[遊技機の構成]
まず、パチンコ遊技機10の概観について図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す斜視図である。また、図2は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の概観を示す分解斜視図である。また、図3は、本実施形態における遊技盤14の概観を示す正面図である。
図1乃至図3に示すように、パチンコ遊技機10は、本体枠12と、その本体枠12に配設される各種の部品と、本体枠12の前方に開閉自在に軸着された扉11とから構成されている。この扉11は、図1に示すように、本体枠12を前面から閉鎖するためのものであり、通常閉鎖した状態で遊技が行われる。また、本体枠12の前面には、上皿20、下皿22、発射ハンドル26などが配設されている。上皿20には後述する貯留球スイッチ117と、球貸し操作パネル(図示せず)が配設されている。球貸し操作パネルは、後述するカードユニット150(図4参照)に、遊技球と交換可能な電子データが記憶されているカードが挿入されている場合において、電子データと遊技球との交換を指示する貸出ボタンと、カードをカードユニット150から返却する返却ボタンとカードに記憶されている電子データの情報(残高情報)を表示する7セグメントLEDからなる表示パネル(図示せず)とを備えている。
本体枠12には、液晶表示装置32と、遊技盤14などが配設されている。なお、図2における遊技盤14、スペーサー31、液晶表示装置32以外の各種の部品(図示せず)については、理解を容易にするために説明を省略する。
遊技盤14は、その全部が透過性を有する板形状の樹脂(透過性を有する部材)によって形成されている。この透過性を有する部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂など各種の材質が該当する。また、遊技盤14は、その前面側に、発射された遊技球が転動流下可能な遊技領域15を有している。この遊技領域15は、ガイドレール30(具体的には後述の図3に示す外レール30a)に囲まれ、遊技球が転動可能な領域である。また、遊技盤14における遊技領域15には、複数の遊技釘13が打ちこまれている。このように、遊技盤14は、遊技球が転動する遊技領域を有する遊技盤の一例である。
液晶表示装置32は、遊技盤14の後方(背面側)に配設されている。すなわち、液晶表示装置32は、遊技盤14の透過性を有する部材の背後に配置されている。この液晶表示装置32は、遊技に関する画像の表示を可能とする表示領域32aを有している。この表示領域32aは、遊技盤14の全部又は一部に、背面側から重なるように配設される。言い換えると、この表示領域32aは、少なくとも、遊技盤14における遊技領域15の全部又は一部と重なるように遊技盤14の後方に配設される。具体的には、液晶表示装置32は、その表示領域32aが遊技領域15の全部又は一部と、遊技領域外域16の全部又は一部とに重なるように遊技盤14の後方に配設される。この液晶表示装置32における表示領域32aには、演出用の演出画像、装飾用の装飾画像など、各種の画像が表示される。特に、液晶表示装置32における表示領域32aでは、大当り遊技状態に移行後、大当り遊技の実行中に演出用の演出画像が表示される。
このように、本実施形態において、液晶表示装置32などの演出表示手段を遊技盤14の背後に設けることにより、例えば、遊技釘13の植設領域や役物、装飾部材といった遊技部材を設ける領域を大きくし、レイアウトの自由度もさらに大きくすることが可能である。
スペーサー31は、遊技盤14の後方(背面側)に配設され、液晶表示装置32の前方(前面側)に、遊技球の流路となる空間を構成している。このスペーサー31は、透過性を有した材料で形成されている。なお、本実施形態においてスペーサー31は、透過性を有した材料で形成されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、一部が透過性を有する材料で形成されてもよい。また、透過性を有さない材料で形成されてもよい。
扉11には、透過性を有する保護板19が配設されている。この保護板19は、扉11が閉鎖された状態で遊技盤14の前面に対面するように配設されている。また、扉11の上部両側に演出表示音などを発生するスピーカ46が設置されている。このように、スピーカ46は、所定の条件に基づき演出表示を行う表示手段の一例である。
発射ハンドル26は本体枠12に対して回動自在に設けられている。また、発射ハンドル26の裏側には、駆動装置である発射ソレノイド(図示せず)が設けられている。さらに、発射ハンドル26の周縁部には、タッチスイッチ(図示せず)が設けられている。このタッチスイッチが遊技者により触接されたときには、遊技者により発射ハンドル26が握持されたと検知される。発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射ソレノイドに電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射され、遊技が進められる。これらの発射ハンドル26、発射ソレノイド(図示せず)、タッチスイッチ(図示せず)などから構成される発射装置130(図4参照)が遊技盤14に対して右側下方に設置されている。
図3に示されるように、遊技盤14の左下方には、特別図柄表示器35、普通図柄表示器33、特別図柄保留表示LED34a〜34d、普通図柄保留表示LED50a〜50d、ラウンド数表示器51a〜51dが設けられている。
特別図柄表示器35は、複数の7セグメントLEDで構成されている。この7セグメントLEDは、所定の特別図柄の変動表示開始条件の成立により、点灯・消灯を繰り返す。7セグメントLEDの点灯・消灯によって、“0”から“9”までの10個の数字図柄が、特別図柄(第1識別情報ともいう)として変動表示される。この特別図柄として、特定の数字図柄(例えば、“21”、“50”、又は“64”などの数字図柄)が停止表示された場合は、通常遊技から遊技者に有利な状態である大当り遊技に遊技状態が移行する。この大当り遊技となった場合には、シャッタ40(図3参照)が開放状態に制御され、大入賞口39(図3参照)に遊技球を受け入れ可能な状態となる。一方、特別図柄として、特定の数字図柄以外の数字図柄が停止表示された場合は、通常遊技状態が維持される。以上のように、特別図柄が変動表示された後、停止表示され、その結果によって遊技状態が移行又は維持されるゲームを「特別図柄ゲーム」という。
特別図柄表示器35の下方には、普通図柄表示器33が設けられている。普通図柄表示器33は、例えば、赤色LEDと緑色LEDの二つの表示用ランプで構成されており、これら表示用ランプが交互に点灯・消灯を繰り返し、普通図柄として変動表示される。
普通図柄表示器33の下方には、特別図柄保留表示LED34a〜34dが設けられている。この特別図柄保留表示LED34a〜34dは、点灯又は消灯によって保留されている特別図柄の変動表示の実行回数(いわゆる、「保留個数」、「特別図柄に関する保留個数」)を表示する。例えば、特別図柄の変動表示の実行が1回分保留されている場合には、特別図柄保留表示LED34aが点灯する。
普通図柄表示器33の下方には、普通図柄保留表示LED50a〜50dが設けられている。この普通図柄保留表示LED50a〜50dは、点灯又は消灯によって保留されている普通図柄の変動表示の実行回数(いわゆる、「保留個数」、「普通図柄に関する保留個数」)を表示する。特別図柄と同様に、普通図柄の変動表示の実行が1回分保留されている場合には、普通図柄保留表示LED50aが点灯する。
特別図柄表示器35の右側には、ラウンド数表示器51a〜51dが設けられている。このラウンド数表示器51a〜51dは、大当り遊技の実行中において最大ラウンド数を表示する。なお、このラウンド数表示器51a〜51dは、4つのLEDから構成されており、LED毎に点灯と消灯の2つのパターンがあるので、少なくとも16パターンの表示が可能である(2の4乗パターン)。なお、ラウンド数表示器51は、複数の7セグメントLED、液晶表示部、透過性を有する液晶表示部などから構成される場合もある。
また、遊技盤14の後方(背面側)に配設されている液晶表示装置32の表示領域32aでは、特別図柄表示器35において表示される特別図柄と関連する演出画像が表示される。このように、液晶表示装置32は、所定の条件に基づき演出表示を行う表示手段の一例である。
