JP6069284B2 - 車体後部構造 - Google Patents
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この種の技術として特許文献1に記載の車体構造がある。この車体構造は、リヤホイールアーチから車体後方に向けて延出されると共に、リヤドアビームの延長線上に設けられたサイドメンバアッパーと、サイドメンバアッパーの後部からリヤホイールアーチの下方後部へ向けて下り勾配に延出されたサイドメンバロアーとを備える。
よって、ブラケットのレイアウト自由度を高めつつ、後突荷重をリヤピラーからブラケットを介してクォータピラーに伝達し、リヤピラーとクォータピラーとの間に配置されるフィラーパイプ等の部品を保護することができる。
本発明の実施形態について、図1〜図11を参照して詳細に説明する。説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、方向を説明する場合は、車両の運転者からみた前後左右上下に基づいて説明する。
車両10の車体後部構造10Aは、サイドアウタパネル12と、リヤピラー13と、クォータピラー14と、ホイールハウス15とを備える。なお、図1に示す車外側には、サイドアウタパネル12内に、破線で示すリヤピラー13のリヤピラーアウタ13Oが配置されている。
リヤピラー13は、車内側に設けられたリヤピラーインナ13Iと、車外側に設けられたリヤピラーアウタ13O(図1)とを備える。リヤピラーインナ13I及びリヤピラーアウタ13Oは、それぞれ金属材料からなる板部材に対して例えばプレス加工を施すことにより形成されている。
図5(a)に示すように、リヤピラー13は、車幅方向に延びるリヤピラーアウタ13Oと、車体前後方向に延びるリヤピラーインナ13IとがL字形状に接合されている。リヤピラーインナ13Iと、リヤピラーアウタ13Oとの双方には、後述するバルクヘッド31が双方に跨って接合されている。なお、車体後部構造10Aにおけるバルクヘッド31の配置位置を、図1に破線で示した。
図6に示すように、バルクヘッド31は、長手形状の板状を成し、この長手方向が上下方向を向く状態にリヤピラー13に配置され、長手方向に延びる両端部31a,31bの内の一端部31aが、リヤピラーアウタ13Oに接合され、他端部31bがリヤピラーインナ13Iに接合されている。このバルクヘッド31の接合により、図5に示すように、リヤピラーインナ13I、リヤピラーアウタ13O及びバルクヘッド21で囲まれる閉断面が形成されている。
第1面部31cは、長手方向に延びる一端部31aにおける面であり、リヤピラーアウタ13Oに接合{図5,図6}される。第2面部31dは、他端部31bにおける面であり、リヤピラーインナ13Iに接合{図5,図6}される。
また、図6に示すように、第2面部31dの貫通孔31i(図7参照)の周囲にはナット52が固定されている。ナット52は、リヤピラーインナ13Iの車幅外側面に位置している。そこで、車幅内側から第2面部31dの貫通孔31iを介して工具によりボルト51がナット52に螺合される。このボルト51がナット52に螺合された状態を、図5(b)に示す。
また、ブラケット32の後端部32eのうち、インナフランジ部15fの切欠部15gに対応する部分は、車内側から見てインナフランジ部15fにより覆われることなく切欠部15gから車内側に露出する露出部32dとなっている。
また、ブラケット32は、当接面32hからクォータピラー14の側面部14mに沿うように車体前方に向かって延びる延長部32iを備える。延長部32iは、側面部14m上に配置される。ブラケット32の前端部32gは、一般面部32a、当接面32h及び延長部32iにより、断面視でクランク状に形成される。
図9は、車体後部構造10Aの溶接による接合状態の説明図であって、図4に対応している。但し、図9においては、リトラクタ装置41及びシートベルト42(いずれも図3参照)の図示を省略している。図10は、図9に示すD−D断面図である。図11は、図9に示すE−E断面図である。
また、第3接合部P3は、ブラケット32の延長部32iと、クォータピラー14の側面部14mとの2枚が、互いに重なった状態で接合されて形成されている。また、ブラケット32の前端部32gは、当接面32hがクォータピラー14の後面部14nに当接した状態でクォータピラー14の側面部14mに接合される。
このようにブラケット32は、図9に示すように、フィラーパイプ25の上端部(図1参照)よりも上方において車体前後方向に延在すると共に、後端部32eがリヤピラー13に接合され、前端部32gがクォータピラー14に接合される。
以上説明したように、本実施形態の車体後部構造10Aは、車体側部の意匠面を構成し、燃料供給部としてのフィラーパイプ25を備えるサイドアウタパネル12と、サイドアウタパネル12の後端において上下方向に延びると共に、当該後端から車幅内側に延びるリヤピラーアウタ13Oと、同上下方向に延びると共に、リヤピラーアウタ13Oの車幅内側端部から車体前方に延びるリヤピラーインナ13Iとから成るリヤピラー13と、リヤピラー13から車体前方側に所定間隔離間した位置において上下方向に延びるクォータピラー14と、リヤピラー13及びクォータピラー14の間に配置されると共に、互いに接合されてホイールハウス15を構成するホイールハウスインナ15I及びホイールハウスアウタ15Oとを備える。
よって、ブラケット32のレイアウト自由度を高めつつ、後突荷重をリヤピラー13からブラケット32を介してクォータピラー14に伝達し、リヤピラー13とクォータピラー14との間に配置されるフィラーパイプ25等の部品を保護することができる。
この構成によれば、ブラケット32の車体前後方向に延びるビード32kを設けることで、ブラケット32の断面係数が大きく確保される。このため、ブラケット32単体の剛性及び強度が向上して車幅方向に屈曲変形し難くなり、後突荷重を確実に前方へ伝達することができる。
