JP6077420B2 - 手摺装着装置 - Google Patents
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Description
この種の従来の手摺装着装置は、取付基部の下部にその下端から上方に向けて徐々に小幅になったスリットが形成され、手摺ホルダの保持筒部内の手摺の取付基部よりも固定部側に挿入される挟持板が具備され、締結ボルトを手摺ホルダの固定部を貫通させて挟持板及び保持筒部に挿通すると共に、スリットを介して手摺の取付基部に挿通して、締結ボルトの外方突出部にナットに螺合して締め付けることにより、挟持板を介して保持筒部の内面に手摺の取付基部を押し付けて挟持するようにしたものがある(例えば特許文献1)。
本発明は上記問題点に鑑み、手摺を作業台に簡単に装着することができ、しかも製造が簡単で製造コストも安上がりになる手摺装着装置を提供することを目的としている。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、作業台3の手摺取付部3aに固定される固定部16と、手摺5の取付基部5aが挿入保持される保持筒部17とを有する手摺ホルダ13を備え、締結ボルト37を保持筒部17に挿通して手摺5の取付基部5aを保持筒部17に締付固定するようにした手摺装着装置であって、
前記保持筒部17の周方向の一部がボルト挿通孔34を有するボルト挿通壁30とされ、保持筒部17に挿入された手摺5の取付基部5aとボルト挿通壁30と間に取付プレート14が具備され、この取付プレート14に前記ボルト挿通孔34に挿通した締結ボルト37が螺合されるねじ孔39と、手摺5の取付基部5aの挿入端を受ける受け部41とが設けられ、
前記取付プレート14のねじ孔39に螺合した締結ボルト37の先端部は保持筒部17の内面との間で手摺5の取付基部5aを挟持可能である点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記ボルト挿通壁30は固定部16に対向するように配置され、固定部16を締結具21で手摺取付部3aに固定するための取付孔19が固定部16に設けられ、ボルト挿通壁30と取付プレート14とに、締結具21を回動操作するための工具を挿入する工具挿入孔44,45が前記取付孔19に対向して設けられている点にある。
しかも、従来のように手摺の取付基部にスリットを形成しておく必要がなくなるし、締付ボルトは手摺ホルダの保持筒部の幅よりも相当短いもので足りる。また、取付プレートとは別個に締結ボルトに螺合するナットは不要になり、手摺装着装置の構造が簡単で部品点数も少なくなり、手摺装着装置の製造が簡単で製造コストも安上がりになる。
図1〜図6は本発明の第1実施形態を示している。図1〜図3及び図6において、本発明の手摺装着装置1は、作業台3の手摺取付部3aに手摺5を着脱可能に固定するものである。
ここで、手摺5が装着される作業台3はアルミニウム合金等で構成され、図6に示すように、天板7と、天板7の前端部から前下がりに傾斜突出された前脚8と、天板7の後端部から下方突出された後脚9と、前脚8の中途部と後脚9の下端部とを連結するブレスト10とを備え、トラック昇降用作業台又は脚立を構成している。
手摺5はアルミニウム合金で構成され、円筒状に形成された複数の取付基部5aを有している。取付基部5aの外周面に軸方向の条溝が多数設けられて周方向に波形になった滑止用凹凸6が形成されている。
図1〜図5において、手摺装着装置1は、アルミニウム合金等で一体成形された手摺ホルダ13と、鉄等の金属板により構成された取付プレート14とを備え、手摺ホルダ13
は、作業台3の手摺取付部3aに固定される固定部16と、手摺5の取付基部5aが挿入保持される保持筒部17とを一体に有している。
締結具21は、頭部に六角溝24が形成されたボルト25とゆるみ止め機能をもつ図示省略のフリクションリングを有するUナット26とにより構成され、Uナット26と手摺取付部3aとの間にワッシャー27が介在されている。
取付プレート14の中央部に前記ボルト挿通孔34に挿通した締結ボルト37が螺合されるねじ孔39が設けられている。
取付プレート14の下部側はねじ孔39からボルト挿通壁30の下端近傍に達するように下方に長く延長突出されて、その下部に受け部41が形成されている。この受け部41は取付プレート14の下部を保持筒部17の内方に向けて折曲してなり、保持筒部17内に挿入した取付基部5aの挿入端を受けるようになっている。