例えば、特別図柄表示器35で表示される特別図柄の変動表示中においては、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて、数字や記号などからなる識別図柄(演出用の識別情報でもある。例えば、“0”から“9”までの数字)が変動表示される。また、特別図柄表示器35において変動表示されていた特別図柄が停止表示されるとともに、液晶表示装置32の表示領域32aでも演出用としての識別図柄が停止表示される。
また、特別図柄表示器35において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、大当りであることを遊技者に把握させる演出画像が液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される。具体的には、特別図柄表示器35において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される演出用の識別情報の組合せが特定の表示態様(例えば、複数の図柄列のそれぞれに“1”から“9”のいずれかがすべて揃った状態で停止表示される態様)となり、さらに、「大当り!!」などの文字画像とともに、喜んでいるキャラクタ画像が液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される。
図3に示すように、二つのガイドレール30(30a及び30b)、障害物55、通過ゲート54a、54b、ステージ57、始動口25、シャッタ40、大入賞口39、一般入賞口56a、56b、56c、56dなどの遊技部材が遊技盤14上に設けられている。
遊技盤14の上部には障害物55が設けられ、遊技盤14の略中央にはステージ57が設けられている。
遊技盤14の左側に設けられているガイドレール30は、遊技領域15を区画(画定)する外レール30aと、その外レール30aの内側に配設された内レール30bとから構成される。発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて、遊技盤14の上部に移動し、前述した複数の遊技釘(図示せず)、遊技盤14上に設けられた障害物55、ステージ57などとの衝突により、その進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって流下する。
また、障害物55の左端部には、ワープ口24が形成されている。このワープ口24に遊技球が入球すると、遊技盤14の背後において、ワープ経路47を経由し、ステージ57の背後に導かれる。ステージ57の背後に導かれた遊技球は、ステージ57に囲まれた排出口(図示せず)から遊技盤14の表側に排出され、当該遊技盤14へと流下する。
前述した始動口25には、普通電動役物(略して、普通電役と称する場合もある)が設けられている。この普通電動役物は、一対の対向する羽根部材と、この羽根部材を開閉させる普通電動役物ソレノイド118(図4参照)とを備えている。羽根部材が閉鎖状態の場合には、羽根部材の上方からのみ始動口25への入球が可能となり、開放状態の場合には、羽根部材の上方及び左右から始動口25への入球が可能となり、始動口25に遊技球が入りやすくなるようになる。普通電動役物ソレノイド118(図4参照)は、詳細は後述するが、メインCPU66によって駆動制御される。
前述した始動口25内には入賞領域が設けられている。この入賞領域には始動入賞球スイッチ116(図4参照)を備える。遊技球などの遊技媒体が、始動入賞球スイッチ116で検出された場合、遊技球が入賞したと判定される。遊技球が入賞した場合には、特別図柄表示器35による特別図柄の変動表示が開始される。また、特別図柄の変動表示中に遊技球が入賞した場合には、変動表示中の特別図柄が停止表示されるまで、始動口25への遊技球の入賞に基づく特別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。その後、変動表示していた特別図柄が停止表示された場合には、保留されていた特別図柄の変動表示が開始される。なお、特別図柄の変動表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回を上限として特別図柄の変動表示が保留される。
また、その他の(所定の特別図柄の変動表示開始)条件としては、特別図柄が停止表示されていることである。つまり、所定の特別図柄の変動表示開始条件が成立する毎に特別図柄の変動表示が開始される。
遊技盤14の略中央の左右両側には通過ゲート54a、54bが設けられている。この通過ゲート54a、54bには、通過ゲートスイッチ114、115(図4参照)が設けられている。通過ゲートスイッチ114、115は、遊技球が通過ゲート54a、54bを通過したことを検出する。そして、通過ゲートスイッチ114、115によって遊技球の通過が検出されたときには、普通図柄表示器33において普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間が経過した後、普通図柄の変動表示が停止する。前述したように、この普通図柄は、赤色LEDや緑色LEDの発光表示である。
この普通図柄が所定の発光表示、例えば赤色LEDとして停止表示されたときには、始動口25に設けられている普通電動役物の羽根部材が閉鎖状態から開放状態となり、始動口25に遊技球が入りやすくなるようになる。また、羽根部材を開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、羽根部材を閉鎖状態として、始動口25に遊技球が入りにくくなるようにする。以上のように、普通図柄が変動表示された後、停止表示され、その結果によって羽根部材の開放・閉鎖状態が異なってくるゲームを「普通図柄ゲーム」という。
また、特別図柄の変動表示と同じように、普通図柄の変動表示中において通過ゲート54a、54bを遊技球が通過した場合には、変動表示中の普通図柄が停止表示されるまで、当該通過ゲート54a、54bへの遊技球の通過に基づく普通図柄の変動表示の実行(開始)が保留される。その後、変動表示していた普通図柄が停止表示された場合には、保留されていた普通図柄の変動表示が開始される。
大入賞口39には、その前面側(前方)に開閉自在なシャッタ40が設けられている。このシャッタ40は、特別図柄表示器35において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示され、遊技状態が大当り遊技状態に移行された場合は、遊技球を受け入れやすい開放状態となるように駆動される。その結果、大入賞口39は、遊技球を受け入れやすい開放状態となる。
一方、シャッタ40の背面側(後方)に設けられた大入賞口39には、カウントスイッチ104(図4参照)を有する一般領域(図示せず)があり、一般領域を遊技球が所定個数(例えば10個)通過するか、又は、所定時間(例えば30秒)が経過するまでシャッタ40が開放状態に駆動される。そして、開放状態において大入賞口39への所定数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、シャッタ40は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態になるように駆動される。その結果、大入賞口39は、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態となる。なお、大入賞口39が遊技球を受け入れやすい状態となっている開放状態から大入賞口39が遊技球を受け入れ難い状態となっている閉鎖状態までの遊技をラウンドゲームという。従って、シャッタ40は、ラウンドゲーム時に開放し、各ラウンドゲーム間では閉鎖することになる。また、ラウンドゲームは、“1”ラウンド、“2”ラウンドなどのラウンド数として計数される。例えば、ラウンドゲームの1回目を第1ラウンド、2回目を第2ラウンドと呼称する場合がある。
続いて、開放状態から閉鎖状態に駆動されたシャッタ40は、所定のインターバル時間の経過後、再度開放状態に駆動される。つまり、ラウンドゲームの終了後、所定のインターバル時間が経過すると、次のラウンドゲームへ継続して進むことができる。なお、第1ラウンドのラウンドゲームから、次のラウンドゲームに継続して進むことができない(最終の)ラウンドゲームが終了するまでの遊技を大当り遊技という。
大当り遊技の実行中において、最初のラウンド数から最後のラウンドゲームまでのラウンド数(最大継続ラウンド数)は、停止表示された特別図柄によって異なる。例えば、本実施形態において、特別図柄表示器35に停止表示される数字図柄が64の場合は、最大継続ラウンド数は15ラウンドであり、特別図柄表示器35に停止表示される数字図柄が21の場合は、最大継続ラウンド数は15ラウンドであり、特別図柄表示器35に停止表示される数字図柄が50の場合は、最大継続ラウンド数は2ラウンドとなる。なお、最大継続ラウンド数は2ラウンド又は15ラウンドに限定されない。例えば、最大継続ラウンド数は、ラウンド数抽選手段(メインCPU66を含む主制御回路60(図4参照))による抽選により、“1”ラウンドから“15”ラウンドまでの間から選択されるようにしてもよい。
