<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[システム構成]
図1は、本実施形態に係るシステムの全体図である。LAN110には、画像形成装置101および端末102が接続されている。また、LAN110はインターネット120に接続されており、サービスを提供している画像処理サーバー131、情報管理サーバー132ともインターネット120経由で接続されている。ここでは、端末102はLAN110に接続されているが、接続形態についてはこの構成に限定するものではない。端末102は画像処理サーバー131と情報管理サーバー132に接続可能であればよい。
また、各サーバーや装置は1台のみが示されているが、この構成に限定するものではなく、物理的に複数の装置によって構成されてもよい。
[ハードウェア構成]
(画像形成装置)
図2は、本実施形態に係る画像形成装置101のハードウェアの構成例を示すブロック図である。CPU211を含む制御部210は、画像形成装置101全体の動作を制御する。CPU211は、ROM212に記憶された制御プログラムを読み出して読取制御や送信制御などの各種制御を行う。RAM213は、CPU211の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。
HDD214は、画像データや各種プログラム、或いは各種情報テーブルを記憶する記憶部である。操作部I/F215は、操作部219と制御部210とを接続する。操作部219には、タッチパネル機能を有する液晶表示部(不図示)やキーボード(不図示)などが備えられている。
プリンタI/F216は、プリンタ220と制御部210とを接続する。プリンタ220で印刷すべき画像データはプリンタI/F216を介して制御部210から転送され、プリンタ220において紙などの記録媒体上に印刷される。
スキャナI/F217は、スキャナ221と制御部210とを接続する。スキャナ221は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成し、スキャナI/F217を介して制御部210に入力する。
ネットワークI/F218は、制御部210(画像形成装置101)をLAN110に接続する。ネットワークI/F218は、LAN110上の外部装置(例えば、画像処理サーバー131や情報管理サーバー132)に画像データや情報を送信したり、LAN110上の外部装置から各種情報を受信したりする。上述したように、接続方式は有線/無線のいずれであっても構わない。
(画像処理サーバー、情報管理サーバー、端末)
図3(A)は、本実施形態に係る画像処理サーバー131のハードウェアの構成例を示すブロック図である。CPU311を含む制御部310は、画像処理サーバー131全体の動作を制御する。CPU311は、ROM312に記憶された制御プログラムを読み出して各種制御処理を実行する。RAM313は、CPU311の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD314は、画像データや各種プログラム、或いは後述する各種情報テーブルを記憶する記憶部である。
ネットワークI/F315は、制御部310をインターネット120に接続する。ネットワークI/F315は、インターネット120を介して他の装置との間で各種情報を送受信する。
なお、本実施形態において、情報管理サーバー132の構成に関しても、図3(A)で説明した画像処理サーバー131の構成と同様のものである。
図3(B)は、本実施形態に係る端末102のハードウェアの構成例を示すブロック図である。CPU317を含む制御部316は、端末102全体の動作を制御する。CPU317は、ROM318に記憶された制御プログラムを読み出して各種制御処理を実行する。RAM319は、CPU311の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD320は、画像データや各種プログラム、或いは後述する各種情報テーブルを記憶する記憶部である。
操作I/F321は、端末102で実行されるプログラムへの制御操作を入力するユーザーインタフェース端末を接続するI/Fである。この例では、マウス322やキーボード323で構成するが、その限りではない。
ディスプレイI/F324は、端末102で実行されるプログラムのUI(User Interface)を表示するディスプレイ端末を接続するI/Fである。この例ではディスプレイ端末としてディスプレイ325で構成するが、その限りではない。
ネットワークI/F326は、制御部316をLAN110に接続する。ネットワークI/F326は、LAN110を介して他の装置との間で各種情報を送受信する。
[ソフトウェア構成]
図4は、本実施形態に係る画像形成装置101、端末102、画像処理サーバー131、情報管理サーバー132のソフトウェアの構成例を説明するための図である。なお、ソフトウェア構成内の各種データベースで管理されるデータのデータ構造については、処理フローもしくはシーケンスと併せて後述する。
画像形成装置101は、サービス通信部4001、リクエスト処理部4002、スキャナ制御部4003、UI制御部4004、チケット解析部4005、およびスキャン送信設定データベース4006を備える。なお、以下では、データベースはDBと略記する。
画像形成装置101は操作部219にUIを表示し、UIを介して入力された内容に応じて画像処理サーバー131と通信を行う。
