JP6080786B2 - 電気コネクタ - Google Patents

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    • H01R12/70Coupling devices
    • H01R12/71Coupling devices for rigid printing circuits or like structures

Description

本発明は、相手コネクタに挿抜可能に嵌合接続される電気コネクタに関する。
この種の電気コネクタは、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1では、相手コネクタとなるレセプタクルコネクタが一方の回路基板に、そして該レセプタクルコネクタと嵌合接続されるプラグコネクタが他方の回路基板の実装面に取り付けられていて、両コネクタが両回路基板の実装面が平行となる状態で、該実装面に対して直角方向を嵌合方向として嵌合接続されて電気コネクタ組立体を構成するようになっている。この特許文献1では、レセプタクルコネクタのレセプタクル側(プラグコネクタとの区別を明確にするために「レセプタクル側」という語を付することとする。プラグコネクタについても同様である。)ハウジングは、平面形状が矩形をなし、その長手方向を端子配列方向としてレセプタクル側端子を配列保持している。上記レセプタクル側ハウジングは、一方の回路基板の実装面に対面する底壁と、上記実装面に対して直角をなす上方へ向けて上記底壁から起立して上記端子配列方向に延びる突壁と、該突壁を囲むように枠状に形成され上記底壁から上方へ向けて起立する周壁とを有しており、該周壁と上記突壁との間で上方へ開口した環状の空間が、プラグコネクタの嵌合部を受け入れるための受入部として形成されている。上記周壁は、上記端子配列方向に延びる二つのレセプタクル側側壁と、上記端子配列方向に対して直角なコネクタ幅方向に延び上記レセプタクル側側壁の上記端子配列方向での端部同士を連結するレセプタクル側端壁とを有している。
特許文献1の上記レセプタクル側ハウジングは、上記端子配列方向での端子配列範囲外に位置する両端部にレセプタクル側ロック金具を保持している。該レセプタクル側ロック金具は、金属板を打ち抜きそして板厚方向に屈曲して作られており、レセプタクル側端壁の壁面(端子配列方向に対して直角な壁面)に沿って延びる帯状部分に板厚方向に貫通した係合孔を有している。該係合孔は、端子配列方向、すなわち上記板厚方向で後述のプラグ側ロック部としての係合突起を受け入れ可能となっており、プラグコネクタとのロックのためのレセプタクル側ロック部をなしている。また、該係合孔の上縁を形成する部分は、上記係合突起に対してコネクタ抜出方向(上方)で当接して係止するための当接部として機能する。
一方、プラグコネクタのプラグ側ハウジングは、その長手方向を端子配列方向としてプラグ側端子を配列保持している。上記プラグ側ハウジングは、上記レセプタクル側側壁と同方向に延びる二つのプラグ側側壁と、上記レセプタクル側端壁と同方向に延び上記プラグ側側壁の上記端子配列方向での端部同士を連結するプラグ側端壁とから成る周壁を有し、該周壁が、コネクタ嵌合状態にて上記レセプタクル側ハウジングに形成された環状で凹状をなす受入部内に上方から進入する嵌合部として形成されている。
上記プラグ側ハウジングは、端子配列方向での端子配列範囲外に位置する両端部でプラグ側ロック金具を保持している。該プラグ側ロック金具は、金属板を打ち抜きそして板厚方向に屈曲して作られており、プラグ側端壁の壁面(端子配列方向に対して直角な壁面)に沿って延びる帯状部分に、該帯状部分の板面から端子配列方向外方へ突出したプラグ側ロック金具としての係合突起を有している。該係合突起は、レセプタクル側ロック部としての上記係合孔の当接部に対してコネクタ抜出方向(上方)で当接して係止するようになっている。
この特許文献1のコネクタ組立体では、コネクタ嵌合過程にて、プラグ側ロック金具の係止突起が、コネクタ嵌合過程での降下時にその先端でレセプタクル側ロック金具の上記帯状部分の板面を端子配列方向外方(板厚方向)へ押圧して同方向へ弾性変位させる。この弾性変位により係止突起のさらなる降下(嵌合の進行)を許容される。該係止突起の降下が進行して、上記係止突起が上記帯状部分の上記係止孔内にまで達してコネクタ嵌合状態になると、該帯状部分が自由状態に戻り、係止突起全体が係合孔内へ進入する。この結果、コネクタ嵌合状態にあるプラグコネクタに上方(コネクタ抜出方向)への外力が作用したとき、上記係合突起が該係合突起の根元部から先端部にわたる全範囲で上記係合孔の当接部(係合孔の上縁を形成する部分)に対して上方へ向けて係止することによりコネクタ同士のロック状態が維持されるようになる。
特開2011−065861
特許文献1のコネクタ組立体では、上述したように、プラグ側ロック金具の係合突起は、該係合突起全体でレセプタクル側ロック金具の係合孔の当接部に当接してコネクタ抜出方向に係止するようになっている。したがって、コネクタ嵌合状態にあるプラグコネクタに上方(コネクタ抜出方向)への外力が作用したとき、上記係合突起が上記係合孔の当接部から受ける下方へ向けた反力は、係合突起全体、換言すると、該係合突起の突出方向(端子配列方向)における該係合突起の根元部から先端部にわたる全範囲に作用する。このとき、自由端である先端部は根元部に比べて曲げ変形しやすいので、上方へ向けたコネクタ抜出力が過大である場合には、下方へ向けた大きな反力が上記先端部に作用することに起因して、係合突起に曲げ変形が生じてコネクタ同士のロック機能が低下するおそれがある。
かかる事情に鑑み、本発明は、コネクタ嵌合状態にて不用意な抜出力が作用した場合であっても、ロック金具のロック部の変形を防止して、コネクタ同士のロック機能を良好に確保できる電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明によれば、上述の課題は、次の第一発明ないし第三発明に係る電気コネクタにより解決される。
第一発明ないし第三発明に係る電気コネクタは、相手コネクタに挿抜可能に嵌合接続される電気コネクタであって、該電気コネクタは、コネクタ挿抜方向に対して直角な面内での一方向を長手方向として延びるハウジングと、上記長手方向を端子配列方向として該ハウジングに配列保持される複数の端子と、上記ハウジングで保持され上記相手コネクタのロック部に係止可能な被ロック金具とを有する。
かかる電気コネクタにおいて、第一発明ないし第三発明の特徴は次の通りである。
<第一発明>
第一発明では、被ロック金具は、金属板り、上記ハウジングの端子配列方向での端部にて相手コネクタ側に向く配置面に配置される基部と、該基部から延びる被ロック部を有し、該被ロック部は、上記端部の上記配置面の端縁から間隔をもった範囲に、上記相手コネクタのロック部に対してコネクタ抜出方向で当接して係止可能な当接部が形成されているとともに、上記間隔の範囲に、上記ロック部に対してコネクタ抜出方向で係止しない係止逃げ部が形成されており、上記当接部と上記係止逃げ部との境界部分は段状をなしていて、該係止逃げ部は、上記当接部よりも没して形成されており、上記相手コネクタのロック部は、根元部と該根元部から連続する先端部とを有しており、コネクタ嵌合状態において、上記被ロック部の当接部が上記ロック部の根元部とコネクタ挿抜方向で対向するとともに、上記被ロック部の係止逃げ部が上記ロック部の先端部とコネクタ挿抜方向で対向するようになっていることを特徴としている。
<第二発明>
第二発明では、被ロック金具は、金属板製であり、上記ハウジングの端子配列方向での端部にて相手コネクタ側に向く配置面に配置される基部と、該基部から延びる被ロック部を有し、該被ロック部は、上記端部の上記配置面の端縁から間隔をもった範囲に、上記相手コネクタのロック部に対してコネクタ抜出方向で当接して係止可能な当接部が形成されているとともに、上記間隔の範囲に、上記ロック部に対してコネクタ抜出方向で係止しない係止逃げ部が形成されており、該被ロック部の係止逃げ部は、該被ロック部をコネクタ挿抜方向に貫通する孔部として形成されており、上記相手コネクタのロック部は、根元部と該根元部から連続する先端部とを有しており、コネクタ嵌合状態において、上記被ロック部の当接部が上記ロック部の根元部とコネクタ挿抜方向で対向するとともに、上記被ロック部の係止逃げ部が上記ロック部の先端部とコネクタ挿抜方向で対向するようになっていることを特徴としている。
<第三発明>
第三発明では、被ロック金具は、金属板製であり、上記ハウジングの端子配列方向での端部にて相手コネクタ側に向く配置面に配置される基部と、該基部から延びる被ロック部を有し、該被ロック部は、基部から端子配列方向に延びてから相手コネクタに対して離反側となるハウジングの底部側へ向けて板厚方向に屈曲されており、上記端部の上記配置面の端縁から間隔をもった範囲に、上記相手コネクタのロック部に対してコネクタ抜出方向で当接して係止可能な当接部が上記底部側に位置して形成されているとともに、上記間隔の範囲に、上記ロック部に対してコネクタ抜出方向で係止しない係止逃げ部が形成されており、上記相手コネクタのロック部は、根元部と該根元部から連続する先端部とを有しており、コネクタ嵌合状態において、上記被ロック部の当接部が上記ロック部の根元部とコネクタ挿抜方向で対向するとともに、上記被ロック部の係止逃げ部が上記ロック部の先端部とコネクタ挿抜方向で対向するようになっていることを特徴としている。
