JP6065927B2 - 空調室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、空調室内機、特に第1熱交換部と第2熱交換部を有する室内熱交換器を備える空調室内機に関する。
従来から、空調室内機に配置されている室内熱交換器にシール板を取り付けて熱交換に寄与しない流路を空気が通過するのを抑制することが行われている。例えば特許文献1(特開2005−24223号公報)に開示されている空調室内機では、側面視逆V字型に配置されている前面側熱交換器と背面側熱交換器の隙間を、伝熱管にほぼ平行に長く延びるシール板によってシールすることで隙間を通過する空気を遮断する。
しかし、特許文献1に記載されているシール板は、前面側熱交換器と背面側熱交換器に固定されている。それ故、特許文献1の空調室内機では、前面側熱交換器と背面側熱交換器が熱膨張によって伸びた場合や、製造過程でのバラツキで前面側熱交換器と背面側熱交換器が長くなった場合などは、前面側熱交換器と背面側熱交換器の一方の側面に取り付けられる側板との間に空隙ができて、シールが不十分になり、性能低下やファンロータの結露などの不具合が生じる。
本発明の課題は、室内熱交換器の全長変化によりシール構造に生じる不具合を防止することである。
本発明の第1観点に係る空調室内機は、複数の第1フィン及び複数の第1フィンを貫いて第1方向に延びる第1伝熱管を有する第1熱交換部と、複数の第2フィン及び複数の第2フィンを貫いて第1方向に延びる第2伝熱管を有し、複数の第1フィンの各端部と複数の第2フィンの各端部との間に第1方向に沿って延びる隙間を形成するように配置されている第2熱交換部と、第1熱交換部及び第2熱交換部の第1側部に配置され、第1伝熱管及び第2伝熱管を支持する管支持部材と、隙間の気流を遮断するため、隙間に沿って配置されて第1熱交換部及び第2熱交換部のうちの少なくとも一方に固定されている第1シール部材と、隙間の気流を遮断するために、隙間に沿って配置されて管支持部材に固定されている第2シール部材とを備え、第1シール部材と第2シール部材は、第1シール部材の第1シール端部と第2シール部材の第2シール端部とが重なる重なり部を形成している。
第1観点に係る空調室内機において、第1シール部材と第2シール部材は、第1シール端部と第2シール端部とが重なっている重なり部でも隙間の気流を遮断するように構成されているので、例えば第1熱交換部及び第2熱交換部の熱膨張による伸張前も伸張後も重なり部が存在するように構成することで、隙間の気流の遮断を維持することができる。
本発明の第2観点に係る空調室内機は、第1観点の空調室内機において、第1シール部材は、第1シール端部につながっている本体をさらに持ち、第1シール端部と第2シール端部を第1方向に対して交差する第2方向に重ねるために、第1シール端部と本体との間に段差が形成されている、ものである。
第2観点に係る空調室内機において、段差の形成によって第1シール部材の第1シール端部と第2シール部材の第2シール端部を第1方向に対して交差する第2方向に重ねる構造を簡単に形成できる。
本発明の第3観点に係る空調室内機は、第2観点の空調室内機において、第1シール部材と第2シール部材は、本体と第2シール端部との間に間隙ができるように配置されている、ものである。
第3観点に係る空調室内機において、第1シール部材と第2シール部材が本体と第2シール端部との間に間隙ができるように配置されるので、第1シール部材の第1方向の長さの公差を大きくすることができる。
本発明の第4観点に係る空調室内機は、第1観点から第3観点のいずれかの空調室内機において、第1シール部材は、第1方向において第1側部とは反対側にある第1熱交換部と第2熱交換部の第2側部で固定されている、ものである。
第4観点に係る空調室内機において、第1シール部材が第1熱交換部と第2熱交換部の第2側部で固定されているので、第1シール部材の固定が容易である。
