以下に、添付図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明するが、本発明の範囲は、以下に説明される実施の形態に限定されるものではない。なお、効果については、前記(発明が解決しようとする課題)の項で記載した各課題に対応するかたちで記載してある。各課題に付した番号に対応した番号を記載してある。例えば、(発明が解決しようとする課題)の項の(課題1−1)に対応する効果は(効果1−1)というようにしてある。また、例えば、(効果1−1)の初めの数字「1」は実施例1を、後の数字は連番を表現している。
本発明の一実施形態である、各実施例について記す。図について、一部、説明する。図5は、袋の口(2)を開口部(6)に挿入する前の図、図6は、袋の口(2)を開口部(6)に挿入している途中の図、図7は、袋の口(2)を開口部(6)に挿入後の図である。図8は、雌部材(3)が雄部材(5)に差し入れられる開始時の図、図9は、雌部材(3)が雄部材(5)に差し入れられている途中の図、図10は、雌部材(3)が雄部材(5)に差し入れられて係止された図である。なお、差し入れ開始から係止されるまでの状態は、図8、図9、図10の順番で、反対に、係止された状態から、解除されるまでの状態は、図10、図9、図8の順番となっている。また、実施例1の図5〜14、実施例7の図31、実施例8の図32、実施例10の図33、実施例9の図34、実施例11の図35、実施例12の図36、実施例13の図37、実施例14の図38、実施例15の図39、実施例16の図40、実施例17の図41、実施例28の図61、実施例29の図62、実施例30の図42の正面図等は、他の正面図等に比べて約76パーセント等に縮小してある。なお、図は、すべて概略図としてあり、肉厚等は一部省略してある。また、図11等にて、直交する方向(矢印T)は、雌部材(3)が雄部材(5)の脚部(9A)(9B)に差し入れられる方向(矢印S)に対して直交する方角にて表してある。戻り方向は(矢印M)としてある。また、同様に、直交する方角にて、内向きを(矢印N)、外向きを(矢印O)としてある。
次に、当該明細書にて、記載の用語の意味等について補完する。「係合」「係止」について記す。「係合」「係止」という用語は広辞苑には記載されていない。特許技術用語集第2版(日刊工業新聞社)には記載がある。「係合」は、係わり合うこと。(例)左右の歯車が係合し、回転が伝達される。受け具と可動突起が係合してドアが閉鎖される。「係止」は、係わり合って止まること。(例)移動板をストッパで係止する。歯車と係止爪が係合し回転が係止される。と記載されている。以上から、どちらかといえば、「係合」は過程、手段、「係止」は過程、手段および結果を表現するものであって、大きな差異はない。当該出願の文言にて、係止を係合と代えて記してもよい。係合具としてもよい。また、「係合」する「方向」、「係止」する「方向」の各々の「方向」について、「係合」「係止」の用語自体の中に含まれているという記載は特に見当たらない。よって、当該明細書では、「係合」「係止」の用語自体の中には、方向性は含まれないと認識する。次に、「封止」について記す。「封止」という用語は広辞苑には記載されていない。特許技術用語集第2版(日刊工業新聞社)には記載がある。開口を閉鎖すること。閉(封)じ込めること。と記載されている。開口を閉鎖する量的なものについて、「封止」の用語自体の中に含まれているという記載は特に見当たらない。よって、当該明細書では、「封止」の用語自体の中には、閉鎖する量的なものは含まれないと認識する。次に、「掛止」について記す。「掛止」という用語は広辞苑には記載されていない。特許技術用語集第2版(日刊工業新聞社)には記載がある。引っ掛けて止めること。と記載されている。次に、「収容」について記す。「収容」という用語は広辞苑に記載がある。人や物品を一定の場所におさめ入れること。と記載されている。
次に、実施例1である、係止具(1)について記す。実施例1である、係止具(1)は、図1〜15、63にて、次のようにしてある。図1〜5、10にて、袋の口(2)を封止する係止具(1)であって、雌部材(3)と、該袋の口(2)を収容可能な容積部(4)を有する雄部材(5)とで構成してある。
ソケットである雌部材(3)に差し込み可能なプラグである雄部材(5)とで構成してある。
容積部(4)は、袋の口(2)を収容可能な空間を有する。容積部(4)、に代えて、空間部と称してもよい。容積部(4)は、環状、円形状に設けてある。図15は、容積部(4)を捻った図であるが、図15にて、例えば、容積部(4)は、円弧状の容積部(4A)と、円弧状の容積部(4B)とで構成してある。右半分の容積部(4A)と、左半分の容積部(4B)とで構成してある。なお、容積部(4)の形状は、四角形状、六角形状、多角形状、半円状、楕円状に設けてもよい。また、他の形状に設けてもよい。
図3にて、該容積部(4)は開口部(6)を備えてある。該容積部(4)の外端(13A)(13B)から該容積部(4)の内側に向かって先窄まりしていく該開口部(6)を設けてある。
開口部(6)は、端部(13A)と、端部(13B)とによって構成され、端部(13A)(13B)間に配置してある。開口部(6)は、容積部(4)の外縁の一側の近傍に設けてある。図11に描いてある開口部(6)を500%に拡大した図63にて、開口部(6)の辺VARA、辺VBRCは、容積部(4)の端部または一端から、容積部(4)の中心部(14)に向かってV字状に先窄まりしてある。つまり、開口部(6)の辺VARA、辺VBRCは、容積部(4)の中心部(14)から容積部(4)の端部(13A)(13B)に向かって拡がるように設けてある。テーパー状にしてある。開口部(6)の辺RARB、辺RCRDは、容積部(4)の中心部(14)に向かって真っ直ぐ、直線的に切り欠いてある。スリット状にしてある。辺RARB、辺RCRDに対して、辺VARA、辺VBRCは、40度程度外側へ傾斜させて、拡がるように各々設けてある。開口部(6)は、辺VARA、辺VBRC間、および、辺RARB、辺RCRD間にて構成してある。容積部(4)の中心から点VAまでの長さ、より、容積部(4)の中心から点RBまでの長さ、を差し引いた長さ、と、容積部(4)の中心から点RAまでの長さ、より、容積部(4)の中心から点RBまでの長さ、を差し引いた長さ、との比率は、2対1程度としてある。容積部(4)の中心部(14)寄りにある開口部(6)内側の辺RARB、辺RCRD間の長さ(R)は、開口部(6)外側のVAVB間の長さ(V)より小さくしてある。つまり、負荷が加わっていない開口部(6)にて、最小長さを長さ(R)に、最大長さを長さ(V)に設けてある。また、図6、7、63にて、開口部(6)の最小長さ(R)は、指等で寄せて縮小させた袋の口(2A)の最小長さより大きく、指等で寄せて縮小させた後、袋の弾性復帰する力等により戻って拡がった袋の口(2B)の長さより小さくしてある。なお、開口部(6)の各々の長さ、大きさは、袋の口(2)の長さ、大きさ、形状、袋の厚さ、袋の材質、弾力性等により相違し、また、容積部(4)等の材質により相違する。
次に、開口部(6)と、袋の口(2)との作用について、一部、説明する。図6にて、該開口部(6)は、口径を絞った該袋の口(2A)を出入する。また、図7にて、該開口部(6)は、該容積部(4)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2B)を掛止する。
開口部(6)は、口径を絞った該袋の口(2A)を出入する、については、口径を絞った該袋の口(2A)は、開口部(6)にて、出し入れの両方が可能であるということを表現している。また、該開口部(6)は、該容積部(4)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2B)、については、開口部(6)へ向かって挿入して、容積部(4)内にある挿入後の該袋の口(2B)の口径を拡げたもの、を表現する。挿入できたのは、開口部(6)は、口径を絞った該袋の口(2A)を出入する、と前段で記したように、口径を絞ったからで、口径を拡げたものは挿入が容易ではない。図5、6にて、開口部(6)は、口径(7)を絞った袋の口(2A)を出入する。拡がっている袋の口(2)を寄せて指等で縮小させて、開口部(6)に挿入する。通常、合成樹脂、紙など、軽微な弾力性を有する袋を使用するので、図7にて、挿入した後の袋の口(2A)は、袋の弾性復帰する力により、元の大きさに近い状態などに戻ろうとして、再度、拡がる(2B)。拡がるので、前記開口部(6)の最小長さ(R)によって、最小長さ(R)より拡がった袋の口(2B)は、開口部(6)に掛止され、開口部(6)から袋の口(2B)が脱落して抜き出たり、はみ出したりすることはない。つまり、開口部(6)を備えた容積部(4)を設けることにより、容積部(4)に袋の口(2B)が挿入した後、容積部(4)から袋の口(2B)が脱落して抜き出たり、はみ出したりすることが少なくなる、という効果がある(効果1−1)。また、容積部(4)の外端(13A)(13B)から容積部(4)の内側に向かって先窄まりしていくように開口部(6)を設けてあるので、口径を絞った該袋の口(2A)を容積部(4)内に挿入する場合、比較的容易に挿入できる(効果1−4)。あるいは、容積部(4)の外端(13A)(13B)から容積部(4)の内側に向かって先窄まりしていくように開口部(6)を設けてあるので、容積部(4)に袋の口(2B)が挿入した後、容積部(4)から袋の口(2B)が脱落して抜き出たり、はみ出したりしづらい、という効果がある(効果1−5)。
図3、5、8にて、該雄部材(5)に脚部(9A)(9B)を設けてある。図3にて、該脚部(9A)(9B)は、該容積部(4)の一端(10)より延出して設けてある。該脚部(9A)(9B)は、該容積部(4)の該開口部(6)と反対の側(11)に位置する該容積部(4)の奥部(12)より延出して設けてある。
図3、13にて、脚部(9A)(9B)は、雌部材(3)への差し込みができる、差し込み部となっている。脚部は、脚部(9A)と、脚部(9B)とで一対に設けてある。脚部(9A)(9B)は、容積部(4)の奥部(12)寄りに設けてある。例えば、脚部(9A)は、膝の上部(22)と、膝部(23A)と、膝の下部(24A)とで構成してある。膝の上部(22)は大腿、膝の下部(24A)は下腿にあたるともいえる。膝の上部(22)は、脚部(9A)(9B)にて、共用できるように一体化して設けてある。一本になっている膝の上部(22)から枝分かれするように、膝部(23A)(23B)を各々分離して設けてある。膝の下部(24A)から膝部(23A)(23B)を経て膝の下部(24B)までは、およそ、矢じり状、急勾配の弓なり状に、やや近い形状に設けてある。また、例えば、膝の上部(22)を容積部(4)の一端(10)より延出して、膝部(23A)より片持ち梁状に膝の下部(24A)を配してある。膝の下部(24A)の下端に傾斜辺(31A)を配してある。膝の下部(24A)は、直交する方角にて内向き(矢印N)に膝部(23A)を起点として可動するように弾性を有している。内向き(矢印N)に湾曲する。脚部(9B)も同様にしてある。可撓性のあるロックアームとしてあり、弾性片となっている。
また、図3、13にて、該脚部(9A)(9B)の先端外側(15A)(15B)に顎部〈あごぶ〉(16A)(16B)を設けてある。
ロックアームの自由端に顎部(16A)(16B)を配してある。図3、13にて、顎部(16A)は、上面部(25A)と、側面部(26A)等とで構成してある。同様に、顎部(16B)は、上面部(25B)と、側面部(26B)等とで構成してある。
また、図3、14にて、差し入れ開口(18)を有した筒状(19)の該雌部材(3)を設けてある。
雌部材(3)は、扁平なハウジングとしてあり、中空となっている。四角形状としてある。差し入れ開口(18)は、雄部材(5)を導入する役目を有している。
図3、14にて、雌部材(3)は、筒状(19)内側に、容積部(4)の一部を収納する収納部(28)を有し、収納部(28)上端には差し入れ第2開口(29)、収納部(28)下端には差し入れ開口(18)を配置してある。
また、図3、14にて、雌部材(3)が雄部材(5)に差し入れられた後、雄部材(5)の顎部(16A)(16B)に係止されるように、顎部(16A)(16B)に対応して、顎受け部(30A)(30B)を設けてある。雌部材(3)の顎受け部(30A)(30B)は、筒状(19)の雌部材(3)の周縁にて、設けてある。筒状(19)の雌部材(3)の周縁の一部にて、配置してある。つまり、顎受け部(30A)(30B)は、雌部材(3)の周縁(20A)(20B)にて、設けてある。差し入れ開口(18)近傍に、差し入れ開口(18)の外向きに両端に設けてある。顎受け部(30A)は、外壁(21AA)と、外壁(21AA)に直交する外壁(21AB)とで構成してある。顎受け部(30B)も、同様にしてある。外壁(21AA)は、雄部材(5)の顎部(16A)の側面部(26A)に対応するように、外壁(21AB)は、雄部材(5)の顎部(16A)の上面部(25A)に対応するように設けてある。外壁(21BA)(21BB)も同様にしてある。各々、対応する縁部として配してある。
また、図14にて、雌部材(3)の一端(55A)(55B)に内壁(27A)(27B)を配してある。内壁(27A)は、雌部材(3)の収納部(28)下端に、差し入れ開口(18)に連なるようにして、両端外側に設けてある。例えば、内壁(27A)は、雌部材(3)の筒状(19)の内面(17A)から90度外向きに接続するように、筒状(19)の内側に配置してある。ストッパー(53A)として内壁(27A)を設けてある。内壁(27B)も同様にしてある。
次に、図の説明を一部付記する。雄部材(5)について、次のようにしてある。図9等にて、直交する方向(矢印T)にて、雄部材(5)に雌部材(3)が差し入れられている途中の係止される直前の、あるいは、係止された雌部材(3)が雄部材(5)から解除される途中の、押圧して、負荷がかかって弾性変形している脚部(9A)(9B)間の最小長さを(D)としてある。図11にて、雄部材(5)に雌部材(3)が差し入れられる前の、あるいは、差し入れられて係止された後の、直交する方向(矢印T)にて、無負荷状態の、脚部(9A)(9B)間の最大長さを(E)としてある。また、雌部材(3)について、次のようにしてある。図12にて、直交する方向(矢印T)にて、各々、差し入れ開口(18)の最小長さを(F)、内壁(27A)と内壁(27B)との間の長さ(J)、外壁(21AA)と外壁(21BA)との間の最小長さを(G)としてある。図11にて、直交する方向(矢印T)にて、容積部(4)の最大長さを(H)としてある。なお、次のように設けてある。内壁(27A)と内壁(27B)との間の長さ(J)は、差し入れ開口(18)の最小長さ(F)と同等にしてある。長さ(D)<長さ(F)(J)<長さ(E)<長さ(G)<長さ(H)としてある。
次に、雌部材(3)、雄部材(5)の作用について説明する。図8〜10にて、該雄部材(5)に雌部材(3)が差し入れられることにより、該雄部材(5)に雌部材(3)が係止され、該開口部(6)から挿入した袋の口(2)が封止される。
また、上記の、雌部材(3)、雄部材(5)の作用について、言い換えると次のようになる。図8、9、10の順番にて、該雄部材(5)の脚部(9A)(9B)に雌部材(3)が差し入れられる。差し入れられると、該雌部材(3)内面(17A)(17B)に脚部(9A)(9B)が摺接する。摺接し、該脚部(9A)(9B)が弾性変形する。弾性変形して、該雄部材(5)の脚部(9A)(9B)に雌部材(3)が係止される。また、逆の図10、9、8の順番にて、該係止された状態で脚部(9A)(9B)が押圧される。押圧されると、脚部(9A)(9B)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3)が雄部材(5)の脚部(9A)(9B)から解除される。
また、同様に、上記の、雌部材(3)、雄部材(5)の作用について、言い換えると次のようになる。図8、9、10と順番に図を見ていくと、該雄部材(5)の脚部(9A)(9B)に雌部材(3)が差し入れられる。差し入れられると、該雌部材(3)内面(17A)(17B)に脚部(9A)(9B)が摺接する。摺接し、該脚部(9A)(9B)が弾性変形する。弾性変形し、該雄部材(5)の顎部(16A)(16B)に雌部材(3)が係止される。また、図10、9、8と逆の順番に図を見ていくと、該係止された状態で脚部(9A)(9B)が押圧される。押圧されると、該脚部(9A)(9B)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3)が雄部材(5)の顎部(16A)(16B)から解除される。
また、同様に、上記の、雌部材(3)、雄部材(5)の作用について、言い換えると次のようになる。図8、9、10と順番に図を見ていくと、該雌部材(3)の差し入れ開口(18)が雄部材(5)の脚部(9A)(9B)に差し入れられる。差し入れられると、該筒状(19)の内面(17A)(17B)に脚部(9A)(9B)が摺接する。摺接し、該脚部(9A)(9B)が弾性変形する。弾性変形し、該雌部材(3)の筒状(19)の周縁(20A)(20B)が雄部材(5)の顎部(16A)(16B)に係止される。また、図10、9、8と逆の順番に図を見ていくと、該係止された状態で脚部(9A)(9B)が押圧される。押圧されると、該脚部(9A)(9B)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3)の筒状(19)の周縁(20A)(20B)が雄部材(5)の顎部(16A)(16B)から解除される。
また、差し入れから係止までの作用についての詳細を一部追記する。筒状(19)の内面(17A)(17B)にて脚部(9A)(9B)が抜き差しできるようにしてある。図8にて、雌部材(3)の差し入れ第2開口(29)が雄部材(5)の脚部(9A)(9B)に差し入れられる。差し入れられて、続いて、差し入れ開口(18)が脚部(9A)(9B)に差し入れられる。つまり、開口部(6)と反対の側より、雌部材(3)が雄部材(5)に差し入れられる。挿入する。差し入れられると、図8、9にて、筒状(19)の内面(17A)(17B)に、脚部(9A)(9B)の傾斜辺(31A)(31B)が摺接する。摺接して、直交する方角にて内向き(矢印N)に膝部(23A)(23B)を起点として膝の下部(24A)(24B)が弾性変形する。よって、筒状(19)の内面(17A)(17B)に、脚部(9A)(9B)の傾斜辺(31A)(31B)が撓(たわ)まる。膝の下部(24A)(24B)の傾斜辺(31A)(31B)に沿って弾性変形するので、脚部(9A)(9B)の顎部(16A)(16B)の側面部(26A)(26B)が、脚部(9A)(9B)間の長さ(D)程度になるまで押圧される。図10にて、押圧された脚部(9A)(9B)は、筒状(19)の内面(17A)(17B)を経て、差し入れ開口(18)を通過して、周縁(20A)(20B)に達すると、直交する方角にて外向き(矢印O)に復元する。弾性復帰する。復元して、脚部(9A)(9B)間の最大長さ(E)に戻る。雌部材(3)の筒状(19)の周縁(20A)(20B)の外壁(21AA)(21BA)は、雄部材(5)の顎部(16A)(16B)の側面部(26A)(26B)に対応して、雌部材(3)の筒状(19)の周縁(20A)(20B)の外壁(21AB)(21BB)は、雄部材(5)の顎部(16A)(16B)の上面部(25A)(25B)に対応して、雄部材(5)に雌部材(3)が係止される。つまり、雌部材(3)の筒状(19)の周縁(20A)(20B)の外壁(21AA)(21BA)は、雄部材(5)の顎部(16A)(16B)の側面部(26A)(26B)に当接して、雌部材(3)の筒状(19)の周縁(20A)(20B)の外壁(21AB)(21BB)は、雄部材(5)の顎部(16A)(16B)の上面部(25A)(25B)に当接して、雄部材(5)に雌部材(3)が係止される。係合される。係止されると、戻り方向(矢印M)への、雌部材(3)に対する雄部材(5)の移動が規制される。戻り方向(矢印M)は、差し入れる方向(矢印S)と反対の方向である。戻り方向(矢印M)と差し入れる方向(矢印S)とは相反する。つまり、差し入れる方向(矢印S)にて、雌部材(3)が雄部材(5)の挿入を許容して、雌部材(3)が雄部材(5)に係止された後、戻り方向(矢印M)への移動が規制される。戻り方向(矢印M)への引き抜きを防止される、戻り方向(矢印M)への後退を停止される。雌部材(3)が雄部材(5)に差し入れられることにより、開口部(6)は閉塞される。
また、雄部材(5)に脚部(9A)(9B)を設けてあるので、雄部材(5)に雌部材(3)が係止される場合に、確実性が高まる(効果1−6)。また、脚部(9A)(9B)の先端外側(15A)(15B)に顎部(16A)(16B)を設けてあるので、雄部材(5)に雌部材(3)が係止される場合に、確実性が高まる(効果1−7)。また、差し入れ開口(18)を有した筒状(19)の雌部材(3)を設けてあるので、雌部材(3)が雄部材(5)に差し入れられる場合に、案内されて、差し入れが容易となる(効果1−8)。
また、図10にて、前記雄部材(5)に前記雌部材(3)が係止された後、前記雄部材(5)の一端(58A)(58B)に前記雌部材(3)の一端(55A)(55B)が当接される。当接されることにより差し入れられる方向(矢印S)への移動が規制される(効果1−9)。
つまり、次のようになる。雌部材(3)が雄部材(5)に差し入れられると、既に記したように、筒状(19)の内面(17A)(17B)に摺接した脚部(9A)(9B)は、そのあと、差し入れ開口(18)を通過する。通過して、雄部材(5)に雌部材(3)が係止される。容積部(4)の最大長さ(H)より、内壁(27A)と内壁(27B)との間の長さ(J)は小さくしてあるので、係止された後、直後、あるいは、ほぼ同時に、容積部(4)の下側の一部である容積部(4)の一端(58A)(58B)が、内壁(27A)(27B)である雌部材(3)の一端(55A)(55B)に接触する。当接する。当接するので、雌部材(3)に対しての雄部材(5)の差し入れ動作は停止する。つまり、ストッパー(53A)(53B)である内壁(27A)(27B)によって、差し入れられる方向(矢印S)への移動が規制される。脚部(9A)(9B)は差し入れ開口(18)を通過するが、容積部(4)は差し入れ開口(18)を通過することができない。よって、雌部材(3)が雄部材(5)に差し入れられて、雌部材(3)を雄部材(5)が通過して、差し入れ開口(18)より下側に雄部材(5)の開口部(6)が位置することはない。差し入れられる方向(矢印S)にて、雌部材(3)から雄部材(5)が抜け出すことはない。つまり、図10にて、容積部(4)の下側の一部と、内壁(27A)(27B)との接触、および、外壁(21AA)(21BA)と、側面部(26A)(26B)との接触、外壁(21AB)(21BB)と、上面部(25A)(25B)との接触により、嵌合状態となり、保持される。
また、既に記したように、雄部材(5)に雌部材(3)が差し入れられる前の状態にて、開口部(6)から挿入した袋の口(2)が、容積部(4)より脱落して抜き出てしまう恐れが少なく、または、はみ出すことが少ない。よって、脱落して抜き出てしまう恐れが少なく、または、はみ出すことが少ないので、雄部材(5)に雌部材(3)が差し入れられる場合に、雌部材(3)と雄部材(5)とを手等で掴みながら、袋の口(2)を同時に掴んで押さえておく必要がほとんどない。雄部材(5)に雌部材(3)が差し入れられる場合に、手等で掴んでおくのは、雌部材(3)と雄部材(5)とのみでよく、差し入れる操作が容易になる、という効果がある(効果1−1)。
また、雄部材(5)の容積部(4)と、袋の口(2)との、差し入れられて係止され、封止されるまでの作用について一部追記する。図7〜10にて、軽微な弾力性を有する袋を使用した場合、図7にて、挿入した後の袋の口(2)は、元の大きさに近い状態に戻ろうとして、再度、拡がる(2B)。その後、雌部材(3)が雄部材(5)に差し入れられて、雌部材(3)の差し入れ第2開口(29)、あるいは、収納部(28)上端と、容積部(4)の上側と、の間に挟まれるようにして、袋の口(2)は押さえられて、面積を少しずつ縮小させて、係止され、封止される。
また、図10にて、該封止された袋の口(2)に対応する空間(8)を、該係止された雌部材(3)と、該係止した雄部材(5)の容積部(4)とで、設けてある。
封止された袋の口(2)に対応する空間(8)は、雌部材(3)の差し入れ第2開口(29)、あるいは、収納部(28)上端と、開口部(6)を有する容積部(4)の上側で構成されている。封止された袋の口(2)の幅に対応する空間(8)を、係止された雌部材(3)と、係止した雄部材(5)の容積部(4)とで、設けてある。図8〜10にて、雌部材(3)が雄部材(5)に差し入れられることにより、容積部(4)が閉塞される。雌部材(3)によって、容積部(4)が閉塞される。言い方をかえると次のようにも記すことができる。容積部(4)は雌部材(3)により壅寒され、容積部(4)が壅寒された容積部(4)と雌部材(3)とで、開口部(6)から挿入した袋の口(2)が挟扼される間隙(8)を設けてある。
なお、雌部材(3)が雄部材(5)に差し入れられて、雌部材(3)の差し入れ第2開口(29)と、収納部(28)上端との間、あるいは、雌部材(3)の差し入れ第2開口(29)と、容積部(4)の上側との間に挟まれるようにして、袋の口(2)は押さえられて、係止されるが、開口部(6)の最小長さ(R)は、係止された後でも一定であるので、袋の口(2)を指等で掴んで強く引っ張れば、袋、例えば、袋の厚さ、袋の口(2)の長さ、大きさによっては、容積部(4)内より抜き出すことができる。よって、雄部材(5)に係止された雌部材(3)が雄部材(5)から解除されなくても容積部(4)内より袋の口(2)を抜き出すことができる(効果1−10)。ただし、袋の口(2)を指等で掴んで強く引っ張ったりしない通常の動作においては、容積部(4)内より袋の口(2)が抜き出すことはない。
なお、特に図示しないが、次のようにしてもよい。実施例1である、係止具(1)にて、雌部材(3)の収納部(28)にある内壁(27A)(27B)を設けないようにする。内壁(27A)(27B)がないので、雄部材(5)に雌部材(3)が係止された後、雄部材(5)の容積部(4)の一端(54A)(54B)に雌部材(3)の一端(55A)(55B)が当接することがなくなる。そのまま、引き続き、雌部材(3)が雄部材(5)に差し入れ続けられると、容積部(4)は差し入れ開口(18)を通過しようと、差し入れられる方向(矢印S)に移動する。しかし、既に記したように、雌部材(3)が雄部材(5)に差し入れられると、雌部材(3)の差し入れ第2開口(29)、あるいは、収納部(28)上端と、容積部(4)の上側と、の間に挟まれるようにして、袋の口(2)は押さえられて、面積を少しずつ縮小させる。よって、縮小した袋の口(2)が障害となり、雌部材(3)に対しての雄部材(5)の差し入れ動作は停止し、差し入れられる方向(矢印S)にて、雌部材(3)から雄部材(5)が抜け出すことはない。つまり、内壁(27A)(27B)を設けないようにしても、雌部材(3)から雄部材(5)が抜け出すことはなく、係止される。
また、次に、係止から解除までの作用についての詳細を一部追記する。図9、10にて、係止された状態で脚部(9A)(9B)を、脚部(9A)(9B)間の長さ(D)になるまで押圧する。図9にて、押圧すると、直交する方角にて内向き(矢印N)に膝部(23A)(23B)を起点として膝の下部(24A)(24B)が弾性変形する。雌部材(3)の筒状(19)の周縁(20A)(20B)の外壁(21AA)(21BA)は雄部材(5)の顎部(16A)(16B)の側面部(26A)(26B)から離れ、同時に、雌部材(3)の筒状(19)の周縁(20A)(20B)の外壁(21AB)(21BB)は雄部材(5)の顎部(16A)(16B)の上面部(25A)(25B)から離れる。よって、係止された雌部材(3)の筒状(19)の周縁(20A)(20B)が雄部材(5)の顎部(16A)(16B)から解除される。離れた後、脚部(9A)(9B)間の長さ(D)になった脚部(9A)(9B)の顎部(16A)(16B)の側面部(26A)(26B)が、膝の下部(24A)(24B)の傾斜辺(31A)(31B)に沿って、筒状(19)の内面(17A)(17B)に摺接して、図8にて、内面(17A)(17B)から離れて、直交する方角にて外向き(矢印O)に復元して、解除する。
また、次に、雌部材(3)、雄部材(5)の解除した後の、雄部材(5)の容積部(4)からの袋の口(2)の取り出しの作用について記す。容積部(4)からの袋の口(2)を取り出す場合、拡がった袋の口(2)を寄せ集めて縮小させて、開口部(6)より取り出す。あるいは、図15にて、容積部(4A)外端(13A)を下方向(矢印K)に、容積部(4B)外端(13B)を上方向(矢印U)に傾斜させ、つまりは、指などで捻って、開口部(6)を拡げて、袋の口(2)を取り出す。容易に捻られるように、容積部(4)等は、可撓性を有する材質を用いている。なお、捻らないで取り出す場合は、可撓性を有する材質を用いる必要は特にない。その際は、開口部(6)の大きさをやや大きめにとり、取り出しが容易なように設けてもよい。