本発明に係る電気コネクタの被ロック金具に設けられた被ロック部には当接部と係止逃げ部とが形成されており、コネクタ嵌合状態において、該被ロック部の当接部が相手コネクタのロック部の根元部とコネクタ挿抜方向で対向するとともに、上記被ロック部の係止逃げ部が上記ロック部の先端部とコネクタ挿抜方向で対向するようになっている。したがって、コネクタ嵌合状態において、不用意なコネクタ抜出力が作用したとき、上記ロック部の根元部は上記当接部に当接してコネクタ挿抜方向で係止する。一方、上記ロック部の先端部は上記係止逃げ部と対向しており、該ロック部の先端部が被ロック部に当接することはないので、該先端部には被ロック部からの反力が作用しない。この結果、相手コネクタのロック部の曲げ変形が生じにくくなり、コネクタ同士のロック機能が確保される。
第一発明及び第二発明において、被ロック部は、基部から張り出して形成されており、当接部は、相手コネクタに対して離反側となるハウジングの底部側に位置していてもよい。
第一発明において、被ロック部の係止逃げ部は、相手コネクタに対して離反側となるハウジングの底部側へ向けて開口した凹部として形成されていてもよい。
本発明では、以上のように、被ロック金具の被ロック部には、相手コネクタのロック部の先端部に対向する位置に係止逃げ部が形成されている。したがって、コネクタ嵌合状態において不用意なコネクタ抜出力が作用したとき、被ロック部は、上記係止逃げ部によって上記ロック部の先端部との係止が回避され、当接部でのみ上記ロック部の根元部に係止する。この結果、被ロック部からの反力は、該ロック部の根元部だけに作用し、ロック部の先端部には作用しないので、ロック部の曲げ変形が生じにくくなり、コネクタ同士のロック機能を良好に確保することができる。
本発明の実施形態に係るレセプタクルコネクタおよびこれに対して上方から嵌合されるプラグコネクタの斜視図であり、コネクタ嵌合前の状態を示している。 図1のレセプタクルコネクタおよびプラグコネクタを上下反転させて示した斜視図であり、プラグコネクタを下方から嵌合させるようにした姿勢で示した斜視図である。 図1のレセプタクルコネクタのロック金具と弾性変形部材を、図1のレセプタクルコネクタに保持されている姿勢で示した斜視図であり、(A)は、ロック金具および弾性変形部材の両方を、(B)はロック金具のみを、(C)は弾性変形部材のみを示している。 図1のレセプタクルコネクタのコネクタ挿抜方向に対して直角な面での断面図である。 図1のレセプタクルコネクタのロック金具および弾性変形部材の取付工程を示す、コネクタ幅方向に対して直角な面での断面斜視図であり、(A)はロック金具および弾性変形部材の取付前、(B)は該ロック金具および弾性変形部材の取付後を示している。 嵌合状態にあるレセプタクルコネクタおよびプラグコネクタのコネクタ幅方向に対して直角な面での断面図であり、ロック金具が移動する状態を示している。 プラグコネクタを示す斜視図であり、ロック金具を分離した状態を示している。 図6にて端子配列方向での一端側に設けられたロック金具を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は図6の一部拡大図である。 コネクタ嵌合状態にあるときのレセプタクルコネクタのロック金具およびシールド部材とプラグコネクタのロック金具とを示す斜視図である。 (A)は第二実施形態そして(B)は第三実施形態に係るレセプタクルコネクタおよびプラグコネクタの一部を拡大して示す断面図であり、端子配列方向での一端側に設けられたプラグコネクタのロック金具とレセプタクルコネクタのロック金具とのロック状態を示している。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態に係るレセプタクルコネクタ1およびこれに対して上方から嵌合されるプラグコネクタ2の斜視図であり、コネクタ嵌合前の状態を示している。図2は、図1のレセプタクルコネクタ1およびプラグコネクタ2を上下反転させて示した斜視図であり、プラグコネクタ2を下方から嵌合させるようにした姿勢で示した斜視図である。
本実施形態におけるプラグコネクタ2及び該プラグコネクタ2の相手コネクタとしてのレセプタクルコネクタ1は、それぞれ異なる回路基板(図示せず)の実装面上に配される回路基板用電気コネクタであり、各回路基板の面に対して直角な方向(図1での上下方向)を挿抜方向とするコネクタ組立体を構成している。本実施形態では、相手コネクタたるレセプタクルコネクタ2に対するプラグコネクタ1の嵌合方向、すなわち図1でプラグコネクタ2を下方へ向けて移動させる方向を「コネクタ嵌合方向」とし、その反対方向、すなわち図1での上方へ向かう方向を「コネクタ抜出方向」として説明する。また、プラグコネクタ1に対するレセプタクルコネクタ2の嵌合方向および抜出方向は、それぞれ上述のプラグコネクタ1の「コネクタ嵌合方向」および「コネクタ抜出方向」の反対方向になる。
まず、プラグコネクタ2の説明に先立って、相手コネクタであるレセプタクルコネクタ1について説明する。レセプタクルコネクタ1は、図1に見られるように、略直方体外形をなすレセプタクル側ハウジング10と、該レセプタクル側ハウジング10の長手方向を端子配列方向として該レセプタクル側ハウジング10によって二列に配列保持される複数の相手端子20と、上記長手方向での上記レセプタクル側ハウジング10に保持される相手ロック部材としてのロック金具30および弾性変形部としての弾性変形部材40(図2参照)と、レセプタクル側ハウジング10の周壁を覆うようにして該レセプタクル側ハウジング10に取り付けられたシールド部材50とを有している。該レセプタクルコネクタ1は、図1で示される姿勢で、回路基板上に配置実装される。
上記レセプタクル側ハウジング10は、例えば樹脂等の電気絶縁材で作られており、回路基板の実装面と平行な一方向を長手方向(端子配列方向)として延びている。該レセプタクル側ハウジング10は、上記実装面に対して平行な底壁11(図2参照)と、図1にて、該底壁11から上方へ向けて起立するとともに端子配列方向に延びる突壁部12と、上記底壁11から上方へ向けて起立するとともに上記突壁部12を囲む枠状の周壁13とを有している。該周壁13は、上記端子配列方向に延びる一対の側壁14と、該端子配列方向に対して直角なコネクタ幅方向に延び上記一対の側壁14の端部同士を連結する一対の端壁15とを有している。上記突壁部12と周壁13との間で上方へ向け開口する環状空間は、プラグコネクタ2の嵌合部としての周壁63を受け入れるための受入部16として形成されている。
上記レセプタクル側ハウジング10には、相手端子20を保持するための端子収容部17が、突壁部12の長手方向中心線に対してコネクタ幅方向で対称な二列をなし、端子配列方向で等間隔に配列形成されている。各端子収容部17は、突壁部12の側面から没して上下方向に延びる縦溝部17A(図1参照)と、底壁11を上下方向に貫通しコネクタ幅方向に延びる横溝部17B(図2参照)と、側壁14で上下方向に貫通する端子保持孔部17C(図1参照)を有している。
レセプタクル側ハウジング10の側壁14の外側面および該外側面の延長上に位置する端壁15の外側面には、端子配列方向での端子配列範囲外での複数位置に、後述のシールド部材50の被保持側板部52を圧入保持するためのシールド部材保持溝14Aが、コネクタ幅方向に対して直角に拡がり上方へ開口するスリット状の溝部として形成されている。また、側壁14の外側面には、隣接するシールド部材保持溝14A同士間に、後述のシールド部材50の幅広シールド脚部56を収容するための脚部収容溝14Bが上下方向に延びて形成されている。また、側壁14の内側面には、端子配列方向での端子配列範囲外の位置で、後述のシールド部材50のシールド舌片55を収容するための舌片収容溝14Cが、側壁14の上面そして内側面にわたって形成されている。該舌片収容溝14Cは、側壁14の上面から没した横溝部と、側壁14の内側面から没した縦溝部とを有している。
上記レセプタクル側ハウジング10は、ロック金具30、弾性変形部材40およびシールド部材50を保持する形態をなしているが、その形態の理解のために、レセプタクル側ハウジング10のさらなる説明に先立ち、まず、ロック金具30、弾性変形部40およびシールド部材50について説明する。
図3は、図1のレセプタクルコネクタ1のロック金具30と弾性変形部材40を、図1のレセプタクル側ハウジング10に保持されている姿勢で示した斜視図であり、(A)は、ロック金具30および弾性変形部材40の両方を、(B)はロック金具30のみを、(C)は弾性変形部材40のみを示している。この図3(A)〜(C)は図1と一致する方向で示されている。
図3(A),(B)に見られるように、ロック金具30は、金属板の平坦面を維持したまま該金属板を所定の形状に打ち抜いてから一部を板厚方向に屈曲して作られている。ロック金具30は、端子配列方向に直状をなして延びる基部31と、該基部31の一部から上方へ起立する二つの起立部32、二つの被支持部33、一つの被規制部34および二つの補強部37,38と、各起立部32の上部から端子配列方向でロック金具30の一端側(図3(A),(B)にて左斜下方向)へ向けて突出するロック部35と、上記基部31の一端に形成されたロック解除操作部36とを有している。
