JP6084368B2 - プロペラファンおよびこれを備えた流体送り装置、扇風機ならびにプロペラファンの成形用金型 - Google Patents

プロペラファンおよびこれを備えた流体送り装置、扇風機ならびにプロペラファンの成形用金型 Download PDF

Info

Publication number
JP6084368B2
JP6084368B2 JP2012089286A JP2012089286A JP6084368B2 JP 6084368 B2 JP6084368 B2 JP 6084368B2 JP 2012089286 A JP2012089286 A JP 2012089286A JP 2012089286 A JP2012089286 A JP 2012089286A JP 6084368 B2 JP6084368 B2 JP 6084368B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
edge portion
propeller fan
height
central axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012089286A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013217317A (ja
Inventor
ゆい 公文
ゆい 公文
大塚 雅生
大塚  雅生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2012089286A priority Critical patent/JP6084368B2/ja
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to US14/391,412 priority patent/US9726190B2/en
Priority to CN201610308690.6A priority patent/CN106015040B/zh
Priority to CN201410493885.3A priority patent/CN104314868B/zh
Priority to CN201380012245.XA priority patent/CN104145120B/zh
Priority to PCT/JP2013/060708 priority patent/WO2013154100A1/ja
Priority to MYPI2014002867A priority patent/MY168508A/en
Publication of JP2013217317A publication Critical patent/JP2013217317A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6084368B2 publication Critical patent/JP6084368B2/ja
Priority to US15/628,896 priority patent/US10544797B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

本発明は、プロペラファンおよびこれを備えた流体送り装置、扇風機ならびにプロペラファンの成形用金型に関する。
従来のプロペラファンとして、たとえば特開2008−157117号公報(特許文献1)に開示されるように、翼の外縁部に微小な切り欠きを複数設けたものや、たとえば特開2003−206894号公報(特許文献2)に開示されるように、翼の後縁部に切り欠きを設けたもの等が知られている。
特開2008−157117号公報 特開2003−206894号公報
ところで、従来にあっては、送風能力の向上を図るために、プロペラファンを回転させた場合に当該プロペラファンが通過する通過領域の形状が当該プロペラファンを包含する略円柱状もしくは略円錐台状の空間とほぼ同じ形状となるように、翼が構成されることが一般的であった。しかしながら、そのように構成した場合には、プロペラファンの占有体積が大きなものとなってしまう問題があった。
プロペラファンの占有体積が大きい場合には、当該プロペラファンを備えた各種流体送り装置の体格も当然に大きいものとなってしまい、小型化を図る上でこれが支障となっていた。また、たとえば扇風機等に代表される流体送り装置においては、プロペラファンを囲繞するように格子状または網状のガードが設けられることになるが、当該ガードとプロペラファンとの間の距離を十分に確保できていない場合には、指挟み等の原因となってしまう問題もあった。
したがって、本発明は、上述した問題点を解決すべくなされたものであり、小型化が可能でかつ安全性の向上に寄与することができるプロペラファンおよびこれを備えた流体送り装置、扇風機ならびにプロペラファンの成形用金型を提供することを目的とする。
本発明の第1ないし第6の局面に基づくプロペラファンは、中心軸を回転中心として回転する回転軸部と、上記回転軸部から径方向外側に向けて突設され、吸込側に位置する負圧面および噴出側に位置する正圧面を含む翼とを備えている。上記翼は、回転方向における前方側に位置する前縁部と、回転方向における後方側に位置する後縁部と、回転方向に沿って延びる外縁部と、上記前縁部と上記外縁部とを接続する翼先端凸部と、上記後縁部と上記外縁部とを接続する翼後端凸部とを含んでいる。上記翼の噴出側に上記中心軸に直交する平面を想定し、その平面からの上記中心軸の軸方向における長さを高さという場合に、上記本発明の第1ないし第6の局面に基づくプロペラファンは、それぞれ以下のとおりの構成を有している。
上記本発明の第1の局面に基づくプロペラファンは、上記前縁部と上記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh A1 とし、上記前縁部の中央位置の高さをh A2 とし、上記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さをh B とし、上記後縁部と上記翼後端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh D1 とし、上記翼後端凸部の中央位置の高さをh E とすると、h A1 >h B の条件およびh A2 >h B の条件の少なくともいずれか一方の条件を満たしているとともに、h E >h D1 の条件を満たしている。
上記本発明の第2の局面に基づくプロペラファンは、上記前縁部と上記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh A1 とし、上記前縁部の中央位置の高さをh A2 とし、上記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さをh B とし、上記後縁部と上記翼後端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh D1 とし、上記翼後端凸部の中央位置の高さおよび半径をそれぞれh E およびR E とし、上記外縁部と上記翼後端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さおよび半径をそれぞれh F およびR F とすると、h A1 >h B の条件およびh A2 >h B の条件の少なくともいずれか一方の条件を満たしているとともに、h F >h E ≧h D1 の条件およびR E <R F の条件を満たしている。
上記本発明の第3の局面に基づくプロペラファンは、上記前縁部と上記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh A1 とし、上記前縁部の中央位置の高さをh A2 とし、上記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さをh B とすると、h A1 >h B の条件およびh A2 >h B の条件の少なくともいずれか一方の条件を満たしているとともに、上記前縁部が、その内端と当該内端から径方向外側に離れた位置との間で一定の高さを有している。
上記本発明の第4の局面に基づくプロペラファンは、上記前縁部と上記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh A1 とし、上記前縁部の中央位置の高さをh A2 とし、上記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さをh B とすると、h A1 >h B の条件およびh A2 >h B の条件の少なくともいずれか一方の条件を満たしているとともに、上記後縁部の外端を含む径方向外側部分が、径方向内側から径方向外側に向かうにつれてその高さが高くなるように構成されている。
上記本発明の第5の局面に基づくプロペラファンは、上記前縁部と上記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh A1 とし、上記前縁部の中央位置の高さをh A2 とし、上記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さをh B とすると、h A1 >h B の条件およびh A2 >h B の条件の少なくともいずれか一方の条件を満たしているとともに、上記中心軸が延びる方向に沿って噴出側において最も外側に位置する上記翼の部位を含みかつ上記中心軸と直交する平面形状の噴出側端面を想定した場合に、上記外縁部の全体が、上記中心軸が延びる方向に沿って上記噴出側端面から離間して位置している。
上記本発明の第6の局面に基づくプロペラファンは、上記前縁部と上記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh A1 とし、上記前縁部の中央位置の高さをh A2 とし、上記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さをh B とすると、h A1 >h B の条件およびh A2 >h B の条件の少なくともいずれか一方の条件を満たしているとともに、上記翼が、上記回転軸部側に位置する翼内側領域と、上記外縁部側に位置する翼外側領域と、上記負圧面側が凹となり上記正圧面側が凸となるように上記翼内側領域と上記翼外側領域との境目においてこれらを湾曲してまたは屈曲して連結する連結部とを有している。
上記本発明の第1ないし第の局面に基づくプロペラファンにあっては、上記外縁部が、上記前縁部側に位置する前方外縁部と、上記後縁部側に位置する後方外縁部と、上記前方外縁部および上記後方外縁部を接続する接続部とを有していることが好ましい。