また、前述した一般入賞口56a〜56d、大入賞口39における一般領域に遊技球が入賞又は通過したときには、予め設定されている数の遊技球が上皿20又は下皿22に払い出される。
また、前述した始動口25において入賞と判定されたときには、予め設定されている数の遊技球が上皿20又は下皿22に払い出される。
なお、本実施形態において、表示手段の一例として、液晶表示装置を記載したが、本発明はこれに限定されない。例えば、表示手段は、プラズマディスプレイや、リアプロジェクションディスプレイや、CRTディスプレイや、ランプなど、いかなる表示手段であってもよい。
[遊技機の電気的構成]
本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路について図4を用いて説明する。図4は、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の制御回路を示すブロック図である。
遊技制御手段としての主制御回路60は、図4に示すように、制御手段であるメインCPU66、メインROM(読み出し専用メモリ)68、記憶手段の一例であるメインRAM(読み書き可能メモリ)70を備えている。この主制御回路60は、遊技の進行を制御する。
メインCPU66には、メインROM68、メインRAM70などが接続されており、このメインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このように、このメインCPU66は、後述する各種の手段として機能することとなる。
メインROM68には、メインCPU66によりパチンコ遊技機10の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって特別図柄抽選の当選の判定をする際に参照される特別図柄決定テーブル、特別図柄変動パターン決定テーブル、乱数抽選によって普通図柄抽選の当選判定をする際に参照される普通図柄決定テーブル、普通図柄変動パターン決定テーブル、確率状態決定テーブル、大入賞口開放態様テーブルなどの各種のテーブル(いずれも図示せず)も記憶されている。
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。メインRAM70に記憶されるデータの具体例としては、以下のようなものがある。
メインRAM70には、制御状態フラグ、大当り判定用乱数カウンタ、大当り図柄決定用乱数カウンタ、はずれ図柄決定用乱数カウンタ、リーチパターン選択用乱数カウンタ、演出条件選択用乱数カウンタ、大入賞口開放回数カウンタ、大入賞口入賞カウンタ、ラウンド数表示用カウンタ、ラウンド数表示器演出始動用カウンタ、待ち時間タイマ、大入賞口開放時間タイマ、特別図柄に関する保留球個数を示すデータ、普通図柄に関する保留球個数を示すデータ、後述する副制御回路200にコマンドを供給するためのデータ、変数などが位置付けられている。
制御状態フラグは、特別図柄ゲームの制御状態を示すものである。大当り判定用乱数カウンタは、特別図柄の大当りを判定するためのものである。大当り図柄決定用乱数カウンタは、特別図柄の大当りを判定した場合に、停止表示される特別図柄を決定するためのものである。はずれ図柄決定用乱数カウンタは、大当りではない場合に停止表示する特別図柄を決定するためのものである。リーチパターン選択用乱数カウンタは、リーチパターンを決定するためのものである。演出条件選択用乱数カウンタは、演出用の変動パターンを決定するためのものである。ラウンド数表示器演出始動用カウンタは、通常遊技の実行中にラウンド数表示器に表示を行わせるか決定するためのものである。
これらのカウンタは、メインCPU66により順次“1”増加するように記憶更新されており、所定のタイミングで各カウンタから乱数値を抽出することにより、メインCPU66の各種の機能を実行することとなる。なお、本実施形態においては、このような乱数カウンタを備え、プログラムに従って、メインCPU66が、乱数カウンタを“1”増加させるように記憶更新する構成としたが、これに限らず、別個に、乱数発生器のような装置を備えるように構成してもよい。
待ち時間タイマは、主制御回路60と副制御回路200とにおいて実行される処理の同期を取るためのものである。また、大入賞口開放時間タイマは、シャッタ40を駆動させ、大入賞口39を開放する時間を計測するためのものである。なお、本実施形態におけるタイマは、メインRAM70において、所定の周期で、その所定の周期だけ減算されるように記憶更新されるが、これに限らず、CPUなど自体がタイマを備えていてもよい。
大入賞口開放回数カウンタは、大当り遊技状態における大入賞口の開放回数(いわゆるラウンド数)を示すものである。また、大入賞口入賞カウンタは、1ラウンド中に大入賞口に入賞し、カウントスイッチ102を通過した遊技球の数を示すものである。
始動口25へ遊技球が入賞したが、特別図柄の変動表示が実行できないときに、特別図柄ゲームの開始数が保留される。特別図柄に関する保留球個数を示すデータは、その保留されている特別図柄ゲームの保留回数を示すものであり、この保留回数は所定回数を上限としている。
すなわち、本実施形態においては、始動口25への遊技球の入賞により、最大4回の特別図柄ゲームの実行が保留される。
遊技球が通過ゲートスイッチ114、115を通過したが、普通図柄の変動表示が実行できないときに、普通図柄ゲームの開始を保留される。普通図柄に関する保留球個数を示すデータは、その保留されている普通図柄ゲームの保留回数を示すものである。ラウンド数表示用カウンタは、液晶表示装置32において表示されるラウンド数を示すものである。
また、この主制御回路60は、所定の周波数のクロックパルスを生成するリセット用クロックパルス発生回路62、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路64、後述する副制御回路200に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC72を備えている。また、これらのリセット用クロックパルス発生回路62、初期リセット回路64、シリアル通信用IC72は、メインCPU66に接続されている。なお、このリセット用クロックパルス発生回路62は、後述するシステムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生する。
また、主制御回路60には、各種の装置が接続されており、例えば、図4に示すように、発射球スイッチ101、カウントスイッチ102、一般入賞球スイッチ106、108、110、112、通過ゲートスイッチ114、115、始動入賞球スイッチ116、貯留球スイッチ117、普通電動役物ソレノイド118、大入賞口ソレノイド120、及びバックアップクリアスイッチ124が接続されている。
カウントスイッチ102は、大入賞口39(図3参照)における特別領域に設けられている。このカウントスイッチ102は、大入賞口39における特別領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
一般入賞球スイッチ106、108、110、112は、一般入賞口56a〜56d(図3参照)にそれぞれ設けられている。この一般入賞球スイッチ106、108、110、112は、各一般入賞口56a〜56dを遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
通過ゲートスイッチ114、115は、通過ゲート54a、54b(図3参照)にそれぞれ設けられている。この通過ゲートスイッチ114、115は、通過ゲート54a、54bを遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
始動入賞球スイッチ116は、始動口25に設けられている。この始動入賞球スイッチ116は、始動口25を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。
貯留球スイッチ117は、上皿20に設けられている。この貯留球スイッチ117は、上皿20上の遊技球の重量を検知し、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。このように、貯留球スイッチ117は、貯留手段における遊技球の量を検知する検知手段の一例である。
