JP6074712B2 - 映像データ送信装置及び受信装置 - Google Patents

映像データ送信装置及び受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6074712B2
JP6074712B2 JP2014509010A JP2014509010A JP6074712B2 JP 6074712 B2 JP6074712 B2 JP 6074712B2 JP 2014509010 A JP2014509010 A JP 2014509010A JP 2014509010 A JP2014509010 A JP 2014509010A JP 6074712 B2 JP6074712 B2 JP 6074712B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
amplitude modulation
value
signal
bit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014509010A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013150704A1 (ja
Inventor
生島 剛
剛 生島
柴田 修
修 柴田
広志 田中
広志 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2013150704A1 publication Critical patent/JPWO2013150704A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6074712B2 publication Critical patent/JP6074712B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/38Transmitter circuitry for the transmission of television signals according to analogue transmission standards
    • H04N5/40Modulation circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/38Synchronous or start-stop systems, e.g. for Baudot code
    • H04L25/40Transmitting circuits; Receiving circuits
    • H04L25/49Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems
    • H04L25/4906Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems using binary codes
    • H04L25/4908Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems using binary codes using mBnB codes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/38Synchronous or start-stop systems, e.g. for Baudot code
    • H04L25/40Transmitting circuits; Receiving circuits
    • H04L25/49Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems
    • H04L25/4917Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems using multilevel codes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/02Amplitude-modulated carrier systems, e.g. using on-off keying; Single sideband or vestigial sideband modulation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Description

本開示は、高速信号の伝送技術に関し、特に映像データ送信装置及び方法、並びに映像データ受信装置及び方法に関する。
テレビやレコーダなどのAV機器で扱う映像信号の高精細化に伴い、映像信号のデータ量は増大し、これらの機器間のデータ伝送に必要な速度が増大している。そのために、限られた伝送路の帯域で効率よく大容量のデータを伝送する必要性が高まっている。
限られた帯域の伝送路でより多くのデータを伝送するための方法の1つに、多値伝送がある。例えば特許文献1の多値振幅変調方式では、4つ以上の電圧レベルを用いることで、1つのシンボルで複数ビットの伝送を行う。例えば4値振幅変調方式では、4つの電圧レベルを用い、1シンボルで2ビットの伝送を行うため、2値伝送の場合と比較して同じ帯域で2倍のデータ伝送が可能となる。ここで、4値振幅変調方式を用いて非圧縮映像データを伝送する場合を考える。
図25に示すように、1フレームを構成する映像データは、通常上から順に水平ライン毎に伝送され、1ラインに含まれるデータは左側の画素から順に伝送される。各画素のデータは、1本または複数本の伝送路を用いて伝送される。複数本の伝送路を用いる場合、R(赤色)G(緑色)B(青色)信号の各色に対してそれぞれ1本の伝送路を割り当てるか、1つの伝送路に輝度信号を割り当て、他の伝送路に対して色差信号を割り当てるなどの方法が用いられる。ここで、1画素に含まれる各色信号のデータが8ビットであり、順序が奇数番目のビットを4値振幅変調信号の上位ビット、偶数番目のビットを下位ビットに割り当てる場合を考える。多値振幅変調信号の多値信号レベルと入力される画素データの値との対応関係は、例えば図26のように設定される。
特表2004−531909号公報
しかしながら、上述した従来の多値振幅変調方式を用いた伝送システムにおいては、信号誤りの低減が求められていた。
本開示の目的は以上の課題を解決し、受信誤りの発生を低減することができる映像データ送信装置及び方法、並びに映像データ受信装置及び方法を提供することにある。
本開示に係る映像データ送信装置は、
映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置において、
上記映像データを第1から第Nの画素データに分離するデータ分離部と、
上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて所定の(N−1)個の差分情報を算出する差分算出部と、
上記第1の画素データ又は上記第1の画素データを符号化処理したデータを第1の送信データとして上記多値振幅変調の第1のビットに割り当て、上記各差分情報又は上記各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2から第Nの送信データとしてそれぞれ上記多値振幅変調の第2から第Nのビットに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う多値振幅変調部とを備え、
上記所定のNビットは、所定の第2のビット値の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値が上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである。
また、本開示に係る他の映像データ送信装置は、
映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置において、
上記映像データを第1から第Nの画素データに分離するデータ分離部と、
上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて所定の(N−1)個の差分情報を算出する差分算出部と、
上記第1の画素データ又は上記第1の画素データを符号化処理したデータを第1の送信データとして上記多値振幅変調の第1のビットに割り当て、上記各差分情報又は上記各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2から第Nの送信データとしてそれぞれ上記多値振幅変調の第2から第Nのビットに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル及び最小レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う多値振幅変調部とを備え、
上記所定のNビットのデータは、所定の第1のビット値の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値が上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである。
さらに、本開示に係る映像データ受信装置は、
映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って送信された多値振幅変調信号を受信して復調し復元する映像データ受信装置において、
上記多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、上記多値振幅変調の第2から第Nのビットを第2から第Nの受信データに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように、上記多値振幅変調信号を上記第1から第Nの受信データに復調する多値振幅復調部と、
上記復調された第1の受信データと、所定の(N−1)個の差分情報である上記第2から第Nの受信データとに基づいて第2から第Nの画素データに復元する復元部とを備え、
上記所定のNビットのデータは、所定の第2のビット値の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値が、上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである。
またさらに、本開示に係る他の映像データ受信装置は、
映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って送信された多値振幅変調信号を受信して復調し復元する映像データ受信装置において、
上記多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、上記多値振幅変調の第2から第Nのビットを第2から第Nの受信データに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように、上記多値振幅変調信号を上記第1から第Nの受信データに復調する多値振幅復調部と、
上記復調された第1の受信データと、所定の(N−1)個の差分情報である上記第2から第Nの受信データとに基づいて第2から第Nの画素データに復元する復元部とを備え、
上記所定のNビットのデータは、所定の第1のビット値の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値が、上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである。
また、本開示に係るさらに他の映像データ送信装置は、
映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置において、
上記映像データを第1から第Nの画素データに分離するデータ分離部と、
上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて、少なくとも否定排他的論理和を含む演算を行って、所定の(N−1)個の差分情報を算出する差分算出部と、
上記第1の画素データ又は上記第1の画素データを符号化処理したデータを第1の送信データとして上記多値振幅変調の第1のビットに割り当て、上記各差分情報又は上記各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2から第Nの送信データとしてそれぞれ上記多値振幅変調の第2から第Nのビットに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う多値振幅変調部とを備え、
上記所定のNビットのデータは、所定の第2のビット値の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値が、上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである。
さらに、本開示に係るさらに他の映像データ送信装置は、
映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置において、
上記映像データを第1から第Nの画素データに分離するデータ分離部と、
上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて、少なくとも否定排他的論理和を含む演算を行って、所定の(N−1)個の差分情報を算出する差分算出部と、
上記第1の画素データ又は上記第1の画素データ符号化処理したデータを第1の送信データとして上記多値振幅変調の第1のビットに割り当て、上記各差分情報又は上記各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2から第Nの送信データとしてそれぞれ上記多値振幅変調の第2から第Nのビットに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル及び最小レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う多値振幅変調部とを備え、
上記所定のNビットのデータは、所定の第1のビット値の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値が、上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである。
これらの概括的かつ特定の態様は、システム、方法、コンピュータプログラム並びにシステム、方法及びコンピュータプログラムの任意の組み合わせにより実現してもよい。
本開示に係る映像データ送信装置及び映像データ受信装置によれば、伝送システムの受信誤りの発生する確率を低減することが可能となる。
本開示の第1の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1100の構成を示すブロック図である。 図1の送信装置1100の内部における画素データのビット数が8ビットの場合のデータ処理を示すフローチャートである。 (a)は第1の画素データAと差分情報B1とに基づき、図1の送信装置1100の多値振幅変調部1105により生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置を示す表であり、(b)〜(f)は第1の画素データAと差分情報B1とに基づき、図1の送信装置1100の多値振幅変調部1105により生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置の変形例を示す表である。 図1の送信装置1100の図3(a)の多値振幅変調信号の多値信号レベルの出現確率分布を計算により求めたグラフである。 本開示の第1の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置2100の構成を示すブロック図である。 本開示の第2の実施形態に係る8値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1100Aの構成を示すブロック図である。 (a)は、第1の画素データAと差分情報B1と差分情報C1とに基づき、図6の送信装置1100Aの多値振幅変調部1106により生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置を示す表であり、(b)は第1の画素データAと差分情報B1と差分情報C1とに基づき、図6の送信装置1100Aの多値振幅変調部1106により生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置の変形例を示す表である。 本開示の第2の実施形態に係る8値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置2100Aの構成を示すブロック図である。 本開示の第3の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1200の構成を示すブロック図である。 (a)は、第1の送信データA1と第2の送信データB2とに基づき、図9の送信装置1200の多値振幅変調部1105により生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置を示す表であり、(b)〜(f)は第1の送信データA1と第2の送信データB2とに基づき、図9の送信装置1200の多値振幅変調部1105により生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置の変形例を示す表である。 図9の送信装置1200の図10(a)の多値振幅変調信号の多値信号レベルの出現確率分布を計算により求めたグラフである。 本開示の第3の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置2200の構成を示すブロック図である。 本開示の第4の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1200Aの構成を示すブロック図である。 図13の送信装置1200Aの内部における画素データのビット数が8ビットの場合のデータ処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る送信装置1200Aの多値振幅変調信号の多値信号レベルの出現確率分布を計算により求めたグラフである。 本開示の第4の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置4200の構成を示すブロック図である。 本開示の第5の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1100Bの構成を示すブロック図である。 図17のグレイ符号化変換部1507における映像データの数値とビット値との対応関係の一例を示した表である。 、図17の送信装置1100Bの内部における画素データのビット数が8ビットの場合のデータ処理を示すフローチャートである。 本開示の第5の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置2100Bの構成を示すブロック図である。 本開示の第6の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1500の構成を示すブロック図である。 図21の送信装置1500の内部における画素データのビット数が8ビットの場合のデータ処理を示すフローチャートである。 図21の送信装置1500の多値振幅変調信号の多値信号レベルの出現確率分布を計算により求めたグラフである。 本開示の第6の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置2500の構成を示すブロック図である。 多値振幅変調信号のビットへの映像信号の割り当ての一例を示す図である。 映像データの上位ビットAと映像データの下位ビットBとに基づいて生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置を示す表である。 多値振幅変調信号のビットへの映像信号の割り当ての他の例を示す図である。 本開示の第7の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1100Cの構成を示すブロック図である。 図28の多値振幅変調部1300の構成要素を示すブロック図である。 本開示の第7の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置2200Aの構成を示すブロック図である。 図30の多値振幅復調部2400の構成要素を示すブロック図である。 本開示の第8の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1100Dの構成を示すブロック図である。 図32の多値振幅変調部1300Aの構成要素を示すブロック図である。 図32の送信装置1100Dの内部における画素データのビット数が8ビットの場合のデータ処理を示すフローチャートである。 (a)は第1の画素データAと差分情報B1とに基づき、図32の送信装置1100Dの多値振幅変調部1300Aにより生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置を示す表であり、(b)〜(f)は第1の画素データAと差分情報B1とに基づき、図32の送信装置1100Dの多値振幅変調部1300Aにより生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置の変形例を示す表である。 本開示の第8の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置2200Bの構成を示すブロック図である。 図36の多値振幅復調部2400Aの構成要素を示すブロック図である。
一般的に多値振幅変調方式を用いた伝送システムにおいては、例えば2値変調方式と同じ最大振幅を確保するためには、多値信号レベルの間隔が2値変調方式の場合より小さくなり(例えば、4値の場合は2値の1/3)、SN比が劣化し、受信誤りが発生しやすくなる。特に、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベル以外の多値信号レベルは、隣接する多値信号レベルが複数存在し、受信誤りが発生しやすい。また、映像信号が高精細化することにより、隣接する画素のデータ間との差が小さくなり、同様のデータを続けて伝送することが多くなり、無駄が多い。
本開示に係る映像データ送信装置及び映像データ受信装置によれば、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、低い出現確率を有する所定の第1のビット値が割り当てられたNビットのデータが対応するので、例えば2値変調方式と同じ又は同様の最大振幅を確保する場合も、伝送システムの受信誤りの発生する確率を低減することが可能となる。
また、映像信号が高精細化することにより隣接する画素データ間との差が小さい場合でも、同様のデータを続けて伝送する必要性をなくし、無駄を削減することができる映像データ送信装置及び方法、並びに映像データ受信装置及び方法を提供することができる。
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
第1の実施形態.
