JP6066943B2 - 電動オイルポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両用の電動オイルポンプに関する。
近時、所定の停止条件が成立したときエンジンを自動停止させるとともに、再始動条件が成立したときにエンジンを再始動させるいわゆる自動アイドルストップ車両が普及しつつある。このような車両ではトランスミッションへのオイル供給源として、エンジンにより駆動されるメカニカルオイルポンプのほか、エンジン停止中にオイル供給ができないメカニカルオイルポンプに代わる電動オイルポンプを備えたオイル供給システムを搭載している。
例えば特開2013−185500号公報に示されるように、メカニカルオイルポンプと電動オイルポンプの各出力油路は、油圧を調圧してトランスミッション各部位に供給する油圧制御回路に並列して接続され、またメカニカルオイルポンプの出力油路と電動オイルポンプの出力油路との間には、メカニカルオイルポンプからの吐出圧が電動オイルポンプ側へと逆流することを阻止する逆止弁が設けられる。すなわち、電動オイルポンプから吐出されたオイルは逆止弁を介して油圧制御回路に供給される。
従来の電動オイルポンプは、例えば特開2009−108867号公報に示されるように、ベース部、ボディ部およびカバー部とからなるポンプハウジング内にロータ室を形成して、ロータがその軸方向両端面をベース部とカバー部とに接して配置される。ベース部に吸入ポートと吐出ポートが形成され、ロータがベース部のロータ室と反対側に取り付けられたモータにより駆動シャフトを介して回転駆動されるようになっている。
特開2013−185500号公報 特開2009−108867号公報
上述のようにメカニカルオイルポンプと電動オイルポンプを備えるオイル供給システムでは、アイドルストップの際、エンジン停止条件を検知するセンサの誤差や判定エラーによって、メカニカルオイルポンプの吐出圧が下がらないうちに電動オイルポンプの駆動が開始される場合がある。
この場合、逆止弁がメカニカルオイルポンプの高い吐出圧を背圧としてまだ閉じているにもかかわらず、電動オイルポンプはこの逆止弁を押し開いてオイルを送出しようとするため、電動オイルポンプもその吐出圧が増大する過負荷状態となる。
図9はこの間のモータ回転数a、吐出量dおよび吐出ポートから吸入ポートへのオイルの漏れ量eの変化を吐出圧を横軸として示す。
吐出圧が増大するにつれて、ロータの軸方向両端面とベース部およびカバー部との微小間隙を通って吐出ポートから吸入ポートへオイルの漏れが生じるが、微小間隙が油膜で満たされているのでその漏れ量eは微小である。
過負荷状態での吐出圧増大は吐出ポート内のオイルを吐出しようとしても大きな抵抗を受けるためであり、ロータすなわちモータの回転が低下するとともに吐出量dも低下していく。そして、回転が継続したとして、モータ回転数aは吐出量dがゼロになる点に対応するN0まで低下し、吐出圧はP0まで上昇することになる。
実際には、モータ回転数aが低下する経過の中でモータ脱調回転数Ndを下回ってしまい、正常な駆動ができなくなる。
したがって本発明は、上記従来の問題点に鑑み、メカニカルオイルポンプの吐出圧が高い間に駆動開始しても、モータが脱調して正常駆動不能状態に陥ることがないようにした電動オイルポンプを提供することを目的とする。
このため本発明は、ポンプハウジング内に、圧縮室を形成するインナロータとアウタロータからなるロータを配置したロータ室と、ロータ室の周方向に沿って離間して開口しそれぞれ圧縮室に連通する吸入ポートと吐出ポートを有し、インナロータまたはアウタロータをモータで駆動する電動オイルポンプにおいて、
ポンプハウジングには、ロータ室におけるロータの軸方向端面と接する側壁に開口するリング状のプレート収容室を形成し、
プレート収容室に、ロータの軸方向端面と対向する面をロータとの摺接面とするリング状の過負荷応答プレートを収容するとともに、過負荷応答プレートをロータに押圧する付勢手段を備え、