普通電動役物ソレノイド118は、リンク部材(図示せず)を介して普通電動役物48に設けられる羽根部材に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、羽根部材を開放状態又は閉鎖状態とする。
大入賞口ソレノイド120は、図3に示すシャッタ40に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シャッタ40を駆動させ、大入賞口を開放状態又は閉鎖状態とする。
バックアップクリアスイッチ124は、パチンコ遊技機10に内蔵されており、電断時などにおけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアする機能を有する。例えば、筐体の電源を落とすことにより、結果データがリセットされる。
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、遊技球の払出を行う払出装置128、遊技球の発射を行う発射装置130、カードユニット150が接続されている。
この払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、カードユニット150から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路126は、発射装置130に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行う。
また、発射装置130には、発射ソレノイド、発射球検知スイッチ、タッチスイッチなどの遊技球を発射させるための装置が備えられている。発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射ソレノイドに電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が発射ソレノイドにより遊技盤14に順次発射される。このように、発射装置130は、遊技盤の遊技領域に遊技球を発射する発射手段の一例である。このように、上皿20は、発射手段に搬送される遊技球を貯留する貯留手段の一例である。
さらに、主制御回路60には、ランプ74が接続されている。主制御回路60は、ランプ74に対してランプ(LED)制御信号を供給する。なお、ランプ74には、白熱電球、LEDなど、具体的には、特別図柄保留表示LED34a〜34d、普通図柄保留表示LED50a〜50d、特別図柄表示器35(7セグメントLED)、普通図柄表示器33(表示用ランプ)などが含まれる。
一方、シリアル通信用IC72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置32における表示制御、スピーカ46から発生させる音声に関する制御、ランプ132の制御などを行う。なお、ランプ132には、白熱電球、LEDなど、具体的には、遊技盤14上を明暗表示する装飾ランプ(図示せず)などが含まれる。
なお、本実施形態においては、主制御回路60から副制御回路200に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路200から主制御回路60に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
副制御回路200は、サブCPU206、プログラムROM208、ワークRAM210、液晶表示装置32における表示制御を行うための表示制御手段としての表示制御回路250、スピーカ46から発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路230、ランプや可動役物に関する制御を行う駆動回路240を備える。副制御回路200は、主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
サブCPU206には、プログラムROM208、ワークRAM210などが接続されている。サブCPU206は、このプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路200の制御を行う。サブCPU206は、後述する各種の手段として機能することとなる。
プログラムROM208には、サブCPU206によりパチンコ遊技機10の遊技演出を制御するためのプログラムや各種テーブルが記憶されている。
また、プログラムROM208には、複数種類の演出パターンが記憶されている。この演出パターンは、特別図柄の変動表示に関連して実行される演出表示の進行に関するものである。その他にも、プログラムROM208には、複数種類の特別遊技の実行中の演出パターンが記憶されている。この特別遊技の実行中の演出パターンは、特別遊技におけるラウンドゲームに関連して実行される演出表示の進行に関するものである。また、プログラムROM208には、リーチ演出の演出パターンを定めた演出パターンテーブルが記憶されている。また、プログラムROM208には、リーチ演出の演出パターンの変化を定めたリーチ演出変化パターンテーブルが記憶されている。
なお、本実施形態においては、プログラム、テーブルなどを記憶する記憶手段として、主制御回路60ではメインROM68を、副制御回路200ではプログラムROM208を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジなどの記憶媒体に、プログラム、テーブルなどが記録されていてもよい。もちろん、プログラムROM208の代替としてメインROM68を用いてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、主制御回路60ではメインRAM70、副制御回路200ではワークRAM210などに記録されるものでもよい。さらにまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記録されていてもよい。
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。例えば、リーチ演出時間を制御するためのタイマ変数、演出パターンを選択するための演出表示選択用乱数カウンタなど、各種の変数などが位置付けられている。
なお、本実施形態においては、メインCPU66の一時記憶領域としてメインRAM70を、サブCPU206の一時記憶領域としてワークRAM210を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
駆動回路240は、ドライブ回路242と、装飾データROM244を備え、サブCPU206に接続されている。ドライブ回路を介してランプ132の発光を制御する。
表示制御回路250は、画像データプロセッサ(以下、VDPと称する)212、各種の画像データを記憶する画像データROM216、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータ218、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路220から構成されている。
上述したVDP212は、サブCPU206、画像データROM216、D/Aコンバータ218、初期リセット回路220と接続されている。
このVDP212は、いわゆるスプライト回路、スクリーン回路、及びパレット回路などの回路を含み、液晶表示装置32に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。つまり、VDP212は、液晶表示装置32に対する表示制御を行う。また、VDP212には、液晶表示装置32の表示領域32aに画像を表示するためのバッファとしての記憶媒体(例えば、ビデオRAM)を備えている。この記憶媒体の所定の記憶領域に画像データを記憶することによって、所定のタイミングで液晶表示装置32の表示領域32aに画像が表示されることとなる。
画像データROM216には、背景画像データ、演出画像データなどの各種の画像データが別個に記憶されている。もちろん、関連画像を示す関連画像データも記憶されている。
VDP212は、サブCPU206から供給される画像表示命令に応じて、画像データROM216から、背景画像データ、演出画像データなど、各種の画像データを読み出し、液晶表示装置32に表示させる画像データを生成する。VDP212は、生成した画像データを、後方に位置する画像データから順に重ね合わせてバッファに記憶し、所定のタイミングでD/Aコンバータ218に供給する。このD/Aコンバータ218は、画像データを画像信号として変換し、この画像信号を液晶表示装置32に供給することにより、液晶表示装置32に画像を表示させる。
また、音声制御回路230は、音声に関する制御を行う音源IC232、各種の音声データを記憶する音声データROM234、音声信号を増幅するための増幅器236(以下、AMPと称する。)から構成されている。