図1は、本開示の第1の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1100の構成を示すブロック図である。図1は、多値振幅変調の多値数が4(1シンボルで2ビット伝送)、1つのデータグループに含まれる画素数が2の場合の例である。
図1において、映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置において、送信する映像データを互いに隣接するN個の画素データに分割されたデータグループのうち、第1の画素データを多値振幅変調の例えば最上位ビットなどの第1のビットに割り当て、それ以外の第2から第Nの画素データに対応する差分情報をそれぞれ第2から第Nの送信データとして多値振幅変調の上記第1のビット以外の第2のビットから第Nのビットに割り当てて送信する。ここで、差分情報とはデータグループに含まれる各画素間のデータの差を表すものであり、特に高精細映像データにおいては隣接画素間のデータの差が小さくなるため、例えば画素間のデータの差が小さいときのビット値を“0”とすると隣接画素データ間の差分情報においてビット値“0”の出現確率はビット値”1”の出現確率よりも大きくなる。従って、送信装置1100において生成される多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに近い多値信号レベルに差分情報のビット値“1”を割り当てることにより、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルは1つの信号レベルのみと隣接するので、他の多値信号レベルに比較して受信誤りが発生する確率を低減することが可能となる。なお、映像データは映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータのことであり、画素データは画素に対応したデータ、もしくは各画素におけるRGB信号の各色のデータ、もしくは各画素における輝度信号および色差信号のことであり、以下同様である。
図1において、送信装置1100は、データ分離手段であるデータ分離部1101と、当該データ分離部1101から出力される画素データの差分を算出する差分算出部1107aと、多値振幅変調部1105とを備えて構成されている。
図1において、データ分離部1101は、RGB信号の各8ビットのパラレルの映像データを受信してデータグループ毎に第1の画素データAと第1の画素データAに隣接する第2の画素データBとに分離して、第1の画素データAを差分算出部1107aに出力し、さらに第1の画素データAを第1の送信データとして多値振幅変調部1105に出力する。さらに、データ分離部1101は、第2の画素データBを差分算出部1107aに出力する。なお、図25に示すように同一の水平ラインに含まれる(すなわち、横方向に隣接する)画素を1つのデータグループとする。
図1において、差分算出部1107aは、第1の画素データAおよび第2の画素データBを受信して、差分情報B1を算出して当該差分情報B1を第2の送信データとして多値振幅変調部1105に出力する。すなわち、差分算出部1107aは、データ分離部1101により分離された第1の画素データAおよび第2の画素データBに基づいて1個の差分情報B1を算出して第2の送信データとして出力する差分算出手段である。ここで、差分情報B1は第1の画素データAと第2の画素データBとの差を表し、例えば差分情報B1は、第1の画素データAと第2の画素データBとをビット毎に比較する排他的論理和演算を行って、同じ値であるビットは“0”、異なる値であるビットは“1”の値を有する。
図1において、多値振幅変調部1105は、第1の画素データを第1の送信データとして多値振幅変調の第1のビットに割り当て、差分情報を第2の送信データとして多値振幅変調の第2のビットに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定の2ビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う。当該所定の2ビットのデータは、所定の第2のビット値“0”の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値“1”が第2のビットに割り当てられたデータである。
換言すれば、第1の画素データを第1の送信データとして多値振幅変調の第1のビットに割り当て、差分情報を第2の送信データとして多値振幅変調の第2のビットに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル及び最小レベルに対して、所定の2ビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う。当該所定の2ビットのデータは、所定の第1のビット値“1”の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値“0”が、第2のビットに割り当てられた2ビットのデータである。
図2は、図1の送信装置1100の内部における画素データのビット数が8ビットの場合のデータ処理を示すフローチャートである。図2において、図1のデータ分離部1101は、データグループ毎に奇数番目の画素(以下、奇数番画素と称す。)♯1の値(2進数表記で“00101000”)を有する第1の画素データAと、偶数番目の画素(以下、偶数番画素と称す。)♯2の値(2進数表記で“00101011”)を有する第2の画素データBとに分離する。次に、図1の差分算出部1107aにおいて、例えば、第1の画素データAと第1の画素データBとの排他的論理和演算を行うと、最後の2ビットの値が異なるので差分情報B1の値は“00000011”となる。同様に、奇数番画素♯3と偶数番画素♯4からなるデータグループの場合には、差分情報B1の値は“00000111”となる。
図3(a)は、第1の画素データAと差分情報B1とに基づき、図1の送信装置1100の多値振幅変調部1105により生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置を示す表である。ここで、高精細映像データにおいては隣接画素間のデータの差が小さくなるため、第1の画素データAと第2の画素データBとを比較した場合、異なる値を持つビットも少なくなる。例えば画素間のデータの差が小さいときのビット値を“0”とすると隣接画素データ間の差を表す差分情報B1において、ビット値“0”の出現確率はビット値“1”の出現確率よりも大きくなる。従って、生成される多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル(+3)と最小レベル(−3)にビット値“0”を割り当てることにより多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの出現確率を大きくすることができる。換言すれば、生成される多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル(+3)と最小レベル(−3)との間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベル(+1及び−1)にビット値“1”を割り当てることにより中間レベルに最も近い多値信号レベルの出現確率を小さくすることができる。多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルは1つの信号レベルのみと隣接するので、他の多値信号レベルに比較して伝送システムの受信誤りの発生する確率(発生率)が低い。すなわち、受信誤りの発生率が低い多値信号レベルの出現確率が大きくなり、多値振幅変調信号の受信誤りを低減することが可能となる。
図4は、あるサンプル画像を図1の送信装置1100に入力した場合の図3(a)の多値振幅変調信号の多値信号レベルの出現確率分布を計算により求めたグラフである。図4において、実際に多値信号レベルの最大レベル+3および最小レベル−3の出現確率が大きくなっていることが分かる。
図5は、本開示の第1の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置2100の構成を示すブロック図である。図5において、映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたりNビットの多値振幅変調を行って送信された多値振幅変調信号を受信して復調して得られる例えば最上位ビットなどの第1のビットに対応する受信データを第1の画素のデータAに復元し、上記第1のビット以外の第2のビットに対応する受信データを第2の画素データBに復元する。
図5において、受信装置2100は、多値振幅復調部2301と、データ結合部2104と、復元部2103aとを備えて構成されている。図5において、受信装置2100は、送信装置1100と逆の処理を行う。ここでは、多値振幅変調の多値数が4(1シンボルで2ビット伝送)、1つのデータグループに含まれる画素数が2の場合を例に、受信装置2100の各部の機能を説明する。
図5において、多値振幅復調部2301は、送信装置1100から送信された多値振幅変調信号を受信して復調し、多値振幅変調の第1のビットに相当するデータを第1の受信データとして、多値振幅変調の第1のビット以外のビットに相当するデータを差分情報B1として復元部2103aに出力し、さらに第1の受信データを第1の画素データAとしてデータ結合部2104に出力する。すなわち、多値振幅復調部2301は、多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、多値振幅変調の第2のビットを第2の受信データに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定の2ビットのデータが対応するように、多値振幅変調信号を第1から第2の受信データに復調する。当該所定の2ビットのデータとは、所定の第2のビット値“0”の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値“1”が、上記第2のビットに割り当てられたデータである。
換言すれば、多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、多値振幅変調の第2のビットを第2の受信データに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの多値信号レベルに対して、所定の2ビットのデータが対応するように、多値振幅変調信号を第1から第2の受信データに復調する。当該所定の2ビットのデータとは、所定の第1のビット値“1”の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値“0”が、上記第2のビットに割り当てられた2ビットのデータである。
図5において、復元部2103aは、例えば、第1の画素データAと差分情報B1との排他的論理和演算を行って第2の画素データBに復元してデータ結合部2104に出力する。ここで、差分情報B1は、送信装置1100により生成された差分情報B1のことであり、送信装置1100おいて、例えば差分情報B1は隣接する画素データの間の排他的論理和演算により算出される。図5において、データ結合部2104は、第1の画素データAと第2の画素データBとを入力し、それぞれの画素データを元の順序に並べ、元の映像データとして出力する。
以上の本実施形態に係る受信装置2100によれば、送信装置1100から送信された多値振幅変調信号を受信することが可能となる。
以上のように構成された、多値振幅変調方式を用いた送信装置1100および受信装置2100を備えた伝送システムの動作および作用について以下に説明する。
まず、本実施形態に係る伝送システムは、第1の画素データAをそのまま多値振幅変調の例えば最上位ビットなどの第1のビットに割り当て、例えば第1の画素データAと第2の画素データBとの排他的論理和演算などにより算出された差分情報B1を第2の画素データBに対応するデータとして多値振幅変調の例えば下位ビットなどの第2のビットに割り当てて送信する。特に、出現確率が大きい差分情報B1のビット値“0”を多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルおよび最小レベルに割り当てることにより、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの出現確率を大きくすることができる。換言すれば、出現確率が小さい差分情報B1のビット値“1”を多値振幅変調信号の中間レベルに最も近い多値信号レベルに割り当てることにより、中間レベルに最も近い多値信号レベルの出現確率を小さくすることができる。従って、最大レベルと最小レベルは1つの信号レベルのみと隣接するので、他の多値信号レベルに比較して伝送システムの受信誤りの発生する確率を低減することができる。
また、図3(b)〜図3(f)は第1の画素データAと差分情報B1とに基づき、図1の送信装置1100の多値振幅変調部1105により生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置の変形例を示す表であり、本実施形態の変形例を示している。これらの場合においても本実施形態と同様の効果を得ることができる。図3(b)、図3(e)においては、生成される多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル(+6)と最小レベル(0)に出現確率が大きいビット値“0”を割り当てる。換言すれば、中間レベルに最も近い多値信号レベル(+4、+2)に出現確率が小さいビット値“1”を割り当てる。これにより多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの出現確率を大きくすることができ、伝送システムの受信誤りが発生する確率を低減することができる。
また、図3(c)、図3(f)において、生成される多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル(0)と最小レベル(−6)に出現確率が大きいビット値“0”を割り当てる。換言すれば、中間レベルに最も近い多値信号レベル(−4、−2)に出現確率が小さいビット値“1”を割り当てる。これにより多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの出現確率を大きくすることができ、伝送システムの受信誤りが発生する確率を低減することができる。また、図3(d)は図3(a)と同様である。図3(d)は図3(a)の第1の画素データAのビット値を反転したものであり、図3(e)は図3(b)の第1の画素データAのビット値を反転したものであり、図3(f)は図3(c)の第1の画素データAのビット値を反転したものである。
以上の実施形態および当該実施形態の変形例に係る伝送システムによれば、第1の画素データAをそのまま多値振幅変調の例えば最上位ビットなどの第1ビットに割り当て、第1の画素データAと第2の画素データBとの例えば排他的論理和演算などにより算出された差分情報B1を第2の画素データBに対応するデータとして多値振幅変調の第1のビット以外のビットに割り当てて伝送する。特に、出現確率が大きい差分情報B1のビット値“0”を多値振幅変調信号の信号レベルの最大レベルと最小レベルに割り当てる多値振幅変調を行うので、例えば、2値変調方式と同じ又は同様の最大振幅を確保しつつ、伝送システムの受信誤りの発生を低減することが可能となる。
また、以上の実施形態および当該実施形態の変形例に係る伝送システムによれば、隣接する画素データ間の差分情報を画素データ間の例えば排他的論理和演算などにより算出するので、簡易な構成により従来の多値振幅変調方式の伝送システムよりも受信誤りの発生率を低減することが可能となる。
第2の実施形態.
第1の実施形態においては、多値振幅変調の多値数が4(1シンボルで2ビット伝送)の場合について説明したが、多値数はこれ以外の値をとることも可能である。その一例として、多値数が8(1シンボルで3ビット伝送)の場合の構成例を示す。この場合、1つのデータグループに含まれる画素数は3となる。
図6は、本開示の第2の実施形態に係る8値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1100Aの構成を示すブロック図である。図6の送信装置1100Aは、図1の送信装置1100に比較して、データ分離部1101の代わりにデータ分離部1101Aを備え、また多値振幅変調部1105の代わりに多値振幅変調部1106を備え、差分算出部1107bをさらに備えたことを特徴とする。図6において、多値振幅変調部1106は、第1の画素データを第1の送信データとして多値振幅変調信号の例えば最上位ビットなどの第1のビットに割り当て、第2の送信データおよび第3の送信データを第1のビット以外のビットに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定の3ビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う。当該所定の3ビットのデータは、所定の第2のビット値“0”の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値“1”が、第2のビット及び第3のビットに割り当てられたデータである。
換言すれば、第1の画素データを第1の送信データとして多値振幅変調の第1のビットに割り当て、各差分情報を第2から第3の送信データとしてそれぞれ多値振幅変調の第2から第3のビットに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル及び最小レベルに対して、所定の3ビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う。
当該所定の3ビットのデータは、所定の第1のビット値“1”の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値“0”が、第2から第3のビットに割り当てられた3ビットのデータである。
図6において、データ分離部1101Aは、RGB信号の各8ビットのパラレルの映像データを受信してデータグループ毎に第1の画素データAと第1の画素データAに隣接する第2の画素データBと第2の画素データBに隣接する第3の画素データCとに分離して、第1の画素データAを差分算出部1107aに出力し、さらに第1の画素データAを第1の送信データとして多値振幅変調部1106に出力する。さらに、データ分離部1101Aは、第2の画素データBを差分算出部1107aと差分算出部1107bとに出力し、さらに第3の画素データCを差分算出部1107bに出力する。
図6において、差分算出部1107bは、第2の画素データBおよび第3の画素データCを受信して、差分情報を算出して隣接する第2の画素データBとの差分情報C1を生成して第3の送信データとして多値振幅変調部1106に出力する。すなわち、差分算出部1107bは、データ分離部1101Aにより分離された第2の画素データBおよび第3の画素データCに基づいて1個の差分情報C1を算出して第3の送信データとして出力する差分算出手段となる。ここで、差分情報C1は第2の画素データBと第3の画素データCとの差を表し、例えば差分情報C1は、第2の画素データBと第3の画素データCとをビット毎に比較する排他的論理和演算を行って、同じ値であるビットは“0”、異なる値であるビットは“1”の値を有する。
図7(a)は、第1の画素データAと差分情報B1と差分情報C1とに基づき、図6の送信装置1100Aの多値振幅変調部1106により生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置を示す表である。ここで、高精細映像データにおいては隣接画素間のデータの差が小さくなるため、第1の画素データAと第2の画素データBとを比較した場合および第2の画素データBと第3の画素データCとを比較した場合、異なる値を持つビットも少なくなる。例えば画素間のデータの差が小さいときのビット値を“0”とすると、隣接画素データ間の差を表す差分情報B1、C1のビット値の出現確率は“1”より“0”が多くなる。従って、差分情報B1およびC1において、生成される多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル(+7)と最小レベル(−7)との間の中間値を有する中間レベル(0)に最も近い多値信号レベル(+1、−1)に出現確率が低いビット値“1”を割り当てる。これにより、中間レベルに最も近い多値信号レベルの出現確率が低くなり、当該多値信号レベルの次に中間レベルに近い多値信号レベルが実質的に1つの信号レベルのみと隣接するので、他の多値信号レベルに比較して受信誤りが発生する確率を低減することが可能となり、伝送システムの受信誤りの発生率を低減することが可能となる。
また、差分情報B1およびC1において、出現確率が高いビット値“0”を最大レベルおよび最小レベルに割り当てる。これにより、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの出現確率が高くなり、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルは1つの信号レベルのみと隣接するので、他の多値信号レベルに比較して受信誤りが発生する確率を低減することが可能となり、伝送システムの受信誤りの発生率を低減することが可能となる。