次に、発明が解決しようとする課題、で記した実施例1の課題と効果について、重複するが以下に記載する。第1の課題を記す。特許文献1にて、例えば、袋の口(袋状物40の開口部分41の近くの部分)に封止具を装着しようとする場合、通常、拡がったままの面積の大きい状態の袋の口を一旦、手で絞って、袋の口の面積を縮小してから、袋の口に封止具を装着しようとする。手で絞った袋の口を片方の手で掴んで、残りの片方の手で突起体15を掴んで、突起体15の脚部19a、脚部19bの間のスペースに袋の口を通す。通した後、突起体15を凹み体16に対して係合するため、突起体15と凹み体16とを各々、別々の手で掴む必要から、掴んでいた袋の口を手から一旦離すと、その際、絞って面積を縮小していた袋の口が(通常、合成樹脂、紙など、軽微な弾力性を有する袋を使用するので)、素材の反発する力等により、元に戻ろうとして拡がってしまう。そのため、突起体15を凹み体16に対して係合する場合に、そのままでは、突起体15の脚部19a、脚部19bの間のスペースから袋の口が脱落して抜き出てしまう恐れがある。あるいは、突起体15の脚部19a、脚部19bの間のスペースから袋の口がはみ出したりする。はみ出した状態で封止具を強引に係合しようとして、袋の口の素材の一端を挟みそうになったりして支障をきたす恐れがある。よって、拡がった袋の口を再度、手で絞って、袋の口の面積を縮小してから、係合しなければならない。手で絞った袋の口を片方の手で掴んで、残りの片方の手で突起体15を掴んで、突起体15の脚部19a、脚部19bの間のスペースに袋の口を通した後、突起体15を凹み体16に対して係合する場合に、突起体15を掴んだままの状態の片方の手に絞った袋の口をさらに掴ませて、残りの片方の手で凹み体16を掴んで係合しなければならないという、手間を要する問題がある。つまり、拡がったままの面積の大きい状態の袋の口を一旦、手で絞って、袋の口の面積を縮小してから、袋の口に封止具を装着しようとする際、掴んでいた袋の口を手から一旦離すと、その際、絞って面積を縮小していた袋の口が、素材の反発する力等により、元に戻ろうとして拡がってしまい、封止具から袋の口が脱落して抜き出てしまう恐れがある。あるいは、その際、封止具から袋の口がはみ出したりする。はみ出したままで、封止具を強引に係合しようとして、はみ出した状態の袋の口の素材の一端を挟みそうになったりして支障をきたす恐れがある。よって、拡がった袋の口を再度、手で絞って、袋の口の面積を縮小してから、係合しなければならない、という問題がある(課題1−1)。前記問題を解消し、拡がったままの面積の大きい状態の袋の口を一旦、手で絞って、袋の口の面積を縮小してから、袋の口に封止具を装着しようとする際、掴んでいた袋の口を手から一旦離すため、絞って面積を縮小していた袋の口が元に戻ろうとして拡がってしまうが、封止具を装着して係合しようとしても、封止具から袋の口が脱落して抜き出てしまう恐れが少なく、または、封止具から袋の口がはみ出すことが少なく、つまり、袋の口の素材の一端を挟みそうになったりすることが少なく、よって、拡がった袋の口を手で再度絞って、袋の口の面積を縮小してから係合しなければならないということがほとんど必要ない係止具を提供することができる(効果1−1)。同様に、特許文献2にて、袋の口(袋の絞り口部)に封止具を装着しようとする場合、挾持ピース1と押圧ピース2の押圧バー15、15´との係合する前の装着については、絞った袋の口を片方の手で掴んで、挾持ピース1と係合する前の押圧ピース2の押圧バー15、15´の平坦面17、17間へ長手方向から挿入する。挿入後、そのままでは、押圧ピース2の押圧バー15、15´の平坦面17、17間から袋の口が脱落して抜き出てしまう恐れがある。あるいは、押圧ピース2の押圧バー15、15´の平坦面17、17間から袋の口がはみ出したりする。はみ出した状態で封止具を強引に係合しようとして、袋の口の素材の一端を挟みそうになったりして支障をきたす恐れがある。よって、拡がった袋の口を再度、手で絞って、袋の口の面積を縮小してから、係合しなければならない。手で絞った袋の口を片方の手で掴んで、係合する場合に、同様に、押圧ピース2を掴んだままの状態の片方の手に絞った袋の口をさらに掴ませて係合しなければならないという、手間を要する問題がある(課題1−1)。次に、第2の課題を記す。特許文献2にて、袋の口(袋の絞り口部)に封止具を装着しようとする場合、挾持ピース1と押圧ピース2の押圧バー15、15´との係合した後の装着については、絞った袋の口を片方の手で掴んで、挾持ピース1と係合した後の押圧ピース2の押圧バー15、15´の平坦面17、17間へ上または下方向から挿入する。しかし、上または下方向から挿入するため、係合した挾持ピース1と押圧ピース2にて、押圧バー15、15´の平坦面17、17間に形成された面積より少ない面積まで袋の口を絞って縮小して、片方の手で絞った袋の口を掴んだまま、上または下方向から平坦面17、17間に挿入して通過しなければならず、方向的に挿入しづらいという問題がある。つまり、袋の口に封止具を装着しようとする場合、袋の口を絞って縮小して、絞った袋の口を片方の手で掴んだまま、上または下方向から挿入して通過しなければならず、方向的に挿入しづらいという問題がある(課題1−2)。前記問題を解消し、袋の口に封止具を装着しようとする場合、方向的に挿入しづらいということのない係止具を提供することができる(効果1−2)。また、特許文献1と同様に、袋の口を挿入後、挾持ピース1と押圧ピース2との距離を縮めて封止しようとする場合、袋の口が脱落して抜き出てしまう恐れがある。あるいは、袋の口の素材の一端を挟みそうになったりして支障をきたす恐れがある。よって、押圧ピース2を掴んだままの状態の片方の手に絞った袋の口を引き続き掴んで係合しなければならないという、手間を要する問題がある。(課題1−1)。次に、第3の課題を記す。特許文献2にて、挾持ピース1の支持フレーム3と挾持バー9、9´の間に、押圧ピース2の押圧バー15、15´を挟んで、支持フレーム3側と挾持バー9、9´側との両面から押圧バー15、15´を当接するようにしてあるので、複雑な構造となり、そのため、加工に要する手間も増加し、経費も増えてしまうという問題がある(課題1−3)。前記問題を解消し、複雑な構造となることがなく、また、加工に要する手間も比較的増加することがなく、経費の低減ができる係止具を提供することができる(効果1−3)。以上のような顕著な効果を本発明は達成する。本発明を当業者が容易になし得るものではないと確信する。
また、容積部(4)、脚部(9A)(9B)は、手等で掴む場合の取っ手として、各々、代用可能である(効果1−11)。また、雄部材(5)は、左右対称に設けてあるので、そのまま、左右反対にした雄部材(5)に雌部材(3)が差し入れられても、使用可能である(効果1−12)。
次に、実施例2である、係止具(1a)について記す。図について、一部、説明する。図18は、雄部材(5a)の右半分のみを描いた図、図19は、雌部材(3a)の右半分のみを描いた図である。図16〜21にて、次のようにしてある。袋の口を封止する係止具(1a)であって、雌部材(3a)と、該袋の口(2a)を収容可能な容積部(4a)を有する雄部材(5a)とで構成してある。
容積部(4a)は、基部(40)、線状部(46A)(46B)、鍔部(41A)(41B)等にて構成してある。
該雄部材(5a)に脚部(9Aa)(9Ba)を設けてある。該脚部(9Aa)(9Ba)は、該容積部(4a)の一端(10Aa)(10Ba)より延出して設けてある。
前記脚部(9Aa)(9Ba)は、前記開口部(6a)近傍に設けてある。
脚部は、脚部(9Aa)と、脚部(9Ba)とで一対に設けてある。例えば、脚部(9Aa)の下部(34A)には、外側にて、傾斜辺(31Aa)を配してある。脚部(9Aa)は、直交する方角にて内向き(矢印N)に可動するように弾性を有している。内向き(矢印N)に湾曲する。脚部(9Ba)も同様にしてある。脚部(9Aa)(9Ba)は、雌部材(3a)への差し込みができる、差し込み部となっている。
脚部(9Aa)(9Ba)の先端内側に鍔部〈つばぶ〉(41A)(41B)を設けてある。例えば、鍔部(41A)は、上辺(42A)、側辺(43A)、下辺(44A)より構成してある。鍔部(41B)も同様としてある。鍔部(41A)(41B)は突状としてある。一方の脚部(9Aa)に設けた鍔部(41A)と残りの一方の脚部(9Ba)に設けた鍔部(41B)とを対向するようにして配置してある。
該容積部(4a)は開口部(6a)を備えてある。該容積部(4a)の外端(13Aa)(13Ba)から該容積部(4a)の内側に向かって先窄まりしていく該開口部(6a)を設けてある。開口部(6a)と、袋の口(2a)との作用について説明する。該開口部(6a)は、口径を絞った該袋の口(2a)を出入する。また、該開口部(6a)は、該容積部(4a)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2a)を掛止する。実施例1と同様である。
開口部(6a)は、鍔部(41A)と、鍔部(41B)とによって構成され、鍔部(41A)(41B)間に配置してある。脚部(9Aa)(9Ba)の下端部(39A)(39B)から容積部(4a)の内側である中心部(14a)に向かって先窄まりしていく開口部(6a)を設けてある。例えば、脚部(9Aa)の下端部(39A)の内側辺(45A)から下辺(44A)、側辺(43A)へと傾斜してある。傾斜度合は、下辺(44A)と比べて、内側辺(45A)、側辺(43A)は緩やかにしてある。脚部(9Ba)側も同様としてある。
また、該脚部(9Aa)(9Ba)の先端外側(15Aa)(15Ba)に顎部(16Aa)(16Ba)を設けてある。
鍔部(41A)(41B)と反対の側に顎部(16Aa)(16Ba)を配置してある。例えば、顎部(16Aa)は、上面部(25Aa)と、側面部(26Aa)等とで構成してある。上面部(25Aa)と、側面部(26Aa)等は、脚部(9Aa)(9Ba)の基部(40)側に向けられた係合面としてある。顎部(16Ba)も同様にしてある。
また、差し入れ開口(18a)を有した筒状(19a)の該雌部材(3a)を設けてある。
また、差し入れ開口(18a)を有した筒状(19a)の周縁(20AAa)(20BAa)に窓穴部(37A)(37B)を配置した該雌部材(3a)を設けてある。
雌部材(3a)は、筒状(19a)内側上部に、容積部(4a)の一部を収納する収納部(28a)を有し、収納部(28a)上端には差し入れ開口(18a)を設けてある。収納部(28a)上部側面には側壁(38A)(38B)を設けてある。収納部(28a)上部両側面には側壁(38A)(38B)を設け、雌部材(3a)下部両側面には窓穴部(37A)(37B)を設けてある。差し入れ開口(18a)に続く縦側板部の一方の一部及び差し入れ開口(18a)に続く横側板部の一方の一部を欠切(けっせつ)するようにして窓穴部(37A)(37B)を形成してある。雌部材(3a)下端には下壁(35)を配置してある。下壁(35)によって、窓穴部(37A)(37B)の一部を構成してある。直交する方角にて内向き(矢印N)に、脚部(9Aa)(9Ba)を押圧して、弾性変形する際、あるいは、弾性変形してから、直交する方角にて外向き(矢印O)に復元する際の案内をするための開口箇所として、窓穴部(37A)(37B)は設けてある。窓穴部(37A)(37B)は、湾曲状に設けてあるが、形状は特に限定しない。
また、雌部材(3a)が雄部材(5a)に差し入れられた後、例えば、雄部材(5a)の顎部(16Aa)に係止されるように、顎部(16Aa)に対応して、顎受け部(30Aa)を設けてある。顎受け部(30Aa)は、雌部材(3a)の周縁(20Aa)にて設けてある。差し入れ開口(18a)近傍に、差し入れ開口(18a)の外向きに両端に配してある。つまり、顎受け部(30Aa)は、窓穴部(37A)上部に設けてある。顎受け部(30Aa)は、外壁(21ABa)に直交する内壁(36A)とで構成してある。外壁(21ABa)は、雄部材(5a)の顎部(16Aa)の上面部(25Aa)に対応するように、内壁(36A)は、雄部材(5a)の顎部(16Aa)の側面部(26Aa)に対応するように、係合する係合面として設けてある。各々、対応する縁部として配してある。また、顎受け部(30Ba)も同様にしてある。
次に、図の説明を一部付記する。雄部材(5a)について、次のようにしてある。図21にて、直交する方向(矢印T)にて、開口部(6a)の長さを(L)としてある。つまり、開口部(6a)を構成する、容積部(4a)の鍔部(41A)(41B)間の長さとしてある。雄部材(5a)に雌部材(3a)が差し入れられる前の、あるいは、差し入れられて係止された後の、直交する方向(矢印T)にて、無負荷状態の、脚部(9Aa)(9Ba)間の最大長さを(Ea)としてある。また、特に図示しないが、実施例1と同様に、直交する方向(矢印T)にて、雄部材(5a)に雌部材(3a)が差し入れられている途中の係止される直前の、あるいは、係止された雌部材(3a)が雄部材(5a)から解除される途中の、押圧して、負荷がかかって弾性変形している脚部(9Aa)(9Ba)間の長さを(Da)とする。また、長さ(Ea)から長さ(Da)を差し引いた差を、つまり、長さ(Ea)―長さ(Da)=長さ(ED)とする。また、長さ(ED)<長さ(L)としてある。よって、直交する方向(矢印T)にて、雄部材(5a)に雌部材(3a)が差し入れられている途中の係止される直前の、あるいは、係止された雌部材(3a)が雄部材(5a)から解除される途中の、脚部(9Aa)(9Ba)にて、押圧して、弾性変形しても、容積部(4a)の鍔部(41A)と(41B)とは衝突しない(効果2−1)。
なお、実施例1、2を比較した場合、次のことがいえる。実施例1は、脚部(9A)(9B)は、容積部(4)の開口部(6)と反対の側(11)に位置する容積部(4)の奥部(12)より延出して設けてあるので、衝突することがなく、実施例2のように、長さ(ED)<長さ(L)とする必要がなく、長さ(L)を短くすることができる。実施例1にて、開口部(6)の長さを短くできるので、口径を拡げた挿入後の袋の口(2B)を開口部(6)にて掛止する場合、より確実に掛止でき、抜き出ることが少なくなる。また、袋の厚さが薄いものを使用することで、袋の口(2)の長さが短くなるもの、袋の口(2)の大きさが小さくなるもの、など、袋の口(2)の大きさが小さくても、開口部(6)の長さを短くできるので、口径を拡げた挿入後の袋の口(2B)を開口部(6)にて掛止する場合、より確実に掛止でき、抜き出ることが少なくなる(効果1−13)。
例えば、脚部(9Aa)に押圧部(32A)を設けてある。押圧部(32A)は、脚部(9Aa)の上部(33A)から下部(34A)にて、外側に配置してある。鍔部(41A)と反対の側に設けてある。顎部(16Aa)より先端側に延出してある。顎部(16Aa)の下に配置してある。押圧部(32B)も同様にしてある。
次に、雌部材(3a)、雄部材(5a)の作用について説明する。該雄部材(5a)に雌部材(3a)が差し入れられることにより、該雄部材(5a)に雌部材(3a)が係止され、該開口部(6a)から挿入した袋の口(2a)が封止される。
また、上記の、雌部材(3a)、雄部材(5a)の作用について、言い換えると次のようになる。該雄部材(5a)の脚部(9Aa)(9Ba)に雌部材(3a)が差し入れられる。差し入れられると、該雌部材(3a)内面(17Aa)(17Ba)に脚部(9Aa)(9Ba)が摺接する。摺接し、該脚部(9Aa)(9Ba)が弾性変形する。弾性変形して、該雄部材(5a)の脚部(9Aa)(9Ba)に雌部材(3a)が係止される。また、該係止された状態で脚部(9Aa)(9Ba)が押圧される。押圧されると、脚部(9Aa)(9Ba)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3a)が雄部材(5a)の脚部(9Aa)(9Ba)から解除される。
また、同様に、上記の、雌部材(3a)、雄部材(5a)の作用について、言い換えると次のようになる。該雄部材(5a)の脚部(9Aa)(9Ba)に雌部材(3a)が差し入れられる。差し入れられると、該雌部材(3a)内面(17Aa)(17Ba)に脚部(9Aa)(9Ba)が摺接する。摺接し、該脚部(9Aa)(9Ba)が弾性変形する。弾性変形し、該雄部材(5a)の顎部(16Aa)(16Ba)に雌部材(3a)が係止される。また、該係止された状態で脚部(9Aa)(9Ba)が押圧される。押圧されると、該脚部(9Aa)(9Ba)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3a)が雄部材(5a)の顎部(16Aa)(16Ba)から解除される。
また、同様に、上記の、雌部材(3a)、雄部材(5a)の作用について、言い換えると次のようになる。該雌部材(3a)の差し入れ開口(18a)が雄部材(5a)の脚部(9Aa)(9Ba)に差し入れられる。差し入れられると、該筒状(19a)の内面(17Aa)(17Ba)に脚部(9Aa)(9Ba)が摺接する。摺接し、該脚部(9Aa)(9Ba)が弾性変形する。弾性変形し、該雌部材(3a)の筒状(19a)の周縁(20Aa)(20Ba)が雄部材(5a)の顎部(16Aa)(16Ba)に係止される。また、該係止された状態で脚部(9Aa)(9Ba)が押圧される。押圧されると、該脚部(9Aa)(9Ba)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3a)の筒状(19a)の周縁(20Aa)(20Ba)が雄部材(5a)の顎部(16Aa)(16Ba)から解除される。
また、同様に、上記の、雌部材(3a)、雄部材(5a)の作用について、言い換えると次のようになる。該雌部材(3a)の差し入れ開口(18a)が雄部材(5a)の脚部(9Aa)(9Ba)に差し入れられる。差し入れられると、該筒状(19a)の内面(17Aa)(17Ba)に脚部(9Aa)(9Ba)が摺接する。摺接し、該脚部(9Aa)(9Ba)が弾性変形する。弾性変形し、該雌部材(3a)の窓穴部(37A)(37B)が雄部材(5a)の顎部(16Aa)(16Ba)に係止される。また、該係止された状態で脚部(9Aa)(9Ba)が押圧される。押圧されると、該脚部(9Aa)(9Ba)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3a)の窓穴部(37A)(37B)が雄部材(5a)の顎部(16Aa)(16Ba)から解除される。
また、差し入れから係止までの作用についての詳細を一部追記する。雌部材(3a)が雄部材(5a)に差し入れられる方向(S)は、雌部材(3a)の差し入れ開口(18a)に対して、雄部材(5a)の脚部(9Aa)(9Ba)が先に挿入され、次に、容積部(4a)が挿入される順になる方向としてある。雌部材(3a)が雄部材(5a)に差し入れられると、収納部(28a)上部側面の側壁(38A)の内側、つまり、筒状(19a)の内面(17Aa)に、脚部(9Aa)が、下部(34A)の下端部(39A)から摺接していく。摺接して、脚部(9Aa)の下部(34A)の傾斜辺(31Aa)に沿って弾性変形する。脚部(9Ba)側も同様となる。弾性変形するので、特に図示しないが、脚部(9Aa)(9Ba)間の長さ(Da)になるまで脚部(9Aa)(9Ba)が押圧される。その後、脚部(9Aa)(9Ba)の復元しようとする弾発により、顎部(16Aa)(16Ba)が所定の位置で窓穴部(37A)(37B)に入り込む。窓穴部(37A)(37B)の筒状(19a)の周縁(20Aa)(20Ba)に脚部(9Aa)(9Ba)の一部を引っ掛けて係合面と係合して留め付けられる。窓穴部(37A)(37B)の顎受け部(30Aa)は、つまり、雌部材(3a)の筒状(19a)の周縁(20Aa)の外壁(21ABa)は、雄部材(5a)の顎部(16Aa)の上面部(25Aa)に対応して、雌部材(3a)の筒状(19a)の周縁(20Aa)の内壁(36A)は、雄部材(5a)の顎部(16Aa)の側面部(26Aa)に対応して、雄部材(5a)に雌部材(3a)は係止される。顎部(16Ba)側も同様となる。脚部(9Aa)(9Ba)の一部を筒状(19a)の外方に弾み出させ、顎部(16Aa)(16Ba)を窓穴部(37A)(37B)に突き出させる。つまり、上面部(25Aa)と、外壁(21ABa)との接触、および、側面部(26Aa)と、内壁(36A)との接触、および、脚部(9Aa)の下部(34A)の下端(39A)と、雌部材(3a)の下壁(35)とにより、係止、係合され、保持される。脚部(9Ba)も同様となる。なお、上面部(25Aa)と、外壁(21ABa)との間、または、下端(39A)と、下壁(35)との間には、各々、隙間、逃がし代を設けてあり、係止した後でも、雄部材(5a)と雌部材(3a)は上下に微動可能である。脚部(9Ba)側も同様としてある。
また、次のようにも記すことができる。前記雄部材(5a)に前記雌部材(3a)が係止された後、前記雄部材(5a)の一端(60A)(60B)に前記雌部材(3a)の一端(61A)(61B)が当接される。当接されることにより差し入れられる方向(矢印S)への移動が規制される。
つまり、次のようになる。雌部材(3a)が雄部材(5a)に差し入れられると、係止された後、脚部(9Aa)の下部(34A)の下端(39A)である脚部(9Aa)の一端(60A)が、下壁(35)である雌部材(3a)の一端(61A)に接触する。当接する。脚部(9Ba)側も同様となる。
また、図20にて、該封止された袋の口(2a)に対応する空間(8a)を、該係止された雌部材(3a)と、該係止した雄部材(5a)の容積部(4a)とで、設けてある。
また、次に、係止から解除までの作用についての詳細を一部追記する。係止された状態で窓穴部(37A)(37B)より突出した押圧部(32A)(32B)を、特に図示しないが、脚部(9Aa)(9Ba)間の長さ(Da)になるまで押圧する。押圧すると、脚部(9Aa)(9Ba)が弾性変形し、係止された窓穴部(37A)(37B)が顎部(16Aa)(16Ba)から解除される。
実施例2は、脚部(9Aa)(9Ba)は、開口部(6a)近傍に設けてあるので、雌部材(3a)が雄部材(5a)に差し入れられて係止されることによって、雌部材(3a)の上端により開口部(6a)を完全に閉鎖できるので、袋の口(2a)が容積部(4a)から脱落して抜き出ることがない(効果2−2)。なお、特に記載しないが、実施例2の一部の効果は、実施例1と同程度のものもある。
また、実施例3〜6にて、図について、一部、説明する。図23、25、26、29、30にて、図中の雄部材、雌部材の右半分側は、細部の名称、記号を含めて記載し、左半分側は、細部の名称、記号を一部省略して記載してある。
次に、実施例3である、係止具(1b)について記す。図22〜23にて、袋の口を封止する係止具(1b)であって、雌部材(3b)と、該袋の口を収容可能な容積部(4b)を有する雄部材(5b)とで構成してある。該容積部(4b)は開口部(6b)を備えてある。該容積部(4b)の外端(13Ab)(13Bb)から該容積部(4b)の内側に向かって先窄まりしていく該開口部(6b)を設けてある。開口部(6b)と、袋の口との作用について説明する。該開口部(6b)は、口径を絞った該袋の口を出入する。また、該開口部(6b)は、該容積部(4b)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止する。該雄部材(5b)に脚部(9Ab)(9Bb)を設けてある。該脚部(9Ab)(9Bb)は、該容積部(4b)の一端(10Ab)(10Bb)より延出して設けてある。
実施例2である、係止具(1a)と同様に、前記脚部(9Ab)(9Bb)は、前記開口部(6b)近傍に設けてある。
例えば、脚部(9Ab)の一部は、実施例1である、係止具(1)と同様にしてある。膝の上部(22Ab)を容積部(4b)の一端(10Ab)より延出して、膝部(23Ab)より片持ち梁状に膝の下部(24Ab)を配してある。脚部(9Bb)も同様としてある。脚部(9Ab)(9Bb)は、一対としてある。
また、該脚部(9Ab)(9Bb)の先端外側(15Ab)(15Bb)に顎部(16Ab)(16Bb)を設けてある。
顎部(16Ab)(16Bb)は、実施例1である、係止具(1)と同様にしてある。
また、差し入れ開口(18b)を有した筒状(19b)の該雌部材(3b)を設けてある。
雌部材(3b)の一部は、実施例1である、係止具(1)と同様にしてある。雌部材(3b)は、筒状(19b)内側に、容積部(4b)の一部を収納する収納部(28b)を有し、収納部(28b)上端には差し入れ第2開口(29b)、収納部(28b)下端には差し入れ開口(18b)を配置してある。
また、雌部材(3b)が雄部材(5b)に差し入れられた後、雄部材(5b)の顎部(16Ab)(16Bb)に係止されるように、顎部(16Ab)(16Bb)に対応して、顎受け部(30Ab)(30Bb)を設けてある。実施例1である、係止具(1)と同様にしてある。
次に、図の説明を一部付記する。実施例2である、係止具(1a)と同様に、次のようにしてある。雄部材(5b)について、次のようにしてある。直交する方向(矢印T)にて、開口部(6b)の長さを(Lb)としてある。つまり、開口部(6b)を構成する、容積部(4b)の鍔部(41Ab)(41Bb)間の長さとしてある。雄部材(5b)に雌部材(3b)が差し入れられる前の、あるいは、差し入れられて係止された後の、直交する方向(矢印T)にて、無負荷状態の、脚部(9Ab)(9Bb)間の最大長さを(Eb)としてある。また、特に図示しないが、実施例1と同様に、直交する方向(矢印T)にて、雄部材(5b)に雌部材(3b)が差し入れられている途中の係止される直前の、あるいは、係止された雌部材(3b)が雄部材(5b)から解除される途中の、押圧して、負荷がかかって弾性変形している脚部(9Ab)(9Bb)間の長さを(Db)とする。また、長さ(Eb)から長さ(Db)を差し引いた差を、つまり、長さ(Eb)―長さ(Db)=長さ(EDb)とする。また、長さ(EDb)<長さ(Lb)としてある。よって、直交する方向(矢印T)にて、雄部材(5b)に雌部材(3b)が差し入れられている途中の係止される直前の、あるいは、係止された雌部材(3b)が雄部材(5b)から解除される途中の、脚部(9Ab)(9Bb)にて、押圧して、弾性変形しても、容積部(4b)の鍔部(41Ab)と(41Bb)とは衝突しない(効果3−1)。
雄部材(5b)は、容積部(4b)の一端(54Ab)(54Bb)に、容積部(4b)の表面(49b)に、容積部(4b)の上部にて、ストッパー(47A)(47B)を設けてある。ストッパー(47A)(47B)は、容積部(4b)の開口部(6b)と反対の側に位置する容積部(4b)の奥部、あるいは、奥部近傍に設けてある。ストッパー(47A)(47B)は、表面(49b)にて、出っ張るように突状に設けてある。雄部材(5b)に雌部材(3b)が差し入れられて係止する場合に、差し入れ第2開口(29b)近傍の雌部材(3b)の収納部(28b)上端である雌部材(3b)の一端(62Ab)(62Bb)が雄部材(5b)の一端(54Ab)(54Bb)に対応するよう配置してある。
次に、雌部材(3b)、雄部材(5b)の作用について説明する。図22にて、該雄部材(5b)に雌部材(3b)が差し入れられることにより、該雄部材(5b)に雌部材(3b)が係止され、該開口部(6b)から挿入した袋の口(2b)が封止される。
また、上記の、雌部材(3b)、雄部材(5b)の作用について、言い換えると次のようになる。該雄部材(5b)の脚部(9Ab)(9Bb)に雌部材(3b)が差し入れられる。差し入れられると、該雌部材(3b)内面(17Ab)(17Bb)に脚部(9Ab)(9Bb)が摺接する。摺接し、該脚部(9Ab)(9Bb)が弾性変形する。弾性変形して、該雄部材(5b)の脚部(9Ab)(9Bb)に雌部材(3b)が係止される。また、該係止された状態で脚部(9Ab)(9Bb)が押圧される。押圧されると、脚部(9Ab)(9Bb)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3b)が雄部材(5b)の脚部(9Ab)(9Bb)から解除される。
また、上記の、雌部材(3b)、雄部材(5b)の作用について、言い換えると次のようになる。該雄部材(5b)の脚部(9Ab)(9Bb)に雌部材(3b)が差し入れられる。差し入れられると、該雌部材(3b)内面(17Ab)(17Bb)に脚部(9Ab)(9Bb)が摺接する。摺接し、該脚部(9Ab)(9Bb)が弾性変形する。弾性変形し、該雄部材(5b)の顎部(16Ab)(16Bb)に雌部材(3b)が係止される。また、該係止された状態で脚部(9Ab)(9Bb)が押圧される。押圧されると、該脚部(9Ab)(9Bb)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3b)が雄部材(5b)の顎部(16Ab)(16Bb)から解除される。
また、上記の、雌部材(3b)、雄部材(5b)の作用について、言い換えると次のようになる。該雌部材(3b)の差し入れ開口(18b)が雄部材(5b)の脚部(9Ab)(9Bb)に差し入れられる。差し入れられると、該筒状(19b)の内面(17Ab)(17Bb)に脚部(9Ab)(9Bb)が摺接する。摺接し、該脚部(9Ab)(9Bb)が弾性変形する。弾性変形し、該雌部材(3b)の筒状(19b)の周縁(20Ab)(20Bb)が雄部材(5b)の顎部(16Ab)(16Bb)に係止される。また、該係止された状態で脚部(9Ab)(9Bb)が押圧される。押圧されると、該脚部(9Ab)(9Bb)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3b)の筒状(19b)の周縁(20Ab)(20Bb)が雄部材(5b)の顎部(16Ab)(16Bb)から解除される。
また、前記雄部材(5b)に前記雌部材(3b)が係止された後、前記雄部材(5b)の一端(54Ab)(54Bb)に前記雌部材(3b)の一端(62Ab)(62Bb)が当接される。当接されることにより差し入れられる方向(矢印S)への移動が規制される。
また、差し入れから係止までの作用についての詳細を一部追記する。雌部材(3b)が雄部材(5b)に差し入れられると、筒状(19b)の内面(17Ab)(17Bb)に摺接した脚部(9Ab)(9Bb)は、そのあと、差し入れ開口(18b)を通過する。通過して、雄部材(5b)に雌部材(3b)が係止される。ストッパー(47A)(47B)である容積部(4b)の一端(54Ab)(54Bb)が、差し入れ第2開口(29b)近傍の雌部材(3b)の収納部(28b)上端の一部である雌部材(3b)の一端(62Ab)(62Bb)に接触する。当接する。当接するので、雌部材(3b)に対しての雄部材(5b)の差し入れ動作は停止する。つまり、差し入れられる方向(矢印S)への移動が規制される。よって、雌部材(3b)が雄部材(5b)に差し入れられて、雌部材(3b)を雄部材(5b)が通過してしまうことはない。つまり、例えば、ストッパー(47A)と、収納部(28b)上端の一部との接触、および、側面部(26Ab)と、外壁(21AAb)との接触、および、上面部(25Ab)と、外壁(21ABb)との接触により、嵌合状態となり、保持される。ストッパー(47B)側、および、脚部(9Bb)側も同様となる。
また、図22にて、該封止された袋の口に対応する空間(8b)を、該係止された雌部材(3b)と、該係止した雄部材(5b)の容積部(4b)とで、設けてある。
