JP6067293B2 - シート用ブラケットの角度調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート用ブラケットの角度調整装置に関するものである。
従来、図17(a)に示すように、例えば車両用シート1に設けられるシート用ブラケットの角度調整装置がある(特許文献1参照)。
このシート用ブラケットの角度調整装置は、シートクッション2に取り付けられる第1ブラケット4と、シートバック3に取り付けられる第2ブラケット5とを備えている。そして、ハンドル31を介して後述する操作軸30が回転操作されることで、第1ブラケット4に対する第2ブラケット5の角度、つまり、シートバック3の前後傾角度が調整されるようになっている。
具体的には、図17(b)(c)に示すように、第1ブラケット4は、外歯歯車32を一体に有し、第2ブラケット5は、外歯歯車32よりも歯数の多い内歯歯車33一体に有している。
また、外歯歯車32の歯車中心には、大径穴部32aが設けられており、内歯歯車33は、歯車中心で、小径部34aおよび大径部34bを有する連行板34が固定された操作軸30を支持している。さらに、外歯歯車32の大径穴部32aと連行板34の小径部34aとの間には、外歯歯車32に対して内歯歯車33を偏心させて、外歯歯車32と内歯歯車33とを噛み合わせるための一対のくさび部材35が嵌め込まれている。
そして、ハンドル31を介して操作軸30が回転操作されると、連行板34の大径部34bによってくさび部材35が押圧操作されて、外歯歯車32に対する内歯歯車33の偏心位置が回転移動する。これにより、外歯歯車32に対する内歯歯車33の噛み合い位置が移動し、第1ブラケット4に対する第2ブラケット5の角度が調整される。
上記のようなシート用ブラケットの角度調整装置においては、一対のくさび部材35の間に配設されたばね部材36の付勢力によってくさび部材35が大径穴部32aと小径部34aとの間に食い込むようになっている。しかし、シートバック3に負荷が繰り返しかかったり振動が生じたりすると、くさび部材35の変位等により操作軸30が少しずつ回転してシートバック3が徐々に後倒れすることがある。
これに対して、操作軸30をブレーキドラムで覆い、ブレーキドラムにコイルばねを縮径させながら内嵌するとともに、このコイルばねに操作軸30を係止させることで、シートバック3が徐々に倒れることを抑制できるシート用ブラケットの角度調整装置がある(特許文献2参照)。
特公昭63−47443号公報 実開昭62−177338号公報
しかしながら、特許文献2のようにブレーキドラムにコイルばねを内嵌する構成では、構造が複雑で部品点数が多くなり、コストも高くなる。
本発明は前記のような問題を解消するためになされたもので、きわめて簡単な構造でコスト安に、シートバックが徐々に後倒れすることを抑制できるシート用ブラケットの角度調整装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明は、外歯歯車を有し、シートクッションに取付けられる第1ブラケットと、外歯歯車よりも歯数の多い内歯歯車を有し、シートバックに取付けられる第2ブラケットと、前記外歯歯車と内歯歯車の一部同士を噛み合わせたときに生じる外歯歯車の歯車中心の大径穴部および内歯歯車の歯車中心の小径軸部との間の偏心空間に嵌め込む前位置と後位置の一対のくさび部材と、前記一対のくさび部材を食い込み方向に付勢するばね部材と、前記一対のくさび部材の食い込み先端部間に位置する突出部を形成したくさび解除部材とを備えて、前記くさび解除部材の回転操作で、くさび解除部材の前記突出部により一対のくさび部材をばね部材とともに偏心空間で緩み方向に周回させることで前記大径穴部に対して小径軸部を偏心運動させながら、外歯歯車に対する内歯歯車の噛み合わせ位置を変えて、第1ブラケットに対する第2ブラケットの角度を調整するようにしたシート用ブラケットの角度調整装置において、前記シートバックの第2ブラケットから内歯歯車にシート後傾方向の回転力が作用したときに、前記偏心空間内で、前記大径穴部と前記小径軸部との少なくとも一方に食い込んで、内歯歯車の回転を阻止する転動くさび部材を備え、前記転動くさび部材は、前記くさび解除部材の底部に形成した切欠き内に設けて、シート後傾方向の回転力が作用したときに、前記前位置のくさび部材の後端部に形成した傾斜面で押し上げられて前記大径穴部に食い込むことで、前記内歯歯車の回転を阻止するものであり、前記くさび解除部材の後傾回動操作時、前記突出部で前記前位置のくさび部材の先端部を押し始める直前に、前記切欠きの前斜縁で前記転動くさび部材を連れ移動させ、前記くさび解除部材の前傾回動操作時、前記突出部で前記後位置のくさび部材の先端部を押し始めた直後に、前記切欠きの後斜縁で前記転動くさび部材を連れ移動させることを特徴とするシート用ブラケットの角度調整装置を提供するものである。