以上の本実施形態に係る送信装置1100Aによれば、第2の送信データおよび第3の送信データのビット値“1”を多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに割り当てるので、例えば、2値変調方式と同じ又は同様の最大振幅を確保しつつ、伝送システムの受信誤りの発生率を低減することが可能となる。
図8は、本開示の第2の実施形態に係る8値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置2100Aの構成を示すブロック図である。図8の受信装置2100Aは、図5の受信装置2100に比較して、多値振幅復調部2301の代わりに多値振幅復調部2301Aを備え、データ結合部2104の代わりにデータ結合部2104Aを備え、復元部2103bをさらに備えて構成されている。図8において、受信装置2100Aは、図6の送信装置1100Aと逆の処理を行う。ここでは、多値振幅変調の多値数が8(1シンボルで3ビット伝送)、1つのデータグループに含まれる画素数が3の場合を例に、受信装置2100Aの各部の機能を説明する。
図8において、多値振幅復調部2301Aは、受信した多値振幅変調信号を復調し、多値振幅変調の例えば上位ビットなどの第1のビットに相当するデータを第1の受信データとして復元部2103aに出力し、さらに第1の画素データAとしてデータ結合部2104Aに出力する。さらに、多値振幅復調部2301Aは、復調した多値振幅変調の例えば中間ビットなどの第2のビットに相当する差分情報B1を第2の受信データとして復元部2103aに出力し、復調した多値振幅変調の例えば下位ビットなどの第3のビットに相当する差分情報C1を第3の受信データとして復元部2103bに出力する。すなわち、多値振幅復調部2301Aは、多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、多値振幅変調の第2から第3のビットを第2から第3の受信データに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定の3ビットのデータが対応するように、多値振幅変調信号を第1から第3の受信データに復調する。当該所定の3ビットのデータは、所定の第2のビット値“0”の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値“1”が、第2から第3のビットに割り当てられたデータである。
また、多値振幅復調部2301Aは、多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、多値振幅変調の第2から第3のビットを第2から第3の受信データに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの多値信号レベルに対して、所定の3ビットのデータが対応するように、多値振幅変調信号を第1から第3の受信データに復調する。当該所定の3ビットのデータは、所定の第1のビット値“1”の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値“0”が、上記第2から第3のビットに割り当てられたデータである。
図8において、復元部2103bは、第2の画素データBと差分情報C1との排他的論理和演算を行って第3の画素データCに復元してデータ結合部2104Aに出力する。ここで、差分情報C1は、送信装置1100Aにより生成された差分情報C1のことであり、本実施形態では差分情報C1は隣接する画素データの間の排他的論理和演算により算出される。
図8において、データ結合部2104Aは、第1の画素データAと第2の画素データBと第3の画素データCとを入力し、それぞれの画素データを元の順序に並べ、元の映像データとして出力する。これにより、送信装置1100Aから送信された多値変調信号を復調し、元の映像データを得ることができる。
以上の本実施形態に係る受信装置2100Aによれば、送信装置1100Aから送信された多値振幅変調信号を受信することが可能となる。
以上のように構成された、多値振幅変調方式を用いた送信装置1100Aおよび受信装置2100Aを備えた伝送システムの動作および作用について以下に説明する。
まず、本実施形態に係る伝送システムは、第1の画素データAをそのまま多値振幅変調の例えば最上位ビットなどの第1のビットに割り当て、第1の画素データAと第2の画素データBとの例えば排他的論理和演算などにより算出された差分情報B1を第2の画素データBに対応するデータとして多値振幅変調の例えば中間ビットなどの第2のビットに割り当て、第2の画素データBと第3の画素データCとの例えば排他的論理和演算などにより算出された差分情報C1を第3の画素データCに対応するデータとして多値振幅変調の例えば下位ビットなどの第3のビットに割り当てて送信する。特に、差分情報B1と差分情報C1それぞれにおいて、出現確率が低いビット値“1”を多値振幅変調信号の信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに割り当てる。
また、図7(b)は第1の画素データAと差分情報B1と差分情報C1とに基づき、図6の送信装置1100Aの多値振幅変調部1106により生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置の変形例を示す表であり、本実施形態の変形例を示している。この場合においても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、図7(b)は図7(a)の第1の画素データAのビット値を反転したものである。
以上の実施形態および当該実施形態の変形例に係る伝送システムによれば、第1の画素データAをそのまま多値振幅変調の例えば最上位ビットなどの第1のビットに割り当て、第1の画素データAと第2の画素データBとの例えば排他的論理和演算などにより算出された差分情報B1を第2の画素データBに対応するデータとして多値振幅変調の例えば中間ビットなどの第2のビットに割り当て、第2の画素データBと第3の画素データCとの例えば排他的論理和演算などにより算出された差分情報C1を第3の画素データCに対応するデータとして多値振幅変調の例えば下位ビットなどの第3のビットに割り当てて伝送する。特に差分情報B1と差分情報C1それぞれにおいて、ビット値“1”を多値振幅変調信号の信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに割り当てるので、例えば、2値変調方式と同じ又は同様の最大振幅を確保しつつ、伝送システムの受信誤りの発生する確率を低減することが可能となる。
また、以上の実施形態および当該実施形態の変形例に係る伝送システムによれば、隣接する画素データ間の差分情報を画素データ間の例えば排他的論理和演算などにより算出するので、簡易な構成により従来の多値振幅変調方式の伝送システムよりも受信誤りの発生する確率を低減することができ、さらに同様のデータを続けて伝送することによる無駄を削減することが可能となる。
以上の実施形態において、多値数が8の場合について説明したが、本開示はこれに限らず、8を除く2以上の他の値を用いてもよく、さらに好ましくは2のべき乗数であってもよい。
第3の実施形態.
図9は、本開示の第3の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1200の構成を示すブロック図である。図9において、映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置において、送信する映像データを互いに隣接するN個の画素データに分割されたデータグループのうち、第1の画素データを多値振幅変調信号の最上位ビットに割り当て、それ以外の第2から第Nの画素データを各画素データに対応する差分情報をそれぞれ第2から第Nの送信データとして多値振幅変調信号の最上位以外の下位ビットに割り当てて送信する。ここで、差分情報とはデータグループに含まれる各画素間のデータの差を表すものであり、特に高精細映像データにおいては隣接画素間のデータの差が小さくなるため、例えば画素間のデータの差が小さいときのビット値を“0”とすると隣接画素データ間の差分情報においてビット値“0”の出現確率はビット値”1”の出現確率よりも大きくなる。従って、送信装置1200において生成される多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに近い多値信号レベルに差分情報のビット値“1”を割り当てることにより、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルは1つの信号レベルのみと隣接するので、他の多値信号レベルに比較して受信誤りが発生する確率を低減することが可能となる。なお、映像データは映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータのことであり、画素データは画素に対応したデータ、もしくは各画素におけるRGB信号の各色のデータ、もしくは各画素における輝度信号および色差信号のことであり、以下同様である。
図9において、送信装置1200は、データ分離手段であるデータ分離部1101と、データ分離部1101の後段に設けられた第1の画素データAを符号化処理する符号化部1205と、ビット毎の排他的論理和演算を行う排他的論理和演算部1102aと、排他的論理和演算部1102aの後段に設けられたビットを差分情報B1に付加するビット付加部1206と、多値振幅変調部1105とを備えて構成されている。さらに、多値振幅変調部1105は、排他的論理和回路1103aと、多値振幅変調信号生成部1104とを備えて構成されている。
図9において、データ分離部1101は、RGB信号の各8ビットのパラレルの映像データを受信してデータグループ毎に第1の画素データAと第1の画素データAに隣接する第2の画素データBとに分離して、第1の画素データAを排他的論理和演算部1102aに出力する。さらに、データ分離部1101は、第2の画素データBを排他的論理和演算部1102aに出力する。なお、図25に示すように同一の水平ラインに含まれる(すなわち、横方向に隣接する)画素を1つのデータグループとする。
図9において、排他的論理和演算部1102aは、第1の画素データAおよび第2の画素データBを受信して、排他的論理和演算を行って差分情報B1を生成して出力する。すなわち、排他的論理和演算部1102aは、データ分離部1101により分離された第1の画素データAおよび第2の画素データBに基づいて1個の差分情報B1を算出して出力する差分算出手段である。ここで、差分情報B1は第1の画素データAと第2の画素データBとの差を表し、例えば差分情報B1は、第1の画素データAと第2の画素データBとをビット毎に比較して、同じ値であるビットは“0”、異なる値であるビットは“1”の値を有する。
図9において、多値振幅変調部1105は、第1の送信データを多値振幅変調信号の最上位ビットに割り当て、第2の送信データを多値振幅変調信号の最上位以外のビットに割り当て、割り当てられたビットに従って、多値振幅変調して多値振幅変調信号を生成する。すなわち、多値振幅変調部1105は、第1の画素データを符号化したデータを第1の送信データとして多値振幅変調信号の最上位ビットに割り当て、第2の送信データを最上位以外のビットに割り当てるビット割り当てを行って、第2の送信データのビット値“1”を多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルの近傍レベルに割り当てられたNビットに従って多値振幅変調を行う多値振幅変調手段である。図9において、排他的論理和回路1103aは、第1の送信データと第2の送信データを入力して排他的論理和演算を行って第2の変換送信データに変換して、当該第2の変換送信データを多値振幅変調信号生成部1104に出力する。
図9において、多値振幅変調信号生成部1104は、第1の送信データA1と第2の変換送信データとが入力され、第1の送信データに第2の変換送信データの2倍の振幅を与えてこれらを加算し、多値振幅変調信号を生成し、当該多値振幅変調信号を受信装置2200に送信する。また、多値振幅変調信号生成部1104は、第1の送信データA1および第2の変換送信データがパラレル信号である場合にはこれらの信号をそれぞれにシリアル信号に変換するパラレル・シリアル変換の機能も有する。
図9において、符号化部1205は、第1の画素データAを入力して符号化処理を行って第1の送信データA1として排他的論理和回路1103aおよび多値振幅変調信号生成部1104に出力する。ここで、符号化処理として、第1の送信データA1におけるビット値“0”とビット値“1”の出現確率が均等化されるように、例えば8B10B符号化による符号化処理またはスクランブル処理などが実行される。
図9において、ビット付加部1206は、排他的論理和演算部1102aから差分情報B1を入力し、符号化部1205において生じるオーバーヘッドと同じビット数の付加ビットを差分情報B1に付加して第2の送信データB2として排他的論理和回路1103aに出力する。例えば符号化部1205において8B10B符号化を行う場合には、入力される8ビットの第1の画素データAに対して出力される第1の送信データは10ビットとなるので2ビットのオーバーヘッドが生じる。これに対して、ビット付加部1206は排他的論理和回路1103aに対して2ビットの付加ビット(例えば“00”)を加えることにより、第2の送信データB2のビット数を第1の送信データA1のビット数と同じ10ビットとする。ここで、付加ビットの値の設定することにより第2の送信データB2におけるビット値“1”とビット値“0”の出現確率を微調整することが可能となり、多値信号レベルの出現確率の微調整が可能となる。なお、符号化部1205による符号化処理によるオーバーヘッドが生じない場合(例えば、スクランブル処理である場合)には、ビット付加部1206を省く構成としてもよい。
図10(a)は、第1の送信データA1と第2の送信データB2とに基づき、図9の送信装置1200の多値振幅変調部1105により生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置を示す表である。ここで、上述したような符号化部1205の効果により、第1の送信データA1におけるビット値“0”とビット値“1”の出現確率が均等化されるので、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルよりも大きい多値信号レベル+3と多値信号レベル+1の出現確率の和と、上記中間レベルよりも低い多値信号レベル−3と多値信号レベル−1の出現確率の和とが等しくなる。
図11は、図9の送信装置1200の図10(a)の多値振幅変調信号の多値信号レベルの出現確率分布を計算により求めたグラフである。図11において、実際に中間レベルよりも大きい多値信号レベル+3と多値信号レベル+1の出現確率の和と、上記中間レベルよりも低い多値信号レベル−3と多値信号レベル−1の出現確率の和とが等しくなっていることが分かる。
以上の本実施形態に係る送信装置1200によれば、上述した第1の実施形態による効果に加え、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルより大きい多値信号レベルの出現確率の和と、中間レベルよりも低い多値信号レベルの出現確率の和とを等しくすることができるので、多値振幅変調信号のDCバランスを確保することができ、AC結合された伝送路などの低域の周波数帯域が制限された伝送路にも適用することが可能となる。
図12は、本開示の第3の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置2200の構成を示すブロック図である。図12の受信装置2200は、多値復調部2101と、データ結合部2104と、復元手段2106とを備えて構成されている。さらに、復元手段2106は、排他的論理和回路2102aと復元部2203とを備えて構成されている。図12において、受信装置2200は、送信装置1200と逆の処理を行う。ここでは、多値振幅変調の多値数が4(1シンボルで2ビット伝送)、1つのデータグループに含まれる画素数が2の場合を例に、受信装置2200の各部の機能を説明する。
図12において、多値復調部2101は、送信装置1200から送信された多値振幅変調信号を受信して復調し、多値振幅変調信号の上位ビットに相当するデータを第1の受信データA1として出力し、多値振幅変調信号の下位ビットに相当するデータを第2の変換受信データとして復元手段2106に出力する。すなわち、多値復調部2101は、多値振幅変調信号を第1の受信データA1と第2の変換受信データとに復調し、第1の受信データA1を復号化部2205に出力する多値復調手段である。
図12において、復元手段2106は、復調された第1の受信データA1と第2の変換受信データとに基づいて、差分情報B1を算出して第2の画素データBに復元する復元回路である。復元手段2106を構成している復元部2203は、差分情報B1から図9の送信装置1200のビット付加部1206により付加された付加ビットを除去した後に、第1の画素データAとの排他的論理和演算を行って第2の画素データBに復元してデータ結合部2104に出力する。ここで、差分情報B1は、送信装置1200により生成された差分情報B1のことであり、本実施形態では差分情報B1は隣接する画素データとの間の排他的論理和演算により算出される。図12において、データ結合部2104は、第1の画素データAと第2の画素データBを入力し、それぞれの画素データを元の順序に並べ、元の映像データとして出力する。
図12において、復号化部2205は、第1の受信データA1を入力し、図9の送信装置1200の符号化部1205で用いられた符号化フォーマットに基づき、復号化処理を行い、その結果を第1の画素データAとしてデータ結合部2104及び復元部2203に出力する。
図12において、復元部2203は、第2の受信データから図9の送信装置1200のビット付加部1206により付加された付加ビットを除去した後、第1の画素データAとの排他的論理和演算を行って第2の画素データBとしてデータ結合部2104に出力する。これにより、送信装置1200から送信された多値変調信号を復調し、元の映像データを得ることができる。
以上の本実施形態に係る受信装置2200によれば、送信装置1200とともに用いることにより、多値振幅変調信号のDCバランスを確保することができるので、AC結合された伝送路などの低域の周波数帯域が制限された伝送路にも適用することが可能となる。
以上のように構成された、多値振幅変調方式を用いた送信装置1200および受信装置2200を備えた伝送システムの動作および作用について以下に説明する。
まず、本実施形態に係る伝送システムは、上述した第1の実施形態に係る伝送システムに加え、第1の画素データAを8B10B符号化処理やスクランブル処理するので、第1の送信データA1におけるビット値“0”とビット値“1”の出現確率を均等化することができ、さらに第2の画素データBに対する差分情報に対してビット付加するので、付加ビットの値の設定により、第2の画素データBに対応する第2の送信データB2のビット値“0”とビット値“1”の出現確率を微調整することできるので、多値振幅変調信号の多値信号レベルの出現確率の微調整が可能となる。
また、図10(b)〜図10(f)は第1の送信データA1と第2の送信データB2とに基づき、図9の送信装置1200の多値振幅変調部1105により生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置の変形例を示す表であり、本実施形態の変形例を示している。これらの場合においても、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルより大きい多値信号レベルの出現確率の和と、上記中間レベルよりも低い多値信号レベルの出現確率の和を等しくすることが可能であり、図10(a)と同様の効果を得ることができる。
以上の実施形態および当該実施形態の変形例に係る伝送システムによれば、上述した第1の実施形態に係る伝送システムによる効果に加え、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルより大きい多値信号レベルの出現確率の和と、上記中間レベルよりも低い多値信号レベルの出現確率の和とを等しくすることができるので、多値振幅変調信号のDCバランスを確保することができ、従ってAC結合された伝送路などの低域の周波数帯域が制限された伝送路にも適用することが可能となる。
また、以上の実施形態および当該実施形態の変形例に係る伝送システムによれば、符号化処理に加えて符号化処理により増加するビットと同数の任意のビットを差分情報B1に付加するので、多値振幅変調信号の多値信号レベルの出現確率を微調整することが可能となる。
以上の実施形態において、多値数が4の場合について説明したが、本開示はこれに限らず、4を除く2以上の他の値を用いてもよく、さらに好ましくは2のべき乗数であってもよい。
第4の実施形態.
