JP6078113B2 - 食品攪拌装置 - Google Patents
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Description
ところで、食品攪拌装置は、追加食材を切削や粉砕等しつつベース食材を攪拌するために、例えばスプーン形状をした撹拌部材を備える場合がある。
(1)本発明に係る一態様の食品攪拌装置は、モータと、前記モータによって回転する棒状の攪拌部材と、を備え、前記攪拌部材の一端部には、食品を攪拌する攪拌部が設けられ、前記攪拌部材の他端部には、前記モータに接続される接続部が設けられ、前記攪拌部と前記接続部とは、基軸部を介して接続され、前記攪拌部には、空間と、前記基軸部側から前記空間を覆う面を有するラビリンス部と、側方視において、前記攪拌部の回転方向に対して90°以下の角度で交差する稜線を含むエッジ部と、が設けられ、
前記エッジ部は、前記攪拌部の前記回転方向に向かって円弧状に凸となるよう形成されている。
(4)上記(3)の態様において、前記攪拌部には、前記攪拌部の径方向に沿って延在する稜線を含む第2エッジ部がさらに設けられ、前記第2エッジ部は、前記攪拌部の前記回転方向に向かって鋭角な傾斜を有するよう形成されてもよい。
また、接続部材が、角柱部の外形に対応した内形を有する角柱挿入口を備えているため、角柱挿入口に角柱部が挿入配置されることで、接続部材に対する攪拌部材の中心軸周りの相対回転を規制できる。これにより、攪拌部材がモータの回転に伴って連れ回ることを防止して、食品を確実に攪拌することができる。
また、第2円柱部が、角柱部の外形より大きい外形を有しているため、接続部材に接続部を挿入したときに、第2円柱部が接続部材に当接する。これにより、攪拌部材の軸方向における位置決めをした状態で、攪拌部材とモータとを接続できる。
また、磁力によって攪拌部材の接続部がモータに接続されるため、攪拌部材をモータに取り付けるための別の締結手段等の操作を省略でき、攪拌部材の取り付けが容易になる。
図1は、本発明に係る一実施形態の食品攪拌装置100の斜視図である。
本実施形態において、食品Fとは、例えば氷菓(アイスクリーム、ソフトクリーム、食用の氷などを含む)やヨーグルト等の食材(以下、「ベース食材F1」という。)と、例えばフルーツや菓子等、切削や粉砕されてベース食材F1に混合される他の食材(以下、「追加食材F2」という。)と、を含む。
なお、図1においては、容器200、ベース食材F1および追加食材F2を二点鎖線で図示する。また、図1においては、切削や粉砕されてベース食材F1に混合される前の状態の追加食材F2を図示する。
容器蓋201は、アジテータ30を挿通可能で開口部201bよりも小さい開口部201aをさらに有する。
また、吸盤51を基台部50の下面の中央部に1つのみ設けることにより、食品攪拌装置100は、例えば吸盤を複数(例えば4つ)設ける場合に比べて、吸盤の不安定な振動を低減でき、さらに作業台から取り外すことが容易になる。
ところで、ベース食材F1の粘度や追加食材F2の硬度に対応して、ブラシレスDCモータ15のトルクを変更する必要がある。ここで、例えばインバーターモータ等を駆動源とする従来の食品攪拌装置にあっては、インバーターモータの回転数を上昇させることにより高トルクが得られる。このため、所定値以上のトルクを得るために、インバーターモータを所定回転数以上で回転させて食品を攪拌した場合、食品の飛散の度合いが増加するおそれがある。しかしながら、食品の飛散を抑制するためにインバーターモータの回転数を落とすとトルクが低下してしまい、所定値以上のトルクが得られずベース食材F1の粘度や追加食材F2の硬度に対応できなくなるおそれがある。
これに対して、本実施形態に係る食品攪拌装置100は、食品Fを良好に切削や粉砕等するために必要なトルクを確保しながら、ブラシレスDCモータ15を例えば1000rpm以下程度の低い回転数で回転させることができる。これにより、食品攪拌装置100は、攪拌時における食品Fの飛散を抑制することができる。
ブラシレスDCモータ15とアジテータ30との接続状態に関する詳細は後述する。
なお、以下の説明において、アジテータテール31側を上方向と、アジテータヘッド33側を下方向と、適宜に呼称する。
第1円柱部31aは、円柱状に形成されている。
角柱部31bは、第1円柱部31aの外形より大きい外形を有する角柱である。本実施形態では、角柱部31bは四角柱となっている。角柱部31bの上部の4つの角部は、R面取り加工されている。
第2円柱部31cは、角柱部31bの外形より大きい外形を有する円柱である。
第2基軸部32cは、第1円柱部31aの外径より大きく第2円柱部31cの外径より小さい外径を有する円柱である。
第3円柱部32bは、第2基軸部32cの外径より大きい外径を有する円柱である。
第1基軸部32aは、第2基軸部32cの外径と同じ外径を有する円柱である。
