JP6079751B2 - ロータ製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、積層鋼板の積層により形成されたロータコアの磁石挿入孔内に、磁石が装填されてなるロータの製造方法に関するものである。
従来、このような分野の技術として、特開2013−9452号公報がある。この公報に記載されたロータ製造方法は、ロータコアのスロット部内に磁石素材を挿入した後、ロータコアに電磁石で磁力を与えて、磁石素材をスロット部の内側壁面に引き寄せる。その後、スロット部の外側壁面と磁石素材との間に形成された空間内に樹脂材料を充填する。このようにすることで、磁石素材をスロット部の内側壁面側に引き寄せた状態で、スロット部の外側壁面と磁石素材との間に積極的に空間を作り出し、この空間への樹脂充填を行い易くしている。
特開2013−9452号公報
近年のロータにおいて、ロータコアのスロット部(磁石挿入孔)内に設けられた凸部で磁石素材を保持するような構成のものが発案され、この凸部に磁石を当接させることによって、ロータコア内の渦電流の発生を抑制している。(特願2013−258711参照)。このような構成のロータコアに関して、スロット部内に磁石素材を挿入させる場合、前述した特許文献1の発明を適用させることも可能である。
しかしながら、特許文献1の発明では、電磁石をロータコアの軸心寄りに配置させ、ロータコアの内側部分に多くの磁力が加わるようにしているが、ロータコア内での磁力のコントロールが上手くいかずに、スロット部内で磁石素材の位置がバラ付いてしまう虞がある。その結果、ロータコアのスロット部(磁石挿入孔)内に凸部が設けられているロータコア(特願2013−258711参照)にあっては、凸部に磁石素材が確実に当接しない虞があり、これによって、渦電流の低減を目的にした凸部の本来の機能が発揮できない場合がある。さらには、スロット部内で磁石素材が内側に寄ったり外側に寄ったりして、スロット部内で磁石素材の位置が不均一になってバラ付くと、ロータの回転がアンバランスになり易いといった問題もある。
本発明は、ロータコアの磁石挿入孔内に設けられた凸部に磁石素材を確実に当接させて、確実に渦電流を低減させるようにしたロータ製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、回転軸線方向に延在する磁石挿入孔が設けられると共に、積層鋼板が回転軸線の延在方向に積層されたロータコアと、前記磁石挿入孔の一部を形成する内側壁面から突出する凸部と、前記磁石挿入孔内に配置された棒状の磁石素材と、有し、前記磁石挿入孔内に樹脂が充填され前記磁石素材がモールドされているロータであって、
前記磁石挿入孔内に前記磁石素材を挿入した後、前記ロータコアで前記磁石挿入孔を境界にした内側部分に磁力を与えて、前記磁石素材を前記凸部に引き寄せるにあたって、
前記ロータコアで前記磁石挿入孔を境界にした外側部分に、非磁性体部を当接させた状態で前記磁石素材の引き寄せを行う。
このロータ製造方法においては、ロータコアで磁石挿入孔を境界にした内側部分に磁力を与えることで、磁石素材を凸部に当接させることができるが、全ての磁石素材を凸部に確実に当接させるために、ロータコアで磁石挿入孔を境界にした外側部分に、非磁性体部を当接させている。このような構成を採用すると、磁力がロータコアの外側にまで回り込むことがないので、磁石挿入孔の外側壁面と磁石素材とが磁力によって当接してしまうことを確実に回避させることができる。その結果、磁石挿入孔内に凸部が設けられているロータコアにあっては、凸部に磁石素材が確実に当接させることができ、渦電流の低減を目的にした凸部の本来の機能を発揮させることができる。さらに、磁石挿入孔内で磁石素材を確実に内側に寄せることができ、磁石素材の均一な配列によって、ロータの回転バランスが良くなるといった効果を奏する。
