JP6079309B2 - 光制御体、及び道路灯 - Google Patents

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Description

本発明は、路面を照明する道路灯に用いて好適な光制御技術に関する。
路面を照明する道路灯の一種に、防犯を目的として街路を照明する防犯灯が知られており、この防犯灯にはLEDを光源としたものも知られている。この種の防犯灯では、街路の進行方向を照射するLED、及び、当該街路の進行方向の反対方向を照射するLEDを含んで光源を構成した防犯灯が知られている(例えば、特許文献1参照)。この防犯灯によれば、街路の進行方向に沿った広い範囲を照明できるため、防犯灯の設置灯数を削減できる。
特開2008−210655号公報
一般に、防犯灯等の道路灯の照明範囲を拡げるにつれて路面の照度は低下する。特に防犯灯では、歩行者の顔や表情を確認できる程度の照度が重要であることから、鉛直面照度に一定のレベルが求められている。したがって、道路灯の分野では、道路の進行方向に照明範囲を拡げながらも鉛直面照度を一定のレベルに維持する技術が望まれている。
係る道路灯は、従来の防犯灯のように、複数のLEDを光源に備え、それぞれのLEDの照射方向を適宜に設定することで実現できる。
しかしながら、照射方向を等しくした複数のLED、或いは1つのLEDを用いて、これを実現することは困難であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、照射方向が等しい複数の発光素子、或いは1つの発光素子を光源とし、鉛直面照度を維持しつつ、路面の進行方向に広い配光を得ることができる光制御体、及び道路灯を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、路面を照明する灯具に設けられ、当該灯具の光源の光を前記路面の進行方向に拡げる光制御体において、平面視の形状は、前記灯具から進行方向の側に所定距離だけ離れた路面内であって所定の高さに設定された目標位置を通る横断方向の軸線について線対称形状を成し、前記光源の発光点を起点とした主光線の軸に対して線対称な形状を成し、かつ、前記目標位置を通る進行方向の軸線よりも前記路面の路肩側の出射面の領域が、前記目標位置を通る横断方向の軸線に対し前記灯具の正面の側に片寄った形状を成しており、前記進行方向を指向する主光線を、前記目標位置に指向させ、かつ、前記目標位置にける前記路面の横断方向の光量分布において前記光源からみて前記目標位置よりも灯具の側に向かう光を前記主光線に割り当てることを特徴とする。
また本発明は、上記光制御体において、前記光源を覆うレンズで構成したことを特徴とする。
また本発明は、上記目的を達成するために、光源を有し、路面に面して設置され当該路面を照明する道路灯において、上記のいずれかに記載の光制御体を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、進行方向を指向する主光線を、灯具の正面の側に、進行方向に対して所定角度を有して配光する構成とした。これにより、照射方向が異なる複数の光源を用いることなく、主光線を進行方向に沿って配光する場合に比べて鉛直面照度を高めることができ、またこれに伴って灯具の設置スパンを延ばすことができる。
本発明の第1実施形態に係る防犯灯の設置態様を示す図である。 防犯灯の構成を示す斜視図である。 レンズユニットの構成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。 図3(A)のA−A断面視図である。 図3(A)のB−B断面視図である。 レンズの平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明では、道路灯の一態様たる防犯灯を例示する。
図1は本実施形態に係る防犯灯1の設置態様を模式的に示す図である。
防犯灯1は、図1に示すように、所定の幅W1(例えば5メートル)の街路2の路肩3に立設した支柱9に路面4から所定の設置高さH1(例えば4.5メートル)に当該路面4に対面させて設置され、その設置位置から正面の路面4を照明する。この防犯灯1は、路面4の横断方向D2を軸にして、路面4の延在方向である進行方向D1に対称な配光を有する。この配光は、横断方向D2と比較して進行方向D1に沿って延びた照明範囲Rを照明する、いわゆる横長配光である。なお、本実施形態では、進行方向D1、横断方向D2、及び鉛直方向D3は直交するものとして説明する。
街路2には複数の防犯灯1が進行方向D1に沿って互いの照明範囲Rを重ねながら設置されることで、路面4が途切れることなく連続的に照明される。なお、図1では、図面が煩雑になるのを避けるため、1つの防犯灯1の照明範囲Rのみを示している。