この音源IC232は、サブCPU206、初期リセット回路220、音声データROM234、AMP236と接続されている。この音源IC232は、スピーカ46から発生させる音声の制御を行う。
[演出パターンテーブル]
図5は、プログラムROM208に記憶される演出パターンテーブルを示す。演出コマンドが080101の場合、演出種類がノーマルリーチであり、演出時間が30秒であり、画像パターンが0A0101であり、音パターンが0C0101である。演出コマンドが080102の場合、演出種類がノーマルリーチであり、演出時間が30秒であり、画像パターンが0A0102であり、音パターンが0C0102である。演出コマンドが080201の場合、演出種類がスーパーリーチであり、演出時間が60秒であり、画像パターンが0A0201であり、音パターンが0C0201である。演出コマンドが080202の場合、演出種類がスーパーリーチであり、演出時間が60秒であり、画像パターンが0A0202であり、音パターンが0C0202である。演出コマンドが080203の場合、演出種類がスーパーリーチであり、演出時間が60秒であり、画像パターンが0A0203であり、音パターンが0C0203である。なお、本実施形態において、演出パターンテーブルの一例を記載した本発明はこれに限定されず、他の形態であってもよい。
[リーチ演出変化パターンテーブル]
図6は、プログラムROM208に記憶されるリーチ演出変化パターンテーブルを示す。音パターンが0C0101の場合、通常演出が音楽1であり、変化演出として「たま、たま、たま」という声が発生される。音パターンが0C0102の場合、通常演出が音楽1であり、変化演出として「つぎ込め!」という声が発生される。音パターンが0C0201の場合、通常演出が音楽2であり、変化演出として「司令 燃料が足りません」という声が発生される。音パターンが0C0202の場合、通常演出が音楽3であり、変化演出として「腹がへりました。。。」という声が発生される。音パターンが0C0203の場合、通常演出が音楽4であり、変化演出として「チャンスを逃すのか!」という声が発生される。
[遊技機の制御]
パチンコ遊技機10において行われる制御を図7から図15を用いて説明する。なお、本明細書に記載される制御フローは一例であって、本発明を限定するものではなく、他の制御フローであってもよい。
[主制御メイン処理]
図7を用いて、主制御メイン処理を説明する。
ステップS11においては、初期化設定処理を行う。この処理において、メインCPU66は、電源投入に応じて、メインROM68から起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM70に記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS12に処理を移す。
ステップS12においては、タイマ更新処理を行う。この処理において、メインCPU66は、主制御回路60と副制御回路200との同期をとるための待ち時間タイマ、大当りが発生した際に開放する大入賞口39の開放時間を計測するための大入賞口開放時間タイマなど、各種のタイマを更新する処理を実行するこの処理が終了した場合には、ステップS13に処理を移す。
ステップS13においては、特別図柄制御処理を行う。この処理において、メインCPU66は、特別図柄を制御する処理を行う。特別図柄制御処理については、後述する。この処理が終了した場合には、ステップS15に処理を移す。
ステップS15においては、普通図柄制御処理を行う。この処理において、メインCPU66は、普通図柄を制御する処理を行う。普通図柄制御処理については、後述する。この処理が終了した場合には、ステップS16に処理を移す。
ステップS16においては、図柄表示装置制御処理を行う。この処理において、メインCPU66は、図柄表示装置を制御する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS19に処理を移す。
ステップS19においては、ポート出力処理を行う。この処理において、メインCPU66は、ポート出力する処理を行う。この処理において、例えば、メインCPU66が、S1214(図12参照)の特別図柄決定処理に基づいて大入賞口39を開放する場合、大入賞ソレノイドに信号を送信する。この処理が終了した場合には、ステップS21に処理を移す。
ステップS21においては、演出制御コマンド出力制御処理を行う。この処理において、メインCPU66は、演出制御コマンドを出力制御する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS22に処理を移す。
ステップS22においては、払出処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70に記憶された賞球カウンタ(例えば、大入賞口賞球カウンタ)に応じた遊技球を払い出すために払出装置128送信するための払出信号を記憶する処理を行う。記憶された払出信号は、ステップS19の処理において払出・発射制御回路126に送信され、払出・発射制御回路126は、払出信号に基づいて、払出装置128を制御する。この処理が終了した場合には、ステップS12に処理を移す。
[システムタイマ割込処理]
図8を用いて、システムタイマ割込処理を説明する。
ステップS42においては、各レジスタを退避させる処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70の各レジスタ(記憶領域)に記憶される実行中のプログラムを退避させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS43に処理を移す。
ステップS43においては、乱数更新処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70に記憶される大当り判定用乱数(特別当り判定乱数)、大当り図柄乱数、普通当り判定用乱数、初期値乱数、ラウンド数決定用乱数などの乱数を更新する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS46に処理を移す。
ステップS46においては、スイッチ入力検出処理を行う。この処理において、メインCPU66は、スイッチからの検知信号を検出する処理を行う。詳しくは後述する。この処理が終了した場合には、ステップS47に処理を移す。
ステップS47においては、各レジスタを復帰させる処理を行う。この処理において、メインCPU66は、ステップS42で退避したプログラムを各レジスタに復帰させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS49に処理を移す。
ステップS49においては、割込み許可処理を行う。この処理において、メインCPU66は、割込発生前のアドレスへ復帰する処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了し、メイン処理を実行させる。
[スイッチ入力検出処理]
図9を用いて、スイッチ入力検出処理を説明する。
ステップS231において、大入賞口入賞処理を行う。この処理において、メインCPU66は、カウントスイッチ104が遊技球を検知したか否かを判定し、遊技球を検知したと判定した場合には、大入賞口賞球カウンタの値に1加算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS232に処理を移行する。
ステップS232において、一般入賞口入賞処理を行う。メインCPU66は、一般入賞球スイッチ106、108が遊技球を検知したか否かを判定し、遊技球を検知したと判定した場合には、一般入賞口賞球カウンタの値に1加算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS233に処理を移行する。
ステップS233において、始動口入賞処理を行う。メインCPU66は、始動入賞球スイッチ116が遊技球を検知したか否かを判定し、遊技球を検知したと判定した場合には、始動口賞球カウンタの値に1加算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS234に処理を移行する。
ステップS234において、通過ゲート通過処理を行う。メインCPU66は、通過ゲートスイッチ114,115が遊技球を検知したか否かを判定し、遊技球を検知したと判定した場合には、普通図柄に関する保留球個数を示すデータの値に1加算する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS235に処理を移行する。
