JP6085541B2 - イヤースピーカ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、周囲の音を集音すると共に増幅して耳に放音するイヤースピーカ装置に関するものである。
集音器として、下記特許文献1に開示されている集音器が知られている。この集音器は、外部の音を受けて電気信号に変換するマイクロホンと、マイクロホンで受けた外部の音を増幅する集積回路を有した増幅器と、増幅器で増幅した電気信号を音信号に変換するスピーカ部を有したイヤホンとを具備し、イヤホンのスピーカ部を内向きに設けると共にマイクロホンをイヤホンから所定距離離れた近接位置に外向きに設けた集音器本体を設け、集音器本体と増幅器とを配線(外部配線)で接続して構成されている。
この集音器では、このようにイヤホンとマイクロホンを集音器本体に内向きと外向きで設けたことにより、イヤホンを耳に装着した状態で顔の向きを変えてもマイクロホンが同じ方向を向くため、常にマイクロホンとイヤホンとが同じ方向に向いて音の方向性を把握しやすくすることが可能になっている。
特開2002−369295号公報(第2頁、第1図)
ところが、上記の集音器には、以下のような解決すべき課題が存在している。すなわち、この集音器では、イヤホンを耳穴内に挿入する構成を採用している。したがって、この集音器には、使用者毎に耳穴の形状が異なることに起因して、イヤホンの装着時に耳が痛くなったり、イヤホンが外れ易かったりといった課題や、イヤホンの音が耳内に直接放音されることから難聴になる可能性が高まったり、顎を動かしたときの音も集音するといった課題が生じる。また、この集音器では、イヤホンおよびマイクロホンが設けられた集音器本体と増幅器とを配線(外部配線)を介して接続する構成を採用している。したがって、この集音器には、装着時において、この配線が邪魔になるといった課題が生じている。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、耳穴内に挿入することなく、かつ邪魔な外部配線もないイヤースピーカ装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のイヤースピーカ装置は、周囲音を集音して音響信号として出力するマイク、および該音響信号を無線で送信する送信部を有する集音器と、スピーカ、聴取者の頭部に装着されて該聴取者の耳穴から離れた所定位置にスピーカを配置させる装着部、集音器の送信部から送信された音響信号を受信する受信部、該受信部で受信された音響信号を増幅してスピーカに出力する増幅部、並びに受信部および増幅部を作動させるためのバッテリを有して集音と別体に形成された放音器とからなり、放音器の装着部は、弾性を有するアーチ状に形成されると共に、受信部と増幅部とバッテリとが内部に収容されたバンド部、該バンド部の各先端部にそれぞれ連結されて該バンド部が頭部に装着されたときに該バンド部の弾性力によって聴取者の側頭部におけるこめかみ辺りに押し付けられる一対の装着パッド、および該一対の装着パッドがバンド部によってこめかみ辺りに接触させられている状態において該装着パッドから後方に傾斜した状態でそれぞれ延出して、先端に取り付けられたスピーカを耳穴の側方に位置する所定位置で耳穴に指向させた状態で支持する一対の支持アームを有しており、集音器は、マイクから出力される音響信号に含まれている音声成分に対する話速変換処理を実行する信号処理部を備えたものである。
請求項2記載のイヤースピーカ装置は、請求項1記載のイヤースピーカ装置において、信号処理部にマイクから出力される音響信号のレベルが予め規定されたしきい値以下のときには音響信号をレベル圧縮することなく送信部に出力し、該しきい値を超えるときには音響信号をレベル圧縮して送信部に出力する機能を有しているものである
請求項3記載のイヤースピーカ装置は、請求項1または2記載のイヤースピーカ装置において、バンド部に該バンド部が頭部に装着されたときに聴取者の各耳の裏側に位置する左右一対の部位が側頭部の表面に沿って広がる幅広部をそれぞれ形成し、該幅広部に受信部、増幅部、バッテリ、および該バッテリから受信部および増幅部への電力の供給をオン・オフする電源スイッチ、増幅部による音響信号の増幅率を変更する音量スイッチを放音器の左右および前後の重量がバランスするように割り振って収容したものである
請求項4記載のイヤースピーカ装置は、請求項に記載のイヤースピーカ装置において、幅広部の支持アーム側の縁部と支持アームとの間に、一対の装着パッドがバンド部によってこめかみ辺りに接触させられている状態において耳介上部の突出を許容する隙間が形成されるように構成されているものである
請求項5記載のイヤースピーカ装置は、請求項3又は4記載のイヤースピーカ装置において、バンド部における各幅広部の縁部から各先端部に亘る下面に、柔軟性を有する樹脂材が配設されているものである。
また、上記のイヤースピーカ装置において、各幅広部のうちの一方に、バッテリから受信部および増幅部への電力の供給をオン・オフさせるための電源スイッチを配設することもできる。
また、上記の記載のイヤースピーカ装置において、各幅広部のうちの一方に、増幅部による音響信号の増幅率を変更するための音量スイッチを配設することもできる。
