JP6066975B2 - 故障検出装置 - Google Patents

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本発明は、粒子状物質を捕集するフィルタの下流側に配置される検出部の検出値に基づいてフィルタの故障を検出する故障検出装置に関する。
内燃機関から排出される排ガスの粒子状物質を捕集するフィルタの下流側に電気的特性の変化を検出するPMセンサを配置して、フィルタの故障を検知する技術が従来から知られている。この種のPMセンサでは、ヒータの加熱によって堆積した粒子状物質の燃焼除去を所定のタイミングで行っている。例えば、特許文献1には、始動時に、微粒子状物質を燃焼させる制御を行った後、通常の粒子状物質を検出する制御に移行する処理を行う粒子状物質検出装置が開示されている。始動時のタイミングで粒子状物質検出装置の再生を行うことによって、停止から再始動までの間で生じた環境変化の影響を抑制しているのである。
特開2012−12960号公報
粒子状物質を検出するためには粒子状物質がPMセンサの検出部に一定量堆積する必要がある。この点、特許文献1に開示される構成は、粒子状物質が一定量堆積する前にエンジンが停止した場合、再始動時に粒子状物質を燃焼除去する処理が行われてしまうため、走行距離が短い場合にはフィルタの故障を検知できないおそれがあった。また、粒子状物質が実際に堆積していない状態でも、エンジン始動のタイミングでヒータが加熱されるので、ヒータの加熱による検出部へのダメージが蓄積しやすく、エネルギー効率の観点からも従来のフィルタの故障検出装置には、改善の余地があった。
本発明は、粒子状物質を除去する再生処理の回数を低減して検出部の劣化を防止しつつ、フィルタの故障判定を正確に行うことができる故障検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、内燃機関(例えば、後述のエンジン100)の排気通路(例えば、後述の排気管2)に設けられ排気中の粒子状物質(例えば、後述のPM)を捕集するフィルタ(例えば、後述のCSF12)の下流側に配置される検出部(例えば、後述のPMセンサ20)の検出値に基づいて前記フィルタの故障を検出し、前記検出部を加熱する加熱部(例えば、後述のヒータ22)によって前記検出部に堆積した前記粒子状物質を焼却する再生処理制御を行う故障検出装置(例えば、後述のECU1)であって、前記検出部の検出値に基づいて異常判定を行う異常判定部(例えば、後述のNG判定部50)と、前記異常判定で異常と判定(例えば、後述のNG判定)した場合は、予め設定される判定値(例えば、後述のNGカウントUP値)を積算していくカウント部(例えば、後述のカウント部51)と、前記判定値の積算値(例えば、後述のカウント値)が閾値(例えば、後述のカウント判定閾値)を超えると前記フィルタの故障を判定する故障判定部(例えば、後述の故障判定部52)と、前記異常判定で正常(例えば、後述のOK判定)と判定した場合は、前記積算値をリセットするリセット部(例えば、後述のリセット部54)と、前記故障判定部による故障判定の精度に影響を与える状況を取得すると、前記状況の影響を反映して前記判定値を小さく補正する判定補正部(例えば、後述の判定補正部53)と、を備える故障検出装置。
これにより、実際の状況が考慮された判定値の積算値に基づいて故障判定が行われるので、内燃機関の稼動時間が短いような場合(例えば、後述の走行距離が短いような場合)でも、誤判定を防止し、フィルタの故障判定を正確に行うことができる。また、現実の状況にあわせて再生処理の回数を削減することもでき、加熱による検出部の劣化を防止するとともにエネルギー効率を向上させることができる。
前記故障検出装置は、凝縮水の発生を検出する凝縮水判定部(例えば、後述の凝縮水判定部56)を更に備え、前記判定補正部は、前記凝縮水の検出された状況を取得すると前記判定値を小さくする補正を行うことが好ましい。
これにより、粒子状物質の検出に大きな影響を与える凝縮水の発生を判定値に反映させることができるので、故障判定を一層正確に行うことができる。