この防犯灯1は、幅中心における照明範囲Rの最遠方Reを正面とする位置に、もう1つの防犯灯1が設置されることで、これらの防犯灯1によって街路2の鉛直面照度が一定のレベルに維持されるようになっている。換言すれば、一定のレベル以上の鉛直面照度が得られる設置スパンSは、防犯灯1から最遠方Reまでの距離によって規定される。
鉛直面照度は、街路2の幅中心Wcに設定した鉛直面の照度である。この防犯灯1では、この鉛直面における規定の高さH2(例えば、1.5メートル)の地点(以下、「目標位置」と言う)Paでの照度が所定照度F(例えば、0.5ルクス)以上となっている。この目標位置P、及び所定照度Fは、防犯の観点から必要な明るさが得られるように設定されている。日本国においては、例えば公益社団法人 日本防犯設備協会(JSSA)によって規定されており、この防犯灯1は、JSSAによって規定されたクラスBを満足する性能を有している。
図2は防犯灯1の構成を示す図であり、図2(A)は全体構成を示す斜視図、図2(B)は図2(A)の矢印X部を拡大して示す図である。
防犯灯1は、図2(A)に示すように、薄い略直方体型の灯具本体10と、支持部材11とを備えている。支持部材11は、支柱9への固定部材であり、灯具本体10の長手方向の後端部10Aに設けられる。灯具本体10は、その長軸Eを横断方向D2に合わせ、底面10Bを路面4に対面させた姿勢で支持部材11によって支柱9に設置される。灯具本体10の底面10Bは平らな面に形成され、その底面10Bには、LED基板12、及びレンズユニット13を重ねて取り付けられ、これらを覆うように透明樹脂製のグローブ41が設けられている。
LED基板12は、略矩形の回路実装基板であり、その表面には、図2(B)に示すように、発光素子の一例たる複数(図示例では5つ)のLED14と、電力供給用の配線が接続される電源ソケット42とが実装されている。これらLED14は、一定の間隔Gで同一の直線L上に一列に配列されており、これらのLED14によって防犯灯1の光源が構成されている。LED14の並びの直線Lは、概ね灯具本体10の長軸Eに平行になされることで、設置時には横断方向D2に複数のLED14が配列される。各LED14は、LED基板12の面に垂直な方向に放射光の光軸Kを有し、防犯灯1は、各LED14の光軸Kを鉛直方向D3に合わせて設置される(いわゆる取付傾斜角度がゼロ度)。各LED14には、その放射光を上記横長配光に制御する透過型の光制御体たるレンズ15が設けられている。この防犯灯1において、LED14とレンズ15の対が成す配光は、全て同じ上述の横長配光であり、1対の配光で灯具本体10の配光が概ね代表される。
この防犯灯1では、各レンズ15は1つのレンズユニット13として構成されている。複数のレンズ15を1つのユニットとすることで、LED14ごとにレンズ15を組み付ける手間が省け組立性の向上が図られる。
図3はレンズユニット13の構成を示す図であり、図3(A)は平面図、図3(B)は側面図、図3(C)は底面図である。図4は図3(A)のA−A断面視図、図5は図3(A)のB−B断面視図である。なお、図4、及び図5には、LED14を実装したLED基板12を点線で示している。
レンズユニット13は、透明樹脂製の平板部16を有し、その平板部16の表面16Aに上記レンズ15が一体に樹脂成形されている。平板部16は、LED14が並ぶ直線Lに沿って延びる略矩形状を成し、その両端部には、直線Lに沿って突出した取付片17が一体形成されている。それぞれの取付片17にはネジ孔18が形成されており、このネジ孔18にネジを通して灯具本体10の底面10Bにレンズユニット13が固定される。
この防犯灯1では、レンズユニット13とLED基板12がネジ孔ネジで共締めされており、各レンズ15と、LED基板12のLED14の位置ズレを防止している。
これに加え、レンズユニット13の平板部16の裏面16Bには、図3(C)に示すように、その面内に複数(図示例では2つ)の位置決めボス19が立設され、またLED基板12の面内には、図4、及び図5に示すように、位置決めボス19を受ける位置決め用孔20が形成されている。これら位置決めボス19、及び位置決め用孔20の係合によって、レンズユニット13とLED基板12が、より正確な位置に位置決めされる。特に、レンズユニット13は、LED14ごとのレンズ15を含むことから、これらのレンズ15の正確な位置決めが一度に行われる。
レンズ15のそれぞれは、対応するLED14に重なる位置に配置され、同一形状を成し、また同一の配光特性をもってLED14の放射光を制御する。
