JP6075046B2 - レーザ接合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ接合装置に関し、より詳細には、第1の部材と第2の部材との積層体にレーザ光を照射して、上記第1の部材と第2の部材とを接合するレーザ接合装置に関するものである。
従来、多光子吸収現象を利用して2つの部材を接合する方法として、重ね合わせたシリカガラス等の接合領域に超短パルスレーザを照射する接合方法が提案されている(特許文献1参照)。この接合方法においては、重ね合わせたシリカガラスの上側の両端部分と下側の中央部分に押圧力が加えられている。すなわち、上側プレートと下側の固定プレートとによって重ね合わせたシリカガラスを挟み込み、上側プレートと下側の固定プレートとを固定ネジで締め付けることによって、上記重ね合わせたシリカガラスの上側の両端部分に印加される押圧力と、上記重ね合わせたシリカガラスの下側の中央部分に印加される押圧力とを調節している。なお、下側の固定プレートの中央には、上記中央部分に押圧力を印かするためのシリカガラスからなる半球状の突起が設けられている。
国際公開第2008/035770号
しかしながら、特許文献1に開示された接合方法では、下側の押え部材である半球状の突起と接合領域とが、シリカガラスの面内方向において遠く離れている場合がある。このように接合領域、すなわちレーザが照射される領域が上記突起から離れている領域においては、接合領域において上側のシリカガラスと下側のシリカガラスとの間に僅かな隙間が生じてしまうことがあり、この場合は確実に密着することができない可能性がある。従って、例えば、非常に高い密着性を必要とする透明部材同士の内部接合において、接合不良が起き易くなってしまう。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、第1の部材と第2の部材との積層体にレーザ光を照射して、上記第1の部材と第2の部材とを接合する際、レーザ照射により接合される接合領域において、第1の部材と第2の部材との密着性を向上することが可能なレーザ接合装置を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、第1の部材と該第2の部材とを積層させた積層体にレーザ光を照射し、前記第1の部材と前記第2の部材とを接合するレーザ接合装置であって、前記積層体に集光された前記レーザ光を照射するように構成されたレーザ照射部と、前記積層体を前記レーザ照射部側から押えるための第1の押え部材と、前記積層体を、前記レーザ照射部とは反対側から押えるための第2の押え部材と、前記積層体と、前記レーザ照射部、前記第1の押え部材、および第2の押え部材の3つとを所定の方向に沿って相対的に移動させる手段とを備え、前記第1の部材と第2の部材との接合時において、前記第1の押え部材および前記第2の押え部材が前記所定の方向と直交する方向において互いに離間して配置されるように前記第1の押え部材および第2の押え部材は構成され、前記レーザ照射部は、前記接合時において、前記集光されたレーザ光の焦点が、前記直交する方向に前記第1の押え部材から離間して配置された第2の押え部材から前記第1の押え部材までの、前記直交する方向に沿った領域に位置するように、前記集光されたレーザ光を前記積層体に照射することを特徴とする。
本発明によれば、第1の部材と第2の部材との積層体にレーザ光を照射して、上記第1の部材と第2の部材とを接合する際、レーザ照射により接合される接合領域において、第1の部材と第2の部材との密着性を向上することができる。
本発明の一実施形態に係るレーザ接合装置を示す概略側面図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 図1に示すレーザ接合装置による接合状態を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るレーザ接合装置を示す概略正面図である。 図4のV−V線矢視断面図である。 本発明の一実施形態に係る制御系の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る2つの押え部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態に係る溶接用レーザ光の焦点位置を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るレーザ接合装置を示す概略正面図である。 図9に示すレーザ接合装置における、補助押え部材の配置を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態に係るレーザ接合装置を示す概略正面図である。 本発明の一実施形態に係る接合方向を変える構成を説明するための上面図である。 (a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係る集光されたレーザ光が複数ある構成を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
(本発明を実施するにあたって実行した検討事項)
