JP6081566B2 - バスト用衣類及びバスト用衣類の製造方法 - Google Patents

バスト用衣類及びバスト用衣類の製造方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、バスト用衣類のサポート材及びバスト用衣類に関する。
ブラジャーやスリップなど、女性のバストに装着するバスト用衣類において、バスト部分を支持し、あるいは補正するために、バスト部に配置されるカップ部の下縁に湾曲形状の金属製のワイヤーを設ける技術が知られている。
金属製の細いワイヤーを設ける場合、肌当たりが強く着用時に違和感が生じる場合がある。これに鑑みて、装着時の肌当たりを良好にするために、金属製のワイヤーより弾性変形しやすい湾曲形状の樹脂製のプレートを用いる技術も提供されている。
特開2012−197522号公報 特開平11−140709号公報 実用新案登録第3173285号公報
しかしながら、弾性変形しやすい樹脂製のプレートをサポート材として用いる場合、通気性を確保する等の理由から面積に制約があり、サポート材及び衣類の高い保形性が確保できず、バストの補正機能を確保することが困難である。このため、着用感が良好で高い保形性及び補正機能を確保できるバスト用衣類のサポート材及びバスト用衣類が望まれている。
本発明の一形態にかかるバスト用衣類は、中央側が隆起する椀形状に構成された一対のカップ部と、一対のサポート部と、を備え、一対の前記サポート部は別体に構成され、その内側端部同士が対向した姿勢でそれぞれ前記一対のカップ部に配され、前記サポート部は、それぞれ、樹脂を含む材料から、弾性変形可能に構成され、前記カップ部の下側の領域に配されるベース部と、前記ベース部のバストセンター側の端部から、前記カップ部の上方に向けて突出する突出部位と、を有し、一対の前記サポート部は、下側に凸となるカーブを描く下湾曲辺と、前記下湾曲辺の内側端部から上方に延びる内端辺と、前記内端辺の上端部から上に凸となるカーブを描く突形辺と、前記突形辺の他端部から連続する上湾曲辺と、前記上湾曲辺と前記下湾曲辺の外側の端部をつなぐ外端辺と、で囲まれる形状に構成され、一対の前記サポート部の前記内端辺同士がセンター位置で突き合わされ、前記サポート部をそれぞれ一体に備える一対の前記カップ部が連結されたことを特徴とする

本発明によれば、高い保形性を確保できるバスト用のサポート材及び衣類を提供できる。
第1実施形態にかかるブラジャーの構成を示す説明図。 同ブラジャーの構成を示す説明図。 同ブラジャーの構成を示す斜視図。 同ブラジャーの構成を示す断面図。 同ブラジャーのサポート材の形状を示す説明図。 本発明の第2実施形態にかかるサポート材の形状を示す説明図。
以下、本発明の第1実施形態にかかるバスト用衣類の一例としてのブラジャー1について図1乃至図5を参照して説明する。図1は本実施形態に係るブラジャー1を表面側から見た説明図であり、図2は裏面側から見た説明図である。図3はブラジャー1の斜視図であり、図4はブラジャー1の断面図である。図5は、ブラジャー1のサポート材20Aの形状を示す説明図である。なお、各図では説明のため、適宜構成を拡大、縮小、省略して模式的に示している。本実施形態において、上下左右等の方向は、ブラジャー1を着用した立位状態の着用者を基準としてそれぞれ示している。
図1乃至図3に示すバスト用衣類であるブラジャー1は、一対のカップ部10と、各カップ部10の外側端に接続される一対のベルト部31と、一対のカップ部10の上部と一対のベルト部31の中途部とに接続されるショルダーストラップ32と、を備えている。
各カップ部10は、バストの一対の乳房にそれぞれ対応し、着用時に各乳房を覆うように配置される。各カップ部10は、中央側に最も隆起する頂部を備える椀形状に構成されている。一対のカップ部10は横方向において対称に構成され、左右に並列して配置されている。一対のカップ部10の端部同士がバストのセンター部で連結されている。
一対のカップ部10は、それぞれ、下方に凸となる弓なりのカーブを呈する下縁10bと、センター部から湾曲して斜め上に延び上端に至る内側縁10cと、下縁10bの外側端から湾曲して斜め上に延び上端に至る外縁10dと、を有している。一対のカップ部10の下縁10bの外側に、ベルト部31がそれぞれ接続されている。
一対のベルト部31の他端には連結具31b,31cがそれぞれ設けられている。装着時には背部において一対のベルト部31の他端の連結具31b,31c同士が互いに連結される。ベルト部31には必要に応じて補強用の芯材31aが設けられている。
