JP6077812B2 - 試料ホルダ、試料室及びx線分析装置 - Google Patents

試料ホルダ、試料室及びx線分析装置 Download PDF

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本発明は、X線分析用の試料を保持する試料ホルダ、X線分析時に試料が配置される試料室、及びX線分析装置に関する。
蛍光X線分析は、X線を試料に照射し、試料から発生する蛍光X線を検出し、蛍光X線のスペクトルから試料に含有される元素の定性分析又は定量分析を行う分析手法である。また、試料上の微小部分に集中させたX線で試料を走査しながら蛍光X線を検出することにより、試料に含まれる元素の空間的な分布を分析する蛍光X線マッピングも行われている。また、X線分析装置には、気密性のある試料室を備え、試料を内部に配置した状態で試料室内を減圧し、減圧状態で蛍光X線を測定するものがある。特許文献1には試料室を備え、蛍光X線マッピングを行うことができる蛍光X線分析装置が開示されている。
特許第4041606号公報
蛍光X線分析の対象となる試料には、空気に暴露されることで変質する可能性のある試料、又は空気中の水分と反応して発火する危険のある試料等、空気に対する暴露を避けるべき試料が存在する。例えば、リチウムイオン電池で使用される電極の材料の一部は、リチウムを含んでおり、空気暴露を避けるべき試料の一つである。従来のX線分析装置では、試料を配置した試料室内を減圧した状態では空気暴露を避けることはできるものの、試料の作成時、及び試料室に対して試料を出し入れする作業時には、空気暴露を避けることができない。このため、空気暴露を避けるべき試料の蛍光X線分析を行うことが困難であるという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、試料の空気暴露を可及的に回避することができる試料ホルダ、試料室、及びX線分析装置を提供することにある。
本発明に係る試料ホルダは、試料を保持する可搬型の試料ホルダにおいて、上側に開口部を有しており、試料が内部に配置される箱部と、前記開口部を閉鎖するための蓋部と、前記開口部を前記蓋部で開閉させる電動式の開閉手段と、電力線が接続され、前記電力線からの電力を前記開閉手段へ供給する接続部とを備え、前記箱部及び前記蓋部は、前記蓋部が閉じた状態で前記箱部内の気密性が保たれる構成にしてあることを特徴とする。
本発明に係る試料ホルダは、前記箱部内に、試料が載置される試料台を備え、前記蓋部が開いた状態で前記試料台を昇降させる昇降手段を更に備えることを特徴とする。
本発明に係る試料ホルダは、前記昇降手段は電動式であり、前記接続部は、前記電力線からの電力を前記昇降手段へ供給することを特徴とする。
本発明に係る試料室は、内部に試料を配置することが可能であり、内部を減圧又は内部へ任意の気体を導入する手段を備える試料室において、本発明に係る試料ホルダを内部に配置することが可能であり、前記試料ホルダの接続部に接続されて、前記接続部へ電力を供給するための電力線を備えることを特徴とする。
本発明に係るX線分析装置は、本発明に係る試料室と、該試料室内に配置された試料ホルダが保持する試料へ、上側からX線を照射する手段と、前記試料から発生した蛍光X線を検出する手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、試料ホルダは、内部に試料が配置される箱部と、箱部の開口部を開閉する蓋部とを備え、蓋部が閉じた状態では箱部内の気密性が保たれる。減圧又は任意の気体が導入された雰囲気内で箱部に試料を配置し、蓋部を閉じることで、空気暴露を避けながら試料を試料ホルダで保持することができる。
また、本発明においては、試料を載置した試料台を昇降させることにより、X線分析に適切な位置に試料が配置されるように試料の位置が調整される。
また、本発明においては、試料ホルダの接続部に接続した電力線を介して、蓋部の開閉又は試料台の昇降のための電力を供給することで、試料室内を減圧した状態又は試料室内に不活性ガス等の気体を導入した状態を保ちながら、試料室内で試料ホルダの蓋部を開き、試料ホルダに保持された試料へX線を照射して、蛍光X線分析を行うことができる。
本発明にあっては、試料の作成時、試料室に対して試料ホルダを出し入れする作業時、及び蛍光X線分析の処理時に、試料の空気暴露を避けることができる。従って、空気暴露を避けるべき試料について、可及的に空気暴露を避けながら蛍光X線分析を行うことが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