図13は、本開示の第4の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1200Aの構成を示すブロック図である。図9の送信装置1200に比較して、排他的論理和演算部1102aの代わりに減算部4102を備えたことを特徴とする。図13において、減算部4102は、第1の画素データAと第2の画素データBとを入力し、第2の画素データBの値から第1の画素データAの値を減算し、その結果を第1の画素データAと第2の画素データBとの差分情報B1としてビット付加部1206に出力する。すなわち、減算部4102は、データ分離部1101により分離された第1の画素データAおよび第2の画素データBに基づいて1個の差分情報B1を算出してビット付加部1206に出力する差分算出手段である。ここで、差分情報B1は第1の画素データAと第2の画素データBとの差を表す。
図13において、ビット付加部1206は、差分情報B1に当該差分情報B1の値の符号に対応した値のビットを付加する。例えば、差分情報B1の値が正の場合は値“00”を差分情報B1に付加し、差分情報B1の値が負の場合には値“01”を差分情報B1に付加し、第2の送信データB2として排他的論理和回路1103aに出力する。なお、付加するビットの値は、差分情報B1の値の正と負を区別できれば、値“00”や値“01”以外の他の値であってもよい。
図14は、図13の送信装置1200Aの内部における画素データのビット数が8ビットの場合のデータ処理を示すフローチャートである。
図13および図14において、例えば、第1の画素データAの値が2進数表記“00101000”(10進数表記では40)、第2の画素データBの値が2進数表記“00101011”(10進数表記では43)の場合、差分情報B1は43から40を引いた値である+3となる。従って、差分情報B1の値が+3となり、第2の送信データB2の値は“0000000011”となる。
上述した第3の実施形態においては、隣接する画素データの値の差が小さい場合において、2進数表記では異なる値のビットが多くなり、結果として差分情報B1に含まれるビット値“1”の数が多くなることがあり得る。例えば、第1の画素データAの値が127(2進数表記では“01111111”)、第2の画素データBの値が128(2進数表記では“10000000”)の場合、第2の画素データBから第1の画素データAを減算するとその値は1であるにもかかわらず、上述した第3の実施形態に係る排他的論理和演算部1102aにより出力される差分情報B1は“11111111”となる。一方、本実施形態に係る送信装置1200Aにおいては、減算部4102により算出される差分情報B1は+1(2進数表記では“00000001”)となり、隣接する画素データの値の差が小さい場合には常に差分情報B1に含まれるビット値“1”の数を少なくすることが可能となる。よって、本実施形態に係る送信装置1200Aは、隣接する画素データ間の差分情報を排他的論理和演算により求める第3の実施形態に係る図9の送信装置1200に比較して、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの多値信号レベルの出現確率をさらに大きくすることができる。
図15は、本実施形態に係る送信装置1200Aの多値振幅変調信号の多値信号レベルの出現確率分布を計算により求めたグラフである。図15において、送信装置1200の多値振幅変調信号の多値信号レベルの出現確率分布を示す図11に比較すると、実際に本実施形態に係る送信装置1200Aによる最大レベル+3および最小レベル−3の多値信号レベルの出現確率がさらに大きくなっていることが分かる。よって、伝送システムの受信誤りの発生率をさらに低減することが可能となる。
図16は、本開示の第4の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置4200の構成を示すブロック図である。図16に示す受信装置4200は、図12の受信装置2200に比較して、復元部2203の代わりに復元部2204を備えたことを特徴とする。さらに、排他的論理和回路2102a及び復元部2204は復元手段2107を構成する。
図16において、復元手段2107は、復調された第1の受信データA1と第2の変換受信データとに基づいて、差分情報B1を算出して第2の画素データBに復元する復元回路である。復元手段2107を構成する復元部2204は、差分情報B1及び図13の送信装置1200Aのビット付加部1206により付加された付加ビットの値に基づいて、差分情報B1の符号及び値を復元した後に、第1の画素データAの値に加算することで、第2の画素データBの値を復元してデータ結合部2104に出力する。これにより、図13の送信装置1200Aから送信された多値振幅変調信号を復調し、元の映像データを得ることが可能となる。
以上の本実施形態に係る受信装置4200によれば、送信装置1200Aとともに用いることにより、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの多値信号レベルの出現確率をさらに大きくすることができ、伝送システムの受信誤りの発生率を低減することが可能となる。
以上のように構成された、多値振幅変調方式を用いた送信装置1200Aおよび受信装置4200を備えた伝送システムの動作および作用について以下に説明する。
まず、本実施形態に係る伝送システムは、第3の実施形態に係る伝送システムに比較して、隣接する画素データ間の差分情報を、排他的論理和演算を行う代わりに、隣接する画素データ間の減算を行うことにより算出することを特徴としている。従って、隣接する画素データ間の差が小さい場合には常に差分情報に含まれる多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの多値信号レベルの出現確率を大きくすることができる。
以上の実施形態に係る伝送システムによれば、上述した第3の実施形態に係る伝送システムによる効果に加え、第3の実施形態に係る伝送システムよりも多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの多値信号レベルの出現確率がさらに大きくすることができるので、伝送システムの受信誤りの発生率を低減することが可能となる。
また、以上の実施形態に係る伝送システムによれば、隣接する画素データ間の差分情報を画素データ間の減算により算出するので、簡易な構成により従来の多値振幅変調方式の伝送システムよりも伝送システムの受信誤りの発生率を低減することができ、さらに同様のデータを続けて伝送することによる無駄を削減することが可能となる。
以上の実施形態において、多値数が4の場合について説明したが、本開示はこれに限らず、4を除く2以上の他の値を用いてもよく、さらに好ましくは2のべき乗数であってもよい。
第5の実施形態.
図17は、本開示の第5の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1100Bの構成を示すブロック図である。図17の送信装置1100Bは、データ分離手段であるデータ分離部1101と、ビット毎の排他的論理和演算を行う排他的論理和演算部1102aと、多値振幅変調部1105と、データ分離部1101の前段にグレイ符号変換部1507を備えて構成されている。さらに、多値振幅変調部1105は、排他的論理和回路1103aと、多値振幅変調信号生成部1104とを備えて構成されている。
図17において、データ分離部1101は、RGB信号の各8ビットのパラレルの映像データを受信してデータグループ毎に第1の画素データAと第1の画素データAに隣接する第2の画素データBとに分離して、第1の画素データAを排他的論理和演算部1102aと排他的論理和回路1103aとに出力し、さらに第1の画素データAを第1の送信データとして多値振幅変調信号生成部1104に出力する。さらに、データ分離部1101は、第2の画素データBを排他的論理和演算部1102aに出力する。なお、図25に示すように同一の水平ラインに含まれる(すなわち、横方向に隣接する)画素を1つのデータグループとする。
図17において、排他的論理和演算部1102aは、第1の画素データAおよび第2の画素データBを受信して、排他的論理和演算を行って差分情報B1を生成して第2の送信データとして排他的論理和回路1103aに出力する。すなわち、排他的論理和演算部1102aは、データ分離部1101により分離された第1の画素データAおよび第2の画素データBに基づいて1個の差分情報B1を算出して第2の送信データとして出力する差分算出手段である。ここで、差分情報B1は第1の画素データAと第2の画素データBとの差を表し、例えば差分情報B1は、第1の画素データAと第2の画素データBとをビット毎に比較して、同じ値であるビットは“0”、異なる値であるビットは“1”の値を有する。
図17において、多値振幅変調部1105は、第1の送信データを多値振幅変調信号の最上位ビットに割り当て、第2の送信データを多値振幅変調信号の最上位以外のビットに割り当て、割り当てられたビットに従って、多値振幅変調して多値振幅変調信号を生成する。すなわち、多値振幅変調部1105は、第1の画素データを第1の送信データとして多値振幅変調信号の最上位ビットに割り当て、第2の送信データを最上位以外のビットに割り当てるビット割り当てを行って、第2の送信データのビット値“1”を多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルの近傍レベルに割り当てられたNビットに従って多値振幅変調を行う多値振幅変調手段である。図17において、排他的論理和回路1103aは、第1の画素データAと第2の送信データを入力して排他的論理和演算を行って第2の変換送信データに変換して、当該第2の変換送信データを多値振幅変調信号生成部1104に出力する。
図17において、多値振幅変調信号生成部1104は、第1の送信データ(第1の画素データAと同じ)と第2の変換送信データとが入力され、第1の送信データに第2の変換送信データの2倍の振幅を与えてこれらを加算し、多値振幅変調信号を生成し、当該多値振幅変調信号を受信装置2100Bに送信する。また、多値振幅変調信号生成部1104は、第1の送信データA1および第2の変換送信データがパラレル信号である場合にはこれらの信号をそれぞれにシリアル信号に変換するパラレル・シリアル変換の機能も有する。
図17において、グレイ符号変換部1507は、2進数表記で表された映像データを、グレイ符号表記に変換し、変換映像データとしてデータ分離部1101に出力する。ここで、グレイ符号とは、隣接する符号のハミング距離が1となる、すなわち数値が1だけ異なる符号が、1つのビットの値だけ異なるようにマッピングされた符号のことを意味する。
図18は、図17のグレイ符号化変換部1507における映像データの数値とビット値との対応関係の一例を示した表である。
図19は、図17の送信装置1100Bの内部における画素データのビット数が8ビットの場合のデータ処理を示すフローチャートである。図19において、第1の画素データAの値が10進数表記で40、第2の画素データBの値が10進数表記で43のとき、図18を参照してグレイ符号表記にするとそれぞれ“00101100”、“00101110”となる。差分情報B1はこれらの排他的論理和により求められて“00000010”となる。
図20は、本開示の第5の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置2100Bの構成を示すブロック図である。図20において、映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたりNビットの多値振幅変調を行って送信された多値振幅変調信号を受信して復調して得られる最上位ビットに対応する受信データを第1の画素のデータAに復元し、最上位ビット以外のビットに対応する受信データを第2の画素データBに復元する。
図20において、受信装置2100Bは、多値復調部2101と、データ結合部2104と、データ結合部2104の後段に設けられたグレイ符号逆変換部2506と、復元手段2105aとを備えて構成されている。さらに、復元手段2105aは、排他的論理和回路2102aと復元部2103aとを備えて構成されている。図20において、受信装置2100Bは、送信装置1100Bと逆の処理を行う。ここでは、多値振幅変調の多値数が4(1シンボルで2ビット伝送)、1つのデータグループに含まれる画素数が2の場合を例に、受信装置2100Bの各部の機能を説明する。
図20において、多値復調部2101は、送信装置1100Bから送信された多値振幅変調信号を受信して復調し、多値振幅変調信号の上位ビットに相当するデータを第1の受信データとして、多値振幅変調信号の下位ビットに相当するデータを第2の変換受信データとして復元手段2105aに出力し、さらに第1の画素データAとしてデータ結合部2104に出力する。すなわち、多値復調部2101は、多値振幅変調信号を第1の受信データと第2の変換受信データとに復調し、第1の受信データを第1の画素データAとして出力する多値復調手段である。
図20において、復元手段2105aは、復調された第1の受信データと第2の変換受信データとに基づいて、差分情報B1を算出して第2の画素データBに復元する復元回路である。復元手段2105aを構成している排他的論理和回路2102aは、第1の受信データと第2の変換受信データとを入力し、排他的論理和演算により差分情報B1を算出し、第2の受信データとして復元部2103aに出力する。さらに復元手段2105aを構成している復元部2103aは、第1の画素データAと差分情報B1との排他的論理和演算を行って第2の画素データBに復元してデータ結合部2104に出力する。ここで、差分情報B1は、送信装置1100Bにより生成された差分情報B1のことであり、本実施形態では差分情報B1は隣接する画素データとの間の排他的論理和演算により算出される。図20において、データ結合部2104は、第1の画素データAと第2の画素データBとを入力し、それぞれの画素データを元の順序に並べ、変換映像データとして出力する。
図20において、グレイ符号逆変換部2506は、グレイ符号表記された変換映像データを、通常の2進数表記に変換して映像データとして出力する。これにより、送信装置1100Bから送信された多値振幅変調信号を復調し、元の映像データを得ることが可能となる。
以上のように構成された、多値振幅変調方式を用いた送信装置1100Bおよび受信装置2100Bを備えた伝送システムの動作および作用について以下に説明する。
まず、本実施形態に係る伝送システムは、第1の実施形態に係る伝送システムに比較して、画素データの表記に2進数表記に代えてグレイ符号表記を用いることを特徴としている。従って、隣接する画素データの値の差が小さい場合には異なるビットの数が少なくなる。
以上の実施形態に係る伝送システムによれば、第1の実施形態に係る伝送システムに比較して、差分情報B1におけるビット値“1”の出現確率が小さくなるため、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの多値信号レベルの出現確率がより大きくなり、簡易な構成で伝送システムの受信誤りの発生率を低減することが可能となる。
また、以上の実施形態に係る伝送システムによれば、画素データの数値が近いほど、値の異なるビットが少ないため、もしビット誤りが生じた場合においても、近い数値の画素データ、すなわち近い色に誤る可能性が高くなる。よって、ビット誤りの受信映像への影響を低減することが可能となる。
また、本実施形態の変形例として第3の実施形態に係る図9の送信装置1200のデータ分離部1101の前段にグレイ符号化部1507に備え、第3の実施形態に係る図12の受信装置2200のデータ結合部2104の後段にグレイ符号逆変換部2506を備えてもよい。この変形例においても、本実施形態による効果に加え、さらに第3の実施形態による効果である多値振幅変調信号のDCバランスを確保することができるので、AC結合された伝送路などの低域の周波数帯域が制限された伝送路にも適用することが可能となる。
以上の実施形態において、多値数が4の場合について説明したが、本開示はこれに限らず、4を除く2以上の他の値を用いてもよく、さらに好ましくは2のべき乗数であってもよい。
第6の実施形態.