なお、特に記載しないが、実施例3の一部の効果は、実施例1と同程度のものもある。
次に、実施例4である、係止具(1c)について記す。図24〜26にて、袋の口を封止する係止具(1c)であって、雌部材(3c)と、該袋の口を収容可能な容積部(4c)を有する雄部材(5c)とで構成してある。該容積部(4c)は開口部(6c)を備えてある。該容積部(4c)の外端(13Ac)(13Bc)から該容積部(4c)の内側に向かって先窄まりしていく該開口部(6c)を設けてある。開口部(6c)と、袋の口との作用について説明する。該開口部(6c)は、口径を絞った該袋の口を出入する。また、該開口部(6c)は、該容積部(4c)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止する。該雄部材(5c)に脚部(9Ac)(9Bc)を設けてある。該脚部(9Ac)(9Bc)は、該容積部(4c)の一端(10Ac)(10Bc)より延出して設けてある。
実施例1である、係止具(1)と同様に、該脚部(9Ac)(9Bc)は、該容積部(4c)の該開口部(6c)と反対の側(11c)に位置する該容積部(4c)の奥部(12c)より延出して設けてある。開口部(6c)、および、開口部(6c)を含む容積部(4c)は、実施例1である、係止具(1)と同様にしてある。
脚部は、脚部(9Ac)と、脚部(9Bc)とで一対に設けてある。例えば、脚部(9Ac)は、基部(40c)より延出して設けてある。脚部(9Ac)(9Bc)は、線状部(46Ac)(46Bc)を配置してある。例えば、脚部(9Ac)の下部(34Ac)には、外側にて、傾斜辺(31Ac)を配してある。脚部(9Ac)は、直交する方角にて内向き(矢印N)に可動するように弾性を有している。内向き(矢印N)に湾曲する。脚部(9Bc)も同様にしてある。脚部(9Ac)(9Bc)は、雌部材(3c)への差し込みができる、差し込み部となっている。
また、該脚部(9Ac)(9Bc)の先端外側(15Ac)(15Bc)に顎部(16Ac)(16Bc)を設けてある。
顎部(16Ac)(16Bc)は、実施例2である、係止具(1a)と同様にしてある。
例えば、脚部(9Ac)に押圧部(32Ac)を設けてある。押圧部(32Ac)は、脚部(9Ac)の上部(33Ac)から下部(34Ac)にて、外側に配置してある。顎部(16Ac)より先端側に延出してある。顎部(16Ac)の下に配置してある。押圧部(32Bc)側も同様にしてある。
また、差し入れ開口(18c)を有した筒状(19c)の該雌部材(3c)を設けてある。
雌部材(3c)は、筒状(19c)内側に、容積部(4c)の一部を収納する収納部(28c)を有し、収納部(28c)上端には差し入れ第2開口(29c)、収納部(28c)下端には差し入れ開口(18c)を配置してある。
また、雌部材(3c)が雄部材(5c)に差し入れられた後、雄部材(5c)の顎部(16Ac)(16Bc)に係止されるように、顎部(16Ac)(16Bc)に対応して、顎受け部(30Ac)(30Bc)を設けてある。実施例2である、係止具(1a)と同様にしてある。
また、実施例1である、係止具(1)と同様に、内壁(27Ac)(27Bc)を設けてある。雌部材(3c)の一端(55Ac)(55Bc)に、内壁(27Ac)(27Bc)を配してある。ストッパー(53Ac)(53Bc)として内壁(27Ac)(27Bc)を設けてある。内壁(27Ac)と内壁(27Bc)との間の長さ(Jc)は、差し入れ開口(18c)の最小長さ(Fc)と同等にしてある。容積部(4c)の最大長さ(Hc)より、内壁(27Ac)と内壁(27Bc)との間の長さ(Jc)は小さくしてある。
次に、雌部材(3c)、雄部材(5c)の作用について説明する。該雄部材(5c)に雌部材(3c)が差し入れられることにより、該雄部材(5c)に雌部材(3c)が係止され、該開口部(6c)から挿入した袋の口が封止される。
また、上記の、雌部材(3c)、雄部材(5c)の作用について、言い換えると次のようになる。該雄部材(5c)の脚部(9Ac)(9Bc)に雌部材(3c)が差し入れられる。差し入れられると、該雌部材(3c)内面(17Ac)(17Bc)に脚部(9Ac)(9Bc)が摺接する。摺接し、該脚部(9Ac)(9Bc)が弾性変形する。弾性変形して、該雄部材(5c)の脚部(9Ac)(9Bc)に雌部材(3c)が係止される。また、該係止された状態で脚部(9Ac)(9Bc)が押圧される。押圧されると、脚部(9Ac)(9Bc)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3c)が雄部材(5c)の脚部(9Ac)(9Bc)から解除される。
また、上記の、雌部材(3c)、雄部材(5c)の作用について、言い換えると次のようになる。該雄部材(5c)の脚部(9Ac)(9Bc)に雌部材(3c)が差し入れられる。差し入れられると、該雌部材(3c)内面(17Ac)(17Bc)に脚部(9Ac)(9Bc)が摺接する。摺接し、該脚部(9Ac)(9Bc)が弾性変形する。弾性変形し、該雄部材(5c)の顎部(16Ac)(16Bc)に雌部材(3c)が係止される。また、該係止された状態で脚部(9Ac)(9Bc)が押圧される。押圧されると、該脚部(9Ac)(9Bc)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3c)が雄部材(5c)の顎部(16Ac)(16Bc)から解除される。
また、上記の、雌部材(3c)、雄部材(5c)の作用について、言い換えると次のようになる。該雌部材(3c)の差し入れ開口(18c)が雄部材(5c)の脚部(9Ac)(9Bc)に差し入れられる。差し入れられると、該筒状(19c)の内面(17Ac)(17Bc)に脚部(9Ac)(9Bc)が摺接する。摺接し、該脚部(9Ac)(9Bc)が弾性変形する。弾性変形し、該雌部材(3c)の筒状(19c)の周縁(20Ac)(20Bc)が雄部材(5c)の顎部(16Ac)(16Bc)に係止される。また、該係止された状態で脚部(9Ac)(9Bc)が押圧される。押圧されると、該脚部(9Ac)(9Bc)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3c)の筒状(19c)の周縁(20Ac)(20Bc)が雄部材(5c)の顎部(16Ac)(16Bc)から解除される。
また、前記雄部材(5c)に前記雌部材(3c)が係止された後、前記雄部材(5c)の一端(58Ac)(58Bc)に前記雌部材(3c)の一端(55Ac)(55Bc)が当接される。当接されることにより差し入れられる方向(矢印S)への移動が規制される。
また、実施例1である、係止具(1)と同様に、容積部(4c)の最大長さ(Hc)より、内壁(27Ac)と内壁(27Bc)との間の長さ(Jc)は小さくしてあるので、雌部材(3c)が雄部材(5c)に差し入れられると、容積部(4c)の下側の一部である容積部(4c)の一端(58Ac)(58Bc)が、内壁(27Ac)(27Bc)である雌部材(3c)の一端(55Ac)(55Bc)に接触する。当接する。当接するので、雌部材(3c)に対しての雄部材(5c)の差し入れ動作は停止する。つまり、ストッパー(53Ac)(53Bc)である内壁(27Ac)(27Bc)によって、差し入れられる方向(矢印S)への移動が規制される。よって、雌部材(3c)が雄部材(5c)に差し入れられて、雌部材(3c)を雄部材(5c)が通過して、差し入れ開口(18c)より下側に雄部材(5c)の開口部(6c)が位置することはない。(矢印S)方向にて、雌部材(3c)から雄部材(5c)が抜け出すことはない。つまり、例えば、容積部(4c)の下側の一部と、内壁(27Ac)との接触、および、内壁(36Ac)と、側面部(26Ac)との接触、外壁(21ABc)と、上面部(25Ac)との接触により、嵌合状態となり、保持される。脚部(9Bc)も同様となる。
また、図24にて、該封止された袋の口に対応する空間(8c)を、該係止された雌部材(3c)と、該係止した雄部材(5c)の容積部(4c)とで、設けてある。
なお、特に記載しないが、実施例4の一部の効果は、実施例1と同程度のものもある。
次に、実施例5である、係止具(1d)について記す。図28〜29にて、袋の口を封止する係止具(1d)であって、雌部材(3d)と、該袋の口を収容可能な容積部(4d)を有する雄部材(5d)とで構成してある。該容積部(4d)は開口部(6d)を備えてある。該容積部(4d)の外端(13Ad)(13Bd)から該容積部(4d)の内側に向かって先窄まりしていく該開口部(6d)を設けてある。開口部(6d)と、袋の口との作用について説明する。該開口部(6d)は、口径を絞った該袋の口を出入する。また、該開口部(6d)は、該容積部(4d)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止する。該雄部材(5d)に脚部(9Ad)(9Bd)を設けてある。該脚部(9Ad)(9Bd)は、該容積部(4d)の一端(10Ad)(10Bd)より延出して設けてある。
脚部(9Ad)(9Bd)は、容積部(4d)の開口部(6d)と、容積部(4d)の開口部(6d)と反対の側(11d)に位置する容積部(4d)の奥部(12d)との間、中間より延出して設けてある。脚部(9Ad)(9Bd)の一部は、実施例1である、係止具(1)、あるいは、実施例3である、係止具(1b)と同様にしてある。また、膝の上部(22Ad)(22Bd)は別々に配置してある。開口部(6d)、および、開口部(6d)を含む容積部(4d)の一部は、実施例1である、係止具(1)と同様にしてある。
また、該脚部(9Ad)(9Bd)の先端外側(15Ad)(15Bd)に顎部(16Ad)(16Bd)を設けてある。
顎部(16Ad)(16Bd)は、実施例1である、係止具(1)と同様にしてある。
また、差し入れ開口(18d)を有した筒状(19d)の該雌部材(3d)を設けてある。
実施例3である、係止具(1b)の、雌部材(3b)、に代えて、実施例5である、係止具(1d)の、雌部材(3d)は、図29にて、次のようにしてある。雌部材(3d)は、側壁(64A)(64B)の長さ(QA)(QB)を長くしてある。外向き(矢印O)に長く設けることにより、手等で掴む場合に容易になる(効果5−1)。なお、特に図示しないが、外向き(矢印O)から90度ずらした、表面または裏面方向にて、長くして設けてもよい。同様の効果が得られる。
雄部材(5d)は、容積部(4d)の一端(54Ad)(54Bd)に、容積部(4d)の表面(49d)に、容積部(4d)の上部にて、ストッパー(47Ad)(47Bd)を設けてある。ストッパー(47Ad)(47Bd)は、開口部(6d)近傍に設けてある。ストッパー(47Ad)(47Bd)は、表面(49d)にて、出っ張るように突状に設けてある。雄部材(5d)に雌部材(3d)が差し入れられて係止する場合に、差し入れ第2開口(29d)近傍の雌部材(3d)の収納部(28d)上端である雌部材(3d)の一端(62Ad)(62Bd)が雄部材(5d)の一端(54Ad)(54Bd)に対応するよう配置してある。
次に、雌部材(3d)、雄部材(5d)の作用について説明する。該雄部材(5d)に雌部材(3d)が差し入れられることにより、該雄部材(5d)に雌部材(3d)が係止され、該開口部(6d)から挿入した袋の口が封止される。
また、上記の、雌部材(3d)、雄部材(5d)の作用について、言い換えると次のようになる。該雄部材(5d)の脚部(9Ad)(9Bd)に雌部材(3d)が差し入れられる。差し入れられると、該雌部材(3d)内面(17Ad)(17Bd)に脚部(9Ad)(9Bd)が摺接する。摺接し、該脚部(9Ad)(9Bd)が弾性変形する。弾性変形して、該雄部材(5d)の脚部(9Ad)(9Bd)に雌部材(3d)が係止される。また、該係止された状態で脚部(9Ad)(9Bd)が押圧される。押圧されると、脚部(9Ad)(9Bd)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3d)が雄部材(5d)の脚部(9Ad)(9Bd)から解除される。
また、上記の、雌部材(3d)、雄部材(5d)の作用について、言い換えると次のようになる。該雄部材(5d)の脚部(9Ad)(9Bd)に雌部材(3d)が差し入れられる。差し入れられると、該雌部材(3d)内面(17Ad)(17Bd)に脚部(9Ad)(9Bd)が摺接する。摺接し、該脚部(9Ad)(9Bd)が弾性変形する。弾性変形し、該雄部材(5d)の顎部(16Ad)(16Bd)に雌部材(3d)が係止される。また、該係止された状態で脚部(9Ad)(9Bd)が押圧される。押圧されると、該脚部(9Ad)(9Bd)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3d)が雄部材(5d)の顎部(16Ad)(16Bd)から解除される。
また、上記の、雌部材(3d)、雄部材(5d)の作用について、言い換えると次のようになる。該雌部材(3d)の差し入れ開口(18d)が雄部材(5d)の脚部(9Ad)(9Bd)に差し入れられる。差し入れられると、該筒状(19d)の内面(17Ad)(17Bd)に脚部(9Ad)(9Bd)が摺接する。摺接し、該脚部(9Ad)(9Bd)が弾性変形する。弾性変形し、該雌部材(3d)の筒状(19d)の周縁(20Ad)(20Bd)が雄部材(5d)の顎部(16Ad)(16Bd)に係止される。また、該係止された状態で脚部(9Ad)(9Bd)が押圧される。押圧されると、該脚部(9Ad)(9Bd)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3d)の筒状(19d)の周縁(20Ad)(20Bd)が雄部材(5d)の顎部(16Ad)(16Bd)から解除される。
また、前記雄部材(5d)に前記雌部材(3d)が係止された後、前記雄部材(5d)の一端(54Ad)(54Bd)に前記雌部材(3d)の一端(62Ad)(62Bd)が当接される。当接されることにより差し入れられる方向(矢印S)への移動が規制される。
また、図28にて、該封止された袋の口に対応する空間(8d)を、該係止された雌部材(3d)と、該係止した雄部材(5d)の容積部(4d)とで、設けてある。
なお、特に記載しないが、実施例5の一部の効果は、実施例1と同程度のものもある。
次に、実施例6である、係止具(1e)について記す。図27、30にて、袋の口を封止する係止具(1e)であって、雌部材(3e)と、該袋の口を収容可能な容積部(4e)を有する雄部材(5e)とで構成してある。該容積部(4e)は開口部(6e)を備えてある。該容積部(4e)の外端(13Ae)(13Be)から該容積部(4e)の内側に向かって先窄まりしていく該開口部(6e)を設けてある。開口部(6e)と、袋の口との作用について説明する。該開口部(6e)は、口径を絞った該袋の口を出入する。また、該開口部(6e)は、該容積部(4e)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止する。該雄部材(5e)に脚部(9Ae)(9Be)を設けてある。該脚部(9Ae)(9Be)は、該容積部(4e)の一端(10Ae)(10Be)より延出して設けてある。
実施例2である、係止具(1a)と同様に、前記脚部(9Ae)(9Be)は、前記開口部(6e)近傍に設けてある。
脚部は、脚部(9Ae)と、脚部(9Be)とで一対に設けてある。例えば、脚部(9Ae)は、膝の上部(22Ae)と、膝部(23Ae)と、膝の下部(24Ae)とで構成してある。膝の上部(22Ae)を容積部(4e)の一端(10Ae)より延出して、膝部(23Ae)より片持ち梁状に膝の下部(24Ae)を配してある。膝の下部(24Ae)は、直交する方角にて内向き(矢印N)に膝部(23Ae)を起点として可動するように弾性を有している。内向き(矢印N)に湾曲する。膝の下部(24Ae)の下端に傾斜辺(31Ae)を配してある。つまり、脚部(9Ae)の下部(34Ae)には、外側にて、傾斜辺(31Ae)を配してある。脚部(9Be)も同様にしてある。可撓性のあるロックアームとしてあり、弾性片となっている。脚部(9Ae)(9Be)は、雌部材(3e)への差し込みができる、差し込み部となっている。脚部(9Ae)(9Be)の先端内側に鍔部(41Ae)(41Be)を設けてある。鍔部(41Ae)(41Be)は、実施例2の鍔部(41A)(41B)と同様にしてある。開口部(6e)は、鍔部(41Ae)と、鍔部(41Be)とによって構成され、鍔部(41Ae)(41Be)間に配置してある。容積部(4e)は、実施例2である、係止具(1a)と同様に、基部(40e)、線状部(46Ae)(46Be)、鍔部(41Ae)(41Be)にて構成してある。
また、該脚部(9Ae)(9Be)の先端外側(15Ae)(15Be)に顎部(16Ae)(16Be)を設けてある。鍔部(41Ae)(41Be)と反対の側に顎部(16Ae)(16Be)を配置してある。例えば、顎部(16Ae)は、上面部(25Ae)と、側面部(26Ae)等とで構成してある。上面部(25Ae)と、側面部(26Ae)等は、脚部(9Ae)の基部(40e)側に向けられた係合面としてある。顎部(16Be)も同様にしてある。押圧部(32Ae)(32Be)は、実施例2である、係止具(1a)と同様にしてある。
また、雌部材(3e)は、実施例2である、係止具(1a)と同様にしてある。差し入れ開口(18e)を有した筒状(19e)の該雌部材(3e)を設けてある。また、差し入れ開口(18e)を有した筒状(19e)の周縁(20AAe)(20BAe)に窓穴部(37Ae)(37Be)を配置した該雌部材(3e)を設けてある。
実施例2である、係止具(1a)と同様に、直交する方向(矢印T)にて、雄部材(5e)に雌部材(3e)が差し入れられている途中の係止される直前の、あるいは、係止された雌部材(3e)が雄部材(5e)から解除される途中の、脚部(9Ae)(9Be)にて、押圧して、弾性変形しても、容積部(4e)の鍔部(41Ae)と(41Be)とは衝突しない(効果6−1)。
次に、雌部材(3e)、雄部材(5e)の作用について説明する。該雄部材(5e)に雌部材(3e)が差し入れられることにより、該雄部材(5e)に雌部材(3e)が係止され、該開口部(6e)から挿入した袋の口が封止される。
また、上記の、雌部材(3e)、雄部材(5e)の作用について、言い換えると次のようになる。該雄部材(5e)の脚部(9Ae)(9Be)に雌部材(3e)が差し入れられる。差し入れられると、該雌部材(3e)内面(17Ae)(17Be)に脚部(9Ae)(9Be)が摺接する。摺接し、該脚部(9Ae)(9Be)が弾性変形する。弾性変形して、該雄部材(5e)の脚部(9Ae)(9Be)に雌部材(3e)が係止される。また、該係止された状態で脚部(9Ae)(9Be)が押圧される。押圧されると、脚部(9Ae)(9Be)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3e)が雄部材(5e)の脚部(9Ae)(9Be)から解除される。
また、同様に、上記の、雌部材(3e)、雄部材(5e)の作用について、言い換えると次のようになる。該雄部材(5e)の脚部(9Ae)(9Be)に雌部材(3e)が差し入れられる。差し入れられると、該雌部材(3e)内面(17Ae)(17Be)に脚部(9Ae)(9Be)が摺接する。摺接し、該脚部(9Ae)(9Be)が弾性変形する。弾性変形し、該雄部材(5e)の顎部(16Ae)(16Be)に雌部材(3e)が係止される。また、該係止された状態で脚部(9Ae)(9Be)が押圧される。押圧されると、該脚部(9Ae)(9Be)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3e)が雄部材(5e)の顎部(16Ae)(16Be)から解除される。
また、同様に、上記の、雌部材(3e)、雄部材(5e)の作用について、言い換えると次のようになる。該雌部材(3e)の差し入れ開口(18e)が雄部材(5e)の脚部(9Ae)(9Be)に差し入れられる。差し入れられると、該筒状(19e)の内面(17Ae)(17Be)に脚部(9Ae)(9Be)が摺接する。摺接し、該脚部(9Ae)(9Be)が弾性変形する。弾性変形し、該雌部材(3e)の筒状(19e)の周縁(20Ae)(20Be)が雄部材(5e)の顎部(16Ae)(16Be)に係止される。また、該係止された状態で脚部(9Ae)(9Be)が押圧される。押圧されると、該脚部(9Ae)(9Be)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3e)の筒状(19e)の周縁(20Ae)(20Be)が雄部材(5e)の顎部(16Ae)(16Be)から解除される。
また、同様に、上記の、雌部材(3e)、雄部材(5e)の作用について、言い換えると次のようになる。該雌部材(3e)の差し入れ開口(18e)が雄部材(5e)の脚部(9Ae)(9Be)に差し入れられる。差し入れられると、該筒状(19e)の内面(17Ae)(17Be)に脚部(9Ae)(9Be)が摺接する。摺接し、該脚部(9Ae)(9Be)が弾性変形する。弾性変形し、該雌部材(3e)の窓穴部(37Ae)(37Be)が雄部材(5e)の顎部(16Ae)(16Be)に係止される。また、該係止された状態で脚部(9Ae)(9Be)が押圧される。押圧されると、該脚部(9Ae)(9Be)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3e)の窓穴部(37Ae)(37Be)が雄部材(5e)の顎部(16Ae)(16Be)から解除される。
また、差し入れから係止までの作用について一部追記する。雌部材(3e)が雄部材(5e)に差し入れられると、例えば、筒状(19e)の内面(17Ae)に、脚部(9Ae)の膝の下部(24Ae)が摺接する。摺接して、脚部(9Ae)の下部(34Ae)の傾斜辺(31Ae)に沿って押圧され弾性変形する。その際、押圧された膝の下部(24Ae)に膝の上部(22Ae)が押圧され、膝の上部(22Ae)も弾性変形する。脚部(9Be)側も同様となる。弾性変形するので、実施例2である、係止具(1a)と同様に、脚部(9Ae)(9Be)間の長さになるまで脚部(9Ae)(9Be)が押圧される。その後、脚部(9Ae)(9Be)の復元しようとする弾発により、顎部(16Ae)(16Be)が所定の位置で窓穴部(37Ae)(37Be)に入り込む。この場合、膝の上部(22Ae)、膝の下部(24Ae)ともに復元される。また、係止から解除までの作用についても、同様に、膝の上部(22Ae)、膝の下部(24Ae)が押圧され、復元される。脚部(9Be)側も同様となる。
また、図27にて、該封止された袋の口に対応する空間(8e)を、該係止された雌部材(3e)と、該係止した雄部材(5e)の容積部(4e)とで、設けてある。
また、次のようにも記すことができる。前記雄部材(5e)に前記雌部材(3e)が係止された後、前記雄部材(5e)の一端(60Ae)(60Be)に前記雌部材(3e)の一端(61Ae)(61Be)が当接される。当接されることにより差し入れられる方向(矢印S)への移動が規制される。
なお、特に記載しないが、実施例6の一部の効果は、実施例1と同程度のものもある。
次に、実施例7である、係止具(1f)について記す。実施例1である、係止具(1)の、該容積部(4)は開口部(6)を備え、該容積部(4)の外端(13A)(13B)から該容積部(4)の内側に向かって先窄まりしていく該開口部(6)を設け、に代えて、実施例7である、係止具(1f)は、次のようにしてある。図31にて、容積部(4f)は開口部(6f)を備えてある。開口部(6f)は、端部(13Af)と、端部(13Bf)とによって構成され、端部(13Af)(13Bf)間に配置してある。開口部(6f)は、容積部(4f)の外縁の一側の近傍に設けてある。開口部(6f)は、ピストンリングに例えると、直角合い口、あるいは、垂直と呼称されている形状に該当する。差し入れる方向(矢印S)、または、縦方向にて、ストレートに切断してある。
図について、一部、説明する。図32、34にて、開口部を含む容積部を上から見た図を、正面図の上部に描いてある。次に、実施例8である、係止具(1h)について記す。実施例1の、係止具(1)の、該容積部(4)は開口部(6)を備え、該容積部(4)の外端(13A)(13B)から該容積部(4)の内側に向かって先窄まりしていく該開口部(6)を設け、に代えて、実施例8である、係止具(1h)は、次のようにしてある。図32にて、容積部(4h)は開口部(6h)を備えてある。開口部(6h)は、端部(13Ah)と、端部(13Bh)とによって構成され、端部(13Ah)(13Bh)間に配置してある。開口部(6h)は、ピストンリングに例えると、斜め合い口、あるいは、アングルと呼称されている形状に該当する。表面(49)から裏面(50)に向かって斜めになるように傾斜して切断してある。
次に、実施例9である、係止具(1j)について記す。実施例1である、係止具(1)の、該容積部(4)は開口部(6)を備え、該容積部(4)の外端(13A)(13B)から該容積部(4)の内側に向かって先窄まりしていく該開口部(6)を設け、に代えて、実施例9である、係止具(1j)は、次のようにしてある。図34にて、容積部(4j)は開口部(6j)を備えてある。開口部(6j)は、端部(13Aj)と、端部(13Bj)とによって構成され、端部(13Aj)(13Bj)間に配置してある。容積部(4j)の表面(49Aj)(49Bj)から容積部(4j)の裏面(50j)に向かって先窄まりしていく開口部(6j)を設けてある。開口部(6j)は、容積部(4j)の表面(49Aj)(49Bj)の端部または一端から、容積部(4j)の裏面(50j)に向かってV字状に先窄まりしている。容積部(4j)の裏面(50j)から容積部(4j)の表面(49Aj)(49Bj)に向かって拡がるように設けてある。テーパー状にしてある。スリットにより形成してもよい。切りかけてもよい。
次に、実施例10である、係止具(1k)について記す。実施例1である、係止具(1)の、該容積部(4)は開口部(6)を備え、該容積部(4)の外端(13A)(13B)から該容積部(4)の内側に向かって先窄まりしていく該開口部(6)を設け、に代えて、実施例10である、係止具(1k)は、次のようにしてある。図33にて、容積部(4k)は開口部(6k)を備えてある。開口部(6k)は、端部(13Ak)と、端部(13Bk)とによって構成され、端部(13Ak)(13Bk)間に配置してある。容積部(4k)の端部または一端から、容積部(4k)の内側に向かって斜めになるように切断してある。容積部(4k)の内側から容積部(4k)の端部(13Ak)(13Bk)に向かって斜めになるように切断してある。開口部(6k)は、実施例8の開口部(6h)の方向違いとしてある。差し入れる方向(矢印S)、または、縦方向にて、斜めになるように傾斜して切断してある。
次に、実施例11である、係止具(1n)について記す。実施例10である、係止具(1k)の、容積部(4k)は開口部(6k)を備え、に代えて、実施例11である、係止具(1n)は、次のようにしてある。図35にて、容積部(4n)は開口部(6n)を備えてある。開口部(6n)は、端部(13An)と、端部(13Bn)とによって構成され、端部(13An)(13Bn)間に配置してある。実施例10である、係止具(1k)と同様に、容積部(4n)の端部または一端から、容積部(4n)の内側に向かって斜めになるように切断してある。容積部(4n)の内側から容積部(4n)の端部(13An)(13Bn)に向かって斜めになるように切断してある。ただし、次のようにしてある。容積部(4n)の端部(13An)(13Bn)または一端から、つまり、開口部(6n)の端部(13An)(13Bn)または一端から、開口部(6n)の中間に向かって途中までV字状に先窄まりしている。挿入しやすいように外端側のみ間口を拡げてある。開口部(6n)の中間から開口部(6n)の端部(13An)(13Bn)に向かって拡がるように設けてある。テーパー状にしてある。
次に、実施例12である、係止具(1m)について記す。実施例1である、係止具(1)の、該容積部(4)は開口部(6)を備え、該容積部(4)の外端(13A)(13B)から該容積部(4)の内側に向かって先窄まりしていく該開口部(6)を設け、に代えて、実施例12である、係止具(1m)は、次のようにしてある。図36にて、容積部(4m)は開口部(6m)を備えてある。開口部(6m)は、端部(13Am)と、端部(13Bm)とによって構成され、端部(13Am)(13Bm)間に配置してある。開口部(6m)は、容積部(4m)の端部(13Am)(13Bm)をL字状に形成し、各々のL字状の先端が互い違いになって配置してある。ピストンリングに例えると、段付き合い口、あるいは、ステップと呼称されている形状を、差し入れる方向(矢印S)、または、縦方向にて、配置したのが開口部(6m)である。また、容積部(4m)の端部(13Am)(13Bm)または一端から、つまり、開口部(6m)の端部または一端から、開口部(6m)の中間に向かって途中までV字状に先窄まりしている。挿入しやすいように各々の端の間口を拡げてある。容積部(4m)の外側の端部(51Am)(51Bm)から、開口部(6m)の中間に向かってV字状に先窄まりしている。容積部(4m)の内側の端部(52Am)(52Bm)も同様にしてある。
次に、実施例13である、係止具(1p)について記す。実施例1である、係止具(1)の、該容積部(4)は開口部(6)を備え、該容積部(4)の外端(13A)(13B)から該容積部(4)の内側に向かって先窄まりしていく該開口部(6)を設け、に代えて、実施例13である、係止具(1p)は、次のようにしてある。図37にて、容積部(4p)は開口部(6p)を備えてある。開口部(6p)は、端部(13Ap)と、端部(13Bp)とによって構成され、端部(13Ap)(13Bp)間に配置してある。端部(13Ap)は内側に、端部(13Bp)は外側に、対角に配置してある。
次に、実施例14である、係止具(1q)について記す。実施例1である、係止具(1)の、容積部(4)を有する雄部材(5)、に代えて、実施例14である、係止具(1q)は、図38にて、容積部(4q)を有する雄部材(5q)としてある。容積部(4q)は、実施例1の環状、円形状の容積部(4)、に代えて、上半分は四角形状に設けてある。