サービス通信部4001は、リクエスト処理部4002からの通信要求を受けて、画像処理サーバー131と通信を行う。その際のリクエストの内容は、認証処理要求、スキャン画像格納処理要求、スキャン画像データなどが含まれる。また、サービス通信部4001は、画像処理サーバー131からのレスポンスを解析し、リクエストに対する結果をリクエスト処理部4002に送信する。なお、サービス通信部4001は、サービスごとに異なるアプリケーション層での通信処理を制御することを想定する。例えば、サービス通信部4001は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)等を利用して実現されるSOAP(Simple Object Access Protocol)や、REST(Representational State Transfer)といったWebサービスによって実現されるサービスとの通信処理を行うことを想定する。これによって、画像形成装置101は画像処理サーバー131が提供するサービスを利用可能となる。
リクエスト処理部4002は、UI制御部4004から受信したユーザーの入力情報をもとに、サービス通信部4001に画像処理サーバー131との通信を要求し、その通信結果に基づいて各種処理を行う。例えば、UI制御部4004のMatter/Category選択画面を通じてユーザーが入力したMatter情報およびCategory情報を受信した場合は、リクエスト処理部4002は、UI制御部4004にメイン画面の表示を要求する。本明細書においてCategory情報とは、文書の種類(分類)を示す情報である。バインダはバインドされる単位を示す。また、Matter情報とは、例えば、事件ごとに定義される。また、1のバインダは1または複数の章構造(Chapter)を有し、各章には1または複数の文書が属する。
スキャナ制御部4003は、リクエスト処理部4002からスキャン設定を取得し、設定に基づいてスキャナ221を制御し、スキャン画像データのデータ変換を行う。ファイル変換が完了したら、スキャナ制御部4003は、スキャン画像データをリクエスト処理部4002に送信する。
UI制御部4004は、リクエスト処理部4002からのUI表示要求に応じて、画像形成装置101の操作部219にUIを表示する。また、UI制御部4004は、ユーザーが操作部219を介して入力した情報を取得し、リクエスト処理部4002に送信する。
チケット解析部4005は、リクエスト処理部4002の指示により、チケットデータからスキャナ制御部4003が処理可能なスキャン設定を取出し、リクエスト処理部4002に返信する。
端末102は、サービス通信部4101、リクエスト処理部4102、UI制御部4103を備える。端末102は、ディスプレイ325にUIを表示して、マウス322やキーボード323で入力された内容に応じて、画像処理サーバー131と通信を行う。
サービス通信部4101は、リクエスト処理部4102からの通信要求を受けて、画像処理サーバー131との認証処理要求や、Category情報の要求、バインダテンプレートデータなどを送信する。また、サービス通信部4101は、画像処理サーバー131からのレスポンスを解析し、リクエストに対する結果をリクエスト処理部4102に送信する。なお、サービス通信部4101は、サービスごとに異なるアプリケーション層での通信処理を制御することを想定する。例えば、サービス通信部4101は、HTTP等を利用して実現されるSOAPや、RESTといったWebサービスによって実現されるサービスとの通信処理を行うことを想定する。これによって、端末102は画像処理サーバー131が提供するサービスを利用可能となる。
リクエスト処理部4102は、UI制御部4103から受信したユーザーの入力情報をもとに、サービス通信部4101に画像処理サーバー131との通信を要求し、その通信結果に基づいて各種処理を行う。例えば、UI制御部4103のCategory選択画面を通じてユーザーが入力したCategory情報を受信した場合は、UI制御部4103にバインダ作成画面の表示を要求する。
UI制御部4103は、リクエスト処理部4102からのUI表示要求に応じて、ディスプレイ325にUIを表示する。また、ユーザーがマウス322やキーボード323で入力した情報を取得し、リクエスト処理部4102に送信する。
画像処理サーバー131は、サービス通信部4201、リクエスト処理部4202、認可情報管理部4203、認証情報管理部4204、バインダテンプレート情報管理部4205、バインダ情報管理部4206、およびチケット情報管理部4207を含む。さらに、画像処理サーバー131は、認可情報DB4208、認証情報DB4209、バインダテンプレートDB4210、バインダファイルDB4211、およびチケット管理DB4212を備える。
サービス通信部4201は、画像形成装置101や端末102からのリクエストを受信して、リクエスト処理部4202にリクエスト内容を送信する。また、サービス通信部4201は、リクエスト処理部4202からリクエスト処理結果を受信し、画像形成装置101や端末102にレスポンス情報として送信する。
リクエスト処理部4202は、サービス通信部4201から送信されたリクエストを解析し、各種処理を実行し、結果をサービス通信部4201に送信する。
認可情報管理部4203は、リクエスト処理部4202からユーザーの認可情報取得を要求された場合、認可情報DB4208から該当のユーザーの認可情報を返信する。また、リクエスト処理部4202からユーザーの認可情報保存を要求された場合、認可情報DB4208にユーザーに紐づけて、認可情報を保存する。
認証情報管理部4204は、リクエスト処理部4202からユーザー認証要求に応じて、認証情報DB4209を照会し、認証処理を行う。この際、認証が成功した場合は、リクエスト処理部4202に認証成功通知を行う。認証処理がエラーとなった場合、認証情報管理部4204は、リクエスト処理部4202に認証失敗通知を行う。
