JP6079680B2 - 自動変速機 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載される自動変速機に関し、車両用変速機の技術分野に属する。
自動車等の車両に搭載される自動変速機は一般に、複数のプラネタリギヤセット(遊星歯車機構)とクラッチやブレーキなどの複数の摩擦締結要素とを有する変速機構を備え、これらの摩擦締結要素を選択的に締結することにより各プラネタリギヤセットを経由する動力伝達経路を切り換えて車両の運転状態に応じた所定の変速段を達成するように構成されている。
このような自動変速機として、軸心が車体幅方向に延びる横置き式の自動変速機の場合、入力軸の軸線上に配設された変速機構の出力回転を、該軸線上に配設されたカウンタドライブギヤからカウンタドライブ機構を介して差動装置に伝達するようにしたものが知られている。
このカウンタドライブ機構は、入力軸と平行に配設されたカウンタ軸上に、前記カウンタドライブギヤに噛み合う大径のカウンタドリブンギヤと、差動装置のデフリングギヤに噛み合う小径のファイナルドライブギヤとを備え、変速機構の出力回転を減速して差動装置に伝達するように構成されている。
例えば特許文献1には、このような自動変速機が開示されている。図4にその構成要素の概略の配置を示すと、この自動変速機100では、変速機ケース105内に、例えばエンジンとトルクコンバータとでなる駆動源Eに連結された入力軸102の軸線上に変速機構110とカウンタドライブギヤ120とが配設され、入力軸102に平行なカウンタ軸103上にカウンタドリブンギヤ130とファイナルドライブギヤ140とが配設され、変速機構110の出力回転を、カウンタドライブギヤ120、カウンタドリブンギヤ130及びファイナルドライブギヤ140を介して差動装置のデフリングギヤ150に伝達するようになっている。
変速機構110は、カウンタドライブギヤ120の反駆動源側のみに配置される場合もあるが、符号110A及び110Bに示すように、カウンタドライブギヤ120の駆動源側及び反駆動源側に跨って配置される場合もある。変速機構110を構成するプラネタリギヤセットや摩擦締結要素は、変速機全体の軸方向寸法を抑制するために径方向に重ねて配置されることもある。
また、この自動変速機100では、カウンタ軸103の軸線上に前記カウンタドリブンギヤ130の反駆動源側に隣接して該カウンタドリブンギヤ130に一体にパーキングギヤ160が結合され、カウンタ軸103の反駆動源側及び駆動源側がそれぞれ軸受170及び180によって変速機ケース105に支持されている。
特開2009−2423号公報
近年、車両の燃費性能の向上等を目的として自動変速機の多段化が進められており、それに伴って、変速機構を構成するプラネタリギヤセットの個数が増加する傾向にあるが、プラネタリギヤセットの個数が増加すると変速機全体の軸方向寸法が増大し、車載性の問題が発生することとなる。
これに対し、変速機構を構成するプラネタリギヤセットや摩擦締結要素の径方向寸法を大きくすることで、プラネタリギヤセットに要求される強度や摩擦締結要素に要求されるトルク容量を確保しつつ軸方向寸法を短縮させることができ、変速機全体の軸方向寸法の増大を抑制することが可能である。
しかしながら、プラネタリギヤセットや摩擦締結要素の径方向寸法を大きくすると、カウンタ軸上に配設されたパーキングギヤや軸受などの所定部材が変速機構と軸方向に占める領域がオーバーラップする位置に設けられている場合、前記所定部材と干渉するおそれがある。特に、プラネタリギヤセットや摩擦締結要素が径方向に重ねて配置されるなど、もともと外径が大きな部分を有する変速機構を備えている場合には、このような傾向がより顕著になり得る。
例えば、図4に示すように、変速機構110とパーキングギヤ160及び軸受170とが軸方向に占める領域がオーバーラップする位置に設けられている場合、変速機構110を構成するプラネタリギヤセットや摩擦締結要素の径方向寸法を大きくすると、パーキングギヤ160や軸受170と干渉するおそれがある。
