JP6080123B2 - モルタルまたはコンクリートの製造方法 - Google Patents
モルタルまたはコンクリートの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6080123B2 JP6080123B2 JP2013022478A JP2013022478A JP6080123B2 JP 6080123 B2 JP6080123 B2 JP 6080123B2 JP 2013022478 A JP2013022478 A JP 2013022478A JP 2013022478 A JP2013022478 A JP 2013022478A JP 6080123 B2 JP6080123 B2 JP 6080123B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fine aggregate
- concrete
- steelmaking slag
- mortar
- coarse particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
以下の実施例に係る供試体は、全て、図1(a)のS2・S3の工程によって製造したものであり、具体的な構成は下記のとおりである。
まず、図2〜図5を参照し、本発明の実施例1a〜1dおよび比較例1a・1bに係る供試体の構成、ならびにこれらを用いた各種試験の結果について説明する。
これは図6においても同様である。
これらのうちのGrain n (n=0.6, 0.3)(実施例1c、実施例1d)は、製鋼スラグとして、JIS A 1102に準拠したふるい分けにおいて0.6mmのふるいを通過する製鋼スラグのみを配合したものである。
また、Grain n (n=0.6, 0.3)のうちのGrain 0.6(実施例1c)は、さらに、天然細骨材の粗粒分として、JIS A 1102に準拠したふるい分けにおいて0.6mmのふるいにとどまる粗粒分のみを配合したものである。
図3に示すように、製鋼スラグを配合したコンクリート供試体であるGrain n (n=5.0, 2.5, 1.2, 0.6, 0.3)は全て、Plain Concreteに比べて圧縮強度が劣ることはなく、むしろPlain Concreteよりも圧縮強度が大きい。これは材齢7日、28日、および91日のいずれにおいても言える。
図4に示すように、Grain n (n=5.0, 2.5, 1.2, 0.6, 0.3)は全て、Plain Concreteに比べて、乾燥収縮ひずみが小さい。これは、水浸膨張比が比較的大きな製鋼スラグが膨張性を発揮し、乾燥収縮を抑制したものと推察される。また、水浸膨張比が3.9%の製鋼スラグを配合した場合、コンクリートの乾燥収縮量が著しく小さくなることがわかる。水浸膨張比が比較的大きな製鋼スラグを細骨材として配合することで、コンクリートの乾燥収縮量を低減できる、すなわち、ひび割れの発生を抑制でき、耐久性を向上させることができる。
また、6つの供試体全てにおいて、乾燥収縮ひずみ量が材齢91日までに安定している。
Grain 0.6(実施例1c)は、Grain 0.3(実施例1d)に比べて、乾燥収縮ひずみがより小さい。
図5(a),(b)に示すように、Plain ConcreteおよびGrain n (n=0.6, 0.3)にはポップアウトが生じず、Grain n(n=5.0, 2.5, 1.2)にはポップアウトが生じた。
この結果から、エージング処理が行われていない製鋼スラグを用いる場合、製鋼スラグの粒径が0.6mmを超えると(Grain n(n=5.0, 2.5, 1.2))、当該製鋼スラグが、コンクリートの表面を損傷させるだけの膨張性を発揮し、ポップアウト発生の要因となると推察される。
AE減水剤は、一般に、コンクリートのワ−カビリティーや耐凍害性を改善するために添加される。本実験では、フレッシュコンクリートのスランプを10cmにすることを目的として、AE減水剤を各供試体に添加した。
図5(a)に示すように、AE減水剤の添加量(フレッシュコンクリートのスランプを10cmにするための必要量)は、Grain n (n=0.6, 0.3)とPlain Concreteとで略同じである。
次いで、図6〜図9を参照し、本発明の実施例2a〜2dおよび比較例2a・2bに係る供試体の構成、ならびにこれらを用いた各種試験の結果について説明する。
これらのうちのGrain n (n=1.2,0.6, 0.3)(実施例2b,実施例2c、実施例2d)は、製鋼スラグとして、JIS A 1102に準拠したふるい分けにおいて1.2mmのふるいを通過する製鋼スラグのみを配合したものである。
図7に示すように、製鋼スラグを配合したコンクリート供試体であるGrain n (n=5.0, 2.5, 1.2, 0.6, 0.3)は全て、Plain Concreteに比べて圧縮強度が劣ることはなく、むしろPlain Concreteよりも圧縮強度が大きい。これは材齢7日、28日、および91日のいずれにおいても言える。
図8に示すように、Grain n (n=5.0, 2.5, 1.2, 0.6, 0.3)は全て、Plain Concreteに比べて、乾燥収縮ひずみが若干小さい。すなわち、水浸膨張比が0.18%(1%以下)の製鋼スラグを配合した場合、コンクリートの乾燥収縮量は、通常のコンクリート(Plain Concrete)よりも若干小さくなる。
また、6つの供試体全てにおいて、乾燥収縮ひずみ量が材齢91日までに安定している。
