JP6079065B2 - 情報処理装置,処理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の1つとして位置付けることができる。
また、この発明に関連する情報処理装置は、複数の演算装置及び複数の記憶領域を有する情報処理装置において、前記複数の演算装置のうちの第1の演算装置は、他の演算装置に受け渡すデータを前記複数の記憶領域のうちの前記第1の演算装置に対応付けられた第1の記憶領域に格納するデータ送信処理部と、前記データ送信処理部によるデータの格納に対応する割込みを、前記第1の記憶領域を特定する識別情報とともに、前記データの送信先に対して発生させる割込み生成部とを備え、前記複数の演算装置のうちの第2の演算装置は、前記複数の演算装置のうちのいずれかから割込みを受信すると、前記割込みと共に受信した前記識別情報に基づいて、どの演算装置からの要求であるかを特定する割込み処理部と、前記複数の記憶領域のうち、前記割込み処理部が特定した演算装置が前記第1の演算装置である場合、前記第1の演算装置に対応する前記第1の記憶領域からデータを読み出すデータ受信部と、を備える。
図1は第1実施形態の一例としての情報処理装置1の機能構成を模式的に示す図、図2はそのハードウェア構成を例示する図である。
第1実施形態の一例として情報処理装置1は、図2に示すように、複数(図2に示す例では、#0〜#15の16個)のビルディングブロック(Building Block:BB)100を備える。これらの複数のBB#0〜#15は、バス50を介して相互に通信可能に接続されている。
BB100は、図2に示すように、サービスプロセッサ105,バスインタフェース104,1以上(図2に示す例では#0〜#3の4つ)のCPU101,1以上(図2に示す例では4つ)のMemory Access Controller(MAC)103及び1以上(図2に示す例では4つ)のメモリ102を備える。
サービスプロセッサ105は、BB100の管理を行なう処理装置であり、例えば、BB100内におけるエラー監視を行ない、エラー発生時に外部への通知やリカバリ処理等を行なう。
メモリ102はROM及びRAMを含む記憶装置である。メモリ102のROMには、通信制御に係るソフトウェアプログラムやこのプログラム用のデータ類が書き込まれている。メモリ102上のソフトウェアプログラムは、CPU101に適宜読み込まれて実行される。又、メモリ102のRAMは、一次記憶メモリあるいはワーキングメモリとして利用される。
図3は第1実施形態の一例としての情報処理装置のハードウェア構成の他の例を示す図である。この図3に示す例においては、各BB100がCPU101,MAC103及びメモリ102を2つずつ備えている。又、この図3に示す例においては、情報処理装置1は、n+1個(ただしnは0以上の整数)のBB#0〜#nを備える。複数のBBをいくつかのパーティションに分割することもできる。ここで、パーティションとは、同一のOSが動作し、動作しているOSから見て1つのシステムとして動作するビルディングブロックの群を示す。例えば、図3に示す例においては、BB#0とBB#1がパーティション#1として動作し、BB#2〜BB#4がパーティション#2として動作し、又、BB#nがパーティション#m(ただしmは1以上の自然数)として動作する。ここで、パーティション#1に含まれるBBが動作させるOSは、BB#0、BB#1が1つのシステムとして動作していると識別し、パーティション#2に含まれるBBが動作させるOSは、BB#2〜BB#4が1つのシステムとして動作していると識別する。同様に、パーティション#mに含まれるBBが動作させるOSは、BB#nが1つのシステムとして動作していると識別する。
このOS用領域1023には、例えば、後述するデータ格納処理部21により、バッファ領域25から読み出されたデータのコピーが格納される。OSはこれらの複数のOS用領域1023のうち、自身が使用するOS用領域1023からデータを読み出して使用する。
本第1実施形態においては、データの送信先のCPU101と同一のMAC103に接続されたメモリ102(優先メモリ102)の一部の記憶領域が、このバッファ領域25として機能する。以下、複数のCPU101間でデータの受け渡しを行なうに際して、データを送信する側のCPU101を送信元CPU101といい、データを受信する側のCPU101を送信先CPU101という。
なお、バッファ領域を示す符号としては、複数のバッファ領域のうち1つを特定する必要があるときには符号25−0〜25−15を用いるが、任意のバッファ領域を指すときには符号25を用いる。バッファ領域25はBB100毎に備えられる。
