JP6075838B2 - シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート処理装置及び画像形成装置に関し、特にシートを異なる種類の綴じ手段により綴じるものに関する。
従来、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置においては、画像を形成したシートに対し綴じ等の処理を行うシート処理装置を備えたものがある。複数枚のシートを綴じる綴じ手段としては、金属製の綴じ針を用いてシート束を綴じる針有り綴じ手段と、シート自体を部分的に加工することで綴じ針を用いることなくシートを綴じる針無し綴じ手段の2種類の綴じ手段が知られている。
そして、例えばシートをシュレッダ等で裁断するか、再利用する場合等は、綴じ針を用いることなく綴じ処理を施す針無し綴じ手段によりシートを綴じる。そして、このように針無し綴じ手段によってシートを綴じることにより、綴じ針をシートから取除く手間を省略できる。また、処理済のシートを長期保存したり、綴じるシートの枚数が多くなる場合等には、綴じ針を用いて綴じる針有り綴じ手段を用いる。
ここで、特許文献1には、針無し綴じ手段と針有り綴じ手段をシート搬送方向に並設したシート処理装置が記載されている。特許文献1に記載のシート処理装置においては、針有り綴じ手段により綴じ処理を行う場合には、まず図15に示すように処理トレイ71に搬送されたシートPを後端板72により整合壁77に押し付けることにより搬送方向の整合を行う。この後、サイド規制板73により搬送方向と直交する幅方向の整合を行い、このように搬送方向及び幅方向の整合を行った後、針有り綴じ手段75aによりシートPに綴じ処理を施す。
また、針無し綴じ手段75bによりシートPを綴じ処理する場合には、まず後端板72により、シートPの搬送方向先端部を先端ストッパ74に押し当てることにより搬送方向の整合を行い、この後、サイド規制板73により幅方向の整合を行う。そして、この後、針無し綴じ手段75bによりシートPに針無し綴じ処理を施す。このように、シートPを搬送方向の異なる位置で整合することにより、針有り綴じ手段75aと針無し綴じ手段75bの切換を行う。なお、特許文献1に記載のシート処理装置では、針有り綴じ手段75a又は針無し綴じ手段75bにより綴じ処理されたシートは、処理トレイ71の手前側から取り出される。
特開2004−167700号公報
しかし、特許文献1に記載のシート処理装置では、綴じたシートを処理トレイ71の手前側から取り出す場合、針有り綴じ手段75aと針無し綴じ手段75bが邪魔になる。この対応として、綴じたシートをユーザが取り出しやすくするために、針有り綴じ手段75aと針無し綴じ手段75bを、搬送方向に移動可能に構成し、綴じ処理後に退避させることも考えられる。しかし、この場合、シートを取り出す前に針有り綴じ手段75aと針無し綴じ手段75bを退避させる必要があるため、綴じ処理を施した後、シートを直ぐに取り出すことができない。
また、シートの取出し性を向上させるために、針有り綴じ手段75aと針無し綴じ手段75bを処理トレイ71の奥行き方向奥側、すなわち装置の奥側に配置した場合、針有り綴じ手段75aの針の交換や補てん等の作業が困難になる。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、綴じ処理を施したシートの取り出し及び針の交換や補てん等が容易なシート処理装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、シート処理装置において、搬送されてきたシートが積載されるシート積載手段と、前記シートの搬送方向における、前記シート積載手段に積載されたシートの上流側端と接して、前記搬送方向におけるシートの位置を規制する第1規制手段と、前記搬送方向と直交する装置本体の手前奥方向における、前記シート積載手段に積載されたシートの端に接して、前記手前奥方向におけるシートの位置規制する第2規制手段と、前記第1、第2規制手段により位置が規制されたシートの前記装置本体の前記手前奥方向における奥側且つ前記搬送方向の上流側のコーナーの近傍に対して針を用いずに綴じ処理を施すことが可能である第1綴じ手段と、前記手前奥方向に移動可能であり、前記第1、第2規制手段により位置が規制されたシートの前記手前奥方向の