JP6080085B2 - 下水管ライニングチューブへの枝管接続装置及び方法 - Google Patents

下水管ライニングチューブへの枝管接続装置及び方法 Download PDF

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本発明は、マンホール同士を連結する本管と、この本管の中途部から分岐された枝管とからなり、本管の内面が熱可塑性樹脂製のライニングチューブにより被覆されている下水管において、枝管内に配置される被覆管を前記ライニングチューブに接続するための装置及び方法に関する。
従来、地震等に起因する下水管の破損を防ぐために、下水管の内面を合成樹脂製のライニングチューブで被覆する技術が知られている。例えば、下記特許文献1には、下水管の本管から分岐した枝管の内面にライニングを行う方法が開示されている。
下記特許文献1に開示された方法は、本管から枝分かれした枝管に、熱可塑性合成樹脂からなる樹脂管を設置して、枝管を内張りする枝管の内張り方法である。具体的には、樹脂管を加熱加圧流体により加熱して軟化させ、軟化させた樹脂管を、本管と反対側から枝管に挿入するとともに、樹脂管の内面と外面とを反転させつつ、その反転部分を枝管に進行させることによって、本管側の先端部が本管にはみ出し、且つ、本管側の端部を閉塞する未反転部分が残るように前記枝管に設置し、樹脂管内部に加熱加圧流体を導入することにより、樹脂管を前記枝管の径方向に広げて略円筒形状とし、樹脂管が軟化している間に、樹脂管の本管へのはみ出し部を、その根元部分において枝管の径方向外側に折り曲げて本管内面に略沿わせ、樹脂管が冷えて硬化してから、折り曲げられたはみ出し部を一部切断して、本管と枝管との接続部を覆う鍔部を形成した後、この鍔部に対して本管側からヒータを当てることにより、鍔部を本管の壁面に溶着させる方法である。
しかしながら、この方法では、枝管に挿入した樹脂管の鍔部を本管の壁面に溶着させる作業を良好に行えない場合があった。これは、本管の内面は、内径によって曲率が異なる曲面である上に、異物の付着等による凹凸が存在する場合があるため、ヒータと鍔部とを十分に密着させることが難しいためである。
また、この方法で用いられる装置にも以下のような問題点があり、作業効率を低下させる原因となっていた。
先ず、地上において撮影画像を確認できるカメラが搭載されているが、一方向からしか撮影できないため、例えば、枝管の位置と溶着部の状況の両方を1台の装置で十分に確認することができない。
また、ヒータの向き(昇降方向)が一方向に定まっているため、本管に対して向きが異なる複数の枝管が存在する場合、例えば、真上方向に分岐する枝管と、斜め上方向に分岐する枝管が存在する場合には、両方の枝管に対して前記溶着作業を行うことが難しい。
特開2012−135905号公報
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、枝管に挿入した樹脂管の鍔部を本管の壁面に対して確実に溶着させることができるとともに、高い作業効率を実現することができる、下水管ライニングチューブへの枝管接続装置及び方法を提供するものである。
請求項1に係る発明は、マンホール同士を連結する本管と、この本管の中途部から分岐された枝管とからなり、前記本管の内面が熱可塑性樹脂製のライニングチューブにより被覆された下水管において、前記枝管内に配置される被覆管を前記ライニングチューブに接続するための装置であって、前記本管内を走行可能な車輪を有する装置本体と、電熱線が表面に配置された可撓性の円環状の熱線パッドと、弾性変形可能なドーナツ状のエアチューブと、前記装置本体の上部に昇降可能に取り付けられ、前記熱線パッドと前記エアチューブとが重ねて載置されるヘッド部と、前記エアチューブに対してエアを供給可能なエア供給手段と、前記熱線パッドに対して電気を供給可能な通電手段と、を備えていることを特徴とする下水管ライニングチューブへの枝管接続装置に関する。