プレート収容室が吸入ポートと吐出ポートが開口する側壁と対向する側壁に形成され、
過負荷応答プレートのリング幅が圧縮室と重なっており、
過負荷応答プレートの摺接面に、それぞれ吸入ポートと吐出ポートに対向する弧状溝を形成し、
過負荷応答プレートとポンプハウジングとの間に過負荷応答プレートの回転を規制する回転規制手段を有し、
回転規制手段が、過負荷応答プレートの摺接面と反対側の軸方向端面から延びるピンと、プレート収容室の底壁に形成されてピンと係合する規制孔と、からなり、
過負荷応答プレートは圧縮室と少なくとも一部重なるリング幅を有して、
吐出ポート側の圧力が所定以上になると、過負荷応答プレートが付勢手段に抗して変位して、その摺接面とロータの軸方向端面との間隙を通って吐出ポート側から吸入ポート側へオイルを逃がすものとした。

本発明によれば、メカニカルオイルポンプの吐出圧が高い間に電動オイルポンプの駆動を開始しても、吐出ポート側から吸入ポート側へのオイル逃がしにより、モータの回転数がモータ脱調回転数まで低下することが防止され、正常駆動不能状態に陥るおそれがなくなる。
本発明の実施の形態の構成を示す縦断面図である。 図1におけるA−A部断面図である。 図2におけるB−B部断面に相当するポンプ部分の断面図である。 過負荷応答プレートを示す拡大図である。 過負荷応答プレートとプレート収容室とを離間させて示す拡大図である。 吐出圧上昇による状態変化を示すグラフである。 過負荷応答プレートの作用を示す説明図である。 モータの回転にかかる作用を示すグラフである。 従来例における作用を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は実施の形態の構成を示す縦断面図である。
電動オイルポンプ1は、ポンプ2とこれを駆動するモータ3とからなる。ポンプ2はベースボディ11およびカバー部40からなるポンプハウジング10内にロータ6を配置してなる。
すなわち、ベースボディ11のカバー部40に面する側に凹部を形成してカバー部40との間にロータ室12を構成し、ロータ6を収容している。なお、ベースボディ11は従来例におけるベース部とボディ部を一体に形成したものに相当する。
モータ3はベースボディ11のロータ室12を形成した側と反対側に取り付けられる。
ロータ6は内歯を備えるアウタロータ7とアウタロータ7より歯数の少ない外歯を備えるインナロータ8とからなり、それぞれの回転中心を偏心させて噛み合わせられて、両者間に圧縮室PCを形成する(後掲の図2も参照)。
インナロータ8の中心部からはモータ3側へ小径軸部8aが延びている。
アウタロータ7の軸方向厚さと、インナロータ8の小径軸部8aを除いてアウタロータ7と噛み合う外径側半部の軸方向厚さとは同一に設定してある。なお、以下では、特記する以外インナロータ8は小径軸部8aを除く外径側半部を指す。
ベースボディ11のロータ室12は、アウタロータ7の外周径に対応してアウタロータ7を回転可能に保持する円形断面で、ロータ6(アウタロータ7およびインナロータ8)の軸方向厚みに対応する深さを有する。すなわちロータ室12の側壁14(凹部の底壁)はロータ6の軸方向端面と面接する。
ロータ室12の側壁14にはインナロータ8の小径軸部8aを支持する軸孔15が貫通して形成され、モータ3の出力軸4が軸孔15と同軸でロータ室12内まで延び、この出力軸4にインナロータ8が結合されて回転駆動されるようになっている。
図2は図1におけるA−A部断面を示し、アウタロータ7およびインナロータ8を仮想線で重ねて示している。図3は図2におけるB−B部断面に対応するポンプ部分の断面を示す。また、先の図1は図2におけるC−C部断面に相当している。
