JP6076830B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機あるいはパチスロ機といった遊技機に関する。
従来、例えばパチンコ機において、いわゆるゴト等の不正行為の発見及び防止を図るべく、基板ケースの封印部分に着色塗料を封入したカプセル部材を設けたものが提案されている。このパチンコ機では、基板ケースが正規の方法以外で開封された場合にカプセル部材が破壊されることにより、当該カプセル部材に封入された着色塗料が外部に漏出するようになっている(特許文献1参照)。
特開2010−155133号公報
しかしながら、上述した従来のパチンコ機では、封印部分の厚みによっては外部からカプセル部材やその内部の着色塗料が透けて見え、当該カプセル部材が破壊されずとも着色塗料による仕掛けが不正行為を行う者に察知されるおそれがあり、そうなると、カプセル部材をできる限り破壊しないようにして基板ケースが開封される可能性があった。
また、基板ケースが正規の方法で開封される場合に、カプセル部材が破壊されて着色塗料が外部に漏出することがあるが、そのような場合にあっても着色塗料が基板側へと流出しないように封印部分の構造や形状に工夫を施す必要がある。
さらに、不正行為を行う者は、スピーカや遊技用ボタン等の隙間から細い工具を挿入して不正行為を行いがちであり、不正行為の痕跡としてスピーカや遊技用ボタンに傷が残りやすいが、そのような傷を見落としてしまうと不正行為を早期に発見することができなくなる。
本発明は、上述した事情のもとで創出されたものであり、不正行為を行う者に対しては分かり難くする一方、不正行為自体を発見し易くすることができる簡単な構成部材を備えた遊技機を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技機は、
各種の構成部材を備えた遊技機であって、
前記各種の構成部材であるカバー部材及び該カバー部材内部に収納された被収納体を有し
少なくとも前記カバー部材の外表面側に設けられ、外部から照射された可視光波長域に及ばない所定の光を遮断する遮光層と、
前記遮光層に覆われて前記遮光層よりも内側に設けられ、前記所定の光に応じて発光作用を呈し、前記被収納体に形成された発光層と、を有し、
前記発光層は、前記カバー部材から前記遮光層が取り除かれた場合に、外部から照射された前記所定の光に応じて発光可能であることを特徴としている。
このような構成によれば、発光層に対して所定の光を照射しない限り発光することがなく、通常の光の下では発光層を確認することができないので、不正行為を行う者に対しては構成部材に設けた発光層を分かり難くすることができる。一方、不正行為によって構成部材における表面側の遮光層に傷が付くと、そのような傷で剥がれた遮光層の一部分から発光層の光が外部に導かれる。すなわち、不正行為の痕跡として残る遮光層の剥離部分や欠損部分から内側に向けて所定の光を照射し、それに応じて発光層で発光した光を外部から確認することにより、そのような遮光層の剥離部分や欠損部分を容易に見つけ出すことができ、遮光層及び発光層の簡単な層構造から不正行為自体を発見し易くすることができる。
本発明の好ましい実施の形態として、前記遮光層と前記発光層との間には、前記所定の光を通す透光部が設けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、遮光層の剥離部分や欠損部分から透光部を介して発光層の光を確認可能としつつ、外部からの発光層に対する傷付け行為を防ぐことができ、発光層の耐久性を向上することができる。
本発明の好ましい実施の形態として、前記遮光層には、前記所定の光を部分的に通し、前記発光層からの光を外部に導く光透過領域が設けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、遮光層の光透過領域から発光層の光を随時確認することができるので、例えば発光層を有する基板自体がすり替えられた場合に、発光層の光が外部から確認できないことにより、そのようなすり替え自体を容易に発見することができる。
本発明の好ましい実施の形態として、前記遮光層及び前記発光層は、透明であることを特徴としている。
このような構成によれば、発光層は、透明な遮光層を通して外部からの光を受けるものの、例えば所定の光を照射しない限り発光作用を呈しない透明な層とすることができ、これにより、不正行為を行う者に対して発光層をより分かり難くすることができる。また、現行の遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則上、例えば透明であることが求められる基板ケースに対して遮光層を容易に適用することができる。
本発明によれば、不正行為を行う者に対しては分かり難くする一方、不正行為自体を発見し易くすることができる簡単な構成部材を備えた遊技機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るパチンコ機の外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の遊技盤の外観を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の遊技盤を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の背面を示す背面図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の背面に設けられた主基板ユニットを示す斜視図である。 図7に示す主基板ユニットの切欠き斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の主制御回路及び副制御回路を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機において実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機において実行されるシステムタイマ割込処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機において実行される特別図柄制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機において実行される普通図柄制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機において実行される副制御回路メイン処理を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係るパチンコ機の背面に設けられた主基板ユニットを示す斜視図である。 図15に示す主基板ユニットの切欠き斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るパチンコ機に設けられた操作ボタンを示す切欠き斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るパチンコ機の背面に設けられた主基板ユニットを示す切欠き斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るパチンコ機の背面に設けられた主基板ユニットを示す切欠き斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るパチンコ機の背面に設けられた主基板ユニットを示す切欠き斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るパチンコ機の背面に設けられた主基板ユニットを示す切欠き斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るパチンコ機の背面に設けられた主基板ユニットを示す切欠き斜視図である。
以下に、本発明に好適な実施の形態について図面に基づいて説明する。
[遊技機の構成]
本発明の一実施形態に係る遊技機の外観及び遊技盤について図1〜5を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るパチンコ機の外観を示す斜視図である。図2は、パチンコ機の外観を示す正面図である。図3は、パチンコ機の分解斜視図である。図4は、パチンコ機の遊技盤を示す正面図である。図5は、パチンコ機の遊技盤を示す斜視図である。
図1〜5に示すように、パチンコ機10は、奥行き方向に所定の厚みを持つように構成されており、ガラスドア11、木枠12、ベースドア13、遊技盤14、上皿20、下皿22、画像を表示する液晶表示装置32、遊技球を発射する発射装置130、払出ユニット500、基板ユニット600等から構成されている。
ガラスドア11は、ベースドア13に対して開閉自在に軸支されている。ガラスドア11の中央には、開口部が形成されており、この開口部には、透過性を有する保護ガラス19が設けられている。保護ガラス19は、ガラスドア11が閉じられた状態で遊技盤14の前面に対面するように配設されている。ガラスドア11の下部には、操作ボタン80(80a,80b)が設けられている。
上皿20は、ガラスドア11の下部に該ガラスドア11と一体となって設けられている。下皿22は、上皿20の下方に位置するようにベースドア13に設けられている。上皿20及び下皿22には、遊技球の貸し出し、遊技球の払い出し(賞球)を行うための払出口20a,22aが形成されており、所定の払出条件が成立した場合には、遊技球が排出される。特に、上皿20には、後述する遊技領域15に発射させるための遊技球が貯留される。
発射装置130は、ベースドア13の右下部に設けられている。この発射装置130には、遊技者によって操作可能な発射ハンドル26が設けられており、遊技者によって発射ハンドル26が操作されることにより、パチンコ遊技を進めることができる。この発射ハンドル26が遊技者によって握持され、時計回りの方向へ回動操作された場合には、その回動角度に応じて発射モータに電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14へ順次発射される。
遊技盤14は、保護ガラス19の後方であって、ベースドア13の前方に位置するように配設されている。遊技盤14の後方には、スペーサ31、液晶表示装置32等が配設されている。ペースドア13の後方には、払出ユニット500、基板ユニット600が設けられている。ベースドア13の上部には、スピーカ46が設けられている。
遊技盤14は、その全部が透光性を有する板形状の樹脂(透光部材)によって形成されている。この透光性を有する部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等、各種の材質を用いることができる。
遊技盤14は、その前面側に、発射された遊技球が転動流下可能な遊技領域15を有している。この遊技領域15は、ガイドレール30(具体的には図4に示す外レール30a)に囲まれ、遊技球が転動可能な領域である。また、遊技盤14における遊技領域15には、複数の遊技釘(図示せず)が打ち込まれている。