また、上記の記載のイヤースピーカ装置において、各幅広部のうちの少なくとも一方に、バッテリから受信部および増幅部への電力の供給を示す表示部を配設することもできる。
請求項1記載のイヤースピーカ装置では、集音で集音した周囲の音を音響信号に変換して無線で放音に送信し、放音は、この音響信号を受信して各スピーカから上記した周囲の音を放音する。
したがって、このイヤースピーカ装置によれば、集音と放音とを接続する邪魔な外部配線をなくすことができるため、この外部配線を手で引っ掛けて頭部に装着されている放音部をずらしたり、落としたりするといった不具合の発生を回避することができる。また、このイヤースピーカ装置によれば、頭部に放音器を装着した状態において、各スピーカを耳穴から離間して配置することができるため、耳穴内に装着する従来の集音器とは異なり、装着時に耳が痛くなったり、外れ易かったり、難聴になったり、顎を動かしたときの音が集音されるといった不具合の発生を回避することができる。
また、集音器は、マイクから出力される音響信号に含まれている音声成分に対する話速変換処理を実行する信号処理部を備えたので、文を構成する言葉と言葉との間に存在している無音区間を利用して、言葉を構成する文字、例えば、「こんにちは」という言葉では、「こーんーにーちーはー」というように、各文字を伸ばすことによってゆっくりとした言葉に変え、その分だけ無音区間を短くすることで、文全体の時間、音の高さおよび音質については音響信号に含まれている音声成分とほぼ同じとしながら、話速についてはより低速(よりゆっくり)である音声成分を含む音響信号に変換して出力することができる。
請求項2記載のイヤースピーカ装置では、集音器の信号処理部が、音響信号の電圧レベルが予め規定されたしきい値を超えるか否かを検出しつつ、しきい値を超える状態を検出したときには、しきい値を超える音響信号に対してレベル圧縮を実行して音響信号を生成する。したがって、この集音器によれば、集音部の周辺において、物同士が衝突することによって衝撃音が発生し、これにより、音響信号が一時的に極めて高いレベルになったとしても、この高いレベルを大幅に抑えて音響信号を生成することができる結果、この音響信号を受信した放音部の各スピーカから音量を抑制した状態で衝撃音を放音することができる。このため、耳にダメージを与えないようにすることができる。また、しきい値を超える音響信号をクリップする方式とは異なり、レベル圧縮する方法のため、レベル圧縮された音響信号に高調波成分が高いレベルで含まれるという事態を回避することができ、これにより、この高調波成分に起因して音響信号に生じるノイズの発生を十分に抑制することができることから、衝撃音と共に耳障りなノイズ音が放音されるという事態の発生を回避することができる。
請求項3記載のイヤースピーカ装置では、放音器の装着部を構成するバンド部における各先端部の近傍に幅広部がそれぞれ形成されて、放音器の構成要素である受信部、増幅部、バッテリ、電源スイッチおよび音量スイッチを構成する電子部品が割り振られて各幅広部内に収容されている。したがって、この集音器によれば、放音部の左右の重量がバランスし、かつ放音部の前後の重量がバランスするように各電子部品を各幅広部に割り振ることで、聴取者が放音部を装着した状態で動いたとしても、頭部に装着されている放音部が装着当初の位置から大きくずれることを防止することができる。
請求項4記載のイヤースピーカ装置では、放音部の装着状態において、各幅広部の縁部と各支持アームとの間に形成されている隙間に各耳の耳介上部が進入して突出するように構成されている。このため、バンド部における各幅広部の縁部から先端部に亘る部位が、耳の裏側に位置して耳の裏面上部と当接することで、装着部での耳掛け部として機能する。したがって、この集音器によれば、放音部に対して頭部の前方に移動する向きの外力が加わったときには、耳の裏側であって後方に位置する各幅広部の縁部が耳に当接して前方への移動を規制し、放音部に対して頭部の後方に移動する向きの外力が加わったときには、耳の表側であって前方に位置する各支持アームが各耳の耳介上部に当接して後方への移動を規制するため、放音部を頭部により安定して装着することができる。
請求項記載のイヤースピーカ装置によれば、バンド部における各幅広部の縁部から先端部に亘る部位の下面に、柔軟性を有する樹脂材が配設されているため、長時間に亘って放音部を装着していたとしても、この下面と当接する耳が痛くならないようにすることができる。
また、頭部に装着する放音の各幅広部のうちの一方に電源スイッチを配設する構成では、片手で簡単に放音部を動作させたり、停止させたりすることができる。
また、放音の各幅広部のうちの一方に音量スイッチを配設する構成では、各スピーカから放音される音の音量を片手で簡単に調整することができる。
また、放音の各幅広部のうちの一方に表示部を配設する構成では、放音を頭部から取り外した状態において、放音が動作しているか、停止しているかを簡単に確認することができる。
イヤースピーカ装置1を構成する集音2および放音3の構成を説明するための斜視図である。 集音2の背面斜視図である。 イヤースピーカ装置1を構成する集音2および放音3のブロック図である。 装着状態での放音3についての左スピーカ22b側から見た要部側面図である。 装着状態での放音3についての右スピーカ22a側から見た要部側面図である。 装着状態での放音3についての右スピーカ22a側から見た側面図である。 装着状態での放音3についての平面図である。