取付プレート14の上部側はねじ孔39からボルト挿通壁30の上端よりも上方突出するように上方に長く延長突出されて、上部に回止め部42が形成されている。この回止め部42は取付プレート14の上部をボルト挿通壁30から外方突出する方向に向けて折曲してなり、保持筒部17の上側開口縁部に係合して取付プレート14を保持筒部17に対して上下方向に位置決めすると共に取付プレート14が締結ボルト37を支点に回転するのを防ぐように構成されている。
入する工具挿入孔44,45が前記一対の取付孔19に対向して上下一対ずつ設けられている。ボルト挿通壁30の工具挿入孔44はボルト挿通孔34の上下に配置され、取付プレート14の工具挿入孔45はねじ孔39の上下に配置されている。
前記第1実施形態によれば、手摺5を作業台3に装着する場合、まず、締結具21で手摺ホルダ13の固定部16を作業台3の手摺取付部3aに固定する。
この場合、取付プレート14の上部には保持筒部17の開口縁部に係合する回止め部42があるので、取付プレート14は保持筒部17に対して上下方向に位置決めされ、取付プレート14のねじ孔39をボルト挿通孔34に一致させておくことができ、締結ボルト37を保持筒部17のボルト挿通孔34に挿通すると共に取付プレート14のねじ孔39に容易に螺合することができる。
孔34に挿通すると共に取付プレート14のねじ孔39に螺合して、締結ボルト37で取付プレート14をボルト挿通壁30に取り付けた状態にし、その後に手摺5の取付基部5aを保持筒部17内に挿入し、締結ボルト37を締め付けて、手摺5の取付基部5aを保持筒部17の内面である一対の受止部35に押し付けて固定すればよい。
また、締結ボルト37をねじ孔39に螺合する際に、取付プレート14が締結ボルト37を支点に揺動すると、受け部41が保持筒部17の側壁31内面に当たって、取付プレート14の回り止めがなされ、受け部41が回り止めの役割をし、第1実施形態の場合と同様に、手摺5の取付基部5aを保持筒部17内で挟持固定して、手摺5を作業台3に手摺装着装置1によって簡単かつ強固に装着することができる。
また、前記実施形態では、締結ボルト37の先端部で手摺5の取付基部5aを一対の受止部35に押さえ付けて、取付基部5aを3点で挟持するようにしているが、これに代え、保持筒部17の内面側に手摺5の取付基部5aを面状に受ける受面を形成し、手摺5の取付基部5aを締結ボルト37の先端部と保持筒部17の受面とで挟持するようにしてもよい。
3 作業台
3a 手摺取付部
5 手摺
5a 取付基部
13 手摺ホルダ
14 取付プレート
16 固定部
17 保持筒部
19 取付孔
30 ボルト挿通壁
34 ボルト挿通孔
37 締結ボルト
39 ねじ孔
41 受け部
42 回止め部
44 工具挿入孔
45 工具挿入孔
Claims (3)
- 作業台(3)の手摺取付部(3a)に固定される固定部(16)と、手摺(5)の取付基部(5a)が挿入保持される保持筒部(17)とを有する手摺ホルダ(13)を備え、締結ボルト(37)を保持筒部(17)に挿通して手摺(5)の取付基部(5a)を保持筒部(17)に締付固定するようにした手摺装着装置であって、
前記保持筒部(17)の周方向の一部がボルト挿通孔(34)を有するボルト挿通壁(30)とされ、保持筒部(17)に挿入された手摺(5)の取付基部(5a)とボルト挿通壁(30)と間に取付プレート(14)が具備され、この取付プレート(14)に前記ボルト挿通孔(34)に挿通した締結ボルト(37)が螺合されるねじ孔(39)と、手摺(5)の取付基部(5a)の挿入端を受ける受け部(41)とが設けられ、
前記取付プレート(14)のねじ孔(39)に螺合した締結ボルト(37)の先端部は保持筒部(17)の内面との間で手摺(5)の取付基部(5a)を挟持可能であることを特徴とする手摺装着装置。 - 前記取付プレート(14)は、下部を保持筒部(17)の内方に向けて折曲して受け部(41)が形成され、上部を保持筒部(17)から突出する方向に向けて折曲して保持筒部(17)の開口縁部に係合する回止め部(42)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の手摺装着装置。
- 前記ボルト挿通壁(30)は固定部(16)に対向するように配置され、固定部(16)を締結具(21)で手摺取付部(3a)に固定するための取付孔(19)が固定部(16)に設けられ、ボルト挿通壁(30)と取付プレート(14)とに、締結具(21)を回動操作するための工具を挿入する工具挿入孔(44,45)が前記取付孔(19)に対向して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の手摺装着装置。
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