なお、上記接続部は、最大半径の異なる上記前方外縁部と上記後方外縁部とを接続する部位であり、望ましくは上記前方外縁部と上記後方外縁部とを滑らかに接続している。また、上記接続部は、望ましくは上記前方外縁部と上記後方外縁部とを略鋭角形状、たとえば切れ込みを有する状態で接続している。また、上記接続部は、望ましくは上記前方外縁部と上記後方外縁部とを略鈍角形状、たとえば段差を有する状態で接続している。また、上記接続部は、望ましくは上記中心軸側に向けて窪んだ形状とされている。
上記本発明の第1ないし第の局面に基づくプロペラファンにあっては、上記中心軸が延びる方向に沿って吸込側において最も外側に位置する上記翼の部位を含みかつ上記中心軸と直交する平面形状の吸込側端面を想定した場合に、上記外縁部の全体が、上記中心軸が延びる方向に沿って上記吸込側端面から離間して位置していることが好ましい。
上記本発明の第1ないし第6の局面に基づくプロペラファンは、樹脂成形品からなることが好ましい。
本発明に基づく流体送り装置は、上述した本発明の第1ないし第の局面に基づくプロペラファンのいずれかと、当該プロペラファンを回転駆動する駆動モータとを備えている。
本発明に基づく扇風機は、上述した流体送り装置と、上記プロペラファンを囲繞するガードとを備えている。
本発明に基づくプロペラファンの成形用金型は、上述した本発明の第1ないし第の局面に基づくプロペラファンのいずれかが樹脂成形品にて構成される場合に、これを成形するために用いられるものである。
本発明によれば、小型化が可能でかつ安全性の向上に寄与することができるプロペラファンおよびこれを備えた流体送り装置、扇風機ならびにプロペラファンの成形用金型とすることができる。
本発明の実施の形態1における扇風機の一部分解側面図である。 本発明の実施の形態1におけるプロペラファンの背面側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるプロペラファンの正面側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるプロペラファンの背面図である。 本発明の実施の形態1におけるプロペラファンの正面図である。 本発明の実施の形態1におけるプロペラファンの側面図である。 本発明の実施の形態1における扇風機においてプロペラファンを低速回転させた場合に得られる風の流れを示す概念図である。 本発明の実施の形態1における扇風機においてプロペラファンを低速回転させた場合に得られる風の状態を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1における扇風機においてプロペラファンを高速回転させた場合に得られる風の流れを示す概念図である。 本発明の実施の形態1における扇風機においてプロペラファンを高速回転させた場合に得られる風の状態を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1におけるプロペラファンの翼先端凸部近傍の拡大背面図である。 本発明の実施の形態1におけるプロペラファンの翼先端凸部近傍の拡大側面図である。 本発明の実施の形態1におけるプロペラファンの翼後端凸部近傍の拡大背面図である。 本発明の実施の形態1におけるプロペラファンの翼後端凸部近傍の拡大側面図である。 本発明の実施の形態1におけるプロペラファンを回転させた場合の翼の軌跡を示す図である。 本発明の実施の形態1における扇風機においてプロペラファンを回転させた場合のプロペラファンの非通過領域とガードとの位置関係を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるプロペラファンの成形用金型を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態2におけるプロペラファンの側面図である。 本発明の実施の形態3におけるプロペラファンの背面図である。 本発明の実施の形態3におけるプロペラファンの側面図である。 本発明の実施の形態4におけるプロペラファンの側面図である。 本発明の実施の形態5におけるプロペラファンの側面図である。 比較例に係るプロペラファンの背面図である。 比較例に係るプロペラファンの側面図である。 実施例および比較例に係るプロペラファンの回転数と風量との関係を示したグラフである。 実施例および比較例に係るプロペラファンの風量と消費電力との関係を示したグラフである。 実施例および比較例に係るプロペラファンの風量と騒音との関係を示したグラフである。 実施例および比較例に係るプロペラファンの回転中心からの距離と風速との関係を示したグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における扇風機の一部分解側面図である。まず、この図1を参照して、本実施の形態における流体送り装置としての扇風機1について説明する。
図1に示すように、扇風機1は、前ガード2と、後ガード3と、本体部4と、スタンド5と、プロペラファン10Aとを主として備えている。
本体部4は、スタンド5によって支持されており、内部に図示しない駆動モータが収容されている。本体部4の前面には、駆動モータの回転軸4aが露出して位置しており、この回転軸4aに後述するプロペラファン10Aの回転軸部としてのボスハブ部11(図2等参照)がスクリューキャップ6を用いて固定される。
前ガード2および後ガード3は、本体部4に固定されたプロペラファン10Aを囲繞するように設けられる。より詳細には、後ガード3は、プロペラファン10Aの背面側を覆うように本体部4に固定されており、前ガード2は、プロペラファン10Aの正面側を覆うように後ガード3に固定される。前ガード2および後ガード3は、空気の吸込効率および噴出効率を高めるために、たとえば格子状または網状の金属部材にて構成されている。
スタンド5は、床面等に扇風機1を載置するために設けられたものであり、本体部4を支持している。また、スタンド5の所定位置には、扇風機1のオン/オフや運転状態の切換え等を行なうための図示しない操作部が設けられている。
なお、本体部4とスタンド5とは、扇風機1が首ふり機能を有することとなるように、本体部4が水平面内および垂直面内において揺動可能となるように連結されていることが好ましい。
また、スタンド5は、扇風機1が高さ調節機能を有することとなるように、鉛直方向に沿って伸縮自在に構成されていることが好ましい。
図2および図3は、本実施の形態におけるプロペラファンの背面側および正面側から見た斜視図であり、図4ないし図6は、本実施の形態におけるプロペラファンの背面図、正面図および側面図である。次に、これら図2ないし図6を参照して、本実施の形態におけるプロペラファン10Aの基本的な構造について説明する。
図2ないし図6に示すように、プロペラファン10Aは、回転軸部としての上述したボスハブ部11と、滑らかに曲成された板状の複数の翼12Aとを備えている。ボスハブ部11は、有底略円筒状の形状を有しており、複数の翼12Aのそれぞれは、ボスハブ部11の周方向に沿って並ぶようにボスハブ部11の外周面から径方向外側に向けて突設されている。
本実施の形態におけるプロペラファン10Aは、7枚翼のものであり、たとえばAS(acrylonitrile-styrene)樹脂等の合成樹脂によりボスハブ部11と7枚の翼12Aとが一体的に成形された樹脂成形品にて構成されている。
ボスハブ部11は、上述した駆動モータが駆動することにより、仮想の中心軸20を回転中心として図中に示す矢印a方向に回転する。これにより、プロペラファン10Aの全体が上述した中心軸20を回転中心として図中に示す矢印a方向に回転することになり、ボスハブ部11の周方向に沿って並んで設けられた複数の翼12Aも、上述した中心軸20回りに回転することになる。
当該複数の翼12Aの回転に伴い、プロペラファン10Aの背面側である吸込側からプロペラファン10Aの正面側である噴出側に向けて空気が流れることになり、扇風機1の前方に向けて送風が行なわれることになる。
ここで、本実施の形態においては、複数の翼12Aが、回転方向に沿って互いに離間するように等間隔に配置されており、複数の翼12Aのそれぞれが、同一の形状を有している。そのため、いずれかの翼12Aを中心軸20を回転中心として回転させた場合には、その翼12Aの形状と別の翼12Aの形状とが合致することになる。
翼12Aは、プロペラファン10Aの回転方向における前方側に位置する前縁部13と、プロペラファン10Aの回転方向における後方側に位置する後縁部14と、プロペラファン10Aの回転方向に沿って延びる外縁部15と、前縁部13および外縁部15を接続する翼先端凸部16と、後縁部14および外縁部15を接続する翼後端凸部17とを含んでいる。すなわち、中心軸20に沿ってプロペラファン10Aを平面視した状態においては、翼12Aの外形が、ボスハブ部11に接続された部分を除いてこれら前縁部13、後縁部14、外縁部15、翼先端凸部16および翼後端凸部17によって規定されることになる。
前縁部13および後縁部14は、ボスハブ部11から径方向外側に向けて延在している。中心軸20に沿ってプロペラファン10Aを平面視した状態において、前縁部13および後縁部14は、いずれも概ね径方向内側から外側に向かうにつれて徐々に回転方向の前方側に位置することとなるように全体として概ね弧状の形状を有している。
ここで、翼12Aの噴出側に中心軸20に直交する平面を想定し、その平面からの中心軸20の軸方向における長さを高さという場合に、前縁部13は、その内端と当該内端から径方向外側に離れた位置との間で一定の高さを有する部位を含んでいる。
より詳細には、中心軸20が延びる方向に沿って吸込側において最も外側に位置する翼12Aの部位を含みかつ中心軸20と直交する平面形状の吸込側端面P1(図6参照)を想定すると、前縁部13のボスハブ部11に繋がる径方向内側寄りの部分が、吸込側端面P1上に重なるように延びている。これを換言すると、前縁部13の径方向外側寄りの部分は、吸込側端面P1上に重なっておらず、全体として吸込側端面P1よりも噴出側に寄せて設けられていることになる。
また、翼12Aの噴出側に中心軸20に直交する平面を想定し、その平面からの中心軸20の軸方向における長さを高さという場合に、後縁部14の外端を含む径方向外側部分が、径方向内側から径方向外側に向かうにつれてその高さが高くなるように構成されている。
これを換言すると、中心軸20が延びる方向に沿って噴出側において最も外側に位置する翼12Aの部位を含みかつ中心軸20と直交する平面形状の噴出側端面P2(図6参照)を想定すると、後縁部14は、径方向外側に向かうにつれて噴出側端面P2から離れるように構成されていることになる。すなわち、後縁部14の径方向外側寄りの部分は、噴出側端面P2上に重なっておらず、全体として噴出側端面P2よりも吸込側に寄せて設けられている。
なお、前縁部13および後縁部14の径方向内側の部分においては、回転方向に沿ったそれらの幅が小さくなうように翼12Aが構成されており、前縁部13および後縁部14の径方向外側の部分においては、回転方向に沿ったそれらの幅が大きくなるように翼12Aが構成されている。
