JP2003340621A - ドリル直径表示方法と、ドリル - Google Patents

ドリル直径表示方法と、ドリル

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JP2003340621A
JP2003340621A JP2002144258A JP2002144258A JP2003340621A JP 2003340621 A JP2003340621 A JP 2003340621A JP 2002144258 A JP2002144258 A JP 2002144258A JP 2002144258 A JP2002144258 A JP 2002144258A JP 2003340621 A JP2003340621 A JP 2003340621A
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Tomio Sato
富男 佐藤
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ORIDEE KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ドリルに数字を刻印することでドリル直径を表
示する従来の表示方法では、数字の読取りや刻印自体が
困難であり、刻印が磨耗により消滅し、使用中は直径を
読めない。 【解決手段】ドリル直径を示す数字を、0から9までの
整数にそれぞれ異なる色を割り当てた色数字コード1に
基づいて選択し、その色数字c0〜c9を、ドリル5の
シャンク5aの外周面におけるボディ5b寄り位置に形
成した溝11や11′に塗料13を塗布することで周方
向へ延びる線状の形で付与する。位取りは1mmの位を
基準の位にしてそれ以外の位より線幅を広くし、軸方向
へ一定の位順に並ぶ形態で色数字を付与する。従って、
ドリル直径を示す数字を色で読むことができるので、視
力の弱い者でも正確且つ迅速にドリル直径を読み取るこ
とができ、また、キリチャックに装着された状態は勿
論、回転中でも当該ドリルの直径を読むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドリル直径表示方
法とドリルに関する。詳しくは、穴明け加工用のドリル
等直径サイズが多数あるドリルに対するドリル直径表示
方法と、その表示方法によってドリル直径が表示された
ドリルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば穴明け加工に使用するドリルに
は、被削材の材質に応じて金属用、木工用、コンクリー
ト用その他各種あり、刃や溝の形状も様々であるが、そ
の直径(D寸法)の表示は、通常、直径を示す数字をシ
ャンクの外周面先端部に刻印したり印刷することで行わ
れている。例えば、直径10mmのドリルには「10」
と刻印され、3.6mmのドリルには「3.6」と刻印
される。この場合、ドリルの地肌が黒いものについては
刻印に白色塗料を塗布することで目立ち易くすることが
多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ドリルのシャンクは一
般に円柱状又は六角柱状の外周面になるので、このよう
な面に刻印をするのは技術的にも難しく、コストが掛か
かるという製作上の問題がある。また、ドリルの直径が
大きければそれを示す数字も多少は大き目に刻印できる
が、直径が細くなるほど刻印できる数字のサイズは小さ
くならざるを得ないので、それを正確に且つ素早く読み
取ることは視力が良い者でも楽なことでは無く、まし
て、視力が弱い者にとっては困難を極めるため、往々に
して読み間違いを犯し、念のために他の者に直径表示を
見てもらうというのが実情である。この直径表示がスト
レートシャンクのような曲面上に設けられている場合は
ドリルを多少回しながら見なければならないし、地肌が
シルバーであると表面が光って非常に見難いものになっ
てしまう。
【0004】しかも、通常は直径2mm以下ではドリル
の外周面に刻印すること自体が事実上不可能であるし、
また、チャックが繰り返し行われることでシャンクが傷
