JP6070039B2 - 玉掛け用吊り治具 - Google Patents
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Description
モールド等の重量物を吊り荷とする吊り上げ構造の一例として、スリングを介して吊り上げるものがある。
ここで、スリングを介した吊り上げ構造について説明する。
図13は、スリングを介した従来の吊り上げ構造を示す長辺側の側面図である。
図14は、スリングを介した従来の吊り上げ構造を示す短辺側の側面図である。
図15は、従来の吊りフレームを示す平面図である。
ここでは、吊り荷101に対して吊りフレーム102を連結し、例えば四本のスリング103の夫々の下端を吊りフレーム102の四点に掛け、各スリング103の上端をクレーンフック104に掛けて吊り上げを行う。
スリング103は四本あり、各スリング103における上側のアイ114を一つのフック用のマスターリング115に掛けてあり、このマスターリング115をクレーンフック104に掛ける。
ここで、吊り具を介した吊り上げ構造について説明する。
図16は、吊り具を介した従来の吊り上げ構造を示す長辺側の側面図である。
ここでは、吊り荷101に対して吊りフレーム121を連結し、この吊りフレーム121に溶接した吊り具122にクレーンフック104を掛けて吊り上げを行う。
吊りフレーム121には、その四隅に吊りピース125を溶接してあり、吊り荷101には、吊りピース125に対応する位置に、側方に突出するトラニオン113を形成してある。そして、吊りピース125とトラニオン113とを、吊り輪126、シャックル127、及び吊り輪128を介して連結している。
また、スリングによらない吊り具を介した吊り上げ構造の場合には、吊りフレームに対して主に吊り荷の重量に起因した曲げ応力が作用することになる。したがって、その曲げ応力に耐え得るだけの強度が吊りフレームに要求されるため、やはり吊りフレームの大型化や重量増加を招いてしまう。
本発明の課題は、吊りフレームに対して過大な圧縮力や曲げ応力が作用することを抑制し、吊りフレームの重量増加を抑制することである。
クレーンフックに吊り荷を玉掛けする際に用いる玉掛け用吊り治具であって、
吊り荷の上側に配置される吊りフレームと、
基端側が吊りフレームに固定され、平面視で先端位置とクレーンフックとの距離が変化可能となるように、先端側が横方向に伸縮可能で、且つ伸張方向に付勢してある複数の伸縮フレームと、
吊り荷を吊り上げ可能な状態で複数の伸縮フレームの各先端側と吊り荷とを連結する複数の連結部材と、
伸縮フレームを吊り上げ可能な状態で複数の伸縮フレームの各先端側とクレーンフックとを連結する複数のスリングと、を備えることを特徴とする。
一対の伸縮機構と、
一対の伸縮機構の先端側同士に連結される連結フレームと、を備え、
一つの伸縮機構は、
吊りフレームに固定されるシリンダと、
先端側に連結フレームが連結され、進退可能な状態で基端側がシリンダに挿入されるロッドと、
シリンダ内に挿入されロッドを先端側に付勢するスプリングと、を備え、
シリンダは、配管からなり、基端は閉塞プレートによって閉塞され、先端は開放され、
閉塞プレートには貫通孔が形成され、
ロッドは、
シリンダに挿入され且つ閉塞プレートの貫通孔に挿通される基端側の小径部と、
シリンダに内嵌される先端側の大径部と、を備える。
連結フレームは、
平面視における吊りフレームよりも外側でクレーンフックを中心とする径方向と直交する方向に延在し、延在方向の軸周りに回動可能な状態で一対の伸縮機構の先端側同士に連結され、回動中心よりも鉛直方向下側に連結部材が連結され、回動中心よりも鉛直方向上側にスリングが連結されることを特徴とする。
吊りフレームは、
水平面上に並んで向かい合う一対の第1フレームと、
水平面上に並んで向かい合い、一対の第1フレームにおける一端同士及び他端同士を連結する一対の第2フレームと、を備え、
複数の伸縮フレームは、
第1フレームに固定され、第1フレームに沿って伸縮し、且つ第1フレームの一端側に付勢してある一端側の伸縮フレームと、
第1フレームに固定され、第1フレームに沿って伸縮し、且つ第1フレームの他端側に付勢してある他端側の伸縮フレームと、を備えることを特徴とする。
一端側の伸縮フレーム、及び他端側の伸縮フレームは、