外縁部15は、上述したように回転方向に沿って延びており、全体として概ね弧状の形状を有している。外縁部15は、前縁部13側に位置する前方外縁部15b(図4および図5参照)と、後縁部14側に位置する後方外縁部15c(図4および図5参照)と、これら前方外縁部15bおよび後方外縁部15cを接続する所定形状の接続部15aとを含んでいる。当該接続部15aは、外縁部15の前端と後端との間の途中の位置に形成されている。
接続部15aは、外縁部15の所定部分を中心軸20側に向けて窪ませることで形成されており、これにより翼12Aの外縁部15には、上述した前方外縁部15bと、上述した後方外縁部15cとが設けられることになる。接続部15aは、図示するように滑らかに湾曲した形状となるように形成されていることが好ましいが、必ずしもこれが湾曲した形状とされず、屈曲した形状とされていてもよい。
接続部15aが形成される位置は、外縁部15上の位置であれば特に限定されるものではないが、本実施の形態においては、外縁部15の後端寄りの位置に接続部15aが形成されている。そのため、本実施の形態においては、前方外縁部15bの回転方向に沿った幅が、後方外縁部15cの回転方向に沿った幅よりも大きく形成されている。
なお、外縁部15は、その全体が中心軸20が延びる方向に沿って吸込側端面P1から離間して位置しているとともに、その全体が中心軸20が延びる方向に沿って噴出側端面P2から離間して位置している。すなわち、外縁部15は、いずれの位置においても吸込側端面P1および噴出側端面P2上に重なっておらず、全体として吸込側端面P1および噴出側端面P2よりも内側に寄せて設けられている。
翼先端凸部16は、前縁部13と外縁部15との間に位置しており、これらを滑らかに接続している。翼先端凸部16は、前縁部13および外縁部15よりも大きい曲率を有する弧状の形状を有している。中心軸20に沿ってプロペラファン10Aを平面視した状態において、翼12Aの翼先端凸部16が設けられた部分近傍は、鎌状に尖った形状を有している。この鎌状に尖った部分は、回転方向において翼12Aの最も前方側の位置に配置されている。当該鎌状に尖った部分は、回転方向において前方に位置する部分であるため、翼先端渦が発生する翼先端部に該当することになる。
翼後端凸部17は、後縁部14と外縁部15との間に位置しており、これらを滑らかに接続している。翼後端凸部17は、後縁部14および外縁部15よりも大きい曲率を有する弧状の形状を有している。
なお、翼先端凸部16および翼後端凸部17は、いずれも中心軸20の軸方向に沿って吸込側端面P1および噴出側端面P2よりも内側に寄せて設けられている。
翼12Aには、プロペラファン10Aの回転に伴って送風を行なう(すなわち、吸込側から噴出側に空気を送り出す)ための翼面が形成されている。翼面は、吸込側に位置する翼12Aの背面に相当する負圧面12aと、噴出側に位置する翼12Aの前面に相当する正圧面12bとによって構成されており、これらはいずれも上述した前縁部13、後縁部14、外縁部15、翼先端凸部16および翼後端凸部17に囲まれた領域にて形成されている。
翼面である負圧面12aおよび正圧面12bは、いずれもプロペラファン10Aの回転方向に沿って後縁部14から前縁部13に向かうにつれてプロペラファン10Aの噴出側から吸込側に向けて傾斜する湾曲面にて構成されている。これにより、プロペラファン10Aの回転時において、翼面上で空気の流れが発生するのに伴い、正圧面12b上において相対的に大きくなるとともに負圧面12a上において相対的に小さくなる圧力分布が生じることになる。
翼12Aは、相互に異なる翼面形状を有する翼内側領域19aおよび翼外側領域19bを有している(図4および図5参照)。翼内側領域19aは、翼12Aのうちのボスハブ部11側に位置する領域に相当し、翼外側領域19bは、翼12Aのうちの外縁部15側に位置する領域に相当する。これら相互に異なる翼面形状を有する翼内側領域19aと翼外側領域19bとが翼12Aに設けられることにより、翼12Aには、図示するように、これら翼内側領域19aと翼外側領域19bとの境目においてこれらを湾曲して連結する連結部18が設けられている。
すなわち、翼12Aは、ボスハブ部11側に位置する翼内側領域19aと、外縁部15側に位置する翼外側領域19bと、負圧面12a側が凹となり正圧面12b側が凸となるように翼内側領域19aと翼外側領域19bとの境目においてこれらを湾曲してまたは屈曲して連結する連結部18とを有している。
連結部18は、その付近において極大となる表面の曲率を有しており、負圧面12aにおいて湾曲状の窪んだ溝部となって現れており、正圧面12bにおいて湾曲状に突出した突条部として現れている。当該連結部18は、概ね回転方向に沿って設けられており、翼先端凸部16の近傍の位置から後縁部14の径方向における途中の位置の近傍に向けて延在している。
また、翼12Aは、プロペラファン10Aの回転方向に沿ってこれを見た場合に、前縁部13および後縁部14から翼中央付近に向かうほどその厚みが厚くなるとともに翼中央よりも前縁部13側に寄った位置に最大厚みを有する翼型形状に形成されている。
以上において説明したプロペラファン10Aとすることにより、以下のような効果が得られる。
第一に、本実施の形態におけるプロペラファン10Aにあっては、上述したように、前縁部13の径方向外側寄りの部分を除く部分が、吸込側端面P1上に位置するように構成されている。そのため、翼12Aの径方向内側寄りの部分において送風能力を高めることが可能となり、径方向内側寄りの部分において発生する風の風速を高めることが可能となって外縁部15寄りの部分において発生する風の風速にこれが近づくことになり、径方向における風速分布がより均一になる。したがって、風速のムラが抑制可能となり、風当たりの良い風とすることができる。
第二に、本実施の形態におけるプロペラファン10Aにあっては、上述したように、後縁部14が、径方向外側に向かうにつれて噴出側端面P2から離れるように構成されている。そのため、径方向外側に向かうにつれてほぼ比例して大きくなる風速が、外縁部15寄りの部分において緩和されることになり、径方向内側寄りの部分において発生する風の風速と、外縁部15寄りの部分において発生する風の風速とが近づくことになり、径方向における風速分布がより均一になる。したがって、風速のムラが抑制可能となり、風当たりの良い風とすることができる。
第三に、本実施の形態におけるプロペラファン10Aにあっては、上述したように、翼内側領域19aと翼外側領域19bとの境目においてこれらを湾曲して連結する連結部18が設けられている。そのため、当該連結部18上において馬蹄渦が発生することになり、当該馬蹄渦が翼面上を流れる主流の剥離を抑制することになるため、騒音が低減されるとともに、送風能力が高まることになる。さらには、上述したように、本実施の形態においては、上記連結部18が概ね回転方向に沿って設けられているため、当該連結部18上に発生する馬蹄渦に加えて翼先端渦も連結部18上において保持されることになり、主流の剥離をさらに抑制することが可能になる。なお、連結部18は、湾曲状でなくともよく、たとえば屈曲状であってもよい。
第四に、本実施の形態におけるプロペラファン10Aにあっては、上述したように、外縁部15に窪み形状の接続部15aが設けられているため、径方向における風速分布をより均一にすることができ、風速のムラを抑制することが可能となって風当たりの良い風とすることができる。
すなわち、外縁部に窪み形状の接続部が形成されていない翼形状とした場合には、径方向外側に向かうにつれてほぼ比例して風速が大きくなるため、径方向内側寄りの部分において発生する風の風速と、径方向外側寄りの部分において発生する風の風速との間に大きな差が生じ、発生する風に大きな風速のムラが生じてしまうことになる。
これに対し、本実施の形態においては、外縁部15上に窪み形状の接続部15aが形成されているため、外縁部15上に窪み形状の接続部15aが形成されていない場合に比べ、外縁部15近傍(すなわち径方向外側寄りの部分)において翼面積が減少することになる。そのため、径方向外側に向かうにつれてほぼ比例して大きくなる風速が、外縁部15寄りの部分において緩和されることになり、径方向内側寄りの部分において発生する風の風速と、外縁部15寄りの部分において発生する風の風速とが近づくことになり、径方向における風速分布がより均一になる。したがって、風速のムラが抑制可能となり、風当たりの良い風とすることができる。
また、本実施の形態におけるプロペラファン10Aにあっては、上述したように、外縁部15に窪み形状の接続部15aが設けられているため、径方向外側寄りの部分において発生される風に含まれる圧力変動が小さくなる風当たりの良い風を発生させることもできる。
すなわち、外縁部に窪み形状の接続部が形成されていない翼形状とした場合には、翼と翼との間の比較的大きな空間を空気が通過することとなり、発生する風に大きな圧力変動が生じてしまうことになる。これは、より風速の速い風が発生される外縁部側の部分において特に顕著となり、翼枚数が少なくなればなるほど大きな圧力差を含む風が発生することになる。
これに対し、本実施の形態においては、外縁部15に窪み形状の接続部15aが形成された翼形状であるため、1枚の翼12Aの前方外縁部15bと後方外縁部15cとの間に比較的小さな空間(すなわち窪み形状の接続部15aが位置する空間)が形成されることになり、当該空間が、翼12Aの中に風を発生させない空間として存在することになる。
その結果、風速の速い風が発生される外縁部15側の部分において、翼面積が減少することで発生される風に生じる圧力差が緩和されることとなる上に、圧力変動がより小刻みに生じることになるため、1枚の翼12Aに設けられた前方外縁部15bと後方外縁部15cとがあたかも2枚分の翼で風を送風する場合と近似の役目を果たすことになり、全体として圧力変動が小さな風当たりの良い風を発生させることができる。
また、本実施の形態におけるプロペラファン10Aにあっては、上述したように、外縁部15に窪み形状の接続部15aが設けられているため、低速回転時においては、広範囲に拡散する風当たりの良い風とすることができ、高速回転時においては、直進性が高くより遠くへ到達する風とすることができる。この点につき、図7ないし図10を参照して、より詳細に説明する。
図7は、本実施の形態における扇風機においてプロペラファンを低速回転させた場合に得られる風の流れを示す概念図であり、図8は、当該プロペラファンを低速回転させた場合に得られる風の状態を模式的に示す図である。また、図9は、本実施の形態における扇風機においてプロペラファンを高速回転させた場合に得られる風の流れを示す概念図であり、図10は、当該プロペラファンを高速回転させた場合に得られる風の状態を模式的に示す図である。なお、図7および図9においては、翼先端渦の代表的な軌道として、翼先端凸部16付近で発生する翼先端渦の軌道を破細線にて模式的に示し、馬蹄渦の代表的な軌道を細線にて模式的に示し、さらに翼12Aの外縁部15寄りの位置にて発生される風の軌道を太線にて模式的に示している。
上述したように、本実施の形態においては、翼12Aの外縁部15上の位置に窪み形状の接続部15aが形成されている。当該外縁部15上の位置は、翼先端凸部16を含む翼先端部の下流側であってかつ翼面上を流れる翼先端渦の流線に沿った位置に該当することになる。