ステップS235において、貯留球検出処理を行う。詳しくは後述するが、メインCPU66は、貯留球スイッチ117からの遊技球の重量に基づく検知信号を判定し、上皿20(図1参照)上の遊技球数量に応じたコマンドをメインRAM70の所定領域に記憶する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[貯留球検出処理]
図10を用いて、貯留球検出処理を説明する。
ステップS1010において、大当り図柄が記憶されているか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70の所定領域に大当り図柄が記憶されているか否かを判定し、メインCPU66が、大当り図柄が記憶されていると判定した場合には、ステップS1020に処理を移し、大当り図柄が記憶されていると判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1020において、貯留球数に応じた貯留演出コマンドをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU66は、貯留球スイッチ117からの遊技球の重量に基づく検知信号を判定し、例えば、上皿20(図1参照)上の遊技球数が100球に相当する重量以下になった場合には、貯留演出コマンドをメインRAM70の所定領域に記憶する。記憶された貯留演出コマンドは、図7のステップS21の処理において、副制御回路200に送信される。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[特別図柄制御処理]
図11を用いて、特別図柄制御処理を以下に説明する。
ステップS1102においては、特別図柄記憶チェック処理を行う。特別図柄記憶チェック処理について、詳しくは後述する。この処理が終了した場合には、ステップS1104に処理を移す。
ステップS1104においては、特別図柄変動時間管理処理を行う。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理を示す値(01)であり、変動時間が経過した場合に、特別図柄表示時間管理を示す値(02)を制御状態フラグにセットし、確定後待ち時間(例えば1秒)を待ち時間タイマにセットする。つまり、確定後待ち時間が経過した後、ステップS1106の処理を実行するように設定する。この処理が終了した場合には、ステップS1106に処理を移す。
ステップS1106においては、特別図柄表示時間管理処理を行う。この処理においては、メインCPU66は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理を示す値(02)であり、確定後待ち時間が経過した場合に、大当りか否かを判断する。メインCPU66は、大当りである場合に、大当り開始インターバル管理を示す値(03)を制御状態フラグにセットし、大当り開始インターバルに対応する時間(例えば10秒)を待ち時間タイマにセットする。つまり、大当り開始インターバルに対応する時間が経過した後、ステップS75の処理を実行するように設定するのである。一方、メインCPU66は、大当りではない場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(08)をセットする。つまり、ステップS81の処理を実行するように設定するのである。この処理が終了した場合には、ステップS1108に処理を移す。
ステップS1108においては、大当り開始インターバル管理処理を行う。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大当り開始インターバル管理を示す値(03)であり、その大当り開始インターバルに対応する時間が経過した場合に、メインROM68から読み出された大入賞口39を開放させるためのデータをメインRAM70に記憶する。そして、メインCPU66は、図7のステップS19の処理において、メインRAM70に記憶された大入賞口39を開放させるためのデータを読み出し、大入賞口39を開放させる旨の信号を、大入賞口ソレノイド120に供給する。このように、メインCPU66などは、大入賞口39の開閉制御を行う。つまり、所定の有利な遊技状態(大入賞口39が遊技球を受け入れやすい開放状態から大入賞口39が遊技球を受け入れ難い閉鎖状態までの遊技状態)が提供される一のラウンドゲームを複数回繰り返し行う可能性がある特別遊技が実行されることになる。この処理が終了した場合には、ステップS1110に処理を移す。
ステップS1110においては、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を行う。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが役物再開放前待ち時間管理を示す値(06)であり、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタを“1”増加するように記憶更新する。メインCPU66は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットする。メインCPU66は、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。この処理が終了した場合には、ステップS1112に処理を移す。
ステップS1112においては、大入賞口開放中処理を行う。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大入賞口開放中を示す値(04)である場合に、大入賞口入賞カウンタが“10”以上であるという条件、開放上限時間を経過した(大入賞口開放時間タイマが“0”である)という条件のいずれかを満たすか否かを判断する。メインCPU66は、いずれかの条件を満たした場合に、大入賞口39を閉鎖させるために、メインRAM70に位置付けられた変数を更新する。メインCPU66は、大入賞口内残留球監視を示す値(05)を制御状態フラグにセットする。メインCPU66は、大入賞口内残留球監視時間(例えば1秒)を待ち時間タイマにセットする。つまり、大入賞口内残留球監視時間が経過した後、ステップS1114の処理を実行するように設定するのである。なお、メインCPU66は、いずれの条件も満たさない場合には、上述した処理を実行しない。この処理が終了した場合には、ステップS1114に処理を移す。
ステップS1114においては、大当り終了インターバル処理を行う。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグが大当り終了インターバルを示す値(07)であり、大当り終了インターバルに対応する時間が経過した場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(08)を制御状態フラグにセットする。また、メインCPU66は、確変状態となる場合には、高確率フラグをメインRAM70の所定領域にセットする。また、メインCPU66は、時短状態となる場合には、メインRAM70の所定領域に時短フラグをセットする。ここで、本実施形態における確変状態とは、特別図柄ゲームの当選確率を高くした状態のことを指す。また、時短状態とは、普通図柄ゲームの当選確率を高くするとともに普通電動役物の羽根部材の開放時間を長くし、しかも、特別図柄ゲームの保留回数が0回又は1回の場合以外は変動時間を短くした状態のことを指す。この処理が終了した場合には、ステップS1118に処理を移す。
ステップS1118においては、大入賞口開放処理を行う。この処理において、記憶された制御信号はステップS19において大入賞口ソレノイド120に送信され、大入賞口ソレノイド120は、制御信号に基づいて大入賞口39を開放する。この処理が終了した場合には、ステップS1122に処理を移す。このように、メインCPU66は、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段の一例である。
ステップS1122においては、特別図柄ゲーム終了処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[特別図柄記憶チェック処理]
図12を用いて、特別図柄記憶チェック処理を以下に説明する。