以下、イヤースピーカ装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、イヤースピーカ装置1の構成について、図面を参照して説明する。
イヤースピーカ装置1は、図1に示すように、集音2および放音3を備え、集音2で集音した周囲の音を図6,7に示すようにして頭部100に装着した放音3から耳101の耳穴102に向けて放音することで、聴取の補助を行えるように(補聴器として機能し得るように)構成されている。
まず、集音2について説明する。集音2は、一例として、図1,3に示すように、筐体11、マイク12、各種の操作スイッチ13、信号処理部14、送信部15およびバッテリ16を備え、信号処理部14、送信部15およびバッテリ16が筐体11内に収容されると共に、マイク12および操作スイッチ13が筐体11の正面および背面に配設されている。
筐体11は、本例では一例として、図1,2に示すように、合成樹脂材料を用いて、小型で、正面視形状が長方形かつ厚みの薄い箱体(例えば、厚み、幅および長さがそれぞれ1cm、4cmおよび8cm程度の箱体)に形成されている。なお、正面視形状は長方形に限定されず、正方形や円形や楕円形などにすることもできる。
マイク12は、本例では一例として、周囲の音をステレオで集音するため、図1に示すように、右用のマイク12aと左用のマイク12bとで構成されている。また、各マイク12a,12bは、筐体11の正面における上縁部に左右方向に離間して配設されている。また、各マイク12a,12bは、集音した音の大きさに応じて電圧レベルが変化する音響信号S1a,S1bを生成して出力する。なお、1つのマイク12を使用して周囲の音をモノラルで集音する構成を採用することもできる。
操作スイッチ13としては、図1,2に示すように、電源スイッチ13a、話速スイッチ13b、バランス調整スイッチ13cおよび音質切替スイッチ13dを有している。電源スイッチ13aおよび話速スイッチ13bは、図1に示すように、筐体11の正面中央部分に並設されている。また、バランス調整スイッチ13cおよび音質切替スイッチ13dは、図2に示すように、筐体11の背面中央のやや上方寄りの位置に並設されている。
信号処理部14は、一例としてCPU、DSP(Digital Signal Processor)およびメモリ(いずれも図示せず)を備えて構成されて、音響信号S1a,S1bを音響データにA/D変換すると共にこの音響データに対する信号処理を実行し、信号処理を施した音響データをD/A変換することによって音響信号S2a,S2bを生成して、送信部15に出力する。
この信号処理では、信号処理部14は、話速スイッチ13bがオン状態のときには、音響信号S1a,S1bに含まれている音声成分に対する話速変換処理を実行することにより、文を構成する言葉と言葉との間に存在している無音区間を利用して、言葉を構成する文字、例えば、「こんにちは」という言葉では、「こーんーにーちーはー」というように、各文字を伸ばすことによってゆっくりとした言葉に変え、その分だけ無音区間を短くすることで、文全体の時間、音の高さおよび音質については音響信号S1a,S1bに含まれている音声成分とほぼ同じであるが、話速についてはより低速(よりゆっくり)である音声成分を含む音響信号S2a,S2bに変換して出力する。なお、話速スイッチ13bがオフ状態のときには、信号処理部14は、話速変換処理を実行することなく、音響信号S1a,S1bに含まれている音声成分と全体の時間、音の高さおよび音質が同じで、かつ話速も同じ音声信号を含む音響信号S2a,S2bを出力する。
また、この信号処理では、信号処理部14は、音響信号S1a,S1bに対するレベル変換処理を個別に実行することにより、バランス調整スイッチ13cの位置に応じた電圧レベルで各音響信号S2a,S2bを生成して出力する。具体的には、信号処理部14は、スライドスイッチで構成されているバランス調整スイッチ13cが左右方向に沿った可動範囲の中央に位置しているときには各音響信号S2a,S2bの電圧レベルを揃え、バランス調整スイッチ13cが中央から右方向に移動するに従って後述する右側のスピーカへの音響信号S2aの電圧レベルを上げると共に左側のスピーカへの音響信号S2bの電圧レベルを下げ、バランス調整スイッチ13cが中央から左方向に移動するに従って右側のスピーカへの音響信号S2aの電圧レベルを下げると共に左側のスピーカへの音響信号S2bの電圧レベルを上げるというレベル変換処理を実行する。これにより、バランス調整スイッチ13cに対する操作により、放音部3に設けられている左右のスピーカから出力される音量のバランスを調整することが可能になっている。
また、この信号処理では、信号処理部14は音質切替スイッチ13dの位置に基づいて、音響信号S1a,S1bに対する増幅率を周波数帯域毎に同時に切り替えることにより、音響信号S2a,S2bに含まれている音成分の音質を変更する。これにより、音質切替スイッチ13dに対する操作により、音響信号S1a,S1bに含まれている音成分のうちの高周波帯域に含まれている音成分のレベルを強調した音響信号S2a,S2bを出力したり、高周波数帯域と共に中周波数帯域に含まれている音成分のレベルを強調した音響信号S2a,S2bを出力したり、低周波数帯域から高周波数帯域に亘る音成分のレベルがフラットな音響信号S2a,S2bを出力したりすることが可能になっている。