第1の部材と第2の部材とを積層させ、これらを積層させた際のこれらが合わせられた面(接合面)を密着性良くレーザ接合するためには、次の形態が有効である。すなわち、第1の部材と第2の部材とを重ね合わせた積層体の縁部に沿ってレーザ接合する際に、積層体のレーザ側において、照射されるレーザ光の光軸を挟むように接合方向(接合体において接合が進む方向、すなわち接合予定線に沿った方向)の前後に2つの押え部材を設け、かつ積層体のレーザと反対側において、上記第1の部材と第2の部材との接合面と上記レーザ光とが交わる領域に対して、上記接合面の法線方向に1つの押さえ部材を設けることにより、上記積層体の縁部を3点で押さえつけて固定する形態である。
図1は、上述した密着性を向上させる形態に係るレーザ接合装置の概略側面図である。図2は、図1のII−II線矢視断面図である。
図1、図2に示すように、レーザ接合装置100は、透明部材101aおよび透明部材101bを合わせ面(以降、「接合面」とも呼ぶ)101cを界面として積層させた積層体101の接合面101cにレーザ光102を照射し、積層体101を接合する。なお、レーザ光102により接合面101cにおいて透明部材101aと透明部材101bとが接合されれば良く、レーザ光102の焦点は接合面101c上に位置しなくても良い。
レーザ接合装置100は、積層体101を載置するための載置部103と、載置部103上の積層体101にレーザ光102を照射するレーザ光源ユニット104と、積層体101をレーザ光源ユニット104側から押える押え部材105、106と、積層体101をレーザ光源ユニット104と反対側から抑える押え部材107と、レーザ光源ユニット104、および押え部材105、106、107を支持するための支持部108と、支持部108とレーザ光源ユニット104とを連結する連結部109と、支持部108と押え部材105および押え部材106を連結する連結部110と、支持部108と押え部材107とを連結する連結部111とを備える。ここで、透明部材とは、例えば、ガラス又はサファイア等から形成された部材であり、レーザ光102の波長に対して透明であり且つバンドギャップが大きな部材である。
レーザ光源ユニット104は、レーザ光を出射するレーザ光源(不図示)と、該レーザ光源から出射されたレーザ光を集光する集光レンズ104aとを有し、超短パルスレーザ(フェムト秒レーザ、ピコ秒レーザ又はナノ秒レーザ等)、又は炭酸ガスレーザ等のレーザ光102を出射する。レーザ光源ユニット104は、レーザ接合装置100の制御装置(不図示)によって、所望のタイミングでレーザ光102を出射するように制御される。レーザ光102は、接合面101cまたはその付近に照射される。これにより、積層体101のレーザ光102が照射された領域に多光子吸収現象を発生させ、透明部材101aおよび透明部材101bの少なくとも一方を溶融させて両部材を溶接することができる。
押え部材105、106、107はそれぞれ、ローラ105a、106a、107aを有している。接合時には、積層体101は、図1に示すようにレーザ照射により接合される縁部が載置部103から突き出るように配置される。該突き出た積層体101の縁部において、透明部材101aにローラ105aおよびローラ106aが接し、透明部材101bにローラ107aが接するように、上記押え部材105、106、107により3点で積層体101を押さえつける。
載置部103は、XYステージであり、レーザ接合装置100の制御装置によってステージが移動することにより、所定の方向に移動することができる。すなわち、載置部103が移動することにより、載置部103上に配置された積層体100は、図2の矢印方向Pに移動する。このときレーザ光102が照射されていると、積層体100にとっては矢印方向Pと反対方向Sに沿ってレーザ光102が走査されることになるので、矢印方向Sは、接合方向(積層体において、レーザ光の走査が進む方向)と言える。
押え部材107は、レーザ光102の光軸に平行な方向(以下、光軸方向という)に移動可能に構成されており、押圧部107bを有している。すなわち、ローラ107aは、押圧部107bによって押圧力が印加され、押圧方向Qにおいて積層体101を押圧する。押圧部107bは、例えば、エアシリンダである。また、押え部材107は、レーザ光102の光軸上に位置する。すなわち、押え部材107のローラ107aは、接合面101cと上記レーザ光102とが交わる領域に対して、上記接合面103の法線方向に設けられている。一方、押え部材105、106は、接合方向Sの前後においてレーザ光102の光軸を挟むように設けられている。
上記構成では、レーザ光102の光軸上に位置する押え部材107と、該光軸を挟み光路を開放するように位置する押え部材105、106とによって、積層体101を挟んで密着させた状態でレーザ接合することができる。そのため、積層体101の、レーザ光102が照射される領域において、透明部材101aと透明部材101bとの間に生じる隙間を減少させることができる。これにより、積層体101の接合面101cの接合領域における密着度を向上させることができる。すなわち、積層体101のレーザ光源ユニット104と反対側には、積層体101のレーザ光102が集光される領域に対して、接合面103の法線方向に押え部材107が設けられ、かつ積層体101のレーザ光源ユニット104側には、レーザ光102の光軸を挟むように抑え部材105、106が設けられているので、レーザ接合時には、積層体101における少なくともレーザ光102の焦点が形成される部分に対して、透明部材101aと透明部材101bとを密着させる力を作用させることができる。これにより、接合面101cに生じる隙間を減少させることができるので、接合不良が起き難く且つ安定したレーザ接合をすることができる。
