JP6063322B2 - 配管の支持装置および配管の支持方法 - Google Patents

配管の支持装置および配管の支持方法 Download PDF

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本発明は、ホテル、集合住宅、商業ビル等の多層建築物における免震継手およびエキスパンション部に配置された配管の支持装置および配管の支持方法に関する。
近年、免震構造の建物が急速に研究開発されている。特に、東北地方太平洋沖地震以降、種々の研究が開始されている。
特許文献1には、構造および施工が簡単で安価に設置することができ、しかも、地震等の外力による配管や継手への負担がかかる恐れのない配管設備における変位吸収継手用吊設装置について開示されている。
特許文献1記載の配管設備における変位吸収継手用吊設装置においては、地盤に定着された基礎と、該基礎上に免震手段を介して構築された構造物本体との間に設置される配管設備において、上記基礎と構造物本体の両配管を相互に接続する変位吸収継手を、上記基礎あるいは構造物本体のいずれか一方に架設した案内手段により全水平方位に移動可能に吊設したものである。
特開平11−44382号公報
しかしながら、特許文献1記載の配管設備における変位吸収継手用吊設装置においては、スライド部材6aが矢印Yの方向に移動した場合、スライド部材6aが原点に復帰し難い。このため、配管に負担がかかるという問題がある。
本発明の目的は、配管に負担を与えない配管の支持装置および配管の支持方法を提供することである。
本発明の他の目的は、力の方向を変化させないことにより、配管に負担を与えない配管の支持装置および配管の支持方法を提供することである。
(1)
一局面に従う配管の支持装置は、建築物のエキスパンション部における配管の支持装置であって、湾曲部を有する配管と、少なくともコ字形状と支持部とを有する支持架台と、支持架台を水平方向に摺動可能に保持する摺動部材と、を含み、コ字形状の支持架台は、配管の中央部を支持部により支持するものである。
本発明にかかる配管の支持装置は、湾曲部を有する配管と、建築物に取り付けられた少なくともコ字形状を有する支持架台と、支持架台を水平面内で摺動可能に保持する摺動部材と、を含む。また、コ字形状の支持架台は、配管の中央部を支持部により支持する。
この場合、形状が変化しないコ字形状の支持架台を、水平面内で摺動移動させることができる。したがって、配管に対して地震などの外力が加わった場合でも、支持架台により配管を支持しつつ、支持架台が摺動移動する。その結果、配管に負担を与えない配管の支持装置を実現できる。
特に、支持架台自身の接続部にスライド機構を採用することは、有効と考えられる。しかしながら、特許文献1(特開平11−44382号公報)の記載では、構造的に支持架台が歪み易いため、変位幅に対して支持スパンを大きく取らないと歪みが発生し変形することで原点復帰しないおそれが高い。本発明では、移動に起因する支持架台の歪みが、構造的に起こり難いため変位応力が働いた後の原点復帰が容易である。また設計上、より小さい余裕代で支持架台を設置することが可能である。
(2)
第2の発明にかかる配管の支持装置は、一局面に従う配管の支持装置において、支持部は、コ字形状の鉛直上方に配管の中央部を載置させてもよい。
この場合、配管の中央部を支持部により確実に支持することができる。その結果、配管の自重による負荷を支持部により吸収することができる。
(3)
第3の発明にかかる配管の支持装置は、一局面に従う配管の支持装置において、支持部は、剛体の棒部材を含み、棒部材の一端が、コ字形状の中央部に接続され、棒部材の他端が配管の中央部に接続されてもよい。
この場合、配管と支持架台との距離がある場合であっても容易に棒部材を用いて配管に負担を与えない支持装置を実現できる。
(4)
第4の発明にかかる配管の支持装置は、一局面から第3のいずれかの発明にかかる配管の支持装置において、支持部は、複数点で中央部を支持してもよい。
この場合、支持部は、中央部を複数点で支持することにより、耐荷重を複数点それぞれに分散させることで減少させることができる。また、容易に安全率を高めることができる。
(5)
第5の発明にかかる配管の支持装置は、一局面から第4の発明のいずれかにかかる配管の支持装置において、支持架台の端部の延在方向に沿って、支持架台を摺動可能に保持する摺動部材をさらに含み、摺動部材は、建築物に固設されてもよい。
この場合、建築物に固設された摺動部材が、支持架台の端部の延在方向に沿って支持架台を摺動可能に保持する。その結果、外力の方向を変化させないため、原点復帰が容易となる。