各バッファ領域25には、図5に示すように、第1データ251aと第2データ251bとが格納される。
第1データ251aは、そのバッファ領域25の状態を示すステータス(status)2510と別途割り当て可能な領域(reserved area)を備える。ステータス2510としては、“free”,“ready”及び“busy”のいずれかを示す情報が格納される。
これにより、CPU101間でデータの受け渡しを行なうに際して、送信元CPU101によるステータス2510へのアクセスと、送信先CPU101によるデータ252や、データレディ2520へのアクセスとが独立して行なわれる。
また、バッファ領域25へのデータの格納が完了すると、送信元CPU101は、ステータス2510を “busy”から“ready”に変更する。又、送信元CPU101は、データレディ2520を“false”から“true”に変更し、送信先CPU101に割込みをかける(xcall)。送信先CPU101は、空割り込み対策として、データレディ2520が“true”になっていることを確認する。
このように、送信元CPU101から送信先CPU101にバッファ領域25を介してデータの受け渡しを行なう際に、送信元CPU101と送信先CPU101とによる同一キャッシュラインへの同時アクセスが防止される。これにより、送信元CPU101と送信先CPU101との間において、バッファ領域25へアクセスするためのロック競合の発生を抑止することができる。すなわち、送信元CPU101と送信先CPU101とによるフォールスシェアリング(false sharing)を回避することができ、送信元CPU101と送信先CPU101とによるロック競合による処理遅延を緩和することができる。
図6は第1実施形態の一例としての情報処理装置1における優先度情報1021を例示する図である。
本情報処理装置1においては、図6に例示するように、予め、各BB100に対して互いに重複することの無いユニークな優先度がそれぞれ設定されている。又、各BB100には、それぞれ2つ(2種類)の優先度が設定されている。
各BB100に設定されたこれらの2つの優先度は、後述する処理優先度設定部13によりランダムにいずれか一方が選択される。以下、処理優先度設定部13によって選択された優先度を割り込みレベルという場合がある。
また、図4に示したように、優先メモリ102においては、BB100にそれぞれ対応してバッファ領域25が備えられている。これにより、優先度は間接的にバッファ(記憶領域)25を特定する識別情報として機能する。
割込み優先順位キュー24の各キューには優先順位が設定されており、本実施形態においては、処理優先度設定部13によりフラグが設定されたキューのうち、大きい数値が設定されたキューが後述する割込み処理部23により優先して処理される。
CPU101は、種々の制御や演算を行なう演算装置であり、メモリ102に格納されたOSや制御プログラム(ハイパーバイザ(Hypervisor:HV))を実行することにより、種々の機能を実現する。
本情報処理装置1においては、各CPU101は他のCPU101に対してデータを送信する送信元CPU101として機能するとともに、他のCPU101から送信されたデータを受信する送信先CPU101としても機能する。
データ送信処理部12は、送信先CPU101に受け渡すデータを送信する。具体的には、データ送信処理部12は、送信先CPU101に対応する優先メモリ102において、当該送信元CPU101が備えられるBB100に対応するバッファ領域25にデータを書き込む。
割込み生成部14は、処理優先度設定部13が選択した優先度を伴う割込み通知を送信先CPU101に対して行なう。具体的には、割込み生成部部14は、例えば、送信先CPU101に対応する優先メモリ102の割込み優先順位キュー24のキューのうち、処理優先度設定部13が選択した優先度に対応するキューにフラグ“1”を設定する。
データ受信処理部22は、割込み処理部23によって通知されたバッファ領域25を参照し、データ252においてデータの書き込みが完了していることを確認する。具体的には、データ受信処理部22は、対象のバッファ領域25のステータス2510に“ready”が設定されているか否かを確認し、“ready”が設定されている場合に、データの書き込みが完了していると判断する。
なお、図7は実施形態の一例としての情報処理装置1におけるクロスコール処理の流れを示す図である。この図7中においては、図中左側に送信元CPU101であるCPU#0Aを、又、図中右側に、送信先CPU101であるCPU#2Aを示している。
