JP6062799B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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本発明は内燃機関の排気浄化装置に関する。
排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集するためのパティキュレートフィルタを機関排気通路内に配置した内燃機関が知られている。このパティキュレートフィルタは多孔性の隔壁を介して交互に配置された排気ガス流入通路及び排気ガス流出通路を備えている。その結果、排気ガスはまず排気ガス流入通路内に流入し、次いで隔壁を通過して排気ガス流出通路に流出する。したがって、排気ガス中に含まれる粒子状物質は隔壁内又は排気ガス流入通路の内周面を構成する隔壁表面上に捕集される。
パティキュレートフィルタ上に堆積している粒子状物質の量が多くなるにつれて、パティキュレートフィルタの圧力損失が大きくなる。パティキュレートフィルタの圧力損失が大きくなると、機関出力が低下するおそれがある。そこで、パティキュレートフィルタ上に堆積している粒子状物質の量が検出され、粒子状物質の量が上限値を越えたときに、粒子状物質をパティキュレートフィルタから除去するPM除去制御を行う、内燃機関の排気浄化装置が公知である(特許文献1参照)。
ところで、排気ガス中にはアッシュと称される不燃性成分も含まれており、このアッシュは粒子状物質と共にパティキュレートフィルタに捕集される。ところが、PM除去制御が行われてもアッシュは燃焼せず又は気化しない。すなわち、アッシュはパティキュレートフィルタから除去されず、パティキュレートフィルタ上に残留する。その結果、パティキュレートフィルタの圧力損失は、パティキュレートフィルタ上に堆積しているアッシュの分だけ大きくなる。このため、パティキュレートフィルタ上の粒子状物質の量が上限値を越えたということでPM除去制御を行うと、パティキュレートフィルタ上に堆積している粒子状物質の量が比較的少ないにも関わらずPM除去制御が行われるおそれがある。すなわち、PM除去制御の実行タイミングが最適なタイミングよりも早められるおそれがある。したがって、PM除去制御が好ましくなく頻繁に行われ、PM除去制御のために消費されるエネルギが増大するおそれがある。
そこで、特許文献1では、パティキュレートフィルタ上に堆積しているアッシュの量を求め、アッシュ量が多くなるほど大きくなるよう上限値を補正し、粒子状物質量が補正された上限値を越えたときにPM除去制御を行うようにしている。その結果、PM除去制御の実行タイミングが遅くされる。
特開2011−122596号公報
しかしながら、特許文献1では、アッシュによるパティキュレートフィルタの圧力損失ないし性能に対する影響が維持されたまま、PM除去制御の実行タイミングが変更される。すなわち、アッシュによる影響を弱めるという考え方は特許文献1には開示も示唆すらもされていない。
本発明によれば、排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集するためのパティキュレートフィルタを機関排気通路内に配置し、パティキュレートフィルタは多孔性の隔壁を介して交互に配置された排気ガス流入通路及び排気ガス流出通路を備えている、内燃機関の排気浄化装置において、パティキュレートフィルタを移動促進温度まで昇温することにより排気ガス流入通路の内周面上に堆積したアッシュが排気ガス流入通路の奥部に移動するのを促進する移動促進制御を行う移動促進手段と、移動促進温度よりも高い減容温度までパティキュレートフィルタを昇温することによりパティキュレートフィルタ上のアッシュの容積を低減する減容制御を行う減容手段と、を具備した内燃機関の排気浄化装置が提供される。
好ましくは、移動促進制御に引き続いて減容制御が行われる。更に好ましくは、移動促進制御が終了したときのパティキュレートフィルタの性能が許容下限よりも低いか否かが判別され、該性能が許容下限よりも低いと判別されたときには移動促進制御に引き続いて減容制御が行われ、該性能が許容下限よりも高いと判別されたときには減容制御が行われない。更に好ましくは、あらかじめ定められた計測期間においてパティキュレートフィルタの温度が減容温度以上になっている時間の積算時間が上限時間よりも短いか否かが判別され、該積算時間が上限時間よりも短いと判別されたときには移動促進制御に引き続いて減容制御が行われ、該積算時間が上限時間よりも長いと判別されたときには減容制御が行われない。
好ましくは、減容制御が終了したときのパティキュレートフィルタの性能があらかじめ定められた設定性能よりも高いか否かが判別され、パティキュレートフィルタの性能が設定性能よりも高いと判別されたときにはその後の減容制御が許容され、パティキュレートフィルタの性能が設定性能よりも低いと判別されたときにはその後の減容制御が禁止される。
好ましくは、排気ガス流入通路の内周面上に堆積したアッシュの量が上限量よりも多いか否かが判別され、前記アッシュの量が上限量よりも多いと判別されたときには移動促進制御が行われ、前記アッシュの量が上限量よりも少ないと判別されたときには移動促進制御が行われない。
好ましくは、移動促進温度が650℃から750℃までに設定され、減容温度が750℃から1200℃までに設定される。
好ましくは、減容制御前のアッシュの容積に対する減容制御後のアッシュの容積の比が50%よりも小さい。
好ましくは、パティキュレートフィルタの圧力損失がPM除去制御用上限値よりも大きいときにパティキュレートフィルタから粒子状物質を除去するPM除去制御を行うPM除去手段を更に具備し、PM除去制御に引き続いて移動促進制御が行われる。
アッシュによるパティキュレートフィルタの性能に対する影響を弱めることができ、したがってPM除去制御を最適なタイミングで行うことができる。
内燃機関の全体図である。 パティキュレートフィルタの正面図である。 パティキュレートフィルタの側面断面図である。 PM除去制御を説明するためのタイムチャートである。 増大分qPMiを示すマップである。 減少分qPMdを示すマップである。 圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMの関係を示す線図である。 圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMの関係を示す線図である。 圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMの関係を示す線図である。 圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMの関係を示す線図である。 排気ガス流入通路の内周面上に堆積するアッシュを示すパティキュレートフィルタの部分拡大断面図である。 排気ガス流入通路の奥部に堆積するアッシュを示すパティキュレートフィルタの部分拡大断面図である。 減容制御が行われた後のアッシュを示すパティキュレートフィルタの部分拡大断面図である。 PM除去制御、移動促進制御及び減容制御を説明するためのタイムチャートである。 PM除去制御、移動促進制御及び減容制御の実行タイミングの一例を示すタイムチャートである。 2つの漸近線の切片の差を説明するための線図である。 2つの漸近線の切片の差を説明するための線図である。 比Rの別の実施例を説明するための線図である。 排気浄化制御を実行するルーチンを示すフローチャートである。 排気浄化制御を実行するルーチンを示すフローチャートである。 粒子状物質堆積量QPMの算出を実行するルーチンを示すフローチャートである。 比Rの算出を実行するルーチンを示すフローチャートである。 パティキュレートフィルタの温度の変化の一例を示すタイムチャートである。 本発明による別の実施例の排気浄化制御を実行するルーチンを示すフローチャートである。 本発明による別の実施例の排気浄化制御を実行するルーチンを示すフローチャートである。 カウンタ値CVRを算出するルーチンを示すフローチャートである。 本発明による更に別の実施例を説明するためのタイムチャートである。 本発明による更に別の実施例の排気浄化制御を実行するルーチンを示すフローチャートである。 本発明による更に別の実施例の排気浄化制御を実行するルーチンを示すフローチャートである。