図21は、本開示の第6の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1500の構成を示すブロック図である。図21の送信装置1500は、図13の送信装置1200Aに比較して、データ分離部1101の代わりにデータ分離部1201を備え、符号化部1205の前段に遅延部1607を備え、減算部4102の前段に遅延部1607の入出力データを入力する平均値算出部1509をさらに備え、減算部4102とデータ分離部1101との間に遅延部1508をさらに備えたことを特徴とする。
図21において、データ分離部1201は、RGB信号の各8ビットのパラレルの映像データを受信してデータグループ毎に第1の画素データAと第1の画素データAに隣接する第2の画素データBとに分離して、第1の画素データAを遅延部1607及び平均値算出部1509に出力し、さらに第2の画素データBを遅延部1508に出力する。図21において、遅延部1607は、第1の画素データAを入力して、第1の画素データAに対して1つのデータグループを伝送するのに要する時間に相当する遅延を与えて符号化部1205および平均値算出部1509に出力する。また、図21において、遅延部1508は、第2の画素データBを入力して、第2の画素データBに対して1つのデータグループを伝送するのに要する時間に相当する遅延を与えて減算部4102に出力する。
図21において、平均値算出部1509は、第2の画素データBに隣接する2つの画素データ、すなわち同一のデータグループに含まれる第1の画素データAと、次に伝送するデータグループに含まれる第1の画素データAとの平均値を求め、減算部4102に出力する。ここで、これらの平均値が整数とならない場合は、値の切り捨てもしくは切り上げを行う。減算部4102は、第2の画素データBと平均値算出部1509から出力された平均値との差分を求め、差分情報B1としてビット付加部1206に出力する。
次に、本実施形態における差分情報B1の算出方法について図22を用いて説明する。
図22は、図21の送信装置1500の内部における画素データのビット数が8ビットの場合のデータ処理を示すフローチャートである。図22において、偶数番画素#2を例に説明する。偶数番画素#2と横方向に隣接する画素は、左側に隣接する奇数番画素#1と、右側に隣接する奇数番画素#3である。奇数番画素#1は、偶数番画素#2と同じデータグループに含まれる第1の画素データAに、奇数番画素#3は、次に伝送するデータグループに含まれる第1の画素データAに相当する。奇数番画素#1の値は10進数表記で40、奇数番画素#3の値は10進数表記で42であるので、これらの平均値は41となる。次に、第2の画素データB(偶数番画素#2)の値は10進数表記で43であるので、この43から平均値41を減算すると、差分情報B1の値は+2となる。この後のビット付加については、第3の実施形態と同様である。
図23は、図21の送信装置1500の多値振幅変調信号の多値信号レベルの出現確率分布を計算により求めたグラフである。図23において、図13の送信装置1200Aの多値振幅変調信号の多値信号レベルの出現確率分布を示す図15に比較すると、実際に本実施形態に係る送信装置1500による最大レベルおよび最小レベルの多値信号レベルの出現確率がさらに大きくなっていることが分かる。すなわち、図13の送信装置1200Aにおいては、画素データの値の変化が大きい画像の部分においては差分情報B1の値が大きくなり、多値信号レベル+1や多値信号レベル−1が比較的多く発生するのに対して、本実施形態に係る送信装置1500では画素データの値の変化が大きい画像の部分においても差分情報B1の値が0近傍となるため、多値信号レベル+1や多値信号レベル−1が生じる確率をさらに低く抑えることが可能となる。よって、伝送システムの受信誤りの発生率を低減することが可能となる。
図24は、本開示の第6の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置2500の構成を示すブロック図である。図24の受信装置2500は、図16の受信装置4200に比較して、復号化部2205の後段に遅延部2606を備え、復元部2103aの前段に遅延部2606の入出力データを入力する平均値算出部2508をさらに備え、排他的論理和回路2102aと復元部2103aとの間に遅延部2507をさらに備えたことを特徴とする。また、排他的論理和回路2102a、平均値算出部2508、復元部2103a及び遅延部2606、2507は、復元手段2108を構成する。
図24の復元手段2108は、第4の実施形態に係る受信装置4200の復元手段2107に比較して、隣接する画素データ間の減算により算出される差分情報に基づいて画素データを復元する代わりに、復元する画素データに隣接する画素データ間の平均値と復元する画素データとの差分情報に基づいて画素データを復元する。図24において、復元手段2108は、復調された第1の受信データA1と第2の変換受信データとに基づいて、差分情報B1を算出して第2の画素データBに復元する復元回路であり、図16の復元手段2107と同様の動作をして第2の画素データBを復元してデータ結合部2104に出力する。詳細に、以下に説明する。
図24において、遅延部2606は、復号化部2205により復号化された第1の受信データA1を入力し、復号化された第1の受信データA1に対して、1つのデータグループを伝送するのに要する時間に相当する遅延を与えて、平均値算出部2508およびデータ結合部2104に出力する。また、図24において、遅延部2507は、第2の受信データを入力し、第2の受信データB2に対して、1つのデータグループを伝送するのに要する時間に相当する遅延を与えて、復元部2204に出力する。
図24において、平均値算出部2508は、第2の画素データに隣接する2つの画素データ、すなわち同一のデータグループに含まれる第1の画素データAと、次に受信したデータグループに含まれる第1の画素データAとの平均値を求め、復元部2204に出力する。これらの平均値が整数とならない場合は、値の切り捨てもしくは切り上げを行う。復元部2204は、差分情報B1から差分情報B1の符号及び値を復元し、平均値算出部2508から出力された平均値に加算することで、第2の画素データBの値を復元する。これにより、図21の送信装置1500から送信された多値振幅変調信号を復調し、元の映像データを得ることができる。
まず、本実施形態に係る伝送システムは、上述した第4の実施形態に係る伝送システムに比較して、対象となる画素の両側(例えば、左側と右側)に隣接する画素の平均値を求め、次に対象となる画素と平均値との減算により隣接する画素との差分情報を求めるので、画素データの値の変化が比較的大きい場合においても隣接する画素データ間との減算による差分情報よりも値を小さくすることができる。従って、第4の実施形態に係る伝送システムに比較して、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの多値信号レベルの出現確率を大きくすることができる。
以上の実施形態に係る伝送システムによれば、上述した第4の実施形態に係る伝送システムに比較して、画素データの値の変化が比較的大きい場合においても、伝送システムの受信誤りの発生率を低減することが可能となる。
なお、本実施形態の変形例として、図21の減算部4102を用いる代わりに、図1の排他的論理和演算部1102aを用いてもよい。この場合においても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上の実施形態において、多値数が4の場合について説明したが、本開示はこれに限らず、4を除く2以上の他の値を用いてもよく、さらに好ましくは2のべき乗数であってもよい。
第7の実施形態.
図28は、本開示の第7の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1100Cの構成を示すブロック図である。図28の送信装置1100Cは、図1の送信装置1100に比較して、多値振幅変調部1105の代わりに多値振幅変調部1300を備えたことを特徴とする。
図29は、図28の多値振幅変調部1300の構成要素を示すブロック図である。図29において、多値振幅変調部1300は、符号化部1205と、ビット付加部1206と、排他的論理和回路1103aと、多値振幅変調信号生成部1104Aとを備えて構成され、さらに、多値振幅変調信号生成部1104Aは、パラレル/シリアル変換部1111a及び1111bと、振幅加算部1112とを備えて構成されている。
図29において、符号化部1205は、第1の画素データAを入力して符号化処理を行って第1の送信データA1として排他的論理和回路1103aおよび多値振幅変調信号生成部1104Aに出力する。ここで、符号化処理として、第1の送信データA1におけるビット値“0”とビット値“1”の出現確率が均等化されるように、例えば8B10B符号化による符号化処理またはスクランブル処理などが実行される。
図29において、ビット付加部1206は、差分算出部1107aから差分情報B1を入力し、符号化部1205において生じるオーバーヘッドと同じビット数の付加ビットを差分情報B1に付加して第2の送信データB2として排他的論理和回路1103aに出力する。例えば符号化部1205において8B10B符号化を行う場合には、入力される8ビットの第1の画素データAに対して出力される第1の送信データは10ビットとなるので2ビットのオーバーヘッドが生じる。これに対して、ビット付加部1206は排他的論理和回路1103aに対して2ビットの付加ビット(例えば“00”)を加えることにより、第2の送信データB2のビット数を第1の送信データA1のビット数と同じ10ビットとする。ここで、付加ビットの値の設定することにより第2の送信データB2におけるビット値“1”とビット値“0”の出現確率を微調整することが可能となり、多値信号レベルの出現確率の微調整が可能となる。なお、符号化部1205による符号化処理によるオーバーヘッドが生じない場合(例えば、スクランブル処理である場合)には、ビット付加部1206を省く構成としてもよい。
図29において、排他的論理和回路1103aは、第1の送信データA1と第2の送信データB2とを入力して排他的論理和演算を行って第2の変換送信データに変換して、当該第2の変換送信データを多値振幅変調信号生成部1104Aに出力する。
図29において、多値振幅変調信号生成部1104Aのパラレル/シリアル変換部1111aは、符号化部1205から出力されたパラレル信号の第1の送信データA1をパラレル/シリアル変換してシリアル信号を生成して第1のシリアルデータとして振幅加算部1112に出力する。また、多値振幅変調信号生成部1104Aのパラレル/シリアル変換部1111bは、排他的論理和回路1103aから出力されたパラレル信号の第2の変換送信データをパラレル/シリアル変換してシリアル信号を生成して第2のシリアルデータとして振幅加算部1112に出力する。
図29において、振幅加算部1112は、第1のシリアルデータと第2のシリアルデータとを入力し、第1のシリアルデータに第2のシリアルデータの2倍の振幅を与えてこれらを加算し、多値振幅変調信号として受信装置2200Aに送信する。
図28及び図29において、多値振幅変調部1300は、第1の送信データA1を多値振幅変調の例えば最上位ビットなどの第1のビットに割り当て、第2の送信データB2を多値振幅変調の例えば最上位以外のビットなどの第2のビットに割り当て、割り当てられたビットのデータに従って、多値振幅変調して多値振幅変調信号を生成する。すなわち、多値振幅変調部1300は、第1の画素データを第1の送信データとして多値振幅変調の例えば最上位ビットなどの第1のビットに割り当て、第2の送信データを例えば最上位以外のビットなどの第2のビットに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定の2ビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う。当該所定の2ビットのデータは、所定の第2のビット値“0”の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値“1”が、第2のビットに割り当てられたデータである。
換言すれば、第1の画素データを第1の送信データとして多値振幅変調の第1のビットに割り当て、差分情報を第2の送信データとして多値振幅変調の第2のビットに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル及び最小レベルに対して、所定の2ビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う。当該2ビットのデータは、所定の第1のビット値“1”の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値“0”が、第2のビットに割り当てられたデータである。
図30は、本開示の第7の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置2200Aの構成を示すブロック図である。図30の受信装置2200Aは、図5の受信装置2100に比較して、多値振幅復調部2301の代わりに図31の多値振幅復調部2400を備え、復元部2103aの代わりに復元部2203を備えたことを特徴とする。
図30において、復元部2203は、差分情報B1から図29のビット付加部1206により付加された付加ビットを除去した後に、第1の画素データAとの排他的論理和演算などを行って第2の画素データBに復元してデータ結合部2104に出力する。ここで、差分情報B1は、送信装置1100Cにより生成された差分情報B1のことであり、送信装置1100Cにおいて、例えば差分情報B1は隣接する画素データの間の排他的論理和演算などにより算出される。
図31は、図30の多値振幅復調部2400の構成要素を示すブロック図である。図31において、多値振幅復調部2400は、多値復調部2101Aと、排他的論理和回路2102aと、復号化部2205とを備えて構成され、さらに、多値復調部2101Aは、識別部2111と、シリアル/パラレル変換部2112a、2112bとから構成されている。
図31において、識別部2111は、図28の送信装置1100Cから出力された多値振幅変調信号を入力し、第1のシリアルデータ及び第2のシリアルデータを識別し、当該第1のシリアルデータをシリアル/パラレル変換部2112aに出力し、当該第2のシリアルデータをシリアル/パラレル変換部2112bに出力する。また、シリアル/パラレル変換部2112aは、第1のシリアルデータをシリアル/パラレル変換してパラレル信号を生成し、当該パラレル信号を第1の受信データA1として復号化部2205及び排他的論理和回路2102aに出力する。さらに、シリアル/パラレル変換部2112bは、第2のシリアルデータをシリアル/パラレル変換してパラレル信号を生成し、当該パラレル信号を第2の変換受信データとして排他的論理和回路2102aに出力する。
図31において、排他的論理和回路2102aは、第1の受信データA1と第2の変換受信データとを入力し、排他的論理和演算により差分情報B1を算出して変換し、第2の受信データとして復元部2203に出力する。また、復号化部2205は、第1の受信データA1を入力し、図29の送信装置1100Cの符号化部1205で用いられた符号化フォーマットに基づき、復号化処理を行い、その結果を第1の画素データAとしてデータ結合部2104及び復元部2203に出力する。
図30及び図31において、多値振幅復調部2400は、多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、多値振幅変調の第2のビットを第2の受信データに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定の2ビットのデータが対応するように、多値振幅変調信号を第1から第2の受信データに復調する。当該所定の2ビットのデータは、所定の第2のビット値“1”の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値“1”が、上記第2のビットに割り当てられたデータである。
換言すれば、多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、多値振幅変調の第2のビットを第2の受信データに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの多値信号レベルに対して、所定の2ビットのデータが対応するように、多値振幅変調信号を第1から第2の受信データに復調する。当該所定の2ビットのデータは、所定の第1のビット値“1”の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値“0”が、上記第2のビットに割り当てられたデータである。
以上の本実施形態に係る受信装置2200Aによれば、送信装置1100Cから送信された多値振幅変調信号を受信することが可能となる。
以上のように構成された、多値振幅変調方式を用いた送信装置1100Cおよび受信装置2200Aを備えた伝送システムの動作および作用について以下に説明する。
まず、本実施形態に係る伝送システムは、第1の画素データAを符号化した第1の送信データを多値振幅変調の例えば最上位ビットなどの第1ビットに割り当て、第1の画素データAと第2の画素データBとの差分算出により算出された差分情報B1を第2の画素データBに対応するデータとして多値振幅変調の例えば下位ビットなどの第2のビットに割り当てて送信する。特に、出現確率が大きい差分情報B1のビット値“0”を多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルまたは最小レベルに割り当てる。換言すれば、出現確率が小さい差分情報B1のビット値“1”を多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに割り当てる。これにより、多値振幅変調の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの出現確率を大きくすることができる。従って、最大レベルと最小レベルは1つの信号レベルのみと隣接するので、他の多値信号レベルに比較して伝送システムの受信誤りの発生する確率を低減することができる。
以上の実施形態においては、パラレル/シリアル変換部1111a及び111bを振幅加算部1112の直前にそれぞれ配置したが、これに代えて、パラレル/シリアル変換部1111a及び111bを符号化部1205及びビット付加部1206の直後にそれぞれ備えてもよいし、パラレル/シリアル変換部1111a及び111bを符号化部1205及びビット付加部1206の直前にそれぞれ備えてもよい。このように変形しても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、以上の実施形態において、多値数が4の場合について説明したが、本開示はこれに限らず、4を除く2以上の他の値を用いてもよく、さらに好ましくは2のべき乗数であってもよい。
第8の実施形態.