ステップA2において、データ送信処理部12は、送信先CPU101に対応する優先メモリ102における、当該送信元CPU101のBB100に対応するバッファ領域25が空いているか否かを確認する。具体的には、データ送信処理部12は、ステータス2510に“free”が格納されているか否かを確認し、ステータス2510が“free”ではない場合には(ステップA2のNOルート参照)、ステップA2を繰り返し行なう。
そして、ステップA4において、データ送信処理部12は、送信先CPU101のバッファ領域25にデータ252を書き込んで更新する(図7の符号F4参照)。バッファ領域25へのデータの格納が完了すると、ステップA5において、データ送信処理部12は、バッファ領域25のステータス2510を“busy”から“ready”に変更して(図7の符号F5参照)、バッファ領域25の状態を変更する(図7の符号F6参照)。
ここで、BB100毎に高/低2種類の優先度を用意しておき、処理優先度設定部13がこれらの2種類の優先度のうち1の優先度をランダムに選択することにより、特定の送信元CPU101の処理が優先して実行されることがなく、複数のBB100から送信されたデータを均等に処理することができる。
ステップB1において、送信先CPU101が送信元CPU101からの割込みを受信すると(図7の符号F9参照)、送信先CPU101において、割込み処理部23が、割込み優先順位キュー24を参照して、いずれのBB100から入力された割り込み処理依頼であるかを特定する。すなわち、割込み処理部23は、フラグが設定されたキューに対応する優先度を特定し、更に、その特定した優先度に対応するBB100を特定する。
この図10に示す例においては、BB#0には優先度0,31が設定されており、BB#1には優先度1,30が設定されている。
また、BB#0においては、CPU#0A,#0B,#0CがそれぞれBB#2のCPU#2Aにデータを受け渡そうとしており、これらの内、CPU#0AがBB#2に備えられたBB#0用のバッファ領域25−0のロックを獲得している。
なお、ロックを獲得できなかったCPU#0B,#0Cは、それぞれバッファ領域25−0のロックが取れるまで、ステータス2510へのアクセスを繰り返し行なう。
BB#2においては、他のCPU101からクロスコールの割り込み通知を受信すると、通知された優先度を参照することにより、いずれのBB100に対応するバッファ領域25が更新されたかを知ることができる。
このように、第1実施形態の一例としての情報処理装置1によれば、送信先CPU101が、クロスコールの割り込み通知により通知された優先度を参照することにより、どのBB100からの割り込みかを特定できる。これにより、バッファ領域25からのデータの読み出しを短時間で行なうことができ、クロスコール処理を高速化することができる。
このように、CPU101間のアクセス競合によるCPU通信の処理遅延を解消することができ、大規模構成でのCPU間通信の高速化を実現することができる。これにより、クロスコールタイムアウトの発生を抑止し、装置の信頼性を向上させることができる。
これにより、送信元CPU101と送信先CPU101とによる同一キャッシュラインへの同時アクセスが防止され、バッファ領域25へアクセスするためのロック競合の発生を抑止することができる。すなわち、送信元CPU101と送信先CPU101とによるフォールスシェアリングを回避することができ、送信元CPU101と送信先CPU101とによるロック競合による処理遅延を緩和することができる。
上述した第1実施形態の情報処理装置1においては、送信先CPU101の優先メモリ102において、各BB100毎にバッファ領域25を備えているがこれに限定されるものではない。
本第2実施形態の情報処理装置1においては、送信元CPU101の各優先メモリ102にそれぞれバッファ領域25を備え、送信元CPU101は、送信先CPU101に受け渡すデータを、当該送信元CPU101が管理するバッファ領域25に格納する。なお、その他の部分は第1実施形態の情報処理装置1と同様に構成されている。つまり、第1実施形態は送信先にバッファ領域があるのに対し、第2実施形態は送信元にバッファ領域がある例として以下に説明する。
図11は第2実施形態の一例としての情報処理装置1におけるCPU101間のデータの受け渡し手法を説明する図である。