本発明によれば、シートバックの第2ブラケットから内歯歯車にシート後傾方向の回転力が作用したときに、偏心空間内で、大径穴部と小径軸部との少なくとも一方に食い込んで、内歯歯車の回転を阻止する転動くさび部材を設けたものである。したがって、偏心空間内に転動くさび部材を設けるというきわめて簡単な構造でコスト安に、シートバックが徐々に後倒れすることを抑制できるようになる。
特に、転動くさび部材くさび解除部材の底部の切欠き内に設けられていることで、くさび解除部材の回転操作に連動して、転動くさび部材の位置を適正にコントロールすることができる。
すなわち、くさび解除部材の後傾回動操作時、突出部で前位置のくさび部材の先端部を押し始める直前に、切欠きの前斜縁で転動くさび部材を連れ移動させる。これにより、転動くさび部材の食い込みが解除された後に前位置のくさび部材を押し始められるから、くさび解除部材の後傾回動操作がスムーズに行える。
また、くさび解除部材の前傾回動操作時、突出部で後位置のくさび部材の先端部を押し始めた直後に、切欠きの後斜縁で転動くさび部材を連れ移動させる。これにより、前位置のくさび部材の食い込みが解除された後に転動くさび部材が連れ移動されるから、くさび解除部材の前傾回動操作がスムーズに行える。
前記後位置のくさび部材の後端部と前記転動くさび部材との間に、この転動くさび部材を前記前位置のくさび部材の後端部の傾斜面に当接させる方向に付勢するスプリングを介設した構成とすることができる。
この構成によれば、転動くさび部材は、スプリングで前位置のくさび部材の後端部の傾斜面に当接させる方向に付勢されているから、車両用シートが登り坂道での後傾斜状態であっても、転動くさび部材が不用意に後方移動しない。したがって、シートバックが徐々に後倒れすることを抑制できるようになる。
また、他の一の局面にかかる本発明は、外歯歯車を有し、シートクッションに取付けられる第1ブラケットと、外歯歯車よりも歯数の多い内歯歯車を有し、シートバックに取付けられる第2ブラケットと、前記外歯歯車と内歯歯車の一部同士を噛み合わせたときに生じる外歯歯車の歯車中心の大径穴部および内歯歯車の歯車中心の小径軸部との間の偏心空間に嵌め込む前位置と後位置の一対のくさび部材と、前記一対のくさび部材を食い込み方向に付勢するばね部材と、前記一対のくさび部材の食い込み先端部間に位置する突出部を形成したくさび解除部材とを備えて、前記くさび解除部材の回転操作で、くさび解除部材の前記突出部により一対のくさび部材をばね部材とともに偏心空間で緩み方向に周回させることで前記大径穴部に対して小径軸部を偏心運動させながら、外歯歯車に対する内歯歯車の噛み合わせ位置を変えて、第1ブラケットに対する第2ブラケットの角度を調整するようにしたシート用ブラケットの角度調整装置において、前記シートバックの第2ブラケットから内歯歯車にシート後傾方向の回転力が作用したときに、前記偏心空間内で、前記大径穴部と前記小径軸部との少なくとも一方に食い込んで、内歯歯車の回転を阻止する転動くさび部材を備え、前記転動くさび部材は、前記くさび解除部材の前記突出部に形成した切欠き内に設けて、シート後傾方向の回転力が作用したときに、前記大径穴部と前記小径軸部の双方に食い込むことで、前記内歯歯車の回転を阻止するものであり、前記くさび解除部材の後傾回動操作時、前記突出部で前記前位置のくさび部材の先端部を押し始める直前に、前記切欠きの後端縁で前記転動くさび部材を連れ移動させ、前記くさび解除部材の前傾回動操作時、前記突出部で前記後位置のくさび部材の先端部を押し始めた直後に、前記切欠きの前端縁で前記転動くさび部材を連れ移動させることを特徴とするシート用ブラケットの角度調整装置を提供するものである。