図3(A),(B)に見られるように、補強部37,38は、基部31の長手方向(端子配列方向)における一端側(図3(A),(B)にて左下端側)および中央範囲で該長手方向に延びて設けられている。該補強部37,38は、上記一端側そして上記中央範囲においてロック金具30自体の撓み変形を防止するように、該ロック金具30を補強している。以下、説明の便宜上、一端側に位置する補強部37を「第一補強部37」、上記中央範囲に位置する補強部38を「第二補強部38」、ともいう。
起立部32および被支持部33は、上記長手方向における第二補強部38の位置よりも一端側の範囲(図3(A),(B)にて左下半分の範囲)そして他端側の範囲(図3(A),(B)にて右上半分の範囲)のそれぞれに一つずつ設けられている。また、被規制部34は、上記長手方向における第二補強部38の位置よりも他端側の範囲にのみ一つ設けられている。以下、説明の便宜上、起立部32および被支持部33について、上記一端側の範囲に位置する各部をそれぞれ「第一起立部32A」、「第一被支持部33A」ともいい、また、上記他端側の範囲に位置する各部をそれぞれ「第二起立部32B」、「第二被支持部33B」ともいう。図3(A),(B)に見られるように、上記一端側の範囲では、基部31の一端から他端へ向けて第一起立部32A、第一被支持部33Aがこの順で設けられている。また、上記他端側の範囲では、基部31の一端から他端へ向けて「第二被支持部33B」、「被規制部34」、「第二起立部32B」がこの順で設けられている。また、該第二起立部32Bは、基部31の他端に位置しており、該第二起立部32Bの上下方向に延びる側縁には、上端位置および下端位置に上側突部32B−1および下側突部32B−2が形成されている。
起立部32A,32Bのそれぞれ上部には、既述したように、基部31の長手方向(端子配列方向)で一端側へ向けて突出するロック部35が形成されている。本実施形態では、説明の便宜上、第一起立部32Aから突出するロック部を「第一ロック部35A」、第二起立部32Bから突出するロック部を「第二ロック部35B」ともいう。ロック部35A,35Bは、起立部32A,32Bに連結されている側に位置する根元部と、該根元部から一端側へ向けて連続する先端部とを有しており、全体として鉤状に形成されている。図8(B)では、ロック部35Aについて、根元部を符号「35A−1」、先端部を符号「35A−2」が示されている。また、ロック部35A,35Bは、上縁が上記一端側へ向かうにつれて下方に傾斜する斜縁をなすとともに、下縁が上記上縁よりも小さな傾斜角で上記一端側へ向かうにつれて下方に傾斜する斜縁をなしている(ロック部35Aについては図8(B)参照)。該下縁は、上下方向に対して直角な方向(端子配列方向)に延びていてもよい。後述するように、該ロック部35A,35Bは、コネクタ嵌合状態にて、プラグコネクタ2に設けられた後述の被ロック金具80の被ロック部82,83に対してコネクタ抜出方向に係止可能となっている(図6参照)。また、起立部32A,32Bは、後述するように、それぞれ第一突壁溝部18Dそして第二端壁溝部18Cの上側内壁面(後述する規制面18D−2,18C−2)に当接することにより上方への移動が規制されるようになっている。
被支持部33A、33Bは、レセプタクル側ハウジング10の対応部(後述の第一端支持部12B−2および第二中央支持部12A−2)に対して下方へ向けて係止してレセプタクル側ハウジング10からのロック金具30の下方への脱落を防止するための部分であり(図5(B)参照)、基部31から起立して端子配列方向で一端側に向け屈曲した逆L字状をなして形成されている。被支持部33A,33Bの逆L字状部分のうち上下方向に延びる縦部は、後述するように、第一端支持部12B−2および第二中央支持部12A−2の規制面12B−2A,12A−2A(端子配列方向に対して直角な端面)に当接して一端側の端壁15側へ向けたロック金具30の最大移動量を規制するための部分として機能する(図5(B)参照)。
また、被規制部34は、後述するように、レセプタクル側ハウジング10の規制面18E−1(後述する第二突壁溝部18Eのそれぞれの内壁面)に当接して一端側の端壁15側へ向けたロック金具30の最大移動量を規制するための部分であり、基部31から上方へ向けて直状に起立している。また、被規制部34は、後述するように、第二突壁溝部18Eの上側内壁面(後述する規制面18E−2)によって上方への移動が規制されるようになっている(図5(A),(B)参照)。
ロック解除操作部36は、図3(A),(B)に見られるように、基部31の一端側部分の下縁で板厚方向に直角に屈曲されて設けられている。該ロック解除操作部36は、基部31の長手方向で該基部31の他端側から離反する方向に延びており、上記長手方向での先端(図3(A),(B)での左下端)が板厚方向で下方へ向けて直角に屈曲されている。この下方へ屈曲された部分の板面(図3(A),(B)で左下方へ向いた面)は、ロック解除操作の際に上記他端側へ向けての押圧力を受ける被押圧面36Aとして形成されている。図1,2に見られるように、ロック解除操作部36は、端子配列方向でレセプタクル側ハウジング10の外側に露呈して位置している。後述するように、該ロック解除操作部36は、上述したように、ロック解除のための端子配列方向での他端側へ向けた操作者による押圧操作を被押圧面36Aで受けるようになっている。本実施形態では、被押圧面36Aが板面に形成されているので、被押圧面を板厚面に形成する場合に比べて、上記押圧力を受ける面積を大きく確保することができ、操作者が指に痛みを感じることなくロック解除操作を容易に行うことが可能となっている。
図3(A),(C)に見られるように、弾性変形部材40は、帯状の金属板部材を、該金属板部材の長手方向での二位置で板厚方向に折り返すように屈曲して作られており、全体としてコネクタ幅方向(端子配列方向に対して直角な方向)に延びる長細い輪状をなしている。該弾性変形部材40は、コネクタ幅方向に延びる中間部43と、該中間部43の両端で折り返されて互いに近づくように延びる二つの弾性腕部41,42と、中間部43のコネクタ幅方向での中央位置にて該中間部43の下縁で折り返されて上方へ延びるストッパ部44とを有している。
弾性腕部41,42は、自由端へ向かうにつれて幅が狭くなる先細りの自由端で弾性変形しやすい片持ち梁状をなしており、上方から見たとき、上記弾性腕部41,42の先端(自由端)同士が交差している(図4をも参照)。また、該弾性腕部41,42は、弾性変形部材40の長手方向での各端部、すなわち各折返し部分を支点として、その板厚方向、換言すると端子配列方向に弾性変形可能な片持ち梁状をなしている。ロック金具30および弾性変形部材40がレセプタクル側ハウジング10に保持された状態では、弾性変形部材40は、上記弾性腕部41,42同士の交差部分が、ロック金具30の第二起立部32Bの側縁に当接して、該ロック金具30に対して端子配列方向での一端側(図3(A)での左斜下方、図4の左方)へ向けた付勢力を与えている。
ストッパ部44は、二つの弾性腕部41,42の先端同士が交差する部分に対して端子配列方向で対向する位置に設けられている。該ストッパ部44は、後述するように、ロック解除操作時においてロック金具30に押されて端子配列方向での他端側(図3(A)での右斜下方、図4の右方)へ弾性変位した弾性腕部41,42の先端に当接して、該弾性腕部41,42のそれ以上の変位を規制するようになっている。
図1に見られるように、シールド部材50は、金属板を所定の形状に打ち抜いた後、板厚方向に屈曲して作られている(図9をも参照)。図1に見られるように、シールド部材50は、レセプタクル側ハウジング10の両端壁15の上面を覆う上板部51と、コネクタ幅方向での該上板部51の両端縁で下方へ向けて直角に屈曲され端子配列方向に延びて端子配列範囲外で側壁14を覆うとともにレセプタクル側ハウジング10に保持される被保持側板部52と、該被保持側板部52の側端縁で上記コネクタ幅方向内方へ向けて屈曲され両端壁15の端壁面を覆う端板部53と、被保持側板部52から連続して側壁14に沿って端子配列方向に延び端子配列範囲で側壁14を覆う側板部54とを有している。
被保持側板部52は、その上縁にてコネクタ幅方向内側で下方へ向けて屈曲され受入部16内へ延びるシールド舌片55と、端子配列方向での該シールド舌片55と同位置および該シールド舌片55よりも外側位置の二位置で、それぞれ被保持側板部52の下縁で直角に屈曲されコネクタ幅方向外方へ向けて延びる幅広シールド脚部56を有している。該シールド舌片55は、その基部(被保持側板部52の上縁に連結されている側の部分)がレセプタクル側ハウジング10の舌片収容溝14Cの横溝部に収容されているが、自由端側(下端側)部分は舌片収容溝14Cの縦溝部外に位置し、受入部16内へ延出している。この自由端側部分は、その板厚方向(コネクタ幅方向)に弾性変形可能となっており、コネクタ嵌合状態にて、後述するプラグコネクタ2の被ロック金具80のシールド接続部84と接圧をもって接触する。また、上記自由端側部分の弾性変形は、舌片収容溝14Cの縦溝部によって許容される。
側板部54は、端子配列方向での二位置で該側板部54の下縁で直角に屈曲され上記コネクタ幅方向外方へ向けて延び上記幅広シールド脚部56よりも幅狭な幅狭シールド脚部57を有している。幅広シールド脚部56および幅狭シールド脚部57は、回路基板のグランド回路部に半田接続されるようになっている。