このように、図1、2に示すレーザ接合装置100によれば、積層体100の、レーザ光102が照射されることにより透明部材101aおよび透明部材101bが接合される接合領域に生じる隙間を減少させることができ、この装置は非常な有効なものである。しかしながら、積層体100の上面(レーザ光源ユニット104側)を押さえつける押え部材105、106が接合方向Sに対してレーザ光102の前後方向に沿って設けられているため、積層体100の縁部に沿って板材(透明部材)の一方端から他方端まで接合しようとする場合、積層体100の接合開始側の一方端と接合終了側の他方端に、積層体100を押さえつけることができない領域が生じてしまう。別の言い方をすると、押え部材105、106、107により3点を抑えた状態で、積層体100の接合方向に沿った一方端から他方端までレーザ接合することができない。すなわち、図3に示すように、積層体100の接合終了側の他方端301側においては、上記3点による押さえ状態を確保するためには、ローラ105aが他方端301付近に位置するまでが限界である。この限界までローラ105aが位置した状態においては、接合が為された領域302を他方端301まで形成できない。また、積層体100の角部で接合部の方向(接合方向)を変更させようとした場合、押え部材105、106、107に対する押えしろを大きくとる必要がある。
本発明は、上記により説明した検討事項に鑑みてなされたものであり、本発明の幾つかの実施形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、第1の部材と該第2の部材(例えば、第1の部材および第2の部材のうちレーザ光が照射される側は、少なくとも該レーザ光に対して透明である場合など)とを積層させた積層体にレーザ光を照射し、第1の部材と第2の部材との界面(接合面)を接合するレーザ接合装置において、上記積層体の縁部(接合領域を少なくとも含む領域)で、積層体のレーザが照射される側と該レーザが照射される側と反対側とから2つの押え部材により上記積層体を押さえつける。すなわち、上記レーザが照射される側に設けられた第1の押え部材と、積層体のレーザが照射される側と反対側に設けられた第2の押え部材との2つの押え部材により積層体を挟む。該第1の押え部材および第2の押え部材は、レーザ接合時において、第1の押え部材および第2の押え部材が接合方向と直交する方向において互いに離間して配置されるように構成されている。また、本実施形態では、接合のためのレーザ光は、接合面またはその近傍に集光されるが、レーザ接合時において、接合体内の集光されたレーザ光の焦点が形成される領域(例えば、該集光されたレーザ光と積層体における上記接合面とが交わる領域)が、第2の押え部材から第1の押え部材までの、上記直交する方向に沿った領域内(第1および第2の押え部材に対向する領域も含む)に位置するように、集光されたレーザ光は照射される。
図4は、本実施形態に係るレーザ接合装置の正面を示す模式図である。図5は、図4のV−V線矢視断面図である。
本実施形態では、図4、5に示すように、レーザ接合装置400は、透明部材401aおよび透明部材401bを合わせ面(接合面)101cを界面として積層させた積層体401の接合面401cに集光されたレーザ光402を照射し、透明部材401aと透明部材401bとを接合する。なお、レーザ光402の焦点を、該レーザ光402により接合面401cにおいて透明部材401aと透明部材401bとが接合されるように位置させる。すなわち、上記接合が行われれば、レーザ光402の焦点は、接合面401c上に位置しても良いし、その近傍に位置しても良い。本実施形態では、上記透明部材401a、401bは、レーザ光402に対して透明な部材であり、例えば、ガラス又はサファイア等である。該透明部材401a、401bは、バンドギャップが大きいことが好ましい。なお、本実施形態では、接合対象となる部材については、レーザ光402に対して透明でなくても良い。例えば、接合面を有する積層体のレーザ照射側と反対側の部材はレーザ光402に対して透明で無くても良い。すなわち、接合対象となる接合面を形成する2つの部材の少なくともレーザ照射側の部材がレーザ光402に対して透明であることが好ましい。
図4、5において、レーザ接合装置400は、積層体401が載置され、該載置された積層体401を図4のX−Y方向に移動可能なXYステージ403と、XYステージ403上の積層体401にレーザ光402を照射するレーザ光源ユニット404と、積層体401をレーザ光源ユニット404側から押える押え部材405と、積層体401をレーザ光源ユニット404と反対側から抑える押え部材406と、架台407と、架台407に設けられ、レーザ光源ユニット404を図4のZ軸方向に移動させるZ軸ステージ408と、第1の部材405を架台407のフレーム部407aに連結する連結部409と、積層体401の、レーザ接合されない縁部を押える固定部410と、を備えている。なお、図4は模式図であって、実際にはXYステージ403とフレーム部407aとは十分に離間されており、積層体401のX方向における端が第1の部材405、第2の部材406、およびレーザ光源ユニット404と対向する位置まで積層体401を移動させてもXYステージ403はフレーム部407aにぶつからない。