また、前記ロータコアの前記内側部分に磁性体部を当接させた状態で、前記磁石素材の引き寄せを行う。
このような方法を採用すると、磁性体部をヨークとして利用することができ、ロータコアで磁石挿入孔を境界にした内側部分に磁力を集中させることができ、より確実に凸部に磁石素材を当接させることができる。
また、前記磁石素材を前記凸部に引き寄せた状態で、前記内側壁面に対向して配置された外側壁面と前記磁石素材との間の隙間に前記樹脂を加圧充填させる。
このような方法を採用すると、磁石挿入孔の外側壁面には凸部が無いので、磁石挿入孔と磁石素材との間の隙間に樹脂を充填し易く、その結果、確実で均一な樹脂充填を行うことができる。そして、樹脂充填による充填圧は、磁石素材が凸部に当たる方向に確実に加えることができる。樹脂の確実な充填により、ロータの回転によって発生する磁石の遠心力を樹脂で確実に受けることができ、磁石の破損を防止することができる。
本発明は、回転軸線方向に延在する磁石挿入孔が設けられると共に、積層鋼板が回転軸線の延在方向に積層されたロータコアと、前記磁石挿入孔の一部を形成する外側壁面から突出する凸部と、前記磁石挿入孔内に配置された棒状の磁石素材と、有し、前記磁石挿入孔内に樹脂が充填され前記磁石素材がモールドされているロータであって、
前記磁石挿入孔内に前記磁石素材を挿入した後、前記ロータコアで前記磁石挿入孔を境界にした外側部分に磁力を与えて、前記磁石素材を前記凸部に引き寄せるにあたって、
前記ロータコアで前記磁石挿入孔を境界にした内側部分に、非磁性体部を当接させた状態で前記磁石素材の引き寄せを行う。
このロータ製造方法においては、ロータコアで磁石挿入孔を境界にした外側部分に磁力を与えることで、磁石素材を凸部に当接させることができるが、全ての磁石素材を凸部に確実に当接させるために、ロータコアで磁石挿入孔を境界にした内側部分に、非磁性体部を当接させている。このような構成を採用すると、磁力がロータコアの内側にまで回り込むことがないので、磁石挿入孔の内側壁面と磁石素材とが磁力によって当接してしまうことを確実に回避させることができる。その結果、磁石挿入孔内に凸部が設けられているロータコアにあっては、凸部に磁石素材が確実に当接させることができ、渦電流の低減を目的にした凸部の本来の機能を発揮させることができる。さらに、磁石挿入孔内で磁石素材を確実に外側に寄せることができ、磁石素材の均一な配列によって、ロータの回転バランスが良くなるといった効果を奏する。
本発明によれば、ロータコアの磁石挿入孔内に設けられた凸部に磁石素材を確実に当接させて、確実に渦電流を低減させることができる。
本発明に係るロータ製造方法が適用されたロータの一実施形態を示す平面図である。 (a)はロータコアの要部拡大平面図、(b)はロータの要部拡大平面図である。 ロータの縦断面図である。 ロータ製造装置を示す断面図である。 ロータの製造工程を示す断面図である。 ロータの製造工程を示す断面図である。 ロータの製造工程を示す断面図である。 ロータ製造装置の他の実施形態を示す断面図である。 ロータ製造装置の更に他の実施形態を示す断面図である。 磁性体部と非磁性体部との境界部分を二点鎖線で示すロータの平面図である。 ロータコアの他の例を示す要部拡大平面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るロータ製造方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2に示されるロータ1は、ハイブリッド車両を駆動するモータやジェネレータとして利用される。なお、ハイブリット車両以外にも、電気自動車や燃料電池車にも利用される。