図32は、本開示の第8の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの送信装置1100Dの構成を示すブロック図である。図32の送信装置1100Dは、図28の送信装置1100Cに比較して、差分算出部1107aの代わりに否定排他的論理和演算部1602を備え、さらに多値振幅変調部1300の代わりに多値振幅変調部1300Aを備えたことを特徴とする。図32において、否定排他的論理和演算部1602は、データ分離部1101により分離された第1の画素データA及び第2の画素データBを入力し、否定排他的論理和演算を行って差分情報B1を算出し、当該差分情報B1を第2の送信データとして多値振幅変調部1300Aに出力する。
図33は、図32の多値振幅変調部1300Aの構成要素を示すブロック図である。図33の多値振幅変調部1300Aは、図29の多値振幅変調部1300に比較して、排他的論理和回路1103aの代わりに否定排他的論理和回路1113を備えたことを特徴とする。図33において、否定排他的論理和回路1113は、第1の送信データA1と第2の送信データB2とを入力して否定排他的論理和演算を行い、その結果を第2の変換送信データとしてパラレル/シリアル変換部1111bに出力する。
図32及び図33において、多値振幅変調部1300Aは、第1の画素データを符号化処理したデータを第1の送信データとして多値振幅変調の第1のビットに割り当て、差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2の送信データとして多値振幅変調の第2のビットに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定の2ビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う。当該所定の2ビットのデータは、所定の第2のビット値“1”の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値“0”が、上記第2のビットに割り当てられたデータである。
換言すれば、第1の画素データを符号化処理したデータを第1の送信データとして多値振幅変調の第1のビットに割り当て、各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2の送信データとして多値振幅変調の第2のビットに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル及び最小レベルに対して、所定の2ビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う。当該所定の2ビットのデータは、所定の第1のビット値“0”の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値“1”が、第2のビットに割り当てられたデータである。
図34は、図32の送信装置1100Dの内部における画素データのビット数が8ビットの場合のデータ処理を示すフローチャートである。図34において、例えば、第1の画素データAの値が2進数表記“00101000”、第2の画素データBの値が2進数表記“00101011”の場合、第1の画素データAと第2の画素データBとの否定排他的論理和演算を行うと、最後の2ビットのビット値が異なるので差分情報B1の値は2進数表記“11111100”となる。
図35(a)は、第1の画素データAと差分情報B1とに基づき、図32の送信装置1100Dの多値振幅変調部1300Aにより生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置を示す表である。ここで、高精細映像データにおいては隣接画素間のデータの差が小さくなるため、第1の画素データAと第2の画素データBとを比較した場合、異なる値を持つビットも少なくなる。例えば画素間のデータの差が小さいときのビット値を“1”とすると隣接画素データ間の差を表す差分情報B1において、ビット値“1”の出現確率はビット値”0”の出現確率よりも大きくなる。従って、生成される多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル(+3)と最小レベル(−3)にビット値“1”を割り当てることにより多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの出現確率を大きくすることができる。換言すれば、生成される多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル(+3)と最小レベル(−3)との間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベル(+1及び−1)にビット値“0”を割り当てることにより中間レベルに最も近い多値信号レベルの出現確率を小さくすることができる。多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルは1つの信号レベルのみと隣接するので、他の多値信号レベルに比較して伝送システムの受信誤りの発生する確率(発生率)が低い。すなわち、受信誤りの発生率が低い多値信号レベルの出現確率が大きくなり、多値振幅変調信号の受信誤りを低減することが可能となる。
図36は、本開示の第8の実施形態に係る4値振幅変調方式を用いた伝送システムの受信装置2200Bの構成を示すブロック図である。図36の受信装置2200Bは、図30の受信装置2200Aに比較して、多値振幅復調部2400の代わりに図37の多値振幅復調部2400Aを備えたことを特徴とする。
図37は、図36の多値振幅復調部2400Aの構成要素を示すブロック図である。図37の多値振幅復調部2400Aは、図31の多値振幅復調部2400に比較して、排他的論理和回路2102aの代わりに否定排他的論理和回路2602を備えたことを特徴とする。図36及び図37において、否定排他的論理和回路2602は、第1の受信データA1と第2の変換受信データとを入力し、否定排他的論理和演算により差分情報B1を算出して変換し、第2の受信データとして復元部2203に出力する。
図36及び図37において、多値振幅復調部2400Aは、多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、多値振幅変調の第2のビットを第2の受信データに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定の2ビットのデータが対応するように多値振幅変調信号を第1から第2の受信データに復調する。当該所定の2ビットのデータは、所定の第2のビット値“1”の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値“0”が、上記第2のビットに割り当てられたデータである。
換言すれば、多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、多値振幅変調の第2のビットを第2の受信データに割り当てる場合、多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの多値信号レベルに対して、所定の2ビットのデータが対応するように、多値振幅変調信号を第1から第2の受信データに復調する。当該所定の2ビットのデータは、所定の第1のビット値“0”の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値“1”が、上記第2のビットに割り当てられたデータである。
以上のように構成された、多値振幅変調方式を用いた送信装置1100D及び受信装置2200Bを備えた伝送システムの動作及び作用については第7の実施形態と同様である。
また、図35(b)〜図35(f)は、第1の画素データAと差分情報B1とに基づき、図32の送信装置1100Dの多値振幅変調部1300Aにより生成された多値振幅変調信号の多値信号レベル配置の変形例を示す表であり、本実施形態の変形例を示している。これらの場合においても本実施形態と同様の効果を得ることができる。図35(b)、図35(e)において、生成される多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル(+6)と最小レベル(0)にビット値“1”を割り当てることにより多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの出現確率を大きくすることができ、伝送システムの受信誤りが発生する確率を低減することができる。また、図35(c)、図35(f)において、生成される多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル(0)と最小レベル(−6)にビット値“1”を割り当てることにより多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの出現確率を大きくすることができ、伝送システムの受信誤りが発生する確率を低減することができる。また、図35(d)は図35(a)と同様である。なお、図35(d)は図35(a)の第1の画素データAのビット値を反転したものであり、図35(e)は図35(b)の第1の画素データAのビット値を反転したものであり、図35(f)は図35(c)の第1の画素データAのビット値を反転したものである。
以上の実施形態および当該実施形態の変形例に係る伝送システムによれば、第1の画素データAを符号化処理したデータを多値振幅変調の例えば最上位ビットなどの第1のビットに割り当て、第1の画素データAと第2の画素データBとの否定排他的論理和演算により算出された差分情報B1を第2の画素データBに対応するデータとして多値振幅変調の例えば下位ビットなどの第2のビットに割り当てる。特に、出現確率が大きい差分情報B1のビット値“1”を多値振幅変調信号の信号レベルの最大レベルと最小レベルに割り当てて多値振幅変調を行うので、例えば、2値変調方式と同じ又は同様の最大振幅を確保しつつ、伝送システムの受信誤りの発生を低減することが可能となる。
また、以上の実施形態および当該実施形態の変形例に係る伝送システムによれば、隣接する画素データ間の差分情報を画素データ間の否定排他的論理和演算により算出するので、簡易な構成により従来の多値振幅変調方式の伝送システムよりも受信誤りの発生率を低減することが可能となる。
以上の実施形態において、パラレル/シリアル変換部1111a及び1111bを振幅加算部1112の直前に配置したが、これに代えて、パラレル/シリアル変換部1111a及び1111bを符号化部1205及びビット付加部1206の直前に配置してもよいし、パラレル/シリアル変換部1111a及び1111bを符号化部1205及びビット付加部1206の直後に配置してもよい。このように変形しても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、以上の実施形態において、多値数が4の場合について説明したが、本開示はこれに限らず、4を除く2以上の他の値を用いてもよく、さらに好ましくは2のべき乗数であってもよい。
また、上述した第1から第8の実施形態および変形例の構成は、適宜組み合わせることができる。例えば、第3の実施形態の符号化部およびビット付加部を第1又は第2の実施形態の送信装置に適用してもよい。また、第3の実施形態の復号化部を第1又は第2の実施形態の受信装置に適用してもよい。また、第4の実施形態の減算部を第1又は第2の実施形態の送信装置に適用してもよい。また、第4の実施形態の復元部を第1又は第2の実施形態の受信装置に適用してもよい。また、第5の実施形態のグレイ符号変換部を他の実施形態および変形例の送信装置に適用してもよい。また、第5の実施形態のグレイ符号逆変換部を他の実施形態および変形例の受信装置に適用してもよい。また、第6の実施形態の遅延部および平均値算出部を他の実施形態および変形例の送信装置および受信部に適用してもよい。
変形例1.
以上の実施形態において、同一の水平ラインに含まれる(すなわち、横方向に隣接する)画素を1つのデータグループについて説明したが、本発明はこれに限らず図27に示すように同一の列に含まれる(すなわち、縦方向に隣接する)画素を1つのデータグループとしてもよい。例えば、第6の実施形態において、横方向に隣接する2つの画素のデータの平均値を求めることについて説明したが、縦方向に隣接する2つの画素のデータの平均値を求めてもよい。
変形例2.
また、以上の実施形態において、RGB信号の各色のデータをそれぞれ別の伝送路(計3本)で伝送し、各色のデータが1本の伝送路で伝送するデータが1画素あたり8ビットの場合について説明したが、本発明はこれに限らず、8を除く2以上の値を用いてもよい。さらに、以上の実施形態において、RGB信号を伝送する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、輝度信号および色差信号を伝送する構成としてもよい。また、各画素の信号を1本または2本の伝送路にまとめて伝送してもよく、また4本以上の伝送路に分割して伝送してもよい。なお、画素データのビット数が符号化部1205の入力ビット数と異なる場合は、第1の画素データAと差分情報B1をそれぞれ符号化部1205の入力ビット数(8B10B符号化の場合は8ビット)ごとに区切り、この単位毎に符号化部1205における符号化処理、およびビット付加部1206におけるビット付加を行うこととしてもよい。
変形例3.
以上のように構成された上述の実施形態に係る伝送システムにおいては、映像データに対して1シンボルあたり2ビット又は3ビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を伝送する伝送システムについて説明した。しかしながら、本発明は上述した実施形態に限定されず、たとえば上述した実施形態の変形例として、映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する送信装置および当該送信装置から送信された多値振幅変調信号を受信して映像データを復元する受信装置からなる伝送システムにも適用することができる。
上記伝送システムは、例えば、映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置を備える。当該映像データ送信装置は、上記映像データを第1から第Nの画素データに分離し、上記第1の画素データを第1の送信データとして出力するデータ分離手段と、上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて所定の(N−1)個の差分情報を算出して第2から第Nの送信データとして出力する差分算出手段と、上記第1の画素データを第1の送信データとして上記多値振幅変調信号の最上位ビットに割り当て、上記第2から第Nの送信データを最上位以外のビットに割り当てるビット割り当てを行って、上記第2から第Nの送信データのビット値“1”を上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルの近傍レベルに割り当てられたNビットに従って多値振幅変調を行う多値振幅変調手段とを備える。
上記多値振幅変調手段は、上記第2から第Nの送信データをそれぞれ、上記第1の画素データとの排他的論理和演算を行って変換し、第2から第Nの変換送信データを出力する排他的論理和回路と、上記割り当てられたNビットに従って多値振幅変調を行う多値変調部とを備えてもよい。
上記差分算出手段は、上記分離された第1から第Nの画素データのうちのn(2≦n≦N)番目の各第nの画素データと、上記各第nの画素データに対応する所定の各第nの基準データとの上記所定の(N−1)個の差分情報を算出してもよい。
上記各第nの基準データは上記各第nの画素データにそれぞれ隣接する各第(n−1)の画素データであり、上記差分算出手段は、上記各第nの画素データと上記各第(n−1)の画素データとの排他的論理和演算を行って、もしくは上記各第nの画素データから上記各第(n−1)の画素データを減算してそれぞれ上記所定の(N−1)個の差分情報を算出してもよい。
また、上記差分算出手段は、各第nの画素データにそれぞれ隣接する各第(n−1)の画素データ及び各第(n+1)の画素データとの平均値を算出して上記各第nの基準データとして出力する平均値算出部を備え、上記差分算出手段は、上記各第nの画素データから上記各第nの基準データを減算してそれぞれ上記所定の(N−1)個の差分情報を算出してもよい。
また、上記送信装置は、上記第1の画素データに対して符号化処理を行って上記第1の送信データとして出力する符号化部をさらに備えてもよい。また、上記各差分情報のビット数が上記符号化処理により増加する上記第1の送信データのビット数と同数となるようにビットを上記各差分情報に付加し、上記第2から第Nの送信データとして出力するビット付加部をさらに備えてもよい。さらに、上記送信装置は、2進表記の映像データをグレイ符号表記に変換して上記データ分離部に出力するグレイ符号変換部をさらに備えてもよい。
さらに上記伝送システムは、例えば、映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って送信された多値振幅変調信号を受信して復調し復元する映像データ受信装置を備える。当該映像データ受信装置は、上記多値振幅変調信号を第1の受信データと第2から第Nの変換受信データとに復調し、上記第1の受信データを第1の画素データとして出力する多値復調手段と、上記復調された第1の受信データと上記第2から第Nの変換受信データとに基づいて、排他的論理和演算を行って所定の(N−1)個の差分情報を算出して第2から第Nの画素データに復元する(N−1)個の復元手段とを備えてもよい。
上記復元手段は、上記第2から第Nの変換受信データをそれぞれ、上記第1の受信データとの排他的論理和演算を行って、上記所定の(N−1)個の差分情報を算出する排他的論理和回路と、上記所定の(N−1)個の差分情報と上記第1から第Nの画素データを上記第2から第Nの画素データに復元して出力する復元部とを備えてもよい。
上記排他的論理和回路は、上記第1から第Nの画素データのうちのn(2≦n≦N)番目の各第nの画素データと、上記各第nの画素データに対応する各第nの基準データとの上記所定の(N−1)個の差分情報を算出してもよい。
上記各第nの基準データは、上記各第nの画素データにそれぞれ隣接する各第(n−1)の画素データであり、上記復元部は、上記各第nの画素データと上記各第(n−1)の画素データとの排他的論理和演算を行って、もしくは上記各第nの画素データと上記各第(n−1)の画素データとの加算を行って上記第2から第Nの画素データに復元して出力してもよい。
また、上記復元手段は、各第nの画素に隣接する各第(n−1)の画素のデータと各第(n+1)の画素のデータとの平均値を算出して上記復元部に出力する平均値算出部をさらに備え、上記復元部は、上記各第nの画素データと上記各第nの基準データとの加算を行って上記第2から第Nの画素データに復元して出力してもよい。
また、上記受信装置は、上記第1の受信データに対して復号化処理を行って上記第1の画素データとして出力する復号化部をさらに備えてもよい。さらに、上記受信装置は、上記データ結合部から出力されるグレイ符号表記されたデータを2進表記に変換するグレイ符号逆変換部をさらに備えてもよい。またさらに、上記受信装置は、上記第1から第Nの画素データを元の順序に並べて出力するデータ結合部をさらに備えてもよい。
変形例4.