ここで、摺動部材は、ガイドシュー、ガイドパイプ、ローラ支持部材のいずれかまたは複数からなってもよい。
(6)
第6の発明にかかる配管の支持装置は、一局面から第5の発明のいずれかにかかる配管の支持装置において、支持架台は、コ字形状を含むH字形状からなってもよい。
この場合、コ字形状を付き合わせたH字形状からなるので、摺動部材の摺動距離をコ字形状の場合よりも大きくすることができる。
(7)
他の局面に従う配管の支持方法は、建築物のエキスパンション部における配管の支持方法であって、支持架台を水平面内で摺動可能に保持する摺動工程と、少なくともコ字形状を有する支持架台により湾曲部を有する配管の中央部を支持する支持工程と、を含むものである。
本発明にかかる配管の支持方法において、支持架台を水平面内で摺動可能に保持する摺動工程と、少なくともコ字形状を有する支持架台により湾曲部を有する配管の中央部を支持する支持工程と、を含むものである。
この場合、形状が変化しないコ字形状の支持架台を、水平面内で摺動移動させることができる。したがって、配管に対して地震などの外力が加わった場合でも、支持架台により配管を支持しつつ、支持架台が摺動移動する。その結果、配管に負担を与えない配管の支持方法を実現できる。
特に、支持架台自身の接続部にスライド機構を取り入れた場合(特許文献1、特開平11−44382号公報記載参照)、外力の方向を変化させる必要があるので、原点復帰しないおそれがある。
本発明においては、外力の方向を変化させずに、当該方向に従って移動するため、原点復帰が容易となる。
第1の実施の形態にかかる配管の支持装置の一例を示す模式的斜視図である。 建築物に対して外力が作用した場合における配管の支持装置の動作を説明するための模式的斜視図である。 建築物に対して外力が作用した場合における配管の支持装置の動作を説明するための模式的斜視図である。 第2の実施の形態にかかる配管の支持装置の一例を示す模式的斜視図である。 第3の実施の形態にかかる配管の支持装置の一例を示す模式的斜視図である。 第4の実施の形態にかかる配管の支持装置の一例を示す模式的斜視図である。 第5の実施の形態にかかる配管の支持装置の一例を示す模式的斜視図である。 第6の実施の形態にかかる配管の支持装置の一例を示す模式的斜視図である。 配管の支持装置のさらに一例を示す模式的斜視図である。 配管の支持装置のさらに一例を示す模式的斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる配管200の支持装置100の一例を示す模式的斜視図である。なお、以下の説明においては、図1に示すxy軸に基づいて説明を行なう。
(支持装置100)
図1に示すように、配管200の支持装置100は、H字形状からなる支持部110、支持部110に取り付けられる保持部120、および保持部120から鉛直下方に固定された支持部材130を含む。
(支持部110)
図1の支持部110は、H字形状からなる。支持部110は、支持棒111および支持棒112がy方向に延在し、かつ互いに平行に配設される。さらに支持棒111,112の間でx方向に支持棒113が固設される。すなわち、支持棒111の中央部に支持棒113の一端が垂直に接続され、支持棒112の中央部に支持棒113の他端が垂直に接続される。
支持部110は、例えば、腐食防止のために、外面防食鋼管(消防用の外防VS管、または、外面被覆付硬質塩化ビニルライニング鋼管)を用いる。また、支持棒111および支持棒113、支持棒112および支持棒113は、それぞれ溶接または転造ねじにより固定される。
なお、本実施の形態においては、支持部110が外面防食鋼管からなることとしたが、これに限定されず、必要強度を満足するものであれば、その他の鉄鋼、鋳鉄、ステンレス、銅等の金属、またはポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の樹脂、および繊維強化プラスチック等の複合材料、その他任意の素材を用いてもよい。
また、上記の金属を用いる場合には、表面に防食用の樹脂塗膜または樹脂被膜を設けてもよい。
(保持部120)
図1に示すように、保持部120は、xy方向の十字形状からなり、x方向の両端部にローラ121を有する。図1の保持部120は、支持部110の上に載置される。保持部120は、ローラ121により支持棒113上をx方向に移動することができる。
また、保持部120のy方向の両端部には、支持部材130が固設される。