ステップS1202においては、制御状態フラグが(00)であるか否かの判断を行い、制御状態フラグが(00)であると判別した場合には、ステップS1204に処理を移し、制御状態フラグが(00)であるとは判別しなかった場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1204においては、始動記憶数が0を超えるか否かを判断する処理を行う。この処理において、メインCPU66が、始動記憶数(特別図柄記憶数)が0を超えると判断した場合には、ステップS1206に処理を移し、0を超えないと判断した場合にはステップS1222に処理を移す。
ステップS1206においては、制御状態フラグとして(01)をセットする処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、制御状態フラグとして(01)をセットする処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1208に処理を移す。
ステップS1208においては、始動記憶数を1減少し、特別図柄記憶領域に転送する処理を行う。この処理において、メインCPU66は、メインRAM70の始動記憶領域(第1特別図柄記憶領域や、第2特別図柄記憶領域)(1)〜(4)の値(大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数)を、始動記憶領域(0)〜(3)へ転送する。この処理が終了した場合には、ステップS1210に処理を移す。
ステップS1210においては、大当り判定処理を行う。この処理において、メインCPU66は、高確率状態(いわゆる確変)、低確率状態に応じて特別図柄決定テーブル(図示せず)を選択する。さらに、メインCPU66は、始動記憶領域(0)の大当り判定用乱数値の値が、選択された特別図柄決定テーブルに格納された値と一致しているか否かにより大当りであるか否かを判断する。この処理が終了した場合には、ステップS1214に処理を移す。このように、メインCPU66は、特別遊技を実行するか否かを抽選する抽選手段の一例である。
ステップS1214においては、特別図柄決定処理を行う。この処理において、メインCPU66は、特別図柄を決定する処理を行う。より具体的には、メインCPU66は、大当り判定処理(ステップS1210)の結果に応じて、選択した特別図柄決定テーブル(図示せず)を参照し、特別図柄を決定する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1216に処理を移す。
ステップS1216においては、特別図柄変動パターン決定処理を行う。この処理において、メインCPU66は、特別図柄の変動パターンを決定する処理を行う。より具体的には、メインCPU66は、大当り判定処理(ステップS1210)の結果に応じて、特別図柄変動パターン決定テーブル(図示せず)を参照し、特別図柄変動パターンを決定する。より具体的には、メインCPU66は、大当り判定処理(ステップS1210)の結果が大当りの場合、変動決定用乱数値が29のときには、特別図柄変動パターンとして、特別図柄変動パターン4を決定し、特別図柄変動パターンコマンドとして、83H03Hを決定し、演出コマンドとして、0800101を決定し、演出内容として、ノーマルリーチを決定する。この処理が終了した場合には、ステップS1218に処理を移す。このように、メインCPU66は、複数の遊技状態の遊技を実行する実行制御手段の一例である。また、このように、メインCPU66は、所定の条件に基づき遊技状態を選択する選択手段の一例である。
ステップS1218においては、変動時間設定処理を行う。この処理において、メインCPU66は、変動時間を設定する処理を行う。より具体的には、メインCPU66は、決定した変動パターンから変動時間をセットする。例えば、メインCPU66は、特別図柄変動パターンとして、特別図柄変動パターン4を決定したときには、変動時間として、16.0秒をセットする。この処理が終了した場合には、ステップS1220に処理を移す。
ステップS1220においては、記憶領域(0)の値をクリアする処理を行う。この処理において、メインCPU66は、始動記憶領域(0)の値をクリアする処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1222においては、デモ表示処理を実行する。この処理において、メインCPU66は、デモ表示を行わせる処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[サブ制御メイン処理]
図13を用いて、サブ制御メイン処理を説明する。
ステップS1310においては、初期化処理を行う。この処理において、サブCPU206は、電源投入に応じて、プログラムROM208から起動プログラムを読み込むとともに、ワークRAM210に記憶されるフラグなどを初期化し、設定する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1320に処理を移行する。
ステップS1320においては、乱数更新処理を行う。この処理において、サブCPU206は、ワークRAM210に記憶される乱数を更新する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1330に処理を移行する。
ステップS1330においては、コマンド解析制御処理を行う。詳しくは後述するが、この処理において、サブCPU206は、主制御回路60から受信し、ワークRAM210の受信バッファに格納されるコマンドを解析する処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1340に処理を移行する。
ステップS1340においては、表示制御処理を行う。この処理において、サブCPU206は、液晶表示装置32において表示を行うためのデータを表示制御回路250に送信する。表示制御回路250において、VDP212は、サブCPU206からの演出画像を表示するためのデータに基づいて、背景画像データ、演出用画像データ、変動速度設定用画像データなど、各種の画像データを画像データROM216から読み出し、重ね合わせて、液晶表示装置32の表示領域32a上に表示させる。この処理が終了した場合には、ステップS1350に処理を移行する。
ステップS1350においては、音制御処理を行う。この処理において、サブCPU206は、音を出力するためのデータを音声制御回路230に送信する。音声制御回路230は、サブCPU206からの音を出力するためのデータに基づいて、音声データROM234から曲データ、効果音データ、声データなどの、各種音データを読み出し、音を重ね合わせ、AMP236で増幅し、スピーカ46から出力する。この処理が終了した場合には、ステップS1360に処理を移行する。
ステップS1360においては、ランプ制御処理を行う。この処理において、サブCPU206は、この処理において、サブCPU206は、ランプを点灯するためのデータを駆動回路240に送信する。駆動回路240は、サブCPU206からのランプを点灯するためのデータに基づいて、装飾データROM244から各種の点灯パターンデータを読み出し、ランプ132を点灯する。この処理が終了した場合には、ステップS1320に処理を移行する。
[サブ制御コマンド受信割込処理]
図14を用いて、サブ制御コマンド受信割込処理を説明する。
ステップS1410においては、レジスタを退避させる処理を行う。この処理において、サブCPU206は、各レジスタ(記憶領域)に記憶される実行中のプログラムを退避させる処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1420に処理を移行する。
ステップS1420においては、入力されたコマンドを受信バッファへ格納する処理を行う。この処理において、サブCPU206は、入力されたコマンドをワークRAM210の受信バッファ領域へ格納する処理を行う。この処理において、格納されたコマンドは、図14のステップS1530の処理で解析される。この処理が終了した場合には、ステップS1430に処理を移行する。
ステップS1430においては、レジスタを復帰させる処理を行う。この処理において、サブCPU206は、ステップS1410で退避したプログラムを各レジスタに復帰させる処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[コマンド解析処理]
図15を用いて、コマンド解析処理を説明する。
ステップS1510において、コマンドを受信したか否かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU206は、ワークRAM210の所定領域を参照し、主制御回路60からコマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU206がコマンドを受信したと判定した場合には、ステップS1520に処理を移し、コマンドを受信したと判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1520において、サブCPU206は、ワークRAM210に記憶されたコマンドデータを読み出す処理を行う。この処理が終了した場合には、ステップS1530に処理を移す。
