JP2011078513A - ブラケットの角度調整装置および車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】小さい力で角度調整可能なブラケットの角度調整装置を提供する。
【解決手段】このブラケットの角度調整装置10は、偏心して噛合する外歯歯車14および内歯歯車15と、外歯歯車14の大径穴部14cおよび内歯歯車15の筒軸部15cの間の偏心空間22に配される一対のくさび部材16と、これらのくさび部材16を付勢してそれぞれロック位置に位置させるばね部材18と、一方のくさび部材16をばね部材18の付勢力に抗してアンロック位置に位置させながら筒軸部15cの周りを移動させるくさび操作部材19と、偏心空間22の一対のくさび部材16の各基部16aの間の領域に、その軸心が歯車14の軸心と同一方向に延在する姿勢で配設されるローラ部材23とを備えている。ローラ部材23は、くさび部材16の移動時に、大径穴部14cの内周面および筒軸部15cの外周面の双方に同時に接触して、当該周面同士の隙間が狭まるのを規制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ブラケットの角度調整装置および当該装置を備える車両用シートに関する。
従来、図8(a)に示すように、例えば車両用シート1に設けられるブラケットの角度調整装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この角度調整装置は、シートクッション2に取付けられる第1ブラケット4と、シートバック3に取付けられる第2ブラケット5とを備えている。そして、ハンドル7を介して後述する軸部材6が回転操作されることで、第1ブラケット4に対する第2ブラケット5の角度、つまり、シートバック3の前後傾角度が調整されるようになっている。
具体的には、図8(b)および(c)に示すように、第1ブラケット4は、外歯歯車40を一体に有し、第2ブラケット5は、外歯歯車40に偏心して噛合可能な当該外歯歯車40よりも歯数の多い内歯歯車50を一体に有している。
また、外歯歯車40の歯車中心には、大径穴部40aが設けられており、内歯歯車50は、歯車中心で、小径部9aおよび大径部9bを有する連行板9が固定された軸部材6を支持している。さらに、外歯歯車40の大径穴部40aと連行板9の小径部9aとの間の偏心空間には、両歯車40,50の相対回転を規制および許容するための一対のくさび部材11が嵌め込まれている。
そして、一対のくさび部材11の幅広側の各基部の間には、ばね部材12が配設されており、そのばね部材12の付勢力によってくさび部材11が大径穴部40aと小径部9aとの間に食い込み、これによって両歯車40,50の相対回転が規制されるようになっている。
前記のような角度調整装置においては、ハンドル7を介して軸部材6が回転操作されると、連行板9の大径部9bによってくさび部材11の幅狭側の先部が押圧操作され、くさび部材11がばね部材12の付勢力に抗して食い込み位置から抜け出し、連行板9とともに回転(周回)移動する。これにより、両歯車40,50の噛合位置が移動し、第1ブラケット4に対する第2ブラケット5の角度が調整される。
特公昭63−47443号公報
しかしながら、前記構成のブラケットの角度調整装置では、角度調整時にくさび部材11が大径穴部40aの内周面および小径部9aの外周面の双方に面接触しているため、くさび部材11が大径穴部40aの内周面および小径部9aの外周面に両側から挟まれた状態で移動することになり、くさび部材11の移動時の抵抗(摩擦)が大きくなる。これにより、ブラケットの角度調整に大きい力(強い力)が必要となる。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、小さい力で角度調整可能なブラケットの角度調整装置および車両用シートを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、第1ブラケットに取付けられ、外歯とこの外歯の径方向内側に同心に設けられる穴部とを有する第1歯車と、第2ブラケットに取付けられ、前記外歯に偏心して噛合する内歯とこの内歯の径方向内側に同心に設けられて前記穴部に入り込む軸部とを有し、両歯の噛合位置が移動することで第1歯車に対して回転する第2歯車と、前記穴部の内周面