JP6080457B2 - エネルギー消費機器制御装置、エネルギー消費機器制御方法及びエネルギー消費機器制御システム - Google Patents

エネルギー消費機器制御装置、エネルギー消費機器制御方法及びエネルギー消費機器制御システム Download PDF

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Description

本発明は、エネルギー消費機器制御装置、エネルギー消費機器制御方法及びエネルギー消費機器制御システムに係り、特に、建物又は建物の部屋内において同一種類である複数のエネルギー消費機器の各々と通信して各エネルギー消費機器の運転状態を制御するエネルギー消費機器制御装置、エネルギー消費機器制御方法及びエネルギー消費機器制御システムに関する。
エネルギー消費機器の制御システムとして、ホームサーバを住宅内に設置して住宅内の電気機器を制御したり住宅内の電力消費状況を監視したりするシステム、いわゆるHEMS(Home Energy Management System)が近年、注目されている。HEMSにおいて、ホームサーバは、住宅内に構築されたネットワークを通じて電気機器や電気センサと通信することにより、電気機器に対して制御信号を出力したり、電気センサから電力使用量の情報を収集したりする。
また、上記の制御システムの中には、電気センサから取得した住宅内の総電力量に応じて、住宅内の電気機器の運転状態を制御するものが存在する(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、分電盤内のメインブレーカを通じて住宅内の総電力量を取得する一方で、当該総電力に応じて住宅内の家電製品の運転状態を制御する電力制御装置が開示されている。
さらに、住宅内の総電力量に応じて各電気機器の運転状態を制御するシステムの中には、住宅において複数設置された同一種類の電気機器を制御するものが存在する(例えば、特許文献2参照)。特許文献2には、住宅内に複数設置された空調機の各々と通信して各空調機の運転状況を入手し、住宅内の総電力量が上限値を超えそうな場合に複数の空調機のうちの少なくとも1台の運転を制御する電力制御装置が開示されている。
特開2009−254219号公報 特開2002−13778号公報
ところで、上記のように住宅内の総電力量に応じて各電気機器の運転状態を制御する場合、制御信号が制御対象の電気機器に向けて送信されるのに対し、当該制御対象の電気機器の運転状態が制御信号に応じた状態となっているかが分からないことがある。このような場合、電気機器の運転状態が確実に制御されているのかを確認するために、当該電気の設置場所に行って実際に運転状態を視認することになる。
また、制御対象の電気機器が自動的に選択されるようなケースにおいて、どの電気機器が制御対象となったのかが分からないと、制御システムのユーザである住宅の居住者の生活に支障を来しかねない。上述した特許文献1及び2の各々に開示された電力制御装置を用いたシステムにおいて、住宅の居住者は、どの電気機器がどのような運転状態にあるのかが把握できず、例えば運転中であると思われた電気機器が実際には運転待機中であるために居住者の生活を乱してしまう虞がある。特に、特許文献2に記載されたケースのように住宅内の総電力量に基づいて住宅内に複数ある空調機の運転台数を制御する場合、どの空調機の運転が制限されているのかが分からないと、住宅内の各部屋における温度や湿度の調整の有無が把握できない結果、住宅の居住者にとって快適な生活を送ることが困難となってしまう。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、建物又は建物の部屋内に複数設置された同一種類のエネルギー消費機器のうち、所定量以上の負荷で運転させる機器の台数を制限する構成において、制御対象の機器とそれ以外の機器とを区別することが可能なエネルギー消費機器制御装置、エネルギー消費機器制御方法及びエネルギー消費機器制御システムを提供することである。
前記課題は、本発明のエネルギー消費機器制御装置によれば、建物又は建物の部屋内において同一種類である複数のエネルギー消費機器の各々と通信して該複数のエネルギー消費機器の各々の運転状態を制御するエネルギー消費機器制御装置であって、前記複数のエネルギー消費機器の各々に向けて前記運転状態を制御するための制御信号を送信する制御信号送信部と、前記複数のエネルギー消費機器の各々から前記運転状態を示す応答信号を受信する応答信号受信部と、前記複数のエネルギー消費機器の各々について負荷が所定量以上となる運転条件で運転させる期間を定めたスケジュールを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された前記スケジュールを読み出して、前記複数のエネルギー消費機器の中から、前記エネルギー消費機器制御装置による制御の実行時点において前記運転条件で運転させる制御対象機器を特定する特定部と、該特定部が前記複数のエネルギー消費機器の中から特定した前記制御対象機器のすべてを前記運転条件で運転させた場合に前記制御の実行時点において前記建物又は前記建物の部屋内で消費されるエネルギー量を算出する算出部と、該算出部の算出結果が予め設定された上限量を超えているか否かを判定する判定部と、を備え、前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したとき、前記制御信号送信部は、前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させるための前記制御信号である運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信してから、前記制御の実行時点から所定時間が経過した後に前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの残りの機器に向けて送信し、前記応答信号信部は、前記制御信号送信部から前記運転要求信号を受信した前記制御対象機器が前記運転条件で運転し始めたことを示すために送信する前記応答信号を受信し、前記エネルギー消費機器制御装置が前記複数のエネルギー消費機器の各々の運転状態を制御する際の制御モードとして、前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したときに前記制御の実行時点において前記運転条件で運転させる前記制御対象機器の台数を制限する台数制限モードと、前記制御の実行時点において前記制御対象機器のすべてを前記運転条件で運転させる非台数制限モードとが指定可能であり、前記台数制限モードが指定されたとき、前記制御信号送信部は、前記制御の実行時点において前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて前記運転要求信号を送信し、前記制御モードを指定するためにユーザによって行われる入力操作を受け付けることにより前記制御モードの設定要求を前記エネルギー消費機器制御装置に向けて送信するユーザ端末から前記制御モードの設定要求を受信する設定要求受信部と、該設定要求受信部が前記制御モードの設定要求を受信することにより、前記制御モードを前記台数制限モード及び前記非台数制限モードのうち指定された側のモードに設定する制御モード設定部と、を更に備えることにより解決される。
上記の装置によれば、建物又は建物の部屋内に複数設置された同一種類のエネルギー消費機器のうち、所定量以上の負荷で運転させる機器の台数を制限した際、制御装置側では、負荷が所定量以上となるような条件で運転し始めた機器から応答信号を受信する。これにより、制御装置側では、制御対象の機器とそれ以外の機器とを明確に区別することが可能となる。さらに、所定量以上の負荷で運転させる機器を制御装置からユーザに報知する手段を備えていれば、ユーザは、当該報知手段により、所定量以上の負荷で運転させる機器とそれ以外の機器とを把握することができるようになる。
また、上記の構成であれば、ユーザの意思に応じて制御モードを切り替えることが可能となり、例えば、省エネを実践したい場合には台数制限モードを指定し、エネルギー消費機器の機能を十分に利用したい場合には非台数制限モードを指定することが可能となる。この結果、ユーザにとって利便性の高い制御が実現される。
また、前述の課題は、本発明の他のエネルギー消費機器制御装置によれば、建物又は建物の部屋内において同一種類である複数のエネルギー消費機器の各々と通信して該複数のエネルギー消費機器の各々の運転状態を制御するエネルギー消費機器制御装置であって、前記複数のエネルギー消費機器の各々に向けて前記運転状態を制御するための制御信号を送信する制御信号送信部と、前記複数のエネルギー消費機器の各々から前記運転状態を示す応答信号を受信する応答信号受信部と、前記複数のエネルギー消費機器の各々について負荷が所定量以上となる運転条件で運転させる期間を定めたスケジュールを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された前記スケジュールを読み出して、前記複数のエネルギー消費機器の中から、前記エネルギー消費機器制御装置による制御の実行時点において前記運転条件で運転させる制御対象機器を特定する特定部と、該特定部が前記複数のエネルギー消費機器の中から特定した前記制御対象機器のすべてを前記運転条件で運転させた場合に前記制御の実行時点において前記建物又は前記建物の部屋内で消費されるエネルギー量を算出する算出部と、該算出部の算出結果が予め設定された上限量を超えているか否かを判定する判定部と、を備え、前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したとき、前記制御信号送信部は、前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させるための前記制御信号である運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信してから、前記制御の実行時点から所定時間が経過した後に前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの残りの機器に向けて送信し、前記応答信号受信部は、前記制御信号送信部から前記運転要求信号を受信した前記制御対象機器が前記運転条件で運転し始めたことを示すために送信する前記応答信号を受信し、前記記憶部は、前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したときに前記制御の実行時点において前記運転条件で運転させる前記制御対象機器の最大台数として予め設定された設定台数を記憶しており、前記制御は、前記スケジュールに従って一定時間毎に実行され、前記特定部が特定した前記制御対象機器の台数が前記設定台数を超えており、かつ、前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したとき、前記制御信号送信部は、前記制御の実行時点において、前記設定台数に相当する台数の前記制御対象機器のみを前記運転条件で運転させるように前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信し、次回以降の前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させる前記制御対象機器が増えるように前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの残りの機器に向けて送信することにより解決される。
上記の装置によれば、建物又は建物の部屋内に複数設置された同一種類のエネルギー消費機器のうち、所定量以上の負荷で運転させる機器の台数を制限した際、制御装置側では、負荷が所定量以上となるような条件で運転し始めた機器から応答信号を受信する。これにより、制御装置側では、制御対象の機器とそれ以外の機器とを明確に区別することが可能となる。さらに、所定量以上の負荷で運転させる機器を制御装置からユーザに報知する手段を備えていれば、ユーザは、当該報知手段により、所定量以上の負荷で運転させる機器とそれ以外の機器とを把握することができるようになる。
また、上記の構成であれば、建物又は建物の部屋内におけるエネルギー消費量の算出値が上限量を超えてしまうような場合、所定量以上の負荷で運転させる機器の台数を段階的に増やしていくことが可能になる。これにより、建物又は建物の部屋内におけるエネルギー消費量を監視しながら、所定量以上の負荷で運転させる機器の台数を徐々に増やしていくことが可能になる。
また、上記のエネルギー消費機器制御装置において、前記記憶部は、前記複数のエネルギー消費機器の各々に対して決められた優先順位を記憶しており、前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したとき、前記制御信号送信部は、前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させる前記制御対象機器としてより前記優先順位が高い前記制御対象機器が選ばれるように前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信し、前記優先順位は、前記建物又は前記建物の部屋における前記複数のエネルギー消費機器の各々の設置場所、又は前記複数のエネルギー消費機器の各々の最大消費エネルギー量に基づいて決定されると、より一層好適である。
上記の構成であれば、建物又は建物の部屋内に複数設けられた同一種類のエネルギー消費機器の各々に対して優先順位が決まっており、台数制限運転中、より優先順位が高い機器が所定量以上の負荷で運転するようになる。このように台数制限運転において所定量以上の負荷で運転させる機器が優先順位に応じて決まることにより、ユーザにとっての利便性がより向上した制御を実行することが可能となる。