遊技盤14の裏面側には、枠形状のスペーサ31が設けられており、このスペーサ31を介して液晶表示装置32が設けられている。すなわち、遊技盤14の裏面と液晶表示装置32の前面(表示面)との間は、スペーサ31によって所定の間隙が形成されている。液晶表示装置32は、遊技に関する画像を表示する表示領域32aを有しており、この表示領域32aは、遊技盤14の前面側から見て、該遊技盤14の透光領域に重なるように配置されている。本実施形態の場合、遊技盤14の略全面が透光性部材によって形成されており、表示領域32aは、前面側から見て遊技盤14の遊技領域15の後方に重なる位置に設けられている。
液晶表示装置32の表示領域32aに表示された画像は、スペーサ31によって形成されている間隙及び透光性を有する遊技盤14を介して遊技盤14の前面側から視認可能となっている。表示領域32aには、演出用の識別図柄、演出画像、装飾用の装飾画像等、各種の画像が表示される。
発射ハンドル26は、ベースドア13に対して回動自在に設けられている。また、発射ハンドル26の裏側には、駆動装置である発射ソレノイド(図示せず)が設けられている。さらに発射ハンドル26の周縁部には、タッチセンサ(図示せず)が設けられている。発射ハンドル26の内部には、発射ハンドル26の回動量に応じて抵抗値を変化させ、発射ソレノイド(図示せず)に供給する電力を変化させる発射ボリュームが設けられている。
タッチセンサ(図示せず)が遊技者により接触されたときには、遊技者により発射ハンドル26が握持されたものと検知される。発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回りに回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射ボリューム(図示せず)の抵抗値が変化し、このときの抵抗値に対応する電力が発射ソレノイド(図示せず)に供給される。その結果、上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14の遊技領域に順次発射され、遊技が進められる。なお、発射停止ボタン(図示せず)が押下された場合には、発射ハンドル26を握持しかつ回動させた状態であっても遊技球の発射が停止される。
図4に示すように、遊技盤14の左下方には、特別図柄表示装置35と、7セグメントLEDで構成された普通図柄表示装置、LEDランプによって構成された普通図柄表示装置、特別図柄保留表示器、普通図柄保留表示器及びラウンド数表示器を含む表示部53とが設けられている。
遊技盤14の後方(裏面側)に設けられている液晶表示装置32の表示領域32aでは、特別図柄表示装置35において表示される特別図柄と関連する演出画像が表示される。例えば、特別図柄表示装置35で表示される特別図柄の変動表示中においては、特定の場合を除いて、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて、数字や記号等からなる識別図柄や、演出用の識別情報でもある、例えば龍の絵柄が変動表示される。また、特別図柄表示装置35において変動表示されていた特別図柄が停止表示されるとともに、液晶表示装置32の表示領域32aでも演出用としての識別図柄が停止表示される。
また、特別図柄表示装置35において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、大当りであることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される。具体的には、特別図柄表示装置35において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される演出用の識別情報の組み合わせが特定の表示態様(例えば、複数の図柄列のそれぞれに同一の図柄が全て揃った状態で停止表示される態様及び全ての図柄列で1つの絵を表示する態様)となり、さらに、所定の文字画像とともに、大当り用の演出画像が液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される。
図4及び図5に示すように、パチンコ機10の遊技盤14の前面部14aには、二つのガイドレール30(30a,30b)、ステージ55、遊技球通過検出部材410、シャッタ40、始動口39、シャッタ48、大入賞口25、一般入賞口56a、56b等の遊技部材が設けられている。
ガイドレール30は、遊技盤14の前面部の遊技領域15を区画(画定)する外レール30aと、その外レール30aの内側に配設された内レール30bとから構成される。発射された遊技球は、遊技盤14の前面部14aに設けられたガイドレール30に案内されて、遊技盤14の上部に移動し、複数の遊技釘(図示せず)、遊技盤14の前面部14aに設けられたステージ55等との衝突により、その進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって流下する。
遊技盤14の前面部14aには、普通図柄抽選を行うための遊技球通過検出部材410(始動ゲート44)と、特別図柄抽選を行うための始動口39等が設けられている。この遊技球通過検出部材410を遊技球が通過することにより、普通図柄の変動表示(表示部53)が実行され普通図柄抽選が行われる。この普通図柄抽選の結果が当選となった場合には、始動口39に設けられたシャッタ40が開く。そして、シャッタ40が開いた始動口39内の始動領域に遊技球が入ると、特別図柄の変動表示(特別図柄表示装置35)が実行され特別図柄抽選が行われる。この特別図柄抽選の結果が当選となった場合には、通常遊技状態よりも遊技者に相対的に有利な大当り遊技状態となる。この大当り遊技状態となった場合には、シャッタ48が開放状態に制御され、大入賞口25に遊技球が受け入れ容易となる。
遊技球通過検出部材410の通過球センサ415によって、遊技球の通過が検出された場合、普通図柄表示装置(表示部53)による普通図柄の変動表示が開始される。
表示部53において、普通図柄表示装置の普通図柄が所定の図柄で停止表示されたときには、始動口39におけるシャッタ40が閉鎖状態から開放状態となり、始動口39に遊技球が入り易くなる。また、シャッタ40を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、シャッタ40が閉鎖状態となり、始動口39に遊技球が入らなくなる。
なお、表示部53において普通図柄が変動中である場合に、遊技球通過検出部材410を遊技球が通過した場合には、表示部53の普通図柄保留表示LEDが遊技球の通過毎に順番に点灯し、変動表示中の普通図柄が停止表示されるまで、当該遊技球通過検出部材410への遊技球の通過に基づく普通図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。その後、変動表示していた普通図柄が停止表示された場合には、保留されていた普通図柄の変動表示が開始される。
また、表示部53において、普通図柄表示装置の普通図柄として特定の図柄が停止表示された場合には、普通図柄抽選が当選であることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置32の表示領域32aに表示される。
また、前述したように、始動口39内には、入賞領域が設けられている。この入賞領域には、始動入賞球センサ116(図9参照)が設けられている。遊技球が、始動入賞球センサ116によって検出された場合、特別図柄表示装置35による特別図柄の変動表示が開始される。なお、本実施形態においては、特別図柄変動表示の保留を行うようにはなされていないが、当該保留を行う場合には、特別図柄の変動表示中に、始動口39へ遊技球が入球した場合には、変動表示中の特別図柄が停止表示されるまで、始動口39への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示の実行(開始)を保留するようにすればよい。その後、変動表示していた特別図柄が停止表示された場合には、保留されていた特別図柄の変動表示が開始されるようにする。なお、特別図柄の変動表示の保留を行う場合、当該保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回を上限として特別図柄の変動表示を保留するようにする。
また、その他の条件(所定の特別図柄の変動表示開始条件)としては、特別図柄が停止表示されていることである。つまり、所定の特別図柄の変動表示開始条件が成立する毎に特別図柄の変動表示が開始される。
大入賞口25には、その前方に開閉可能なシャッタ48が設けられている。このシャッタ40は、特別図柄表示装置35において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示され、遊技状態が大当り遊技状態に移行された場合は、遊技球を受け入れ易い開放状態となるように駆動される。その結果、大入賞口25は、遊技球を受け入れ易い開放状態となる。
大入賞口25には、カウントセンサ104(図9参照)を有する領域(図示せず)が設けられており、その領域を遊技球が所定個数(例えば8個)通過するか、又は、所定時間(例えば30秒)が経過するまでシャッタ48が開放状態に駆動される。そして、開放状態において大入賞口25への所定数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、シャッタ48は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態となるように駆動される。なお、大入賞口25が遊技球を受け入れ易い開放状態から受け入れ難い閉鎖状態となるまでの遊技をラウンドゲームと呼ぶ。従って、シャッタ48は、ラウンドゲーム時に開放し、各ラウンドゲーム間では閉鎖することになる。また、ラウンドゲームは、“1”ラウンド、“2”ラウンド等のラウンド数として計数される。例えば、ラウンドゲームの1回目を第1ラウンド、2回目を第2ラウンドと呼ぶ場合がある。
続いて、開放状態から閉鎖状態に駆動されたシャッタ48は、再度開放状態に駆動される。つまり、ラウンドゲームが終了した場合には、次のラウンドゲームへ継続して進むことができる。なお、第1ラウンドのラウンドゲームから、次のラウンドゲームに継続して進むことができない(最終の)ラウンドゲームが終了するまでの遊技を特別遊技あるいは大当り遊技を呼ぶ。
特別遊技の実行中において、最初のラウンド数から最もラウンドゲームが継続された場合の最後のラウンドゲームまでのラウンド数(最大継続ラウンド数)は、本実施形態の場合、2ラウンドのみとなっているが、停止表示された特別図柄によって異なるようにしてもよく、例えば“3”ラウンド、“6”ラウンド、“9”ラウンド、“15”ラウンドから特別図柄の停止態様に応じて選択されるようにしてもよい。
また、前述した始動口39、一般入賞口56a,56b、大入賞口25に遊技球が入賞した場合には、それぞれの入賞口の種類に応じて予め設定されている数の遊技球が上皿20又は下皿22に払い出される。
以上説明したように、遊技盤14の前面部の遊技領域15には、ガイドレール30、ステージ55、遊技球通過検出部材410、始動口39、大入賞口25、遊技釘(図示せず)等が設けられており、この遊技領域15を遊技球が転動しながら流下する間に、これらの部材に関わり合うようになされている。遊技球とこれらの部材との関わりの結果によって、遊技内容が遊技者にとって有利な状態へ移行する機会が生じる。従って、遊技者は、遊技領域15における遊技球の各部材との関わりに注目することとなる。