このように変速機構を構成するプラネタリギヤセットや摩擦締結要素の径方向寸法を大きくした場合においても、入力軸に対してカウンタ軸を車体前後方向に移動させて両軸の軸間距離を大きくすることで、変速機構がパーキングギヤや軸受と干渉しないようにすることが可能であるが、かかる場合、変速機全体の車体前後方向寸法が増大し、車載性が悪化することとなる。
そこで、本発明は、自動変速機の多段化に伴う上記のような問題に対処し、軸心が車体幅方向に延びる横置き式の自動変速機において、軸方向寸法及び車体前後方向寸法の増大を抑制しつつ変速機構とカウンタ軸上の所定部材との干渉を防止することができる自動変速機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る自動変速機は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、変速機ケース内に、駆動源に連結された入力軸の軸線上に複数のプラネタリギヤセットを有する変速機構とカウンタドライブギヤとが配設され、前記入力軸に平行に配設されたカウンタ軸上に前記カウンタドライブギヤと噛み合うカウンタドリブンギヤが配設された横置き式の自動変速機であって、前記カウンタドライブギヤは、該カウンタドライブギヤの歯部が該カウンタドライブギヤを支持する軸受と軸方向に占める領域がオーバーラップするように、該軸受の外周側に配置され、前記カウンタドリブンギヤは、該カウンタドリブンギヤの内周部が該カウンタドリブンギヤの歯部に対して軸方向一方側にオフセットして設けられ、前記入力軸の軸線上で前記カウンタドリブンギヤの内周部と軸方向に占める領域がオーバーラップする位置に、前記カウンタドライブギヤに連結されたパーキングギヤが配設されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の自動変速機において、前記複数のプラネタリギヤセットのうちの1つのプラネタリギヤセットは、前記入力軸の軸線上で前記カウンタドライブギヤの軸方向一方側に単独で配設され、
前記1つのプラネタリギヤセット及び前記パーキングギヤの外周側にパーキングギヤ関連部品が配置されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の自動変速機において、前記パーキングギヤは、該パーキングギヤの歯部が前記1つのプラネタリギヤセットの外周側において前記1つのプラネタリギヤセットと軸方向に占める領域がオーバーラップするように設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3の何れか1項に記載の自動変速機において、前記カウンタ軸は、両側に配設された2つの軸受を介して前記変速機ケースに支持され、前記カウンタ軸を支持する2つの軸受のうち軸方向他方側の軸受は、前記カウンタドリブンギヤの歯部の内周側に該歯部と軸方向に占める領域がオーバーラップする位置に配置されていることを特徴とする。
上記の構成により、まず、本願の請求項1に記載の発明によれば、変速機ケース内に、入力軸の軸線上に変速機構とカウンタドライブギヤとが配設され、カウンタ軸上にカウンタドリブンギヤが配設された自動変速機において、前記カウンタドライブギヤは、該カウンタドライブギヤの歯部が該カウンタドライブギヤを支持する軸受と軸方向に占める領域がオーバーラップするように、該軸受の外周側に配置されているので、歯部が軸受に対して軸方向にオフセットして配置されている場合に比べて、歯部の軸方向一方側にスペースが生まれることとなる。このスペースに、従来カウンタ軸上に配置されることが多かったパーキングギヤを配置することが可能となり、カウンタ軸上の部材数を減らすことができる。
また、前記カウンタドリブンギヤは、該カウンタドリブンギヤの内周部が該カウンタドリブンギヤの歯部に対して軸方向一方側にオフセットされ、入力軸上のパーキングギヤとの干渉を回避しながら、内周部がパーキングギヤと軸方向に占める領域がオーバーラップする位置まで軸方向一方側に寄せられている。