これらのCPU101毎に設定される優先度は、各CPU101に対して互いに重複することの無いユニークな値として設定される。これにより、優先度から送信元CPU101を特定することができる。
図11に示す例においては、CPU101#0Aには優先度X(例えば、X=0もしくはX=31)が設定されており、CPU#1Aには優先度Y(例えば、Y=1もしくはY=30)が設定されている。
そして、BB#0においては、CPU#0A,#0B,#0CがそれぞれBB#2のCPU#2Aにデータを受け渡そうとしている。
CPU#0Aは自身の優先メモリ102のバッファ領域25−0Aのロックを獲得し、このバッファ領域25−0Aにデータを格納する。この際、CPU#0Aは、他のCPU101(例えば、CPU#0B,#0C)と競合することなくバッファ領域25−0Aのロックを取ることができる。CPU#0Aは、BB#0に予め設定されている優先度“0”,“31”からランダムにいずれかの優先度を選択し、この選択した優先度Xを伴う割込み通知をCPU#2Aに対して行なう。
これらのCPU#0A〜#0Cにおいても、他のCPU101と競合することなくバッファ領域25−0B,25−0Cのロックを取ることができる。
CPU#1Aは、BB#1に予め設定されている優先度“1”,“30”からランダムにいずれかの優先度を選択し、この選択した優先度Yを伴う割込み通知をCPU#2Aに対して行なう。
そして、開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述した各実施形態においては、各ノード100毎もしくはCPU101毎にユニークな優先度を設定し、この優先度に基づいて送信元のノード100やCPU101を特定しているが、これに限定されるものではない。例えば、優先度に代えて、個々のノード100やCPU101に対して、それぞれユニークな識別情報を設定し、送信元CPU101が送信先CPU101にこの識別情報を通知することにより、送信先CPU101において、送信元のノード100やCPU101を特定してもよい。
上述した開示により本実施形態を当業者によって実施・製造することが可能である。
(D)付記
(付記1)
複数の演算装置及び複数の記憶領域を有する情報処理装置において、
前記複数の演算装置のうちの第1の演算装置は、
他の演算装置に受け渡すデータを前記複数の記憶領域のうちの第1の記憶領域に送信するデータ送信処理部と、
前記データ送信処理部によるデータの送信に対応する割込みを、前記記憶領域を特定する識別情報とともに、前記データの送信先に対して発生させる割込み生成部とを備え、
前記複数の演算装置のうちの第2の演算装置は、
前記割込みを受信すると、前記割込みと共に受信した前記識別情報に基づいて、どの演算装置からの要求であるかを特定する割込み処理部と、
前記複数の記憶領域のうち、前記割込み処理部が特定した演算装置に対応する前記第1の記憶領域からデータを読み出すデータ受信部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
前記第1の演算装置が、当該第1の演算装置上で実行されるOperating System(OS)からのクロスコールを受信するクロスコール受信処理部を有し、
前記データ送信処理部が、前記クロスコール受信処理部が受信したクロスコールの送信先の演算装置に受け渡すデータを前記複数の記憶領域のうちの第1の記憶領域に送信し、
前記割込み生成部が、前記クロスコール受信処理部が受信したクロスコールの送信先の演算装置に対して前記割込みを発生させることを特徴とする、付記1記載の情報処理装置。
前記第2の演算装置が、前記データ受信部が前記第1の記憶領域から読み出したデータを前記クロスコールの送信先の演算装置が実行するOSに対応するOS用記憶領域に格納するデータ格納処理部を備えることを特徴とする、付記2記載の情報処理装置。
(付記4)
それぞれが1つ以上の前記演算装置を備える複数のノードを備え、
前記複数のノードのうちの第1のノードにおいて、
前記第1の演算装置を有し、
前記割込み生成部が、前記データ送信処理部によるデータの送信に対応する割込みを、当該第1のノードを特定するノード識別情報とともに、前記データの送信先に対して発生させ、
前記複数のノードのうちの第2のノードにおいて、
前記複数のノードのそれぞれに対応した記憶領域と、前記第2の演算装置とを有し、
前記割込み処理部が、前記第1のノードから割込みを受信すると、前記割込みと共に受信した前記ノード識別情報に基づいて、どのノードからの要求であるかを特定し、