バインダテンプレート情報管理部4205は、リクエスト処理部4202からバインダテンプレートの取得、検索、保存の要求を受信した場合、バインダテンプレートDB4210から対応するバインダテンプレートの取得、検索、保存を行い、結果を返信する。
バインダ情報管理部4206は、リクエスト処理部4202からバインダファイルの取得、検索、保存の要求を受信した場合、バインダファイルDB4211から対応するバインダファイルの取得、検索、保存を行い、結果を返信する。ここでバインダファイルは、バインダ中に含まれる対象のファイルを示す。
チケット情報管理部4207は、リクエスト処理部4202からチケット情報の取得、検索、保存の要求を受信した場合、チケット管理DB4212から対応するチケットの取得、検索、保存を行い、結果を返信する。
情報管理サーバー132は、サービス通信部4301、リクエスト処理部4302、添付画像管理部4303、認証情報管理部4304、Category情報管理部4305、およびMatter情報管理部4306を含む。さらに、情報管理サーバー132は、添付画像DB4307、認証情報DB4308、Category情報DB4309、およびMatter情報DB4310を備える。
サービス通信部4301は、画像処理サーバー131からのリクエストを受信して、リクエスト処理部4302にリクエスト内容を送信する。また、サービス通信部4301は、リクエスト処理部4302からリクエスト処理結果を受信し、画像処理サーバー131にレスポンス情報として送信する。
リクエスト処理部4302は、サービス通信部4301から送信されたリクエストを解析し、リクエストに応じた各種処理を実行した後、結果をサービス通信部4301に送信する。
添付画像管理部4303は、リクエスト処理部4302から添付画像の取得、検索、保存の要求を受信した場合、添付画像DB4307から対応する添付画像の取得、検索、保存を行い、結果を返信する。また、添付画像管理部4303は、添付画像ファイルの属性として、Matter情報、およびCategory情報を管理する。
認証情報管理部4304は、リクエスト処理部4302からユーザー認証要求に応じて、認証情報DB4308を照会し、認証処理を行う。認証が成功した場合、認証情報管理部4304は、リクエスト処理部4302に認証成功通知を行う。認証処理がエラーとなった場合、認証情報管理部4304は、リクエスト処理部4302に認証失敗通知を行う。
Category情報管理部4305は、リクエスト処理部4302からCategory情報の取得、検索、保存の要求を受信した場合、Category情報DB4309から対応する情報の取得、検索、保存を行い、結果を返信する。
Matter情報管理部4306は、リクエスト処理部4302からMatter情報の取得、検索、保存の要求を受信した場合、Matter情報DB4310から対応する情報の取得、検索、保存を行い、結果を返信する。
[バインダテンプレート作成登録の処理シーケンス例]
図5は、本実施形態における端末102、画像処理サーバー131、および情報管理サーバー132によるバインダテンプレート作成登録の一連の処理を説明するためのシーケンス図である。本処理シーケンスは、ユーザーが最終的に情報管理サーバー132に登録したい文書の構成、組合せを事前に決めるためのシーケンスである。
S501では、端末102のUI制御部4103がバインダテンプレート新規作成のユーザーの指示を検知し、リクエスト処理部4102に送信する。ここでは、端末102において、バインダテンプレートを作成するアプリケーションプログラムがUIの表示をし、このUIを介してユーザーの操作、指示を受け付ける。図10にバインダテンプレート作成を指示するためのアプリケーションUI例を示す。図10においてユーザーはボタン1201を選択することにより、S501の指示を行うこととなる。
S502では、リクエスト処理部4102はS501の要求を受信し、ログイン画面の表示をUI制御部4103に送信する。図11にログイン画面のUI例を示す。図11のログイン画面は、ユーザーID入力フィールド1301、パスワード入力フィールド1302、ログインボタン1303、およびキャンセルボタン1304を有する。
S503では、ユーザーは、表示されたログイン画面(図11)におけるユーザーID入力フィールド1301、パスワード入力フィールド1302にそれぞれ情報を入力する。ここで入力される認証情報(ユーザーID、パスワード)は、画像処理サーバー131で管理される認証情報を入力する。ログインボタン1303が押下されると、UI制御部4103は、ユーザーID入力フィールド1301、パスワード入力フィールド1302の入力情報を取得する。その後、UI制御部4103は、リクエスト処理部4102に認証要求を送信する。
S504では、リクエスト処理部4102は、S503の要求を受信した後、サービス通信部4101を通じて画像処理サーバー131に入力された認証情報を送信し、認証をリクエストする。本実施形態ではユーザーIDを「User1」として説明する。
S505では、画像処理サーバー131のサービス通信部4201が、端末102から認証情報と認証リクエストとを受信する。サービス通信部4201は、リクエスト処理部4202に認証処理を要求する。認証情報管理部4204は、認証情報DB4209を照会して、「User1」の認証処理を行う。本実施形態において、ユーザーは適切な認証情報を入力しており、認証処理は成功したものとする。この際、認証情報管理部4204は、「User1」が認証済みであることを示す一意な認可トークンをリクエスト処理部4202に返信する。