ロータ1は、絶縁被膜付き鋼板を円盤状に打ち抜いて成形された薄い積層鋼板2を回転軸線Lの延在方向に積層したロータコア3(図3参照)と、ロータコア3に形成された磁石挿入孔4内に配置された磁石5と、で構成されている。ロータコア3の中央には、回転シャフト7を挿入するための開口部8が形成されている。この開口部8の周縁から回転軸線Lに向かって突出するようにキー8aが形成され、このキー8aは、回転シャフト7に形成されたキー溝7aに嵌め込まれる。一対のキー8aは、180度の位相角をもって2個配置されている。なお、絶縁被膜付き鋼板を打ち抜き加工することにより、切断面では、絶縁被膜の剥がれが起こり、鋼材が露出する。
また、ロータ1は、周方向においてS極とN極が交互に出現し、各極において、4個の磁石5a〜5dが磁石挿入孔4内に配置されている。各極毎に設けられている磁石挿入孔4は、外側から内側に向かって傾けられたスリット状の第1の磁石挿入孔10と第2の磁石挿入孔20とで、回転軸線L側に頂部Rを有する逆ハの字状に形成されている。各磁石挿入孔10,20は、プレスの打ち抜き加工により形成されている。
そして、第1の磁石挿入孔10には、断面矩形の棒形状を有する第1及び第2の磁石5a,5bが配置され、第2の磁石挿入孔20には断面矩形の棒形状を有する第3及び第4の磁石5c,5dが配置されている。磁石相互間の渦電流の発生を低減させるために分割された第1の磁石5aと第2の磁石5bは、接触状態でモールド成形され、一体化された状態で第1の磁石挿入孔10内に装填されている。同様に、磁石相互間の渦電流の発生を低減させるために分割された第3の磁石5cと第4の磁石5dも同様にして第2の磁石挿入孔20内に装填されている。第1〜第4の磁石5a〜5dは、同極に着磁されており、逆V字状の磁石挿入孔4内の磁石5は同極をなしている。
図2に示されるように、ロータコア3の第1の磁石挿入孔10は、外側に位置する第1の磁石挿入半部S1と、内側に位置する第2の磁石挿入半部S2とからなる。そして、第1の磁石挿入半部S1には第1の磁石5aが配置され、第2の磁石挿入半部S2には第2の磁石5bが配置されている。同様に、第2の磁石挿入孔20は、内側に位置する第3の磁石挿入半部S3と、外側に位置する第4の磁石挿入半部S4とからなる。そして、第3の磁石挿入半部S3には第3の磁石5cが配置され、第4の磁石挿入半部S4には第4の磁石5dが配置されている。
図2及び図3に示されるように、ロータコア3には、回転軸線L方向に延在する第1の磁石挿入孔10の内側壁面10aから突出する凸部30が形成されている。各凸部30は、回転軸線Lの延在方向で重ならないようにして、ロータコア3の周方向において階段状になるように配列されている。第2の磁石挿入孔20から突出する凸部40についても、内側壁面20aから突出し、周方向において、凸部40は凸部30と重ならないように配置されている。凸部30,40のこのような配列によって、ロータコア3内で回転軸線L方向に起こる渦電流損の低減を図っている。
次に、ロータ製造装置50について説明する。
図4に示されるように、ロータ製造装置50は、ロータコア3の円形の下端面3aを支持する下型51と、ロータコア3の円形の上端面3bに当接して昇降可能な上型52と、を備えている。下型51は、その中央に立設されて、ロータコア3の開口部8内に挿入される支柱部51aと、ロータコア3の下端面3aを支持するベース部51bとで構成されている。そして、ベース部51bには、ロータコア3の下端面3aで磁石挿入孔4を境界にして、内側部分にドーナツ板状の磁性体部Aが配置され、外側部分にドーナツ板状の非磁性体部Bが配置されている。
この磁性体部Aは、支柱部51aと一体に形成されると共に、ロータコア3で磁石挿入孔4を境界にした内側部分P1の下端面3cに当接する。磁性体からなる支柱部51aには、上下にドーナツ状の電磁石53,54が埋設されている。この電磁石53,54によって、ロータコア3を磁化させている。