次に、実施例15である、係止具(1r)について記す。実施例1である、係止具(1)の、雄部材(5)に脚部(9A)(9B)を設け、に代えて、実施例15である、係止具(1r)は、図39にて、雄部材(5r)に脚部(9Ar)(9Br)を設けとしてある。脚部(9Ar)(9Br)を縦長にしてある。脚部(9Ar)(9Br)を縦長にすることによって、取っ手代わりとなり、手等で掴みやすい、という効果がある(効果15−1)。また、脚部(9Ar)(9Br)を縦長にすることによって、押圧する力も低減できる(効果15−2)。
次に、実施例16である、係止具(1s)について記す。実施例1である、係止具(1)の、雄部材(5)に脚部(9A)(9B)を設け、に代えて、実施例16である、係止具(1s)は、図40にて、雄部材(5s)に脚部(9As)(9Bs)を設けとしてある。
次に、実施例17である、係止具(1t)について記す。実施例1である、係止具(1)の、雄部材(5)に脚部(9A)(9B)を設け、に代えて、実施例17である、係止具(1t)は、図41にて、雄部材(5t)に脚部(9At)(9Bt)を設けとしてある。なお、実施例15〜17の雌部材の形状は特に図示していないが、雄部材に対応するように設ける。
次に、実施例18である、係止具(1u)について記す。実施例18である、係止具(1u)は、実施例2である、係止具(1a)にて、図43〜44で、次のようにしてある。雄部材(5u)は、容積部(4u)の一端(54Au)(54Bu)に、容積部(4u)の表面(49u)に、容積部(4u)の上部にて、ストッパー(47Au)(47Bu)を設けてある。実施例3である、係止具(1b)と同様にしてある。前記雄部材(5u)に前記雌部材(3u)が係止された後、前記雄部材(5u)の容積部(4u)の一端(54Au)(54Bu)に前記雌部材(3u)の一端(62Au)(62Bu)が当接される。当接されることにより差し入れられる方向(矢印S)への移動が規制される。なお、実施例2に比べて実施例18は、雌部材の材料が少ないので材料費が少なくて済む(効果18−1)。また、実施例2に比べて実施例18は、雌部材の材料が少ないのでコンパクトになる(効果18−2)。
次に、実施例19である、係止具(1v)について記す。実施例19である、係止具(1v)は、実施例2である、係止具(1a)にて、図45〜46で、次のようにしてある。雄部材(5v)は、容積部(4v)の一端(59A)(59B)に、容積部(4v)の側面(57A)(57B)に、容積部(4v)の上部にて、ストッパー(56A)(56B)を設けてある。ストッパー(56A)(56B)は、線状部(46Av)(46Bv)にて、側面(57A)(57B)にて、出っ張るように突状に設けてある。窪みを配してある。雄部材(5v)に雌部材(3v)が差し入れられて係止する場合に、差し入れ第2開口近傍の雌部材(3v)の収納部上端である雌部材(3v)の一端(62Av)(62Bv)が雄部材(5v)に対応するよう配置してある。前記雄部材(5v)に前記雌部材(3v)が係止された後、前記雄部材(5v)の一端(59A)(59B)に前記雌部材(3v)の一端(62Av)(62Bv)が当接される。当接されることにより差し入れられる方向(矢印S)への移動が規制される。また、実施例18と同様に、実施例2に比べて実施例19は、雌部材の材料が少ないので材料費が少なくて済む(効果19−1)。また、実施例2に比べて実施例19は、雌部材の材料が少ないのでコンパクトになる(効果19−2)。
次に、実施例20である、係止具(1w)について記す。実施例20である、係止具(1w)は、実施例1である、係止具(1)にて、図47〜48で、次のようにしてある。雌部材(3w)は、雌部材(3)に代えて、次のようにしてある。雌部材(3w)の一端(55Aw)(55Bw)に内壁(27Aw)(27Bw)を配してある。実施例1の、内壁(27A)(27B)に代えて、実施例20の、内壁(27Aw)(27Bw)は、次のようにしてある。容積部(4)の外縁の形状に沿うように湾曲状に設けてある。前記雄部材(5)に前記雌部材(3w)が係止された後、前記雄部材(5)の一端(58Aw)(58Bw)に前記雌部材(3w)の一端(55Aw)(55Bw)が当接される。当接されることにより差し入れられる方向(矢印S)への移動が規制される。ストッパー(53Aw)(53Bw)として内壁(27Aw)(27Bw)を設けてある。容積部(4)の外縁の形状に沿うように内壁(27Aw)(27Bw)を設けてあるので、比較的隙間が少なく、ガタつきなどが減少する(効果20−1)。
また、差し入れ開口を有した筒状の周縁(20AAw)(20BAw)に窓穴部(37Aw)(37Bw)を配置した該雌部材(3w)を設けてある。雌部材(3w)下端には下壁(35w)を配置し、下壁(35w)に接続して、雌部材(3w)下端の両側面には側壁(48Aw)(48Bw)を配置してある。側壁(48Aw)(48Bw)によって、窓穴部(37Aw)(37Bw)の一部を構成してある。また、次のようにも記すことができる。前記雄部材(5)に前記雌部材(3w)が係止された後、前記雄部材(5)の一端(60Aw)(60Bw)に前記雌部材(3w)の一端(61Aw)(61Bw)が当接される。当接されることにより差し入れられる方向(矢印S)への移動が規制される。以上から、前記雄部材(5)に前記雌部材(3w)が係止された後、前記雄部材(5)の一端(58Aw)(58Bw)に前記雌部材(3w)の一端(55Aw)(55Bw)が当接され、前記雄部材(5)の一端(60Aw)(60Bw)に前記雌部材(3w)の一端(61Aw)(61Bw)が当接されて、つまり、ダブルで当接されることから、差し入れられる方向(矢印S)への移動の規制がより確実にできる(効果20−2)。また、窓穴部を配置していない実施例1に比べて、実施例20は、窓穴部(37Aw)(37Bw)を配置することにより、窓穴部(37Aw)(37Bw)より脚部が露出している部分が少ないので、不意に手などが接触した場合等に解除する率が低減され安全性が向上する(効果20−3)。また、窓穴部(37Aw)(37Bw)を配置することにより、係止された状態の雄部材(5)と雌部材(3w)にて、係止から解除しようとする場合、窓穴部(37Aw)(37Bw)に雄部材(5)が案内されるので、解除が比較的容易となる(効果20−4)。また、逆に、次のことがいえる。窓穴部を配置している実施例20に比べて、実施例1は、窓穴部を配置していないので、係止された状態の雄部材(5)と雌部材(3)にて、係止から解除しようして、脚部(9A)(9B)を押圧しようとする場合に、外壁が少ないので障害となるものが少なくて解除が容易である(効果1−14)。また、実施例20に比べて実施例1は、雌部材の材料が少ないので材料費が少なくて済む(効果1−15)。また、実施例20に比べて実施例1は、雌部材の材料が少ないのでコンパクトになる(効果1−16)。
次に、実施例21である、係止具(1x)について記す。実施例21である、係止具(1x)は、実施例1である、係止具(1)にて、図49〜50で、次のようにしてある。実施例1の、該雄部材(5)に脚部(9A)(9B)を設け、該脚部(9A)(9B)は、該容積部(4)の一端(10)より延出して設け、に代えて、実施例21は、該雄部材(5x)に脚部(9Ax)(9Bx)を設け、該脚部(9Ax)(9Bx)は、該容積部(4x)の一端(10Ax)(10Bx)より延出して設けとしてある。脚部は、脚部(9Ax)と、脚部(9Bx)とで一対に設けてある。膝の上部(22Ax)(22Bx)を脚部(9Ax)(9Bx)毎に分割して配してある。実施例1の、膝の上部(22)から枝分かれするように、膝部(23A)(23B)を各々分離して設け、に代えて、実施例21は、容積部(4x)の奥部から、一端(10Ax)(10Bx)へ枝分かれするように、膝の上部(22Ax)(22Bx)を各々分離して設けとしてある。膝の上部(22Ax)(22Bx)を容積部(4x)の一端(10Ax)(10Bx)より延出して、膝部より片持ち梁状に膝の下部を配してある。また、図の説明を一部付記する。雄部材(5x)について、直交する方向(矢印T)にて、容積部(4x)より延出する脚部(9Ax)(9Bx)間の長さを(P)としてある。例えば、係止された状態で脚部(9Ax)(9Bx)を押圧する。押圧すると、直交する方角にて内向き(矢印N)に膝部を起点として膝の下部が弾性変形する。さらに、押圧し続けると、容積部(4x)の一端(10Ax)(10Bx)を起点として膝の上部(22Ax)(22Bx)が弾性変形する。弾性変形した後、係止された雌部材(3x)の筒状の周縁が雄部材(5x)の顎部から解除される。よって、実施例1の、容積部(4)の一端(10)より延出して設ける脚部(9A)(9B)に比べて、実施例21は、枝分かれするように設けてあるので、弾性変形する範囲が長さ(P)分だけ増え、解除に余裕が生じる(効果21−1)。
また、雌部材(3x)下部に、窓穴部(37Ax)(37Bx)の下には、第2収納部(88)を設けてある。第2収納部(88)両側面には側壁(48A)(48B)を設け、第2収納部(88)下部には下壁(35Ax)(35Bx)を設けてある。つまり、第2収納部(88)は、側壁(48A)(48B)、下壁(35Ax)(35Bx)によって形成される囲まれた空間である。側壁(48A)(48B)は、窓穴部(37Ax)(37Bx)の一部を構成している。下壁(35Ax)(35Bx)間には、紐などを通すための孔(63)を配してある。第2収納部(88)は、紐の結び目等を収納することを目的としている。また、第2収納部(88)は、雌部材(3x)を手等で掴む場合に取っ手代わりとなる役目を持っている(効果21−2)。
次に、実施例22である、係止具(1y)について記す。実施例22である、係止具(1y)は、実施例1である、係止具(1)にて、図51〜52で、次のようにしてある。実施例1の、該脚部(9A)(9B)は、該容積部(4)の該開口部(6)と反対の側(11)に位置する該容積部(4)の奥部(12)より延出して設け、に代えて、実施例22は、該脚部(9y)は、該容積部(4y)の該開口部(6y)と反対の側に位置する該容積部(4y)の奥部より延出して設けてある。実施例1で2つ設けてあった脚部(9A)(9B)を、実施例22では1つの脚部(9y)としてある。図中、実施例1で上方向に設けてあった開口部(6)を、実施例22では横方向に開口部(6y)を配してある。また、案内部(65)を開口部(6y)近傍より延出して設けてある。次に、差し入れから係止までの作用について一部説明する。筒状の内面(17Ay)(17By)にて脚部(9y)と案内部(65)が抜き差しできるようにしてある。雌部材(3y)が雄部材(5y)に差し入れられると、筒状の内面(17Ay)(17By)に、脚部(9y)と案内部(65)が摺接する。摺接して、押圧された脚部(9y)は、差し入れ開口を通過して、係止される。雄部材(5y)に雌部材(3y)が係止される。脚部(9y)が係止されると同時に、摺接されていた案内部(65)も停止する。なお、筒状の内面(17Ay)と内面(17By)の位置が逆転するように、左右反対にした雌部材(3y)が雄部材(5y)に差し入れられても、脚部(9y)の反対側に案内部(65)を配置してあるので、係止される(効果22−1)。
次に、実施例23である、係止具(1z)について記す。実施例23である、係止具(1z)は、実施例21である、係止具(1x)にて、図53で、次のようにしてある。実施例21の、第2収納部(88)に、代えて、実施例23は、紐装着部(72)を設けてある。紐取付部としてある。雌部材(3z)下部に、窓穴部(37Az)(37Bz)の下には、紐などを通すための、孔(66)を設けてある。孔(66)両側面には側壁(48Az)(48Bz)を設け、孔(66)下部には下壁(35z)を設けてある。つまり、孔(66)は、側壁(48Az)(48Bz)、下壁(35z)によって形成された紐装着部(72)の内側に配してある。また、紐装着部(72)は、雌部材(3z)を手等で掴む場合に取っ手代わりとなる役目を持っている(効果23−1)。
次に、実施例24である、係止具(1za)について記す。実施例24である、係止具(1za)は、実施例2である、係止具(1a)にて、図54で、次のようにしてある。なお、図54は、実施例2の図21と比較して80%に縮小してある。実施例24は、孔(67)を有した紐装着部(73)を設けてある。雌部材(3za)下部に、窓穴部(37Aza)(37Bza)の下には、紐などを通すための、環状片(74)からなる紐装着部(73)を設けてある。孔(67)両側面には側壁(48Aza)(48Bza)を設け、孔(67)下部には第2下壁(75)を設けてある。下壁(35Za)と側壁(48Bza)の間は切りかけてある。紐などを通す隙間を配してある。
次に、実施例25である、係止具(1zb)について記す。実施例25である、係止具(1zb)は、実施例3である、係止具(1b)にて、図55〜56で、次のようにしてある。実施例25は、孔(71)を有した紐装着部(76)を設けてある。雄部材(5zb)上部に、容積部(4zb)の上には、紐などを通すための、環状片(69A)(69B)からなる紐装着部(76)を設けてある。例えば、環状片(69A)は端部(70A)にて切断されている。環状片(69B)も同様にしてある。環状片(69A)と環状片(69B)とは互い違いに配してあり、クロスするようにしてある。図56にて、環状片(69A)と環状片(69B)とを各々違う方向に変位させて、環状片(69A)と環状片(69B)との間にできた隙間(例えば、77A)から紐などを通すようにしてある。
次に、実施例26である、係止具(1zc)について記す。実施例26である、係止具(1zc)は、実施例4である、係止具(1c)にて、図57〜58で、次のようにしてある。雄部材(5zc)に中脚(80)を設けてある。中脚(80)は、脚部(9Azc)(9Bzc)間に配してある。中脚(80)は、容積部(4zc)の一端より延出して設けてある。中脚(80)は、容積部(4zc)の開口部と反対の側に位置する容積部(4zc)の奥部より延出して設けてある。中脚(80)は、脚部(9Azc)(9Bzc)よりも僅かに長くしてある。また、雌部材(3zc)の下部に、窓穴部(37Azc)(37Bzc)を設けてある。雌部材(3zc)下端の両側面には側壁(48Azc)(48Bzc)を配置してある。側壁(48Azc)(48Bzc)によって、窓穴部(37Azc)(37Bzc)の一部を構成してある。雌部材(3zc)の下部に、窓穴部(37Azc)と窓穴部(37Bzc)とに挟まれるようにして間に一対のガイドリブ(87)を設けてある。ガイドリブ(87)は、雌部材内部に設けた内壁(81A)(81B)で構成してある。側壁(48Azc)と内壁(81A)との間の下部、内壁(81A)と内壁(81B)との間の下部、側壁(48Bzc)と内壁(81B)との間の下部は各々開口してあり、下部開口(82)(83)(84)としてある。中脚(80)とガイドリブ(87)とが対応するように配置してある。雌部材(3zc)が雄部材(5zc)に差し入れられると、凹状のガイドリブ(87)に案内された凸状の中脚(80)がガイドリブ(87)に接し、中脚(80)の外側両面が内壁(81A)(81B)の各々の内面に摺接し、挿入される。凹状のガイドリブ(87)に凸状の中脚(80)が挿入されると、雌部材(3zc)と雄部材(5zc)の係合の安定度合が高まる(効果26−1)。
次に、実施例27である、係止具(1zd)について記す。実施例27である、係止具(1zd)は、実施例20である、係止具(1w)にて、図59〜60で、次のようにしてある。雄部材(5zd)に案内凹部(78)を設けてある。案内凹部(78)は、膝の上部(22zd)の下部に、膝部(23Azd)と膝部(23Azd)との間に配してある。また、実施例20の、雌部材(3w)下端には下壁(35w)を配置し、下壁(35w)に接続して、雌部材(3w)下端の両側面には側壁(48Aw)(48Bw)を配置し、に代えて、実施例27は次のようにしてある。雌部材(3zd)下端の両側面には側壁(48Azd)(48Bzd)を配置してある。側壁(48Azd)(48Bzd)によって、窓穴部(37Azd)(37Bzd)の一部を構成してある。雌部材(3zd)の下部に、案内凸部(79)を設けてある。側壁(48Azd)と側壁(48Bzd)とに挟まれるようにして間に案内凸部(79)を設けてある。側壁(48Azd)と案内凸部(79)との間の下部、側壁(48Bzd)と案内凸部(79)との間の下部は各々開口してあり、下部開口(85)(86)としてある。案内凹部(78)と案内凸部(79)とが対応するように配置してある。雌部材(3zd)が雄部材(5zd)に差し入れられると、案内凹部(78)に案内凸部(79)が挿入される。案内凹部(78)に案内凸部(79)が挿入されると、雌部材(3zd)と雄部材(5zd)の係合の安定度合が高まる(効果27−1)。
次に、実施例28である、係止具(1ze)について記す。実施例28である、係止具(1ze)は、実施例1である、係止具(1)にて、図61で、次のようにしてある。実施例1の、差し入れ開口(18)に代えて、実施例28の、差し入れ開口(18ze)は、顎受け部(30Aze)(30Bze)の外壁(21ABze)(21BBze)と接して同一線上に配してある。
次に、実施例29である、係止具(1zf)について記す。実施例29である、係止具(1zf)は、実施例1である、係止具(1)にて、図62で、次のようにしてある。実施例1の、差し入れ開口(18)に代えて、実施例29の、差し入れ開口(18zf)は、顎受け部(30Azf)(30Bzf)の外壁(21ACzf)(21BCzf)と接して同一線上に配してある。
次に、実施例30である、係止具(1zh)について記す。実施例30である、係止具(1zh)は、実施例1である、係止具(1)にて、図42で、次のようにしてある。実施例1の、差し入れ開口(18)に代えて、実施例30の、差し入れ開口(18zh)は、顎受け部(30Azh)(30Bzh)の外壁(21ABzh)(21BBzh)と接して同一線上に配してある。なお、雄部材(5)の顎部(16A)(16B)の側面部(26A)(26B)に対応する実施例1の雌部材(3)の外壁(21AA)(21BA)は削って省いてある。雄部材(5)の顎部(16A)(16B)に対応するのは、顎部(16A)(16B)の上面部(25A)(25B)に対応する外壁(21ABzh)(21BBzh)のみとしてある。つまり、顎受け部(30Azh)(30Bzh)は、外壁(21ABzh)(21ABzh)のみとしてある。
実施例1、28、29、30にて、雌部材を比較すると次のようになる。実施例29に比べて実施例1は、雌部材の材料が少ないので材料費が少なくて済む。材料費が安い順に並べると、実施例1、30、28、29となる(効果1−17)。また、係止された状態の雄部材(5)と雌部材にて、係止から解除しようして、脚部(9A)(9B)を押圧しようとする場合に、外壁が少ないので障害となるものが少ない実施例1は、実施例29に比べて解除が容易である。解除が容易な順に並べると、実施例30、1あるいは28(1と28とは同程度)、29となる(効果1−18)。また、逆に、次のように記すことができる。窓穴部より脚部が露出している部分が少ない実施例29は、実施例1に比べて、不意に手などが接触した場合等に解除する率が低減され安全性が向上する。容易に解除しないような安全性の高い順に並べると、逆の、実施例29、1あるいは28(1と28とは同程度)、30となる(効果29−1)。また、加工の容易性については、収納部内の加工具合を考慮すると、実1が多少有利といえる(効果1−19)。
また、重複するが、各実施例にて比較すると次のようになる。窓穴部を配置していない実施例に比べて、窓穴部を配置している実施例は、窓穴部より脚部が露出している部分が少ないので、不意に手などが接触した場合等に解除する率が低減され安全性が向上する(効果20−3)。また、窓穴部(37Aw)(37Bw)を配置することにより、係止された状態の雄部材(5)と雌部材(3)にて、係止から解除しようとする場合、窓穴部(37Aw)(37Bw)に雄部材(5)が案内されるので、解除が比較的容易となる(効果20−4)。また、逆に、次のことがいえる。窓穴部を配置している実施例に比べて、窓穴部を配置していない実施例は、係止された状態の雄部材と雌部材にて、係止から解除しようして、脚部を押圧しようとする場合に、外壁が少ないので障害となるものが少なくて解除が容易である(効果1−14)。また、窓穴部を配置している実施例に比べて、窓穴部を配置していない実施例は、雌部材の材料が少ないので材料費が少なくて済む(効果1−15)。また、窓穴部を配置している実施例に比べて、窓穴部を配置していない実施例は、雌部材の材料が少ないのでコンパクトになる(効果1−16)。窓穴部を配置していない実施例1と窓穴部を配置している実施例20、21、27、あるいは、窓穴部を配置していない実施例18、19と窓穴部を配置している実施例2について上記のことがいえる。
また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。例えば、開口部の配置にて、実施例4の開口部(6c)、実施例6の開口部(6e)の配置に代えて、実施例22の開口部(6y)の配置とした実施例4、あるいは、実施例22の開口部(6y)の配置とした実施例6としてもよい。また、実施例6の開口部(6e)の配置に代えて、実施例4の開口部(6c)の配置とした実施例6としてもよい。また、次のようにしてもよい。例えば、ストッパーにて、実施例4のストッパー(53Ac)(53Bc)を代えて、実施例20のストッパー(53Aw)(53Bw)のようにした実施例4としてもよい。また、実施例6の下壁(35e)を代えて、実施例4のストッパー(53Ac)(53Bc)、あるいは、実施例18のストッパー(47Au)(47Bu)、あるいは、実施例19のストッパー(56A)(56B)、あるいは、実施例20のストッパー(53Aw)(53Bw)のようにした実施例6としてもよい。
また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。実施例2にて、雌部材(3a)下部両側面に設けてある窓穴部(37A)(37B)を、脚部(9Aa)(9Ba)に設けてある顎部(16Aa)(16Ba)用と、顎部(16Aa)の下に配置してある押圧部(32A)(32B)用に分離して2つに分けて設けてもよい。また、窓穴部(37A)(37B)に、成形加工用の穴を別に設けてもよい。
また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。例えば、実施例1にて、雄部材(5)に脚部(9A)(9B)を設け、に代えて、雄部材(5)に脚部(9A)を設け、としてもよい。片側のみに脚部を設けてもよい。雄部材の材料が少ないので材料費が少なくて済む。また、片側のみなので、両側に各々脚部を設けたのに比べて、操作が容易である。また、逆に、次のように記すことができる。片側のみに脚部を設けているものに比べて、実施例1は、両側に各々脚部(9A)(9B)を設けているので、係止の確実性が高まり、不意に抜けたりする率が低い(効果1−20)。他の実施例でも同様のことがいえる。
また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。各実施例にて、横から押圧するタイプのサイドプッシュ型ではなく、正面、表面、裏面から押圧するタイプにしてもよい。
また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。実施例1にて、容積部(4)の中心部(14)寄りにある開口部(6)内側の辺RARB、辺RCRD間の長さ(R)、つまり、前記開口部(6)の最小長さ(R)を、辺RARBと辺RCRDとがくっつくぐらい短く設けてもよい。
また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。例えば、実施例1にて、袋の口(2)を封止する係止具(1)として記載したが、袋の口ではなく、シート状、あるいは、棒状のものを束にするための係止具としてもよい。実施例1にて、拡がった袋の口(2)を指等で寄せ集めて縮小させて、口径(7)を絞った袋の口(2)を開口部(6)に挿入するが、袋の口(2)、に代えて、袋ではなく、シート状、あるいは、棒状のものでもよい。被封止物、被係止物、被結束物、を、封止する、係止する、結束する、係止具としてもよい。他の実施例でも同様にしてもよい。
また、各実施例の材料としては、合成樹脂、あるいは、弾性のあるものなどを主とするが、例えば、PA(ポリアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、POM(ポリアセタール)(ポリオキシメチレン)、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂を用いる。硬質系の合成樹脂、軟質系の合成樹脂等、あるいは、この限りではなく、適宜、他の材料を選択してもよい。また、射出成形等によって一体的に形成する。雄部材、雌部材は各々、一体的に設けてある。
また、実施例1にて、一部、文言を言い換えると次のようになる。雄部材を主体とした文言。前記雄部材に脚部を設け、前記雄部材の脚部を雌部材に差し入れると、該雌部材内面に脚部が摺接し、該脚部が弾性変形して、該雄部材の脚部が雌部材を係止し、該係止した状態で脚部を押圧すると、脚部が弾性変形し、該係止した雌部材を雄部材の脚部から解除することを特徴とする係止具。雌部材を主体とした文言。前記雄部材に脚部を設け、前記雄部材の脚部に雌部材が差し入れられると、該雌部材内面は脚部を摺接し、該脚部を弾性変形して、該雄部材の脚部に雌部材が係止され、該係止された状態で脚部が押圧されると、脚部が弾性変形し、該係止された雌部材が雄部材の脚部から解除されることを特徴とする係止具。
また、実施例1にて、一部、文言を言い換えると次のようになる。顎部の文言を省いた、差し入れ開口の文言。雌部材(3)、雄部材(5)の作用について、言い換えると次のようになる。該雌部材(3)の差し入れ開口(18)が雄部材(5)の脚部(9A)(9B)に差し入れられる。差し入れられると、該筒状(19)の内面(17A)(17B)に脚部(9A)(9B)が摺接する。摺接し、該脚部(9A)(9B)が弾性変形する。弾性変形し、該雌部材(3)の筒状(19)の周縁(20A)(20B)が雄部材(5)の脚部(9A)(9B)に係止される。また、図10、9、8と逆の順番に図を見ていくと、該係止された状態で脚部(9A)(9B)が押圧される。押圧されると、該脚部(9A)(9B)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3)の筒状(19)の周縁(20A)(20B)が雄部材(5)の脚部(9A)(9B)から解除される。
また、実施例2にて、一部、文言を言い換えると次のようになる。顎部の文言を省いた、窓穴部の文言。雌部材(3a)、雄部材(5a)の作用について、言い換えると次のようになる。該雌部材(3a)の差し入れ開口(18a)が雄部材(5a)の脚部(9Aa)(9Ba)に差し入れられる。差し入れられると、該筒状(19a)の内面(17Aa)(17Ba)に脚部(9Aa)(9Ba)が摺接する。摺接し、該脚部(9Aa)(9Ba)が弾性変形する。弾性変形し、該雌部材(3a)の窓穴部(37A)(37B)が雄部材(5a)の脚部(9Aa)(9Ba)に係止される。また、該係止された状態で脚部(9Aa)(9Ba)が押圧される。押圧されると、該脚部(9Aa)(9Ba)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3a)の窓穴部(37A)(37B)が雄部材(5a)の脚部(9Aa)(9Ba)から解除される。あるいは、次のようになる。顎部、差し入れ開口の文言を省いた、窓穴部の文言。雄部材(5a)の脚部(9Aa)(9Ba)に該雌部材(3a)が差し入れられる。差し入れられると、該雌部材(3a)の内面(17Aa)(17Ba)に脚部(9Aa)(9Ba)が摺接する。摺接し、該脚部(9Aa)(9Ba)が弾性変形する。弾性変形し、該雌部材(3a)の窓穴部(37A)(37B)が雄部材(5a)の脚部(9Aa)(9Ba)に係止される。また、該係止された状態で脚部(9Aa)(9Ba)が押圧される。押圧されると、該脚部(9Aa)(9Ba)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された雌部材(3a)の窓穴部(37A)(37B)が雄部材(5a)の脚部(9Aa)(9Ba)から解除される。
なお、これより、以下について、先の出願に基づく優先権主張により当該出願を行う。先の出願の明細書における、背景技術、発明が解決しようとする課題、発明を実施するための最良の形態、図面の簡単な説明、図面の各項については、補足分、あるいは、誤字、脱字による一部訂正を除き、原文はそのまま残して記載しておく。また、以下に記載する内容の文章と先の出願の内容の文章とが、一部重複する部分もあるがそのまま記載する。これより、以下について、発明を実施するための最良の形態の項についての補足を行う。