アジテータヘッド33に関する詳細は後述する。
そのため、操作者は、食品Fに直接触れるアジテータヘッド33に触れることなく、アジテータ30を交換することができ、食品Fの衛生管理に寄与することができる。
アジテータ30は、モータ軸15aの回転軸とアジテータ30の回転軸とが一致するように接続される。
モータ軸15aの側面には、平坦面(不図示)が形成されている。
スピンドルブッシュ20のネジ孔20aには、ネジ(不図示)が締結される。締結されたネジは、モータ軸15aの平坦面に当接する。これにより、スピンドルブッシュ20は、モータ軸15aに固定される。
ネジは、モータ軸15aの平坦面に当接する際、ネジ孔20a内部に収容される程度の長さを有する。
円柱挿入口23aは、第1円柱部31aの外形に対応した内形を有する。
角柱挿入口23bは、角柱部31bの外形に対応した内形を有する。
角柱挿入口23bに角柱部31bが挿入配置されることで、接続部材に対する攪拌部材の中心軸周りの相対回転を規制できる。これにより、アジテータ30がモータ15の回転に伴って連れ回ることを防止して、食品Fを確実に攪拌することができる。
第2円柱部31cは、角柱部31bの外形より大きい外形を有しているため、アジテータ取付けカラー23にアジテータテール31を挿入したときに、第2円柱部31cがアジテータ取付けカラー23に当接する。これにより、アジテータ30の軸方向における位置決めをした状態で、アジテータ30とモータ15とを接続できる。
そのため、スピンドルブッシュ20とアジテータ取付けカラー23との間に配置されたネオジムマグネット22の磁力によって、モータ軸15aと、スピンドルブッシュ20と、ネジ孔20aのネジ(不図示)と、アジテータ取付けカラー23と、アジテータ30と、が吸引されて一体に接続される。
ところで、モータ軸に対してアジテータをスナップ式などにより係合する構成にあっては、モータ軸とアジテータとが確実に係合されていないときにモータが回転する場合、食品内にアジテータが脱落するおそれがある。
これに対して、本実施形態に係る食品攪拌装置100は、ネオジムマグネット22の磁力によりモータ軸15aとアジテータ30とを強固に装着しようとする。そのため、モータ軸15aとアジテータ30とが確実に係合されていないときにモータ15が回転する場合であっても、モータ軸15aに回転力が加わった瞬間にアジテータ30が吸引され、アジテータテール31が回転しながらアジテータ取付けカラー23に係合することができる。このため、部品が食品Fへ落下することを防止でき、食品Fの衛生管理に寄与することができる。
また、ネオジムマグネット22による磁力によって、モータ軸15aに対してアジテータ30を着脱可能なため、操作者は、別の締結手段などを操作することなく、食品攪拌装置100のアジテータ30を容易に交換できる。
図6は、本発明に係る一実施形態の食品攪拌装置100のアジテータヘッド33の第1実施例(以下適宜にアジテータヘッド33Aと呼ぶ)の(A)側面図および(B)下面図である。
言い換えると、アジテータヘッド33には、ラビリンス部33bと、エッジ部33cと、曲面部33dと、平面部33eと、によりその一部が囲まれている空間33aが形成されている。
また、言い換えると、アジテータヘッド33は、ラビリンス部33bが形成されるように、エッジ部33cと、曲面部33dと、平面部33eと、円柱形状の部材の表面とにより形成されている。
アジテータヘッド33が回転することで、エッジ部33cと曲面部33dと平面部33eとによる、食品Fの空間33aに対する流入や流出(分散)、食品Fの切削や粉砕等が行われ、食品Fが良好に攪拌される。
しかしながら、ラビリンス部33bにより、食品Fをアジテータヘッド33から側方へ離れるように流出(分散)させることができるため、食品Fの上方向への飛散を防ぐことができる。
また、ラビリンス部33bにより、食品Fの空間33aへの流入と、食品Fのアジテータヘッド33から側方への流出(分散)とによる食品Fの対流を発生させることができ、この対流により食品Fを良好に攪拌することができる。
図6(B)に示すように、アジテータヘッド33Aの空間33aは、下面側から見てアジテータヘッド33Aの中心に対して180°対称に配置されている。
アジテータヘッド33Aの曲面部33dは、下面側から見た曲線部分が、例えば半径約5mmかつ、アジテータヘッド33Aの直径に接する円弧状に形成されている。
アジテータヘッド33Aの平面部33eは、下面側から見た直線部分が、アジテータヘッド33Aの直径に重なるように形成されている。
図7は、本発明に係る一実施形態の食品攪拌装置100のアジテータヘッド33の第2実施例(以下適宜にアジテータヘッド33Bと呼ぶ)の(A)側面図および(B)下面図である。
なお、第1実施例と同様の構成については、適宜に省略する。
図7(B)に示すように、アジテータヘッド33Bの空間33aは、下面側から見てアジテータヘッド33Bの中心に対して180°対称に配置されている。