本発明によれば、シートバックの第2ブラケットから内歯歯車にシート後傾方向の回転力が作用したときに、偏心空間内で、大径穴部と小径軸部との少なくとも一方に食い込んで、内歯歯車の回転を阻止する転動くさび部材を設けたものである。したがって、偏心空間内に転動くさび部材を設けるというきわめて簡単な構造でコスト安に、シートバックが徐々に後倒れすることを抑制できるようになる。特に、転動くさび部材くさび解除部材の突出部の切欠き内に設けられていることで、くさび解除部材の回転操作に連動して、転動くさび部材の位置を適正にコントロールすることができる。
すなわち、くさび解除部材の後傾回動操作時、突出部で前位置のくさび部材の先端部を押し始める直前に、切欠きの後端縁で転動くさび部材を連れ移動させる。これにより、転動くさび部材の食い込みが解除された後に前位置のくさび部材を押し始められるから、くさび解除部材の後傾回動操作がスムーズに行える。
また、くさび解除部材の前傾回動操作時、突出部で後位置のくさび部材の先端部を押し始めた直後に、切欠きの前端縁で転動くさび部材を連れ移動させる。これにより、前位置のくさび部材の食い込みが解除された後に転動くさび部材が連れ移動されるから、くさび解除部材の前傾回動操作がスムーズに行える。
前記前位置のくさび部材の先端部と前記転動くさび部材との間に、この転動くさび部材を前記大径穴部と前記小径軸部の双方に食い込む方向に付勢するスプリングを介設した構成とすることができる。
この構成によれば、転動くさび部材は、スプリングで大径穴部と小径軸部の双方に食い込む方向に付勢されているから、車両用シートが下り坂道での前傾斜状態であっても、転動くさび部材が不用意に前方移動しない。したがって、シートバックが徐々に後倒れすることを抑制できるようになる。
本発明によれば、偏心空間内に転動くさび部材を設けるというきわめて簡単な構造でコスト安に、シートバックが徐々に後倒れすることを抑制できるようになる。
本発明の第1実施形態に係るシート用ブラケットの角度調整装置の分解斜視図である。 図1のブラケットの角度調整装置であり、(a)は第1ブラケット側の正面図、(b)は(a)の縦端面図、(c)は(a)の横端面図である。 外歯歯車と内歯歯車であり、(a)はくさびローラが有る正面断面図、(b)はくさびローラが無い正面断面図である。 (a)(b)は操作軸によるくさび解除部材の後傾回動操作時の作動説明図である。 (a)(b)は操作軸によるくさび解除部材の前傾回動操作時の作動説明図である。 (a)はくさび解除部材とくさびローラとの位置関係を示す斜視図、(b)はくさび解除部材とくさびローラとくさび部材の配置を示す正面断面図である。 第1実施形態の変形例のシート用ブラケットの角度調整装置の分解斜視図である。 図7の変形例において、(a)はくさび解除部材とくさびローラと第1スプリングの位置関係を示す斜視図、(b)はくさび解除部材とくさびローラとくさび部材と第1スプリングの配置を示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係るシート用ブラケットの角度調整装置の分解斜視図である。 ブラケットの角度調整装置であり、(a)は第1ブラケット側の正面図、(b)は(a)の縦端面図、(c)は(a)の横端面図である。 外歯歯車と内歯歯車であり、(a)はくさび部材とくさびローラとの位置関係を表した正面断面図、(b)はくさびローラとくさび解除部材の第2切欠きとの位置関係を表した正面断面図である。 (a)(b)は操作軸によるくさび解除部材の後傾回動操作時の作動説明図である。 (a)(b)は操作軸によるくさび解除部材の前傾回動操作時の作動説明図である。 (a)はくさび解除部材とくさびローラとの位置関係を示す正面断面図、(b)はくさび解除部材とくさびローラとくさび部材の配置を示す正面断面図である。 第2実施形態の変形例のシート用ブラケットの角度調整装置の分解斜視図である。 図15の変形例において、くさび解除部材とくさびローラとくさび部材と第2スプリングの配置を示す正面断面図である。 背景技術であり、(a)は車両用シートの斜視図、(b)は従来のブラケットの角度調整装置の要部断面正面図、(c)は(b)の側面断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、背景技術と同一構成・作用の箇所は、同一番号を付して詳細な説明を省略する。
〔第1実施形態〕
図1はシート用ブラケットの角度調整装置10の分解斜視図である。図2はブラケットの角度調整装置10であり、(a)は第1ブラケット4側の正面図、(b)は(a)の縦端面図、(c)は(a)の横端面図である。図3は外歯歯車14と内歯歯車15であり、(a)はくさびローラ24が有る正面断面図、(b)はくさびローラ24が無い正面断面図である。