ついたり磨耗したり或いは油で汚れたりして、いずれは
その直径表示がかすれて見えなくなってしまう。従っ
て、直径表示が元々無い場合やそれが見えなくなった場
合は、その直径をノギスを用いて計測する他ない。
【0005】ところが、ノギスのスケールを間違い無く
読むことも実際にはそれほど簡単なことではないし、
0.1mm単位のスケールに至っては余程使い馴れた者
でないと必ずといって良いほど読み間違いをしてしま
う。そして、ノギスによる計測は定規の当て方如何で
0.1mm程度は簡単に狂ってしまうため、誰が計測し
ても同じ読みができるという保証は無い。まして、直径
が0.05mm単位とか0.01mm単位で設定されて
いる精密加工用のドリルにあっては、その直径をノギス
による計測で判別することは事実上不可能とも言える。
刻印が消えてしまった場合は、それに再び刻印するなど
ということも現実的に考えられない。
【0006】当然のことながら、ドリルを使用する加工
作業において、使用するドリルの直径を間違えると、加
工したワークそのものが不良品になってしまうので、現
場では、直径表示が読めなくなった場合や計測に頼るこ
とが不安である場合は未だ十分使用できるドリルであっ
てもそれを廃棄処分してしまうことが多い。言うまでも
無く、このようなことは非常に不経済であるし、結果的
に加工コストを押し上げることになる。
【0007】更に、シャンクの先端部に数字を刻印する
という従来の表示方法では、キリチャックに装着された
状態では必然的に当該キリチャックに隠れてしまうし、
仮にその刻印をシャンクのボディ寄り位置に設けたとし
ても、回転中にその刻印を読むことは先ず不可能であ
る。このため、使用中のドリルを監督者がチェックする
ときは、ボール盤の運転を一旦停止させて、そのドリル
を外して直径表示を読んだりノギスを当てがって直径を
計測するといった面倒な処置を採らざるを得ない。当然
のことながら、このような処置は作業能率を低下させる
ことになるし、止り穴加工をしている最中にこのような
処置をしてしまうと、キリチャックに対するドリルの挿
入深さやテーブルの高さ位置を調整し直さなければなら
ない。
【0008】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、ドリル直径を示す数字を色で読むこ
とができるようにして、視力の弱い者でも正確且つ迅速
にドリル直径を読み取ることができ、また、キリチャッ
クに装着された状態は勿論回転中でも当該ドリルの直径
を読むことができる画期的なドリル直径表示方法とドリ
ルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載したドリル直径表示方法は、0から
9までの整数にそれぞれ異なる色を割り当てた色数字コ
ードに基づいて、ドリル直径を示す色数字を選び、その
色数字をドリルのシャンク外周面に周方向へ線状に延び
る形で付与し、色数字が複数ある場合は予め設定した基
準の位とそれ以外の位とでは色数字の線幅を異にし且つ
軸方向へ一定の位順に並ぶ形態で付与することを特徴と
するものである。
【0010】また、請求項2に記載したドリルは、ドリ
ル直径を示す数字が、0から9までの整数にそれぞれ異
なる色を割り当てた色数字コードに基づいて選択された
色数字であって、その色数字を、ドリルのシャンク外周
面に周方向へ線状に延びる形で付与し、色数字が複数あ
るものについては予め設定した基準の位とそれ以外の位
とでは色数字の線幅を異にし且つ軸方向へ一定の位順に
並ぶ形態で付与したことを特徴とするものである。
【0011】このドリル直径表示方法又はドリルによれ
ば、ドリルの直径はこれに付与されている色数字やその
並び順を見ることで認識でき、又はその色数字や並び順
を色数字コードと照合することで具体的な数値として認
識することができる。従って、シャンク外周面に刻印さ
れた小さな数字を判読することとは違って、視力が弱い
者でもドリル直径を容易且つ間違いなく認識することが
できるし、作業者に対するドリル直径の指示は色とその
並び順を指定することで行うこともできる。そして、色
数字はシャンク外周面にその周方向へ延びる線状に設け