このような構成のシールド部材50は、レセプタクル側ハウジング10の上方からシールド部材50の被保持側板部52をシールド部材保持溝14Aに圧入することにより保持される。シールド部材50の取付けが完了した状態にて、図1に見られるように、シールド部材50のシールド舌片55は、その基部が舌片収容溝14Cの横溝部に収容されるとともに、自由端側部分が受入部16内へ延出する。また、シールド部材50の幅広シールド脚部56が脚部収容溝14B内に収容されるとともに、幅狭シールド脚部57が後述する相手端子20の接続部23と端子配列方向で同位置に配される。
レセプタクル側ハウジング10の説明に戻る。レセプタクル側ハウジング10は、ロック金具30を収容するためのロック金具収容溝部18が、コネクタ幅方向での中央位置で、該コネクタ幅方向に対して直角に拡がるスリット状をなし、端子配列方向でのレセプタクル側ハウジング10の全域にわたって延びて形成されている。図5(A)に見られるように、ロック金具収容溝部18は、コネクタ幅方向中心線に対して端子配列方向で対称の形状をなしている。
図5(A)に見られるように、レセプタクル側ハウジング10に形成されたロック金具収容溝部18は、ロック金具30の基部31、起立部32A,32B、被支持部33A,33B、被規制部34および補強部37,38をそれぞれ収容するための溝部あるいは孔部が連通して形成されている。具体的には、ロック金具収容溝部18は、ロック金具30の基部31を収容するための底溝部18Aと、第一補強部37を収容するための第一端壁溝部18Bと、第二起立部32Bを収容するための第二端壁溝部18Cと、第一起立部32Aを収容するための第一突壁溝部18Dと、被規制部34を収容するための第二突壁溝部18Eと、第一被支持部33Aを収容するための第一突壁孔部18Fと、第二被支持部33Bを収容するための第二突壁孔部18Gと、第二補強部38を収容するための第三突壁溝部18Hとを有している。第一端壁溝部18B、第二端壁溝部18C、第一突壁溝部18D、第二突壁溝部18E、第一突壁孔部18F、第二突壁孔部18G、第三突壁溝部18Hは端子配列方向で一直線上に位置している。本実施形態では、端子配列方向でレセプタクル側ハウジング10の範囲内に位置する突壁部12そして端壁15を利用してロック金具30を収容するためのロック金具収容溝18を形成することにより、端子配列方向でのレセプタクルコネクタ1の大型化の防止が図られている。
図5(A)に見られるように、底溝部18Aは、底壁11に沿って端子配列方向での全域にわたって同方向に貫通して延びている。また、該底溝部18Aは、端子配列方向での受入部16に対応する範囲、すなわち突壁部12と端壁15との間の範囲にて上下方向に貫通して、受入部16と連通している。第一端壁溝部18Bは、端子配列方向での一端側(図5(A)にて左端側)に位置する一方の端壁15で、また、第二端壁溝部18Cは、端子配列方向での他端側(図5(A)にて右端側)に位置する他方の端壁で、上下方向に延びるとともに端子配列方向に貫通して形成されている。端壁溝部18B,18Cの上側内壁面(上下方向に対して直角な面)は、後述するように、それぞれロック金具30の第一補強部37の上縁および第二起立部32Bの上縁に当接して上方へ向けたロック金具30の移動を規制する規制面18B−2,18C−2として機能する。
第一突壁溝部18Dは突壁部12の一端側(図5(A)にて左端側)で、また、第二突壁溝部18Eは突壁部12の他端側(図5(A)にて右端側)で、上下方向に延びるとともに端子配列方向外方、すなわち受入部16側へ開口して形成されている。第一突壁孔部18Fは端子配列方向での突壁部12の中央位置よりも一端側に寄った位置で、また、第二突壁孔部18Gは突壁部12の中央位置よりも他端側に寄った位置で、上下方向に貫通した孔部として形成されている。第三突壁溝部18Hは、端子配列方向で第一突壁孔部18Fと第二突壁孔部18Gとを隔てる後述の中央隔壁部12Aの下部で端子配列方向に延びるとともに下方へ開口して形成されている。
図5(A)に見られるように、突壁部12には、端子配列方向での中央位置で第一突壁孔部18Fと第二突壁孔部18Gとを隔てる中央隔壁部12Aと、同方向での一端(左端)寄り位置で第一突壁溝部18Dと第一突壁孔部18Fとを隔てる第一端隔壁部12Bと、同方向での他端(右端)寄り位置で第二突壁溝部18Eと第二突壁孔部18Gとを隔てる第二端隔壁部12Cとが、島状に形成されている。
中央隔壁部12Aは、下部で一端側そして他端側へそれぞれ突出する第一中央支持部12A−1、第二中央支持部12A−2を有している。また、第一端隔壁部12Bは、上部で一端側へ向けて延び第一突壁溝部18Dの上端を閉塞する上壁部12B−1と、下部で他端側へ向けて突出する第一端支持部12B−2とを有しており、断面形状が全体としてクランク状をなしている。また、第二端隔壁部12Cは、上部で他端側へ向けて延び第二突壁溝部18Eの上端を閉塞する上壁部12C−1と、下部で一端側へ向けて突出する第二端支持部12C−2とを有しており、断面形状が全体として第一端隔壁部12Bの断面形状を左右反転させたクランク状をなしている。上壁部12B−1,12C−1の下面(上下方向に対して直角な面)、換言すると突壁溝部18D,18Eの上側内壁面は、後述するように、それぞれロック金具30の第一起立部32Aの上縁および被規制部34の上縁に当接して上方へ向けたロック金具30の移動を規制する規制面18D−2,18E−2として機能する。また、第三突壁溝部18Hの上側内壁面は、ロック金具30の第二補強部38の上縁に当接して上方へ向けたロック金具30の移動を規制する規制面18H−1として機能する。
第一突壁孔部18Fは、端子配列方向で互いに近づいて突出する第一中央支持部12A−1および第一端支持部12B−2によって下部が狭められており、全体としてT字状をなしている。また、第二突壁孔部18Gは、端子配列方向で互いに近づいて突出する第二中央支持部12A−2および第二端支持部12C−2によって下部が狭められており、全体として逆T字状をなしている。
図5(B)に見られるように、本実施形態では、第一端支持部12B−2がロック金具30の第一被支持部33Aに係止し、第二中央支持部12A−2がロック金具30の第二被支持部33Bに係止することにより、レセプタクル側ハウジング10からのロック金具30の下方への脱落を阻止するための支持部として機能する。つまり、本実施形態では、第二中央支持部12A−1および第二端支持部12C−2は支持部として使用されない。
第一端支持部12B−2および第二中央支持部12A−2のそれぞれの端面(端子配列方向に対して直角な面)は、ロック金具30の被支持部33A,33Bの縦部と当接して、端子配列方向でのロック金具30の一端側への移動を規制する規制面12B−2A,12A−2Aとして機能する。
また、第二突壁溝部18Eの端子配列方向に対して直角な内壁面は、ロック金具30の被規制部34と当接して、端子配列方向でのロック金具30の一端側への移動を規制する規制面18E−1として機能する。
また、図2,4に見られるように、レセプタクル側ハウジング10は、端子配列方向での両端部のそれぞれに、弾性変形部材40を収容するための弾性変形部材収容凹部19が上方(図1、図5(A),(B)では下方)に開口して形成されている。本実施形態では、端子配列方向での他端側(図2,4,5(A),(B)で右端側)に設けられた弾性変形部材収容凹部19のみに弾性変形部材40が収容される。つまり、本実施形態では、一端側(図2,4,5(A),(B)で左端側)に設けられた弾性変形部材収容凹部19は使用されない。弾性変形部材収容凹部19は、図2,4に見られるように、上下方向に見て、弾性変形部材40に適合してコネクタ幅方向に延びる長孔形状をなしており、図5(A)に見られるように、上下方向にて端壁15の中間位置から底壁11の底面まで延びて下方へ開口している。また、図2,4に見られるように、弾性変形部材収容凹部19は、ロック金具収容溝部18に対して交差しており、ロック金具収容溝部18の底溝部18A、第一端壁溝部18Bおよび第二端壁溝部18Cと連通している。
次に、図5(A),(B)にもとづいて、レセプタクル側ハウジング10へのロック金具30および弾性変形部材40の取付けについて説明する。まず、図5(A)に示されるように、ロック金具30の被支持部33A,33Bがそれぞれ端子配列方向でレセプタクル側ハウジング10の突壁孔部18F,18Gと同位置となるようにして、ロック金具30をレセプタクル側ハウジング10の下方に位置させる。そして、ロック金具30を上方に移動させて(矢印P1)、被支持部33A,33Bをそれぞれ突壁孔部18F,18Gに進入させて、被支持部33A,33Bのそれぞれの横部を、第一端支持部12B−2および第一中央支持部12A−2よりも上方にもたらす。このとき、ロック金具30の基部31、第一起立部32A、第二起立部32B、被規制部34、第一補強部37および第二補強部38は、それぞれレセプタクル側ハウジング10の底溝部18A、第一突壁溝部18D、第二端壁溝部18C、第二突壁溝部18E、第一端壁溝部18Bおよび第三突壁溝部18Hに進入する。また、ロック解除操作部36は、レセプタクル側ハウジング10の一端側(左端側)で該レセプタクル側ハウジング10外に位置する。
次に、ロック金具30を端子配列方向での一端側へ移動させて(矢印P2)、被支持部33A,33Bのそれぞれの横部を第一端支持部12B−2および第一中央支持部12A−2の直上にもたらす。この結果、各横部が第一端支持部12B−2および第一中央支持部12A−2に対して下方へ向けて係止可能に支持されて、レセプタクル側ハウジング10からのロック金具30の脱落が阻止される。このとき、ロック金具30のロック部35A,35Bが、それぞれレセプタクル側ハウジング10の第一突壁溝部18D外そして第二端壁溝部18C外へ突出し、受入部16内に位置する。また、被支持部33A,33Bの縦部の側縁(左縁)および被規制部34の側縁(左縁)が、それぞれ第一端支持部12B−2の規制面12B−2A、第二中央支持部12A−2の規制面12A−2Aおよび第二突壁溝部18Eの規制面18E−1に対して当接して位置する(図5(B)参照)。