遊技領域15の中央部分には、遊技盤14の裏面側に設けられた液晶表示装置32の表示領域32aが透過して前面側から見えるように構成されており、遊技者は、遊技盤14を介して前面側からこの表示領域32aを視認することができる。液晶表示装置32の表示領域32aには、識別図柄が表示されるため、遊技盤14の前面部においては、この識別図柄が表示される領域を避けて、遊技球通過検出部材410等の部材が配置されている。
本実施形態のパチンコ機10において、例えば構成部材としての後述の主基板ユニット91には、いわゆるゴト等による不正行為を発見し易くするための工夫が施されている。
図6は、パチンコ機の背面を示す背面図である。図7は、パチンコ機の背面に設けられた主基板ユニットを示す斜視図である。図8は、主基板ユニットの切欠き斜視図である。
図6に示すように、パチンコ機10の背面側には、球タンク90、主基板ユニット91、副基板ユニット92、払出・発射制御ユニット93、払出装置128、及び電源ユニット94が設けられている。球タンク90及び払出装置128は、払出ユニット500に設けられており、主基板ユニット91、副基板ユニット92、払出・発射制御ユニット93、及び電源ユニット94は、基板ユニット600に設けられている。
球タンク90は、上皿20及び下皿22に払い出される遊技球を貯留している。主基板ユニット91は、図8に示すように、後述の主制御回路60が形成された主基板910、ベース部材911、及び基板ケース蓋912を有する。副基板ユニット92は、主基板ユニット91と同様に、後述の副制御回路200が形成された副基板(図示せず)、ベース部材(図示せず)、及び基板ケース(図示せず)を有する。払出・発射制御ユニット93は、後述の払出・発射制御回路126が形成された基板等(図示せず)を有する。電源ユニット94には、電源回路が設けられており、パチンコ機10に電源を投入するための電源スイッチが設けられている。
[主基板ユニットの構成]
ベース部材911は、主基板910の裏面を支持した状態で、パチンコ機10の背面側に設けられた基板ユニット600に取り付けられる。基板ケース蓋912は、ベース部材911に支持された主基板910の全体を覆うようにベース部材911と一体化される。このベース部材911と基板ケース蓋912とが一体化されることで基板ケースが構成される。具体的には、図7に示すように、基板ケース蓋912には、例えばカシメによって連結するための封印部912Aが設けられており、この封印部912Aを介して基板ケース蓋912がベース部材911に対して強固に連結される。これにより、基板ケース蓋912は、主基板910を内部に配した状態でベース部材911に対して容易に取り外しできないように封止される。基板ケース蓋912の一端側には、封印された主基板910のコネクタ910Aを外部に露出させるためのコネクタ孔912Bが設けられている。
図8に示すように、基板ケース蓋912の本体部9120は、遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則上、透明な材料、例えばポリカーボネート、ABS、塩化ビニル等の透明な合成樹脂により形成されている。本体部9120の外表面全体には、例えばコーティング加工あるいはラミネート加工により所定の光を遮断する遮光層9121が設けられている。遮光層9121は、所定の光として、例えばブラックライトから照射される長波長の紫外線のみをカットするものであり、透明なUVカット膜やUVカットフィルムにより形成される。これにより、本体部9120は、透光部として長波長の紫外線を含む可視光線を通す一方、遮光層9121は、長波長の紫外線を除く可視光線を通す。なお、遮光層9121は、後述の発光層9100で発光して外部へと進行する所定波長域の光を遮断するような構成としてもよい。このような遮光層9121としては、長波長の紫外線のほか所定の波長範囲の光線をカットするような光学特性を有する透明な膜あるいはフィルムにより形成される。
一方、基板ケース蓋912によって覆われた主基板910の表面には、発光作用を呈する発光層9100が形成されている。この発光層9100は、遮光層9121でカットされるような所定の光、例えばブラックライトからの長波長の紫外線を受けると、蛍光を発するものである。発光層9100は、例えば長波長の紫外線に応じて蛍光を発する蛍光物質を透明な母材に混入した塗料を塗布することにより形成される。なお、発光層9100は、主基板910の表面全体に形成されたものでもよいし、あるいはその表面一部の領域に形成されたものでもよい。このような発光層9100は、通常の可視光線の下では見た目上形成されていることが分かり難い。その一方、主基板910自体は、基板ケース蓋912の本体部9120及び遮光層9121が透明であるが故に、これら本体部9120及び遮光層9121を通して外部から確実に視認することができ、当該基板ケース蓋912の内側に配置されていることが容易に確認される。
ところで、遮光層9121は、図8の左側円内に示すように、通常状態では本体部9120の外表面全体に形成されており、上述したように外部からの例えば長波長の紫外線をカットすることにより、内側の発光層9100の発光作用を促すことはない。また、図8に示す通常の状態において、仮に発光層9100が何らかの理由で発光することによっても、遮光層9121が所定の波長範囲の光線を遮断し得る光学特性を有するものであれば、この発光層9100の光が遮光層9121によって遮断されるので、後述するように遮光層9121に剥離部分や欠損部分が生じない限り、基板ケース蓋912の外側から発光層9100の発光を確認し得ない。
一方、ゴト等の不正行為により工具を用いて無理に基板ケース蓋912をこじ開けようとする場合、本体部9120の外表面に擦り傷や掻傷等が付き、そのような傷によって遮光層9121に剥離部分や欠損部分が生じることがある。すなわち、図8の右側円内に示すように、剥離や傷等によって本体部9120の外表面一部に遮光層9121が無くなった場合、基板ケース蓋912の外部から内側に向けてブラックライトの紫外線を照射すると、その紫外線が本体部9120を通って主基板910の表面に達する。これにより、発光層9100は、外部からの紫外線を受けて発光し、発光層9100からの光が本体部9120を通って外部に放射される。
すなわち、ブラックライトの紫外線に応じて発光層9100による発光を確認することにより、可視光線の下では目に見えない程度で基板ケース蓋912の外表面に付いた小さな傷等を確実かつ容易に発見することができる。
なお、本実施形態では、主基板910の表面全体に発光層9100を形成しているが、主基板そのものを例えば蛍光物質を混入した発光材料で形成するようにしてもよい。また、本実施形態では、外部からの所定の光を遮断するものとして遮光層9121を設けているが、例えば発光層からの特定波長の光のみを遮断するものとして遮光層を設けてもよい。これによれば、例えば長波長の紫外線等という所定の光を基板ケース蓋の外部から特に照射せずとも、基板ケース蓋の外表面に遮光層が無くなるような傷等がついている限り、そのような遮光層の無い部分を通じて発光層の光を外部から確認することができ、基板ケース蓋の外表面に付いた小さな傷等をより簡単に発見することができる。さらに、本実施形態では、主基板ユニット91に遮光層9121及び発光層9100を設けたが、これらと同様の遮光層及び発光層を例えば副基板ユニット92を含むいずれの基板ユニットに設けてもよい。
[遊技機の電気的構成]
次に、パチンコ機10の回路構成について説明する。図9は、パチンコ機の制御回路を示すブロック図である。図9に示すように、パチンコ機10は、主に、遊技の制御を行う主制御回路60と、遊技の進行に応じた演出の制御を行う副制御回路200とから構成される。
主制御回路60は、主基板910に形成されており、メインCPU66、メインROM68(読み出し専用メモリ)、メインRAM70(読み書き可能メモリ)を備えている。
メインCPU66には、メインROM68、メインRAM70等が接続されており、このメインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。
メインROM68には、メインCPU66によりパチンコ機10の動作を制御するためのプログラムや、各種のテーブル等が記憶されている。
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値、現在の大当り確率状態、保留球数等の情報を記憶する機能を有する。なお、本実施形態においては、メインCPU66の一時記憶領域としてメインRAM70を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
また、この主制御回路60は、後述するシステムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路62、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路64、後述する副制御回路200に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC72を備えている。また、主制御回路60には、各種の装置が接続されている。
例えば、主制御回路60からの信号に応じる各種の装置としては、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置35、普通図柄ゲームにおける識別情報としての普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示装置33、普通図柄ゲームにおける普通図柄の可変表示の保留個数を表示する普通図柄保留表示装置50、始動口39のシャッタ40を開放状態又は閉鎖状態とする普通電動役物ソレノイド118、シャッタ40を駆動させ、大入賞口25を開放状態又は閉鎖状態とする大入賞口ソレノイド120等が接続されている。なお、特別図柄保留表示装置34、普通図柄表示装置33、普通図柄保留表示装置50は、図2に示した表示部53を構成する各表示装置である。また、本実施形態の場合、特別図柄ゲームにおける特別図柄の変動表示の保留を行わないため、図9に示す特別図柄保留表示装置34は設けられていないが、保留を行う場合には、特別図柄保留表示装置34を設けて、特別図柄の変動表示の保留個数を表示する。
また、例えば、大入賞口25における領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給するカウントセンサ104、各一般入賞口56(56a,56b)を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する一般入賞球センサ106,108、遊技球通過検出部材410を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する通過球センサ415、始動口39を遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する始動入賞球センサ116、電断時等におけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアするバックアップクリアスイッチ124等が接続されている。