請求項2に係る発明は、前記ヘッド部と共に昇降し、撮影画像を下水管外部から確認可能に構成されているカメラを備えており、前記ヘッド部は、前記熱線パッド及び前記エアチューブの中央穴を貫通する貫通部を有しており、前記カメラは、前記貫通部に取り付けられて、前記ヘッド部の上方向を撮影する第一カメラと、前記ヘッド部を支持する支持プレートに取り付けられて、前記ヘッド部先端付近を斜め後方から撮影する第二カメラとからなる、ことを特徴とする請求項1記載の下水管ライニングチューブへの枝管接続装置に関する。
請求項3に係る発明は、前記ヘッド部を、前記本管の中心軸回りに回転させる回転手段を有していることを特徴とする請求項1又は2記載の下水管ライニングチューブへの枝管接続装置に関する。
請求項4に係る発明は、前記エアチューブの圧力を測定する圧力センサを備えていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の下水管ライニングチューブへの枝管接続装置に関する。
請求項5に係る発明は、マンホール同士を連結する本管と、この本管の中途部から分岐された枝管とからなり、前記本管の内面が熱可塑性樹脂製のライニングチューブにより被覆された下水管において、前記枝管内に配置される被覆管を前記ライニングチューブに接続するための方法であって、前記ライニングチューブを、前記枝管との接続部において穿孔する穿孔工程と、筒状部の一端に熱可塑性樹脂製の鍔状部が設けられた前記被覆管を用意し、前記筒状部を前記穿孔により形成された穴に挿入するとともに、前記鍔状部を前記本管内面における前記穴の周囲のライニングチューブに当接させる被覆管挿入工程と、電熱線が表面に配置された可撓性の円環状の熱線パッドと、弾性変形可能なドーナツ状のエアチューブとを用意し、前記エアチューブ上に配置した前記熱線パッドを前記鍔状部に当接させて前記エアチューブを膨らませることにより、前記熱線パッドを前記鍔状部に押し当てる熱線パッド押圧工程と、前記電熱線に通電することにより、前記鍔状部と前記穴の周囲のライニングチューブとを溶着させる溶着工程と、を備えていることを特徴とする下水管ライニングチューブへの枝管接続方法に関する。
請求項6に係る発明は、前記エアチューブと前記熱線パッドとの間に、耐熱性素材からなる円環状の耐熱マットを介在させることを特徴とする請求項5記載の下水管ライニングチューブへの枝管接続方法に関する。
請求項1に係る発明によれば、下水道の本管内を走行可能な車輪を有する装置本体と、電熱線が表面に配置された可撓性の円環状の熱線パッドと、弾性変形可能なドーナツ状のエアチューブと、装置本体の上部に昇降可能に取り付けられて熱線パッドとエアチューブとが重ねて載置されるヘッド部と、エアチューブに対してエアを供給可能なエア供給手段と、熱線パッドに対して電気を供給可能な通電手段とを備えていることから、ヘッド部を上昇させて、枝管を被覆する被覆管の鍔状部に対して熱線パッドを押し当てる際に、弾性変形可能なエアチューブを介して押圧力を加えることができる。そのため、本管の内面において、熱線パッドと鍔状部とを十分に密着させて溶着作業を確実且つ迅速に行うことが可能となる。
請求項2に係る発明によれば、撮影画像を下水管外部から確認可能に構成されている第一カメラと第二カメラを備えており、第一カメラによりヘッド部の上方向を撮影することができるとともに、第二カメラによりヘッド部先端付近を斜め後方から撮影することができ、しかも第一カメラと第二カメラはヘッド部と共に昇降することから、枝管の位置と溶着部の状況の両方を1台の装置で十分に確認することができ、優れた作業効率を実現することが可能となる。
請求項3に係る発明によれば、ヘッド部を、本管の中心軸回りに回転させる回転手段を有していることから、本管に対して向きが異なる複数の枝管が存在する場合、例えば、真上方向に分岐する枝管と、斜め上方向に分岐する枝管が存在する場合にも、両方の枝管に対して簡単且つ迅速に溶着作業を行うことが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、エアチューブの圧力を測定する圧力センサを備えていることから、本管の内径やライニングの材質等に応じてエアチューブの圧力を最適な圧力に調整することができる。そのため、熱線パッドと鍔状部とを、より確実に密着させて溶着作業を行うことが可能となる。
