JP6075046B2 - レーザ接合装置 - Google Patents
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第1の部材と第2の部材とを積層させ、これらを積層させた際のこれらが合わせられた面(接合面)を密着性良くレーザ接合するためには、次の形態が有効である。すなわち、第1の部材と第2の部材とを重ね合わせた積層体の縁部に沿ってレーザ接合する際に、積層体のレーザ側において、照射されるレーザ光の光軸を挟むように接合方向(接合体において接合が進む方向、すなわち接合予定線に沿った方向)の前後に2つの押え部材を設け、かつ積層体のレーザと反対側において、上記第1の部材と第2の部材との接合面と上記レーザ光とが交わる領域に対して、上記接合面の法線方向に1つの押さえ部材を設けることにより、上記積層体の縁部を3点で押さえつけて固定する形態である。
図1、図2に示すように、レーザ接合装置100は、透明部材101aおよび透明部材101bを合わせ面(以降、「接合面」とも呼ぶ)101cを界面として積層させた積層体101の接合面101cにレーザ光102を照射し、積層体101を接合する。なお、レーザ光102により接合面101cにおいて透明部材101aと透明部材101bとが接合されれば良く、レーザ光102の焦点は接合面101c上に位置しなくても良い。
本発明は、上記により説明した検討事項に鑑みてなされたものであり、本発明の幾つかの実施形態を以下に説明する。
本実施形態では、第1の部材と該第2の部材(例えば、第1の部材および第2の部材のうちレーザ光が照射される側は、少なくとも該レーザ光に対して透明である場合など)とを積層させた積層体にレーザ光を照射し、第1の部材と第2の部材との界面(接合面)を接合するレーザ接合装置において、上記積層体の縁部(接合領域を少なくとも含む領域)で、積層体のレーザが照射される側と該レーザが照射される側と反対側とから2つの押え部材により上記積層体を押さえつける。すなわち、上記レーザが照射される側に設けられた第1の押え部材と、積層体のレーザが照射される側と反対側に設けられた第2の押え部材との2つの押え部材により積層体を挟む。該第1の押え部材および第2の押え部材は、レーザ接合時において、第1の押え部材および第2の押え部材が接合方向と直交する方向において互いに離間して配置されるように構成されている。また、本実施形態では、接合のためのレーザ光は、接合面またはその近傍に集光されるが、レーザ接合時において、接合体内の集光されたレーザ光の焦点が形成される領域(例えば、該集光されたレーザ光と積層体における上記接合面とが交わる領域)が、第2の押え部材から第1の押え部材までの、上記直交する方向に沿った領域内(第1および第2の押え部材に対向する領域も含む)に位置するように、集光されたレーザ光は照射される。
本実施形態では、図4、5に示すように、レーザ接合装置400は、透明部材401aおよび透明部材401bを合わせ面(接合面)101cを界面として積層させた積層体401の接合面401cに集光されたレーザ光402を照射し、透明部材401aと透明部材401bとを接合する。なお、レーザ光402の焦点を、該レーザ光402により接合面401cにおいて透明部材401aと透明部材401bとが接合されるように位置させる。すなわち、上記接合が行われれば、レーザ光402の焦点は、接合面401c上に位置しても良いし、その近傍に位置しても良い。本実施形態では、上記透明部材401a、401bは、レーザ光402に対して透明な部材であり、例えば、ガラス又はサファイア等である。該透明部材401a、401bは、バンドギャップが大きいことが好ましい。なお、本実施形態では、接合対象となる部材については、レーザ光402に対して透明でなくても良い。例えば、接合面を有する積層体のレーザ照射側と反対側の部材はレーザ光402に対して透明で無くても良い。すなわち、接合対象となる接合面を形成する2つの部材の少なくともレーザ照射側の部材がレーザ光402に対して透明であることが好ましい。
制御装置600は、レーザ接合装置400全体を制御する制御手段としての制御部である。この制御装置600は、種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するCPU601、およびこのCPU601によって実行される様々な制御プログラムなどを格納するROM602を有する。また、制御装置600は、CPU601の処理動作中のデータや入力データなどを一時的に格納するRAM603、フラッシュメモリやSRAM等の不揮発性メモリ604等を有する。制御装置600には、入力操作部605および表示部606が接続されている。入力操作部605は、所定の指令あるいはデータなどを入力するキーボードあるいは各種スイッチなどを含む。表示部606は、レーザ接合装置400の入力・設定状態などをはじめとする種々の表示を行う。さらに、制御装置600には、レーザ光源404a、XYステージ403、Z軸ステージ408が電気的に接続されており、制御装置600により、レーザ光源404a、XYステージ403、Z軸ステージ408を駆動させることができる。
図8において、押え部材405から押え部材406までの、接合方向Sに直交する方向Rに沿った領域Wは、上記撓みによる密着性の向上が少なくとも期待できる領域である。何故ならば、透明部材401aについてはローラ405aにより該ローラ405aとの当接部分805を中心に透明部材401b側に凸状に撓んでおり(図8においては、撓みを反映してない)、透明部材401bについてはローラ406aにより該ローラ406aとの当接部分804を中心に透明部材401a側に凸状に撓んでおり(図8においては、撓みを反映してない)、これら凸状の撓みを離間して付き合わせた状態が形成されているので、透明部材401aの凸状の撓み部は透明部材401bに近づき、透明部材401bの凸状の撓み部は透明部材401aに近づくような構造であるからである。上述のように、領域Wは上記撓みによる密着性の向上が少なくとも期待できる領域であるので、本実施形態では、ローラ405aの透明部材401aと接する部分805から、ローラ406aの透明部材401bと接する部分804までの、上記方向Rに沿った領域W内に、レーザ光402の焦点を形成すれば良いのである。従って、本実施形態では、図8に示すように、レーザ光402の焦点位置は、焦点位置701の他に焦点位置801や焦点位置802であっても良い。なお、焦点位置802の場合は、光軸803のように、レーザ光402を透明部材401aの表面の法線に対して傾けて入射させれば良い。