また、上記のエネルギー消費機器制御装置において、前記複数のエネルギー消費機器の中に互いに異なる通信プロトコルにて通信する機器が存在するとき、前記制御信号送信部は、前記制御信号を前記制御対象機器に向けて送信する際に用いる通信プロトコルを、送信先の前記制御対象機器が用いる通信プロトコルに応じて切り替えると、更に好適である。
上記の構成であれば、エネルギー消費機器制御装置が通信相手に応じて通信プロトコルを切り替えることにより、ユーザ側では通信プロトコルの違いを意識しなくともエネルギー消費機器制御装置に対して各エネルギー消費機器の制御を要求することが可能となる。
また、上記のエネルギー消費機器制御装置において、前記記憶部は、前記建物又は前記建物の部屋における前記エネルギー消費機器の設置場所を記憶すると、益々好適である。
上記の構成であれば、制御装置側でエネルギー消費機器の設置場所が記憶されているので、制御対象の機器がどこに設置されているのかを把握した上で、適切に各エネルギー消費機器を制御することが可能となる。
また、上記のエネルギー消費機器制御装置において、前記エネルギー消費機器制御装置は、前記複数のエネルギー消費機器としての複数の電気機器の各々と通信して該複数の電気機器の各々の運転状態を制御し、前記記憶部は、前記建物又は前記建物の部屋における最大消費電力として電力会社との間の契約で定められた契約電力、前記建物又は前記建物の部屋に設けられた分電盤内に設置された遮断器が作動するときの前記建物又は前記建物の部屋における消費電力である作動電力、及び、前記建物又は前記建物の部屋における消費電力の目標値として設定される目標電力のうち、いずれかの電力を前記上限量として記憶していると、尚一層好適である。
上記の構成であれば、契約電力、遮断器の作動電力及び目標電力を上限量とした上で当該上限量を超える電力が消費される場合には、所定量以上の負荷で運転させる電気機器の台数を制限する。これにより、建物又は建物の部屋における消費電力を監視しながら、所定量以上の負荷で運転させる電気機器の台数を適切に管理することが可能となる。
また、前述の課題は、本発明のエネルギー消費機器制御方法によれば、建物又は建物の部屋内において同一種類である複数のエネルギー消費機器の各々と通信して該複数のエネルギー消費機器の各々の運転状態を制御するエネルギー消費機器制御方法であって、前記複数のエネルギー消費機器の各々について負荷が所定量以上となる運転条件で運転させる期間を定めたスケジュールを記憶部から読み出して、前記複数のエネルギー消費機器の中から、前記複数のエネルギー消費機器に対する制御の実行時点において前記運転条件で運転させる制御対象機器を特定することと、前記複数のエネルギー消費機器の中から特定した前記制御対象機器のすべてを前記運転条件で運転させた場合に、前記制御の実行時点において前記建物又は前記建物の部屋内で消費されるエネルギー量を算出することと、前記エネルギー量の算出結果が予め設定された上限量を超えているか否かを判定することと、前記算出結果が前記上限量を超えていると判定したとき、前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させるための運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信してから、前記制御の実行時点から所定時間が経過した後に前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの残りの機器に向けて送信することと、前記運転要求信号を受信した前記制御対象機器が前記運転条件で運転し始めたことを示すために送信する応答信号を受信することと、を有し、前記記憶部は、前記算出結果が前記上限量を超えていると判定したときに前記制御の実行時点において前記運転条件で運転させる前記制御対象機器の最大台数として予め設定された設定台数を記憶しており、前記制御は、前記スケジュールに従って一定時間毎に実行され、特定した前記制御対象機器の台数が前記設定台数を超えており、かつ、前記算出結果が前記上限量を超えていると判定したとき、前記制御の実行時点において、前記設定台数に相当する台数の前記制御対象機器のみを前記運転条件で運転させるように前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信し、次回以降の前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させる前記制御対象機器が増えるように前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの残りの機器に向けて送信することにより解決される。
上記の方法によれば、台数制限運転において所定量以上の負荷となるような条件で運転し始めた機器から応答信号を受信することで、制御対象の機器とそれ以外の機器とを明確に区別することが可能となる。また、制御対象の機器を報知する手段を用いることで、所定量以上の負荷で運転させる機器とそれ以外の機器とをユーザに把握させることが可能となる。
また、上記の方法によれば、建物又は建物の部屋内におけるエネルギー消費量の算出値が上限量を超えてしまうような場合、所定量以上の負荷で運転させる機器の台数を段階的に増やしていくことが可能になる。これにより、建物又は建物の部屋内におけるエネルギー消費量を監視しながら、所定量以上の負荷で運転させる機器の台数を徐々に増やしていくことが可能になる。
また、前述の課題は、本発明のエネルギー消費機器制御システムによれば、建物又は建物の部屋内において同一種類である複数のエネルギー消費機器と、該複数のエネルギー消費機器の各々と通信して当該各々の運転状態を制御するエネルギー消費機器制御装置とを有するエネルギー消費機器制御システムであって、前記エネルギー消費機器制御装置は、前記複数のエネルギー消費機器の各々に向けて前記運転状態を制御するための制御信号を送信する制御信号送信部と、前記複数のエネルギー消費機器の各々から前記運転状態を示す応答信号を受信する応答信号受信部と、前記複数のエネルギー消費機器の各々について負荷が所定量以上となる運転条件で運転させる期間を定めたスケジュールを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された前記スケジュールを読み出して、前記複数のエネルギー消費機器の中から、前記エネルギー消費機器制御装置による制御の実行時点において前記運転条件で運転させる制御対象機器を特定する特定部と、該特定部が前記複数のエネルギー消費機器の中から特定した前記制御対象機器のすべてを前記運転条件で運転させた場合に前記制御の実行時点において前記建物又は前記建物の部屋内で消費されるエネルギー量を算出する算出部と、該算出部の算出結果が予め設定された上限量を超えているか否かを判定する判定部と、を備え、前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したとき、前記制御信号送信部は、前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させるための前記制御信号である運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信してから、前記制御の実行時点から所定時間が経過した後に前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの残りの機器に向けて送信し、前記応答信号信部は、前記制御信号送信部から前記運転要求信号を受信した前記制御対象機器が前記運転条件で運転し始めたことを示すために送信する前記応答信号を受信し、前記記憶部は、前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したときに前記制御の実行時点において前記運転条件で運転させる前記制御対象機器の最大台数として予め設定された設定台数を記憶しており、前記制御は、前記スケジュールに従って一定時間毎に実行され、前記特定部が特定した前記制御対象機器の台数が前記設定台数を超えており、かつ、前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したとき、前記制御信号送信部は、前記制御の実行時点において、前記設定台数に相当する台数の前記制御対象機器のみを前記運転条件で運転させるように前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信し、次回以降の前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させる前記制御対象機器が増えるように前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの残りの機器に向けて送信することにより解決される。
上記のシステムによれば、台数制限運転において所定量以上の負荷となるような条件で運転し始めた機器から応答信号を受信することで、制御対象の機器とそれ以外の機器とを明確に区別することが可能となる。また、制御対象の機器を報知する手段を用いることで、所定量以上の負荷で運転させる機器とそれ以外の機器とをユーザに把握させることが可能となる。
また、上記のシステムによれば、建物又は建物の部屋内におけるエネルギー消費量の算出値が上限量を超えてしまうような場合、所定量以上の負荷で運転させる機器の台数を段階的に増やしていくことが可能になる。これにより、建物又は建物の部屋内におけるエネルギー消費量を監視しながら、所定量以上の負荷で運転させる機器の台数を徐々に増やしていくことが可能になる。
本発明のエネルギー消費機器制御装置、エネルギー消費機器制御方法及びエネルギー消費機器制御システムによれば、建物又は建物の部屋内に複数設置された同一種類のエネルギー消費機器のうち、所定量以上の負荷で運転させる機器の台数を制限する際、制御対象の機器とそれ以外の機器とを区別することが可能になる。さらに、所定量以上の負荷で運転させる機器をユーザに報知する手段を備えていれば、ユーザは、所定量以上の負荷で運転させる機器とそれ以外の機器とを把握することが可能となる。
本発明に係るエネルギー消費機器制御システムの概略構成例を示す図である。 本発明に係るエネルギー消費機器制御装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明に係るエネルギー消費機器制御装置が有するメモリの説明図である。 本発明に係るエネルギー消費機器制御装置のソフトウェア構成を示す図である。 本発明に係るエネルギー消費機器制御システムにおける機器間のデータ伝送についての説明図である。 本発明に係るユーザ端末に描画された操作画面の一例を示す図である。 本発明に係るスケジュールについての説明図である。 スケジュール更新用の操作パネルの一例を示す図である。 台数制御運転についての説明図である。 台数制御のパターンを規定したテーブルを示す図である。 本発明に係るエネルギー消費機器制御システム各部の構成例を示すブロック図である。 エネルギー消費機器の設置場所と優先順位との対応関係を示す図である。 本発明に係るエネルギー消費機器制御方法の手順例を示す図である。 スケジュール制御ステップの手順例を示す図である。 制御状況の確認画面の一例を示す図である。
本発明に係るエネルギー消費機器制御装置、エネルギー消費機器制御方法及びエネルギー消費機器制御システムについて、図1乃至15を参照しながらその一例を説明する。
以下では、エネルギー消費機器が使用される建物の一例として住宅Hを挙げ、住宅H内で使用される電気機器を制御する制御装置、制御方法及び制御システムについて説明する。
ただし、本発明は、電気機器以外のエネルギー消費機器、例えばガスや水道等を消費する機器を制御する場合にも適用可能である。
また、住宅Hは、あくまでエネルギー消費機器が使用される建物の一例にすぎず、本発明は、住宅H以外の建物、例えば商業ビル、工場内の建屋、店舗等において使用されるエネルギー消費機器を制御する場合にも適用可能である。
なお、住宅Hとは、一戸建ての家の他、マンションのような集合住宅における一部屋も含む概念である。つまり、本発明は、建物又は建物の部屋内において使用されるエネルギー消費機器を制御する場合にも適用可能である。
<<エネルギー消費機器制御システムの全体構成>>
先ず、図1を参照しながら、本発明の一実施形態に係るエネルギー消費機器制御システム(以下、本システム)Sについて、その全体構成を概説する。
本システムSは、住宅H内に設置されたホームサーバ1が住宅H内の電気機器を通信して当該電気機器を制御するシステム、いわゆるHEMSである。つまり、本システムSが搭載されている住宅Hでは、エネルギー消費機器制御装置としてのホームサーバ1が配置されており、当該ホームサーバ1が宅内ネットワーク5を介して住宅H内の各電気機器と通信する。さらに、ホームサーバ1は、宅内ネットワーク5を介して電力データロガー7と通信可能に接続されている。
以上のような構成により、住宅Hの居住者(以下、ユーザ)は、ホームサーバ1を通じて電気機器を遠隔操作したり、電力データロガー7から収集したデータに基づいて住宅Hの電力消費量を視認したりすることが可能となる。ここで、ユーザは、上述したホームサーバ1の機能を利用するためにインターフェースとしてのユーザ端末3を用いる。具体的に説明すると、ユーザは、ユーザ端末3にて所定の入力操作を行うことにより、ホームサーバ1に対してデータの送信や電気機器の制御を要求することが可能である。ここで、ユーザ端末3とは、PDA、スマートフォン、PC、操作パネル等から構成される通信端末であり、ユーザの入力操作を受け付けて所定の処理を実行する。以下の説明では、ユーザ端末3が住宅H内で使用されるPDAからなるケースについて説明する。より具体的に説明すると、以下では、住宅H内に設けられた不図示のルータを介してホームサーバ1と通信するユーザ端末3について説明することとする。ただし、これに限定されるものではなく、ユーザ端末3については、インターネット等の宅外ネットワークを介してホームサーバ1と通信するものであってもよい。