図1を参照すると、1は圧縮着火式内燃機関の本体、2は各気筒の燃焼室、3は各燃焼室2内にそれぞれ燃料を噴射するための電子制御式燃料噴射弁、4は吸気マニホルド、5は排気マニホルドをそれぞれ示す。吸気マニホルド4は吸気ダクト6を介して排気ターボチャージャ7のコンプレッサ7cの出口に連結され、コンプレッサ7cの入口はエアフローメータ8を介してエアクリーナ9に連結される。吸気ダクト6内には電気制御式スロットル弁10が配置され、更に吸気ダクト6内には吸気ダクト6内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置11が配置される。一方、排気マニホルド5は排気ターボチャージャ7の排気タービン7tの入口に連結され、排気タービン7tの出口は排気後処理装置20に連結される。
排気マニホルド5と吸気マニホルド4とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路12を介して互いに連結され、EGR通路12内には電気制御式EGR制御弁13が配置される。また、EGR通路12内にはEGR通路12内を流れるEGRガスを冷却するための冷却装置14が配置される。一方、各燃料噴射弁3は燃料供給管15を介してコモンレール16に連結される。このコモンレール16内へは電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ17から燃料が供給され、コモンレール16内に供給された燃料は各燃料供給管15を介して燃料噴射弁3に供給される。図1に示される実施例ではこの燃料は軽油から構成される。別の実施例では、内燃機関はリーン空燃比のもとで燃焼が行われる火花点火式内燃機関から構成される。この場合には燃料はガソリンから構成される。
排気後処理装置20は排気タービン7tの出口に連結された排気管21と、排気管21に連結された触媒コンバータ22と、触媒コンバータ22に連結された排気管23とを具備する。触媒コンバータ22内にはウォールフロー型のパティキュレートフィルタ24が配置される。
触媒コンバータ22には、パティキュレートフィルタ24の温度を検出するための温度センサ25が設けられる。別の実施例では、パティキュレートフィルタ24に流入する排気ガスの温度を検出するための温度センサが排気管21に配置される。更に別の実施例では、パティキュレートフィルタ24から流出する排気ガスの温度を検出するための温度センサが排気管23に配置される。これら排気ガスの温度はパティキュレートフィルタ24の温度を表している。
触媒コンバータ22には更に、パティキュレートフィルタ24の圧力損失を検出するための圧力損失センサ26が設けられる。図1に示される実施例では、圧力損失センサ26はパティキュレートフィルタ24の上流及び下流の圧力差を検出するための圧力差センサから構成される。別の実施例では、圧力損失センサ26は排気管21に取り付けられて機関背圧を検出するセンサから構成される。
一方、排気マニホルド5には燃料添加弁27が取り付けられる。この燃料添加弁27にはコモンレール16から燃料が供給され、燃料添加弁27から排気マニホルド5内に燃料が添加される。別の実施例では、燃料添加弁27が排気管21に配置される。
電子制御ユニット30はデジタルコンピュータから構成され、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35及び出力ポート36を具備する。エアフローメータ8、温度センサ25、及び圧力差センサ26の出力信号はそれぞれ対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。また、アクセルペダル39にはアクセルペダル39の踏み込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ40が接続され、負荷センサ40の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。更に入力ポート35にはクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ43が接続される。CPU34ではクランク角センサ43からの出力パルスに基づいて機関回転数Neが算出される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介して燃料噴射弁3、スロットル弁10駆動装置、EGR制御弁13、バイパス制御弁14d、燃料ポンプ17、及び燃料添加弁27に接続される。
図2A及び図2Bはウォールフロー型パティキュレートフィルタ24の構造を示している。なお、図2Aはパティキュレートフィルタ24の正面図を示しており、図2Bはパティキュレートフィルタ24の側面断面図を示している。図2A及び図2Bに示されるようにパティキュレートフィルタ24はハニカム構造をなしており、互いに平行をなして延びる複数個の排気流通路71i,71oと、これら排気流通路71i,71oを互いに隔てる隔壁72とを具備する。図2Aに示される実施例では、排気流通路71i,71oは、上流端が開放されかつ下流端が栓73dにより閉塞された排気ガス流入通路71iと、上流端が栓73uにより閉塞されかつ下流端が開放された排気ガス流出通路71oとにより構成される。なお、図2Aにおいてハッチングを付した部分は栓73uを示している。したがって、排気ガス流入通路71i及び排気ガス流出通路71oは薄肉の隔壁72を介して交互に配置される。云い換えると排気ガス流入通路71i及び排気ガス流出通路71oは各排気ガス流入通路71iが4つの排気ガス流出通路71oによって包囲され、各排気ガス流出通路71oが4つの排気ガス流入通路71iによって包囲されるように配置される。別の実施例では、排気流通路は、上流端及び下流端が開放された排気ガス流入通路と、上流端が栓により閉塞されかつ下流端が開放された排気ガス流出通路とにより構成される。
隔壁72は多孔質材料、例えばコージェライト、炭化ケイ素、窒化ケイ素、ジルコニア、チタニア、アルミナ、シリカ、ムライト、リチウムアルミニウムシリケート、リン酸ジルコニウムのようなセラミックから形成される。したがって、図2Bに矢印で示されるように、排気ガスはまず排気ガス流入通路71i内に流入し、次いで周囲の隔壁72内を通って隣接する排気ガス流出通路71o内に流出する。このように隔壁72は排気ガス流入通路71iの内周面を構成する。なお、隔壁72の平均細孔径は10から25μm程度である。
隔壁72の両側面及び細孔内表面には排気浄化触媒が担持される。この排気浄化触媒は図1に示される実施例では酸化機能を有する触媒から構成される。酸化機能を有する触媒は白金Pt、ロジウムRh、パラジウムPdのような貴金属から構成される。別の実施例では、酸化機能を有する触媒はセリウムCe、プラセオジムPr、ネオジムNd、ランタンLaのような卑金属を含む複合酸化物から構成される。更に別の実施例では、触媒はこれら貴金属及び複合酸化物の組み合わせから構成される。