図7に示すように、翼12Aが低速で回転した場合には、翼12Aが回転することで生じる翼先端渦および馬蹄渦の運動エネルギーが小さく、そのため翼先端渦および馬蹄渦が窪み形状の接続部15aによって捉えられることなく当該部分においてその剥離が促されることになる。これにより、翼先端渦および馬蹄渦は、いずれも窪み形状の接続部15aが形成された部分において遠心力によって径方向外側に飛ばされることになる。したがって、図8に示すように、翼12Aで発生された風が扇風機1の前方において拡散することになり、風当たりの良い風200が広範囲に送風できることになる。そのため、夜間等の就寝時に風を殆ど感じることなく扇風機を運転させたい場合に、これを満足する微風運転の実現も可能になる。
一方、図9に示すように、翼12Aが高速で回転した場合には、翼12Aが回転することで生じる翼先端渦および馬蹄渦の運動エネルギーが大きく、そのため翼先端渦および馬蹄渦が窪み形状の接続部15aによって捉えられて保持されることになり、翼先端渦および馬蹄渦の変動や発達が抑制されることになる。また、その際、翼先端渦および馬蹄渦が窪み形状の接続部15aに沿って内側に移動することにもなるため、その後、翼後端凸部17において剥離した翼先端渦および馬蹄渦が高速回転による大風量および高静圧によって軸方向に飛ばされることになる。したがって、図10に示すように、翼12Aで発生された風が扇風機1の前方において収束することになり、直進性が高くより遠くへ到達する風300が送風できることになる。そのため、効率よく送風を行なうことが可能になるとともに、風の直進性が高まることによって騒音の発生をも抑制することができる。
このように、本実施の形態におけるプロペラファン10Aおよびこれを備えた扇風機1とすることにより、発生される風の圧力変動が小さく風当たりの良い風を送り出すことが可能になるとともに、騒音の低減を図ることが可能になる。
加えて、本実施の形態におけるプロペラファン10Aは、指挟み等が発生してしまうことが抑制でき、安全性が高められたものとなる。この点につき、以下において、詳細に説明する。
図11および図12は、本実施の形態におけるプロペラファンの翼先端凸部近傍の拡大背面図および拡大側面図である。また、図13および図14は、本実施の形態におけるプロペラファンの翼後端凸部近傍の拡大背面図および拡大側面図である。
まず、上述した図4ないし図6に加え、図11ないし図14を参照して、これら図において示す位置A1,A2,A3,B,C,D1,D2,E,F、高さhA1,hA2,hA3,hB,hC,hD1,hD2,hE,hF、および、半径RA1,RA2,RA3,RB,RC,RD1,RD2,RE,RFについて説明する。なお、上記高さは、翼12Aの噴出側に中心軸20に直交する平面を想定した場合における当該平面からの中心軸20の軸方向に沿った長さのことを意味し、以下の説明においては、上記平面として上述した噴出側端面P2を基準にとることとする。また、上記半径は、中心軸20に沿って翼12Aを平面視した状態における中心軸20からの距離のことを意味する。
図11および図12に示すように、位置A1は、前縁部13と翼先端凸部16との接続箇所であって曲率が変更される位置であり、高さhA1は、位置A1における高さであり、半径RA1は、位置A1における半径である。
図4ないし図6に示すように、位置A2は、前縁部13の中央位置であり、高さhA2は、位置A2における高さであり、半径RA2は、位置A2における半径である。
図4ないし図6に示すように、位置A3は、前縁部13のうちの高さが最も低い位置であり、高さhA3は、位置A3における高さであり、半径RA3は、位置A3における半径である。なお、本実施の形態においては、前縁部13のうちの高さが最も低い位置が、前縁部13と翼先端凸部16との接続箇所であって曲率が変更される位置に相当するため、位置A3は、上述した位置A1と合致する。
図11および図12に示すように、位置Bは、翼先端凸部16の回転方向における前端位置であり、高さhBは、位置Bにおける高さであり、半径RBは、位置Bにおける半径である。
図11および図12に示すように、位置Cは、外縁部15と翼先端凸部16との接続箇所であって曲率が変更される位置であり、高さhCは、位置Cにおける高さであり、半径RCは、位置Cにおける半径である。
図13および図14に示すように、位置D1は、後縁部14と翼後端凸部17との接続箇所であって曲率が変更される位置であり、高さhD1は、位置D1における高さであり、半径RD1は、位置D1における半径である。
図4ないし図6に示すように、位置D2は、後縁部14の中央位置であり、高さhD2は、位置D2における高さであり、半径RD2は、位置D2における半径である。
図13および図14に示すように、位置Eは、翼後端凸部17の中央位置であり、高さhEは、位置Eにおける高さであり、半径REは、位置Eにおける半径である。
図13および図14に示すように、位置Fは、外縁部15と翼後端凸部17との接続箇所であって曲率が変更される位置であり、高さhFは、位置Fにおける高さであり、半径RFは、位置Fにおける半径である。
本実施の形態におけるプロペラファン10Aにあっては、図4ないし図6、図11、図12に示すように、高さhA1,hA2,hA3,hB,hCが、hA2>hA1=hA3>hB>hCの条件を満たしているとともに、半径RA1,RA2,RA3,RB,RCが、RA2<RA1=RA3<RB<RCの条件を満たしている。
ここで、上述したように、翼12Aは、滑らかに曲成された板状の形状を有しているため、上記条件を満たすことにより、翼12Aは、前縁部13の中央位置から翼先端凸部16にかけて噴出側端面P2に近づくように構成されることになるとともに、さらには、翼12Aの翼先端凸部16の近傍の部分が、先端側に向かうにつれて噴出側端面P2にさらに近づくように反った形状に構成されることになる。
これを換言すると、翼12Aは、前縁部13の中央位置から翼先端凸部16にかけて吸込側端面P1から遠ざかるように構成されることになるとともに、さらには、翼12Aの翼先端凸部16の近傍の部分が、先端側に向かうにつれて吸込側端面P1からさらに遠ざかるように反った形状に構成されることになる。
また、本実施の形態におけるプロペラファン10Aにあっては、図4ないし図6、図13、図14に示すように、高さhD1,hD2,hE,hFが、hF>hE>hD1>hD2の条件を満たしているとともに、半径RD1,RD2,RE,RFが、RD2<RD1<RE<RFの条件を満たしている。
ここで、上述したように、翼12Aは、滑らかに曲成された板状の形状を有しているため、上記条件を満たすことにより、翼12Aは、後縁部14の中央位置から翼後端凸部17にかけて噴出側端面P2から遠ざかるように構成されることになるとともに、さらには、翼12Aの翼後端凸部17の近傍の部分が、先端側に向かうにつれて噴出側端面P2からさらに遠ざかるように反った形状に構成されることになる。
図15は、本実施の形態におけるプロペラファンを回転させた場合の軌跡を示す図であり、図16は、本実施の形態における扇風機においてプロペラファンを回転させた場合のプロペラファンの非通過領域とガードとの位置関係を示す図である。
上述したように、本実施の形態におけるプロペラファン10Aにあっては、翼12Aが、前縁部13の中央位置から翼先端凸部16にかけて吸込側端面P1から遠ざかるように構成されているとともに、さらには、翼12Aの翼先端凸部16の近傍の部分が、先端側に向かうにつれて吸込側端面P1からさらに遠ざかるように反った形状に構成されている。
そのため、図15に示すように、翼12Aの外縁部15の中心軸20からの最大半径を半径としかつ上記吸込側端面P1および上記噴出側端面P2を一対の底面とする円柱状の空間(すなわち、プロペラファン10Aを包含する略円柱状の空間)Sを規定した場合に、当該空間Sのうち、径方向外側の部分であってかつ上記吸込側端面P1が位置する側に、翼12Aが通過しない非通過領域S1が形成されることになる。ここで、当該非通過領域S1は、翼12Aの翼先端凸部16の近傍の部分が通過する領域に隣接する部分である、径方向外側の先端部分において、中心軸20の軸方向に沿ってさらに噴出側端面P2に向けて傾斜する領域S1Aを有している。
また、上述したように、本実施の形態におけるプロペラファン10Aにあっては、翼12Aが、後縁部14の中央位置から翼後端凸部17にかけて噴出側端面P2から遠ざかるように構成されているとともに、さらには、翼12Aの翼後端凸部17の近傍の部分が、先端側に向かうにつれて噴出側端面P2からさらに遠ざかるように反った形状に構成されている。
そのため、図15に示すように、上記空間Sのうち、径方向外側の部分であってかつ上記噴出側端面P2が位置する側に、翼12Aが通過しない非通過領域S2が形成されることになる。ここで、当該非通過領域S2は、翼12Aの翼後端凸部17の近傍の部分が通過する領域に隣接する部分である、径方向外側の先端部分において、中心軸20の軸方向に沿ってさらに吸込側端面P1に向けて傾斜する領域S2Aを有している。
すなわち、上述した如くの構成を採用することにより、プロペラファン10Aを回転させた場合に、当該プロペラファン10Aが通過する通過領域の形状が、当該プロペラファン10Aを包含する略円柱状の空間Sから、その吸込側端面P1の円周角部をカットするとともに、さらにその噴出側端面P2の円周角部をカットした形状となることになる。
ここで、図15に示すように、前ガード2および後ガード3は、小型化やデザイン性、成形のし易さ等に基づいて径方向の外側においてその全体としての厚みが薄くなる湾曲状の形状を有するように構成される場合が多い。そのため、上述した如くの非通過領域S1およびS2が設けられることにより、図16に示すように、扇風機1においては、ガードの外周部の周方向の全域において前ガード2と翼12Aおよび後ガード3と翼12Aとの間に相当程度のスペースが形成されることになる。したがって、図示するように、指挟み等が発生してしまうことが抑制できることになり、安全性を高めることが可能になる。
以上において説明したように、本実施の形態におけるプロペラファン10Aおよびこれを備えた扇風機1とすることにより、発生される風の圧力変動が小さく風当たりの良い風を送り出すことが可能になるとともに、騒音の低減を図ることが可能になる効果が得られるばかりでなく、小型化が可能でかつ安全性の向上に寄与することができるプロペラファン10Aおよびこれを備えた扇風機1とすることができる。
図17は、本実施の形態におけるプロペラファンの成形用金型を示す模式断面図である。次に、この図17を参照して本実施の形態におけるプロペラファンの成形用金型100について説明する。
上述したように、本実施の形態におけるプロペラファン10Aは、樹脂成形品にて構成されている。当該プロペラファン10Aの成形に際しては、たとえば図17に示す如くの射出成形用の成形用金型100が利用される。