請求項5に係る発明によれば、本管の内面を被覆するライニングチューブを枝管との接続部において穿孔する穿孔工程と、被覆管の筒状部を穿孔により形成された穴に挿入するとともに鍔状部を本管内面における穴の周囲のライニングチューブに当接させる被覆管挿入工程と、エアチューブ上に配置した熱線パッドを鍔状部に当接させてエアチューブを膨らませることにより熱線パッドを鍔状部に押し当てる熱線パッド押圧工程と、熱線に通電することにより鍔状部と穴の周囲のライニングチューブとを溶着させる溶着工程と、を備えていることから、被覆管の鍔状部に対して熱線パッドを押し当てる際に、弾性変形可能なエアチューブを介して押圧力が加えられる。そのため、本管の内面において、熱線パッドと鍔状部とを十分に密着させて溶着作業を確実且つ迅速に行うことが可能となる。
請求項6に係る発明によれば、エアチューブと熱線パッドとの間に、耐熱性素材からなる円環状の耐熱マットを介在させることから、エアチューブが熱線パッドの発熱によって溶融することを防止することができる。
本発明に係る下水管ライニングチューブへの枝管接続装置の上面図である。 本発明に係る下水管ライニングチューブへの枝管接続装置の側面断面図である。 本発明に係る下水管ライニングチューブへの枝管接続装置の背面図である。 図2のA−A矢視図である。 図2のB−B矢視図である。 図2のC−C矢視図である。 図2のD−D矢視図である。 熱線パッドを示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。 耐熱マットを示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。 エアチューブを示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。 枝管内に配置される被覆管の縦断面図である。 本発明が適用される下水管の一例を示す図である。 穿孔工程を示す図である。 被覆管挿入工程を示す図であって、(a)は下水管の一部を示す縦断面図、(b)は(a)図のA−A拡大矢視図である。 熱線パッド押圧工程を示す図である。
以下、本発明に係る下水管ライニングチューブへの枝管接続装置及び方法の好適な実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
図1〜図7は本発明に係る下水管ライニングチューブへの枝管接続装置(以下、本装置と称す)を示す図であって、図1は上面図、図2は側面断面図、図3は背面図、図4は図2のA−A矢視図、図5は図2のB−B矢視図、図6は図2のC−C矢視図、図7は図2のD−D矢視図である。
本装置は、マンホール(100)同士を連結する本管(101)と、この本管(101)の中途部から分岐された枝管(102)とからなり、本管(101)の内面が熱可塑性樹脂(高密度ポリエチレン等)製のライニングチューブ(103)により被覆されている下水管(図12参照)において、枝管(102)内に配置される被覆管(104)をライニングチューブ(103)に接続するための装置である。
本装置は、本管(101)内を走行可能な車輪(2)を有する装置本体(1)と、装置本体(1)の上部に昇降可能に取り付けられて後述する熱線パッド(4)とエアチューブ(5)とが重ねて載置されるヘッド部(3)と、エアチューブ(5)に対してエアを供給可能なエア供給手段(6)と、熱線パッド(4)に対して電気を供給可能な通電手段(7)と、を備えている。
装置本体(1)は、装置本体の主要構成要素を収容する本体フレーム(8)と、本体フレーム(8)の後端部に連結された駆動フレーム(9)とを備えている。