また、非磁性体部Bは、ロータコア3で磁石挿入孔4を境界にした外側部分P2の下端面3dに当接する。その結果、電磁石53から発生する磁力線は、非磁性体部Bに達することなく、ロータコア3の内側部分P1と磁性体部Aとを通る磁路を形成する。
上型52は、ロータコア3の上端面3bに当接するベース部52aと、ベース部52aの上面に固定されて非磁性体からなる上板部52bと、で構成されている。そして、ベース部52aには、ロータコア3の上端面3bで磁石挿入孔4を境界にして、内側部分にドーナツ板状の磁性体部Aが配置され、外側部分にドーナツ板状の非磁性体部Bが配置されている。
この磁性体部Aは、ロータコア3で磁石挿入孔4を境界にした内側部分P1の上端面3eに当接する。また、非磁性体部Bは、ロータコア3で磁石挿入孔4を境界にした外側部分P2の上端面3fに当接する。その結果、電磁石54から発生する磁力線は、非磁性体部Bに達することなく、ロータコア3の内側部分P1と磁性体部Aとを通る磁路を形成する。なお、磁性体部Aと非磁性体部Bとの境界E1は、図1の二点鎖線で示されるように星形である。
ベース部52aには、磁石挿入孔4に連通する樹脂注入孔55が設けられ、この樹脂注入孔55は、磁石挿入孔4の内側壁面4aに対向して配置された外側壁面4bと磁石素材5Aとの間の隙間Dに樹脂Gを加圧充填させる位置に形成されている。なお、この隙間Dは、磁石挿入孔4の内側壁面4aに形成された凸部30,40に磁石素材5Aが磁力により引き寄せられた状態で確実に出現する。
上板部52bには、樹脂注入孔55に連通する樹脂溜め部56aが設けられたシリンダ56が固定されている。この樹脂溜め部56a内で流動化した樹脂Gは、プランジャ59により樹脂注入孔55を介して磁石挿入孔4内に圧送される。
前述したロータ製造装置50によってロータ1を製造する方法について以下で説明する。
図5(a)に示されるように、先ず、ロータコア3の開口部8内に下型51の支柱部51aが挿入されるようにして、下型51にロータコア3をセットする。このとき、下型51の磁性体部Aは、ロータコア3の内側部分P1に当接し、非磁性体部Bは、ロータコア3の外側部分P2に当接する。
その後、図5(b)に示されるように、ロータコア3の回転軸線Lが水平になるように下型51を立て、ロータコア3の磁石挿入孔4を水平状態にする。このとき、ロータコア3の最下部に位置する磁石挿入孔4では、内側壁面4aに形成された凸部30,40が上方に位置し、磁石挿入孔4の内側壁面4aに対向して配置された平坦な外側壁面4bが下方に位置するような状態になっている。
この最下部の磁石挿入孔4は、凹凸のない平坦な外側壁面4bが下方に位置しているので、挿入時に重力の影響を受ける磁石素材5Aを、外側壁面4bに沿ってスムーズに磁石挿入孔4内に挿入することができる。従って、回転軸線Lを中心に下型51を回転させながら、ロータコア3の最下部に出現する磁石挿入孔4内に磁石素材5Aを順次装填させて行く。このようにして、全ての磁石挿入孔4内に磁石素材5Aを装填させる。
その後、図5(c)に示されるように、回転軸線Lが鉛直方向に延在するように下型51を元の状態に戻す。この状態で、ロータコア3の周囲に加熱装置57を配置させて、加熱装置57のコイルによって、ロータコア3を所定温度(例えば180度付近)に高周波加熱する。なお、加熱装置57としては、加熱炉であってもよい。
その後、図6(a)に示されるように、加熱した状態のロータコア3の上端面3bに上型52を当接させる。このとき、このとき、上型52の磁性体部Aは、ロータコア3の内側部分P1に当接し、非磁性体部Bは、ロータコア3の外側部分P2に当接する。そして、上型52と下型51を所定の圧力をもって型閉めする。型閉め後、電磁石53,54に通電して、電磁石53,54から発生する磁力線は、非磁性体部Bに達することなく、ロータコア3の内側部分P1と磁性体部Aとを通る磁路を形成して、ロータコア3の凸部30,40の先端に磁石素材5Aが引き寄せられる(図4参照)。