さて、排気ガス中には主として固体炭素から形成される粒子状物質が含まれている。この粒子状物質はパティキュレートフィルタ24上に捕集される。燃焼室2では酸素過剰のもとで燃焼が行われている。したがって、燃料噴射弁3及び燃料添加弁27から燃料が2次的に供給されない限り、パティキュレートフィルタ24は酸化雰囲気にある。また、パティキュレートフィルタ24には酸化機能を有する触媒が担持されている。その結果、パティキュレートフィルタ24に捕集された粒子状物質は順次酸化される。ところが、単位時間当たりに捕集される粒子状物質の量が単位時間当たりに酸化される粒子状物質の量よりも多くなると、パティキュレートフィルタ24上に捕集されている粒子状物質の量が機関運転時間の経過と共に増大する。
そこで本発明による実施例では、パティキュレートフィルタ24から粒子状物質を除去するPM除去制御が繰り返し行われる。その結果、パティキュレートフィルタ24上の粒子状物質が除去され、パティキュレートフィルタ24の圧力損失が低減される。
図1に示される実施例では、PM除去制御は、粒子状物質を酸化除去するためにパティキュレートフィルタ24を酸化雰囲気に維持しながらパティキュレートフィルタ24の温度をPM除去温度まで上昇させ保持する昇温制御から構成される。昇温制御を実行するために、一実施例では、燃料添加弁27から追加の燃料が添加され、この追加の燃料が排気通路又はパティキュレートフィルタ24で燃焼される。別の実施例では、燃料噴射弁3から燃焼用燃料とは別に追加の燃料が圧縮行程又は排気行程に噴射され、この追加の燃料が燃焼室2、排気通路、又はパティキュレートフィルタ24で燃焼される。PM除去温度は例えば600℃から650℃までに設定される。
すなわち、図3に示されるように、時間ta1において、パティキュレートフィルタ24の圧力損失すなわち圧力差PDがPM除去制御用上限値UPDよりも大きくなると、PM除去制御すなわち昇温制御が開始される。したがって、パティキュレートフィルタ24の温度TFがPM除去温度TPMまで上昇され、保持される。その結果、圧力差PDが小さくなる。また、パティキュレートフィルタ24上に堆積している粒子状物質の量QPMも小さくなる。次いで、時間ta2において、粒子状物質堆積量QPMがPM除去制御用下限値LQPMよりも小さくなると、PM除去制御が終了される。したがって、パティキュレートフィルタ24の温度TFが低下する。次いで、時間ta3において、圧力差PDが上限値UPDよりも大きくなるとPM除去制御が開始される。次いで、時間ta4において、粒子状物質堆積量QPMが下限値LQPMよりも小さくなると、PM除去制御が終了される。このように、PM除去制御が繰り返し行われる。
粒子状物質堆積量QPMは、一実施例では、単位時間当たりの増大分qPMiと単位時間当たりの減少分qPMdとを機関運転状態に基づきそれぞれ求め、増大分qPMi及び減少分qPMdの合計を積算して得られるカウンタ値により表される(QPM=QPM+qPMi−qPMd)。増大分qPMiは図4Aに示されるように燃料噴射量QF及び機関回転数Neの関数としてマップの形であらかじめROM32(図1)に記憶されている。燃料噴射量QFは機関負荷を表している。一方、減少分qPMdは図4Bに示されるように吸入空気量Ga及びパティキュレートフィルタ24の温度TFの関数としてマップの形であらかじめROM32に記憶されている。吸入空気量Gaはパティキュレートフィルタ24に流入する排気ガス又は酸素の流量を表している。
別の実施例では、PM除去制御は、粒子状物質をNOxにより酸化除去するために、パティキュレートフィルタ24に流入する排気ガス中のNOx量を増大させるNOx増大制御から構成される。NOx量を増大させるために例えばEGRガス量が減少される。更に別の実施例では、PM除去制御は、粒子状物質をオゾンにより酸化除去するために、パティキュレートフィルタ24上流の排気通路に連結されたオゾン供給器からオゾンをパティキュレートフィルタ24に供給するオゾン供給制御から構成される。
ところで、排気ガス中にはアッシュも含まれており、このアッシュも粒子状物質と共にパティキュレートフィルタ24に捕集される。このアッシュは主として硫酸カルシウムCaSO、リン酸亜鉛カルシウムCa19Zn(PO14のようなカルシウム塩から形成されることが本願発明者により確認されている。カルシウムCa,亜鉛Zn,リンP等は機関潤滑油に由来し、イオウSは燃料に由来する。すなわち、硫酸カルシウムCaSOを例にとって説明すると、機関潤滑油が燃焼室2内に流入して燃焼し、潤滑油中のカルシウムCaが燃料中のイオウSと結合することにより硫酸カルシウムCaSOが生成される。
ところが、PM除去制御が行われても、アッシュは燃焼せず又は気化しない。すなわち、アッシュはパティキュレートフィルタ24から除去されず、パティキュレートフィルタ24上に残留する。その結果、パティキュレートフィルタ24上に堆積しているアッシュの分だけパティキュレートフィルタ24の圧力損失ないし圧力差PDが増大する。
すなわち、パティキュレートフィルタ24が新品の状態から機関運転が開始されると、図5Aに示されるように、圧力差PDはその初期値PD0から、粒子状物質堆積量QPMはその初期値ゼロから、曲線CT1に沿ってそれぞれ増大する。次いで、圧力差PDが上限値UPDよりも大きくなると、PM除去制御が開始される。その結果、図5Bに示されるように、圧力差PDは上限値UPDから、粒子状物質堆積量QPMは値QPM1から、曲線CR1に沿ってそれぞれ減少する。次いで、粒子状物質堆積量QPMが下限値LQPMよりも小さくなると、PM除去制御が終了される。その結果、図5Cに示されるように、圧力差PDは値PD1から、粒子状物質堆積量QPMは下限値LQPMから、曲線CT2に沿ってそれぞれ増大する。次いで、圧力差PDが上限値UPDよりも大きくなると、PM除去制御が開始される。その結果、図5Dに示されるように、圧力差PDは上限値UPDから、粒子状物質堆積量QPMは値QPM2から、曲線CR2に沿ってそれぞれ減少する。次いで、粒子状物質堆積量QPMが下限値LQPMよりも小さくなると、PM除去制御が終了される。このようにして、圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMの増大及び減少が交互に繰り返される。
別の見方をすると、図5Aは圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMの1回目の増大作用を示しており、図5Bは圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMの1回目の減少作用を示しており、図5Cは圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMの2回目の増大作用を示しており、図5Dは圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMの2回目の減少作用を示している。
このように、機関運転時間が長くなるにつれて、圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMの増大作用が停止される時点すなわちPM除去制御が開始される時点での粒子状物質堆積量QPMが減少し(QPM1>QPM2)、圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMの増大作用が開始される時点での圧力差PDが増大する(PD0<PD1<PD2)。その結果、PM除去制御の実行タイミングが最適なタイミングよりも早められるおそれがある。この場合、PM除去処理が好ましくなく頻繁に行われることになり、燃料消費量が好ましくなく増大する。