本システムSにおいて、ホームサーバ1は、ユーザがユーザ端末3を通じて行う制御要求に応じて、住宅H内の各電気機器を個別に制御することが可能である。さらに、本システムSにおいて、ホームサーバ1は、住宅H内に複数設置された同一種類の電気機器、例えば、複数のエアコンの各々を予め設定されたスケジュールに従って制御するスケジュール制御を実行することが可能である。つまり、スケジュール制御において、ホームサーバ1は、複数のエアコンと同時に通信して複数のエアコンの各々の運転状態を制御する。
なお、図1ではエアコンが4台設置されている例を図示しているが、エアコンの台数については、特に制限がなく、任意の台数に設定することが可能である。また、本システムSでは、住宅Hに設置された4台のエアコンをスケジュール制御の対象としているが、これに限定されるものではなく、住宅H内に複数設置された他の電気機器、例えば、照明機器をスケジュール制御の対象とすることとしてもよい。
スケジュール制御について概説すると、エアコンの運転制御に関するスケジュールが予め設定されておりホームサーバ1に記憶されている。ユーザがスケジュール制御の実行を要求すると、ホームサーバ1は、記憶されたスケジュールを読み出し、スケジュール制御の実行時点に対応する運転条件を読み出したスケジュールからエアコン別に特定する。その後、ホームサーバ1は、エアコン別に特定した運転条件にて、対応するエアコンをそれぞれ制御する。
さらに、本システムSでは、スケジュール制御の実行中、起動状態にあるエアコンの台数を制限する台数制限運転を行うことが可能である。具体的に説明すると、スケジュールに従ってある時刻に所定の台数以上のエアコンを同時に運転させようとすると、住宅Hでの総消費電力が後述する上限電力を超えてしまう場合がある。かかる場合に台数制限運転が指定されていると、ある時刻において同時に運転させるエアコンの台数を制限することになり、より具体的には、スケジュールにおいてある時刻に運転させる予定のエアコンの台数よりも少ない台数のエアコンを運転させ、残りのエアコンを順次遅らせて始動させる。
以上の台数制限運転を行うことにより、住宅H内において消費電力が急激に増加するのを抑えることが可能となる。この結果、住宅H内の分電盤に配置されたブレーカ(遮断器の一例)が落ちたり、住宅H内の消費電力が電力会社との間の契約で決めた契約電力を超過したりするのを防止することが可能となる。
なお、スケジュール及び台数制限運転については後の項で詳しく説明する。
<<ホームサーバの構成>>
次に、ホームサーバ1の構成について図2乃至4を参照しながら説明する。
ホームサーバ1は、本発明のエネルギー消費機器制御装置に相当し、住宅H内の電気機器や電力データロガー7と通信可能に接続されている。本システムSにおいて、ホームサーバ1は、いわゆるホームゲートウェイから構成されており、図2に示すように、CPU1a、メモリ1b及び通信用インターフェース1cを有する。メモリ1b中、図3に図示したスケジュール記憶領域1pには、前述したスケジュールが記憶されている。
また、メモリ1b中、図3に図示した設置場所記憶領域1qには、エアコンをはじめ住宅H内で使用される電気機器の住宅Hにおける設置場所が記憶されている。各電気機器の設置場所は、住宅Hの施工段階においてホームサーバ1と各電気機器との間の接続状態を検査する際に、検査者により所定の入力機器を通じてメモリ1bに書き込まれる。ただし、設置場所の取得方法については上記のケースに限定されるものではなく、例えば、住宅Hの施工図面を示すデータから各電気機器の設置場所を割り出すことによって取得することとしてもよい。
また、メモリ1b中、図3に図示した優先順位記憶領域1rには、各エアコンに対して決められた優先順位が記憶されている。優先順位は、台数制限運転においてより優先的に運転させる順位を定めたものである。本システムSにおいて、優先順位は、住宅Hの部屋における各エアコンの設置場所、より詳しくは、設置場所の種別に基づいて決定される。ここで、設置場所の種別とは、リビング、寝室、和室、洋室等、設置場所が属する部屋の様式や用途を示す概念である。
そして、本システムSでは、図12に示す通り、リビングの優先順位が最も高く、次いで寝室、和室、洋室の順となっている。なお、優先順位については、エアコンの設置場所の種別に基づいて決定する場合に限定されず、例えば、各エアコンの最大消費電力(最大消費エネルギー量に相当)に基づいて決定されることとしてもよい。
また、メモリ1b中、図3に図示した台数制限パターン記憶領域1sには、図10に示すような台数制限パターンが記憶されている。台数制限パターンは、台数制限運転の各段階において運転させることが可能なエアコン台数を住宅H内のエアコン台数別に規定したものであり、詳細については後述する。
さらに、メモリ1b中、図3に図示した上限電力記憶領域1tには、台数制限運転を実行するか否かを判断する際の判断基準となる上限電力が記憶されている。ここで、上限電力とは、予め設定された上限量に相当し、具体的には、住宅H内における最大消費電力として電力会社との間の契約で定められた契約電力のことである。契約電力は、住宅Hが建てられている地域、住宅H内のエアコン台数、住宅H内の給湯、調理及び空調のすべてを電気によって賄うシステム(所謂オール電化)の採用の有無等によって決定される。
ただし、上限電力については、上記の契約電力に限定されるものではない。例えば、住宅Hに設けられた分電盤内に設置された遮断器、すなわちブレーカが作動するときの住宅Hにおける消費電力である作動電力が上限電力に設定されていることとしてもよい。また、住宅Hにおける消費電力の目標値として設定される目標電力が上限電力に設定されていることとしてもよい。
さらにまた、メモリ1b中、図3に図示したバンドル記憶領域1uには、ホームサーバ1がその機能を発揮するためにCPU1aによって実行されるアプリケーションプログラム(以下、バンドル)が記憶されている。このバンドル記憶領域1uに記憶されたバンドルの中には、ホームサーバ1が各電気機器と通信する際に実行される通信用バンドルが含まれている。
ところで、一般的に、HEMSが搭載された住宅Hでは、共通の通信プロトコル(通信方式や通信規格と同義)を採用した電気機器を使用することが推奨されており、例えば、ECHONETコンソーシアムが提唱する通信プロトコルを採用した機器に統一されていることが望まれている。一方、ECHONETコンソーシアムが提唱するプロトコルとしては、ECHONET(登録商標)と、その後継規格であるECHONETLite(登録商標)とがあり、住宅H内の電気機器において両プロトコルが混在する場合がある。また、ユーザが購入する電気機器の中には、ECHONETやECHONETLite以外の通信プロトコル外の機器が含まれる場合もある。
そして、本システムSでは、住宅Hで使用される複数の電気機器中、より具体的に説明すると、4台のエアコン中、互いに異なる通信プロトコルにて通信するエアコンが存在する。このため、メモリ1bのバンドル記憶領域1uには、ホームサーバ1が住宅Hの通信相手と通信するための通信用バンドルが通信プロトコル別に記憶されている。つまり、本システムSでは、住宅H内の電気機器が採用する通信プロトコルの種類数だけ通信用バンドルがメモリ1bに記憶されている。具体的に説明すると、バンドル記憶領域1uには、第1通信プロトコル(例えば、ECHONET)にて通信するためのバンドルと、第2通信プロトコル(例えば、ECHONETLite)にて通信するためのバンドルと、第3通信プロトコル(例えば、ECHONETやECHONETLite以外の通信プロトコル)が記憶されている。
そして、本システムSでは、バンドル記憶領域1uに記憶された通信バンドルのうち、読み出されて実行される通信バンドルが通信相手に応じて切り替わるようになっている。これにより、ホームサーバ1は、エアコンと通信する際に採用する通信プロトコルを、通信相手のエアコンが採用する通信プロトコルに応じて切り替えることが可能となる。なお、通信プロトコルを切り替えるとは、ある通信プロトコルにて伝送する電文(コマンド)を、他の通信プロトコルを用いる通信機器に伝送するにあたり当該他の通信プロトコルに併せて書き換えることと同義である。
ここで、ホームサーバ1におけるプログラム実行環境について説明すると、ホームサーバ1は、図4に示すように、OS101と、JAVA(登録商標)仮想マシン(以下、JVM)102と、OSGi(Open Services Gataway initiative)フレームワーク103と、OSGiフレームワーク103上で動作する各種バンドルを備える。OSGiフレームワーク103は、JVM102上に構築され、OSGiフレームワーク103上で動作するバンドルのダウンロード、インストール、起動、停止などのライフサイクルを管理する。そして、OSGiフレームワーク103上で動作するバンドルについては、動的に入れ替えることが可能であり、また、複数のバンドルを並列的に実行することが可能である。
ここで、OSGiフレームワーク103上で動作するバンドルの中には、前述した第1通信プロトコルにて通信するためのバンドル(以下、第1通信バンドル)104と、第2通信プロトコルにて通信するためのバンドル(以下、第2通信バンドル)105と、第3通信プロトコルにて通信するためのバンドル(以下、第3通信バンドル)106が含まれる。そして、OSGiフレームワーク103が有する機能のうち、バンドルを動的に入れ替える機能により、ホームサーバ1が通信する際の通信相手となる電気機器の通信プロトコルに応じて、実行される通信バンドルが入れ替われるようになる。このような通信バンドルの入れ替えにより、ホームサーバ1が採用する通信プロトコルが切り替わる。この結果、ホームサーバ1は、通信プロトコルの異同に関わらず、住宅H内の電気機器と通信することが可能となる。
さらに、OSGiフレームワーク103に各通信バンドル104,105,106が登録されると、各通信バンドル104,105,106の機能を利用するためのインターフェースがサービスレジストリに登録される。OSGiフレームワーク103は、これらのインターフェースを統合したものをAPI(Application Program Interface)として提供する。このAPIを利用すれば、ユーザ側では、通信バンドルの違い、すなわち、電気機器間における通信プロトコルの差異を意識する必要が無くなる。これにより、つまり、電気機器の制御をホームサーバ1に対して要求するプログラムを開発する際、その開発者は、各電気機器に関するオブジェクト規定さえ把握しておけば、一般的なWeb通信プログラムの開発手法を適用することが可能となる。
分かり易く説明すると、住宅H内の電気機器との通信をホームサーバ1に対して要求する際に上記のAPIを用いれば、そのリクエスト電文を通信プロトコルに応じた形式に整える必要がなく、比較的簡易的な電文となる。より詳しく説明すると、ユーザがホームサーバ1に対してエアコンの制御を要求するにあたり、図5に示す通り、ユーザ端末3からHTTPリクエスト、具体的には、エアコン制御の実行要求がホームサーバ1に向けて送信される。一方、ホームサーバ1は、ユーザ端末3から上記のHTTPリクエストを受信すると、エアコンと通信して当該エアコンに対して制御信号を送信する。この結果、ホームサーバ1は、上記のHTTPリクエストにおいて指定された制御ルールに則って、制御対象であるエアコンを制御するようになる。ここで、ホームサーバ1が制御信号を送信する際に採用する通信プロトコルは、制御信号の送信先であるエアコンが採用する通信プロトコルに設定される。
また、ホームサーバ1は、制御信号を受信したエアコンと更に通信し、当該エアコンの運転状態を示す応答信号を受信する。この際、ホームサーバ1が採用する通信プロトコルは、応答信号の発信元であるエアコンが採用する通信プロトコルに設定される。
一方で、ホームサーバ1は、各エアコンの制御状況を確認する画面を描画するためのデータ(以下、確認画面データ)をXML形式でユーザ端末3に送信する。ユーザ端末3側では、確認画面データが展開されることにより、図15に図示した確認画面がユーザ端末3のディスプレイに表示される。ユーザは、当該確認画面を見ることにより、住宅H内に4台設置されたエアコンのうち、どのエアコンがどのような運転条件で運転しているか、並びに、どのエアコンが停止しているのかを視認することが可能となる。なお、確認画面については後に詳しく説明する。
以上のように本システムSでは、ホームサーバ1とエアコンとの間で双方向通信が実行され、具体的には、ホームサーバ1から各エアコンに制御信号が送信され、各エアコンからホームサーバ1に応答信号が送信される。これにより、住宅H内に複数設置されたエアコンのうち、制御対象のエアコンとそれ以外のエアコンをホームサーバ1側で明確に区別することが可能となる。
なお、本システムSでは、ユーザ端末3とホームサーバ1との間のデータのやり取りが汎用性の高い通信プロトコルにて行われる一方で、ホームサーバ1とエアコンとの間の通信については、エアコンが採用する通信プロトコルに合わせた通信プロトコルにて行われる。これにより、ユーザは、エアコン間の通信プロトコルの差異を意識しなくとも、各エアコンの制御をホームサーバ1に対して要求することが可能となる。