この場合、磁性体部Aをヨークとして利用することができ、ロータコア3で磁石挿入孔4を境界にした内側部分P1に磁力を集中させることができる。その結果、ロータコア3内に磁石素材5Aを単に装填しただけでは、磁石挿入孔4内でバラバラの位置を呈する磁石素材5Aを、確実に凸部30,40に当接させることができる。
その後、樹脂溜め部56a内に熱硬化性の樹脂ペレット58を装填し、図6(b)に示されるように、樹脂溜め部56aで樹脂ペレット58を昇温軟化させ、さらに加熱されたプランジャ59で樹脂ペレット58を溶かしながら、加熱装置57で加熱されたロータコア3の磁石挿入孔4の外側壁面4bと磁石素材5Aとの間の隙間Dに、プランジャ59の押圧力で樹脂Gを充填させる。そして、図6(c)に示されるように、磁石挿入孔4内が樹脂Gで満たされ、プランジャ59の圧力を保持して、樹脂Gを硬化させる。
このような方法を採用すると、磁石挿入孔4の外側壁面4bには凸部30,40が無いので、磁石挿入孔4と磁石素材5Aとの間の隙間Dに樹脂Gを充填し易く、その結果、確実で均一な樹脂充填を行うことができる。そして、樹脂充填による充填圧は、磁石素材5Aが凸部30,40に押し付けられる方向に確実に加えられ、磁石素材5Aと凸部30,40との当接をより確実なものにできる。確実な樹脂充填により、ロータ1の回転によって発生する磁石5の遠心力を、樹脂Eで確実に受けることができ、磁石5の破損を防止することができる。
樹脂硬化後、電磁石53,54の通電を切る。その後、図7(a)に示されるように、上型52を外し、図7(b)に示されるように、下型51を外す。その後、ロータコア3から飛び出した余分な樹脂Gのバリ取りやゲートの除去を行って、ロータコア3は冷却される。
そして、ロータ1を完成させるために、図7に示されたロータコア3に回転シャフト7及びレゾルバを組付けて、磁石素材5Aを着磁させる。
このロータ製造方法においては、ロータコア3で磁石挿入孔4を境界にした内側部分P1に磁力を与えることで、磁石素材5Aを凸部30,40に当接させることができるが、全ての磁石素材5Aを凸部30,40に確実に当接させるために、ロータコア3で磁石挿入孔4を境界にした外側部分P2に、非磁性体部Bを当接させている。このような構成を採用すると、磁力がロータコア3の外側にまで回り込むことがないので、磁石挿入孔4の外側壁面4bと磁石素材5Aとが磁力によって当接することを確実に回避させることができる。その結果、磁石挿入孔4内に凸部30,40が設けられているロータコア3にあっては、凸部30,40に磁石素材5Aを確実に当接させることができ、渦電流の低減を目的にした凸部30,40の本来の機能を発揮させることができる。さらに、磁石挿入孔4内で磁石素材5Aを確実に内側に寄せることができ、磁石素材5Aの均一な配列によって、ロータ1の回転バランスが良くなるといった効果を奏する。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、下記のような種々の変形が可能である。
図8に示されるように、ロータ製造装置60のドーナツ板状の電磁石61,62は、上下おいて支柱部51aと磁性体部Aとに渡って設けられてもよい。
図9に示されるように、ロータ製造装置63のドーナツ板状の電磁石64,65は、上下おいてベース部52,51bの磁性体部A内に設けられてもよい。
図10に示されるように、磁性体部Aと非磁性体部Bとの境界E2は、二点鎖線で示されるように円形であってもよい。