奥側且つ前記搬送方向の上流側の前記コーナーの近傍を含む前記手前奥方向において異なる複数の綴じ位置に対して針を用いて綴じ処理を施すことが可能である第2綴じ手段と、前記綴じ処理が施されたシートを前記シート積載手段から排出するシート排出手段と、を備え、前記第1綴じ手段が前記コーナーの近傍に対して針を用いずに綴じ処理を施すときの、前記第1、第2規制手段によって規制されたシートの第1位置は、前記第2綴じ手段が前記コーナーの近傍に対して針を用いて綴じ処理を施すときの、前記第1、第2規制手段によって規制されたシートの第2位置よりも、前記手前奥方向において奥側であり、前記第1綴じ手段が配置されている位置は、前記第2位置のシートの前記手前奥方向における奥側の端よりも奥側であり、前記第2綴じ手段の初期位置は、前記コーナーの近傍を綴じるときの位置よりも前記手前奥方向の手前側であって、前記第2綴じ手段は、針カートリッジが交換される場合に前記手前奥方向の手前側の位置に移動することを特徴とするものである。
本発明のように、装置本体奥側に第1綴じ手段を、装置本体手前側に第2綴じ手段を設けることにより、綴じ処理を施したシートの取り出し及び針の交換や補てん等が容易になる。
本発明の実施の形態に係るシート処理装置を備えた画像形成装置の構成を示す図。 上記画像形成装置の斜視図。 上記シート処理装置であるフィニッシャの概略構成を説明する図。 上記フィニッシャに設けられた中間処理トレイの構成を説明する図。 上記フィニッシャに設けられた綴じ部の構成を説明する図。 上記綴じ部に設けられた針無し綴じユニットの構成を説明する図。 上記綴じ部に設けられた針無し綴じユニットの動作を説明する図。 上記針無し綴じユニットにより針無し綴じされたシートの状態を示す断面図。 上記画像形成装置の制御ブロック図。 上記フィニッシャの制御ブロック図。 上記フィニッシャに設けられたステイプラによる綴じ処理を説明する図。 上記針無し綴じユニットによる綴じ処理を説明する図。 上記フィニッシャの綴じ動作を説明するフローチャート 上記ステイプラのカートリッジ交換動作を説明する図。 従来のシート処理装置の綴じ動作を説明する図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るシート処理装置を備えた画像形成装置の構成を示す図であり、図2はその斜視図である。図1及び図2において、900は画像形成装置、900Aは画像形成装置本体(以下、装置本体という)、900Bはシートに画像を形成する画像形成部である。950は、装置本体900Aの上部に設けられ、原稿搬送装置950Aを備えた画像読取装置であり、209は操作部である。800は装置本体900Aの上面と画像読取装置950の間に配置されたシート処理装置であるフィニッシャである。
ここで、画像形成部900Bは、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色のトナー画像を形成する感光体ドラムa〜dと、画像情報に基づいてレーザビームを照射して感光体ドラム上に静電潜像を形成する露光装置906等を備えている。なお、感光体ドラムa〜dは不図示のモータにより駆動されると共に、周囲には、それぞれ不図示の一次帯電器、現像器、転写帯電器が配置されており、これらはプロセスカートリッジ901a〜901dとしてユニット化されている。
902は、矢印方向に回転駆動される中間転写ベルトであり、中間転写ベルト902に転写帯電器902a〜902dによって転写バイアスを印加することにより、感光体ドラム上の各色トナー像が順次中間転写ベルト902に転写される。これにより、中間転写ベルト上にはフルカラー画像が形成される。
903は順次中間転写ベルト902に形成されたフルカラー画像をシートPに転写する2次転写部である。2次転写部903は、中間転写ベルト902を支持する2次転写対向ローラ903b及び中間転写ベルト902を介して2次転写対向ローラ903bと当接する2次転写ローラ903aとから構成される。909はレジストレーションローラ、904は給紙カセット、908は給紙カセット904に収容されたシートPを給送するピックアップローラである。206は装置本体900A及びフィニッシャ800を制御する制御部としてのCPU回路部である。