したがって、カウンタ軸を短縮することができ、特に軸方向他方側の端部を一方側に寄せることができる。その結果、カウンタドライブギヤとカウンタドリブンギヤの噛み合い部より軸方向他端側に位置する入力軸上の変速機構を構成するプラネタリギヤセットや摩擦締結要素を大径化しても干渉することがなく、変速機構の軸方向寸法及び車体前後方向寸法の増大を抑制しつつ変速機構とカウンタ軸上の所定部材との干渉を防止することができる。これにより、例えば自動変速機の多段化のためのプラネタリギヤセットの追加等が可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、複数のプラネタリギヤセットのうちの1つのプラネタリギヤセットは、入力軸の軸線上でカウンタドライブギヤの軸方向一方側に単独で配設され、前記1つのプラネタリギヤセットの外周側にパーキングギヤ関連部品が配置される。入力軸の軸線上のプラネタリギヤセットが単独で配置された部位は、他のプラネタリギヤセットや摩擦締結要素と径方向に重ねて配置された場合に比べて、径方向に占めるスペースが小さいので、この軸方向位置においてパーキングギヤの外周側にパーキングギヤ関連部品を干渉することなく配置することができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、パーキングギヤは、歯部が前記1つのプラネタリギヤセットの外周側で軸方向に占める領域がオーバーラップするように設けられていることにより、パーキングギヤの歯部が前記1つのプラネタリギヤセットと軸方向にオフセットして設けられる場合に比べて、変速機全体の軸方向寸法を短縮することができ、前記効果をより有効に奏することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、カウンタ軸を支持する2つの軸受のうち軸方向他方側の軸受は、カウンタドリブンギヤの歯部の内周側に該歯部と軸方向に占める領域がオーバーラップする位置に配置されることにより、軸方向他方側の端部を一方側に寄せることができ、カウンタドライブギヤとカウンタドリブンギヤの噛み合い部より軸方向他端側に位置する入力軸上の変速機構を構成するプラネタリギヤセットや摩擦締結要素を大径化しても干渉することがなく、前記効果を有効に得ることができる。
本発明の実施形態に係る自動変速機の構成要素の配置を概略的に示す図である。 本発明の実施形態に係る自動変速機の要部の構造を示す断面図である。 本発明の別の実施形態に係る自動変速機の要部の構造を示す断面図である。 従来の自動変速機の構成要素の配置を概略的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動変速機の構成要素の配置を概略的に示す図である。図1に示す自動変速機1は、軸心が車体幅方向に延びる横置き式の自動変速機であって、変速機ケース5内に、例えばエンジンとトルクコンバータとでなる駆動源Eに連結された入力軸2の軸線上に、複数のプラネタリギヤセットとクラッチやブレーキなどの複数の摩擦締結要素とを有する変速機構10と、変速機構10の出力部材であるカウンタドライブギヤ20とが配設されている。
変速機構10を構成する複数のプラネタリギヤセットは、いずれも、キャリヤに支持されたピニオンがサンギヤとリングギヤとに直接噛み合うシングルピニオン型であって、回転要素として、サンギヤ、リングギヤ、キャリヤを有している。なお、プラネタリギヤセットは、ダブルピニオン型プラネタリギヤセットであってもよい。
自動変速機1は、前記複数の摩擦締結要素の締結状態を組み合わせることにより前記複数のプラネタリギヤセットを経由する動力伝達経路を切り換えて変速機構10の変速比を変更して所定の変速段を得るように構成されている。例えば、自動変速機1は、4つのプラネタリギヤセットと、5つの摩擦締結要素とを備え、これらの摩擦締結要素のうちの3つを選択的に締結することにより、前進8段及び後退速が形成されるように構成されている。