X線分析装置の構成を示す模式図である。 試料ホルダの模式的斜視図である。 試料ホルダの模式的斜視図である。 試料台を上昇させた試料ホルダの模式的斜視図である。 試料ホルダの電気的構成を示すブロック図である。 可搬型の制御機を接続した試料ホルダを示す模式的斜視図である。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
図1は、X線分析装置の構成を示す模式図である。X線分析装置は、X線を発生するX線管31、X線レンズ32、蛍光X線を検出するX線検出器33、試料5が内部に配置される試料室2を備えている。試料室2は、試料5を保持する可搬型の試料ホルダ1を配置することができる空間を内部に有している。試料室2内には、試料ホルダ1を載置することが可能であり、試料ホルダ1を載置した状態で水平方向に移動することが可能な移動ステージ21が備えられている。
X線レンズ32は、X線管31からX線を入射され、入射されたX線を内部で反射させて集束させ、集束させたX線を出射端から出射する光学素子である。X線レンズ32は、例えば、入射されたX線を内部で全反射させながら導光する微細なキャピラリでなるモノキャピラリ、又は多数のキャピラリを束ねたポリキャピラリである。なお、X線レンズ32は、ミラーを用いてX線を集束させる形態等、モノキャピラリ又はポリキャピラリ以外の形態であってもよい。X線レンズ32は、出射端が試料室2の内部に位置し、移動ステージ21に上から対向するように、試料室2に設けられている。試料5を保持する試料ホルダ1が移動ステージ21上に載置された状態では、X線管31からX線レンズ32へ入射されたX線は、X線レンズ32で集束され、上から試料5へ照射される。試料5のX線を照射された部分では、蛍光X線が発生し、発生した蛍光X線はX線検出器33で検出される。図1には、試料5へ照射されるX線及び蛍光X線を矢印で示している。
X線検出器33は、試料室2内で蛍光X線を検出することができる位置に設けられている。X線検出器33は、検出素子としてSi素子等の半導体素子を用いた構成となっており、検出した蛍光X線のエネルギーに比例した信号を出力する。なお、X線検出器33は、半導体検出素子以外の検出素子を用いた形態であってもよい。また、X線検出器33は、蛍光X線をエネルギー別に分離して検出するのではなく、蛍光X線を波長別に分離して検出する形態であってもよい。
X線検出器33には、出力した信号を処理する信号処理部34が接続されている。信号処理部34は、X線検出器33が出力した信号を受け付け、各値の信号をカウントし、X線検出器33が検出した蛍光X線のエネルギーとカウント数との関係、即ち蛍光X線のスペクトルを取得する処理を行う。X線管31及び信号処理部34は、X線分析装置の動作を制御する制御装置4に接続されている。制御装置4は、演算を行う演算部と、演算に必要なデータ及びプログラムを記憶する記憶部と、使用者からの操作を受け付ける操作部と、情報を表示する表示部とを備えるコンピュータで構成されている。
試料室2は、開閉することが可能な図示しない扉を有している。扉を開放した状態では、試料ホルダ1を出し入れすることが可能である。試料室2は、扉を閉鎖した状態で内部の気密性を保つことができる構成となっている。X線分析装置は、試料室2の内部に連通した排気ポンプ23を備えている。排気ポンプ23は例えばロータリーポンプである。試料室2の扉を閉鎖した状態で排気ポンプ23を動作させることにより、試料室2の内部を減圧することが可能である。試料ホルダ1を試料室2内に配置した後で、試料室2の内部を減圧することにより、試料ホルダ1を減圧状態下に置くことができる。なお、X線分析装置は、減圧した試料室2内へ不活性ガス等の任意の気体を導入することができる形態であってもよい。
移動ステージ21は、ステッピングモータ等の駆動機構を用いて、試料ホルダ1を載置した状態で水平方向に移動することが可能な構成となっている。移動ステージ21は、水平面内の少なくとも二方向へ移動できることが望ましい。移動ステージ21は、制御装置4に接続されている。制御装置4は、移動ステージ21に試料ホルダ1が載置され、X線が試料5へ照射されている状態で、移動ステージ21の動作を制御して、移動ステージ21を移動させる制御を行う。試料5上の夫々の部分にX線が順次照射され、試料5上の夫々の部分で発生した蛍光X線がX線検出器33で順次検出される。信号処理部34は、順次信号処理を行うことにより、試料5上の夫々の部分で発生した蛍光X線のスペクトルを順次生成する。信号処理部34は、生成した蛍光X線のスペクトルを示すデータを制御装置4へ順次入力する。制御装置4は、蛍光X線のスペクトルを示すデータを記憶し、試料5上の夫々の部分で発生した蛍光X線のスペクトルと試料5上の各部分とを対応させて、蛍光X線の分布を求める。以上のようにして、X線分析装置は、蛍光X線マッピングを実行する。なお、X線分析装置は、動作の制御を行う装置と、蛍光X線の分布を求める情報処理を行う装置とを分離させた形態であってもよい。