また、一対のカップ部10の上端に、ショルダーストラップ32の一端が連続している。ショルダーストラップ32は、可撓性の帯状である。ショルダーストラップ32の他端は、着用時に背部に相当する位置で一対のベルト部31に連結されている。ショルダーストラップ32にはストラップ長さを調節する調整機構32aが設けられている。
図4に示すように、カップ部10は、裏側から順番に、第1のカップ層11と、第2のカップ層12と、第3のカップ層13と、表地14と、を積層して備え、第2のカップ層12と第3のカップ層13の間の下部領域にサポート部20が配置されている。
第1のカップ層11は、所定のカップ形状に成型されたクッション材である。第1のカップ層11は、例えば裏側の面が布地11aでラミネートされた発泡性のポリウレタンシート11bが所定形状にモールド加工されて構成される。
第2のカップ層12は、所定のカップ形状に成型されたクッション材である。第2のカップ層12、例えば発泡性のポリウレタンシートがサポート材20Aとともに所定のカップ形状にモールド加工されて構成される。
第3のカップ層13は、所定のカップ形状に成型されたクッション材である。第3のカップ層13、例えば表側の面が布地13aでラミネートされた発泡性のポリウレタンシート13bが所定形状にモールド加工されて構成される。
表地14は例えば綿や合成繊維からなる布地で構成される。
サポート部20は、カップ部10の下部領域に設けられ、下縁部分を含む領域に配置されている。サポート部20は、例えば可撓性を有する所定形状の樹脂性のサポート材20Aが、第2のカップ層12とともにカップ形状にモールド加工され、第2のカップ層12に接合されている。
図5は、成形前のサポート材20Aの構成を示す平面図である。サポート材20Aは、樹脂材により可撓性に構成されたシートである。サポート材20Aは、バストの下縁部に沿って湾曲したカーブを呈する帯状のベース部位21と、ベース部位21のセンター側の端部からベース部位21Aのカーブ方向よりも上方に突出する突出部位22と、を連続して一体に備える。
ベース部位21は一定の幅を有し、湾曲している。着用時のバストセンター側の部位において、サポート材20Aは、上方に突出する突出部位22を有している。突出部位22によって、サポート材20Aの一端が上方に拡幅している。
サポート材20Aの外形は、下側に凸となる弓なりのカーブを描く下湾曲辺23aと、下湾曲辺23aの内側端部から連続して上方に直線状に延びる内端辺23bと、内端辺23bの上端部から上に凸となる山なりのカーブを描く突形辺23cと、突形辺23cの他端部から連続し下側に凸となる弓なりのカーブを描く上湾曲辺23eと、上湾曲辺23eと下湾曲辺23aの外側の端部を直線状につなぐ外端辺23fと、で囲まれる形状に構成されている。
突形辺23cの外形は、センター側の外形が内端辺23bの上端部から突形辺23cの頂部である上端部25aまで緩やかなS字状のカーブを描き、外側の外形が上端部25aから上湾曲辺23eまで緩やかな逆S字状のカーブを描くように構成されている。
換言すると、サポート材20Aの正面視において、上湾曲辺23e側及び内端辺23b側から頂部まで外形が曲線で連続することで突形辺23cが形成され、ベース部位21上に突出部位22が連続して形成される。
サポート材20Aは、樹脂性の繊維である経糸26aと緯糸26bとで構成されるメッシュ構造である。サポート材20Aは、通気用の孔部24を多数有する。例えばサポート材20Aは、所定の間隔で並列配置された経糸26aと、経糸26aと異なる方向に沿って所定の間隔で複数並列配置された緯糸26bとの交差部位が熱圧着等によって接合され構成されている。
サポート材20Aは、例えばショア硬度D50HS以下の熱可塑性樹脂で形成される。柔軟性を考慮すると硬度はD15〜43HSとし、特にショア硬度D20〜38HSが望ましい。本実施形態では一例としてゴム弾性を持ち柔軟性があるEVA(ethylene-vinyl acetate)を用いる。なお、柔軟性の観点から熱可塑性樹脂以外では、熱可塑性エラストマーやシリコンを使用してもよい。
経糸26a及び緯糸26bの幅寸法は、0.5mm〜9mmが好ましい。すなわち、0.5mm以下になると、保形性が低下し、9mm以上になると樹脂量が増し着用感を損なう。本実施形態では例えば、1.7mmとする。サポート材20Aの厚み寸法は、0.3〜2.0mmが好ましい。すなわち、0.3mm以下になると、保形性のための強度が得られず、2mm以上になると、素材が厚くなり着用感を損なう。例えば、本実施形態においてはサポート材20Aの厚み寸法は0.9mm、(交差点で1.6mm)に構成する。