図6は、本実施形態のレーザ接合装置400における制御系の概略構成を示すブロック図である。
制御装置600は、レーザ接合装置400全体を制御する制御手段としての制御部である。この制御装置600は、種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するCPU601、およびこのCPU601によって実行される様々な制御プログラムなどを格納するROM602を有する。また、制御装置600は、CPU601の処理動作中のデータや入力データなどを一時的に格納するRAM603、フラッシュメモリやSRAM等の不揮発性メモリ604等を有する。制御装置600には、入力操作部605および表示部606が接続されている。入力操作部605は、所定の指令あるいはデータなどを入力するキーボードあるいは各種スイッチなどを含む。表示部606は、レーザ接合装置400の入力・設定状態などをはじめとする種々の表示を行う。さらに、制御装置600には、レーザ光源404a、XYステージ403、Z軸ステージ408が電気的に接続されており、制御装置600により、レーザ光源404a、XYステージ403、Z軸ステージ408を駆動させることができる。
積層体401と、レーザ光源ユニット404、押え部材405、および押え部材406の3つとを接合方向Sに沿って相対的に移動させる手段としてのXYステージ403は、制御装置600の制御により、該XYステージ403が有する載置部(積層体401が載置される領域)403aを図4、5のX−Y方向に移動させることができる。本実施形態では、X方向に上記載置部403aを搬送方向Pに移動させることにより、積層体401がレーザ光402に対して相対的に移動する。すなわち、レーザ光402が接合予定線に沿って走査される。よって、積層体401の搬送方向Pと反対方向である接合方向Sに沿ってレーザ光402による接合が進む。なお、本実施形態では、積層体401の接合部分である縁部がXYステージ403から突き出るように積層体401はXYステージ403上に配置される。なお、上記接合方向Sとは、レーザ光源ユニット404と積層体401との相対移動によってレーザ光402の走査が進む方向であり、上述のように、レーザ接合が進む方向である。
本実施形態では、レーザ光源ユニット404、押え部材405、406をX−Y方向において固定し、積層体401を移動させているが、積層体401を移動させず、レーザ光源ユニット404および押え部材405、406をそれらの相対的な位置関係を維持しながら移動させても良い。あるいは、積層体401を移動させつつ、レーザ光源ユニット404および押え部材405、406をそれらの相対的な位置関係を維持しながら移動させても良い。すなわち、レーザ接合時において、レーザ光源ユニット404および押え部材405、406の相対的な位置関係を維持しながら、積層体401と、レーザ光源ユニット404および押え部材405、406の3つとを接合方向Sに沿って移動させる手段であればいずれの構成を用いても良い。
積層体401に集光されたレーザ光を照射するように構成されたレーザ照射部としてのレーザ光源ユニット404は、レーザ光を出射するレーザ光源404aと、該レーザ光源404aから出射されたレーザ光を集光する集光レンズ404bとを有し、超短パルスレーザ(フェムト秒レーザ、ピコ秒レーザ又はナノ秒レーザ等)、又は炭酸ガスレーザ等の集光されたレーザ光402を出射する。また、レーザ光源ユニット404は、オートフォーカス機能を有している。レーザ光源ユニット404は、制御装置600によって、所望のタイミングでレーザ光402を出射するように制御される。また、レーザ光源ユニット404は、集光されたレーザ光402の焦点が接合面401cまたはその付近に位置するようにレーザ光402を照射する。これにより、積層体401のレーザ光402が照射された領域に多光子吸収現象を発生させ、透明部材401aおよび透明部材401bの少なくとも一方を溶融させて両部材を溶接することができる。
本実施形態では、レーザ光402は、パルス幅が30ps以下の超短パルスレーザであることが好ましく、パルス幅が20ps以下の超短パルスレーザであるよりことがより好ましく、パルス幅が10fs以上且つ20ps以下の超短パルスレーザであることがさらに好ましい。特に、パルス幅が1ps以下のフェムト秒オーダーのフェムト秒レーザが好ましい。このような超短パルスレーザを使用すれば、レーザ光402の光軸上に、後述する押え部材406のローラ406aが位置していても、該ローラ406aにレーザ光402が与える熱の影響を抑制することができる。
第1の押え部材405は、押え部材405と押え部材406とに挟まれた積層体401をレーザ光源ユニット404および押え部材405、406に対して相対的に移動可能にしつつ、積層体401をレーザ光源ユニット404側から押さえ付ける部材である。押え部材405は、回転軸(第1の回転軸)405b(図7にて表記)が図4、5のY軸と一致するローラ405aと、積層体401に対してローラ405aを押圧させる押圧部405bとを有している。本実施形態では、押え部材405は、Z軸方向に移動可能に設けられており、例えばXYステージ403上への積層体401の配置時において、押え部材406を図4、5のプラスZ方向に移動させることにより、積層体401の配置を容易に行うことができる。