られるため、ドリルの軸回りにおけるいずれの方向から
でもそれを視認することができる。
【0012】本発明を実施するに当たって、色数字とし
て用いる色の種類は基本的には任意であるが、ドリルの
地肌と同じ色叉は似た色は避けて、できるだけコントラ
ストの高い色を用いるのが望ましい。また、色数字の線
の形は、必ずしも間断なく連続した線である必要は無
く、場合によっては破線の形とか、一部途切れた形であ
っても良い。基準の位をどれに設定するかは任意である
が、使用頻度が一番高いドリル直径が1〜10mmであ
ることや、長さについての人の度量感覚からすると、m
m単位での1の位を基準の位にするのが望ましいと思わ
れる。
【0013】請求項3に記載したドリルは、請求項2に
記載したドリルにおいて、色数字をシャンクのボディ寄
りの位置に付与したことを特徴とするものである。ドリ
ルをキリチャックにチャックする場合、通常はシャンク
全体をキリチャックに挿入することは無く、シャンクの
ボディ寄りの位置は露出されるので、この位置に色数字
を付与しておけば、ドリルを装着した状態でもドリル直
径を見ることができる。特に、数字とは違って色はドリ
ルが回転している状態でも見えなくなることは無いの
で、加工中であってもそのドリル直径を知ることができ
る。従って、従来のようにいちいち作業を止めてドリル
を取り外してドリル直径を確認するといったことが不要
になる。
【0014】請求項4に記載したドリルは、請求項2又
は3に記載したドリルにおいて、色数字を塗料で付与し
たことを特徴とするものである。かなり細いドリルであ
っても塗料を塗布するのは技術的にも比較的容易であ
り、コストも掛からないし、色がかすれてきた場合はユ
ーザーが自分で塗装することで色数字を付与し直すこと
も十分可能であるから、通常は刃が摩耗するまでドリル
を使い尽くすことが可能になる。
【0015】請求項5に記載したドリルは、請求項2又
は3に記載したドリルにおいて、プラスチック製の色付
きリングをシャンクに外嵌めすることで色数字を付与し
たことを特徴とするものである。このようにすると、特
別な道具を使わずにドリルに色数字を付与することがで
きるし、そのドリルに色付きリングのスペアを付けて提
供すれば、リングが磨耗したり切れた場合でもユーザー
が自ら色数字を付与し直すことができる。この色付きリ
ングには、熱収縮率の高いプラスチック材料、例えばポ
リ塩化ビニル系の熱収縮チューブ等を用いるのが望まし
く、そうすれば、ドリル直径の異なる幾つかの種類に汎
用的に使用できるため、製作コストが割安で済む。
【0016】請求項6に記載したドリルは、請求項2か
ら5のいずれかに記載したドリルにおいて、シャンクの
外周面に溝を形成し、その溝に色数字を付与したことを
特徴とするものである。ドリルがキリチャックに咥えら
れてその表面が磨耗することはあっても、溝の底部まで
摩耗することは通常有り得ないので、その溝に塗料を塗
布したりプラスチック製の色付きリングを嵌めておけ
ば、それら塗料やリングがすっかりなくなってしまうこ
とは殆ど起こり得ないし、リングが位置ズレすることも
無い。摩耗が進んだ場合は、すっかり無くなってしまう
前に、その溝に塗装をし直したりスペアのリングを嵌め
直すことで簡単に色数字を付与し直すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に従って説明する。 〔1.第一の実施の形態〕(図1〜図4) 図1から図4は、第一の実施の形態に係るドリル直径表
示方法と、この方法によってドリル直径が表示されたド
リルの例を示すものである。
【0018】〔A.色数字コード、位取り表示コード〕
(図1) 図1は、ドリル直径表示方法に使用する色数字コード1
と位取り表示コード3を示すものである。色数字コード
1は、数字と色の関係を規定したものであって、0から
9までの10個の整数にそれぞれ異なる色を割り当てて
あり、図では、上欄に10個の数字を横一列に並べ、下
欄にそれら各数字に割り当てた色を横一列に並べた対応
表の形式で示してある。この図に示す通り、「0」には
「桃色」を、「1」には「茶色」を、「2」には「赤
色」を、「3」には「橙色」を、「4」には「黄色」