また、信号処理部14は、この信号処理において、音響信号S1a,S1bのレベル(電圧レベル)が予め規定されたしきい値を超えるか否かを検出しつつ、しきい値を超える状態を検出したときには、しきい値を超える音響信号S1a,S1bに対してレベル圧縮(電圧レベルをしきい値よりも若干高くなる程度まで抑える処理)を実行して音響信号S2a,S2bを生成し、検出しないときにはこのレベル圧縮を実行しないで音響信号S2a,S2bを生成するというレベル圧縮処理を常時実行する。一例として、信号処理部14は、しきい値を超える電圧レベルについては、対数変換(log(電圧レベル))することでレベル圧縮する。これにより、集音2の周辺において、例えば、物同士が衝突することによって衝撃音(例えば、皿同士が接触したときに発生する甲高い衝撃音)が発生し、これにより、音響信号S1a,S1bが一時的に極めて高いレベルになったとしても、この高いレベルを大幅に抑えて音響信号S2a,S2bを生成することができる結果、耳101(の鼓膜)にダメージを与えないようにすることが可能になっている。また、しきい値を超える音響信号S1a,S1bをクリップする方法とは異なり、対数変換によるレベル圧縮を行うため、レベル圧縮された音響信号S2a,S2bに高調波成分が高いレベルで含まれるという事態を回避することができ、これにより、この高調波成分に起因して音響信号S2a,S2bに生じるノイズの発生を十分に抑制することが可能になっている。
送信部15は、信号処理部14から出力される音響信号S2a,S2bを入力すると共に、音響信号S2a,S2bに対する周波数変調を実行して不図示のアンテナに出力することにより、音響信号S2a,S2bを無線で放音3に送信する。
上記した信号処理部14および送信部15は、バッテリ16から操作スイッチ13としての電源スイッチ13aを経由して供給される電力に基づいて作動する。
次いで、放音3について説明する。放音3は、図1,3に示すように、装着部21、一対のスピーカ22(右スピーカ22aおよび左スピーカ22b)、受信部23、増幅部24、バッテリ25、電源スイッチ26および音量スイッチ27(本例では一例として、音量を増加させるプラススイッチ27aと音量を減少させるマイナススイッチ27b)を備えて、集音2と別体に構成されている。
装着部21は、一例として図1に示すように、バンド部31、一対の装着パッド32および一対の支持アーム33を備え、図6,7に示すように、聴取者の頭部100に装着されると共に一対のスピーカ22を支持して、支持している各スピーカ22を聴取者の耳穴102の側方に離間した所定位置(具体的には、右スピーカ22aについては、右耳の耳穴102の外部の位置であってこの耳穴102から右側方(つまり頭部100の右側方)に離間した所定位置、左スピーカ22bについては、左耳の耳穴102の外部の位置であってこの耳穴102から左側方(つまり頭部100の左側方)に離間した所定位置)に配置させる。この場合、所定位置とは、図4,5,6,7に示すように、スピーカ22が耳101の方向を向いた状態(スピーカ22に内蔵されている不図示のスピーカユニットから放音される音が耳101に向かう状態)で、スピーカ22が頭部100の側頭部(具体的には耳穴102)から側方に例えば0.3cm以上2cm以下の範囲内で離間した位置をいうものとする。
バンド部31は、一例として、図1,7に示すように、全体としてアーチ状に形成されると共に、図1,図4〜図7に示すように、各先端部31a,31aに装着パッド32(本例では一例として正面視形状が円形に形成されているが、円形に限定されるものではない)がそれぞれ連結されている。また、バンド部31は、図4〜図7に示すように、各装着パッド32が頭部100のこめかみ辺りに接触する状態で聴取者の頭部100に装着されたときに聴取者の各耳101の裏側に位置する一対の部位(先端部31aから若干(一例として1cm〜1.5cm程度)離れた部位)が頭部100における側頭部の表面に沿って広がる幅広部31bとしてそれぞれ形成されている。一対の支持アーム33は、図1に示すように、各装着パッド32から延出すると共に、先端(下端)にスピーカ22が支持アーム33の軸線L(図4,5参照)を中心として回動自在に取り付けられている。この構成により、放音部3では、スピーカ22から耳101に向けて放音される音の向きを調整可能になっている。
各幅広部31bには、受信部23、増幅部24およびバッテリ25が割り振られて収容されている。本例では一例として、図1に示すように、一方の幅広部31b(一例として、左スピーカ22b側の幅広部31b)に受信部23および増幅部24が収容され、他方の幅広部31b(一例として、右スピーカ22a側の幅広部31b)にバッテリ25が収容されている。また、これに伴い、一方の幅広部31bに、電源スイッチ26および音量スイッチ27が配設されている。また、他方の幅広部31b内のバッテリ25からの電力は、バンド部31内に収容されている不図示のケーブルを介して一方の幅広部31bに供給され、さらに一方の幅広部31b内において、図3に示すように、電源スイッチ26を介して受信部23および増幅部24に供給される。
具体的には、バンド部31は、弾性を有する柔軟で、かつ軽量な樹脂材料を用いて形成されている。また、バンド部31は、各装着パッド32の間隔が常態において頭部100の幅よりも幅狭となるように形成されている。この構成により、装着部21は、バンド部31における各装着パッド32の間隔をバンド部31の弾性変形力によって頭部100の幅以上にまで変更(拡幅)させることで、頭部100への着脱が自在となっている。また、バンド部31は、図6,7に示すように、後頭部側に位置する状態で頭部100に装着された際には、その弾性力により、一対の装着パッド32を互いに接近する方向に付勢して、この一対の装着パッド32で頭部100(具体的には、側頭部における眼窩と耳101との間の部位(こめかみ))を挟持することにより、装着部21の装着を維持させる。
また、この装着状態において、一対の支持アーム33は、図4〜図7に示すように、各装着パッド32から下向きで、徐々に側頭部の表面から離間する(外開き)状態で、かつ後方に傾斜した状態で延出する。これにより、一対の支持アーム33は、各先端に取り付けられている各スピーカ22を上記した所定位置(耳穴102から頭部100の側方に離間した位置)に配置する。
また、装着状態において、耳101の裏側(具体的には、耳101の上部の裏面と側頭部との間)に位置するバンド部31の各幅広部31bは、図4,5に示すように、正面視形状が、後方側が前方側よりも下側に位置するように傾いた長方形(一点鎖線で示す長方形)に近い形状に形成されて、この長方形の4つの辺のうちの支持アーム33側の下辺(前方側の下辺)に対応する縁部A(各幅広部31bの下側の縁部であって支持アーム33側の縁部)が支持アーム33と同じように後方に傾斜した状態(後方に向かうに従って次第に下がる状態)に構成されている。
この構成により、右スピーカ22a側の幅広部31bおよび支持アーム33は、上記の装着状態において、両者間(この幅広部31bの支持アーム33側の縁部Aとこの支持アーム33との間)に、耳101の耳介上部の突出を許容する隙間SPが形成されるように構成されている。また、図4,5に示すように、装着状態において、バンド部31における各幅広部31bの縁部Aから先端部31aに亘る下面は、耳101の裏面上部と当接する。これにより、バンド部31における各幅広部31bの縁部Aから先端部31aに亘る部位は、装着部21において耳掛け部として機能する。このため、この各幅広部31bの縁部Aから先端部31aに亘る下面には、柔軟性を有する樹脂材34(ドットを付した部材)が配設されて、ソフトな当たり具合を実現している(装着感を向上させている)。なお、本例では一例として、縁部Aを越えて、幅広部31bにおける上記した長方形の後方側の下辺に対応する縁部まで樹脂材34が配設されている。
また、上記したように、一方の幅広部31b(左スピーカ22b側の幅広部31b)に配設された電源スイッチ26および音量スイッチ27は、図1,4,7に示すように、具体的には、電源スイッチ26については正面(表面)側に配設され、音量スイッチ27については、幅広部31bにおける上記した長方形の前方側の上辺に対応する縁部に、プラススイッチ27aがマイナススイッチ27bに対して前側となるように配設されている。
また、この放音3では、放音3の左右の重量がバランスするように、受信部23、増幅部24、バッテリ25、電源スイッチ26および音量スイッチ27を構成する電子部品が各幅広部31bに割り振られている。また、この放音3では、バンド部31における各幅広部31bの縁部Aから先端部31aに亘る下面のうちの耳101の裏面上部に主として当接する幅広部31bの縁部Aを基準とした放音3の前後の重量がバランスするように、各幅広部31bに割り振られた上記の各電子部品の各幅広部31b内での位置が規定されている。
各スピーカ22は、スピーカユニット、エンクロージャおよび吸音材(いずれも図示せず)を備えて構成されている。また、各スピーカ22では、指向性の強いスピーカユニットが使用されて、放音される音の指向性が高められていると共に、エンクロージャの形状、およびエンクロージャ内においてスピーカユニットの背面側に配置される吸音材の材質や形状が、スピーカ22の周囲への音の漏れ出しが低減されるように調整されている。
受信部23は、集音2の送信部15から無線で送信された音響信号S2a,S2bを不図示のアンテナを介して受信すると共に復調することにより、音響信号S3a,S3bを生成して増幅部24に出力する。増幅部24は、受信部23から入力した音響信号S3a,S3bを音響信号S4a,S4bに増幅して、音響信号S4aについては右スピーカ22aに、音響信号S4bについては左スピーカ22bに出力する。また、増幅部24は、音量スイッチ27の操作状態を検出しつつ、操作を検出したときには、音響信号S3a,S3bの増幅率を操作内容に応じた増幅率に規定して音響信号S4a,S4bを出力する。具体的には、本例では、音量スイッチ27は、上記したように、音量を増加させるプラススイッチ27aと音量を減少させるマイナススイッチ27bとで構成されているため、増幅部24は、プラススイッチ27aが操作される都度、現在の増幅率を段階的に増加させ、一方、マイナススイッチ27bが操作される都度、現在の増幅率を段階的に低下させて、音響信号S4a,S4bを出力する。