図17に示すように、成形用金型100は、固定側金型101および可動側金型102を有する。固定側金型101および可動側金型102により、プロペラファン10Aと略同一形状であって、流動性の樹脂が注入されるキャビティ103が規定される。
成形用金型100には、キャビティ103に注入された樹脂の流動性を高めるための図示しないヒータが設けられていてもよい。このようなヒータの設置は、たとえば、ガラス繊維入りAS樹脂のような強度を増加させた合成樹脂を用いる場合に特に有効である。
なお、図中に示す成形用金型100においては、プロペラファン10Aにおける正圧面12b側の表面を固定側金型101によって成形し、負圧面12a側の表面を可動側金型102によって成形することを想定しているが、プロペラファン10Aの負圧面12a側の表面を固定側金型101によって成形し、プロペラファン10Aの正圧面12b側の表面を可動側金型102によって成形してもよい。
一般に、プロペラファンとして、材料に金属を用い、プレス加工による絞り成形により一体に形成するものがある。これらの成形は、厚い金属板では絞りが困難であり、質量も重くなるため、一般的には薄い金属板が用いられる。この場合、大きなプロペラファンでは、強度(剛性)を保つことが困難である。これに対して、翼部分より厚い金属板で形成したスパイダーと呼ばれる部品を用い、翼部分を回転軸に固定するものがあるが、質量が重くなり、ファンバランスも悪くなるという問題がある。また、一般的には、薄く、一定の厚みを有する金属板が用いられるため、翼の断面形状を翼型にすることができないという問題がある。
これに対し、本実施の形態の如く、プロペラファン10Aを樹脂を用いて成形することにより、これらの問題を一括して解決することができる。
なお、プロペラファン10Aが固定される上述した駆動モータに直流モータが使用される場合には、直流モータ特有のコッキング音対策としてさらなる騒音の低減を図るため、回転軸4aを挿し込むために設けられるボスハブ部11の軸孔に、円筒状のゴムボスをインサート成形してもよい。その場合、プロペラファン10Aの負圧面12a側の表面を成形する金型に、インサート部品としてのゴムボスを射出成形に先立って設置することとしておけばよい。
以上において説明した本実施の形態においては、プロペラファン10Aが、hA2>hA1=hA3>hB>hCの条件を満たし、RA2<RA1=RA3<RB<RCの条件を満たし、hF>hE>hD1>hD2の条件を満たし、RD2<RD1<RE<RFの条件を満たすように構成した場合を例示したが、これら条件のすべてが必ずしも満たされている必要はない。
すなわち、特に指挟み等が生じ易い、翼12Aの翼先端凸部16の近傍の部分が通過する領域に隣接する部分である、径方向外側の先端部分において、小型化および安全性の向上を図るためには、上述した条件のうち、hA1>hBの条件か、hA2>hBの条件か、hA3>hBの条件か、のいずれかを少なくとも満たすようにプロペラファンを構成すればよい。これに加え、特に指挟み等が生じ易い、翼12Aの翼後端凸部17の近傍の部分が通過する領域に隣接する部分である、径方向外側の先端部分において、小型化および安全性の向上を図るためには、上記の条件のいずれかに加え、hE>hD1の条件を満たすようにプロペラファンを構成すればよい。
(実施の形態2)
図18は、本発明の実施の形態2におけるプロペラファンの側面図である。以下、この図18を参照して、本実施の形態におけるプロペラファン10Bについて説明する。なお、本実施の形態におけるプロペラファン10Bは、上述した本発明の実施の形態1において示したプロペラファン10Aと同様に、扇風機1に搭載されて使用されるものである。
図18に示すように、本実施の形態におけるプロペラファン10Bは、上述した実施の形態1におけるプロペラファン10Aと、後縁部14が、径方向外側に向かうにつれて噴出側端面P2から離れるように構成されていない点、および、外縁部15の全体が、中心軸20が延びる方向に沿って噴出側端面P2から離間して位置していない点において相違しており、その他の構成においては、上述した実施の形態1におけるプロペラファン10Aと共通の構成を有している。
すなわち、本実施の形態におけるプロペラファン10Bにあっては、外縁部15の翼先端凸部16寄りの部分が、中心軸20が延びる方向に沿って吸込側端面P1から離間して位置しているものの、外縁部15の翼後端凸部17寄りの部分は、中心軸20が延びる方向に沿って噴出側端面P2の近傍に位置している。
なお、その詳細な説明は省略するが、本実施の形態におけるプロペラファン10Bも、上述した実施の形態1におけるプロペラファン10Aと同様に、hA2>hA1=hA3>hB>hCの条件を満たし、RA2<RA1=RA3<RB<RCの条件を満たし、hF>hE>hD1>hD2の条件を満たし、RD2<RD1<RE<RFの条件を満たしている。
このように構成した場合には、上述した実施の形態1の如くに構成した場合に比べて噴出側(すなわち、扇風機1の前ガード2側)において前ガード2と翼12Bとの間に形成されるスペースが減少してしまうものの、ガードの外周部の周方向の全域において後ガード3と翼12Bとの間に相当程度のスペースが形成されることになるため、当該部分において指挟み等が発生してしまうことが抑制できることになり、小型化および安全性の向上を図ることができる。
(実施の形態3)
図19および図20は、本発明の実施の形態3におけるプロペラファンの背面図および側面図である。以下、これら図19および図20を参照して、本実施の形態におけるプロペラファン10Cについて説明する。なお、本実施の形態におけるプロペラファン10Cは、上述した本発明の実施の形態1において示したプロペラファン10Aと同様に、扇風機1に搭載されて使用されるものである。
図19および図20に示すように、本実施の形態におけるプロペラファン10Cは、上述した実施の形態2おけるプロペラファン10Bと異なり、翼内側領域と翼外側領域とが異なる翼面形状を有するように翼12Cを構成されることなく翼面全体が単一の翼面形状を有するように翼12Cが構成されたものである。
また、本実施の形態におけるプロペラファン10Cは、上述した実施の形態2おけるプロペラファン10Bと比較した場合に、翼12Cの前縁部13が径方向内側寄りの部分および径方向外側寄りの部分において上記吸込側端面上に位置しており、それらの間の部分が上記吸込側端面から僅かに上記噴出側端面寄りに位置するように湾曲して設けられている点と、翼先端凸部16および翼後端凸部17の具体的な形状の点とにおいて相違しており、その他の構成においては、上述した実施の形態2におけるプロペラファン10Bと共通の構成を有している。
図19および図20に示すように、本実施の形態におけるプロペラファン10Cにあっては、高さhA1,hB,hCが、hA1=hB>hCの条件を満たしているとともに、半径RA1,RB,RCが、RA1<RB=0.93×Rcの条件を満たしている。すなわち、上述した実施の形態2におけるプロペラファン10Bと比較した場合に、翼先端凸部16が径方向内側に入り込むように形成されるとともに、翼先端凸部16の前縁部13寄りの部分がフラットな形状とされている。
このように構成した場合にも、翼12Cの翼先端凸部16のうちの、外縁部15寄りの部分の近傍が、径方向外側に向かうにつれて噴出側端面P2に近づくように反った形状に構成されることになり、換言すれば、当該外縁部15寄りの部分の近傍が、径方向外側に向かうにつれて吸込側端面P1から遠ざかるように反った形状に構成されることになる。
また、図19および図20に示すように、本実施の形態におけるプロペラファン10Cにあっては、高さhD1,hE,hFが、hF>hE=hD1の条件を満たしているとともに、半径RD1,RE,RFが、RD1<RE<RFの条件を満たしている。すなわち、上述した実施の形態2におけるプロペラファン10Bと比較した場合に、翼後端凸部17の後縁部14寄りの部分がフラットな形状とされている。
このように構成した場合にも、翼12Cの翼後端凸部17のうちの、外縁部15寄りの部分の近傍が、径方向外側に向かうにつれて噴出側端面P2から遠ざかるように反った形状に構成されることになる。
このように構成した場合には、上述した実施の形態2におけるプロペラファン10Bとした場合に比較して、連結部18を設けることによって得られる効果が消失してしまうものの、ガードの外周部の周方向の全域においてガードと翼12Cとの間に相当程度のスペースが形成されることになるため(特に、翼先端凸部16が径方向内側に入り込むように形成された分だけ後ガード3と翼12Cとの間に形成されるスペースが増大するため)、当該部分において指挟み等が発生してしまうことが抑制できることになり、小型化および安全性の向上を図ることができる。
なお、以上において説明した本実施の形態においては、プロペラファン10Cが、hA1=hB>hCの条件を満たし、RA1<RB=0.93×Rcの条件を満たし、hF>hE=hD1の条件を満たし、RD1<RE<RFの条件を満たすように構成した場合を例示したが、これら条件のすべてが必ずしも満たされている必要はない。
すなわち、特に指挟み等が生じ易い、翼12Cの翼先端凸部16の近傍の部分が通過する領域に隣接する部分である、径方向外側の先端部分において、小型化および安全性の向上を図るためには、hA1≧hB>hCの条件を満たすとともに、0.8×Rc≦RB≦0.93×Rcの条件を満たすようにプロペラファンを構成すればよい。ここで、0.8×Rc≦RB≦0.93×Rcの条件を満たさない場合のうち、RB<0.8×Rcとした場合には、送風能力が低下してしまうことが懸念されることになり、RB>0.93×Rcとした場合には、翼12Cの翼先端凸部16の近傍の部分が通過する領域に隣接する部分である、径方向外側の先端部分において、小型化および安全性の向上を図ることができないことが懸念されることになる。
また、上記に加え、特に指挟み等が生じ易い、翼12Cの翼後端凸部17の近傍の部分が通過する領域に隣接する部分である、径方向外側の先端部分において、小型化および安全性の向上を図るためには、上記の条件のいずれかに加え、hF>hE≧hD1の条件を満たすとともに、RE<RFの条件を満たすようにプロペラファンを構成すればよい。
(実施の形態4)
図21は、本発明の実施の形態4におけるプロペラファンの側面図である。以下、この図21を参照して、本実施の形態におけるプロペラファン10Dについて説明する。なお、本実施の形態におけるプロペラファン10Dは、上述した本発明の実施の形態1において示したプロペラファン10Aと同様に、扇風機1に搭載されて使用されるものである。
図21に示すように、本実施の形態におけるプロペラファン10Dは、上述した実施の形態3におけるプロペラファン10Cと異なり、翼12Dの前縁部13のボスハブ部11に繋がる径方向内側寄りの部分が、吸込側端面P1上に重なるように延びておらず、噴出側端面P2に向けて徐々に近づくように傾斜して構成されており、その他の構成においては、上述した実施の形態3におけるプロペラファン10Cと共通の構成を有している。