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、遊技球の払出を行う払出装置128、遊技球の発射を行う発射装置130が接続されている。
払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンドを受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路126は、発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータに電力を供給し、遊技球を発射させる制御を行う。
さらに、シリアル通信用IC72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置32における表示制御、スピーカ46L,46Rから発生させる音声に関する制御、装飾ランプ等を含むランプの制御等を行う。
なお、本実施形態においては、主制御回路60から副制御回路200に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
副制御回路200は、副基板に形成されており、サブCPU206、プログラムROM208、ワークRAM210、液晶表示装置32における表示制御を行うための表示制御回路250、スピーカ46L,46Rから発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路230、各種装飾ランプや発光演出部等を含む発光部132の制御を行うランプ制御回路240から構成されている。副制御回路200は、主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
サブCPU206は、プログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路200の制御を行う。
プログラムROM208には、サブCPU206によりパチンコ機10の遊技演出を制御するためのプログラムや各種のテーブルが記憶されている。
なお、本実施の態においては、プログラム、テーブル等を記憶する記憶手段として、メインROM68、プログラムROM208を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジ等の記憶媒体に記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAM等に記録されるものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記録されていてもよい。
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する。なお、本実施形態においては、サブCPU206の一時記憶領域としてワークRAM210を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
表示制御回路250は、液晶表示装置32の表示制御を行う回路であり、画像データプロセッサ(以下、VDPと称する。)、各種の画像データを生成するためのデータが記憶されている画像データROM、画像データをバッファするフレームバッファ、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータ等から構成されている。
表示制御回路250は、サブCPU206から供給されるデータに応じて、液晶表示装置32に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。表示制御回路250は、サブCPU206から供給される画像表示命令に応じて、装飾図柄を示す装飾図柄画像データ、背景画像データ、演出用画像データ等、各種の画像データ等、液晶表示装置32に表示させるための画像データを一時的にフレームバッファに格納する。
そして、表示制御回路250は、所定のタイミングで、フレームバッファに格納された画像データをD/Aコンバータに供給する。このD/Aコンバータは、画像データを画像信号として変換し、所定のタイミングでこの画像信号を液晶表示装置32に供給することにより、液晶表示装置32に画像が表示される。つまり、表示制御回路250は、液晶表示装置32に遊技に関する画像を表示させる制御を行うこととなる。
また、音声制御回路230は、音声に関する制御を行う音源IC、各種の音声データを記憶する音声データROM、音声信号を増幅するための増幅器(以下、AMPと称する。)等から構成されている。
この音源ICは、スピーカ46L,46Rから発生させる音声の制御を行う。音源ICは、サブCPU206から供給される音声発生命令に応じて、音声データROMに記憶されている複数の音声データから一つの音声データを選択する。また、音源ICは、選択された音声データを音声データROMから読み出し、音声データを所定の音声信号に変換し、その音声信号をAMPに供給する。AMPは、音声信号を増幅させ、スピーカ46L,46Rから音声を発生させる。
ランプ制御回路240は、ランプ制御信号を供給するためのドライブ回路、複数種類のランプ装飾パターンが記憶されている装飾データROM等から構成されている。
[遊技機の動作]
以下に、パチンコ機10で実行される処理を図10〜14に示す。
[メイン処理]
最初に、図10に示すように、ステップS9において、メインCPU66は、RAMアクセス許可、バックアップ復帰処理、作業領域を初期化等の初期設定処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS14に処理を移す。
ステップS14において、詳しくは図12を用いて後述するが、メインCPU66は、特別図柄ゲームの進行、液晶表示装置32、特別図柄表示装置35に表示される特別図柄、装飾図柄に関する特別図柄制御処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS15に処理を移す。
ステップS15において、詳しくは図13を用いて後述するが、メインCPU66は、普通図柄ゲームの進行、普通図柄表示装置33に表示される普通図柄に関する普通図柄制御処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS16に処理を移す。
ステップS16において、メインCPU66は、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理の実行の結果に従って、特別図柄、普通図柄等の可変表示の表示制御を行う図柄表示装置制御処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS14に処理を移す。
このように、メイン処理においては、初期設定処理が終了した後、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、図柄表示装置制御処理を繰り返し実行することとなる。
[システムタイマ割込処理]
メインCPU66は、メイン処理を実行している状態であっても、メイン処理を中断させ、システムタイマ割込処理を実行する場合がある。リセット用クロックパルス発生回路62から所定の周期(例えば2ミリ秒)毎に発生されるクロックパルスに応じて、以下のシステムタイマ割込処理を実行する。このシステムタイマ割込処理について図11を用いて説明する。
最初に、図11に示すように、ステップS43において、メインCPU66は、大当り判定用乱数カウンタ、大当り図柄決定用乱数カウンタ等の各カウント値を“1”増加するように乱数更新処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS44に処理を移す。
ステップS44において、メインCPU66は、カウントセンサ104、一般入賞球センサ106、108、通過球センサ415、始動入賞球センサ116等の、各種センサやスイッチの状態を検知する入力検出処理を実行する。具体的には、メインCPU66は、始動入賞球センサ116が遊技球を検知したか否かを判定し、遊技球を検知したと判定した場合には、特別図柄乱数値とを抽出し、メインRAM70の始動記憶領域に格納する処理を行う。また、メインCPU66は、通過球センサ415が遊技球を検知したか否かを判定し、遊技球を検知したと判定した場合には、保留個数が上限(例えば、4個)である否かを判定し、上限であると判定しない場合に、普通図柄ゲームの当り判定用乱数と、普通図柄乱数値とを抽出し、メインRAM70の普通図柄記憶領域に格納する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS45に処理を移す。このように、メインRAM70は、普通図柄が変動表示を開始してから停止表示するまでの間に、普通領域を通過したことによる普通抽選を所定数まで保留する普通図柄保留手段の一例である。
ステップS45において、メインCPU66は、主制御回路60と副制御回路200との同期をとるための待ち時間タイマ、大入賞口25の開放時間を計測するための大入賞口開放時間タイマ等、各種のタイマの更新処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS46に処理を移す。
ステップS46において、メインCPU66は、各種の変数に基づいて駆動制御するための信号をソレノイド、モータ等に供給する出力処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS47に処理を移す。
ステップS47において、メインCPU66は、各種のコマンドを副制御回路200に供給するコマンド出力処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS48に処理を移す。
ステップS48において、メインCPU66は、払出装置128に賞球を行わせるための賞球制御コマンドを払出・発射制御回路126へ送信する等の払出処理を実行する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了し、割込発生前のアドレスへ復帰し、メイン処理を実行させる。
[特別図柄制御処理]
図10の特別図柄制御処理について図12を用いて説明する。なお、図12において、各処理の側方に描いた数値は、それら各処理に対応する制御状態フラグを示し、その制御状態フラグの数値に応じて、その数値に対応する一つのステップが実行され、特別図柄ゲームが進行することとなる。
最初に、図12に示すように、ステップS71において、メインCPU66は、制御状態フラグをロードする処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS72に処理を移す。
なお、後述する各処理において、メインCPU66は、制御状態フラグの値に基づいて、各ステップにおける各種の処理を実行するか否かを判断することとなる。この制御状態フラグは、特別図柄ゲームの遊技の状態を示すものであり、各処理のいずれかを実行可能にするものである。また、それに加えて、メインCPU66は、各ステップに対して設定された待ち時間タイマ等に応じて決定される所定のタイミングで各ステップにおける処理を実行する。