および前記軸部の外周面に囲まれる偏心空間に配設され、その偏心空間の狭窄領域に食い込んで両歯車の相対回転を規制するロック位置と前記狭窄領域から抜け出て両歯車の相対回転を許容するアンロック位置との間を移動する一対のくさび部材と、これらのくさび部材をその幅広側の基部同士が互いに離間する方向に付勢してそれぞれ前記ロック位置に位置させるばね部材と、いずれか一方のくさび部材を押圧して前記ばね部材の付勢力に抗して前記アンロック位置に位置させながら前記軸部の周りを移動させるくさび操作部材とを備え、前記くさび部材の移動による両歯の噛合位置の移動により両歯車を相対回転させて第1ブラケットに対する第2ブラケットの角度を調整するようにしたブラケットの角度調整装置であって、前記偏心空間の一対のくさび部材の各基部の間の領域に、その軸心が歯車の軸心と同一方向に延在する姿勢で配設されるローラ部材をさらに備え、前記ローラ部材は、前記くさび操作部材による前記くさび部材の移動時に、前記穴部の内周面および前記軸部の外周面の双方に同時に接触して、当該周面同士の隙間が狭まるのを規制することを特徴とするブラケットの角度調整装置を提供するものである。
請求項2のように、前記くさび部材は、前記ロック位置に位置するときに、前記穴部の内周面および前記軸部の外周面に、歯車の軸心方向から見て少なくとも3箇所で接している構成とすることができる。
請求項3のように、請求項1または2に記載のブラケットの角度調整装置と、このブラケットの角度調整装置の第1ブラケットおよび第2ブラケットのうちの一方が取付けられるシートクッションおよび他方が取付けられるシートバックとを備えることを特徴とする車両用シートとすることができる。
本発明によれば、一方のくさび部材がくさび操作部材に押圧操作されると、当該くさび部材がローラ部材に押し当たり、これによってローラ部材が移動し、さらにローラ部材が他方のくさび部材に押し当たって他方のくさび部材が移動する。その結果、一対のくさび部材とローラ部材とが隣接状態で移動(連動)するようになる。ここで、本発明では、この移動の際に、ローラ部材の直径方向両端の2箇所が穴部の内周面および軸部の外周面に同時に接触(線接触)して、当該ローラ部材によって穴部の内周面と軸部の外周面との隙間(間隔)が狭まるのが規制される。従って、ローラ部材によって、くさび部材が穴部の内周面および軸部の外周面の双方に同時に面接触することが防止されるので、従来のようにくさび部材が大径穴部の内周面および小径部の外周面に両側から挟まれた状態で移動する場合に比べて、移動時の抵抗(摩擦)が軽減する。これにより、くさび操作部材を小さい力(軽い力)で操作できるようになり、小さい力での角度調整が可能となる。
また、請求項2によれば、例えばロック位置のくさび部材が穴部および軸部にそれぞれ1箇所で接している場合に比べて、ロック位置のくさび部材の姿勢が安定するため、くさび部材による両歯車の相対回転の規制をより強固に行うことができる。これにより、歯車に相反する周方向の大きい力が作用することに起因して歯車同士が意に反して相対回転するといった不都合の発生を防ぐことができる。
また、請求項3によれば、シートバックの前後傾(リクライニング)動作に要する力が小さくて済む。また、くさび部材が穴部の内周面および軸部の外周面に3箇所以上で接触するように構成した場合には、シートバックに大荷重が繰返し加わることに起因するシートの徐々倒れを防ぐことができる。
本発明の一実施形態によるブラケットの角度調整装置の分解斜視図である。 図1に示した角度調整装置の組立て状態の断面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 図3の要部を拡大した断面図である。 図4のくさび部材の拡大断面図である。 図4における角度調整装置の作動状態を示した断面図である。 図6の要部を拡大した断面図である。 従来技術であり、(a)は車両用シートの斜視図、(b)および(c)は従来のブラケットの角度調整装置の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、背景技術と同一構成部分については、同一符号を付すとともに図8(a)を参照して説明する。また、図1では、軸部材20を図示していない。
本発明の一実施形態に係るブラケットの角度調整装置10は、図8(a)に示すシートクッション2およびシートバック3を備える車両用シート1に設けられるものである。