前記判定補正部は、前記異常判定で正常と判定されると前記判定値を小さくする補正を行うことが好ましい。
これにより、再生処理が行われることなく正常判定が連続的に行われた場合でも、その状況が判定値に反映されるので、故障判定の正確性を維持することができる。
前記判定補正部は、ドライビングが行われるたびに前記判定値を小さくする補正を行うことが好ましい。
これにより、ドライビング回数が考慮されるので、内燃機関の停止から再始動までに生じる環境の変化が粒子状物質に与える影響を判定値に反映させることができ、実際の状況に即して故障判定をより正確に行うことができる。
予め設定される判定閾値(例えば、後述のNGカウントUP閾値)を前記判定値が超えた場合は、前記再生処理制御を行うことが好ましい。
これにより、検出部の検出精度に影響を与える状況が続いて故障判定の精度が悪くなる事態を防止できる。
本発明の故障検出装置によれば、粒子状物質を除去する再生処理の回数を低減して検出部の劣化を防止しつつ、フィルタの故障判定を正確に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る故障検出装置が適用されるエンジン及びその排気通路を模式的に示す図である。 PMセンサの構成の一部を概略的に示した図である。 ECUの故障判定に関する構成を示すブロック図である。 NGカウント値がNG判定閾値を上回る経過を示すグラフである。 NGカウントUP値が減算される様子を示すグラフである。 NGカウントUP値が閾値を下回りリセットされる様子を示すグラフである。 故障判定処理の全体の流れを示すフローチャートである。 暖機中PM判定制御の流れ示すフローチャートである。 暖機後PM判定制御の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の故障検出装置の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る故障検出装置(ECU1)が適用されるエンジン100及びその排気通路を模式的に示す図である。図2は、PMセンサの構成の一部を概略的に示した図である。
内燃機関としてのエンジン100は、各気筒内に燃料を直接噴射するディーゼルエンジンであり、自動車に用いられるものである。図1に示すように、エンジン100には、排ガスをエンジン100の外部に導く排気通路としての排気管2が接続されている。排気管2は、燃焼室から排出された燃焼ガスが流通する排気通路であり、機関本体のシリンダヘッドに排気マニホールドを介して接続される。排気管2には、排気管2の内部を流通する排ガスを浄化するための排気浄化装置10が配置されるとともに、排気温度センサ93及びPMセンサ20等の各種のセンサが配置されている。
排気浄化装置10は、排気管2を流れる排ガスの浄化を行う排気浄化装置である。本実施形態の排気浄化装置10は、NSC(NOX Storage Catalyst)11と、CSF(Catalyzed Soot Filter)12と、を備える。
NSC11は、NOxを除去するためのNO除去触媒が担持されるNOx還元触媒部である。本実施形態では、排ガス中のHCやCOの除去を行う触媒としても十分に機能するように、Pt、Pd、Rh等の担持量が調整されている。
CSF12は、粒子状物質PM(Particulate Matter)を捕集するフィルタであり、NSC11の下流側に配置される。CSF12は、DPF(Diesel Particulate Filter)に、酸化触媒を担持させたものである。このCSF12によって排ガス中のPMが捕集される。
排気温度センサ93は、排ガス温度を検出するためのものであり、排気管2の内部に配置される。排気温度センサ93の配置場所は、特に限定されるわけではなく、排ガスの温度を検知できる場所であればよい。
PMセンサ20は、導電性を有するPMの性質を利用する電気抵抗式センサである。図1に示すように、PMセンサ20は、CSF12の下流側に配置されており、CSF12を通過した排ガスに含まれるPMを検出する。