車両用シート1において、第1ブラケット4は、ボルト用穴4dを挿通するボルト(不図示)でシートクッション2に取付ける。第2ブラケット5〔図2(b)参照〕は、溶接等でシートバック3に取付ける。そして、操作軸20のハンドル31を回転操作することで、第1ブラケット4に対して第2ブラケット5の角度、つまり、シートクッション2に対してシートバック3の前後傾角度を調整するようになっている。なお、第1、第2ブラケット4,5や後述する歯車ユニットU等は、シート1の左右部に設けていて、操作軸20で連動して前後傾するようになっている。
板材を外面から凸状にプレスして内面に成形した外歯歯車14と、板材を内面から凹状にプレスして内面に成形した内歯歯車15とを設けている。そして、後述する歯車ユニットUとして組み立てた後に、外歯歯車14は、外面の複数の突起14aを第1ブラケット4の同数の位置決め穴4cに嵌合させて、溶接等で第1ブラケット4に取付ける。また、内歯歯車15は、外面の複数の突起15aを第2ブラケット5の同数の位置決め穴5cに嵌合させて、溶接等で第2ブラケット5に取付ける。なお、背景技術と同様に、第1ブラケット4を外面から凸状にプレスして内面に外歯歯車14を成形するとともに、第2ブラケット5を内面から凹状にプレスして内面に内歯歯車15を成形することもできる。
図3(a)のように、内歯歯車15の内歯15bの歯数は、外歯歯車14の外歯14bの歯数よりも、例えば1歯だけ多く設定している。
外歯歯車14の歯車中心には大径穴部14cを形成するとともに、内歯歯車15の歯車中心には、外歯歯車14の大径穴部14cの内部に突出する小径軸部15cを形成している。また、第1ブラケット4には、外歯歯車14の大径穴部14cに対応する穴部4eを形成するとともに、第2ブラケット5には、内歯歯車15の小径軸部15cに対応する穴部(不図示)を形成している。
外歯歯車14を形成する円板状板材の外周に嵌合して保持する保持リング部材22を設けて、この保持リング部材22の穴の下縁部22aを、内歯歯車15を形成する円板状板材の外面に係合させる。これにより、外歯歯車14の外歯14bと内歯歯車15の内歯15bの一部同士を噛み合わせた状態で、外歯歯車14と内歯歯車15とを相対回転可能に保持する歯車ユニットUとして組み立てられるようになる。
外歯歯車14の外歯14bと内歯歯車15の内歯15bの一部同士を噛み合わせたときに、外歯歯車14の大径穴部14cの内周と内歯歯車15の小径軸部15cの外周との間の偏心空間13が生じる。この偏心空間13に、一対のくさび部材16A,16Bを嵌め込んでいる。
この各くさび部材16A,16Bには、外歯歯車14の大径穴部14cの内周円弧面に略沿う外円弧面と、内歯歯車15の小径軸部15cの外周円弧面に略沿う内円弧面とを形成している。そして、先端部16c側が細幅で、後端部16d側が広幅となるくさび形状に形成している。
外歯歯車14の大径穴部14cの内周よりも小さい外形状に形成した略Ω字状のばね部材18を設ける。図6(b)のように、ばね部材18の一端部18aを一方のくさび部材16Aの後端部16dの窪み部16eに係止し、他端部18bを他方のくさび部材16Bの後端部16dの窪み部16eに係止する。このばね部材18により、各くさび部材16A,16Bは、偏心空間13内で、外歯歯車14の大径穴部14cの内周と内歯歯車15の小径軸部15cの外周との食い込み方向fに付勢されるようになる。
外歯歯車14の大径穴部14cの内周に回転可能に嵌合する有底円筒状のくさび解除部材19を設ける。このくさび解除部材19には大径穴部14cに嵌合させた時に、各くさび部材16A,16Bと不必要に干渉しないように逃げるための逃げ溝19aを形成している。また、各くさび部材16A,16Bがくさび解除部材19側に浮き上がらないように押さえる押さえ部19b(図2(b)参照)を形成している。さらに、底部19cには、後述する操作軸20の変形部が回転できないように係合する変形穴19dを形成している。この底部19cが第1ブラケット4の穴部4eの底壁部に当接することで、くさび解除部材19が操作軸20の軸方向に位置決めされている。