ロッドの先端側に軸受け用貫通孔が形成され、
連結フレームが第2フレームに沿って延在し、連結フレームにおける延在方向の両端側に回動支持軸が形成されており、
軸受け用貫通孔に回動支持軸を挿通することで、連結フレームが一対の伸縮機構の先端側同士に連結されることを特徴とする。
一端側の伸縮フレーム、及び他端側の伸縮フレームは、
連結フレームにおける延在方向の両端側で且つ回動支持軸よりも内側にフランジが形成され、フランジにおける連結フレームの回動中心よりも鉛直方向下側、及び鉛直方向上側の双方に連結用貫通孔が形成されており、
鉛直方向下側の連結用貫通孔にシャックルを介して連結部材が連結され、鉛直方向上側の連結用貫通孔にシャックルを介してスリングが連結されることを特徴とする。
連結フレームは、
延在方向に沿って伸縮可能に構成されることを特徴とする。
連続鋳造設備では、モールド(鋳型)を整備するときなどに、天井クレーンによるモールドの吊り上げが行われる。
本実施形態は、連続鋳造設備におけるモールド等の重量物を吊り荷とする吊り上げ構造を開示するものである。
図1は、スリングを介した吊り上げ構造を示す長辺側の側面図である。
図2は、スリングを介した吊り上げ構造を示す短辺側の側面図である。
図3は、吊りフレーム及び伸縮フレームを示す平面図である。
図4は、伸縮機構の内部示す平面図である。
玉掛け用吊り治具11は、吊り荷13の上側に配置される吊りフレーム21と、基端側が吊りフレーム21に固定され、平面視で先端位置とクレーンフック12との距離が変化可能となるように、先端側が水平方向に伸縮可能で、且つ伸張方向に付勢してある伸縮方向の異なる二つの伸縮フレーム31と、この伸縮フレーム31を吊り上げ可能な状態で、伸縮フレーム31の先端側とクレーンフック12とを連結する複数のスリング14と、を備える。
吊り荷13は、横方向に長い略直方体をしている。
吊りフレーム21の外形は、平面視で吊り荷13の外形と略同等の大きさとなる長方形の枠状に形成されている。すなわち、吊りフレーム21は、図3に示すように、水平面上に並んで向かい合う一対の長辺フレーム22と、水平面上に並んで向かい合い、一対の長辺フレーム22における一端同士及び他端同士を連結する一対の短辺フレーム23と、を備える。なお、長辺フレーム22の延在方向を便宜的に治具長手方向と称し、短辺フレーム23の延在方向を便宜的に治具幅方向と称す。
図5は、吊りフレームの詳細を示す平面図である。
吊りフレーム21は、一対の短辺フレーム23の間でこの短辺フレーム23と平行に延在し、一対の長辺フレーム22同士を連結する二つの補強フレーム24と、吊りフレーム21を補強フレーム24によって区画した各領域で対角線上に延在し、一対の長辺フレーム22同士を連結する筋交いフレーム25を備える。
これら長辺フレーム22、短辺フレーム23、補強フレーム24、筋交いフレーム25は、何れも配管からなり、溶接によって連結されている。
長辺フレーム22には、治具長手方向における補強フレーム24が連結されている位置に、治具長手方向に沿って並び、且つ鉛直方向に貫通した二つの固定用貫通孔27が形成されている。
上記が、吊りフレーム21についての説明である。
一つの伸縮機構32は、長辺フレーム22に固定されるシリンダ34と、先端側に連結フレーム33が連結され、進退可能な状態で基端側がシリンダ34に挿入されるロッド35と、図4に示すように、シリンダ34内に挿入されロッド35を先端側に付勢するスプリング36と、を備える。
図6は、伸縮機構の詳細を示す図である。
シリンダ34は、配管からなり、基端は円形の閉塞プレート41によって閉塞され、先端は開放されている。閉塞プレート41の中心には貫通孔が形成されている。シリンダ34の外径は、長辺フレーム22の外径と等しい。
ロッド35は、シリンダ34に挿入され且つ閉塞プレート41の貫通孔に挿通される基端側の小径部42と、シリンダ34に内嵌される先端側の大径部43と、略板状の先端部44と、を備える。
大径部43は、基端側が摺動可能な状態でシリンダ34に内嵌され、先端側がシリンダ34から延び出ている。
スプリング36は、シリンダ34に内嵌され、且つ小径部42に外嵌される圧縮バネからなり、一つのシリンダ34に対して五本のスプリング36が直列に挿入されている。各スプリング36は、全て同一の圧縮バネであり、各スプリング36同士の間には、ワッシャを介挿してある。