本発明の第5観点に係る空調室内機は、第4観点の空調室内機において、第1熱交換部と第2熱交換部は、第2側部に第1管板及び第2管板を有し、第1シール部材は、第1伝熱管及び第2伝熱管の少なくとも一方に引っ掛けるフックと、第2側部にある第1管板及び第2管板に当接する当接部とをさらに持っている、ものである。
第5観点に係る空調室内機において、第1シール部材が、第1伝熱管及び第2伝熱管の少なくとも一方に引っ掛けるフックと、第2側部にある第1フィンと第2フィンに当接する当接部とをさらに持っているので、当接部によって位置決めをしてフックによって第1シール部材へ簡単に取り付けることができる。
本発明の第1観点に係る空調室内機では、第1熱交換部及び第2熱交換部の全長変化により隙間ができるのを重なり部によって防ぐことができる。そして、第1熱交換部及び第2熱交換部が縮んでいる状態で第1シール部材が管支持部材に突き当たらないようにするための隙間も、第1シール部材及び第2シール部材のうちの少なくとも一方でシールすることができる。このように、第1熱交換部及び第2熱交換部が伸縮することに起因してシール構造に生じる不具合を防止することができる。
本発明の第2観点に係る空調室内機では、第1シール端部と第2シール端部の重なり部を簡単に実現でき、第1熱交換部及び第2熱交換部の全長変化に起因する不具合への対策のコストを削減できる。
本発明の第3観点に係る空調室内機では、第1シール部材の成形に要するコストの上昇を抑えることができる。
本発明の第4観点に係る空調室内機では、第1シール部材の空調室内機への組み付けが煩雑にならず、第1熱交換部及び第2熱交換部への対策のために空調室内機の組み立てコストが上昇するのを抑えることができる。
本発明の第5観点に係る空調室内機では、空調室内機に第1シール部材を短時間で組み付けることができ、組み立てコストを抑えることができる。
空調室内機の断面図。 第1熱交換部と第2熱交換部との間の隙間を説明するための断面図。 実施形態に係るシール構造を説明するための斜視図。 第1シール部材の中央部を破断した部分破断平面図。 第1シール部材の中央部を破断した部分破断正面図。 第1シール部材の中央部を破断した部分破断背面図。 第2側部の側から見た第1シール部材の側面図。 第1側部の側から見た第1シール部材の側面図。 図4のI−I線で切断した第1シール部材の断面図。 第2側部の側から見た管支持部材の側面図。 管支持部材の平面図。 管支持部材の背面図。 室内熱交換器の周辺の正面図。 図13のII-II線で切断した室内熱交換器の周辺の断面図。 室内熱交換器の周辺の部分拡大斜視図。 第1シール部材の取り付け方を説明するための部分拡大断面図。 第1シール部材と第2シール部材の重なり部を説明するための部分拡大斜視図。 図17のIII-III線で切断した第1シール部材と第2シール部材の断面図。
(1)空調室内機の全体構成
まず、本発明の一実施形態に係る空調室内機の全体構成の概要について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る空調室内機の断面図である。図1に示されている空調室内機10は、長手方向が水平方向と一致するように部屋の壁面Wに取り付けられる。つまり、図1には、空調室内機10の長手方向に対して垂直な平面で切断された空調室内機10の断面が示されている。
空調室内機10は、底フレーム11と前面グリル12と前面パネル13とを有している。底フレーム11は、壁面Wに固定されて、空調室内機10の全体を支える部材である。以下の説明では、図1に示されている空調室内機10において、壁面Wに取り付けられる側を背面、背面に対向する側を前面、空調室内機10の上を上面、空調室内機10の下を下面と呼ぶ。
前面グリル12は、前面の方から底フレーム11に取り付けられる。そして、これら前面グリル12と底フレーム11で囲まれた内部空間ISに、室内熱交換器30と室内ファン50が収納される。つまり、前面グリル12は、内部空間ISの前面、上面、下面及び両側面を覆っている。前面パネル13は、前面グリル12の前面を覆う化粧板であり、例えば樹脂によって形成されている。