また、本システムにおいて制御信号や応答信号は、データ信号であり、宅内ネットワーク5を通じて送受信される。一方、宅内ネットワーク5は、有線の通信ネットワークでもよく、あるいは無線の通信ネットワークであってもよい。ここで、通信ネットワークとは、ホームサーバ1と通信対象機器との間の通信として双方向の通信が可能なネットワークを意味し、ホームサーバ1から通信対象機器への一方向の通信のみに対応するネットワークについては除かれる。
<<エアコンの制御仕様>>
次に、本システムSにおけるエアコンの制御仕様について説明する。なお、以下では、住宅H内に設置された4台のエアコンのうち、第1のエアコン(以下、エアコンA)が2階の茶室に、第2のエアコン(以下、エアコンB)が2階の子供部屋に、第3のエアコン(以下、エアコンC)が1階のリビングに、第4のエアコン(以下、エアコンD)が1階の寝室に設置されているケースについて説明する。
本システムSにおいて、ユーザは、ユーザ端末3を通じてエアコンの制御タイプを選択することが可能である。本システムSにおいて選択可能な制御タイプは、個別制御タイプと、一括制御タイプと、スケジュール制御タイプである。なお、これらの制御タイプは、あくまで一例であり、上記以外の制御タイプが含まれていてもよい。
より具体的に説明すると、図6に図示した操作画面(以下、制御タイプ等選択画面)がユーザ端末3のディスプレイに描画され、ユーザは、当該制御タイプ等選択画面中に表示された選択ボタンBt1,Bt2,Bt3のうちのいずれかをタッチすることにより、制御タイプを選択することとなる。
個別制御タイプは、住宅H内のエアコンを個別に制御するタイプであり、制御タイプ等選択画面中の選択ボタンBt3をタッチすることにより選択される。なお、個別制御タイプが選択された場合、不図示の設定パネルがユーザ端末3のディスプレイに描画され、ユーザは、当該設定パネルを通じて個別制御の対象となるエアコンを指定するとともに、そのエアコンについて起動停止の切り替え、冷房・暖房・除湿等の運転形態の切り替え、及び、温度や湿度等の運転管理値の設定を行うことが可能である。そして、設定パネルでの操作が完了すると、当該操作に応じた指令がユーザ端末3からホームサーバ1に送信され、上記の指令を受信したホームサーバ1は、個別制御の対象であるエアコンを特定し、そのエアコンを指令に従って制御する。
一括制御タイプは、住宅H内のエアコンを一括制御するタイプであり、制御タイプ等選択画面中の選択ボタンBt2をタッチすることにより選択される。一括制御タイプが選択された場合、ホームサーバ1は、住宅H内のエアコンすべてをオフにする制御を実行する。
スケジュール制御タイプは、住宅H内の各エアコンの一日の運転を予め設定されているスケジュールに従って制御するタイプであり、制御タイプ等選択画面中の選択ボタンBt1をタッチすることにより選択される。ここで、スケジュールとは、1日のうちのどの時間帯にどのエアコンをどんな運転条件で運転させるのかを規定したものであり、図7に示すエアコンの運転制御に関するタイムスケジュールである。
より具体的に説明すると、スケジュールは、どの時間帯にどのような負荷で運転させるのかをエアコン別に規定した個別スケジュールがエアコンの台数分だけ集合して構成されている。かかる意味で、スケジュールは、複数のエアコンの各々について負荷が所定量以上となる運転条件で運転させる期間を定めたものであると言える。
ここで、「負荷」とは、電力負荷を意味し、「負荷が所定量以上となる運転条件で運転させる」とは、エアコンの起動電力を消費した上で当該エアコンの定格電力以上の電力を消費するような運転条件で運転させること、すなわち、エアコンを起動させることを意味する。ただし、これに限定されず、「負荷が所定量以上となる運転条件で運転させる」ことが、冷房温度が所定値以下に設定された運転条件、あるいは暖房温度が所定値以上に設定された運転条件にて運転させることを意味することとしてもよい。
なお、以降の説明では、エアコンの起動電力を消費した上で当該エアコンの定格電力以上の電力を消費するような運転条件を、標準運転条件と呼ぶ。
そして、スケジュール制御が選択された場合、ホームサーバ1は、スケジュールに従って住宅H内の各エアコンの運転状態を制御する。具体的に説明すると、ホームサーバ1は、メモリ1bからスケジュールを読み出して、定例制御の実行時点における運転条件をエアコン別に特定する。ここで、定例制御とは、スケジュール制御においてホームサーバ1が一定時間毎に実行する制御のことであり、本システムSでは毎時0分、15分、30分、45分に実行される。ただし、定例制御の実行間隔については上記のケースに限定されるものではなく、任意に設定することが可能である。
各定例制御において、ホームサーバ1は、エアコン別に特定した運転条件にて各エアコンが運転し始めるように、4台のエアコンの各々に向けて運転状態を制御するための制御信号を送信する。より分かり易く説明すると、ホームサーバ1が図7に図示したスケジュールに従って各エアコンを制御する場合、13時の定例制御において、ホームサーバ1は、エアコンB及びエアコンDを停止状態で維持させておく一方で、エアコンAを起動させ、既に起動状態にあるエアコンCを起動状態のままで維持させる。つまり、13時の定例制御において標準運転条件で運転させるエアコンは、エアコンA及びエアコンCである。
そして、ホームサーバ1は、13時の定例制御においてエアコンAに向けて起動要求信号を送信する。ここで、起動要求信号は、運転要求信号の一例であり、具体的には、標準運転条件で運転させるための制御信号のことである。そして、エアコンAは、宅内ネットワーク5を通じて起動要求信号を受信すると、それを契機にして標準運転条件で運転し始めるようになる(換言すると、起動するようになる)。
本システムSでは、スケジュール制御タイプが選択された場合には運転モードの選択が併せて要求されることになっている。運転モードとは、スケジュール制御における制御方針のことであり、住宅H内のエアコンに対して複数設定されている。ユーザは、制御タイプ等選択画面中のモード入力欄N1に入力することにより運転モードの選択を行うことが可能である。より具体的に説明すると、モード入力欄N1の右脇に設けられたプルダウンボタンP1をタッチすると、運転モードリストL1が表示される。ユーザは、運転モードリストL1に提示された複数の運転モードの中からいずれかをタッチして、自己が指定した運転モードをモード入力欄N1に入力する。
本システムSにおいて選択可能な運転モードは、モードX、モードY、モードZ及びユーザ設定モードの4種類である。ただし、これらのモードは、あくまで運転モードの一例であり、上記以外のモードが含まれていてもよい。
そして、本システムSでは、各運転モード別に前述のスケジュールが用意されている。すなわち、本システムSのホームサーバ1は、ある運転モードにてスケジュール制御を行う場合、当該ある運転モードに対応するスケジュールに従って住宅H内の各エアコンを制御することになる。
なお、本システムSにおいて選択可能な運転モードのうち、モードXは、ユーザのライフスタイルに合わせたモードであり、モードXに対応するスケジュールは、使用頻度の高い部屋に設置されたエアコンを主として起動させる内容となっている。モードYは、ユーザの生活リズムに合わせたモードであり、モードYに対応するスケジュールは、時間帯に応じて制御対象とするエアコンを変える内容となっている。モードZは、快適性を重視するモードであり、モードZに対応するスケジュールは、住宅H内に設置されたエアコンすべてを24時間連続起動させるとともに、ユーザの生活リズムに合わせて各エアコンの設定温度を制御する内容となっている。ユーザ設定モードは、ユーザがスケジュールを独自に設定することが可能なモードであり、ユーザ設定モードに対応するスケジュールは、ユーザがカスタマイズしたオリジナルの内容となっている。
運転モードの選択が完了すると、図7に図示したスケジュール画面がユーザ端末3のディスプレイに描画され、当該スケジュール画面には、ユーザが選択した運転モードに対応するスケジュールが表示される。さらに、ユーザ端末3のディスプレイに上記のスケジュール画面に描画された状態において、ユーザは、当該スケジュール画面に表示されたスケジュールを修正することが可能である。
具体的に説明すると、当該スケジュール画面に表示されているスケジュールのうち、修正対象とする範囲にユーザがタッチすると、図8に図示した更新パネルがポップアップ表示される。ユーザは、この更新パネルを通じて、スケジュール中の修正対象とする範囲に対する修正事項、具体的には、運転条件、当該運転条件が適用される時間帯の開始時刻及び終了時刻、並びに修正に係る運転条件が適用されるエアコンを入力する。そして、修正事項の入力操作が完了した時点でユーザが更新パネル中の更新ボタンBt4をタッチすると、ユーザ端末3からホームサーバ1に向けてスケジュール更新要求が送信され、ホームサーバ1側で当該要求が受信されると、ユーザによる修正操作の内容に応じてメモリ1bに記憶されたスケジュールが修正されて更新される。
以上のような手順により各運転モードのスケジュールを修正することが可能である。一方、各運転モードのスケジュールは、修正が一度も行われていない場合、デフォルトのスケジュールとなっている。具体的に説明すると、デフォルトのスケジュールのうち、各エアコンに関する個別スケジュールは、当該各エアコンの設置場所の種別と対応した内容となっている。より分かり易く説明すると、住宅H内の各エアコンの設置場所とその種別は、図12に示す通りになっており、例えば、エアコンAの設置場所の種別は「和室」となっている。そして、スケジュールがデフォルトであるとき、エアコンAの個別スケジュールは、エアコンAの設置場所の種別である「和室」に対応したスケジュールとなっている。
ところで、本システムSにおいてスケジュール制御が選択された場合には、ホームサーバ1が複数のエアコンの各々の運転状態を制御する際の制御モードを更に指定することになる。本システムSにおいて用意されている制御モードとしては、台数制限モードと非台数制限モードとが挙げられる。
ユーザは、図6に図示した制御タイプ等選択画面中のモード入力欄N2に入力することにより制御モードの指定を行うことが可能である。より具体的に説明すると、モード入力欄N2の右脇に設けられたプルダウンボタンP2をタッチすると、制御モードリストL2が表示される。ユーザは、制御モードリストL2に提示された2つの制御モードの中からいずれかをタッチして、自己が指定した制御モードをモード入力欄N2に入力する。
台数制限モードが指定された場合、起動状態にあるエアコンの台数を制限する台数制限運転が行われる。具体的に説明すると、台数制限運転では、毎時0分の定例制御が実行される時点での住宅Hの総消費電力に応じて、ホームサーバ1が起動要求信号を送信する際の送信先であるエアコンの台数が制限され得る。
より詳しく説明すると、ホームサーバ1は、N時0分(Nは0〜23の整数)となった時点で、電力データロガー7から現時点の住宅Hの総消費電力を示すデータを入手するとともに、N時0分の定例制御における制御エアコンをスケジュールから特定する。ここで、制御エアコンとは、N時0分の定例制御において標準運転条件で運転させる制御対象機器を意味する。その後、ホームサーバ1は、電力データロガー7から入手したデータが示す総消費電力を基にして、制御エアコンのすべてを仮に起動させた場合にN時0分の定例制御の実行時点において住宅H内で消費される総消費電力を算出する。
そして、ホームサーバ1による総消費電力の算出結果(以下、算出電力)が前述の上限電力、具体的にはメモリ1bに記憶された住宅Hの契約電力を超えている場合、ホームサーバ1は、N時0分の定例制御において、制御エアコンのうちの一部のエアコンのみに向けて起動要求信号を送信する。具体的に説明すると、台数制限モードにおいて、ホームサーバ1は、メモリ1bに記憶された設定台数を特定する。この設定台数は、算出電力が上限電力を超えているときにN時0分の定例制御の実行時点において標準運転条件で運転させる制御エアコンの最大台数として予め設定された台数である。また、設定台数は、メモリ1bの台数制限パターン記憶領域1sに記憶された台数制限パターンと、住宅H内のエアコン台数とに基づいて特定される。
設定台数を特定した後、ホームサーバ1は、スケジュールから特定した制御エアコンの台数が上記の設定台数を超えており、かつ、算出電力が上限電力を超えると判定したとき、N時0分の定例制御において標準運転条件で運転させる制御エアコンの台数を制限する。つまり、ホームサーバ1は、上記の判定結果が得られたとき、N時0分の定例制御において設定台数に相当する台数の制御エアコンのみを標準運転条件で運転させるように、制御エアコンの一部、より厳密には未起動の制御エアコンのうちの一部にのみ起動要求信号を送信する。このとき、ホームサーバ1は、標準運転条件で運転させる制御エアコンとしてより優先順位が高い制御エアコンが選ばれるように、起動要求信号を制御エアコンのうちの一部のエアコンのみに向けて送信する。このように台数制限運転において標準運転条件で運転させるエアコンが優先順位に応じて決まるので、本システムSでは、ユーザにとっての利便性がより向上した制御を実行することが可能となる。
その後、N時0分の定例制御の実行時点から所定時間が経過した後、ホームサーバ1は、N時0分の定例制御における制御エアコンとして特定されたエアコンのうち、起動要求信号を受信していない残りのエアコンに向けて起動要求信号を送信する。特に、本システムSでは、N時0分の定例制御の実行後、次回以降の定例制御(すなわち、N時15分、30分及び45分の定例制御)の実行時点において、標準運転条件で運転させる制御エアコンが増えるように起動要求信号を制御エアコンのうちの残りのエアコンに向けて送信する。
図9に図示したスケジュールを参照しながら上記の手順を具体的に説明すると、18時に実行される定例制御(以下、18時の定例制御)において、ホームサーバ1は、電力データロガー7から18時時点の住宅Hの総消費電力を示すデータを入手する。一方、図9に図示したスケジュールでは、18時の定例制御における制御エアコンは、エアコンA,B,C,Dに設定されている。すなわち、図9に図示したスケジュールでは、18時の定例制御における制御エアコンの台数が4台に設定されている。