一方、おおまかに言うと、パティキュレートフィルタ24上におけるアッシュは、図6Aに示されるように排気ガス流入通路71iの内周面71is上に分散的に堆積しているアッシュA、及び、図6Bに示されるように排気ガス流入通路71iの奥部ないし底部71irに局所的に堆積しているアッシュAの一方又は両方から形成されると考えられる。その上で、排気ガス流入通路71iの内周面71is上に堆積しているアッシュAはパティキュレートフィルタ24の圧力損失ないし圧力差PDに対する影響が大きい。これに対し、排気ガス流入通路71iの奥部71irに堆積しているアッシュAはパティキュレートフィルタ24の圧力損失ないし圧力差PDに対する影響が小さい。
そうすると、内周面71is上に堆積しているアッシュAが奥部71irに移動されれば、アッシュの圧力差PDに対する影響を弱められるということになる。この点、例えば機関高負荷運転時のようにパティキュレートフィルタ24内に流入する排気ガスの量が多いときには、内周面71is上に堆積しているアッシュAの一部が排気ガス流れによって奥部71irに移動される場合がある。しかしながら、この場合、十分な量のアッシュを移動させることは困難である。
そこで図1に示される実施例では、PM除去温度よりも高い移動促進温度までパティキュレートフィルタ24を昇温することにより排気ガス流入通路71iの内周面71is上に堆積しているアッシュAが排気ガス流入通路71iの奥部71irに移動するのを促進する移動促進制御が行われる。移動促進温度は650℃から750℃までに設定される。その結果、アッシュが加熱により収縮し、排気ガス流入通路71iの内周面71isに形成されているアッシュ層が破壊され、アッシュが内周面71isから容易に剥離する。内周面71isから剥離したアッシュは排気ガスによって奥部71irに容易にかつ確実に移動される。このように移動促進制御が行われると、排気ガス流入通路71iの内周面71is上に堆積しているアッシュの量が減少され、アッシュの圧力差PDへの影響を小さく維持することができる。したがって、PM除去制御の実行タイミングを最適なタイミングに維持することができる。このため、燃料消費量の増加を確実に抑制することができる。
なお、移動促進制御が行われると、内周面71is上に堆積している粒子状物質も奥部71irに移動される。このように移動された粒子状物質は後続のPM除去処理時に除去される。
図1に示される実施例では、PM除去制御に引き続いて移動促進制御が行われる。このようにすると、パティキュレートフィルタ24の温度を上昇させるのに必要なエネルギを低減することができる。別の実施例では、PM除去制御から時間間隔をもって移動促進制御が行われる。
ところが、移動促進制御が繰り返し行われると、排気ガス流入通路71iの奥部71irに移動されたアッシュの量が多くなり、この多量のアッシュが排気ガス流入通路71iの内周面71is上に位置するおそれがある。アッシュが排気ガス流入通路71iの内周面71is上に位置するとアッシュの圧力差PDへの影響を小さく維持できないおそれがある。
そこで図1に示される実施例では、移動促進温度よりも高い減容温度までパティキュレートフィルタを昇温することによりパティキュレートフィルタ上のアッシュの容積を低減する減容制御が行われる。減容温度は750℃から1200℃まで、好ましくは750℃から900℃に設定される。その結果、図7に示されるように、パティキュレートフィルタ24上のアッシュAの容積が減少される。したがって、アッシュが排気ガス流入通路71iの内周面71is上に位置するのが抑制され、アッシュの圧力差PDへの影響をより小さく維持することができる。また、排気浄化触媒がアッシュによって覆われるのが抑制される。その結果、パティキュレートフィルタ24の性能が回復ないし向上される。
上述した移動促進制御でもアッシュの容積が減少される。しかしながら、図1に示される実施例では、移動促進制御前のアッシュの容積に対する移動促進制御後のアッシュの容積の比は50%よりも大きい。すなわち、移動促進制御ではアッシュの容積はわずかに減少されるに過ぎない。これに対し、減容制御前のアッシュの容積に対する減容制御後のアッシュの容積の比は50%よりも小さい。すなわち、減容制御ではアッシュの容積が大幅に減少される。この点、別の見方をすると、容積比が50%よりも大きくなるように移動促進温度が設定され、容積比が50%よりも小さくなるように減容温度が設定される。なお、アッシュの容積はアッシュの存在する領域の面積によって表すこともできる。
図1に示される実施例では、移動促進制御に引き続いて減容制御が行われる。このようにすると、パティキュレートフィルタ24の温度を上昇させるのに必要なエネルギを低減することができる。別の実施例では、移動促進制御から時間間隔をもって減容制御が行われる。
したがって、図1に示される実施例では、図8に示されるように、時間tb1においてパティキュレートフィルタ24の圧力差PDが上限値UPDよりも大きくなると、PM除去制御が開始され、パティキュレートフィルタ24の温度TFがPM除去温度TPMまで上昇され、PM除去温度TPMに保持される。その結果、圧力差PDが低下する。次いで、時間tb2においてPM除去制御が終了されると、移動促進制御が開始され、パティキュレートフィルタ24の温度TFが移動促進温度TTPまで上昇され、移動促進温度TTPに保持される。その結果、圧力差PDが更に低下する。次いで、時間tb3において移動促進制御が終了されると、減容制御が開始され、パティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVRまで上昇され、減容温度TVRに保持される。その結果、圧力差PDが更に低下する。次いで、時間tb4において減容制御が終了されると、パティキュレートフィルタ24の温度TFが低下する。
なお、移動促進制御及び減容制御において、パティキュレートフィルタ24の温度TFを上昇させるために、PM除去制御と同様に、燃料添加弁27又は燃料噴射弁3から追加の燃料が噴射される。
図1に示される実施例では、排気ガス流入通路71iの内周面71is上に堆積したアッシュの量があらかじめ定められた上限量よりも多いか否かが判別され、内周面71is上に堆積したアッシュの量が上限量よりも多いと判別されたときに、PM除去制御に引き続いて移動促進制御が行われる。これに対し、内周面71is上に堆積したアッシュの量が上限量よりも多いと判別されないときには移動促進制御は行われない。その結果、移動促進制御を効果的に行うことができる。
また、図1に示される実施例では、移動促進制御が終了したときのパティキュレートフィルタ24の性能が許容下限よりも低いと判別されたときに移動促進制御に引き続いて減容制御が行われる。その結果、減容制御を効果的に行うことができる。
したがって、図1に示される実施例では、図9にXで示されるようにPM除去制御が行われても移動促進制御及び減容制御が行われない場合もある。また、図9にYで示されるようにPM除去制御に引き続いて移動促進制御が行われても減容制御が行われない場合もある。更に、図9にZで示されるようにPM除去制御に引き続いて移動促進制御が行われ、移動促進制御に引き続いて減容制御が行われる場合もある。なお、別の実施例ではPM除去制御が行われるごとに移動促進制御が行われる。更に別の実施例では、移動促進制御が行われるごとに減容制御が行われる。
排気ガス流入通路71iの内周面71is上に堆積したアッシュの量があらかじめ定められた上限量よりも多いか否かは例えば次のようにして判別される。すなわち、図10Aに示されるように、圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMは1回目の増大作用時には曲線CT1に沿って変化する。この曲線CT1の漸近線AST1は次式で表される。