図2及び図3は、試料ホルダ1の模式的斜視図である。試料ホルダ1は、可搬型であり、容易に持ち運びが可能な大きさに構成されている。試料ホルダ1は、上側を開口部とした箱部12と、上側から箱部12を閉鎖するための蓋部11とを備えている。蓋部11は、箱部12の開口部を開閉することが可能になっており、図2は蓋部11が閉じた状態を示し、図3は蓋部11が開いた状態を示している。蓋部11及び箱部12は、平面視で矩形状になっている。蓋部11と箱部12とが接触する部分には、オーリング等の密封用部材が設けられている。蓋部11及び箱部12は、蓋部11が閉じた状態で箱部12内の気密性が保たれるように構成されている。
蓋部11は、支持部材14の上に乗っており、支持部材14に対して摺動することで、ほぼ水平面内で横方向に移動することが可能になっている。ここで、蓋部11の移動する方向に対して両脇に位置する部分を側部とする。蓋部11の両側部には、ブロック状部材111が連結している。試料ホルダ1の両側部には、蓋部11の移動方向に平行な棒状の複数のガイド部材113が設けられており、ガイド部材113はブロック状部材111を貫通している。夫々のブロック状部材111には、更に、蓋部11の移動方向に平行な送りねじ軸112が貫通して螺合している。二つの送りねじ軸112は、ベルトを含む伝動機構を介してモータ13に連結している。モータ13が回転することにより、連動して送りねじ軸112が回転し、送りねじ軸112の回転に応じてブロック状部材111がガイド部材113に沿って移動する。ブロック状部材111が移動することで、蓋部11は、横方向に移動し、箱部12の開口部を開閉することが可能である。蓋部11の両側面には、突出部が設けられており、支持部材14の、蓋部11が閉じた状態で突出部が位置する部分に、突出部の一部に下側から外嵌する形状の溝141が形成されている。蓋部11の突出部が溝141にはまり込んで蓋部11が沈むことで、蓋部11は、閉じた状態で箱部12に密着し、箱部12内が気密状態になる。蓋部11は、自重で箱部12に密着するようになっていてもよく、箱部12に密着するように蓋部11を付勢する部材が設けられてあってもよい。
箱部12内には、シート状の試料5を広げて載置するための試料台16が備えられている。シート状の試料5の大きさは、例えば10cm×10cmである。試料台16は、横方向に広い平板状であり、シート状の試料5を広げて載置することができるだけの広さを有している。試料5は、試料台16上に広げて載置されることで試料ホルダ1に保持される。試料ホルダ1は、試料台16を昇降させる移動機構を備えている。図3は、試料台16が下降した状態を示している。図4は、試料台16を上昇させた試料ホルダ1の模式的斜視図である。試料台16を昇降させる移動機構は、モータ15を含んでいる。モータ15は、図示しない伝動機構を介して試料台16に連結しており、モータ15が回転することによって試料台16が昇降する。試料台16は、試料ホルダ1が移動ステージ21に載置された状態でX線レンズ32の焦点位置に試料5を持ち上げることができる高さまで上昇することが可能である。また、試料台16は、試料ホルダ1内の試料台16以外の部分、例えば蓋部11よりも高い位置に試料5を持ち上げる高さまで上昇することが望ましい。
図5は、試料ホルダ1の電気的構成を示すブロック図である。試料ホルダ1は、試料ホルダ1外の電力線が接続される接続部101を備えており、接続部101はモータ13及び15に接続されている。接続部101は、電力線が着脱可能に接続される接続コネクタである。接続部101に接続された電力線から、モータ13及び15を動作させるための電力が個別に供給され、接続部101は、モータ13を動作させるための電力をモータ13へ供給し、モータ15を動作させるための電力をモータ15へ供給する。モータ13及び15は、電力を供給されて動作し、蓋部11の開閉及び試料台16の昇降が行われる。例えば、モータ13及び15は直流モータであり、直流電流が供給され、直流電流の向きを調整することによって、モータ13及び15の回転方向が制御され、蓋部11及び試料台16の移動する向きが制御される。