先端側ブラケット46は、治具幅方向の長さがシリンダ34の外形寸法よりも長い一対の板部材からなり、夫々、鉛直方向の上下から平行にシリンダ34を挟持するように、溶接によってシリンダ34に連結されている。
基端側ブラケット47には、シリンダ34よりも治具幅方向の外側に、基端側ブラケット47同士を連結する連結プレート53が溶接によって連結されている。この連結プレート53は、基端側ブラケット47における治具長手方向の略中央に位置し、面方向がシリンダ34の軸方向と直交するように設けられている。また、連結プレート53は、治具幅方向の内側がシリンダ34の外周に沿うように略半円分を切り欠いた形状にされており、シリンダ34に対しても溶接によって連結される。
基端側ブラケット47には、シリンダ34よりも治具幅方向の内側に、治具長手方向に沿って並び、且つ鉛直方向に貫通した二つの固定用貫通孔55が形成されている。基端側ブラケット47に形成した固定用貫通孔55の直径は、長辺フレーム22に形成した固定用貫通孔27の直径と等しい。
ロッド35の先端部44は、鉛直方向の幅が大径部43の直径と同一の略板状に形成されており、この先端部44には、治具幅方向に貫通した一つの軸受け用貫通孔56が形成されている。
上記が、伸縮機構32についての説明である。
図7は、シリンダの先端側と長辺フレームとの接続部分を示す図である。
図8は、シリンダの基端側と長辺フレームとの接続部分を示す図である。
一対の先端側ブラケット46、及び一対の基端側ブラケット47で、長辺フレーム22を挟持するように、吊りフレーム21に対して伸縮機構32を配置させる。そして、先端側ブラケット46の固定用貫通孔54を長辺フレーム22の固定用貫通孔26に重ね合わせると共に、基端側ブラケット47の固定用貫通孔55を長辺フレーム22の固定用貫通孔27に重ね合わせる。このとき、先端側ブラケット46を長辺フレーム22の先端に当接させると、少なくとも治具長手方向において、各固定用貫通孔が重なり合うように位置決めされる。
上記が、長辺フレーム22に対する伸縮機構32の固定についての説明である。
連結フレーム33は、平面視における吊りフレーム21よりも外側でクレーンフック12による吊り点Pを中心とする径方向と直交する方向に延在している。すなわち、連結フレーム33は、図3に示すように、短辺フレーム23よりも外側で治具幅方向に延在しており、その延在方向の軸周りに回動可能な状態で、一対のロッド35の先端側同士に連結されている。
図9は、連結フレームの詳細を示す図である。
連結フレーム33は、配管からなり、その両端には略小判状のフランジ61を溶接によって連結してある。
各フランジ61には、連結フレーム33の軸よりも鉛直方向上側の位置に、治具幅方向に貫通した連結用貫通孔62を形成してあり、且つ連結フレーム33の軸よりも直方向下側の位置に、治具幅方向に貫通した連結用貫通孔63が形成してある。
各フランジ61には、連結フレーム33と同軸上に、治具幅方向の外側に突出する回動支持軸64を連結してある。
先ず止め輪65を装着しない状態で、連結フレーム33の回動支持軸64を、ロッド35における先端部44の軸受け用貫通孔56に対して嵌め込んでから、回動支持軸64の溝に止め輪65を装着する。これにより、連結フレーム33を、延在方向の軸周りに回動可能な状態で、一対のロッド35の先端部44に軸支している。
上記が、伸縮機構32と連結フレーム33との連結についての説明である。
吊り荷13には、その四隅に治具幅方向の外側に突出した略円柱状のトラニオン71が一つずつ形成されている。各トラニオン71の先端には、抜け落ち防止のためのフランジが形成してある。
連結フレーム33のフランジ61に形成された下側の連結用貫通孔63には、シャックル72を介して吊り輪73が連結されている。
図11は、吊り輪とトラニオンとの係合部分を示す図である。
吊り輪73は、例えば略『0』字状のリングであり、この吊り輪73をトラニオン71に掛けることで、吊り荷13を吊り上げ可能な状態で、伸縮フレーム31の先端側と吊り荷13とを連結してある。
吊り輪73は、その内径がトラニオン71の外径と略等しい。したがって、吊り輪73は、トラニオン71に掛けた状態で、長手方向にスライド可能で、且つトラニオン71を中心に回動可能となる。
シャックル72、及び吊り輪73が「連結部材」に対応している。