図について、各実施例にて、袋の口を一部省略して描いてある。次に、当該明細書にて、記載の用語の意味等について補完する。先に記したが、「係止」については、特許技術用語集第2版(日刊工業新聞社)によると、係わり合って止まること、と記載がある。この「係わり合う」については、広辞苑によると、関係を持つ、と記載がある。つまり、関係を持って止まることが「係止」であると理解される。各実施例にて、「係止」の状態は、関係を持って止まる、ことを意味している。関係については、各々の実施例に記載してある。次に、「押止」について記す。「押止」という用語は広辞苑には記載されていない。特許技術用語集には記載がある。「押止」は、押さえ止めること、と記載されている。次に、「押動」について記す。「押動」という用語も広辞苑には記載されていない。特許技術用語集には記載がある。「押動」は、押して動かすこと、と記載されている。また、先に記した「押圧」という用語も広辞苑には記載されていない。特許技術用語集には記載があり、「押圧」は、圧して押えつけること、と記載されている。当該明細書に記載の「押動」については、特許技術用語集には記載があったように、押して動かすこと、つまり、圧して押えつけて(その結果)動かすことであり、用語の使用としては、「押圧」と同様の使い方をしてある。「押止」と「押圧」を置き換えた文を一部に記載してある。また、例えば、実施例2〜31では、「押圧」として記載してあり、例えば、実施例32以降または実施例1では、「押動」として記載してあるが、相互に読み替えができるものとして記載した。次に、「挿通」について記す。「挿通」という用語も広辞苑には記載されていない。特許技術用語集には記載がある。「挿通」は、孔に通すこと、と記載されている。また、「孔」については、くぼんだ所、または、向うまで突き抜けた所、と広辞苑に記載されている。つまり、「挿通」は、くぼんだ所、または、向うまで突き抜けた所に通すことを意味していることになる。次に、また、例えば、実施例32以降または実施例1にて、第1部材に第2部材を挿通可能に設け、または、第2部材に第1部材を挿通可能に設け、と記載してある。これを、例えば、第1部材と第2部材とを挿通可能に設け、という一文でまとめて記載してしまうと、第1部材と第2部材とに相互に挿通可能に設けてある、つまり、第1部材に第2部材を挿通可能に設け、かつ、第2部材に第1部材を挿通可能に設け、という条件の内容になってしまう恐れがある。よって、当該発明では、このような記載は省いてある。次に、「雌部材」「雄部材」ついて記す。「雌部材」「雄部材」の相違点については、例えば、実施例2〜31では、係止に関わる互いの形状の差異をもとに分けて記載してある。しかし、例えば、実施例32以降または実施例1では、係止に関わる互いの形状に差異は存在するものの、「雌」「雄」に分けるのは簡単ではなく、用語として表現するにしては、入れ替えが相互に可能な形状である。よって、例えば、実施例32以降または実施例1では、単に、「第1部材」「第2部材」と記載してある。例えば、実施例32以降または実施例1では、「第1部材」を「雌部材」に、「第2部材」を「雄部材」に読み替えができるものとして記載してある。または、同様に、「第1部材」を「雄部材」に、「第2部材」を「雌部材」に読み替えができるものとして記載してある。また、例えば、実施例1〜31では、「雌部材」として記載してあるが、「第1部材」として読み替えができるものとして記載してある。同様に、「雄部材」として記載してあるが、「第2部材」として読み替えができるものとして記載してある。
実施例1である、係止具(1)について一部追記する。前記雄部材(5)を第1部材(95zz)として、前記雌部材(3)を第2部材(94zz)としてある。つまり、前記第1部材(95zz)を雄部材(5)として、前記第2部材(94zz)を雌部材(3)としてある。該袋の口(2)を収容可能な容積部(4)を有する第1部材(95zz)と、該第1部材(95zz)と係止する第2部材(94zz)とで構成してある。前記容積部(4)を略C字状に設けてある。前記第1部材(95zz)の先端(89)に前記開口部(6)を設けてある。前記第1部材(95zz)が挿通する挿通孔(109zz)を前記第2部材(94zz)に設けてある。係止具(1)を、合成樹脂製としてある。前記第1部材(95zz)に脚部(9A)(9B)を設けてある。
また、次のようにも記載できる。前記第2部材(94zz)の挿通孔(109zz)の内径(J)に対して前記第1部材(95zz)の外径(E)を大きく設けることにより該第1部材(95zz)と第2部材(94zz)とが係止する。前記第2部材(94zz)の挿通孔(109zz)の内径(J)に対して、第2部材(94zz)と係止する箇所の前記第1部材(95zz)の外径(E)を大きく設けることにより該第1部材(95zz)と第2部材(94zz)とが係止する。
上記について、解説する。前記第2部材(94zz)に前記第1部材(95zz)を挿通可能に設けてある。また、次のようにしてある。前記第2部材(94zz)を筒状(19)としてある。第2部材(94zz)には、第1部材(95zz)を挿通できる筒状(19)の前記収納部(28)を配してある。収納部(28)と、挿通孔(109zz)とは、同じものを述べている。名称が相違するだけである。つまり、第2部材(94zz)には、第1部材(95zz)を挿通できる筒状(19)の挿通孔(109zz)を配してある。なお、実施例1にて、項「0038」にて、「雌部材(3)は、筒状(19)内側に、容積部(4)の一部を収納する収納部(28)を有し」と記してあるが、収納部(28)は、筒状(19)内側に限定するものではなく、筒状(19)それ自体を表現している。また、前記袋の口(2)を押止する押止部(104zz)を前記第2部材(94zz)に設けてある。筒状(19)に設けた前記第2部材(94zz)の該筒状(19)の端部を前記押止部(104zz)としてある。また、挿通孔(109zz)を設けることにより、第1部材(95zz)と第2部材(94zz)とが係止しようとする場合、第1部材(95zz)が第2部材(94zz)に案内されるので、挿入が容易となる、という効果がある(効果1−15)。
容積部(4)の「略C字状」については、例えば次のようなものも含んでいる。コ字状にて、「コ」の両端を内側へ折り込んだ形状も含んでいる。折り込む角度は直角に近い角度であるが、特に限定しない。「C」の曲線部を角型にした、言い換えると、「C字状」の角型とも記すことができる。「略C字状」の「略」の部分が「角型」に相当し、角型「C字状」、つまり、「略C字状」を表現している、ともいえる。また、次のようにしてある。第1部材(95zz)の先端(89)側、に開口部(6)を設けてある。開口部(6)は、膝の上部(22)に対向する位置に、容積部(4)内に配置してある。開口部(6)は、脚部(9A)(9B)と容積部(4)とが接続している接続点(90)に対向する位置に、容積部(4)内に配置してある。開口部(6)は、脚部(9A)(9B)の反対側に設けてある。開口部(6)は、容積部(4)の中央の上部に設けてある。実施例4、5、7〜17、20、21、26〜30についても同様としてある。
次に、開口部(6)と、袋の口との作用、第1部材(95zz)、第2部材(94zz)の作用等について一部追記する。図7〜10にて、開口したままの該開口部(6)を含めた容積部(4)は、容積部(4)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2B)を掛止する。
上記について、解説する。開口したままの開口部(6)、について説明する。図示してあるように、開口部(6)は容積部(4)に一体的に設けてある。可動するようなものではない。常時、開口したままで固定されたものである。また、既に、開口部(6)は、容積部(4)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2)を掛止する、と記したが、容積部(4)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2B)を掛止するのは、開口部(6)だけではなく、より、具体的には、開口部(6)を含めた容積部(4)である。また、掛止については、袋の口(2B)が口径を拡げることにより、合成樹脂、紙など、軽微な弾力性を有する通常の袋の弾性復帰する力により発生した押圧する力が、容積部(4)内に加わり、ストッパーして働き、引っ掛かって止まり、開口部(6)を含めた容積部(4)内から、抜け出したり、落下したりせず、開口部(6)を含めた容積部(4)全体が袋の口(2B)を支えている、ということを述べている。他の実施例についても同様としてある。
掛止した後、次のようになる。前記第1部材(95zz)の開口部(6)側へ前記第2部材(94zz)が押動される。押動されると、前記容積部(4)内に挿入後の口径を拡げた袋の口(2B)が該押動された第2部材(94zz)によって開口部(6)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6)が該押動された袋の口(2E)によって覆われて塞がれる。第1部材(95zz)と第2部材(94zz)とが係止して、該開口部(6)から挿入した袋の口(2E)が第1部材(95zz)と第2部材(94zz)とによって封止される。前記封止された袋の口(2)に対応する空間(8)を、前記係止した第1部材(95zz)の容積部(4)と、前記係止した第2部材(94zz)とで、設けてある。
また、言い換えると、次のようにも記すことができる。前記第1部材(95zz)の後端側(93)から第1部材(95zz)の先端(89)側へ前記第2部材(94zz)が押動される。押動されると、前記容積部(4)内に挿入後の口径を拡げた袋の口(2B)が該押動された第2部材(94zz)によって開口部(6)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6)が該押動された袋の口(2E)によって覆われて塞がれる。第1部材(95zz)と第2部材(94zz)とが係止して、該開口部(6)から挿入した袋の口(2E)が第1部材(95zz)と第2部材(94zz)とによって封止される。
あるいは、言い換えると、次のようにも記すことができる。前記第1部材(95zz)の後端側(93)から第1部材(95zz)の先端(89)側へ前記第2部材(94zz)の押止部(104zz)が押動される。前記容積部(4)内に挿入後の口径を拡げた袋の口(2B)が該押動された第2部材(94zz)の押止部(104zz)によって開口部(6)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6)が該押動された袋の口(2E)によって覆われて塞がれる。第1部材(95zz)と第2部材(94zz)とが係止して、該開口部(6)から挿入した袋の口(2E)が第1部材(95zz)の容積部(4)と第2部材(94zz)の押止部(104zz)とによって封止される。前記封止された袋の口(2)に対応する空間(8)を、前記係止した第1部材(95zz)の容積部(4)と、前記係止した第2部材(94zz)の押止部(104zz)とで、設けてある。
上記について、解説する。第2部材(94zz)が第1部材(95zz)の後端側(93)から該第1部材(95zz)の先端(89)側へ押動される、というのは、つまり、膝部(23A)(23B)側から反対側へ押圧されるということを述べている。図7〜10にて、第1部材(95zz)に係止される方向(方向M)に、筒状(19)の第2部材(94zz)が移動すると、該押圧された袋の口は(2B)(2C)(2D)(2E)へと面積を縮小していく。結果、開口したままの開口部(6)の内側は、押圧された袋の口(2E)によって覆われる。つまり、実質的には、押圧された袋の口(2E)によって、開口部(6)は閉じた状態になる。開口部(6)は、そのままの開口した形であるのにもかかわらず、閉口した状態と同等となる。また、袋の口(2E)は押圧されて圧縮されているので、ストッパーとして作用し、開口したままの開口部(6)から抜け出すことはない。第1部材(95zz)に第2部材(94zz)が係止されるとほぼ同時に、第2部材(94zz)によって袋の口(2E)が開口部(6)側へ押圧されて、袋の口(2E)が封止される。開口部(6)は、そのままの開口した形であるのにもかかわらず、開口したままの開口部(6)を含めた容積部(4)に挿入した袋の口(2)が封止される。そのため、開口部(6)を閉じるための機能を別に有する必要がなく、材料費を含めた加工コストが低減できる、という効果がある(効果1−16)。実施例4、5、7〜17、20、21、26〜30、32以降についても同様としてある。
また、係止具(1)を合成樹脂製とすることにより、弾力性を有するので次のような効果がある。開口部(6)にて、口径を絞った該袋の口(2A)の出入が容易となり、また、容積部(4)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2B)を掛止しやすく、また、第1部材(95zz)と第2部材(94zz)との係止が容易となる、という効果がある(効果1−17)。他の実施例についても同様としてある。
また、次のようにしてある。一部追記する。図8、9、10の順番にて、該第1部材(95zz)の脚部(9A)(9B)に前記第2部材(94zz)が差し入れられる。差し入れられると、該第2部材(94zz)内面(17A)(17B)に脚部(9A)(9B)が摺接する。摺接し、該脚部(9A)(9B)が弾性変形する。弾性変形して、該第1部材(95zz)の脚部(9A)(9B)に第2部材(94zz)が係止される。また、逆の図10、9、8の順番にて、該係止された状態で脚部(9A)(9B)が押圧される。押圧されると、脚部(9A)(9B)が弾性変形する。弾性変形し、該係止された第2部材(94zz)が第1部材(95zz)の脚部(9A)(9B)から解除される。
また、実施例1は、次のようにも記載できる。顎部(16A)(16B)は係合突起、顎受け部(30A)(30B)は係止片、と言い換えることもできる。前記第1部材(95zz)に係合突起を設けてある。前記第1部材(95zz)に設けた係合突起が係止される係止片を前記第2部材(94zz)に設けてある。
次に、実施例31である、係止具(1zj)について記す。なお、第2部材は特に図示していない。図64にて、実施例31は、第1部材(95zj)の容積部(4zj)の中間付近の側面側に開口部(6zj)を設けてある。第1部材(95zj)の容積部(4zj)の中間付近の側面側に開口部(6zj)を設けてある実施例31と、第1部材(95zz)の先端(89)に開口部(6)を設けてある実施例1とを比較すると次のような効果がある。実施例31にて、容積部(4zj)全体のおよそ4分の1程度を占める、接続点(90zj)から端面(92)までの範囲を有する容積部(4Bzj)に対して、容積部(4zj)全体のおよそ4分の3程度を占める、接続点(90zj)から端面(91)までの範囲を有する容積部(4Azj)は、接続点(90zj)からの距離が長く、また、容積、質量が大きいので、容積部(4Bzj)に比べて、容積部(4Azj)側は傾斜しやすく、結果、端面(91)と端面(92)に段差が発生しやすい。しかし、実施例1は、先に述べた実施例31に該当する、接続点(90)から端面までの範囲を有する容積部(4A)と、接続点(90)から端面までの範囲を有する容積部(4B)とが同等程度なので、通常の使用範囲においては、開口部(6)を形成している端面と端面に段差等が発生しにくい。また、実施例31にて、端面(91)と端面(92)に段差が発生している場合、開口部(6zj)を形成している端面(91)と端面(92)がフラットでない場合にて、差し入れられた第2部材が、第1部材(95zj)の後端側から第1部材(95zj)の先端側へ押動されて、容積部(4zj)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が、押動された第2部材によって先端側へ押動される時、段差が発生しているので、端面(92)を通過した第2部材が、通過途中に端面(91)に接触して、第2部材が停止して係止できない恐れがある。つまり、容積部(4zj)の中間付近の側面側に開口部(6zj)を設けると、端面(91)と端面(92)に段差が発生して、第1部材(95zj)に第2部材が係止されず、袋の口が封止できない恐れがある。しかし、実施例1は、開口部(6)を形成している端面と端面に段差等が発生しにくいので、第1部材(95zz)の後端側(93)から第1部材(95zz)の先端(89)側へ第2部材(94zz)が押動される場合に、通過途中に端面に接触して、第2部材(94zz)が停止して係止できない可能性は低い、という効果がある(効果1−18)。また、仮に、実施例1は、開口部(6)を形成している端面と端面に段差等が発生したとしても、第1部材(95zz)の先端(89)に開口部(6)を設けてあるので、第1部材(95zz)の後端側(93)から第1部材(95zz)の先端(89)側へ第2部材(94zz)が押動される場合に、通過途中に端面に接触して、第2部材(94zz)が停止して係止できないということがない。そのまま、第2部材(94zz)に第1部材(95zz)が沿うようなかたちで、押動された第2部材(94zz)が途中で停止することなく、第1部材(95zz)に第2部材(94zz)が係止され、該袋の口(2)が封止される、という効果がある(効果1−19)。つまり、押動された袋の口(2E)で開口部(6)が閉じ、第1部材(95zz)に第2部材(94zz)が確実に係止されるように、第2部材(94zz)が押動される方向の先端側である第1部材(95zz)の先端(89)に開口部(6)を設けてある。実施例4、5、7〜17、20、21、26〜30、32以降についても同様としてある。また、実施例31にて、容積部(4Azj)側は容積部(4Bzj)側に比べて、接続点(90zj)からの長さが長いので支える強度が劣るので折損等が発生しやすい。言い換えると、実施例1は、容積部(4A)側と容積部(4B)とは、接続点(90)からの長さが同等程度なので、折損等の発生の恐れが少ない、という効果がある(効果1−20)。実施例4、5、7〜17、20、21、26〜30、32以降についても同程度の効果がある。
次に、実施例32である、係止具(1zk)について記す。実施例32は、図66〜69、78にて、次のようにしてある。袋の口を封止する係止具(1zk)であって、該袋の口を収容可能な容積部(4zk)を有する第1部材(95)と、該第1部材(95)と係止する第2部材(94)とで構成してある。該容積部(4zk)は開口部(6zk)を備えてある。前記容積部(4zk)を略C字状に設けてある。前記第1部材(95)の先端(89zk)に前記開口部(6zk)を設けてある。前記容積部(4zk)の外端から前記容積部(4zk)の内側に向かって先窄まりしていく前記開口部(6zk)を設けてある。前記第1部材(95)が挿通する挿通孔(109zk)を前記第2部材(94)に設けてある。前記第2部材(94)の挿通孔(109zk)の内径(W1)に対して前記第1部材(95)の外径(W2)を大きく設けることにより該第1部材(95)と第2部材(94)とが係止する。係止具(1zk)を、合成樹脂製としてある。
上記について、解説する。第1部材(95)は、薄板状の軟質の合成樹脂で構成してある。第2部材(94)は、扁平なハウジングとしてあり、中空となっている。四角形状としてある。断面ロ字状としてある。前記第2部材(94)を筒状(19zk)としてある。差し入れ開口(18zk)は、第1部材(95)を導入する役目を有している。第1部材(95)と第2部材(94)との2ピースによって構成してある。また、前記第1部材(95)を雄部材(5zk)として、前記第2部材(94)を雌部材(3zk)としてある。第2部材(94)には、第1部材(95)を挿通できる筒状(19zk)の挿通孔(109zk)を配してある。挿通孔(109zk)は、実施例1の収納部(28)に該当し、同様の役割としてある。前記第2部材(94)に前記第1部材(95)を挿通可能に設けてある。つまり、前記雌部材(3zk)に前記雄部材(5zk)を挿通して設けてある。該雄部材(5zk)に対応して移動可能に雌部材(3zk)を配してある。また、前記袋の口を押止する押止部(104zk)を前記第2部材(94)に設けてある。筒状(19zk)に設けた前記第2部材(94)の該筒状(19zk)の端部を前記押止部(104zk)としてある。押止部(104zk)は、第2部材(94)の端部に配してあり、第2部材(94)の差し入れ第2開口(29zk)側の端面としてある。押止部(104zk)は、第1部材(95)を第2部材(94)に差し入れた場合に、第1部材(95)に対応するように、第1部材(95)の先端(89zk)側と同じ側に設けてある。また、第1部材(95)の先端(89zk)側の両端に第1突部(97A)(97B)、第1部材(95)の後端側(93zk)の両端に第2突部(98A)(98B)を設けてある。第1突部(97A)(97B)と、第2突部(98A)(98B)とは、第2部材(94)が第1部材(95)に差し入れられた後、第1部材(95)と第2部材(94)とが抜けないようにするための抜け止めとして配してある。また、第1部材(95)の側面(99A)(99B)間の外径寸法(W2)は、第2部材(94)の筒状(19zk)の内径寸法(W1)より、僅かに長くしてある。第1突部(97A)(97B)間の外径寸法(W3)は、第1部材(95)の側面(99A)(99B)間の外径寸法(W2)よりも僅かに長くしてある。第2突部(98A)(98B)間の外径寸法(W4)は、第1突部(97A)(97B)間の外径寸法(W3)よりも長くしてある。つまり、第2部材(94)の筒状(19zk)の内径寸法(W1)<第1部材(95)の側面(99A)(99B)間の外径寸法(W2)<第1突部(97A)(97B)間の外径寸法(W3)<第2突部(98A)(98B)間の外径寸法(W4)としてある。また、第1部材(95)の後端側(93zk)とは、第1部材(95)の先端(89zk)に設けた開口部(6zk)等を除く、容積部(4zk)および第1部材(95)側を述べている。
次に、開口部(6zk)と、袋の口(2zk)との作用、第1部材(95)、第2部材(94)の作用等について説明する。該開口部(6zk)は、口径を絞った該袋の口を出入する。開口したままの該開口部(6zk)を含めた容積部(4zk)は、容積部(4zk)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止する。前記第1部材(95)の開口部(6zk)側へ前記第2部材(94)が押動される。つまり、該第1部材(95)の後端側(93zk)から第1部材(95)の先端(89zk)側へ前記第2部材(94)が押動される。押動されると、前記容積部(4zk)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94)によって開口部(6zk)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6zk)が該押動された袋の口によって覆われて塞がれる。第1部材(95)と第2部材(94)とが係止して、該開口部(6zk)から挿入した袋の口(2zk)が第1部材(95)と第2部材(94)とによって封止される。前記封止された袋の口(2zk)に対応する空間(8zk)を、前記係止した第1部材(95)の容積部(4zk)と、前記係止した第2部材(94)とで、設けてある。
あるいは、言い換えると、次のように記すこともできる。前記第1部材(95)の後端側(93zk)から第1部材(95)の先端(89zk)側へ前記第2部材(94)の押止部(104zk)が押動される。前記容積部(4zk)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94)の押止部(104zk)によって開口部(6zk)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6zk)が該押動された袋の口によって覆われて塞がれる。第1部材(95)と第2部材(94)とが係止して、該開口部(6zk)から挿入した袋の口が第1部材(95)の容積部(4zk)と第2部材(94)の押止部(104zk)とによって封止される。前記封止された袋の口(2zk)に対応する空間(8zk)を、前記係止した第1部材(95)の容積部(4zk)と、前記係止した第2部材(94)の押止部(104zk)とで、設けてある。
なお、第1部材(95)を雄部材(5zk)、第2部材(94)を雌部材(3zk)と言い換えると次のようになる。袋の口を封止する係止具(1zk)であって、該袋の口を収容可能な容積部(4zk)を有する雄部材(5zk)と、該雄部材(5zk)と係止する雌部材(3zk)とで構成してある。前記雄部材(5zk)の先端(89zk)に前記開口部(6zk)を設けてある。前記雄部材(5zk)が挿通する挿通孔(109zk)を前記雌部材(3zk)に設けてある。前記雌部材(3zk)の挿通孔(109zk)の内径(W1)に対して前記雄部材(5zk)の外径(W2)を大きく設けることにより該雄部材(5zk)と雌部材(3zk)とが係止する。該開口部(6zk)は、口径を絞った該袋の口を出入する。開口したままの該開口部(6zk)を含めた容積部(4zk)は、容積部(4zk)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止する。前記雄部材(5zk)の開口部(6zk)側へ前記雌部材(3zk)が押動される。前記容積部(4zk)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された雌部材(3zk)によって開口部(6zk)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6zk)が該押動された袋の口によって覆われて塞がれる。雄部材(5zk)と雌部材(3zk)とが係止して、該開口部(6zk)から挿入した袋の口(2zk)が雄部材(5zk)と雌部材(3zk)とによって封止される。前記封止された袋の口(2zk)に対応する空間(8zk)を、前記係止した雄部材(5zk)の容積部(4zk)と、前記係止した雌部材(3zk)とで、設けてある。
次に、差し入れまでの作用についての詳細を一部追記する。図66、67にて、第2部材(94)の差し入れ開口(18zk)が第1部材(95)に差し入れられる。ただし、
第1突部(97A)(97B)間の外径寸法、第1部材(95)の側面(99A)(99B)間の外径寸法(W2)は、第2部材(94)の筒状(19zk)の内径寸法(W1)より、長くしてあるので、差し入れられる場合に、そのままでは通過することは難しい。第1部材(95)の側面(99A)(99B)間の外径が、第2部材(94)の筒状(19zk)の内径より一瞬だけ短くなるように、薄板状の軟質の合成樹脂で構成した第1部材(95)を片手で掴んで短手方向に軽く押圧し、少しだけ湾曲させて弾性変形させる。その状態から移動させる。あるいは、差し入れられる場合に、長手方向に少し押圧して移動させる。図67にて、そうすることにより、筒状(19zk)の内面(17Azk)(17Bzk)は、第1突部(97A)(97B)を乗り越えて移動される。図68〜69にて、さらに移動する場合も同様にして、筒状(19zk)の内面(17Azk)(17Bzk)と第1部材(95)の側面(99A)(99B)とを摺接させて移動させる。また、第1部材(95)を片手で掴んで短手方向に軽く押圧するのをやめて、少しだけ湾曲させて弾性変形させる事をやめる、あるいは、長手方向に少し押圧させる事をやめると、停止して、係止の状態を構成する。第2部材(94)の挿通孔(109zk)の内径(W1)に対して第1部材(95)の外径(W2)を大きく設けるだけで、第1部材(95)と第2部材(94)とが係止できるので、複雑な構造とする必要がなく、コンパクトにでき、材料費の低減が可能である、という効果がある(効果32−1)。図69にて、第2突部(98A)(98B)間の外径寸法(W4)は、かなり長くしてあるので、第1部材(95)を片手で掴んで短手方向に軽く押圧し、少しだけ湾曲させて弾性変形させる、あるいは、長手方向に少し押圧させても、第2部材(94)が第2突部(98A)(98B)を乗り越えることはない。また、第2突部(98A)(98B)を取っ手としても使用可能なように、第2突部(98A)(98B)間の外径は、第2部材(94)の外径より長くしてある。
なお、実施例32では、第2部材(94)に第1部材(95)を生産者側であらかじめ差し入れて出荷するが、第2部材(94)に第1部材(95)を差し入れずに各々単体のままで製品として出荷して、ユーザー側で差し入れをするようにしてもよい。第1部材(95)に対応して移動可能に第2部材(94)を配して、第2部材(94)に第1部材(95)を挿通可能に設けてあり、第1部材(95)によって、第2部材(94)が案内されるので操作が容易となっている(効果32−2)。
次に、袋の口を挿入してから封止までの作用についての詳細を一部追記する。図69にて、係止の状態を構成した第1部材(95)と第2部材(94)にて、第1部材(95)の後端側(93zk)に第2部材(94)を配置してある。図中にて袋の口は図示していないが、図69にて、拡がっている袋の口を寄せて指等で縮小させて、口径を絞って、開口部(6zk)より挿入する。通常、合成樹脂、紙など、軽微な弾力性を有する袋を使用するので、挿入した後の袋の口は、袋の弾性復帰する力により、元の大きさに近い状態などに戻ろうとして、再度、拡がる。拡がるので、開口したままの開口部(6zk)を含めた容積部(4zk)に掛止される。開口部(6zk)から袋の口が脱落して抜き出たり、はみ出したりすることはない。つまり、開口部(6zk)を備えた容積部(4zk)を設けることにより、容積部(4zk)に袋の口が挿入した後、容積部(4zk)から袋の口が脱落して抜き出たり、はみ出したりすることが少なくなる、という効果がある(効果32−3)。図中にて袋の口は図示していないが、次に、図68〜69、78にて、さらに、戻り方向(M)に、第2部材(94)を移動させるため、第1部材(95)を片手で掴んで短手方向に軽く押圧し、少しだけ湾曲させて弾性変形させる、あるいは、長手方向に少し押圧させて、筒状(19zk)の内面(17Azk)(17Bzk)と第1部材(95)の側面(99A)(99B)とを摺接させて移動させる。該第1部材(95)の後端側(93zk)から該第1部材(95)の先端(89zk)側へ前記第2部材(94)が押動される。前記容積部(4zk)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94)によって開口部(6zk)側へ押動される。該押動された袋の口は面積を縮小していく。結果、開口したままの開口部(6zk)の内側は、押動された袋の口によって覆われる。つまり、実質的には、押圧された袋の口によって、開口部(6zk)は閉じた状態になる。開口部(6zk)は、そのままの開口した形であるのにもかかわらず、閉口した状態と同等となる。次に、第1部材(95)を片手で掴んで短手方向に押圧するのを解除して、湾曲させて弾性変形するのを停止する、あるいは、長手方向に押圧するのを解除すると、停止して、係止の状態を構成する。第1部材(95)に第2部材(94)が係止されるとほぼ同時に、袋の口(2zk)が封止される。袋の口は押圧されて圧縮されているので、ストッパーとして作用し、開口したままの開口部(6zk)から抜け出すことはない。