この角度調整装置10は、図1に示すように、ボルト用穴4cに挿通される図略のボルトによってシートクッション2に取り付けられる第1ブラケット4と、図略のボルト用穴に挿通される図略のボルトによってシートバック3に取り付けられる第2ブラケット5(図2参照)とを備えている。また、角度調整装置10は、第1ブラケット4と第2ブラケット5との間に介在する歯車ユニットUと、この歯車ユニットUを操作するための軸部材20(図2参照)とを備えている。そして、ハンドル7(図8(a)参照)を介して軸部材20が回転操作されることで、第1ブラケット4に対する第2ブラケット5の角度、つまり、シートバック3の前後傾角度が調整されるようになっている。
前記歯車ユニットUは、円板状板材を裏面(図1では左奥側の面)から凸状にプレスして表面(図1では右手前側の面)に外歯14bを成形した外歯歯車14と、円板状板材を裏面から凹状にプレスして裏面に内歯15b(図2参照)を成形した内歯歯車15とを有している。
内歯歯車15の内歯15bの歯数(本例では50)は、外歯歯車14の外歯14bの歯数(本例では49)よりも多く設定されている。従って、外歯14bと内歯15bとは偏心して噛合し、その噛合位置が移動することで両歯車14,15が相対回転する。
また、外歯歯車14の外径は、内歯歯車15の外径よりも一回り大きく設定されており、外歯歯車14の外周面には、内歯歯車15を表面側から支えるリング部材21が固定されている。これにより、内歯歯車15と外歯歯車14とが互いに面接触したような状態で噛合するようになっている。
外歯歯車14は、裏面の複数(本例では6個)の突起14a(図2参照)が第1ブラケット4の同数の位置決め穴4bに嵌合された状態で、溶接等で第1ブラケット4に取り付けられる。また、内歯歯車15は、表面の複数(本例では6個)の突起15aが第2ブラケット5の同数の位置決め穴5a(図2参照)に嵌合された状態で、溶接等で第2ブラケット5に取り付けられる。
前記外歯歯車14の歯車中心には、大径穴部14cが外歯14bと同心に設けられている。また、内歯歯車15の歯車中心には、大径穴部14c内に突出する円形筒状の筒軸部15cが内歯15bと同心に設けられている。筒軸部15cの外径は、大径穴部14cの内径よりも十分小さく設定されている。
前記大径穴部14cの内周面と筒軸部15cの外周面との間の偏心空間22(図3参照)には、一対のくさび部材16が嵌め込まれている。くさび部材16は、それぞれ、両歯車14,15の相対回転を規制するロック位置と、両歯車14,15の相対回転を許容するアンロック位置との間を移動可能である。具体的には、くさび部材16は、大径穴部14cと筒軸部15cとの間の偏心空間22の狭窄領域22a(幅の狭い領域)に食い込んで両歯14b、15bの噛合位置を固定することで両歯車14,15の相対回転を規制する一方、前記狭窄領域22a(ロック位置)から抜け出て両歯14b、15bの噛合位置を移動可能とすることで両歯車14,15の相対回転を許容する。
これらのくさび部材16には、各々の幅広側の部位である基部16aにばね部材18が掛け渡されている。一対のくさび部材16は、ばね部材18によってその基部16a同士が互いに離間する方向に付勢され(図3中の矢印f参照)、これによって大径穴部14cと筒軸部15cとの間に食い込むようになっている。
また、いずれか一方のくさび部材16の食い込みが後述のくさび操作部材19による押圧操作により解除されると、そのくさび部材16の食い込んでいたスペースを埋めるように大径穴部14cと筒軸部15cとが相対移動し、これによって両歯14b,15bの噛合位置が移動して両歯車14,15が相対回転する。
ここで、図4,図5を参照して前記くさび部材16の構成をより詳しく説明する。
くさび部材16は、ばね部材18の端部18aを引掛けて係止するためのばね係止部16cと、大径穴部14cの内周面に臨む外側円弧部16dと、筒軸部15cの外周面に臨む内側円弧部16eとを有している。
外側円弧部16dは、図5に示すように、外向きに凸状の互いに異なる曲率の第1円弧16fおよび第2円弧16gと、これらの円弧16f,16gの間に設けられる内向きに凸状の第3円弧16hとで構成されている。また、内側円弧部16eは、外向きに凸状の単一曲率の円弧で構成されている。
