JP6066329B2 - 粒子状物質検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気中の粒子状物質を検出する粒子状物質検出装置に関する。
ディーゼルエンジンでは、エンジンから排出される黒煙などの粒子状物質(PM:Particulate Matter)の除去が重要である。PMを除去するために、排気管の途中にディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter)を装備することが多い。
排気中のPM量を検出する手段としてPMセンサがある。例えばDPFの下流にPMセンサを配置した場合、PMセンサの検出値を用いてDPFが故障しているか否かを判定できる。
PMセンサを用いてDPFの故障検出やPM堆積量の推定を行う場合、PMセンサの精度は高いことが望ましい。しかし、PMセンサの検出値は、PMセンサの温度あるいはその周囲の排気温度や排気流量、粒子状物質付着状態、あるいはエンジンの運転条件などによって変化し精度が低減する。
そこで、エンジンの運転条件などに応じて、排気管中のPM量の検出値を補正することにより、高精度にPM量を検出できる検出装置が考案されている(特許文献1参照)。
特許第5240679号公報
特許文献1の構成では、PM量を精度よく検出できるが、エンジンの運転条件に応じて様々な補正値を準備あるいは演算する必要があり、DPFの故障検出やPM堆積量を推定する処理が複雑になることは否めない。
上記問題点を背景として、本発明は、より簡易な構成でPM量を精度よく検出できるとともに、より正確にDPFの故障を検出できる粒子状物質検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための粒子状物質検出装置は、内燃機関(2)の排気が流通する排気管(4)に設けられた、排気管を流通する排気に含まれる粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタ(41)の下流に設けられ、絶縁体のセンサ素子(50)と、センサ素子に配置された一対の電極(51、52)と、を含み、一対の電極間に電圧を印加したときに、センサ素子に付着した粒子状物質の量に応じた値を出力するPMセンサ(5)と、予め定められた電圧印加条件が成立したか否かを判定する条件判定部(6)と、PMセンサに含まれ、電圧印加条件が成立したとき、一対の電極間に電圧を印加する電圧印加部(54)と、を備えることを前提とする
本発明は、PMセンサでPMを均一的に捕集できるとき、例えば、内燃機関の運転条件が同じときにのみPMを捕集することで、PMセンサの出力のバラつきを抑えるものである。上記構成によって、より簡易な構成でPM量を精度よく検出できる。
本発明の粒子状物質検出装置の構成を示す図。 PMセンサの構成を示す図。 粒子状物質検出処理を示すフロー図。 図3の電圧印加条件判定の別例を示すフロー図。 図3の電圧印加条件判定のさらなる別例を示すフロー図。 図3の温度差、電極間の通電状態、PM付着量、およびPMセンサの出力の、時間に対する変化の状態を示す図。 図6の通電時間とPMセンサの出力との関係を示す図。 電圧印加条件として排気流量を用いたときの、排気流量よび電極間の通電状態の、時間に対する変化の状態を示す図。 電圧印加条件としてエンジン状態を用いたときの、エンジン状態および電極間の通電状態の、時間に対する変化を示す図。 従来技術におけるDPFの故障判定方法を説明する図。
以下、本発明の粒子状物質検出装置の構成例について説明する。図1のように、粒子状物質検出装置(以下、「検出装置」と略称)は、例えばディーゼルエンジン2(以下、「エンジン」と略称)を含む内燃機関システム1に備えられ、少なくともPMセンサ5およびECU6を含む。
エンジン2へ吸気(空気)を供給する吸気管3には、吸気量(例えば単位時間当たりの質量流量)を検出するエアフロメータ30を備える。エンジン2からの排気を外部に排出する排気管4には、排気温度を検出する排気温センサ40と、排気中のPM量を検出するPMセンサ5と、DPF41とを備える。
DPF41は、排気温センサ40とPMセンサ5の間、すなわち、PMセンサ5の上流側に設ける。これにより、PMセンサ5によってDPF41をすり抜けたPM量を検出することによって、DPF41の故障の有無を検出できる。