本実施形態では、押え部材405は、押圧部405bによって押圧力が印加され、押圧方向Qに沿って積層体401を押圧する。本実施形態では、押圧部405bはエアシリンダであり、所定のエア圧を供給することによって連結部409を基準にローラ405aを押圧している。なお、この押圧部405bは、エアシリンダに限定されず、コイルバネ、ゴム等の付勢部材を使用することもできる。なお、本実施形態では、例えば、押圧部405bにより、70〜100Nの押圧力を積層体401に印加する。
一方、第2の押え部材406は、押え部材405と押え部材406とに挟まれた積層体401をレーザ光源ユニット404および押え部材405、406に対して相対的に移動可能にしつつ、積層体401をレーザ光源ユニット404と反対側から押さえ付ける部材である。押え部材406は、ローラ405aの回転軸405b方向と平行な回転軸(第2の回転軸)406b(図7にて表記)を有するローラ406aを有しており、架台407に固定されている。
なお、本実施形態では、押え部材405をZ軸方向に移動可能にし、押え部材406をZ軸方向に固定しているが、これに限らず、押え部材405をZ軸方向に固定し、押え部材406をZ軸方向に移動可能に構成しても良いし、それら双方をZ軸方向に移動可能に構成しても良い。また、押圧部を押え部材405に設けているが、該押圧部を押え部材406に設けても良いし、押え部材405、406の双方に設けても良いことは言うまでも無い。
本実施形態では、押え部材405、406の積層体401との当接部分はローラ405a、406aである。そのため、XYステージ403により積層体401が搬送方向Pに移動すると、ローラ405aが積層体401のレーザ光102の入射側の透明部材401aとの摩擦力によって回転し、ローラ406aが積層体401のレーザ光102の入射側と反対側の透明部材401bとの摩擦力によって回転する。これにより、積層体401において透明部材401aと透明部材401bとを密着させた状態でレーザ接合することができる。このようなローラ405a、406aは、高い耐摩耗性を有する軟性材料、例えば、ポリアセタール等の樹脂によって形成することができる。
本実施形態では、レーザ光402の照射側と反対側に設けられたローラ406aは、レーザ光402の光軸上に位置する。また、レーザ光402の照射側に設けられたローラ405aは、レーザ光402の光軸よりも積層体401について内側に位置する。図7は、本実施形態に係るローラ405aとローラ406aとの位置関係を模式的に説明するための斜視図である。図7に示すように、レーザ光402の焦点701が透明部材401aと透明部材401bとの界面である接合面401c上またはその近傍に形成され、XYステージ403の駆動により積層体401が搬送方向Pに移動すると、レーザ光402が接合予定線に沿って走査され、接合がなされた領域(接合部)702が形成される。
図7に示すように、レーザ接合時においては、ローラ405aとローラ406aとは、接合方向Sと直交する方向Rにおいて互いに離間して配置されている。そして、ローラ405aは、接合方向Sに直交し、かつレーザ402の光軸を含む直線703上に配置されている。ローラ405a、406aの回転軸405b、406bは、直交方向Rと平行である。
本実施形態では、接合方向Sと直交する方向Rに互いに離間してローラ405aとローラ406aとを設け、ローラ405aにより接合体401の該ローラ405aとの当接部分において透明部材401aをマイナスZ軸方向が凸となるように局所的に撓ませ、かつローラ406aにより接合体401の該ローラ406aとの当接部分において透明部材401bをプラスZ軸方向が凸となるように局所的に撓ませ、レーザ光402の光軸上を押え付けるようにローラ406aを配置している。よって、撓みによって形成された、透明部材401aの凸領域と透明部材401bの凸領域とが近接して存在することになる。すなわち、接合体401の界面である接合面401cにおいては、ローラ405aによる凸領域の形成よって透明部材401aが透明部材401b側に近づく作用が起こり、同時に、該作用が起こる領域に近接してローラ406aによる凸領域の形成によって透明部材401bが透明部材401a側に近づく作用が起こる。よって、ローラ405a、406aが配置された領域近傍においては、それらの作用の結果として透明部材401aと透明部材401bとが強制的に近づけさせられ、透明部材401aと透明部材401bとの密着性が高い領域を形成することができる。そして、本実施形態では、レーザ光402の光軸上にローラ406aを設けているので、該密着性が高められた領域内にレーザ光402の焦点701が位置することになり、レーザ光402の焦点701において、良好な密着状態を作ることができる。また、接合方向Sに沿って抑え部材が設けられていないので、積層体401の端またはそこに近いところまで溶接を行うことができる。
