JP6064226B2 - ソケットカバーの取付構造および照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、直管型ランプの両端のソケットを覆うソケットカバーの取付構造および照明器具に関するものである。
従来、直管型ランプの両端のピンを着脱可能に支持して電力を供給するソケットを覆うことにより、直管型ランプのピンがソケットから脱落しても、直管型ランプが脱落するのを防止する照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図10に示すように、特許文献1に記載の照明器具100は、器具本体101に設けられ、直管型ランプ(図示省略)の両端を支持して点灯電力を供給するソケット102を覆うソケットカバー103を有する。
器具本体101の端部には、エンドキャップ104が取り付けられている。エンドキャップ104は、直管型ランプの軸方向に沿って、対向する一対の掛止凸部105を有しており、一対の掛止凸部105には、ソケットカバー103が移動可能に取り付けられている。
ソケットカバー103は、エンドキャップ104に取り付けられて、ソケット102を覆うカバー位置と、ソケットカバー103を露出させる退避位置との間を移動可能となっている。
しかしながら、ソケットカバー103は、退避位置に移動する際には、直管型ランプから離れる方向へ移動するため、スペースが必要となる。
このため、照明器具100を長手方向に連結して用いる際には、隣接する照明器具100との境界において、直管型ランプの光がない暗部が生じるという問題があった。
そこで、このような問題を解決するために、器具本体に取り付けられている取付面の面方向および直管型ランプの径方向に対して平行な軸線を中心として、回動可能なソケットカバーが考えられている。
このようなソケットカバーでは、カバーの両側面に設けられた一対のボタンを同時に押すことにより、カバーの係合が解除されて回動可能となる。
特開平8−111110号公報(第4図)
しかしながら、前述したような回動可能なソケットカバーにおいては、一対のボタンを同時に押すことによりカバーの係合を解除する構造であるため、部品点数が多くなるとともに構造が複雑になり、製造コストが高くなるという問題があった。
また、一対のボタンを同時に押さなければならないため、操作性に問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、簡単な構造で、容易に操作することができるソケットカバーの取付け構造および照明器具を提供することを目的とする。
本発明のソケットカバーの取付構造は、直管型ランプが取り付けられる照明器具に用いられるソケットカバーの取付構造であって、被取付部に取り付けられる器具本体と、前記器具本体の両端部に設けられた直管型ランプ用のソケットと、前記器具本体に設けられる固定金具と、前記固定金具に取り付けられて前記ソケットを覆うソケットカバーと、前記器具本体に設けられる取付ばねとを備え、前記固定金具は、前記ソケットが貫通する孔と、前記ソケットカバーの動きを規制する異形孔とを有し、前記ソケットカバーは、前記取付ばねに係止される係止部と、前記固定金具の異形孔内を動く爪とを有し、前記取付ばねは、前記ソケットカバーの係止部を弾性を持って係止する挟持部を有し、前記異形孔が、前記ソケットカバーを取付位置に保持する際に前記爪を係止する閉鎖溝と、前記ソケットカバーを外した開放位置に保持する際に前記爪を係止する開放溝と、を有するものである。
また、本発明のソケットカバーの取付構造は、前記異形孔が、前記爪を前記異形孔に挿入するための閉鎖溝を有するものである。
さらに、本発明の照明器具は、前記ソケットカバーの取付構造を有する照明器具であって、ソケットに取り付けられる直管型ランプと、直管型ランプに電力を供給する電源装置とを有するものである。
本発明は、ソケットカバーの爪を固定金具の異形孔の閉鎖溝に挿入して、係止部を取付ばねの挟持部により係止することにより、取り付けられる。また、ソケットカバーの爪を異形孔の閉鎖溝から取り出して、開放溝に挿入することにより、ソケットカバーを開放した状態に保持することができる。これにより、簡単な構造で、容易に操作することができるという効果を有するソケットカバーの取付構造および照明器具を提供できる。