エアフロメータ30、排気温センサ40、PMセンサ5は、電子制御装置6(以下、ECU:Electronic Control Unit」と略称)6に接続される。ECU6(本発明の条件判定部、状態取得部、判定部、計測部)は通常のコンピュータと同様の構造で、各種演算を行うCPU61や、制御プログラムおよび各種情報の記憶を行うメモリ62を備える。また、ECU6は車内LAN10を介して、他の車両用装置との間でデータ通信を行うようになっている。
ECU6は、エンジン2に設けられた燃料噴射弁(図示せず)の開弁時期および閉弁時間(すなわち、燃料噴射量)の制御、DPF41の再生・故障判定等の処理を行う。また、ECU6には、これらの制御に必要なセンサ(エンジン回転数センサ8、水温センサ9等)が接続される。
図2のように、PMセンサ5は、板状の絶縁体であるセンサ素子50、およびセンサ素子50の全体を覆う、例えば金属製のカバー53を含む。センサ素子50の表面(PMが付着する面)に1対の電極51、52を形成する。カバー53には多数の孔部53aを形成する。PMは、孔部53aからカバー53の内側に流入し、自身が持つ粘着性によってセンサ素子50に付着、堆積していく。PMは導電性を有するので、センサ素子50上に堆積したPMによって電極(51、52の総称、以下同じ)間が接続状態になると、電極間が導通状態となる。
電極間には、ECU6の指令に基づき、直流電源54(本発明の電圧印加部)から電圧を印加する。電極間が導通状態となったときに電圧を印加すると、電極間に電流が流れる。その電流値を電流計55によって計測し、センサ出力としてECU6へ出力する。電流計55の代わりに抵抗を接続し、その両端の電圧を計測してもよい。
また、電極間に電圧を印加したとき、電極間が導通状態でないときには、電極51、52は、それぞれ負、正に帯電する。これにより、電極の近傍を通過するPMを帯電させて、センサ素子50への付着を促進する(いわゆる、静電捕集)。
また、PMセンサ5は、ヒータ56およびヒータ制御部57を備える。ヒータ56は、例えば、センサ素子50の裏面(PMが付着する面とは反対の面)に形成した、電気抵抗を有する金属線(導線、導体パターンでもよい)である。ヒータ制御部57は、ECU6からの指令に基づき、ヒータ56に電流を流して加熱し、センサ素子50の表面に堆積したPMを燃焼して除去する。これによってPMセンサ5を再生して、PMが付着していない状態である初期状態に戻す。
ヒータ制御部57は、ヒータ56を流れる電圧値、電流値を検出し、両者を除算することで、ヒータ56の電気抵抗値を算出する。電気抵抗値は温度によって変化するので、ヒータ制御部57は、ヒータ56の温度、すなわち近似的にセンサ素子50の温度(以降、「素子温度」と称する)を検出できる。この場合、ヒータ制御部57が、本発明の素子温度検出部に相当する。ヒータ制御部57から電圧値、電流値をECU6へ送り、ECU6で電気抵抗値さらには素子温度を算出してもよい。
あるいは、排気温センサ40で検出した排気温度と、排気流量(体積流量あるいは質量流量)とに基づいて素子温度を算出するマップを予め作成してメモリ62に記憶し、該マップを用いて素子温度を算出してもよい。単位時間当たりの排気流量の算出方法は、特許文献1に詳細が開示されている。また、カバー53の内部に、排気流量を検出するための流量センサ59(本発明の排気流量検出部)を取り付けてもよい。また、エアフロメータ30が検出した吸気量、燃料消費率、周囲温度、あるいは、センサ素子50の周囲の排気の圧力に基づいて、排気流量を推定してもよい。
また、PMセンサ5は、カバー53内部の温度、すなわちPMセンサ5の周囲の温度(以降、「周囲温度」と称する)を検出する温度センサ58(本発明の周囲温度検出部)を備える。この他に、排気温センサ40と素子温度を用いて周囲温度を推定してもよい。この構成では、温度センサ58を備えなくてもよい。この場合、排気温センサ40の検出値および素子温度から周囲温度を算出する数式モデルを予め求め、そのモデルを用いて周囲温度を算出する。
図3を用いて、上述の制御プログラムに含まれ、CPU61が予め定められたタイミングで繰り返し実行する、粒子状物質検出処理を説明する。まず、電極51、52間に電圧を印加するための条件、すなわち、電圧印加条件が成立したか否かを判定する(S10)。
図3のステップS10では、素子温度Aおよび周囲温度Bを検出し(S11)、周囲温度Bと素子温度Aとの温度差(B−A)を求める。そして、温度差が、予め定められた下限値L1および上限値L2の範囲内にあるかを判定する。温度差が該範囲内にないとき(S12:No)、電圧印加条件は不成立とし、電極間への電圧の印加(通電)を停止し(S20)、電圧の印加時間(以降、「通電時間C」と称する)の計測を停止する(S21)。その後、ステップS11へ戻る。あるいは、一旦、本処理を終了してもよい。