本体フレーム(8)の前端部及び後端部には、それぞれベアリング(10a)(10b)が取り付けられている。ベアリング(10a)(10b)の中心軸は、装置本体(1)の中心軸(図2の一点鎖線(L)参照)と一致している。前端部のベアリング(10a)には車輪(前輪)(2)が回動可能に取り付けられ、後端部のベアリング(10b)には車輪(後輪)(2)付きの駆動フレーム(9)が回動可能に取り付けられている。
車輪(前輪及び後輪)(2)の上部には牽引用のフック(11)が取り付けられており、これらのフック(11)にワイヤーを結んで地上から牽引することにより、装置本体(1)を本管(101)内で前後方向に走行させることができる。
駆動フレーム(9)の前部は小径部となって、後端部のベアリング(10b)に内嵌されており、当該小径部にはホイールギア(12)が嵌着されている。本体フレーム(8)の内部にはギアードモータ(13)が配置されている。ギアードモータ(13)の回転がピニオン(14)を介してホイールギア(12)に伝達されることにより、駆動フレーム(9)に対して本体フレーム(8)を回転させることができる。この回転は、装置本体(1)の中心軸(図2の一点鎖線参照(L))回りの回転となる。装置本体(1)の中心軸は、本管(101)の中心軸と一致し、ヘッド部(3)は本体フレーム(8)と共に回転するため、上記したホイールギア(12)、ギアードモータ(13)、ピニオン(14)は、ヘッド部(3)を本管(101)の中心軸回りに回転させる回転手段として機能する。
このような回転手段を備えていることにより、後述する枝管接続方法において、本管(101)に対して向きが異なる複数の枝管(102)が存在する場合、例えば、真上方向に分岐する枝管と、斜め上方向に分岐する枝管が存在する場合にも、ヘッド部(3)を本管(101)の中心軸回りに回転させることで、両方の枝管に対して簡単且つ迅速に溶着作業を行うことが可能となる。
駆動フレーム(9)の後端部から本体フレーム(8)に向けてエアホース(15)が挿入されている。エアホース(15)の一端部は地上に設置されたコンプレッサに接続されており、他端部はギアードモータ(13)及びエアシリンダ(14)に接続されてこれらに駆動源となるエアを供給する。またエアホース(15)の他端部は、更にエアチューブ(5)に接続可能とされており、コンプレッサと共にエアチューブ(5)に対して高圧のエアを供給可能なエア供給手段(6)として機能する。
エアホース(15)の、エアチューブ(5)への接続部近傍には、エアチューブ(5)内の空気圧を測定する圧力センサ(16)が設けられている(図4参照)。
これにより、本管(101)の内径やライニングの材質等に応じてエアチューブ(5)の圧力を最適な圧力に調整することができる。そのため、熱線パッド(4)と鍔状部(後述する)とを確実に密着させて溶着作業を行うることが可能となる。
エアホース(15)の、エアチューブ(5)に至るまでの接続管の中途部には、エアチューブ・シリンダ切換バルブ(24)と、冷却・吸引切換バルブ(25)が設けられている(図7参照)。
エアチューブ・シリンダ切換バルブ(24)を切り換えることにより、地上から供給される圧縮空気の供給先を、エアチューブ(5)又はエアシリンダ(14)に切り替えることができる。
冷却・吸引切換バルブ(25)を切り換えることにより、エアチューブ(5)に対して地上に設置された冷却空気タンクから冷却空気を送ること、及び地上に設置された吸引装置によりエアチューブ(5)内のエアを吸引・排出することができる。エアチューブ(5)に対して冷却空気を送ることにより、溶着作業完了後に溶着部を迅速に冷やすことが可能となる。エアチューブ(5)内のエアを吸引・排出することで、作業終了後にエアチューブ(5)を迅速に収縮させることが可能となる。
エアシリンダ(14)は、ヘッド部(3)を昇降させるために設けられている。即ち、シリンダロッドが伸長するとヘッド部(3)が上昇し、シリンダロッドが短縮するとヘッド部(3)が下降する。図2において、ヘッド部(3)は、下降位置にある場合が実線で示され、上昇位置にある場合が仮想線(二点鎖線)で示されている。また、図4はヘッド部(3)が上昇位置にある状態、図5はヘッド部(3)が下降位置にある状態をそれぞれ示している。