その後、ホームサーバ1は、電力データロガー7から入手したデータが示す18時時点の住宅Hの総消費電力を基にして、エアコンA,B,C,Dすべてを起動させた場合に18時時点において住宅H内で消費される総消費電力、すなわち算出電力を算出する。具体的に説明すると、18時時点で既にエアコンA及びエアコンCが起動しているので、電力データロガー7から入手したデータが示す18時時点の住宅の総消費電力に、エアコンB及びエアコンDの各々の消費電力を合算して算出電力を算出する。
一方、ホームサーバ1は、メモリ1bに記憶された台数制限パターンと住宅H内のエアコン台数とに基づいて、上述した設定台数を特定する。具体的に説明すると、メモリ1bの台数制限パターン記憶領域1sには図10に図示した2つの台数制限パターンが記憶されている。ここで、2つの台数制限パターンのうち、いずれを用いるかはユーザが自由に決めることが可能であるが、以下では、図10に図示した台数制限パターンのうち、上側のパターン(図10中、台数制限パターン1と表記)を用いた設定台数の決定方法を例に挙げて説明する。
なお、台数制限パターン記憶領域1sに記憶される台数制限パターンの数は、2個に限定されず任意の数に決めることが可能である。また、図10に図示した台数制限パターンの内容は、あくまでも一例に過ぎず、図10に図示の内容に限定されない。すなわち、台数制限パターンから特定される設定台数は、任意の台数に決めることが可能である。
台数制限パターン1を参照すると、運転台数を示す値のうち、「今回」と表記された列に記載された値が設定台数に相当し、住宅Hに設置されたエアコンの台数が4台であるケースでは3台である。一方、図9に図示したスケジュールでは、18時の定例制御における制御エアコンの台数が4台となっており、上記の設定台数(3台)を超えている。かかる場合において、4台のエアコンすべてを起動した場合における18時時点の住宅Hの総消費電力の算出値、すなわち、算出電力が上限電力を超えたとき、ホームサーバ1は、18時の定例制御において、3台の制御エアコンのみが起動するように一部の制御エアコンのみに向けて起動要求信号を送信する。
より詳しく説明すると、18時の定例制御における制御エアコンについてはエアコンA,B,C,Dであるが、18時時点でエアコンA及びエアコンCが起動している。このため、18時の定例制御において起動要求信号が新たに送信される制御エアコンとしては、エアコンB及びエアコンDが候補に挙げられる。一方、18時の定例制御における制御エアコンの台数(4台)が設定台数(3台)を超えている。かかる場合において、4台のエアコンすべてを起動した場合の算出電力が上限電力を超えているとき、ホームサーバ1は、18時の定例制御において、エアコンB及びエアコンDのうちの一方のエアコンのみに向けて起動要求信号を送信する。
エアコンB及びエアコンDの優先順位を比較すると、図12に示すように、エアコンDの優先順位の方がエアコンBの優先順位よりも高くなっている。したがって、18時の定例制御において、ホームサーバ1は、エアコンDのみに向けて起動要求信号を送信する。この結果、18時の定例制御では設定台数に相当する台数、すなわち3台のエアコンA,C,Dが標準運転条件で運転する一方で、残り1台のエアコンBが運転待機状態となる。
ここで、改めて台数制限パターン1を参照すると、運転台数を示す値のうち、「次回」や「次々回」と表記された列に記載された値は、次回以降の定例制御において標準運転条件で運転させる制御エアコンの追加台数を示す。ここで、追加台数とは、N時0分の定例制御では運転待機とされた制御エアコンのうち、次回以降の定例制御で起動要求信号が送信される制御エアコンの台数のことである。なお、次回の定例制御とは、N時15分の定例制御のことであり、次々回の定例制御とは、N時30分の定例制御のことである。
住宅Hに設置されたエアコンの台数が4台であるケースでは、次回の定例制御における追加台数が1台である。したがって、18時時点の算出電力が上限電力を超えたために18時の定例制御においてエアコンB及びエアコンDのうち、エアコンDのみに向けて起動要求信号が送信された場合、ホームサーバ1は、18時15分の定例制御において、エアコンBに起動要求信号を送信する。この結果、標準運転条件で運転するエアコンの台数が増え、18時の定例制御から所定時間を経過した段階で、18時の定例制御における制御エアコンとして当初特定されていたエアコンすべてが標準運転条件で運転するようになる。
以上のように制御モードとして台数制限モードが指定された場合には、住宅Hにおける電力消費状況に応じて同時に起動させるエアコンの台数を制限し、時間の経過に伴い段階的に当該台数を増やすようにホームサーバ1によるエアコン制御が実行される。これにより、住宅H内の総消費電力を監視しながら、標準運転条件で運転させるエアコンの台数を住宅H内の総消費電力に応じて徐々に増やすことが可能となる。
一方、制御モードとして非台数制限モードが指定された場合、ホームサーバ1は、住宅Hにおける電力消費状況に関係なく、スケジュールに従って各エアコンを制御する。つまり、非台数制限モードが指定された場合、ホームサーバは、N時0分の定例制御の実行時点における算出電力の大きさに拘わらず、N時0分の定例制御においてスケジュールから特定した制御エアコンすべてを標準運転条件で運転させるように起動要求信号を制御エアコンに向けて送信する。
上述してきたように、本システムSでは、スケジュール制御の制御モードをユーザの意思に応じて切り替えることが可能となる。この結果、例えば、省エネを実践したい場合には台数制限モードを指定し、エアコンの機能を十分に利用したい場合には非台数制限モードを指定することが可能となり、ユーザにとって利便性の高い制御が実現される。
<<本システム各部の構成>>
次に、図11を参照しながら、本システムS各部、すなわち、エアコン、ユーザ端末3、及び、ホームサーバ1の各々の構成を機能面から説明する。
(エアコン)
4台のエアコンの各々は、図11に示すように、制御信号受信部31、制御部32及び応答信号送信部33を有する。制御信号受信部31、制御部32及び応答信号送信部33は、エアコンに内蔵されたマイコンや制御回路、及び、通信用インターフェースにより構成される。制御信号受信部31は、宅内ネットワーク5を介して、ホームサーバ1から送信された制御信号を受信する。制御部32は、制御信号受信部31が受信した制御信号に応じてエアコン本体を制御する。応答信号送信部33は、エアコンの運転状態を示す応答信号を生成し、当該応答信号をホームサーバ1に向けて送信する。特に、本システムSでは、制御信号受信部31が制御信号としての起動要求信号を受信して制御部32がエアコン本体を制御すると、応答信号送信部33が、制御対象としてのエアコンが標準運転条件で運転し始めたことを示すために応答信号をホームサーバ1に向けて送信する。
(ユーザ端末)
ユーザ端末3は、図11に示すように、操作受け付け部41と、データ生成部42と、データ送信部43と、データ受信部44と、表示部45とを有する。
操作受け付け部41は、ユーザ端末3に備えられたタッチパネルからなり、ユーザの入力操作を受け付ける。操作受け付け部41が受け付ける操作の中には、制御モードや運転モードを指定するためにユーザによって行われる入力操作が含まれる。制御モードや運転モードを指定するための入力操作は、図6に図示した制御タイプ等選択画面を通じて行われる。さらに、操作受け付け部41が受け付ける操作の中には、ホームサーバ1のメモリ1bに記憶されたスケジュールを修正するためにユーザによって行われる入力操作が含まれる。スケジュールを修正するための入力操作は、図8に図示した更新パネルを通じて行われる。
データ生成部42は、ユーザ端末3のCPU、メモリ及びユーザ端末3にインストールされたプログラムからなり、操作受け付け部41が受け付けたユーザの入力操作の内容を示すデータを生成する。データ生成部42が生成するデータの中には、ユーザが指定した制御モードや運転モードの設定要求、並びに、スケジュールに対する修正要求が含まれる。
データ送信部43は、宅内ネットワーク5を通じてデータ生成部42が生成したデータをホームサーバ1に向けて送信するものであり、ユーザ端末3のCPU、メモリ、通信用インターフェース及びユーザ端末3にインストールされた通信プログラムによって構成される。ここで、データ送信部43がホームサーバ1に向けて送信するデータの中には、ユーザが指定した制御モードや運転モードの設定要求、並びに、スケジュールに対する修正要求が含まれる。なお、これらのデータは、HTTPリクエストとしてホームサーバ1側に送信される。より具体的に説明すると、データ送信部43は、REST(Representational State Transfer)に則って、送信対象のデータをホームサーバ1に向けて送信する。
データ受信部44は、ホームサーバ1から送信されてくるデータを受信するものであり、ユーザ端末3のCPU、メモリ、通信用インターフェース及びユーザ端末3にインストールされた通信プログラムによって構成される。データ受信部44がホームサーバ1から受信するデータの中には前述の確認画面データが含まれる。そして、本システムSにおいて、データ受信部44がホームサーバ1から受信する上記の確認画面データは、XML形式のデータとなっている。
表示部45は、データ受信部44が受信した確認画面データを展開し、ユーザ端末3のディスプレイ、具体的にはタッチパネルに図15に図示した確認画面を描画するものである。この表示部45は、ユーザ端末3のCPU、メモリ及びユーザ端末3にインストールされたプログラムからなる。ここで、データ受信部44が受信する確認画面データがXML形式のデータとなっているので、表示部45は、ユーザ端末3のスペックに応じた表示形式にて上記の確認画面を描画することが可能になる。
確認画面について説明すると、図15に示すように、同画面には各エアコンの運転状態が当該各エアコンの設置場所と対応付けて表示されている。確認画面に表示されるエアコンの運転状態は、エアコンの応答信号送信部33によって送信される応答信号が示す運転状態、すなわち、ホームサーバ1から送信された制御信号に基づいて制御されたときの運転状態である。なお、各エアコンの運転状態が当該各エアコンの設置場所と対応付けて表示されるので、ユーザは、確認画面を見て、どこに設置されたエアコンが現時点でどのような運転状態にあるのかを明確に把握することが可能となる。かかる効果は、ホームサーバ1側で確認画面データを生成する際に、各エアコンの運転状態をエアコンの設置場所と対応付けて表示するように、上記の確認画面データが生成されることによって奏される。
また、制御タイプとしてスケジュール制御タイプが指定され、かつ、制御モードとして台数制限モードが指定されているとき、確認画面に表示される各エアコンの運転状態のうち、起動要求信号を受信して標準運転条件で運転しているエアコンの運転状態については、図15に示すように「運転中」と表示され、さらに設定温度が併せて表示される。一方、直近に実行された定例制御において台数制限の対象となり運転待機状態となっているエアコンの運転状態については、図15に示すように「運転待機」と表示される。これにより、住宅H内に複数設置されたエアコンの制御としてスケジュール制御が実行され、さらに、台数制限モードが指定されている場合、ユーザは、どのエアコンが起動しどのエアコンが停止しているのかを確認画面を通じて確認することが可能である。
さらに、直近に実行された定例制御において台数制限の対象となったエアコンに対しては、前述したように、次回以降の定例制御において起動要求信号が送信される予定になっている。そこで、直近に実行された定例制御において台数制限の対象となったエアコンについては、運転状態とともに、起動要求信号が送信されるまでの時間、すなわち、現時点から起動するまでの時間(以下、運転待機時間)が確認画面に表示されるようになっている。このように直近に実行された定例制御において台数制限の対象となったエアコンについて運転待機時間が表示されることにより、ユーザは、当該エアコンがいつ起動するのかを把握することができるので、住宅H内の各部屋を快適に利用することができる時間帯を知ることができる。
なお、図15に図示した画面は、あくまでも確認画面の一例であり、確認画面のデザインやレイアウトについては、任意に設定することが可能である。特に、各エアコンの運転状態の表示形式、上述した運転待機時間の表示の有無等については、制限なく自由に設定することが可能である。また、確認画面に表示させる情報としては、各エアコンの運転状態や運転待機時間に限定されるものではなく、各エアコンの負荷(消費電力)や現在適用されている運転モードや制御モード等、他の情報が表示されてもよい。
さらに、制御タイプとしてスケジュール制御タイプが指定され、かつ、制御モードとして台数制限モードが指定されているとき、将来の電力負荷を過去の実績データから予測したうえで、例えば、数時間後に実行される定例制御において台数制限の対象となる可能性があるエアコンについて、その事を示す情報が確認画面に表示されることとしてもよい。同様の観点で、数時間後に実行される定例制御において台数制限運転が実行される可能性があることを示す注意メッセージが確認画面に表示されることとしてもよい。
(ホームサーバ)
ホームサーバ1は、図11に示すように、設定要求受信部11と、運転モード設定部12と、制御モード設定部13と、記憶部14と、制御エアコン特定部15と、消費電力算出部16と、消費電力データ取得部17と、判定部18と、制御信号送信部19と、応答信号受信部20と、運転状態特定部21と、通信プロトコル切り替え部22と、スケジュール更新部23と、確認画面データ送信部24とを有する。