PD=A1・QPM+(B1+C1)
また、圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMは1回目の減少作用時には曲線CR1に沿って変化する。この曲線CR1の漸近線ASR1は次式で表される。
PD=A1・QPM+B1
これら2つの式の切片の差はC1で表される。なお、B1はパティキュレートフィルタ24自体の圧力損失を表しており、PD0に相当する。
同様に、図10Bに示されるように、圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMはi回目の増大作用時には曲線CTiに沿って変化する(i=1,2,…)。この曲線CTiの漸近線ASTiは次式で表される。
PD=Ai・QPM+(Bi+Ci)
また、圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMはi回目の減少作用時には曲線CRiに沿って変化する。この曲線CRiの漸近線ASRiは次式で表される。
PD=Ai・QPM+Bi
これら2つの式の切片の差はCiで表される。
切片の差Ciは圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMのi回目の増大作用時にパティキュレートフィルタ24に堆積した粒子状物質の量を表しており、あるいは、圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMのi回目の減少作用時にパティキュレートフィルタ24から除去された粒子状物質の量を表している。この粒子状物質の量は、排気ガス流入通路71iの内周面71is上に堆積したアッシュの量が多くなるにつれて少なくなる。したがって、排気ガス流入通路71iの内周面71is上に堆積したアッシュの量が多くなるにつれて、差Ci又は比R(=Ci/C1)が小さくなる。なお、図10Aは差Ci又は比Rが大きい場合を示しており、図10Bは差Ci又は比Rが小さい場合を示している。
そこで、図1に示される実施例では、比Rがあらかじめ定められた下限値LRよりも小さいときに、排気ガス流入通路71iの内周面71is上に堆積したアッシュの量があらかじめ定められた上限量よりも多いと判別され、比Rが下限値LRよりも大きいときに内周面71is上に堆積したアッシュの量が上限量よりも少ないと判別される。
比Rは次のようにして算出することもできる。すなわち、図11に示されるように、圧力差PDはi回目の減少作用時によりDi(=UPD−PD(i+1))だけ減少する。この減少分Diないし比Di/D1は排気ガス流入通路71iの内周面71is上に堆積したアッシュの量が多くなるにつれて少なくなる。そこで、比RがDi/D1の形で算出される。
別の実施例では、差Ci又は減少分Diがあらかじめ定められた下限値よりも小さいときに、排気ガス流入通路71iの内周面71is上に堆積したアッシュの量があらかじめ定められた上限量よりも多いと判別され、差Ci又は減少分Diが下限値よりも大きいときに内周面71is上に堆積したアッシュの量が上限量よりも少ないと判別される。
移動促進制御が終了したときのパティキュレートフィルタ24の性能が許容下限よりも低いか否かは例えば次のようにして判別される。すなわち、パティキュレートフィルタ24の性能はパティキュレートフィルタ24の圧力損失ないし圧力差PDによって表される。そこで図1に示される実施例では、パティキュレートフィルタ24の圧力差PDが許容下限値よりも大きいときにパティキュレートフィルタ24の性能が許容下限よりも低いと判別され、パティキュレートフィルタ24の圧力差PDが許容下限値よりも小さいときにパティキュレートフィルタ24の性能が許容下限よりも高いと判別される。この場合の許容下限値は図8にPDXでもって示されている。
あるいは、パティキュレートフィルタ24の性能はパティキュレートフィルタ24に担持された排気浄化触媒の性能によって表される。排気浄化触媒の性能は排気浄化触媒のNOx浄化率、HC浄化率、及びCO浄化率の少なくとも1つによって表される。そこで別の実施例では、排気浄化触媒のNOx浄化率、HC浄化率、及びCO浄化率の少なくとも1つが許容下限値よりも低いときにパティキュレートフィルタ24の性能が許容下限よりも低いと判別され、排気浄化触媒のNOx浄化率、HC浄化率、及びCO浄化率の少なくとも1つが許容下限値よりも高いときにパティキュレートフィルタ24の性能が許容下限よりも高いと判別される。
したがって、包括的に表現すると、パティキュレートフィルタ24の性能がパティキュレートフィルタ24の圧力損失、並びに排気浄化触媒のNOx浄化率、HC浄化率、及びCO浄化率の少なくとも1つによって表されるということになる。
なお、減容温度を1200℃までに設定すると、パティキュレートフィルタ24自体が熱によって損傷するのが抑制される。また、減容温度を900℃までに設定すると、排気浄化触媒が熱によって劣化するのが抑制される。
図12及び図13は図1に示される実施例における排気浄化制御を実行するルーチンを示している。このルーチンは一定時間毎の割り込みによって実行される。
図12及び図13を参照すると、ステップ100ではパティキュレートフィルタ24の圧力差PDが上限値UPDよりも大きいか否かが判別される。PD>UPDのときには次いでステップ101に進み、PM除去制御が行われる。すなわち、パティキュレートフィルタ24の温度TFの目標値TTFがPM除去温度TPMに設定される。図1に示される実施例では、パティキュレートフィルタ24の実際の温度が目標値TTFになるようにパティキュレートフィルタ24の温度が制御される。続くステップ102では粒子状物質堆積量QPMが下限値LQPMよりも小さいか否かが判別される。粒子状物質堆積量QPMは図14に示されるルーチンにおいて算出される。QPM≧LQPMのときにはステップ101に戻る。QPM<LQPMのときには次いでステップ103に進む。したがって、PM除去制御が終了される。ステップ101においてPD≦UPDのときには処理サイクルを終了する。この場合、PM除去制御が行われない。
ステップ103では比Rが下限値LRよりも小さいか否かが判別される。比Rは図15に示されるルーチンにおいて算出される。R<LRのときには次いでステップ104に進み、PM除去制御に引き続いて移動促進制御が行われる。すなわち、パティキュレートフィルタ24の温度TFの目標値TTFが移動促進温度TTPに設定される。続くステップ105ではパティキュレートフィルタ24の温度TFが移動促進温度TTPに一定時間ΔtTPだけ保持されたか否かが判別される。パティキュレートフィルタ24の温度TFが移動促進温度TTPに一定時間ΔtTPだけ保持されていないときにはステップ104に戻る。パティキュレートフィルタ24の温度TFが移動促進温度TTPに一定時間ΔtTPだけ保持されたときにはステップ106に進む。したがって、移動促進制御が終了される。ステップ103においてR≧LRのときには処理サイクルを終了する。この場合、移動促進制御が行われない。