ヘッド部(3)は、円板の左右の縁部を下方に向けて湾曲させた形状であり、上面視において楕円形状を呈し(図1参照)、中心軸(L)に直角な方向の縦断面は下向き円弧状(図4参照)を呈している。
ヘッド部(3)は、熱線パッド(4)とエアチューブ(5)と耐熱マット(17)(後述する)が載置される板状部(3a)と、板状部(3a)の中心において隆起して熱線パッド(4)とエアチューブ(5)と耐熱マット(17)の中央穴を貫通する略円柱状の貫通部(3b)とを備えている。
貫通部(3b)には、ヘッド部(3)の上方向を撮影するための第一カメラ(18)が内蔵されている。第一カメラ(18)は、撮像レンズがヘッド部(3)の上方向(ヘッド部の上昇方向)を向くように配置されており、ヘッド部(3)と共に昇降する。
ヘッド部(3)を下方で支持する支持プレート(20)には、ヘッド部(3)の先端付近を斜め後方から撮影するための第二カメラ(19)が取り付けられている。第二カメラ(19)は、撮像レンズがヘッド部(3)の先端付近を向くように配置されており、ヘッド部(3)と共に昇降する。
第一カメラ(18)及び第二カメラ(19)は、電源・信号コード(21)を介して、地上の電源及びモニタと接続されており、各カメラの撮影画像を下水管外部から確認することが可能となっている。
これにより、第一カメラ(18)と第二カメラ(19)はヘッド部(2)と共に昇降させながら、第一カメラ(18)によりヘッド部(3)の上方を下方から撮影し、第二カメラ(19)によりヘッド部(3)の先端付近を斜め後方から撮影することができる。そのため、枝管の位置と溶着部の状況の両方を1台の装置で確認することができ、優れた作業効率を実現することが可能となる。
本装置は、熱線パッド(4)に対して電気を供給可能な通電手段(7)を備えている。
通電手段(7)は、熱線パッド(4)の表面に配置された電熱線と電気的に接続されるプラグ(22)と、プラグ(22)と地上に設けられた電源とを接続する電源・信号コード(21)とから構成されている。
図8は熱線パッド(4)を示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
熱線パッド(4)は、可撓性素材(例えば高耐熱性の合成樹脂)からなる円環状の薄板からなる。可撓性素材の薄板の表面には、通電により発熱する電熱線(4a)が配置固定されている。この電熱線(4a)の端部に設けられた接続口(4b)には、プラグ(22)が接続される。
図9は耐熱マット(17)を示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
耐熱マット(17)は、熱線パッド(4)と略同じ形状を有し、耐熱性素材(例えばスラスウール等)からなる円環状の薄板からなる。
図10はエアチューブ(5)を示す図であって、(a)は平面図、(b)は縦断面図であり、(b)図はエアチューブを膨らませた状態を示している。
エアチューブ(5)は、ゴム等の弾性素材からなり弾性変形可能なドーナツ状のチューブであり、内部に空気を入れるためのエア入口(5a)を備えている。このエア入口(5a)には、エアホース(15)の端部が接続される。
図11は枝管(102)内に配置される被覆管(104)の縦断面図である。
被覆管(104)は熱可塑性樹脂(高密度ポリエチレン等)製であって、蛇腹状の筒状部(104a)と、筒状部(104a)の一端に設けられた薄肉の鍔状部(104b)とからなる。
筒状部(104a)は枝管(102)に配置される部分であり、鍔状部(104b)は本管(101)の内面の一部分、具体的には本管(101)に形成される穴(枝管(102)との接続口)の周囲を覆うように配置される部分である。図11中の仮想線(二点鎖線)は、鍔状部(104b)が前記穴の周囲を覆う時の変形状態を示している。
以下、本発明に係る下水管ライニングチューブへの枝管接続方法(以下、本方法と称す)について説明する。