通電時間Cは、PMセンサ5が再生された状態(上述の初期状態)を起点とした、電極間への電圧の印加時間を積算したものである。
一方、温度差が該範囲内にあるとき(S12:Yes)、電圧印加条件が成立したとし、電極間へ電圧を印加(通電)し(S13)、PMを静電捕集する。正常状態にあるDPF41でのPMの捕集率は100%に近いので、電極間に電圧を印加していないときにセンサ素子50に付着するPMの量は極めて少ないと考えられる。よって、電極間へ電圧を常時印加する構成と比較しても、PM量の検出精度に大きな差は生じないと考えられる。
上述の構成が、「センサ素子の温度を検出する素子温度検出部(57)と、センサ素子の周囲の温度を検出する周囲温度検出部(58)と、を備え、条件判定部は、センサ素子およびセンサ素子の周囲の温度に基づいて、電圧印加条件が成立したか否かを判定する」ものである。本構成によって、内燃機関の運転条件が同じときにのみPMを捕集することができる。素子温度および周囲温度は、内燃機関の運転状態によって変化する。また、従来の機器構成に新たな部品を追加することなく、電圧印加条件の判定を行うことができる。
特許文献1に記載されているように、周囲温度Bよりも素子温度Aが低い場合、いわゆる熱泳動の影響によってPMはセンサ素子50の方へ向かう力を受け、センサ素子50に付着しやすくなる。逆に、周囲温度Bよりも素子温度Aが高い場合、熱泳動の影響でPMはセンサ素子50から遠ざかる向きの力を受け、センサ素子50に付着しにくくなる。
したがって、排気管4中のPM量が同じでも、センサ素子50およびその周辺における温度分布が異なると、熱泳動の影響でPMセンサ5の出力値が異なる。よって、熱泳動の影響を受けないように、例えば、周囲温度Bと素子温度Aとの差が大きくならないように、下限値L1および上限値L2を設定する。
図4に、図3のステップS10に相当する電圧印加条件の判定の別例を示す。まず、排気流量を検出する(S11a)。次に、排気流量が、予め定められた下限値L11および上限値L21の範囲内にあるかを判定する。該範囲内にないとき(S12a:No)、電圧印加条件は不成立とし、ステップS20へ進む(A3)。一方、該範囲内にあるとき(S12a:Yes)、電圧印加条件が成立したとし、ステップS13へ進む(A2)。
上述の構成が、「排気の流量を検出する排気流量検出部(59)を備え、条件判定部は、排気の流量に基づいて、電圧印加条件が成立したか否かを判定する」ものである。本構成によっても、内燃機関の運転条件が同じときにのみPMを捕集することができる。また、従来の機器構成に新たな部品を追加することなく、電圧印加条件の判定を行うことができる。
特許文献1に記載されているように、排気の流速が遅い場合と比較して、排気の流速が速い場合には、センサ素子50に付着せずに、センサ素子50を通り過ぎるPMが多くなる。また排気の流速が速い場合には、一旦センサ素子50に付着したPMが排気によって再度センサ素子50から分離しやすいと考えられる。よって、排気流速の影響を受けないように、下限値L11および上限値L21を設定する。
図5に、図3のステップS10に相当する電圧印加条件の判定のさらなる別例を示す。まず、エンジン状態を検出する(S11b)。エンジン状態が所定状態でないとき(S12b:No)、電圧印加条件は不成立とし、ステップS20へ進む(A3)。一方、所定状態であるとき(S12b:Yes)、電圧印加条件が成立したとし、ステップS13へ進む(A2)。
エンジン状態は、以下のうちの少なくとも一つを用いる。エンジン状態が以下のような状態であり、この状態が所定時間を超えて継続しているときを所定状態という。
・PM粒径:PM粒径が所定範囲内にあり、かつ、PM粒径の変化が所定範囲内にあるとき、エンジン状態が所定状態であると判定。PM粒径は、エンジン2の回転数(エンジン回転数センサ8で検出)あるいは燃料噴射量から推定できる。
・排気流量:排気流量が所定範囲内にあり、かつ、単位時間あたりの変化も所定範囲内にあるとき、エンジン状態が所定状態であると判定。
・排気温度:排気温度が所定範囲内にあり、かつ、単位時間あたりの変化も所定範囲内にあるとき、エンジン状態が所定状態であると判定。
・エンジン冷却水の水温:水温(水温センサ9で検出)が所定範囲内にあり、かつ、単位時間あたりの変化も所定範囲内にあるとき(例えば、暖機運転を終了した後の状態に相当)、エンジン状態が所定状態であると判定。