例えば、各円弧の曲率は、外側円弧部16dの第1円弧16fが13.55mm、第2円弧16gが14.55mm、第3円弧16hが10.00mmに設定され、また、内側円弧部16eは10.80mmに設定される。
前記構成のくさび部材16は、大径穴部14cの内周面および筒軸部15cの外周面に歯車の軸心方向から見て3箇所で接触する。具体的には、外側円弧部16cが第1円弧16fと第2円弧16gとで大径穴部14cの内周面に2箇所(図5のP1,P2参照)で接するとともに、内側円弧部16dが筒軸部15cの外周面に1箇所(図5のP3参照)で接している。
また、本実施形態では、偏心空間22の一対のくさび部材16の各基部16aの間の幅広領域22bに円柱状のローラ部材23が配設されている。このローラ部材23は、くさび部材16の基部16aの幅(つまり、くさび部材16の最大幅)よりも大きい直径を有しており、その軸心が歯車14(15)の軸心と同一方向に延びる姿勢で配されている。そして、ローラ部材23は、くさび操作部材19による前記くさび部材16の移動時に、前記大径穴部14cの内周面および前記筒軸部15cの外周面の双方に同時に接触して、当該周面同士が近接する、すなわち周面同士の隙間(間隔)が狭まるのを規制する。なお、ローラ部材23は、円柱状のものに限らず、例えば楕円柱状であってもよい。
このように構成されていると、くさび部材16の移動時にはローラ部材23の直径方向両端の2箇所が大径穴部14cの内周面および筒軸部15cの外周面にそれぞれ接触(線接触)するだけである。従って、図7に示すように、くさび部材16の外側円弧部16dと大径穴部14cの内周面との間、あるいはくさび部材16の内側円弧部16eと筒軸部15cの外周面との間には隙間dが形成され、くさび部材16は大径穴部14cおよび筒軸部15cの双方に同時に面接触することがなくなる。
前記軸部材20は、図2に示すように、大径軸部20bと、この大径軸部20bの軸方向の一端(図では左端)から突出する小径軸部20aとからなっている。小径軸部20aの先端にはハンドル7(図8(a)参照)が固定されるようになっている。この軸部材20は、第1ブラケット4に設けられた軸受け部4a(図1参照)に大径軸部20bが支持されることにより、外歯歯車14の歯車中心を通る線を中心に回転可能となっている。また、大径軸部20bの軸方向の他端(図では右端)には、くさび操作部材19が溶接等で固定されている。
前記くさび操作部材19は、図1,図2に示すように、大径軸部20bよりも一回り大きな円板状の固定部19aと、この固定部19aの外縁に連設された押え部19bと、固定部19aの外縁から内歯歯車15に向かって直角に突出する一対の突出部19cとを有している。固定部19aは、大径軸部20bの前記他端に互いの中心が合致するように固定されている。押え部19bは、一対のくさび部材16およびローラ部材23の軸方向の移動を規制するべくそれらを押えるものである。突出部19cは、それぞれ、くさび部材16の幅狭側の先部16bを押圧してくさび部材16をばね部材18の付勢力に抗してアンロック位置に移動させるためのものである。
そして、くさび操作部材19が固定された軸部材20が、第1ブラケット4の軸受け部4aに表面側から差し込まれるとともに、第1ブラケット4に外歯歯車14が取り付けられると、くさび操作部材19の固定部19aによって軸部材20が第1ブラケット4から裏面側に抜け出し不能となるとともに、一対の突出部19cが偏心空間22におけるくさび部材16の先部16bの間に入り込んで内歯歯車15に当接し、かつ、押え部19bによって一対のくさび部材16およびローラ部材23がそれぞれ押さえ込まれるようになる。
この状態で、図3において、ハンドル7を介して軸部材20を回転操作することによりくさび操作部材19を時計方向に回転させると、左側の突出部19cによって、ロック位置にある左側のくさび部材16の先部16bが押圧操作され、当該くさび部材16がばね部材18の付勢力に抗してその基部16aが右側のくさび部材16の基部16aに近接するようにアンロック位置に移動する。そして、左側のくさび部材16がローラ部材23に押し当たり、これによってローラ部材23が移動し、さらにローラ部材23が右側のくさび部材16に押し当たって右側のくさび部材16が移動する。その結果、一対のくさび部材16とローラ部材22とが隣接状態で移動(連動)する。