このように、本実施形態では、接合方向に対して直交方向Rにおいて互いに離間して配置された押え部材405(ローラ405a)および押え部材406(ローラ406a)は、積層体401が有する透明部材のうち、一方の押え部材による押圧を受ける一方の透明部材が、他方の透明部材側に近づくための形状(撓み)を強制的に形成するように機能する。よって、上記撓みを積極的に(意図的に)に形成することより、積層体401を形成する2つの透明部材401a、401bがもつ局所的な厚みの変化やそりを、レーザ光402の焦点位置(溶接位置)において矯正することができる。
また、ローラ405aを、接合方向Sに直交し、かつレーザ402の光軸を含む直線703上に配置しているので、上記密着性向上を実現しつつ、より積層体401の端部近くの位置(例えば、端部まで5mmの位置)までレーザ溶接することができる。すなわち、ローラ405aが溶接方向Sに直交する位置に存在するため、溶接方向Sについては、該溶接方向Sに対しての必要占有スペースをローラ1個分(ローラ405a、ローラ406aのうち大きい方)と最小限の大きさとすることができる。このように、接合方向Sに対しては、ローラ406a以外にはスペースファクタが無いので、省スペース化を図ることができる。また、溶接方向Sに直交する方向Rについても、溶接位置(焦点位置701)が積層体401の面内における最も外側のローラ406aの直上となるため、必要占有面積をローラ406aの1個分と最小限の大きさとすることができる。
さらに、本実施形態では、レーザ光402の光軸上にローラ406aが設けられているので、レーザ光402の焦点の高さ(Z軸方向の位置)の変化を小さくすることができる。よって、レーザ光源ユニット404においてオートフォーカス機能を不要にする、ないしはオートフォーカス機能を簡単なものにすることができる。
上述のように、本実施形態で重要なことは、接合方向Sにおけるスペースファクタを最小限にしつつも接合位置における密着性を向上させることであり、そのために、接合時において接合方向Sに対して直交する方向に離間して設けられた2つの押え部材405、406により、積層体401の対向する2面から該積層体401を押え付けている。これら押え部材405、406のそれぞれによって意図的に形成された凸部により密着性が向上した領域が形成されることになり、この密着性が向上した領域内においてレーザ光402の焦点を形成することが本実施形態の本質である。
図8は、本実施形態に係るレーザ光402の焦点の形成位置を説明するための図である。
図8において、押え部材405から押え部材406までの、接合方向Sに直交する方向Rに沿った領域Wは、上記撓みによる密着性の向上が少なくとも期待できる領域である。何故ならば、透明部材401aについてはローラ405aにより該ローラ405aとの当接部分805を中心に透明部材401b側に凸状に撓んでおり(図8においては、撓みを反映してない)、透明部材401bについてはローラ406aにより該ローラ406aとの当接部分804を中心に透明部材401a側に凸状に撓んでおり(図8においては、撓みを反映してない)、これら凸状の撓みを離間して付き合わせた状態が形成されているので、透明部材401aの凸状の撓み部は透明部材401bに近づき、透明部材401bの凸状の撓み部は透明部材401aに近づくような構造であるからである。上述のように、領域Wは上記撓みによる密着性の向上が少なくとも期待できる領域であるので、本実施形態では、ローラ405aの透明部材401aと接する部分805から、ローラ406aの透明部材401bと接する部分804までの、上記方向Rに沿った領域W内に、レーザ光402の焦点を形成すれば良いのである。従って、本実施形態では、図8に示すように、レーザ光402の焦点位置は、焦点位置701の他に焦点位置801や焦点位置802であっても良い。なお、焦点位置802の場合は、光軸803のように、レーザ光402を透明部材401aの表面の法線に対して傾けて入射させれば良い。
さらに、本実施形態では、接合方向Sと直交する方向Rにおいて、積層体401の面内の外側に押え部材406を設け、内側に押え部材405を設けているが、これに限らず、上記方向Rにおいて、積層体401の面内の内側に押え部材406を設け、外側に押え部材405を設けても良い。
なお、本実施形態では、押え部材405、406の、積層体401との当接部をローラ405a、406aとしているが、これに限定されず、例えば、ボール等、接合方向Sに回転可能な回転体であればいずれを用いても良い。さらに、上記当接部が積層体401と摺動できれば、該当接部は回転体でなくともよい。例えば、押え部材は、自己潤滑性を有した樹脂等から形成された非回転体等、積層体401と摺動関係にある部材であってもよい。
(第2の実施形態)
本実施形態では、積層体401のレーザ照射側(押え部材405と同一側)において、押え部材405、406よりも積層体401の面内においてレーザ光402の走査が進行する方向(接合方向Sの前方)の後方に補助押え部材を設けている。すなわち、積層体401の、レーザ光402による接合が終了した領域、またはその近傍を補助的に押えつけるように補助押え部材が設けられている。
図9は、本実施形態に係るレーザ接合装置を示す概略正面図である。図10は、図9に示すレーザ接合装置における、補助押え部材の配置を説明するための模式図である。