上述の構成が、「内燃機関の状態を取得する状態取得部(6)を備え、条件判定部は、内燃機関の状態に基づいて、電圧印加条件が成立したか否かを判定する」ものである。本構成によって、内燃機関の運転条件が同じときにのみPMを捕集し、PMセンサの出力のバラつきを抑えることができる。
図3に戻り、ステップS13で通電を開始した後、通電時間Cを計測(積算)する(S14)。次に、エンジン2の標準的な使用状態において、DPF41の故障時に、PMセンサ5の再生後から電極間が導通状態となるまでの通電時間である閾値Dを推定する(S15)。閾値Dは、予め、測定やシミュレーションで算出できるが、エンジン状態などで変化する。例えば、排気流量が、電圧印加条件が成立しているときでも、所定値の範囲の上限に近い時間が長いときと、下限に近い時間が長いときでは、PMの付着量が異なる。よって、例えば、PMの付着量が比較的多い状態では、閾値Dが小さくなるように補正し、PMの付着量が比較的少ない状態では、導通タイミングDが大きくなるように補正する。
次に、電極間が導通状態となったか否かを判定する。電極間が導通状態でないときに電流計55が検出する電流値は0(A)である。よって、電流値が0(A)から変化したとき、電極間が導通状態となったと判定する。電極間が導通状態でないとき(S16:No)、ステップS11へ戻る。また、一旦、本処理を終了してもよい。
一方、電極間が導通状態となったとき(S16:Yes)、そのときの通電時間Cと閾値Dとを比較する。通電時間Cが閾値Dより小さいとき(S17:Yes)、DPF41が故障していると判定する(S18)。一方、通電時間Cが閾値Dより大きいとき(S17:No)、DPF41は正常であると判定する(S19)。
上述の構成が、「一対の電極間に電圧を印加したときの、センサ素子が出力した値に基づいて、パティキュレートフィルタが故障しているか否かを判定する判定部(6)を備える」ものである。より具体的には、「電圧印加部が、一対の電極間に電圧を印加した時間を計測する計測部(6)を備え、判定部は、センサ素子が、一対の電極間が電気的に導通状態となったことを示す値を出力したときの計測時間に基づいてパティキュレートフィルタが故障しているか否かを判定する」ものである。
さらに具体的には、「パティキュレートフィルタの故障時に、センサ素子の再生後から一対の電極間が導通状態となるまでの通電時間である閾値を推定する推定部(6)を備え、判定部は、センサ素子が、一対の電極間が電気的に導通状態となったことを示す値を出力したときの計測時間と閾値との比較に基づき、パティキュレートフィルタが故障しているか否かを判定する」ものである。本構成によって、より簡易な構成で、PMセンサの出力のバラつきが少ない状況下で、正確にDPFの故障を検出できる。
DPF41の状態(正常あるいは異常)については、例えば、車内LAN10を介して、他の車両用装置に出力する。
図6に、図3の粒子状物質検出処理を実行したときの、温度差(B−A)、電極間の通電状態、センサ素子50のPM付着量、およびPMセンサ5の出力(電流計55が検出する電流値)の、時間tに対する変化を示す。原点が、上述の初期状態に相当する。
温度差が下限値L1を上回り、かつ上限値L2を下回るのは、時刻T1〜時刻T2間、時刻T3〜時刻T4間、時刻T5〜時刻T6間、時刻T7〜時刻T8間、時刻T9〜時刻T10間であるの。このとき、電極間に電圧を印加して通電状態とする。そして、それぞれの通電時間(a〜f)を積算する。
例えば、時刻T7で通電状態として、時刻T70で、電極間が導通状態となり、電流計55で電流値の変化を検出したとき、時刻T70における通電時間C(a〜dの和)と、上述のように推定した閾値Dとを比較する。
図7に、図6における通電時間C(図3参照)とPMセンサ5の出力との関係を示す。時間軸tは積算時間を表す。DPF41が正常であると仮定したときの、PMセンサ5の出力(計算値)をG1で示す。このとき、PMセンサ5の出力が変化するのは、通電時間CがTAに達したときである。G1に基づいて、DPF41が故障したと仮定したときの、PMセンサ5の出力(計算値)をG2で示す。閾値Dは、TAよりも小さくなる。G3のように、PMセンサ5の出力が変化したときの通電時間Cが閾値Dよりも小さいとき、故障と推定される状態よりもさらに早く導通したことになるので、DPF41が故障したと判定できる。
また、図3のように、閾値Dはエンジン2の状態等により補正される。図10に、補正の詳細を示す。時間軸tは積算時間を表す。DPF41が正常時および異常時の、PMセンサ5の出力G1およびG2は、図7と同様である。PMセンサ5の出力が変化する(導通状態となる)タイミングTAおよびDは、それぞれ、W1およびW2のバラつき幅を有している。従来技術では、これら2つのバラつき幅の重なるタイミングWでは、DPF41が正常であるにもかかわらず異常と判定する虞がある。一方、本発明の構成では、W1およびW2のバラつき幅を抑制できるので、最適な閾値Dを算出でき、より正確にDPF41の故障を判定できる。