本方法は、マンホール(100)同士を連結する本管(101)と、この本管(101)の中途部から分岐された枝管(102)とからなり、本管(101)の内面が熱可塑性樹脂(高密度ポリエチレン等)製のライニングチューブ(103)により被覆されている下水管(図12参照)において、枝管(102)内に配置される被覆管(104)をライニングチューブ(103)に接続するための方法であって、上記した本装置が使用される。
先ず、図13に示す如く、本管(101)の内面を被覆するライニングチューブ(103)を、枝管(102)との接続部において穿孔する(穿孔工程)。この穿孔工程は、公知の装置を用いて行うことができる。図13中の破線は、穿孔により除去されたライニングチューブ(103)の一部分を示している。
次いで、図14(a)(b)に示す如く、被覆管(104)の筒状部を、穿孔により形成された穴(105)に挿入するとともに、鍔状部(104b)を本管内面における穴(105)の周囲のライニングチューブ(103)に当接させる(被覆管挿入工程)。この被覆管挿入工程は、枝管(102)側から被覆管(104)を下向き(鍔状部(104b)が下に向く方向)にして挿入することにより行うことができる。このとき、鍔状部(104b)は枝管(102)内において変形し、本管(101)内において復元する(拡がる)。この被覆管挿入工程は、公知の装置を用いて行うことができる。
続いて、図15に示す如く、エアチューブ(5)上に配置した熱線パッド(4)を下方から(本管(101)側から)鍔状部(104b)に当接させた後、エアチューブ(5)を膨らませることにより、熱線パッド(4)を鍔状部(104b)に押し当てる(熱線パッド押圧工程)。この熱線パッド押圧工程は、本装置を用いて行うことができる。具体的には、以下のように行う。
本装置のヘッド部(3)の板状部(3a)に、エアチューブ(5)、耐熱マット(17)、熱線パッド(4)を下からこの順に重ねて載置し、各部材の中央穴にヘッド部(3)の貫通部(3b)を貫通させる。この状態で、一対のスプリングをワイヤーで繋いだ構造をもつ固定スプリング(23)を用いて、一番上にある熱線パッド(4)の左右縁部を上から押さえる。
それから、本装置を地上からワイヤーで牽引し、穴(105)が開けられた部分の真下にヘッド部(3)が位置するように設定する。この設定は、第一カメラ(18)の撮影画像を地上のモニタで見ながら行うことで、容易且つ確実に行うことができる。
その後、エアシリンダ(14)を駆動して、ヘッド部(3)を上昇させ、熱線パッド(4)を鍔状部(104b)に当接させる。この当接状態の確認は、第二カメラ(19)の撮影画像を地上のモニタで見ながら行うことで、容易且つ確実に行うことができる。
最後に、エアチューブ(5)を膨らませることにより、熱線パッド(4)を鍔状部(104b)に押し当て、熱線パッド(4)と鍔状部(104b)とを十分に密着させる。
上記熱線パッド押圧工程により熱線パッド(4)と鍔状部(104b)とを十分に密着させた状態で、熱線パッド(4)の電熱線(4a)に通電することにより、鍔状部(104b)と穴(105)の周囲のライニングチューブ(103)とを溶着させる(溶着工程)。この溶着工程は、第二カメラ(19)の撮影画像を地上のモニタで見ながら行うことで、容易且つ確実に行うことができる。
溶着が完了すると、通電を停止し、エアシリンダ(14)を駆動してヘッド部(3)を下降させ、熱線パッド(4)を鍔状部(104b)から離す。その後、本装置を地上からワイヤーで牽引して、マンホール(100)から地上に回収する。
本発明は、本管の内面が熱可塑性樹脂製のライニングチューブにより被覆されている下水管において、枝管内に配置される被覆管を前記ライニングチューブに接続するための装置及び方法として利用される。
1 装置本体
2 車輪
3 ヘッド部
3b 貫通部
4 熱線パッド
5 エアチューブ
6 エア供給手段
7 通電手段
16 圧力センサ
17 耐熱マット
18 第一カメラ
19 第二カメラ
100 マンホール
101 本管
102 枝管
103 ライニングチューブ
104 被覆管