試料室2内には、試料ホルダ1の接続部101に接続されるための電力線22が備えられている。使用者は、移動ステージ21に試料ホルダ1を載置した状態で、電力線22を接続部101に接続する。電力線22は、制御装置4に接続されている。制御装置4は、電力線22を通じて、モータ13及び15を動作させるための電力を接続部101へ供給する処理を行うことにより、蓋部11及び試料台16の移動を制御する。なお、試料ホルダ1は、モータ13及び15の動作を制御する制御部を更に備え、制御装置4は、制御部に所望の制御を行わせるための制御信号を電力と共に試料ホルダ1へ入力する処理を行う形態であってもよい。
接続部101には、可搬型の制御機を接続することが可能である。図6は、可搬型の制御機6を接続した試料ホルダ1を示す模式的斜視図である。制御機6は、可搬型であり、容易に持ち運びが可能な大きさに構成されている。制御機6は、接続部101に接続される電力線と、使用者からの操作を受けつける操作部とを備え、接続部101に電力を供給するための電力源を内部に備えている。制御機6は、接続部101に接続された状態で、使用者からの操作に応じて、モータ13及び15を動作させるための電力を接続部101へ供給する。使用者は、制御機6を操作することによって、蓋部11を開閉させ、試料台16を昇降させることができる。なお、試料ホルダ1は、二次電池等の電源を内部に備え、制御信号を入力され、制御信号に従って内部の電源からモータ13及び15へ電力を供給する形態であってもよい。また、試料ホルダ1は、赤外線通信で制御信号を入力される形態であってもよい。また、試料ホルダ1は、電磁クラッチ等を用いて、外部から電力が供給されていない状態では手動で蓋部11及び試料台16を移動させることができる形態であってもよい。
試料ホルダ1は、空気暴露を避けるべき試料5の蛍光X線分析を行う際に使用される。このような試料5は、例えば、図示しないグローブボックス等の気密室の中で作成される。また、例えば、試料5は気密容器の中に密閉されて運搬され、気密室の中で気密容器から取り出される。気密室の内部は、例えば100Pa程度の減圧状態になっており、試料の空気暴露が避けられる。気密室内に、制御機6が接続された試料ホルダ1を配置しておき、使用者は、制御機6を操作して、蓋部11を開けて試料台16を上昇させ、試料台16にシート状の試料5を広げて載置する。使用者は、次に、制御機6を操作して、試料台16を下降させ、蓋部11を閉じる。気密室内が減圧された状態で蓋部11が閉鎖されるので、箱部12の内部は減圧状態になっている。手動で蓋部11及び試料台16を移動させることができる形態では、使用者は、手動で蓋部11の開閉及び試料台16の昇降を行う。蓋部11が閉じた状態で、使用者は、気密室内を常圧に戻し、制御機6を試料ホルダ1から取り外し、試料ホルダ1を気密室から取り出す。試料ホルダ1の外部が常圧になっても、蓋部11が閉じている箱部12は気密性を有するので、箱部12内は減圧状態が保たれており、箱部12内に配置された試料5の空気暴露が避けられる。なお、気密室内を不活性ガスで満たした状態で作業を行うことも可能である。
気密室から取り出された試料ホルダ1は、X線分析装置の試料室2まで運搬される。運搬中でも、箱部12の気密性のために試料5の空気暴露が避けられる。使用者は、運搬してきた試料ホルダ1を試料室2内の移動ステージ21に載置し、電力線22を試料ホルダ1の接続部101に接続し、試料室2の扉を閉鎖する。使用者は、次に、排気ポンプ23を動作させて、試料室2内を減圧する。試料室2内は、例えば100Pa程度まで減圧される。試料室2内が減圧された状態で、制御装置4は、電力線22を介して、モータ13を動作させるための電力を試料ホルダ1へ供給し、蓋部11を開く処理を行う。蓋部11が開いた状態でも、試料室2内は減圧されているので、箱部12内にある試料5の空気暴露は避けられる。制御装置4は、更に、モータ15を動作させるための電力を試料ホルダ1へ供給し、試料台16を上昇させる処理を行う。試料台16上に載置されることで試料5は保持されている。制御装置4は、試料ホルダ1が載置された移動ステージ21を移動させ、X線管31からX線レンズ32を通してX線を試料5へ上から照射させ、X線検出器33で検出された蛍光X線のスペクトルを示すデータを受け付け、蛍光X線マッピングの処理を実行する。なお、減圧した試料室2内を減圧した後で不活性ガスを導入し、不活性ガスの雰囲気内で蛍光X線マッピングの処理を行ってもよい。