図8に、電圧印加条件として排気流量を用いたときの、排気流量、および電極間の通電状態の、時間tに対する変化の状態を示す。排気流量が下限値L11を上回り、かつ上限値L21を下回る状態は、時刻T11〜時刻T12間、時刻T13〜時刻T14間、時刻T15〜時刻T16間であるので、このとき、電極間に電圧を印加して通電状態とする。そして、それぞれの通電時間(a1〜c1)を積算する。通電時間Cと通電タイミングDとの比較方法については、図7と同様である。
図9に、電圧印加条件としてエンジン状態(排気流量を例示)を用いたときの、排気流量、排気流量の単位時間あたりの変化、および電極間の通電状態の、時間tに対する変化の状態を示す。排気流量が下限値L12および上限値L22の範囲内にあり、かつ、排気流量の単位時間あたりの変化も下限値L13および上限値L23の範囲内にあるとき、エンジン状態が所定状態であると判定する。所定状態となるのは、時刻T21〜時刻T22間、時刻T23以降であるので、このとき、電極間に電圧を印加して通電状態とする。PMはエンジン状態に応じてPMセンサ5に付着する。そして、それぞれの通電時間(a2、b2)を積算する。通電時間Cと通電タイミングDとの比較方法については、図7と同様である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 内燃機関システム
2 内燃機関(エンジン)
4 排気管
5 PMセンサ
6 電子制御装置(ECU:条件判定部、状態取得部、判定部、計測部)
40 排気温センサ
41 DPF(パティキュレートフィルタ)
50 センサ素子
51、52 電極
54 直流電源(電圧印加部)
57 ヒータ制御部(素子温度検出部)
58 温度センサ(周囲温度検出部)
59 流量センサ(排気流量検出部)

Claims (5)

  1. 内燃機関(2)の排気が流通する排気管(4)に設けられた、前記排気管を流通する排気に含まれる粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタ(41)の下流に設けられ、絶縁体のセンサ素子(50)と、前記センサ素子に配置された一対の電極(51、52)と、を含み、前記一対の電極間に電圧を印加したときに、前記センサ素子に付着した前記粒子状物質の量に応じた値を出力するPMセンサ(5)と、
    予め定められた電圧印加条件が成立したか否かを判定する条件判定部(6)と、
    前記PMセンサに含まれ、前記電圧印加条件が成立したとき、前記一対の電極間に電圧を印加する電圧印加部(54)と、
    前記センサ素子の温度を検出する素子温度検出部(57)と、
    前記センサ素子の周囲の温度を検出する周囲温度検出部(58)と、
    を備え、
    前記条件判定部は、前記センサ素子の温度と前記センサ素子の周囲の温度との差に基づいて、前記電圧印加条件が成立したか否かを判定することを特徴とする粒子状物質検出装置。
  2. 前記排気の流量を検出する排気流量検出部(59)を備え、
    前記条件判定部は、前記排気の流量に基づいて、前記電圧印加条件が成立したか否かを判定する請求項1に記載の粒子状物質検出装置。
  3. 前記内燃機関の状態を取得する状態取得部(6)を備え、
    前記条件判定部は、前記内燃機関の状態に基づいて、前記電圧印加条件が成立したか否かを判定する請求項1または請求項2に記載の粒子状物質検出装置。
  4. 前記一対の電極間に電圧を印加したときの、前記センサ素子が出力した値に基づいて、前記パティキュレートフィルタが故障しているか否かを判定する判定部(6)を備える請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の粒子状物質検出装置。
  5. 前記電圧印加部が、前記一対の電極間に電圧を印加した時間を計測する計測部(6)を備え、
    前記判定部は、前記センサ素子が、前記一対の電極間が電気的に導通状態となったことを示す値を出力したときの計測時間に基づいて前記パティキュレートフィルタが故障しているか否かを判定する請求項4に記載の粒子状物質検出装置。
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