ステップ106ではパティキュレートフィルタ24の性能を表す圧力差PDが許容下限値PDXよりも大きいか否かが判別される。PD≧PDXのときには次いでステップ107に進み、移動促進制御に引き続いて減容制御が行われる。すなわち、パティキュレートフィルタ24の温度TFの目標値TTFが減容温度TVRに設定される。続くステップ107ではパティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVRに一定時間ΔtVRだけ保持されたか否かが判別される。パティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVRに一定時間ΔtVRだけ保持されていないときにはステップ107に戻る。パティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVRに一定時間ΔtVRだけ保持されたときには処理サイクルを終了する。したがって、減容制御が終了される。ステップ106においてPD≦PDXのときには処理サイクルを終了する。この場合、減容制御が行われない。なお、電子制御ユニット30は排気浄化制御を行うようにプログラムされている。すなわち、電子制御ユニット30はPM除去制御、移動促進制御、及び減容制御を行うようにプログラムされている。
図14は粒子状物質堆積量QPMを算出するルーチンを示している。このルーチンは一定時間毎の割り込みによって実行される。
図14を参照すると、ステップ110では増大分qPMiが図4Aのマップから算出される。続くステップ111では減少分qPMdが図4Bのマップから算出される。続くステップ112では粒子状物質堆積量QPMが算出される(QPM=QPM+qPMi−qPMd)。
図15は比Rの算出ルーチンを示している。このルーチンは一定時間毎の割り込みによって実行される。
図15を参照すると、ステップ121では圧力差PDが読み込まれる。続くステップ122では粒子状物質量QPMが読み込まれる。続くステップ123では、PM除去制御が実行から停止に切り換わったか否かが判別される。PM除去制御が実行から停止に切り換わっていないときには次いでステップ124に進み、PM除去制御が停止から実行に切り換わったか否かが判別される。PM除去制御が停止から実行に切り換わっていないときには処理サイクルを終了する。PM除去制御が停止から実行に切り換わったとき、すなわち圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMのi回目の増大作用が終了したときには、ステップ125に進み、i回目の増大作用の曲線CTiの漸近線ASTiが決定される。次いで、PM除去制御が実行から停止に切り換わったとき、すなわち圧力差PD及び粒子状物質堆積量QPMのi回目の減少作用が終了したときには、ステップ123からステップ126に進み、i回目の減少作用の曲線CRiの漸近線ASRiが決定される。続くステップ127では切片の差Ciが算出される。続くステップ128では比Rが算出される(R=Ci/C1)。続くステップ129ではパラメータiが1だけインクリメントされる(i=i+1)。なお、パラメータiは機関運転が初めて行われるときに1にセットされる。
次に、図16を参照して本発明による別の実施例を説明する。
図16はパティキュレートフィルタ24の温度TFの変化の一例を示している。例えば加速運転が長時間にわたって行われると、高温の排気ガスが長時間にわたってパティキュレートフィルタ24内に流入し、パティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVR以上に高くなる場合がある。このようにパティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVR以上であると、パティキュレートフィルタ24上のアッシュの容積が減少する。したがって、パティキュレートフィルタ24の温度TFが頻繁に減容温度TVR以上になるような機関運転状態では、減容制御を行わなくてもアッシュの容積が十分に減少されることになる。むしろ、このとき減容制御を行なってもアッシュの容積を更に減少させるのは困難であり、エネルギを有効利用することができない。
そこで本発明による別の実施例では、あらかじめ定められた計測期間においてパティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度以上になっている時間の積算時間が上限時間よりも短いか否かが判別され、積算時間が上限時間よりも短いときには移動促進制御に引き続いて減容制御を行い、積算時間が上限時間よりも長いときには減容制御を行わないようにしている。その結果、減容制御を効率的に行うことができる。
パティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度以上になっている時間の積算時間が上限時間よりも短いか否かは例えば次のようにして算出される。すなわち、図16に示されるように、パティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVR以上のときにカウンタ値CVRが増大され、パティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVRよりも低いときにカウンタ値CVRが保持される。したがって、カウンタ値CVRは積算時間を表している。カウンタ値CVRが上限値UCVRよりも小さいときには移動促進制御に引き続いて減容制御が行われ、カウンタ値CVRが上限値UCVRよりも大きいときには減容制御が行われない。
本発明による別の実施例では、移動促進制御が終了したときに積算時間が上限時間よりも短いか否かが判別される。また、上述の計測期間は、前回の移動促進制御が終了してから今回の移動促進制御が終了するまでの間で減容制御が行われている期間を除いた期間である。すなわち、計測期間の開始点は、前回の移動促進制御に引き続いて減容制御が行われたときには前回の減容制御が終了した時点であり、前回の移動促進制御に引き続いて減容制御が行われていないときには前回の移動促進制御が終了した時点である。また、機関運転が開始されてから初めて移動促進制御が行われたときの計測期間の開始点は機関運転が初めて行われた時点である。一方、計測期間の終了点はいずれの場合も、今回の移動促進制御が終了した時点である。計測期間の開始点では、カウンタ値CVRがクリアされる(CVR=0)。
図17及び図18は本発明による別の実施例における排気浄化制御を実行するルーチンを示している。このルーチンは一定時間毎の割り込みによって実行される。
図17及び図18を参照すると、ステップ100ではパティキュレートフィルタ24の圧力差PDが上限値UPDよりも大きいか否かが判別される。PD>UPDのときには次いでステップ101に進み、PM除去制御が行われる。すなわち、パティキュレートフィルタ24の温度TFの目標値TTFがPM除去温度TPMに設定される。続くステップ102では粒子状物質堆積量QPMが下限値LQPMよりも小さいか否かが判別される。粒子状物質堆積量QPMは図14に示されるルーチンにおいて算出される。QPM≧LQPMのときにはステップ101に戻る。QPM<LQPMのときには次いでステップ103に進む。したがって、PM除去制御が終了される。ステップ101においてPD≦UPDのときには処理サイクルを終了する。この場合、PM除去制御が行われない。ステップ103では比Rが下限値LRよりも小さいか否かが判別される。比Rは図15に示されるルーチンにおいて算出される。R<LRのときには次いでステップ104に進み、PM除去制御に引き続いて移動促進制御が行われる。すなわち、パティキュレートフィルタ24の温度TFの目標値TTFが移動促進温度TTPに設定される。続くステップ105ではパティキュレートフィルタ24の温度TFが移動促進温度TTPに一定時間ΔtTPだけ保持されたか否かが判別される。パティキュレートフィルタ24の温度TFが移動促進温度TTPに一定時間ΔtTPだけ保持されていないときにはステップ104に戻る。パティキュレートフィルタ24の温度TFが移動促進温度TTPに一定時間ΔtTPだけ保持されたときにはステップ106aに進む。したがって、移動促進制御が終了される。ステップ103においてR≧LRのときには処理サイクルを終了する。この場合、移動促進制御が行われない。