なお、この所定のタイミングに至る前においては、各ステップにおける処理を実行することなく終了することとなり、他のサブルーチンを実行することとなる。もちろん、所定の周期でシステムタイマ割込処理も実行する。
本実施形態においては、特別図柄変動表示の保留を行うようにはなされていないが、当該保留を行う場合には、メインCPU66は、ステップS72において、特別図柄記憶チェック処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)である場合に、保留個数のチェックを行い、保留個数がある場合に、大当り判定、特別図柄の決定等を行う。また、メインCPU66は、特別図柄変動時間管理を示す値(01)を制御状態フラグにセットする。特別図柄の変動時間は予め規定時間に設定されており、規定の変動時間を経過した後、後述する特別図柄変動時間管理処理、すなわちステップS73の処理を実行するように設定することとなる。
ステップS73において、メインCPU66は、特別図柄変動時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理を示す値(01)であり、変動時間が経過した場合に、特別図柄表示時間管理を示す値(02)を制御状態フラグにセットし、確定後待ち時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、確定後待ち時間が経過した後、後述する特別図柄表示時間管理処理すなわちステップS74の処理を実行するように設定することとなる。
ステップS74において、メインCPU66は、特別図柄表示時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理を示す値(02)であり、確定後待ち時間が経過した場合に、大当りか否かを判断する。メインCPU66は、大当りである場合に、大当り開始インターバル管理を示す値(03)を制御状態フラグにセットし、大当り開始インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、大当り開始インターバルに対応する時間が経過した後、後述する大当り開始インターバル管理処理、すなわちステップS75の処理を実行するように設定することとなる。
一方、メインCPU66は、大当りではない場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(08)をセットする。つまり、後述する特別図柄ゲーム終了処理、すなわちステップS81の処理を実行するように設定することとなる。この処理が終了した場合には、ステップS75に処理を移す。
ステップS75において、メインCPU66は、大当りであると判別した場合には、大当り開始インターバル管理処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大当り開始インターバル管理を示す値(03)であり、その大当り開始インターバルに対応する時間が経過した場合に、大入賞口25を開放させるために、メインROM68から読み出されたデータに基づいて、メインRAM70に位置付けられた変数を更新する。メインCPU66は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットするとともに、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。つまり、後述する大入賞口開放中処理、すなわちステップS76の処理を実行するように設定することとなる。
ステップS76において、メインCPU66は、大入賞口開放中処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大入賞口開放中を示す値(04)である場合に、大入賞口入賞カウンタが所定数以上であるという条件、開放上限時間を経過した(大入賞口開放時間タイマが“0”である)という条件のいずれかを満たす(所定の閉鎖条件が成立した)か否かを判断する。
メインCPU66は、いずれかの条件を満たした場合に、大入賞口25を閉鎖させるために、メインRAM70に位置付けられた変数を更新する。そして、メインCPU66は、大入賞口内残留球管理を示す値(05)を制御状態フラグにセットする。メインCPU66は、大入賞口内残留球管理時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、大入賞口内残留球管理時間が経過した後、後述する大入賞口内残留球管理処理、すなわちステップS77の処理を実行するように設定することとなる。
ステップS77において、メインCPU66は、大入賞口内残留球管理処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大入賞口内残留球管理を示す値(05)であり、大入賞口内残留球管理時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上である(最終ラウンドである)という条件を満たすか否かを判断する。
メインCPU66は、この条件を満たした場合に、大当り終了インターバルを示す値(07)を制御状態フラグにセットし、大当り終了インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、大当り終了インターバルに対応する時間が経過した後、後述する大当り終了インターバル処理、すなわちステップS80の処理を実行するように設定することとなる。
一方、メインCPU66は、この条件を満たさない場合に、大入賞口再開放待ち時間管理を示す値(06)を制御状態フラグにセットする。また、メインCPU66は、ラウンド間インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した後、後述する大入賞口再開放前待ち時間管理処理、すなわちステップS78の処理を実行するように設定することとなる。
ステップS78において、メインCPU66は、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上ではないと判別した場合に、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大入賞口再開放待ち時間管理を示す値(06)であり、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタを“1”増加するように記憶更新する。メインCPU66は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットする。メインCPU66は、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。つまり、上述した大入賞口開放中処理、すなわちステップS76の処理を再度実行するように設定することとなる。
そして、メインCPU66は、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上であると判別した場合に、ステップS80に示す大当り終了インターバル処理、すなわちステップS80の処理を実行する。この処理において、詳細については後述するが、メインCPU66は、制御状態フラグが大当り終了インターバルを示す値(07)であり、大当り終了インターバルに対応する時間が経過した場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(08)を制御状態フラグにセットする。つまり、後述する特別図柄ゲーム終了処理、すなわちステップS81の処理を実行するように設定することとなる。さらに、メインCPU66は、確変状態あるいは時短状態に移行させる制御を行うこととなる。
そして、メインCPU66は、大当り遊技状態が終了した場合、又は、はずれとなった場合には、ステップS81の特別図柄ゲーム終了処理を実行する。この処理において、詳細については後述するが、メインCPU66は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了を示す値(08)である場合に、保留個数を示すデータ(始動記憶情報)を“1”減少するように記憶更新する。そして、メインCPU66は、次回の変動表示を行うために、特別図柄記憶領域の更新を行う。メインCPU66は、特別図柄変動表示の保留を行う場合には、特別図柄記憶チェックを示す値(00)をセットする。つまり、上述した特別図柄記憶チェック処理、すなわちステップS72の処理を実行するように設定することとなる。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
上述したように、制御状態フラグをセットすることにより、特別図柄ゲームが実行されることとなる。具体的には、メインCPU66は、大当り遊技状態ではない場合において、大当り判定の結果がハズレであるときには、制御状態フラグを(“00”)、“01”、“02”、“08”と順にセットすることにより、(特別図柄記憶チェック処理)、特別図柄変動時間管理処理、特別図柄表示時間管理処理、特別図柄ゲーム終了処理を所定のタイミングで実行することとなる。
また、メインCPU66は、大当り遊技状態ではない場合において、大当り判定の結果が大当りであるときには、制御状態フラグを(“00”)、“01”、“02”、“03”と順にセットすることにより、(特別図柄記憶チェック処理)、特別図柄変動時間管理処理、特別図柄表示時間管理処理、大当り開始インターバル管理処理の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技状態への制御を実行することとなる。
さらに、メインCPU66は、大当り遊技状態への制御が実行された場合には、制御状態フラグを“04”、“05”、“06”と順にセットすることにより、大入賞口開放中処理、大入賞口内残留球管理処理、大入賞口再開放前待ち時間管理処理の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技を実行することとなる。
なお、大当り遊技が実行されている場合において、大当り遊技状態の終了条件が成立した場合には、“04”、“05”、“07”、“08”と順にセットすることにより、大入賞口開放中処理、大入賞口内残留球管理処理、大当り終了インターバル処理、特別図柄ゲーム終了処理の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技状態を終了することとなる。
[普通図柄制御処理]
図10の普通図柄制御処理について図13を用いて説明する。なお、図13において、各処理の側方に描いた数値は、それらのステップに対応する普通図柄制御状態フラグを示し、その普通図柄制御状態フラグの数値に応じて、その数値に対応する一つのステップが実行され、普通図柄ゲームが進行することとなる。
最初に、ステップS201おいて、普通図柄制御状態フラグをロードする処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、普通図柄制御状態フラグを読み出す。この処理が終了した場合には、ステップS205に処理を移す。