ここで、本実施形態では、前述のように、ローラ部材23はその直径がくさび部材16の基部16aの幅(最大幅)よりも大きくなるように形成されている。このため、前記3つの部材の連動時には、ローラ部材23の相対向する2箇所が大径穴部14cの内周面および筒軸部15cの外周面にそれぞれ接触(線接触)し、当該ローラ部材23によって、くさび部材16が大径穴部14cの内周面および筒軸部15cの外周面の双方に同時に面接触することが防止される。これにより、従来のようにくさび部材が大径穴部の内周面および小径部の外周面に両側から挟まれた状態で移動する場合に比べて、移動時の抵抗(摩擦)が軽減する。その結果、軸部材20を従来よりも小さい力で操作することができる。
そして、両くさび部材16の移動により、外歯14bと内歯15bとの噛合位置が時計回りに移動し、内歯歯車15に対して外歯歯車14が反時計回りに回転する。その結果、第1ブラケット4に対する第2ブラケット5の角度が狭まる方向に調整される。
また、軸部材20の操作を停止すると、ばね部材18の付勢力により一対のくさび部材16がそれぞれロック位置に移動して偏心空間22の狭窄領域22aに食い込む。これにより、両歯14b,15bの噛合位置が固定され、両歯車14,15の相対回転が規制される。
このとき、各くさび部材16が、大径穴部14cの内周面および筒軸部15cの外周面に3箇所で接しているため、偏心空間22の狭窄領域22aに食い込んだくさび部材16の姿勢が安定する。よって、くさび部材による両歯車の相対回転の規制がより強固になり、歯車に相反する周方向の大きい力が作用することに起因して歯車同士が意に反して相対回転するといった不都合の発生が抑えられる。
逆に、ハンドル7を介して軸部材20を回転操作することによりくさび操作部材19を反時計方向に回転させると、右側の突出部19cによって、ロック位置にある右側のくさび部材16の先部16bが押圧操作され、当該くさび部材16がばね部材18の付勢力に抗してその基部16aが左側のくさび部材16の基部16aに近接するようにアンロック位置に移動する。そして、右側のくさび部材16がローラ部材23に押し当たり、これによってローラ部材23が移動し、さらにローラ部材23が左側のくさび部材16に押し当たって左側のくさび部材16が移動する。その結果、一対のくさび部材16とローラ部材22とが隣接状態で移動(連動)する。このときも前述と同じく従来よりも軽い力で軸部材20の操作が行われる。
そして、これにより、外歯14bと内歯15bとの噛合位置が反時計回りに移動し、内歯歯車15に対して外歯歯車14が時計回りに回転移動し、第1ブラケット4に対する第2ブラケット5の角度が広がる方向に調整される。
本実施形態の角度調整装置10によれば、一方のくさび部材16がくさび操作部材19に押圧操作されると、当該くさび部材16がローラ部材23に押し当たり、これによってローラ部材23が移動し、さらにローラ部材23が他方のくさび部材16に押し当たって他方のくさび部材16が移動する。その結果、一対のくさび部材16とローラ部材23とが隣接状態で移動(連動)するようになる。ここで、本実施形態では、この移動の際に、ローラ部材23の直径方向両端の2箇所が大径穴部14cの内周面および筒軸部15cの外周面に同時に接触(線接触)して、当該ローラ部材23によって大径穴部14cの内周面と筒軸部15cの外周面との隙間(間隔)が狭まるのが規制される。従って、ローラ部材23によって、くさび部材16が大径穴部14cの内周面および筒軸部15cの外周面の双方に同時に面接触することが防止されるので、従来のようにくさび部材が大径穴部の内周面および小径部の外周面に両側から挟まれた状態で移動する場合に比べて、移動時の抵抗(摩擦)が軽減する。これにより、くさび操作部材19を小さい力(軽い力)で操作できるようになり、小さい力での角度調整が可能となる。
また、この角度調整装置10によれば、例えばロック位置のくさび部材16が大径穴部14cの内周面および筒軸部15cの外周面にそれぞれ1箇所で接している場合に比べて、ロック位置のくさび部材16の姿勢が安定するため、くさび部材16による両歯車14,15の相対回転の規制をより強固に行うことができる。これにより、歯車14,15に相反する周方向の大きい力が作用することに起因して歯車同士が意に反して相対回転するといった不都合の発生を防ぐことができる。