サポート材20Aの孔部24の開口面積は2.8〜81.0mmとする。樹脂材料にもよるが、2.8mmを下回ると、モールド加工により、孔部が塞がり通気性を低下させることから、2.8mm以上が望ましい。一方で、81mm以上になると、孔が大きく、保形性に影響を及ぼすため、81.0mm以下が望ましい。例えば本実施形態において、サポート材20Aの孔部24の面積は、3.2mm程度に構成する。
また、本実施形態におけるサポート材20Aの孔部24による空隙率は26%である。なお、モールド成形後のサポート部20における空隙率は20%以上80%以下が望ましい。
図1乃至図3に示すように、サポート部20は、平面状のシートであるサポート材20Aが、カップ部10の他のカップ層11,12,13とともにモールド加工されることで構成される。サポート部20は、バストの形状に沿うように、上下方向及び左右方向に傾斜する曲面を有しており、カップ部10の下側の一部の形状に沿う曲面を成す。図4に示すように、ベース部位21の断面は、上側が表側に位置するように傾斜している。
図1乃至図3に示すように、サポート部20は、カップ部10のセンター側から下縁を通って外側端に至る領域に対応して配置され、センター側と外側の両方から、バストを、上方及びカップ部10のトップの位置に向けて、支持する。
サポート部20の面積は、カップ部10の表面積の9%以上とする。また、サポート部20のベース部位21の幅寸法は9mm以上であって、カップ部10の下縁辺両端に至って配置されている。サポート部20は、弾性変形可能であるとともに、カップ部10を構成する他のクッション材で構成されるカップ層11,12,13よりも硬さが硬く、高い保形性を備えている。
サポート部20の突出部位22は、バストのセンター側に対応する位置に配置される。突出部位22の頂部であるセンター側の上端部25aの位置は、カップ部10のうち最も表側に隆起するトップ位置10aよりも、上方に位置している。
サポート部20のセンター側の上端部25aと、外側の上端部25cは、いずれもカップ部10のトップ位置10aよりも上方に配置されている。センター側の上端部25aは、外側の上端部25cと同等あるいは上端部25cよりも上方に配置されている。
また、突出部位22の頂部である上端部25aは、一対のサポート部20の連結部分であるブラジャー1のセンター側の端部25dより、上方であってカップ部10の中央側に位置する。すなわち、突出部位22は、センター部にある内端辺23bから、表側に隆起するように傾斜しながら、上方及びカップ部10の中央側に延びている。
ブラジャー1のカップ部10の製造工程について図4を参照して説明する。まず第1カップ層11及び第3カップ層13にそれぞれ生地をラミネートする。次に、第1のカップ層11及び第3カップ層13をそれぞれモールド加工する。さらに、成形後の第2のカップ層12にサポート材20Aを配置して位置合わせし、第3のカップ層13と重ねてモールド加工を施す。その後、すべてのカップ層11,12,13,及びサポート部20を合わせて再度モールド加工を施す。さらに、再びモールド加工されて一体のカップ状の積層構造物の表面側に、表地14を合わせ、裏側に下辺テープ16を配置して所定箇所を縫合材17で縫製することで、カップ部10が完成する。以上のように構成された一対のカップ部10の、サポート材20Aの内端辺23b同士をセンター位置で突き合わせ、一対のカップ部10を連結して縫合する。
本実施形態にかかるブラジャー1及びサポート材20Aは、サポート材20Aが低硬度の熱可塑性樹脂でメッシュ状に構成され、弾性変形可能である。したがって、着用者の動きに追従して変形できるため着用性がよい。
また、サポート材20Aを、孔部24を複数有するメッシュ状に構成したため、通気性が向上する。このため、例えば、従来の樹脂プレートでは、蒸れを考慮するために、広い面積とすることができないが、本実施形態によれば、サポート部20を比較的大きい面積とすることができる。したがって、衣類としての保形性が高く、また広い面でバストを支えることが可能となるため高い補正機能を確保できる。すなわち孔部24を有する樹脂製のサポート材20によって、金属ワイヤーを使わずに、金属ワイヤー同等の保形性及び補正機能が実現でき、しかも、ノンワイヤーのような着用感が得られる。