また、変速機ケース5内には、入力軸2に平行に配設されたカウンタ軸3上にカウンタドライブギヤ20と噛み合うカウンタドリブンギヤ30と差動装置のデフリングギヤ50に噛み合うファイナルドライブギヤ40とが配設され、ファイナルドライブギヤ40は、カウンタドリブンギヤ30より小径とされ、カウンタドリブンギヤ30と一体的に回転するようになっている。これにより、変速機構10の出力回転が、カウンタドライブギヤ20からカウンタドリブンギヤ30及びファイナルドライブギヤ40を介して差動装置のデフリングギヤ50に伝達される。
本実施形態では、変速機構10を構成する複数のプラネタリギヤセットのうちの1つのプラネタリギヤセットPG1が、入力軸2の軸線上にカウンタドライブギヤ20の軸方向一方側である駆動源側に隣接して単独で配置されている。プラネタリギヤセットPG1が単独で配置されるとは、このプラネタリギヤセットPG1を除く変速機構10を構成する他のプラネタリギヤセットや摩擦締結要素が、前記プラネタリギヤセットPG1と径方向に重ねて配置されていないことをいい、前記他のプラネタリギヤセットや摩擦締結要素は、前記プラネタリギヤセットPG1と軸方向にオフセットした位置に配置される。
変速機ケース5は、外周壁5aの駆動源側の端部に設けられた前部縦壁5bと、外周壁5aの反駆動源側の端部に設けられた後部縦壁5cとの間に外周壁5aから内方に延びる中間壁5dを有し、中間壁5dの駆動源側にカウンタドライブギヤ20及び1つのプラネタリギヤセットPG1が順に配置されている。
カウンタドライブギヤ20は、その外周側にカウンタドリブンギヤ30と噛み合う歯部が形成され、その内周側が変速機ケース5の中間壁5dの内周端から駆動源側に突出するボス状の円筒部5eに軸受25を介して支持されている。カウンタドライブギヤ20は、歯部がカウンタドライブギヤ20を支持する軸受25と軸方向に占める領域がオーバーラップするように軸受25の外周側に配置されている。
カウンタドライブギヤ20は、その駆動源側に配置されたプラネタリギヤセットPG1のリングギヤと連結され、該リングギヤには、溶接などによってパーキングギヤ60が一体に結合されている。これにより、カウンタドライブギヤ20は、パーキングギヤ60に連結されて一体的に回転するようになっている。
パーキングギヤ60は、パーキングレンジでカウンタドライブギヤ20の回転を防止するためのものであり、パーキングギヤ60の歯部がプラネタリギヤセットPG1の外周側においてプラネタリギヤセットPG1と軸方向に占める領域がオーバーラップするように設けられている。
パーキングギヤ60は、入力軸2の軸線上に配置されたプラネタリギヤセットPG1の外周側に設けられ、パーキングギヤ60の外周側にはパーキングギヤ60に関連するパーキングギヤ関連部品65が配置されている。パーキングギヤ関連部品65は、例えばパーキングポールや該パーキングポールを作動させる部品などである。なお、パーキングギヤ60は、後述するように、カウンタドリブンギヤ30の内周部と軸方向に占める領域がオーバーラップする位置に配置される。
図1に示す変速機構10では、プラネタリギヤセットPG1を除く他のプラネタリギヤセットや摩擦締結要素がカウンタドライブギヤ20の反駆動源側に配置されているが、他のプラネタリギヤセットや摩擦締結要素をカウンタドライブギヤ20の反駆動源側とプラネタリギヤセットPG1の駆動源側とに配置するようにしてもよい。
また、プラネタリギヤセットPG1は、入力軸2の軸線上に単独で配置されているが、プラネタリギヤセットPG1を除く他のプラネタリギヤセットや摩擦締結要素は、変速機全体の軸方向寸法を抑制するために径方向に重ねて配置され得る。
前述したように、カウンタ3軸上には、カウンタドリブンギヤ30とファイナルドライブギヤ40が配設されており、カウンタ軸3、カウンタドリブンギヤ30及びファイナルドライブギヤ40によってカウンタドライブ機構4が構成されている。