なお、後述する処理において、メインCPU66は、普通図柄制御状態フラグの値に基づいて、各ステップにおける各種の処理を実行するか否かを判断することとなる。この普通図柄制御状態フラグは、普通図柄ゲームの遊技の状態を示すものであり、各処理のいずれを実行可能にするものである。また、それに加えて、メインCPU66は、各ステップに対して設定された待ち時間タイマ等に応じて決定される所定のタイミングで各ステップにおける処理を実行する。
なお、この所定のタイミングに至る前においては、各ステップにおける処理を実行することなく終了することとなり、他のサブルーチンを実行することとなる。もちろん、所定の周期でシステムタイマ割込処理も実行する。
ステップS205においては、メインCPU66は、普通図柄記憶チェック処理を実行する。この処理において、詳細については後述するが、メインCPU66は、普通図柄制御状態フラグが普通図柄記憶チェックを示す値(00)である場合に、普通図柄に関する保留個数のチェックを行い、保留個数がある場合に、当り判定等を行う。そして、メインCPU66は、普通図柄変動時間管理を示す値(01)を普通図柄制御状態フラグにセットし、予め定めた規定時間を変動時間として待ち時間タイマにセットする。つまり、予め規定された変動時間を経過した後、後述する普通図柄変動時間管理処理を実行するように設定するのである。この処理が終了した場合には、ステップS210に処理を移す。
ステップS210において、メインCPU66は、普通図柄変動時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、普通図柄制御状態フラグが普通図柄変動時間管理を示す値(01)であり、変動時間が経過した場合に、普通図柄表示時間管理を示す値(02)を普通図柄制御状態フラグにセットし、確定後待ち時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、確定後待ち時間が経過した後、後述する普通図柄表示時間管理処理を実行するように設定するのである。この処理が終了した場合には、ステップS215に処理を移す。
ステップS215において、メインCPU66は、普通図柄表示時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、普通図柄制御状態フラグが普通図柄表示時間管理を示す値(02)であり、確定後待ち時間が経過した場合に、当りか否かを判断する。メインCPU66は、当りである場合に、普通電役開放設定処理を実行し、メインRAM70の普通電役開放時間タイマに6.7秒をセットし、普通電動役物開放を示す値(03)を普通図柄制御状態フラグにセットする。つまり、後述する普通電動役物開放処理を実行するように設定するのである。
一方、メインCPU66は、当りではない場合に、普通図柄ゲーム終了を示す値(04)をセットする。つまり、後述する普通図柄ゲーム終了処理を実行するように設定するのである。この処理が終了した場合には、ステップS220に処理を移す。
ステップS220において、メインCPU66は、普通電動役物開放処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、普通図柄制御状態フラグが普通電役開放を示す値(03)である場合に、普通電動役物の開放中において所定数の始動入賞があったという条件、普通電役開放時間タイマが“0”であるという条件のいずれを満たすか否かを判断する。
メインCPU66は、いずれの条件を満たした場合に、普通電動役物48のシャッタ部材を閉鎖状態にさせるために、メインRAMに位置付けられた変数を更新する。そして、メインCPU66は、普通図柄ゲーム終了を示す値(04)を普通図柄制御状態フラグにセットする。つまり、後述する普通図柄ゲーム終了処理を実行するように設定するのである。この処理が終了した場合には、ステップS225に処理を移す。なお、メインCPU66は、メインRAM70の所定領域に記憶される普通図柄制御状態フラグの値に基づいて、普通電動役物ソレノイド118に制御信号を送信する。普通電動役物ソレノイド118は、受信した制御信号に基づいて普通電動役物48のシャッタ部材を開放状態に移行したり、閉鎖状態に移行する。
ステップS225において、メインCPU66は、普通図柄ゲーム終了処理を実行する。普通図柄ゲーム終了処理については後述するが、メインCPU66は、普通図柄制御状態フラグが普通図柄ゲーム終了を示す値(04)である場合に、普通図柄に関する保留個数を示すデータを記憶更新するとともに、次回の普通図柄の変動表示を行うために、普通図柄記憶領域の更新を行う。メインCPU66は、普通図柄記憶チェックを示す値(00)をセットする。つまり、上述した普通図柄制御状態フラグをロードする処理を実行するように設定するのである。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[副制御回路メイン処理]
副制御回路200は、副制御回路メイン処理を実行することとなる。この副制御回路メイン処理について図14を用いて説明する。なお、この副制御回路メイン処理は、電源が投入されたときに開始される処理である。
最初に、ステップS1401において、サブCPU206は、RAMアクセス許可、作業領域を初期化等の初期設定処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS1405に処理を移す。
ステップS1405において、サブCPU206は、ワークRAM210の所定領域に位置付けられた各種の乱数カウンタの乱数値を更新する乱数更新処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS1410に処理を移す。
ステップS1410において、サブCPU206は、受信したコマンドを解析し、その解析したコマンドに応じたコマンド解析処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS1415に処理を移す。
ステップS1415において、サブCPU206は、液晶表示装置32における画像の表示制御を行う表示制御処理を実行する。具体的には、コマンド解析処理において主制御回路60から大当り判定コマンド及び当り判定コマンドを受信したと判定した場合に、変動パターン指定コマンドに対応する演出パターンに基づいて液晶表示装置32において識別図柄による各種変動表示が行われる。また、大当りとなった場合等、遊技者にとって有利な状態となることに対応した演出に係る画像が表示されたり、又はこれらの表示色が変化する表示が液晶表示装置32において行われる。この処理が終了した場合には、ステップS1420に処理を移す。
ステップS1420において、サブCPU206は、スピーカ46L,46Rから発生させる音の制御を行う音声制御処理を実行する。この処理が終了した場合には、ステップS1425に処理を移す。
ステップS1425において、サブCPU206は、各種のランプの発光制御を行うランプ制御処理を実行する。
このように、副制御回路メイン処理においては、初期設定処理が終了した後、乱数更新処理からランプ制御処理を繰り返し実行することとなる。
[パチンコ機の効果]
以上説明したパチンコ機10において、ゴト等の不正行為により工具を用いて無理に基板ケース蓋912がこじ開けられた場合、基板ケース蓋912の本体部9120の外表面に擦り傷や掻傷等が付きやすい。この場合、本体部9120の外表面に形成された遮光層9121は、擦り傷や掻傷等に伴い部分的に剥離部分や欠損部分が生じることとなる。
そして、パチンコ機10を管理する者等は、木枠12に対して開閉自在に軸支されているベースドア13を開扉状に開けることにより、ベースドア13に一体化された基板ユニット600を確認し得るようにパチンコ機10の背面を開いた状態とする。これにより、管理者は、主基板ユニット91の近傍から基板ケース蓋912の内側に向けてブラックライトの紫外線を照射することにより、基板ケース蓋912が不正に開封された痕跡がないか否かを確認することができるほか、そのような不正に開封される前の段階として開封しようと試みた場合の痕跡をも確認することができる。すなわち、図8の左側円内に示すように、ブラックライトの紫外線を照射した際、その紫外線が遮光層9121によって基板ケース蓋912の内側まで進入することができない場合、発光層9100が発光し得ない。これにより、管理者等は、発光層9100の発光作用による蛍光色を確認し得ないことから、基板ケース蓋912に不審な傷等が付いていないことを確認することができる。
一方、図8の右側円内に示すように、ブラックライトの紫外線を照射した際、遮光層9121に剥離部分や欠損部分があると、そのような遮光層9121の剥離部分や欠損部分を通じて基板ケース蓋912の内側へと紫外線が進入する。基板ケース蓋912の内側においては、主基板910の表面に形成された発光層9100が紫外線を受け、これにより発光層9100が発光する。その結果、管理者等は、発光層9100の発光作用による蛍光色を確認することができ、この蛍光色による発光をたよりにして基板ケース蓋912に付いた比較的小さな傷等を発見することができる。つまり、管理者等は、紫外線の照射に応じて発光作用を確認することにより、基板ケース蓋912が不正に開封された場合の痕跡や開封が試みられた場合の痕跡を認識することができる。
なお、遮光層9121及び発光層9100は、いずれも透明であって少なくとも長波長の紫外線を除く可視光線を通すので、通常の可視光線の下では基板ケース蓋912の外側から内部に配置された主基板910を視認することができ、紫外線を照射しない限り、見た目上は遮光層9121及び発光層9100の存在を確認することができない。
したがって、本実施形態に係るパチンコ機10によれば、紫外線を照射しない限り発光層9100が発光し得ず、通常の可視光線の下では発光層9100を確認することができないので、不正行為を行う者に対しては主基板ユニット91に設けた発光層9100を分かり難くすることができる。
一方、不正行為によって基板ケース蓋912の外表面に傷が付き、それに伴い遮光層9121に剥離部分や欠損部分が存在する場合、不正行為の痕跡として残る遮光層9121の剥離部分や欠損部分から内側に向けて紫外線を照射することにより、発光層9100の発光による蛍光色を外部から容易に確認することができる。すなわち、遮光層9121及び発光層9100の簡単な層構造としても、遮光層9121の剥離部分や欠損部分を容易に見つけ出すことができ、これによって不正行為自体を発見し易くすることができる。
[他の実施形態]
なお、上述の実施形態においては、基板ケース蓋912の外表面全体に遮光層9121を設けるとともに、主基板910の表面に発光層9100を設けた場合について述べたが、これに限られるものではなく、次に説明するような他の実施形態によるものでもよい。なお、以下に説明する他の実施形態では、先述した実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図15は、他の実施形態に係るパチンコ機の背面に設けられた主基板ユニットを示す斜視図である。図16は、図15に示す主基板ユニットの切欠き斜視図である。
図15及び図16に示すように、基板ケース蓋912(本体部9120)の外表面一部には、遮光層9121を部分的に取り除くことで所定の光としての紫外線を通し、発光層9100からの光を外部に導く光透過領域912Cが設けられている。一方、図16に示すように、光透過領域912Cに対向する主基板910の表面一部には、例えば「OK」の文字を示すように発光層9100が形成されている。このような発光層9100も、透明な材料で形成されているため、光透過領域912Cを通して外部から見ても通常の可視光線の下では分かり難い。