を、「5」には「緑色」を、「6」には「青色」を、
「7」には「紫色」を、「8」には「灰色」を、「9」
には「白色」を、それぞれ割り当ててある。
【0019】この10種類の色が色数字cであり、ドリ
ル直径を示す数字にはこの色数字cを用いる。例えば、
直径10mmについては、「1」を示す色数字c1(茶
色)と、「0」を示す色数字c0(桃色)を使用し、直
径2.45mmについては、「2」を示す色数字c2
(赤色)と、「4」を示す色数字c4(黄色)と、5を
示す色数字c5(緑色)を使用する。
【0020】位取り表示コード3は、色数字cで示す数
値の位取りの表し方を規定したものであって、図では、
ドリルの絵姿5に4本の色数字ライン7、8、9及び1
0を書き込むと共に、これら色数字ラインのそれぞれに
4つの単位表示10.0mm、1mm、0.1mm、
0.01mmを各別に指し示した絵図の形式で示してあ
る。4本の色数字ライン7〜10は、ドリルの絵姿5に
おけるシャンク5aのうちボディ5b寄りの位置に、そ
の軸方向と直交する方向へ延びる線形で描かれると共に
互いに多少の間隔を開けて設けられ、ボディ5bより一
番遠い方から順に、ライン7を10mmの位とし、ライ
ン8を1mmの位とし、ライン9を0.1mmの位と
し、ライン10を0.01mmの位としてある。
【0021】この実施の形態においては、上記4つの単
位のうち1mmの位を基準の位にしてあり、この位を表
す色数字ライン8は他の3本の色数字ライン7、9、1
0より線幅を2〜3倍広くしてある。色数字を付すると
きは、当該ドリル直径が1mm未満の場合であっても基
準の位の色数字も必ず付する。例えば、0.1mmにつ
いては、色数字c0(桃色)を幅広の色数字ライン8で
示すと共に、その右脇(ボディ5b側の脇)に色数字c
1(茶色)を細幅のライン9で示す。このようにして位
取りを表わすことで、当該色数字cをmm単位の具体的
な数値として認識させることができる。
【0022】尚、色数字コード1と位取り表示コード3
は、適宜な紙やボードに記載したコード表の形で随所に
掲示する。例えば、ボール盤の近くや、工具置き場、或
いはドリルを保管する工具箱などに掲示する。
【0023】〔B.ドリルへの色数字の付与〕(図2) ドリルへの色数字cの付与は、図2に例示するように、
ドリル5のシャンク5aに溝11を切削加工などで形成
して、その溝11に当該色数字cの色を持つ塗料13を
塗布することで行う。溝11を形成する場合は、基準の
位である色数字を付するための広幅な溝11′を必ず1
つ形成し、その他の溝11は全て同じ幅にする。塗料1
3の塗布は、刷毛塗りでも良いし、小型のスプレーガン
を使用しても良い。塗料13の種類としてはできるだけ
硬質なものを用いるのが望ましいが、乾燥や加熱によっ
て反応硬化するタイプのものであれば特に制約は無い。
シャンク5aに溝11や11′を形成する位置は、でき
るだけボディ5bに近い位置とする。
【0024】〔C.色数字を付与したドリルの例〕(図
3、図4) このようにして色数字cを付与したドリルの例を図3、
図4に示す。図3に示す4本のドリル21〜24は最も
一般的な金属用のもので、いずれもストレートなシャン
ク5aを有し、このシャンク5aのボディ5b寄りの位
置に周方向へ無端状に延びる前記した溝11′と11が
形成され、その溝に色数字cが塗装されている。
【0025】ドリル21は直径が10mmのものであ
る。従って、1mmの位を示す広幅な溝11′を1つ
と、その反ボディ5b側の脇すなわち10mmの位を示
す位置に細幅な溝11を1つ形成してあり、細幅な溝1
1には色数字c1(茶色)が塗装され、広幅な溝11′
には色数字c0(桃色)が塗装されている。ドリル22
は直径が8.6mmのものである。従って、これには1
mmの位を示す広幅な溝11′に色数字c8(灰色)が
塗装され、そのボディ5b側の脇すなわち0.1mmの
位を示す位置に設けた細幅な溝11には色数字c6(青
色)が塗装されている。
【0026】ドリル23は直径が4.05mmのもので
ある。従って、このドリル23には、1mmの位を示す
広幅な溝11′が1つと、そのボディ5b側の脇に細幅
な溝11が2つ形成されており、広幅な溝11′には色