次に、このように構成された画像形成装置900の画像形成動作について説明する。画像形成動作が開始されると、まず不図示のパソコン等からの画像情報に基づき露光装置906はレーザ光を照射し、表面が所定の極性・電位に一様に帯電されている感光体ドラムa〜dの表面を順次露光して感光体ドラムa〜dに静電潜像を形成する。この後、この静電潜像をトナーにより現像し、可視化する。
例えば、まず感光体ドラムaに、原稿のイエロー成分色の画像信号によるレーザ光を露光装置906のポリゴンミラー等を介して照射し、感光体ドラムa上にイエローの静電潜像を形成する。そして、このイエローの静電潜像を、現像器からのイエロートナーにより現像し、イエロートナー像として可視化する。この後、このトナー像が感光体ドラムaの回転に伴って感光体ドラムaと中間転写ベルト902とが当接する1次転写部に到来する。ここで、このようにトナー像が1次転写部に到来すると、転写帯電器902aに印加した1次転写バイアスにより、感光体ドラムa上のイエロートナー像が中間転写ベルト902に転写される(1次転写)。
次に、中間転写ベルト902のイエロートナー像を担持した部位が移動すると、このときまでに上記と同様な方法で感光体ドラムb上に形成されたマゼンタトナー像がイエロートナー像上から中間転写ベルト902に転写される。同様に、中間転写ベルト902が移動するにつれて、それぞれ1次転写部においてシアントナー像、ブラックトナー像が、イエロートナー像、マゼンタトナー像上に重ね合わせて転写される。これにより、中間転写ベルト902上にフルカラートナー画像が形成される。
また、このトナー画像形成動作に並行して給紙カセット904に収容されたシートPは、ピックアップローラ908により1枚ずつ送り出される。そして、シートPは、レジストレーションローラ909に達し、レジストレーションローラ909によりタイミングを合わされた後、2次転写部903に搬送される。この後、この2次転写部903において、転写手段としての2次転写ローラ903aに印加される2次転写バイアスによって中間転写ベルト902上の4色のトナー像がシートP上に一括して転写される(2次転写)。
次に、トナー像が転写されたシートPは、2次転写部903から搬送ガイド920に案内されて定着部905に搬送され、定着部905を通過する際、熱及び圧力を受けて定着される。この後、このように画像が定着されたシートPは、定着部905の下流に設けられた排出ローラ対922によって排紙され、フィニッシャ800に搬送される。
ここで、フィニッシャ800は、装置本体900Aから排出されたシートを順に取り込み、取り込んだ複数のシートを整合して1つの束に束ねる処理、束ねたシート束のシート排出方向上流端(以下、後端という)を綴じる綴じ処理を行う。そして、フィニッシャ800は、図3に示すように、必要に応じて綴じ処理を施し、排紙トレイ137にシートを排出、積載する処理部139を備えている。なお、この処理部139は、綴じ処理が施されるシートが積載されるシート積載手段としての中間処理トレイ138、中間処理トレイ138に積載されたシートを綴じる綴じ部132Aを備えている。
また、中間処理トレイ138には図4に示すように中間処理トレイ138に、装置本体900Aの奥行き方向と直交する方向から搬送されたシートの幅方向(奥行き方向)の両側端位置を規制(整合)する前及び奥整合板145,146が設けられている。なお、この中間処理トレイ138に積載されたシートの幅方向の側端位置を整合する側端整合手段である前及び奥整合板145,146は、後述する図10に示す整合前モータM140、整合後モータM150により駆動されて幅方向に移動する。
また、この前及び奥整合板145,146は、通常、後述する図10に示す整合前HPセンサS100、整合後HPセンサS110の検知信号に基づいて駆動される整合前モータM140、整合後モータM150によりシートを受け入れる受け入れ位置に移動する。そして、中間処理トレイ138に積載されたシートの両側端位置を規制する際には、整合前及び整合後モータM140,150を駆動し、前及び奥整合板145,146を幅方向に沿って移動させて中間処理トレイ上に積載されたシートの両側端に当接させる。