ステップS1530において、演出コマンドがワークRAM210の所定領域に記憶されているか否かを判定する処理を行う。サブCPU206が演出コマンドを受信していると判定した場合には、ステップS1540に処理を移し、受信していると判定しない場合には、ステップS1550に処理を移す。
ステップS1540において、サブCPU206は、受信した演出コマンドに基づいて、演出内容を決定する処理を行う。より具体的には、サブCPU206は、プログラムROM208に記憶される演出パターンテーブルを参照し、演出の種類や、演出時間、画像パターン、音パターンなどの演出内容を決定し、ワークRAM210の所定領域に記憶する処理を行う。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1550において、貯留演出コマンドがワークRAM210の所定領域に記憶されているか否かを判定する処理を行う。サブCPU206が貯留演出コマンドを受信していると判定した場合には、ステップS1560に処理を移し、受信していると判定しない場合には、ステップS1580に処理を移す。
ステップS1560において、サブCPU206は、ワークRAM210の所定領域を参照して、スーパーリーチ中の所定のタイミング(例えば、スーパーリーチが開始されて30秒以内などのタイミング)か否かを判定する。サブCPU206が所定のタイミングであると判定した場合には、ステップS1570に処理を移し、所定のタイミングであると判定しない場合には、本サブルーチンを終了する。
ステップS1570において、サブCPU206は、受信した貯留演出コマンドに基づいて、演出内容を変更する処理を行う。より具体的には、サブCPU206は、プログラムROM208に記憶されるリーチ演出変化パターンテーブルを参照する。サブCPU206は、例えば、音パターンが0C0201の場合には、「司令 燃料が足りません」との音を発生するためのデータをワークRAM210の所定領域に記憶する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。このように、サブCPU206は、検知手段の検知結果に応じた表示態様に演出表示の一部を変化する表示制御を行う表示制御手段の一例である。このように、サブCPU206は、検知手段の検知結果に応じた表示態様に演出表示の一部を、遊技球の残量に関する情報を含めた演出表示に変化する表示制御を行う表示制御手段の一例である。このように、サブCPU206は、検知手段の検知結果に応じて、演出表示の一部を、選択手段によって選択された遊技状態に応じた演出表示に変化する制御を行う表示制御手段の一例である。このように、サブCPU206は、抽選手段の抽選の結果が当選の場合に、検知手段の検知結果に応じた表示態様に演出表示の一部を変化する表示制御を行う表示制御手段の一例である。
ステップS1580において、サブCPU206は、受信したコマンドに対応する処理を行う、この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
[表示画面の説明]
図16と図17を用いて、スーパーリーチ演出の表示が変更される一例を説明する。図16は、スーパーリーチ演出が表示されている表示画面を示す説明図である。図17は、スーパーリーチ演出の一部が変更されて表示されている表示画面を示す説明図である。
図16に示すように、液晶表示装置32には、スーパーリーチを示す態様のキャラクタ画像90(例えば、両翼に7が付された戦闘機状のキャラクタ画像)が表示されている。また、液晶表示装置32には、スーパーリーチを示す態様のキャラクタ画像94(例えば、識別情報が付されたUFO状のキャラクタ画像)が表示されている。戦闘機状のキャラクタ画像90が、UFO状のキャラクタ画像94を攻撃することによって、大当りの期待感を向上するというスーパーリーチ演出が行われている。また、スピーカ46からは、スーパーリーチを示す態様の音(例えば、特別な楽曲とともに、ミサイルの発射音、UFO額発音)が発生する。
図17に示すように、液晶表示装置32には、スーパーリーチを示す態様のキャラクタ画像90(例えば、両翼に7が付された戦闘機状のキャラクタ画像)が表示されている。また、液晶表示装置32には、スーパーリーチを示す態様のキャラクタ画像94(例えば、識別情報が付されたUFO状のキャラクタ画像)が表示されている。また、上皿20の遊技球量が少ないことを示す態様で文字画像92(例えば、「警告 燃料不足! 活動限界まであと少し」という文字画像)が表示されている。また、スピーカ46からは、上皿20の遊技球量が少ないことを示す態様の音(例えば、「司令 燃料が足りません」などの音)が発生する。このように、上皿20の遊技球量が少ないことを示す態様による画像表示や音の発生が行われることによって、遊技者は、上皿20の遊技球量が少ないことを認識することができる。このように、スピーカ46は、遊技球の残量に関する情報として音を用いる音発生手段を有する表示手段の一例である。
以上のように、本実施形態によれば、貯留手段(例えば、上皿20)における遊技球の量を検知し、検知結果に応じて、演出表示(例えば、スーパーリーチ演出)の一部を変化する。このため、遊技者は、演出表示の一部が変化することによって、遊技者に遊技の集中を妨げない程度に、貯留手段(例えば、上皿20)の遊技球の変化(例えば、遊技球の残数が少なくなるなどの変化)を認識することができる。このように、遊技者に遊技の集中を妨げない程度に、遊技球の残数を報知し得る遊技機を提供することができる。
本実施形態によれば、貯留手段(例えば、上皿20)の遊技球の検知結果に応じて、演出表示(例えば、スーパーリーチ)の一部を、遊技球の残量に関する情報を含めた演出表示に変化する。このため、貯留手段(例えば、上皿20)の遊技球の検知結果に応じて、演出表示の一部が、遊技球の残量に関する情報を含めた演出表示に変化することによって、遊技者は、遊技者に遊技の集中を妨げない程度に、貯留手段(例えば、上皿20)の遊技球の変化(例えば、遊技球の残数が少なくなるなどの変化)を認識することができる。このように、遊技者に遊技の集中を妨げない程度に、遊技球の残数を報知し得る遊技機を提供することができる。
本実施形態によれば、複数の遊技状態(例えば、通常状態や、リーチ状態)の遊技を実行し、演出表示の一部を、選択された遊技状態に応じた演出表示に変化する。このため、遊技状態に合わせた演出表示における演出表示の一部が変化するため、遊技者は、遊技者に遊技の集中を妨げない程度に、貯留手段(例えば、上皿20)の遊技球の変化(例えば、遊技球の残数が少なくなるなどの変化)を認識することができる。
本実施形態によれば、遊技球の残量に関する情報が音を用いて提供される。このため、遊技者は、遊技球の転動を注視する視覚ではなく、音による聴覚によって遊技球の残量に関する情報を入手することができる。このように、遊技者に遊技の集中を妨げない程度に、遊技球の残数を報知し得る遊技機を提供することができる。
本実施形態によれば、遊技者にとって有利な特別遊技(大当り遊技)が当選した場合に、貯留手段(例えば、上皿20)の遊技球の検知結果に応じて、演出表示の一部を変化する。このため、例えば、特別遊技に当選し、貯留手段の遊技球の残量が少なくなっており、特別遊技の期間中に遊技球が不足し得ることがある。しかし、本実施形態では、当選した場合に演出表示の一部を変化することによって、特別遊技の期間中に遊技球が不足するという事態を回避することが可能な遊技球の残数を報知し得る遊技機を提供することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、主に、遊技球が転動する遊技領域を有する遊技盤と、所定の条件に基づき演出表示を行う表示手段と、前記遊技盤の遊技領域に遊技球を発射する発射手段と、前記発射手段に搬送される遊技球を貯留する貯留手段と、前記貯留手段における遊技球の量を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に応じた表示態様に前記演出表示の一部を変化する表示制御を行う表示制御手段とを備えた遊技機であり、遊技盤、表示手段、発射手段、貯留手段、検知手段、表示制御手段などの具体的構成は、適宜設計変更可能である。
なお、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。