本実施形態では、積層体401のレーザ照射側(押え部材405と同一側)において、押え部材405、406よりも積層体401の面内においてレーザ光402の走査が進行する方向(接合方向Sの前方)の後方に補助押え部材を設けている。すなわち、積層体401の、レーザ光402による接合が終了した領域、またはその近傍を補助的に押えつけるように補助押え部材が設けられている。
図9、10において、本実施形態に係るレーザ接合装置900は、図4、5に示すレーザ接合装置400に対してさらに、補助押え部材901と、該補助押え部材901を架台407に連結する連結部902を備えている。
本実施形態では、レーザ光402による接合方向を変える構成について説明する。
図11は、本実施形態に係るレーザ接合装置を示す概略正面図である。図12は、本実施形態に係る接合方向を変える構成を説明するための上面図である。
図11において、レーザ接合装置1100は、図4、5に示すレーザ接合装置400に対してさらに、押え部材405を保持し、架台407に連結され、上記保持された押え部材405をX−Y平面内において移動可能に構成されたロボットアーム1101を備える。また、ローラ405aおよびローラ406aはX−Y平面内において90°回転可能に構成されている。
上述の実施形態では、被接合物である積層体401に、接合のための、集光されたレーザ光402の焦点を1つ形成し、1つの接合部702を形成するようにしている。しかしながら、接合のための、集光されたレーザ光の焦点の個数は1つに限らず、複数形成されても良い。ただし、複数の焦点の少なくとも1つの焦点が図8の領域W内に形成されるように各焦点を形成する。すなわち、本実施形態では、レーザ光源ユニット405は、集光されたレーザ光の焦点を複数形成し、該複数の焦点の少なくとも1つの焦点が、上記領域W内に位置するように複数の集光されたレーザ光を照射するように構成されている。このとき、複数の集光されたレーザ光により形成された複数の焦点のうち、接合方向Sの進行方向の最も先頭に位置する少なくとも1つの焦点が上記領域W内に形成されるように各焦点を形成することが好ましい。なお、集光されたレーザ光により形成された複数の焦点のうち、上記領域W内に位置する焦点以外の焦点について、該領域Wよりも接合方向Sに沿って前方に位置させても良い。
401 積層体
401a 透明部材(第1の部材)
401b 透明部材(第2の部材)
403 XYステージ(移動させる手段)
403a 載置部
404 レーザ光源ユニット(レーザ照射部)
405 第1の押え部材
405a ローラ
405b 第1の回転軸
405c 押圧部
406 第2の押え部材
406a ローラ
406b 第2の回転軸
Claims (5)
- 第1の部材と第2の部材とを積層させた平面状の積層体にレーザ光を照射し、前記第1の部材と前記第2の部材とを接合するレーザ接合装置であって、
前記平面状の積層体に集光された前記レーザ光を照射するように構成されたレーザ照射部と、
前記平面状の積層体を前記レーザ照射部側から押えるための第1の押え部材と、
前記平面状の積層体を、前記レーザ照射部とは反対側から押えるための第2の押え部材と、
前記平面状の積層体と、前記レーザ照射部、前記第1の押え部材、および前記第2の押え部材の3つとを所定の方向に沿って相対的に移動させる手段とを備え、
前記第1の部材と前記第2の部材との接合時において、前記第1の押え部材および前記第2の押え部材が前記所定の方向と直交する方向において互いに離間して配置されるように前記第1の押え部材および前記第2の押え部材は構成され、
前記レーザ照射部は、前記接合時において、前記集光されたレーザ光の焦点が、前記直交する方向に前記第1の押え部材から離間して配置された前記第2の押え部材から前記第1の押え部材までの、前記直交する方向に沿った領域に位置するように、前記集光されたレーザ光を前記平面状の積層体に照射し、
前記接合時において、前記第1の押え部材および前記第2の押え部材により2点で前記平面状の積層体を押えた状態で、前記第2の押え部材は前記集光されたレーザ光の光軸上に位置することを特徴とするレーザ接合装置。 - 前記第1の押え部材は第1の回転軸を中心に回転可能な第1の回転体であり、
前記第2の押え部材は、前記第1の回転軸と平行に配置された第2の回転軸を中心に回転可能な第2の回転体であり、
前記第1および第2の回転軸は、前記直交する方向と平行であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ接合装置。 - 前記第1の回転体および前記第2の回転体は、回転軸を前記積層体を載置する載置部の法線方向を中心に90°回転可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載のレーザ接合装置。
- 前記積層体において、前記集光されたレーザ光の走査が進む方向の、前記第1の押え部材および前記第2の押え部材の後方に設けられ、前記積層体の前記集光されたレーザ光によって接合が為された領域を押え付けるための補助押え部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザ接合装置。
- 前記レーザ照射部は、前記接合時において、複数の、前記集光されたレーザ光の焦点を形成し、かつ該複数の焦点のうち少なくとも1つの焦点が、前記直交する方向に前記第1の押え部材から離間して配置された前記第2の押え部材から前記第1の押え部材までの、前記直交する方向に沿った領域に位置するように、前記集光されたレーザ光を前記積層体に照射することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレーザ接合装置。
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