図9(a),(b)に示すように、Plain ConcreteおよびGrain n (n=1.2, 0.6, 0.3)にはポップアウトが生じず、Grain n(n=5.0, 2.5)にはポップアウトが生じた。
この結果から、エージング処理が行われた製鋼スラグを用いる場合、製鋼スラグの粒径が1.2mmを超えると(Grain n(n=5.0, 2.5))、当該製鋼スラグが、コンクリートの表面を損傷させるだけの膨張性を発揮し、ポップアウト発生の要因となると推察される。
AE減水剤は、一般に、コンクリートのワ−カビリティーや耐凍害性を改善するために添加される。本実験では、フレッシュコンクリートのスランプを10cmにすることを目的として、AE減水剤を各供試体に添加した。
図9(a)に示すように、AE減水剤の添加量(フレッシュコンクリートのスランプを10cmにするための必要量)は、Grain n (n=1.2, 0.6, 0.3)とPlain Concreteとで略同じである。
以上の試験結果から、本発明によると、モルタルまたはコンクリートを製造するに当たり、天然細骨材の中から除かれた粗粒分を製鋼スラグと混合することで全体として良質な細骨材として利用することができることがわかった。具体的には、下記のとおりである。なお、前記実施例1、2は、いずれもコンクリートを供試体としたものであるが、細骨材を共通とするモルタルに関しても同様の効果があることは明らかである。
前記したように、天然細骨材の中から一部の粗粒分を除くことで、天然細骨材の中の細粒分・微粒分の割合を増加させることができる。これにより、天然細骨材の中の粒度分布を最適なものに近づけることができる。すなわち、良質な天然細骨材に近づけることができ、これから得られるモルタルまたはコンクリートも良質なものとなる(例えば、十分な耐久性を有するモルタルまたはコンクリートとなる)。一方、天然細骨材の中から除かれた粗粒分は製鋼スラグと混合されることで全体として良質な細骨材として利用することができる。
Claims (4)
- 天然細骨材中の一部の粗粒分と製鋼スラグとを混合した細骨材を第1の細骨材として用い、
一部の前記粗粒分が除かれた前記天然細骨材を前記第1の細骨材とは別の第2の細骨材として用い、
前記製鋼スラグとして、JIS A 1102に準拠したふるい分けにおいて前記粗粒分の粒径よりも小さい粒径の製鋼スラグであって、JIS A 1102に準拠したふるい分けにおいて0.6mmのふるいを通過する製鋼スラグのみを用い、
JIS A 5015に規定されている水浸膨張試験に基づいて求められる前記製鋼スラグの水浸膨張比が1%より大きく20%以下であり、
前記第1の細骨材を含むモルタルまたはコンクリートを製造するとともに、前記第2の細骨材を含むモルタルまたはコンクリートを製造することを特徴とする、モルタルまたはコンクリートの製造方法。 - 前記粗粒分として、JIS A 1102に準拠したふるい分けにおいて0.6mmのふるいにとどまる粗粒分のみを用いることを特徴とする、請求項1に記載のモルタルまたはコンクリートの製造方法。
- 天然細骨材中の一部の粗粒分と製鋼スラグとを混合した細骨材を第1の細骨材として用い、
一部の前記粗粒分が除かれた前記天然細骨材を前記第1の細骨材とは別の第2の細骨材として用い、
前記製鋼スラグとして、JIS A 1102に準拠したふるい分けにおいて前記粗粒分の粒径よりも小さい粒径の製鋼スラグであって、JIS A 1102に準拠したふるい分けにおいて1.2mmのふるいを通過する製鋼スラグのみを用い、
JIS A 5015に規定されている水浸膨張試験に基づいて求められる前記製鋼スラグの水浸膨張比が1%以下であり、
前記第1の細骨材を含むモルタルまたはコンクリートを製造するとともに、前記第2の細骨材を含むモルタルまたはコンクリートを製造することを特徴とする、モルタルまたはコンクリートの製造方法。 - 前記粗粒分として、JIS A 1102に準拠したふるい分けにおいて1.2mmのふるいにとどまる粗粒分のみを用いることを特徴とする、請求項3に記載のモルタルまたはコンクリートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013022478A JP6080123B2 (ja) | 2013-02-07 | 2013-02-07 | モルタルまたはコンクリートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013022478A JP6080123B2 (ja) | 2013-02-07 | 2013-02-07 | モルタルまたはコンクリートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014152067A JP2014152067A (ja) | 2014-08-25 |
JP6080123B2 true JP6080123B2 (ja) | 2017-02-15 |
Family
ID=51574303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013022478A Expired - Fee Related JP6080123B2 (ja) | 2013-02-07 | 2013-02-07 | モルタルまたはコンクリートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6080123B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7216462B2 (ja) * | 2018-11-13 | 2023-02-01 | 日鉄ステンレス株式会社 | 吹き付け用モルタルに用いるスラグ細骨材及びそれを用いた吹き付け用モルタル並びに吹き付け用モルタルに用いるスラグ細骨材を製造する方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10338557A (ja) * | 1997-06-06 | 1998-12-22 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 製鋼スラグのエージング処理方法 |