電源スイッチ26は、バッテリ25から受信部23および増幅部24への電力の供給をオン・オフする。なお、この放音3には、表示部28(本例では発光ダイオード)が、電源スイッチ26が配設されている幅広部31bに配設されて、電源スイッチ26が操作されてオン状態に移行してバッテリ25からの電力の供給が開始されたときに発光する。
次に、イヤースピーカ装置1の操作手順について、イヤースピーカ装置1を構成する集音2および放音3の動作と併せて説明する。
まず、放音3の頭部100への装着手順について説明する。
まず、バンド部31の各幅広部31bや各装着パッド32を手で持ち、バンド部31を弾性変形させることで、各装着パッド32の間隔を広げ、この状態で各幅広部31b間および各装着パッド32間で頭部100を挟むようにして装着部21を頭部100に装着する。この際に、右側の幅広部31bの縁部Aと支持アーム33との間に形成されている隙間SPに右側の耳101の耳介上部を進入させて上方に突出させると共に、左側の幅広部31bの縁部Aと支持アーム33との間に形成されている隙間SPに左側の耳101の耳介上部を進入させて突出させる。この状態において、バンド部31における各幅広部31bの縁部Aから各先端部31aに亘る部位(装着部21において耳掛け部として機能する部位)が耳101の裏面上部と当接する。これにより、図6,7に示すように、放音3の頭部100への装着が完了する。
この放音3では、装着部21を構成するバンド部31における各先端部31aの近傍に幅広部31bがそれぞれ形成されて、放音3の構成要素である受信部23、増幅部24、バッテリ25、電源スイッチ26および音量スイッチ27を構成する電子部品が、放音3の左右の重量がバランスし、かつ放音3の前後の重量がバランスするように割り振られて各幅広部31b内に配設されている。このため、聴取者が放音3を装着した状態で動いたとしても、頭部100に装着されている放音3が装着当初の位置から大きくずれることが防止されている。
また、この放音3では、装着状態において、各幅広部31bの縁部Aと各支持アーム33との間に形成されている隙間SPに各耳101の耳介上部が進入して突出するように構成されている。このため、バンド部31における各幅広部31bの縁部Aから先端部31aに亘る部位が、耳101の裏側に位置して耳101の裏面上部と当接することで、装着部21での耳掛け部として機能する。このため、放音3を頭部100により安定して装着することが可能になっている。また、このバンド部31における各幅広部31bの縁部Aから先端部31aに亘る部位の下面には、柔軟性を有する樹脂材34が配設されているため、長時間に亘って放音3を装着していたとしても、この下面と当接する耳101が痛くなったりすることが回避されている。
また、この装着状態において、一対の支持アーム33の先端に取り付けられた右スピーカ22aは、右側の耳101の耳穴102から頭部100の側方(右側方)に離間した所定位置に配置され、左スピーカ22bは、左側の耳101の耳穴102から頭部100の側方(左側方)に離間した所定位置に配置される。この際に、必要に応じて各スピーカ22を回動させることで、各スピーカ22から放音される音の向きが耳穴102に向かうように調整する。この放音3では、各スピーカ22が耳穴102から離間して配置されるため、耳穴102内に装着する従来の集音器とは異なり、装着時に耳が痛くなったり、外れ易かったり、難聴になったり、顎を動かしたときの音が集音されるといった不具合の発生が回避されている。
続いて、集音2の電源スイッチ13aを操作して、バッテリ16から集音2内の各構成要素への電力の供給を開始させると共に、放音部3の電源スイッチ26を操作して、バッテリ25から放音3内の各構成要素への電力の供給を開始させる。
これにより、集音2では、マイク12が周囲の音を集音して音響信号S1a,S1bを出力し、信号処理部14は、この音響信号S1a,S1bに対する信号処理を実行して音響信号S2a,S2bを生成して、送信部15に出力する。また、送信部15は、この音響信号S2a,S2bを無線で放音3に送信する。
この際に、信号処理部14は、音響信号S1a,S1bの電圧レベルが予め規定されたしきい値を超えるか否かを検出しつつ、電圧レベルがしきい値を超える状態を検出したときには、このしきい値を超える音響信号S1a,S1bに対してレベル圧縮を実行して音響信号S2a,S2bを生成するレベル圧縮処理を常時実行している。このため、集音2の周辺において、衝撃音が発生したとしても、信号処理部14は、この衝撃音に起因して上昇する電圧レベルをしきい値よりも若干高い程度に抑えた音響信号S2a,S2bを生成して、送信部15に出力する。
一方、放音3では、受信部23が、集音2の送信部15から無線で送信された音響信号S2a,S2bを受信すると共に音響信号S3a,S3bを生成して増幅部24に出力する。増幅部24は、この音響信号S3a,S3bを音響信号S4a,S4bに増幅して、各スピーカ22に出力する。これにより、集音2で集音された周囲の音が増幅されて各スピーカ22から各耳101に放音される。