以上のように構成された上述の実施形態に係る伝送システムにおいては、映像データに対して1シンボルあたり2ビット又は3ビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を伝送する伝送システムについて説明した。しかしながら、本開示は上述した実施形態に限定されず、たとえば上述した実施形態の変形例として、映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する送信装置および当該送信装置から送信された多値振幅変調信号を受信して映像データを復元する受信装置からなる伝送システムにも適用することができる。
上記伝送システムは、例えば、映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置を備え、
当該映像データ送信装置は、
上記映像データを第1から第Nの画素データに分離するデータ分離部と、
上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて所定の(N−1)個の差分情報を算出する差分算出部と、
上記第1の画素データ又は上記第1の画素データを符号化処理したデータを第1の送信データとして上記多値振幅変調の第1のビットに割り当て、上記各差分情報又は上記各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2から第Nの送信データとしてそれぞれ上記多値振幅変調の第2から第Nのビットに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う多値振幅変調部とを備え、
上記所定のNビットのデータは、所定の第2のビット値の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値が、上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである。
上記所定の第1のビット値は“1”であって、上記所定の第2のビット値は“0”であってもよい。
また、上記伝送システムは、例えば、映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置を備え、
当該映像データ送信装置は、
上記映像データを第1から第Nの画素データに分離するデータ分離部と、
上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて所定の(N−1)個の差分情報を算出する差分算出部と、
上記第1の画素データ又は上記第1の画素データを符号化処理したデータを第1の送信データとして上記多値振幅変調の第1のビットに割り当て、上記各差分情報又は上記各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2から第Nの送信データとしてそれぞれ上記多値振幅変調の第2から第Nのビットに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル及び最小レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う多値振幅変調部とを備え、
上記所定のNビットのデータは、所定の第1のビット値の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値が、上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである。
上記所定の第1のビット値は“1”であって、上記所定の第2のビット値は“0”であってもよい。
さらに、上記送信装置は、上記第1の画素データに対して符号化処理を行って上記第1の送信データとして出力する符号化部をさらに備えてもよい。またさらに、上記符号化処理によって、上記第1の画素データのビット数よりも上記第1の送信データのビット数が大きくなる場合、上記各差分情報のビット数が上記第1の送信データのビット数と同数となるように1又は複数の所定のビットを上記各差分情報に付加し、上記第2から第Nの送信データとして出力するビット付加部をさらに備えてもよい。また、上記多値振幅変調部は、上記第2から第Nの送信データをそれぞれ、上記第1の送信データとの排他的論理和演算を行って第2から第Nの変換送信データに変換して出力する排他的論理和回路と、上記第1の送信データ及び第2から第Nの変換送信データに基づいて多値振幅変調信号を生成する多値振幅変調信号生成部とを備えてもよい。
また、上記差分算出部は、少なくとも排他的論理和又は減算を含む所定の演算を行って上記所定の(N−1)個の差分情報をそれぞれ算出してもよい。さらに、上記差分算出部は、上記分離された第1から第Nの画素データのうちのn(2≦n≦N)番目の各第nの画素データと、上記各第nの画素データに対応する所定の各第nの基準データとの上記所定の(N−1)個の差分情報を算出してもよい。またさらに、上記各第nの基準データは上記各第nの画素データにそれぞれ隣接する各第(n−1)の画素データであり、上記差分算出部は、上記各第nの画素データと上記各第(n−1)の画素データとの排他的論理和演算を行ってそれぞれ上記所定の(N−1)個の差分情報を算出をするかもしくは上記各第nの画素データから上記各第(n−1)の画素データを減算してそれぞれ上記所定の(N−1)個の差分情報を算出してもよい。
また、上記差分算出部は、各第nの画素データにそれぞれ隣接する各第(n−1)の画素データ及び各第(n+1)の画素データとの平均値を算出して上記各第nの基準データとして出力する平均値算出部を備え、上記差分算出部は、上記各第nの画素データから上記各第nの基準データを減算してそれぞれ上記所定の(N−1)個の差分情報を算出してもよい。さらに、2進表記の映像データをグレイ符号表記に変換し、上記映像データとして上記データ分離部に出力するグレイ符号変換部をさらに備えてもよい。
さらに上記伝送システムは、例えば、映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って送信された多値振幅変調信号を受信して復調し復元する映像データ受信装置を備え、
当該映像データ受信装置は、
上記多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、上記多値振幅変調の第2から第Nのビットを第2から第Nの受信データに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように、上記多値振幅変調信号を上記第1から第Nの受信データに復調する多値振幅復調部と、
上記復調された第1の受信データと、所定の(N−1)個の差分情報である上記第2から第Nの受信データとに基づいて第2から第Nの画素データに復元する復元部とを備え、
上記所定のNビットのデータは、所定の第2のビット値の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値が上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである。
上記所定の第1のビット値は“1”であって、上記所定の第2のビット値は“0”であってもよい。
また、上記伝送システムは、例えば、映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って送信された多値振幅変調信号を受信して復調し復元する映像データ受信装置を備え、
当該映像データ受信装置は、
上記多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、上記多値振幅変調の第2から第Nのビットを第2から第Nの受信データに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように、上記多値振幅変調信号を上記第1から第Nの受信データに復調する多値振幅復調部と、
上記復調された第1の受信データと、所定の(N−1)個の差分情報である上記第2から第Nの受信データとに基づいて第2から第Nの画素データに復元する復元部とを備え、
上記所定のNビットのデータは、所定の第1のビット値の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値が、上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである。
上記所定の第1のビット値は“1”であって、上記所定の第2のビット値は“0”であってもよい。
さらに、上記多値振幅復調部は、上記第1の受信データに対して復号化処理を行って上記第1の画素データとして出力する復号化部をさらに備えてもよい。またさらに、上記多値振幅復調部は、上記多値振幅変調信号に基づいて第1の受信データ及び第2から第Nの変換受信データを復調する多値復調部と、上記第2から第Nの変換受信データをそれぞれ、上記第1の受信データとの排他的論理和演算を行って上記第2から第Nの受信データに変換して出力する排他的論理和回路とを備えてもよい。また、上記復元部は、上記第1から第Nの受信データのうちのn(2≦n≦N)番目の各第nの受信データと、上記各第nの受信データに対応する各第nの基準データとの演算を行って上記第2から第Nの画素データを復元してもよい。
さらに、上記各第nの基準データは、上記各第nの画素データにそれぞれ隣接する各第(n−1)の画素データであり、上記復元部は、上記各第nの受信データと上記各第(n−1)の画素データとの排他的論理和演算を行って上記第2から第Nの画素データに復元して出力するか、もしくは上記各第nの受信データと上記各第(n−1)の画素データとの加算を行って上記第2から第Nの画素データに復元して出力してもよい。またさらに、上記受信装置は、各第nの画素データに隣接する各第(n−1)の画素データと各第(n+1)の画素データとの平均値を算出し、第nの基準データとして上記復元部に出力する平均値算出部をさらに備え、上記復元部は、上記各第nの受信データと上記各第nの基準データとの加算を行って上記第2から第Nの画素データに復元して出力してもよい。また、上記受信装置は、上記第1から第Nの画素データを元の順序に並べて出力するデータ結合部をさらに備えてもよい。さらに、上記受信装置は、上記データ結合部から出力されるグレイ符号表記されたデータを2進表記に変換するグレイ符号逆変換部とをさらに備えてもよい。
また、本実施形態の映像データ送信方法は、例えば、映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信方法において、
上記映像データを第1から第Nの画素データに分離し、
上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて所定の(N−1)個の差分情報をそれぞれ算出し、
上記第1の画素データに対して符号化処理を行って第1の送信データとして出力し、
上記第1の送信データを上記多値振幅変調の第1のビットに割り当て、上記各差分情報又は上記各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2から第Nの送信データとしてそれぞれ上記多値振幅変調の第2から第Nのビットに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように多値振幅変調を行うことを含み、
上記所定のNビットのデータは、所定の第2のビット値の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値が、上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである。
さらに、本実施形態の映像データ受信方法は、例えば、映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って送信された多値振幅変調信号を受信して復調し復元する映像データ受信方法において、
上記多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、上記多値振幅変調の第2から第Nのビットを第2から第Nの受信データに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように、上記多値振幅変調信号を上記第1から第Nの受信データに復調し、
上記第1の受信データに対して復号化処理を行って上記第1の画素データとして出力し、
上記復調された第1の受信データと、所定の(N−1)個の差分情報である上記第2から第Nの受信データとに基づいて第2から第Nの画素データに復元することを含み、
上記所定のNビットのデータは、所定の第2のビット値の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値が、上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである。
またさらに、上記伝送システムは、例えば、映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置を備え、
当該映像データ送信装置は、
上記映像データを第1から第Nの画素データに分離するデータ分離部と、
上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて、少なくとも否定排他的論理和を含む演算を行って、所定の(N−1)個の差分情報を算出する差分算出部と、
上記第1の画素データ又は上記第1の画素データを符号化処理したデータを第1の送信データとして上記多値振幅変調の第1のビットに割り当て、上記各差分情報又は上記各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2から第Nの送信データとしてそれぞれ上記多値振幅変調の第2から第Nのビットに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う多値振幅変調部とを備え、
上記所定のNビットのデータは、所定の第2のビット値の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値が、上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである。
また、上記伝送システムは、例えば、映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置を備え、
当該映像データ送信装置は、
上記映像データを第1から第Nの画素データに分離するデータ分離部と、
上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて、少なくとも否定排他的論理和を含む演算を行って、所定の(N−1)個の差分情報を算出する差分算出部と、
上記第1の画素データ又は上記第1の画素データ符号化処理したデータを第1の送信データとして上記多値振幅変調の第1のビットに割り当て、上記各差分情報又は上記各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2から第Nの送信データとしてそれぞれ上記多値振幅変調の第2から第Nのビットに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル及び最小レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う多値振幅変調部とを備え、
上記所定のNビットのデータは、所定の第1のビット値の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値が、上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである。
以上詳述したように、本開示に係る映像データ送信装置及び方法、並びに映像データ受信装置及び方法は、例えば、テレビやレコーダなどのAV機器に用いることができる。
1100,1100A,1200,1200A,1100B,1500,1100C,1100D…送信装置、
2100,2100A,2200,4200,2100B,2500,2200A,2200B…受信装置、
1101,1101A,1201…データ分離部、
1102a,1102b…排他的論理和演算部、
1103a,2102a…排他的論理和回路、
1104,1104A…多値振幅変調信号生成部、
1105,1106,1300,1300A…多値振幅変調部、
1107a,1107b…差分算出部、
1111a,1111b…パラレル/シリアル変換部、
1112…振幅加算部、
1113…否定排他的論理和回路、
1602…否定排他的論理和演算部、
2103a,2103b,2203,2204…復元部、
2104,2104A…データ結合部、
2105a,2105b,2106,2107,2108…復元手段、
2101,2101A…多値復調部、
2111…識別部、
2112a,2112b…シリアル/パラレル変換部、
2301,2301A…多値振幅復調部、
2400,2400A…多値振幅復調部、
2602…否定排他的論理和回路、
1205…符号化部、
1206…ビット付加部、
2205…復号化部、
4102…減算部、
1507…グレイ符号化変換部、
2506…グレイ符号逆変換部、
508,1607,2506,2507,2606…遅延部、
1509,2508…平均値算出部。

Claims (29)

  1. 映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置において、
    上記映像データを第1から第Nの画素データに分離するデータ分離部と、
    上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて所定の(N−1)個の差分情報を算出する差分算出部と、
    上記第1の画素データ又は上記第1の画素データを符号化処理したデータを第1の送信データとして上記多値振幅変調の第1のビットに割り当て、上記各差分情報又は上記各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2から第Nの送信データとしてそれぞれ上記多値振幅変調の第2から第Nのビットに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う多値振幅変調部とを備え、
    上記所定のNビットのデータは、所定の第2のビット値の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値が上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである映像データ送信装置。
  2. 上記所定の第1のビット値は“1”であって、上記所定の第2のビット値は“0”である請求項1記載の映像データ送信装置。
  3. 映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置において、
    上記映像データを第1から第Nの画素データに分離するデータ分離部と、
    上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて所定の(N−1)個の差分情報を算出する差分算出部と、
    上記第1の画素データ又は上記第1の画素データを符号化処理したデータを第1の送信データとして上記多値振幅変調の第1のビットに割り当て、上記各差分情報又は上記各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2から第Nの送信データとしてそれぞれ上記多値振幅変調の第2から第Nのビットに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル及び最小レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う多値振幅変調部とを備え、
    上記所定のNビットのデータは、所定の第1のビット値の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値が上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである映像データ送信装置。
  4. 上記所定の第1のビット値は“1”であって、上記所定の第2のビット値は“0”である請求項3記載の映像データ送信装置。
  5. 上記多値振幅変調部は、上記第1の画素データに対して符号化処理を行って上記第1の送信データとして出力する符号化部を備えた請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の映像データ送信装置。
  6. 上記多値振幅変調部は、上記符号化処理によって、上記第1の画素データのビット数よりも上記第1の送信データのビット数が大きくなる場合、上記各差分情報のビット数が上記第1の送信データのビット数と同数となるように1又は複数の所定のビットを上記各差分情報に付加し、上記第2から第Nの送信データとして出力するビット付加部をさらに備えた請求項5記載の映像データ送信装置。
  7. 上記多値振幅変調部は、
    上記第2から第Nの送信データをそれぞれ、上記第1の送信データとの排他的論理和演算を行って第2から第Nの変換送信データに変換して出力する排他的論理和回路と、