図9、10において、本実施形態に係るレーザ接合装置900は、図4、5に示すレーザ接合装置400に対してさらに、補助押え部材901と、該補助押え部材901を架台407に連結する連結部902を備えている。
補助押え部材901は、接合方向Sに沿って配置された複数の補助ローラ901aを有する該補助ローラ901aの回転軸はローラ405a、406aと平行である。該押え部材901は、押え部材405、406に対して接合方向Sの後方において、補助ローラ901aの各々が、積層体401の接合された領域(溶接跡)1001に対向するように設けられている。すなわち、積層体401について、押え部材405、406により押さえつけられた領域が押え部材405、406を通り過ぎた後に補助的に押えられるように補助ローラ901aは設けられている。
本実施形態では、接合方向Sの、レーザ光402が照射される領域よりも後方に補助押え部材901を設けているので、レーザ光402による溶接の直後、積層体401が搬送方向Pに移動しても、補助ローラ901aにより接合された領域1001またはその近傍に対して押え加重が暫くの間維持されるので、押え部材405、406による押え力の急激な除荷による溶接箇所(接合された領域1001)の剥離を防止、または低減することができる。
なお、本実施形態では、補助押え部材901の、積層体401との当接部を補助ローラ901aとしているが、これに限定されず、例えば、ボール等、接合方向Sに回転可能な回転体であればいずれを用いても良い。さらに、上記当接部が積層体401と摺動できれば、該当接部は回転体でなくともよい。例えば、押え部材は、自己潤滑性を有した樹脂等から形成された非回転体等、積層体401と摺動関係にある部材であってもよい。
(第3の実施形態)
本実施形態では、レーザ光402による接合方向を変える構成について説明する。
図11は、本実施形態に係るレーザ接合装置を示す概略正面図である。図12は、本実施形態に係る接合方向を変える構成を説明するための上面図である。
図11において、レーザ接合装置1100は、図4、5に示すレーザ接合装置400に対してさらに、押え部材405を保持し、架台407に連結され、上記保持された押え部材405をX−Y平面内において移動可能に構成されたロボットアーム1101を備える。また、ローラ405aおよびローラ406aはX−Y平面内において90°回転可能に構成されている。
本実施形態では、図12に示すように、積層体のある辺を含む縁部においてレーザ接合が終了すると、ローラ405a、406aの回転方向(回転軸)をXYステージ403の積層体を載置する載置面の法線方向を中心に90°回転させることにより、接合方向Sに対して直交する方向S’に接合方向を変えることができる。すなわち、図12において、ロボットアーム1101は、押え部材405を位置405’にくるように押え部材405を移動させローラ405aの回転方向(回転軸)を90°回転させる。さらに、ローラ406aの回転方向(回転軸)についても90°回転させる。この状態で、XYステージ403の駆動を、積層体401が搬送方向P’に移動するように制御することにより、レーザ光402は接合方向S’に沿って走査され、接合方向が90°回転することになる。本実施形態では、積層体401のある辺を含む縁部の接合が終了し、次の縁部の接合を行う際に、積層体401を90°回転して再び載置部に載置する工程を行わなくても、積層体401の周方向の縁部をレーザ接合することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、被接合物である積層体401に、接合のための、集光されたレーザ光402の焦点を1つ形成し、1つの接合部702を形成するようにしている。しかしながら、接合のための、集光されたレーザ光の焦点の個数は1つに限らず、複数形成されても良い。ただし、複数の焦点の少なくとも1つの焦点が図8の領域W内に形成されるように各焦点を形成する。すなわち、本実施形態では、レーザ光源ユニット405は、集光されたレーザ光の焦点を複数形成し、該複数の焦点の少なくとも1つの焦点が、上記領域W内に位置するように複数の集光されたレーザ光を照射するように構成されている。このとき、複数の集光されたレーザ光により形成された複数の焦点のうち、接合方向Sの進行方向の最も先頭に位置する少なくとも1つの焦点が上記領域W内に形成されるように各焦点を形成することが好ましい。なお、集光されたレーザ光により形成された複数の焦点のうち、上記領域W内に位置する焦点以外の焦点について、該領域Wよりも接合方向Sに沿って前方に位置させても良い。
上記複数の焦点を形成する構成としては、例えば、レーザ光源404aからレーザ光をビームスプリッタ等により接合方向S以外の方向(例えば、該接合方向Sと直交する方向R)に沿って分岐し、分岐されたレーザ光の各々を集光レンズによって集光させれば良い。あるいは、レーザ光源ユニット405に複数のレーザ光源を設け、それぞれのレーザ光源からのレーザ光により、上記複数の焦点を形成するようにしても良い。