図16の円内に示すように、遮光層9121は、先述したように外部からの紫外線をカットすることにより、内側の発光層9100の発光作用を促すことはない。一方、光透過領域912Cの正面から内側に向けて紫外線を照射すると、この紫外線が光透過領域912Cに露出した本体部9120をそのまま通って発光層9100に達し、発光層9100が発光することで「OK」の文字が明瞭に見える。
一方、ゴト等の不正行為により主基板910そのものが不正な基板に交換された場合、当該不正な基板に「OK」の文字を示すような発光層が形成されていないため、光透過領域912Cを通して紫外線を照射しても、「OK」の文字が発光によって見えることはない。これにより、ブラックライトの紫外線に応じて発光層9100による文字の発光を光透過領域912Cを通じて確認することができれば、正規の主基板910が封印されている状態にあると判断することができ、その逆に、紫外線を照射しても光透過領域912Cを通じて文字の発光を確認することができなければ、正規の主基板910が封印されておらず、不正な基板に交換されていると判断することができる。また、基板ケース蓋912を含む主基板910が収納された基板ケースごと不正に交換された場合にあっても、そのような不正な交換を察知することができる。
なお、本実施形態では、基板ケース蓋912の外表面一部に光透過領域912Cを設けたが、これと同様の光透過領域を例えば副基板ユニット92に設けてもよい。また、本実施形態では、文字を示すように発光層9100を形成したが、これに限らず、主基板の表面全体に発光層を形成するようにしてもよい。さらに、本実施形態では、主基板910の表面において光透過領域912Cと対向する位置に発光層9100を設けたが、光透過領域と対向する位置からずれた位置に発光層を設けるようにしてもよい。これによれば、光透過領域912Cの正面から文字を示す発光層が分かり難くなるので、不正を行う者に対して発光層をより分かり難くすることができる。このような本実施形態によるものと同様の構成は、例えば副基板ユニット92を含むいずれの基板ユニットに設けてもよい。
このような構成によれば、遮光層9121に設けた光透過領域912Cから紫外線を照射することによって発光層9100の光を随時確認することができるので、発光層9100を有する主基板910自体がすり替えられた場合に、発光層9100の光が外部から確認できないことにより、そのようなすり替え自体を容易に発見することができる。
図17は、他の実施形態に係るパチンコ機に設けられた操作ボタンを示す切欠き斜視図である。
図17に示すように、操作ボタン80(80a,80b)は、内部に配される基板810、基板810の裏面を支持するベース部材811、及びベース部材811に一体化されるボタンカバー812を有する。ベース部材811は、ベースドア13(図1参照)の内部に設けられた部材に押圧操作可能に取り付けられる。ボタンカバー912は、ベース部材811に支持された基板810の全体を覆うようにベース部材811に係合される。
図17の円内に示すように、ボタンカバー812の本体部8120は、透明な材料、例えばポリカーボネート、ABS、塩化ビニル等の透明な合成樹脂により形成されている。本体部8120の外表面全体には、例えばコーティング加工あるいはラミネート加工により所定の光を遮断する遮光層8121が設けられている。遮光層8121は、所定の光として、例えばブラックライトから照射される長波長の紫外線のみをカットするものであり、透明なUVカット膜やUVカットフィルムにより形成される。これにより、本体部8120は、透光部として長波長の紫外線を含む可視光線を通す一方、遮光層8121は、長波長の紫外線を除く可視光線を通す。なお、遮光層8121は、後述の発光層8100で発光して外部へと進行する所定波長域の光を遮断するような構成としてもよい。このような遮光層8121としては、長波長の紫外線のほか所定の波長範囲の光線をカットするような光学特性を有する透明な膜あるいはフィルムにより形成される。
一方、ボタンカバー812によって覆われた基板810の表面には、発光作用を呈する発光層8100が形成されている。この発光層8100は、遮光層8121でカットされるような所定の光、例えばブラックライトからの長波長の紫外線を受けると、蛍光を発するものである。発光層8100は、例えば長波長の紫外線に応じて蛍光を発する蛍光物質を透明な母材に混入した塗料を塗布することにより形成される。なお、発光層8100は、基板810の表面全体に形成されたものでもよいし、あるいはその表面一部の領域に形成されたものでもよい。このような発光層8100は、通常の可視光線の下では見た目上形成されていることが分かり難い。また、基板810は、ボタンカバー812の本体部8120及び遮光層8121を通して当該ボタンカバー812の内側に配置されていることが容易に確認される。
このような遮光層8121も、通常状態では本体部8120の外表面全体に形成されており、上述したように外部からの例えば長波長の紫外線をカットすることにより、内側の発光層8100の発光作用を促すことはない。また、図17に示すような通常の状態において、仮に発光層8100が何らかの理由で発光することによっても、遮光層8121が所定の波長範囲の光線を遮断し得る光学特性を有するものであれば、この発光層8100の光が遮光層8121によって遮断されるので、遮光層8121に剥離部分や欠損部分が生じない限り、ボタンカバー812の外側から発光層8100の発光を確認し得ない。
一方、ゴト等の不正行為により操作ボタン80(80a,80b)とベースドア13との隙間に工具等を差し込もうとする場合、本体部8120の外表面に擦り傷や掻傷等が付き、そのような傷によって遮光層8121に剥離部分や欠損部分が生じることがある。すなわち、先述した実施形態によるものと同様に、剥離や傷等によって本体部8120の外表面一部に遮光層8121が無くなった場合、ボタンカバー812の外部から内側に向けてブラックライトの紫外線を照射すると、その紫外線が本体部8120を通って基板810の表面に達する。これにより、発光層8100は、外部からの紫外線を受けて発光し、発光層8100からの光が本体部8120を通って外部に放射される。
すなわち、ブラックライトの紫外線に応じて発光層8100による発光を確認することにより、可視光線の下では目に見えない程度でボタンカバー812の外表面に付いた小さな傷等を確実かつ容易に発見することができる。
なお、本実施形態においても、基板810の表面全体に発光層8100を形成しているが、基板そのものを例えば蛍光物質を混入した発光材料で形成するようにしてもよい。また、本実施形態でも、外部からの所定の光を遮断するものとして遮光層8121を設けているが、例えば発光層からの特定波長の光のみを遮断するものとして遮光層を設けてもよい。これによれば、例えば長波長の紫外線等という所定の光をボタンカバーの外部から特に照射せずとも、ボタンカバーの外表面に遮光層が無くなるような傷等がついている限り、そのような遮光層の無い部分を通じて発光層の光を外部から確認することができ、ボタンカバーの外表面に付いた小さな傷等をより簡単に発見することができる。
このような構成によれば、ゴト等の不正行為により工具を用いて操作ボタン80(80a,80b)の周辺から細工が施された場合、ボタンカバー812の本体部8120の外表面に擦り傷や掻傷等が付きやすい。本体部8120の外表面に形成された遮光層8121は、擦り傷や掻傷等に伴い部分的に剥離部分や欠損部分が生じることとなる。
そして、先述した実施形態と同様に、パチンコ機10を管理する者等は、パチンコ機10の正面から操作ボタン80(80a,80b)に向けてブラックライトの紫外線を照射することにより、操作ボタン80(80a,80b)の周辺から不正に細工された痕跡がないか否かを確認することができる。すなわち、ブラックライトの紫外線を照射した際、その紫外線が遮光層8121によってボタンカバー812の内側まで進入することができない場合、発光層8100が発光し得ない。これにより、管理者等は、発光層8100の発光作用による蛍光色を確認し得ないことから、ボタンカバー812に不審な傷等が付いていないことを確認することができる。
一方、ブラックライトの紫外線を照射した際、遮光層8121に剥離部分や欠損部分があると、そのような遮光層8121の剥離部分や欠損部分を通じてボタンカバー812の内側へと紫外線が進入する。ボタンカバー812の内側においては、基板810の表面に形成された発光層8100が紫外線を受け、これにより発光層8100が発光する。その結果、管理者等は、発光層8100の発光作用による蛍光色を確認することができ、この蛍光色による発光をたよりにしてボタンカバー812に付いた比較的小さな傷等を発見することができる。つまり、管理者等は、紫外線の照射に応じて発光作用を確認することにより、ボタンカバー812の周辺から不正に細工された痕跡やそのような細工が試みられた場合の痕跡を認識することができる。
なお、このような遮光層8121及び発光層8100も、透明であって少なくとも長波長の紫外線を除く可視光線を通すので、通常の可視光線の下ではボタンカバー812の外側から内部に配置された基板810を視認することができ、紫外線を照射しない限り、見た目上は遮光層8121及び発光層8100の存在を確認することができない。
したがって、本実施形態に係る操作ボタン80(80a,80b)でも、紫外線を照射しない限り発光層8100が発光し得ず、通常の可視光線の下では発光層8100を確認することができないので、不正行為を行う者に対しては操作ボタン80(80a,80b)に設けた発光層8100を分かり難くすることができる。
一方、不正行為によってボタンカバー812の外表面に傷が付き、それに伴い遮光層8121に剥離部分や欠損部分が存在する場合、不正行為の痕跡として残る遮光層8121の剥離部分や欠損部分から内側に向けて紫外線を照射することにより、発光層8100の発光による蛍光色を外部から容易に確認することができる。すなわち、遮光層8121及び発光層8100の簡単な層構造を操作ボタン80(80a,80b)に適用することによっても、遮光層8121の剥離部分や欠損部分を容易に見つけ出すことができ、これによって不正行為自体を発見し易くすることができる。
図18は、他の実施形態に係るパチンコ機の背面に設けられた主基板ユニットを示す切欠き斜視図である。
図18に示すように、本実施形態の主基板ユニット91において、遮光層9121は、本体部9120の外表面全体に形成されている一方、発光層9100は、本体部9120の内面に形成されている。なお、この発光層9100は、本体部9120の内面全体に形成されたものでもよいし、あるいはその表面一部の領域に形成されたものでもよい。このような発光層9100も透明であるので、通常の可視光線の下では本体部9120の内面に形成されていることが分かり難い。
このような構成によっても、紫外線を照射しない限り発光層9100が発光し得ず、通常の可視光線の下では発光層9100を確認することができないので、不正行為を行う者に対しては基板ケース蓋912(本体部9120)の内面全体に設けた発光層9100を分かり難くすることができる。