ステップ106aではカウンタ値CVRが上限値UCVRよりも小さいか否かが判別される。カウンタ値CVRは図19に示されるルーチンによって算出される。CVR<UCVRのときには次いでステップ107に進み、移動促進制御に引き続いて減容制御が行われる。すなわち、パティキュレートフィルタ24の温度TFの目標値TTFが減容温度TVRに設定される。続くステップ107ではパティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVRに一定時間ΔtVRだけ保持されたか否かが判別される。パティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVRに一定時間ΔtVRだけ保持されていないときにはステップ107に戻る。パティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVRに一定時間ΔtVRだけ保持されたときには処理サイクルを終了する。したがって、減容制御が終了される。ステップ106aにおいてCVR≧UCVRのときには処理サイクルを終了する。この場合、減容制御が行われない。
図19はカウンタ値CVRの算出ルーチンを示している。このルーチンは一定時間毎の割り込みによって実行される。
図19を参照すると、ステップ120では現時点が計測期間の開始点であるか否か、すなわちカウンタ値CVRの算出を開始すべきか否かが判別される。現時点が計測期間の開始点であるときには次いでステップ121に進み、カウンタ値CVRがクリアされる(CVR=0)。次いでステップ122に進む。これに対し、現時点が計測期間の開始点でないとき、すなわちカウンタ値CVRの算出を継続すべきときにはステップ120からステップ122にジャンプする。ステップ122ではパティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVR以上か否かが判別される。TF≧TVRのときにはステップ123に進み、カウンタ値CVRが1だけインクリメントされる。これに対し、TF<TVRのときには処理サイクルを終了する。すなわち、カウンタ値CVRが保持される。
次に、図20を参照して本発明による更に別の実施例を説明する。
上述したように、減容制御が行われるとパティキュレートフィルタ24上のアッシュの容積が減少され、パティキュレートフィルタ24の性能が回復ないし向上される。しかしながら、例えばパティキュレートフィルタ24上のアッシュの量が比較的多くなったときには、減容制御を行なってもパティキュレートフィルタ24の性能が回復ないし向上されるのが困難となる。このような場合に減容制御を行うと、エネルギを有効利用することができない。
そこで本発明による更に別の実施例では、減容制御が終了したときのパティキュレートフィルタ24の性能があらかじめ定められた設定性能よりも高いか否かが判別され、パティキュレートフィルタ24の性能が設定性能よりも高いと判別されたときにはその後の減容制御を許容し、パティキュレートフィルタの性能が設定性能よりも低いと判別されたときにはその後の減容制御を禁止するようにしている。
パティキュレートフィルタ24の性能はパティキュレートフィルタ24の圧力損失ないし圧力差PDによって表される。したがって、本発明による更に別の実施例では、パティキュレートフィルタ24の圧力差PDがあらかじめ定められた設定値よりも大きいときにパティキュレートフィルタ24の性能が設定性能よりも低いと判別され、パティキュレートフィルタ24の圧力差PDが設定値よりも小さいときにパティキュレートフィルタ24の性能が設定性能よりも高いと判別される。この場合の設定値は図20にPDYでもって示されている。
すなわち、図20に示される例では、時間tc1においてPM除去制御が開始され、時間tc2において移動促進制御が開始され、時間tc3において減容制御が開始される。次いで、時間tc4において減容制御が終了し、このときの圧力差PDが設定値PDYよりも大きくなっている。したがって、これ以降に減容制御は行われない。
図21及び図22は本発明による更に別の実施例における排気浄化制御を実行するルーチンを示している。このルーチンは一定時間毎の割り込みによって実行される。
図21及び図22を参照すると、ステップ100ではパティキュレートフィルタ24の圧力差PDが上限値UPDよりも大きいか否かが判別される。PD>UPDのときには次いでステップ101に進み、PM除去制御が行われる。すなわち、パティキュレートフィルタ24の温度TFの目標値TTFがPM除去温度TPMに設定される。続くステップ102では粒子状物質堆積量QPMが下限値LQPMよりも小さいか否かが判別される。粒子状物質堆積量QPMは図14に示されるルーチンにおいて算出される。QPM≧LQPMのときにはステップ101に戻る。QPM<LQPMのときには次いでステップ103に進む。したがって、PM除去制御が終了される。ステップ101においてPD≦UPDのときには処理サイクルを終了する。この場合、PM除去制御が行われない。ステップ103では比Rが下限値LRよりも小さいか否かが判別される。比Rは図15に示されるルーチンにおいて算出される。R<LRのときには次いでステップ104に進み、PM除去制御に引き続いて移動促進制御が行われる。すなわち、パティキュレートフィルタ24の温度TFの目標値TTFが移動促進温度TTPに設定される。続くステップ105ではパティキュレートフィルタ24の温度TFが移動促進温度TTPに一定時間ΔtTPだけ保持されたか否かが判別される。パティキュレートフィルタ24の温度TFが移動促進温度TTPに一定時間ΔtTPだけ保持されていないときにはステップ104に戻る。パティキュレートフィルタ24の温度TFが移動促進温度TTPに一定時間ΔtTPだけ保持されたときにはステップ106bに進む。したがって、移動促進制御が終了される。ステップ103においてR≧LRのときには処理サイクルを終了する。この場合、移動促進制御が行われない。
ステップ106bではフラグXVRがセットされているか否かが判別される。フラグXVRは減容制御が許容されているときにセットされ(XVR=1)、それ以外はリセットされる(XVR=0)。フラグXVRがセットされているときには次いでステップ107に進み、移動促進制御に引き続いて減容制御が行われる。すなわち、パティキュレートフィルタ24の温度TFの目標値TTFが減容温度TVRに設定される。続くステップ107ではパティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVRに一定時間ΔtVRだけ保持されたか否かが判別される。パティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVRに一定時間ΔtVRだけ保持されていないときにはステップ107に戻る。パティキュレートフィルタ24の温度TFが減容温度TVRに一定時間ΔtVRだけ保持されたときには次いでステップ109に進む。したがって、減容制御が終了される。ステップ109ではパティキュレートフィルタ24の圧力差PDが設定値PDYよりも大きいか否かが判別される。PD>PDYのときには次いでステップ109aに進み、フラグXVRがリセットされる。ステップ106bにおいてフラグXVRがリセットされているときには処理サイクルを終了する。この場合、減容制御が行われない。なお、フラグXVRは機関運転が初めて行われるときにセットされている。