設定要求受信部11は、運転モードや制御モードの設定要求をユーザ端末3から受信するものであり、ホームサーバ1のCPU1a、メモリ1b、通信用インターフェース1c及びホームサーバ1にインストールされた通信用バンドルによって構成される。
運転モード設定部12は、設定要求受信部11が運転モードの設定要求をユーザ端末3から受信することにより、運転モードをモードX,Y,Z及びユーザ設定モードのうち指定された側のモードに設定するものである。制御モード設定部13は、設定要求受信部11が制御モードの設定要求をユーザ端末3から受信することにより、制御モードを台数制限モード及び非台数制限モードのうち指定された側のモードに設定するものである。なお、運転モード設定部12及び制御モード設定部13は、いずれも、ホームサーバ1のCPU1a、メモリ1b、通信用インターフェース1c及びホームサーバ1にインストールされたエアコン制御用バンドルによって構成される。
記憶部14は、ホームサーバ1のメモリ1bからなり、スケジュールを運転モード別に記憶する。また、記憶部14は、住宅H内に設置された各エアコンの識別情報としてのデバイスIDを記憶する。また、記憶部14は、住宅H内における各エアコンの設置場所を記憶する。本システムSでは、図12に示すように、各エアコンのデバイスIDと設置場所とが互いに関連付けられた状態で記憶部14に記憶される。このように各エアコンの識別情報と設置場所とが互いに関連付けられていることにより、どこに設置されたエアコンをどんな運転条件で制御するのかを把握した上で、エアコン制御を適切に実行することが可能となる。ここで、各エアコンの設置場所に対して種別が決められており、当該種別に応じて優先順位が決定される。
そして、図12に示すように、記憶部14は、各エアコンのデバイスID、各エアコンの設置場所及びその種別、並びに、当該種別に応じてエアコン別に決められた優先順位を相互に関連付けた状態で記憶する。さらに、記憶部14は、前述した設定台数と住宅Hのエアコン台数との対応関係を規定した台数制限パターンを記憶している。換言すると、記憶部14は、エアコン台数別に設定された設定台数を記憶している。さらにまた、記憶部14は、上限電力としての契約電力を記憶している。
制御エアコン特定部15は、本発明の特定部に相当し、ホームサーバ1のCPU1a、メモリ1b、及びエアコン制御用バンドルによって構成される。この制御エアコン特定部15は、制御モードとしてスケジュール制御が設定された場合、記憶部14に記憶されたスケジュールを読み出し、住宅H内に設置された4台のエアコンの中からN時0分の定例制御の実行時点において標準運転条件で運転させる制御エアコンを特定する。
消費電力算出部16は、制御エアコン特定部15が特定した制御エアコンをすべて起動させた場合にN時0分の定例制御の実行時点において住宅H内で消費される総消費電力、すなわち算出電力を算出するものである。より具体的に説明すると、N時0分となると、消費電力データ取得部17が電力データロガー7からデータを取得する。消費電力算出部16は、消費電力データ取得部17が取得したデータを解析して、N時0分において住宅H内で実際に使用されている総消費電力を割り出す。その後、消費電力算出部16は、割り出した総消費電力に基づき、上記の算出電力を算出する。
なお、消費電力算出部16及び消費電力データ取得部17は、協働して本発明の算出部をなし、それぞれ、ホームサーバ1のCPU1a、メモリ1b、通信用インターフェース1c、エアコン制御用バンドル及び通信用バンドルによって構成される。
判定部18は、消費電力算出部16が算出した算出電力が記憶部14に記憶された上限電力としての契約電力を超えているか否かを判定するものであり、ホームサーバ1のCPU1a、メモリ1b及びエアコン制御用バンドルによって構成される。
制御信号送信部19は、エアコンの運転状態を制御するための制御信号を住宅H内に複数設置されたエアコンの各々に向けて送信する。この制御信号送信部19は、ホームサーバ1のCPU1a、メモリ1b、エアコン制御用バンドル及び通信用バンドルによって構成されている。
本システムSにおいて、制御信号送信部19が制御信号を送信する際に用いる通信プロトコルは、前述したOSGiフレームワーク103の機能によって実現された通信プロトコル切り替え部22により切り替えることが可能である。つまり、本システムSにおいて、制御信号送信部19は、制御信号をエアコンに向けて送信する際に用いる通信プロトコルを、送信先のエアコンが用いる通信プロトコルに応じて切り替える。このように本システムSでは通信相手に応じて通信プロトコルを切り替えることが可能であるので、ユーザ側では通信プロトコルの違いを意識しなくともホームサーバ1に対して各エアコンの制御を要求することが可能となる。
また、制御タイプとしてスケジュール制御タイプが指定された場合、制御信号送信部19は、N時0分の定例制御の実行時点において、制御エアコン特定部15が特定した制御エアコンのうち、未起動状態のエアコンに向けて起動要求信号を送信する。
さらに、制御モードとして台数制限モードが指定された場合、制御エアコン特定部15が特定した制御エアコンの台数が記憶部14に記憶された設定台数を超えており、かつ、上記の算出電力が上限電力を超えていると判定部18が判定したとき、制御信号送信部19は、N時0分の定例制御の実行時点において、制御エアコンのうちの一部のエアコンのみに向けて起動要求信号を送信する。
より具体的に説明すると、N時0分の定例制御における制御エアコンが設定台数を超えており、かつ、当該定例制御の実行時点における算出電力が上限電力を超えていると判定部18が判定したとき、制御信号送信部19から起動要求信号が送信される制御エアコンの台数が制限される。つまり、上述の要件(すなわち、台数制限の実行要件)が成立したとき、制御信号送信部19は、当該定例制御の実行時点において、上記設定台数に相当する台数の制御エアコンのみを標準運転条件で運転させるように起動要求信号を制御エアコンのうちの一部のエアコンのみに向けて送信する。このとき、制御信号送信部19は、メモリ1bの優先順位記憶領域1rに記憶された各エアコンの優先順位を読み出し、標準運転条件で運転させる制御エアコンとしてより優先順位が高い制御エアコンが選ばれるように起動要求信号を制御エアコンのうちの一部のエアコンのみに向けて送信する。
そして、N時0分の定例制御において台数制限が実施された場合、制御信号送信部19は、当該定例制御の実行時点から所定時間が経過した後に、起動要求信号を制御エアコンのうちの残りのエアコン(厳密には、未起動状態の制御エアコン)に向けて送信する。具体的に説明すると、制御信号送信部19は、次回以降の定例制御の実行時点において、標準運転条件で運転させる制御エアコンが増えるように起動要求信号を未起動状態の制御エアコンに向けて送信する。より詳しく説明すると、制御信号送信部19は、N時15分の定例制御、N時30分の定例制御において標準運転条件で運転させる制御エアコンが段階的に増えるように起動要求信号を未起動状態の制御エアコンに向けて送信する。
応答信号受信部20は、エアコンから送信される応答信号を受信するものであり、ホームサーバ1のCPU1a、メモリ1b、エアコン制御用バンドル及び通信用バンドルによって構成されている。運転状態特定部21は、応答信号受信部20が受信した応答信号を解析して当該応答信号の送信先であるエアコンの運転状態を特定するものであり、ホームサーバ1のCPU1a、メモリ1b及びエアコン制御用バンドルによって構成されている。本システムSにおいて、応答信号受信部20は、定期的にエアコンから応答信号を受信するとともに、制御信号送信部19からの制御信号がエアコン側で受信されたことに伴って応答信号が送信された際にも当該応答信号を受信する。
また、本システムSでは、制御タイプとしてスケジュール制御タイプが指定された場合、制御信号送信部19から起動要求信号を受信した制御エアコンは、標準運転条件で運転し始めたことを示すために応答信号を送信する。そして、応答信号受信部20は、当該応答信号を受信し、運転状態特定部21は、上記の制御エアコンの運転状態が「運転中」であることを特定する。
一方、制御モードとして台数制限モードが指定された場合、定例制御において台数制限の対象となった制御エアコンは、運転待機状態にあることを示すために応答信号を送信する。そして、応答信号受信部20は、当該応答信号を受信し、運転状態特定部21は、上記の制御エアコンの運転状態が「運転待機中」であることを特定する。
また、定例制御の実行時点において既に起動しているエアコンは、既に標準運転条件で運転している状態にあることを示すために応答信号を送信する。そして、応答信号受信部20は、当該応答信号を受信し、運転状態特定部21は、上記の制御エアコンの運転状態が「運転中」であることを特定する。
以上のように本システムSのホームサーバ1では、応答信号受信部20がエアコンから応答信号を受信し、運転状態特定部21が当該応答信号の送信元であるエアコンの運転状態を特定する。これにより、住宅H内に複数設置されたエアコンのうち、台数制限モードを指定して標準運転条件で運転させるエアコンの台数を制限した際、ホームサーバ1では、台数制限対象となったエアコンとそれ以外のエアコン(換言すると、起動したエアコン)とを明確に区別することが可能となる。
なお、本システムSでは、応答信号受信部20が応答信号をエアコンから受信する際に用いる通信プロトコルについても、通信プロトコル切り替え部22により切り替えることが可能である。したがって、本システムSでは応答信号の送信元に応じて通信プロトコルを切り替えることが可能であるので、ユーザ側では応答信号の送信元、すなわち、各エアコンの通信プロトコルを意識する必要がなく、各エアコンの運転状態を把握することが可能となる。
スケジュール更新部23は、記憶部14に記憶されたスケジュールを更新するものであり、ホームサーバ1のCPU1a、メモリ1b、エアコン制御用バンドル及び通信用バンドルにより構成されている。このスケジュール更新部23は、ユーザ端末3と通信してスケジュールに対する修正要求を受信し、当該修正要求に基づいてスケジュールを更新する。
具体的に説明すると、スケジュール更新部23は、修正要求を解析し、修正対象のスケジュールと修正範囲を特定する。より厳密に説明すると、スケジュール更新部23は、修正対象のスケジュールを特定した上で、当該スケジュールのうち、どの個別スケジュールを修正するのか、さらに当該個別スケジュール中のどの時間帯の運転条件を修正するのかを特定する。そして、スケジュール更新部23は、記憶部14に記憶されたスケジュールの中から、修正対象のスケジュールを読み出し、特定した修正内容に応じて当該スケジュールを更新(修正)する。
確認画面データ送信部24は、運転状態特定部21により特定された各エアコンの運転状態を示す確認画面をユーザ端末3で描画するために、確認画面データを生成してユーザ端末3に向けて送信するものである。この確認画面データ送信部24は、ホームサーバ1のCPU1a、メモリ1b、及び、ホームサーバ1にインストールされたエアコン制御用バンドル並びに通信用バンドルによって構成されている。本システムSにおいて、確認画面データ送信部24は、確認画面データとしてXML形式のデータを送信する。このため、ユーザ端末3が確認画面データを受信すると、ユーザ端末3のスペックに応じた表示形式にて確認画面が描画されるようになる。
また、確認画面データ送信部24は、ユーザ端末3に描画される確認画面において各エアコンの運転状態がエアコンの設置場所と対応付けて表示されるように確認画面データを生成する。かかる処理を実行するにあたり、確認画面データ送信部24は、メモリ1b中の設置場所記憶領域1qに記憶された設置場所を読み出し、確認画面データを生成する際に各エアコンの運転状態及び設置場所が対応した形で表示されるように、当該運転状態及び設置情報の各々を示すデータを確認画面データ中に組み込む。
また、制御信号が送信されたにも拘わらず制御が実行されずに応答信号を送信しない異常エアコンが存在する場合、確認画面データ送信部24は、確認画面において異常エアコンに相当するエアコンに対してエラー表示がなされるように確認画面データを生成する。これにより、ユーザは、確認画面を見て、異常エアコンの存在及び当該異常エアコンの設置場所を確認することが可能になる。
さらに、制御モードとして台数制限モードが指定された場合、N時0分の定例制御において台数制限の対象となったエアコンに対しては、前述したように、運転待機時間が確認画面に表示されるようになる。つまり、確認画面データ送信部24は、台数制限の対象となったエアコンを特定するとともに、特定したエアコンに対する運転待機時間を割り出して当該運転待機時間を示すデータを確認画面データ中に組み込む。
<<エアコン制御方法>>
次に、以上までに説明してきた本システムSにて用いられるエアコン制御方法について、図13及び図14を参照しながら説明する。
本システムSにて用いられるエアコン制御方法は、本発明に係るエネルギー消費機器制御方法の一例であり、より具体的に説明すると、本システムSにおいて実行されるエアコン制御処理の中で適用される。このため、以下では、エアコン制御方法の説明として、エアコン制御処理の手順について説明することとする。
エアコン制御処理は、例えば、ユーザによるプログラム起動操作によってユーザ端末3側でエアコン制御プログラムが起動するところから始まる。エアコン制御プログラムが起動すると、図6に図示した制御タイプ等選択画面がユーザ端末3のディスプレイに描画される。ユーザは、同画面を見ながらユーザ端末3を操作することで制御タイプを選択する。この選択操作に伴い、制御タイプの選択結果がユーザ端末3からホームサーバ1に向けて送信される。