カバー部40にはロータ室12に開口する吸入ポート42と吐出ポート43が周方向に沿って位置をずらせて形成され、吸入ポート42は接続口42aに接続される吸入油路により不図示のオイルパンに連通し、吐出ポート43は接続口43aに接続される吐出油路により油圧制御回路や潤滑等必要部位に連通する。公知のように、吸入ポート42はロータの回転方向に沿って圧縮室PCの容積が拡がる拡大領域Raに連通するように形成され、吐出ポート43は圧縮室PCの容積が小さくなる縮小領域Rbに連通するように形成されている。
なお、図1には簡便のため、C−C部断面からはずれた接続口42a、接続口43aも併せて示している。
以上の構成は従来例の基本的構成と同様である。
本実施の形態では、さらにロータ室12に臨んで過負荷応答プレート30が設けられている。以下、これについて説明する。
図4は過負荷応答プレート30単体を示す拡大図で、(a)はロータ室12側から見た正面図、(b)は(a)におけるD−D部断面図、(c)は(a)におけるE−E部断面図、(d)は背面図である。
過負荷応答プレート30はリング状で、ロータ室12に臨む前面をロータ6(アウタロータ7およびインナロータ8)の端面との摺接面31とする。
摺接面31には周方向に延びる弧状溝35、36が形成され、反対側の背面にはリング状突部37が形成され、リング状突部37より径方向外側と内側に所定幅の平坦面を残し、それぞれ外側シール面32aと内側シール面32bとしている。
リング状突部37の端面からは軸方向にピン38が延びている。ピン38は過負荷応答プレート30の直径線上、中心を挟んだ対向位置に植え込まれている。ピン38の周方向位置は、植え込み深さを確保する観点からは、図4のとくに(a)、(d)に示すように弧状溝35、36を避けた位置が好ましい。
ベースボディ11には過負荷応答プレート30を収容するプレート収容室20を形成してある。
図5は過負荷応答プレート30とプレート収容室20とを離間させて示す拡大図である。
まず、プレート収容室20は、ロータ室12の側壁14にリング状に形成されている。プレート収容室20の外径はロータ室12の外径と同一に設定し、径方向幅は全周一定である。
なお、過負荷応答プレート30の外径Do’はプレート収容室20の外径Doよりわずかに小さく、過負荷応答プレート30の内径Di’はプレート収容室20の内径Diよりわずかに大きく設定して、プレート収容室20の外周壁および内周壁と過負荷応答プレート30の外周壁および内周壁との間にそれぞれ所定の遊び(間隙)を有するようになっている。
また、図5は図1相当の断面を示すが、簡便のため、ピン38および規制孔24も併せて示している。
プレート収容室20の底壁には同心のリング状凹部22が形成され、過負荷応答プレート30のリング状突部37を受容するようになっている。底壁にはリング状凹部22より径方向外側と内側に所定幅の平坦面を肩部状に残し、それぞれ外側シール面21aと内側シール面21bとしている。
リング状凹部22の底壁23にはピン38に対応する規制孔24を貫通形成してある(図3も参照)。 規制孔24はピン38よりも所定量だけ大径としてある。
図5に示すように、過負荷応答プレート30の外側シール面32aとプレート収容室20の外側シール面21aとの間に弾性体の外側シールリング26aが設けられ、過負荷応答プレート30の内側シール面32bとプレート収容室20の内側シール面21bとの間に弾性体の内側シールリング26bが設けられる。
シールリング26a、26bの断面形状については後述する。
過負荷応答プレート30は、ピン38が規制孔24に進入して係止されることにより、ロータ6(アウタロータ7およびインナロータ8)による連れ回りが阻止され、回転方向の位置が規制される。他方、プレート収容室20の外周壁および内周壁との間の遊びと、ピン38と規制孔24間の遊びによって、アウタロータ7やインナロータ8の回転軸に対して直角の軸回りには所定量だけ回転(傾斜)可能となっている。
ポンプ2が組み立てられた状態、すなわち過負荷応答プレート30の摺接面31がアウタロータ7およびインナロータ8に面接した状態で、過負荷応答プレート30の外側シール面32aとプレート収容室20の外側シール面21a間の距離は外側シールリング26aの軸方向厚さより小さく、また過負荷応答プレート30の内側シール面32bとプレート収容室20の内側シール面21b間の距離も内側シールリング26bの軸方向厚さより小さくなるように設定してある。