S506では、リクエスト処理部4202は、サービス通信部4201に認証結果を送信する。サービス通信部4201は、「User1」の認証結果(ここでは成功通知)および認証トークンをレスポンス情報として画像形成装置101に送信する。
S507では、端末102のリクエスト処理部4102が認証の成功通知を受けて、「User1」が参照可能なCategory情報の一覧取得をサービス通信部4101に要求する。サービス通信部4101は画像処理サーバー131のサービス通信部4201と通信を行い、「User1」が参照可能なCategory情報の一覧取得をリクエストする。この際、サービス通信部4101は、S506で取得した認可トークンも送信し、「User1」が認証済みであることを証明する。
S508では、画像処理サーバー131のサービス通信部4201は、「User1」が参照可能なCategory情報の一覧取得リクエストと認可トークンを端末102から受信する。この際、認可トークンが正しいかどうかを認証情報管理部4204が確認し、不正な認証トークンである場合は、以降の処理は行わない。リクエスト処理部4202は、認可情報管理部4203を通じて、「User1」に紐づけられた情報管理サーバー132への認可トークンを取得する。認可情報DB4208では、画像処理サーバー131のユーザーIDと、情報管理サーバー132の認可トークンを管理する。図22(D)はデータベースの構成の一例である。リクエスト処理部4202は、情報管理サーバー132に対し、Category情報の一覧取得リクエストと情報管理サーバー132への認可トークンを送信する。
S509では、情報管理サーバー132のサービス通信部4301が、Category情報の一覧取得リクエストと認可トークンを画像処理サーバー131から受信する。この際、認可トークンが正しいかどうかを認証情報管理部4304が確認し、不正な認証トークンである場合は、以降の処理は行わない。リクエスト処理部4302は、Category情報管理部4305を通じて、Category情報DB4309からCategory情報の一覧を取得する。本実施形態において、Category情報DB4309は、図21(B)に示すように、CategoryIDとCategoryNameを管理する。Category情報は、添付画像ファイルの属性として付与し、添付画像ファイルの検索、分類等に利用される情報である。
S510では、情報管理サーバー132のリクエスト処理部4302は、S509で取得したCategory情報の一覧をレスポンス情報として画像処理サーバー131に送信する。S511では、画像処理サーバー131のリクエスト処理部4202は、S510で取得したCategory情報の一覧をレスポンス情報として端末102に送信する。S512では、端末102のリクエスト処理部4102は、UI制御部4103にS511で受信したCategory情報の一覧の選択画面を生成させ、当該画面の表示を指示する。
S513では、UI制御部4103は、Category情報の一覧の選択画面を表示する。なお、図12にCategory情報の一覧の選択画面のUI例を示す。選択画面は、選択フィールド1401、OKボタン1402、およびキャンセルボタン1403を有する。S514では、ユーザーが選択画面にてCategory情報を1つ選択し、OKボタン1402を押下する。
S515では、リクエスト処理部4102は、ユーザーの選択に従って、バインダテンプレートファイルを生成し、S514で選択されたCategory情報を保持する。さらに、リクエスト処理部4102は、バインダテンプレート作成画面の表示をUI制御部4103に指示する。S516では、UI制御部4103は、バインダテンプレート作成画面を表示する。
S517では、バインダテンプレート作成画面上において、ユーザーがバインダテンプレートに章の追加を指示する。図13にバインダテンプレートへの章追加指示を行う場合のUI例を示す。本実施形態において、ユーザーは、バインダテンプレート作成画面上のボタン1501を指定することにより、新しい章の追加を指示する。
S518では、S517の指示を受け、端末102のリクエスト処理部4102は、章の情報入力画面を表示する。S519では、UI制御部4103は、章の情報入力画面を表示する。図14に章の情報入力画面のUI例を示す。本実施形態において情報入力画面では、章の名前を指定する入力フィールド1601、スキャン文書を挿入する予定の文書数を指定する入力フィールド1602、OKボタン1603、およびキャンセルボタン1604を有する。S520では、ユーザーが章の名前、挿入文書数を各入力フィールドに入力し、OKボタン1603を指定することで確定する。
S521では、端末102のリクエスト処理部4102は、S515で作成したバインダテンプレートファイルにS520で入力された章の名前で章を新たに作成し、挿入文書数情報を設定する。S522では、UI制御部4103は、S516と同様の、バインダテンプレート作成画面を表示する。ユーザーは最終的に生成する文書の構成に合わせて、S517〜S522を繰り返し、必要に応じて章を追加する。
S523では、ユーザーがバインダテンプレートの登録を指示する。図15にバインダテンプレートの登録指示を行う際のテンプレート作成画面のUI例を示す。ユーザーは、テンプレート作成画面上のボタン1701を指定することでバインダテンプレートの登録指示を行うこととなる。
S524では、端末102のリクエスト処理部4102がバインダテンプレートの登録をサービス通信部4101に要求する。サービス通信部4101は、画像処理サーバー131のサービス通信部4201と通信を行い、バインダテンプレートの登録をリクエストする。このとき、リクエスト処理部4102は、リクエストと併せて、認可トークンを送信する。