前記データ受信部が、複数のノードの各々に対応して備えられた複数の記憶領域のうち、前記割込み処理部が特定したノードに対応する前記第1の記憶領域から受信データを読み出すことを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
前記複数のノードをまたいでOSを管理するハイパーバイザが前記識別情報を有し、
前記ハイパーバイザが前記OSからクロスコールを受信すると、該クロスコールの送信元演算装置及び送信先演算装置の各々において、前記ハイパーバイザが前記識別情報を参照してデータが格納された前記第1の記憶領域を判定することを特徴とする、付記4記載の情報処理装置。
ノード毎に異なる優先度が設定され、
前記ノード識別情報が、前記優先度を示す優先度情報を備えることを特徴とする付記4又は5記載の情報処理装置。
(付記7)
前記優先度情報が、第1の優先度を表す第1優先情報と、前記複数のノードのいずれに設定された前記第1の優先度よりも低い第2の優先度を表す第2優先情報とを有し、
前記第1の演算装置は、
前記第1優先情報と前記第2優先情報とのいずれかをランダムに選択する選択部を備え、
前記割込み生成部が、前記選択部によって選択された前記第1優先情報もしくは前記第2優先情報のいずれかを前記ノード識別情報として前記データの送信先に対して通知することを特徴とする付記6記載の情報処理装置。
前記記憶領域において、
前記第1の演算装置から当該記憶領域のステータス変更のためのアクセスを行なう第1管理領域と、前記第2の演算装置がデータを取得するためのアクセスを行なう第2管理領域とを異なるキャッシュライン上に備えることを特徴とする付記1〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
それぞれが1つ以上の前記演算装置を備える複数のノードを備え、
前記複数のノードのうちの第1のノードにおいて、
前記第1の演算装置と、当該第1の演算装置に対応する記憶領域とを有し、
前記複数のノードのうちの第2のノードにおいて、
前記第2の演算装置を有し、
前記割込み処理部が、前記第1のノードから割込みを受信すると、前記割込みと共に受信した前記識別情報に基づいて、どの演算装置からの要求であるかを特定し、
前記データ受信部が、複数の演算装置の各々に対応して備えられた複数の記憶領域のうち、前記割込み処理部が特定した演算装置に対応する前記第1の記憶領域から受信データを読み出すことを特徴とする、付記1記載の情報処理装置。
複数の演算装置及び複数の記憶領域を有する情報処理装置において、
前記複数の演算装置のうちの第1の演算装置が、
他の演算装置に受け渡すデータを前記複数の記憶領域のうちの第1の記憶領域に送信するステップと、
前記データの送信に対応する割込みを、前記記憶領域を特定する識別情報とともに、前記データの送信先に対して発生させるステップと、
前記複数の演算装置のうちの第2の演算装置が、
前記割込みを受信すると、前記割込みと共に受信した前記識別情報に基づいて、どの演算装置からの要求であるかを特定するステップと、
前記複数の記憶領域のうち、前記特定するステップにより特定した演算装置に対応する前記第1の記憶領域からデータを読み出すステップとを備えることを特徴とする処理方法。
前記第1の演算装置が、当該第1の演算装置上で実行されるOperating System(OS)からのクロスコールを受信するステップと、
受信したクロスコールの送信先の演算装置に受け渡すデータを前記複数の記憶領域のうちの第1の記憶領域に格納するステップと、
前記クロスコール受信処理部が受信したクロスコールの送信先の演算装置に対して前記割込みを発生させるステップとを備えることを特徴とする、付記10記載の処理方法。
前記第2の演算装置が、前記記憶領域から読み出したデータを前記クロスコールの送信先の演算装置が実行するOSに対応するOS用記憶領域に格納するステップを備えること
を特徴とする、付記11記載の処理方法。
(付記13)
前記情報処理装置が、それぞれが1つ以上の前記演算装置を備える複数のノードを備え、
前記複数のノードのうちの第1のノードにおいて、前記第1の演算装置を有し、
前記データの送信に対応する割込みを、当該第1のノードを特定するノード識別情報とともに、前記データの送信先に対して発生させるステップと、
前記複数のノードのうちの第2のノードにおいて、前記複数のノードのそれぞれに対応した記憶領域と、前記第2の演算装置とを有し、
前記第1のノードから割込みを受信すると、前記割込みと共に受信した前記ノード識別情報に基づいて、どのノードからの要求であるかを特定するステップと、