以降の手順は、図13に示す通りであり、先ず、ホームサーバ1が制御タイプの選択結果をユーザ端末3から受信し、選択された制御タイプを特定する(S001)。ここで、制御タイプとして個別制御タイプが選択された場合、ホームサーバ1は、個別制御を実行するようになる(S002)。なお、個別制御の実行に際して、ユーザは、ユーザ端末3を操作して、個別制御の対象であるエアコンと制御条件とを指定する。その後、ユーザが指定した内容を示すデータがユーザ端末3からホームサーバ1に向けて送信される。最終的にホームサーバ1は、ユーザ端末3から受信したデータに基づき、制御対象として指定されたエアコンを指定された制御条件にて個別制御する。
また、制御タイプとして一括制御タイプが選択された場合、ホームサーバ1は、一括制御を実行し、停止させるための制御信号を住宅H内のエアコンすべてに向けて送信する(S003)。
一方、制御タイプとしてスケジュール制御タイプが選択された場合、ユーザは、図6に図示した制御タイプ等選択画面を見ながら更にユーザ端末3を操作して運転モード及び制限モードを指定する。この指定操作がユーザ端末3に受け付けられると、運転モード及び制御モードの設定要求がユーザ端末3からホームサーバ1に送信されるようになる。ホームサーバ1は、上記の設定要求を受信し、複数の運転モードのうち、ユーザが選択したモードを特定するとともに、2つの制御モードのうち、ユーザが指定した制御モードを特定する(S004)。
その後、ホームサーバ1は、住宅H内に設置された各エアコンの識別情報であるデバイスIDを取得する(S005)。具体的に説明すると、デバイスIDはホームサーバ1のメモリ1bに一覧情報として記憶されており、メモリ1bに記憶された情報を読み出すことにより、各エアコンのデバイスIDを取得する。デバイスIDの取得後、ホームサーバ1は、スケジュール制御を実行する(S006)。このスケジュール制御ステップS006は、前述の定例制御が実行されるステップであり、ユーザ端末3側で制御タイプを切り替える操作があった場合を除き(S007でNo)、所定時間が経過する度に繰り返し実行される(S008でYes)。なお、本システムSでは、前述したように、毎時0分、15分、30分、45分にスケジュール制御ステップS006が実行される。
次に、図14を参照しながらスケジュール制御ステップS006の流れを説明する。
スケジュール制御ステップS006では、先ず、ホームサーバ1がメモリ1b、すなわち記憶部14からその前工程S004で特定した運転モードに対応するスケジュールを読み出す(S011)。その後、ホームサーバ1は、読み出したスケジュールに基づき、エアコンの制御時点すなわち現時点において標準運転条件で運転させる制御エアコンを特定する(S012)。
そして、ホームサーバ1は、制御エアコンの特定後、前工程004で特定した制御モードに応じて以降の処理を実行する(S013)。具体的に説明すると、制御モードとして非台数制限モードが指定されていた場合、ホームサーバ1は、特定した制御エアコンすべてを標準運転条件で運転させるように起動要求信号を制御エアコンに向けて送信する(S017)。起動要求信号を受信した制御エアコンは、標準運転条件で運転し始めたことを示すために応答信号を送信し、ホームサーバ1は、当該応答信号を制御エアコンから受信する(S021)。
一方、制御モードとして台数制限モードが指定された場合、ホームサーバ1は、特定した制御エアコンすべてを標準運転条件で運転させた場合にスケジュール制御ステップS006の実行時点において住宅H内で消費される電力、すなわち算出電力を算出する(S014)。その後、ホームサーバ1は、メモリ1bに記憶された設定台数を読み出し、特定した制御エアコンの台数が設定台数を超えているか否かを判定する(S015)。さらに、ホームサーバ1は、メモリ1bに記憶された上限電力を読み出し、算出電力が上限電力を超えているか否かを判定する(S016)。制御エアコンの台数が設定台数を超えていないとき(S015でNo)、あるいは算出電力が上限電力を超えていないとき(S016でNo)、ホームサーバ1は、特定した制御エアコンすべてを標準運転条件で運転させるように起動要求信号を制御エアコンに向けて送信する(S017)。そして、ホームサーバ1は、起動要求信号を受信した制御エアコンから、標準運転条件で運転し始めたことを示す応答信号を受信する(S021)。
これに対して、制御エアコンの台数が設定台数を超えており(S015でYes)、かつ、算出電力が上限電力を超えていると判定されたとき(S016でYes)、ホームサーバ1は、設定台数に相当する台数の制御エアコンのみを標準運転条件で運転させる台数制限運転を実行する。以降の手順は、前回のスケジュール制御ステップS006において既に台数制限運転を行っている否かによって若干異なってくる(S018)。
前回のスケジュール制御ステップS006で台数制限運転が行われていない場合(S018でNo)、ホームサーバ1は、設定台数に相当する台数の制御エアコンのみを標準運転条件で運転させるように、起動要求信号の送信先としての制御エアコンを一部のエアコンに制限する。このため、ホームサーバ1は、メモリ1bから各エアコンの優先順位を読み出し、優先順位に基づいて起動要求信号の送信先を特定する(S019)。その後、ホームサーバ1は、制御エアコンのうち、起動要求信号の送信先として特定したエアコンにのみ起動要求信号を送信する(S020)。そして、ホームサーバ1は、起動要求信号を受信した制御エアコンから、標準運転条件で運転し始めたことを示す応答信号を受信する(S021)。
一方、前回のスケジュール制御ステップS006で台数制限が行われていた場合(S018でYes)、ホームサーバ1は、前回のスケジュール制御ステップS006において台数制限の対象となったエアコンの中から、今回のスケジュール制御ステップS006における起動要求信号の送信先となるエアコンを特定する(S022)。このときもホームサーバ1は、メモリ1bから各エアコンの優先順位を読み出し、優先順位に基づいて起動要求信号の送信先を特定する。その後、ホームサーバ1は、起動要求信号の送信先として特定した制御エアコンに起動要求信号を送信し(S020)、起動要求信号を受信した制御エアコンから、標準運転条件で運転し始めたことを示す応答信号を受信する(S021)。
以上までに説明してきた手順により制御エアコンから応答信号を受信したホームサーバ1は、各エアコンの運転状態を示す確認画像を描画するための確認画面データを生成し、当該データをユーザ端末3に向けて送信する(S015)。ユーザ端末3側で上記の確認画面データが受信されると、確認画面データが展開され、図15に図示した確認画面がユーザ端末3のディスプレイに描画されるようになる。ユーザは、この確認画面を見ることにより、住宅H内の各エアコンが台数制限の対象となっているか否か、及び、待機状態にあるエアコンの有無を確認することが可能となる。
<<その他の実施形態>>
以上までに説明してきた実施形態は、本発明のエネルギー消費機器制御装置、エネルギー消費機器制御方法及びエネルギー消費機器制御システムに関する一例に過ぎず、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、上記の実施形態では、ホームサーバ1が住宅H内に設置されており、同住宅H内において使用される電気機器を制御することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、住宅H外に設置されたクラウドサーバが、インターネット等の宅外ネットワークを介して住宅H内の電気機器と通信し、上記の実施形態に係るホームサーバ1と同様の機能を発揮することとしてもよい。
また、上記の実施形態では、複数のエアコンの中に、互いに異なる通信プロトコルにて通信するエアコンが存在し、ホームサーバ1は、制御信号をエアコンに向けて送信する際に、通信プロトコルを送信先のエアコンに応じて切り替えることとした。その一方で、ユーザがユーザ端末3を通じて各エアコンの制御をホームサーバ1に対して要求するとき、当該制御実行要求としてのHTTPリクエストがユーザ端末3から送信されることとした。これにより、ユーザ側でエアコン間の通信プロトコルの違いを意識しなくとも、各エアコンの制御をホームサーバ1に対して要求することが可能となる。ただし、通信プロトコルがエアコン間で統一している場合には、ユーザ端末3を通じて各エアコンの制御をホームサーバ1に対して要求するとき、当該制御実行要求の電文をエアコン間で共通の通信プロトコルにてホームサーバ1に送信することとしてもよい。
また、上記の実施形態では、ホームサーバ1のメモリ1bに各電気機器の設置場所が記憶されていることとした。ただし、これに限定されるものではなく、設置場所情報とともに、あるいは、設置場所情報に代えて各電気機器が接続された電気回路(具体的には、分電盤における分岐回路)を示す情報が記憶されていてもよい。
また、上記の実施形態では、電気機器の通信プロトコルとしてECHONETやECHONETLiteを例示したが、当然ながら、これら以外の通信プロトコルを住宅H内の各電気機器が採用していることとしてもよい。
また、上記の実施形態では、制御モードとして台数制限モードが指定された場合、毎時0分、15分、30分、45分に定例制御が実行され、主として毎時0分の定例制御において台数制限運転が実行されることとした。すなわち、上記の実施形態では、毎時0分の定例制御の実行時点において算出電力が上限電力を超えているか否かを判定し、算出電力が上限電力を超えていると判定されたときには、当該定例制御の実行時点において起動要求信号が送信されるエアコンの台数が制限されることとした。ただし、台数制限運転については、毎時0分の定例制御で実行される場合に限られるものではなく、毎時0分の定例制御の実行時点以外の時間、例えば、ユーザが制御タイプとしてスケジュール制御タイプを選択した時点、すなわち、スケジュール制御の開始時点に実行されることとしてもよい。
また、上記の実施形態では、制御モードとして台数制限モードが指定された場合、標準運転条件で運転させるエアコンとして特定された制御エアコンの台数が設定台数を超えており、かつ、算出電力が上限電力を超えているときには、N時0分の定例制御において、制御エアコンうちの一部のエアコンのみに向けて起動要求信号を送信することとした。そして、上記の実施形態では、次回以降の定例制御において標準運転条件で運転させる制御エアコンの台数が増えるように、N時0分の定例制御で台数制限の対象となったエアコンに向けて起動要求信号を送信することとした。具体的には、N時15分の定例制御、N時30分の定例制御において順次、標準運転条件で運転させるエアコンの台数が増えることとした。ただし、標準運転条件を運転させるエアコンの台数を増やす時間間隔については、上記のケース、すなわち15分間隔に限定されず、任意の時間間隔であってもよい。
また、次回以降の定例制御において標準運転条件で運転させるエアコンの台数を無条件で増やすのではなく、次回以降の各定例制御において改めて算出電力を算出し、当該算出電力が上限電力を超えているか否かを判定し、算出電力が上限電力を超えない場合にのみ標準運転条件で運転させるエアコンの台数を増やすこととしてもよい。
S 本システム、H 住宅
1 ホームサーバ
1a CPU、1b メモリ、1c 通信用インターフェース
1p スケジュール記憶領域、1q 設置場所記憶領域
1r 優先順位記憶領域、1s 台数制限パターン記憶領域
1t 上限電力記憶領域、1u バンドル記憶領域
3 ユーザ端末、5 宅内ネットワーク
7 電力データロガー
11 設定要求受信部、12 運転モード設定部
13 制御モード設定部、14 記憶部
15 制御エアコン特定部、16 消費電力算出部
17 消費電力データ取得部、18 判定部
19 制御信号送信部、20 応答信号受信部
21 運転状態特定部、22 通信プロトコル切り替え部
23 スケジュール更新部、24 確認画面データ送信部
31 制御信号受信部、32 制御部、33 応答信号送信部
41 操作受け付け部、42 データ生成部
43 データ送信部、44 データ受信部、45 表示部
101 OS、102 JVM
103 OSGiフレームワーク
104 第1通信バンドル
105 第2通信バンドル
106 第3通信バンドル
Bt1,Bt2,Bt3 選択ボタン
Bt4 更新ボタン
L1 運転モードリスト、L2 制御モードリスト
N1,N2 モード入力欄
P1,P2 プルダウンボタン

Claims (8)

  1. 建物又は建物の部屋内において同一種類である複数のエネルギー消費機器の各々と通信して該複数のエネルギー消費機器の各々の運転状態を制御するエネルギー消費機器制御装置であって、
    前記複数のエネルギー消費機器の各々に向けて前記運転状態を制御するための制御信号を送信する制御信号送信部と、
    前記複数のエネルギー消費機器の各々から前記運転状態を示す応答信号を受信する応答信号受信部と、
    前記複数のエネルギー消費機器の各々について負荷が所定量以上となる運転条件で運転させる期間を定めたスケジュールを記憶する記憶部と、
    該記憶部に記憶された前記スケジュールを読み出して、前記複数のエネルギー消費機器の中から、前記エネルギー消費機器制御装置による制御の実行時点において前記運転条件で運転させる制御対象機器を特定する特定部と、
    該特定部が前記複数のエネルギー消費機器の中から特定した前記制御対象機器のすべてを前記運転条件で運転させた場合に前記制御の実行時点において前記建物又は前記建物の部屋内で消費されるエネルギー量を算出する算出部と、
    該算出部の算出結果が予め設定された上限量を超えているか否かを判定する判定部と、を備え、