図2に示すように、PMセンサ20は、電極部21と、ヒータ22と、を備える。電極部21は、基板210と、この基板210に形成される一対の櫛形の測定電極211,212を備える。一対の測定電極211,212は、相互に挟み合うように対向配置されている。PMセンサ20は、ECU1から送信された制御信号に基づいて動作し、抵抗値を測定する。なお、この図2に示すPMセンサ20は、一例であり、この構成のPMセンサ20に限定されるわけではない。
本実施形態のヒータ22は、電極部21に近接配置されており、このECU1からの制御信号に基づいて電極部21の加熱を行い、電極部21に付着したPMを燃焼除去してPMセンサ20の再生処理を行う。
また、エンジン100には、点火、燃料の供給、吸排気等のエンジン100の各種の制御を行う電子制御ユニット(以下ECU)1が電気的に接続されている。このECU1には、前述の排気温度センサ93やPMセンサ20の他、吸入空気量を測定するエアフローセンサ91やエンジン水温を検出するエンジン水温センサ92等が接続されており、ECU1が運転及びエンジン制御に関わる各種の測定情報を取得、利用可能になっている。例えば、ECU2は、エアフローセンサ91の測定情報と、エンジン100の回転数等の情報と、に基づいて排気通路における空間速度SVを算出したり、エンジン水温センサ92及び排気温度センサ93等の温度状況に基づいて暖機完了を検出したりすることができる。また、本実施形態のECU1には、排気浄化装置10の異常を使用者に通知するための警告灯95が電気的に接続されている。本実施形態では、後述するECU1によるCSF12の故障が検出されると、警告灯95を点灯し、ユーザにCSF12が故障したことを報知するように構成される。
本実施形態のECU1は、PMセンサ20の検出値に基づいてCSF12の故障を検出する。次に、ECU1による故障判定の詳細な構成について説明する。図3は、ECUの故障判定に関する構成を示すブロック図である。図4は、NGカウント値がNG判定閾値を上回る経過を示すグラフである。図5は、NGカウントUP値が減算される様子を示すグラフである。図6は、NGカウントUP値が閾値を下回りリセットされる様子を示すグラフである。
図3に示すように、本実施形態のECU1は、CSF12の故障判定を行う構成として、NG判定部50と、カウント部51と、故障判定部52と、判定補正部53と、リセット部54と、PM再生部55と、凝縮水判定部56と、を備える。
NG判定部50は、PMセンサ20から入力される測定情報に基づいてPMの堆積量を推定し、CSF12の状態を判定する異常判定を行う異常判定部である。異常判定では、PMセンサ20によって測定された抵抗値の変化に基づいて、所定量のPMが堆積しており、CSF12に異常が生じている可能性がある場合はNG判定を行う。一方、抵抗値によって所定量のPMが堆積していないと判断され、CSF12に異常が生じていない場合はOK判定を行う。
カウント部51は、NG判定が行われるごとに、判定値として設定されるNGカウントUP値を積算する処理を行う。これによって、NGカウントUP値の積算値であるNGカウント値が算出される。なお、OK判定が行われた場合は、カウント部51は、NGカウントUP値の積算は行わない。
故障判定部52は、NGカウント値に基づいてCSF12の故障判定を行う。図4に示すように、NG判定が複数回行われ、NGカウント値がNG判定閾値を上回った場合に、CSF12が故障していると判断し、NGカウント値がNG判定閾値を下回っている場合は、故障しているとは判断しない。
判定補正部53は、PMの検出精度に影響する特定状況を検出し、NGカウントUP値を減算する補正を行う。特定状況は、減算対象として設定されているものである。本実施形態の判定補正部53に設定されている特定状況については後述する。
リセット部54は、上述のOK判定が行われた場合にNGカウント値のリセットを行う。NG判定が複数回行われた場合でも、NG判定閾値に達する前にOK判定がなされた場合は、NGカウント値がリセットされる。