具体的には、レンズ15は、図4、及び図5に示すように、凸形状の出射面15Aを有し、この出射面15Aに対して凸状(すなわち底面視で凹状)に湾曲する入射面15Bを有し、この入射面15Bによってレンズ15の裏面に凹部22が形成されている。この凹部22にはLED14が入り込み、この凹部22に設定されている設計基準位置PaにLED14の発光部の中心である発光点Qが配置される。設計基準位置Paは、レンズ15の光学設計における光源の配置位置であり、このレンズ15は、この設計基準位置Paに理想的な点光源が配置されるものとして、上記横長配光が得られるように光学設計されている。
LED14は、発光点Qを含む発光部から光を放射する略点光源とみなすことができ、光軸Kを中心に放射状に略全周囲に光を放射し、レンズ15は、この放射光を横長に配光する。すなわち、レンズ15は、発光点Qの放射光を街路2の進行方向D1に拡げ、かつ、街路2の横断方向D2には路面4の幅W1に合わせて集光することで、横長の配光を形成する。
具体的には、レンズ15は、図5に示すように、進行方向D1に沿った図3(A)のB−B断面では、入射面15Bが凹面形状に形成されており、これにより、発光点Qの光線C1を進行方向D1に拡げて出射する。一方、横断方向D2に沿った図3(A)のA−A断面では、入射面15Bが凸面形状に形成されており、発光点Qの光線C2を横断方向D2に狭めて(集光して)出射する。
この構成の複数のレンズ15、及びLED14が図2(B)に示すように、横断方向D2に沿って並べられることで、横長の広い照明範囲Rが得られる。特に、進行方向D1の断面における入射面15Bの凹形状の曲率を調整することで、光線C1の進行方向D1に沿った到達距離を延ばすことができる。このようにして進行方向D1の到達距離を延ばすことで、防犯灯1の設置位置から図1に示す照明範囲Rの最遠方Reまでの距離を長くでき設置スパンSを延ばすことができる。
ただし、光線C1の到達距離を単に延ばしただけでは、距離の2乗に反比例して光線Cによる照度が減衰することから、この最遠方Reでの鉛直面照度が一定のレベルよりも小さくなる。
そこで、このレンズ15は、進行方向D1に指向する主光線Cmが路面4に沿った両側の目標位置Pに向けて指向するように制御している。主光線Cmは、レンズ15の配光分布において大きな光量を有し、比較的大きな光量が最遠方Reに振り分けられることで最遠方Reでの鉛直面照度が高められるようになっている。これにより、防犯灯1の正面から隣の防犯灯1の間に亘って、鉛直面照度が一定のレベル以上に維持されることとなる。
図6はレンズ15の平面図である。
上述の通り、このレンズ15は、目標位置Pに主光線Cmが振り分ける配光を有する。ここで、目標位置Pは、街路2の幅中心Wcに設定されていることから、目標位置Pを通る横断方向D2において光量を幅中心Wcに集めることで当該目標位置Pに主光線Cmが振り分けられる。
しかしかしながら、防犯灯1からみて幅中心Wcを越えた箇所に向かう光を、それよりも手前に位置する幅中心Wcに振り分けると、防犯灯1からの距離が遠いこと等から幅中心Wcを超えた箇所での照度低下が顕著になってしまう。この結果、防犯灯1の対向側で照度が不足し、防犯効果が薄れてしまう。
そこで、この防犯灯1では、目標位置Pを通る横断方向D2の光量分布において、防犯灯1からみて目標位置Pよりも手前側の光量を当該目標位置Pに割り当てることで主光線Cmを得る配光としている。
係る配光を制御するレンズ15は、図6に示すように、設計基準位置Paから路肩側に向かう光成分の一部を、目標位置Pを指向する主光線Cmに振り分けるように制御する。
係る配光のレンズ15の平面視の外観形状は、目標位置Pを通る進行方向D1の軸線(以下、「進行方向軸線」と言う)U1に対して平面視で線対称な形状ではなく、設計基準位置Paを起点とした主光線Cmの軸(以下、「主光線軸」と言う)U2に対して線対称な形状となる。進行方向軸線U1と主光線軸U2が成す角度αは、防犯灯1と目標位置Pの位置関係によって決定されている。
また、進行方向軸線U1よりも路肩側の出射面15Aの領域15A1から出射される光成分を主光線軸U2に積極的に振り分けるべく、この領域15A1は、目標位置Pを通る横断方向D2の軸線(以下、「横断方向軸線」と言う)U3に対し、上記角度αだけ正面側に全体的に片寄らせた形状とされている。
なお、レンズ15は、横断方向軸線U3については線対称形状を成し、防犯灯1からみて正面の路面4を左右対称に照射する。
この防犯灯1の配光によれば、路面4の幅中心Wcを越えた側での照度を確保することで防犯効果が維持され、また鉛直面照度が高められることで設置スパンSも拡げられる。また、路面4の幅中心Wcよりも手前側の光量が主光線Cmに振り分けられるから、防犯灯1が設置されている路肩3の側に向かう迷光も抑制される。