また、図4に示すように中間処理トレイ138の搬送方向下流側の上方には引き込みパドル131(131a〜131c)が配置されている。ここで、この引き込みパドル131は、シートが処理部139に搬入される前に、後述する図10に示すパドルHPセンサS140の検知情報に基づいてパドルモータM100を駆動することにより、排出シートの邪魔にならない上方で待機した状態になる。なお、引き込みパドル131はパドル軸142に複数設けられると共に、このパドル軸142にはパドルHPセンサS140により検知される検知フラグ143が設けられている。
また、引き込みパドル131は、中間処理トレイ138にシートが排出されると、パドルモータM100により、適切なタイミングで反時計方向に回転し、この回転により、シートを引き込んでシート後端をアシスト147に突き当てる。ここで、本実施の形態において、この引き込みパドル131と、アシスト147と、前及び奥整合板145,146とにより、中間処理トレイ138に積載されたシートを整合する整合手段130が構成される。なお、例えば中間処理トレイ138の傾斜が大きい場合には、引き込みパドル131や、後述するローレットベルト129を用いることなく、シートをアシスト147に当接させることができる。
アシスト147は、後述する図10に示すアシストHPセンサS120の検知信号に基づいて駆動されるアシストモータM120により、後述するステイプラの移動を妨げない位置からシートを受け入れる受け入れ位置に移動する。なお、本実施の形態において、中間処理トレイ138に積載されたシートの排出方向上流側端と当接してシートの排出方向の位置を規制する規制手段としてのアシスト147は、綴じ処理が施されたシートを排出するシート排出手段を兼ねている。なお、図4において、140a、140bはアシスト147をサポートするための端部アシストであり、この端部アシスト140a,140bの上端にはシートのカールを上方から押えるカール押え141a,141bが設けられている。この端部アシスト140a,140bはアシスト147のサポートをする部材であるため、必要に応じて配置すれば良い。
また、このフィニッシャ800は、図3に示すようにシートを装置内部に取り込むための入口ローラ対102、搬送ローラ103及びローレットベルト129を備えており、装置本体900Aから排出されたシートは、入口ローラ対102に受け渡される。なお、この時、後述する図10に示す入口センサS101によりシートの受渡しタイミングも同時に検知される。入口ローラ対102に受け渡されたシートは、搬送ローラ103により順次中間処理トレイ138に搬送され、この後、引き込みパドル131やローレットベルト129等の戻し手段によりシート搬送方向の整合が行われ、整合処理されたシート束を形成する。
また、綴じ部132Aは、図5に示すように、針有り綴じ部であるステイプラ132と、針無し綴じ部である針無し綴じユニット153とを備えている。なお、図5は、ステイプラ132がHP(ホームポジション)に位置している状態を示している。ここで、シートに対し針により綴じ処理を施す第2綴じ手段であるステイプラ132はステイプル支持台150に固定されている。そして、ステイプル移動台148に設けられた移動ガイド149の溝にステイプル支持台150の案内ガイド151a,151bがガイドされることにより、ステイプラ132は、ステイプル移動台上でシートに対する向きを変えながら移動する。
なお、図5において、S130は移動可能なステイプラ132のHP(ホームポジション)を検知するステイプル移動HPセンサである。ここで、本実施の形態において、ステイプラ132のHPは、中間処理トレイ138よりも装置本体900Aの奥行き方向手前側に設定されている。つまり、ステイプラ132のHPは、中間処理トレイ138よりも装置本体900Aの奥行き方向手前側(以下、装置本体手前側という)に設けられている。
シートに対し針を用いずに綴じ処理を施す第1綴じ手段である針無し綴じユニット153は、中間処理トレイ138よりも装置本体900Aの奥行き方向奥側(以下、装置本体奥側という)に設けられている。また、この針無し綴じユニット153は、図6の(a)及び(b)に示すように上アーム509と、下アーム512が設けられている。さらに、針無し綴じユニット153には、針無し綴じモータM160と、ギア501,505と、段ギア502〜504と、回転軸506等が設けられている。
そして、針無し綴じモータM160の回転をギア501と段ギア502〜504を介して回転軸506に取り付けられたギア505に伝えることにより、回転軸506が回転する。ここで、このように針無し綴じモータM160によって回転力を与えられた回転軸506には図7に示すように上アーム509と下アーム512との間に位置するカム507が取り付けられている。