PM再生部55は、ヒータ22を制御してPMの燃焼除去を行う。本実施形態のPM再生部55は、NG判定部50によってNG判定されると、PMの燃焼除去を行う。OK判定された場合は、原則的には燃焼除去を行わないが、所定の条件を満たした場合は、PMの燃焼除去を行う。所定の条件は、何れも後述するが、NGカウントUP値がNGカウントUP閾値を下回った場合(後述の図6)と、OK判定がされた状態で、抵抗値が予め設定されるOK判定抵抗閾値を下回った場合(後述の図9のS317)と、の2つである。
次に、本実施形態の判定補正部53について説明する。図5に示すように、本実施形態では、カウントUP値の減算を行う減算対象として、暖機完了(温度判定)と、PMセンサOK判定と、凝縮水検出と、が設定されている。
減算対象として設定される暖機完了(温度判定)は、エンジン100始動後、凝縮水が検出されることなく又は凝縮水がパージされた状態で温度情報に基づいて暖機が完了したと判定された状態である。エンジン100停止からエンジン再始動までの間に、環境の変化により、PMセンサ20に付着しているPMの状況が変わってしまうおそれがある。このような状況は、凝縮水が生じていなくても、PMセンサ20の検出値に悪影響を与えるおそれがある。そこで、判定補正部53は、温度判定に基づいて暖機が完了した場合は、暖機完了(温度判定)に設定されている所定の減算値をNGカウントUP値から減算する。図5に示す例のように、NGカウントUP値の初期値が1.0であり、減算されてない状態で暖機完了(温度判定)が判定されると、NGカウントUP値1.0から0.1が引かれてNGカウントUP値は、0.9となる。
減算対象として設定されるPMセンサOK判定は、PMセンサの検出値に基づいてOK判定を行った状態のことである。上述の通り、OK判定が連続的に行われた場合は、PMセンサ20の再生処理が行われない可能性があるため、OK判定の回数が増えれば燃焼除去されないPMが局所的に堆積するような状況もあり得る。このような状況は、PMセンサ20の検出値の精度に悪影響を与えるおそれがある。そこで、PMセンサのOK判定が行われると、OK判定に設定されている所定の減算値をNGカウントUP値から減算する処理を行うのである。図5に示す例のように、NGカウントUP値が暖機完了(温度判定)によって減算されて0.9となっている状態で、PMOK判定が行われると、NGカウントUP値から0.1が引かれてNGカウントUP値は、0.8となる。
減算対象として設定される凝縮水検出は、暖機中に、PMセンサ20の検出値に基づいて凝縮水が検出された状態である。本実施形態では、凝縮水判定部56によって行われる。凝縮水が発生している場合は、PMセンサ20の検出値の精度が低下している場合が考えられる。そこで、判定補正部53は、凝縮水が検出されると、凝縮水検出に設定されている所定の減算値をNGカウントUP値から減算する。本実施形態では、凝縮水がNG判定の精度(PMセンサ20の検出精度)に与える影響が大きいことを考慮し、他の特定状況に比べ減算値が大きく設定される。図5に示す例のように、暖機完了(温度判定)及びOK判定後、エンジン100の停止が行われるソーク時間の経過後、暖機運転中に凝縮水が検出されると、NGカウントUP値から0.2が引かれてNGカウントUP値は0.6となる。
以上説明したように、ECU1の判定補正部53が、NG判定の精度に悪影響を与える特定状況を検出すると、NGカウント値UPは随時補正される。NGカウント値は、この特定状況を反映したNGカウントUP値の積算値であるので、NGカウント値に基づくNG判定を精度よく行うことができる。例えば、NGカウントUP値の初期値が1.0でNG判定閾値が3.0に設定した場合、特定状況が検出されなければ、3回のNG判定によってNG判定閾値を上回ることになる。しかし、上述の通り、特定状況が検出されている場合はNGカウントUP値が減算されるため、NG判定閾値を上回るためには、少なくとも4回はNG判定が行われる必要があり、PMが誤検出され易い状況を考慮した正確な故障判定が実現されているのである。