ところで、鉛直面照度として所定照度Fが維持できる距離は、LED14の出力に比例することから、より高出力型のLED14を光源に用いるほど、設置スパンSを延ばすことができる。
そこで、多数のLED素子を集積して構成したCOB型LEDのような高出力型LEDを光源に用いることも考えられるが、そうすると、設計基準位置Paでの発光点Qが点光源よりも非常に大きくなってしまうため、それに合わせてレンズも大型化する必要が生じ、本実施例のコンパクトでスリムな灯具には不向きである。
これに対して本実施形態の防犯灯1では、同一配光のLED14、及びレンズ15の複数の対を横断方向D2に並べることで、それぞれの対による照明の重ね合わせによって、十分な光量が得られるようになっている。
また、これらLED14は全て同じ1枚のLED基板12に実装され、同様にレンズ15は同じレンズユニット13に一体に形成されているため、LED基板12にレンズユニット13を位置決めするだけで、全てのLED14、及びレンズ15の対が一度に位置決めされる。特に、上述の通り、レンズユニット13とLED基板12は、位置決めボス19、及び位置決め用孔20の係合によって正確な位置に位置決めされることから、正確な配光制御が可能となっている。
レンズユニット13のLED14に対面する面である裏面には、図3(C)に示すように、平板部16の縁部16Cに沿ってリブ25を形成する窪み部21が設けられており、この窪み部21に上記レンズ15が形成されている。レンズユニット13とLED基板12の接合時には、平板部16の裏面16Bを縁取るリブ25がLED基板12に当接することから、平板部16とLED基板12の接合時の平行度も良好に維持される。これにより、上記位置決めボス19による両者の面内方向の位置決めに加え、リブ25による両者の対面方向の位置決めも行われ、より正確な配光が得られることとなる。
また、この窪み部21が設けられることで、図4、及び図5に示すように、LED基板12とレンズユニット13の間に空隙26が形成される。この空隙26によって、レンズ15の凹部22へのLED14の熱籠もりを防止できる。
特に、このレンズユニット13では、図3に示すように、レンズ15のそれぞれの間に、並びの直線Lに沿って連通路27が一体に設けられることで、それぞれのレンズ15での熱籠もりが、より一層防止される。
また、窪み部21を設けることで、レンズユニット13の成形に要する樹脂材の量を少なくでき、また樹脂成形時の成型時間を短くできるから、製造コストを抑え、かつ生産性が高められる。また、平板部16の窪み部21は、その周囲にリブ25を残して形成されていることから、窪み部21に起因して生じ易くなる平板部16の反り変形を防止できる。
このレンズユニット13では、上記窪み部21に加え、レンズ15のそれぞれにおいても、次のようにして樹脂材料の軽減が図られている。
すなわち、レンズ15のそれぞれは、図3(C)、及び図5に示すように、その裏面の側にLED14の発光点Qと、有効入射面15B1の境界部32とを結ぶ面Vから下の部位に肉盗み部30を設けて樹脂成形されている。有効入射面15B1とは、入射面15Bのうち、光学設計が成された入射面であり、この有効入射面15B1に入射する光線はレンズ15によって制御される。
ここで、LED14を収める凹部22を裏側に有するレンズを、金型を用いた樹脂成形によって製造する場合、凹部22の開口端側は、金型が抜ける形状である必要があるため、この凹部22の開口端側の形状には自由度が少ない。したがって、入射面15Bを凹部22の開口端側まで延びていても、開口端側の範囲は、専ら金型を抜くための形状とされ、この範囲の形状について光学設計は成されておらず、この範囲に入射した光は無制御の光を発生することとなる。一方、この範囲よりも凹部22に入り込んだ範囲については光学設計が成されており、この範囲が上記有効入射面15B1である。
そこで、このレンズ15では、凹部22の開口端側であって、有効入射面15B1よりも下側の光学設計が成されていない範囲を樹脂成形の肉盗み部30とすることで、光学特性に影響を及ぼすことなく、樹脂材の量を低減することとしている。
また、レンズ15において、発光点Qと有効入射面15B1の境界部32を結ぶ面Vよりも上側の領域が、発光点Qから放射された光を制御可能な領域である。換言すれば、この面Vよりも下側の領域は、発光点Qの放射光の制御には有効ではない領域である。したがって、このレンズ15では、図5に示すように、レンズ15の裏面の側に、この面Vに沿って肉盗み部30を大きく設けることとし、樹脂材の量をより少なくしている。また、レンズ15の裏側に肉盗み部30が設けられるため、レンズ15の実質的な厚みが肉盗み部30の分だけ減り、樹脂成形時の硬化速度が速められ生産性が高められる。