複数のノードの各々に対応して備えられた複数の記憶領域のうち、特定されたノードに対応する前記第1の記憶領域から受信データを読み出すステップとを備えることを特徴とする、付記10〜12のいずれか1項に記載の処理方法。
前記複数のノードをまたいでOSを管理するハイパーバイザが前記識別情報を有し、
前記ハイパーバイザが前記OSからクロスコールを受信すると、該クロスコールの送信元演算装置及び送信先演算装置の各々において、前記ハイパーバイザが前記識別情報を参照してデータが格納された前記第1の記憶領域を判定するステップを実現することを特徴とする、付記13記載の処理方法。
ノード毎に異なる優先度が設定され、
前記ノード識別情報が、前記優先度を示す優先度情報を備えることを特徴とする付記13又は14記載の処理方法。
(付記16)
前記優先度情報が、第1の優先度を表す第1優先情報と、前記複数のノードのいずれに設定された前記第1の優先度よりも低い第2の優先度を表す第2優先情報とを有し、
前記第1の演算装置が、
前記第1優先情報と前記第2優先情報とのいずれかをランダムに選択するステップと、
選択された前記第1優先情報もしくは前記第2優先情報のいずれかを前記ノード識別情報として前記データの送信先に対して通知するステップとを備えることを特徴とする付記15記載の処理方法。
前記記憶領域において、
前記第1の演算装置から当該記憶領域のステータス変更のためのアクセスを行なう第1管理領域と、前記第2の演算装置がデータを取得するためのアクセスを行なう第2管理領域とを異なるキャッシュライン上に備えることを特徴とする付記10〜16のいずれか1項に記載の処理方法。
前記情報処理装置が、それぞれが1つ以上の前記演算装置を備える複数のノードを備え、
前記複数のノードのうちの第1のノードにおいて、
前記第1の演算装置と、当該第1の演算装置に対応する記憶領域とを有し、
前記複数のノードのうちの第2のノードにおいて、
前記第2の演算装置を有し、
前記第1のノードから割込みを受信すると、前記割込みと共に受信した前記識別情報に基づいて、どの演算装置からの要求であるかを特定するステップと、
複数の演算装置の各々に対応して備えられた複数の記憶領域のうち、特定された演算装置に対応する前記第1の記憶領域から受信データを読み出すステップとを備えることを特徴とする、付記10記載の処理方法。
複数の演算装置及び複数の記憶領域を有するコンピュータにおいて、
他の演算装置に受け渡すデータを前記複数の記憶領域のうちの第1の記憶領域に送信し、
前記データの送信に対応する割込みを、前記記憶領域を特定する識別情報とともに、前記データの送信先に対して発生させる
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Operating System(OS)からのクロスコールを受信し、
受信したクロスコールの送信先の演算装置に受け渡すデータを前記複数の記憶領域(25)のうちの第1の記憶領域に格納し、
受信したクロスコールの送信先の演算装置に対して前記割込みを発生させる
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記19記載のプログラム。
前記情報処理装置が、それぞれが1つ以上の前記演算装置を備える複数のノードを備え、
前記データの送信に対応する割込みを、当該第1のノードを特定するノード識別情報とともに、前記データの送信先に対して発生させる処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記19又は20記載のプログラム。
ハイパーバイザとして、前記複数のノードをまたいでOSを管理し、
前記OSからクロスコールを受信すると、該クロスコールの送信元演算装置及び送信先演算装置の各々において、前記ハイパーバイザが前記識別情報を参照してデータが格納された前記第1の記憶領域を判定する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記21記載のプログラム。
ノード毎に異なる優先度が設定され、
前記ノード識別情報が、前記優先度を示す優先度情報を備えることを特徴とする付記21又は22記載のプログラム。
(付記24)
前記優先度情報が、第1の優先度を表す第1優先情報と、前記複数のノードのいずれに設定された前記第1の優先度よりも低い第2の優先度を表す第2優先情報とを有し、
前記第1の演算装置が、
前記第1優先情報と前記第2優先情報とのいずれかをランダムに選択し、