吸込口15は、空調室内機10の上面に設けられている。吸込口15は、主に前面グリル12の開口部であるが、前面パネル13の上端部の背面と前面グリル12の間にも吸込口15が形成されている。吸込口15は、空調室内機10の長手方向に長く延びている。吸込口15の長手方向の長さは、長手方向に延びている室内熱交換器30及び室内ファン50に対応するように設定されている。また、図1に示されているように、空調室内機10の上面に形成されている吸込口15は、空調室内機10の前面と上面のほぼ全域にわたっている。
吹出口16は、空調室内機10の下面のうち前面に近い側に設けられている。吹出口16は、空調室内機10の長手方向に長く延びており、長手方向の長さが吸込口15に相当するように設定されている。吹出口16からは側面から見て前方斜め下方に向かって調和空気が吹出される。吹出口16には、吹出口16の開口のほぼ全体を塞げるように2枚の水平フラップ17,18が取り付けられている。長手方向に長く延びる2枚の水平フラップ17,18は、前後に並べて配置されている。2枚の水平フラップ17,18は、吹出口16に平行に長手方向に延びた異なる回転軸を中心として回転し、それぞれの回転軸の周りを回動することができる。水平フラップ17,18は、運転時には吹出口16から室内へと吹き出される調和空気の上下方向の風向を調整し、運転停止時には吹出口16を閉じる。吹出口16には、多数の垂直フラップ19が取り付けられている。これら垂直フラップ19は、吹出口16の長手方向に交差するように配置されている。
(2)空調室内機10の内部構成
(2−1)エアフィルタ21
エアフィルタ21は、断面形状がL字型になるように曲げられ、前面グリル12の上面だけでなく、前面グリル12の前面つまり前面パネル13の裏面に対向する位置にまで配置されている。つまり、エアフィルタ21は、室内熱交換器30の前方側から上方側まで延在しており、吸込口15から吸込まれる室内空気中の塵埃を捕集する。従って、このエアフィルタ21の下流にある室内熱交換器30に流入する室内空気はエアフィルタ21を通過したものである。
(2−2)室内熱交換器30
室内熱交換器30は底フレーム11に取り付けられている。室内熱交換器30は、前面に配置された第1熱交換部31と背面に配置された第2熱交換部32を備えている。第1熱交換部31は、複数の第1フィン35及び複数の第1伝熱管36を有している。複数の第1伝熱管36は、複数の第1フィン35を貫いて第1方向に延びている。ここで、第1方向は空調室内機10の長手方向である。複数の第1フィン35はそれぞれ第1方向に対して直交する向きに配置され、かつ互いに平行に等しい間隔で並べられている。第2熱交換部32は、複数の第2フィン37及び複数の第2伝熱管38を有している。複数の第2伝熱管38は、複数の第1フィン35を貫いて第1方向に延びている。複数の第2フィン37はそれぞれ第1方向に対して直交する向きに配置され、かつ互いに平行に等しい間隔で並べられている。この室内熱交換器30は、各第1伝熱管36及び各第2伝熱管38の中を通っている冷媒と各第1フィン35及び各第2フィン37に接触する室内空気との間の熱交換を行なう空気熱交換器である。
なお、複数の第1伝熱管36が第1フィン35を2列貫いている第1熱交換部31の前面に、複数の第1伝熱管36が1列だけの補助熱交換部33が配置されている。また、第2熱交換部32の背面に補助熱交換部34が配置されている。本実施形態においては、図2に示されている、第1熱交換部31の第1フィン35の端部35aと第2熱交換部32の第2フィン37の端部37aとの間にできる隙間30aをシールすることが重要であるので、補助熱交換部33,34がこの隙間30aと関係するものではないことから、以下においては補助熱交換部33,34の説明を省略している。本実施形態では、補助熱交換部33,34を備える室内熱交換器30を例に挙げて説明しているが、補助熱交換部を持たない室内熱交換器に対しても本発明を適用できる。この隙間30aの部分が、空気流れの方向に対して、第1熱交換部31と第2熱交換部32の厚みが小さいシール必要部分である。