(A)は本発明に係る実施形態の照明器具の正面図であり、(B)は平面図であり、(C)は底面図であり、(D)は側面図 ソケットカバーによりソケットを覆った状態の側面図 ソケットを覆うソケットカバーを開けた状態の側面図 開いた状態のソケットカバーを下方から見た斜視図 (A)は固定金具の平面図であり、(B)は(A)中B方向から見た正面図であり、(C)は(A)中C方向から見た側面図 異形孔の拡大説明図 (A)は取付ばねの正面図であり、(B)は(A)中B方向から見た底面図であり、(C)は(A)中C方向から見た側面図 (A)はソケットカバーの平面図であり、(B)は(A)中B方向から見た正面図であり、(C)は(A)中C方向から見た左側面図であり、(D)は(A)中D方向から見た右側面図 (A)は直管型ランプの交換作業を行うためにソケットカバーを開ける動作を示す側面図であり、(B)はソケットカバーを開けて直管型ランプを外す動作を示す側面図 従来の照明器具におけるソケットカバーを示す分解斜視図
以下、本発明に係る実施形態のソケットカバーの取付構造および照明器具について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本発明に係る実施形態の照明器具10は、例えば天井面に取り付けられた被取付部である配線ダクト11に取り付けて、下方を照明するのに用いることができる。あるいは、直接天井面に取り付けて下方を照明するのに用いることも可能である。
なお、以下の説明においては、照射方向を下方(下側)、照射方向の反対方向を上方(上側)と云うこととする(図1(A)参照)。
また、図1においては、1個の照明器具10を図示しているが、長手方向に連続して設けて使用することもできる。
照明器具10は、配線ダクト11に取り付けられる例えば矩形箱状の器具本体12を有する。器具本体12の下面は反射板121となっており、反射板121における長手方向両端部には、所定間隔で対向する例えば直管型LEDのような直管型ランプ14用のソケット13が設けられている。
器具本体12の上板122の下面には、電源装置17および端子台18が設けられており、電源装置17と端子台18とは電気的に接続されている。端子台18は、配線ダクト11内に配線された商用電源線(図示省略)が接続される。
電源装置17は、ソケット13に電気的に接続されており、直管型ランプ14の点灯電力を供給する。
図2および図3に示すように、ソケット13は、後述する開閉可能なソケットカバー20によって覆われている。
ソケット13は、直管型ランプ14の口金15に設けられているピン16を着脱可能に支持して、点灯電力を供給する。
器具本体12の反射板121下面には、ソケット13位置に固定金具30が取り付けられている。
図4および図5に示すように、固定金具30は、平板状のベース31と、ベース31の左右両端部から下方に曲げ下ろされた一対の側板32、32を有し、断面コ字状を呈している。
矩形状のベース31には、中央部にソケット13が貫通する孔33が設けられている。また、ベース31には、ねじ35用の貫通孔34が複数個設けられている。ベース31は、後述するようにソケットカバー20を側板32に取り付けた後に、ねじ35によって反射板121に固定される。
固定金具30の側板32には、ソケットカバー20の動きを規制する異形孔40が設けられている。
図6に示すように、側板32に設けられている異形孔40は、中央にソケットカバー20を移動可能に保持する台形状の保持開口41を有する。保持開口41の直管型ランプ14の中央側(図6において右側)の側面413は、上側が下側によりも中央側に位置するように傾斜している。
保持開口41は、側板32の上端に開口する閉鎖溝43を有する。閉鎖溝43は、ソケットカバー20を固定金具30に取り付ける際に用いられる。
保持開口41は、保持開口41の上面411を中央側に延長して形成される閉鎖溝43を有する。
また、保持開口41は、保持開口41の下面412を中央側下方に延長して形成される開放溝44を有する。
図2および図3に示すように、固定金具30の中央側(図2および図3において右側)には、取付ばね36が取り付けられている。
図7に示すように、取付ばね36は、細幅の板状をしたばね部材であり、中央部に取付用の貫通孔363を有していて、ねじ37(図2および図3参照)によって反射板121の下面に取り付けられる。
取付ばね36の左右両端部は、下方にV字形状に折曲げ加工された弾性変形部361を有する。弾性変形部361の先端は、ソケットカバー20を挟持する挟持部362となっている。挟持部362は、先端の両隅がカットされて、外側に向かって先細り形状となっている。左右の挟持部362、362の間隔D1は、固定金具30の左右の側板32、32の内面間隔D2よりも小さめとなっている。
また、挟持部362は、無負荷状態では反射板121の下面に当接するか近傍に位置するが、下方へ弾性変形可能となっている。
図8に示すように、ソケットカバー20は、半長円形状のカバー本体21と、カバー本体21の一方の端面(図8(A)において左端面)を覆う端板22を有する。従って、他方の端面(図8(A)において右端面)は、開口(開口23)している。
カバー本体21の両上端部は内側に折曲げられて、リブ(係止部)24が形成されている。左右のリブ24の先端同士の間隔(実間隔)D3は、固定金具30の両側板32、32の外面間隔D4よりも若干大きく、かつ、取付ばね36の左右の挟持部362、362の間隔D1よりも小さい。
リブ24の中央側端部(図8(A)において右端部)は、ソケットカバー20を固定金具30に取り付けてソケット13を覆った状態で、取付ばね36の挟持部362と反射板121の下面との間に挟持されて固定される。
ソケットカバー20の両外側端部付近におけるリブ24の下方には、爪25、25が内側に向かって水平に突出して取り付けられている。爪25の先端は、リブ24の先端よりも内側に突出している(図8(A)参照)。さらに、左右の爪25、25の先端の間隔D5は、固定金具30の左右の側板32、32の内面の間隔D2よりも大きい。
爪25は、断面L字形状の部材を、ソケットカバー20の内面に取り付けることにより設けることができる。
爪25は、固定金具30の異形孔40に挿入されることにより、ソケットカバー20を固定金具30に対して移動可能(開閉可能)に保持する。
次に、本発明に係る実施形態のソケットカバーの取付構造および照明器具10の動作について説明する。
最初に、ソケットカバー20を照明器具10に取り付ける作業について説明する。
まず、ソケットカバー20を固定金具30に取り付ける。ソケットカバー20の左右のリブ24、24の間隔D3(図8(A)参照)は、固定金具30の左右の側板32、32の外面間隔D4(図4参照)よりも大きいので、ソケットカバー20を固定金具30の外側に取り付けることができる。
また、ソケットカバー20の左右の爪25、25の間隔D5(図8(A)参照)は、固定金具30の左右の側板32、32の外面間隔D4(図4参照)よりも小さいので、爪25を、固定金具30の組立溝42を通って異形孔40に挿入する。
これにより、ソケットカバー20を固定金具30に取り付けることができる。
ソケットカバー20を固定金具30に取り付けて開けた状態(図3および図4の状態)で、直管型ランプ14が取り付けられていないソケット13を、固定金具30のベース31の孔33に挿入する。
そして、固定金具30のベース31を、ねじ35で反射板121の下面に取り付ける。
なお、反射板121の下面における固定金具30の中央側に取り付ける取付ばね36の取付けは、固定金具30を取り付ける前でも、後でも良い。
次に、ソケットカバー20の開閉動作について説明する。
図3および図4に示すように、ソケットカバー20を開いた状態では、ソケットカバー20の爪25を固定金具30の異形孔40の開放溝44(図6参照)に挿入する。
これにより、ソケットカバー20は開いた状態で保持される。
ソケットカバー20を閉じる際には、爪25を開放溝44から取出し、ソケットカバー20を閉じて中央側へスライドさせる。これにより、爪25が異形孔40の閉鎖溝43に挿入される(図6参照)。同時に、ソケットカバー20のリブ24の中央側先端部が、取付ばね36の挟持部362を弾性変形させながら潜り込み、挟持部362と反射板121との間に挟持される。
これにより、ソケットカバー20はソケット13を覆った状態で保持される。
次に、直管型ランプ14の交換作業について説明する。
図9(A)に示すように、ソケット13を覆っているソケットカバー20を端部側へ移動する(図9中矢印A参照)。これにより、ソケットカバー20の爪25が、固定金具30の異形孔40の閉鎖溝43から脱して、回動可能となる。
次いで、図9(B)に示すように、ソケットカバー20を下方へ回動させて開き(図9(B)中矢印B参照)、ソケットカバー20の爪25を開放溝44に挿入する。そして、ソケット13に取り付けられている古い直管型ランプ14を取り外す。
なお、新しい直管型ランプ14をソケット13に取り付けて、上述した作業を逆に行うことにより、ソケット13をソケットカバー20で覆って固定することができる。
本発明のソケットカバーの取付構造の作用効果について説明する。
配線ダクト11に取り付けられる器具本体12は、両端に直管型ランプ14用のソケット13を有し、このソケット13を覆うソケットカバー20を有する。ソケットカバー20は、器具本体12に設けられた固定金具30の異形孔40に、爪25を挿入することにより移動可能に取り付けられる。
このとき、異形孔40が、ソケットカバー20をソケット13を覆う取付位置に保持する際にソケットカバー20の爪25を係止する閉鎖溝43と、ソケット13を覆わない開放位置に保持する際に爪25を係止する開放溝44とを有する。また、ソケットカバー20は、ソケット13を覆う取付位置にあるときに、リブ24が器具本体12に設けられた取付ばね36の挟持部362によって係止される。
従って、ソケットカバー20の爪25を固定金具30の異形孔40の閉鎖溝43に挿入して、リブ24を取付ばね36の挟持部362により係止することにより、取り付けられる。また、ソケットカバー20の爪25を異形孔40の閉鎖溝43から取り出して、開放溝44に挿入することにより、ソケットカバー20を開放した状態に保持することができる。
これにより、簡単な構造で、容易に操作することができるソケットカバー20の取付け構造を提供することができる。
また、本発明のソケットカバーの取付構造では、固定金具30の異形孔40は、ソケットカバー20の爪25を固定金具30の異形孔40に挿入するための組立溝42を有するので、容易にソケットカバー20を固定金具30に取り付けることができる。
さらに、本発明の照明器具10では、配線ダクト11に取り付けられる器具本体12は、両端に電源装置17から電力を供給される直管型ランプ14用のソケット13を有する。ソケット13は、ソケットカバー20により覆われる。ソケットカバー20は、器具本体12に設けられた固定金具30の異形孔40に、爪25を挿入することにより取り付けられる。
このとき、異形孔40が、ソケットカバー20をソケット13を覆う取付位置に保持する際にソケットカバー20の爪25を係止する閉鎖溝43と、ソケット13を覆わない開放位置に保持する際に爪25を係止する開放溝44とを有する。また、ソケットカバー20は、ソケット13を覆う取付位置にあるときに、リブ24が器具本体12に設けられた取付ばね36の挟持部362によって係止される。
従って、ソケットカバー20の爪25を固定金具30の異形孔40の閉鎖溝43に挿入して、ソケットカバー20のリブ24を取付ばね36の挟持部362により係止することにより、取り付けられる。また、ソケットカバー20の爪25を、異形孔40の閉鎖溝43から取り出して、開放溝44に挿入することにより、ソケットカバー20を開放した状態に保持することができる。
これにより、簡単な構造で、容易に操作することができるソケットカバー20を有する照明器具10を提供することができる。
本発明のソケットカバーの取付構造および照明器具は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
10 照明器具
11 配線ダクト(被取付部)
12 器具本体
13 ソケット
14 直管型ランプ
17 電源装置
20 ソケットカバー
24 リブ(係止部)
25 爪
30 固定金具
33 孔
36 取付ばね
362 挟持部
40 異形孔
42 組立溝
43 閉鎖溝
44 開放溝

Claims (3)

  1. 直管型ランプが取り付けられる照明器具に用いられるソケットカバーの取付構造であって、
    被取付部に取り付けられる器具本体と、
    前記器具本体の両端部に設けられた直管型ランプ用のソケットと、
    前記器具本体に設けられる固定金具と、
    前記固定金具に取り付けられて前記ソケットを覆うソケットカバーと、
    前記器具本体に設けられる取付ばねと
    を備え、
    前記固定金具は、前記ソケットが貫通する孔と、前記ソケットカバーの動きを規制する異形孔とを有し、
    前記ソケットカバーは、前記取付ばねに係止される係止部と、前記固定金具の異形孔内を動く爪とを有し、
    前記取付ばねは、前記ソケットカバーの係止部を弾性を持って係止する挟持部を有し、
    前記異形孔が、前記ソケットカバーを取付位置に保持する際に前記爪を係止する閉鎖溝と、前記ソケットカバーを外した開放位置に保持する際に前記爪を係止する開放溝と、を有するソケットカバーの取り付け構造。
  2. 請求項1に記載のソケットカバーの取付構造において、
    前記異形孔が、前記爪を前記異形孔に挿入するための組立溝を有するソケットカバーの取付構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のソケットカバーの取付構造を有する照明器具であって、
    ソケットに取り付けられる直管型ランプと、直管型ランプに電力を供給する電源装置とを有する照明器具。
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