上記が、連結フレーム33と吊り荷13との連結についての説明である。
図12は、スリングの詳細を示す図である。
スリング14は、例えばワイヤロープからなり、上側のアイ74、及び下側のアイ75を備える。上側のアイ74は、下側のアイ75よりも長さ及び幅が大きく、各アイには、アルミ合金クランプによるロック止の加工を施している。なお、本実施形態では、スリング14としてワイヤロープを採用しているが、これに限定されるものではなく、他にもチェーンやベルトなどを採用してもよい。スリングとは、玉掛けに用いる索条の吊り具であり、必要な強度が得られれば任意の材質でよく、軽量であるほどよい。
マスターリング76は、例えば略『0』字状のリングであり、その内径や長手方向の長さは、クレーンフック12の寸法に対応して決定してある。このマスターリング76をクレーンフック12に掛けることで、伸縮フレーム31を吊り上げ可能な状態で、伸縮フレーム31の先端側とクレーンフック12とを連結してある。
シャックル77は、例えば略『U』字状のストレートタイプで、ボルトナット止め方式の軽量シャックルであり、ボルト側が連結用貫通孔62と係合するように使用し、本体側がスリング14の下側のアイ75と係合するように使用する。
上記が、玉掛け用吊り治具11の構成についての説明である。
先ず、吊り荷13のない状態で玉掛け用吊り治具11をクレーンフック12によって吊り上げる。すなわち、クレーンフック12に対して、マスターリング16、四本のスリング14、シャックル77、伸縮フレーム31、シャックル72、及び吊り輪73を連結させて吊り下げる。各吊り輪73は、自由端として吊り下がっている。
この状態で、クレーンフック12を移動させ、玉掛け用吊り治具11を吊り荷13の上方に配置させる。このとき、各スリング14に作用する張力のうち、吊り角度に応じたごく僅かな水平分力が、伸縮機構32に対して圧縮力として作用するが、各スプリング36の反発力により、ロッド35は略最大伸張位置を維持している。したがって、クレーンフック12を予め定めた玉掛け高さまで下降させると、玉掛け用吊り治具11の四隅から吊り下げられた各吊り輪73が、吊り荷13の四隅にある各トラニオン71の近傍に位置する。
例えば、天井クレーンの吊り上げ容量が約39.5tで、モールド質量が約38.5tという場合には、吊り上げ容量の余裕は1.0tしかない。
従来例として、図13〜図15に示したスリング103を介した吊り上げ構造では、その質量が約1.15tとなってしまうため、採用することができなかった。さらに別の従来例として、図16に示した吊り具122を介した吊り上げ構造にあっては、その質量が約15tにまで達してしまい、もちろん採用することができなかった。
次に、変形例について説明する。
本実施形態では、治具長手方向に収縮する伸縮フレーム31だけを設けた場合について説明したが、これに限定されるものではない。治具幅方向に収縮する構成をさらに追加してもよい。例えば連結フレーム33に外嵌され、軸方向に進退可能な進退フレームを形成し、この進退フレームを治具幅方向の外側に付勢する。そして、この進退フレームに対してフランジ61を連結すれば、吊り上げ時にスリング14に作用する張力のうち、吊り角度に応じた治具幅方向の水平分力も進退フレームの後退によって吸収することができる。これにより、吊りフレーム21に過大な圧縮力が作用することをさらに抑制することができる。
本実施形態では、一つの伸縮フレーム31に対して、二つの伸縮機構32を設けているが、これに限定されるものではなく、十分な強度を維持できるなら、一つの伸縮機構32を設けるだけでもよい。すなわち、治具幅方向の略中央に、一つの伸縮機構32を設け、平面視で略『T』字状となるように、伸縮機構32の先端側に連結フレーム33を連結してもよい。
以上、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく実施形態の改変は、当業者にとって自明のことである。
12 クレーンフック
12 フレーム
12 クレーンフック
13 吊り荷
14 スリング
16 マスターリング
21 吊りフレーム
22 長辺フレーム
23 短辺フレーム
24 補強フレーム
25 筋交いフレーム
26 固定用貫通孔
27 固定用貫通孔
31 伸縮フレーム
32 伸縮機構
33 連結フレーム
34 シリンダ
35 ロッド