次に、NGカウントUP値のリセットについて説明する。本実施形態のリセット部54は、NGカウントUP値のリセットも行う。NGカウントUP値のリセットは、NG判定を行った場合に行われる。また、図6に示すように、NGカウントUP値が予め設定されるNGカウントUP閾値を下回った場合にもリセット部54によってNGカウントUP値がリセットされる。図6に示す例では、NGカウントUP閾値が0に設定されており、暖機完了(温度判定)によって、NGカウントUP値が0となったことにより、NGカウントUP閾値を下回り、NGカウントUP値が初期値の1.0に戻っている。
ECU1のCSF12の故障判定に関する構成は、以上のように構成される。次に、ECU1による故障判定を行うための具体的な処理について説明する。図7は、故障判定処理の全体の流れを示すフローチャートである。図8は、暖機中PM判定制御の流れ示すフローチャートである。図9は、暖機後PM判定制御の流れを示すフローチャートである。
図7に示すように、エンジン100が始動し、故障判定処理が開始されると、S101で、暖機完了フラグをOFFする。このフラグは、後述の暖機中PM判定制御でONされるまでOFFの状態が維持される。
S102では、PMセンサ20のヒータ23の通電を禁止する処理を行う。これにより、PMセンサ20が被水している状態でのヒータ22の通電によって生じるPMセンサ20の破損を確実に防止できる。
S103では、PM堆積量判定を禁止する処理を行う。被水している状態ではPMの堆積量を正確に判定することができない。そこで、NG判定の正確性を維持するために、PM堆積量の判定は被水状態にないと判断されるまで行われないように、S103の処理で禁止される。S104では、PMセンサ20の抵抗値の検出を開始する。S104で開始される抵抗値の検出は、PM堆積量を判定するためではなく、後述の凝縮水を検出するためである。S104の処理が終了すると、S105の暖機中PM判定制御のサブルーチンに移行する。
図8に示すように、暖機中PM判定制御が開始されると、S201では、PMセンサの初期抵抗値を検出するとともに、凝縮水を検出するための第1閾値と、凝縮水がパージされたことを検出するための第2閾値と、を設定する。第1閾値は、凝縮水が検出されたときの特徴に基づいて設定された値である。第2閾値は、凝縮水がパージされた状態に基づいて設定される値であり、第1閾値よりも高い値である。
S202では、エンジン水温及びCSF12のフィルタ温度を取得する。エンジン水温センサ92の測定値からエンジン水温を取得するとともに、排気温度センサ93の測定値等に基づいてフィルタ温度を算出する。なお、エンジン水温及びフィルタ温度は、他の場所に配置される温度センサの情報に基づいて算出してもよいし、CSF12に温度センサを配置し、直接的に取得してもよい。
S203では、SV及び排ガス温度に基づいてPM補正量を算出し、このPM補正量に基づいてPM通過量を算出する。このPM通過量は、PM堆積量の判定等に反映される。
S204では、暖機中に走行した距離をPM判定走行距離として積算する。これにより、暖機中の走行距離も暖機後のPM判定制御に反映されることになる。
S205では、S202で取得した温度情報等に基づいて暖機が完了したか否かを判定する。S205で暖機が完了したと判定した場合は、S206の処理でNGカウントUP値を減算し(図5参照)、暖機完了フラグをONにするS207の処理に移行する。暖機完了フラグをONにすると、暖機中PM判定制御のサブルーチンを終了し、メインルーチンの図7のS106の処理に移行する。
S205で判定温度に達していない場合、S208の凝縮水を検出する処理に移行する。S208では、PMセンサ20の抵抗値が第1閾値以下になったか否かを判定し、第1閾値以下になっていない場合は、S202の処理に戻る。一方、PMセンサ20の抵抗値が第1閾値以下の場合、暖機判定温度を切り替えるS209の処理に移行する。
S209では、暖機完了を判定するための判定温度の変更を行う。即ち、暖機判定が完了する前に、抵抗値が第1閾値以下に低下している場合は、凝縮水が発生していることを意味する。そこで、S209の処理で暖気完了を判定する判定温度を通常の暖機判定温度よりも高い温度に設定することで、凝縮水がパージされる前に、暖機完了と判定される事態を防止しているのである。従って、温度判定によって暖機完了フラグがONされた場合は、凝縮水がパージされた状態(凝縮水の影響が小さい状態)で暖機運転が完了したと考えることができる。