次に、図5(A)に示されるように、弾性変形部材40を、他端側(図5(A)にて右側)の弾性変形部材収容凹部19へ下方から取り付ける(矢印P3)。本実施形態では、すでにロック金具収容溝部18に収容されているロック金具30の第二起立部32Bと第二端壁溝部18Cの内壁面(端子配列方向に対して直角な面)との間の端子配列方向での寸法が、弾性変形部材40の端子配列方向での寸法よりも小さくなっている。したがって、弾性変形部材40は、端子配列方向で圧縮するように、すなわち該弾性変形部材40の弾性腕部41,42が他端側へ弾性変形した状態で弾性変形部材収容凹部19に収容される。弾性変形部材40は、弾性変形部材収容凹部19内にて、上下方向で第二起立部32Bの上側突部32B−1と下側突部32B−2との間に位置し、これらの突部によって上下方向での位置が規制される。
また、弾性変形部材40は、弾性変形部材収容凹部19内にて、その復元力により、ロック金具30を一端側へ向けて付勢する。この結果、ロック金具30の被支持部33A,33Bのそれぞれの横部が第一端支持部12B−2および第一中央支持部12A−2に対して下方へ向けて係止可能な状態が維持されて、ロック金具30がレセプタクル側ハウジング10に保持される。また、ロック金具30のロック部35A,35Bが、それぞれレセプタクル側ハウジング10の第一突壁溝部18D外そして第二端壁溝部18C外へ突出した状態が維持される。また、被支持部33A,33Bおよび被規制部34がそれぞれ第一端支持部12B−2の規制面12B−2A、第二中央支持部12A−2の規制面12A−2Aおよび第二突壁溝部18Eの規制面18E−1に当接し、一端側へ向けたロック金具30の最大移動量が規制される。このようにロック金具の最大移動量が規制されることにより、後述するプラグコネクタ2の被ロック金具80の被ロック部82,83に対するロック部35A,35Bのロック量の最大値が規制される。したがって、該ロック量が過大となることに起因して、コネクタ嵌合過程にて被ロック金具80がロック部35A,35Bに上方から当接した際に該ロック部35A,35Bが損傷することを防止できる。
本実施形態では、ロック金具30は、上記付勢力を受けてロック部35A,35Bがそれぞれ第一突壁溝部18Dそして第二端壁溝部18Cから突出する「ロック位置」(図6にて実線で図示)と、上記付勢力に抗してロック部35A,35Bがそれぞれ第一突壁溝部18D内そして第二端壁溝部18C内に収容される「ロック解除位置」(図6にて破線で図示)との間を、端子配列方向で移動可能となっている。
本実施形態では、図5(A),(B)に見られるように、ロック金具収容溝部18が左右対称な形状をなしているので、ロック金具30を、図5(A),(B)で示される姿勢を左右反転させた姿勢としても、ロック金具収容溝部18へ収容することが可能である。このようにロック金具30を左右反転させた場合、該ロック金具30の基部31、第一起立部32A、第二起立部32B、第一被支持部33A、第二被支持部33B、被規制部34、第一補強部37および第二補強部38は、それぞれロック金具収容溝部18の底溝部18A、第二突壁溝部18E、第一端壁溝部18B、第二突壁孔部18G、第一突壁孔部18F、第一突壁溝部18D、第二端壁溝部18Cおよび第三突壁溝部18Hに収容される。ロック解除操作部36は、レセプタクル側ハウジング10の他端側(図5(A),(B)にて右端)でハウジング外に位置する。また、弾性変形部材40は、一端側(図5(A),(B)にて左端)の弾性変形部材収容凹部19に収容され、ロック金具を他端側(図5(A),(B)にて右方)へ向けて付勢する。
このとき、被支持部33A,33Bの横部は、それぞれ第二端支持部12C−2および第一中央支持部12A−1と係止することにより、ロック金具30の下方への抜けが防止される。また、被支持部33A,33Bは、それぞれ第二端支持部12C−2および第一中央支持部12A−1の端面(端子配列方向に対して直角な面)である規制面12C−2A,12A−1A(図5(A),(B)参照)と当接可能に位置する。さらに、被規制部34は、第一突壁溝部18Dの内壁面(端子配列方向に対して直角な面)である規制面18D−1(図5(A),(B)参照)と当接可能に位置する。この結果、これらの規制面12C−2A,12A−1A,18D−1によって、他端側(図5(A),(B)にて右方)へのロック金具30の最大移動量が規制される。
また、このとき、起立部32A,32Bおよび被規制部34、補強部37,38のそれぞれの上縁が、第二突壁溝部18E、第一端壁溝部18B、第二端壁溝部18Cそして第一突壁溝部18Dの上側内壁面(上下方向方向に対して直角な面)である規制面18E−2,18B−2,18D−2,18C−2,18H−1(図5(A)参照)と当接可能に位置し、上方へのロック金具30の移動が規制される。
相手端子20は、図1,2に見られるように、金属板を打ち抜いて得られた帯状片を板厚方向に屈曲して作られている。該相手端子20は、端子収容部17の横溝部(底壁11に形成された溝部)内でコネクタ幅方向に延びる基部21(図2参照)と、該基部21の一端で直角に屈曲されて端子収容部17の縦溝部(突壁部12に形成された溝部)内で上方へ向けて延びる接触腕部22(図4参照)と、該接触腕部22と並行して基部21から上方へ向けて延びる被保持腕部24(図4参照)と、基部21の他端からレセプタクル側ハウジング10外へ延出する接続部23とを有している。接触腕部22は、板厚方向、換言するとコネクタ幅方向で弾性変形可能であり、該接触腕部22の上端にはコネクタ幅方向外方へ向けて突出し受入部16内に位置する接触突部22Aが形成されている。このような構成の相手端子20は、側壁14に形成された端子保持孔部17Cへ相手端子20の被保持腕部24を、レセプタクル側ハウジング10の下方(底壁11側)から圧入することにより、端子収容部17内に収容されて保持される。
次に、図1、図2および図6〜9にもとづいて、プラグコネクタ2の構成を説明する。プラグコネクタ2は、略直方体外形をなすプラグ側ハウジング60と、該プラグ側ハウジング60の長手方向を端子配列方向として該プラグ側ハウジング60によって二列に配列保持される複数の端子70と、上記長手方向での上記プラグ側ハウジング60の両端部(後述の端壁65)で保持される二つの被ロック金具80とを有している。該プラグコネクタ2は、図2に示される姿勢で回路基板上に配置実装され、図1に示されるように上下反転させた姿勢でレセプタクルコネクタ1に嵌合接続される。
上記プラグ側ハウジング60は、例えば樹脂等の電気絶縁材で作られており、回路基板の実装面と平行な一方向を長手方向(端子配列方向)として延びている。該プラグ側ハウジング60は、上記実装面に対して平行な底壁61(図1参照)と、図2に見られるように、該底壁61から上方へ向けて起立する枠状の嵌合部としての周壁63とを有している。該周壁63は、上記端子配列方向に延びる一対の側壁64と、該端子配列方向に対して直角なコネクタ幅方向に延び上記一対の側壁64の端部同士を連結する一対の端壁65とを有している。該周壁63に囲まれ上方へ開口する空間は、レセプタクルコネクタ1の突壁部12を受け入れるための受入部66として形成されている。
上記プラグ側ハウジング60は、被ロック金具80を保持する形態をなしているが、その形態の理解のために、プラグ側ハウジング60のさらなる説明に先立ち、まず、被ロック金具80について説明する。
被ロック金具80は、金属板を所定の形状に打ち抜いた後、板厚方向に屈曲加工して作られている。図2によく見られるように、被ロック金具80は、プラグ側ハウジング60の端壁65の上壁面に形成された配置面65E(図7参照)を覆うように配置される基部81と、該基部81から端子配列方向に張り出した二つの被ロック部82,83と、基部81からコネクタ幅方向に延び端壁65の両方の側壁面に沿って屈曲された、レセプタクルコネクタ1のシールド部材50のシールド舌片55と接触する二つのシールド接続部84とを有している。このように、被ロック金具80は、プラグ側ハウジング60の側壁面に沿って金属板の板厚方向に屈曲されており、これによって、被ロック金具80自体の補強そしてプラグ側ハウジング60への取付強度の向上が図られている。
上記二つの被ロック部82,83のうち、端壁65の内側の端壁面側に位置する被ロック部を「内側被ロック部82」、端壁65の外側の端壁面側に位置する被ロック部を「外側被ロック部83」という。図8は、図6にて端子配列方向での一端側(左端側)に設けられた被ロック金具80を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は図6の一部拡大図である。ここで、図8(B)では、図8(A)と異なり、レセプタクルコネクタ1のロック金具30のロック部35Aが係止している状態で示している。