以上説明したように本実施形態の防犯灯1によれば、進行方向D1を指向する主光線Cmを、灯具本体10の正面の側に、進行方向D1に対して所定の角度αを有して配光する構成とした。これにより、従来のように照射方向が異なる複数の光源を用いなくとも、比較的大きな光量が幅中心Wcに振り分けられることで最遠方Reでの鉛直面照度が高められることから、鉛直面照度を一定のレベル以上に維持しつつ、防犯灯1の設置スパンSを延ばすことができる。
また本実施形態によれば、目標位置Pの横断方向D2において、路面4の幅中心Wcよりも手前側を照らす光量を幅中心Wcに振り分けて主光線Cmを形成する構成とした。
これにより、路面4の幅中心Wcを越えた側での照度を確保して防犯効果を維持しつつ、鉛直面照度が高められ設置スパンSも拡げられる。また、路面4の幅中心Wcよりも手前側の光量が主光線Cmに振り分けられるから、防犯灯1が設置されている路肩3の側に向かう迷光も抑制される。
また本実施形態によれば、係る配光を制御する光制御体を、LED14を覆うレンズ15で構成したため、反射型光学系に比べて、簡単に光制御体を構成できる。
また本実施形態によれば、レンズ15のそれぞれは、図3(C)、及び図5に示すように、その裏面の側にLED14の発光点Qと、有効入射面15B1の境界部32とを結ぶ面Vから下の部位、すなわち光制御に有効には寄与しない部位に肉盗み部30を設けて樹脂成形されているため、光制御に影響を及ぼすことなく肉盗み部30の分だけ樹脂材の量を減らし低コスト化が図られる。またレンズの実質的な厚みが肉盗み部30によって低減されることから、成形時における樹脂の充填時間が短くなり生産性の向上も図られる。
また本実施形態によれば、この肉盗み部30を設けたレンズ15を、裏面16Bに窪み部21を有した面部材である平板部16に、一体に樹脂成形したため、窪み部21の分だけさらに樹脂材の量を減らしながら、複数のレンズ15を一度に製造できる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示したものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上述した実施形態において、発光素子の一例としてLED14を例示したが、これに限らず、任意の発光素子を用いることができる。
また例えば、道路灯の一例として防犯灯を例示したが、路面を照明する灯具であれば、任意の灯具に本発明を適用できる。
1 防犯灯(道路灯)
2 街路
3 路肩
4 路面
10 灯具本体
12 LED基板
13 レンズユニット
14 LED(発光素子、光源)
15 レンズ(光制御体)
15A 出射面
15B 入射面
C1、C2 進行方向に向かう光線
Cm 主光線
D1 進行方向
D2 横断方向
D3 鉛直方向
P 目標位置
Pa 設計基準位置
Q 発光点
R 照明範囲
Re 最遠方
S 設置スパン
U1 進行方向軸線
U2 主光線軸
U3 横断方向軸線

Claims (3)

  1. 路面を照明する灯具に設けられ、当該灯具の光源の光を前記路面の進行方向に拡げる光制御体において、
    平面視の形状は、
    前記灯具から進行方向の側に所定距離だけ離れた路面内であって所定の高さに設定された目標位置を通る横断方向の軸線について線対称形状を成し、
    前記光源の発光点を起点とした主光線の軸に対して線対称な形状を成し、かつ、
    前記目標位置を通る進行方向の軸線よりも前記路面の路肩側の出射面の領域が、前記目標位置を通る横断方向の軸線に対し前記灯具の正面の側に片寄った形状を成しており、
    前記進行方向を指向する主光線を、前記目標位置に指向させ、かつ、前記目標位置にける前記路面の横断方向の光量分布において前記光源からみて前記目標位置よりも灯具の側に向かう光を前記主光線に割り当てる
    ことを特徴とする光制御体。
  2. 前記光源を覆うレンズで構成したことを特徴とする請求項に記載の光制御体。
  3. 光源を有し、路面に面して設置され当該路面を照明する道路灯において、請求項1または2に記載の光制御体を備えたことを特徴とする道路灯。
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JP2012145904A (ja) * 2010-12-22 2012-08-02 Panasonic Corp 光学レンズ及びそれを用いたレンズユニット並びに照明器具

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