くさび解除部材19の半円弧状の第1突出部19eは、各くさび部材16A,16Bの食い込み側の先端部16cの間に位置する。そして、図3(a)において、くさび解除部材19を時計方向に回転させると、第1突出部19eの一方の端部19fがくさび部材16Aの先端部16cに当接するようになる。逆に、くさび解除部材19を反時計方向に回転させると、第1突出部19eの他方の端部19gがくさび部材16Bの先端部16cに当接するようになる。くさび解除部材19は、第1突出部19eと、その対向位置にある第2突出部19hとで、外歯歯車14の大径穴部14cの内周に回転可能に嵌合するようになる。
操作軸20は、シート1の左右部に設けている第2ブラケット5の穴部から内歯歯車15の小径軸部15cの穴部15eを遊嵌して、くさび解除部材19の変形穴19dに回転できないように係合している。
操作軸20の一方に回転操作用のハンドル31を取付ける場合には、その取付け側の変形部を外方に延長させて、この延長部分にハンドル7を回転できないように差し込んで取付ける。ハンドル7に代えて、操作軸20(またはくさび解除部材19)を電動モータで回転操作する場合には、操作軸20のいずれかの箇所に電動モータとの連動部を設ければ良い。
そして、ハンドル31による操作軸20の回転操作で、図3(a)において、くさび解除部材19を時計方向(シートバック後傾側)に回転させる。すると、第1突出部19eの一方の端部19fがくさび部材16Aの先端部16cに当接して、くさび部材16Aが時計方向に押されることにより、くさび部材16Aの食い込みが緩められる。このくさび部材16Aが時計方向に押されることと伴って、ばね部材18を介してくさび部材16Bも時計方向に押されるようになる。
この結果、一対のくさび部材16A,16Bは、ばね部材18とともに偏心空間13でシートバック後傾側の緩み方向に周回する。そして、外歯歯車14の大径穴部14cに対して内歯歯車15の小径軸部15cが偏心運動しながら、外歯14bに対する内歯15bの噛み合わせ位置が変わるようになる。これにより、第1ブラケット4に対する第2ブラケット5の後傾角度、つまり、シートバック3の後傾角度が調整できるようになる。
同様に、図3(a)において、くさび解除部材19を反時計方向(シートバック前傾側)に回転させる。すると、第1突出部19eの他方の端部19gがくさび部材16Bの先端部16cに当接して、反時計方向に押されることにより、くさび部材16Bの食い込みが緩められる。このくさび部材16Bが反時計方向に押されることと伴って、ばね部材18を介してくさび部材16Aも反時計方向に押されるようになる。
この結果、一対のくさび部材16A,16Bは、ばね部材18とともに偏心空間13でシートバック前傾側の緩み方向に周回する。そして、外歯歯車14の大径穴部14cに対して内歯歯車15の小径軸部15cが偏心運動しながら、外歯14bに対する内歯15bの噛み合わせ位置が変わるようになる。これにより、第1ブラケット4に対する第2ブラケット5の前傾角度、つまり、シートバック3の前傾角度が調整できるようになる。
ここで、ばね部材18の付勢力でくさび部材16A,16Bが大径穴部14cと小径軸部15cとの間に食い込むことで、外歯歯車14の大径穴部14cに対して内歯歯車15の小径軸部15cが偏心運動する、つまり、シートバック3が徐々に後倒れすることはない。
しかし、シートバック3に負荷が繰り返しかかったり振動が生じたりすると、図3(b)のように、図3(a)と対比すれば、くさび部材16A,16Bの変位等により操作軸20が少しずつ回転して、シートバック3が徐々に後倒れすることがある。
そこで、本実施形態では、シートバック3の第2ブラケット5から内歯歯車15にシート後傾方向の回転力が作用したときに、偏心空間13内で、大径穴部14cと小径軸部15cとの少なくとも一方に食い込んで、内歯歯車15の回転を阻止するくさびローラ(転動くさび部材)24を設けるものである。なお、転動くさび部材として、くさびローラ24に代えて、くさびボールを用いることも可能である。
第1実施形態では、くさびローラ24は、図3(a)のように、くさび解除部材19の第1突出部19eに形成した第1切欠き19p〔図6(a)(b)参照〕内に設けて、シート後傾方向の回転力が作用したときに、大径穴部14cと小径軸部15cの双方に食い込むことで、内歯歯車15の回転を阻止するものである。
第1切欠き19pには、図6(a)(b)のように、前端縁19qと後端縁19rとを形成する。そして、操作軸20によるくさび解除部材19の後傾回動操作時には、図4(a)のように、第1突出部19eの一方の端部19fで前位置のくさび部材16Aの先端部16cを押し始める直前に、図4(b)のように、第1切欠き19pの後端縁19rでくさびローラ24を連れ移動させるように、後端縁19rの位置を設定する。