アジテータヘッド33Bの曲面部33dは、下面側から見た曲線部分が、例えば半径約5mmかつ、アジテータヘッド33Bの直径に接する円弧状に形成されている。
アジテータヘッド33Bの平面部33eは、下面側から見た直線部分が、アジテータヘッド33Bの直径に対して略平行かつ例えば約3mm離れるように形成されている。
すなわち、アジテータヘッド33Bにおいて、曲面部33dと平面部33eとの距離が、少なくとも例えば約3mmになるよう形成されている。
図8は、本発明に係る一実施形態の食品攪拌装置100のアジテータヘッド33の第3実施例(以下適宜にアジテータヘッド33Cと呼ぶ)の(A)側面図および(B)下面図である。
なお、第1および/または第2実施例と同様の構成については、適宜に省略する。
図8(B)に示すように、アジテータヘッド33Cの空間33aは、下面側から見てアジテータヘッド33Cの中心に対して180°対称に配置されている。
アジテータヘッド33Cの曲面部33dは、下面側から見た曲線部分が、例えば半径約4mmかつ、アジテータヘッド33Cの直径に接する円弧状に形成されている。
アジテータヘッド33Cのエッジ部33fは、下面側から見た直線部分が、アジテータヘッド33Cの直径に対して略平行かつ例えば約3mm離れるように形成されている。
この構成により、アジテータヘッド33Cのエッジ部33fは、アジテータヘッド33Cの下面に対して鋭角な傾斜を有する部位となる。
また、アジテータ取付けカラー23が、角柱部31bの外形に対応した内形を有する角柱挿入口23bを備えているため、角柱挿入口23bに角柱部31bが挿入配置されることで、アジテータ取付けカラー23に対するアジテータ30の中心軸周りの相対回転を規制できる。これにより、アジテータ30がモータ15の回転に伴って連れ回ることを防止して、食品Fを確実に攪拌することができる。
また、第2円柱部31cが、角柱部31bの外形より大きい外形を有しているため、アジテータ取付けカラー23にアジテータテール31を挿入したときに、第2円柱部31cがアジテータ取付けカラー23に当接する。これにより、アジテータ30の軸方向における位置決めをした状態で、アジテータ30とモータ15とを接続できる。
また、磁力によってアジテータ30のアジテータテール31がモータ15に接続されるため、アジテータ30をモータ15に取り付けるための別の締結手段等の操作を省略でき、アジテータ30の取り付けが容易になる。
Claims (7)
- モータと、
前記モータによって回転する棒状の攪拌部材と、
を備え、
前記攪拌部材の一端部には、食品を攪拌する攪拌部が設けられ、
前記攪拌部材の他端部には、前記モータに接続される接続部が設けられ、
前記攪拌部と前記接続部とは、基軸部を介して接続され、
前記攪拌部には、空間と、前記基軸部側から前記空間を覆う面を有するラビリンス部と、側方視において、前記攪拌部の回転方向に対して90°以下の角度で交差する稜線を含むエッジ部と、が設けられ、
前記エッジ部は、前記攪拌部の前記回転方向に向かって円弧状に凸となるよう形成されている、
ことを特徴とする食品攪拌装置。 - 前記基軸部側から前記空間を覆う前記ラビリンス部の前記面は、前記攪拌部の回転軸方向に対して垂直な面を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の食品攪拌装置。 - 前記攪拌部の前記空間は、前記攪拌部の延在方向に沿って螺旋状に形成されている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の食品攪拌装置。 - 前記攪拌部には、前記攪拌部の径方向に沿って延在する稜線を含む第2エッジ部がさらに設けられ、
前記第2エッジ部は、前記攪拌部の前記回転方向に向かって鋭角な傾斜を有するよう形成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の食品攪拌装置。 - 前記接続部には、前記モータ側から前記攪拌部側へ向かって順に、
第1円柱部と、
前記第1円柱部の外形よりも大きい外形を有する角柱部と、
前記角柱部の外形よりも大きい外形を有する第2円柱部と、
が形成され、
前記接続部は、接続部材を介して前記モータに接続され、
前記接続部材は、
前記第1円柱部の外形に対応した内形を有する円柱挿入口と、前記角柱部の外形に対応した内形を有する角柱挿入口と、を備える、
ことを特徴とする請求項1から4いずれか1項に記載の食品攪拌装置。 - 前記攪拌部材は金属材料で形成され、磁力によって前記接続部が前記モータに接続される、
ことを特徴とする請求項1から5いずれか1項に記載の食品攪拌装置。 - 前記モータは、ブラシレスDCモータである、
ことを特徴とする請求項1から6いずれか1項に記載の食品攪拌装置。
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