この状態において、各スピーカ22から各耳101に放音される音の音量を調整(上げ下げ)したいときには、放音3に配設されているプラススイッチ27aまたはマイナススイッチ27bを操作する。この場合、放音3では、増幅部24が、プラススイッチ27aおよびマイナススイッチ27bに対する操作内容に応じて、音響信号S3a,S3bに対する現在の増幅率を段階的に増加または低下させて、音響信号S4a,S4bを生成して、各スピーカ22に出力する。これにより、各スピーカ22から放音される音の音量が調整される。
また、各スピーカ22から各耳101に放音される音に含まれている音声の話速をゆっくりにしたいときには、集音2に配設されている話速スイッチ13bを操作してオン状態に移行させる。この場合、集音部2では、信号処理部14が話速変換処理を実行して、音響信号S1a,S1bに含まれている音声成分の話速を低速に変更して、音響信号S2a,S2bを生成する。これにより、放音3において受信部23から出力される音響信号S3a,S3b、および増幅部24から出力される音響信号S4a,S4bに含まれている音声成分の話速が低速に変更されて、その結果として、各スピーカ22から放音される音に含まれている音声がゆっくりとした話速に変更される。なお、集音2に配設されている話速スイッチ13bを操作してオフ状態に移行させることで、元の話速に戻される。
また、各スピーカ22から各耳101に放音される音の左右のバランスを調整したいときには、集音2に配設されているバランス調整スイッチ13cを操作する。この場合、集音2では、信号処理部14が、バランス調整スイッチ13cの位置に応じて、右側のスピーカへの音響信号S2aの電圧レベル、および左側のスピーカへの音響信号S2bの電圧レベルを変更する。これにより、放音3において受信部23から出力される音響信号S3a,S3bの各電圧レベル、および増幅部24から出力される音響信号S4a,S4bの各電圧レベルが変更されて、その結果として、各スピーカ22から放音される音の大きさが変更されることで、左右のバランスが調整される。
また、各スピーカ22から各耳101に放音される音の音質を選択したいときには、集音2に配設されている音質切替スイッチ13dを操作する。この場合、集音2では、信号処理部14が、音質切替スイッチ13dの位置に基づいて、音響信号S1a,S1bに対する増幅率を周波数帯域毎に同時に切り替えることにより、音響信号S2a,S2bに含まれている音成分の音質を変更する。これにより、放音3において受信部23から出力される音響信号S3a,S3bに含まれている音成分の音質、および増幅部24から出力される音響信号S4a,S4bに含まれている音成分の音質が変更されて、その結果として、各スピーカ22から放音される音の音質が変更される。
このように、このイヤースピーカ装置1では、集音2で集音した周囲の音を音響信号S2a,S2bに変換して無線で放音3に送信し、放音3は、この音響信号S2a,S2bを受信して各スピーカ22から上記した周囲の音を放音する。したがって、このイヤースピーカ装置1によれば、集音2と放音3とを接続する邪魔な外部配線をなくすことができるため、この外部配線を手で引っ掛けて頭部100に装着されている放音3をずらしたり、落としたりするといった不具合の発生を回避することができる。
また、このイヤースピーカ装置1によれば、頭部100に放音3を装着した状態において、各スピーカ22を耳穴102から離間して配置することができるため、耳穴102内に装着する従来の集音器とは異なり、装着時に耳が痛くなったり、外れ易かったり、難聴になったり、顎を動かしたときの音が集音されるといった不具合の発生を回避することができる。
また、このイヤースピーカ装置1では、放音3の装着部21を構成するバンド部31における各先端部31aの近傍に幅広部31bがそれぞれ形成されて、放音3の構成要素である受信部23、増幅部24、バッテリ25、電源スイッチ26および音量スイッチ27を構成する電子部品が、放音3の左右の重量がバランスし、かつ放音3の前後の重量がバランスするように割り振られて各幅広部31b内に収容されている。したがって、このイヤースピーカ装置1によれば、聴取者が放音3を装着した状態で動いたとしても、頭部100に装着されている放音3が装着当初の位置から大きくずれることを防止することができる。
また、このイヤースピーカ装置1では、放音3の装着状態において、各幅広部31bの縁部Aと各支持アーム33との間に形成されている隙間SPに各耳101の耳介上部が進入して突出するように構成されている。このため、バンド部31における各幅広部31bの縁部Aから先端部31aに亘る部位が、耳101の裏側に位置して耳101の裏面上部と当接することで、装着部21での耳掛け部として機能する。したがって、このイヤースピーカ装置1によれば、放音3に対して頭部100の前方に移動する向きの外力が加わったときには、耳101の裏側であって後方に位置する各幅広部31bの縁部Aが耳101に当接して前方への移動を規制し、放音3に対して頭部100の後方に移動する向きの外力が加わったときには、耳101の表側であって前方に位置する各支持アーム33が各耳101の耳介上部に当接して後方への移動を規制するため、放音3を頭部100により安定して装着することができる。
また、このイヤースピーカ装置1によれば、バンド部31における各幅広部31bの縁部Aから先端部31aに亘る部位の下面に、柔軟性を有する樹脂材34が配設されているため、長時間に亘って放音3を装着していたとしても、この下面と当接する耳101が痛くなったりすることがない。