なお、以下の各実施の形態においては、ローラ121を用いることとしたが、これに限定されず、保持部120が支持棒113に対して円滑に移動できる構造であれば、ローラ121を用いなくてもよい。
(支持部材130)
本実施の形態において、支持部材130は、剛性を有する円柱状の棒部材からなる。
支持部材130の一端側が保持部120に固定される。また、支持部材130の他端側が配管200に固定される。支持部材130の他端側と配管200とは、吊りバンドにより締結される。
なお、以下の各実施の形態においては、支持部材130が剛性を有する棒部材からなることとしたが、より具体的には、必要剛性を満足するものであれば、鉄鋼、鋳鉄、ステンレス、銅等の金属、またはポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の樹脂、および繊維強化プラスチック等の複合材料、その他任意の素材を用いてよい。
また、上記の金属を用いる場合には、表面に防食用の樹脂塗膜または樹脂被膜を設けてもよい。
さらに、支持部材130は、図1に示した円柱状に限定されるものではなく、断面形状が、C鋼、H鋼、L鋼、円筒状、角材形状等であってもよい。
(スライド装置140)
図1に示すように、H字形状からなる支持部110には、スライド装置140が設けられる。スライド装置140は、一対のスライド装置141および一対のスライド装置142を含む。スライド装置140は、建築物、より具体的には建築物の基礎部に固設される。また、スライド装置140は、具体的には、ローラ金物からなるガイドシューである。
なお、以下の各実施の形態においては、スライド装置140がローラ金物からなるガイドシューである場合について説明を行なうが、これに限定されず、スライディングタイプのガイドシューなど摺動可能な他の任意の部材であってもよい。
本実施の形態における一対のスライド装置141,142のうち一対のスライド装置141は、H字形状からなる支持部110の支持棒112を矢印yの方向へ移動可能に支持し、一対のスライド装置142は、H字形状からなる支持部110の支持棒111を矢印yの方向へ移動可能に支持する。
(配管200)
本実施の形態にかかる配管200は、高性能ポリエチレン管からなる給水配管である。高性能ポリエチレン管は、例えば、高耐震性、クリープ性能および強度が飛躍的に高い『PE100グレード』のポリエチレン材からなる。具体的には、ポリエチレン管(エスロハイパー[登録商標]AW)が挙げられる。その他、配管200としては、合成ゴム管、ステンレスフレキ管、ブレードホース管、ステンレスメッシュ管が挙げられる。
本実施の形態において、図1に示すように、配管200は、第1配管部210、第2配管部220、第3配管部230および湾曲部215,225を有する。
配管200の第1配管部210はx方向に延在して設けられ、第1配管部210の端部に湾曲部215が設けられ、湾曲部215がy方向に延在した第2配管部220の一端に接続される。第2配管部220の他端に湾曲部225が設けられ、x方向に延在した第3配管部230に接続される。
(支持部材と締結される配管200の位置)
図1に示すように、本実施の形態においては、配管200の重心位置Gを中心としてy方向の等距離の位置にある位置A1,A2それぞれに吊りバンドが設けられ、当該吊りバンドに支持部材130が設けられる。
(外力が加わった場合の配管200の支持装置100の動作)
次に、図2および図3は、建築物に対して外力が作用した場合における配管200の支持装置100の動作を説明するための模式的斜視図である。図2はx方向に外力が働いた場合を示し、図3はy方向に外力が働いた場合を示す。
まず、図2に示すように、x方向に外力が働いた場合、配管200はx方向に移動する。この場合、配管200の支持装置100は、保持部120のローラ121により支持棒113上をx方向と逆方向に相対移動することで、配管200の移動を吸収する。
また、x方向の外力が消失した場合、配管200が原点の位置に戻ろうとする方向に動くとともに、配管200の支持装置100が、保持部120のローラ121により支持棒113上をx方向に容易に相対移動することで、配管200を原点に復帰させることができる。
すなわち、配管200にx方向にかかる力を、支持装置100のx方向への動きのみで吸収させるので、容易に原点復帰を行なうことができる。
また、図3に示すように、y方向に外力が働いた場合、配管200はy方向に移動する。この場合、配管200の支持装置100は、一対のスライド装置141および一対のスライド装置142により支持部110がy方向と逆方向に相対移動することで、配管200の移動を吸収する。