これにより、回転軸506が回転すると、カム507がコロ508を介して上アーム509を、図7の(a)に示す位置から図7の(b)に示す位置に移動する。なお、上アーム509のカム507とは反対側の端部の下端には上歯510が取り付けられており、下アーム512のカム507とは反対側の端部の上端には下歯514が取り付けられている。
これにより、上アーム509のカム側端部が上昇すると、上アーム509のカム507とは反対側の端部が下降し、これに伴い上歯510が下降して下歯514と噛合し、シートを加圧する。そして、このように加圧されると、シートは引き延ばされることによって表面の繊維が露出し、さらに加圧されることによってシート同士の繊維が互いに絡み合うことで締結が行われる。つまり、シートに対する綴じ処理を行う際には、上アーム509を揺動させ、図8に示すように上アーム509の上歯510と、下アーム512の下歯514とによってシートPを噛み合い加圧することにより、シートPが締結される。
図9は、画像形成装置900の制御ブロック図であり、図9において、206は図1に示すように装置本体900Aの所定の位置に配置されたCPU回路部である。このCPU回路部206は、不図示のCPU、制御プログラム等を格納したROM207、制御データを一時的に保持するための領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられるRAM208を有している。
また、図9において、201は画像形成装置900と外部PC(コンピュータ)200との外部インターフェイスである。この外部インターフェイス201は外部PC200からのプリントデータを受信すると、このデータをビットマップ画像に展開し、画像データとして画像信号制御部204へ出力する。
そして、この画像信号制御部204は、このデータをプリンタ制御部205へ出力し、プリンタ制御部205は、画像信号制御部204からのデータを不図示の露光制御部へ出力する。なお、イメージリーダ制御部203から画像信号制御部204へは、画像読取装置950に設けられた不図示のイメージセンサで読み取った原稿の画像が出力され、画像信号制御部204は、この画像出力をプリンタ制御部205へ出力する。
また、操作部209は、画像形成に関する各種機能を設定するための複数のキー及び設定状態を表示するための表示部等を有している。そして、ユーザによる各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部206に出力すると共に、CPU回路部206からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示する。
CPU回路部206は、ROM207に格納された制御プログラム及び操作部209の設定に従い、画像信号制御部204を制御すると共に、原稿搬送装置制御部202を介して原稿搬送装置950A(図1参照)を制御する。また、イメージリーダ制御部203を介して画像読取装置950(図1参照)を、プリンタ制御部205を介して画像形成部900B(図1参照)を、フィニッシャ制御部210を介してフィニッシャ800をそれぞれ制御する。
なお、本実施の形態において、フィニッシャ制御部210はフィニッシャ800に搭載され、CPU回路部206と情報のやり取りを行うことによってフィニッシャ800の駆動制御を行う。また、フィニッシャ制御部210をCPU回路部206と一体的に装置本体側に配設し、装置本体側から直接、フィニッシャ800を制御するようにしてもよい。
図10は本実施の形態に係るフィニッシャ800の制御ブロック図である。フィニッシャ制御部210は、CPU(マイコン)850、ROM851、RAM852で構成されている。そして、このフィニッシャ制御部210は、通信IC854を介してCPU回路部206と通信してデータ交換を行い、CPU回路部206からの指示に基づきROM851に格納されている各種プログラムを実行してフィニッシャ800の駆動制御を行う。