S210では、抵抗値が第2閾値以上になっていない場合は、凝縮水がパージされたと判断し、S202の処理に戻ってS205の暖機完了の判定を行う。上述の通り、ループしたS209の処理で基準となる判定温度は、S209の処理で通常の判定温度よりも高くなっている。一方、第2閾値以上になった場合は、S211の処理に移行し、凝縮水検出に基づいてNGカウントUP値を減算する(図5参照)。そして、S207の処理に移行し、暖機完了フラグをONし、暖機中PM判定制御のサブルーチンを終了する。
図7に示すように、暖機中PM判定制御のサブルーチンが終了し、故障判定制御のメインルーチンに戻ると、S106及びS107の処理で、ヒータ22の通電許可を行うとともに、PM堆積量判定許可を行う。暖機が完了していることから、被水を原因とするヒータ22の通電によるセンサ素子の故障や、PM堆積量の誤判定が生じる可能性も小さいためである。S106及びS107の処理が完了すると、S108の暖機後PM判定制御サブルーチンに移行する。
図9に示すように、暖機後PM判定制御が開始されると、まずS301でSV及び排ガス温度に基づいてPM補正量を演算し、PM通過量を算出する。S301の処理は、暖機中PM判定制御におけるS203の処理と同様である。S302では、PM判定走行距離の閾値を設定する。このPM判定走行距離の閾値に基づいて後述のPMセンサ20のOK判定が行われる。次に、S303でPM判定走行距離を積算する。S303の処理は、暖機中PM判定制御におけるS204の処理と同様である。
S304では、PMセンサ20によって検出された抵抗値がNG判定抵抗閾値以下か否かを判定する。PMセンサ20で検出された抵抗値が、抵抗値閾値NG以下の場合は、S305の処理に移行し、NGカウント値にNGカウントUP値を加算し、S306の処理に移行する。
S306では、NG判定が行われたことによってNGカウントUP値がリセットされて初期値に戻る。それとともに、S307では、PM補正量をリセットする。次に、S308の処理でヒータ22の通電制御を行い、PMセンサ20に堆積したPMを焼却除去し、S309の処理に移行する。S309では、NGカウント値が、NGカウント閾値以上であるか否かを判定する。NGカウント値が、NG判定が数回行われ、NGカウント閾値を上回っている場合は、S310の処理に移行する(図4参照)。S310では、NGカウント閾値を上回っている場合はCSF12に異常が発生していると判断され、故障判定が行われる。
S304の処理で、抵抗値がNG判定抵抗閾値以下ではなかった場合は、S311の処理に移行する。S311では、まず、NGカウントUP値が閾値以下になっていないかを判定する。NGカウントUP値が閾値以下になっている場合は(図6参照)、NGカウントUP値がリセットされるS306の処理に移行する。
S312では、積算されたPM判定走行距離が走行距離閾値以上か否かを判定する。走行距離閾値を超えていない場合は、S301の処理に戻り、走行距離閾値を超えている場合はS313の処理に移行する。S313では、OK判定が行われる。続いてS314の処理で、走行距離及びNGカウント値をリセットして初期値に戻し、S315では、NGカウントUP値をPMセンサOK判定に基づいて減算する(図5参照)。S316では、S311の処理と同様にNGカウントUP値が閾値以下になっているか否かを判定する。閾値以下になっている場合は、S306の処理に移行し、NGカウントUP値をリセットし、閾値以下ではない場合は、S317の処理に移行する。