数字c4(黄色)が塗装され、その直ぐ脇の溝11すな
わち0.1mmの位を示す位置には色数字c0(桃色)
が塗装され、もう一つの溝11すなわち0.01mmの
位を示す位置には色数字c5(緑色)が塗装されてい
る。ドリル24は直径が2.25mmのものである。従
って、このドリル24にも広幅な溝11′が1つとその
ボディ5b側の脇に細幅な溝11が2つ形成されてお
り、広幅な溝11′とその直ぐ脇の溝11には色数字c
2(赤色)が塗装され、もう一つの溝11には色数字c
5(緑色)が塗装されている。
【0027】図4において、符号25は木工用ドリルを
示し、符号26はコンクリート用ドリルを示す。木工用
ドリル25は横断面六角形のシャンク5aを有する。こ
れらのドリル25、26においても、シャンク5aのボ
ディ5b寄りの位置に周方向へ無端状に延びる溝1
1′、11が形成され、この溝に色数字cが塗装されて
いる。ドリル25は直径が15mmのものである。従っ
て、1mmの位を示す広幅な溝11′には色数字c5
(緑)が塗装され、10mmの位を示す細幅な溝11に
は色数字c1(茶色)が塗装されている。ドリル26は
直径が20mmのものである。従って、1mmの位を示
す溝11′には色数字c0(桃色)が塗装され、10m
mの位を示す細幅な溝11には色数字c2(赤色)が塗
装されている。
【0028】このように塗装された色数字cが摩耗して
かすれてきた場合は、その上から同色の塗料を刷毛塗り
などすることで、色数字cを鮮明にすることができる。
【0029】〔2.第二の実施の形態〕(図5) 図5は、第二の実施の形態に係るドリル31を示すもの
である。このドリル31においては、シャンク5aに色
数字リング33を外嵌めすることで色数字cを付与する
ようにしている。説明はこの点だけについて行い、その
余の部分については、図面の各部に第一の実施の形態で
示したドリルにおける同様の部位に付した符号と同じ符
号を付することで重複説明を避ける。
【0030】色数字リング33は、色付きの熱収縮チュ
ーブをリング状に裁断したものであって、サイズと色は
次の種類が用意されている。すなわち、幅サイズとして
は広幅な溝11′の幅と同じ幅を有する広幅サイズのも
のと、細幅な溝11の幅と同じ幅を有する細幅サイズの
ものが用意され、径サイズとしては0.5mm〜10m
mまで2mm程度の段階で多数用意されている。そし
て、これら各サイズごとに、前記10種類の色数字c0
〜c9の色を各別に持つ色違いの10種類が用意されて
いる。
【0031】この色数字リング33は、当該ドリル31
の直径に対応するサイズと色を選んで、シャンク5aに
形成してある溝11や11′に外嵌めすることで装着す
る。この場合、1mmの位を示す色数字については幅広
のサイズを用い、それ以外の位を示す色数字については
細幅のサイズを用いる。また、径サイズは、当該ドリル
の直径より稍大きいサイズのものを選ぶ。このようにし
て選んだ色数字リング33をドリル31に設けられてい
る溝11や11′に外嵌めした後、これを一旦加熱して
から冷却させると、その色数字リング33が熱収縮して
当該溝11や11′に密着する。
【0032】尚、ドリル31に取り付けた色数字リング
33とは別に、それと同じサイズ及び色の色数字リング
33をスペアとして当該ドリル31の包装に入れておけ
ば、色数字リング33が磨耗したり切れてしまった場合
は、そのスペアを使ってユーザーが自分で付け直すこと
もできる。
【0033】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。特に、本発明を実施す
る際に用いる色数字コードや位取り表示コードが実施の
形態に示したものに限られることは無く、また、色数字
を付与する手段としては塗装やリングの他にテーピング
等も考えられる。そして、本発明は、穴明け加工用のド
リルに限らず、タップやリーマーなど直径サイズが多数
ある各種のドリルと、それらドリル用のドリル直径表示
方法に広く適用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ドリル
の直径はこれに付与されている色数字やその並び順を見