S525では、画像処理サーバー131のサービス通信部4201が、バインダテンプレートの登録リクエストと認可トークンを受信する。この際、認可トークンが正しいかどうかを認証情報管理部4204が確認し、不正な認証トークンである場合、以降の処理は行わない。リクエスト処理部4202は、受信したバインダテンプレートをバインダテンプレート情報管理部4205に登録要求し、バインダテンプレートDB4210に保管する。さらに、リクエスト処理部4202は、バインダテンプレートの各章に文書を挿入するためのチケットを生成し、チケット情報管理部4207に保存処理を行う。本ステップの挿入用チケット登録処理については、図7を用いて後述する。
S526では、リクエスト処理部4302は、端末102に登録処理完了通知をレスポンス情報として送信する。S527では、端末102のUI制御部4103は、バインダテンプレートの登録要求の完了メッセージを表示する。
本実施形態では、本処理シーケンスにより、「民事訴訟申請書」という名前のバインダテンプレートを作成する。さらに、そのバインダテンプレートでは「申請書」「理由書」「見積書」「付録」の章が作成できる。これにより、民事訴訟申請書に必要な文書構成と、各章にスキャン文書を挿入可能なチケットを、画像処理サーバー131に予め登録しておくことが可能となる。
[スキャン文書挿入の処理シーケンス例]
図6は、本実施形態における端末102、画像処理サーバー131および情報管理サーバー132がスキャン文書挿入の一連の処理を説明するシーケンス図である。
S601では、ユーザーがスキャン文書を送信するため、画像形成装置101の操作部219を操作する。S602では、操作部219は、図16に示すログイン画面を表示する。
S603では、ユーザーは、図16に示すログイン画面において、ユーザーID入力フィールド1801、パスワード入力フィールド1802にそれぞれ認証情報を入力する。ここで入力される認証情報(ユーザーID、パスワード)は、画像処理サーバー131で管理される認証情報を入力する。ユーザーによりログインボタン1803が押下されると、UI制御部4004は、ユーザーID入力フィールド1801、パスワード入力フィールド1802に入力された認証情報を取得する。S604では、画像形成装置101のサービス通信部4001は、画像処理サーバー131に認証情報を送信し認証をリクエストする。本実施形態ではユーザーID「User1」として説明する。
S605では、ユーザー認証の要求を受信した画像処理サーバー131は、認証処理を実行する。S606では、画像処理サーバー131の認証情報管理部4204は、認証情報DB4209を照会して、「User1」の認証処理を行う。本実施形態において、ユーザーは適切な認証情報を入力しており、認証処理は成功したものとする。この際、サービス通信部4201は、「User1」が認証済みであることを示す一意な認可トークンを画像形成装置101に返信する。
S607では、画像形成装置101のリクエスト処理部4002は認証成功通知を受けて、「User1」が参照可能なMatter情報の一覧取得をサービス通信部4001に要求する。サービス通信部4001は、画像処理サーバー131のサービス通信部4201と通信を行い、「User1」が参照可能なMatter情報の一覧取得をリクエストする。この際、サービス通信部4001は、S606で取得した認可トークンを併せて送信し、「User1」が認証済みであることを証明する。
S608では、画像処理サーバー131のサービス通信部4201が、「User1」が参照可能なMatter情報の一覧取得リクエストと認可トークンを画像形成装置101から受信する。この際、認可トークンが正しいかどうかを認証情報管理部4204が確認し、不正な認証トークンである場合、以降の処理は行わない。リクエスト処理部4202は、認可情報管理部4203を通じて、「User1」に紐づけられた情報管理サーバー132への認可トークンを取得する。認可情報DB4208では、画像処理サーバー131のユーザーIDと、情報管理サーバー132の認可トークンを管理する。図22(D)は認可情報DB4208にて管理される認可トークンの一例である。リクエスト処理部4202は、情報管理サーバー132に対し、Matter情報の一覧取得リクエストと情報管理サーバー132への認可トークンとを送信する。
S609では、情報管理サーバー132のサービス通信部4301が、画像処理サーバー131から、Matter情報の一覧取得リクエストと認可トークンを受信する。この際、認可トークンが正しいかどうかを認証情報管理部4304が確認し、不正な認証トークンである場合、以降の処理は行わない。情報管理サーバー132のリクエスト処理部4302は、Matter情報管理部4306を介して、Matter情報DB4310からユーザーが担当するMatter情報の一覧を取得する。本実施形態において、Matter情報DB4310は、図21(A)に示すように、MatterID、Matter名、ユーザーID、およびステータスを対応付けて管理する。本実施形態の場合、図21(A)に示すようにユーザーIDが「User1」であれば、「X Inc.‘s matter」と「Matter Z」が特定される。Matter情報DB4310は、図21(A)に示すように、MatterID、Matter名、担当ユーザーID、およびMatterのステータスを管理する。
S610では、リクエスト処理部4302は、S609で取得したMatter情報の一覧をレスポンス情報として画像処理サーバー131に送信する。S611では、画像処理サーバー131のリクエスト処理部4202は、S610で取得したMatter情報の一覧をレスポンス情報として画像形成装置101に送信する。