また、くさび解除部材19の前傾回動操作時には、図5(a)のように、第1突出部19eの他方の端部19gで後位置のくさび部材16Bの先端部16cを押し始めた直後に、図5(b)のように、第1切欠き19pの前端縁19qでくさびローラ24を連れ移動させるように、前端縁19qの位置を設定する。
第1実施形態によれば、シートバック3の第2ブラケット5から内歯歯車15にシート後傾方向の回転力が作用したときに、偏心空間13内で、大径穴部14cと小径軸部15cとに食い込んで、内歯歯車15の回転を阻止するくさびローラ24を設けたものである。したがって、偏心空間13内にくさびローラ24を設けるというきわめて簡単な構造でコスト安に、シートバック3が徐々に後倒れすることを抑制できるようになる。
また、くさびローラ24をくさび解除部材19の第1突出部19eの第1切欠き19p内に設けることで、くさび解除部材19の回転操作に連動して、くさびローラ24の位置を適正にコントロールすることができる。
すなわち、図4(a)(b)に示したくさび解除部材19の後傾回動操作時、第1突出部19eで前位置のくさび部材16Aの先端部16cを押し始める直前に、第1切欠き19pの後端縁19rでくさびローラ24を連れ移動させる。これにより、くさびローラ24の食い込みが解除された後に前位置のくさび部材16Aを押し始められるから、くさび解除部材19の後傾回動操作がスムーズに行える。
また、図5(a)(b)に示したくさび解除部材19の前傾回動操作時、第1突出部19eで後位置のくさび部材16Bの先端部16cを押し始めた直後に、第1切欠き19pの前端縁19qでくさびローラ24を連れ移動させる。これにより、前位置のくさび部材16Bの食い込みが解除された後にくさびローラ24が連れ移動されるから、くさび解除部材19の前傾回動操作がスムーズに行える。
第1実施形態において、車両が下り坂道での前傾斜状態である場合、シート1も前傾斜状態となる。このような状態では、くさびローラ24が大径穴部14cと小径軸部15cの双方に食い込まない前方向に転動してしまうおそれがある。
そこで、図7及び図8のように、前位置のくさび部材16Aの先端部16cとくさびローラ24との間に、このくさびローラ24を大径穴部14cと小径軸部15cの双方に食い込む方向fに付勢する第1スプリング25を介設する。
このようにすれば、くさびローラ24は、第1スプリング25で大径穴部14cと小径軸部15cの双方に食い込む方向に付勢されているから、車両用シート1が下り坂道での前傾斜状態であっても、シートバック3が徐々に後倒れすることを抑制できるようになる。
〔第2実施形態〕
図9はシート用ブラケットの角度調整装置10の分解斜視図である。図10はブラケットの角度調整装置10であり、(a)は第1ブラケット4側の正面図、(b)は(a)の縦端面図、(c)は(a)の横端面図である。図11は外歯歯車14と内歯歯車15であり、(a)はくさび部材16A,16Bとくさびローラ24との位置関係を表した正面断面図、(b)はくさびローラ24とくさび解除部材19の第2切欠き19sとの位置関係を表した正面断面図である。
くさび解除部材19の第1突出部19eに第1切欠き19pを形成することに代えて、くさび解除部材19の底部19cに第2切欠き(変形穴)19sを形成することと、前側のくさび部材16Aの後端部16dに傾斜面16fを形成すること以外は、第1実施形態と略同じ構成であるから、相違点だけを説明する。
くさび解除部材19は、第1実施形態のような第2突出部19hを形成できないので、第1突出部19eと第2突出部19hとで、外歯歯車14の大径穴部14cの内周に回転可能に嵌合する構成は採用できない。
そこで、くさび解除部材19の第1突出部19eは、外歯歯車14の大径穴部14cの内周に回転可能に嵌合するとともに、くさび解除部材19の底部19cの上半分を半円形に形成して、第1ブラケット4の穴部4eの周囲壁に回転可能に嵌合する構成を採用した。また、くさび解除部材19の底部19cの第2切欠き19s内にくさびローラ24を設けるために、底部19cを外歯歯車14側に近づけるとともに、底部19cの突起部19jが第1ブラケット4の穴部4eの底壁部に当接することで、くさび解除部材19が操作軸20の軸方向に位置決めされている。