図13(a)〜(c)は、本実施形態に係る、集光されたレーザ光の焦点を複数形成する形態を説明するための図である。図13(a)〜(c)では、集光されたレーザ光により3つの焦点が形成されており、隣り合う焦点の間隔は100μm以内であることが好ましい。図13(a)は、3つの焦点のうち最も内側に形成された焦点1301、3つの焦点のうち真ん中に位置する焦点1302、および3つの焦点のうち最も外側(端側)に位置する焦点1303の3つが上記領域W内に位置する図である。図13(b)は、焦点1301〜1303のうち、焦点1303のみが上記領域W内に位置する図である。図13(c)は、焦点1301〜1303のうち、焦点1302のみが上記領域W内に位置する図である。なお、図13(a)〜13(c)において、符号は、接合が行われた接合部である。
図13(a)〜(c)では、3つの焦点1301〜1303のうち、接合方向Sの進行方向の先頭に位置する焦点(図13(a)では焦点1301〜1303、図13(b)では焦点1303、図13(c)では焦点1302)は、押え部材405および押え部材406により規定される本発明に特徴的な領域Wに形成される。よって、3つの焦点1301〜1303のうち、上記進行方向の先頭ではない焦点(図13(b)では焦点1301、1302、図13(c)では焦点1301、1303)にとっては、これら焦点よりも上記進行方向の前方には、上記先頭に位置する焦点により形成された接合部(図13(b)においては焦点1303により形成された接合部1304、図13(c)においては焦点1302により形成された接合部1304)が存在することになり、これら接合部が上記進行方向の先頭では無い焦点(図13(b)では焦点1301、1302、図13(c)では焦点1301、1303)による接合時においては、押え部材の役割を果たす。よって、さらに安定してレーザ接合を行うことができる。また、隣り合う焦点の間隔を100μm以内とすることで、このような効果をより発揮させることができる。
400、900、1100 レーザ接合装置
401 積層体
401a 透明部材(第1の部材)
401b 透明部材(第2の部材)
403 XYステージ(移動させる手段)
403a 載置部
404 レーザ光源ユニット(レーザ照射部)
405 第1の押え部材
405a ローラ
405b 第1の回転軸
405c 押圧部
406 第2の押え部材
406a ローラ
406b 第2の回転軸

Claims (5)

  1. 第1の部材と第2の部材とを積層させた平面状の積層体にレーザ光を照射し、前記第1の部材と前記第2の部材とを接合するレーザ接合装置であって、
    前記平面状の積層体に集光された前記レーザ光を照射するように構成されたレーザ照射部と、
    前記平面状の積層体を前記レーザ照射部側から押えるための第1の押え部材と、
    前記平面状の積層体を、前記レーザ照射部とは反対側から押えるための第2の押え部材と、
    前記平面状の積層体と、前記レーザ照射部、前記第1の押え部材、および前記第2の押え部材の3つとを所定の方向に沿って相対的に移動させる手段とを備え、
    前記第1の部材と前記第2の部材との接合時において、前記第1の押え部材および前記第2の押え部材が前記所定の方向と直交する方向において互いに離間して配置されるように前記第1の押え部材および前記第2の押え部材は構成され、
    前記レーザ照射部は、前記接合時において、前記集光されたレーザ光の焦点が、前記直交する方向に前記第1の押え部材から離間して配置された前記第2の押え部材から前記第1の押え部材までの、前記直交する方向に沿った領域に位置するように、前記集光されたレーザ光を前記平面状の積層体に照射し、
    前記接合時において、前記第1の押え部材および前記第2の押え部材により2点で前記平面状の積層体を押えた状態で、前記第2の押え部材は前記集光されたレーザ光の光軸上に位置することを特徴とするレーザ接合装置。
  2. 前記第1の押え部材は第1の回転軸を中心に回転可能な第1の回転体であり、
    前記第2の押え部材は、前記第1の回転軸と平行に配置された第2の回転軸を中心に回転可能な第2の回転体であり、
    前記第1および第2の回転軸は、前記直交する方向と平行であることを特徴とする請求項1に記載のレーザ接合装置。
  3. 前記第1の回転体および前記第2の回転体は、回転軸を前記積層体を載置する載置部の法線方向を中心に90°回転可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載のレーザ接合装置。
  4. 前記積層体において、前記集光されたレーザ光の走査が進む方向の、前記第1の押え部材および前記第2の押え部材の後方に設けられ、前記積層体の前記集光されたレーザ光によって接合が為された領域を押え付けるための補助押え部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のレーザ接合装置。
  5. 前記レーザ照射部は、前記接合時において、複数の、前記集光されたレーザ光の焦点を形成し、かつ該複数の焦点のうち少なくとも1つの焦点が、前記直交する方向に前記第1の押え部材から離間して配置された前記第2の押え部材から前記第1の押え部材までの、前記直交する方向に沿った領域に位置するように、前記集光されたレーザ光を前記積層体に照射することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のレーザ接合装置。
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