また、このイヤースピーカ装置1では、集音2の信号処理部14が、音響信号S1a,S1bの電圧レベルが予め規定されたしきい値を超えるか否かを検出しつつ、しきい値を超える状態を検出したときには、しきい値を超える音響信号S1a,S1bに対してレベル圧縮を実行して音響信号S2a,S2bを生成する。したがって、このイヤースピーカ装置1によれば、集音2の周辺において、物同士が衝突することによって衝撃音が発生し、これにより、音響信号S1a,S1bが一時的に極めて高いレベルになったとしても、この高いレベルを大幅に抑えて音響信号S2a,S2bを生成することができる結果、この音響信号S2a,S2bを受信した放音3の各スピーカ22から音量を抑制した状態で衝撃音を放音することができる。このため、耳101にダメージを与えないようにすることができる。また、しきい値を超える音響信号S1a,S1bをクリップする方式とは異なり、レベル圧縮する方法のため、レベル圧縮された音響信号S2a,S2bに高調波成分が高いレベルで含まれるという事態を回避することができ、これにより、この高調波成分に起因して音響信号S2a,S2bに生じるノイズの発生を十分に抑制することができることから、衝撃音と共に耳障りなノイズ音が放音されるという事態の発生を回避することができる。
また、このイヤースピーカ装置1によれば、頭部100に装着する放音3の各幅広部31bのうちの一方に電源スイッチ26が配設されているため、片手で簡単に放音3を動作させたり、停止させたりすることができる。
また、このイヤースピーカ装置1によれば、放音3の各幅広部31bのうちの一方に音量スイッチ27が配設されているため、各スピーカ22から放音される音の音量を片手で簡単に調整することができる。
また、このイヤースピーカ装置1によれば、放音3の各幅広部31bのうちの一方に表示部28が配設されているため、放音3を頭部100から取り外した状態において、放音3が動作しているか、停止しているかを簡単に確認することができる。
イヤースピーカ装置
2 集音
3 放音
12 マイク
15 送信部
21 装着部
22 スピーカ
23 受信部
24 増幅部
25 バッテリ
31 バンド部
32 装着パッド
33 支持アーム
S1a,S1b,S2a,S2b,S3a,S3b,S4a,S4b 音響信号
SP 隙間

Claims (5)

  1. 周囲音を集音して音響信号として出力するマイク、および該音響信号を無線で送信する送信部を有する集音器と、
    スピーカ、聴取者の頭部に装着されて該聴取者の耳穴から離れた所定位置に前記スピーカを配置させる装着部、前記集音器の送信部から送信された音響信号を受信する受信部、該受信部で受信された音響信号を増幅して前記スピーカに出力する増幅部、並びに前記受信部および前記増幅部を作動させるためのバッテリを有して前記集音と別体に形成された放音器とからなり、
    前記放音器の装着部は、弾性を有するアーチ状に形成されると共に、前記受信部と前記増幅部と前記バッテリとが内部に収容されたバンド部、該バンド部の各先端部にそれぞれ連結されて該バンド部が前記頭部に装着されたときに該バンド部の弾性力によって前記聴取者の側頭部におけるこめかみ辺りに押し付けられる一対の装着パッド、および該一対の装着パッドが前記バンド部によって前記こめかみ辺りに接触させられている状態において該装着パッドから後方に傾斜した状態でそれぞれ延出して、先端に取り付けられた前記スピーカを前記耳穴の側方に位置する前記所定位置で耳穴に指向させた状態で支持する一対の支持アームを有しており、
    前記集音器は、前記マイクから出力される音響信号に含まれている音声成分に対する話速変換処理を実行する信号処理部を備えたイヤースピーカ装置。
  2. 前記信号処理部は、前記マイクから出力される音響信号のレベルが予め規定されたしきい値以下のときには音響信号をレベル圧縮することなく前記送信部に出力し、該しきい値を超えるときには音響信号をレベル圧縮して前記送信部に出力する機能を有している請求項1記載のイヤースピーカ装置
  3. 前記バンド部は、該バンド部が前記頭部に装着されたときに前記聴取者の各耳の裏側に位置する左右一対の部位が前記側頭部の表面に沿って広がる幅広部をそれぞれ形成し、該幅広部に前記受信部、前記増幅部、前記バッテリ、および該バッテリから前記受信部および前記増幅部への電力の供給をオン・オフする電源スイッチ、前記増幅部による音響信号の増幅率を変更する音量スイッチを前記放音器の左右および前後の重量がバランスするように割り振って収容した請求項1又は2記載のイヤースピーカ装置。
  4. 前記幅広部および支持アームは、該幅広部の該支持アーム側の縁部と該支持アームとの間に、前記一対の装着パッドが前記バンド部によって前記こめかみ辺りに接触させられている状態において耳介上部の突出を許容する隙間が形成されるように構成されている請求項3記載のイヤースピーカ装置
  5. 前記バンド部における前記各幅広部の前記支持アーム側の縁部から前記各先端部に亘る下面には、柔軟性を有する樹脂材が配設されている請求項3又は4記載のイヤースピーカ装置。
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