他の変形例のロータとして、図11に示されるように、磁石挿入孔4の一部を形成する外側壁面4bに凸部30,40が形成される場合がある。この場合、磁石挿入孔4内に磁石素材5Aを挿入した後、ロータコア3で磁石挿入孔4を境界にした外側部分P2に電磁石により磁力を与えて、磁石素材5Aを凸部30,40に引き寄せる。この場合、ロータコア3で磁石挿入孔4を境界にした内側部分P1に、非磁性体部(不図示)を当接させ、外側部分P2に磁性体部(不図示)を当接させた状態で磁石素材5Aの引き寄せが行われる。
このロータ製造方法においては、ロータコア3で磁石挿入孔4を境界にした外側部分P2に磁力を与えることで、磁石素材5Aを凸部30,40に当接させることができるが、全ての磁石素材5Aを凸部30,40に確実に当接させるために、ロータコア3で磁石挿入孔4を境界にした内側部分P1に、非磁性体部(不図示)を当接させている。このような構成を採用すると、磁力がロータコア3の内側にまで回り込むことがないので、磁石挿入孔4の内側壁面4aと磁石素材5Aとが磁力によって当接することを確実に回避させることができる。その結果、磁石挿入孔4内に凸部30,40が設けられているロータコア3にあっては、凸部30,40に磁石素材5Aを確実に当接させることができ、渦電流の低減を目的にした凸部30,40の本来の機能を発揮させることができる。さらに、磁石挿入孔4内で磁石素材5Aを確実に外側に寄せることができ、磁石素材5Aの均一な配列によって、ロータ1の回転バランスが良くなるといった効果を奏する。
A…磁性体部 B…非磁性体部 D…隙間 E1…境界 E2…境界 G…樹脂 L…回転軸線 P1…内側部分 P2…外側部分 1…ロータ 2…積層鋼板 3…ロータコア 4…磁石挿入孔 4a…内側壁面 4b…外側壁面 5…磁石 5A…磁石素材 30,40…凸部 50…ロータ製造装置 51…下型 51a…支柱部 52…上型 53,54…電磁石 57…加熱装置 60…ロータ製造装置 61,62…電磁石 63…ロータ製造装置 64,65…電磁石

Claims (4)

  1. 回転軸線方向に延在する磁石挿入孔が設けられると共に、積層鋼板が回転軸線の延在方向に積層されたロータコアと、前記磁石挿入孔の一部を形成する内側壁面から突出する凸部と、前記磁石挿入孔内に配置された棒状の磁石素材と、有し、前記磁石挿入孔内に樹脂が充填され前記磁石素材がモールドされているロータであって、
    前記磁石挿入孔内に前記磁石素材を挿入した後、前記ロータコアで前記磁石挿入孔を境界にした内側部分に磁力を与えて、前記磁石素材を前記凸部に引き寄せるにあたって、
    前記ロータコアで前記磁石挿入孔を境界にした外側部分に、非磁性体部を当接させた状態で前記磁石素材の引き寄せを行う、
    ロータ製造方法。
  2. 前記ロータコアの前記内側部分に磁性体部を当接させた状態で、前記磁石素材の引き寄せを行う、
    請求項1に記載のロータ製造方法。
  3. 前記磁石素材を前記凸部に引き寄せた状態で、前記内側壁面に対向して配置された外側壁面と前記磁石素材との間の隙間に前記樹脂を加圧充填させる、
    請求項1又は2に記載のロータ製造方法。
  4. 回転軸線方向に延在する磁石挿入孔が設けられると共に、積層鋼板が回転軸線の延在方向に積層されたロータコアと、前記磁石挿入孔の一部を形成する外側壁面から突出する凸部と、前記磁石挿入孔内に配置された棒状の磁石素材と、有し、前記磁石挿入孔内に樹脂が充填され前記磁石素材がモールドされているロータであって、
    前記磁石挿入孔内に前記磁石素材を挿入した後、前記ロータコアで前記磁石挿入孔を境界にした外側部分に磁力を与えて、前記磁石素材を前記凸部に引き寄せるにあたって、
    前記ロータコアで前記磁石挿入孔を境界にした内側部分に、非磁性体部を当接させた状態で前記磁石素材の引き寄せを行う、
    ロータ製造方法。
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