図8(B)に見られるように、内側被ロック部82は、端子配列方向での自由端側、すなわち端子配列方向で端壁65の配置面65Eの端縁65E−1から間隔Sをもった範囲に、相手コネクタ1のロック金具30の第一ロック部35Aに対してコネクタ抜出方向で当接して係止可能な内側当接部82Aを有している(図8(A)をも参照)。また、該内側被ロック部82は、図8(B)に見られるように、上記間隔Sを含む範囲で内側当接部82Aと基部81とを連結する部分に、上記第一ロック部35Aに対してコネクタ抜出方向で係止しない内側係止逃げ部82Bを有している(図8(A)をも参照)。内側当接部82Aは、図8(A),(B)での上面が基部81の上面を含む面内に位置する平坦面をなしている。また、図8(A),(B)に見られるように、内側係止逃げ部82Bは、コネクタ幅方向での中間位置で、基部81の上面および内側当接部の上面よりも没した矩形状の凹部として形成されている。また、外側被ロック部83は、既述の内側当接部82Aと同様に、外側当接部83Aおよび外側係止逃げ部83Bが形成されている。
本実施形態では、図6に見られるように、端子配列方向での一端側(図6にて左端側)に設けられた被ロック金具80の内側被ロック部82と、他端側(図6にて右端側)に設けられた被ロック金具80の外側被ロック部83が、レセプタクルコネクタ1のロック金具30のロック部35A,35Bと係止する被ロック部として使用される。つまり、本実施形態では、一端側に設けられた被ロック金具80の外側被ロック部83と、他端側(図6にて右端側)に設けられた被ロック金具80の内側被ロック部82は、被ロック部として使用されない。
既述したように、本実施形態に係るプラグコネクタ2の被ロック金具80は、二つの被ロック部82,83がプラグ側ハウジング60の各端壁65の内外両側に位置している。したがって、仮に、レセプタクルコネクタ1が、図5,6に示される姿勢を左右反転させた姿勢となっていても、プラグコネクタ2の被ロック金具80をレセプタクルコネクタ1のロック金具30とロックさせることができる。その場合には、一端側の被ロック金具80の外側被ロック部83および他端側の内側被ロック部82が被ロック部として使用されることとなる。
プラグ側ハウジング60の説明に戻る。図2,7によく見られるように、端壁65の上壁面(図1,6では下面)には、被ロック金具80の基部81および被ロック部82,83を収容するための上側凹部65A(図7参照)が、コネクタ幅方向に延びる溝部と端子配列方向に延びる溝部が交差したような十字状の凹部として形成されている。端壁65の内側端壁面の上部には、コネクタ嵌合状態にてロック金具30の第一ロック部35Aを端子配列方向で受け入れるための内側凹部65B(図8(B)をも参照)が形成されている。該内側凹部65Bは、端子配列法方向内方へ向けてのみならず上方へ向けても開放されており、上記上側凹部65Aに連通している。端壁65の外側端壁面の上部には、コネクタ嵌合状態にてロック金具30の第二ロック部35Bを端子配列方向で受け入れるための外側凹部65C(図6をも参照)が形成されている。該外側凹部65Cは、端子配列方向外方へ向けてのみならず上方(図6では下方)へ向けても開放されており、上記上側凹部65Aに連通している。端壁65の側壁面、すなわち端子配列方向で側壁64の外面の延長上に位置する面には、被ロック金具80のシールド接続部84を収容するための側溝部65Dが、上記上側凹部65Aに連続して上下方向に延びて形成されている。
図7に見られるように、端壁65の上壁面のうち、端子配列方向で内側凹部65Bと外側凹部65Cとの間の範囲に位置する面は、被ロック金具80の基部81を配置するための配置面65Eとして形成されている(図8(B)をも参照)。換言すると、端壁65の上壁面でコネクタ幅方向に延びる凹部65B,65Cの端縁は、それぞれ上記配置面65Eの端縁65E−1をなしている。また、図2や図8(B)に見られるように、端子配列方向における凹部65B,65Cが形成されている範囲には、被ロック部82,83がそれぞれ配置される。
被ロック金具80は、シールド接続部84を図2および図7での上方から側溝部65D内に圧入することにより、プラグ側ハウジング60に取り付けられる。取付けが完了した状態では、被ロック金具80の基部81および被ロック部82,83がプラグ側ハウジング60の上側凹部65A内に収容されるとともに、被ロック金具80のシールド接続部84がプラグ側ハウジング60の側溝部65D内に収容される。また、シールド接続部84の側端縁が側溝部65Dの上下方向に延びる両側内縁に対して喰い込み、これによって被ロック金具80の抜けが防止される。
端子70は、金属板を打ち抜いて得られた帯状片を板厚方向に屈曲して作られている。図1,2に見られるように、該端子70は、プラグ側ハウジング60の各側壁64(図2参照)に一体モールド成形されて保持されており、該側壁64の長手方向で等間隔をなして配列されている。該端子70は、プラグ側ハウジング60の底壁61(図1参照)とほぼ同じ高さ位置で側壁64からコネクタ幅方向外方へ延出する直状の接続部71と、該接続部71に連続して図2での上方(図1での下方)へ向けて屈曲されて上記側壁64に埋没保持される接触腕部72とを有している。該接触腕部72は、上記側壁64の内側面に沿って延びていて、該接触腕部72の板面が該側壁64の内側面と同一面を形成するようにして受入部66へ向けて露呈している。該接触腕部72の露呈した板面には、レセプタクルコネクタ1の相手端子20の接触突部22Aを受け入れて該接触突部22Aと接触するための接触凹部72Aが板面から没して形成されている。
次に、図1および図6にもとづいて、レセプタクルコネクタ1とプラグコネクタ2とのコネクタ嵌合動作について説明する。まず、レセプタクルコネクタ1およびプラグコネクタ2をそれぞれ対応する回路基板に半田接続により取り付ける。次に、図1に見られるように、レセプタクルコネクタ1を受入部16が上方へ向いた姿勢とするとともに、該レセプタクルコネクタ1の上方で、プラグコネクタ2の受入部66(図2参照)が下方へ向いた姿勢とする。
次に、図1の姿勢を維持したままプラグコネクタ2を降下させて、レセプタクルコネクタ1の突壁部12をプラグコネクタ2の受入部66内へ下方から進入させるとともに、プラグコネクタ2の周壁63をレセプタクルコネクタ1の受入部16内へ上方から進入させる。この結果、レセプタクルコネクタ1の相手端子20の接触突部22Aが、プラグコネクタ2の端子70の接触凹部72A内に突入して、端子同士の電気的な接触がなされる。
また、コネクタ嵌合過程において、プラグコネクタ2に設けられた二つの被ロック金具80の下端が、それぞれロック位置にあるロック金具30のロック部35A,35B(図6にて実線で図示)の上縁(傾斜縁)に当接して当接力を生じ、その分力として得られる、該ロック部35A,35Bを端子配列方向で他端側(図6での右端側)へ向けた押圧力をもって押圧する。ロック部35A,35Bは、上記押圧力を受けると、図6にて破線で示されるように、起立部32A,32Bとともに端子配列方向で他端側へ移動(後退)して、それぞれ第一突壁溝部18D内、第二端壁溝部18C内に収容されてロック解除位置にもたらされる。このとき、ロック部35A,35Bの移動は、弾性変形部材40の弾性変形(圧縮)、すなわち弾性腕部41,42の他端側へ向けた弾性変形によって許容される。
上述したように、ロック部35A,35Bがロック解除位置にもたらされることにより、プラグコネクタ2のさらなる降下が許容される。そして、図6に見られるように、一端側(図6にて左端側)の被ロック金具80の内側被ロック部82そして他端側(図6にて右端側)の被ロック金具80の外側被ロック部83が、ロック金具30のロック部35A,35Bよりも下方の位置に達すると、該ロック部35A,35Bが、上記当接力の分力としての押圧力から開放される。この結果、弾性変形部材40の弾性腕部41,42が弾性変形量を減ずるように一端側へ復元され、ロック金具30が一端側へ移動することにより、ロック部35A,35Bが当初のロック位置に復帰する。ロック位置に戻ったロック部35A,35Bは、図6にて実線で示されるように、一端側の端壁65の内側凹部65B内そして他端側の端壁65の外側凹部65C内にそれぞれ進入し、コネクタ挿抜方向で該被ロック部82,83に対向して位置する。さらに具体的には、図8(B)によく見られるように、第一ロック部35Aの根元部35A−1がコネクタ挿抜方向(図8(B)での上下方向)で内側被ロック部82の内側当接部82Aと対向するとともに、第一ロック部35Aの先端部35A−2がコネクタ挿抜方向で内側係止逃げ部82Bと対向する。また、第二ロック部35Bについても、第一ロック部35Aと同様に、第二ロック部35Bの根元部が外側被ロック部83の外側当接部83Aと対向するとともに、第二ロック部35Bの先端部が外側係止逃げ部82Bと対向する。このようにして、ロック部35A,35Bの根元部が被ロック部82,83の当接部82A,83Aに対してコネクタ抜出方向(上方)へ係止可能に位置することによりロック状態となる。
また、図8に見られるように、プラグコネクタ2の被ロック金具80のシールド接続部84が、それぞれ対応するレセプタクルコネクタ1のシールド部材50のシールド舌片55をコネクタ幅方向外方へ向けて押圧して弾性変形させることにより、該シールド舌片55と接圧をもって接触する。