JP2000290049A (ja) * | 1999-04-09 | 2000-10-17 | Kawatetsu Mining Co Ltd | コンクリート用細骨材とその製造方法 |
JP2001019529A (ja) * | 1999-07-01 | 2001-01-23 | Engan Kankyo Kaihatsu Shigen Riyou Center:Kk | セメント硬化体 |
JP5163013B2 (ja) * | 2007-03-22 | 2013-03-13 | 宇部興産株式会社 | 水硬性組成物 |
-
2013
- 2013-02-07 JP JP2013022478A patent/JP6080123B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014152067A (ja) | 2014-08-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102148007B1 (ko) | 수축 저감 초고강도 콘크리트 조성물 및 이를 이용한 초고강도 콘크리트의 제조방법 | |
Ding et al. | Properties of supersulphated phosphogysumslag cement (SSC) concrete | |
JP7022959B2 (ja) | コンクリート組成物、及び、コンクリート組成物の製造方法 | |
CN104045280A (zh) | 一种易于超高层泵送的c120超高强混凝土 | |
JP6156659B2 (ja) | 超高強度コンクリート | |
JP6753687B2 (ja) | コンクリート製品およびコンクリート製品の製造方法 | |
JP6080123B2 (ja) | モルタルまたはコンクリートの製造方法 | |
JP6813339B2 (ja) | セメント組成物 | |
JP2016088778A (ja) | 高耐久性コンクリート | |
JP6180946B2 (ja) | コンクリート組成物 | |
JP5728545B2 (ja) | 耐塩害セメント硬化体 | |
JP5828813B2 (ja) | コンクリート及びその製造方法 | |
Sridhar et al. | Strength Efficiency Factor for Nano Silica at Different Age | |
JP5863296B2 (ja) | 超高強度セメント系硬化体の製造方法 | |
CN101450846A (zh) | 一种复合型矿渣微粉及其生产方法 | |
JP2005350305A (ja) | セメント混和材およびセメント組成物 | |
KR101706721B1 (ko) | 태양광 실리콘 웨이퍼 폐슬러지 고액분리 건조물을 이용한 고성능 시멘트 콘크리트 조성물 및 이의 제조방법 | |
JP6226236B2 (ja) | コンクリート組成物及びコンクリート組成物の製造方法 | |
JP2004284873A (ja) | 水硬性複合材料 | |
JP4141976B2 (ja) | 高強度遠心力成型製品の製造方法およびその高強度遠心力成型製品 | |
KR101300867B1 (ko) | 정수 슬러지를 이용한 매스 콘크리트 조성물 및 이의 제조방법 | |
CN109153611B (zh) | 水合固化体及其制造方法 | |
JP2009227557A (ja) | 自己治癒性水和硬化物及び低反応活性セメント材料 | |
JP2016026988A (ja) | 低収縮コンクリート | |
Uduweriya et al. | Investigation of compressive strength of concrete containing rice-husk-ash |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150721 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160527 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160607 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160805 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160913 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161111 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170110 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6080123 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |