JP6074330B2 - バックホールの通信品質に応じてネットワーク識別子毎の接続上限数を制御するアクセスポイント、プログラム及び方法 - Google Patents
バックホールの通信品質に応じてネットワーク識別子毎の接続上限数を制御するアクセスポイント、プログラム及び方法 Download PDFInfo
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Description
・無線LANにしか接続できない端末
・接続優先度が高い業務用の端末
・無線LAN以外の通信インタフェースを備えた端末
ここで、発明者らは、アクセスポイントにおけるバックホール側ネットワークの通信品質が劣化した場合には、アクセスポイントは、各端末の接続目的に応じて通信を制限すべきと考えた。
ネットワーク識別子毎に、接続中の下位局の現接続数と、接続可能な下位局の接続上限数と、強制切断の有無とを記憶する接続数管理手段と、
上位局に対する第1の無線リンクを介した第1の通信品質を計測する第1の通信品質計測手段と、
第1の通信品質に応じて、ネットワーク識別子毎の接続上限数を更新する接続上限数更新手段と、
ネットワーク識別子毎に、現接続数が接続上限数以下となるように、下位局に対する接続不許可又は切断を制御する接続制限制御手段と
を有し、
接続制限制御手段は、切断を制御するべく下位局へ切断要求を送信する場合、強制切断有りとなっている下位局に対してのみ切断要求を送信する
を有することを特徴とする。
アクセスポイントは、下位局に対する第2の無線リンクとして、複数の周波数帯域を使用可能であり、
接続数管理手段、接続上限数更新手段、及び、接続制限制御手段は、ネットワーク識別子及び周波数帯域の組み合わせ毎に動作することも好ましい。
接続数管理手段は、ネットワーク識別子毎の接続目的に応じた優先度を有し、
接続制限制御手段は、切断を制御するべく下位局へ切断要求を送信する場合、優先度の低い下位局から順に切断要求を送信する
ことも好ましい。
通信品質計測手段は、通信品質として、RSSI(Received Signal Strength Indication/Indicator)及び/又はCINR(Carrier to Interference and Noise Ratio)を計測し、
接続上限数更新手段は、RSSI及び/又はCINRが低いほど、接続上限数も少なくなるように更新する
ことも好ましい。
第1の無線リンクは、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、3G(3rd Generation)又はLTE(Long Term Evolution)であり、
第2の無線リンクは、無線LAN(Wireless Local Area Network)である
ことも好ましい。
ネットワーク識別子毎に、接続中の下位局の現接続数と、接続可能な下位局の接続上限数と、強制切断の有無とを記憶する接続数管理手段と、
上位局に対する第1の無線リンクを介した第1の通信品質を計測する第1の通信品質計測手段と、
第1の通信品質に応じて、ネットワーク識別子毎の接続上限数を更新する接続上限数更新手段と、
ネットワーク識別子毎に、現接続数が接続上限数以下となるように、下位局に対する接続不許可又は切断を制御する接続制限制御手段と
してコンピュータを機能させ、
接続制限制御手段は、切断を制御するべく下位局へ切断要求を送信する場合、強制切断有りとなっている下位局に対してのみ切断要求を送信する
ことを特徴とする。
アクセスポイントは、
ネットワーク識別子毎に、接続中の下位局の現接続数と、接続可能な下位局の接続上限数と、強制切断の有無とを記憶しており、
上位局に対する第1の無線リンクを介した第1の通信品質を計測する第1のステップと、
第1の通信品質に応じて、ネットワーク識別子毎の接続上限数を更新する第2のステップと、
ネットワーク識別子毎に、現接続数が接続上限数以下となるように、下位局に対する接続不許可又は切断を制御する第3のステップと
を実行し、
アクセスポイントは、第3のステップについて、切断を制御するべく下位局へ切断要求を送信する場合、強制切断有りとなっている下位局に対してのみ切断要求を送信することを特徴とする。
図3は、接続数管理部及び接続上限数更新部のテーブルを表す説明図である。
接続数管理部10は、SSID(ネットワーク識別子)毎に、現に接続中の下位局の「現接続数」と、接続可能な下位局の「接続上限数」とを管理する(図3参照)。また、現接続数及び接続上限数は、少なくともSSID毎に管理されるものであり、更に周波数帯によって管理されるものであってもよいし、アクセスポイント毎に管理されるものであってもよい。「接続上限数」は、接続上限数更新部13から指示に応じて更新される。尚、アクセスポイントは、規格によれば無線LANによって253台までの端末を接続することができる。しかし、干渉によって通信品質が低下し、使用に耐え得る接続数は、最大でも30台程度である。
第1の通信品質計測部110は、基地局(上位局)に対するバックホール側ネットワーク(例えば第1の無線リンクとなるWiMAX)を介した第1の通信品質を計測する。ここで、第1の通信品質としては、RSSI(Received Signal Strength Indication/Indicator)及び/又はCINR(Carrier to Interference and Noise Ratio)であってもよい。RSSIは、受信信号強度であって、一般に距離が長くなるほど、RSSIは弱くなる。CINRは、搬送波レベル対干渉雑音比であり、当該搬送波に対して周辺の他の干渉雑音が与える影響を表す。計測された第1の通信品質は、接続上限数更新部13へ出力される。
第2の通信品質計測部120は、各端末(下位局)に対する無線LAN(第2の無線リンク)を介した第2の通信品質を計測する。ここで、第2の通信品質としては、MAC(Media Access Control)アドレス毎の「無通信時間」であってもよい。逆に「接続時間」であってもよい。また、総通信データ量や、直近1分間の通信データ量を更に含むものであってもよい。計測された第2の通信品質は、接続制限制御部14へ出力される。
接続上限数更新部13は、第1の通信品質に応じて、SSID毎の「接続上限数」を更新する。また、接続数管理部10に対応して、周波数帯及びSSIDの組み合わせ毎に、更にはアクセスポイント毎に、接続上限数を更新するものであってもよい。接続上限数更新部13によれば、SSID毎に、又は、周波数帯及びSSIDの組み合わせ毎に(更にはアクセスポイント毎に)、バックホール側ネットワークの第1の通信品質(例えばRSSI及び/又はCINR)が良好になるほど、接続上限数が増加して、無線LAN側の端末の接続数が多くなる。逆に、バックホール側ネットワークの第1の通信品質が劣化するほど、接続上限数が低下して、無線LAN側の端末の接続数が制限される。
(レベルA(良好)) 接続上限数=20台
(レベルB(準良好))接続上限数=15台
(レベルC(準劣悪))接続上限数=10台
(レベルD(劣悪)) 接続上限数= 5台
業務用として接続する端末に対するSSIDは、優先度が最も高い。
次に、無線LANにしか接続できない端末に対するSSIDは、無線LAN以外にネットワークへの接続機能を備えていないために、優先度が高い。
一方で、スマートフォンように、3Gのような他のネットワークへの接続機能を備えている端末に対するSSIDは、優先度が低い。即ち、バックホール側ネットワークの通信品質が劣化した場合、できる限り他のネットワークへ接続するべく制御される。
尚、優先度は、無線LANにおける複数のサービス品質に対応するSSID毎に提供される。例えば有料の無線LAN接続サービスに対するSSIDと、無料の無線LAN接続サービスに対するSSIDとについて、異なる優先度が付与される。
「無通信時間」が長い端末ほど、ユーザデータが送受信されていないか、又は、端末が無線LANで通信できない距離へ移動したことを意味する。
「接続時間」が長い端末ほど、端末が接続されてから時間が経過していることを意味する
「総通信データ量」や「直近1分間の通信データ量」が少ない端末ほど、活発に通信していないと判断できる。例えば、無通信時間が最大の端末が複数ある場合、直近1分間の通信量が最小の端末を選択する。
接続制限制御部14は、SSID毎(又は、周波数帯及びSSIDの組み合わせ毎、若しくはアクセスポイント毎)に、無線LAN(第1の無線リンク)を介して接続する端末(下位局)の現接続数が「接続上限数」以上の場合に、端末から接続要求を受信した際に、当該端末に対して接続不許可とする。
現接続数>接続上限数のときは、接続不許可し、切断制御する。
現接続数=接続上限数のときは、接続不許可し、切断制御しない。
現接続数<接続上限数のときは、接続不許可せず、切断制御しない。
尚、切断制御は、接続上限更新部13の「強制切断」の設定に基づいて実行される。
(S12)端末3は、無線LANを介してアクセスポイント1に対して、プローブ要求を送信する。
(S13)アクセスポイント1は、プローブ要求を送信した端末3のSSID(又は、周波数帯及びSSIDの組み合わせ、若しくはアクセスポイント)について、無線LANを介した現接続数が、接続上限数以上か否かを判定する。
(S14)アクセスポイント1は、S13によって偽と判定された場合、接続を許可するべく、端末3に対してプローブ応答を返信する。
(S15)端末3とアクセスポイント1との間で、認証及びアソシエーションの要求及び応答が送受信され、無線LANを介した第2の無線リンクが確立する。
(S22)このとき、アクセスポイント1は、接続上限数を低下させるように更新する(前述した図3参照)。
(S23)その後、端末3は、無線LANを介してアクセスポイント1に対して、プローブ要求を送信する。
(S24)アクセスポイント1は、プローブ要求を送信した端末3のSSID(又は、周波数帯及びSSIDの組み合わせ、若しくはアクセスポイント)について、無線LANを介した現接続数が、接続上限数以上か否かを判定する。
(S25)アクセスポイント1は、S24によって真と判定された場合、接続を不許可するべく、端末3に対してプローブ応答を返信しない。これによって、アクセスポイント1は、新規に接続する端末を制限する。
(S26)その後、端末3は、S23のプローブ要求の送信後、タイムアウトによって、アクセスポイント1から接続不許可とされたことを認識し、他の例えば3Gのネットワークに対して接続要求を送信することができる。
(S32)アクセスポイント1は、SSID毎(又は、周波数帯及びSSIDの組み合わせ毎、若しくはアクセスポイント毎)に、無線LANを介した現接続数が、接続上限数以上か否かを判定する。ここでは、全てのSSIDについて偽と判定され、何ら処理を実行しない。
(S42)このとき、アクセスポイント1は、接続上限数を低下させるように更新する(前述した図3参照)。
(S43)次に、アクセスポイント1は、SSID毎(又は、周波数帯及びSSIDの組み合わせ毎、若しくはアクセスポイント毎)に、無線LANを介した現接続数が、接続上限数以上か否かを判定する。
(S46)これに対し、切断要求を受信した端末3は、改めて、アクセスポイント1へ認証要求を送信する。しかしながら、アクセスポイント1は、これに対して、認証応答を返信しない。
(S47)その後、端末は、タイムアウトによって、アクセスポイント1から接続不許可とされたことを認識し、他の例えば3Gのネットワークに対して接続要求を送信することができる。
(S51)アクセスポイント1とエッジ装置2との間で、バックホール側ネットワークの第1の無線リンクにおける第1の通信品質が、比較的「劣化」しているとする。
(S52)端末3は、無線LANを介してアクセスポイント1に対して、プローブ要求を送信する。
(S53)アクセスポイント1は、プローブ要求を送信した端末3のSSID(又は、周波数帯及びSSIDの組み合わせ、若しくはアクセスポイント)について、無線LANを介した現接続数が、接続上限数以上か否かを判定する。
(S54)アクセスポイント1は、S53によって真と判定された場合、接続を不許可するべく、端末3に対してプローブ応答を返信しない。これによって、アクセスポイント1は、2.4GHz帯で新規に接続する端末を制限する。
(S62)アクセスポイント1は、プローブ要求を送信した端末3のSSID(又は、周波数帯及びSSIDの組み合わせ、若しくはアクセスポイント)について、無線LANを介した現接続数が、接続上限数以上か否かを判定する。
(S63)アクセスポイント1は、S62によって偽と判定された場合、端末3とアクセスポイント1との間で、5GHz帯で認証及びアソシエーションの要求及び応答が送受信され、無線LANを介した第2の無線リンクが確立する。
(S71)アクセスポイント1のバックホール側ネットワークにおける第1の通信品質が、比較的「劣化」したとする。
(S72)このとき、アクセスポイント1は、接続上限数を低下させるように更新する(前述した図3参照)。
(S73)次に、アクセスポイント1は、SSID毎(又は、周波数帯及びSSIDの組み合わせ毎、若しくはアクセスポイント毎)に、無線LANを介した現接続数が、接続上限数以上か否かを判定する。
(S74)アクセスポイント1は、S73によって真と判定されたSSIDについて、「強制切断」のものを選択する(前述した図6のS44参照)。
(S75)アクセスポイント1は、選択された端末3に対して、切断(認証解除)要求を送信する。
(S76)これに対し、切断要求を受信した端末3は、改めて、アクセスポイント1へ認証要求を送信する。しかしながら、アクセスポイント1は、これに対して、認証応答を返信しない。
(S82)アクセスポイント1は、プローブ要求を送信した端末3のSSID(又は、周波数帯及びSSIDの組み合わせ、若しくはアクセスポイント)について、無線LANを介した現接続数が、接続上限数以上か否かを判定する。
(S83)アクセスポイント1は、S62によって偽と判定された場合、端末3とアクセスポイント1との間で、5GHz帯で認証及びアソシエーションの要求及び応答が送受信され、無線LANを介した第2の無線リンクが確立する。
10 接続数管理部
11 バックホール側通信インタフェース
110 第1の通信品質計測部
12 端末側通信インタフェース
120 第2の通信品質計測部
13 接続上限数更新部
14 接続制限制御部
2 エッジ装置、基地局
3 端末
4 サーバ
5 セルラ基地局
Claims (7)
- 上位局に対して第1の無線リンクを介して接続すると共に、下位局に対して第2の無線リンクを介して複数のネットワーク識別子を用いて接続するアクセスポイントにおいて、
前記ネットワーク識別子毎に、接続中の下位局の現接続数と、接続可能な下位局の接続上限数と、強制切断の有無とを記憶する接続数管理手段と、
前記上位局に対する第1の無線リンクを介した第1の通信品質を計測する第1の通信品質計測手段と、
第1の通信品質に応じて、前記ネットワーク識別子毎の前記接続上限数を更新する接続上限数更新手段と、
前記ネットワーク識別子毎に、前記現接続数が前記接続上限数以下となるように、前記下位局に対する接続不許可又は切断を制御する接続制限制御手段と
を有し、
前記接続制限制御手段は、切断を制御するべく下位局へ切断要求を送信する場合、前記強制切断有りとなっている下位局に対してのみ前記切断要求を送信する
ことを特徴とするアクセスポイント。 - 前記アクセスポイントは、下位局に対する第2の無線リンクとして、複数の周波数帯域を使用可能であり、
前記接続数管理手段、前記接続上限数更新手段、及び、前記接続制限制御手段は、前記ネットワーク識別子及び前記周波数帯域の組み合わせ毎に動作することを特徴とする請求項1に記載のアクセスポイント。 - 前記接続数管理手段は、ネットワーク識別子毎の接続目的に応じた優先度を有し、
前記接続制限制御手段は、切断を制御するべく下位局へ切断要求を送信する場合、優先度の低い下位局から順に前記切断要求を送信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のアクセスポイント。 - 前記通信品質計測手段は、通信品質として、RSSI(Received Signal Strength Indication/Indicator)及び/又はCINR(Carrier to Interference and Noise Ratio)を計測し、
前記接続上限数更新手段は、RSSI及び/又はCINRが低いほど、前記接続上限数も少なくなるように更新する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のアクセスポイント。 - 第1の無線リンクは、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、3G(3rd Generation)又はLTE(Long Term Evolution)であり、
第2の無線リンクは、無線LAN(Wireless Local Area Network)である
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のアクセスポイント。 - 上位局に対して第1の無線リンクを介して接続すると共に、下位局に対して第2の無線リンクを介して複数のネットワーク識別子を用いて接続するアクセスポイントに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
前記ネットワーク識別子毎に、接続中の下位局の現接続数と、接続可能な下位局の接続上限数と、強制切断の有無とを記憶する接続数管理手段と、
前記上位局に対する第1の無線リンクを介した第1の通信品質を計測する第1の通信品質計測手段と、
第1の通信品質に応じて、前記ネットワーク識別子毎の前記接続上限数を更新する接続上限数更新手段と、
前記ネットワーク識別子毎に、前記現接続数が前記接続上限数以下となるように、前記下位局に対する接続不許可又は切断を制御する接続制限制御手段と
してコンピュータを機能させ、
前記接続制限制御手段は、切断を制御するべく下位局へ切断要求を送信する場合、前記強制切断有りとなっている下位局に対してのみ前記切断要求を送信する
ことを特徴とするアクセスポイント用のプログラム。 - 上位局に対して第1の無線リンクを介して接続すると共に、下位局に対して第2の無線リンクを介して複数のネットワーク識別子を用いて接続するアクセスポイントの接続制限制御方法において、
前記アクセスポイントは、
前記ネットワーク識別子毎に、接続中の下位局の現接続数と、接続可能な下位局の接続上限数と、強制切断の有無とを記憶しており、
前記上位局に対する第1の無線リンクを介した第1の通信品質を計測する第1のステップと、
第1の通信品質に応じて、前記ネットワーク識別子毎の前記接続上限数を更新する第2のステップと、
前記ネットワーク識別子毎に、前記現接続数が前記接続上限数以下となるように、前記下位局に対する接続不許可又は切断を制御する第3のステップと
を実行し、
前記アクセスポイントは、第3のステップについて、切断を制御するべく下位局へ切断要求を送信する場合、前記強制切断有りとなっている下位局に対してのみ前記切断要求を送信する
ことを特徴とするアクセスポイントの接続制限制御方法。
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