S612では、画像形成装置101のリクエスト処理部4002が、「User1」が参照可能なCategory情報の一覧取得をサービス通信部4001に要求する。サービス通信部4001は、画像処理サーバー131のサービス通信部4201と通信を行い、「User1」が参照可能なCategory情報の一覧取得をリクエストする。この際、サービス通信部4001は、S606で取得した認可トークンも併せて送信し、「User1」が認証済みであることを証明する。S613〜S615は、図5にて述べたS507〜S509と同様の流れでCategory一覧が取得される。
S616では、画像処理サーバー131のリクエスト処理部4202は、画像形成装置101にS615で取得したCategory情報の一覧をレスポンス情報として送信する。S617では、画像形成装置101のリクエスト処理部4002は、UI制御部4004にS611とS616で受信したMatter/Category情報の一覧の選択画面を表示するように指示する。S618では、UI制御部4004は、Matter/Category情報の一覧の選択画面を表示する。図17にMatter/Category情報の一覧の選択画面のUI例を示す。
S619では、ユーザーはスキャン送信する文書がどのMatterのどういったCategoryの文書であるか、Matter/Category情報の一覧の選択画面で選択する。さらに、ユーザーは、選択画面にて各情報の選択を行った後、OKボタン1903を指定する。
S620では、画像形成装置101は、ユーザーが使用可能なチケットの一覧を画像処理サーバー131にリクエストする。このとき、画像形成装置101は、S619で選択されたMatter情報とCategory情報を併せて送信する。
S621では、画像処理サーバー131のサービス通信部4201は、チケット一覧の取得リクエストを画像形成装置101から受信する。リクエスト処理部4202は、受信したMatter情報とCategory情報をもとに、ユーザーが使用可能なチケット一覧を作成する。本ステップのチケット一覧作成処理については、図8を用いて後述する。
S622では、リクエスト処理部4302は、画像形成装置101にチケット一覧情報をレスポンス情報として送信する。S623では、画像形成装置101のリクエスト処理部4002は、UI制御部4004に対して、S622で受信したチケットの一覧の表示を指示する。S624では、UI制御部4004は、メイン画面上にチケットの一覧を表示する。図18にメイン画面とチケットの一覧をユーザーに提示するためのUI例を示す。
S625では、ユーザーは、UIを介してチケットを選択することで、スキャンにて読み込む画像をいずれの章の文書ファイルとして挿入するかを指定する。そして、ユーザーは、ボタン2002を指定し、スキャン処理を開始させる。S626では、リクエスト処理部4002は、S625で選択されたチケットの情報をチケット解析部4005に送信し、チケット情報からスキャナを制御するためのパラメータを抽出する。このパラメータには、読み取り設定となる、解像度、カラーモードなどの情報が含まれる。
S627では、画像形成装置101のUI制御部4004は、UIにスキャン処理中画面を表示する。図19にスキャン処理中画面のUI例を示す。S628では、スキャナ制御部4003は、S626によって抽出したパラメータを使用して、スキャンの実行と画像データファイルの生成を行う。
S629では、画像形成装置101のサービス通信部4001は、S628で生成したスキャン画像とS619で選択されたMatterIDおよびCategoryID、使用したチケットを画像処理サーバー131にアップロードする。S630では、画像処理サーバー131は、受信したスキャン画像データをバインダファイルの所定の章への挿入処理を実行する。S631では、画像処理サーバー131は、バインダファイル、バインダファイルに紐づけたMatter情報とCategory情報とを情報管理サーバー132に送信し、格納処理をリクエストする。
S632では、情報管理サーバー132は、受信したバインダファイルを添付画像管理部4303により、添付画像DB4307に保管する。この際、添付画像管理部4303は、受信したMatter情報およびCategory情報を属性として保管する。S633では、情報管理サーバー132は、画像処理サーバー131に、格納処理の完了をレスポンス情報として送信する。なお、S630〜S633の、スキャンデータのバインダ挿入・格納処理については、図9を用いて後述する。
S634では、画像処理サーバー131は、画像形成装置101にスキャン画像のアップロード処理の完了通知をレスポンスとして送信する。S635では、画像形成装置101のUI制御部4004は、スキャン画像のアップロード完了メッセージ(図20)を表示する。ユーザーがボタン2001を指定した場合には、S620以降の処理を繰り返すこととなる。また、図18〜20におけるログアウトボタン2003、2101、2202が指定された場合、その時点で実行されている処理が中止され、ログアウトが行われる。
[挿入用チケット登録の処理フロー]
図7は、本発明の実施形態における画像処理サーバー131における、挿入用チケット登録処理を実行する動作を説明するフロー図である。本処理は、図5のS525のステップに対応する。なお、本実施形態において、本処理フローは、画像処理サーバー131のCPU311がROM312等に格納されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
S701において、画像処理サーバー131は、ユーザーが作成したバインダテンプレートを受信する。このバインダテンプレートは、ユーザーが最終的に情報管理サーバー132に格納したい章構成が設定されている。