ることで認識でき、又はその色数字や並び順を色数字コ
ードと照合することで具体的な数値として認識すること
ができる。従って、シャンク外周面に刻印された小さな
数字を判読することとは違って、視力が弱い者でもドリ
ル直径を容易且つ間違いなく認識することができるし、
作業者に対するドリル直径の指示は色とその並び順を指
定することで行うこともできる。そして、色数字はシャ
ンク外周面にその周方向へ延びる線状に設けられるた
め、ドリルの軸回りにおけるいずれの方向からでもそれ
を視認することができる。
【0035】特に、請求項3の発明によれば、ドリルを
キリチャックにチャックした状態でも、また、そのドリ
ルが回転している状態でも色数字を見ることができるの
で、加工中であってもそのドリル直径を容易に知ること
ができる。
【0036】また、請求項6の発明によれば、色数字が
すっかりなくなってしまうことをほぼ確実に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係るドリル直径表
示方法に用いる色数字コードと位取り表示コードを示す
図である。
【図2】第一の実施の形態に係るドリル直径表示方法に
よる色数字の付与形態を示すもので、ドリルの一部を拡
大した断面図である。
【図3】第一の実施の形態に係るドリルを金属用ドリル
に適用した適用例を4つ示す正面図である。
【図4】第一の実施の形態に係るドリルを木工用ドリル
とコンクリート用ドリルに適用した適用例をそれぞれ1
つ示す正面図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態に係るドリルを示す
もので、(A)はドリルと色数字リングを分離した状態
の斜視図、(B)は色数字リングをドリルに取り付けた
状態の斜視図である。
【符号の説明】
1…色数字コード 5a…シャンク 5b…ボディ
7…それ以外の位 8…基準の位 9…それ以外の位 10…それ以外
の位 11…溝 11′溝 13…塗料 21…ドリル 22…ド
リル 23…ドリル 24…ドリル 25…ドリル 26…ドリル 3
1…ドリル 33…色付きリング c0…色数字 c1…色数字
c2…色数字 c3…色数字 c4…色数字 c5…色数字 c
6…色数字 c7…色数字 c8…色数字 c9…色数字

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0から9までの整数にそれぞれ異なる色を
    割り当てた色数字コードに基づいて、ドリル直径を示す
    色数字を選び、その色数字をドリルのシャンク外周面に
    周方向へ線状に延びる形で付与し、色数字が複数ある場
    合は予め設定した基準の位とそれ以外の位とでは色数字
    の線幅を異にし且つ軸方向へ一定の位順に並ぶ形態で付
    与することを特徴とするドリル直径表示方法。
  2. 【請求項2】ドリル直径を示す数字が、0から9までの
    整数にそれぞれ異なる色を割り当てた色数字コードに基
    づいて選択された色数字であって、その色数字を、ドリ
    ルのシャンク外周面に周方向へ線状に延びる形で付与
    し、色数字が複数あるものについては予め設定した基準
    の位とそれ以外の位とでは色数字の線幅を異にし且つ軸
    方向へ一定の位順に並ぶ形態で付与したことを特徴とす
    るドリル。
  3. 【請求項3】請求項2に記載したドリルにおいて、色数
    字をシャンクのボディ寄りの位置に付与したことを特徴
    とするドリル。
  4. 【請求項4】請求項2又は3に記載したドリルにおい
    て、色数字を塗料で付与したことを特徴とするドリル。
  5. 【請求項5】請求項2又は3に記載したドリルにおい
    て、プラスチック製の色付きリングをシャンクに外嵌め
    することで色数字を付与したことを特徴とするドリル。
  6. 【請求項6】請求項2から5のいずれかに記載したドリ
    ルにおいて、シャンクの外周面に溝を形成し、その溝に
    色数字を付与したことを特徴とするドリル。
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