カウンタドリブンギヤ30は、その外周側に形成されたカウンタドライブギヤ20と噛み合う歯部30aと、カウンタ軸3に取り付けられる内周部30bと、歯部30aと内周部30bとを連結する連結部30cとを有し、内周部30bが歯部30aに対して軸方向一方側である駆動源側にオフセットして設けられ、連結部30cは、歯部30aから内周部30bに向かって駆動源側に傾斜して延びている。パーキングギヤ60は、入力軸2の軸線上でカウンタドリブンギヤ30の内周部30bと軸方向に占める領域がオーバーラップする位置に配設されている。
ファイナルドライブギヤ40は、カウンタドリブンギヤ30の駆動源側に配置され、外周側にデフリングギヤ50と噛み合う歯部が形成され、内周側がカウンタ軸3に取り付けられている。ファイナルドライブギヤ40は、カウンタ軸3に一体成形されたりスプライン嵌合されたりしてカウンタ軸3に一体的に回転するように取り付けられている。
カウンタ軸3は、両側に配設された2つの軸受70、80を介して、具体的にはカウンタ軸3の軸方向他方側である反駆動源側に配設された軸受70とカウンタ軸3の軸方向一方側である駆動源側に配設された軸受80とを介して変速機ケース5に支持されている。
反駆動源側の軸受70は、カウンタドリブンギヤ30の反駆動源側に配置され、カウンタドリブンギヤ30の歯部30aの内周側において歯部30aと軸方向に占める領域がオーバーラップする位置に配置されている。一方、駆動源側の軸受80は、ファイナルドライブギヤ40の駆動源側に配置されている。
このように、自動変速機1では、入力軸2の軸線上に変速機構10とカウンタドライブギヤ20とが配設され、カウンタ軸3上にカウンタドリブンギヤ30が配設され、カウンタドライブギヤ20は、歯部が軸受25と軸方向に占める領域がオーバーラップするように軸受25の外周側に配置され、カウンタドリブンギヤ30は、内周部30bが歯部30aに対して軸方向一方側にオフセットされ、入力軸2の軸線上でカウンタドリブンギヤ30の内周部30bと軸方向に占める領域がオーバーラップする位置にカウンタドライブギヤ20に連結されたパーキングギヤ60が配設されている。
自動変速機1ではまた、図1に示すように、変速機ケース5の反駆動源側に配設された変速機構10と軸方向に占める領域がオーバーラップする位置に、カウンタ軸3上にパーキングギヤ60及びカウンタ軸用軸受70などの所定部材が設けられないように形成されている。
ここで、本発明の実施形態に係る自動変速機1の要部の具体的構造について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る自動変速機の要部の構造を示す断面図である。図2に示すように、自動変速機1では、入力軸2の軸線2a上にカウンタドライブギヤ20が配設され、カウンタドライブギヤ20は、変速機ケース5の中間壁5dの内周端から駆動源側に延びるボス状の円筒部5eに軸受25を介して支持されている。軸受25として、玉軸受が用いられているが、ころ軸受などの他の軸受を用いることができる。
入力軸2の軸線2a上にはまた、カウンタドライブギヤ20の駆動源側に隣接して変速機構10を構成する1つのプラネタリギヤセットPG1が単独で配置されている。プラネタリギヤセットPG1は、サンギヤS1と、キャリヤC1と、リングギヤR1とを有し、キャリヤC1にピニオンシャフトP1aを介して支持されたピニオンP1bがサンギヤS1とリングギヤR1に直接噛み合うように構成されている。
サンギヤS1は、反駆動源側が、入力軸2の外周側で軸方向に延びる動力伝達部材X1の駆動源側にスプライン嵌合されて動力伝達部材X1と連結されている。動力伝達部材X1の反駆動源側は、変速機ケース5の中間壁5dより反駆動源側に配置される変速機構10の他のプラネタリギヤセットや摩擦締結要素に連結されている。