36 スプリング
41 閉塞プレート
42 小径部
43 大径部
44 先端部
45 ナット
46 先端側ブラケット
47 基端側ブラケット
51 連結プレート
52 連結プレート
53 連結プレート
54 固定用貫通孔
55 固定用貫通孔
56 軸受け用貫通孔
57 ボルトナット
58 ボルトナット
61 フランジ
62 連結用貫通孔
63 連結用貫通孔
64 回動支持軸
65 吊り輪
71 トラニオン
72 シャックル
73 吊り輪
74 アイ
75 アイ
76 マスターリング
77 シャックル
Claims (6)
- クレーンフックに吊り荷を玉掛けする際に用いる玉掛け用吊り治具であって、
前記吊り荷の上側に配置される吊りフレームと、
基端側が前記吊りフレームに固定され、平面視で先端位置と前記クレーンフックとの距離が変化可能となるように、先端側が横方向に伸縮可能で、且つ伸張方向に付勢してある複数の伸縮フレームと、
前記吊り荷を吊り上げ可能な状態で前記複数の伸縮フレームの各先端側と前記吊り荷とを連結する複数の連結部材と、
前記伸縮フレームを吊り上げ可能な状態で前記複数の伸縮フレームの各先端側と前記クレーンフックとを連結する複数のスリングと、を備え、
一つの前記伸縮フレームは、
一対の伸縮機構と、
前記一対の伸縮機構の先端側同士に連結される連結フレームと、を備え、
一つの前記伸縮機構は、
前記吊りフレームに固定されるシリンダと、
先端側に前記連結フレームが連結され、進退可能な状態で基端側が前記シリンダに挿入されるロッドと、
前記シリンダ内に挿入され前記ロッドを先端側に付勢するスプリングと、を備え、
前記シリンダは、配管からなり、基端は閉塞プレートによって閉塞され、先端は開放され、
前記閉塞プレートには貫通孔が形成され、
前記ロッドは、
前記シリンダに挿入され且つ前記閉塞プレートの前記貫通孔に挿通される基端側の小径部と、
前記シリンダに内嵌される先端側の大径部と、を備えることを特徴とする玉掛け用吊り治具。 - 前記連結フレームは、
平面視における前記吊りフレームよりも外側で前記クレーンフックを中心とする径方向と直交する方向に延在し、延在方向の軸周りに回動可能な状態で前記一対の伸縮機構の先端側同士に連結され、回動中心よりも鉛直方向下側に前記連結部材が連結され、回動中心よりも鉛直方向上側に前記スリングが連結されることを特徴とする請求項1に記載の玉掛け用吊り治具。 - 前記吊りフレームは、
水平面上に並んで向かい合う一対の第1フレームと、
水平面上に並んで向かい合い、前記一対の第1フレームにおける一端同士及び他端同士を連結する一対の第2フレームと、を備え、
前記複数の伸縮フレームは、
前記第1フレームに固定され、前記第1フレームに沿って伸縮し、且つ前記第1フレームの一端側に付勢してある一端側の伸縮フレームと、
前記第1フレームに固定され、前記第1フレームに沿って伸縮し、且つ前記第1フレームの他端側に付勢してある他端側の伸縮フレームと、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の玉掛け用吊り治具。 - 前記一端側の伸縮フレーム、及び前記他端側の伸縮フレームは、
前記ロッドの先端側に軸受け用貫通孔が形成され、
前記連結フレームが前記第2フレームに沿って延在し、前記連結フレームにおける延在方向の両端側に回動支持軸が形成されており、
前記軸受け用貫通孔に前記回動支持軸を挿通することで、前記連結フレームが前記一対の伸縮機構の先端側同士に連結されることを特徴とする請求項3に記載の玉掛け用吊り治具。 - 前記一端側の伸縮フレーム、及び前記他端側の伸縮フレームは、
前記連結フレームにおける延在方向の両端側で且つ前記回動支持軸よりも内側にフランジが形成され、前記フランジにおける前記連結フレームの回動中心よりも鉛直方向下側、及び鉛直方向上側の双方に連結用貫通孔が形成されており、
鉛直方向下側の前記連結用貫通孔にシャックルを介して前記連結部材が連結され、鉛直方向上側の前記連結用貫通孔にシャックルを介して前記スリングが連結されることを特徴とする請求項4に記載の玉掛け用吊り治具。 - 前記連結フレームは、
延在方向に沿って伸縮可能に構成されることを特徴とする請求項4又は5に記載の玉掛け用吊り治具。
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