JP6078273B2 - 漏洩箇所検知装置 - Google Patents
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本発明の漏洩箇所検知装置は、微粒子を散布する散布装置と、シート状のレーザ光を照射する照射装置と、前記シート状のレーザ光を反射して走査する可動ミラーと、旋回手段により旋回可能とされ、前記散布装置から散布された前記微粒子を撮影する撮影装置と、を有する気流可視化センサと、前記撮影装置により撮影された画像に基づいて前記微粒子の三次元位置を、前記可動ミラーから反射された前記シート状のレーザ光の照射角度と前記可動ミラーと前記撮影装置の光軸との距離から三角測量の原理により計算する画像処理手段と、前記気流可視化センサを測定箇所に誘導するマニピュレータと、を備えることを特徴とする。
図1に示すように、本実施形態の漏洩箇所検知装置1は、検知装置本体2と、制御装置9とを主な構成要素として備えている。検知装置本体2は、移動台車3と、移動台車3上に設けられた多段伸縮部材4と、多段伸縮部材4の先端に設けられたマニピュレータ5と、金属粒子等の微粒子(トレーサ粒子)を含む可視化ガスGを噴射する散布装置である可視化ガス噴射装置6と、撮影装置19(カメラ、図3参照)等が組み込まれた可視化検出モジュール7とを有している。
そして、ノズル32と可視化検出モジュール7とが気流可視化センサ8を構成しており、マニピュレータ5の先端にブラケット16を介して取り付けられている。
画像処理部17は、撮影装置19によって撮影された画像を画像処理を行う。
なお、移動台車3の移動は、無限軌道12のみならず、タイヤ車輪によってなされる構成としてもよい。
多段伸縮部材4は、例えば、8,000mm程度の到達距離を有することが好ましい。また、筒部の段数は三段階に限らず、さらに多段とすることもできる。
ガルバノミラー30は、揺動軸のまわりに反射面が所定の振れ角で往復揺動することにより、シートレーザ光Sを反射して走査するミラー装置であり、撮影装置19のシャッタと同期して、停止させることも可能である。また、ガルバノミラー30は、往復揺動に限らず、所定の中心軸まわりに回転させる構成としてもよい。回転速度は等速のみならず、ステップ状の回転送りとしてもよい。
また、可視化検出モジュール7の制御装置と電源とを収容したユニット22(図1参照)が、多段伸縮部材4の先端部に取り付けられている。
本体ユニット33は、可視化ガスGを生成するための微粒子を蓄えるタンクと、生成された可視化ガスGを圧送するポンプと、電源と、可視化ガス噴射装置6の制御装置とを備えており、多段伸縮部材4の先端に取り付けられている。ノズル32と本体ユニット33とは、チューブ34等で接続されており、可視化ガスGはチューブ34を介してノズル32に供給されている。可視化ガスGに含まれる微粒子Pは、レーザ光に対する散乱あるいは乱反射が強くなるような微粒子を選定する。また、微粒子Pの粒径は測定対象に応じて適宜決定される。
上述したように、ノズル32はマニピュレータ5の先端に取り付けられており、可視化検出モジュール7とともに気流可視化センサ8を構成している。
オペレータは、移動台車3を遠隔操作して、検知装置本体2を検査対象の近傍まで移動させる。具体的には、オペレータが制御装置9の遠隔操作部10を介して移動台車3との無線通信により移動台車3を操作して、所望の位置まで検知装置本体2を移動させる。
次いで、同様に、多段伸縮部材4を遠隔操作して、気流可視化センサ8を所望の高さまで引き上げ、さらにマニピュレータ5を用いて気流可視化センサ8を測定対象である配管Dに向ける。この際、測定対象の周辺物の映り込みが最も少なくなる場所に撮影装置19を位置決めする。
次いで、遠隔操作により、シートレーザ光Sをガルバノミラー30により走査し、浮遊した微粒子Pを三次元的に照射する。即ち、浮遊した微粒子Pのうち、シートレーザ光Sが照射されている微粒子P1が撮影装置19によって撮影可能となる。
図5に示すように、計測された特定の時間における微粒子P1の三次元位置は、所定の表示装置35に三次元的に表示されて可視化される。
また、移動台車3を遠隔操作することにより、気流可視化センサ8を任意の場所に移動可能となるため、人の立ち入りが制限されるような場所の漏洩箇所検知が可能となる。
さらに、検査後に微粒子Pを吸引することによって、微粒子Pによって測定対象が汚れるのを防止することができるとともに、検査リトライ時の検査対象の周辺の状態を微粒子散布前とほぼ同様な状態にすることができる。
2 検知装置本体
3 移動台車
4 多段伸縮部材
5 マニピュレータ
6 可視化ガス噴射装置(散布装置)
7 可視化検出モジュール
8 気流可視化センサ
9 制御装置
10 遠隔操作部
17 画像処理部(画像処理手段)
19 撮影装置
21 レーザユニット
27 旋回機構(旋回手段)
28 レーザ光源(照射装置)
29 シート形成レンズ(照射装置)
30 ガルバノミラー(可動ミラー)
32 吸引装置付噴霧ノズル
S シートレーザ光(シート状のレーザ光)
Claims (4)
- 微粒子を散布する散布装置と、シート状のレーザ光を照射する照射装置と、前記シート状のレーザ光を反射して走査する可動ミラーと、旋回手段により旋回可能とされ、前記散布装置から散布された前記微粒子を撮影する撮影装置と、を有する気流可視化センサと、
前記撮影装置により撮影された画像に基づいて前記微粒子の三次元位置を、前記可動ミラーから反射された前記シート状のレーザ光の照射角度と前記可動ミラーと前記撮影装置の光軸との距離から三角測量の原理により計算する画像処理手段と、
前記気流可視化センサを測定箇所に誘導するマニピュレータと、を備えることを特徴とする漏洩箇所検知装置。 - テレスコープ状の多段伸縮部材を有し、
前記マニピュレータは、前記多段伸縮部材の先端に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の漏洩箇所検知装置。 - 前記多段伸縮部材は、任意の場所に移動可能な移動台車上に設けられ、
前記旋回手段、前記マニピュレータ、前記多段伸縮部材、及び移動台車は遠隔操作により駆動されることを特徴とする請求項2に記載の漏洩箇所検知装置。 - 前記マニピュレータの先端には、前記微粒子を吸引する吸引装置が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の漏洩箇所検知装置。
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