これにより、外側シールリング26aと内側シールリング26bはそれぞれ所定量初期圧縮されて過負荷応答プレート30をロータ6側へ付勢している。
摺接面31に形成された弧状溝35はカバー部40の吸入ポート42に対向するとともに吸入ポート42と同等の弧長および幅を有し、弧状溝36は吐出ポート43に対向するとともに吐出ポート43と同等の弧長および幅を有するように設定してある。(図2、図4参照)
上記構成になる電動オイルポンプ1では、モータ3の駆動によるロータ6(アウタロータ7、インナロータ8)の回転に伴い、吸入ポート42のオイルが圧縮室PCに吸入され、圧縮室PCから吐出ポート43へ吐出されるが、過負荷応答プレート30はそのリング幅が圧縮室PCをカバーして、弧状溝35は圧縮室PCの拡大領域Raと連通し、弧状溝36は圧縮室PCの縮小領域Rbと連通してそれぞれオイルに満たされている。そして、弧状溝35は吸入ポート42と対向して同形状、弧状溝36は吐出ポート43と対向して同形状であるため、弧状溝35内は吸入圧と同等圧、弧状溝36内は吐出圧と同等圧となっている。
そして、通常稼動時は、外側シールリング26aおよび内側シールリング26bの初期圧縮による所定の付勢力で過負荷応答プレート30がロータ6に押し付けられているため、ロータ6の軸方向両端面と過負荷応答プレート30の摺接面31およびカバー部40の側壁41との微小間隙が詰められて、吐出ポート43(および弧状溝36)と吸入ポート42(および弧状溝35)間のオイルの流通(漏れ)は実質遮断されている。
メカニカルオイルポンプの吐出圧が下がりきらない状態で電動オイルポンプ1の駆動が開始され、電動オイルポンプ1の吐出圧が所定値Ps以上の過負荷状態へ上昇すると、当該吐出圧による力が上述の所定の付勢力Foを越えて外側シールリング26aおよび内側シールリング26bをさらに圧縮することになる。
図6はこの間の状態変化を示し、Fは吐出圧により過負荷応答プレート30にかかる力、Sは過負荷応答プレート30の変位量を表し、Foは外側シールリング26aおよび内側シールリング26bの初期圧縮による付勢力である
外側シールリング26aおよび内側シールリング26bのさらなる圧縮により、図7の(a)に示すように、過負荷応答プレート30を変位させる。すなわち、吸入圧は吐出圧より低いため、過負荷応答プレート30は吐出ポート43に対応する弧状溝36側が開く方向に傾斜して間隙Wを生じさせる。
これにより、摺接面31とロータ6の軸方向端面との間隙Wを通って、図7の(b)に矢示するように、吐出ポート43側から吸入ポート42側へオイルが流れる。この際、吐出ポート43側は弧状溝36と圧縮室の縮小領域Rbとでオイル溜りが形成され、吸入ポート側は弧状溝35と圧縮室の拡大領域Raとでオイル溜りが形成されているので、オイルが流れる間隙は両オイル溜りの各中間部を結ぶことになる。このため、オイル溜りの端部間を結ぶ場合と比較して流れ経路の曲がりがなく、滑らかな流れが実現して、応答性が良い。
図8はモータ3の回転にかかる作用を示すグラフで、モータ回転数a、吐出量bおよび吐出ポート43側から吸入ポート42側へのオイルの漏れ量cを吐出圧を横軸として示し、比較従来例として図9に示した吐出量dおよび漏れ量eも併せて示している。
吐出圧が所定値Ps以上になると、上述のように過負荷応答プレート30の摺接面31とロータ6の軸方向端面との間に間隙Wが生じてオイルの漏れが開始するので、負荷(吐出圧)の増大がP0より低い点で吐出量bがゼロになるP1までに抑えられ、従来と異なりモータ3はモータ脱調回転数Ndより高い回転数を保持できる。
換言すれば、吐出圧の所定値Psおよび外側シールリング26aおよび内側シールリング26bの特性は、吐出圧P1においてモータ回転数aがモータ脱調回転数Ndに所定の余裕値を加えた値になるように設定すればよいことになる。