図1から分かるように、第1熱交換部31と第2熱交換部32は、断面形状が逆V字型を呈するように組み合わされている。その結果、上述のような第1フィン35の端部35aと第2フィン37の端部37aとの間にできる隙間30aが図3に示されているように、室内熱交換器30の長手方向(第1方向)に沿って延びる。この隙間30aをシールするための第1シール部材60も、室内熱交換器30の長手方向の長さに対応して細長い部材となっている。
また、室内熱交換器30は、第1熱交換部31及び第2熱交換部32の第1側部に取り付けられている管支持部材70を備えている。管支持部材70は、第1熱交換部31の第1伝熱管36、第2熱交換部32の第2伝熱管38及び補助熱交換部33,34の伝熱管を支持する部材である。
(2−3)室内ファン50
室内ファン50は、クロスフローファンである。室内ファン50は、空調室内機10の断面において、空調室内機10の略中央に配置されており、底フレーム11に取り付けられている。この室内ファン50の上部は、室内熱交換器30に囲まれている。そして、室内ファン50の下部は、吹出口16につながる吹出流路16aに接続されている。図1において、二点鎖線で示された矢印Ar1は、室内ファン50が駆動されているときに吸込まれる室内空気の流れを表しており、一点鎖線で示された矢印Ar2は吹き出される調和空気の流れを表している。
(2−4)底フレーム11
底フレーム11には、リアガイダ41、スタビライザ42、前側ドレンパン43及び後側ドレンパン44が形成されている。底フレーム11には、例えば樹脂によって形成される。リアガイダ41及びスタビライザ42によって吹出口16に続く吹出流路16aが形成されている。
(3)第1熱交換部31と第2熱交換部32のシール構造
図3に示されているように、空調室内機10は、第1熱交換部31と第2熱交換部32のシール構造として、第1シール部材60と第2シール部材71とを備えている。まず、第1シール部材60と第2シール部材71の構造についてそれぞれ図を用いて説明する。
(3−1)第1シール部材60
図4には上方から見た第1シール部材60が示され、図5には正面から見た第1シール部材60が示され、図6には背面から見た第1シール部材60が示されている。なお、図4、図5及び図6においては、長い部材である第1シール部材60を図示し易くするために中央部が破断されている。さらに、図7には第2側面から見た第1シール部材60が示され、図8には第1側面から見た第1シール部材60が示され、図9には、図4におけるI−I線で切断した断面が示されている。第1シール部材60は、樹脂製であり、例えば射出成形によって成形される。第1シール部材60は、中央に長く延びる本体61を有している。本体61の第2側部の側には、平板状の当接部62と、第1熱交換部側のフック63と、第2熱交換部側のフック64とが形成されている。第1熱交換部側のフック63は、平板状の当接部62の前面に形成されている。第2熱交換部側のフック64は、平板状の当接部62の背面に形成されている。また、図9に示されているように、第1熱交換部側のフック67と第2熱交換部側のフック68とが本体61にも複数組形成されている。図9から分かるように、本体61は断面V字型に成形されている。この本体61のV字型形状は、各第1フィン35の各端部35aと各第2フィン37の各端部37aに沿わせるための形状である。
本体61の第1側部の側には、第1シール端部65が形成されている。第1シール端部65には、本体61に対して一段高くなるように段差が形成されている。つまり、第1シール端部65は、V字型形状ではなく、平らになっている。
(3−2)第2シール部材71
第2シール部材71は、管支持部材70と一体に成形されている。第2シール部材71及び管支持部材70は、樹脂製であり、例えば射出成形によって同時に成形される。図10には、第2側面の側から見た管支持部材70が示されており、図11には上方から見た管支持部材70が示されており、図12には背面側から見た管支持部材70が示されている。図10から分かるように、側面から見ると、第2シール部材71はV字型に成形されている。この第2シール部材71のV字型も本体61のV字型と同様に、各第1フィン35の各端部35aと各第2フィン37の各端部37aに沿わせるための形状である。管支持部材70には、第1伝熱管36を支持するための開口部72が形成され、第2伝熱管38を支持するための開口部73が形成されている。管支持部材70は、ビス穴74を通して底フレーム11にねじ込まれるビス(図示せず)によって底フレーム11に固定される。
(3−3)第1シール部材60と第2シール部材71の取り付け
図13には、第1シール部材60と管支持部材70が取り付けられている室内熱交換器30を正面から見た状態が示されている。また、図14には、図13のII−II線における断面が示されている。また、図15には、図14の断面近傍を斜め上方から見た状態が示されている。図16には、第2熱交換部側のフック68を第2伝熱管38に引っ掛けようとしている状況が示されている。図17には、第1シール部材60の第1シール端部65と第2シール部材71とが重なった状態が示されている。図18には、図17におけるIII−III線で切断したときの第1シール端部65と第2シール部材71とが示されている。
第1熱交換部31の第2側部には、金属製の第1管板81が取り付けられている。この第1管板81によって第1伝熱管36が支持されている。また、第2熱交換部32の第2側部には、金属製の第2管板82が取り付けられている。
第1熱交換部31及び第2熱交換部32の第1側部に管支持部材70が取り付けられ、上方から第1シール部材60が第1熱交換部31及び第2熱交換部32に嵌め込まれる。このとき、第1シール部材60のV字型の断面形状の本体61が、各第1フィン35の端部35aと各第2フィン37の端部37aとの間にできたV字型の隙間30aに入る。
第1シール部材60を第1熱交換部31及び第2熱交換部32に嵌め込むときには、図16に二点鎖線で示されているように、まず、第1熱交換部側のフック63を第1伝熱管36に引っ掛ける。そして、引っ掛けた第1伝熱管36を回転軸として第1シール部材60を回転させて、図14に示され、また図16に実線で示されているように、第2熱交換部側のフック64を第2伝熱管38に引っ掛ける。その結果、第1シール部材60の前後上下の位置は、第1熱交換部側のフック63が引っ掛かっている第1伝熱管36と第2熱交換部側のフック64が引っ掛かっている第2伝熱管38とで決まる。なお、第1熱交換部側のフック63及び第2熱交換部側のフック64を引っ掛けるときに、第1熱交換部側のフック67及び第2熱交換部側のフック68も引っ掛けられ、第1シール部材60に浮きがないように取り付けられる。
次に、図15などを見れば分かるように、当接部62の第1側部側の面を第1管板81及び第2管板82に当接させる。ここでは、第1管板81及び第2管板82の両方に当接部62を当接させて、第1シール部材60の長手方向の位置決めを行なっているが、第1管板81及び第2管板82のうちのいずれか一方のみに当接部62を当接させて位置決めを行ってもよい。
当接部62が第1管板81及び第2管板82に当接された状態で、図13に示されているように、室内熱交換器30の第1熱交換部31及び第2熱交換部32の第1側部に取り付けられている管支持部材70の近傍に第1シール端部65が位置する。第1シール端部65と第2シール部材71との位置関係は、図17及び図18に示されているようになる。図18に示されているように、第1シール端部65の端面65aと管支持部材70の側面70aとの間は距離d1だけ離れている。また、段差によって第1シール端部65と本体61にできた境界面65bと第2シール部材71の第2側面側の端面71aとの間は距離d2だけ離れている。これらの距離d1,d2は、第1熱交換部31及び第2熱交換部32が冷えて最も収縮している状態でも第1シール部材60の境界面65bと第2シール部材71の端面71aが接触せず、かつ第1シール端部65の端面65aと管支持部材70の側面70aが接触しない長さに設定されている。
第2シール部材71の上面71bの上に第1シール端部65の下面65cがある。従って、第1熱交換部31及び第2熱交換部32が熱膨張によって伸縮しても第2シール部材71の上で第1シール端部65がスライドするので、第1シール部材60と第2シール部材71がぶつかることはない。つまり、図18に示されている第2シール部材71の第2シール端部75が、第1シール部材60の第1シール端部65と重なっている。この重なっている部分が重なり部OVであり、この重なり部OVでも隙間をシールしている。そして、第2シール部材71において、この重なり部OVを形成するための部分が第2シール端部75になる。この重なり部OVにおいて、第1シール端部65と第2シール端部75がもし接触しても、平らな下面65cに接触している第2シール端部75の上面71bの面積が小さくかつ滑らかであるので互いにスムーズに摺動できる。この重なり部OVの長さは、第1熱交換部31及び第2熱交換部32の熱膨張に起因する伸縮で端面71a,65aが相互に移動する距離よりも長く設定されている。従って、第1熱交換部31及び第2熱交換部32が熱膨張によって延びても端面71a,65aの間には重なり部OVが存在し、端面71a,65aの間に隙間ができることはない。
(4)特徴
(4−1)
以上説明したように、第1シール部材60と第2シール部材71は、第1シール端部65と第2シール端部75とが重なっている重なり部OVでも隙間の気流を遮断するように構成されている。そして、第1熱交換部31及び第2熱交換部32の熱膨張による伸張前も伸張後も重なり部OVが存在するように構成されている。その結果、第1熱交換部31及び第2熱交換部32の熱膨張による伸張後に隙間ができるのを防ぐことができる。また、熱膨張前の第1熱交換部31及び第2熱交換部32が縮んでいる状態で第1シール部材60が管支持部材70に突き当たらないようにするための伸張前の隙間もなくすことができる。つまり、第1シール部材60の端面65aと管支持部材70の側面70aの間に距離d1の開きがあってもその下に第2シール部材71が存在する。また、第1シール部材60の境界面65bと第2シール部材71の端面71aの間に距離d2だけ開きがあっても、その上に第1シール端部65が存在する。このように、第1熱交換部31及び第2熱交換部32が熱膨張によって伸縮することに起因してシール構造に生じる不具合を防止することができる。
(4−2)
図17及び図18に表れているように、第1シール端部65と第2シール端部75を第1方向である長手方向に対して交差する第2方向である上下方向に重ねるために、第1シール端部65と本体61との間に段差が形成されている。この第2方向つまり上下方向とは室内空気が第1熱交換部31及び第2熱交換部32に流入方向である。この段差の形成によって第1シール部材60の第1シール端部65と第2シール部材71の第2シール端部75を上下方向に重ねる構造を簡単に形成できる。その結果、第1シール端部65と第2シール端部75の重なり部OVを簡単に実現でき、第1熱交換部31及び第2熱交換部32の熱膨張に起因する不具合への対策のコストを削減できる。
(4−3)
図18に示されているように、第1シール部材60と第2シール部材71は、本体61の境界面65bと第2シール端部75の端面71aとの間は距離d2だけ離れており、本体61と第2シール端部75との間に間隙ができるように配置されている。このように第1シール部材60と第2シール部材71が本体61と第2シール端部75との間に間隙ができるように配置されることで、第1シール部材60の第1方向の長さの公差を大きくすることができ、第1シール部材60の成形精度を低く設定できるようになるので第1シール部材60の成形に要するコストの上昇を抑えることができる。
(4−4)
図13及び図14を用いて説明したように、第1シール部材60は、第1方向において第1側部とは反対側にある第1熱交換部31と第2熱交換部32の第2側部で固定されている。その結果、第1シール部材60の固定が容易になり、第1シール部材60の空調室内機10への組み付けが煩雑にならず、第1熱交換部31及び第2熱交換部32の熱膨張に起因する不具合への対策のために空調室内機10の組み立てコストが上昇するのを抑えることができる。
(4−5)
第1シール部材60が、第1伝熱管36及び第2伝熱管38に引っ掛ける第1熱交換部側のフック63,67及び第2熱交換部側のフック64,68と、第2側部にある第1フィンと第2フィンに当接する当接部62とを持っている。そして、当接部62によって第1方向の位置決めをして第1熱交換部側のフック63,67及び第2熱交換部側のフック64,68によって第1シール部材へ簡単に取り付けることができる。そのため、空調室内機10に第1シール部材60を短時間で組み付けることができ、組み立てコストを抑えることができる。
(5)変形例
(5−1)変形例1A
上記実施形態では、第1シール部材60の下に第2シール部材71を重ねる場合について説明したが、第2シール部材の下に第1シール部材を重ねるようにしてもよい。
(5−2)変形例1B
上記実施形態では、第2シール部材71を管支持部材70と一体的に成形する場合について説明したが、第2シール部材71と管支持部材70とを別部材として成形した後、互いに組み合わせるようにしてもよい。
10 空調室内機
30 室内熱交換器
31 第1熱交換部
32 第2熱交換部
35 第1フィン
36 第1伝熱管
37 第2フィン
38 第2伝熱管
60 第1シール部材
61 本体
62 当接部
63,64,67,68 フック
65 第1シール端部
70 管支持部材
71 第2シール部材
75 第2シール端部
特開2005−24223号公報

Claims (5)

  1. 複数の第1フィン(35)及び複数の前記第1フィンを貫いて第1方向に延びる第1伝熱管(36)を有する第1熱交換部(31)と、
    複数の第2フィン及び複数の前記第2フィン(37)を貫いて前記第1方向に延びる第2伝熱管(38)を有し、複数の前記第1フィンの各端部と複数の前記第2フィンの各端部との間に前記第1方向に沿って延びる隙間を形成するように配置されている第2熱交換部(32)と、
    前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部の第1側部に配置され、前記第1伝熱管及び前記第2伝熱管を支持する管支持部材(70)と、
    前記隙間の気流を遮断するため、前記隙間に沿って配置されて前記第1熱交換部及び前記第2熱交換部のうちの少なくとも一方に固定されている第1シール部材(60)と、
    前記隙間の気流を遮断するために、前記隙間に沿って配置されて前記管支持部材に固定されている第2シール部材(71)と
    を備え、
    前記第1シール部材と前記第2シール部材は、前記第1シール部材の第1シール端部(65)と前記第2シール部材の第2シール端部(75)とが重なる重なり部を形成している、空調室内機。
  2. 前記第1シール部材は、前記第1シール端部につながっている本体(61)をさらに持ち、前記第1シール端部と前記第2シール端部を前記第1方向に対して交差する第2方向に重ねるために、前記第1シール端部と前記本体との間に段差が形成されている、
    請求項1に記載の空調室内機。
  3. 前記第1シール部材と前記第2シール部材は、前記本体と前記第2シール端部との間に間隙ができるように配置されている、
    請求項2に記載の空調室内機。
  4. 前記第1シール部材は、前記第1方向において前記第1側部とは反対側にある前記第1熱交換部と前記第2熱交換部の第2側部で固定されている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の空調室内機。
  5. 前記第1熱交換部と前記第2熱交換部は、前記第2側部に第1管板(81)及び第2管板(82)を有し、
    前記第1シール部材は、前記第1伝熱管及び前記第2伝熱管の少なくとも一方に引っ掛けるフック(63,64,67,68)と、前記第2側部にある前記第1管板及び前記第2管板に当接する当接部(62)とをさらに持っている、
    請求項4に記載の空調室内機。
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