キャリヤC1は、反駆動源側が、動力伝達部材X1の外周側で軸方向に延びる動力伝達部材X2の駆動源側にスプライン嵌合されて動力伝達部材X2と連結されている。動力伝達部材X2の反駆動源側は、変速機ケース5の中間壁5dより反駆動源側に配置される変速機構10の他のプラネタリギヤセットや摩擦締結要素に連結されている。
リングギヤR1は、反駆動源側が、カウンタドライブギヤ20の駆動源側とスプライン嵌合されてカウンタドライブギヤ20と連結され、カウンタドライブギヤ20と一体的に回転するようになっている。
カウンタドライブギヤ20と連結されるリングギヤR1の外周側にはパーキングギヤ60が結合されている。このようにして、パーキングギヤ60は、カウンタドライブギヤ20に連結され、カウンタドライブギヤ20と一体的に回転される。
また、パーキングギヤ60は、外周側に形成された歯部60aがプラネタリギヤセットPG1の外周側においてプラネタリギヤセットPG1と軸方向に占める領域がオーバーラップするように設けられ、内周側がリングギヤR1に一体に結合されている。このパーキングギヤ60の外周側に、例えばパーキングポールや該パーキングポールを作動させる部品などのパーキングギヤ関連部品65が配置されている。
一方、カウンタ軸3の軸線3c上には、カウンタドリブンギヤ30とファイナルドライブギヤ40とが配設されている。カウンタドリブンギヤ30は、カウンタドライブギヤ20と噛み合う歯部30aと、カウンタ軸3にスプライン嵌合される内周部30bと、歯部30aと内周部30bとを連結する連結部30cとを有し、内周部30bが歯部30aに対して駆動源側にオフセットされ、連結部30cは、歯部30aから内周部30bに向かって駆動源側に傾斜して延びている。このカウンタドリブンギヤ30の内周部30bと軸方向に占める領域がオーバーラップする位置において入力軸2の軸線上にパーキングギヤ60が配設されている。
ファイナルドライブギヤ40は、カウンタドリブンギヤ30の駆動源側に配置され、外周側にデフリングギヤ50と噛み合う歯が形成され、内周側がカウンタ軸3と一体的に回転するようにカウンタ軸3に取り付けられている。本実施形態では、ファイナルドライブギヤ40は、カウンタ軸3に一体成形されている。これにより、変速機構10の出力回転は、カウンタドライブギヤ20からカウンタドリブンギヤ30及びファイナルドライブギヤ40を介してデフリングギヤ50に伝達される。
このカウンタ軸3は、駆動源側が変速機ケース5の前部縦壁5bから反駆動源側に突出するボス部5fに軸受80を介して支持され、反駆動源側が変速機ケース5の後部縦壁5cから駆動源側に突出するボス部5gに軸受70を介して支持されている。
反駆動源側の軸受70は、カウンタドリブンギヤ30の反駆動源側に配設され、カウンタドリブンギヤ30の歯部30aの内周側において歯部30aと軸方向に占める領域がオーバーラップする位置に配置されている。軸受25として、円錐ころ軸受が用いられているが、他の軸受を用いることができる。
このように、本実施形態に係る自動変速機1では、変速機ケース5内に、入力軸2の軸線2a上に変速機構10とカウンタドライブギヤ20とが配設され、カウンタ軸3上にカウンタドリブンギヤ30が配設され、カウンタドライブギヤ20は、歯部20aが軸受25と軸方向に占める領域がオーバーラップするように軸受25の外周側に配置されているので、歯部20aが軸受25に対して軸方向にオフセットして配置されている場合に比べて、歯部20aの軸方向一方側にスペースが生まれることとなる。このスペースに、従来カウンタ軸上に配置されることが多かったパーキングギヤを配置することが可能となり、カウンタ軸上の部材数を減らすことができる。
また、カウンタドリブンギヤ30は、内周部30bがカウンタドリブンギヤ30の歯部30aに対して軸方向一方側にオフセットされ、入力軸2上のパーキングギヤ60との干渉を回避しながら、内周部30bがパーキングギヤ60と軸方向に占める領域がオーバーラップする位置まで軸方向一方側に寄せられている。