以上詳述した如く、本実施の形態においては、試料ホルダ1は、気密性を保ちながら試料5を保持するので、試料の作成時、及び試料室2に対して試料ホルダ1を出し入れする作業時に、試料5の空気暴露を避けることができる。また、試料ホルダ1外から電力を接続部101へ入力することで、試料室2内を減圧した状態を保ちながら、試料室2内で試料ホルダ1の蓋部11を開くことができる。減圧した試料室2内で蓋部11を開いた状態で、空気暴露を避けながら試料5の蛍光X線分析を実行することができる。このように、試料ホルダ1を用いることにより、空気暴露を避けるべき試料5について、可及的に空気暴露を避けながら蛍光X線分析を実行することが可能となる。
また、試料ホルダ1は、横方向に蓋部11を移動させることによって蓋部11を開閉させる。蓋部11を上下方向に移動させる方法に比べて、X線レンズ32等の試料室2内の構造物に蓋部11が接触する危険が小さくなり、試料室2内の構造物又は試料ホルダ1を損傷させずに安全な蛍光X線分析が可能となる。また、試料ホルダ1は、蓋部11が開いた状態で、試料台16を上昇させることにより、X線レンズ32によるX線の焦点位置に配置されるように試料5の位置を調整し、精度の良い蛍光X線分析が可能となる。X線レンズ32等を動かす方法に比べて、試料台16を昇降することによって容易に試料5の位置を調整することができる。特に、試料台16が試料ホルダ1の他の部分よりも高い位置に試料5を持ち上げた状態で蛍光X線マッピングを実行することにより、X線レンズ32等の試料室2内の構造物が試料ホルダ1に接触する危険が小さくなり、損傷を避けて安全に蛍光X線マッピングを実行することが可能となる。
なお、本実施の形態においては、移動ステージ21を移動させることによってX線で試料5を走査する形態を示したが、X線分析装置は、集束させたX線の方向を変更させることによってX線で試料5を走査する形態であってもよい。また、本実施の形態においては、蛍光X線マッピングを行う形態を示したが、X線分析装置は、X線の走査を行わずに、試料5の蛍光X線分析を行う形態であってもよい。また、X線分析装置は、X線レンズ32として、モノキャピラリ又はポリキャピラリの他、コリメータ等を使用した形態であってもよい。また、試料ホルダ1は、X線分析に用いられる試料5を保持するために使用されるだけでなく、ラマン分光用の試料等、X線以外の光が試料に照射される分析に用いられる試料を保持するために使用されることも可能である。
1 試料ホルダ
101 接続部
11 蓋部
12 箱部
13、15 モータ
16 試料台
2 試料室
21 移動ステージ
22 電力線
23 排気ポンプ
31 X線管
32 X線レンズ
33 X線検出器
34 信号処理部
4 制御装置
5 試料
6 制御機

Claims (5)

  1. 試料を保持する可搬型の試料ホルダにおいて、
    上側に開口部を有しており、試料が内部に配置される箱部と、
    前記開口部を閉鎖するための蓋部と、
    前記開口部を前記蓋部で開閉させる電動式の開閉手段と
    電力線が接続され、前記電力線からの電力を前記開閉手段へ供給する接続部とを備え、
    前記箱部及び前記蓋部は、前記蓋部が閉じた状態で前記箱部内の気密性が保たれる構成にしてあること
    を特徴とする試料ホルダ。
  2. 前記箱部内に、試料が載置される試料台を備え、
    前記蓋部が開いた状態で前記試料台を昇降させる昇降手段を更に備えること
    を特徴とする請求項1に記載の試料ホルダ。
  3. 記昇降手段は電動式であり、
    前記接続部は、前記電力線からの電力を前記昇降手段へ供給するこ
    を特徴とする請求項2に記載の試料ホルダ。
  4. 内部に試料を配置することが可能であり、内部を減圧又は内部へ任意の気体を導入する手段を備える試料室において、
    請求項1乃至3のいずれか一つに記載の試料ホルダを内部に配置することが可能であり、
    前記試料ホルダの接続部に接続されて、前記接続部へ電力を供給するための電力線を備えること
    を特徴とする試料室。
  5. 請求項に記載の試料室と、
    該試料室内に配置された試料ホルダが保持する試料へ、上側からX線を照射する手段と、
    前記試料から発生した蛍光X線を検出する手段と
    を備えることを特徴とするX線分析装置。
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