こうして、過負荷状態に入っても、吐出ポート43側から吸入ポート42側へのオイル逃がしにより、モータ3が脱調して正常駆動不能状態に陥ることが防止される。
なお、外側シールリング26aおよび内側シールリング26bは上述のように、所定の吐出圧までの通常稼動状態では過負荷応答プレート30に付勢力を及ぼしてロータ6に押し付けている一方、吐出圧が所定値Ps以上になると容易に初期圧縮状態からさらに圧縮変形して過負荷応答プレート30の変位(傾斜)を許すように作用する。この観点から、外側シールリング26aおよび内側シールリング26bの断面形状は、圧縮力の増大に対して変形量の増加が著しく低下する円形よりも、例えば図5に例示するように、矩形断面の方がより好ましい。
本実施の形態では、外側シールリング26aおよび内側シールリング26bが発明における付勢手段を構成し、とくに外側シールリング26aが外側弾性シールリングに該当し、内側シールリング26bが内側弾性シールリングに該当する。
カバー部40の側壁41が吸入ポートと吐出ポートが開口する側壁に該当し、ロータ室12の側壁14が吸入ポートと吐出ポートが開口する側壁と対向する側壁に該当する。
また、過負荷応答プレート30のピン38とプレート収容室底壁23の規制孔24とで発明における回転規制手段を構成している。
実施の形態の電動オイルポンプ1は以上のように構成され、ポンプハウジング10における圧縮室PCを形成するアウタロータ7とインナロータ8とからなるロータ6を配置したロータ室12の側壁14に開口させてリング状のプレート収容室20を形成し、該プレート収容室20にロータ6の軸方向端面と対向する面を摺接面31とするリング状の過負荷応答プレート30をロータ6に押圧状態で収容し、過負荷応答プレート30は圧縮室PCと重なるリング幅を有して、吐出ポート43側の圧力が所定以上になると過負荷応答プレート30が変位して、摺接面31とロータ6の軸方向端面との間隙Wを通って吐出ポート43側から吸入ポート42側へオイルを逃がすものとしたので、ロータ6を駆動するモータ3が脱調して正常駆動不能状態に陥ることが防止される。
(請求項1に対応する効果)
とくにプレート収容室20が形成される側壁14は吸入ポート42と吐出ポート43が開口するカバー部40の側壁と対向し、過負荷応答プレート30のリング幅が圧縮室PCと重なっているので、過負荷応答プレート30は抵抗なく効率的に吐出ポート43側の圧力を受けることができる。
(請求項2に対応する効果)
過負荷応答プレート30の摺接面31には、それぞれ吸入ポート42と吐出ポート43に対向する弧状溝35、36を形成してあるので、吐出ポート43側の圧力が所定以上になった際の吐出ポート43側から吸入ポート42側へのオイルの流れが滑らかで、応答性が良い。
(請求項3に対応する効果)
過負荷応答プレート30の摺接面31と反対側の軸方向端面からピン38が延び、ポンプハウジングにおけるプレート収容室20の底壁にはピン38と係合する規制孔24が設けられているので、過負荷応答プレート30がリング状であってもロータ6と連れ回りすることなく、弧状溝35および36と吸入ポート42および吐出ポート43との対向関係がずれることはない。
(請求項4および5に対応する効果)
過負荷応答プレート30をロータ6に押圧するため、プレート収容室20の中心を基準として、規制孔24より内径側において過負荷応答プレート30とプレート収容室20の底壁23との間に配置した内側シールリング26bと、規制孔24より外径側において過負荷応答プレート30と底壁23との間に配置した外側シールリング26aとを有しているので、規制孔24がプレート収容室20と外部を連通させる貫通孔であっても、過負荷応答プレート30が変位したときにオイルが外部へ漏れることはない。
(請求項6に対応する効果)