    前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したとき、前記制御信号送信部は、前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させるための前記制御信号である運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信してから、前記制御の実行時点から所定時間が経過した後に前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの残りの機器に向けて送信し、
    前記応答信号信部は、前記制御信号送信部から前記運転要求信号を受信した前記制御対象機器が前記運転条件で運転し始めたことを示すために送信する前記応答信号を受信し、
    前記エネルギー消費機器制御装置が前記複数のエネルギー消費機器の各々の運転状態を制御する際の制御モードとして、前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したときに前記制御の実行時点において前記運転条件で運転させる前記制御対象機器の台数を制限する台数制限モードと、前記制御の実行時点において前記制御対象機器のすべてを前記運転条件で運転させる非台数制限モードとが指定可能であり、
    前記台数制限モードが指定されたとき、前記制御信号送信部は、前記制御の実行時点において前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて前記運転要求信号を送信し、
    前記制御モードを指定するためにユーザによって行われる入力操作を受け付けることにより前記制御モードの設定要求を前記エネルギー消費機器制御装置に向けて送信するユーザ端末から前記制御モードの設定要求を受信する設定要求受信部と、
    該設定要求受信部が前記制御モードの設定要求を受信することにより、前記制御モードを前記台数制限モード及び前記非台数制限モードのうち指定された側のモードに設定する制御モード設定部と、を更に備えることを特徴とするエネルギー消費機器制御装置。
  2. 建物又は建物の部屋内において同一種類である複数のエネルギー消費機器の各々と通信して該複数のエネルギー消費機器の各々の運転状態を制御するエネルギー消費機器制御装置であって、
    前記複数のエネルギー消費機器の各々に向けて前記運転状態を制御するための制御信号を送信する制御信号送信部と、
    前記複数のエネルギー消費機器の各々から前記運転状態を示す応答信号を受信する応答信号受信部と、
    前記複数のエネルギー消費機器の各々について負荷が所定量以上となる運転条件で運転させる期間を定めたスケジュールを記憶する記憶部と、
    該記憶部に記憶された前記スケジュールを読み出して、前記複数のエネルギー消費機器の中から、前記エネルギー消費機器制御装置による制御の実行時点において前記運転条件で運転させる制御対象機器を特定する特定部と、
    該特定部が前記複数のエネルギー消費機器の中から特定した前記制御対象機器のすべてを前記運転条件で運転させた場合に前記制御の実行時点において前記建物又は前記建物の部屋内で消費されるエネルギー量を算出する算出部と、
    該算出部の算出結果が予め設定された上限量を超えているか否かを判定する判定部と、を備え、
    前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したとき、前記制御信号送信部は、前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させるための前記制御信号である運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信してから、前記制御の実行時点から所定時間が経過した後に前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの残りの機器に向けて送信し、
    前記応答信号受信部は、前記制御信号送信部から前記運転要求信号を受信した前記制御対象機器が前記運転条件で運転し始めたことを示すために送信する前記応答信号を受信し、
    前記記憶部は、前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したときに前記制御の実行時点において前記運転条件で運転させる前記制御対象機器の最大台数として予め設定された設定台数を記憶しており、
    前記制御は、前記スケジュールに従って一定時間毎に実行され、
    前記特定部が特定した前記制御対象機器の台数が前記設定台数を超えており、かつ、前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したとき、前記制御信号送信部は、前記制御の実行時点において、前記設定台数に相当する台数の前記制御対象機器のみを前記運転条件で運転させるように前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信し、次回以降の前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させる前記制御対象機器が増えるように前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの残りの機器に向けて送信することを特徴とするエネルギー消費機器制御装置。
  3. 前記記憶部は、前記複数のエネルギー消費機器の各々に対して決められた優先順位を記憶しており、
    前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したとき、前記制御信号送信部は、前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させる前記制御対象機器としてより前記優先順位が高い前記制御対象機器が選ばれるように前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信し、
    前記優先順位は、前記建物又は前記建物の部屋における前記複数のエネルギー消費機器の各々の設置場所、又は前記複数のエネルギー消費機器の各々の最大消費エネルギー量に基づいて決定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のエネルギー消費機器制御装置。
  4. 前記複数のエネルギー消費機器の中に互いに異なる通信プロトコルにて通信する機器が存在するとき、前記制御信号送信部は、前記制御信号を前記制御対象機器に向けて送信する際に用いる通信プロトコルを、送信先の前記制御対象機器が用いる通信プロトコルに応じて切り替えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のエネルギー消費機器制御装置。
  5. 前記記憶部は、前記建物又は前記建物の部屋における前記エネルギー消費機器の設置場所を記憶することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のエネルギー消費機器制御装置。
  6. 前記エネルギー消費機器制御装置は、前記複数のエネルギー消費機器としての複数の電気機器の各々と通信して該複数の電気機器の各々の運転状態を制御し、
    前記記憶部は、前記建物又は前記建物の部屋における最大消費電力として電力会社との間の契約で定められた契約電力、前記建物又は前記建物の部屋に設けられた分電盤内に設置された遮断器が作動するときの前記建物又は前記建物の部屋における消費電力である作動電力、及び、前記建物又は前記建物の部屋における消費電力の目標値として設定される目標電力のうち、いずれかの電力を前記上限量として記憶していることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のエネルギー消費機器制御装置。
  7. 建物又は建物の部屋内において同一種類である複数のエネルギー消費機器の各々と通信して該複数のエネルギー消費機器の各々の運転状態を制御するエネルギー消費機器制御方法であって、
    前記複数のエネルギー消費機器の各々について負荷が所定量以上となる運転条件で運転させる期間を定めたスケジュールを記憶部から読み出して、前記複数のエネルギー消費機器の中から、前記複数のエネルギー消費機器に対する制御の実行時点において前記運転条件で運転させる制御対象機器を特定することと、
    前記複数のエネルギー消費機器の中から特定した前記制御対象機器のすべてを前記運転条件で運転させた場合に、前記制御の実行時点において前記建物又は前記建物の部屋内で消費されるエネルギー量を算出することと、
    前記エネルギー量の算出結果が予め設定された上限量を超えているか否かを判定することと、
    前記算出結果が前記上限量を超えていると判定したとき、前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させるための運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信してから、前記制御の実行時点から所定時間が経過した後に前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの残りの機器に向けて送信することと、
    前記運転要求信号を受信した前記制御対象機器が前記運転条件で運転し始めたことを示すために送信する応答信号を受信することと、を有し、
    前記記憶部は、前記算出結果が前記上限量を超えていると判定したときに前記制御の実行時点において前記運転条件で運転させる前記制御対象機器の最大台数として予め設定された設定台数を記憶しており、
    前記制御は、前記スケジュールに従って一定時間毎に実行され、
    特定した前記制御対象機器の台数が前記設定台数を超えており、かつ、前記算出結果が前記上限量を超えていると判定したとき、前記制御の実行時点において、前記設定台数に相当する台数の前記制御対象機器のみを前記運転条件で運転させるように前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信し、次回以降の前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させる前記制御対象機器が増えるように前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの残りの機器に向けて送信することを特徴とするエネルギー消費機器制御方法。
  8. 建物又は建物の部屋内において同一種類である複数のエネルギー消費機器と、該複数のエネルギー消費機器の各々と通信して当該各々の運転状態を制御するエネルギー消費機器制御装置とを有するエネルギー消費機器制御システムであって、
    前記エネルギー消費機器制御装置は、
    前記複数のエネルギー消費機器の各々に向けて前記運転状態を制御するための制御信号を送信する制御信号送信部と、
    前記複数のエネルギー消費機器の各々から前記運転状態を示す応答信号を受信する応答信号受信部と、
    前記複数のエネルギー消費機器の各々について負荷が所定量以上となる運転条件で運転させる期間を定めたスケジュールを記憶する記憶部と、
    該記憶部に記憶された前記スケジュールを読み出して、前記複数のエネルギー消費機器の中から、前記エネルギー消費機器制御装置による制御の実行時点において前記運転条件で運転させる制御対象機器を特定する特定部と、
    該特定部が前記複数のエネルギー消費機器の中から特定した前記制御対象機器のすべてを前記運転条件で運転させた場合に前記制御の実行時点において前記建物又は前記建物の部屋内で消費されるエネルギー量を算出する算出部と、
    該算出部の算出結果が予め設定された上限量を超えているか否かを判定する判定部と、を備え、
    前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したとき、前記制御信号送信部は、前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させるための前記制御信号である運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信してから、前記制御の実行時点から所定時間が経過した後に前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの残りの機器に向けて送信し、
    前記応答信号信部は、前記制御信号送信部から前記運転要求信号を受信した前記制御対象機器が前記運転条件で運転し始めたことを示すために送信する前記応答信号を受信し、
    前記記憶部は、前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したときに前記制御の実行時点において前記運転条件で運転させる前記制御対象機器の最大台数として予め設定された設定台数を記憶しており、
    前記制御は、前記スケジュールに従って一定時間毎に実行され、
    前記特定部が特定した前記制御対象機器の台数が前記設定台数を超えており、かつ、前記算出結果が前記上限量を超えていると前記判定部が判定したとき、前記制御信号送信部は、前記制御の実行時点において、前記設定台数に相当する台数の前記制御対象機器のみを前記運転条件で運転させるように前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの一部の機器のみに向けて送信し、次回以降の前記制御の実行時点において、前記運転条件で運転させる前記制御対象機器が増えるように前記運転要求信号を前記制御対象機器のうちの残りの機器に向けて送信することを特徴とするエネルギー消費機器制御システム。
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