このように、相手端子20,50同士が互いに接続され、ロック金具30,80同士がロックされ、シールド舌片55とシールド接続部84とが互いに接続されることにより、コネクタ嵌合動作が完了する。コネクタ嵌合状態にて、プラグコネクタ2がコネクタ抜出方向(上方)へ不用意にもち上げられたとしても、起立部32A,32B、被規制部34および補強部37,38のそれぞれの上縁がレセプタクル側ハウジング10の規制面18D−2,18C−2,18E−2,18B−2,18H−1に当接するので、上方へ向けたロック金具30の移動が規制される。この結果、ロック金具30のロック部35A,35Bと被ロック金具80の被ロック部82,83との係止状態が維持され、安定したロック状態を維持できる。
また、本実施形態では、既述したように、ロック部35A,35Bの根元部が被ロック部82,83の当接部82A,83Aにコネクタ挿抜方向で対向しているとともに、ロック部35A,35Bの先端部が被ロック部82,83の係止逃げ部82B,83Bにコネクタ挿抜方向で対向している(図6,図8(B)参照)。したがって、図6に示されるコネクタ嵌合状態にて、プラグコネクタ2がコネクタ抜出方向(上方)へ不用意にもち上げられたとき、ロック部35A,35Bの根元部は被ロック部82,83の当接部82A,83Aに当接してコネクタ挿抜方向で係止する。一方、ロック部35A,35Bの先端部は被ロック部82,83の係止逃げ部82B,83Bと対向しており、該ロック部35A,35Bの先端部が被ロック部82,83に当接することはないので、該先端部には被ロック部82,83からの反力が作用しない。この結果、ロック部35A,35Bの曲げ変形が生じにくくなり、換言すると、ロック部35A,35Bに作用する応力が小さくなるとともに該ロック部35A,35Bの先端部での損傷をが生じにくくなり、コネクタ同士のロック機能が良好に確保される。
次に、図6にもとづいて、コネクタ抜出動作について説明する。レセプタクルコネクタ1とのコネクタ嵌合状態にあるプラグコネクタ2を抜出する際には、レセプタクルコネクタ1のロック金具30のロック解除操作部36の押圧面36Aを端子配列方向で他端側(図6にて右方)へ向けて押圧して解除操作を行う。ロック解除操作部36が上記他端側への押圧力を解除操作力として受けると、弾性変形部材40が同方向に弾性変形する。そして、既述したコネクタ嵌合過程について説明したのと同様に、弾性変形部材40が圧縮して弾性変形し、ロック部35A,35Bが起立部32A,32Bとともに上記他端側へ向けて移動する。
この結果、ロック部35A,35Bが第一突壁溝部18D内、第二端壁溝部18C内に収容されてロック解除位置にもたらされ(図6の破線参照)、該ロック部35A,35Bとプラグコネクタ2の被ロック金具80の被ロック部82,83との係止可能なロック状態が解除される。そして、プラグコネクタ2をコネクタ抜出方向(上方)へもち上げることにより、該プラグコネクタ2が難なく抜出され、コネクタ抜出動作が完了する。
本実施形態では、既述したように、弾性変形部材40は、弾性腕部41,42同士の交差部分に端子配列方向で対向するストッパ部44が設けられていて、端子配列方向での他端側へ向けた弾性腕部41,42の所定量以上の変位を上記ストッパ部44との当接により規制するようになっている。したがって、仮に、ロック解除操作において、ロック解除操作部36が必要以上に上記他端側へ向けて押し込まれたとしても、ストッパ部44が上記弾性腕部41,42の所定量以上の弾性変位を規制するので、これに伴ってロック金具30の他端側への移動量も規制される。このようにして移動量を規制することにより、被支持部33A,33Bの横部が第一端支持部12B−2そして第二中央支持部12A−2の位置よりも他端側に移動してしまう結果下方へ抜けてしまうということを回避でき、レセプタクル側ハウジング10からのロック金具30の不用意な外れを防止することができる。
ロック金具30は、起立部32A,32Bが第一突壁溝部18D内、第二端壁溝部18C内に位置しているとともに、ロック部35A,35Bが上記起立部32A,32Bの上部から突出して受入部16内に位置している。換言すると、起立部32A,32Bおよびロック部35A,35Bが端子配列方向、すなわちレセプタクル側ハウジングの長手方向で該レセプタクル側ハウジング10の範囲内に位置しており、この範囲内で移動するようになっている。したがって、ロック部35A,35Bの突出量を大きく確保しても、ロック金具30の配置の有無にかかわらず元々存在する上記範囲内で該ロック部35A,35Bそして起立部32A,32Bの上記端子配列方向での移動を許容するための空間を容易に確保できるので、上記端子配列方向でコネクタの大型化を回避できる。また、本実施形態では、ロック金具30は、レセプタクル側ハウジング10から露出するロック解除操作部36を除き、屈曲加工されることなく、コネクタ幅方向に対して直角な板面を維持して作られている。したがって、該コネクタ幅方向ではロック金具30の板厚分の寸法を、同方向での側壁14同士間の範囲に確保すれば済むので、同方向でもコネクタの大型化を回避できる。
また、本実施形態では、弾性変形部材40の弾性変形により、端子配列方向でのロック金具30の移動が許容されている。このように、ロック金具30とは別部材である弾性変形部材40を設けたことにより、ロック部35A,35B自体に弾性をもたせる必要がなくなるので、ロック部35A,35B自体の剛性ひいては強度を高くでき、安定したロック状態を得ることができる。また、ロック部35A,35Bの突出量を大きくすることにより、該ロック部35A,35Bの剛性ひいては強度をさらに高くできるので、ロック状態の安定性のさらなる向上を図ることができる。
既述したように、本実施形態では、被ロック金具80の二つの被ロック脚部82,83がプラグ側ハウジング60の両端壁65の内外両側に位置している。したがって、本実施形態のプラグコネクタ2は、レセプタクルコネクタ1のような、すなわちロック部35A,35Bのそれぞれが突壁部12の一端側と他端側の端壁15の内側に設けられているような形態のコネクタに限らず、ロック部がさらに異なる位置に設けられた相手コネクタに対してもロック可能となっている。
例えば、レセプタクルコネクタが、レセプタクル側ハウジングの両端壁のそれぞれの内側面から端子配列方向内方へ向けて突出するロック部を有している場合には、プラグコネクタ2の両端壁65に設けられた被ロック金具80の各外側被ロック部83が被ロック部として使用される。また、レセプタクルコネクタが、レセプタクル側ハウジングの突壁部の両端壁面から端子配列方向外方へ向けて突出するロック部を有している場合には、プラグコネクタ2の両端壁65に設けられた被ロック金具80の各内側被ロック部82が被ロック部として使用される。
また、レセプタクルコネクタが、レセプタクル側ハウジングの周壁全体がプラグコネクタ2の受入部66内に嵌入するようなコネクタであって、上記レセプタクル側ハウジングの両端壁のそれぞれの外側面から端子配列方向外方へ向けて突出するロック部を有している場合には、プラグコネクタ2の両端壁65に設けられた被ロック金具80の各内側被ロック部82が被ロック部として使用される。
このように、本実施形態に係るプラグコネクタ2によれば、ロック部の位置が異なる種々の形態のレセプタクルコネクタに対しても、一種の被ロック金具80で選択的にロックさせることができる。この結果、対応可能な相手コネクタの形式の幅を拡げることができる。
<第二実施形態>
第一実施形態では、プラグコネクタ2に設けられた被ロック金具80の被ロック部82,83は、係止逃げ部82B,83Bが凹部として形成されているが、図10(A)に示される第二実施形態では、係止逃げ部182B,183Bが被ロック部182,183をコネクタ挿抜方向に貫通する孔部として形成されている点のみで第一実施形態と異なっている。図10(A)では、第一実施形態の各部と対応する部分について、第一実施形態での符号に「100」を加えて図示している。図10(A)では、説明の便宜上、端子配列方向での一端側部分のみが示されている。
図10(A)に見られるように、係止逃げ部182B,183Bを孔部として形成しても、レセプタクルコネクタ1のロック部135Aの先端部135A−2が被ロック部182と当接することを回避でき、当接部182Aのみをロック部135Aの根元部135A−1に係止させることができる。この結果、第一実施形態と同様に、ロック部135Aの曲げ変形が生じにくくなり、コネクタ同士のロック機能を確保できる。図10(A)に図示されていない端子配列方向での他端側部分においても同様である。
<第三実施形態>
第一実施形態では、プラグコネクタ2に設けられた被ロック金具80の被ロック部82,83は、屈曲されることなく基部81から端子配列方向へ張り出して形成されているが、図10(B)に示される第二実施形態では、被ロック部282,283が、基部281との境界位置でプラグ側ハウジング260の底壁261側(図10(B)にて上方)へ向けて屈曲されて形成されている点で第一実施形態と異なっている。図10(B)では、第一実施形態の各部と対応する部分について、第一実施形態での符号に「200」を加えて図示している。図10(B)では、説明の便宜上、端子配列方向での一端側部分のみが示されている。
図10(B)に見られるように、第三実施形態では、被ロック部282,283が上方へ向けて板厚方向に屈曲されて形成されている。第三実施形態では、端壁265の配置面265Eの端縁265E−1と端子配列方向で間隔をもって位置する自由端側部分、すなわち底壁261側に位置する部分が当接部282A,283Aとして形成され、上記間隔をもった範囲で上記当接部282A,283Aに隣接する空間が係止逃げ部282B,283Bとして形成されている。本実施形態によっても、レセプタクルコネクタ1のロック部235Aの先端部235A−2が被ロック部282と当接することを回避でき、当接部282Aのみをロック部235Aの根元部235A−1に係止させることができる。この結果、第一実施形態と同様に、ロック部235Aの曲げ変形が生じにくくなり、コネクタ同士のロック機能を確保できる。図10(B)に図示されていない端子配列方向での他端側部分においても同様である。