また、y方向の外力が消失した場合、配管200が原点の位置に戻ろうとする方向に動くとともに、配管200の支持装置100において、一対のスライド装置141および一対のスライド装置142により支持部110がy方向に容易に相対移動することで、配管200を原点に復帰させることができる。
すなわち、配管200にy方向にかかる力を、支持装置100のy方向への動きのみで吸収させるので、容易に原点復帰を行なうことができる。
(配管200の見込み移動距離に対する空間の余裕)
また、配管200の支持装置100の動作時の周囲空間の余裕度について説明を行なう。外力が加わった場合に、配管200の想定される水平方向の移動半径をR(以下、移動半径Rと略記する。)とする。
具体的には、移動半径Rは、5cm以上15cm以下の範囲を想定している。建築物の層間変位は、1/100乃至1/200である。すなわち、100mmに対して1mmの変位勾配から200mmに対して1mmの変位勾配までの範囲内の程度である。この場合、鉛直上下方向(z方向)の変位は1mm未満であるため、鉛直上下方向の変位は無視できる。したがって、この場合、配管200の支持装置100は、水平方向の移動半径Rの移動を吸収する必要がある。
この場合、支持棒111および支持棒113の接続部と、保持部120との間の距離は、1.1R以上であることが望ましく、支持棒111および支持棒113の接続部と一対のスライド装置141の一方との間の距離は、1.1Rであることが望ましい。
また、支持棒112および支持棒113の接続部と、保持部120との間の距離は、1.1R以上であることが望ましく、支持棒112および支持棒113の接続部と一対のスライド装置142の一方との間の距離は、1.1Rであることが望ましい。
すなわち、移動半径Rに対して10パーセント以上の余裕度を設けることが望ましい。
(第2の実施の形態)
次に、図4は、第1の実施の形態の他の例であり、第2の実施の形態にかかる配管200の支持装置100aの一例を示す模式的斜視図である。なお、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態における配管200の支持装置100と異なる点についてのみ説明を行なう。
図4に示すように、配管200の支持装置100の代わりに、配管200の支持装置100aを備える。
配管200の支持装置100aは、保持部120の代わりに保持部120aを有する。保持部120aは、支持棒113の外径よりも大きな径を有する。例えば、支持棒113がSGP−VD80Aの場合、保持部120aは、SGP−VD100Aで構成する。また、保持部120aのx方向の両端にローラ121を有する。保持部120aは、ローラ121により支持棒113上を移動することができる。
また、保持部120aの中央には、支持部材130aが固設される。
第2の実施の形態においては、支持部材130aは、剛性を有する棒部材からなる。
支持部材130aの一端側が保持部120aに固定される。また、支持部材130aの他端側が配管200の重心位置Gに固定される。支持部材130aの他端側と配管200とは、吊りバンドにより締結される。
(第3の実施の形態)
次に、図5は、第1の実施の形態のさらなる他の例であり、第3の実施の形態にかかる配管200の支持装置100bの一例を示す模式的斜視図である。なお、第3の実施の形態においては、第1の実施の形態における配管200の支持装置100と異なる点についてのみ説明を行なう。
図5に示すように、配管200の支持装置100の代わりに配管200の支持装置100bを備える。
配管200の支持装置100bは、保持部120の代わりに保持部120bを有する。また、保持部120bのx方向の両端にローラ121bを有する。保持部120bは、ローラ121bにより支持棒113上を移動することができる。
また、本実施の形態においては、支持部材130が設けられない。なお、本実施の形態においては、支持部材130を設けないこととしているが、これに限定されず、支持装置100bと配管200との間に距離がある場合には、支持部材130b(図示せず)を保持部120bから鉛直上方向に配管200を支持するように設けてもよい。
なお、支持部材130を設けないことから、保持部120bは、配管200の材質よりも硬度が同等以下の材質を用いることが望ましい。
(第4の実施の形態)
次に、図6は、第1の実施の形態のさらなる他の例であり、第4の実施の形態にかかる配管200の支持装置100cの一例を示す模式的斜視図である。なお、第4の実施の形態においては、第1の実施の形態における配管200の支持装置100と異なる点についてのみ説明を行なう。