また、フィニッシャ制御部210は、ドライバー853を介してパドルモータM100、アシストモータM120、STP(ステイプル)移動モータM130、整合前モータM140、整合後モータM150、針無し綴じモータM160等を駆動している。さらに、フィニッシャ制御部には、入口センサS101、整合前HPセンサS100、整合後HPセンサS110、アシストHPセンサS120、ステイプル移動HPセンサS130、パドルHPセンサS140が接続されている。また、フィニッシャ制御部には、ステイプラ132のカートリッジ無しを検知するステイプルカートリッジセンサS150が接続されている。そして、フィニッシャ制御部210は、これら各センサからの検知信号に基づき針無し綴じモータM160等を駆動する。
次に、本実施の形態に係るフィニッシャ800のシート綴じ処理動作について説明する。装置本体900Aから搬送されたシートは、まず入口ローラ対102に受け渡された後、中間処理トレイ138に積載され、引き込みパドル131により後端がアシスト147に戻される。次に、前及び奥整合板145,146によりシートの側端位置の補正が行われ、この後、搬送方向の戻しがローレットベルト129により行われる。そして、この整合動作が綴じ処理する所定枚数のシートに対して行われた後、綴じモードが選択されている場合には、綴じ部による綴じ処理が施される。この後、アシスト147により、中間処理トレイ138上の綴じ処理されたシート束が排紙トレイ137に排出されて綴じ処理が完了する。
ところで、本実施の形態において、既述したように綴じ部132Aは、図5に示すように、ステイプラ132と、針無し綴じユニット153とを備えている。そして、綴じモードを選択する際、ユーザは、綴じ針によりシートを綴じるか、針無し綴じによりシートを綴じるかを選択する。そして、例えばユーザが綴じ針によりシートを綴じるステイプルジョブを選択すると、フィニッシャ制御部210はSTP移動モータM130を駆動し、ステイプラ132をホームポジションから図11の(a)に示すシートに対する手前綴じの位置まで移動させる。このようにステイプラ132を移動させた後、搬送ローラ103により中間処理トレイ138に搬送されたシートは、引き込みパドル131により搬送方向とは逆方向の力が加わりシート後端がアシスト147まで戻される。そして、この後、ステイプラ132により綴じ処理を施す。
なお、本実施の形態においては、シートPを手前綴じする場合について説明しているが、ステイプラ132を図11の(b)に示すように装置本体奥側に待機させるようにすれば奥綴じが可能となる。また、2ヶ所綴じの場合は、ステイプラ132を、まず図11の(c)に示すように、片側のステイプル位置で待機させた後、シート束にステイプル処理を施す。次に、ステイプラ132を、もう一か所の破線で示す綴じ位置までSTP移動モータM130により移動させステイプル処理を施すことにより、2ヶ所綴じを行うことも可能である。
一方、ユーザが針無し綴じによりシートを綴じる針無し綴じを選択すると、まず図12に示すように、第1側端整合板である奥整合板146は装置本体奥側(第1綴じ手段側)の針無し綴じユニット153により針無し綴じすることができる位置に待機する。この状態で中間処理トレイ138に排出されたシートPは、引き込みパドル131により搬送方向とは逆方向の力が加わり、ローレットベルト129の搬送によりシート後端がアシスト147まで戻される。
次に、このようにシート後端がアシスト147に戻された後、第2側端整合板である前整合板145を幅方向に移動させシートを奥整合板146に突き当てることにより、シートの幅方向の整合動作を行う。この後、搬送方向の戻しがローレットベルト129により行われる。そして、この整合動作が綴じ処理する所定枚数のシートに対して行われた後、針無し綴じユニット153がシート束に綴じ動作を施すことにより、所定の綴じ位置154に針無しによる綴じ処理が施される。
なお、図13は、このような本実施の形態に係るフィニッシャ800による綴じ動作を説明するフローチャートである。そして、ジョブがスタートすると画像形成装置900のCPU回路部206からフィニッシャ制御部210に、綴じ針によりシートを綴じるか、針無し綴じによりシートを綴じるジョブなのかの情報が送られてくる。ここで、ジョブがステイプルジョブの場合(S200のY)、ステイプラ132をSTP移動モータM130により、既述した図11に示す手前綴じ、奥綴じ、もしくは2ヶ所綴じの位置まで移動させ、その位置で待機させる。