なお、雄部材(5zk)の先端(89zk)に設けた開口部(6zk)に袋の口を挿入後、反対側の、第1部材(95)の後端側(93zk)から該第1部材(95)の先端(89zk)側へ第2部材(94)を押圧すれば、第1部材(95)に第2部材(94)が係止され、袋の口(2zk)が封止される。袋の口を挿入する方向と、袋の口を封止するために第2部材(94)を押圧する方向と、が相対するので、かち合うことがなく、連続して操作する場合に、操作の容易性、迅速性が高まる、という効果がある(効果32−4)。また、開口したままの開口部(6zk)を含めた容積部(4zk)は、袋の口を掛止して、かつ、袋の口を封止する役目の一部を担うので、袋の口の掛止と封止とを同一箇所で行うことができ、つまり、同一部材で兼用することが可能で、材料費の低減等ができる、という効果がある。(効果32−5)。また、係止具(1zk)は、合成樹脂製としてあるので、第1部材(95)を片手で掴んで短手方向に軽く押圧し、少しだけ湾曲させて弾性変形させることにより、第2部材(94)を少しずつ移動させることができ、よって、第1部材と第2部材との係止にて、係止する位置が任意に調整できる、という効果がある。(効果32−6)。また、第2部材(94)の挿通孔(109zk)の内径(W1)に対して第1部材(95)の外径(W2)を大きく設けているので、設けている範囲においては、第2部材(94)を少しずつ移動させることができ、第1部材(95)と第2部材(94)との係止にて、係止する位置が任意に調整できる、という効果がある。(効果32−8)。
また、係止の状態を解除する場合は、第1部材(95)の後端側(93zk)を第2部材(94)に対して(矢印M)に押し出すことにより解除される。そして、容積部(4zk)内に挿入された袋の口は封止の状態から解放される。次に、容積部(4zk)内に挿入された袋の口を取り出すには、袋の口を寄せ集めて縮小させて、開口部(6zk)より取り出す。あるいは、開口部(6zk)近傍の第1部材(95)の先端(89zk)側を互い違いに捻ることで、開口部(6zk)の隙間を大きくする。実施例1と同様に、例えば、容積部(4zk)外端(13Azk)を下方向に、容積部(4zk)外端(13Bzk)を上方向に傾斜させ、つまりは、指などで捻って、開口部(6zk)を拡げて、袋の口を取り出す。
次に、実施例33である、係止具(1zn)について記す。実施例33は、実施例32である、係止具(1zk)を一部変更してある。図70〜71にて、次のようにしてある。第2部材(94)は、実施例32と同一としてある。
前記第1部材(95zn)が挿通する挿通孔(109zk)を前記第2部材(94)に設けてある。前記第2部材(94)の挿通孔(109zk)の内径(W1)に対して前記第1部材(95zn)の外径(W2zn)を大きく設けることにより該第1部材(95zn)と第2部材(94)とが係止する。前記第1部材(95zn)に係合突起(112Azn)(112Bzn)を設けてある。
上記について、解説する。第1部材(95zn)は、実施例32と同様に、薄板状の軟質の合成樹脂で構成してある。第1部材(95zn)の先端(89zn)側の両端の第1突部、第1部材(95zn)の後端側の両端の第2突部も実施例32と同一としてある。第1部材(95zn)の側面は、先端(89zn)側に設けた上部の側面(99Azn)(99Bzn)と、後端側に設けた下部の側面(96Azn)(96Bzn)とに分けてあり、段付きにしてある。係合突起(112Azn)(112Bzn)は、縦長状に設けてある。つまり、例えば、上部の側面(99Azn)は、縦長状のひとつの係合突起(112Azn)により構成してある。上部の側面(99Bzn)も同様としてある。また、第1部材(95zn)の先端(89zn)側に設けた上部の側面(99Azn)(99Bzn)間の外径寸法(W2zn)は、実施例32の側面(99A)(99B)の外径寸法(W2)と同じ長さとしてある。ただし、第1部材(95zn)の後端側に設けた下部の側面(96Azn)(96Bzn)間の外径寸法(W5)は、第2部材(94)の筒状(19zk)の内径寸法(W1)よりも僅かに短くしてある。つまり、第1部材(95zn)の後端側に設けた下部の側面(96Azn)(96Bzn)間の外径寸法(W5)<第2部材(94)の筒状(19zk)の内径寸法(W1)<第1部材(95zn)の先端(89zn)側に設けた上部の側面(99Azn)(99Bzn)間の外径寸法(W2zn)としてある。第2部材(94)の挿通孔(109zk)の内径(W1)に対して第1部材(95zn)の外径(W2zn)を大きく設け、第1部材(95zn)に係合突起(112Azn)(112Bzn)を設けるだけで、第1部材(95zn)と第2部材(94)とが係止できるので、複雑な構造とする必要がなく、コンパクトにでき、材料費の低減が可能である、という効果がある(効果33−1)。
また、差し入れまでの作用、袋の口を挿入してから封止までの作用については、実施例32とほぼ同様にしてあるが、一部相違するので記載する。第1部材(95zn)と第2部材(94)との係止の状態の作用の一部について補足する。図71にて、実施例32と同様に、第1部材(95zn)に係止される方向(方向M)に、第2部材(94)を移動させる場合は、第1部材(95zn)を片手で掴んで短手方向に軽く押圧し、少しだけ湾曲させて弾性変形させる、あるいは、長手方向に少し押圧させて、第1部材(95zn)の先端(89zn)側に設けた上部の側面(99A)(99B)と、第2部材(94)の内面(17Azk)(17Bzk)とを摺接させて移動させる。実施例32と同様に、第1部材(95zn)を片手で掴んで短手方向に押圧するのを解除して、湾曲させて弾性変形するのを停止する、あるいは、長手方向に押圧するのを解除すると、停止して、係止の状態を構成する。なお、効果については、実施例32と同程度となっている。
次に、実施例34である、係止具(1zm)について記す。実施例34は、実施例33である、係止具(1zn)を一部変更してある。図72〜73にて、次のようにしてある。なお、図73は、図72の容積部(4zm)の右半分を描いた部分拡大図であり、500%に拡大してある。第2部材(94)は、実施例32、33と同一としてある。
前記第1部材(95zm)が挿通する挿通孔(109zk)を前記第2部材(94)に設けてある。前記第2部材(94)の挿通孔(109zk)の内径(W1)に対して前記第1部材(95zm)の外径(W2zm)を大きく設けることにより該第1部材(95zm)と第2部材(94)とが係止する。前記第1部材(95zm)に係合突起(112Azm)(112Bzm)を設けてある。
上記について、解説する。第1部材(95zm)は、実施例32、33と同様に、薄板状の軟質の合成樹脂で構成してある。第1部材(95zm)の先端(89zm)側の両端の第1突部、第1部材(95zm)の後端側の両端の第2突部も実施例32、33と同一としてある。第1部材(95zm)の側面は、先端(89zm)側に設けた上部の側面(99Azm)(99Bzm)と、後端側に設けた下部の側面(96Azm)(96Bzm)とに分けてある。なお、先端(89zm)側に設けた上部の側面(99Azm)(99Bzm)内には、突状にした突状部を例えば、(100A)(100A1)(100A2)というように間隔をおいて配置してある。例えば、係合突起(112Azm)は突状部(100A)等である。同様に、係合突起(112Bzm)は突状部(100B)等である。上部の側面(99Azm)(99Bzm)の、例えば、突状部(100A)(100B)間の外径寸法(W2zm)は、実施例32の側面(99A)(99B)の外径寸法(W2)、実施例33の上部の側面(99Azn)(99Bzn)間の外径寸法(W2zn)と同じ長さとしてある。上部の側面(99Azm)(99Bzm)の、突状部(100A)(100B)を配置していない外径寸法は、第1部材(95zm)の後端側に設けた下部の側面(96Azm)(96Bzm)間の外径寸法(W5zm)と同じにしてあり、実施例33の下部の側面(96Azn)(96Bzn)間の外径寸法(W5)と同じ長さとしてある。なお、効果については、実施例32、33と同程度となっている。
次に、実施例35である、係止具(1zp)について記す。実施例35は、実施例32である、係止具(1zk)を一部変更してある。図74〜77にて、次のようにしてある。なお、図77は、図75にて、図中の線X1X2をX3方向から見た部分断面図に袋の口を描いた図で、250%に拡大してある。図76も同じようにしてある。同様に、実施例32の図78は、図68にて、図中の線X4X5をX6方向から見た部分断面図に袋の口を描いた図で、250%に拡大してある。実施例35の開口部(6zp)の導入部分の寸法(W7)を、実施例32の図68の開口部(6zk)の導入部分の寸法(W6)より長くしてある。実施例1の図63の開口部(6)の最小長さ(R)に相当する実施例35の開口部(6zp)の最小長さは、実施例32と同一としてあるが、実施例1の図63の開口部(6)の最大長さ(V)に相当する実施例35の開口部(6zp)の最大長さは、実施例32より長くしてある。また、実施例35の図76の第1部材(95zp)の板厚(W8zp)は、実施例32の図78の第1部材(95)の板厚(W8)と同一としてある。実施例35の第1部材(95zp)の板厚(W8zp)に対応する第2部材(94zp)の内径寸法(W10)は、実施例32の第2部材(94)の内径寸法(W9)より長くしてあり、図76にて、実施例35の第2部材(94zp)内に挿入した第1部材(95zp)と、該第2部材(94zp)との間に袋の口(2zp)が挿入できるように隙間(102Azp)(102Bzp)は、やや大きく設けてある。
図78にて、実施例32の第2部材(94)の内径寸法(W9)は長く設けてないので、第2部材(94)内に挿入した第1部材(95)と、該第2部材(94)との隙間(102A)(102B)に袋の口(2zk)を挿入することは難しく、第1部材(95)に第2部材(94)が係止され、開口部(6zk)から挿入した袋の口(2zk)が封止される場合、第2部材(94)内に袋の口(2zk)が入ってその隙間(102A)(102B)に袋の口(2zk)が挟まれることはなく、第2部材(94)の外で第1部材(95)と第2部材(94)とに挟まれた状態で封止される。しかし、図76〜77にて、実施例35の第2部材(94zp)の内径寸法(W10)は長く設けてあるので、第2部材(94zp)内に挿入した第1部材(95zp)と、該第2部材(94zp)との隙間(102Azp)(102Bzp)に袋の口(2zp)を挿入することは容易である。第1部材(95zp)に第2部材(94zp)が係止され、開口部(6zp)から挿入した袋の口(2zp)が封止される場合、実施例32と同様に、最初は、第2部材(94zp)の外で第2部材(94zp)と第1部材(95zp)とに挟まれた状態となる。その後、さらに、第1部材(95zp)に係止される方向(方向M)に、第2部材(94zp)を移動させるため、第1部材(95zp)を片手で掴んで短手方向に軽く押圧し、少しだけ湾曲させて弾性変形させる、あるいは、長手方向に少し押圧させて、筒状の内面と第1部材(95zp)の側面とを摺接させて移動させる。移動させると、第2部材(94zp)内に袋の口(2zp)が入ってその隙間(102Azp)(102Bzp)に袋の口(2zp)が挟まれた状態で封止される。袋の口(2zp)が挟まれた状態で封止されるので、実施例32に比較して、封止の確実性が向上する、という効果がある(効果35−2)。次に、第1部材(95zp)と第2部材(94zp)との係止と、封止された袋の口(2zp)を解除する場合、袋の口(2zp)の両端(101A)(101B)を手で掴んで引っ張ると、隙間(102Azp)(102Bzp)に挟まれている部分の袋の口(2zp)が引っ張られるので、第2部材(94zp)に対して第1部材(95zp)が(戻り方向M)方向に移動して、袋の口(2zp)が封止状態から解除されて、第1部材(95zp)と第2部材(94zp)との係止が解除される。つまり、実施例35は、袋の口(2zp)の両端(101A)(101B)を手で掴んで引っ張るだけで、袋の口(2zp)が封止状態から解除されて、第1部材(95zp)と第2部材(94zp)との係止が解除される、という効果がある(効果35−1)。
また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。既に記したように実施例32は、第1部材(95)の側面(99A)(99B)間の外径寸法(W2)を、第2部材(94)の筒状(19zk)の内径寸法(W1)より僅かに長くしてあるが、実施例35も同様にしてある。しかし、実施例35にて、次のようにしてもよい。第1部材の側面間の外径寸法を、第2部材の筒状の内径寸法より短くする。そして、第1部材と第2部材との係止について、第1部材内に袋の口が入って、第1部材内に挿入した第2部材と、該第1部材との隙間に袋の口が挟まれることで第1部材と第2部材とが係止される状態となるように設けてもよい。
また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。実施例32にて、第2突部(98A)(98B)間の外径寸法(W4)は、第1突部(97A)(97B)間の外径寸法(W3)よりも長くしてあるが、逆にして、第1突部(97A)(97B)間の外径寸法(W3)を、第2突部(98A)(98B)間の外径寸法(W4)よりも長くしてもよい。その場合、第2部材(94)が第1部材(95)に差し入れられるが、先に記した差し入れとは逆方向からの差し入れとなる。他の実施例も同様にしてもよい。また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。実施例34にて、先端(89zm)側に設けた上部の側面(99Azm)(99Bzm)内の、突状にした突状部について、片側のみの配置としてもよい。例えば、(100A)(100A1)(100A2)側のみの右半分だけの配置としてもよい。また、実施例32〜36にて、第1部材と第2部材との係止する力は、例えば、実施例1〜31に比較すると小さい。実施例32〜36の中には、係止する力が、かなり弱いものもある。第1部材と第2部材との係止する力を抑えることで操作性が向上する、という効果がある。(効果32−7)。
次に、実施例36である、係止具(1zq)について記す。実施例36は、図79〜81にて、次のようにしてある。袋の口を封止する係止具(1zq)であって、該袋の口を収容可能な容積部(4zq)を有する第1部材(95zq)と、該第1部材(95zq)と係止する第2部材(94zq)とで構成してある。該容積部(4zq)は開口部(6zq)を備えてある。前記容積部(4zq)を略C字状に設けてある。前記第1部材(95zq)の先端(89zq)に前記開口部(6zq)を設けてある。前記容積部(4zq)の外端から前記容積部(4zq)の内側に向かって先窄まりしていく前記開口部(6zq)を設けてある。前記第1部材(95zq)が挿通する挿通孔(109zq)を前記第2部材(94zq)に設けてある。また、特に図示していないが、実施例34と同様に、前記第2部材(94zq)の挿通孔(109zq)の内径に対して前記第1部材(95zq)の外径を大きく設けることにより該第1部材(95zq)と第2部材(94zq)とが係止する。第1部材(95zq)に係合突起(112Azq)(112Bzq)を設けてある。係止具(1zq)を、合成樹脂製としてある。
上記について、解説する。実施例32〜35に比べて、実施例36は、第1部材(95zq)、第2部材(94zq)ともに、より立体的に形成してある。第2部材(94zq)は、ハウジングとしてあり、中空となっている。四角形状としてある。断面ロ字状としてある。前記第2部材(94zq)を筒状(19zq)としてある。差し入れ開口(18zq)は、第1部材(95zq)を導入する役目を有している。第2部材(94zq)には、第1部材(95zq)を挿通できる筒状(19zq)の挿通孔(109zq)を配してある。挿通孔(109zq)は、実施例1の収納部(28)に該当し、同様の役割としてある。前記第2部材(94zq)に前記第1部材(95zq)を挿通可能に設けてある。また、前記袋の口を押止する押止部(104zq)を前記第2部材(94zq)に設けてある。筒状(19zq)に設けた前記第2部材(94zq)の該筒状(19zq)の端部を前記押止部(104zq)としてある。また、前記第1部材(95zq)を雄部材(5zq)として、前記第2部材(94zq)を雌部材(3zq)としてある。また、第1部材(95zq)の先端(89zq)側の両端に第1突部(97Azq)(97Bzq)を設けてある。第1突部(97Azq)(97Bzq)は、表面側に配してある。第1突部(97Azq)(97Bzq)の高さは、差し入れ開口(18zq)の縦幅(W12)から第1部材(95zq)の厚さ(W11)を差し引いた分の隙間より僅かに大きい高さとしてある。第1部材(95zq)の後端側(93zq)の両端に第2突部(98Azq)(98Bzq)を設けてある。第2突部(98Azq)(98Bzq)間の外径寸法は、第2部材(94zq)の筒状(19zq)の内面(17Azq)(17Bzq)間の寸法、つまり、内径寸法よりも長くしてある。第1突部(97Azq)(97Bzq)と、第2突部(98Azq)(98Bzq)とは、第2部材(94zq)が第1部材(95zq)に差し入れられた後、第1部材(95zq)と第2部材(94zq)とが抜けないようにするための抜け止めとして配してある。また、実施例34と同じように、側面(99Azq)(99Bzq)には、突状にした突状部(100Azq)等を間隔をおいて配置してある。係合突起(112Azq)と、突状部(100Azq)とは同一のものを指している。同様に、係合突起(112Bzq)は突状部(100Bzq)である。例えば、突状部(100Azq)(100Bzq)間の外径寸法は、第2部材(94zq)の筒状(19zq)の内面(17Azq)(17Bzq)間の寸法よりも僅かに長くしてある。第2部材(94zq)の筒状(19zq)の内面(17Azq)(17Bzq)は、突状部(100Azq)(100Bzq)に対応するように凹凸状に特には設けていないが、設けてもよい。なお、突状部(100Azq)(100Bzq)等を含めない第1部材(95zq)の側面(99Azq)(99zq)間の外径寸法は、第2部材(94zq)の筒状(19zq)の内面(17Azq)(17Bzq)間の寸法より、短くしてある。また、実施例32〜35に比べて、実施例36は、袋の口を収容可能な容積部(4zq)内の環状、円形状に設けた空間部(103)を第1部材(95zq)の後端側(93zq)までくるように大きく設けてある。これによって、開口部(6zq)等を構成する容積部(4zq)の先端(89zq)側が動きやすくなり、可動性が高まり、操作性が向上する、という効果がある(効果36−1)。また、大きく設けてあるので、比較的大きい袋口がでも、容積部(4zq)内に収容できる、という効果がある(効果36−2)。なお、実施例1の図11中の開口部の最小長さ(R)に相当する開口部(6zq)の最小長さを少し長くしてあるので、左右から押圧されても、開口部(6zq)の端部同士が衝突したりすることはない。
次に、開口部(6zq)と、袋の口との作用、第1部材(95zq)、第2部材(94zq)の作用等について説明する。該開口部(6zq)は、口径を絞った該袋の口を出入する。開口したままの該開口部(6zq)を含めた容積部(4zq)は、容積部(4zq)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止する。前記第1部材(95zq)の開口部(6zq)側へ前記第2部材(94zq)が押動される。つまり、前記第1部材(95zq)の後端側(93zq)から第1部材(95zq)の先端(89zq)側へ前記第2部材(94zq)が押動される。押動されると、前記容積部(4zq)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94zq)によって開口部(6zq)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6zq)が該押動された袋の口によって覆われて塞がれる。第1部材(95zq)と第2部材(94zq)とが係止して、該開口部(6zq)から挿入した袋の口が第1部材(95zq)と第2部材(94zq)とによって封止される。前記封止された袋の口に対応する空間(8zq)を、前記係止した第1部材(95zq)の容積部(4zq)と、前記係止した第2部材(94zq)とで、設けてある。
あるいは、言い換えると、次のように記すこともできる。前記第1部材(95zq)の後端側(93zq)から第1部材(95zq)の先端(89zq)側へ前記第2部材(94zq)の押止部(104zq)が押動される。前記容積部(4zq)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94zq)の押止部(104zq)によって開口部(6zq)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6zq)が該押動された袋の口によって覆われて塞がれる。第1部材(95zq)と第2部材(94zq)とが係止して、該開口部(6zq)から挿入した袋の口が第1部材(95zq)の容積部(4zq)と第2部材(94zq)の押止部(104zq)とによって封止される。前記封止された袋の口に対応する空間(8zq)を、前記係止した第1部材(95zq)の容積部(4zq)と、前記係止した第2部材(94zq)の押止部(104zq)とで、設けてある。
次に、差し入れまでの作用についての詳細を一部追記する。図79、80にて、第2部材(94zq)の差し入れ開口(18zq)が第1部材(95zq)に差し入れられる。ただし、先に記したように、第1突部(97Azq)(97Bzq)の高さは、差し入れ開口(18zq)の縦幅(W12)から第1部材(95zq)の厚さ(W11)を差し引いた分の隙間より僅かに大きい高さとしてあるので、差し入れられる場合に、そのままでは通過することは難しい。よって、第1部材(95zq)を差し入れる場合に、第1部材(95zq)の長手方向にて、第1部材(95zq)を少し押圧することにより、筒状(19zq)の内面(17Czq)は、第1突部(97Azq)(97Bzq)に接触しながら、第1突部(97Azq)(97Bzq)を乗り越えて移動することになる。そのまま、さらに移動する場合も同様にして、筒状(19zq)の内面(17Azq)(17Bzq)と第1部材(95zq)の側面(99Azq)(99Bzq)とを摺接させて移動させる。図81にて、そのままさらに移動させようとしても、第2突部(98Azq)(98Bzq)間の外径は、かなり長くしてあるので、第2部材(94zq)が第2突部(98Azq)(98Bzq)を乗り越えることはなく停止する。
次に、袋の口を挿入してから封止までの作用についての詳細を一部追記する。図81にて、第1部材(95zq)の後端側(93zq)に第2部材(94zq)を配置してある。先に記したように、突状部(100Azq)(100Bzq)を含めない第1部材(95zq)の側面(99Azq)(99Bzq)間の外径寸法は、第2部材(94zq)の筒状(19zq)の内面(17Azq)(17Bzq)間の寸法より、短くしてあるので、この状態では、係止状態とはなっていない。図中にて袋の口は図示していないが、図81にて、拡がっている袋の口を寄せて指等で縮小させて、口径を絞って、開口部(6zq)より挿入する。通常、合成樹脂、紙など、軽微な弾力性を有する袋を使用するので、挿入した後の袋の口は、袋の弾性復帰する力により、元の大きさに近い状態などに戻ろうとして、再度、拡がる。拡がるので、開口したままの開口部(6zq)を含めた容積部(4zq)に掛止される。図中にて袋の口は図示していないが、次に、図80〜81にて、第1部材(95zq)に係止される方向(戻り方向M)に、第2部材(94zq)を移動させる。該第1部材(95zq)の後端側(93zq)から該第1部材(95zq)の先端(89zq)側へ前記第2部材(94zq)が押圧される。前記容積部(4zq)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押圧された第2部材(94zq)によって開口部(6zq)側へ押圧される。該押圧された袋の口は面積を縮小していく。さらに、第1部材(95zq)に係止される方向(戻り方向M)に、第2部材(94zq)を移動させるため、第1部材(95zq)を長手方向に少し押圧させて、筒状(19zq)の内面(17Azq)(17Bzq)と第1部材(95zq)の突状部(100Azq)(100Bzq)とを摺接させて移動させる。長手方向にて移動すると移動した分が短手方向にて押圧される。開口部(6zq)を含む容積部(4zq)の先端(89zq)側が短手方向にて押圧される。先に記したように、例えば、突状部(100Azq)(100Bzq)間の外径寸法は、第2部材(94zq)の筒状(19zq)の内面(17Azq)(17Bzq)間の寸法よりも僅かに長くしてあるだけなので、容積部(4zq)の先端(89zq)側を手で掴んで短手方向にて押圧する必要がなく、長手方向にて移動させるだけで移動した分が短手方向にて押圧される。また、先に記したように、第2部材(94zq)の筒状(19zq)の内面(17Azq)(17Bzq)は、突状部(100Azq)(100Bzq)に対応するように凹凸状に特には設けていないので、長手方向の移動性も比較的よい。また、先に記したように、開口部(6zq)の最小長さを少し長くしてあるので、長手方向にて移動して短手方向にて押圧されても、開口部(6zq)の端部同士が衝突したりすることはない。移動すると、該押圧された袋の口は面積を縮小した後、結果、開口したままの開口部(6zq)の内側は、押圧された袋の口によって覆われる。つまり、実質的には、押圧された袋の口によって、開口部(6zq)は閉じた状態になる。開口部(6zq)は、そのままの開口した形であるのにもかかわらず、閉口した状態と同等となる。第1部材(95zq)を長手方向に押圧するのを解除すると、停止して、係止の状態を構成する。第1部材(95zq)に第2部材(94zq)が係止されるとほぼ同時に、袋の口が封止される。袋の口は押圧されて圧縮されているので、ストッパーとして作用し、開口したままの開口部(6zq)から抜け出すことはない。
また、特に図示しないが、実施例36について、次のようにしてもよい。第1部材(95zq)と第2部材(94zq)との係止の手段にて、実施例32と同様に、突状部(100Azq)(100Bzq)を含めない第1部材(95zq)の側面(99Azq)(99Bzq)間の外径寸法を、第2部材(94zq)の筒状(19zq)の内面(17Azq)(17Bzq)間の寸法より、僅かに長くする。あるいは、実施例33と同様に、第1部材(95zp)の側面を、先端側に設けた上部の側面と、後端側に設けた下部の側面とに分けて段付きにしてもよい。また、特に図示しないが、開口部について、実施例7〜13のように設けてもよい。実施例13のように、すれ違うように、互い違いに配置してもよい。また、特に図示しないが、実施例32のように、第2突部(98Azq)(98Bzq)を取っ手としても使用可能なように、第2突部(98Azq)(98Bzq)間の外径を、第2部材(94zq)の外径より長くしてもよい。
次に、実施例37である、係止具(1zr)について記す。実施例37は、図82〜83にて、次のようにしてある。なお、図82は、図83に対して70%に縮小してある。袋の口を封止する係止具(1zr)であって、該袋の口を収容可能な容積部(4zr)を有する第1部材(95zr)と、該第1部材(95zr)と係止する第2部材(94zr)とで構成してある。該容積部(4zr)は開口部(6zr)を備えてある。前記容積部(4zr)を略C字状に設けてある。前記第1部材(95zr)の先端(89zr)に前記開口部(6zr)を設けてある。前記容積部(4zr)の外端から前記容積部(4zr)の内側に向かって先窄まりしていく前記開口部(6zr)を設けてある。前記第1部材(95zr)が挿通する挿通孔(109zr)を前記第2部材(94zr)に設けてある。また、特に図示していないが、実施例32と同様に、前記第2部材(94zr)の挿通孔(109zr)の内径に対して前記第1部材(95zr)の外径を大きく設けることにより該第1部材(95zr)と第2部材(94zr)とが係止する。係止具(1zr)を、合成樹脂製としてある。前記第1部材(95zr)と前記第2部材(94zr)とが連接した部位(107)を設けてある。
上記について、解説する。第1部材(95zr)、第2部材(94zr)は、薄板状の軟質の合成樹脂で構成してある。第2部材(94zr)は、扁平なハウジングとしてあり、中空となっている。四角形状としてある。断面ロ字状としてある。前記第2部材(94zr)を筒状(19zr)としてある。差し入れ開口(18zr)は、第1部材(95zr)を導入する役目を有している。第1部材(95zr)と第2部材(94zr)との2ピースを連接して、一体化して1ピースとして構成してある。また、雄部材(5zr)である第1部材(95zr)と、雌部材(3zr)である第2部材(94zr)とで構成してある。前記第1部材(95zr)を雄部材(5zr)として、前記第2部材(94zr)を雌部材(3zr)としてある。また、第2部材(94zr)には、第1部材(95zr)を挿通できる筒状(19zr)の挿通孔(109zr)を配してある。挿通孔(109zr)は、実施例1の収納部(28)に該当し、同様の役割としてある。前記第2部材(94zr)に前記第1部材(95zr)を挿通可能に設けてある。また、前記袋の口を押止する押止部(104A)(104B)を前記第2部材(94zr)に設けてある。筒状(19zr)に設けた前記第2部材(94zr)の該筒状(19zr)の端部を前記押止部(104A)(104B)としてある。中空の第2部材(94zr)にて、押止部は、上側の押止部(104A)、下側の押止部(104B)に分割して設けてある。また、第1部材(95zr)の一端(105)と第2部材(94zr)の一端(106)とを連接して設けてある。第1部材(95zr)の後端(93zr)と第2部材(94zr)の後端(116)とを連接して設けてある。第1部材(95zr)と第2部材(94zr)とを接続する連接体(107)により連接してある。連接体(107)の幅は、第1部材(95zr)、第2部材(94zr)の幅と比較して幅狭に設けてある。幅狭に設けることにより、曲がりやすくなり、操作性が向上して、材料費の低減ができる、という効果がある(効果37−1)。実施例32のように、第1突部(97A)(97B)、第2突部(98A)(98B)のような抜け止めは特に配していない。第1部材(95zr)と第2部材(94zr)との連接により、第2突部(98A)(98B)のような抜け止めの役目を一部担っている。つまり、第1部材(95zr)と第2部材(94zr)とを連接することにより、第1部材(95zr)と第2部材(94zr)とが分離してしまって紛失したりするということがない、という効果がある(効果37−2)。また、実施例32と同様に、第1部材(95zr)の側面(99Azr)(99Bzr)間の外径寸法は、第2部材(94zr)の筒状(19zr)の内径寸法より、僅かに長くしてある。また、第2部材(94zr)の後端(116)側の連接体(107)の一部に平板状の案内部(108)を配してある。