第2本実施形態では、第1実施形態と同様に、シートバック3の第2ブラケット5から内歯歯車15にシート後傾方向の回転力が作用したときに、偏心空間13内で、大径穴部14cに食い込んで、内歯歯車15の回転を阻止するくさびローラ24を設けるものである。
第2実施形態では、くさびローラ24は、図11(a)(b)のように、くさび解除部材19の底部19cに形成した第2切欠き19s内に設けて、シート後傾方向の回転力が作用したときに、前位置のくさび部材16Aの後端部16dに形成した傾斜面16fで押し上げられて大径穴部14cに食い込むことで、内歯歯車15の回転を阻止するものである。
第2切欠き19sには前斜縁19tと後斜縁19uとを形成する。そして、操作軸20によるくさび解除部材19の後傾回動操作時には、第1突出部19eで前位置のくさび部材16Aの先端部16cを押し始める直前に、図12(a)のように、第2切欠き19sの前斜縁19tがくさびローラ24と接触して、図12(b)のように、第2切欠き19sの前斜縁19tでくさびローラ24を連れ移動させるように、前斜縁19tの位置を設定する。
また、くさび解除部材19の前傾回動操作時には、第1突出部19eで後位置のくさび部材16Bの先端部16cを押し始めた直後に、図13(a)のように、第2切欠き19sの後斜縁19uがくさびローラ24と接触して、図13(b)のように、第2切欠き19sの後斜縁19uでくさびローラ24を連れ移動させるように、後斜縁19uの位置を設定する。
第2実施形態によれば、シートバック3の第2ブラケット5から内歯歯車15にシート後傾方向の回転力が作用したときに、偏心空間13内で、大径穴部14cに食い込んで、内歯歯車15の回転を阻止するくさびローラ24を設けたものである。したがって、偏心空間13内にくさびローラ24を設けるというきわめて簡単な構造でコスト安に、シートバック3が徐々に後倒れすることを抑制できるようになる。
また、くさびローラ24をくさび解除部材19の底部19cの第2切欠き19s内に設けることで、くさび解除部材19の回転操作に連動して、くさびローラ24の位置を適正にコントロールすることができる。
すなわち、図12(a)(b)に示したくさび解除部材19の後傾回動操作時、第1突出部19eで前位置のくさび部材16Aの先端部16cを押し始める直前に、第2切欠き19sの前斜縁19tでくさびローラ24を連れ移動させる。これにより、くさびローラ24の食い込みが解除された後に前位置のくさび部材16Aを押し始められるから、くさび解除部材19の後傾回動操作がスムーズに行える。
また、図13(a)(b)に示したくさび解除部材19の前傾回動操作時、第1突出部19eで後位置のくさび部材16Bの先端部16cを押し始めた直後に、第2切欠き19sの後斜縁19uでくさびローラ24を連れ移動させる。これにより、前位置のくさび部材16Bの食い込みが解除された後にくさびローラ24が連れ移動されるから、くさび解除部材19の前傾回動操作がスムーズに行える。
第2実施形態において、車両が登り坂道での後傾斜状態である場合、シート1も後傾斜状態となる。このような状態では、くさびローラ24が大径穴部14cに食い込まない後方向に転動してしまうおそれがある。
そこで、図15及び図16のように、後位置のくさび部材16Bの後端部16dとくさびローラ24との間に、このくさびローラ24を前位置のくさび部材16Aの後端部16dの傾斜面16fに当接させるように付勢する第2スプリング26を介設する。
このようにすれば、くさびローラ24は、第2スプリング26で前位置のくさび部材16Aの後端部16dの傾斜面16fに当接させる方向gに付勢されているから、車両用シート1が登り坂道での後傾斜状態であっても、シートバック3が徐々に後倒れすることを抑制できるようになる。
1 車両用シート
2 シートクッション
3 シートバック
4 第1ブラケット
5 第2ブラケット
10 ブラケットの角度調整装置
13 偏心空間
14 外歯歯車
14c 大径穴部
15 内歯歯車
15c 小径軸部
16A,16B くさび部材
18 ばね部材
19 くさび解除部材
19e 第1突出部
19p 第1切欠き
19q 前端縁
19r 後端縁
19s 第2切欠き
19t 前斜縁
19u 後斜縁
20 操作軸
24 くさびローラ(転動くさび部材)
25 第1スプリング
26 第2スプリング

Claims (4)

  1. 外歯歯車を有し、シートクッションに取付けられる第1ブラケットと、