すなわち、その詳細な説明は省略するが、本実施の形態におけるプロペラファン10Dも、上述した実施の形態3におけるプロペラファン10Cと同様に、hA1=hB>hCの条件を満たし、RA1<RB=0.93×Rcの条件を満たし、hF>hE=hD1の条件を満たし、RD1<RE<RFの条件を満たしている。
このように構成した場合には、上述した実施の形態3におけるプロペラファン10Cとした場合に比較して、径方向内側の部分において高い送風能力が得られないこととなってしまうものの、指挟み等が発生してしまうことが抑制できることになり、小型化および安全性の向上を図ることができる。
(実施の形態5)
図22は、本発明の実施の形態5におけるプロペラファンの側面図である。以下、この図22を参照して、本実施の形態におけるプロペラファン10Eについて説明する。なお、本実施の形態におけるプロペラファン10Eは、上述した本発明の実施の形態1において示したプロペラファン10Aと同様に、扇風機1に搭載されて使用されるものである。
図22に示すように、本実施の形態におけるプロペラファン10Eは、上述した実施の形態4におけるプロペラファン10Dと、翼12Eの外縁部15に窪み形状の接続部が形成されていない点においてのみ相違しており、その他の構成においては、上述した実施の形態4におけるプロペラファン10Dと共通の構成を有している。
すなわち、その詳細な説明は省略するが、本実施の形態におけるプロペラファン10Eも、上述した実施の形態4におけるプロペラファン10Dと同様に、hA1=hB>hCの条件を満たし、RA1<RB=0.93×Rcの条件を満たし、hF>hE=hD1の条件を満たし、RD1<RE<RFの条件を満たしている。
このように構成した場合には、上述した実施の形態4におけるプロペラファン10Dとした場合に比較して、窪み形状の接続部を設けることによって得られる効果が消失してしまうものの、指挟み等が発生してしまうことが抑制できることになり、小型化および安全性の向上を図ることができる。
(実施例)
以下においては、上述した実施の形態3において示したプロペラファン10Cを実際に試作してこれを実施例とし、これとは異なる形状のプロペラファンを試作してこれを比較例とし、これら実施例および比較例に係るプロペラファンを回転動作させることで各種性能を測定し、得られた測定結果を比較した検証試験の結果について説明する。なお、当該検証試験は、翼先端凸部16を径方向内側に入り込むように形成させた場合の性能面での影響を検証したものである。
図23および図24は、比較例に係るプロペラファンの背面図および側面図である。図23および図24に示すように、比較例に係るプロペラファン10Xにあっては、翼先端凸部16を径方向内側に入り込むように形成していない(すなわち、RB>0.93×Rcの条件を満たしている)点を除き、上述した実施の形態3におけるプロペラファン10Cと共通の構成を有している。
図25は、実施例および比較例に係るプロペラファンの回転数と風量との関係を示したグラフである。図25においては、横軸が回転数(rpm)を表わしており、縦軸が風量(m3/min)を表わしている。
また、図26は、実施例および比較例に係るプロペラファンの風量と消費電力との関係を示したグラフである。図26においては、横軸が風量(m3/min)を表わしており、縦軸が駆動モータの消費電力(W)を表わしている。
また、図27は、実施例および比較例に係るプロペラファンの風量と騒音との関係を示したグラフである。図27においては、横軸が風量(m3/min)を表わしており、縦軸が騒音(dB)を表わしている。
図25ないし図27に示すように、実施例および比較例に係るプロペラファンにあっては、回転数と風量との関係、風量と消費電力との関係、風量と騒音との関係のいずれにおいてもほぼ同等の性能が得られており、当該結果より、翼先端凸部16を径方向内側に入り込むように形成した場合にも、その影響はほとんどないことが理解される。
図28は、実施例および比較例に係るプロペラファンの回転中心からの距離と風速との関係を示したグラフである。図28においては、横軸が回転中心からの距離を表わしており、縦軸が風速を表わしている。なお、横軸においては、回転中心に対応した位置を0としかつ外縁部に対応した位置を1とした無次元値にて回転中心からの距離を表わしており、縦軸においては、実施例および比較例で風量を一致させ、それぞれの風速の実測値を風量で除算した無次元値にて風速を表わしている。
図28に示されるように、比較例に係るプロペラファンにあっては、径方向内側において風速が小さく、径方向外側に向かうにつれて徐々に風速が増加し、外縁部の最大半径の0.8倍の位置において風速が最大値を示し、さらに径方向外側に向かうにつれて風速が徐々に減少する傾向が見られる。これに対し、実施例に係るプロペラファンにおいては、径方向内側において比較例に比べて風速が大きく、径方向外側に向かうにつれて徐々に風速が増加し、外縁部の最大半径の0.7倍の位置において風速が減少をし始め、さらに径方向外側に向かうにつれて風速が徐々に減少する傾向が見られる。ここで、風速の最大値は、比較例に比べて実施例の方で低くなり、かつそのピークの出現の仕方はより緩和されたものとなっている。したがって、当該結果より、翼先端凸部16を径方向内側に入り込むように形成した場合に、送風能力の面において悪影響が生じることはなく、かえって径方向おける風速のムラが減少して快適性が向上し、扇風機として使用する場合によりよいものとなることが理解される。
以上の結果より、実施例および比較例に係るプロペラファンを比較した場合に、送風能力の面において差がほとんど見られないことから、小型化および安全性の向上を図るためには、実施例に係るプロペラファンとすることがより優位であることが確認された。
上述した本発明の実施の形態およびその変形例において開示したプロペラファン、流体送り装置、扇風機、および、プロペラファンの成形用金型を要約して示すと、以下のとおりとなる。
[付記1]
中心軸を回転中心として回転する回転軸部と、
上記回転軸部から径方向外側に向けて突設され、吸込側に位置する負圧面および噴出側に位置する正圧面を含む翼とを備え、
上記翼は、回転方向における前方側に位置する前縁部と、回転方向における後方側に位置する後縁部と、回転方向に沿って延びる外縁部と、上記前縁部と上記外縁部とを接続する翼先端凸部と、上記後縁部と上記外縁部とを接続する翼後端凸部とを含み、
上記翼の噴出側に上記中心軸に直交する平面を想定し、その平面からの上記中心軸の軸方向における長さを高さという場合に、上記前縁部と上記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さh A1 と、上記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さh B とが、h A1 >h B の条件を満たしている、プロペラファン。
[付記2]
中心軸を回転中心として回転する回転軸部と、
上記回転軸部から径方向外側に向けて突設され、吸込側に位置する負圧面および噴出側に位置する正圧面を含む翼とを備え、
上記翼は、回転方向における前方側に位置する前縁部と、回転方向における後方側に位置する後縁部と、回転方向に沿って延びる外縁部と、上記前縁部と上記外縁部とを接続する翼先端凸部と、上記後縁部と上記外縁部とを接続する翼後端凸部とを含み、
上記翼の噴出側に上記中心軸に直交する平面を想定し、その平面からの上記中心軸の軸方向における長さを高さという場合に、上記前縁部の中央位置の高さh A2 と、上記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さh B とが、h A2 >h B の条件を満たしている、プロペラファン。
[付記3]
中心軸を回転中心として回転する回転軸部と、
上記回転軸部から径方向外側に向けて突設され、吸込側に位置する負圧面および噴出側に位置する正圧面を含む翼とを備え、
上記翼は、回転方向における前方側に位置する前縁部と、回転方向における後方側に位置する後縁部と、回転方向に沿って延びる外縁部と、上記前縁部と上記外縁部とを接続する翼先端凸部と、上記後縁部と上記外縁部とを接続する翼後端凸部とを含み、
上記翼の噴出側に上記中心軸に直交する平面を想定し、その平面からの上記中心軸の軸方向における長さを高さという場合に、上記前縁部のうちの高さが最も低い位置の高さh A3 と、上記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さh B とが、h A3 >h B の条件を満たしている、プロペラファン。
[付記4]
中心軸を回転中心として回転する回転軸部と、
上記回転軸部から径方向外側に向けて突設され、吸込側に位置する負圧面および噴出側に位置する正圧面を含む翼とを備え、
上記翼は、回転方向における前方側に位置する前縁部と、回転方向における後方側に位置する後縁部と、回転方向に沿って延びる外縁部と、上記前縁部と上記外縁部とを接続する翼先端凸部と、上記後縁部と上記外縁部とを接続する翼後端凸部とを含み、
上記翼の噴出側に上記中心軸に直交する平面を想定し、その平面からの上記中心軸の軸方向における長さを高さというとともに、上記回転中心からの距離を半径という場合に、上記前縁部と上記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さh A1 と、上記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さh B および半径R B と、上記外縁部と上記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さh C および半径R C とが、h A1 ≧h B >h C の条件を満たしているとともに、0.8×R C ≦R B ≦0.93×R C の条件を満たしている、プロペラファン。
[付記5]
上記後縁部と上記翼後端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さh D1 と、上記翼後端凸部の中央位置の高さh E とが、h E >h D1 の条件を満たしている、付記1から4のいずれかに記載のプロペラファン。
[付記6]
上記後縁部と上記翼後端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さh D1 と、上記翼後端凸部の中央位置の高さh E および半径R E と、上記外縁部と上記翼後端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さh F および半径R F とが、h F >h E ≧h D1 の条件を満たしているとともに、R E <R F の条件を満たしている、付記1から4のいずれかに記載のプロペラファン。
[付記7]
上記外縁部が、上記前縁部側に位置する前方外縁部と、上記後縁部側に位置する後方外縁部と、上記前方外縁部および上記後方外縁部を接続する接続部とを有している、付記1から6のいずれかに記載のプロペラファン。
[付記8]
上記前縁部が、その内端と当該内端から径方向外側に離れた位置との間で一定の高さを有している、付記1から7のいずれかに記載のプロペラファン。