図6に示すように、配管200の支持装置100の代わりに配管200の支持装置100cを備える。
配管200の支持装置100cは、保持部120の代わりに保持部120cを有し、支持部材130の代わりに支持部材130cを有する。保持部120cは、四角枠形状からなる。
支持部材130cは、四角枠形状の四隅から配管200の重心位置Gを中心としてy方向の等距離の位置にある位置A1,A2それぞれに吊りバンドが設けられ、当該吊りバンドに支持部材130cが設けられる。
(第5の実施の形態)
次いで、図7は、第1の実施の形態のさらなる他の例であり、第5の実施の形態にかかる配管200の支持装置100dの一例を示す模式的斜視図である。なお、第5の実施の形態においては、第1の実施の形態における配管200の支持装置100と異なる点についてのみ説明を行なう。
第5の実施の形態にかかる支持部110dは、第1から第4の実施の形態と同じく、H字形状からなる支持部110dを有する。第5の実施の形態においては、支持部110dは、支持棒111および支持棒112がx方向に延在し、かつ互いに平行に配設される。さらに支持棒111,112の間でy方向に支持棒113が固設される。すなわち、支持棒111の中央部に支持棒113が垂直に接続され、支持棒112の中央部に支持棒113が垂直に接続される。
支持装置100dは、第1の実施の形態にかかる支持装置100と異なり、水平面内に90度回転させた状態からなる。
支持装置100dは、支持棒113に保持部120dが設けられる。保持部120dは、y方向に延在し、両端部にローラ121dが設けられる。保持部120dは、ローラ121dにより支持棒113上をy方向に移動することができる。
また、保持部120dのy方向の両端部には、支持部材130が固設される。
(第6の実施の形態)
次いで、図8は、第1の実施の形態のさらなる他の例であり、第6の実施の形態にかかる配管200の支持装置100eの一例を示す模式的斜視図である。なお、第6の実施の形態においては、第1の形態における配管200の支持装置100と異なる点についてのみ説明を行なう。
第6の実施の形態にかかる配管200の支持装置100eにおいて、支持部110eは、支持棒111および支持棒112がy方向に延在し、かつ互いに平行に配設される。さらに支持棒111,112の間でx方向に支持棒113および支持棒114が固設される。
すなわち、支持棒111の中央部の一端に支持棒113が垂直に接続され、支持棒112の中央部の他端に支持棒114が垂直に接続される。
支持棒113および支持棒114は、平行に配設される。
また、図8に示すように、保持部120eは、一対の平行な部材からなり、支持棒113,114それぞれのx方向の両端部にローラ121を有する。
本実施の形態において、支持部材130eの一端側が保持部120eに固定され、支持部材130eの他端側が配管200に固定される。
(その他の例)
図9は、第1の実施の形態のさらなる他の例であり、配管200の支持装置100fの一例を示す図である。図10は、第1の実施の形態のさらなる他の例であり、配管200の支持装置100gの一例を示す図である。
図9に示すように、配管200の支持装置100fは、ユ字形状からなる支持部110fを含んでもよい。また、図10に示すように、配管200の支持装置100gは、コ字形状からなる支持部110gを含んでもよい。
以上のように、本実施の形態にかかる配管200の支持装置100,100a,〜,100gは、固定された少なくともコ字形状を含む支持部110,110a,〜,110gを、水平面内で摺動移動させることができる。
したがって、配管200に対して地震などの外力が加わった場合でも、支持部110,110a,〜,110gにより配管200を支持しつつ、支持部110,110a,〜,110gが、保持部120,120a,〜,120eおよびスライド装置140の少なくともいずれかで摺動移動する。その結果、配管200に負担を与えない配管200の支持装置100,100a,〜,100gを実現できる。
また、外力の方向を変化させずに、当該外力の方向に従って移動するため、ねじれまたはスライド不良が生じ難く、原点復帰が容易となる。すなわち、x方向からの力をy方向で吸収させるためには、外力の方向を変化させる必要があるが、本発明の支持装置100,100a,〜,100gでは、x方向の外力をx方向で吸収させ、y方向の力をy方向で吸収させるため、原点復帰が容易となる。