次に、開口部(6zr)と、袋の口との作用、第1部材(95zr)、第2部材(94zr)の作用等について説明する。該開口部(6zr)は、口径を絞った該袋の口を出入する。開口したままの該開口部(6zr)を含めた容積部(4zr)は、容積部(4zr)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止する。前記第1部材(95zr)の開口部(6zr)側へ前記第2部材(94zr)が押動される。つまり、該第1部材(95zr)の後端側(93zr)から第1部材(95zr)の先端(89zr)側へ前記第2部材(94zr)が押動される。押動されると、前記容積部(4zr)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94zr)によって開口部(6zr)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6zr)が該押動された袋の口によって覆われて塞がれる。第1部材(95zr)と第2部材(94zr)とが係止して、該開口部(6zr)から挿入した袋の口が第1部材(95zr)と第2部材(94zr)とによって封止される。前記封止された袋の口に対応する空間(8zr)を、前記係止した第1部材(95zr)の容積部(4zr)と、前記係止した第2部材(94zr)とで、設けてある。
あるいは、一部を言い換えると、次のように記すこともできる。前記第1部材(95zr)の後端側(93zr)から第1部材(95zr)の先端(89zr)側へ前記第2部材(94zr)の押止部(104A)(104B)が押動される。前記容積部(4zr)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94zr)の押止部(104A)(104B)によって開口部(6zr)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6zr)が該押動された袋の口によって覆われて塞がれる。第1部材(95zr)と第2部材(94zr)とが係止して、該開口部(6zr)から挿入した袋の口が第1部材(95zr)の容積部(4zr)と第2部材(94zr)の押止部(104A)(104B)とによって封止される。前記封止された袋の口に対応する空間(8zr)を、前記係止した第1部材(95zr)の容積部(4zr)と、前記係止した第2部材(94zr)の押止部(104A)(104B)とで、設けてある。
次に、差し入れまでの作用についての詳細を一部追記する。図82、83にて、連接体(107)を内側に曲げて、第1部材(95zr)を第2部材(94zr)に挿入しようとする。挿入しようとする場合に、第2部材(94zr)の後端(116)側の連接体(107)に設けた案内部(108)に誘導されて、案内部(108)に沿って、第1部材(95zr)の先端側が筒状(19zr)の挿通孔(109zr)に差し入れられる。第2部材(94zr)の差し入れ開口(18zr)が第1部材(95zr)に差し入れられる。つまり、案内部(108)に誘導されて、案内部(108)に沿って、筒状(19zr)の挿通孔(109zr)に第1部材(95zr)が差し入れられるので、比較的容易に差し入れることができる、という効果がある(効果37−3)。なお、差し入れられる場合に、第1部材(95zr)の側面(99Azr)(99Bzr)間の外径寸法は、第2部材(94zr)の筒状(19zr)の内径寸法より、僅かに長くしてあるので、そのままでは通過することは難しい。第1部材(95zr)の側面(99Azr)(99Bzr)間の外径が、第2部材(94zr)の筒状(19zr)の内径より一瞬だけ短くなるように、薄板状の軟質の合成樹脂で構成した第1部材(95zr)を片手で掴んで短手方向に軽く押圧し、少しだけ湾曲させて弾性変形させる。その状態から移動させる。あるいは、差し入れられる場合に、長手方向に少し押圧して移動させる。図83にて、そうすることにより、筒状(19zr)の内面(17Azr)(17Bzr)と第1部材(95zr)の側面(99Azr)(99Bzr)とを摺接させて移動させる。また、第1部材(95zr)を片手で掴んで短手方向に軽く押圧するのをやめて、少しだけ湾曲させて弾性変形させる事をやめる、あるいは、長手方向に少し押圧させる事をやめると、停止して、係止の状態を構成する。
次に、袋の口を挿入してから封止までの作用についての詳細を一部追記する。図83にて、係止の状態を構成した第1部材(95zr)と第2部材(94zr)にて、第1部材(95zr)の後端側(93zr)に第2部材(94zr)を配置する。袋の口は図示していないが、拡がっている袋の口を寄せて指等で縮小させて、口径を絞って、開口部(6zr)より挿入する。通常、合成樹脂、紙など、軽微な弾力性を有する袋を使用するので、挿入した後の袋の口は、袋の弾性復帰する力により、元の大きさに近い状態などに戻ろうとして、再度、拡がる。拡がるので、開口したままの開口部(6zr)を含めた容積部(4zr)に掛止される。開口部(6zr)から袋の口が脱落して抜き出たり、はみ出したりすることはない。つまり、開口部(6zr)を備えた容積部(4zr)を設けることにより、容積部(4zr)に袋の口が挿入した後、容積部(4zr)から袋の口が脱落して抜き出たり、はみ出したりすることが少なくなる、という効果がある(効果37−4)。袋の口は図示していないが、次に、さらに、方向(M)に、第2部材(94zr)を移動させるため、第1部材(95zr)を片手で掴んで短手方向に軽く押圧し、少しだけ湾曲させて弾性変形させる、あるいは、長手方向に少し押圧させて、筒状(19zr)の内面(17Azr)(17Bzr)と第1部材(95zr)の側面(99Azr)(99Bzr)とを摺接させて移動させる。該第1部材(95zr)の後端側(93zr)から該第1部材(95zr)の先端(89zr)側へ前記第2部材(94zr)が押動される。前記容積部(4zr)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94zr)によって開口部(6zr)側へ押動される。該押動された袋の口は面積を縮小していく。結果、開口したままの開口部(6zr)の内側は、押動された袋の口によって覆われる。つまり、実質的には、押動された袋の口によって、開口部(6zr)は閉じた状態になる。開口部(6zr)は、そのままの開口した形であるのにもかかわらず、閉口した状態と同等となる。次に、第1部材(95zr)を片手で掴んで短手方向に押圧するのを解除して、湾曲させて弾性変形するのを停止する、あるいは、長手方向に押圧するのを解除すると、停止して、係止の状態を構成する。第1部材(95zr)に第2部材(94zr)が係止されるとほぼ同時に、袋の口が封止される。袋の口は押圧されて圧縮されているので、ストッパーとして作用し、開口したままの開口部(6zr)から抜け出すことはない。なお、その他の効果については、実施例32あるいは、ほかの実施例と同程度である。
また、次のようにしてある。押止部(104A)(104B)は、容積部(4zr)の内側の円弧に沿うように、円弧状としてある。容積部(4zr)の内側の形状と、押止部(104A)(104B)の形状とを同様に設けることにより、容積部(4zr)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が押動された第2部材(94zr)によって開口部(6zr)側へ押動される場合に、袋の口が分散されて平均的に押圧されるので、押動が滑らかとなり、また、封止にて確実性が高まる、という効果がある(効果37−5)。また、第1部材(95zr)の側面(99Azr)(99Bzr)間の外径寸法は、第2部材(94zr)の筒状(19zr)の内径寸法より、僅かに長くしてあるので、設けている範囲においては、第2部材(94zr)を少しずつ移動させることができ、第1部材(95zr)と第2部材(94zr)との係止にて、係止する位置が任意に調整できる、という効果がある。(効果37−6)。
次に、実施例38である、係止具(1zs)について記す。実施例38は、図65にて、次のようにしてある。実施例37の、前記第2部材(94zr)に前記第1部材(95zr)が挿通する挿通孔(109zr)を該第2部材(94zr)に設け、に替えて、実施例38は次のようにしてある。実施例38である、係止具(1zs)は、第2部材(94zs)が挿通する挿通孔(109A)(109B)を前記第1部材(95zs)に設けてある。また、前記第1部材(95zs)の挿通孔(109A)(109B)の内径に対して前記第2部材(94zs)の外径を大きく設けることにより該第1部材(95zs)と第2部材(94zs)とが係止する。
上記について、解説する。前記第1部材(95zs)に前記第2部材(94zs)を挿通可能に設けてある。例えば、挿通孔(109A)は断面コ字状としてある。挿通孔(109A)(109B)は、レールのような役割を果たし、第2部材(94zs)を差し入れ口(18zs)から挿入し、第1部材(95zs)に沿って案内するように設けてある。一対の断面コ字状により、挿通孔(109A)(109B)を構成してある。実施例37の挿通孔(109zr)と、実施例38の挿通孔(109A)(109B)と、を入れ換えて設けてある。挿通孔(109A)(109B)を設けることにより、第1部材(95zs)と第2部材(94zs)とが係止しようとする場合、第2部材(94zs)が第1部材(95zs)に案内されるので、挿入が容易となる、という効果がある(効果38−1)。また、次のようにしてある。前記袋の口を押止する押止部(104Azs)を前記第2部材(94zs)に設けてある。第2部材(94zs)は平板状としてある。平板状に設けた第2部材(94zs)の該平板状の端部を押止部(104Azs)としてある。また、第2部材(94zs)の側面(110Azs)(110Bzs)間の外径寸法は、第1部材(95zs)のレール状の内面(111Azs)(111Bzs)間の寸法より、僅かに長くしてある。第1部材(95zs)の挿通孔(109A)(109B)の内径に対して第2部材(94zs)の外径を大きく設けることにより第1部材(95zs)と第2部材(94zs)とが係止できるので、複雑な構造とする必要がなく、コンパクトにでき、材料費の低減が可能である、という効果がある(効果38−2)。また、第2部材(94zs)の側面(110Azs)(110Bzs)間の外径寸法は、第1部材(95zs)のレール状の内面(111Azs)(111Bzs)間の寸法より、僅かに長くしてあるので、設けている範囲においては、第2部材(94zs)を少しずつ移動させることができ、第1部材(95zs)と第2部材(94zs)との係止にて、係止する位置が任意に調整できる、という効果がある。(効果38−3)。なお、その他の効果については、実施例37あるいは、ほかの実施例と同程度である。
次に、実施例39である、係止具(1zx)について記す。実施例39は、図84〜88にて、次のようにしてある。容積部(4zx)は開口部(6zx)を備えており、実施例37と同様にしてある。また、実施例37と同様に、第1部材(95zx)と第2部材(94zx)とが連接した部位(107zx)を設けてある。また、実施例39は、次のようにしてある。前記連接した部位(107zx)を曲折してある。前記連接した部位(107zx)をヒンジ(120)としてある。係止具(1zx)を、合成樹脂製としてある。
上記について、解説する。第1部材(95zx)の後端(93zx)と第2部材(94zx)の後端(116zx)とを連接して設けてある。第1部材(95zx)と第2部材(94zx)とを接続する連接体(107zx)により連接してある。前記連接した部位(107zx)とは連接体(107zx)を述べている。連接した部位(107zx)は、折り返し状に設けてある。連接した部位(107zx)は、ヒンジ構造とした帯状のヒンジ(120)としてあり、第1部材(95zx)に対して第2部材(94zx)を回動可能にしてある。該ヒンジ(120)は、薄肉に構成されて、第1部材(95zx)と第2部材(94zx)とを連結してある。ヒンジ(120)は、平坦な面上の中間位置で横切る折り曲げ溝を中心に折り曲げ自在にしてある。また、ヒンジ(120)の耐久性等を考慮して、第1部材(95zx)および第2部材(94zx)を含めた材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂等が好ましいが、他の合成樹脂でもよい。また、第2部材(94zx)の一端に取っ手(118zx)を配置してある。
次に、開口部(6zx)と、袋の口との作用、第1部材(95zx)、第2部材(94zx)の作用等について説明する。該開口部(6zx)は、口径を絞った袋の口を出入する。開口したままの該開口部(6zx)を含めた容積部(4zx)は、容積部(4zx)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2zx)を掛止する。前記第1部材(95zx)の開口部(6zx)側へ前記第2部材(94zx)が押動される。つまり、該第1部材(95zx)の後端側(93zx)から第1部材(95zx)の先端(89zx)側へ前記第2部材(94zx)が押動される。押動されると、前記容積部(4zx)内に挿入後の口径を拡げた袋の口(2zx)が該押動された第2部材(94zx)によって開口部(6zx)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6zx)が該押動された袋の口(2Ezx)によって覆われて塞がれる。第1部材(95zx)と第2部材(94zx)とが係止して、該開口部(6zx)から挿入した袋の口(2Ezx)が第1部材(95zx)と第2部材(94zx)とによって封止される。前記封止された袋の口(2Ezx)に対応する空間(8zx)を、前記係止した第1部材(95zx)の容積部(4zx)と、前記係止した第2部材(94zx)とで、設けてある。
また、前記係止を、接着により係止してある。
上記について、解説する。接着成分を塗布した接着部(119A)を第1部材(95zx)に設けてある。接着部(119A)は容積部(4zx)の片面側に設けてある。第1部材(95zx)のおよそ後端側(93zx)に接着部(119A)を配してある。だが、特に限定する必要はなく、容積部(4zx)のいずれかの箇所に接着部(119A)を配してもよい。また、接着成分を塗布した接着部(119B)を第2部材(94zx)に設けてある。接着部(119B)は、第2部材(94zx)の後端(116zx)側に設けてある。連接した部位(107zx)を間に挟んで、対称になる位置に、接着部(119A)と接着部(119B)とを配してある。接着部(119A)と接着部(119B)とが接着するようにしてある。
次に、作用についての詳細を一部追記する。接着部(119A)と接着部(119B)とが対向するように内向きに、連接した部位(107zx)を曲げて、第1部材(95zx)の上に第2部材(94zx)を重ねる。重ねようとする場合に、該帯状のヒンジ構造により、重ねる位置が固定されるので、手等で軽く押し倒すだけで、容易に重ねることができ、または、容易に重ねて係止できる、という効果がある(効果39−1)。また、該帯状のヒンジ構造としてあるので、ヒンジ構造としていないものと比較すると、耐久性があり、繰り返しの使用が可能である、という効果がある(効果39−2)。次に、重ねられた第1部材(95zx)と第2部材(94zx)とを手等で押圧すると、向き合った接着部(119A)と接着部(119B)とが接着する。接着された接着部(119A)と接着部(119B)とによって、係止の状態が構成される。係止して、第1部材(95zx)と第2部材(94zx)とによって袋の口(2Ezx)が封止される。接着部(119A)と接着部(119B)とが接着することにより、第1部材(95zx)と第2部材(94zx)とが離れにくくなり、封止の確実性が高まる、という効果がある(効果39−3)。また、接着により係止できるので、材料費の低減が可能である、という効果がある(効果39−4)。また、例えば、実施例32の図78にて、開口部(6zk)から挿入した袋の口(2zk)が封止される場合、第2部材(94)内に袋の口(2zk)が入ってその隙間(102A)(102B)に袋の口(2zk)が挟まれることはなく、第2部材(94)の外で第1部材(95)と第2部材(94)とに挟まれた状態で封止される。しかし、実施例39では、次のようになる。図87〜88にて、容積部(4zx)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2zx)を掛止した第1部材(95zx)の上に第2部材(94zx)を重ねようとする場合に、袋の口(2zx)は、上方向から押圧されるため、第1部材(95zx)と第2部材(94zx)とに袋の口(2Ezx)の一部が挟まれた状態となる。袋の口(2Ezx)が挟まれた状態で封止されるので、封止の確実性が高まる、という効果がある(効果39−5)。なお、接着部(119A)は、第1部材(95zx)の後端側(93zx)に配してあり、接着部(119B)は、第2部材(94zx)の後端(116zx)側に配してあるので、袋の口(2Ezx)の一部が接着部(119A)(119B)に挟まれることはない。その他の効果については、実施例37あるいは、ほかの実施例と同程度である。
また、実施例39にて、次のようにしてもよい。接着した接着部(119A)と接着部(119B)とを接着状態から解放して離してもよい。接着、非接着を複数回繰り返して使用できるように、剥離剤、再剥離性接着剤等を塗布した接着部(119A)と接着部(119B)とを設けてもよい。あるいは、前記係止を、粘着により係止してもよい。また、係止の状態を解除する場合は、取っ手(118zx)を掴んで第2部材(94zx)を引っ張ることにより、接着部(119A)と接着部(119B)とが接着状態から解放される。
また、特に図示しないが、実施例39にて、ヒンジを次のようにしてもよい。中央に配した主ヒンジであって断面L字状の弾性の第1ヒンジと、該第1ヒンジの両側に配した第2ヒンジおよび第3ヒンジからなるヒンジ構造として、3点ヒンジ、バタフライヒンジ等にしてもよい。そして、第1部材と第2部材とを重ね合わせる位置、または、離隔させて開く位置に、勢いよく移動させるようにしてもよい。また、特に図示しないが、実施例39にて、次のようにしてもよい。係止具を、合成樹脂製に替えて、厚紙等の紙製としてもよい。
次に、実施例40である、係止具(1zv)について記す。実施例40は、図89〜90にて、次のようにしてある。実施例39と同様に、次のようにしてある。容積部(4zv)は開口部(6zv)を備えてある。第1部材(95zv)と第2部材(94zv)とが連接した部位(107zv)を設けてある。前記連接した部位(107zv)を曲折してある。前記連接した部位(107zv)をヒンジ(120zv)としてある。
前記第1部材(95zv)に係合突起(112Azv)(112Bzv)を設けてある。前記第1部材(95zv)に設けた係合突起(112Azv)(112Bzv)が係止される係止片(113Azv)(113Bzv)を前記第2部材(94zv)に設けてある。また、係止片(113Azv)(113Bzv)を係止孔(117Azv)(117Bzv)と言い換えると次のようになる。前記第1部材(95zv)に設けた係合突起(112Azv)(112Bzv)が係止される係止孔(117Azv)(117Bzv)を前記第2部材(94zv)に設けてある。なお、係止片(113Azv)(113Bzv)と係止孔(117Azv)(117Bzv)とは同一のものを指している。
上記について、解説する。係合突起(112Azv)(112Bzv)は、凸状、断面L字状に設けてある。係合突起(112Azv)(112Bzv)を第1部材(95zv)に設けてある。係合突起(112Azv)(112Bzv)は容積部(4zv)の片面側に設けてある。第1部材(95zv)のおよそ後端側(93zv)に係合突起(112Azv)(112Bzv)を配してある。だが、特に限定する必要はなく、容積部(4zv)のいずれかの箇所に係合突起(112Azv)(112Bzv)を配してもよい。また、係合突起(112Azv)(112Bzv)を係止する係止片(113Azv)(113Bzv)を第2部材(94zv)に設けてある。つまり、係合突起(112Azv)(112Bzv)を係止する係止孔(117Azv)(117Bzv)を第2部材(94zv)に設けてある。係止孔(117Azv)(117Bzv)は、凹状、断面コ字状に設けてある。係止孔(117Azv)(117Bzv)は、第2部材(94zv)の後端(116zv)側に設けてある。連接体(107zv)を間に挟んで、対称になる位置に、係合突起(112Azv)(112Bzv)と係止孔(117Azv)(117Bzv)とを配してある。係合突起(112Azv)(112Bzv)と係止孔(117Azv)(117Bzv)とは、嵌合するようにしてある。また、第2部材(94zv)の一端に取っ手(118Azv)(118Bzv)を配置してある。
次に、作用についての詳細を一部追記する。係合突起(112Azv)(112Bzv)と係止孔(117Azv)(117Bzv)とが対向するように内向きに、連接した部位(107zv)を曲げて、第1部材(95zv)の上に第2部材(94zv)を重ねる。重ねようとする場合に、該帯状のヒンジ構造により、重ねる位置が固定されるので、手等で軽く押し倒すだけで、容易に重ねることができ、または、容易に重ねて係止できる、という効果がある(効果40−1)。次に、重ねられた第1部材(95zv)と第2部材(94zv)とを手等で押圧すると、向き合った係合突起(112Azv)(112Bzv)と係止孔(117Azv)(117Bzv)とが嵌合される。嵌合された係合突起(112Azv)(112Bzv)と係止孔(117Azv)(117Bzv)とによって、係止の状態が構成される。係止して、第1部材(95zv)と第2部材(94zv)とによって袋の口が封止される。また、係止の状態を解除する場合は、取っ手(118Azv)(118Bzv)を手等で挟んで第2部材(94zv)を持ち上げることにより、係合突起(112Azv)(112Bzv)と係止孔(117Azv)(117Bzv)とが嵌合から解放される。なお、係合突起(112Azv)(112Bzv)は、第1部材(95zv)の後端側(93zv)に配してあり、係止孔(117Azv)(117Bzv)は、第2部材(94zv)の後端(116zv)側に配してあるので、袋の口の一部が、係合突起(112Azv)(112Bzv)と係止孔(117Azv)(117Bzv)とに挟まれることはない。また、第1部材(95zv)に係合突起(112Azv)(112Bzv)を設け、係合突起(112Azv)(112Bzv)が係止される係止片(113Azv)(113Bzv)を第2部材(94zv)に設けてある。あるいは、係合突起(112Azv)(112Bzv)が係止される係止孔(117Azv)(117Bzv)を第2部材(94zv)に設けてあるので、複雑な構造とする必要がなく、材料費の低減が可能である、という効果がある(効果40−2)。その他の効果については、実施例39あるいは、ほかの実施例と同程度である。
次に、実施例41である、係止具(1zy)について記す。実施例41は、図91〜92にて、次のようにしてある。実施例40と同様に、次のようにしてある。容積部(4zy)は開口部(6zy)を備えてある。前記容積部(4zy)を略C字状に設けてある。第1部材(95zy)と第2部材(94zy)とが連接した部位(107zy)を設けてある。前記連接した部位(107zy)を曲折してある。前記連接した部位(107zy)をヒンジ(120zy)としてある。
上記について、解説する。容積部(4zy)は、環状、円形状に設けてある。容積部(4zy)は、上下方向にて高さを大きく設けてあり、厚みを増してある。開口部(6zy)は、容積部(4zy)の下部側から該容積部(4zy)の上部側に向かって先窄まりしていくように設けてある。つまり、実施例40が横方向に先窄まりしていくように配したのに対して、実施例41は縦方向に先窄まりしていくように配してある。
前記第1部材(95zy)に係合突起(112zy)を設けてある。前記第1部材(95zy)に設けた係合突起(112zy)が係止される係止片(113zy)を前記第2部材(94zy)に設けてある。また、係止片(113zy)を係止孔(117zy)と言い換えると次のようになる。前記第1部材(95zy)に設けた係合突起(112zy)が係止される係止孔(117zy)を前記第2部材(94zy)に設けてある。なお、係止片(113zy)と係止孔(117zy)とは同一のものを指している。
上記について、解説する。係合突起(112zy)は、断面凸状、断面L字状に設けてある。係合突起(112zy)を第1部材(95zy)に設けてある。係合突起(112zy)は容積部(4zy)の上面側に設けてある。係合突起(112zy)は、容積部(4zy)の上側の円周面全体に配してある。また、係合突起(112zy)を係止する係止片(113zy)を第2部材(94zy)に設けてある。つまり、係合突起(112zy)を係止する係止孔(117zy)を第2部材(94zy)に設けてある。係止孔(117zy)は、断面凹状、断面コ字状に設けてある。係止孔(117zy)は、第2部材(94zy)の下面側に設けてある。係止孔(117zy)は、第2部材(94zy)の下側の円周面全体に配してある。連接体(107zy)を間に挟んで、対称になる位置に、係合突起(112zy)と係止孔(117zy)とを配してある。係合突起(112zy)と係止孔(117zy)とは、嵌合するようにしてある。また、第2部材(94zy)の一端に取っ手(118Azy)(118Bzy)を配置してある。また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。第2部材(94zy)と同様に、第1部材(95zy)に取っ手を設けてよい。
次に、作用についての詳細を一部追記する。係合突起(112zy)と係止孔(117zy)とが対向するように内向きに、連接した部位(107zy)を曲げて、第1部材(95zy)の上に第2部材(94zy)を重ねる。次に、重ねられた第1部材(95zy)と第2部材(94zy)とを手等で押圧すると、向き合った係合突起(112zy)と係止孔(117zy)とが嵌合される。嵌合された係合突起(112zy)と係止孔(117zy)とによって、係止の状態が構成される。係止して、第1部材(95zy)と第2部材(94zy)とによって袋の口が封止される。また、係止の状態を解除する場合は、取っ手(118Azy)(118Bzy)を手等で挟んで第2部材(94zy)を持ち上げることにより、係合突起(112zy)と係止孔(117zy)とが嵌合から解放される。なお、容積部(4zy)内に挿入後の該袋の口の拡げた口径を手等で掴んで小さくすることによって、袋の口の一部が、係合突起(112zy)と係止孔(117zy)とに挟まれることはない。また、実施例41は、実施例40と比較すると、次のような効果がある。係合突起(112zy)および係止孔(117zy)は、各々円周面に配してあり、円形状にすることによって強度が向上する、という効果がある(効果41−1)。また、係合突起(112zy)は、容積部(4zy)の上側の円周面全体に配してあり、係止孔(117zy)は、第2部材(94zy)の下側の円周面全体に配してあり、係合突起(112zy)と係止孔(117zy)とが係止する場合の面積が大きいので、係止する力が分散される。よって、全体にかかる係止する力を一定と考えた場合に、係合突起(112zy)および係止孔(117zy)に加わる単位面積当たりの負荷が低減でき、係止する力により発生する劣化を少なくすることができる、という効果がある(効果41−2)。また、係止の状態から解除する際にも、持ち上げた取っ手(118Azy)(118Bzy)の近傍から解除が開始され、解除する場合の単位面積当たりの負荷が比較的小さく容易に解除されやすい、という効果がある(効果41−3)。その他の効果については、実施例40あるいは、ほかの実施例と同程度である。
次に、実施例42である、係止具(1zw)について記す。実施例42は、図93〜94にて、次のようにしてある。なお、図93は、図94に対して70%に縮小してある。容積部(4zw)は開口部(6zw)を備えており、実施例37と同様にしてある。また、実施例37と同様に、第1部材(95zw)と第2部材(94zw)とが連接した部位(107zw)を設けてある。
上記について、解説する。第1部材(95zw)の後端(93zw)と第2部材(94zw)の後端(116zw)とを連接して設けてある。第1部材(95zw)と第2部材(94zw)とを接続する連接体(107zw)により連接してある。
前記第2部材(94zw)に係合突起(112Azw)(112Bzw)を設けてある。前記第2部材(94zw)に設けた係合突起(112Azw)(112Bzw)が係止される係止孔(117A)(117B)を前記第1部材(95zw)に設けてある。
上記について、解説する。凸状、キノコ状の係合突起(112Azw)(112Bzw)を第2部材(94zw)に設けてある。係合突起(112Azw)(112Bzw)は第2部材(94zw)の片面側に設けてある。第2部材(94zw)のおよそ後端側(116zw)に係合突起(112Azw)(112Bzw)を配してある。だが、特に限定する必要はなく、第2部材(94zw)のいずれかの箇所に係合突起(112Azw)(112Bzw)を配してもよい。また、係合突起(112Azw)(112Bzw)を係止する係止孔(117A)(117B)を第1部材(95zw)に設けてある。第1部材(95zw)の一部を貫通した貫通孔として係止孔(117A)(117B)を形成してある。係止孔(117A)(117B)は、第1部材(95zw)の後端(93zw)側に設けてある。連接体(107zw)を間に挟んで、対称になる位置に、係合突起(112Azw)(112Bzw)と係止孔(117A)(117B)とを配してある。係合突起(112Azw)(112Bzw)と係止孔(117A)(117B)とは、嵌合するようにしてある。また、係合突起(112Azw)(112Bzw)と係止孔(117A)(117B)とが嵌合する場合に位置が一致しやすいように、第1部材(95zw)の後端側(93zw)の両側に、第2部材(94zw)を案内する案内部(108Azw)(108Bzw)を配置してある。また、第2部材(94zw)の一端に取っ手(118)を配置してある。