これまで述べてきた本発明による実施例では、パティキュレートフィルタ24に担持される排気浄化触媒が酸化機能を有する触媒から構成される。別の実施例では、排気浄化触媒はNOx選択還元触媒から構成される。このNOx選択還元触媒は、還元剤が含まれる酸化雰囲気において排気ガス中のNOxを還元剤でもって還元する機能を有する。NOx選択還元触媒は例えばチタニアから形成された担体上に酸化バナジウムを担持したバナジウム・チタニア触媒又はゼオライトから形成された担体上に銅を担持した銅ゼオライト触媒から構成される。この場合の還元剤として例えば尿素水溶液が用いられ、尿素水溶液はパティキュレートフィルタ24上流の排気管21に配置された添加弁から供給される。更に別の実施例では、排気浄化触媒はNOx吸蔵還元触媒から構成される。機関吸気通路、燃焼室2およびNOx吸蔵還元触媒上流の排気通路内に供給された空気および燃料(炭化水素)の比を排気ガスの空燃比と称すると、このNOx吸蔵還元触媒は、流入排気ガスの空燃比がリーンのときに排気ガス中のNOxを吸蔵し、流入排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸蔵したNOxを放出し還元する機能を有する。
これまで述べてきた本発明による実施例を互いに組み合わせることもできる。例えば、一実施例では、移動促進制御が終了したときのパティキュレートフィルタ24の性能が許容下限よりも低くかつ積算時間が上限時間よりも短いと判別されたときに移動促進制御に引き続いて減容制御が行われ、それ以外は減容制御が行われない。
1 機関本体
21 排気管
24 パティキュレートフィルタ
26 圧力差センサ
71i 排気ガス流入通路
71o 排気ガス流出通路
72 隔壁

Claims (10)

  1. 排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集するためのパティキュレートフィルタを機関排気通路内に配置し、パティキュレートフィルタは多孔性の隔壁を介して交互に配置された排気ガス流入通路及び排気ガス流出通路を備えている、内燃機関の排気浄化装置において、パティキュレートフィルタを移動促進温度まで昇温することにより排気ガス流入通路の内周面上に堆積したアッシュが排気ガス流入通路の奥部に移動するのを促進する移動促進制御を行う移動促進手段と、移動促進温度よりも高い減容温度までパティキュレートフィルタを昇温することによりパティキュレートフィルタ上のアッシュの容積を低減する減容制御を行う減容手段と、を具備し
    移動促進制御に引き続いて減容制御が行われ、
    移動促進制御が終了したときのパティキュレートフィルタの性能が許容下限よりも低いか否かが判別され、該性能が許容下限よりも低いと判別されたときには移動促進制御に引き続いて減容制御が行われ、該性能が許容下限よりも高いと判別されたときには減容制御が行われない、
    内燃機関の排気浄化装置。
  2. あらかじめ定められた計測期間においてパティキュレートフィルタの温度が減容温度以上になっている時間の積算時間が上限時間よりも短いか否かが判別され、該積算時間が上限時間よりも短いと判別されたときには移動促進制御に引き続いて減容制御が行われ、該積算時間が上限時間よりも長いと判別されたときには減容制御が行われない、請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集するためのパティキュレートフィルタを機関排気通路内に配置し、パティキュレートフィルタは多孔性の隔壁を介して交互に配置された排気ガス流入通路及び排気ガス流出通路を備えている、内燃機関の排気浄化装置において、パティキュレートフィルタを移動促進温度まで昇温することにより排気ガス流入通路の内周面上に堆積したアッシュが排気ガス流入通路の奥部に移動するのを促進する移動促進制御を行う移動促進手段と、移動促進温度よりも高い減容温度までパティキュレートフィルタを昇温することによりパティキュレートフィルタ上のアッシュの容積を低減する減容制御を行う減容手段と、を具備し、
    移動促進制御に引き続いて減容制御が行われ、
    あらかじめ定められた計測期間においてパティキュレートフィルタの温度が減容温度以上になっている時間の積算時間が上限時間よりも短いか否かが判別され、該積算時間が上限時間よりも短いと判別されたときには移動促進制御に引き続いて減容制御が行われ、該積算時間が上限時間よりも長いと判別されたときには減容制御が行われない、
    内燃機関の排気浄化装置。
  4. 減容制御が終了したときのパティキュレートフィルタの性能があらかじめ定められた設定性能よりも高いか否かが判別され、パティキュレートフィルタの性能が設定性能よりも高いと判別されたときにはその後の減容制御が許容され、パティキュレートフィルタの性能が設定性能よりも低いと判別されたときにはその後の減容制御が禁止される、請求項1から3までのいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集するためのパティキュレートフィルタを機関排気通路内に配置し、パティキュレートフィルタは多孔性の隔壁を介して交互に配置された排気ガス流入通路及び排気ガス流出通路を備えている、内燃機関の排気浄化装置において、パティキュレートフィルタを移動促進温度まで昇温することにより排気ガス流入通路の内周面上に堆積したアッシュが排気ガス流入通路の奥部に移動するのを促進する移動促進制御を行う移動促進手段と、移動促進温度よりも高い減容温度までパティキュレートフィルタを昇温することによりパティキュレートフィルタ上のアッシュの容積を低減する減容制御を行う減容手段と、を具備し、
    減容制御が終了したときのパティキュレートフィルタの性能があらかじめ定められた設定性能よりも高いか否かが判別され、パティキュレートフィルタの性能が設定性能よりも高いと判別されたときにはその後の減容制御が許容され、パティキュレートフィルタの性能が設定性能よりも低いと判別されたときにはその後の減容制御が禁止される、
    内燃機関の排気浄化装置。
  6. 移動促進制御に引き続いて減容制御が行われる、請求項5に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 排気ガス流入通路の内周面上に堆積したアッシュの量が上限量よりも多いか否かが判別され、前記アッシュの量が上限量よりも多いと判別されたときには移動促進制御が行われ、前記アッシュの量が上限量よりも少ないと判別されたときには移動促進制御が行われない、請求項1から6までのいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  8. 移動促進温度が650℃から750℃までに設定され、減容温度が750℃から1200℃までに設定される、請求項1から7までのいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  9. 減容制御前のアッシュの容積に対する減容制御後のアッシュの容積の比が50%よりも小さい、請求項1から8までのいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  10. パティキュレートフィルタの圧力損失がPM除去制御用上限値よりも大きいときにパティキュレートフィルタから粒子状物質を除去するPM除去制御を行うPM除去手段を更に具備し、PM除去制御に引き続いて移動促進制御が行われる、請求項1から9までのいずれか一項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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