一方、不正行為によって基板ケース蓋912の外表面に傷が付き、それに伴い遮光層9121に剥離部分や欠損部分が存在する場合、図18の右側円内に示すように、不正行為の痕跡として残る遮光層9121の剥離部分や欠損部分から内側に向けて紫外線を照射することにより、発光層9100の発光による蛍光色を外部から容易に確認することができる。すなわち、本実施形態による遮光層9121及び発光層9100の層構造としても、遮光層9121の剥離部分や欠損部分を容易に見つけ出すことができ、これによって不正行為自体を発見し易くすることができる。
図19は、他の実施形態に係るパチンコ機の背面に設けられた主基板ユニットを示す切欠き斜視図である。
図19に示すように、本実施形態の主基板ユニット91において、遮光層9121は、本体部9120の外表面全体に形成されているほか、本体部9120の内面全体にも形成されている。発光層9100は、本体部9120の中間層として形成されている。なお、発光層9100そのものは、本体部9120の全体にわたって形成されたものでもよいし、あるいは本体部9120の一部に形成されたものでもよい。このような発光層9100及び遮光層9121も透明であるので、通常の可視光線の下では本体部9120にこれらが形成されていることが分かり難い。
このような構成によっても、紫外線を照射しない限り発光層9100が発光し得ず、通常の可視光線の下では発光層9100を確認することができないので、不正行為を行う者に対しては基板ケース蓋912の本体部9120に設けた発光層9100を分かり難くすることができる。
一方、不正行為によって基板ケース蓋912の外表面や内面に傷が付き、それに伴い遮光層9121に剥離部分や欠損部分が存在する場合、図19の右側円内に一例として示すように、不正行為の痕跡として残る遮光層9121の剥離部分や欠損部分から内側に向けて紫外線を照射することにより、発光層9100の発光による蛍光色を容易に確認することができる。なお、基板ケース蓋912の内面側の遮光層9121に剥離部分や欠損部分が存在する場合は、一旦取り外した基板ケース蓋912の内面側から外表面に向けて紫外線を照射することにより、発光層9100の発光による蛍光色を容易に確認することができる。すなわち、本実施形態による遮光層9121及び発光層9100の層構造によれば、基板ケース蓋912の内外から遮光層9121の剥離部分や欠損部分を容易に見つけ出すことができ、これによって不正行為自体をより確実に発見し易くすることができる。
図20は、他の実施形態に係るパチンコ機の背面に設けられた主基板ユニットを示す切欠き斜視図である。
図20に示すように、本実施形態の主基板ユニット91において、遮光層9121は、本体部9120の外表面全体に形成されているほか、本体部9120の内面全体に形成されている。発光層9100は、本体部9120の内面と内側の遮光層9121との間に形成されている。このような発光層9100及び遮光層9121も透明であるので、通常の可視光線の下では本体部9120にこれらが形成されていることが分かり難い。
このような構成によっても、紫外線を照射しない限り発光層9100が発光し得ず、通常の可視光線の下では発光層9100を確認することができないので、不正行為を行う者に対しては基板ケース蓋912の本体部9120に設けた発光層9100を分かり難くすることができる。
一方、不正行為によって基板ケース蓋912の外表面や内面に傷が付き、それに伴い遮光層9121に剥離部分や欠損部分が存在する場合、図20の右側円内に一例として示すように、不正行為の痕跡として残る遮光層9121の剥離部分や欠損部分から内側に向けて紫外線を照射することにより、発光層9100の発光による蛍光色を容易に確認することができる。なお、基板ケース蓋912の内面側の遮光層9121に剥離部分や欠損部分が存在する場合は、一旦取り外した基板ケース蓋912の内面側から外表面に向けて紫外線を照射することにより、発光層9100の発光による蛍光色を容易に確認することができる。すなわち、本実施形態による遮光層9121及び発光層9100の層構造によっても、基板ケース蓋912の内外から遮光層9121の剥離部分や欠損部分を容易に見つけ出すことができ、これによって不正行為自体をより確実に発見し易くすることができる。
図21は、他の実施形態に係るパチンコ機の背面に設けられた主基板ユニットを示す切欠き斜視図である。
図21に示すように、本実施形態の主基板ユニット91において、遮光層9121は、本体部9120の外表面全体に形成されているほか、本体部9120の内面全体に形成されている。発光層9100は、本体部9120の外表面と外側の遮光層9121との間に形成されている。このような発光層9100及び遮光層9121も透明であるので、通常の可視光線の下では本体部9120にこれらが形成されていることが分かり難い。
このような構成によっても、紫外線を照射しない限り発光層9100が発光し得ず、通常の可視光線の下では発光層9100を確認することができないので、不正行為を行う者に対しては基板ケース蓋912の本体部9120に設けた発光層9100を分かり難くすることができる。
一方、不正行為によって基板ケース蓋912の外表面や内面に傷が付き、それに伴い遮光層9121に剥離部分や欠損部分が存在する場合、図21の右側円内に一例として示すように、不正行為の痕跡として残る遮光層9121の剥離部分や欠損部分から内側に向けて紫外線を照射することにより、発光層9100の発光による蛍光色を容易に確認することができる。なお、基板ケース蓋912の内面側の遮光層9121に剥離部分や欠損部分が存在する場合は、一旦取り外した基板ケース蓋912の内面側から外表面に向けて紫外線を照射することにより、発光層9100の発光による蛍光色を容易に確認することができる。すなわち、本実施形態による遮光層9121及び発光層9100の層構造によっても、基板ケース蓋912の内外から遮光層9121の剥離部分や欠損部分を容易に見つけ出すことができ、これによって不正行為自体をより確実に発見し易くすることができる。
図22は、他の実施形態に係るパチンコ機の背面に設けられた主基板ユニットを示す切欠き斜視図である。
図22に示すように、本実施形態の主基板ユニット91において、基板ケース蓋912(本体部9120)の外表面一部には、遮光層9121を部分的に取り除くことで所定の光としての紫外線を通し、発光層9100からの光を外部に導く光透過領域912Cが設けられている。また、遮光層9121は、本体部9120の内面全体にも形成されている。発光層9100は、本体部9120の内面と内側の遮光層9121との間に形成されている。このような発光層9100及び遮光層9121も透明であるので、通常の可視光線の下では本体部9120にこれらが形成されていることが分かり難い。
遮光層9121は、先述したように外部からの紫外線をカットすることにより、内側の発光層9100の発光作用を促すことはない。一方、光透過領域912Cの正面から内側に向けて紫外線を照射すると、この紫外線が光透過領域912Cに露出した本体部9120を通って内側の発光層9100に達し、発光層9100による発光が見える。
一方、ゴト等の不正行為により主基板910とともに基板ケース蓋912も不正品に交換された場合、当該不正品に係る基板ケース蓋に発光層が形成されていないため、紫外線を照射しても発光層による発光が見えることはない。これにより、ブラックライトの紫外線に応じて発光層9100による発光を光透過領域912Cを通じて確認することができれば、正規の基板ケース蓋912が取り付けられた状態にあると判断することができ、その逆に、紫外線を照射しても発光層の発光を確認することができなければ、不正な基板ケースに交換されていると判断することができる。
このような構成によっても、発光層9100を有する基板ケース蓋912がすり替えられた場合に、発光層9100の光が外部から確認できないことにより、そのようなすり替え自体を容易に発見することができる。
なお、本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではない。
たとえば、上述した各実施形態は、パチンコ機に適用したものであるが、パチスロ機にも同様に適用することができる。また、主基板ユニットや操作ボタンに限らず、例えばスピーカのカバーの外表面に遮光層を設けるとともに、スピーカ本体のコーンの表面に発光層を設けるようにしてもよい。その他、パチンコ機やパチスロ機といった遊技機を構成する構成部材であれば、どのような構成部材にも遮光層及び発光層を設けることができる。
上述した各実施形態では、紫外線による光照射に応じて発光層9100の発光を促すようにしているが、発光層としては、積極的な光照射に限らず、例えば蓄光による発光作用を呈するものでもよい。その場合、遮光層としては、発光層からの所定波長の光のみをカットするものが望ましい。
遮光層がカットする所定の光としては、例えば紫外線を含み、ブルーライトや赤外線などといった、所定の波長もしくは所定の波長域の光線でもよく、発光層は、このような所定の光によって発光作用を呈するものが好ましい。
10 パチンコ機(遊技機)
14 遊技盤
25 大入賞口
32 液晶表示装置
35 特別図柄表示装置
39 始動口
44 始動ゲート
40,48 シャッタ
66 メインRAM
68 メインROM
70 メインRAM
80(80a,80b) 操作ボタン(構成部材)
91 主基板ユニット(構成部材)
116 始動入賞球センサ
200 副制御回路
250 表示制御回路
410 遊技球通過検出部材
415 通過球センサ
706 開口部
801 識別図柄
810 基板
811 ベース部材
812 ボタンカバー
8100 発光層
8120 本体部(透光部)
8121 遮光層
910 主基板
911 ベース部材
912 基板ケース蓋
912C 光透過領域
9100 発光層
9120 本体部(透光部)
9121 遮光層

Claims (4)

  1. 各種の構成部材を備えた遊技機であって、
    前記各種の構成部材であるカバー部材及び該カバー部材内部に収納された被収納体を有し
    少なくとも前記カバー部材の外表面側に設けられ、外部から照射された可視光波長域に及ばない所定の光を遮断する遮光層と、
    前記遮光層に覆われて前記遮光層よりも内側に設けられ、前記所定の光に応じて発光作用を呈し、前記被収納体に形成された発光層と、を有し、
    前記発光層は、前記カバー部材から前記遮光層が取り除かれた場合に、外部から照射された前記所定の光に応じて発光可能であることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遮光層と前記発光層との間には、前記所定の光を通す透光部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遮光層には、前記所定の光を部分的に通し、前記発光層からの光を外部に導く光透過領域が設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記遮光層及び前記発光層は、透明であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の遊技機。
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