次に、開口部(6zw)と、袋の口との作用、第1部材(95zw)、第2部材(94zw)の作用等について説明する。該開口部(6zw)は、口径を絞った該袋の口を出入する。開口したままの該開口部(6zw)を含めた容積部(4zw)は、容積部(4zw)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止する。前記第1部材(95zw)の開口部(6zw)側へ前記第2部材(94zw)が押動される。つまり、前記第1部材(95zw)の後端側(93zw)から第1部材(95zw)の先端(89zw)側へ前記第2部材(94zw)が押動される。押動されると、前記容積部(4zw)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94zw)によって開口部(6zw)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6zw)が該押動された袋の口によって覆われて塞がれる。第1部材(95zw)と第2部材(94zw)とが係止して、該開口部(6zw)から挿入した袋の口が第1部材(95zw)と第2部材(94zw)とによって封止される。前記封止された袋の口に対応する空間(8zw)を、前記係止した第1部材(95zw)の容積部(4zw)と、前記係止した第2部材(94zw)とで、設けてある。
次に、作用についての詳細を一部追記する。図93、94にて、係合突起(112Azw)(112Bzw)と係止孔(117A)(117B)とが対向するように内向きに、中央に位置する連接体(107zw)を曲げて、第1部材(95zw)の上に第2部材(94zw)を重ねる。重ねようとする場合に、第1部材(95zw)の後端に設けた案内部(108Azw)(108Bzw)に誘導されて、第2部材(94zw)の後端の両側が案内部(108Azw)(108Bzw)に嵌まるように案内される。つまり、嵌まるように案内されるので、第1部材(95zw)の上に第2部材(94zw)を重ねようとする場合に、容易に重ねることができる、という効果がある(効果42−1)。次に、重ねられた第1部材(95zw)と第2部材(94zw)とを手等で押圧すると、向き合った係合突起(112Azw)(112Bzw)と係止孔(117A)(117B)とが嵌合される。嵌合された係合突起(112Azw)(112Bzw)と係止孔(117A)(117B)とによって、係止の状態が構成される。係止して、第1部材(95zw)と第2部材(94zw)とによって袋の口が封止される。また、係止の状態を解除する場合は、取っ手(118)を掴んで第2部材(94zw)を引っ張ることにより、係合突起(112Azw)(112Bzw)と係止孔(117A)(117B)とが嵌合から解放される。また、第2部材(94zw)に係合突起(112Azw)(112Bzw)を設け、係合突起(112Azw)(112Bzw)が係止される係止孔(117A)(117B)を第1部材(95zw)に設けてあるので、複雑な構造とする必要がなく、材料費の低減が可能である、という効果がある(効果42−2)。その他の効果については、実施例37あるいは、ほかの実施例と同程度である。
また、係合突起を紡錘形状にしてもよい。紡錘形状にすることによって、嵌合された係合突起と係止孔(117A)(117B)とが、抜けにくくなり、封止の確実性が高まる、という効果がある(効果42−3)。
次に、実施例43である、係止具(1zt)について記す。実施例43は、図95〜97にて、次のようにしてある。容積部(4zt)は開口部(6zt)を備えており、他の実施例と同様にしてある。第1部材(95zt)と、該第1部材(95zt)と係止する第2部材(94zt)とで構成してある。他の実施例と同様に、前記第2部材(94zt)に前記第1部材(95zt)を挿通可能に設けてある。袋の口を押止する押止部を前記第2部材(94zt)に設けてある。また、次のようにしてある。前記第1部材(95zt)に係合突起(112Azt)(112Bzt)を設けてある。
挿通孔(109Azt)(109Bzt)と係止孔(117Azt)(117Bzt)とは連続して設けた1つの孔として形成してある。つまり、前記第1部材(95zt)が挿通する挿通孔(109Azt)(109Bzt)を前記第2部材(94zt)に設けてある。また、挿通孔(109Azt)(109Bzt)を係止孔(117Azt)(117Bzt)に言い換えると、次のようにも記載できる。前記第1部材(95zt)に設けた係合突起(112Azt)(112Bzt)が係止される係止孔(117Azt)(117Bzt)を前記第2部材(94zt)に設けてある。第2部材(94zt)の長手方向に沿うようして長く設けてある。なお、係合突起(112Azt)(112Bzt)が係止するように、先端側に設けた係止孔(117Azt)(117Bzt)は幅狭としてある。係合突起(112Azt)(112Bzt)が挿通するように、後端側に設けた挿通孔(109Azt)(109Bzt)は幅広としてある。ここで記載してある先端側とは、第1部材(95zt)の開口部(6zt)の先端側を述べている。また、同様に、後端側とは、第1部材(95zt)の開口部(6zt)の後端側を述べている。
次に、作用について一部を記す。図95、96にて、、幅広に設けた後端側の第2部材(94zt)の挿通孔(109Azt)(109Bzt)に、第1部材(95zt)の係合突起(112Azt)(112Bzt)を嵌め込むようにして差し入れる。そして、スライドさせるようにして押動させる。幅狭に設けた先端側の係止孔(117Azt)(117Bzt)に係合突起(112Azt)(112Bzt)を移動させると、摺動して、係合突起(112Azt)と係止孔(117Azt)、係合突起(112Bzt)と係止孔(117Bzt)とが各々係止の状態を構成する。次に、幅広に設けた後端側の挿通孔(109Azt)(109Bzt)に係合突起(112Azt)(112Bzt)を移動させる。係止孔(117Azt)(117Bzt)から連接している挿通孔(109Azt)(109Bzt)へ移動させると、挿通孔(109Azt)から係合突起(112Azt)、挿通孔(109Bzt)から係合突起(112Bzt)が係止の状態から各々解除される。なお、効果については、ほかの実施例と同程度である。
また、特に図示しないが、実施例40、41について、次のようにしてもよい。前記第2部材に係合突起を設け、前記第2部材に設けた係合突起が係止される係止片を前記第1部材に設けてもよい。また、係止片を係止孔と言い換えて、次のようにしてもよい。前記第2部材に設けた係合突起が係止される係止孔を前記記第1部材に設けてもよい。設けることにより、複雑な構造とする必要がなく、材料費の低減が可能である、という効果がある(効果40−3)(効果41−4)。また、同様に、特に図示しないが、実施例42について、次のようにしてもよい。前記第1部材に係合突起を設けてもよい。前記第1部材に設けた係合突起が係止される係止孔を前記第2部材に設けてもよい。実施例33について、前記第1部材に係合突起を設け、に替えて、前記第2部材に係合突起を設け、としてもよい。同様に、実施例34について、前記第1部材に係合突起を設け、に替えて、前記第2部材に係合突起を設け、としてもよい。また、他の実施例についても同様にしてもよい。
次に、実施例44である、係止具(1zu)について記す。実施例44は、図98にて、次のようにしてある。実施例44は、容積部(4zu)は開口部(6zu)を備えており、他の実施例と同様にしてある。また、実施例37と同様に、第1部材(95zu)と、該第1部材(95zu)と係止する第2部材(94zu)とで構成し、前記第1部材(95zu)が挿通する挿通孔(109zu)を前記第2部材(94zu)に設けてある。また、特に図示していないが、同様に、前記第2部材(94zu)の挿通孔(109zu)の内径に対して前記第1部材(95zu)の外径を大きく設けることにより該第1部材(95zu)と第2部材(94zu)とが係止する。係止具(1zu)を、合成樹脂製としてある。前記第1部材(95zu)と前記第2部材(94zu)とが連接した部位(107zu)を設けてある。前記連接した部位(107zu)を曲折してある。
上記について、解説する。第1部材(95zu)と第2部材(94zu)とを接続する連接体(107zu)により連接してある。前記連接した部位(107zu)は、一定の間隔を各々設けて数箇所を折り曲げてある。連接した部位(107zu)は、第1部材(95zu)と同様に薄板状の合成樹脂で構成してある。およそ上方の後ろ斜め方向から下方へ向けて、連接した部位(107zu)を押圧すると、第1部材(95zu)の先端側へ第1部材(95zu)が押動される。また、およそ上方の前斜め方向から下方へ向けて、連接した部位(107zu)を押圧すると、第1部材(95zu)の後端側へ第1部材(95zu)が押動される。連接した部位(107zu)を、片手で軽く押圧し、上下方向に少しだけ湾曲させて弾性変形させると、第1部材(95zu)が各々の方向へ移動する。つまり、前記連接した部位(107zu)を曲折することにより、第2部材(94zu)に対しての第1部材(95zu)の移動を片手で操作することができ、また、軽く押圧することにより、第1部材(95zu)が各々の方向へ移動できる、という効果がある(効果44−1)。少し言い換えると、第1部材(95zu)に対しての第2部材(94zu)の移動を片手で操作することができ、また、軽く押圧することにより、第2部材(94zu)が各々の方向へ移動できる、とも記すことができる。なお、その他の効果については、実施例37あるいは、ほかの実施例と同程度である。
次に、実施例45である、係止具(1aa)について記す。実施例45は、図99にて、次のようにしてある。実施例38の、前記第2部材(94zs)が挿通する挿通孔(109A)(109B)を前記第1部材(95zs)に設け、に替えて、実施例45は、次のようにしてある。実施例45である、係止具(1aa)は、第2部材(94zs)が挿通する挿通孔(109aa)を第1部材(95aa)に設けてある。なお、効果については、実施例38あるいは、ほかの実施例と同程度である。
また、特に図示しないが、実施例44、45にて、次のようにしてもよい。実施例31のように、第1部材の容積部の中間付近の側面側に開口部を設けてもよい。他の実施例でも同様にしてもよい。
なお、これより、以下について、引き続き、先の出願に基づく優先権主張により当該出願を行う。先の出願の明細書における、背景技術、発明が解決しようとする課題、発明を実施するための最良の形態、図面の簡単な説明、図面の各項については、補足分、あるいは、誤字、脱字による一部訂正を除き、原文はそのまま残して記載しておく。また、以下に記載する内容の文章と先の出願の内容の文章とが、一部重複する部分もあるがそのまま記載する。これより、以下について、発明を実施するための最良の形態の項についての補足を行う。
次に、実施例46である、係止具(1bb)について記す。実施例46は、第1部材(95bb)と、第2部材(94bb)と、で構成してある。第1部材(95bb)は、袋の口を収容可能な容積部(4bb)を有している。実施例46の図100は、実施例35の図76、77と同様、としてあり、寸法、形状等も同じにしてある。ただし、実施例46は、実施例35である、係止具(1zp)を次のように一部変更してある。実施例35である、係止具(1zp)については、図74にて、前記第2部材(94zp)の挿通孔(109zp)の内径(W1)に対して前記第1部材(95zp)の外径(W2)を大きく設けることにより該第1部材(95zp)と第2部材(94zp)とが係止する、ように設けてある。しかし、実施例46については、特に図示しないが、前記第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)の内径(W1bb)に対して前記第1部材(95bb)の外径(W2)を小さく設けてある。つまり、逆に言い換えると、前記第1部材(95bb)の外径(W2)は、そのままとして、前記第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)の内径(W1bb)を大きく設けてある。また、図100にて、実施例35と同様に、実施例46の第1部材(95bb)の板厚(W8bb)に対応する第2部材(94bb)の内径寸法(W10)は、図78にて、実施例32の第2部材(94)の内径寸法(W9)より長く設けてあり、実施例46の第2部材(94bb)内に挿入した第1部材(95bb)と、該第2部材(94bb)との間に袋の口(2bb)が挿入できるように隙間(102Abb)(102Bbb)は、大きく設けてある。大きく設けてあるので、第2部材(94bb)内に挿入した第1部材(95bb)と、該第2部材(94bb)との隙間(102Abb)(102Bbb)に袋の口(2bb)を挿入することは容易である。そのほかについては、実施例35と同様にしてとある。
袋の口(2bb)、第1部材(95bb)、第2部材(94bb)の作用等について、一部説明する。開口したままの該開口部(6bb)を含めた容積部(4bb)は、容積部(4bb)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止する。次に、方向(M)に、第2部材(94bb)を移動させる。移動させる場合、第1部材(95bb)の外径(W2)より、第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)の内径(W1bb)を大きく設けてあるので、実施例32(あるいは、実施例35)のように、第1部材(95)と第2部材(94)とが、そのままの状態では係止することはなく、第1部材(95)を片手で掴んで短手方向に軽く押圧し、少しだけ湾曲させて弾性変形させる、あるいは、長手方向に少し押圧させて、筒状(19zk)の内面(17Azk)(17Bzk)と第1部材(95)の側面(99A)(99B)とを摺接させて移動させる必要はない。よって、この場合の移動が容易になり、負荷も小さく、操作性が向上する、という効果がある(効果46−1)。また、実施例32(あるいは、実施例35)のように、第1部材(95)と第2部材(94)とが、そのままの状態では係止する構成とはしていないので、筒状(19zk)の内面(17Azk)(17Bzk)と第1部材(95)の側面(99A)(99B)とを摺接させるように寸法、形状等を設定する必要がなく、製造が比較的容易である、という効果がある(効果46−2)。引き続き、(方向M)に、第2部材(94bb)を移動させる。第1部材(95bb)の開口部(6bb)側へ第2部材(94bb)が押動される。つまり、該第1部材(95bb)の後端側から第1部材(95bb)の先端側へ前記第2部材(94bb)が押動される。押動されると、容積部(4bb)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94bb)によって開口部(6bb)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6bb)が該押動された袋の口(2bb)によって覆われて塞がれる。実施例35と同様に、第2部材(94bb)と第1部材(95bb)とに、第2部材(94bb)の外で袋の口(2bb)が挟まれた状態となる。さらに、移動させると、第2部材(94bb)内に袋の口(2bb)が入ってその隙間(102Abb)(102Bbb)に袋の口(2bb)が挟まれた状態が構成される。つまり、第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)と、該第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)内に挿入した第1部材(95bb)の容積部(4bb)との間に、前記開口部(6bb)から挿入した袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止する、係止する状態が構成される。具体的には、開口部(6bb)の周辺である該容積部(4bb)の先端側と、挿通孔(109bb)内の端部との間に、袋の口(2bb)は挟まれる。開口したままの開口部(6bb)が押動された袋の口(2bb)によって覆われて塞がれ、該押動された袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止する。また、実施例35と同様に、挟まれるので封止される。係止と封止がほぼ同時に実施される。袋の口(2bb)が挟まれた状態で封止されるので、実施例32に比較して、封止の確実性が向上する、という効果がある(効果46−3)。また、第1部材(95bb)と第2部材(94bb)との係止の解除、および、封止された袋の口(2bb)を解除する場合は、実施例35と同様に、袋の口(2bb)の両端(101Abb)(101Bbb)を手で掴んで引っ張ると、隙間(102Abb)(102Bbb)に挟まれている部分の袋の口(2bb)が引っ張られるので、第2部材(94bb)に対して第1部材(95bb)が(戻り方向M)方向に移動して、袋の口(2bb)が封止状態から解除されて、同時に、第1部材(95bb)と第2部材(94bb)との係止が解除される。つまり、袋の口(2bb)の両端(101Abb)(101Bbb)を手で掴んで引っ張るだけで、袋の口(2bb)が封止状態から解除されて、同時に、第1部材(95bb)と第2部材(94bb)との係止が解除される。なお、この場合、筒状の内面と第1部材(95bb)の側面とを摺接するように設けていないので、実施例35に比較して、引っ張る力が小さくて済む、という効果がある(効果46−4)。
また、第2部材(94bb)は合成樹脂等で加工されているので、外的圧力等により、選択する材質によっては、隙間(102Abb)(102Bbb)の形状が一時的に変形可能である。よって、第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)と、第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)内に挿入した第1部材(95bb)との間に、前記開口部(6bb)から挿入した袋の口(2bb)が挟まれる場合、袋の口(2bb)の大きさ、材質、幅等により、第2部材(94bb)側等に、一時的に、たわみなどを発生させることも可能である。たわみなどが発生することによって、袋の口(2bb)の大きさ、材質、幅等を取扱える範囲が拡がる可能性がある、という効果がある(効果46−5)。また、第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とで構築される関係によっては、挟まれる袋の口(2bb)を押圧する力は適度な負荷を生じて、係止の確実性を向上させ、かつ、封止の確実性を向上させる、という効果がある(効果46−6)。なお、特に図示していないが、実施例46について、他の実施例と同様に、前記第1部材(95bb)と前記第2部材(94bb)とが連接した部位を設け、該連接した部位を曲折して設けてもよい。
次に、実施例47である、係止具(1cc)について、図101〜103にて記す。図102は、第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の正面図、図103は、およそ250パーセントに拡大した、第1部材(95cc)の先端側から見た、第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の横からの図である。実施例47の図101は、実施例44の図98と同様、としてあり、寸法、形状等も同程度にしてある。ただし、実施例47は、実施例44を次のように一部変更してある。実施例46と同様に次のようにしてある。実施例44については、前記第2部材(94zu)の挿通孔(109zu)の内径に対して前記第1部材(95zu)の外径を大きく設けることにより該第1部材(95zu)と第2部材(94zu)とが係止する、ように設けてある。しかし、実施例47については、前記第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の内径(W1cc)に対して前記第1部材(95cc)の外径(W2cc)を小さく設けてある。つまり、逆に言い換えると、前記第1部材(95cc)の外径(W2cc)は、そのままとして、前記第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の内径(W1cc)を大きく設けてある。また、特に図示しないが、実施例46と同様に、実施例47の第1部材(95cc)の板厚(W8cc)に対応する第2部材(94cc)の内径寸法(W10cc)は長く設けてあり、実施例47の第2部材(94cc)内に挿入した第1部材(95cc)と、該第2部材(94cc)との間に袋の口(2cc)が挿入できるように隙間(102Acc)(102Bcc)は、大きく設けてある。大きく設けてあるので、第2部材(94cc)内に挿入した第1部材(95cc)と、該第2部材(94cc)との隙間(102Acc)(102Bcc)に袋の口を挿入することは容易である。
また、実施例47は、実施例44を次のように一部変更してある。前記第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した前記第1部材(95cc)の容積部(4cc)上方(121)に位置する該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある。一部、言い換えると次のようになる。前記第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した前記第1部材(95cc)の容積部(4cc)上方(121)に対応する該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある。または、前記第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した前記第1部材(95cc)の容積部(4cc)上方(121)の該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある。挿通孔(109cc)の上面(123)を切り込んである。挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)貫通してある。例えば、縦寸法180mm、横寸法180mm、厚み0.02mmの市販の袋を使用する場合、図102にて、切り込んだ幅(Y1)は3mmとしてある。また、袋の口の挿入が容易なように、切り込んである入り口も広く設けてある。次に、袋の口、第1部材(95cc)、第2部材(94cc)の作用等について一部説明する。開口したままの該開口部(6cc)を含めた容積部(4cc)は、容積部(4cc)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止する。前記第1部材(95cc)の開口部(6cc)側へ前記第2部材(94cc)が押動される。つまり、該第1部材(95cc)の後端側から第1部材(95cc)の先端側へ前記第2部材(94cc)が押動される。押動されると、前記容積部(4cc)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94cc)によって開口部(6cc)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6cc)が該押動された袋の口によって覆われて塞がれる。さらに、移動させると、第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある箇所に袋の口が入り込んでいく。前記寸法の市販の袋に対して、切り込んだ幅(Y1)を対応するように設けてあるので、入り込みは比較的容易であり、動作はスムーズである。この場合、容積部(4cc)上方(121)と、挿通孔(109cc)の上面(123)との間に袋の口が挟まったりすることはない。しかし、容積部(4cc)上方(121)と、挿通孔(109cc)の上面(123)との間に袋の口が挟まっても、挟まることにより係止されるので、特に問題はなく、逆に、係止される、という効果がある(効果47−1)。挿通孔(109cc)の上面(123)側については、入り込んだ袋の口の弾性力等によって、切り込んで(124)ある箇所が袋の口に押圧され、切り込んで(124)ある箇所と袋の口が係止する。つまり、挿通孔(109cc)の上面(123)側については、第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止する、係止する状態が構成される。袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止する、という効果がある(効果47−2)。また、切り込むことにより、成型加工の方法によっては、挿通孔(109cc)を形成時に生じる溶着、融着、接着等の加工の手間が低減する、という効果がある(効果47−3)。また、特に図示しないが、他の実施例についても、同様に切り込んでもよい。
また、実施例47は次のようにしてある。図103において、第1部材(95cc)の先端側にて、第2部材(94cc)の側面の高さ寸法(Z1)(Z1cc)に対して、中央部の高さ寸法(Z2)(Z2cc)を小さく設けてある。これにより、第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが接触して、第1部材(95cc)が第2部材(94cc)に押圧されるので、第1部材(95cc)と第2部材(94cc)との係止する力が向上する、という効果がある(効果47−4)。また、特に図示しないが、実施例47を次のようにしてもよい。前記第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した前記第1部材(95cc)の容積部(4cc)上方(121)に位置する該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある、に代えて、前記第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した前記第1部材(95cc)の容積部(4cc)下方に位置する該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端を切り込んでもよい。挿通孔(109cc)の下面を切り込んでもよい。また、特に図示しないが、実施例47を次のようにしてもよい。切り込んだ幅(Y1)3mmを、例えば、0.5mmとしてもよい。この場合、該第1部材(95cc)の後端側から第1部材(95cc)の先端側へ前記第2部材が押動され、押動されると、前記容積部(4cc)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材によって開口部(6cc)側へ押動され、前記開口したままの開口部(6cc)が該押動された袋の口によって覆われて塞がれ、さらに、移動させても、第2部材の挿通孔の一端を切り込んである箇所に袋の口が入り込んでいくことはない。しかし、実施例46でも記したように、移動させると、第2部材内に袋の口が入ってその隙間(102Acc)(102Bcc)に袋の口が挟まれた状態が構成され、挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材とが係止する。よって、係止の状態は構成される。
次に、実施例48である、係止具(1dd)について、図104〜105にて記す。実施例48の図104は、実施例47の図102と同様、としてあり、寸法、形状等も同程度にしてある。ただし、実施例48は、実施例47を次のように一部変更してある。前記第2部材(94dd)の挿通孔(109dd)内に挿入した前記第1部材(95dd)の容積部(4dd)上方に位置する該第2部材(94dd)の挿通孔(109dd)の一端(122dd)を切り込んで(124dd)ある。一部を切り込んで(124dd)ある。挿通孔(109dd)の上面(123dd)を一部切り込んである。また、実施例48は次のようにしてある。実施例48の図105は、実施例47の図103と同様、としてあり、寸法、形状等も同程度にしてある。ただし、実施例48は、実施例47を次のように一部変更してある。第2部材(94dd)の下面にて、側面側に対して、中央部を内側に折り込んである。側面の高さ寸法(Z3)(Z3dd)に対して、中央部の高さ寸法(Z4)を小さく設けてある。これにより、第1部材(95dd)と第2部材(94dd)とが接触して、第1部材(95dd)が第2部材(94dd)に押圧されるので、第1部材(95dd)と第2部材(94dd)との係止する力が向上する、という効果がある(効果48−1)。
次に、実施例1である、係止具(1)について補足する。既に記したように次のようにしてある。該容積部(4)の外端(13A)(13B)から該容積部(4)の内側に向かって先窄まりしていく開口部(6)を該容積部(4)に備えてあるので、容積部(4)に袋の口(2B)が挿入した後、容積部(4)から袋の口(2B)が脱落して抜き出たり、はみ出したりしづらい。よって、先窄まりしていくように設けてある開口部(6)が、ストッパーして働き、該袋の口(2)は引っ掛かって止まり、開口部(6)を含めた容積部(4)内から、抜け出したり、落下したりせず、開口部(6)は、そのままの開口した形であるのにもかかわらず、袋の口(2)は、開口したままの開口部(6)から抜け出すことはなく、容積部(4)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2B)を掛止する、という効果がある(効果1−補1)。