104a 筒状部
104b 鍔状部
105 穴

Claims (5)

  1. マンホール同士を連結する本管と、この本管の中途部から分岐された枝管とからなり、前記本管の内面が熱可塑性樹脂製のライニングチューブにより被覆された下水管において、前記枝管内に配置される被覆管を前記ライニングチューブに接続するための装置であって、
    前記本管内を走行可能な車輪を有する装置本体と、
    電熱線が表面に配置された可撓性の円環状の熱線パッドと、
    弾性変形可能なドーナツ状のエアチューブと、
    前記装置本体の上部に昇降可能に取り付けられ、前記熱線パッドと前記エアチューブとが重ねて載置されるヘッド部と、
    前記エアチューブに対してエアを供給可能なエア供給手段と、
    前記熱線パッドに対して電気を供給可能な通電手段と、
    前記ヘッド部と共に昇降し、撮影画像を下水管外部から確認可能に構成されているカメラを備えており、
    前記ヘッド部は、前記熱線パッド及び前記エアチューブの中央穴を貫通する貫通部を有しており、
    前記カメラは、
    前記貫通部に取り付けられて、前記ヘッド部の上方向を撮影する第一カメラと、
    前記ヘッド部を支持する支持プレートに取り付けられて、前記ヘッド部先端付近を斜め後方から撮影する第二カメラとからなることを特徴とする下水管ライニングチューブへの枝管接続装置。
  2. 前記ヘッド部を、前記本管の中心軸回りに回転させる回転手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の下水管ライニングチューブへの枝管接続装置。
  3. 前記エアチューブの圧力を測定する圧力センサを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の下水管ライニングチューブへの枝管接続装置。
  4. マンホール同士を連結する本管と、この本管の中途部から分岐された枝管とからなり、前記本管の内面が熱可塑性樹脂製のライニングチューブにより被覆された下水管において、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の下水管ライニングチューブへの枝管接続装置を用いた前記枝管内に配置される被覆管を前記ライニングチューブに接続するための方法であって、
    前記ライニングチューブを、前記枝管との接続部において穿孔する穿孔工程と、
    筒状部の一端に熱可塑性樹脂製の鍔状部が設けられた前記被覆管を用意し、前記筒状部を前記穿孔により形成された穴に挿入するとともに、前記鍔状部を前記本管内面における前記穴の周囲のライニングチューブに当接させる被覆管挿入工程と、
    前記ヘッド部に前記エアチューブ、前記耐熱マット、及び前記熱線パッドを下から順に重ねて載置し、前記エアチューブ、前記耐熱マット、及び前記熱線パッドの中央穴に前記ヘッド部の前記貫通部を貫通させ、一対のスプリングをワイヤーで繋いだ構造をもつ固定スプリングを用いて、前記熱線パッドの左右縁部を上から押さえ、前記装置を地上からワイヤーで牽引し、前記第一カメラの撮影画像を地上のモニタで見ながら、前記穴の真下に前記ヘッド部が位置するように設定し、エアシリンダを駆動して、前記第二カメラの撮影画像を地上のモニタで見ながら、前記ヘッド部を上昇させ、前記熱線パッドを前記鍔状部に当接させて前記エアチューブを膨らませることにより、前記熱線パッドを前記鍔状部に押し当てる熱線パッド押圧工程と、
    前記電熱線に通電することにより、前記鍔状部と前記穴の周囲のライニングチューブとを溶着させる溶着工程と、
    を備えていることを特徴とする下水管ライニングチューブへの枝管接続方法。
  5. 前記エアチューブと前記熱線パッドとの間に、耐熱性素材からなる円環状の耐熱マットを介在させることを特徴とする請求項4に記載の下水管ライニングチューブへの枝管接続方法。
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