この構成によれば、ブラケット32は、ホイールハウス15やリヤピラー13及びクォータピラー14に比べて、小型で板厚や形状自由度の高い部品であり、また、剛性や強度が強い部材である。このことから、ブラケット32にリトラクタ取付部32cを設けることで、リトラクタ装置41の取付剛性及び取付強度を向上させることができる。
10A 車体後部構造
12 サイドアウタパネル
13 リヤピラー
13O リヤピラーアウタ
13I リヤピラーインナ
13f リヤピラーフランジ部
14 クォータピラー
14f 後フランジ部
14m 側面部
14n 後面部
15 ホイールハウス
15O ホイールハウスアウタ
15I ホイールハウスインナ
15k アウタフランジ部
15f インナフランジ部
15g 切欠部
25 フィラーパイプ
25a 開口部
31 バルクヘッド
31c 第1面部
31d 第2面部
31e 延出面
31f ビード
31g 膨出部
31h 稜線部
32 ブラケット
32a 一般面部
32c リトラクタ取付部
32h 当接面
32i 延長部
32k ビード
51 ボルト
52 ナット
P1 第1接合部
P2 第2接合部
P3 第3接合部
P4 第4接合部
Claims (11)
- 車体側部の意匠面を構成し、燃料供給部を備えるサイドアウタパネルと、
前記サイドアウタパネルの後端において上下方向に延びると共に、当該後端から車幅内側に延びるリヤピラーアウタと、前記上下方向に延びると共に、前記リヤピラーアウタの車幅内側端部から車体前方に延びるリヤピラーインナとから成るリヤピラーと、
前記リヤピラーから車体前方側に所定間隔離間した位置において上下方向に延びるクォータピラーと、
前記リヤピラー及び前記クォータピラーの間に配置されると共に、互いに接合されてホイールハウスを構成するホイールハウスインナ及びホイールハウスアウタと、
を備えた車体後部構造であって、
前記燃料供給部の近傍において、前記リヤピラーと前記クォータピラーとに跨って接合され、車体前後方向に延びるブラケットと、
前記リヤピラーアウタと前記リヤピラーインナとに、両端がそれぞれ接合されて閉断面を形成するバルクヘッドとを備え、
前記バルクヘッドは、前記ブラケットと車体前後方向で重なる位置に設けられることを特徴とする車体後部構造。 - 前記バルクヘッドは、
前記リヤピラーアウタに接合される第1面部と、前記リヤピラーインナに接合される第2面部と、前記第1面部及び前記第2面部の間で延出する延出面と、前記延出面において前記延出する方向に延在するビードと、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。 - 前記バルクヘッドは、
前記第1面部及び前記延出面における車体上下方向の中央部を車体後方側に膨出させた膨出部と、前記膨出部の膨出部分の折線により形成される稜線部と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車体後部構造。 - 前記バルクヘッドにおいて、
前記第1面部は、前記リヤピラーアウタに対して溶接で接合され、前記第2面部は、前記リヤピラーインナに対してボルト及びナットで締結され、前記第2面部の車幅外側面に前記ナットが固定されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車体後部構造。 - 前記ブラケットは、
車幅方向に面を向ける板状の両面である一般面部を備えると共に、当該一般面部が前記ホイールハウスインナと前記ホイールハウスアウタとの間に挟持される
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車体後部構造。 - 前記ホイールハウスの頂部に前記燃料供給部の開口部が配置され、
前記ホイールハウスインナは、前記頂部から上方に延びるインナフランジ部を備え、
前記ホイールハウスアウタは、前記頂部から上方に延びるアウタフランジ部を備え、
前記ブラケットの前記一般面部は、前記インナフランジ部と前記アウタフランジ部との双方の間に介在されて、当該双方に接合される第1接合部を備えることを特徴とする請求項5に記載の車体後部構造。 - 前記クォータピラーは、車幅方向に面を向ける側面部と、当該側面部から車幅外側に延びる後面部と、
を備え、
前記ブラケットは、前記一般面部から車幅内側に延びて前記後面部に当接する当接面
を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の車体後部構造。 - 前記クォータピラーは、前記後面部から後方に延びる後フランジ部を備え、
前記ブラケットは、前記当接面から前記側面部に沿って前方に延びる延長部と、前記後フランジ部に対して前記一般面部が接合される第2接合部と、前記側面部に対して前記延長部が接合される第3接合部と、
を備えることを特徴とする請求項7に記載の車体後部構造。 - 前記リヤピラーは、車幅方向に面を向けるリヤピラーフランジ部を備え、
前記インナフランジ部及び前記アウタフランジ部の何れか一方の後端に切欠部を備え、
前記切欠部から露出した前記ブラケットと、前記リヤピラーフランジ部と、当該切欠部を備えない前記インナフランジ部及び前記アウタフランジ部の何れか他方とを接合した第4接合部
を備えることを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載の車体後部構造。 - 前記ブラケットは、車体前後方向に延びるビードを備えることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の車体後部構造。
- 前記ブラケットは、リトラクタ取付部を備えることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の車体後部構造。
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