次に、このようにステイプラ132が待機位置まで移動すると(S201)、処理部139において綴じ処理を施す所定枚数のシートの積載、整合を行う(S202)。そして、この後、最後のシートであるラストシートの整合が終了すると(S203のY)ステイプラ132によるステイプル動作を行い(S204)、これによりシート束にステイプル処理が施される。なお、この後、この処理によりジョブが終了するかを判断し(S205)、ジョブが終了するまでは(S205のN)、S200〜S204を繰り返し、ジョブが終了すると(S205のY)、綴じ動作を終了する。
一方、ジョブがエコステイプルの場合、すなわち針無し綴じジョブの場合(S200のN)、奥整合板146を装置本体奥側の待機位置に待機させると共に、前整合板145を幅方向に移動させる。これにより、処理部139において綴じ処理を施す所定枚数のシートの積載、整合を行う(S210)。
そして、この後、最後のシートであるラストシートの整合が終了すると(S211のY)針無し綴じユニット153によるエコステイプル動作を行い(S212)、これによりシート束に針無し綴じ処理が施される。そして、この処理によりジョブが終了するかを判断し(S205)、ジョブが終了するまでは(S205のN)、S200、S210〜S212を繰り返し、ジョブが終了すると(S205のY)、綴じ動作を終了する。
ところで、ステイプラ132によるステイプルジョブ中、もしくはジョブ終了後に既述した図10に示すステイプルカートリッジセンサS150がステイプラ132のカートリッジ無しを検知する場合がある。ここで、このようにカートリッジ無しが検知されると、フィニッシャ制御部210は、STP移動モータM130によりステイプラ132をステイプル移動HPセンサS130の位置まで移動する。
そして、ステイプル移動HPセンサS130がステイプラ132を検知すると、CPU回路部206は操作部209に、既述した図2に示す装置本体手前側に設けられた前ドア801を開いてステイプルカートリッジを交換する旨の表示を行う。ここで、例えば既述した図12は、ステイプラ132がホームポジションに移動した状態を示しており、このステイプラ132のホームポジションは、装置本体900Aの手前側となっている。このため、ステイプラ132がホームポジションに移動すると、ステイプラカートリッジ156がフィニッシャ800の内カバーライン155よりも手前まで出てくる。
したがって、図14の(a)に示すように、操作部209の表示に従って前ドア801を開くと、ステイプラ132に着脱可能に配置されているステイプラカートリッジ156を取り出すことができる。また、この後、カートリッジを交換して再度ステイプラ132に装着し、前ドア801を閉じることにより、必要に応じてジョブを再開することができる。
以上説明したように、本実施の形態においては、針無し綴じユニット153を、既述した図12に示すように、装置本体奥側に配置すると共に、ステイプラ132を装置本体900Aの装置本体手前側に配置している。これにより、綴じ処理されたシートを、フィニッシャ800の奥行き方向と直交する方向に排出する際、針無し綴じユニット153及びステイプラ132に邪魔されることなく、シートを排出することができる。
また、綴じ処理が施されたシートを、例えば既述した図3に示す、ステイプラ132よりも排出方向下流に排出する排紙トレイ137に排出するようにしている。これにより、綴じ処理されたシートをステイプラ132に邪魔されることなく取り出すことができる。さらに、ステイプラ132のホームポジションを装置本体900Aの手前側としており、これによりステイプル針の交換が容易になる。
つまり、本実施の形態においては、装置本体900Aの奥側に針無し綴じユニット153を、装置本体900Aの手前側にステイプラ132を設けると共に、綴じ処理が施されたシートを、ステイプラ132よりも排出方向下流に排出するようにしている。これにより、綴じ処理したシートの取り出し及び針の交換や補てん等が容易になる。
130…整合手段、131…引き込みパドル、132…ステイプラ、132A…綴じ部、137…排紙トレイ、138…中間処理トレイ、139…処理部、145,146…前及び奥整合板、147…アシスト、153…針無し綴じユニット、206…CPU回路部、210…フィニッシャ制御部、800…フィニッシャ、801…前ドア、900…画像形成装置、900A…画像形成装置本体、900B…画像形成部、M120…アシストモータ、P…シート