    外歯歯車よりも歯数の多い内歯歯車を有し、シートバックに取付けられる第2ブラケットと、
    前記外歯歯車と内歯歯車の一部同士を噛み合わせたときに生じる外歯歯車の歯車中心の大径穴部および内歯歯車の歯車中心の小径軸部との間の偏心空間に嵌め込む前位置と後位置の一対のくさび部材と、
    前記一対のくさび部材を食い込み方向に付勢するばね部材と、
    前記一対のくさび部材の食い込み先端部間に位置する突出部を形成したくさび解除部材とを備えて、
    前記くさび解除部材の回転操作で、くさび解除部材の前記突出部により一対のくさび部材をばね部材とともに偏心空間で緩み方向に周回させることで前記大径穴部に対して小径軸部を偏心運動させながら、外歯歯車に対する内歯歯車の噛み合わせ位置を変えて、第1ブラケットに対する第2ブラケットの角度を調整するようにしたシート用ブラケットの角度調整装置において、
    前記シートバックの第2ブラケットから内歯歯車にシート後傾方向の回転力が作用したときに、前記偏心空間内で、前記大径穴部と前記小径軸部との少なくとも一方に食い込んで、内歯歯車の回転を阻止する転動くさび部材を備え、
    前記転動くさび部材は、前記くさび解除部材の底部に形成した切欠き内に設けて、シート後傾方向の回転力が作用したときに、前記前位置のくさび部材の後端部に形成した傾斜面で押し上げられて前記大径穴部に食い込むことで、前記内歯歯車の回転を阻止するものであり、
    前記くさび解除部材の後傾回動操作時、前記突出部で前記前位置のくさび部材の先端部を押し始める直前に、前記切欠きの前斜縁で前記転動くさび部材を連れ移動させ、
    前記くさび解除部材の前傾回動操作時、前記突出部で前記後位置のくさび部材の先端部を押し始めた直後に、前記切欠きの後斜縁で前記転動くさび部材を連れ移動させることを特徴とするシート用ブラケットの角度調整装置。
  2. 前記後位置のくさび部材の後端部と前記転動くさび部材との間に、この転動くさび部材を前記前位置のくさび部材の後端部の傾斜面に当接させる方向に付勢するスプリングを介設したことを特徴とする請求項に記載のシート用ブラケットの角度調整装置。
  3. 外歯歯車を有し、シートクッションに取付けられる第1ブラケットと、
    外歯歯車よりも歯数の多い内歯歯車を有し、シートバックに取付けられる第2ブラケットと、
    前記外歯歯車と内歯歯車の一部同士を噛み合わせたときに生じる外歯歯車の歯車中心の大径穴部および内歯歯車の歯車中心の小径軸部との間の偏心空間に嵌め込む前位置と後位置の一対のくさび部材と、
    前記一対のくさび部材を食い込み方向に付勢するばね部材と、
    前記一対のくさび部材の食い込み先端部間に位置する突出部を形成したくさび解除部材とを備えて、
    前記くさび解除部材の回転操作で、くさび解除部材の前記突出部により一対のくさび部材をばね部材とともに偏心空間で緩み方向に周回させることで前記大径穴部に対して小径軸部を偏心運動させながら、外歯歯車に対する内歯歯車の噛み合わせ位置を変えて、第1ブラケットに対する第2ブラケットの角度を調整するようにしたシート用ブラケットの角度調整装置において、
    前記シートバックの第2ブラケットから内歯歯車にシート後傾方向の回転力が作用したときに、前記偏心空間内で、前記大径穴部と前記小径軸部との少なくとも一方に食い込んで、内歯歯車の回転を阻止する転動くさび部材を備え、
    前記転動くさび部材は、前記くさび解除部材の前記突出部に形成した切欠き内に設けて、シート後傾方向の回転力が作用したときに、前記大径穴部と前記小径軸部の双方に食い込むことで、前記内歯歯車の回転を阻止するものであり、
    前記くさび解除部材の後傾回動操作時、前記突出部で前記前位置のくさび部材の先端部を押し始める直前に、前記切欠きの後端縁で前記転動くさび部材を連れ移動させ、
    前記くさび解除部材の前傾回動操作時、前記突出部で前記後位置のくさび部材の先端部を押し始めた直後に、前記切欠きの前端縁で前記転動くさび部材を連れ移動させることを特徴とするシート用ブラケットの角度調整装置。
  4. 前記前位置のくさび部材の先端部と前記転動くさび部材との間に、この転動くさび部材を前記大径穴部と前記小径軸部の双方に食い込む方向に付勢するスプリングを介設したことを特徴とする請求項に記載のシート用ブラケットの角度調整装置。
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