選択された前記第1優先情報もしくは前記第2優先情報のいずれかを前記ノード識別情報として前記データの送信先に対して通知する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記23記載のプログラム。
複数の演算装置及び複数の記憶領域を有するコンピュータにおいて、
他の演算装置に受け渡すデータを前記複数の記憶領域のうちの第1の記憶領域に送信し、
前記データの送信に対応する割込みを、前記記憶領域を特定する識別情報とともに、前記データの送信先に対して発生させる
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
Operating System(OS)からのクロスコールを受信し、
受信したクロスコールの送信先の演算装置に受け渡すデータを前記複数の記憶領域のうちの第1の記憶領域に格納し、
受信したクロスコールの送信先の演算装置に対して前記割込みを発生させる
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記25記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
前記情報処理装置が、それぞれが1つ以上の前記演算装置を備える複数のノードを備え、
前記データの送信に対応する割込みを、当該第1のノードを特定するノード識別情報とともに、前記データの送信先に対して発生させる処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記25又は26記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
ハイパーバイザとして、前記複数のノードをまたいでOSを管理し、
前記OSからクロスコールを受信すると、該クロスコールの送信元演算装置及び送信先演算装置の各々において、前記ハイパーバイザが前記識別情報を参照してデータが格納された記憶領域を判定する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする、付記27記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
ノード毎に異なる優先度が設定され、
前記ノード識別情報が、前記優先度を示す優先度情報を備えることを特徴とする付記27又は28記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
(付記30)
前記優先度情報が、第1の優先度を表す第1優先情報と、前記複数のノードのいずれに設定された前記第1の優先度よりも低い第2の優先度を表す第2優先情報とを有し、
前記第1の演算装置が、
前記第1優先情報と前記第2優先情報とのいずれかをランダムに選択し、
選択された前記第1優先情報もしくは前記第2優先情報のいずれかを前記ノード識別情報として前記データの送信先に対して通知する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記29記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
複数の演算装置及び複数の記憶領域を有する情報処理装置において、
前記複数の演算装置のうちの第1の演算装置は、
他の演算装置に受け渡すデータを前記複数の記憶領域のうちの第1の記憶領域に送信するデータ送信処理部と、
前記データ送信処理部によるデータの送信に対応する割込みの優先順位を、2つの優先
度から何れかを選択する処理優先度選択部と、
前記データ送信処理部によるデータの送信に対応する割込みを、前記記憶領域を特定する識別情報および前記選択された優先度とともに、前記データの送信先に対して発生させる割込み生成部とを備え、
前記複数の演算装置のうちの第2の演算装置は、
前記割込みを受信すると、前記割込みと共に受信した前記識別情報に基づいて、どの演算装置からの要求であるかを特定する割込み処理部と、
前記複数の記憶領域のうち、前記割込み処理部が特定した演算装置に対応する前記第1の記憶領域からデータを読み出すデータ受信部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
2つの優先度からランダムに何れかを選択する処理優先度選択部を特徴とする付記31記載の情報処理装置。
(付記33)
複数の演算装置及び複数の記憶領域を有する情報処理装置は、ノード識別情報により区分される複数のノードを有し、同じノード内の各CPUには同じ優先度が選択されることを特徴とする付記31記載の情報処理装置。
11 クロスコール受信処理部
12 データ送信処理部