S317では、抵抗値に基づいてOK判定抵抗閾値以下になっているか否かを判定する。S317の処理について説明する。OK判定抵抗閾値は、OK判定が行われた場合における抵抗値の閾値であり、PMが付着していないと考えられる通常状態よりも低く、かつ、NG判定抵抗閾値よりも高い値として設定される。ここで、S317の処理に至る場合は、OK判定が行われた場合であって、走行距離閾値を超えている場合である。走行距離閾値を超えている場合、既に、PMセンサ20にPMが長い時間をかけて堆積していることが考えられる。NG抵抗値閾値よりも高い値であっても、OK判定抵抗閾値以下になったということは、PMが既に一定量堆積していると推定される。そこで、OK判定抵抗閾値以下になった場合は、S306の処理に移行し、でNGカウントUP値及びPM補正量をリセットするとともに、PM再生処理を行う。
S317において、OK判定抵抗閾値以下ではないと判定された場合は、S301の処理に戻る。暖機後PM判定制御は、S309でNGカウント値がNGカウント閾値以上となって故障判定が行われるまでS301からS309までの処理がループする。S310の処理で故障判定を行った後、暖機後PM判定制御のサブルーチンを終了する。図7に示すように、暖機後PM判定制御のサブルーチンが終了すると、故障判定処理のメインルーチンも終了する。
本実施形態のECU1は、故障判定が行われると、警告灯95を点灯し、使用者にCSF12に異常が発生していることを通知する制御を行う。ECU1による故障判定の処理の一連の流れは以上の通りである。なお、上記フローの処理の一部を省略したり、処理を追加したり、変更することもできる。
上述のように、本実施形態の暖機中PM判定制御では、暖機完了(温度判定)又は凝縮水検出の何れかの特定状況が検出されてNGカウントUP値が減算されることになる。エンジン100が始動すると、暖機が開始されるので、暖機完了(温度判定)及び凝縮水検出の両方を減算対象と設定することで、ドライビングを検出することができる。即ち、暖機完了(温度判定)及び凝縮水検出の両方を減算対象とすることで、エンジン停止からエンジン再始動までの環境変化の影響をNGカウントUP値に反映させることができる。更に、減算対象を暖機完了(温度判定)及び凝縮水検出に分けることによって、PMセンサ20の検出値への影響の大きい凝縮水検出に重みをつけて減算することが可能となっているのである。なお、ここでいうドライビングとは、エンジン100が始動してから停止するまでを1回とし、アイドリングを除くものである。
以上説明した本実施形態の故障検出装置としてのECU1によれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態の故障検出装置としてのECU1は、PMセンサの検出値に基づいて異常判定を行うNG判定部50と、異常判定でNG判定した場合は、予め設定されるNGカウントUP値を積算していくカウント部51と、カウント値がカウント判定閾値を上回るとCSF12の故障を判定する故障判定部52と、異常判定でOK判定した場合は、カウント値をリセットするリセット部54と、故障判定部52による故障判定の精度に影響を与える状況を示す信号を検出すると、状況の影響を反映してNGカウントUP値を小さく補正する判定補正部53と、を備える。これにより、PMセンサ20の実際の状況が考慮されたNGカウントUP値が積算されたカウント値に基づいて故障判定が行われるので、走行距離が短いような場合でも、誤判定を防止し、CSF12の故障判定を正確に行うことができる。また、故障判定にPMセンサ20の状況が反映されているので、現実の状況にあわせて再生処理の回数を削減することができ、加熱による検出部の劣化を防止するとともにエネルギー効率を向上させることができる。
ECU1は、凝縮水の発生を検出する凝縮水判定部56を更に備え、判定補正部53は、凝縮水の検出された状況を示す信号を検出すると、NGカウントUP値を小さくする補正を行う。これにより、PMの検出に大きな影響を与える凝縮水の発生を判定値に反映させることができるので、故障判定を一層正確に行うことができる。
判定補正部53は、異常判定で正常と判定されるとNGカウントUP値を小さくする補正を行う。これにより、再生処理が行われることなくOK判定が連続的に行われた場合でも、その状況が判定値に反映されるので、故障判定の正確性を維持することができる。