第一ないし第三実施形態では、被ロック部は基部に対して端子配列方向での両側に設けられているが、これに代えて、被ロック部は端子配列方向での片側のみに設けられていてもよい。また、被ロック部は基部に対してコネクタ幅方向での片側あるいは両側に設けられていてもよい。このように被ロック部をコネクタ幅方向での片側あるいは両側に設ける場合には、シールド接続部は、基部に対して端子配列方向での片側あるいは両側に設けられる。
第一ないし第三実施形態では、被ロック部は、ハウジングの端壁(端部)の配置面(被ロック金具の基部を配置する面)よりも底壁から離反する側(図2での上方、図6,図8(B),図10(A),(B)での下方)に位置しているが、これに代えて、被ロック部は端壁(端部)の配置面よりも底壁側に位置して設けられていてもよい。例えば、基部との境界位置でハウジングの底壁側へ向けて屈曲され端壁の端壁面(端子配列方向に対して直角な面)に沿って延びる板状部分を被ロック部として形成することができる。この場合、例えば、相手コネクタのロック部を受け入れるための孔部を被ロック部に板厚方向で貫通形成して、該孔部を形成する縁部のうち底壁から離反する側に位置する縁部を当接部として利用することができる。また、上記板状部分を端壁の端壁面から間隔をもって配置し、該間隔の範囲における上記当接部と上記端壁面との間の空間を係止逃げ部として利用することができる。
第一ないし第三実施形態では、プラグコネクタは、レセプタクルコネクタの突壁部を受け入れるための受入部が、周壁に囲まれた凹部で形成されているが、レセプタクルコネクタが突壁部を有してない場合には、上記受入部は必須ではない。この場合、プラグコネクタは、例えば、プラグコネクタのハウジングは、図2に示される受入部66を樹脂によって埋めたような構成となっていてもよい。
第一ないし第三実施形態では、被ロック部の当接部は、レセプタクルコネクタのロック部の根元部と対向する面(以下、「対向面」という)がコネクタ挿抜方向に対して直角をなしているが、これに代えて、対向面がコネクタ挿抜方向に対して傾斜していてもよい。
第一ないし第三実施形態では、ロック金具のロック部の下縁は、上下方向に対してほぼ直角に延びていることとしたが、これに代えて、端子配列方向で先端へ向かうにつれて上方へ向けて傾斜する傾斜縁を有していてもよい。このようにロック部に傾斜縁を設けた場合、コネクタ抜出の際にプラグコネクタを一定量以上の抜出力をもって上方へもち上げると、ロック位置にある上記ロック部の傾斜縁(下縁)に上記被ロック部が下方から当接して該ロック部を端子配列方向でロック解除位置へ向けて押圧する。この結果、弾性変形部材または弾性変形部の弾性変形によって、上記ロック部のロック解除位置への移動が許容されて、ロック状態が解除されるので、プラグコネクタの抜出が可能になる。つまり、プラグコネクタをもち上げる操作だけで該プラグコネクタを抜出できるので、ロック金具にロック解除操作部を設ける必要がなくなる。このような形態は、ロック強度がさほど大きくないようなコネクタに適用されるのが好ましい。また、ロック部の下縁に代えてあるいはロック部の下縁とともに、被ロック部の上縁部に、端子配列方向でロック部側へ向かうにつれて下方へ傾斜する傾斜縁を設けた場合も同様の効果が得られる。
また、第一ないし第三実施形態では、プラグコネクタおよびレセプタクルコネクタは回路基板用電気コネクタであることとしたが、両コネクタの種類はこれに限られず、例えば、ケーブルに接続されるケーブル用電気コネクタであることとしてもよい。
第一ないし第三実施形態では、相手ロック部材および弾性変形部材が金具として形成されていることとしたが、これに代えて、相手ロック部材および弾性変形部材は、例えば樹脂で形成されていてもよい。
1 レセプタクルコネクタ(相手コネクタ) 65E−1 端縁
2 プラグコネクタ 70 端子
30 ロック金具 80 被ロック金具
35A 第一ロック部 81 基部
35A−1 根元部 82 内側被ロック部
35A−2 先端部 82A 内側当接部
35B 第二ロック部 82B 内側係止逃げ部
60 プラグ側ハウジング 83 外側被ロック部
65 端壁 83A 外側当接部
65E 配置面 83B 外側係止逃げ部

Claims (5)

  1. 相手コネクタに挿抜可能に嵌合接続される電気コネクタであって、該電気コネクタは、コネクタ挿抜方向に対して直角な面内での一方向を長手方向として延びるハウジングと、上記長手方向を端子配列方向として該ハウジングに配列保持される複数の端子と、上記ハウジングで保持され上記相手コネクタのロック部に係止可能な被ロック金具とを有する電気コネクタにおいて、
    被ロック金具は、金属板り、上記ハウジングの端子配列方向での端部にて相手コネクタ側に向く配置面に配置される基部と、該基部から延びる被ロック部を有し、
    該被ロック部は、上記端部の上記配置面の端縁から間隔をもった範囲に、上記相手コネクタのロック部に対してコネクタ抜出方向で当接して係止可能な当接部が形成されているとともに、上記間隔の範囲に、上記ロック部に対してコネクタ抜出方向で係止しない係止逃げ部が形成されており、
    上記当接部と上記係止逃げ部との境界部分は段状をなしていて、該係止逃げ部は、上記当接部よりも没して形成されており、
    上記相手コネクタのロック部は、根元部と該根元部から連続する先端部とを有しており、
    コネクタ嵌合状態において、上記被ロック部の当接部が上記ロック部の根元部とコネクタ挿抜方向で対向するとともに、上記被ロック部の係止逃げ部が上記ロック部の先端部とコネクタ挿抜方向で対向するようになっていることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 被ロック部の係止逃げ部は、相手コネクタに対して離反側となるハウジングの底部側へ向けて開口した凹部として形成されていることとする請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 相手コネクタに挿抜可能に嵌合接続される電気コネクタであって、該電気コネクタは、コネクタ挿抜方向に対して直角な面内での一方向を長手方向として延びるハウジングと、上記長手方向を端子配列方向として該ハウジングに配列保持される複数の端子と、上記ハウジングで保持され上記相手コネクタのロック部に係止可能な被ロック金具とを有する電気コネクタにおいて、
    被ロック金具は、金属板り、上記ハウジングの端子配列方向での端部にて相手コネクタ側に向く配置面に配置される基部と、該基部から延びる被ロック部を有し、
    該被ロック部は、上記端部の上記配置面の端縁から間隔をもった範囲に、上記相手コネクタのロック部に対してコネクタ抜出方向で当接して係止可能な当接部が形成されているとともに、上記間隔の範囲に、上記ロック部に対してコネクタ抜出方向で係止しない係止逃げ部が形成されており、該被ロック部の係止逃げ部は、該被ロック部をコネクタ挿抜方向に貫通する孔部として形成されており、
    上記相手コネクタのロック部は、根元部と該根元部から連続する先端部とを有しており、
    コネクタ嵌合状態において、上記被ロック部の当接部が上記ロック部の根元部とコネクタ挿抜方向で対向するとともに、上記被ロック部の係止逃げ部が上記ロック部の先端部とコネクタ挿抜方向で対向するようになっていることを特徴とする電気コネクタ。
  4. 被ロック部は、基部から張り出して形成されており、当接部は、相手コネクタに対して離反側となるハウジングの底部側に位置していることとする請求項1ないし請求項3のうちのいずれか一つに記載の電気コネクタ。
  5. 相手コネクタに挿抜可能に嵌合接続される電気コネクタであって、該電気コネクタは、コネクタ挿抜方向に対して直角な面内での一方向を長手方向として延びるハウジングと、上記長手方向を端子配列方向として該ハウジングに配列保持される複数の端子と、上記ハウジングで保持され上記相手コネクタのロック部に係止可能な被ロック金具とを有する電気コネクタにおいて、
    被ロック金具は、金属板り、上記ハウジングの端子配列方向での端部にて相手コネクタ側に向く配置面に配置される基部と、該基部から延びる被ロック部を有し、
    該被ロック部は、基部から端子配列方向に延びてから相手コネクタに対して離反側となるハウジングの底部側へ向けて板厚方向に屈曲されており、上記端部の上記配置面の端縁から間隔をもった範囲に、上記相手コネクタのロック部に対してコネクタ抜出方向で当接して係止可能な当接部が上記底部側に位置して形成されているとともに、上記間隔の範囲に、上記ロック部に対してコネクタ抜出方向で係止しない係止逃げ部が形成されており、
    上記相手コネクタのロック部は、根元部と該根元部から連続する先端部とを有しており、
    コネクタ嵌合状態において、上記被ロック部の当接部が上記ロック部の根元部とコネクタ挿抜方向で対向するとともに、上記被ロック部の係止逃げ部が上記ロック部の先端部とコネクタ挿抜方向で対向するようになっていることを特徴とする電気コネクタ。
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