また、この角度調整装置10を備えた車両用シート1であれば、シートバック3の前後傾(リクライニング)動作に要する力が小さくて済む。
また、この車両用シート1であれば、くさび部材16が大径穴部14cの内周面および筒軸部15cの外周面に3箇所で接触するように構成したので、シートバック3に大荷重が繰返し加わることに起因するシートの徐々倒れを防ぐことができる。
なお、前記実施形態では、くさび部材16の外側円弧部16dが曲率の異なる2つの円弧16f,16gを含むように構成し、これによってくさび部材16を大径穴部14cの内周面に2箇所で接触させるようにしたが、これに限らず、例えば、単一の曲率の外側円弧部に2つの外向きの凸部を形成することにより、くさび部材16を大径穴部14cに2箇所で接触させるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、くさび部材16が大径穴部14cの内周面および筒軸部15cの外周面に3箇所で接触する例を示したが、接触箇所は前記3箇所に限らず、2箇所であってもよいし、4箇所以上であってもよい。
また、前記実施形態では、外歯歯車14と内歯歯車15とを歯車ユニットUとしてユニット化した形態を示したが、従来技術と同様に、第1ブラケット4が外歯歯車14を一体に有しているとともに、第2ブラケット5が内歯歯車15を一体に有していてもよい。
さらに、前記実施形態では、シートクッション2に第1ブラケット4が取り付けられ、シートバック3に第2ブラケット5が取り付けられるようになっているが、シートクッション2に第2ブラケット5が取り付けられ、シートバック3に第1ブラケット4が取り付けられるようになっていてもよい。
また、軸部材20にくさび操作部材19に代えて従来技術と同様に連行板9(図8(b)参照)が固定されていてもよい。
1 車両用シート
2 シートクッション
3 シートバック
4 第1ブラケット
5 第2ブラケット
10 角度調整装置
14 外歯歯車(第1歯車)
14c 大径穴部(穴部)
15 内歯歯車(第2歯車)
15c 筒軸部(軸部)
16 くさび部材
16a 基部
18 ばね部材
19 くさび操作部材
22 偏心空間
23 ローラ部材

Claims (3)

  1. 第1ブラケットに取付けられ、外歯とこの外歯の径方向内側に同心に設けられる穴部とを有する第1歯車と、第2ブラケットに取付けられ、前記外歯に偏心して噛合する内歯とこの内歯の径方向内側に同心に設けられて前記穴部に入り込む軸部とを有し、両歯の噛合位置が移動することで第1歯車に対して回転する第2歯車と、前記穴部の内周面および前記軸部の外周面に囲まれる偏心空間に配設され、その偏心空間の狭窄領域に食い込んで両歯車の相対回転を規制するロック位置と前記狭窄領域から抜け出て両歯車の相対回転を許容するアンロック位置との間を移動する一対のくさび部材と、これらのくさび部材をその幅広側の基部同士が互いに離間する方向に付勢してそれぞれ前記ロック位置に位置させるばね部材と、いずれか一方のくさび部材を押圧して前記ばね部材の付勢力に抗して前記アンロック位置に位置させながら前記軸部の周りを移動させるくさび操作部材とを備え、前記くさび部材の移動による両歯の噛合位置の移動により両歯車を相対回転させて第1ブラケットに対する第2ブラケットの角度を調整するようにしたブラケットの角度調整装置であって、
    前記偏心空間の一対のくさび部材の各基部の間の領域に、その軸心が歯車の軸心と同一方向に延在する姿勢で配設されるローラ部材をさらに備え、
    前記ローラ部材は、前記くさび操作部材による前記くさび部材の移動時に、前記穴部の内周面および前記軸部の外周面の双方に同時に接触して、当該周面同士の隙間が狭まるのを規制することを特徴とするブラケットの角度調整装置。
  2. 前記くさび部材は、前記ロック位置に位置するときに、前記穴部の内周面および前記軸部の外周面に、歯車の軸心方向から見て少なくとも3箇所で接していることを特徴とする請求項1に記載のブラケットの角度調整装置。
  3. 請求項1または2に記載のブラケットの角度調整装置と、このブラケットの角度調整装置の第1ブラケットおよび第2ブラケットのうちの一方が取付けられるシートクッションおよび他方が取付けられるシートバックとを備えることを特徴とする車両用シート。
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