なお、実施の形態はポンプ2が内歯を備えるアウタロータ7とアウタロータ7より歯数の少ない外歯を備えるインナロータ8とにより圧縮室を形成するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、種々のタイプのポンプを備える電動オイルポンプに適用することができる。
また、実施の形態ではインナロータ8をモータで回転駆動するものとしたが、アウタロータ7を駆動するものでもよい。
実施の形態では、過負荷応答プレート30を吸入ポート42および吐出ポート43が形成されたカバー部40とロータ6を挟んで対向する側に配置することにより、圧縮室PCをカバーするリング幅を持たせ、さらには吸入ポート42および吐出ポート43と同形状の弧状溝35、36も形成できて、最も応答性の高いものとしたが、必要に応じて、吸入ポートおよび吐出ポートと同じ側に過負荷応答プレートを配置して、各ポートの圧力を直接受けて別途設けた逃がし路を開くようにしてもよい。
1 電動オイルポンプ
2 ポンプ
3 モータ
4 出力軸
6 ロータ
7 アウタロータ
8 インナロータ
8a 小径軸部
10 ポンプハウジング
11 ベースボディ
12 ロータ室
14 側壁
15 軸孔
20 プレート収容室
21a 外側シール面
21b 内側シール面
22 リング状凹部
23 底壁
24 規制孔
26a 外側シールリング
26b 内側シールリング
30 過負荷応答プレート
31 摺接面
32a 外側シール面
32b 内側シール面
35、36 弧状溝
37 リング状突部
38 ピン
40 カバー部
41 側壁
42 吸入ポート
42a、43b 接続口
43 吐出ポート
PC 圧縮室
Ra 拡大領域
Rb 縮小領域

Claims (2)

  1. ポンプハウジング内に、圧縮室を形成するインナロータとアウタロータからなるロータを配置したロータ室と、ロータ室の周方向に沿って離間して開口しそれぞれ圧縮室に連通する吸入ポートと吐出ポートを有し、インナロータまたはアウタロータをモータで駆動する電動オイルポンプにおいて、
    前記ポンプハウジングには、前記ロータ室における前記ロータの軸方向端面と接する側壁に開口するリング状のプレート収容室を形成し、
    該プレート収容室に、前記ロータの軸方向端面と対向する面を前記ロータとの摺接面とするリング状の過負荷応答プレートを収容するとともに、該過負荷応答プレートを前記ロータに押圧する付勢手段を備え、
    前記プレート収容室が前記吸入ポートと吐出ポートが開口する側壁と対向する側壁に形成され、
    前記過負荷応答プレートのリング幅が前記圧縮室と重なっており、
    前記過負荷応答プレートの前記摺接面に、それぞれ前記吸入ポートと吐出ポートに対向する弧状溝を形成し、
    前記過負荷応答プレートと前記ポンプハウジングとの間に前記過負荷応答プレートの回転を規制する回転規制手段を有し、
    前記回転規制手段が、前記過負荷応答プレートの前記摺接面と反対側の軸方向端面から延びるピンと、前記プレート収容室の底壁に形成されて前記ピンと係合する規制孔と、からなり、
    前記過負荷応答プレートは前記圧縮室と少なくとも一部重なるリング幅を有して、
    前記吐出ポート側の圧力が所定以上になると、前記過負荷応答プレートが前記付勢手段に抗して変位して、前記摺接面と前記ロータの軸方向端面との間隙を通って前記吐出ポート側から前記吸入ポート側へオイルを逃がすことを特徴とする電動オイルポンプ。
  2. 前記規制孔が前記プレート収容室と外部を連通させる貫通孔であり、
    前記付勢手段が、前記プレート収容室の中心を基準として、前記貫通孔より内径側において前記過負荷応答プレートと前記プレート収容室の底壁との間に配置した内側弾性シールリングと、前記貫通孔より外径側において前記過負荷応答プレートと前記プレート収容室の底壁との間に配置した外側弾性シールリングと、からなることを特徴とする請求項1に記載の電動オイルポンプ。
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