Claims (9)

  1. 搬送されてきたシートが積載されるシート積載手段と、
    前記シートの搬送方向における、前記シート積載手段に積載されたシートの上流側端と接して、前記搬送方向におけるシートの位置を規制する第1規制手段と、
    前記搬送方向と直交する装置本体の手前奥方向における、前記シート積載手段に積載されたシートの端に接して、前記手前奥方向におけるシートの位置規制する第2規制手段と、
    前記第1、第2規制手段により位置が規制されたシートの前記装置本体の前記手前奥方向における奥側且つ前記搬送方向の上流側のコーナーの近傍に対して針を用いずに綴じ処理を施すことが可能である第1綴じ手段と、
    前記手前奥方向に移動可能であり、前記第1、第2規制手段により位置が規制されたシートの前記手前奥方向の奥側且つ前記搬送方向の上流側の前記コーナーの近傍を含む前記手前奥方向において異なる複数の綴じ位置に対して針を用いて綴じ処理を施すことが可能である第2綴じ手段と、
    前記綴じ処理が施されたシートを前記シート積載手段から排出するシート排出手段と、を備え
    前記第1綴じ手段が前記コーナーの近傍に対して針を用いずに綴じ処理を施すときの、前記第1、第2規制手段によって規制されたシートの第1位置は、前記第2綴じ手段が前記コーナーの近傍に対して針を用いて綴じ処理を施すときの、前記第1、第2規制手段によって規制されたシートの第2位置よりも、前記手前奥方向において奥側であり、
    前記第1綴じ手段が配置されている位置は、前記第2位置のシートの前記手前奥方向における奥側の端よりも奥側であり、
    前記第2綴じ手段の初期位置は、前記コーナーの近傍を綴じるときの位置よりも前記手前奥方向の手前側であって、
    前記第2綴じ手段は、針カートリッジが交換される場合に前記手前奥方向の手前側の位置に移動することを特徴とするシート処理装置。
  2. 第1規制手段は、前記シート排出手段を兼ねることを特徴とする請求項記載のシート処理装置。
  3. 前記第2規制手段は、前記手前奥方向に移動可能であってシートの奥側の端に接する第1側端整合板及び前記手前奥方向に移動可能であってシートの手前側の端に接する第2側端整合板を有し、
    前記第1綴じ手段は、前記第2綴じ手段によって綴じ処理されるシートの奥側の端の位置を規制する前記第1側端整合板よりも前記手前奥方向における奥側に配置されることを特徴とする請求項1又は2記載のシート処理装置。
  4. 前記シート排出手段は、前記第2綴じ手段よりも排出方向下流にシートを排出することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  5. 前記シート排出手段は、前記綴じ処理がされたシートを前記手前奥方向に直交する排出方向に排出することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  6. 前記第1綴じ手段は、シートの奥側且つ前記搬送方向の上流側の前記コーナーの近傍を綴じるための位置に位置した前記第2綴じ手段に、少なくとも一部が前記搬送方向において重複するように配置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  7. 前記第1綴じ手段の針カートリッジが交換できるように開いた位置に移動できる前記手前奥方向の手前側に配置されたドアを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  8. 画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを綴じ処理する請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート処理装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記第2綴じ手段に針がなくなったときに前記針カートリッジを交換する旨の表示を行う表示手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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