また、本実施形態にかかるブラジャー1のサポート部20は、バストのセンター側に対応する位置に突出部位22を配置することで、バストの谷間を美しく表現することが可能となる。すなわち、通常、ブラジャーのサポート材は、バストを寄せることを主眼として外側を重点的にサポートするため、センター側には保持部材がなく、このためカップのセンター側のエッジがバストに押されゆがみが生じやすい。一方、本実施形態によればバストのセンター側に、突出部位22が位置することで、センター側からもバストを支持することが可能となり、カップ部の安定性・保形性が向上する。このため、バストの谷間をより美しくみせることができる。
また、サポート部20は樹脂製のメッシュ構造であるため伸縮性があってフレキシブル
に動きやすいため運動追従性が良い。さらに、サポート部20は、弾性変形可能であるた
め、塑性変形しにくく、またカップ材の破損も防止できるため、洗濯耐久性がよく、快適
な着け心地を保つことが出来る。
また、サポート部20をメッシュ構造としたことで、均等な空隙があるため熱圧着により樹脂が均等に溶けやすい。さらに、上記実施形態のサポート材20Aは経糸26aと緯糸26bとの高さ位置の違いによってメッシュ構造の表面に形成される凹凸によって、接着面積が広がり接着しやすい。さらに、空隙があるためモールド加工時に屈曲し易くカップの立体形状になじみやすい。したがって、第2のカップ層12と第3のカップ層13との間の所定位置にサポート材20Aがしっかりと接合され、位置ずれを防止できる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば上記実施形態においては、サポート材20Aはセンター側端部にのみ、突出部位22を備える構成を例示したが、これに限られるものではない。例えば図7に示すように、センター側端部に加え、外側端部においても上方に突出する突出部位28を備えてもよい。この場合にも上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、突出部位の形状は上記実施形態に限られず、ベース部位のセンター側から上方に突出していればよく、例えば突出部位の先端位置がカップ部10のトップ位置と同等か下側に位置する場合であっても、センター側からバストを支持することでバストの補正機能を向上することができる。
例えば上記実施形態ではブラジャー1に適用した例を示したが、これに限られるものではなく他の形態のブラジャーはもちろん、スリップ、タンクトップ、シャツ、ワンピースなどバストに着用する種々の衣類に用いることができる。上記実施形態においてブラジャー1はクッション材と一体化したタイプを例示したが、これに限られるものではなく、別体のパッドを収納可能なポケットを有する構造としてもよい。また、成型によるモールド加工品のみならず、カットソーのカップに対しても適用可能である。
サポート材20Aの構造は、上記実施形態にて例示したメッシュ構造に限られるものではない。例えば円形状のホールを多数有するメッシュであってもよい。さらに、組み合わせる繊維は、単一ではなく、複数の幅を組み合わせてもよい。孔の大きさも、単一ではなく、複数種類の大きさを組み合わせることが可能である。また、部分的に単位面積当たりの空隙率を変えてもよい。この場合、部位によって柔軟性に変化をつけることが可能となる。
また、サポート材20Aの圧着方法は、熱圧着に限られるものではなく、例えばカップ材と積層させて縫製、もしくは、挿入、もしくは、グルーにより接着することも可能である。また、上記実施形態では、ポリウレタンによるモールド加工を記載したが、これに限るものではなく、例えばダブルラッセル、ファイバーフィル等の他の素材を用いてもよい。また、カットソーの素材についてもポリウレタン、ダブルラッセル、ファイバーフィル等を用いてもよい。
この他、上記実施形態に例示された各構成要素を削除してもよく、各構成要素の形状、構造、材質等を変更してもよい。上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(1)
樹脂材を含む材料から、孔部を複数有するシート状に構成され、
湾曲した帯状のベース部位と、前記ベース部位の、着用時のバストセンター側の端部から、着用時の頭部側に突出する突出部位と、を一体に備えることを特徴とするバスト用衣類のサポート材。
(2)
ショア硬度50HS以下の熱可塑性樹脂で構成されることを特徴とする(1)記載のサポート材。
(3)
中央側が隆起する椀形状に構成された一対のカップ部と、
樹脂を含む材料から、複数の孔部を有するとともに弾性変形可能に構成され、前記カップ部の下側の領域に配されるベース部と、前記ベース部のバストセンター側の端部から、前記カップ部の上方に向けて突出する突出部位と、を有するサポート部と、を備えたことを特徴とするバスト用衣類。