したがって、カウンタ軸3を短縮することができ、特に軸方向他方側の端部を一方側に寄せることができる。その結果、カウンタドライブギヤ20とカウンタドリブンギヤ30の噛み合い部より軸方向他端側に位置する入力軸2上の変速機構10を構成するプラネタリギヤセットや摩擦締結要素を大径化しても干渉することがなく、変速機構の軸方向寸法及び車体前後方向寸法の増大を抑制しつつ変速機構とカウンタ軸上の所定部材との干渉を防止することができる。これにより、例えば自動変速機の多段化のためのプラネタリギヤセットの追加等が可能となる。
また、変速機構10を構成する1つのプラネタリギヤセットPG1は、入力軸2の軸線2a上でカウンタドライブギヤ20の軸方向一方側に単独で配設され、プラネタリギヤセットPG1の外周側にパーキングギヤ関連部品65が配置されることにより、入力軸2の軸線2a上のプラネタリギヤセットPG1が単独で配置された部位は、他のプラネタリギヤセットや摩擦締結要素と径方向に重ねて配置された場合に比べて、径方向に占めるスペースが小さいので、この軸方向位置においてパーキングギヤ60の外周側にパーキングギヤ関連部品65を干渉することなく配置することができる。
さらに、パーキングギヤ60は、歯部60aがプラネタリギヤセットPG1の外周側で軸方向に占める領域がオーバーラップするように設けられていることにより、パーキングギヤ60の歯部60aがプラネタリギヤセットPG1と軸方向にオフセットして設けられる場合に比べて、変速機全体の軸方向寸法を短縮することができる。
また、カウンタ軸2を支持する軸方向他方側の軸受70は、カウンタドリブンギヤ30の歯部30aの内周側に歯部30aと軸方向に占める領域がオーバーラップする位置に配置されることにより、軸方向他方側の端部を一方側に寄せることができ、カウンタドライブギヤ20とカウンタドリブンギヤ30の噛み合い部より軸方向他端側に位置する入力軸2上の変速機構10を構成するプラネタリギヤセットや摩擦締結要素を干渉することなく大径化することができる。
次に、本発明の別の実施形態について、図3を参照しながら説明する。
図3は、本発明の別の実施形態に係る自動変速機の要部の構造を示す断面図である。別の実施形態に係る自動変速機1’は、自動変速機1とカウンタドリブンギヤの支持方法が異なるものであり、同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
図3に示すように、自動変速機1’においても、カウンタドライブギヤ20’は、その外周側にカウンタドリブンギヤ30と噛み合う歯部20a’が形成され、その内周側がカウンタドライブギヤ20’を支持する軸受25’によって支持されている。
自動変速機1’では、カウンタドライブギヤ20’は、カウンタドライブギヤ20’の駆動源側に配置されたプラネタリギヤセットPG1のキャリヤC1に連結された動力伝達部材X2に軸受25’を介して支持され、歯部20a’が軸受25’と軸方向に占める領域がオーバーラップするように軸受25’の外周側に配置されている。軸受25’として、ころ軸受が用いられているが、玉軸受などの他の軸受を用いることができる。
また、カウンタドライブギヤ20’は、その駆動源側に配置されたプラネタリギヤセットPG1のリングギヤR1と連結され、リングギヤR1にパーキングギヤ60が一体に結合されている。これにより、カウンタドライブ20’はパーキングギヤ60に連結されている。
本実施形態に係る自動変速機1’においても、変速機ケース5内に、入力軸2の軸線2a上に変速機構10とカウンタドライブギヤ20’とが配設され、カウンタ軸3上にカウンタドリブンギヤ30が配設され、カウンタドライブギヤ20’は、歯部20a’が軸受25’と軸方向に占める領域がオーバーラップするように軸受25’の外周側に配置されているので、歯部20a’が軸受25’に対して軸方向にオフセットして配置されている場合に比べて、歯部20a’の軸方向一方側にスペースが生まれ、このスペースに、パーキングギヤ60を配置することが可能となる。