    上記第1の送信データ及び第2から第Nの変換送信データに基づいて多値振幅変調信号を生成する多値振幅変調信号生成部とを備えた請求項5又は6記載の映像データ送信装置。
  8. 上記差分算出部は、少なくとも排他的論理和又は減算を含む所定の演算を行って上記所定の(N−1)個の差分情報をそれぞれ算出する請求項1〜7のうちのいずれか1つに記載の映像データ送信装置。
  9. 上記差分算出部は、上記分離された第1から第Nの画素データのうちのn(2≦n≦N)番目の各第nの画素データと、上記各第nの画素データに対応する所定の各第nの基準データとの上記所定の(N−1)個の差分情報を算出する請求項1〜8のうちのいずれか1つに記載の映像データ送信装置。
  10. 上記各第nの基準データは上記各第nの画素データにそれぞれ隣接する各第(n−1)の画素データであり、
    上記差分算出部は、上記各第nの画素データと上記各第(n−1)の画素データとの排他的論理和演算を行ってそれぞれ上記所定の(N−1)個の差分情報を算出する請求項9記載の映像データ送信装置。
  11. 上記各第nの基準データは上記各第nの画素データにそれぞれ隣接する各第(n−1)の画素データであり、
    上記差分算出部は、上記各第nの画素データから上記各第(n−1)の画素データを減算してそれぞれ上記所定の(N−1)個の差分情報を算出する請求項9記載の映像データ送信装置。
  12. 上記差分算出部は、各第nの画素データにそれぞれ隣接する各第(n−1)の画素データ及び各第(n+1)の画素データとの平均値を算出して上記各第nの基準データとして出力する平均値算出部を備え、
    上記差分算出部は、上記各第nの画素データから上記各第nの基準データを減算してそれぞれ上記所定の(N−1)個の差分情報を算出する請求項9記載の映像データ送信装置。
  13. 2進表記の映像データをグレイ符号表記に変換し、上記映像データとして上記データ分離部に出力するグレイ符号変換部をさらに備えた請求項1〜12のうちのいずれか1つに記載の映像データ送信装置。
  14. 映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って送信された多値振幅変調信号を受信して復調し復元する映像データ受信装置において、
    上記多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、上記多値振幅変調の第2から第Nのビットを第2から第Nの受信データに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように、上記多値振幅変調信号を上記第1から第Nの受信データに復調する多値振幅復調部と、
    上記復調された第1の受信データと、所定の(N−1)個の差分情報である上記第2から第Nの受信データとに基づいて第2から第Nの画素データに復元する復元部とを備え、
    上記所定のNビットのデータは、所定の第2のビット値の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値が上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである映像データ受信装置。
  15. 上記所定の第1のビット値は“1”であって、上記所定の第2のビット値は“0”である請求項14記載の映像データ受信装置。
  16. 映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って送信された多値振幅変調信号を受信して復調し復元する映像データ受信装置において、
    上記多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、上記多値振幅変調の第2から第Nのビットを第2から第Nの受信データに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルの多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように、上記多値振幅変調信号を上記第1から第Nの受信データに復調する多値振幅復調部と、
    上記復調された第1の受信データと、所定の(N−1)個の差分情報である上記第2から第Nの受信データとに基づいて第2から第Nの画素データに復元する復元部とを備え、
    上記所定のNビットのデータは、所定の第1のビット値の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値が上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである映像データ受信装置。
  17. 上記所定の第1のビット値は“1”であって、上記所定の第2のビット値は“0”である請求項16記載の映像データ受信装置。
  18. 上記多値振幅復調部は、上記第1の受信データに対して復号化処理を行って第1の画素データとして出力する復号化部を備えた請求項14〜17のうちのいずれか1つに記載の映像データ受信装置。
  19. 上記多値振幅復調部は、
    上記多値振幅変調信号に基づいて第1の受信データ及び第2から第Nの変換受信データを復調する多値復調部と、
    上記第2から第Nの変換受信データをそれぞれ、上記第1の受信データとの排他的論理和演算を行って変換し、上記第2から第Nの受信データとして出力する排他的論理和回路とを備えた請求項18記載の映像データ受信装置。
  20. 上記復元部は、上記第1から第Nの受信データのうちのn(2≦n≦N)番目の各第nの受信データと、上記各第nの受信データに対応する各第nの基準データとの演算を行って上記第2から第Nの画素データを復元する請求項14〜19のうちのいずれか1つに記載の映像データ受信装置。
  21. 上記各第nの基準データは、上記各第nの画素データにそれぞれ隣接する各第(n−1)の画素データであり、
    上記復元部は、上記各第nの受信データと上記各第(n−1)の画素データとの排他的論理和演算を行って上記第2から第Nの画素データに復元して出力する請求項20記載の映像データ受信装置。
  22. 上記各第nの基準データは上記各第nの画素データにそれぞれ隣接する各第(n−1)の画素データであり、
    上記復元部は、上記各第nの受信データと上記各第(n−1)の画素データとの加算を行って上記第2から第Nの画素データに復元して出力する請求項20記載の映像データ受信装置。
  23. 上記映像データ受信装置は、各第nの画素データに隣接する各第(n−1)の画素データと各第(n+1)の画素データとの平均値を算出し、第nの基準データとして上記復元部に出力する平均値算出部をさらに備え、
    上記復元部は、上記各第nの受信データと上記各第nの基準データとの加算を行って上記第2から第Nの画素データに復元して出力する請求項20記載の映像データ受信装置。
  24. 上記第1から第Nの画素データを元の順序に並べて出力するデータ結合部をさらに備えた請求項14〜23のうちのいずれか1つに記載の映像データ受信装置。
  25. 上記データ結合部から出力されるグレイ符号表記されたデータを2進表記に変換するグレイ符号逆変換部とをさらに備えた請求項24記載の映像データ受信装置。
  26. 映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信方法において、
    上記映像データを第1から第Nの画素データに分離し、
    上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて所定の(N−1)個の差分情報をそれぞれ算出し、
    上記第1の画素データに対して符号化処理を行って第1の送信データとして出力し、
    上記第1の送信データを上記多値振幅変調の第1のビットに割り当て、上記各差分情報又は上記各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2から第Nの送信データとしてそれぞれ上記多値振幅変調の第2から第Nのビットに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように多値振幅変調を行うことを含み、
    上記所定のNビットのデータは、所定の第2のビット値の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値が上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである映像データ送信方法。
  27. 映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って送信された多値振幅変調信号を受信して復調し復元する映像データ受信方法において、
    上記多値振幅変調の第1のビットを第1の受信データに割り当て、上記多値振幅変調の第2から第Nのビットを第2から第Nの受信データに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように上記多値振幅変調信号を上記第1から第Nの受信データに復調し、
    上記第1の受信データに対して復号化処理を行って上記第1の画素データとして出力し、
    第1の画素データと、所定の(N−1)個の差分情報である上記第2から第Nの受信データとに基づいて第2から第Nの画素データに復元することを含み、
    上記所定のNビットのデータは、所定の第2のビット値の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値が上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである映像データ受信方法。
  28. 映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置において、
    上記映像データを第1から第Nの画素データに分離するデータ分離部と、
    上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて、少なくとも否定排他的論理和を含む演算を行って、所定の(N−1)個の差分情報を算出する差分算出部と、
    上記第1の画素データ又は上記第1の画素データを符号化処理したデータを第1の送信データとして上記多値振幅変調の第1のビットに割り当て、上記各差分情報又は上記各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2から第Nの送信データとしてそれぞれ上記多値振幅変調の第2から第Nのビットに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベルと最小レベルとの間の中間値を有する中間レベルに最も近い多値信号レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う多値振幅変調部とを備え、
    上記所定のNビットのデータは、所定の第2のビット値の出現確率よりも低い出現確率を有する所定の第1のビット値が上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである映像データ送信装置。
  29. 映像信号、もしくはこれを構成する色信号、または輝度信号及び色差信号のデータである映像データに従って、1シンボルあたり複数Nビットの多値振幅変調を行って多値振幅変調信号を生成して送信する映像データ送信装置において、
    上記映像データを第1から第Nの画素データに分離するデータ分離部と、
    上記分離された第1から第Nの画素データに基づいて、少なくとも否定排他的論理和を含む演算を行って、所定の(N−1)個の差分情報を算出する差分算出部と、
    上記第1の画素データ又は上記第1の画素データ符号化処理したデータを第1の送信データとして上記多値振幅変調の第1のビットに割り当て、上記各差分情報又は上記各差分情報に1もしくは複数の所定のビットを付加したデータを第2から第Nの送信データとしてそれぞれ上記多値振幅変調の第2から第Nのビットに割り当てる場合、上記多値振幅変調信号の多値信号レベルの最大レベル及び最小レベルに対して、所定のNビットのデータが対応するように多値振幅変調を行う多値振幅変調部とを備え、
    上記所定のNビットのデータは、所定の第1のビット値の出現確率よりも高い出現確率を有する所定の第2のビット値が上記第2から第Nのビットに割り当てられたデータである映像データ送信装置。
JP2014509010A 2012-04-03 2013-02-21 映像データ送信装置及び受信装置 Expired - Fee Related JP6074712B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012084884 2012-04-03
JP2012084884 2012-04-03
PCT/JP2013/000993 WO2013150704A1 (ja) 2012-04-03 2013-02-21 映像データ送信装置及び受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013150704A1 JPWO2013150704A1 (ja) 2015-12-17
JP6074712B2 true JP6074712B2 (ja) 2017-02-08

Family

ID=49300213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014509010A Expired - Fee Related JP6074712B2 (ja) 2012-04-03 2013-02-21 映像データ送信装置及び受信装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9549142B2 (ja)
JP (1) JP6074712B2 (ja)
WO (1) WO2013150704A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102350677B1 (ko) * 2021-07-21 2022-01-13 국방과학연구소 관내 삽입 시스템

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA3119982A1 (en) * 2018-11-14 2020-05-22 Skywave Networks Llc Communication system and method of using variable-length messages
JP7279827B1 (ja) 2022-01-13 2023-05-23 沖電気工業株式会社 光変調装置、光変調プログラム、及び光変調方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1268828A (en) * 1986-02-08 1990-05-08 Yasuharu Yoshida Multilevel modulator capable of producing a composite modulated signal comprising a quadrature amplitude modulated component and a phase modulated component
JPH0611149B2 (ja) * 1987-09-22 1994-02-09 日本電気株式会社 ディジタル加入者伝送回路
JP3455934B2 (ja) * 1995-04-11 2003-10-14 日本電信電話株式会社 変調器
US7124221B1 (en) 1999-10-19 2006-10-17 Rambus Inc. Low latency multi-level communication interface
DE20122739U1 (de) * 2000-01-06 2007-08-23 Rambus Inc., Los Altos Kommunikationsschnittstelle mit mehrstufiger niedriger Verzögerung
EP1296457B1 (en) 2001-09-21 2009-04-29 Ricoh Company, Ltd. Multi-level data processing for recording
JP4589977B2 (ja) * 2001-09-21 2010-12-01 株式会社リコー データ処理回路とデータ処理装置
JP4848283B2 (ja) * 2004-10-06 2011-12-28 パナソニック株式会社 データ通信装置
JP5485736B2 (ja) * 2009-02-10 2014-05-07 パナソニック株式会社 送信装置
JP5909692B2 (ja) 2012-04-03 2016-04-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 映像データ送信装置及び受信装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102350677B1 (ko) * 2021-07-21 2022-01-13 국방과학연구소 관내 삽입 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013150704A1 (ja) 2013-10-10
JPWO2013150704A1 (ja) 2015-12-17
CN104205759A (zh) 2014-12-10
US20150009409A1 (en) 2015-01-08
US9549142B2 (en) 2017-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5909692B2 (ja) 映像データ送信装置及び受信装置
US11038525B2 (en) Methods of converting or reconverting a data signal and method and system for data transmission and/or data reception
CN1044063C (zh) 用于处理在正交相位视频载波上与ntsc tv一起发送的bpsk信号的装置
US7146051B2 (en) Apparatus for and method of transmitting optical signal of graphic signal
JPH06502520A (ja) デジタル高精細度テレビジョン用同一チャネル干渉低減システム
US8798189B2 (en) Digital video physical layer using a multi-level data code
JP6074712B2 (ja) 映像データ送信装置及び受信装置
JP2912959B2 (ja) 多数のデジタルデータ流伝送用送信機及び受信機
US20020118762A1 (en) Digital audio transmission over a digital visual interface (DVI) link
JPH0250678B2 (ja)
WO2017094318A1 (ja) フレーム生成装置、フレーム生成方法、画像復元装置、画像復元方法、画像伝送システムおよび画像伝送方法
JP3522745B2 (ja) 伝送路符号化方法、および復号方法
JP5908260B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
US11581944B2 (en) Optical transmission system
CN109495708B (zh) 一种抗病态码sdi视频信号光纤传输方法
CN104205759B (zh) 影像数据发送装置以及接收装置、影像数据发送方法以及接收方法
WO2010125857A1 (ja) データ伝送装置、データ伝送方法
JP2021044680A (ja) 符号化回路、復号化回路、符号化方法、復号化方法、伝送装置、及び光伝送システム
US4204163A (en) Minimum group pulse code modem having shape and amplitude codes
RU2375837C1 (ru) Способ передачи и приема телевизионных сигналов
Sypka et al. Lossless JPEG-base compression of transmultiplexed images
RU2308169C2 (ru) Способ кодирования и декодирования сигналов
JPS6333084A (ja) 符号化装置
JPH0716230B2 (ja) カラー画像データ圧縮装置
JP2019029692A (ja) デジタル信号の伝送装置及びデジタル信号の伝送方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161215

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6074712

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees