JP6064061B2 - 指圧ボールを備えた機能性椅子 - Google Patents

Description

本発明は、普段は心地良く安楽に座ることができながらも、使用者の操作により背もたれ内側から指圧ボールが突出されて使用者の背中の脊椎部位と首の頸椎部位とをマッサージする機能性椅子に関するものである。

社会が現代化するにつれ、椅子に着座した状態で業務を遂行したり、または学習をする時間が飛躍的に増加した。

悪い座り姿勢が長い間維持されると、脊椎側湾症、脊椎前湾症、亀首症候群のような多様な脊椎構造の変形を引き起こすことがある。

このように脊椎が曲がったりねじれたりする現象は、血液循環の障害を起こしたり、慢性疲労の原因になることがある。

このような現象を矯正するためには、物理的な治療と規則的な運動を続ける必要がある。

しかし、根本的にはその原因となる悪い座り姿勢を正すことが重要であり、さらに椅子に座って学習したり、勤務をしている間も脊椎がねじれていないか確認し、ねじれている場合、これを随時矯正することが重要である。

このような観点から本出願人の韓国登録特許第１０−９８１３１８号、韓国登録特許第１０−１００３７５６号のように脊椎のねじれを矯正することができる手段が開発されてきた。

しかし、このような従来技術は、普段の椅子としての使用が非常に制限されるため、別の空間に備えられ、矯正目的のみにしか使用できなかった。

つまり、座った状態で業務や学習をしながら使用することができないという問題点があった。

このような問題点を解消するために、本出願人は、韓国登録特許第１０−１１５２３３０号を開発したが、脊椎の矯正のための指圧ボールの回転半径が大きくて、大柄な使用者の使用が難しく、使用する時に体を前後に大きく動かさなければならない問題点があった。

さらに、左右でひじかけを大きく動かして初めて十分な指圧効果が得られるので、制限された空間での使用が難しいという問題点があった。

韓国登録特許第１０−１１５２３３０号公報

本発明は、前記のような従来技術の問題点を解消するために案出されたものであって、限られた空間でもひじかけを両側に広げたり縮める動作だけで簡単に脊椎の歪みを正すとともに、座り姿勢を矯正することができる、指圧ボールを備えた機能性椅子を提供することをその目的とする。

特に、使用者の体型や体格にかかわらず、脊椎の矯正や指圧効果を与えることができる、指圧ボールを備えた機能性椅子の提供をその目的とする。

このような目的を達成するための本発明の一実施例による指圧ボールを備えた機能性椅子、は椅子座板と、前記椅子座板の一側に結合されて上方向に延長される背もたれと、前記背もたれの背面中央の縦軸から所定距離両側に離隔された位置に前記縦軸と平行を成して備えられる一対のひじかけ回転軸と、前記座板の上部の左右側において、前記背もたれの前方向に延長され、前記ひじかけ回転軸を中心に回転する一対のひじかけと、前記背もたれの背面中央の縦軸から所定距離両側に離隔された位置に前記縦軸と平行を成して備えられる一対の指圧板回転軸と、前記各指圧板回転軸を中心に回転する一対の指圧板とを備え、前記ひじかけ回転軸が前記ひじかけの一側終端を貫通して固定されることで、前記ひじかけが前記ひじかけ回転軸を中心に回転するように設置され、前記各ひじかけの前記ひじかけ回転軸が貫通した部位の外側にはひじかけスプロケットがそれぞれさらに備えられ、前記背もたれの中央縦軸を基準に両側左右の対称する位置に前記背もたれの前面を穿孔して形成された多数の作動孔がさらに備えられ、前記各指圧板には前記指圧板回転軸を包むスリーブが前記指圧板回転軸の長方向に沿って備えられ、前記指圧板回転軸が前記スリーブを貫通するように設置されることで、前記各指圧板が各指圧板回転軸に回転できるように固定され、前記各指圧板には、前記スリーブと直交する方向に所定の長さで延長して形成される横側延長部が多数個備えられ、前記各横側延長部の終端には指圧ボールを固定する指圧ボール実装部がそれぞれ備えられ、各指圧ボール実装部には指圧ボールが回転できるように固定され、前記各指圧板の前記スリーブの外側に指圧板スプロケットがさらに備えられ、前記ひじかけスプロケットと噛み合って、前記ひじかけがひじかけ回転軸を中心に回転することによって、前記ひじかけスプロケットと噛み合った前記指圧板スプロケットが回転して前記多数の横側延長部及び前記各横側延長部の終端に固定された指圧ボールがそれぞれ対応する作動孔を通じて背もたれの前面に突出する。

本発明によると、使用者は、本発明に係る機能性椅子に座った状態でひじかけを両側方向に広げたり縮める動作を繰り返すだけで頚椎から腰椎に至る脊椎の歪みを正すことができる。

ひいては、腰椎部位を後ろにもたれる悪い座り姿勢を矯正することができるようになり、長期間着座状態での勤務または学習による疲労感の誘発や健康上の問題発生を未然に防げるという効果がある。

特に、非常に狭小な空間でもひじかけを最小限の角度で広げたり縮める動作をするだけで十分な指圧効果を得ることができるため、一般の椅子と比較してもその使用により広い空間を要しない。

本発明の一実施例による指圧ボールを備えた機能性椅子の外形を説明する図面である。 本発明の一実施例による指圧ボールを備えた機能性椅子の作動過程を説明する図面である。 図１に示される指圧ボールを備えた機能性椅子を背面から示した図面である。 ひじかけを広げることによって指圧ボールが突出する様子を説明する図面である。 本発明の一実施例による指圧ボールを備えた機能性椅子の構造を説明する図面である。 図４に示される指圧ボールを備えた機能性椅子の作動原理を説明する図面である。 使用者が着座した状態で指圧ボールが使用者の背中に届く様子を説明する図面である。

以下、本発明の好ましい実施例及び添付の図面を参照して本発明を詳しく説明する。

なお、本発明を明確にするために、本発明の構成と関係のない内容は省略するが、図面の同一な参照符号は同一の構成要素を称することを前提して説明する。

また、発明の詳細な説明又は特許請求の範囲において、いずれか一つの構成要素が他の構成要素を『含む』という時、これは特に反対される記載がない限り、当該構成要素だけで構成されると限られて解釈せずに、他の構成要素をさらに含めることができると理解すべきである。

まず、図１乃至図３を参照して本発明の一実施例による指圧ボールを備えた機能性椅子の構造を調べてみる。

図１ａと図１ｂは、本発明の一実施例による指圧ボールを備えた機能性椅子の外形と作動過程を説明する図面であり、図２は、図１に示される指圧ボールを備えた機能性椅子を背面から示した図面であり、図３は、ひじかけを広げることによって指圧ボールが突出する様子を説明する図面である。

図１に示されるところによると、本発明による指圧ボールを備えた機能性椅子は前面から見ると一般的な椅子のように座板１０、ひじかけ２０、背もたれ４０を備える。

一方、図２に示されるように、背面から見ると両側に備えられた一対の指圧板回転軸５０と、一対の指圧板６０が更に備えられる。

椅子座板１０は、使用者が着座する部位に該当する。

一方、背もたれ４０は、使用者が着座した状態で背中をもたれる部位であって、図１に示される通り、前記椅子座板１０の一側に結合されて上方向に延長される形状を有する。

一方、図２に示される通り、前記背もたれ４０の背面中央の縦軸から所定距離両側に離隔された位置に一対の指圧板回転軸５０が前記縦軸と平行をなして備えられる。

つまり、背もたれ４０の背面左右両側に縦に指圧板回転軸５０が一つずつ備えられる。

一方、指圧板６０は、縦方向に前記指圧板回転軸５０を包むスリーブ６１が備えられ、図２の右上に拡大図示される通り、前記指圧板回転軸５０が前記スリーブ６１の内部を貫通するように設置される。

これにより、指圧板６０は、各指圧板回転軸５０に回転できるように固定される。

一方、各指圧板６０は好ましくは一定間隔毎に前記スリーブ６１と直交する方向に所定の長さで延長して形成される横側延長部６２が多数個備えられる。

図２に示される通り、各指圧板６０には一定間隔毎に横側延長部６２が横方向に延長されて備えられ、好ましくは一対の指圧板６０の横側延長部６２らは互いに対応する位置にそれぞれ備えられる。

一方、これらの横側延長部６２は、それぞれ互いに平行に備えられ、指圧ボール６４が備えられる終端部の長や角度は、設計によって少しずつ変わることができる。

一方、各横側延長部６２の終端には、指圧ボール６４を固定する指圧ボール実装部６３がそれぞれ備えられる。

そして、各指圧ボール実装部６３には、指圧ボール６４が回転できるように固定される。

指圧ボール６４は、好ましくは内部にホールが穿孔された球の形状を有することができる。

そして、指圧ボール実装部６３は、前記指圧ボール６４に穿孔されたホールの間を貫通して前記指圧ボール６４が回転できるように形成される。

一方、図２に示される通り、一対のひじかけ２０は座板１０の上部両側に一つずつ備えられ、前記背もたれ４０の前方に延長される。

この時、各ひじかけ２０は、それぞれ一つずつ指圧板６０の一側に締結されて固定される。

これによって、図３に示される通り、ひじかけを座板１０の両側方向に広げてあげれば、指圧板６０が指圧板回転軸３０を中心に回転するようになる。

一方、図１に示される通り、背もたれ４０には中央縦軸を基準に両側左右の対称する位置に前記背もたれ４０の前面を穿孔して形成された多数の作動孔４１が備えられる。

この時作動孔４１は、背もたれ４０の前面部の左右両側に上から下に一定間隔毎に穿孔されことができる。

このような作動孔４１は、図１の（ｂ）に示される通り、背もたれ４０が内側から指圧ボール６４と横側延長部６２が突出する空間に該当し、その形や長さは指圧ボール６４や横側延長部６２の長さ、形によって少しずつ変わることができる。

使用者は、座板１０に座った状態で、両腕をひじかけ２０にそれぞれ置いたまま、両側にひじかけ２０を広げてあげることができる。

図１の（ａ）は、ひじかけ２０が基準位置に存在する場合を、図１の（ｂ）は、両側ひじかけ２０が外側に所定の角度だけ開いた姿を図示する。

使用者がひじかけ２０を外側に広げてあげることによって、指圧ボール６４と横側延長部６２が背もたれ４０の内側から外部に突出することになる。

図３は、その原理をより詳細に図示する。

図３に示されるところによると、両側ひじかけ２０が外側に広がることによって、指圧板回転軸５０を中心に指圧板６０が回転する。

これによって、背もたれ４０に収納されていた両側指圧板６０の横側延長部６２が作動孔４１の内側から背もたれ４０の前面方向に向かって突出することになる。

本出願人の韓国登録特許第１０−１１５２３３０号『機能性椅子』によると、両側の指圧ボールが背もたれ４０の外方から内方に動きながら使用者の背中の脊椎と頚椎、腰椎部位を内方に集める方式で動作したが、回転半径が大きすぎて体格の大きな人はこれを使用しづらい問題があった。

しかし、本発明によると、回転半径を十分に狭くすることが可能になるため、使用者が着座した状態で体を前後に大きく動かずにも姿勢を容易に矯正することができるようになる。

ひいては、両者の指圧ボール６４が互いに同一の位置の対応される地点に存在するため、使用者が使用時に身体のバランスをより容易に取ることができるようになる。

一方、本出願人の韓国登録特許第１０−１１５２３３０号『機能性椅子』と比較すると指圧ボール６４の動きの方向が反対である。すなわち、本発明によると使用者が腕を広げると両側の指圧ボール６４が弛緩されるが、腕を縮めると指圧ボール６４が脊椎、頚椎や腰椎の両側面から筋肉と骨を押す作用をするため、使用者の手動作と使用者の背中への作用方向が一致するようになった点も改善事項であると言える。

一方、指圧ボール６４の形や原料によって指圧の効果が相違する。

最適の指圧効果のために指圧ボール６４は次のように製造されることができる。

まず、粉末状態の珪石、珪藻土、イライト、シェレナイト、麦飯石、滑石、カンラン石、ジルコン、ジェオライトゥ、玉、燐鉱石を所定の割合で配合した後、攪拌機に入れて攪拌する。

以後、内部にホールが穿孔された円周の形状に多数個整形した後、成型物を焼成炉に入れて１２００℃〜１５００℃で３〜４時間高温焼成する。

以後、室温で２４時間以上自然冷却させる。

この時、硬度を下げて背中に痛みが加えられないように合成樹脂材質のカバーをそれぞれ被せることもできる。

これによって、指圧ボール６４を得ることができる。

このようにすることで、指圧の時指圧の効果に加え、豊富な遠赤外線の放射による効果を得ることができるようになる。

一方、図６は使用者が着座した状態で指圧ボールが使用者の背中に届く様子を説明する図面である。

健康な身体を持つ使用者が椅子に着座して腰を伸ばして顔を上げて前方を注視した状態では、頚椎部位が多少前に、胸椎は背もたれに寄り添って後方に相対的に位置し、腰椎は再び前に出て背もたれから若干離れるようになる。そして、尾椎部分は、再び座板１０の後方に寄り添うようになる。

使用者が本発明による指圧ボールを備えた機能性椅子を使用する際、まさにこのような姿勢を維持できるようにするために、各横側延長部６２は、互いに異なる長さを有する。

図６に示されるところによると、各横側延長部６２の終端の指圧ボール６４を繋ぐと逆になったＳ字を描くことが分かる。

つまり、最も上の頚椎部位に該当する横側延長部６２の長さは多少長いほうであるが、その下胸椎部位に該当する横側延長部６２の長さは次第に短くなる。

また、腰椎にいくとますます長くなってきて最大長になった後、また短くなって下方の尾椎の部分にいくとますます短くなる。

このようにすることで、使用者が座板１０に着座した状態でひじかけ２０を両側に広げたり縮める動作を繰り返すだけで、使用者の姿勢が図６に図示される通り、Ｓ字を描く自然で健康な姿勢になる。

以下、図４及び図５を参照して、本発明の一実施例による指圧ボールを備えた機能性椅子の構造を調べてみる。

図４は、本発明の一実施例による指圧ボールを備えた機能性椅子の構造を説明する図面であり、図５は、図４に示される指圧ボールを備えた機能性椅子の作動原理を説明する図面である。

図１に示される本発明の一実施例によると、ひじかけ２０の回転角度と横側延長部６２の回転角度が正確に一致するため、指圧ボール６４が作動孔４１の中心部から外側の方向に突出するとしても、十分な指圧効果を得るためにはひじかけ２０を左右に十分に広げる必要がある。

しかし、制限された空間において使用するためには、ひじかけ２０の回転角度を狭める必要性がある。

つまり、使用者がひじかけ２０を過度に広げたり縮めなくても指圧ボール６４の十分な動きを確保して指圧効果を極大化させる必要性がある。

このため、図４及び図５に示される本発明の一実施例は、ひじかけ２０と指圧板６０の回転比をスプロケットにより調節する。

図１に示される本発明の一実施例におけるひじかけ２０と指圧板６０は、相互間連結されて、一つの回転軸である指圧板回転軸５０を中心に回転するが、本発明の一実施例においては、ひじかけ２０と指圧板６０がそれぞれ異なる回転軸を中心に回転する。

具体的には、図４に示される通り、ひじかけ２０は背もたれ４０の背面両側に備えられた一対のひじかけ回転軸３０を中心に回転する。

反面、指圧板６０はひじかけ回転軸３０より内側に備えられた一対の指圧板回転軸５０を中心に回転する。

一方、各ひじかけ２０はひじかけ回転軸３０が貫通した部位の外側にひじかけスプロケット２１がそれぞれ更に備えられる。

そして、各指圧板６０には各指圧板６０のスリーブ６１の外側に指圧板スプロケット６５がさらに備えられ、前記ひじかけスプロケット２１と噛み合う。

この時、スプロケットのギヤ比を調節することによって、ひじかけ２０の最小限の動きで十分な指圧効果が得られる指圧ボール６４の動きを得ることができるようになる。

本発明は、添付図及び前記のような実施例を参照して説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、本技術分野における通常の知識を有する者であれば、これから多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解すべきである。従って、本発明の権利範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的思想のみによって決定されるべきであり、前記のような実施例に限られない。

本発明は、機能性椅子の技術分野に適用されることができる。

Claims (1)

1. 椅子座板１０と、
   前記椅子座板１０の一側に結合されて上方向に延長される背もたれ４０と、
   前記背もたれ４０の背面中央の縦軸から所定距離両側に離隔された位置に前記縦軸と平行して備えられる一対のひじかけ回転軸３０と、
   前記座板１０の上部の左右側において、前記背もたれ４０の前方向に延長され、前記ひじかけ回転軸３０を中心に回転する一対のひじかけ２０と、
   前記背もたれ４０の背面中央の縦軸から所定距離両側に離隔された位置に前記縦軸と平行して備えられる一対の指圧板回転軸５０と、
   前記各指圧板回転軸５０を中心に回転する一対の指圧板６０とを備え、
   前記ひじかけ回転軸３０が前記ひじかけ２０の一側終端を貫通して固定されることで、前記ひじかけ２０が前記ひじかけ回転軸３０を中心に回転するように設置され、
   前記各ひじかけ２０の前記ひじかけ回転軸３０が貫通した部位の外側にはひじかけスプロケット２１がそれぞれさらに備えられ、
   前記背もたれ４０の中央縦軸を基準に両側左右の対称する位置に前記背もたれ４０の前面を穿孔して形成された多数の作動孔４１がさらに備えられ、
   前記各指圧板６０には前記指圧板回転軸５０を包むスリーブ６１が前記指圧板回転軸５０の長方向に沿って備えられ、前記指圧板回転軸５０が前記スリーブ６１を貫通するように設置されることで、前記各指圧板６０が各指圧板回転軸５０に回転できるように固定され、
   前記各指圧板６０には、前記スリーブ６１と直交する方向に所定の長さで延長して形成される横側延長部６２が多数個備えられ、前記各横側延長部６２の終端には指圧ボール６４を固定する指圧ボール実装部６３がそれぞれ備えられ、各指圧ボール実装部６３には指圧ボール６４が回転できるように固定され、
   前記各指圧板６０の前記スリーブ６１の外側に指圧板スプロケット６５がさらに備えられ、前記ひじかけスプロケット２１と噛み合って、
   前記ひじかけ２０がひじかけ回転軸３０を中心に回転することによって、前記ひじかけスプロケット２１と噛み合った前記指圧板スプロケット６５が回転して前記多数の横側延長部６２及び前記各横側延長部６２の終端に固定された指圧ボール６４がそれぞれ対応する作動孔４１を通じて背もたれ４０の前面に突出することを特徴とする、
   指圧ボールを備えた機能性椅子。

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