S702において、画像処理サーバー131は、バインダテンプレートファイルを開き、バインダテンプレート内の情報を解析する。
S703において、画像処理サーバー131は、バインダテンプレートに章が存在するかどうかをチェックする。章が存在しない場合(S703にてNO)、空のバインダテンプレートであり、挿入する章が設定されていないことになるため、画像処理サーバー131は、本フローを終了する。章が1つ以上存在する場合(S703にてYES)、S704へ進む。
S704において、画像処理サーバー131は、先頭の章の設定を取得する。章の設定には、S520でユーザーにより設定された、章の名前、挿入文書数の情報が含まれる。
S705において、画像処理サーバー131は、S704で取得した章の設定情報をもとに、文書ファイルを挿入するために用いられるチケットを生成する。チケットには、チケットID、チケット名、およびユーザーIDが含まれる。さらに、チケットは、S626でスキャン処理に使用する解像度、カラーモードなどの読み取り設定も含む。さらに、チケットは、情報管理サーバー132の格納場所情報、S704で取得した章名、およびバインダテンプレートを特定するIDを含む。図23にチケットの構成例を示す。画像処理サーバー131は、生成したチケットをチケット管理DB4212に登録する。
S706において、画像処理サーバー131は、バインダテンプレートに他の章の設定が含まれている場合には(S706にてYES)、次の章の設定を取得し、S705を繰り返し実行する。そして、全ての章の設定に対して登録が完了した場合(S706にてNO)、本処理フローを終了する。
本実施形態では、図5で示したフローを実行することにより、図22(C)のチケット管理DB4212のチケット2702、2703、2704、2705が登録されることになる。これにより、ユーザーが作成したバインダテンプレートの章構成に従ったチケットを自動的に生成する。
[チケット一覧作成の処理フロー]
図8は、本発明の実施形態における画像処理サーバー131における、チケット一覧作成処理を説明するフロー図である。本処理は、図6のS621のステップに対応する。なお、本実施形態において、本処理フローは、画像処理サーバー131のCPU311がROM312等に格納されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
S801において、画像処理サーバー131は、画像形成装置101から、MatterIDとCategoryIDの情報とともに、チケット一覧要求を受信する。例では、MatterIDとして「19CCD49D」、CategoryIDとして「3519A749」が受信される。S802において、画像処理サーバー131は、チケット管理DB4212からチケット一覧を要求したユーザーのUserIDと一致するチケットの一覧を取得する。
S803において、画像処理サーバー131は、S802で取得したチケットの一覧にチケットが1つ以上存在するかチェックする。チケットが存在しない場合(S803にてNO)、ユーザーが使用可能なチケットがないため、画像処理サーバー131は、本フローを終了する。チケットが1つ以上存在する場合(S803にてYES)、S804に進む。
S804において、画像処理サーバー131は、先頭のチケットを取得する。ここでは、図22(C)に示すチケット2702が取得できる。S805において、画像処理サーバー131は、チケットに設定されているバインダテンプレートID2701を取得する。ここでは、図22(C)に示すチケット2702の「4E0E4E52」を取得する。
S806において、画像処理サーバー131は、バインダテンプレートDB4210からS805で取得したバインダテンプレートIDを用いて検索し、バインダテンプレートを取得する。さらに、画像処理サーバー131は、検索で取得したバインダテンプレートに設定されているCategoryIDを取得する。ここでは、バインダテンプレート2502を取得し、CategoryIDとして「3519A749」を取得する。
S807において、画像処理サーバー131は、S801で受信したMatterIDとCategoryIDの情報を用いて、バインダファイルDB4211を検索し、バインダファイルを取得する。ここでは、図22(B)に示すバインダファイル2604を取得する。S808において、画像処理サーバー131は、S807で検索した結果、該当するバインダファイルが存在するかどうかチェックする。存在しなかった場合は(S808にてNO)、S813に進む。存在している場合は(S808にてYES)、S809に進む。
S809において、画像処理サーバー131は、S807で取得したバインダファイルに含まれるChapterIDを取得する。さらに、画像処理サーバー131は、設定されている挿入文書残数を取得する。ここでは、ChapterIDおよび挿入文書残数として、図22(B)に示すバインダファイル2604のChapters2603に設定されている「申請書(1)」、残数「1」を取得する。
S809にて取得した情報において残数が「0」の場合(S810にてNO)、すでに、ユーザーが設定した数の文書ファイルが挿入されており、該当する章に挿入するためのチケットは不要となる。この場合、S812に進む。S809にて取得した情報において残数が「1」以上の場合(S810にてYES)、挿入文書数の上限に達していないと判断できるため、S811に進む。
S811において、画像処理サーバー131は、S805で取得したチケットを画像形成装置101への送信用のチケット一覧に追加する。ここでは、チケット2702が送信用のチケット一覧に追加される。