判定補正部53は、ドライビング(暖機完了)が行われるたびにNGカウントUP値を小さくする補正を行う。暖機完了後に、NGカウントUP値が補正されるので、ドライビング回数が考慮され、エンジン100の停止から再始動までに生じる環境の変化がPMに与える影響をNGカウントUP値に反映させることができ。実際の状況に即して故障判定をより正確に行うことができる。
予め設定されるNGカウントUP閾値をNGカウントUP値が下回った場合は、PM再生部55によって再生処理制御を行う。これにより、PMセンサ20の検出精度に影響を与える状況が続いて故障判定の精度が悪くなる事態を防止できる。
以上、本発明の故障検出装置としてのECU1の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態では、NGカウントUP値がリセットされるとともにPM再生処理を行っているが(S306、S308参照)、NGカウントUP値のリセットを行わずにPM再生処理を行うこともできる。これにより、減算対象となった特定状況の影響を維持しつつ、故障判定を継続できる。また、上記実施形態では、判定値としてNGカウントUP値を加算していく処理を行っているが、判定値は積算されるものであればよく、加算されていくものに限定されるわけではない。例えば、異常判定ごとに判定値を減算し、所定の閾値を下回った場合に故障判定を行う処理とすることもできる。
上記実施形態では、ECU1を故障検出装置としているが、ECU1とPMセンサ20にセンサコントローラを配置し、このセンサコントローラがECU1と協働して故障判定を行う構成としてもよい。また、上記実施形態では、PMセンサ20が、電気抵抗値を測定しているが、静電容量等他の電気特性を測定し、これらの測定情報に基づいてPMセンサの故障判定を行うこともできる。
上記実施形態のレイアウトは、一例であり、PMセンサ20は、その検出部がフィルタ部の下流側に配置されればよい。排気浄化装置10やPMセンサ20等がエンジン100の直下又は床下に配置されるレイアウト等、様々なレイアウトに本発明を適用することができる。
1 ECU(故障検出装置)
2 排気管(排気通路)
12 CSF(フィルタ)
20 PMセンサ(検出部)
22 ヒータ(加熱部)
50 NG判定部(異常判定部)
51 カウント部
52 故障判定部
53 判定補正部
54 リセット部
56 凝縮水判定部
100 エンジン(内燃機関)

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ排気中の粒子状物質を捕集するフィルタの下流側に配置される検出部の検出値に基づいて前記フィルタの故障を検出し、
    前記検出部を加熱する加熱部によって前記検出部に堆積した前記粒子状物質を焼却する再生処理制御を行う故障検出装置であって、
    前記検出部の検出値に基づいて異常判定を行う異常判定部と、
    前記異常判定で異常と判定した場合は、予め設定される判定値を積算していくカウント部と、
    前記判定値の積算値が閾値を超えると前記フィルタの故障を判定する故障判定部と、
    前記異常判定で正常と判定した場合は、前記積算値をリセットするリセット部と、
    前記故障判定部による故障判定の精度に影響を与える状況を取得すると、前記状況の影響を反映して前記判定値を小さく補正する判定補正部と、
    を備える故障検出装置。
  2. 凝縮水の発生を検出する凝縮水判定部を更に備え、
    前記判定補正部は、前記凝縮水の検出された状況を取得すると前記判定値を小さくする補正を行う請求項1に記載の故障検出装置。
  3. 前記判定補正部は、前記異常判定で正常と判定されると前記判定値を小さくする補正を行う請求項1又は2に記載の故障検出装置。
  4. 前記判定補正部は、ドライビングが行われるたびに前記判定値を小さくする補正を行う請求項1から3までの何れかに記載の故障検出装置。
  5. 予め設定される判定閾値を前記判定値が超えた場合は、前記再生処理制御を行う請求項1から4までの何れかに記載の故障検出装置。
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