抑制することを優先する場合は、制御部は、現像ローラー22上のトナーおよび潤滑剤が現像ローラー22上から潤滑剤回収部26へ移動するような電界を生じる電位となるように現像ローラー22および潤滑剤回収部26の電位を制御してもよい。
また、現像ローラー22上のトナーおよび潤滑剤が逆極性に帯電するような系においては、上記のような問題は生じないため、潤滑剤回収部26の電位が、潤滑剤のみ現像ローラー22上から回収できるような電界を生じる電位となるように現像ローラー22および潤滑剤回収部26の電位を制御してもよい。
この他、以上に説明した制御部以外にも、電位調整部材として通常の導線を用いることもできる。この場合、現像ローラー22および潤滑剤回収部26を導線により電気的に接続することによって現像ローラー22および潤滑剤回収部26を等電位とすることができる。
10Y 感光体ドラム
11Y 帯電手段
12Y 露光手段
14Y 一次転写手段
16Y クリーニング手段
17 中間転写ベルト
20Y 現像装置
21 現像剤収容部
22 現像ローラー
26 潤滑剤回収部
27 遮蔽部材
31Y 潤滑剤
32Y 潤滑剤塗布部
40 発泡ローラー
50 吸引ダクト
100Y 画像形成ユニット

Claims (9)

  1. 静電潜像を担持する像担持体と、
    現像剤を収容する現像剤収容部と、
    前記像担持体上で静電潜像を現像する現像領域において前記像担持体に対向し、前記現像剤収容部に隣接し、前記現像剤収容部から前記現像領域に現像剤を担持搬送する現像ローラーと、
    前記像担持体の回転方向において前記現像領域の上流側で前記像担持体に対向し、前記像担持体へ潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部と、
    前記現像ローラーに対向し、前記現像ローラー上の潤滑剤を回収する潤滑剤回収部と、
    前記潤滑剤回収部と前記現像剤収容部との間を遮蔽する遮蔽部材と、を有し、
    前記潤滑剤回収部は、前記現像ローラーの回転方向において前記現像領域の下流側かつ前記現像剤収容部の上流側で前記現像ローラーに対向し、
    前記潤滑剤回収部の表面積は前記潤滑剤塗布部の表面積よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
  2. 静電潜像を担持する像担持体と、
    現像剤を収容する現像剤収容部と、
    前記像担持体上で静電潜像を現像する現像領域において前記像担持体に対向し、前記現像剤収容部に隣接し、前記現像剤収容部から前記現像領域に現像剤を担持搬送する現像ローラーと、
    前記像担持体の回転方向において前記現像領域の上流側で前記像担持体に対向し、前記像担持体へ潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部と、
    前記現像ローラーに対向し、前記現像ローラー上の潤滑剤を回収する潤滑剤回収部と、
    前記現像ローラーおよび前記潤滑剤回収部の電位を等電位とする電位調整部材と、を有し、
    前記潤滑剤回収部は、前記現像ローラーの回転方向において前記現像領域の下流側かつ前記現像剤収容部の上流側で前記現像ローラーに対向し、
    前記潤滑剤回収部の表面積は前記潤滑剤塗布部の表面積よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記潤滑剤塗布部および前記潤滑剤回収部のうち少なくとも一方はブラシローラーで構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ブラシローラーは、開繊処理が施されたブラシを有することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記ブラシローラーは、星型又は三角形の断面形状のブラシを有することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記潤滑剤塗布部および前記潤滑剤回収部のうち少なくとも一方は発泡ローラーで構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像ローラーおよび前記潤滑剤回収部は互いに逆方向に回転することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  8. 前記現像ローラーに対する前記潤滑剤回収部の周速比は、0.8〜1.0であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の画像形成装置。
  9. 前記潤滑剤回収部において回収された潤滑剤を除去する潤滑剤除去部材をさらに有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の画像形成装置。
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