(4)
前記サポート部は、バストの外側部位から、下側を通ってセンター側に至る領域に対応して配され、前記カップ部の表面積の9%以上の面積を有することを特徴とする(3)記載のバスト用衣類。
(5)
前記突出部位は前記カップのセンター側の端部から、上方かつ前記カップ部の中央側に延びることを特徴とする(3)記載のバスト用衣類。
(6)
前記サポート部における前記孔部の空隙率は20%以上であることを特徴とする(3)記載のバスト用衣類。
(7)
前記突出部位の頂部は、前記カップ部の隆起のトップの位置よりも上方に位置することを特徴とする(3)記載のバスト用衣類。
1…ブラジャー(バスト用衣類)、10…カップ部、10a…トップ位置、11…第1のカップ層、12…第2のカップ層、13…第3のカップ層、14…表地、16…下辺テープ、17…縫合材、20…サポート部、20A…サポート材、21…ベース部位、21A…ベース部位、22…突出部位、23a…下湾曲辺、23b…内端辺、23c…突形辺、23e…上湾曲辺、23f…外端辺、24…孔部、26a…経糸、26b…緯糸、31…ベルト部、32…ショルダーストラップ。

Claims (9)

  1. 中央側が隆起する椀形状に構成された一対のカップ部と、
    一対のサポート部と、を備え、
    一対の前記サポート部は別体に構成され、その内側端部同士が対向する姿勢で前記一対のカップ部にそれぞれ配され、
    前記サポート部は、それぞれ、樹脂を含む材料から、弾性変形可能に構成され、前記カップ部の下側の領域に配されるベース部と、前記ベース部のバストセンター側の端部から、前記カップ部の上方に向けて突出する突出部位と、を有し、
    一対の前記サポート部は、下側に凸となるカーブを描く下湾曲辺と、前記下湾曲辺の内側端部から上方に延びる内端辺と、前記内端辺の上端部から上に凸となるカーブを描く突形辺と、前記突形辺の他端部から連続する上湾曲辺と、前記上湾曲辺と前記下湾曲辺の外側の端部をつなぐ外端辺と、で囲まれる形状に構成され、
    一対の前記サポート部の前記内端辺同士がセンター位置で突き合わされ、前記サポート部をそれぞれ一体に備える一対の前記カップ部が連結されたことを特徴とするバスト用衣類。
  2. 一対の前記カップ部は、下縁と、一対の前記カップ部が連結されるセンター部から湾曲して斜め上に延びる内側縁と、をそれぞれ有し、
    前記サポート部の前記突出部位の上端部は、前記センター部よりも上方に配置され、
    前記突出部位は、前記カップ部のセンター部から斜め上に延びる内側縁に、配されることを特徴とする請求項記載のバスト用衣類。
  3. 前記突出部位は前記カップ部のセンター側の端部から、上方かつ前記カップ部の中央側に延びることを特徴とする請求項1または2記載のバスト用衣類。
  4. 前記サポート部は、バストの外側部位から、下側を通ってセンター側に至る領域に対応して配され、前記カップ部の表面積の9%以上の面積を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のバスト用衣類。
  5. 前記突出部位の頂部は、前記カップ部の隆起のトップの位置よりも上方に位置することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のバスト用衣類。
  6. 前記サポート部は、孔部を複数有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバスト用衣類。
  7. 前記サポート部は、メッシュ状に構成されたことを特徴とする請求項に記載のバスト用衣類。
  8. 前記サポート部は、樹脂製の繊維であり所定の間隔で並列配置された経糸と、前記経糸と異なる方向に沿って所定の間隔で複数並列配置された緯糸とが、接合され、前記経糸と前記緯糸の幅寸法は、0.5mm〜0.9mmである、請求項記載のバスト用衣類。
  9. 樹脂を含む材料から弾性変形可能に構成された帯状のサポート材とカップ層とを積層してモールド加工することにより、椀形状に構成され、下側の領域に配されるベース部と、前記ベース部のバストセンター側の端部から上方に向けて突出する突出部位と、を有するサポート部を一体に備えるカップ部を構成し、
    一対の前記カップ部を、その前記サポート部の内側端部同士を突き合わせて配し、一対の前記カップ部同士を縫合により連結する、ことを特徴とするバスト用衣類の製造方法。
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