13 処理優先度設定部
21 データ格納処理部
22 データ受信処理部
23 割込み処理部
24 割込み優先順位キュー
25,25−0〜25−15,25−0A,25−0B,25−0C,25−1A 受信バッファ領域
100 BB
101 CPU
102 メモリ,優先メモリ
103 MAC
104 バスインタフェース
105 サービスプロセッサ
251a 第1データ
251b 第2データ
252 データ
1021 優先度情報
1023 OS用領域
1024 領域
2510 ステータス
2520 データレディ
Claims (5)
- それぞれが1つ以上の演算装置及び記憶領域を備えるとともに、第1のノードと第2のノードとを含む複数のノードを有する情報処理装置において、
前記第2のノードに、前記複数のノードのそれぞれに対応付けられた記憶領域が含まれ、
前記第1のノードに含まれる第1の演算装置において、
前記第2のノードに受け渡すデータを前記記憶領域のうちの前記第1のノードに対応付けられた第1の記憶領域に送信するデータ送信処理部と、
前記データ送信処理部によるデータの送信に対応する割込みを、前記第1のノードを特定するノード識別情報とともに、前記データの送信先ノードに対して発生させる割込み生成部とを有し、
前記第2のノードに含まれる第2の演算装置において、
前記割込みを受信すると、前記割込みと共に受信した前記ノード識別情報に基づいて、どのノードからの要求であるかを特定する割込み処理部と、
前記割込み処理部が特定したノードが前記第1のノードである場合、前記記憶領域のうちの前記第1のノードに対応する前記第1の記憶領域からデータを読み出すデータ受信部とを有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記第2のノードに含まれる第2の演算装置が、前記複数のノードをまたいでOSを管理するハイパーバイザを実行することで前記割込み処理部としての機能が実現され、
前記第1のノードが前記OSからクロスコールの送信要求を受信すると、該クロスコールの送信先である前記第2のノードにおいて、前記割込み処理部が前記ノード識別情報を参照してデータが格納された前記第1の記憶領域を判定することを特徴とする、請求項1記載の情報処理装置。 - ノード毎に異なる優先度が設定され、
前記ノード識別情報が、前記優先度を示す優先度情報を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。 - 前記ノード毎に、第1の優先度と、前記複数のノードのいずれに設定された前記第1の優先度よりも低い第2の優先度が設定されており、前記ノード識別情報が備える前記優先度情報として、前記第1の優先度を表す第1優先情報と、前記第2の優先度を表す第2優先情報とのいずれかが備えられるものであり、
前記第1の演算装置は、
前記第1優先情報と前記第2優先情報とのいずれかをランダムに選択する選択部を備え、
前記割込み生成部が、前記選択部によって選択された前記第1優先情報もしくは前記第2優先情報のいずれかを前記ノード識別情報として前記データの送信先に対して通知することを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。 - 複数の演算装置及び複数の記憶領域を有する情報処理装置において、
前記複数の演算装置のうちの第1の演算装置は、
他の演算装置に受け渡すデータを前記複数の記憶領域のうちの前記第1の演算装置に対応付けられた第1の記憶領域に送信するデータ送信処理部と、
前記データ送信処理部によるデータの送信に対応する割込みを、前記第1の記憶領域を
特定する識別情報とともに、前記データの送信先に対して発生させる割込み生成部とを備え、
前記複数の演算装置のうちの第2の演算装置は、
前記複数の演算装置のうちのいずれかから割込みを受信すると、前記割込みと共に受信した前記識別情報に基づいて、どの演算装置からの要求であるかを特定する割込み処理部と、
前記複数の記憶領域のうち、前記割込み処理部が特定した演算装置が前記第1の演算装置である場合、前記第1の演算装置に対応する前記第1の記憶領域からデータを読み出す
データ受信部とを備え、
前記記憶領域において、
前記第1の演算装置から当該記憶領域のステータス変更のためのアクセスを行なう第1管理領域と、前記第2の演算装置がデータを取得するためのアクセスを行なう第2管理領域とを異なるキャッシュライン上に備えることを特徴とする情報処理装置。
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