S812において、画像処理サーバー131は、他の章が含まれている場合には(S812にてYES)、次の章を取得し、S810〜811を繰り返す。すべての章について処理を実行した場合は(S812にてNO)、S814へ進む。ここでは、「理由書(2)」、「見積書(3)」の章は残数が「0」のため、該当するチケット2703は送信用のチケット一覧には追加されない。一方、「付録(4)」の章は、残数が「1」であるため、チケット2705は以降のループ内で送信用のチケット一覧に追加されることとなる。S813において、画像処理サーバー131は、S805で取得したチケットを送信用のチケット一覧に追加する。
S814において、画像処理サーバー131は、他の未処理のチケットがある場合には(S814にてYES)、次のチケットを取得し、S805〜S813を繰り返し実行する。すべてのチケットにおいて処理を実行した場合は(S814にてNO)、S815に進む。
S815において、画像処理サーバー131は、画像形成装置101に送信用のチケット一覧を送信し、本フローを終了する。ここでは、図23に示す2つのチケット一覧を送信する。
上記フローを実行することにより、ユーザーがバインダテンプレートで事前に設定した章、章ごとの挿入文書数に応じて、スキャンする際に、必要最小限の使用可能なチケットだけを操作部に表示し、ユーザーが選択することが可能となる。
[バインダ挿入・格納の処理フロー]
図9は、本発明の実施形態における画像処理サーバー131における、バインダ挿入・格納動作を説明するフロー図である。本処理は、図6のS630およびS631のステップに対応する。なお、本実施形態において、本処理フローは、画像処理サーバー131のCPU311がROM312等に格納されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
S901において、画像処理サーバー131は、画像形成装置101からスキャン画像とMatterID、CategoryID、および使用したチケットを受信する。ここでは、MatterIDとして「19CCD49D」、CategoryIDとして「3519A749」、およびチケット2702を受信する。S902において、画像処理サーバー131は、S901で受信したMatterIDとCategoryIDの情報を使用して、バインダファイルDB4211を検索し、バインダファイルを取得する。ここでは、図22(B)に示すバインダファイル2604を取得する。
S903において、画像処理サーバー131は、S802で該当するバインダファイルが存在するかどうかチェックする。存在しなかった場合は(S903にてNO)、S904へ進む。存在している場合は(S903にてYES)、S807へ進む。
S904において、画像処理サーバー131は、バインダテンプレートDB4210からS901で取得したCategoryIDを用いて検索し、バインダテンプレートを取得する。ここでは、CategoryID「3519A749」により、図22(A)に示すバインダテンプレート2502が取得される。S905において、画像処理サーバー131は、S904で取得したバインダテンプレートをバインダファイルDB4211にコピーする。
S906において、画像処理サーバー131は、コピーしたバインダファイルの章構成を解析し、Chapters2603にChapterIDと設定されている挿入文書数を残数として登録する。
S907において、画像処理サーバー131は、S902もしくはS906で確定したバインダファイルを取り出す。画像処理サーバー131は、S901で受信したチケットに設定されているChapterIDに該当する章に受信したスキャン画像を挿入し、バインダファイルDB4211に保存する。ここでは、バインダファイル2604のChapterID「申請書(1)」にスキャン画像を挿入する。S908において、画像処理サーバー131は、Chapters2603の値のうち、該当するChapterIDの残数を減らす。
S909において、画像処理サーバー131は、すべてのChapterID設定されている残数が0であるかチェックする。すべての残数が0の場合(S909にてYES)、S910に進む。いずれかの残数が1以上であれば(S909にてNO)、本フローを終了する。
すべての残数が0の場合、バインダファイルが複数のスキャン文書により完成したと判断することができる。したがって、S901において画像処理サーバー131は、バインダファイル、バインダファイルに紐づけたMatter情報とCategory情報とを情報管理サーバー132に送信し、格納処理をリクエストする。
S911において、画像処理サーバー131は、S910で送信したバインダファイルをバインダファイルDB4211から削除し本フローを終了する。
本処理により、異なるMatterに対して、同一種類のバインダファイルを自動的に生成することが可能となるため、バインダテンプレートを毎回登録する必要がなくなる。定型的な文書構成が必要な業務において、効率よくスキャン文書を格納することが可能となる。
以上、定型業務において、必要な文書構成を事前に定義することが可能となる。すなわち、定型業務におけるスキャン作業の完了時にスキャンした文書ファイルを集めて、バインドする必要がなくなる。その結果、業務を効率よく行え、バインドする際に文書が不足するなどのミスを低減することが可能となる。また、案件が増えても、スキャン実行時にチケットの数が比例して増えることがないため、効率よくチケットを管理することが可能となる。さらに、ユーザーが必要なチケットのみ表示することができ、ユーザーはより簡単にスキャン実行を操作することができる。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。