[付記9]
上記後縁部の外端を含む径方向外側部分が、径方向内側から径方向外側に向かうにつれてその高さが高くなるように構成されている、付記1から8のいずれかに記載のプロペラファン。
[付記10]
上記中心軸が延びる方向に沿って吸込側において最も外側に位置する上記翼の部位を含みかつ上記中心軸と直交する平面形状の吸込側端面を想定した場合に、上記外縁部の全体が、上記中心軸が延びる方向に沿って上記吸込側端面から離間して位置している、付記1から9のいずれかに記載のプロペラファン。
[付記11]
上記中心軸が延びる方向に沿って噴出側において最も外側に位置する上記翼の部位を含みかつ上記中心軸と直交する平面形状の噴出側端面を想定した場合に、上記外縁部の全体が、上記中心軸が延びる方向に沿って上記噴出側端面から離間して位置している、付記1から10のいずれかに記載のプロペラファン。
[付記12]
上記翼が、上記回転軸部側に位置する翼内側領域と、上記外縁部側に位置する翼外側領域と、上記負圧面側が凹となり上記正圧面側が凸となるように上記翼内側領域と上記翼外側領域との境目においてこれらを湾曲してまたは屈曲して連結する連結部とを有している、付記1から11のいずれかに記載のプロペラファン。
[付記13]
中心軸を回転中心として回転する回転軸部と、上記回転軸部から径方向外側に向けて突設された翼とを備えたプロペラファンであって、
当該プロペラファンを回転させた場合に当該プロペラファンが通過する通過領域の形状が当該プロペラファンを包含する略円柱状の空間からその上記吸込側に位置する端面の円周角部をカットした形状となるように、上記翼が構成されている、プロペラファン。
[付記14]
上記翼は、回転方向における前方側に位置する前縁部と、回転方向における後方側に位置する後縁部と、回転方向に沿って延びる外縁部と、上記前縁部と上記外縁部とを接続する翼先端凸部と、上記後縁部と上記外縁部とを接続する翼後端凸部とを有し、
上記翼の噴出側に上記中心軸に直交する平面を想定し、その平面からの上記中心軸の軸方向における長さを高さというとともに、上記回転中心からの距離を半径という場合に、上記前縁部と上記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さh A1 と、上記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さh B および半径R B と、上記外縁部と上記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さh C および半径R C とが、h A1 ≧h B >h C の条件を満たしているとともに、0.8×R C ≦R B ≦0.93×R C の条件を満たしている、付記13に記載のプロペラファン。
[付記15]
上記通過領域の形状が当該プロペラファンを包含する略円柱状の空間からさらにその上記噴出側に位置する端面の円周角部をカットした形状となるように、上記翼が構成されている、付記13または14に記載のプロペラファン。
[付記16]
樹脂成形品からなる、付記1から15のいずれかに記載のプロペラファン。
[付記17]
付記1から15のいずれかに記載のプロペラファンと、
上記プロペラファンを回転駆動する駆動モータとを備えた、流体送り装置。
[付記18]
付記17に記載の流体送り装置と、
上記プロペラファンを囲繞するガードとを備えた、扇風機。
[付記19]
付記16に記載のプロペラファンを成形するために用いられる、プロペラファンの成形用金型。
上述した本発明の実施の形態およびその変形例においては、本発明が適用されたプロペラファンとして、合成樹脂により一体成形されてなるプロペラファンを例示したが、本発明の適用対象はこれに限られるものではない。たとえば、一枚物の板金を捻り加工することによって形成されるプロペラファンに本発明を適用してもよいし、曲面を有して形成される一体の薄肉状物により形成されるプロペラファンに本発明を適用してもよい。また、これらの場合には、別に成形したボスハブ部に翼を接合する構造としてもよい。
また、上述した本発明の実施の形態およびその変形例においては、7枚翼のプロペラファンに本発明を適用した場合を例示したが、7枚以外の複数枚の翼を備えるプロペラファンに本発明を適用してもよいし、1枚翼を備えるプロペラファンに本発明を適用してもよい。1枚翼のプロペラファンに本発明を適用する場合には、中心軸に対して翼の反対側に、バランサーとしての錘を設けることが好ましい。
また、上述した本発明の実施の形態およびその変形例においては、本発明が適用される流体送り装置として扇風機を、また本発明が適用されるプロペラファンとして扇風機に搭載されるプロペラファンをそれぞれ例示したが、この他にも、サーキュレータ、エアーコンディショナ、空気清浄機、加湿機、除湿機、ファンヒータ、冷却装置または換気装置などの各種の流体送り装置ならびにこれに搭載されるプロペラファンに本発明を適用することも当然に可能である。
このように、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 扇風機、2 前ガード、3 後ガード、4 本体部、4a 回転軸、5 スタンド、6 スクリューキャップ、10A〜10E プロペラファン、11 ボスハブ部、12A〜12E 翼、12a 負圧面、12b 正圧面、13 前縁部、14 後縁部、15 外縁部、15a 接続部、15b 前方外縁部、15c 後方外縁部、16 翼先端凸部、17 翼後端凸部、18 連結部、19a 翼内側領域、19b 翼外側領域、20 中心軸、100 成形用金型、101 固定側金型、102 可動側金型、103 キャビティ、200,300 風、P1 吸込側端面、P2 噴出側端面。

Claims (12)

  1. 中心軸を回転中心として回転する回転軸部と、
    前記回転軸部から径方向外側に向けて突設され、吸込側に位置する負圧面および噴出側に位置する正圧面を含む翼とを備え、
    前記翼は、回転方向における前方側に位置する前縁部と、回転方向における後方側に位置する後縁部と、回転方向に沿って延びる外縁部と、前記前縁部と前記外縁部とを接続する翼先端凸部と、前記後縁部と前記外縁部とを接続する翼後端凸部とを含み、
    前記翼の噴出側に前記中心軸に直交する平面を想定し、その平面からの前記中心軸の軸方向における長さを高さという場合に、前記前縁部と前記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh A1 とし、前記前縁部の中央位置の高さをh A2 とし、前記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さをh B とし、前記後縁部と前記翼後端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh D1 とし、前記翼後端凸部の中央位置の高さをh E とすると、h A1 >h B の条件およびh A2 >h B の条件の少なくともいずれか一方の条件を満たしているとともに、h E >h D1 の条件を満たしている、プロペラファン。
  2. 中心軸を回転中心として回転する回転軸部と、
    前記回転軸部から径方向外側に向けて突設され、吸込側に位置する負圧面および噴出側に位置する正圧面を含む翼とを備え、
    前記翼は、回転方向における前方側に位置する前縁部と、回転方向における後方側に位置する後縁部と、回転方向に沿って延びる外縁部と、前記前縁部と前記外縁部とを接続する翼先端凸部と、前記後縁部と前記外縁部とを接続する翼後端凸部とを含み、
    前記翼の噴出側に前記中心軸に直交する平面を想定し、その平面からの前記中心軸の軸方向における長さを高さという場合に、前記前縁部と前記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh A1 とし、前記前縁部の中央位置の高さをh A2 とし、前記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さをh B とし、前記後縁部と前記翼後端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh D1 とし、前記翼後端凸部の中央位置の高さおよび半径をそれぞれh E およびR E とし、前記外縁部と前記翼後端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さおよび半径をそれぞれh F およびR F とすると、h A1 >h B の条件およびh A2 >h B の条件の少なくともいずれか一方の条件を満たしているとともに、h F >h E ≧h D1 の条件およびR E <R F の条件を満たしている、プロペラファン。
  3. 中心軸を回転中心として回転する回転軸部と、
    前記回転軸部から径方向外側に向けて突設され、吸込側に位置する負圧面および噴出側に位置する正圧面を含む翼とを備え、
    前記翼は、回転方向における前方側に位置する前縁部と、回転方向における後方側に位置する後縁部と、回転方向に沿って延びる外縁部と、前記前縁部と前記外縁部とを接続する翼先端凸部と、前記後縁部と前記外縁部とを接続する翼後端凸部とを含み、
    前記翼の噴出側に前記中心軸に直交する平面を想定し、その平面からの前記中心軸の軸方向における長さを高さという場合に、前記前縁部と前記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh A1 とし、前記前縁部の中央位置の高さをh A2 とし、前記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さをh B とすると、h A1 >h B の条件およびh A2 >h B の条件の少なくともいずれか一方の条件を満たし、
    前記前縁部が、その内端と当該内端から径方向外側に離れた位置との間で一定の高さを有している、プロペラファン。
  4. 中心軸を回転中心として回転する回転軸部と、
    前記回転軸部から径方向外側に向けて突設され、吸込側に位置する負圧面および噴出側に位置する正圧面を含む翼とを備え、
    前記翼は、回転方向における前方側に位置する前縁部と、回転方向における後方側に位置する後縁部と、回転方向に沿って延びる外縁部と、前記前縁部と前記外縁部とを接続する翼先端凸部と、前記後縁部と前記外縁部とを接続する翼後端凸部とを含み、
    前記翼の噴出側に前記中心軸に直交する平面を想定し、その平面からの前記中心軸の軸方向における長さを高さという場合に、前記前縁部と前記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh A1 とし、前記前縁部の中央位置の高さをh A2 とし、前記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さをh B とすると、h A1 >h B の条件およびh A2 >h B の条件の少なくともいずれか一方の条件を満たし、