また、カウンタドリブンギヤ30は、内周部30bがカウンタドリブンギヤ30の歯部30aに対して軸方向一方側にオフセットされ、入力軸2上のパーキングギヤ60との干渉を回避しながら、内周部30bがパーキングギヤ60と軸方向に占める領域がオーバーラップする位置まで軸方向一方側に寄せられている。
したがって、カウンタ軸3を短縮することができ、特に軸方向他方側の端部を一方側に寄せることができ、カウンタドライブギヤ20とカウンタドリブンギヤ30の噛み合い部より軸方向他端側に位置する入力軸2上の変速機構10を構成するプラネタリギヤセットや摩擦締結要素を大径化しても干渉することがなく、変速機構の軸方向寸法及び車体前後方向寸法の増大を抑制しつつ変速機構とカウンタ軸上の所定部材との干渉を防止することができる。
以上のように、本発明によれば、軸方向寸法及び車体前後方向寸法の増大を抑制しつつ変速機構とカウンタ軸上の所定部材との干渉を防止することができる自動変速機が実現されるので、この種の自動変速機又はこれが搭載される車両の製造産業分野において、好適に利用される可能性がある。
1、1’、100 自動変速機
2、102 入力軸
3、103 カウンタ軸
5、105 変速機ケース
10、110、110A、110B 変速機構
20、20’、120 カウンタドライブギヤ
20a、20a’ カウンタドライブギヤの歯部
25、25’、70、80、170、180 軸受
30、130 カウンタドリブンギヤ
30a カウンタドリブンギヤの歯部
30b カウンタドリブンギヤの内周部
60、160 パーキングギヤ
60a パーキングギヤの歯部
65 パーキングギヤ関連部品
E 駆動源
PG1 プラネタリギヤセット

Claims (4)

  1. 変速機ケース内に、駆動源に連結された入力軸の軸線上に複数のプラネタリギヤセットを有する変速機構とカウンタドライブギヤとが配設され、前記入力軸に平行に配設されたカウンタ軸上に前記カウンタドライブギヤと噛み合うカウンタドリブンギヤが配設された横置き式の自動変速機であって、
    前記カウンタドライブギヤは、該カウンタドライブギヤの歯部が該カウンタドライブギヤを支持する軸受と軸方向に占める領域がオーバーラップするように、該軸受の外周側に配置され、
    前記カウンタドリブンギヤは、該カウンタドリブンギヤの内周部が該カウンタドリブンギヤの歯部に対して軸方向一方側にオフセットして設けられ、
    前記入力軸の軸線上で前記カウンタドリブンギヤの内周部と軸方向に占める領域がオーバーラップする位置に、前記カウンタドライブギヤに連結されたパーキングギヤが配設されている、
    ことを特徴とする自動変速機。
  2. 前記複数のプラネタリギヤセットのうちの1つのプラネタリギヤセットは、前記入力軸の軸線上で前記カウンタドライブギヤの軸方向一方側に単独で配設され、
    前記1つのプラネタリギヤセット及び前記パーキングギヤの外周側にパーキングギヤ関連部品が配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機。
  3. 前記パーキングギヤは、該パーキングギヤの歯部が前記1つのプラネタリギヤセットの外周側において前記1つのプラネタリギヤセットと軸方向に占める領域がオーバーラップするように設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動変速機。
  4. 前記カウンタ軸は、両側に配設された2つの軸受を介して前記変速機ケースに支持され、
    前記カウンタ軸を支持する2つの軸受のうち軸方向他方側の軸受は、前記カウンタドリブンギヤの歯部の内周側に該歯部と軸方向に占める領域がオーバーラップする位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の自動変速機。
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