また、配管200の重心位置Gを保持部120,120a,120c,120d,120eおよび支持部材130,130a,130c,130e、もしくは保持部120bにより確実に支持するため、配管200の自重による負担を確実に吸収することができる。また、複数の支持部材130,130c,130eで支持することにより各支持部材130,130c,130eの耐荷重を減少させることができる。その結果、容易に安全率を高めることができる。
また、本実施の形態にかかる配管200の支持装置100,100a,〜,100gは、建築物の天井裏または床下との間である天井ふところ内に配設されるため、省スペース、かつコンパクト化を実現することができる。
さらに、本発明にかかる配管200の支持装置100,100a,〜,100gは、スプリングハンガー支持と異なり、経時変化の問題が生じない。すなわち、スプリングの経時変化等の支障が生じないため、長期間にわたり効果を持続することができる。すなわち、経時変化によるスプリングの変化により原点復帰が困難となることが生じないため、長期間にわたり効果を持続することができる。
なお、本発明にかかる配管200の支持装置100,100a,〜,100gは、鉛直上下方向(z方向)の外力に対しては無対応としたため、コンパクト化を実現することができる。なお、鉛直上下方向の外力に対応するため、支持部材130,130a,130c,130eとして緩衝装置、ダンパー等、任意の装置を用いてもよい。
なお、本実施の形態においては、給水配管を例示して説明したが、これに限定されず、排水管等、その他任意の配管にも適用することができる。
なお、本実施の形態においては、配管200が、湾曲部215,225を有することしているが、これに限定されず、他の任意の湾曲形状を有するものであってもよい。
さらにスライド装置140は、摺動可能であれば、U字ボルトを用いてもよい。
本発明においては、配管200が配管に相当し、配管200の支持装置100,100a,〜,100gが支持装置に相当し、湾曲部215,225が湾曲部に相当し、支持部110,110a,〜,110gが少なくともコ字形状を有する支持架台に相当し、スライド装置140が摺動部材に相当し、重心位置Gが配管の中央部に相当し、保持部120,120a,〜,120eおよび支持部材130,130a,130c,130eが支持部に相当し、位置A1,A2が複数点に相当する。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
100,100a,〜,100g 支持装置
110,110a,〜,110g 支持部
120,120a,〜,120e 保持部
130,130a,130c,130e 支持部材
140 スライド装置
200 配管
215,225 湾曲部
A1,A2 位置
G 重心位置

Claims (7)

  1. 建築物のエキスパンション部における配管の支持装置であって、
    湾曲部を有する配管と、
    少なくともコ字形状と支持部とを有する支持架台と、
    建築物に固設され、前記少なくともコ字形状部を含む前記支持架台全体を水平方向に摺動可能に保持する摺動部材と、を含み、
    前記コ字形状の支持架台は、前記配管の直線中央部を前記支持部により支持する、配管の支持装置。
  2. 前記支持部は、前記コ字形状の鉛直上方に前記配管の直線中央部を載置する、請求項1記載の配管の支持装置。
  3. 前記支持部は、剛体の棒部材を含み、前記棒部材の一端が、前記コ字形状の中央部に接続され、前記棒部材の他端が前記配管の前記直線中央部に接続された、請求項1記載の配管の支持装置。
  4. 前記支持部は、複数点で前記直線中央部を支持する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の配管の支持装置。
  5. 前記支持架台の端部の延在方向に沿って、前記支持架台を摺動可能に保持する摺動部材をさらに含み、
    前記摺動部材は、前記建築物に固設された、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の配管の支持装置。
  6. 前記支持架台は、前記コ字形状を含むH字形状からなる、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の配管の支持装置。
  7. 建築物のエキスパンション部における配管の支持方法であって、
    少なくともコ字形状部を含む支持架台全体を水平面内で摺動可能に保持する摺動工程と、
    前記少なくともコ字形状含む支持架台により湾曲部を有する配管の中央直線部を支持する支持工程と、を含む、配管の支持方法。
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