    前記後縁部の外端を含む径方向外側部分が、径方向内側から径方向外側に向かうにつれてその高さが高くなるように構成されている、プロペラファン。
  5. 中心軸を回転中心として回転する回転軸部と、
    前記回転軸部から径方向外側に向けて突設され、吸込側に位置する負圧面および噴出側に位置する正圧面を含む翼とを備え、
    前記翼は、回転方向における前方側に位置する前縁部と、回転方向における後方側に位置する後縁部と、回転方向に沿って延びる外縁部と、前記前縁部と前記外縁部とを接続する翼先端凸部と、前記後縁部と前記外縁部とを接続する翼後端凸部とを含み、
    前記翼の噴出側に前記中心軸に直交する平面を想定し、その平面からの前記中心軸の軸方向における長さを高さという場合に、前記前縁部と前記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh A1 とし、前記前縁部の中央位置の高さをh A2 とし、前記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さをh B とすると、h A1 >h B の条件およびh A2 >h B の条件の少なくともいずれか一方の条件を満たし、
    前記中心軸が延びる方向に沿って噴出側において最も外側に位置する前記翼の部位を含みかつ前記中心軸と直交する平面形状の噴出側端面を想定した場合に、前記外縁部の全体が、前記中心軸が延びる方向に沿って前記噴出側端面から離間して位置している、プロペラファン。
  6. 中心軸を回転中心として回転する回転軸部と、
    前記回転軸部から径方向外側に向けて突設され、吸込側に位置する負圧面および噴出側に位置する正圧面を含む翼とを備え、
    前記翼は、回転方向における前方側に位置する前縁部と、回転方向における後方側に位置する後縁部と、回転方向に沿って延びる外縁部と、前記前縁部と前記外縁部とを接続する翼先端凸部と、前記後縁部と前記外縁部とを接続する翼後端凸部とを含み、
    前記翼の噴出側に前記中心軸に直交する平面を想定し、その平面からの前記中心軸の軸方向における長さを高さという場合に、前記前縁部と前記翼先端凸部との接続箇所であって曲率が変更される位置の高さをh A1 とし、前記前縁部の中央位置の高さをh A2 とし、前記翼先端凸部の回転方向における前端位置の高さをh B とすると、h A1 >h B の条件およびh A2 >h B の条件の少なくともいずれか一方の条件を満たし、
    前記翼が、前記回転軸部側に位置する翼内側領域と、前記外縁部側に位置する翼外側領域と、前記負圧面側が凹となり前記正圧面側が凸となるように前記翼内側領域と前記翼外側領域との境目においてこれらを湾曲してまたは屈曲して連結する連結部とを有している、プロペラファン。
  7. 前記外縁部が、前記前縁部側に位置する前方外縁部と、前記後縁部側に位置する後方外縁部と、前記前方外縁部および前記後方外縁部を接続する接続部とを有している、請求項1から6のいずれかに記載のプロペラファン。
  8. 前記中心軸が延びる方向に沿って吸込側において最も外側に位置する前記翼の部位を含みかつ前記中心軸と直交する平面形状の吸込側端面を想定した場合に、前記外縁部の全体が、前記中心軸が延びる方向に沿って前記吸込側端面から離間して位置している、請求項1からのいずれかに記載のプロペラファン。
  9. 樹脂成形品からなる、請求項1からのいずれかに記載のプロペラファン。
  10. 請求項1からのいずれかに記載のプロペラファンと、
    前記プロペラファンを回転駆動する駆動モータとを備えた、流体送り装置。
  11. 請求項10に記載の流体送り装置と、
    前記プロペラファンを囲繞するガードとを備えた、扇風機。
  12. 請求項に記載のプロペラファンを成形するために用いられる、プロペラファンの成形用金型。
JP2012089286A 2012-04-10 2012-04-10 プロペラファンおよびこれを備えた流体送り装置、扇風機ならびにプロペラファンの成形用金型 Active JP6084368B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012089286A JP6084368B2 (ja) 2012-04-10 2012-04-10 プロペラファンおよびこれを備えた流体送り装置、扇風機ならびにプロペラファンの成形用金型
CN201610308690.6A CN106015040B (zh) 2012-04-10 2013-04-09 螺旋桨式风扇、流体输送装置、电风扇以及成形用模具
CN201410493885.3A CN104314868B (zh) 2012-04-10 2013-04-09 螺旋桨式风扇、流体输送装置、电风扇以及成形用模具
CN201380012245.XA CN104145120B (zh) 2012-04-10 2013-04-09 电风扇用螺旋桨式风扇和具备其的电风扇以及电风扇用螺旋桨式风扇的成形用模具
US14/391,412 US9726190B2 (en) 2012-04-10 2013-04-09 Propeller fan, fluid feeder, electric fan, and molding die
PCT/JP2013/060708 WO2013154100A1 (ja) 2012-04-10 2013-04-09 プロペラファン、流体送り装置、扇風機および成形用金型
MYPI2014002867A MY168508A (en) 2012-04-10 2013-04-09 Propeller fan for electric fan and electric fan including the same, and molding die for propeller fan for electric fan
US15/628,896 US10544797B2 (en) 2012-04-10 2017-06-21 Propeller fan, fluid feeder, electric fan, and molding die

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012089286A JP6084368B2 (ja) 2012-04-10 2012-04-10 プロペラファンおよびこれを備えた流体送り装置、扇風機ならびにプロペラファンの成形用金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013217317A JP2013217317A (ja) 2013-10-24
JP6084368B2 true JP6084368B2 (ja) 2017-02-22

Family

ID=49589694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012089286A Active JP6084368B2 (ja) 2012-04-10 2012-04-10 プロペラファンおよびこれを備えた流体送り装置、扇風機ならびにプロペラファンの成形用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6084368B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111043063B (zh) 2018-10-15 2021-06-18 广东美的白色家电技术创新中心有限公司 对旋风扇

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06336999A (ja) * 1993-03-30 1994-12-06 Nippondenso Co Ltd 軸流ファン
JP3673154B2 (ja) * 2000-08-11 2005-07-20 シャープ株式会社 プロペラファンおよびプロペラファン成形用の金型ならびに流体送り装置
US20070243064A1 (en) * 2006-04-12 2007-10-18 Jcs/Thg,Llc. Fan blade assembly for electric fan

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013217317A (ja) 2013-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6154990B2 (ja) 扇風機用プロペラファンおよびこれを備えた扇風機ならびに扇風機用プロペラファンの成形用金型
JP4798640B2 (ja) プロペラファン、成型用金型および流体送り装置
JP5230805B2 (ja) 多翼送風機
JP6071394B2 (ja) 遠心式ファン
EP2730787B1 (en) Centrifugal fan and air conditioner using the same
WO2013154102A1 (ja) プロペラファン、流体送り装置および成形用金型
JP6493682B2 (ja) 遠心ファン
JP5705945B1 (ja) 遠心式ファン
KR20140133433A (ko) 원심팬
WO2013154100A1 (ja) プロペラファン、流体送り装置、扇風機および成形用金型
JP5697465B2 (ja) プロペラファン、成型用金型および流体送り装置
JP6373414B2 (ja) プロペラファン、流体送り装置および成形用金型
JP2013217314A (ja) プロペラファン、流体送り装置および成形用金型
JP6084368B2 (ja) プロペラファンおよびこれを備えた流体送り装置、扇風機ならびにプロペラファンの成形用金型
JP5629721B2 (ja) プロペラファン、流体送り装置および成形用金型
JP6141247B2 (ja) プロペラファン、流体送り装置および成形用金型
JP5629720B2 (ja) プロペラファン、流体送り装置および成形用金型
JP6282720B2 (ja) 遠心式ファン
JP2018112196A (ja) プロペラファン
JP6644026B2 (ja) プロペラファンおよびこれを備えた流体送り装置ならびにプロペラファンの成形用金型
JP6048024B2 (ja) プロペラファン
JP6980921B2 (ja) プロペラファンおよび送風装置
JP6143725B2 (ja) プロペラファン、流体送り装置および成形用金型
JP6583397B2 (ja) プロペラファン
JP6088702B2 (ja) 扇風機またはサーキュレータ用プロペラファン、扇風機またはサーキュレータ、および成形用金型

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6084368

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150